JPH0974160A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0974160A
JPH0974160A JP7229112A JP22911295A JPH0974160A JP H0974160 A JPH0974160 A JP H0974160A JP 7229112 A JP7229112 A JP 7229112A JP 22911295 A JP22911295 A JP 22911295A JP H0974160 A JPH0974160 A JP H0974160A
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lead frame
resin
mold
dam bar
heat dissipation
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JP7229112A
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Tatsuya Otaka
達也 大高
Hiroshi Sugimoto
洋 杉本
Yasuharu Kameyama
康晴 亀山
Takaharu Yonemoto
隆治 米本
Hisanori Akino
久則 秋野
Shigeji Takahagi
茂治 高萩
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックモールド型のHQFPを改良する
ことによって、金属パッケージ型のMQUAD並みの高
放熱化を可能とし、しかも既存のモールドラインで製造
することを可能とする。 【解決手段】リードフレーム1に絶縁性接着剤3を介し
て放熱板2が貼り合わされる。リードフレーム1の所定
位置に絶縁性の樹脂ダムバー5が設けられる。ダムバー
5は、その一部分が放熱板2の端面2aと重なるように
配置されるか、その全体が放熱板端面2aよりデバイス
ホール14より内方に配置される。デバイスホールに面
する放熱板2に半導体素子8が搭載され、半導体素子8
とリードフレーム1とがボンディング線13で接続され
る。モールド樹脂6は、半導体素子側を封止し、反対側
の放熱板2を封止しないように片側にのみ設けられ、モ
ールド樹脂端面6aおよび放熱板端面2aが樹脂ダムバ
ー5と重なるように設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレームに
放熱板を貼り付けた多層リードフレームをもつ半導体装
置およびその製造方法に係り、特に放熱板が露出するタ
イプの半導体パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロジック系半導体素子の高集積化に伴
い、これを搭載するリードフレームには多ピン化および
高放熱化が強く求められている。高放熱化するために
は、素子を搭載する部分の熱伝導率を大幅にあげること
が望ましい。そこで、放熱板を有する半導体パッケー
ジ、すなわちHQFP(Quad Flat Package with Heats
preader )が開発された。HQFPは、通常のQFPに
対してリードフレームに絶縁層を介してヒートスプレッ
ダを貼り合わせた構造であるが、これにはヒートスプレ
ッダがモールド樹脂内に埋め込まれた内蔵型と、モール
ド樹脂から露出した露出型とがある。高放熱化は露出型
がやや優れているに止まる。
【0003】これは、露出型といえども放熱板が完全に
露出しているわけではなく、表面の一部が露出している
に過ぎないからである。すなわち、モールド時樹脂漏れ
を防止するために、リードフレームにダムバーを形成す
るが、これは金属製でリードと一体に構成されているた
め、モールド後ダムバーを切断分離しなければならな
い。このために、リードフレーム上へのダムバーの形成
位置が、切断に支障を来さないように、ヒートスプレッ
ダの貼り付け位置よりも外側に来ている。それがため露
出型と言えども、ヒートスプレッダ側にも樹脂が回り込
むのが避けられず、全体を露出させることはできない。
【0004】ところで、サイズが大きくかつ、厚みの大
きい放熱板上に素子を搭載するという究極的な発想に基
づき開発されたものとして、例えば、オーリン社で開発
されたMQUAD(Metal-Quad Package)がある。この
MQUADは、アルミベースとアルミキャップとで素子
を封じ込めた構造をもち、全体が放熱板となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したMQ
UADではアルミベースとアルミキャップで素子を封じ
込めた金属パッケージ構造を取っているため、高放熱化
の点においては非常に優れているが、従来のモールド型
パッケージ製造ラインでは製造することができず、いま
だ量産されるに致っていない。このような量産されない
パッケージ構造のものは、非常に特殊な限られた分野に
しか使うことができず、またコスト的にも非常に高いも
のとなる。コンピュータまたはシステムへの展開を考え
ると、パッケージはより安価なプラスチックパッケージ
で供給することが要請される。
【0006】そこで、本発明の目的は、HQFPを改良
することによって、上述した従来技術の欠点を解消し
て、MQUAD並みの高放熱化が可能な半導体装置を提
供することにある。また、本発明の目的は、既存のモー
ルドラインで製造することが可能な高放熱型の半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子は、
デバイスホールを有するリードフレームと、リードフレ
ームの片面にデバイスホールを塞ぐように絶縁性接着剤
を介して貼り合わされた放熱板と、リードフレームに設
けられ、一部分が放熱板の端面と重なるか、または全体
が放熱板端面より内方にある絶縁性の樹脂ダムバーと、
デバイスホールに面する放熱板に搭載されてリードフレ
ームと接続される半導体素子と、半導体素子側のみを封
止し、放熱板を封止しないように設けられ、端面が樹脂
ダムバーの一部分と重なるモールド樹脂とを備えたもの
である。
【0008】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
デバイスホールを有するリードフレームの所定位置に絶
縁性の樹脂ダムバーを形成し、リードフレームの片面
に、端面が樹脂ダムバーの一部分と重なるように絶縁性
接着剤を介して放熱板を貼り合わせ、デバイスホールに
面する放熱板に半導体素子を搭載してリードフレームと
接続し、半導体素子側を覆うモールド上型と、放熱板と
の間に間隙を確保しつつ放熱板側を覆うモールド下型と
で上記リードフレームの樹脂ダムバー部を挟み、モール
ド上型内にモールド樹脂を圧入して半導体素子側のみを
モールド樹脂で封止したものである。
【0009】さらに、本発明の半導体装置は、デバイス
ホールを有するリードフレームの所定位置に絶縁性の樹
脂ダムバーを形成し、リードフレームの片面に、端面が
樹脂ダムバーより外方となるように絶縁性接着剤を介し
て放熱板を貼り合わせ、デバイスホールに面する放熱板
に半導体素子を搭載してリードフレームと接続し、半導
体素子側を覆うモールド上型と、モールド下型により下
面が支持される放熱板とでリードフレームの樹脂ダムバ
ー部を挟み、モールド上型内にモールド樹脂を圧入して
半導体素子側のみをモールド樹脂で封止したものであ
る。
【0010】絶縁性接着剤を介して貼り合わせるには、
接着剤のみでも、さらに絶縁層を介在してもよい。ま
た、好ましくは、放熱板にさらにフィンを取り付けても
よい。デバイスホールを有するリードフレームの所定位
置に絶縁性の樹脂ダムバーを形成する。ダムバーが樹脂
で形成されるため樹脂モールド後のダムバー切断が不要
となる。樹脂ダムバーの形成位置は、リードフレームの
片面に絶縁性接着剤を介して放熱板を貼り合わせると
き、放熱板の端面が樹脂ダムバーの一部分と重なるか、
または樹脂ダムバーより外方となるように配置する。こ
のように樹脂ダムバーを配置すると、モールド時、半導
体素子側から放熱板側へのモールド樹脂の回り込みが断
たれるので、半導体素子側のみに樹脂モールドすること
ができ、放熱板全部を露出させることができる。
【0011】半導体素子側を覆うモールド上型と、放熱
板側を覆うモールド下型とを用意する。特に、モールド
下型は放熱板との間に間隙を確保できる大きさとしてあ
る。この間隙が確保されると、モールド上型とモールド
下型とでリードフレームの樹脂ダムバー部を挟むとき、
モールド下型と放熱板との接触が回避できるため、樹脂
ダムバー部を安定してクランプすることができる。
【0012】モールド上型にモールド樹脂を圧入する
と、樹脂ダムバーの樹脂漏れ防止機能により半導体素子
側のみが封止され、反対側の放熱板は封止されず、露出
したままとなる。
【0013】このように、放熱板の端面に対応するリー
ドフレーム部に樹脂漏れを防止する絶縁性の樹脂ダムバ
ーを設けると、リードフレームの片面に封止したモール
ド樹脂と同じ大きさまたはそれ以上の大きさの放熱板を
貼り合わせることができる。したがって、金属型のMQ
UADと異なり、従来のモールド型パッケージ製造ライ
ンをそのまま使用して製造でき、しかも寸法が大きく厚
みの大きい放熱板上に半導体素子を搭載することができ
るため、良好な放熱特性をもつ半導体装置を量産化する
ことが可能となる。
【0014】なお、リードフレームに放熱板を貼り合わ
せる絶縁性接着剤および樹脂ダムバーは、ガラス転移温
度が180℃以上のポリイミド系熱可塑性接着剤とする
ことが好ましい。ガラス転移温度を180℃以上とした
のは、この温度よりも低い温度だとモールド時に、ある
いは半田リフロー時に樹脂ダムバーが流動して機能しな
くなるためである。また、フレーム反りおよびリードシ
フトの発生あるいは銅系材では表面酸化等の問題がある
ので、ガラス転移温度の上限は400℃よりも低い温度
であることが好ましい。また、接着剤にポリイミド系熱
可塑性接着剤を使うのは、これが高い清浄度をもち高温
強度が高いからである。また、放熱板を貼り合わせるに
は、接着剤を塗布したフィルムを使って貼り合わせる。
もっとも厚みと接着方法に問題がなければ、接着剤のみ
を使って直接貼り合わせるようにしてよい。
【0015】また、上記放熱板は銅ないしアルミ合金で
構成することもできるが、セラミックで構成することも
できる。セラミックで構成する場合、銅ないしアルミ合
金と同等な放熱特性をもたせるために、その熱伝導率は
50W/s・m以上とすることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置の実施
例を説明する。図1は本実施例による改善されたSQF
Pの断面構造図である。SQFPは、リードフレーム1
と、このリードフレーム1の片面に絶縁性接着剤3を介
して貼り合わされた放熱板2と、リードフレーム1の所
定位置に形成された絶縁性の樹脂ダムバー5と、半導体
素子8と、ボンディング線12と、モールド樹脂6とか
ら構成される。
【0017】リードフレーム1は中央に半導体素子8を
配置するためのデバイスホール14が形成され、そのデ
バイスホールを囲むようにインナリードとアウタリード
とからなる多数本のリードを有する。リードフレーム1
は銅系(2.0重量%Sn−0.2重量%Ni−Cu合
金、無酸素銅)、または42Ni−Fe系が最も一般的
である。厚みは多ピン化の目的では0.25mm程度以下
のものであればよく、本実施例では0.15mmとした。
【0018】リードフレーム1のデバイスホール14を
塞ぐように貼り付けられる放熱板2は、放熱板の上に半
導体素子8を搭載することにより素子8の熱を放散する
機能を有する。金属板2は、リードフレーム1との間の
熱膨張差によるリードフレーム1の反りをなくす点か
ら、リードフレーム1と同じ銅系(2.0重量%Sn−
0.2重量%Ni−Cu合金、無酸素銅)、42Ni−
Fe系材料、またはアルミ合金とすることが好ましい。
金属板は1層の積層でも2層以上の積層でもよい。例え
ば28mm×28mmパッケージの場合を考えると、放熱板
サイズはパッケージと同形の28mm×28mm、厚さはパ
ッケージのほぼ半分の厚さ1.5mm程度、すなわちモー
ルド樹脂6の厚さと同程度が望ましい。より薄いパッケ
ージが望まれる場合には、強度上から、この厚みを例え
ば0.15mm程度にまで減少することができる。この場
合、モールド側の高さを最小0.2mm程度とすることが
可能であるから、パッケージ厚みは0.2+0.15
(フレーム厚)+0.15(放熱板厚)=0.5mm程度
の非常に薄いパッケージが得られる。この点でも本構造
は非常に有利である。
【0019】この放熱板2とリードフレーム1とを貼り
合わせる絶縁性接着剤3には種々のものが考えられる
が、高い清浄度をもち、高温強度が高く、ガラス転移温
度tg=250℃のポリイミド系熱可塑性接着剤が有効
である。これにより、ワイヤボンディング性、耐半田リ
フロー性は大幅に向上する。接着剤3の厚みは、0.0
05から0.020mm程度が良好である。接着剤として
は日立化成(株)製のポリアミドイミドからなる接着剤
HM−1(商品名)を用いた。接着剤3と放熱板5との
間には、リードフレーム1の放熱板2との電気絶縁を確
保するため0.005から0.020mm程度の絶縁層4
を設けてある。絶縁層4としては硬化済のポリイミドが
好ましい。ここでは、接着剤厚を0.02mm、絶縁層厚
を0.005mmとした。なお、この絶縁層4は接着剤3
の厚みと接着方法の向上によっては省略することができ
る。
【0020】半導体素子8は、デバイスホール14に面
する放熱板2に絶縁層4、接着剤3およびペースト材7
を介してダイボンディングされる。また、半導体素子8
とリードフレーム1のインナーリード間とはボンディン
グ線13で接続される。
【0021】リードフレーム1のアウタリード間に絶縁
性の樹脂ダムバー5が充填されている。充填位置は、そ
の樹脂ダムバー5の一部分が放熱板2の端面2a、すな
わち外周部と重なるように配置されている。リード間に
充填されて樹脂ダムバー5となる有機材料には種々考え
られるが、これもパッケージの信頼性をより高く保証で
きる熱可塑性接着剤が望ましい。ここでは、先のリード
フレーム1と放熱板2とを貼り合わせた接着剤3と、同
一の接着剤を選定した。充填方法はディスペンサ方式で
塗布した後、乾燥整形する方法によった。この方法は工
業的に行える。半導体素子8は、デバイスホール14に
面する放熱板2上にペースト材7により接着され、半導
体素子8はボンディング線13によってリードフレーム
1と接続される。
【0022】そして、信頼性を向上させるために素子8
およびワイヤボンディング部分を含めた領域がモールド
樹脂6で覆われる。モールド樹脂6は、半導体素子8側
のみを封止し、これらの反対側にある放熱板2は封止し
ていない。封止構造は、モールド樹脂と密着性のよい接
着剤3面を樹脂密着面に配している構造を取る。また、
モールド樹脂6の端面、すなわち外周面をちょうど樹脂
ダムバー5の一部分と重ねた結果、本実施例では放熱板
2の端面2aと樹脂部端面6aとが一致している。な
お、モールド樹脂6はエポキシ樹脂が最も一般的であ
る。
【0023】このようにしてリードフレーム1に放熱板
2を貼り付けた多層リードフレームに搭載した半導体素
子側のみをモールド樹脂で覆い、反対側の放熱板全部を
完全に露出させた半導体装置を構成する。この構成によ
れば、モールド樹脂の量を従来の半分以下にでき、また
モールド樹脂と密着性のよい接着剤面を樹脂密着面に配
している構造を取っていることから、信頼性の高いパッ
ケージ構造が得られる。 次に、上述した半導体装置の
製造方法の実施例を図2を用いて説明する。放熱板2を
貼り付けたリードフレーム1の所定位置に樹脂ダムバー
5を設けることによって、図2に示すように片面樹脂モ
ールドが行える。この例は、既述したように放熱板2の
端面2aとモールド樹脂端面6aとを一致させた場合で
ある。
【0024】まず、デバイスホール14を有するリード
フレーム1の所定位置に絶縁性の樹脂ダムバー5を形成
する。所定位置とは、リードフレーム1に貼り付ける放
熱板2の外周部端面に対応するアウトライン位置であ
る。放熱板2の一方の面には予め内側に絶縁層4を、外
側に接着剤3を塗布しておく。この放熱板2を、その端
面2aが樹脂ダムバー5の一部分と重なるように接着剤
3を介してリードフレーム1に貼り合わせる。デバイス
ホール14に面する放熱板2に半導体素子8を搭載し、
半導体素子8とリードフレーム1とを金線などのボンデ
ィング線12で接続する。
【0025】半導体素子8側を覆うモールド上型9と、
放熱板2側を覆うモールド下型11とを用意する。モー
ルド上型9とモールド下型11とは、それらの周端口部
9a、11aが樹脂ダムバー5の一部分でリードフレー
ム1を上下からクランプできる大きさに形成される。ま
た、モールド上型9は片面に設けるモールド樹脂6の厚
みとモールド樹脂端面6aの位置を規定するキャビティ
をもつ。モールド下型11は放熱板2に対して余裕をも
った容積をもち、放熱板下面2bとの間、および放熱板
端面2aとの間に一定の間隙10を確保してある。
【0026】ここで、特にモールドを行う際重要なの
は、モールド下型11と放熱板2との間に一定の間隙1
0を確保することである。これがないと、モールド下型
11と放熱板2とが接触し、モールド下型11は樹脂ダ
ムバー5部を安定してクランプすることが不可能となる
からである。
【0027】モールド上型9とモールド下型11とでリ
ードフレーム1の樹脂ダムバー5部を挟み、モールド上
型9内にモールド樹脂6を圧入して半導体素子8側のみ
を封止する。このとき、上下のクランプ部のリード間に
樹脂ダムバー5が形成されているので、モールド下型1
1と放熱板2との間に間隙10を設定しても樹脂ダムバ
ー5部でモールド樹脂6の下型への流出を有効に防止す
ることができる。
【0028】なお、この樹脂ダムバーを用いた上記実施
例を、通常の金属ダムバーを用いたときにも適用できる
か、その可否をここで検討してみよう。図3に示すよう
に、金属ダムバー15は後に専用金型で切断することが
前提となるので、放熱板2上にあってはならない。ま
た、既述したように放熱板2を付けたものに対してはモ
ールド下型11は間隙10を有していなければならな
い。このため、モールド時には図3のように金属ダムバ
ー15のリードフレーム1上への形成位置が、切断に支
障を来さないように、放熱板2の貼り付け位置よりも外
側に来ている構成となる。しかし、この構成では放熱板
2とモールド下型11との間隙10から矢印12で示す
ようにモールド樹脂6がモールド下型11内へ流出する
ことになり、実質的に完全露出型パッケージの製造が行
えないことになる。
【0029】図4は、本発明の半導体装置の製造方法の
変形例を説明した図である。放熱板2の端面2aとモー
ルド樹脂端面6aとが必ずしも一致しなくてもよい場合
も多い。そのような場合には図4に示すようなモールド
方法が適用される。
【0030】すなわち、モールド上型9の形状は変らな
いが、モールド下型21は放熱板2の下面を単純に支持
するために平板形状で構成される。この場合、樹脂ダム
バー5は、放熱板端面2aに重ならず、相対的ではある
が、全体が放熱板端面2aよりデバイスホール14より
内方に配置される。リードフレーム1の樹脂ダムバー5
部は、モールド上型9と放熱板2とでクランプされる。
したがって、放熱板2の端面2aはモールド下型21に
よって規制されずフリーである。このため、モールド下
型21の金型を変えなくても、放熱板2のサイズはモー
ルド樹脂6のサイズよりも大きくすることができ、また
厚さも自在にできる。しかも、モールド上型9と放熱板
2とによって樹脂ダムバー5部が確実にクランプされる
ため、樹脂漏れのない良好な製品を製作できる。
【0031】なお、この樹脂ダムバーを用いた変形例
は、通常の金属ダムバーを用いたときには、ダムバーの
切断が行えないため、適用できない。
【0032】上記製造方法の実施例および変形例によれ
ば、MQUADに匹敵する良好な放熱特性を得るパッケ
ージをモールド法にて製造が可能となる。また、ダムバ
ー切断工程が省略でき、そのための切断加工費および金
型代が不要となり大幅なコスト低減が得られる。その結
果、高い放熱特性の得られるパッケージを従来の同等製
品に比べ大幅に低価格で提供することができる。また、
放熱板の厚みを適当に選定することにより、適度なパッ
ケージ強度を有する薄形もしまは超薄形パッケージを実
現できる。
【0033】
【発明の効果】
(1)本発明の半導体装置によれば、半導体素子側のみ
を樹脂封止し放熱板を露出するようにしたので、MQU
AD並の良好な放熱特性を得ることができる。
【0034】(2)本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、モールド上型とモールド下型とでリードフレーム
の樹脂ダムバー部を挟むようにしたので、既存のモール
ド法での製造が可能となる。また、モールド下型と放熱
板端面との間に間隙を確保したので、下型は樹脂ダムバ
ー部を安定して挟むことができ、信頼性の高い樹脂モー
ルドが行える。
【0035】(3)本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、モールド下型とではなく放熱板との間で樹脂ダム
バー部を挟むようにして、放熱板の端面をモールド下型
の規制を受けないようにしたので、モールド樹脂サイズ
よりも大きく、かつより厚みの大きな放熱板を取り付け
ることができ、放熱特性の良好な製品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂ダムバー付半導体装置の実施例を
説明するための露出型ヒートスプレッダ付QFPの断面
図である。
【図2】本発明の樹脂ダムバー付半導体装置の製造方法
の実施例を説明するための樹脂モールド時の断面図であ
る。
【図3】リードフレームに従来の金属ダムバーを設けた
場合の問題点を説明するための樹脂モールド時の断面図
である。
【図4】本発明方法の変形例を示した樹脂モールド時の
断面図である。
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 放熱板 2a 放熱板端面 2b 放熱板下面 3 絶縁性接着剤 4 絶縁層 5 樹脂ダムバー 6 モールド樹脂 6a モールド樹脂端面 7 ペースト材 8 半導体素子 9 モールド上型 10 モールド下型と放熱板の間隙 11 モールド下型 12 樹脂漏れ方向の矢印 13 ボンディング線 14 デバイスホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 隆治 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内 (72)発明者 秋野 久則 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内 (72)発明者 高萩 茂治 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デバイスホールを有するリードフレーム
    と、該リードフレームの片面に上記デバイスホールを塞
    ぐように絶縁性接着剤を介して貼り合わされた放熱板
    と、上記リードフレームに設けられ、一部分が上記放熱
    板の端面と重なるか、または全体が放熱板端面より内方
    にある絶縁性の樹脂ダムバーと、上記デバイスホールに
    面する放熱板に搭載されてリードフレームと接続される
    半導体素子と、該半導体素子側のみを封止し、上記放熱
    板を封止しないように設けられ、端面が上記樹脂ダムバ
    ーの一部分と重なるモールド樹脂とを備えたことを特徴
    とする半導体素子。
  2. 【請求項2】上記絶縁性接着剤を、ガラス転移温度が1
    80℃以上のポリイミド系熱可塑性接着剤としたことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】上記絶縁性樹脂ダムバーを、ガラス転移温
    度が180℃以上のポリイミド系熱可塑性接着剤とした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素
    子。
  4. 【請求項4】上記放熱板を熱伝導率50W/s・m以上
    のセラミック板としたことを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】デバイスホールを有するリードフレームの
    所定位置に絶縁性の樹脂ダムバーを形成し、上記リード
    フレームの片面に、端面が上記樹脂ダムバーの一部分と
    重なるように絶縁性接着剤を介して放熱板を貼り合わ
    せ、上記デバイスホールに面する放熱板に半導体素子を
    搭載してリードフレームと接続し、上記半導体素子側を
    覆うモールド上型と、上記放熱板との間に間隙を確保し
    つつ上記放熱板側を覆うモールド下型とで上記リードフ
    レームの樹脂ダムバー部を挟み、上記モールド上型内に
    モールド樹脂を圧入して半導体素子側のみをモールド樹
    脂で封止したことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】デバイスホールを有するリードフレームの
    所定位置に絶縁性の樹脂ダムバーを形成し、上記リード
    フレームの片面に、端面が樹脂ダムバーより外方となる
    ように絶縁性接着剤を介して放熱板を貼り合わせ、上記
    デバイスホールに面する放熱板に半導体素子を搭載して
    リードフレームと接続し、上記半導体素子側を覆うモー
    ルド上型と、モールド下型により下面が支持される上記
    放熱板とでリードフレームの樹脂ダムバー部を挟み、上
    記モールド上型内にモールド樹脂を圧入して半導体素子
    側のみをモールド樹脂で封止したことを特徴とする半導
    体素子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292576A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Furukawa Electric Co Ltd:The インバータ回路
JP2008210920A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱伝導基板とその製造方法及び回路モジュール
JP2010140930A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Denso Corp モールドパッケージの製造方法
JP2011253891A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Jtekt Corp 多層回路基板の製造方法

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