JP3092834B2 - 素子分離のための半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

素子分離のための半導体装置およびその製造方法

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JP3092834B2 JP04326457A JP32645792A JP3092834B2 JP 3092834 B2 JP3092834 B2 JP 3092834B2 JP 04326457 A JP04326457 A JP 04326457A JP 32645792 A JP32645792 A JP 32645792A JP 3092834 B2 JP3092834 B2 JP 3092834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、素子分離のための半
導体装置およびその製造方法に関し、特に、微細な素子
間分離を実現し得る素子分離のための半導体装置および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置においては、素子の高
集積化に対する要求に伴い、素子間の分離にも微細なも
のが要求されてきている。従来から、素子分離法として
LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法が広く用いられてきた。しかしなが
ら、LOCOS法による分離では、バーズビークが形成
されるため、微細な分離幅を得ることが困難となってい
た。
【0003】そこで、微細な素子分離を可能とする素子
分離法の1つとして、深く狭い溝を用いるいわゆるトレ
ンチアイソレーション技術が注目されている。このトレ
ンチアイソレーション技術の一例が、特開昭63−17
0937号公報に開示されている。以下、この公報に開
示された素子分離構造について、図70に基づいて説明
する。
【0004】この半導体装置の素子分離構造は、図70
を参照して、p型半導体基板30の表面から深さ約1〜
2μmの溝31が形成されている。この溝31の側面
は、酸化膜34で覆われており、この酸化膜34を介し
て濃度102 0 〜102 2 cm- 3 のp+ 型半導体層3
5が溝31内に形成されている。溝31の底面と接する
p型半導体基板30においては、このp型半導体基板3
0の表面の反転層形成を防止するため、濃度102 0
102 2 cm- 3 のp+ 型拡散層36が形成されて、チ
ャネルストッパの役目を果たしている。また、このp+
型拡散層36は、パンチスルーを防ぐ役目をも果たして
いる。一方、上記p+ 型半導体層35の上面部には、厚
さ約1000〜2000Åの酸化膜38が形成され、ま
た、この酸化膜38が形成される領域以外のp型半導体
基板30の表面には、ゲート酸化膜39が形成されてい
る。
【0005】次に、上記素子分離構造の分離動作につい
て説明する。溝31内に形成されたp+ 型半導体層35
は、その底部においてp型半導体基板30とp+ 型拡散
層36を介して接しているために、p型半導体基板30
と同電位になっている。これにより、p+ 型半導体層3
5はあたかもトランジスタのゲートのようにふるまい、
p型半導体基板30の溝側壁部の反転を防止する役目を
する。これにより、溝31の両端にあるソース/ドレイ
ン領域41の間には、N型反転層が形成されず、したが
って、ソース/ドレイン領域41同志が互いに電気的に
分離されることになる。
【0006】次に、上記素子分離構造を適用したMOS
トランジスタの構造について、以下説明する。
【0007】上記で説明した素子分離構造のゲート酸化
膜39上に、ゲート電極40が形成されている。また、
ゲート電極40を挟む位置の半導体基板30の所定の深
さにかけて、n+ 型不純物領域によりなるソース/ドレ
イン領域41が形成されている。
【0008】上記ゲート電極40は、層間絶縁膜42で
覆われており、また、溝31の上方において、層間絶縁
膜42にもぐり込むようにゲート電極40と電気的に接
続された金属配線43が形成されている。
【0009】次に、上記素子分離構造の製造方法につい
て図71ないし図75を参照して説明する。
【0010】まず、図71を参照して、p型半導体基板
30上に、厚さ約300Åの薄い熱酸化膜32を形成す
る。さらに、CVD法により窒化膜33を成長させ、絶
縁分離領域となるべき領域の上記窒化膜33、酸化膜3
2および半導体基板30を深さ約1〜2μmまでエッチ
ングして溝31を形成する。
【0011】次に、図72を参照して、上記溝31内の
側壁部に、熱酸化膜34を比較的厚く形成した後、異方
性エッチングにより、溝31の底面部の熱酸化膜34を
除去し、半導体基板30を露出させる。このとき、トラ
ンジスタ形成領域は、窒化膜33で覆われているため
に、この窒化膜33がマスクとなりエッチングされるこ
とはない。その後、多結晶シリコン35を溝31を含む
基板表面全面に約1〜2μm成長させる。
【0012】次に、図73を参照して、多結晶シリコン
35に基板と同じp導電型の不純物をイオン注入もしく
は気相ドーピングにより高濃度に、かつ、溝31の低面
部で多結晶シリコン35と接触している半導体基板30
にまでも熱処理を加えて深く拡散させ、溝31の底面部
の下の半導体基板30中に、チャネルストッパとなるp
+ 拡散層36を形成する。このとき、トランジスタ形成
領域は、窒化膜33により覆われているため、不純物が
拡散されることはない。また、溝31の両面において
は、熱酸化膜34に覆われているため、不純物が拡散さ
れない。その後、多結晶シリコン35の表面の凹みを均
一にするために、半導体基板上にフォトレジスト膜37
を形成する。
【0013】次に、フォトレジスト膜37および不純物
を拡散した多結晶シリコン35を、異方性エッチングに
より窒化膜33の表面が露出するまでエッチバックす
る。これにより、図74に示すように、溝31内に多結
晶シリコン35を埋込んだ構造が完成する。その後、半
導体基板30を熱酸化し、溝31中に埋込んだ多結晶シ
リコン35の表面に比較的薄い酸化膜38を約1000
〜2000Å形成し、その後、窒化膜33および熱酸化
膜32を除去して、ゲート酸化膜39を形成する(図7
5)。これにより素子分離構造が完成する。
【0014】次に、図40に示す素子分離構造が形成さ
れた後、ゲート電極40を所定の形状にパターニング
し、ソース/ドレイン41を形成する。その後層間絶縁
膜42を成長させ、所定の位置にコンタクト孔を開孔
し、金属配線43を施す。以上により、図70に示すM
OSトランジスタが完成する。
【0015】次に、上記半導体装置の素子分離構造を用
いたCMOSトランジスタの製造方法について、以下、
図76ないし図87を参照して説明する。
【0016】まず、図76を参照して、p型半導体基板
51の右半分の表面をレジスト膜52で覆った後、p型
半導体基板51の左半分の領域の所定深さまで、リン
(P)を500KeV〜1.5MeVで1×101 2
1×101 5 cm- 2 の条件で注入し、800〜120
0℃で20分〜10時間熱処理を行ないn型不純物拡散
領域53を形成する。
【0017】次に、図77を参照して、レジスト膜52
を除去した後、p型半導体基板51の上記n型不純物拡
散領域53の表面をレジスト膜54で覆った後、p型半
導体基板51の右半分の領域にボロン(B)を200K
eV〜1MeVで1×101 2 〜1×101 5 cm- 2
の条件で注入し、800〜1200℃で20分〜10時
間熱処理を行ないp型不純物拡散領域55を形成する。
【0018】次に、図78を参照して、レジスト膜54
を除去した後、n型不純物拡散領域53およびp型不純
物拡散領域55の表面上に、厚さ約300Åの薄い熱酸
化膜56を形成し、この酸化膜56上にCVD法により
窒化膜57を成長させる。その後、レジスト膜58を窒
化膜57上に塗布し、所定のパターニングを行なう。次
に、このレジスト膜58をマスクとして、素子分離領域
となるべき領域の窒化膜57、酸化膜56、n型不純物
拡散領域53およびp型不純物拡散領域55を約1〜2
μmエッチングし、図79に示す溝59,60を形成す
る。
【0019】次に、図80を参照して、レジスト膜58
を除去した後、溝59,60の内側に熱酸化膜61,6
2を比較的厚く形成した後、異方性エッチングにより溝
59,60の底面部の熱酸化膜61,62を除去し、半
導体基板51を露出させる。このとき、n型不純物拡散
領域53およびp型不純物拡散領域55は、窒化膜57
で覆われているため、超電導膜57がマスクとなってエ
ッチングされることはない。その後、図81を参照し
て、溝59,60を含む半導体基板51の全面に、多結
晶シリコンを約1〜2μm成長させる。
【0020】次に、図82を参照して、p型不純物拡散
領域55の上方の上記多結晶シリコン70の表面の領域
を、再びレジスト膜63で覆い、その後n型不純物拡散
領域53の上方の多結晶シリコン70にリン(P)を1
00KeV、1×101 2 〜1×101 6 cm- 2 の条
件で注入する。
【0021】次に、レジスト膜63を除去した後、図8
3を参照して、高濃度のn+ 型不純物領域70aの上面
にレジスト膜64を形成し、上記と同様の方法によりp
型不純物拡散領域55の上方の多結晶シリコン70にボ
ロン(B)を50KeV、1×101 2 〜1×101 6
cm- 2 の条件で注入する。
【0022】次に、レジスト膜64を除去した後、図8
4を参照して、p+ 型不純物拡散領域70aおよびn+
型不純物拡散領域70bの表面に、該表面の凹みを均一
にするため、フォトレジスト膜65を塗布する。その
後、図85を参照して、このフォトレジスト膜65、n
+ 型不純物拡散領域70aおよびp+ 型不純物拡散領域
70bをエッチバックし、窒化膜57を露出させ、80
0℃〜1200℃で20分〜10時間の条件で熱処理を
加え、n+ 型不純物拡散領域70aおよびp+ 型不純物
拡散領域70bの不純物をそれぞれ溝59、60の底部
から基板51へ拡散する。これにより溝59、60内部
に、n+ 型不純物拡散領域70a,p+ 型不純物拡散領
域70bを埋込み、その外部にチャネルストッパとなる
+ 拡散層53aおよびp+ 拡散層55aを有する構造
を形成する。
【0023】次に、図86を参照して、半導体基板51
を熱酸化し溝59,60に埋込んだn+ 型不純物拡散領
域70a,p+ 型不純物拡散領域70bの表面に比較的
薄い酸化膜66、67(約1000〜2000Å)を形
成し、その後、窒化膜57および熱酸化膜56を除去し
て、ゲート酸化膜68を形成する。
【0024】以上により、CMOSに用いられる素子分
離の構造が完成する。次に、ゲート酸化膜80を堆積
し、ゲート電極81を形成して、写真製版技術によりゲ
ート電極81を所定の形状にエッチングする。その後、
それぞれの基板内にソース/ドレイン領域82、83を
形成する。次に、基板上全面に層間酸化膜84を堆積す
る。その後、写真製版技術によりソース/ドレイン領域
82、83に通ずるコンタクトホール85を開口し、ア
ルミ86をスパッタにより堆積し、さらに写真製版技術
によりアルミ86をエッチングする。以上により、図8
7に示すCMOSトランジスタが完成する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記素
子分離のための半導体装置の構造には、以下に述べる問
題点を有している。
【0026】まず、図88を参照して、第1の問題点に
ついて説明する。p+ 半導体層35が、不純物濃度1×
102 0 〜1×102 2 cm- 3 と高濃度に設定されて
いる。このために、酸化膜38の上に、図に示すように
ゲート電極40が形成されると、ゲート電極40と、酸
化膜38およびp+ 型半導体層35とにより、大きな寄
生容量を有するキャパシタC1 を形成することになる。
【0027】このキャパシタC1 の存在を、等価回路に
おいて表わすと、図89に示すようになる。キャパシタ
1 の存在は、回路の出力(OUT)側において、この
キャパシタC1 に、電子が充放電されるためにに、信号
が遅延してしまう。よって、図90に示すグラフのよう
に、素子速度が遅延してしまうという問題点がある。
【0028】一方、上記問題点を解決するために、半導
体層35の不純物濃度を低くすると、この半導体層35
は、絶縁体に近い性質となる。このために、図91に示
すように、ゲート電極4からの電界Eが、直接溝31の
側壁を反転させてしまい、分離能力を低下させてしまう
という問題点がある。
【0029】次に、第2の問題点として、溝の底面部に
形成されるチャネルストッパ領域の形成に必要な熱処理
時に、図92に示すように、不純物濃度が1×102 0
〜1×102 2 cm- 3 と非常に高濃度であるために、
不純物濃度が基板に広く拡散し、表面近傍の不純物濃度
が上昇するため、しきい値電圧が上昇してしまうという
問題点がある。この現象は、図93(a)(b)に示す
ように、分離幅が狭い場合、双方の分離領域からの不純
物が重なり合い不純物濃度が上昇しやすく、特に狭チャ
ネルの場合に顕著に表われている。また、シリコンとボ
ロンの原子半径の違いから、基板に欠陥が入りやすく、
これによりリーク電流の発生を招いている。
【0030】第3に、上記素子分離構造をCMOS構造
に用いた場合、その製造工程が非常に多くなるために、
各工程での信頼性を確保することが必要であるため、製
品の信頼性の向上、コストの低下および歩留りの向上を
妨げる要因となっていた。
【0031】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、素子分能力に優れ、かつ、信頼性の高い
素子分離構造を有する素子分離のための半導体装置およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0032】この発明の他の目的は、チャネルストッパ
領域を不要とした溝型素子分離構造を備えた素子分離の
ための半導体装置を提供することにある。
【0033】この発明のさらに他の目的は、基板に不純
物を注入する際に、不純物濃度の最大値の帯が、基板の
所定の深さの領域に位置するように注入することで、チ
ャネルストッパ領域の形成を不要とする素子分離のため
の半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0034】
【0035】
【0036】
【課題を解決するための手段】 次に、この発明に基づい
た素子分離のための半導体装置の一つの局面において
は、主表面を有する半導体基板と、上記主表面から所定
の深さに形成された溝と、上記溝の側壁に設けられた一
対の側壁絶縁膜と、上記一対の側壁絶縁膜によって囲ま
れた上記溝内に埋込まれた、所定の不純物濃度を有する
埋込層と、上記主表面上の溝の開口部を覆うように形成
された上部絶縁膜と、上記埋込層の領域において、上記
上部絶縁膜の下面と、上記各々の側壁絶縁膜の内面に接
し、かつ、上記埋込層の側部近傍に設けられた上記埋込
層よりも高い不純物濃度を有する一対の導電層とを備え
ている。
【0037】次に、この発明に基づいた素子分離のため
の半導体装置の製造方法の1つの局面においては、以下
の工程を備えている。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】まず、半導体基板に所定深さの溝が形成さ
れる。その後、上記溝の底部以外の内部表面に酸化膜が
形成される。
【0042】次に、上記溝内部に不純物を含まない半導
体層が堆積される。その後、上記半導体基板および上記
半導体層に深さ方向の濃度分布の最大値が上記溝の底部
深さの領域に位置するように一導電型の不純物を注入し
拡散して、上記半導体基板に第1導電型の不純物領域、
および、上記半導体層に上記溝の底部の上記半導体層と
上記半導体基板の上記第1導電型の不純物領域とが電気
的に接続され、上記第1導電型の不純物領域と略同一の
不純物濃度を有する第1導電型の不純物拡散領域が形成
される。
【0043】次に、この発明に基づいた素子分離のため
の半導体装置の製造方法のさらに他の局面においては、
以下の工程を備えている。
【0044】まず、半導体基板に所定深さの溝が形成さ
れる。その後、上記溝の側壁に側壁絶縁膜が形成され
る。
【0045】次に、前記側壁絶縁膜の内壁に接するよう
に、上記半導体基板の主表面から上記溝内の所定の深さ
にかけて、所定の不純物濃度を有する導電層が形成され
る。その後、上記導電層および上記側壁絶縁膜で囲まれ
た上記溝の内部に上記導電層よりも低い不純物濃度を有
する埋込層が形成される。
【0046】次に、上記埋込層の表面に、上記溝の開口
部を覆う所定の厚さを有する上部絶縁膜が形成される。
次に、この発明に基づいた素子分離のための半導体装置
のさらに他の局面においては、表面から所定の深さの位
置において、深さ方向の濃度分布が最大となる第1導電
型不純物領域を有する第1ウエルと、表面から所定の深
さの位置において、深さ方向の濃度分布が最大となる第
2導電型不純物領域を有する第2ウエルと、上記第1ウ
エルの上記第1導電型不純物領域内の表面から上記第1
導電型不純物領域内の所定の深さにかけて形成された第
1溝と、上記第1溝の内部に、この第1溝の内部側壁と
間隙を挟んで設けられ、底部のみが上記第1ウエルの上
記第1導電型不純物領域と電気的に接続され得るように
直接接続され、かつ、上記第1導電型不純物領域と略同
一の不純物濃度を有する第1導電型不純物拡散領域と、
上記第1溝の内部側壁と上記第1導電型不純物拡散領域
とにより挟まれた間隙を埋めるとともに、上記第1導電
型不純物拡散領域の上面と、上記第1ウエルの表面とを
覆う第1酸化膜と、上記第2ウエルの前記第2導電型不
純物領域内の表面から上記第2導電型不純物領域内の所
定の深さにかけて形成された第2溝と、上記第2溝の内
部に、この第2溝の内部側壁と間隙を挟んで設けられ、
底部のみが上記第2ウエルの上記第2導電型不純物領域
と電気的に接続され得るように直接接続され、かつ、上
第2導電型不純物領域と略同一の不純物濃度を有する
第2導電型不純物拡散領域と、上記第2溝の内部側壁と
上記第2導電型不純物拡散領域とにより挟まれた間隙を
埋めるとともに、上記第2導電型不純物拡散領域の上面
と、上記第2ウエルの表面とを覆う第2酸化膜とを備え
ている。
【0047】
【作用】この発明に基づいた素子分離のための半導体装
置の1つの局面によれば、分離領域の底部にほぼ一様に
実質的にp+ の高濃度領域が形成されるため、分離しき
い値に影響を与えず、また分離耐圧すなわちパンチスル
ー耐性においても一様に、このp+ の高濃度領域によ
り、ソース/ドレイン領域からの空乏層は広がることが
なく、パンチスルーの発生を効果的に抑制することがで
きる。
【0048】この発明に基づいた素子分離のための半導
体装置の製造方法の1つの局面によれば、不純物の注入
工程の減少を可能とし、これに伴いレジスト膜の形成工
程が減少するため、半導体装置の製造工程の短縮化を図
ることができる。
【0049】次に、この発明に基づいた素子分離のため
の半導体装置およびその製造方法の他の局面によれば、
上部絶縁膜の下面と、側部絶縁膜の各々の内面に接し、
かつ上記埋込層の側部近傍に設けられた、上記埋込層よ
りも高い不純物濃度を有する一対の導電層が設けられて
いる。
【0050】これにより、埋込層の全体としての不純物
濃度を低く設定できるために、寄生容量の増加を抑える
ことができる。また、ゲート電極からの電界も、導電層
を設けていることにより、この導電層によって電界が抑
えられるために、溝の側壁部に反転層を形成することが
抑制される。
【0051】
【実施例】以下、この発明に基づいた第1の実施例にお
ける半導体装置およびその製造方法について、図1ない
し図17に基づいて説明する。この半導体装置の構造
は、図1を参照して、表面から所定の深さの位置に濃度
の最大値が設けられた第1導電型たとえばp型の不純物
領域1aを有する半導体基板1と、この半導体基板1の
p型の不純物領域1aの表面からこのp型の不純物領域
1a内の所定の深さにかけて形成された溝6とを備えて
いる。
【0052】また、この溝6の内部には、内部側壁と間
隙を挟んで設けられ溝6の底部のみが半導体基板1と接
触し、かつ、上記不純物領域1aと略同濃度のp型不純
物拡散領域8と、上記溝6の内部側壁と上記p型不純物
拡散領域8とにより挟まれた間隙を埋めるとともに、上
記不純物拡散領域8の上面と、上記半導体基板1の表面
とを覆う酸化膜11とから構成されている。
【0053】また、図2を参照して、他の構造について
説明する。この構造は、溝6の内部がすべて酸化膜で構
成されている。しかし、この構造によれば、半導体基板
1と酸化膜11の熱膨張係数の差が大きいために、熱処
理工程において酸化膜に亀裂が生じてしまう。酸化膜に
亀裂が生じると、半導体基板内にリーク電流が発生し、
素子分離能力が低下してしまう。そこで、図1に示すよ
うに、溝内部に半導体層を設けることで、熱膨張係数の
差を緩和する構造が望ましい。よって、第1図に示す構
造に基づいて、以下説明する。
【0054】トランジスタの形成領域には、上記酸化膜
11の上面にゲート電極7が形成され、このゲート電極
7を挟む不純物領域1aの所定の深さにかけてn+ 型不
純物領域からなるソース/ドレイン領域9,10が形成
されている。
【0055】ここで、素子分離能力について述べる。素
子分離能力を考察する場合、“分離しきい値”と“分離
耐圧”の2つがある。
【0056】“分離しきい値”は、図3(a)・(b)
を参照して、ゲート電極Vg を何Vにすれば、左右のソ
ース/ドレイン領域100、101が導通するかを、I
dをモニタすることにより判別している。
【0057】また、“分離耐圧”は、図4(a)・
(b)を参照して、一方のソース/ドレイン領域10
0、101に内Vかけると隣のソース/ドレイン領域1
00、101と導通するかあるいは接合破壊するかを、
電圧Vdと電流Idの関係として表わしている。
【0058】今LOCOS構造、従来構造、および本実
施例における構造の素子分離能力について、“分離しき
い値”と“分離耐圧”を比較してみる。
【0059】まず、“分離しきい値”をそれぞれ比較し
た場合、図5(a)・(b)・(c)を参照して、LO
COS構造においては、素子100、101間の経路F
が短く、また、経路Fの全域において、図中×印の領域
が反転する可能性があるため導通しやすいことがわか
る。
【0060】また、従来構造にあっては、素子100、
101間の経路が長く、溝の側壁部図中×印の領域は反
転しないため導通しにくいことがわかる。
【0061】さらに、本実施例における構造にあって
は、従来技術における構造と同様素子100、101間
の経路が長く、溝の側壁部図中×印は反転しないために
導通しにくく、また溝底部に設けられた高濃度のp+
103が存在するために、仮りに反転層が形成された場
合においても導通することは不可能であるために、素子
分離能力を十分高めることが可能となっている。
【0062】次に、“分離耐圧”を比較した場合は、図
6(a)・(b)・(c)を参照して、LOCOS構造
においては、上記と同様素子100、101間の経路L
が短いために、パンチスルーが起こりやすい。
【0063】また、従来技術における構造にあっては、
高濃度層102が1箇所にしかないために、基板の深い
ところで空乏層が導通し、パンチスルーを起こす可能性
がある。
【0064】しかしながら、本実施例における構造にお
いては、不純物の注入エネルギを選んで不純物の濃度分
布の最大値を溝底部に位置させることにより、実質的に
基板底部にp+ 層103を形成することができる。これ
により、ソース/ドレイン領域からの空乏層が導通する
ためには、このp+ 層110を横切らなければならない
ために、効果的にパンチスルーを抑制することが可能と
なる。
【0065】上記構造を用いることにより、この構造を
用いたnMOSトランジスタは、素子分離領域の底部に
チャネルストッパ領域を設けることなく素子分離を行な
うことができる。
【0066】上記構造よりなる半導体装置の製造方法
は、まず図8を参照して、半導体基板1の表面に、熱酸
化法を用いてSiO2 よりなる第1の酸化膜2を約30
0Å形成する。その後、この第1の酸化膜2の表面にポ
リシリコンよりなる第1の半導体層3をCVD法により
約500〜2000Å形成する。その後、この第1の半
導体層3の表面に熱酸化法によりSiO2 よりなる第2
の酸化膜4を約300Å形成する。
【0067】次に、図9を参照して、第2の酸化膜4の
表面上に、所定のパターンを有するレジスト膜5を形成
する。その後、図10を参照して、このレジスト膜5を
マスクとして異方性エッチングにより深さ約0.3〜
1.0μmの溝6を形成する。
【0068】この溝6を形成した後、図11を参照し
て、レジスト膜5を除去し熱酸化法により溝6の内部表
面に酸化膜を形成する。このとき、第1の半導体層3が
さらに酸化され、第2の酸化膜4は厚くなり、また、溝
6の側面部において、第2の酸化膜4と第1の酸化膜2
が一体となる。このようにしてできた酸化膜を以下酸化
膜11と称する。
【0069】次に、図12を参照して、溝6の底面部の
上記酸化膜11を、異方性エッチングを行なうことによ
り、半導体基板1を露出させる。その後、図13を参照
して、溝6の内部ならびに上記酸化膜11の表面上に、
エピタキシャル成長により、SiCl4 、SiHC
3 、SiH2 Cl2 、SiH4 などのガスを用い、成
長温度約700〜1200℃の範囲において、成長速度
0.2〜1.4μm/minにより第2の半導体層8を
形成する。
【0070】さらに、この半導体層8の表面の凹みを均
一にするために、図14および図15を参照して、この
半導体層8の表面にレジスト膜91を平坦に形成し、所
定の深さまでエッチバックを行なう。このときのエッチ
ングは、図7に示すように、CCl4 とO2 の混合ガス
のシリコンに対するエッチレートとレジストに対するエ
ッチレートを併せて行なっている。
【0071】次に、図16を参照して、半導体層8を半
導体基板1の表面より深く熱酸化を行ない、酸化膜12
を形成する。
【0072】次に、酸化膜11および酸化膜12を、半
導体層3の表面から露出するまでエッチングを行なう。
その後、図17を参照して、この露出された半導体層3
のみをエッチングにより除去を行なう。
【0073】次に、図18を参照して、半導体基板上全
面に、ボロンなどのp型不純物を照射し、上記半導体基
板1および第2の半導体層8に、一導電型たとえばボロ
ン(B)を200KeV〜1MeV、1×101 2 〜1
×101 5 cm- 2 の範囲内の一定のエネルギ値で同時
に注入・活性化を行なう。たとえば、ボロンを1Me
V、2MeV、3MeVで2×101 3 cm- 2 で基板
に注入した場合の不純物濃度の最大深さは、図19に示
すようにそれぞれ約1.7(μm)、2.8(μm)、
4.0(μm)となる。これにより、不純物濃度の最大
値を、基板底面に位置させることができる。また、半導
体層8は不純物拡散領域8aを形成する。以上により、
この実施例における半導体層の素子分離領域が完成す
る。
【0074】上記のように、チャネルストッパを設けな
い素子分離構造を用いるので、不純物領域の注入工程を
減少させている。これにより、レジスト膜形成工程の減
少が可能となり、製造工程の短縮化が可能となってい
る。
【0075】次に、上記半導体装置の素子分離構造を用
いたCMOSトランジスタの製造方法について、図20
ないし図34に基づいて説明する。まず、図20を参照
して、半導体基板13の表面に、熱酸化によりSiO2
によりなる第1の酸化膜14を約300Å形成する。こ
の第1の酸化膜14の表面に、ポリシリコンよりなる第
1の半導体層15をCVD法により約500〜2000
Å形成する。その後、この第1の半導体層15の表面
に、SiO2 よりなる第2の酸化膜16を約300Å形
成する。
【0076】次に、図21を参照して、第2の酸化膜1
6の表面に、分離トレンチを形成するためのパターンを
有するレジスト膜17を形成する。その後、図22を参
照して、このレジスト膜17をマスクとして異方性エッ
チングにより、深さ約0.3〜1.0μmの溝18,1
9を形成する。
【0077】次に、図23および図24を参照して、レ
ジスト膜17を除去した後、溝18,19の内部表面に
酸化膜を形成する。このとき第1の半導体層15がさら
に酸化され、第2の酸化膜16は厚くなり、また溝1
8,19の側面部においてこの第2の酸化膜16と第1
の酸化膜14が一体となる。このようにしてできた酸化
膜を以下酸化膜20と称する。
【0078】次に、図25を参照して、上記酸化膜20
の溝18,19の底面部を、異方性エッチングにより、
半導体基板13を露出させる。その後、図26を参照し
て、溝18,19の内部ならびに上記酸化膜20の表面
上にエピタキシャル成長によりSiC4 、SiHC
3 、SiH2 Cl2 、SiH4 などのガスを用い成長
温度約700〜1200℃の範囲で成長速度が約0.2
〜1.5μm/minで第2の半導体層21を約0.1
μm形成する。
【0079】次に、半導体層21の表面の凹みを形成す
るために、図27および図28を参照して、この半導体
層21の表面のレジスト膜22を平坦に形成し、所定の
深さまでエッチバックを行なう。このときのエッチング
は、半導体層21をエッチングするためのCCl4 にレ
ジスト膜22をエッチングするためのO2 を混合するこ
とにより両者のエッチレートを合わせている。その後、
図29を参照して、半導体層21を半導体基板1の表面
より深く熱拡散を行ない、酸化膜23を形成する。
【0080】次に、酸化膜20および酸化膜23を、半
導体層15の表面が露出するまでエッチングを行なう。
その後、図30を参照して、この露出された半導体層1
5のみをエッチングにより除去を行なう。
【0081】次に、図31を参照して、酸化膜20の右
半分の表面にレジスト膜25を形成し、このレジスト膜
25をマスクとして、左半分の半導体基板13の所定の
深さにまでリン(P)を500KeV〜1.5MeV、
1×101 2 〜1×101 5cm- 2 の範囲内の一定の
エネルギ条件で注入し、800〜1200℃で20分〜
1時間熱拡散を行ない、n型不純物拡散領域26を形成
して、不純物の濃度分布の最大値を基板底部に位置させ
る。このとき、同時に溝18内に形成された第2の半導
体層21にも、リン(P)を注入・拡散することで、n
型不純物拡散層21aを形成する。
【0082】次に、図32を参照して、上記と同様の要
領により酸化膜20の左半分の表面にレジスト膜27を
形成し、このレジスト膜27をマスクとして右半分の半
導体基板13の所定の深さまでボロン(B)を注入し拡
散を行ない、p不純物拡散領域28を形成する。このと
き同時に、溝19内に形成された第2の半導体層21に
もボロン(B)を200KeV〜1MeV、1×10
1 2 〜1×101 5 cm - 2 の範囲内の一定の値の条件
で注入し、800〜1200℃で20分〜1時間熱拡散
を行なうことにより、p型不純物拡散層21bを形成し
て、不純物の濃度分布の最大値を基板底部に位置させ
る。
【0083】その後、レジスト膜27を除去すること
で、図33に示すCMOS型トランジスタに用いられる
素子分離構造が完成する。
【0084】次に、ゲート酸化膜11を堆積して、ゲー
ト電極7を形成し、写真製版技術によりゲート電極7を
所定の形状にエッチングを行なう。その後それぞれのウ
ェルにソース/ドレイン領域9,10を形成する。次
に、基板上全面に層間酸化膜24を堆積する。その後、
写真製版技術によりソース/ドレイン領域9,10に通
ずるコンタクトホール24aを開口し、アルミ29をス
パッタにより堆積し、さらに写真製版技術によりアルミ
29をエッチングする。以上により図34に示すMOS
トランジスタが完成する。
【0085】なお、上記実施例においては、溝内部に形
成される第2の半導体層において、p型不純物拡散領域
を形成するためにエピタキシャル層を形成したが、これ
に限られずタングステン(W)からなる金属材料を堆積
させることも可能である。この場合は、WF6 とSiH
4 またはWF6 とH2 の混合ガスを400〜1000℃
程度の範囲でCVD法を用いる。また、タングステン
(W)により第2の半導体層を形成した場合は、不純物
はこの層に拡散されることなく半導体基板のみに拡散を
行なうことになる。
【0086】上記のように、チャネルストッパを設けな
い素子分離構造を用いたCMOSトランジスタでは、不
純物の注入工程が減少することにより、レジスト膜の形
成工程を半減させ、製造工程の減少が可能となる。
【0087】以上により、この第1の実施例によれば、
従来溝底部に設けられていたチャネルストッパ領域を設
けないため、製造工程の短縮化を図ることが可能とな
る。特に、この第1の実施例における構造の半導体装置
をCMOSトランジスタにおいて用いれば、大幅に製造
工程を短縮し、製品の信頼性の向上、コストの低下など
を実現可能とする。
【0088】次に、この発明に基づいた第2の実施例に
ついて説明する。まず図35を参照して、この実施例に
おける素子分離構造について説明する。
【0089】p型の半導体基板501の主表面から深さ
約1〜2μmの溝506が設けられている。この溝50
6の側面には、酸化膜からなる一対の側壁絶縁膜56
2,562が設けられている。この一対の側壁絶縁膜5
62,562によって囲まれた前記溝506の内部に
は、不純物濃度が1×101 4 〜1×101 7 cm- 3
程度の埋込層510が設けられている。この実施例にお
いては、この埋込層510は、下部埋込層510aと上
部埋込層510bの2層構造からなっている。溝506
の上部開口部は、酸化膜からなる上部絶縁膜503によ
って覆われている。埋込層510の領域に、上部絶縁膜
503の下面と、側壁絶縁膜562,562の各々の内
面とに接し、かつ埋込層の側部近傍に不純物濃度が1×
101 8 〜1×102 1 cm- 3 程度の一対の導電層5
20,520が設けられている。
【0090】次に、図36を参照して、上記素子分離構
造の上にゲート電極530を設けた場合について説明す
る。
【0091】上記実施例の構造によれば、不純物が低濃
度の埋込層510は、上部絶縁膜503の下面に位置し
ているために、空乏層540が埋込層510の上部の領
域全体に形成される。このために、ゲート電極530,
上部絶縁膜503および埋込層510によって構成され
るキャパシタの寄生容量を小さくすることができる。こ
れにより、図37に示すように、この素子分離構造によ
って分離される素子の演算速度を向上させることが可能
となる。また、ゲート電極530からの電界Eに対して
も、図38に示すように、導電層520により電界Eが
シールドされる。よって、この導電層520は、溝50
6のエッジ部分における半導体基板501の反転を防止
する。これにより、トランジスタの寄生成分がカットさ
れるため、図39に示すように、チャネルがOFFしき
らない現象を防止し、電力を小さくすることが可能とな
る。
【0092】次に、図40〜図50を参照して、上記素
子分離の製造工程について説明する。図40〜図50
は、図35に示す断面構造に従った断面図である。
【0093】まず図40を参照して、半導体基板501
の表面に、熱酸化法を用いて、SiO2 よりなる第1の
酸化膜551を約300Å形成する。この第1の酸化膜
551の表面に、シリコン窒化膜552をCVD法によ
り約2000Å形成する。その後、このシリコン窒化膜
552の上に、熱酸化法によりSiO2 よりなる第2の
酸化膜553を約2000Å形成する。
【0094】次に、この第2の酸化膜553の表面上
に、所定のパターンを有するレジスト膜を形成する(図
示せず)。その後、このレジスト膜をマスクとして、異
方性エッチングにより深さ約0.3〜1.0μmの溝5
06を形成する。
【0095】次に、図41を参照して、レジスト膜を除
去した後、熱酸化法により溝506の内部表面に厚さ3
00Å程度の酸化膜562を形成する。その後、図42
を参照して、溝506の底部に形成された酸化膜562
のみを異方性エッチングにより除去する。次に、図43
を参照して、基板表面全面に不純物濃度が1×101 4
cm- 3程度の低濃度のポリシリコン層554をCVD
法により堆積する。その後、図44を参照して、ポリシ
リコン層554のエッチバックを行ない、溝506の底
部の所定の領域のみにポリシリコン層554を残し、下
部埋込層510aを形成する。
【0096】次に、図45を参照して、基板表面全面に
不純物濃度が1×101 8 cm- 3以上の高濃度ポリシ
リコン512をCVD法により厚さ200〜3000Å
形成する。この高濃度ポリシリコン層512は、基板と
同じ導電型が選ばれ、この実施例においてはp型の導電
型が選ばれる。
【0097】次に、図46を参照して、下部埋込層51
0aの上部に形成されたポリシリコン層512を異方性
エッチングにより除去する。
【0098】次に、図47を参照して、基板表面全面に
ポリシリコン層522を形成する。次に、図48を参照
して、上記ポリシリコン層522のエッチバックを行な
う。これにより、溝506内に、上部埋込層510bが
形成される。
【0099】次に、図49を参照して、第2の酸化膜5
53をエッチングにより除去する。その後、図50を参
照して、熱酸化法により、通常のLOCOS法と同様な
方法で、シリコン窒化膜552をマスクとして、上部絶
縁膜503を形成する。その後、リン酸を用いたウェッ
トエッチングによりシリコン窒化膜552を除去するこ
とにより、図35に示す素子分離の構造が完成する。
【0100】以上この実施例によれば、上部絶縁膜の下
面と、側部絶縁膜の各々の内面に接し、かつ上記埋込層
の側部近傍に埋込層よりも高い不純物濃度を有する一対
の導電層が設けられている。これにより、埋込層の全体
としての不純物濃度は低く設定できるために、寄生容量
を抑えることができる。また、ゲート電極からの電界
も、導電層を設けていることにより、この導電層によっ
て電界が抑えられるために、溝の側壁部に反転層を形成
することが抑制される。
【0101】次に、この発明に基づいた第3の実施例に
ついて説明する。まず、図51を参照して、この実施例
における素子分離構造について説明する。
【0102】この第3の実施例における素子分離構造
は、上述した第2の実施例における構造と以下の点が異
なっている。
【0103】まず、導電層520,520が、溝506
の底部にまで形成されている。また、溝506の底部に
は、底部導電層520が形成されている。埋込層510
は、すべて低濃度の不純物ポリシリコン層から形成され
ている。
【0104】これは、埋込層510全体の不純物濃度は
規制容量の関係から低濃度の方が望ましいため、導電層
522の埋込層510を占める割合は小さい方がよい。
しかし、第2の実施例の構造において、その製造工程に
おいて、半導体基板501と、下部埋込層510bとの
間および下部埋込層510bと上部埋込層510aとの
間に、図35に示すような自然酸化膜555が形成され
る場合がある。この自然酸化膜555により、埋込層5
10と半導体基板501の導電性が確保されず、埋込層
510と半導体基板501に電位差が生じてしまう場合
があった。
【0105】よって、この第3の実施例は、上述した第
2の実施例の問題点を解決するためになされたものであ
る。
【0106】図51に示すように、溝506の底部にお
いて、底部導電層520を設けることにより、半導体基
板501と埋込層510との導電性を確保することが可
能となり、半導体層501と埋込層510の電位を確実
に同電位に保つことが可能となる。
【0107】次に、図52〜図59を参照して、上記構
造よりなる素子分離構造の製造工程について説明する。
図52〜図59は、図51に示す断面構造に従った断面
図である。
【0108】まず、図52を参照して、半導体基板50
1の表面に、熱酸化法により、SiO2 よりなる第1の
酸化膜551を300Å形成する。この第1の酸化膜5
51の表面に、厚さ約2000Åのシリコン窒化膜55
2を形成する。さらにこのシリコン窒化膜552の上
に、熱酸化法により、第2の酸化膜553を膜厚約20
00Å形成する。
【0109】次に、この第2の酸化膜553の上に、所
定のパターンを有するレジスト膜を形成する(図示せ
ず)。その後、このレジスト膜をマスクとして異方性エ
ッチングにより深さ約0.3〜1.0μmの溝506を
形成する。
【0110】次に、図53を参照して、レジスト膜を除
去した後、熱酸化法により、溝506の側壁に側壁酸化
膜562を形成する。その後、図54を参照して溝50
6の底部に形成された側壁酸化膜562のみを異方性エ
ッチングにより除去する。
【0111】次に、図55を参照して、基板表面全面に
不純物濃度が1×101 8 cm- 3以上の高濃度ポリシ
リコン520をCVD法により厚さ200〜3000Å
堆積する。この場合不純物の導電型は、基板と同じ導電
型が選ばれ、この実施例においてはp型の導電型が選ば
れている。
【0112】次に、図56を参照して、基板表面全面に
不純物がドーピングされていないポリシリコン層522
を堆積する。このとき、上記高濃度ポリシリコン層52
0とこのポリシリコン層522との厚みの和は、溝50
6の幅の1.5倍程度が必要となる。
【0113】次に、図57を参照して、ポリシリコン層
522をエッチバックによりエッチング除去し、溝50
6内にのみポリシリコン層を残存させ、埋込層510を
形成する。その後、図58を参照して、ウェットエッチ
ングにより第2の酸化膜553を除去する。
【0114】次に、図59を参照して、熱酸化により、
通常のLOCOS法と同様な方法で、シリコン窒化膜5
53をマスクとして、上部絶縁膜503を形成する。そ
の後、シリコン窒化膜553をウェットエッチングに除
去することで、図51に示す第3の実施例における素子
分離構造が完成する。
【0115】なお、図59に示す工程において、上部絶
縁膜503を形成する工程の処理時間を制御することに
より、図60に示すように上部絶縁膜503の膜厚を厚
くすることが可能となり、上部絶縁膜3の下面を半導体
基板1の主表面よりも下に位置するように形成すること
も可能である。この図60に示すような構造にすれば、
上部絶縁膜上にゲート電極を配置した場合においても、
ゲート電極と埋込層510との距離があるために、さら
に寄生容量を低減することが可能となる。また、上部絶
縁膜の膜厚が厚いために、後工程における加工におい
て、上部絶縁膜が多少エッチングされても、埋込層51
0が露出して、上部配線とショートする可能性が低くな
る。
【0116】以上この第3の実施例においても第2の実
施例と同じ作用、効果を得ることができる。
【0117】次に、この発明に基づいた第4の実施例に
ついて説明する。まず、図61を参照して、この実施例
における素子分離構造について説明する。この第4の実
施例における素子分離構造は、上述した第3の実施例に
おける構造と以下の点が異なっている。
【0118】第3の実施例との相違点は、溝506の半
導体基板501側の側面および底面に、高濃度不純物層
566が設けられている。これは、たとえば半導体装置
の微細化に伴い、隣接する素子分離領域間が狭くなった
場合に、その素子分離領域間に形成された半導体素子た
とえばMOS型トランジスタなどに生ずる逆ナロー効果
を抑制するために設けられている。
【0119】逆ナロー効果とは、たとえば図38に示す
ように、上記絶縁膜503上のゲート電極530から電
界Eが活性領域の側面に回り込み、不純物濃度の低い側
面を低いしきい値電圧で反転する。この低いしきい値を
もつ反転層はいずれのチャネル幅を有するトランジスタ
にも存在する。特に、チャネル幅の小さいトランジスタ
では側面成分の占める割合が大きくなり、トランジスタ
のしきい値が低くなる。このようにチャネル幅が狭くな
るほどしきい値が低くなる現象を逆ナロー効果という。
【0120】次に、図62〜図69を参照して、第4の
実施例における素子分離構造の製造工程について説明す
る。図62〜図69は、図61の断面構造に従った断面
図である。
【0121】まず図62を参照して、半導体基板501
の表面に、熱酸化法を用いてSiO2 などよりなる第1
の酸化膜551を約300Å形成する。次に、この第1
の酸化膜551の上に、CVD法によりシリコン窒化膜
を膜厚2000Å形成する。その後、このシリコン窒化
膜552の上に再びSiO2 などよりなる第2の酸化膜
553を約2000Å形成する。その後、この第2の酸
化膜553の表面上に、所定のパターンを有するレジス
ト膜(図示せず)を形成する。その後、このレジスト膜
をマスクとして異方性エッチングにより、深さ約0.3
〜1.0μmの溝506を形成する。
【0122】次に、基板表面全面に熱酸化法により、酸
化膜562を形成する。その後、図64を参照して、溝
506の底部に形成された酸化膜562のみを異方性エ
ッチングにより除去する。
【0123】次に、図64を参照して、斜め回転イオン
注入法により、溝506の側壁および底面部にドーズ量
1×101 3 cm- 2 、エネルギ50keVにより不純
物を導入し、不純物濃度1×101 8 cm- 3 からなる
高濃度不純物層566を形成する。
【0124】次に、図65を参照して、基板表面全面に
CVD法により、不純物濃度1×101 8 cm- 3 以上
の高濃度ポリシリコン層521を厚さ200〜3000
Å程度形成する。
【0125】次に、図66を参照して、基板表面全面に
不純物がドープされていないポリシリコン層522を堆
積する。次に、図67を参照して、上記ポリシリコン層
522をエッチバックし、溝506内に埋込層510を
形成する。
【0126】次に、図68を参照して、第2の酸化膜5
53をウェットエッチングにより除去する。
【0127】次に、図69を参照して、熱酸化法によ
り、通常のLOCOS法と同様な方法で、シリコン窒化
膜553をマスクとして、上部絶縁膜503を形成す
る。その後、リン酸等のウェットエッチングによりシリ
コン窒化膜553を除去することにより、図61に示す
素子分離構造が完成する。
【0128】上記第4の実施例においても上記第2の実
施例と同じ効果を得ることができる。さらに、逆ナロー
効果の抑制をも可能としている。
【0129】
【発明の効果】この発明に基づいた素子分離のための半
導体装置の1つの局面によれば、分離領域の底部にほぼ
一様に実質的にp+ の高濃度領域が形成されるため、分
離しきい値に影響を与えず、また、分離耐圧すなわちパ
ンチスルー耐性においても一様にこのp+ の高濃度領域
により、ソース/ドレイン領域からの空乏層は広がるこ
とがなく、パンチスルーの発生を効果的に抑制すること
ができる。
【0130】また、この発明に基づいた素子分離のため
の半導体装置の製造方法の1つの局面においては、半導
体基板に所定の深さの溝を形成する工程と、上記溝の底
部以外の内部表面に酸化膜を形成する工程と、上記溝の
内部に不純物を含まない半導体層を堆積する工程と、上
記半導体基板および上記半導体層に深さ方向の濃度分布
の最大値が上記溝の底部深さの領域に位置するよう第1
導電型の不純物を注入し拡散する工程とを備えている。
これにより、不純物の注入工程の減少を可能とし、これ
に伴いレジスト膜の形成工程も減少するために、半導体
装置の製造工程の短縮化を図ることができる。
【0131】さらに、この発明に基づいた素子分離のた
めの半導体装置およびその製造方法の他の局面において
は、上部絶縁膜の下面と、側壁絶縁膜の各々の内面に接
し、かつ上記埋込層の側部近傍に設けられた上記埋込層
よりも高い不純物濃度を有する一対の導電層が備えられ
ている。これにより、埋込層全体としての不純物濃度は
低く設定できるために、規制容量の増加を抑えることが
でき、また、ゲート電極からの電解も、導電層を設ける
ことにより、溝の側壁における半導体基板の反転を抑え
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた第1の実施例における素子
分離のための半導体装置の構造を示す断面図である。
【図2】この発明に基づいた第1の実施例における素子
分離のための半導体装置の他の構造を示す断面図であ
る。
【図3】(a)は分離しきい値を説明するための模式図
である。(b)は電圧と電流の関係を示す図である。
【図4】(a)は分離耐圧を説明するための模式図であ
る。(b)は電圧と電流の関係を示す図である。
【図5】分離しきい値を(a)LOCOS構造、(b)
従来構造、(c)本実施例で比較するための図である。
【図6】分離耐圧を(a)LOCOS構造、(b)従来
構造、(c)本実施例に比較するための図である。
【図7】シリコンに対するエッチレートとレジストに対
するエッチレートを合わせるための設定混合比を求める
グラフを示す図である。
【図8】この発明に基づいた第1の実施例における第1
製造工程を示す断面図である。
【図9】この発明に基づいた第1の実施例における第2
製造工程を示す断面図である。
【図10】この発明に基づいた第1の実施例における第
3製造工程を示す断面図である。
【図11】この発明に基づいた第1の実施例における第
4製造工程を示す断面図である。
【図12】この発明に基づいた第1の実施例における第
5製造工程を示す断面図である。
【図13】この発明に基づいた第1の実施例における第
6製造工程を示す断面図である。
【図14】この発明に基づいた第1の実施例における第
7製造工程を示す断面図である。
【図15】この発明に基づいた第1の実施例における第
8製造工程を示す断面図である。
【図16】この発明に基づいた第1の実施例における第
9製造工程を示す断面図である。
【図17】この発明に基づいた第1の実施例における第
10製造工程を示す断面図である。
【図18】この発明に基づいた第1の実施例における第
11製造工程を示す断面図である。
【図19】ボロンを所定のエネルギおよび濃度で基板に
注入した場合の基板内の濃度分布を示す図である。
【図20】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第1製造工程を示す断面図である。
【図21】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第2製造工程を示す断面図である。
【図22】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第3製造工程を示す断面図である。
【図23】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第4製造工程を示す断面図である。
【図24】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第5製造工程を示す断面図である。
【図25】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第6製造工程を示す断面図である。
【図26】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第7製造工程を示す断面図である。
【図27】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第8製造工程を示す断面図である。
【図28】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第9製造工程を示す断面図である。
【図29】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第10製造工程を示す断面図である。
【図30】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第11製造工程を示す断面図である。
【図31】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第12製造工程を示す断面図である。
【図32】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第13製造工程を示す断面図である。
【図33】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第14製造工程を示す断面図である。
【図34】この発明に基づいたCMOSトランジスタの
第15製造工程を示す断面図である。
【図35】この発明に基づいた第2の実施例における半
導体装置の構造を示す断面図である。
【図36】図35における構造の動作原理を示す模式図
である。
【図37】図35に示す構造の効果を示す時間と電圧の
関係を示す図である。
【図38】図35に示す構造の他の効果を示す模式図で
ある。
【図39】図35に示す構造の効果を示すゲート電圧と
ドレイン電流の関係を示す図である。
【図40】この発明に基づいた第2の実施例における第
1製造工程を示す断面図である。
【図41】この発明に基づいた第2の実施例における第
2製造工程を示す断面図である。
【図42】この発明に基づいた第2の実施例における第
3製造工程を示す断面図である。
【図43】この発明に基づいた第2の実施例における第
4製造工程を示す断面図である。
【図44】この発明に基づいた第2の実施例における第
5製造工程を示す断面図である。
【図45】この発明に基づいた第2の実施例における第
6製造工程を示す断面図である。
【図46】この発明に基づいた第2の実施例における第
7製造工程を示す断面図である。
【図47】この発明に基づいた第2の実施例における第
8製造工程を示す断面図である。
【図48】この発明に基づいた第2の実施例における第
9製造工程を示す断面図である。
【図49】この発明に基づいた第2の実施例における第
10製造工程を示す断面図である。
【図50】この発明に基づいた第2の実施例における第
11製造工程を示す断面図である。
【図51】この発明に基づいた第3の実施例における半
導体装置の構造を示す断面図である。
【図52】この発明に基づいた第3の実施例における第
1製造工程を示す断面図である。
【図53】この発明に基づいた第3の実施例における第
2製造工程を示す断面図である。
【図54】この発明に基づいた第3の実施例における第
3製造工程を示す断面図である。
【図55】この発明に基づいた第3の実施例における第
4製造工程を示す断面図である。
【図56】この発明に基づいた第3の実施例における第
5製造工程を示す断面図である。
【図57】この発明に基づいた第3の実施例における第
6製造工程を示す断面図である。
【図58】この発明に基づいた第3の実施例における第
7製造工程を示す断面図である。
【図59】この発明に基づいた第3の実施例における第
8製造工程を示す断面図である。
【図60】この発明に基づいた第3の実施例における半
導体装置の他の構造を示す断面図である。
【図61】この発明に基づいた第4の実施例における半
導体装置の構造を示す断面図である。
【図62】この発明に基づいた第4の実施例における第
1製造工程を示す断面図である。
【図63】この発明に基づいた第4の実施例における第
2製造工程を示す断面図である。
【図64】この発明に基づいた第4の実施例における第
3製造工程を示す断面図である。
【図65】この発明に基づいた第4の実施例における第
4製造工程を示す断面図である。
【図66】この発明に基づいた第4の実施例における第
5製造工程を示す断面図である。
【図67】この発明に基づいた第4の実施例における第
6製造工程を示す断面図である。
【図68】この発明に基づいた第4の実施例における第
7製造工程を示す断面図である。
【図69】この発明に基づいた第4の実施例における第
8製造工程を示す断面図である。
【図70】従来の半導体装置の断面構造図である。
【図71】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す図である。
【図72】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す図である。
【図73】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す図である。
【図74】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す図である。
【図75】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す図である。
【図76】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
1工程を示す図である。
【図77】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
2工程を示す図である。
【図78】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
3工程を示す図である。
【図79】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
4工程を示す図である。
【図80】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
5工程を示す図である。
【図81】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
6工程を示す図である。
【図82】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
7工程を示す図である。
【図83】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
8工程を示す図である。
【図84】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
9工程を示す図である。
【図85】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
10工程を示す図である。
【図86】従来のCMOSトランジスタの製造方法の第
11工程を示す図である。
【図87】従来のCMOSトランジスタの製造方法の最
終工程を示す図である。
【図88】従来の半導体装置の他の断面構造図である。
【図89】従来の素子分離構造の問題点を示す透過回路
図である。
【図90】従来構造における場合の時間と電圧の関係を
示す図である。
【図91】従来技術における素子分離構造の問題点を示
す第1の模式図である。
【図92】従来の半導体装置の構造における熱処理時の
不純物の拡散を示す模式図である。
【図93】(a)は従来の半導体装置の構造におけるチ
ャネル間が広い場合の不純物の拡がりを示す模式図であ
る。(b)は従来の半導体装置の構造における狭チャネ
ルの場合の不純物の重なり合いにより濃度上昇を示す模
式図である。
【符号の説明】
1,13 半導体基板 2,4,11,12,14,16,20,23,50
3,506 酸化膜 3,15,21 半導体層 5,17,22,24,25,27,91 レジスト膜 6,18,19,506 溝 8a 不純物拡散領域 1a,35,510 p型不純物領域 26 n型不純物領域 520 導電層 なお各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する半導体基板と、 前記主表面から所定の深さに形成された溝と、 前記溝の側壁に設けられた一対の側壁絶縁膜と、 前記一対の側壁絶縁膜によって囲まれた前記溝内に埋込
    まれた、所定の不純物濃度を有する埋込層と、 前記主表面上の溝の開口部を覆うように形成された上部
    絶縁膜と、 前記埋込層の領域において、前記上部絶縁膜の下面と、
    前記各々の側壁絶縁膜の内面に接し、かつ、前記埋込層
    の側部近傍に設けられた前記埋込層よりも高い不純物濃
    度を有する一対の導電層と、 を備えた素子分離のための半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板に所定深さの溝を形成する工
    程と、 前記溝の底部以外の内部表面に酸化膜を形成する工程
    と、 前記溝内部に不純物を含まない半導体層を堆積する工程
    と、 前記半導体基板および前記半導体層に深さ方向の濃度分
    布の最大値が前記溝の底部深さの領域に位置するように
    一導電型の不純物を注入し拡散して、前記半導体基板に
    第1導電型の不純物領域、および、前記半導体層に前記
    溝の底部の前記半導体層と前記半導体基板の前記第1導
    電型の不純物領域とが電気的に接続され、前記第1導電
    型の不純物領域と略同一の不純物濃度を有する第1導電
    型の不純物拡散領域を形成する工程と、 を備えた素子分離のための半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板に所定深さの溝を形成する工
    程と、 前記溝の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記側壁絶縁膜の内壁に接するように、前記半導体基板
    の主表面から前記溝内の所定の深さにかけて、所定の不
    純物濃度を有する導電層を形成する工程と、 前記導電層および前記側壁絶縁膜で囲まれた前記溝の内
    部に前記導電層よりも低い不純物濃度を有する埋込層を
    形成する工程と、 前記埋込層の表面に、前記溝の開口部を覆う所定の厚さ
    を有する上部絶縁膜を形成する工程と、 を備えた素子分離のための半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 表面から所定の深さの位置において、深
    さ方向の濃度分布が最大となる第1導電型不純物領域を
    有する第1ウエルと、 表面から所定の深さの位置において、深さ方向の濃度分
    布が最大となる第2導電型不純物領域を有する第2ウエ
    ルと、 前記第1ウエルの前記第1導電型不純物領域内の表面か
    ら前記第1導電型不純物領域内の所定の深さにかけて形
    成された第1溝と、 前記第1溝の内部に、この第1溝の内部側壁と間隙を挟
    んで設けられ、底部のみが前記第1ウエルの前記第1導
    電型不純物領域と電気的に接続され得るように直接接続
    され、かつ、前記第1導電型不純物領域と略同一の不純
    物濃度を有する第1導電型不純物拡散領域と、 前記第1溝の内部側壁と前記第1導電型不純物拡散領域
    とにより挟まれた間隙を埋めるとともに、前記第1導電
    型不純物拡散領域の上面と、前記第1ウエルの表面とを
    覆う第1酸化膜と、 前記第2ウエルの前記第2導電型不純物領域内の表面か
    ら前記第2導電型不純物領域内の所定の深さにかけて形
    成された第2溝と、 前記第2溝の内部に、この第2溝の内部側壁と間隙を挟
    んで設けられ、底部のみが前記第2ウエルの前記第2導
    電型不純物領域と電気的に接続され得るように直接接続
    され、かつ、前記第2導電型不純物領域と略同一の不純
    物濃度を有する第2導電型不純物拡散領域と、 前記第2溝の内部側壁と前記第2導電型不純物拡散領域
    とにより挟まれた間隙を埋めるとともに、前記第2導電
    型不純物拡散領域の上面と、前記第2ウエルの表面とを
    覆う第2酸化膜と、 を備えた素子分離のための半導体装置。
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