JPH09740A - 魚釣り模擬装置 - Google Patents
魚釣り模擬装置Info
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- JPH09740A JPH09740A JP7154386A JP15438695A JPH09740A JP H09740 A JPH09740 A JP H09740A JP 7154386 A JP7154386 A JP 7154386A JP 15438695 A JP15438695 A JP 15438695A JP H09740 A JPH09740 A JP H09740A
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- fishing
- fishing line
- line winding
- control
- hydraulic motor
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63F—CARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- A63F2300/00—Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game
- A63F2300/80—Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game specially adapted for executing a specific type of game
- A63F2300/8035—Virtual fishing
Abstract
(57)【要約】
【目的】より現実に近い魚釣りの動きを釣り竿に再現す
ることができる魚釣り模擬装置の提供。 【構成】釣り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取り
ドラムと、該釣り糸巻取りドラムに回転トルクを伝え正
逆回転制御可能な油圧モータとを設けた釣り糸巻取り手
段と、該釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が
先端部に固定され、操作者が該先端部を上下操作可能な
釣り竿と、所定のシミュレーションプログラムに従って
前記油圧モータの正逆回転制御を行う制御手段とを有す
ることを特徴とする魚釣り模擬装置。
ることができる魚釣り模擬装置の提供。 【構成】釣り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取り
ドラムと、該釣り糸巻取りドラムに回転トルクを伝え正
逆回転制御可能な油圧モータとを設けた釣り糸巻取り手
段と、該釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が
先端部に固定され、操作者が該先端部を上下操作可能な
釣り竿と、所定のシミュレーションプログラムに従って
前記油圧モータの正逆回転制御を行う制御手段とを有す
ることを特徴とする魚釣り模擬装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣り模擬装置に関
し、特にモニター装置に表示される実際の魚釣り映像と
一体で遊戯者に魚釣りを擬似的に容易に体感させること
が可能な魚釣り模擬装置に関する。
し、特にモニター装置に表示される実際の魚釣り映像と
一体で遊戯者に魚釣りを擬似的に容易に体感させること
が可能な魚釣り模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生活の中での各種の娯楽を、電子装置に
より模擬的に体験できる遊戯装置、例えば、ドライビン
グゲーム、格闘ゲーム、将棋、囲碁等のゲームが広く普
及しており、魚釣りゲームに関しても種々方式が提案さ
れている。
より模擬的に体験できる遊戯装置、例えば、ドライビン
グゲーム、格闘ゲーム、将棋、囲碁等のゲームが広く普
及しており、魚釣りゲームに関しても種々方式が提案さ
れている。
【0003】例えば、特開昭63−174681号公報
に魚釣り遊戯機が記載されている。ここに示される技術
は、模擬竿の揺動時の負荷とリール回転ハンドルに対す
る回転負荷を制御することにより、魚釣り時の魚の引込
みを遊戯者に体感させるものである。
に魚釣り遊戯機が記載されている。ここに示される技術
は、模擬竿の揺動時の負荷とリール回転ハンドルに対す
る回転負荷を制御することにより、魚釣り時の魚の引込
みを遊戯者に体感させるものである。
【0004】さらに、釣り糸巻取り手段から繰り出され
る釣り糸が先端部に固定された釣り竿を有して、釣り糸
巻取り手段が、一個の電動モータと、入力軸と出力軸と
の間の結合量が両軸間に配したパウダー(鉄粉)を電磁
的に制御することで制御され反対方向に回転する2個の
パウダークラッチから形成され、このパウダークラッチ
の結合量を、所定のプログラムに従って電子制御して釣
り竿の先端部に魚の当たりや引きに対応する模擬的な負
荷を変化させる魚釣り遊戯装置が提案されている。
る釣り糸が先端部に固定された釣り竿を有して、釣り糸
巻取り手段が、一個の電動モータと、入力軸と出力軸と
の間の結合量が両軸間に配したパウダー(鉄粉)を電磁
的に制御することで制御され反対方向に回転する2個の
パウダークラッチから形成され、このパウダークラッチ
の結合量を、所定のプログラムに従って電子制御して釣
り竿の先端部に魚の当たりや引きに対応する模擬的な負
荷を変化させる魚釣り遊戯装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような、パウダー
クラッチを使った遊戯装置では、二つのパウダークラッ
チの結合量を制御するに際し、遊戯者が魚に対して所定
のタイミングで釣り糸を引いてあわせを行った時、魚の
あたりについて魚の種類に応じた引き込みの速さや強さ
で釣り竿の先端に負荷を与え、さらに魚の引きや釣り糸
の切れる様子を所定のタイミングや強さで釣り竿の先端
に負荷を与えるようにしている。
クラッチを使った遊戯装置では、二つのパウダークラッ
チの結合量を制御するに際し、遊戯者が魚に対して所定
のタイミングで釣り糸を引いてあわせを行った時、魚の
あたりについて魚の種類に応じた引き込みの速さや強さ
で釣り竿の先端に負荷を与え、さらに魚の引きや釣り糸
の切れる様子を所定のタイミングや強さで釣り竿の先端
に負荷を与えるようにしている。
【0006】しかしながら、パウダークラッチの本来的
な問題として、第一に、制御用の電気信号が与えられて
からパウダーが励磁し入力軸のトルクが出力軸に伝わる
までに時間がかかり、また、励磁電流を切ってからパウ
ダーが消磁し出力軸へのトルクの伝達がなくなるまでに
時間がかかり、高速応答ができない。この為、遊戯者が
操作する釣り竿に現実からかけ離れた感覚しか与えるこ
とができない。特に、大型魚の釣りを疑似的に再現する
ためには、引き上げる時の水面近くでの暴れる様子や糸
が切れた時の様子等は、高速でしかも強い力を釣り竿の
先端にかけることが必要であるが、パウダークラッチで
は、そのような制御が困難である。
な問題として、第一に、制御用の電気信号が与えられて
からパウダーが励磁し入力軸のトルクが出力軸に伝わる
までに時間がかかり、また、励磁電流を切ってからパウ
ダーが消磁し出力軸へのトルクの伝達がなくなるまでに
時間がかかり、高速応答ができない。この為、遊戯者が
操作する釣り竿に現実からかけ離れた感覚しか与えるこ
とができない。特に、大型魚の釣りを疑似的に再現する
ためには、引き上げる時の水面近くでの暴れる様子や糸
が切れた時の様子等は、高速でしかも強い力を釣り竿の
先端にかけることが必要であるが、パウダークラッチで
は、そのような制御が困難である。
【0007】第二に、パウダーの磁化に伴うパウダーク
ラッチの経年変化により出力軸のトルクが変化する問題
がある。その為、魚の種類や動作に応じて最初に設計し
たトルクが変化してしまうことになる。
ラッチの経年変化により出力軸のトルクが変化する問題
がある。その為、魚の種類や動作に応じて最初に設計し
たトルクが変化してしまうことになる。
【0008】また、第三に、反対方向に回転する二つの
パウダークラッチのトルクをベルトにより伝達するた
め、ベルトの伸びや破損の確率が高く、維持費がかかる
という問題もある。
パウダークラッチのトルクをベルトにより伝達するた
め、ベルトの伸びや破損の確率が高く、維持費がかかる
という問題もある。
【0009】したがって、本発明の目的は、より実際の
魚釣りの状況に近い体験を操作者に与えることが可能で
あり、且つ耐久性に優れた魚釣り模擬装置を提供するこ
とにある。
魚釣りの状況に近い体験を操作者に与えることが可能で
あり、且つ耐久性に優れた魚釣り模擬装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的は、釣
り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取りドラムが正
逆回転制御可能な釣り糸巻取り手段と、該釣り糸巻取り
ドラムから繰り出される釣り糸が先端部に固定され、操
作者が該先端部を上下操作可能な釣り竿と、所定のシミ
ュレーションプログラムに従って前記釣り糸巻取り手段
の該釣り糸巻取りドラムの回転制御を行う制御手段とを
有し、前記釣り糸巻取り手段は、油圧回路に所定の圧力
の油を循環する油圧ポンプと、前記油圧回路内に設けら
れ、その出力トルクが前記釣り糸巻取りドラムに伝えら
れる油圧モータと、前記制御手段からの制御信号に応じ
た第一の制御電流が供給され、該第一の制御電流に応じ
た圧力の前記油を一方方向に回転させるよう前記油圧モ
ータに供給する第一の電磁バルブと、前記制御手段から
の制御信号に応じた第二の制御電流が供給され、該第二
の制御電流に応じた圧力の前記油を反対方向に回転させ
るよう前記油圧モータに供給する第二の電磁バルブとを
有することを特徴とする魚釣り模擬装置、を提供するこ
とで達成される。
り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取りドラムが正
逆回転制御可能な釣り糸巻取り手段と、該釣り糸巻取り
ドラムから繰り出される釣り糸が先端部に固定され、操
作者が該先端部を上下操作可能な釣り竿と、所定のシミ
ュレーションプログラムに従って前記釣り糸巻取り手段
の該釣り糸巻取りドラムの回転制御を行う制御手段とを
有し、前記釣り糸巻取り手段は、油圧回路に所定の圧力
の油を循環する油圧ポンプと、前記油圧回路内に設けら
れ、その出力トルクが前記釣り糸巻取りドラムに伝えら
れる油圧モータと、前記制御手段からの制御信号に応じ
た第一の制御電流が供給され、該第一の制御電流に応じ
た圧力の前記油を一方方向に回転させるよう前記油圧モ
ータに供給する第一の電磁バルブと、前記制御手段から
の制御信号に応じた第二の制御電流が供給され、該第二
の制御電流に応じた圧力の前記油を反対方向に回転させ
るよう前記油圧モータに供給する第二の電磁バルブとを
有することを特徴とする魚釣り模擬装置、を提供するこ
とで達成される。
【0011】上記の魚釣り模擬装置では、釣り糸巻取り
ドラムの回転制御に油圧モータを使用しているため、パ
ウダークラッチの本来的な問題点がなく、トルクの伝達
時間が短く、反転動作も早く、さらに大きなトルクで反
転動作を高速に行うことができ、パウダークラッチでは
再現できなかった、例えば、大型の魚が水面近くで暴れ
る時に対応する模擬的なトルク制御を行うことができ
る。さらに、経年変化に伴う出力トルクの変化がパウダ
ークラッチよりも極めて少なく、時間の経過と共に、最
初に設定した出力トルクが変化することがなくなる。
ドラムの回転制御に油圧モータを使用しているため、パ
ウダークラッチの本来的な問題点がなく、トルクの伝達
時間が短く、反転動作も早く、さらに大きなトルクで反
転動作を高速に行うことができ、パウダークラッチでは
再現できなかった、例えば、大型の魚が水面近くで暴れ
る時に対応する模擬的なトルク制御を行うことができ
る。さらに、経年変化に伴う出力トルクの変化がパウダ
ークラッチよりも極めて少なく、時間の経過と共に、最
初に設定した出力トルクが変化することがなくなる。
【0012】本発明によれば、更に、前記釣り糸巻取り
手段は、釣り糸巻取りドラムの回転量に対応する電気信
号を前記制御手段に供給するエンコーダを備えたことを
特徴とする。
手段は、釣り糸巻取りドラムの回転量に対応する電気信
号を前記制御手段に供給するエンコーダを備えたことを
特徴とする。
【0013】また、本発明によれば、前記釣り竿の前記
先端部と反対側に設けられ、操作者が回転操作可能な模
擬リールを備え、該模擬リールの回転量に対応する電気
信号を前記制御手段に供給するエンコーダと、前記制御
手段から制御信号に応答して該模擬リールの回転を抑制
するブレーキ手段とを設けたことを特徴とする更に、本
発明によれば、前記制御手段により制御され、前記所定
のシミュレーションプログラムに従って所定の魚釣りの
画像を出力するモニターをすることを特徴とする。
先端部と反対側に設けられ、操作者が回転操作可能な模
擬リールを備え、該模擬リールの回転量に対応する電気
信号を前記制御手段に供給するエンコーダと、前記制御
手段から制御信号に応答して該模擬リールの回転を抑制
するブレーキ手段とを設けたことを特徴とする更に、本
発明によれば、前記制御手段により制御され、前記所定
のシミュレーションプログラムに従って所定の魚釣りの
画像を出力するモニターをすることを特徴とする。
【0014】上記の構成をとることにより、所定の魚釣
りシミュレーションプログラムに従って、モニターに魚
釣りの画像を出力しながら、それに同期して、模擬リー
ルのブレーキ手段を制御して、操作者に模擬リールを介
して魚釣りの動きを模擬体験させ、さらに、釣り糸巻取
りドラムを回転制御して、操作者に釣り竿の先端部に与
える負荷を介して魚釣りの動きを疑似体験させることが
できる。
りシミュレーションプログラムに従って、モニターに魚
釣りの画像を出力しながら、それに同期して、模擬リー
ルのブレーキ手段を制御して、操作者に模擬リールを介
して魚釣りの動きを模擬体験させ、さらに、釣り糸巻取
りドラムを回転制御して、操作者に釣り竿の先端部に与
える負荷を介して魚釣りの動きを疑似体験させることが
できる。
【0015】本発明のさらに別の解決手段によれば、釣
り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取りドラムと、
該釣り糸巻取りドラムに回転トルクを伝え正逆回転制御
可能な油圧モータとを設けた釣り糸巻取り手段と、該釣
り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が先端部に固
定され、操作者が該先端部を上下操作可能な釣り竿と、
所定のシミュレーションプログラムに従って前記油圧モ
ータの正逆回転制御を行う制御手段とを有することを特
徴とする魚釣り模擬装置を提供する。
り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻取りドラムと、
該釣り糸巻取りドラムに回転トルクを伝え正逆回転制御
可能な油圧モータとを設けた釣り糸巻取り手段と、該釣
り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が先端部に固
定され、操作者が該先端部を上下操作可能な釣り竿と、
所定のシミュレーションプログラムに従って前記油圧モ
ータの正逆回転制御を行う制御手段とを有することを特
徴とする魚釣り模擬装置を提供する。
【0016】
【実施例】以下図面に従い本発明の実施例を説明する。
尚、図に於いて、同一または類似のものには、同一の参
照番号及び記号を付して説明する。
尚、図に於いて、同一または類似のものには、同一の参
照番号及び記号を付して説明する。
【0017】魚釣り模擬装置と模擬リール 図1は、本実施例の魚釣り模擬装置の全体を示し、理解
容易のために一部に断面部を有する側面図である。
容易のために一部に断面部を有する側面図である。
【0018】フロントキャビネットAは、後に説明する
魚釣りシミュレーションあるいはゲーム(以下、簡単の
為に単にゲームとして説明する。)の全体を制御する制
御盤の中心をなすメインボード3等を収容する。更に、
実際の映像、あるいはゲームの状況等をゲームの進行に
従い表示するモニタ43を有する。モニタ43の前面の
20は、モニタ43がCRTで構成される場合は、その
CRT表面または、投影型のモニタである場合は、映像
が投影されるスクリーンを示す。
魚釣りシミュレーションあるいはゲーム(以下、簡単の
為に単にゲームとして説明する。)の全体を制御する制
御盤の中心をなすメインボード3等を収容する。更に、
実際の映像、あるいはゲームの状況等をゲームの進行に
従い表示するモニタ43を有する。モニタ43の前面の
20は、モニタ43がCRTで構成される場合は、その
CRT表面または、投影型のモニタである場合は、映像
が投影されるスクリーンを示す。
【0019】シートキャビネットCに操作者あるいは遊
戯者(以下、単に遊戯者として説明する。)が座り、本
発明の魚釣り模擬装置の機械部分が収容されるメカキャ
ビネットBに向いて、ゲームが行われる。
戯者(以下、単に遊戯者として説明する。)が座り、本
発明の魚釣り模擬装置の機械部分が収容されるメカキャ
ビネットBに向いて、ゲームが行われる。
【0020】メカキャビネットBにおいて、30は通常
のものと同様の先端に向かう程細くなるように形成され
る釣り竿であり、先端部31が持ち上げ可能な構造にな
っている。釣り竿30には、遊戯者側の手元に位置する
ように疑似リール1が取り付けられている。さらに釣り
竿30の先端部31には釣り糸40が固定され、釣り糸
40は、後に詳細に説明する釣り糸巻取り装置2まで導
かれ、余長部分が釣り糸巻取り装置2の釣り糸巻取りド
ラム28に巻かれている。
のものと同様の先端に向かう程細くなるように形成され
る釣り竿であり、先端部31が持ち上げ可能な構造にな
っている。釣り竿30には、遊戯者側の手元に位置する
ように疑似リール1が取り付けられている。さらに釣り
竿30の先端部31には釣り糸40が固定され、釣り糸
40は、後に詳細に説明する釣り糸巻取り装置2まで導
かれ、余長部分が釣り糸巻取り装置2の釣り糸巻取りド
ラム28に巻かれている。
【0021】50は、釣り糸40と同質の材料のダミー
糸であり、釣り竿30の先端部31と疑似リール1の間
に固定的に張られている。したがって、ダミー糸50
は、あたかも疑似リール1から繰り出され釣り竿30の
先端部31を通り釣り糸巻取り装置2につながっている
ように、遊戯者10には観察される。
糸であり、釣り竿30の先端部31と疑似リール1の間
に固定的に張られている。したがって、ダミー糸50
は、あたかも疑似リール1から繰り出され釣り竿30の
先端部31を通り釣り糸巻取り装置2につながっている
ように、遊戯者10には観察される。
【0022】しかし、ダミー糸50は釣り竿30の先端
部31と疑似リール1の間に固定的に張られているの
で、糸巻取り装置2による引く力、あるいは疑似リール
1の回転とは無関係であり、糸巻取り装置2及び疑似リ
ール1の動きにより糸切れが生じることはない。したが
って、本発明において、より実際の釣りの状況を遊戯者
10に感じさせることが可能である一方、糸切れによる
障害によりゲームの進行が妨げられる恐れが減少する。
部31と疑似リール1の間に固定的に張られているの
で、糸巻取り装置2による引く力、あるいは疑似リール
1の回転とは無関係であり、糸巻取り装置2及び疑似リ
ール1の動きにより糸切れが生じることはない。したが
って、本発明において、より実際の釣りの状況を遊戯者
10に感じさせることが可能である一方、糸切れによる
障害によりゲームの進行が妨げられる恐れが減少する。
【0023】本実施例では、擬似リール1、及びダミー
糸50を用い、釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣
り糸が釣り竿の先端部に固定される場合を示したが、実
際の釣りの如く、リールを用いて釣り糸をリールで巻き
取る構成にしても良い。
糸50を用い、釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣
り糸が釣り竿の先端部に固定される場合を示したが、実
際の釣りの如く、リールを用いて釣り糸をリールで巻き
取る構成にしても良い。
【0024】図1において前述した通り、魚釣りゲーム
の進行の過程で、遊戯者の操作によって魚のアタリ、ア
ワセ等の操作のために釣り竿30の先端部31が持ち上
げ可能に構成されている。
の進行の過程で、遊戯者の操作によって魚のアタリ、ア
ワセ等の操作のために釣り竿30の先端部31が持ち上
げ可能に構成されている。
【0025】図2は、本発明の実施例装置の制御系ブロ
ック図である。交流電源ユニット61から供給されるA
C電流が電圧供給回路6において直流に変換され、各部
に必要な直流電圧が供給される。
ック図である。交流電源ユニット61から供給されるA
C電流が電圧供給回路6において直流に変換され、各部
に必要な直流電圧が供給される。
【0026】3はメインボードであり、内部にCPUを
有し制御系の各部を制御する。以降各部について、必要
に応じて他の詳細図を参照しながら動作を説明する。
有し制御系の各部を制御する。以降各部について、必要
に応じて他の詳細図を参照しながら動作を説明する。
【0027】メインボード3は、クラッチ制御ボード7
を通して疑似リール1に対してブレーキ制御を行う。更
に、疑似リール1に設けられたエンコーダからのハンド
ルの回転量に対応する電気信号がメインボード3に入力
される。
を通して疑似リール1に対してブレーキ制御を行う。更
に、疑似リール1に設けられたエンコーダからのハンド
ルの回転量に対応する電気信号がメインボード3に入力
される。
【0028】図3は、本実施例の疑似リール1の構成図
である。11はハンドルであり、遊戯者によって魚の引
きに合わせた釣り糸の巻き上げあるいは繰り出す回転操
作が与えられる。
である。11はハンドルであり、遊戯者によって魚の引
きに合わせた釣り糸の巻き上げあるいは繰り出す回転操
作が与えられる。
【0029】12は、ハンドル11とつながる回転軸で
ある。回転軸の先には、歯131を有する歯車13が連
結している。14、16は、それぞれ歯141、161
を有する歯車である。
ある。回転軸の先には、歯131を有する歯車13が連
結している。14、16は、それぞれ歯141、161
を有する歯車である。
【0030】歯車14の軸は、エンコーダ15に連結し
ている。したがって、ハンドル11の回転が、歯車13
及び14を通じてエンコーダ15に伝えられる。エンコ
ーダ15からは、ハンドル11の回転に対応した電気信
号が出力され、図3に示すメインボード3に入力され
る。
ている。したがって、ハンドル11の回転が、歯車13
及び14を通じてエンコーダ15に伝えられる。エンコ
ーダ15からは、ハンドル11の回転に対応した電気信
号が出力され、図3に示すメインボード3に入力され
る。
【0031】疑似リール1の歯車13は、更に歯161
を有する歯車16に連結されている。歯車16の軸は、
ブレーキ機構17に連結されている。ブレーキ機構17
は、例えば、励磁電流により制御されるパウダークラッ
チにより構成される。
を有する歯車16に連結されている。歯車16の軸は、
ブレーキ機構17に連結されている。ブレーキ機構17
は、例えば、励磁電流により制御されるパウダークラッ
チにより構成される。
【0032】ここで簡単に説明すると、ブレーキ機構1
7は、歯車16の軸と連結するブレーキ機構17の回転
軸と、固定部を有し、これら回転軸と固定部間に更に磁
性の粉体が介在されている。外部より電磁的にすなわ
ち、励磁によりこの磁性粉体を集中させることにより回
転軸と固定部の結合が強固となる。
7は、歯車16の軸と連結するブレーキ機構17の回転
軸と、固定部を有し、これら回転軸と固定部間に更に磁
性の粉体が介在されている。外部より電磁的にすなわ
ち、励磁によりこの磁性粉体を集中させることにより回
転軸と固定部の結合が強固となる。
【0033】回転軸と固定部の結合の度合いは、励磁電
流の大きさに比例する。回転軸と固定部の結合の度合い
が大きくなると、歯車16、歯車13を通してハンドル
11の回転に対し負荷が与えられることになる。
流の大きさに比例する。回転軸と固定部の結合の度合い
が大きくなると、歯車16、歯車13を通してハンドル
11の回転に対し負荷が与えられることになる。
【0034】上記のエンコーダ15の出力及びブレーキ
機構17に対する励磁電流の制御については、本発明の
魚釣り遊戯装置の実際の使用例と関連して、更に後に説
明する。
機構17に対する励磁電流の制御については、本発明の
魚釣り遊戯装置の実際の使用例と関連して、更に後に説
明する。
【0035】図3において、18は、一端が固定され、
他端が歯車16の歯161と係合している板バネであ
る。歯車16の回転に伴い、板バネ18の先端が振動
し、通常のリールと同様のラッチ音を再現させるための
ものである。
他端が歯車16の歯161と係合している板バネであ
る。歯車16の回転に伴い、板バネ18の先端が振動
し、通常のリールと同様のラッチ音を再現させるための
ものである。
【0036】図1に戻り説明すると、2は釣り糸巻取り
装置である。釣り糸巻取り装置2は、後に詳細に説明す
るように、釣り糸巻取り用ドラムを油圧モータによって
駆動させるようにしている。この油圧モータの方向とト
ルクの制御は、油圧モータに設けられた電磁バルブ(比
例弁)23、24への制御電流を制御することで行われ
る。
装置である。釣り糸巻取り装置2は、後に詳細に説明す
るように、釣り糸巻取り用ドラムを油圧モータによって
駆動させるようにしている。この油圧モータの方向とト
ルクの制御は、油圧モータに設けられた電磁バルブ(比
例弁)23、24への制御電流を制御することで行われ
る。
【0037】図2に示した様に、この電磁バルブへの制
御電流を、メインボード3から油圧ポンプ制御ボード8
を通して制御する。更に、釣り糸巻取り装置2には、釣
り糸巻取り用ドラムの回転量に対応する電気信号を出力
するエンコーダを備え、このエンコーダ出力がメインボ
ード3に入力される。
御電流を、メインボード3から油圧ポンプ制御ボード8
を通して制御する。更に、釣り糸巻取り装置2には、釣
り糸巻取り用ドラムの回転量に対応する電気信号を出力
するエンコーダを備え、このエンコーダ出力がメインボ
ード3に入力される。
【0038】エンコーダ出力に基づく制御及び油圧ポン
プの制御についても、後に本発明の魚釣り遊戯装置の使
用例と関連して更に後に説明する。
プの制御についても、後に本発明の魚釣り遊戯装置の使
用例と関連して更に後に説明する。
【0039】油圧モータによる釣り糸巻取り装置 図4は、本実施例の釣り糸巻取り装置2の油圧モータと
釣り糸巻取り用ドラムの関係を示す平面図であり、図5
はその側面図である。
釣り糸巻取り用ドラムの関係を示す平面図であり、図5
はその側面図である。
【0040】釣り糸巻取り装置2は、オイルタンク25
内のオイルを一定圧力で油圧回路内に供給し循環する油
圧ポンプ22と、その油圧ポンプを駆動する油圧ポンプ
駆動用モータ21と、油圧モータ26へのオイルの供給
方向と供給量(油圧)を制御する二つの電磁バルブ2
3、24から構成されている。
内のオイルを一定圧力で油圧回路内に供給し循環する油
圧ポンプ22と、その油圧ポンプを駆動する油圧ポンプ
駆動用モータ21と、油圧モータ26へのオイルの供給
方向と供給量(油圧)を制御する二つの電磁バルブ2
3、24から構成されている。
【0041】油圧モータ26の出力軸29は歯車である
出力ギア38とドリブンギア39を介して釣り糸巻取り
ドラム28の巻取り軸32を駆動する。巻取り軸32
は、ボールベアリング33、34を介して、油圧ポンプ
25の本体と、4か所のネジ37で取り付けられた軸受
け板35に取り付けられている。また、油圧モータ26
の出力軸29の先端には、その回転数を読み取るエンコ
ーダ36が設けられている。
出力ギア38とドリブンギア39を介して釣り糸巻取り
ドラム28の巻取り軸32を駆動する。巻取り軸32
は、ボールベアリング33、34を介して、油圧ポンプ
25の本体と、4か所のネジ37で取り付けられた軸受
け板35に取り付けられている。また、油圧モータ26
の出力軸29の先端には、その回転数を読み取るエンコ
ーダ36が設けられている。
【0042】更に、釣り糸巻取りドラム28には、釣り
竿30の先端部31からの釣り糸40が巻き取られてい
る。
竿30の先端部31からの釣り糸40が巻き取られてい
る。
【0043】図6は、図4、5の油圧モータに係る油圧
系の油圧回路である。図4、5と同一部分には同じ番号
を付している。
系の油圧回路である。図4、5と同一部分には同じ番号
を付している。
【0044】図6の油圧回路の動作は次の通りである。
即ち、油圧ポンプ駆動用モータ21の回転により駆動さ
れる油圧ポンプ22により、オイルタンク25内のオイ
ルが図中の一点鎖線A,Bのように一定の量(圧力)で
循環させられる。
即ち、油圧ポンプ駆動用モータ21の回転により駆動さ
れる油圧ポンプ22により、オイルタンク25内のオイ
ルが図中の一点鎖線A,Bのように一定の量(圧力)で
循環させられる。
【0045】そこで、比例弁である電磁バルブ23のコ
イルに制御電流を供給すると、供給された電流値に比例
した分バルブが開き、一点鎖線Aの如く循環していたオ
イルが、バルブの開き度に応じた量(圧力)だけ油圧モ
ータ26に供給され、油圧モータ出力軸29が一方の方
向にその油圧に比例したトルクで回転する。
イルに制御電流を供給すると、供給された電流値に比例
した分バルブが開き、一点鎖線Aの如く循環していたオ
イルが、バルブの開き度に応じた量(圧力)だけ油圧モ
ータ26に供給され、油圧モータ出力軸29が一方の方
向にその油圧に比例したトルクで回転する。
【0046】一方、同様に比例弁の電磁バルブ24のコ
イルに制御電流を供給すると、同様に電流値に比例した
分バルブが開き、一点鎖線Bの如く循環していたオイル
が、油圧モータ26に供給され、油圧モータ出力軸29
が反対方向にその油圧に比例したトルクで回転する。
イルに制御電流を供給すると、同様に電流値に比例した
分バルブが開き、一点鎖線Bの如く循環していたオイル
が、油圧モータ26に供給され、油圧モータ出力軸29
が反対方向にその油圧に比例したトルクで回転する。
【0047】そして、電磁バルブ23と24に供給する
制御電流が、例えば、70%対30%の場合は、油圧モ
ータ26はその差の40%の割合に比例したトルクで一
方方向に回転することになる。従って、回転の方向の切
り替えと回転トルクの無段階調整とを行うことができ
る。
制御電流が、例えば、70%対30%の場合は、油圧モ
ータ26はその差の40%の割合に比例したトルクで一
方方向に回転することになる。従って、回転の方向の切
り替えと回転トルクの無段階調整とを行うことができ
る。
【0048】35は、リリーフ弁で、このリリーフ弁を
開くことで強制的に循環中のオイルがオイルタンクに戻
されることになる。
開くことで強制的に循環中のオイルがオイルタンクに戻
されることになる。
【0049】このような油圧モータは、パウダークラッ
チに比べて、電磁バルブ23、24に制御電流を与えて
からその出力トルクが出力軸29に現れるまでの時間
(タイムラグ)が短く、高速応答が可能である。本発明
者の試作したものによれば、パウダークラッチの場合に
くらべて、約60%程度応答時間を短くすることができ
た。しかも、強いトルクでの回転開始、反転などの応答
時間も短く、さまざまな種類の魚の動きを再現させるこ
とができるようになった。また、耐久性についても、パ
ウダークラッチのような経年変化はなく、またトルクの
伝達にベルト等を使用する必要もなく、故障しにくい構
成である。この点については、後に、釣りゲームの説明
のなかで再度説明する。
チに比べて、電磁バルブ23、24に制御電流を与えて
からその出力トルクが出力軸29に現れるまでの時間
(タイムラグ)が短く、高速応答が可能である。本発明
者の試作したものによれば、パウダークラッチの場合に
くらべて、約60%程度応答時間を短くすることができ
た。しかも、強いトルクでの回転開始、反転などの応答
時間も短く、さまざまな種類の魚の動きを再現させるこ
とができるようになった。また、耐久性についても、パ
ウダークラッチのような経年変化はなく、またトルクの
伝達にベルト等を使用する必要もなく、故障しにくい構
成である。この点については、後に、釣りゲームの説明
のなかで再度説明する。
【0050】以上説明したように、油圧モータの油圧回
路の電磁バルブ23、24への電流を制御することによ
り、油圧モータの回転の方向とトルク(回転力)を自在
に変化させることができるので、釣り糸巻取りドラム2
8に巻き取られる釣り糸を介して、釣り竿30の先端3
1にゲームのプログラムに応じた動きを伝えることがで
きる。
路の電磁バルブ23、24への電流を制御することによ
り、油圧モータの回転の方向とトルク(回転力)を自在
に変化させることができるので、釣り糸巻取りドラム2
8に巻き取られる釣り糸を介して、釣り竿30の先端3
1にゲームのプログラムに応じた動きを伝えることがで
きる。
【0051】魚釣りゲームの説明 次に図7乃至図10を参照して本発明の魚釣り遊戯装置
の使用例を説明しながら本発明の装置の動作を説明す
る。更に、必要により前記の図1乃至図6を参照しなが
ら説明する。
の使用例を説明しながら本発明の装置の動作を説明す
る。更に、必要により前記の図1乃至図6を参照しなが
ら説明する。
【0052】本発明装置の使用例動作フロー(その1)
を示す図7において、魚釣りゲームの開始に当たって、
先ず本発明装置の図示しない投入スロットからコインが
投入され、上級、中級、初級等の難易度が遊戯者により
設定される。
を示す図7において、魚釣りゲームの開始に当たって、
先ず本発明装置の図示しない投入スロットからコインが
投入され、上級、中級、初級等の難易度が遊戯者により
設定される。
【0053】これに基づき、図3に示したメインボード
3が、その内部に格納されている魚釣りゲームプログラ
ムに基づき、音源ボード5及びビデオディスクプレーヤ
4を駆動する。音源ボード5からは、所定のゲームに付
随する音声信号がオーディオミキサボード51、音声増
幅器52を通り、拡声器53に対応する音声を出力す
る。
3が、その内部に格納されている魚釣りゲームプログラ
ムに基づき、音源ボード5及びビデオディスクプレーヤ
4を駆動する。音源ボード5からは、所定のゲームに付
随する音声信号がオーディオミキサボード51、音声増
幅器52を通り、拡声器53に対応する音声を出力す
る。
【0054】ビデオディスクプレーヤ4からは、所定フ
レーム数分の画像信号がピクチャ・イン・ピクチャボー
ド41に送られる。ピクチャ・イン・ピクチャボード4
1は、音声に対するオーディオミキサボード51に対応
し、画像信号を合成する回路である。ピクチャ・イン・
ピクチャボード41において、ビデオディスクプレーヤ
4からの画像信号とメインボード3からのゲームの進行
に応じた表示画像信号とを混合し、RGBボード42に
1フレーム分ずつの映像信号が送られる。
レーム数分の画像信号がピクチャ・イン・ピクチャボー
ド41に送られる。ピクチャ・イン・ピクチャボード4
1は、音声に対するオーディオミキサボード51に対応
し、画像信号を合成する回路である。ピクチャ・イン・
ピクチャボード41において、ビデオディスクプレーヤ
4からの画像信号とメインボード3からのゲームの進行
に応じた表示画像信号とを混合し、RGBボード42に
1フレーム分ずつの映像信号が送られる。
【0055】RGBボード42において、ピクチャ・イ
ン・ピクチャボード41から送られる画像信号がアナロ
グのビデオ信号に変換されモニタ43に表示される。具
体的には、図7に示されるように、ゲームの初めにおい
て、所定の初期画面が表示される。この所定の初期画面
は、実施例として5種のパターンの動画像であり、例え
ば、釣り糸を海中に垂らす場面が表示される(ステップ
S1)。
ン・ピクチャボード41から送られる画像信号がアナロ
グのビデオ信号に変換されモニタ43に表示される。具
体的には、図7に示されるように、ゲームの初めにおい
て、所定の初期画面が表示される。この所定の初期画面
は、実施例として5種のパターンの動画像であり、例え
ば、釣り糸を海中に垂らす場面が表示される(ステップ
S1)。
【0056】5種のパターンの動画像は、ビデオディス
クプレーヤ4に格納されており、メインボード3の制御
によりその内の一の種類のパターンの動画像がランダム
に出力される。
クプレーヤ4に格納されており、メインボード3の制御
によりその内の一の種類のパターンの動画像がランダム
に出力される。
【0057】[アタリ、アワセおよびヒット]実際の釣
りでは、釣り糸を垂れている状態で、魚が釣り餌をつつ
くことから始まる。この魚が釣り餌をつつく状態を、ア
タリ(当たり)という。アタリが来ると、釣り竿の先端
部が微妙に上下動する。この上下動は、魚の種類によっ
てその切り替わりの速さや強さが異なってくる。そし
て、釣り人が、アタリが来た時、所定のタイミングで釣
り糸を引く動作である、アワセ(合わせ)を行う。この
アワセのタイミングがよければ、魚は釣り餌に食いつき
釣針にかかることになる。即ち、ヒットしたことになる
のである。このタイミングも、魚の種類により異なる。
りでは、釣り糸を垂れている状態で、魚が釣り餌をつつ
くことから始まる。この魚が釣り餌をつつく状態を、ア
タリ(当たり)という。アタリが来ると、釣り竿の先端
部が微妙に上下動する。この上下動は、魚の種類によっ
てその切り替わりの速さや強さが異なってくる。そし
て、釣り人が、アタリが来た時、所定のタイミングで釣
り糸を引く動作である、アワセ(合わせ)を行う。この
アワセのタイミングがよければ、魚は釣り餌に食いつき
釣針にかかることになる。即ち、ヒットしたことになる
のである。このタイミングも、魚の種類により異なる。
【0058】そこで、本実施例の遊戯装置では、次い
で、遊戯者による「アワセ」のタイミングが判定される
(ステップS2)。所定の期間において、遊戯者による
「アワセ」のタイミングが所定期間と一致するとヒット
となる(ステップS3)。
で、遊戯者による「アワセ」のタイミングが判定される
(ステップS2)。所定の期間において、遊戯者による
「アワセ」のタイミングが所定期間と一致するとヒット
となる(ステップS3)。
【0059】「アワセ」のタイミングの判定動作は、図
8で説明される。即ち、所定期間0〜20秒(SEC)
中に複数の「アワセ」タイミングの判定期間(I)が設
けられる。この「アワセ」タイミング期間は、実際の釣
りのアタリが来た時に対応する。従って、この複数の
「アワセ」タイミング期間において、釣り糸巻取り機構
2の巻取りドラム28が正逆に回転制御される。この正
逆回転制御により、釣り糸40が巻取りドラム28に巻
き取られ、繰り出され、釣り糸40が固定されている釣
り竿30の先端部31が上下動し、遊戯者に対し、あた
かも魚が釣餌をつついている状態すなわち、アタリと認
識させる。
8で説明される。即ち、所定期間0〜20秒(SEC)
中に複数の「アワセ」タイミングの判定期間(I)が設
けられる。この「アワセ」タイミング期間は、実際の釣
りのアタリが来た時に対応する。従って、この複数の
「アワセ」タイミング期間において、釣り糸巻取り機構
2の巻取りドラム28が正逆に回転制御される。この正
逆回転制御により、釣り糸40が巻取りドラム28に巻
き取られ、繰り出され、釣り糸40が固定されている釣
り竿30の先端部31が上下動し、遊戯者に対し、あた
かも魚が釣餌をつついている状態すなわち、アタリと認
識させる。
【0060】本実施例では、巻取りドラム28の回転の
制御を、前述した通り油圧モータを利用して行っている
ので、電磁バルブ23、24に与える制御信号を適宜与
えることで、魚の種類に応じた微妙で高速な振動動作を
表現するための、巻取りドラム28の回転制御を行うこ
とができる。特に、カサゴなどの小さい川魚の微妙な高
速の小振動を適切に再現することができる。しかも、パ
ウダークラッチのように鉄粉(パウダー)の磁性化に伴
う経年変化もないので、一旦設定した制御電流で、長期
にわたり適切な正逆回転動作を巻取りドラム28に与え
ることが可能になる。
制御を、前述した通り油圧モータを利用して行っている
ので、電磁バルブ23、24に与える制御信号を適宜与
えることで、魚の種類に応じた微妙で高速な振動動作を
表現するための、巻取りドラム28の回転制御を行うこ
とができる。特に、カサゴなどの小さい川魚の微妙な高
速の小振動を適切に再現することができる。しかも、パ
ウダークラッチのように鉄粉(パウダー)の磁性化に伴
う経年変化もないので、一旦設定した制御電流で、長期
にわたり適切な正逆回転動作を巻取りドラム28に与え
ることが可能になる。
【0061】上述した通り、実際の釣りの場合において
は、釣り人は魚が釣針にかかるように釣竿を上下に操作
し、魚の餌への食いつきに合わせる。これを「アワセ」
操作という。
は、釣り人は魚が釣針にかかるように釣竿を上下に操作
し、魚の餌への食いつきに合わせる。これを「アワセ」
操作という。
【0062】本実施例の魚釣り模擬装置においては、こ
の「アワセ」操作のタイミングが「アワセ」タイミング
期間(i)に設けた「ヒット」期間(II)に一致する
か、否かを判断する。この複数の「アワセ」タイミング
(I)の判定期間中のヒットタイミング期間(II)と、
遊戯者による釣り竿30の引き上げタイミングすなわ
ち、「アワセ」操作のタイミングとがメインボード3で
比較される。
の「アワセ」操作のタイミングが「アワセ」タイミング
期間(i)に設けた「ヒット」期間(II)に一致する
か、否かを判断する。この複数の「アワセ」タイミング
(I)の判定期間中のヒットタイミング期間(II)と、
遊戯者による釣り竿30の引き上げタイミングすなわ
ち、「アワセ」操作のタイミングとがメインボード3で
比較される。
【0063】遊戯者による釣り竿30の引き上げタイミ
ングは、次のようにして判断できる。すなわち、遊戯者
による釣り竿30の引き上げが行われると、釣り竿30
の先端部31が上方に移動するので、上方に移動分だけ
釣り糸を繰り出すために巻取りドラム28が繰り出しの
方向に回転される。
ングは、次のようにして判断できる。すなわち、遊戯者
による釣り竿30の引き上げが行われると、釣り竿30
の先端部31が上方に移動するので、上方に移動分だけ
釣り糸を繰り出すために巻取りドラム28が繰り出しの
方向に回転される。
【0064】この時の巻取りドラム28の回転量に対応
するパルス信号がエンコーダ36から出力されるので、
「アワセ」タイミング(I)の判定期間中のヒットタイ
ミング期間(II)に、エンコーダ34から所定の回転量
を超える出力が現れる場合、メインボード3で「ヒッ
ト」と判定する。
するパルス信号がエンコーダ36から出力されるので、
「アワセ」タイミング(I)の判定期間中のヒットタイ
ミング期間(II)に、エンコーダ34から所定の回転量
を超える出力が現れる場合、メインボード3で「ヒッ
ト」と判定する。
【0065】「ヒット」と判定すると(ステップS2:
Y)、例えば、釣り糸が引き込まれる等、その旨をモニ
ター43に表示するために、メインボード3からピクチ
ャ・イン・ピクチャボード41に表示信号を送りRGB
ボード42を通してモニター43に送られる(ステップ
S3)。
Y)、例えば、釣り糸が引き込まれる等、その旨をモニ
ター43に表示するために、メインボード3からピクチ
ャ・イン・ピクチャボード41に表示信号を送りRGB
ボード42を通してモニター43に送られる(ステップ
S3)。
【0066】一方、「アワセ」のタイミング判定(ステ
ップS2)において、「ヒット」と判定されない時(ス
テップS2:N)、スカすなわち、外れ(ステップS
4)となる。外れ(ステップS4)の場合は、モニター
43には何も表示されずに、メインボード3においてタ
イマーが所定値(20秒)までカウントアップしたか否
かが判定される(ステップS5)。
ップS2)において、「ヒット」と判定されない時(ス
テップS2:N)、スカすなわち、外れ(ステップS
4)となる。外れ(ステップS4)の場合は、モニター
43には何も表示されずに、メインボード3においてタ
イマーが所定値(20秒)までカウントアップしたか否
かが判定される(ステップS5)。
【0067】所定値(20秒)まで残り時間がある場合
は、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す(ステッ
プS5:Y)。残り時間がない場合(ステップS5:
N)は、強制的にヒット処理(ステップS3)に移行す
る(図8参照)。
は、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す(ステッ
プS5:Y)。残り時間がない場合(ステップS5:
N)は、強制的にヒット処理(ステップS3)に移行す
る(図8参照)。
【0068】[サオアリ]ヒット処理(ステップS3)
が終了すると、メインボード3は、釣り竿の引き込み動
作を釣り糸巻き込み装置20に行わせると共に、魚との
つり上げの格闘(サオアリ)をする画像データをビデオ
ディスクプレーヤ4から読出して、モニター43に表示
し、また関連する音声を拡声器53に表示する(ステッ
プS6)。この「サオアリ」の画像は、実施例として8
パターンが用意される。
が終了すると、メインボード3は、釣り竿の引き込み動
作を釣り糸巻き込み装置20に行わせると共に、魚との
つり上げの格闘(サオアリ)をする画像データをビデオ
ディスクプレーヤ4から読出して、モニター43に表示
し、また関連する音声を拡声器53に表示する(ステッ
プS6)。この「サオアリ」の画像は、実施例として8
パターンが用意される。
【0069】「サオアリ」の画像の表示中に遊戯者は、
釣竿30を上方に引き上げ、あるいは同時に疑似リール
1のハンドル11を回転して、釣り糸を徐々に巻き上げ
る模擬操作を行う。
釣竿30を上方に引き上げ、あるいは同時に疑似リール
1のハンドル11を回転して、釣り糸を徐々に巻き上げ
る模擬操作を行う。
【0070】この「サオアリ」の状態では、魚の種類に
応じて決められる引きの強さが、釣り竿30の先端部3
1に再現される。その為に、釣り糸巻取り装置2では、
電磁バルブ23、24に魚の種類に応じた制御電流を供
給することで、適切なトルクで且つ適切な回転切り替え
タイミングで、油圧モータ26の回転を制御している。
その場合、パウダークラッチと違って、トルクの伝達が
高速に行われ、回転の切り替えも高速に行われ、そのト
ルクの強さを無段階に制御できるので、カサゴのような
小さな魚から、カジキマグロのような大きな魚までの
「引き」の動作を、より現実に近い感覚で釣り竿に再現
することが可能になる。
応じて決められる引きの強さが、釣り竿30の先端部3
1に再現される。その為に、釣り糸巻取り装置2では、
電磁バルブ23、24に魚の種類に応じた制御電流を供
給することで、適切なトルクで且つ適切な回転切り替え
タイミングで、油圧モータ26の回転を制御している。
その場合、パウダークラッチと違って、トルクの伝達が
高速に行われ、回転の切り替えも高速に行われ、そのト
ルクの強さを無段階に制御できるので、カサゴのような
小さな魚から、カジキマグロのような大きな魚までの
「引き」の動作を、より現実に近い感覚で釣り竿に再現
することが可能になる。
【0071】次に、実際の魚釣りにおいて、釣り竿の上
方への引き上げが急であったり、釣り糸の巻き上げのた
めのリール回転操作の速度が所定値より大きいと、釣り
糸に許容張力以上の張力を与え糸切れが生じる。
方への引き上げが急であったり、釣り糸の巻き上げのた
めのリール回転操作の速度が所定値より大きいと、釣り
糸に許容張力以上の張力を与え糸切れが生じる。
【0072】本実施例の魚釣り遊戯装置における以降の
処理が、本発明装置の使用例動作フロー(その2)を示
す図9により説明される。すなわち、魚釣りゲームの進
行中に、釣り糸に許容張力T以上の張力が与えられたか
否かが判断される(ステップS7)。このステップS7
における判断は、次のようにして行われる。
処理が、本発明装置の使用例動作フロー(その2)を示
す図9により説明される。すなわち、魚釣りゲームの進
行中に、釣り糸に許容張力T以上の張力が与えられたか
否かが判断される(ステップS7)。このステップS7
における判断は、次のようにして行われる。
【0073】魚釣りゲームの進行中の所定タイミング、
実施例として図10に示される引込みタイミング(III)
において、遊戯者10により釣り竿30が急激に持ち上
げられると、釣り竿30の先端部31に結ばれた釣り糸
40が上方に引き上げられる。したがって、釣り糸40
が巻回されている釣り糸巻取り機構2の巻取りドラム2
8が、釣り糸40を繰り出すべく釣り竿30の引上げ速
度に対応した速度で回転する。この回転に応じて、パル
ス信号がエンコーダ34から出力される。メインボード
3は、このパルス信号のパルス数を所定時間においてカ
ウントする。そのカウント値を実際の張力tとして、所
定の許容値Tと比較する。
実施例として図10に示される引込みタイミング(III)
において、遊戯者10により釣り竿30が急激に持ち上
げられると、釣り竿30の先端部31に結ばれた釣り糸
40が上方に引き上げられる。したがって、釣り糸40
が巻回されている釣り糸巻取り機構2の巻取りドラム2
8が、釣り糸40を繰り出すべく釣り竿30の引上げ速
度に対応した速度で回転する。この回転に応じて、パル
ス信号がエンコーダ34から出力される。メインボード
3は、このパルス信号のパルス数を所定時間においてカ
ウントする。そのカウント値を実際の張力tとして、所
定の許容値Tと比較する。
【0074】この比較において、実際の張力tが所定の
許容値Tより大きい場合(t>T)は、許容値以上の張
力が釣り糸に与えられたと判断され(ステップS7:
N)、糸切れの処理が行われる。
許容値Tより大きい場合(t>T)は、許容値以上の張
力が釣り糸に与えられたと判断され(ステップS7:
N)、糸切れの処理が行われる。
【0075】糸切れの処理は、先ず糸切れを表現する効
果音「ブチッ」を拡声器53から出力するように、メイ
ンボード3の制御に基づき音源ボード5から出力される
(ステップS8)。そして、制御手段である図3のメイ
ンボードからの制御信号により、油圧ポンプ制御ボード
8から電磁バルブに制御信号が送られ、釣り糸巻取りド
ラム28が釣り糸を高速に繰り出し、釣り竿30の先端
部31が操作者のそれまでの引き上げ力により引き上げ
られる。
果音「ブチッ」を拡声器53から出力するように、メイ
ンボード3の制御に基づき音源ボード5から出力される
(ステップS8)。そして、制御手段である図3のメイ
ンボードからの制御信号により、油圧ポンプ制御ボード
8から電磁バルブに制御信号が送られ、釣り糸巻取りド
ラム28が釣り糸を高速に繰り出し、釣り竿30の先端
部31が操作者のそれまでの引き上げ力により引き上げ
られる。
【0076】次に魚に水中に逃げられる画像がレーザデ
ィスクプレーヤ4から読みだされてモニタ43に表示さ
れる。実施例として、魚に水中に逃げられる画像は、実
施例として3パターンシーンが用意され、ランダムに表
示される(ステップS9)。そして、釣果データが表示
され、ゲームは終了する(ステップS10)。
ィスクプレーヤ4から読みだされてモニタ43に表示さ
れる。実施例として、魚に水中に逃げられる画像は、実
施例として3パターンシーンが用意され、ランダムに表
示される(ステップS9)。そして、釣果データが表示
され、ゲームは終了する(ステップS10)。
【0077】ここで上記のように、許容値T以上の張力
が釣り糸に与えられたか否かの判断において、釣り糸巻
取り機構2の巻取りドラム28の回転量によって、釣竿
30の所定期間内の上方移動量から急激に持ち上げら
れ、その結果所定値以上の張力が釣り糸に与えられたと
模擬的に判断するようにしている。しかし、本発明はか
かる場合によらず、疑似リール1のハンドル11の所定
期間内の回転数を所定値と比較するようにしても良い。
釣竿30の引上げ量と疑似リール1のハンドル11の所
定期間内の回転数との二つの値の組合わせから判断する
ことも他の態様として可能である。
が釣り糸に与えられたか否かの判断において、釣り糸巻
取り機構2の巻取りドラム28の回転量によって、釣竿
30の所定期間内の上方移動量から急激に持ち上げら
れ、その結果所定値以上の張力が釣り糸に与えられたと
模擬的に判断するようにしている。しかし、本発明はか
かる場合によらず、疑似リール1のハンドル11の所定
期間内の回転数を所定値と比較するようにしても良い。
釣竿30の引上げ量と疑似リール1のハンドル11の所
定期間内の回転数との二つの値の組合わせから判断する
ことも他の態様として可能である。
【0078】本実施例では、糸切れの処理において、特
に大型の魚、例えばカジキマグロ、の時の強くて速いリ
アクションを、より現実に近い感覚で釣り糸巻取りドラ
ム28に再現することができる。つまり、大型の魚の場
合、油圧モータ26に供給する油圧を大きくした状態か
ら、その回転方向を反転させる必要がある。その場合、
従来のパウダークラッチでは、強く励磁された状態のパ
ウダー(鉄粉)を消磁させる必要があり、その切り替え
に特に時間遅れが生じていた。しかし、油圧モータ26
に供給する油圧の変化は、電磁バルブ23、24の比例
弁を上下させるためのコイル電流を切り替えるだけでよ
く、しかも、油圧の伝達は瞬時に行われるので、極めて
簡単に強くて速いリアクションを再現することができ
る。
に大型の魚、例えばカジキマグロ、の時の強くて速いリ
アクションを、より現実に近い感覚で釣り糸巻取りドラ
ム28に再現することができる。つまり、大型の魚の場
合、油圧モータ26に供給する油圧を大きくした状態か
ら、その回転方向を反転させる必要がある。その場合、
従来のパウダークラッチでは、強く励磁された状態のパ
ウダー(鉄粉)を消磁させる必要があり、その切り替え
に特に時間遅れが生じていた。しかし、油圧モータ26
に供給する油圧の変化は、電磁バルブ23、24の比例
弁を上下させるためのコイル電流を切り替えるだけでよ
く、しかも、油圧の伝達は瞬時に行われるので、極めて
簡単に強くて速いリアクションを再現することができ
る。
【0079】次に、ゲームの進行において、釣り糸を規
定値N以上巻き取ったか否かが判断される(ステップS
11)。このステップS11の判断も図10の引込みタ
イミング(III) において判断される。
定値N以上巻き取ったか否かが判断される(ステップS
11)。このステップS11の判断も図10の引込みタ
イミング(III) において判断される。
【0080】この判断においては、リールにより釣り糸
が巻き取られた量を判定する必要がある。しかし、本実
施例の魚釣り遊戯装置では、メインテナンスを容易とす
べく、疑似リール1と釣り糸巻取り装置2から繰り出さ
れる釣り糸40とはつながっていない。したがって、釣
り糸巻取り装置2の巻取りドラム28の回転量からは、
リールによる釣り糸の巻取り量nを判定することはでき
ない。
が巻き取られた量を判定する必要がある。しかし、本実
施例の魚釣り遊戯装置では、メインテナンスを容易とす
べく、疑似リール1と釣り糸巻取り装置2から繰り出さ
れる釣り糸40とはつながっていない。したがって、釣
り糸巻取り装置2の巻取りドラム28の回転量からは、
リールによる釣り糸の巻取り量nを判定することはでき
ない。
【0081】そこで本発明は、疑似リール1にエンコー
ダ15を備えるように構成している。エンコーダ15か
らは、先に説明したように疑似リール1のハンドル11
の回転量に対応した電気信号が出力され、メインボード
3に入力される。
ダ15を備えるように構成している。エンコーダ15か
らは、先に説明したように疑似リール1のハンドル11
の回転量に対応した電気信号が出力され、メインボード
3に入力される。
【0082】メインボード3において、入力されるエン
コーダ15からの疑似リール1のハンドル11の回転数
に対応した電気信号に基づき、所定期間である引込みタ
イミング(III) において、所定量以上の大きさに対応す
る電気信号すなわち、疑似リール1のハンドル11の回
転数nが入力されたか否かが判定される。
コーダ15からの疑似リール1のハンドル11の回転数
に対応した電気信号に基づき、所定期間である引込みタ
イミング(III) において、所定量以上の大きさに対応す
る電気信号すなわち、疑似リール1のハンドル11の回
転数nが入力されたか否かが判定される。
【0083】所定期間において、規定量以上の大きさに
対応する電気信号すなわち、疑似リール1のハンドル1
1の回転数量nが入力された場合(t<T、n>N)
は、規定数量N以上の巻取りが行われたと判定する(ス
テップS11:Y)。
対応する電気信号すなわち、疑似リール1のハンドル1
1の回転数量nが入力された場合(t<T、n>N)
は、規定数量N以上の巻取りが行われたと判定する(ス
テップS11:Y)。
【0084】一方、所定期間において、規定量より少な
い大きさに対応する電気信号すなわち、疑似リール1の
ハンドル11の回転数量nが入力された場合(t<T、
n<N)は、規定数量N以上の巻取りが行われていない
と判定し(ステップS11:N)、格闘中に魚別に逃げ
られるシーンが表示される(ステップS12)。この魚
別に逃げられるシーンは、実施例として6パターン用意
され、これらが魚別にランダムに表示される。
い大きさに対応する電気信号すなわち、疑似リール1の
ハンドル11の回転数量nが入力された場合(t<T、
n<N)は、規定数量N以上の巻取りが行われていない
と判定し(ステップS11:N)、格闘中に魚別に逃げ
られるシーンが表示される(ステップS12)。この魚
別に逃げられるシーンは、実施例として6パターン用意
され、これらが魚別にランダムに表示される。
【0085】魚別にシーンが分けられるのは、遊戯者が
ゲームの開始に先立って入力されたゲームの難易度に応
じて魚別の種類が決定されるように制御されるようにし
ているためである。
ゲームの開始に先立って入力されたゲームの難易度に応
じて魚別の種類が決定されるように制御されるようにし
ているためである。
【0086】この場合でも、カジキマグロなどの大型の
魚の場合を再現するためには、大きなトルクの切り替え
を高速に行える、本実施例の油圧モータを使用するのが
好ましい。
魚の場合を再現するためには、大きなトルクの切り替え
を高速に行える、本実施例の油圧モータを使用するのが
好ましい。
【0087】ステップS11において、規定数量N以上
の巻取りが行われたと判定される場合(ステップS1
1:Y)は、魚別の格闘シーンであって、徐々に魚が海
面上に浮上するシーンが表示される(ステップS1
3)。ここで、魚別に格闘シーンが表示されるのは、ス
テップS12における表示と同様の理由である。
の巻取りが行われたと判定される場合(ステップS1
1:Y)は、魚別の格闘シーンであって、徐々に魚が海
面上に浮上するシーンが表示される(ステップS1
3)。ここで、魚別に格闘シーンが表示されるのは、ス
テップS12における表示と同様の理由である。
【0088】魚が海面上に浮上してくると、実際の釣り
では、魚が激しく暴れるため、釣り竿には高周波の振動
がかかることになる。本実施例の油圧モータを利用する
ことで、特に大型魚の大きなトルクによる高周波の正逆
回転切り替えを行うことができ、釣りの遊戯装置とし
て、より現実的な動きを再現することが可能になる。
では、魚が激しく暴れるため、釣り竿には高周波の振動
がかかることになる。本実施例の油圧モータを利用する
ことで、特に大型魚の大きなトルクによる高周波の正逆
回転切り替えを行うことができ、釣りの遊戯装置とし
て、より現実的な動きを再現することが可能になる。
【0089】更に、前記の海面上に浮上してきたところ
で、ステップS7と同様にして、釣り糸の張力tが許容
張力T以内であるか否かが判断される(ステップS1
4)。これは、実際の釣りでは、魚が海面に浮上してき
たところで最も大きなストレスが釣り糸にかかり、魚を
取り逃がすことがしばしばあるので、本実施例の釣り遊
戯装置でも、その時の釣り糸にかかる張力を監視するよ
うにしている。
で、ステップS7と同様にして、釣り糸の張力tが許容
張力T以内であるか否かが判断される(ステップS1
4)。これは、実際の釣りでは、魚が海面に浮上してき
たところで最も大きなストレスが釣り糸にかかり、魚を
取り逃がすことがしばしばあるので、本実施例の釣り遊
戯装置でも、その時の釣り糸にかかる張力を監視するよ
うにしている。
【0090】釣り糸の張力tが許容張力T以上にされて
いる場合(ステップS14:N)には、水面上に出た魚
が再び水面に落ち、「バシャ」という音が拡声器53に
表示されるとともに、魚に逃げられる像が表示され(ス
テップS15)、釣果が表示されて終了する(ステップ
S10) 一方、ステップS14で釣り糸の張力tが許容張力T以
内である場合(t<T)は、3枚目か否か、すなわちゲ
ームが3回目か否かが判断される(ステップS16)す
なわち、本実施例では、うまく魚を釣り上げた場合は、
3回迄釣りゲームを継続することができる。したがっ
て、3枚目でなければ、餌づけシーンが表示され(ステ
ップS17)、ゲームはスタートに戻る。また3枚目で
あれば(ステップS16:Y)、釣果が表示されて、ゲ
ームは終了する。
いる場合(ステップS14:N)には、水面上に出た魚
が再び水面に落ち、「バシャ」という音が拡声器53に
表示されるとともに、魚に逃げられる像が表示され(ス
テップS15)、釣果が表示されて終了する(ステップ
S10) 一方、ステップS14で釣り糸の張力tが許容張力T以
内である場合(t<T)は、3枚目か否か、すなわちゲ
ームが3回目か否かが判断される(ステップS16)す
なわち、本実施例では、うまく魚を釣り上げた場合は、
3回迄釣りゲームを継続することができる。したがっ
て、3枚目でなければ、餌づけシーンが表示され(ステ
ップS17)、ゲームはスタートに戻る。また3枚目で
あれば(ステップS16:Y)、釣果が表示されて、ゲ
ームは終了する。
【0091】図2において、本実施例の魚釣り遊戯装置
には、必要により遊戯者への指示と効果的電飾を与える
ランプ表示盤63と、それを制御する半導体スイッチリ
レー盤62を有して構成される。
には、必要により遊戯者への指示と効果的電飾を与える
ランプ表示盤63と、それを制御する半導体スイッチリ
レー盤62を有して構成される。
【0092】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の魚釣り模
擬装置では、油圧ポンプにより回転制御される釣り糸巻
取りドラムを設けているので、より現実の魚釣りの動き
を釣り竿に伝えることができる。また、経年変化の少な
いトルクを再現することができる。
擬装置では、油圧ポンプにより回転制御される釣り糸巻
取りドラムを設けているので、より現実の魚釣りの動き
を釣り竿に伝えることができる。また、経年変化の少な
いトルクを再現することができる。
【0093】尚、上記実施例は魚釣り遊戯装置として説
明したが、本発明の技術思想を利用する魚釣り模擬装置
の場合でも、同様の効果を奏することができるのは明ら
かである。
明したが、本発明の技術思想を利用する魚釣り模擬装置
の場合でも、同様の効果を奏することができるのは明ら
かである。
【図1】本発明の実施例装置の横面図である。
【図2】本発明の実施例装置の制御系ブロック図であ
る。
る。
【図3】疑似リールの実施例を示す図である。
【図4】釣り糸巻取り装置の上面より見たときの平面図
である。
である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】油圧モータの油圧回路である。
【図7】本発明装置の使用例動作フロー(その1)であ
る。
る。
【図8】図7のタイムチャートである。
【図9】本発明装置の使用例動作フロー(その2)であ
る。
る。
【図10】図9のタイムチャートである。
1 疑似リール 11 ハンドル 12 回転軸 13、14、16 歯車 15 エンコーダ 17 ブレーキ機構 7 クラッチコントロールボード 2 釣り糸巻取り装置 21 油圧ポンプ駆動用モータ 22 油圧ポンプ 23、24 電磁バルブ(比例弁) 25 オイルタンク 26 油圧モータ 28 釣り糸巻取りドラム 8 油圧モータコントロールボード 3 メインボード 43 モニター 4 ビデオディスクプレーヤ 5 音源ボード 6 電圧供給回路 10 遊戯者 20 スクリーン 30 釣り竿 31 釣り竿先端部 40 釣り糸 50 ダミー糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 弘益 東京都大田区羽田1丁目2番12号 株式会 社セガ・エンタープライゼス内
Claims (5)
- 【請求項1】釣り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻
取りドラムが正逆回転制御可能な釣り糸巻取り手段と、 該釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が先端部
に固定され、操作者が該先端部を上下操作可能な釣り竿
と、 所定のシミュレーションプログラムに従って前記釣り糸
巻取り手段の該釣り糸巻取りドラムの回転制御を行う制
御手段とを有し、 前記釣り糸巻取り手段は、 油圧回路に所定の圧力の油を循環する油圧ポンプと、 前記油圧回路内に設けられ、その出力トルクが前記釣り
糸巻取りドラムに伝えられる油圧モータと、 前記制御手段からの制御信号に応じた第一の制御電流が
供給され、該第一の制御電流に応じた圧力の前記油を一
方方向に回転させるよう前記油圧モータに供給する第一
の電磁バルブと、 前記制御手段からの制御信号に応じた第二の制御電流が
供給され、該第二の制御電流に応じた圧力の前記油を反
対方向に回転させるよう前記油圧モータに供給する第二
の電磁バルブとを有することを特徴とする魚釣り模擬装
置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記釣り糸巻取り手段は、釣り糸巻取りドラムの回転量
に対応する電気信号を前記制御手段に供給するエンコー
ダを備えたことを特徴とする魚釣り模擬装置。 - 【請求項3】請求項1において、 前記釣り竿の前記先端部と反対側に設けられ、操作者が
回転操作可能な模擬リールを備え、該模擬リールの回転
量に対応する電気信号を前記制御手段に供給するエンコ
ーダと、前記制御手段から制御信号に応答して該模擬リ
ールの回転を抑制するブレーキ手段とを設けたことを特
徴とする魚釣り模擬装置。 - 【請求項4】請求項1乃至3において、 更に、前記制御手段により制御され、前記所定のシミュ
レーションプログラムに従って所定の魚釣りの画像を出
力するモニターを有することを特徴とする魚釣り模擬装
置。 - 【請求項5】釣り糸の巻取りと繰り出しを行う釣り糸巻
取りドラムと、該釣り糸巻取りドラムに回転トルクを伝
え正逆回転制御可能な油圧モータとを設けた釣り糸巻取
り手段と、 該釣り糸巻取りドラムから繰り出される釣り糸が接続さ
れる釣り竿と、 所定のシミュレーションプログラムに従って前記油圧モ
ータの正逆回転制御を行う制御手段とを有することを特
徴とする魚釣り模擬装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7154386A JPH09740A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 魚釣り模擬装置 |
TW084107711A TW274052B (en) | 1995-06-21 | 1995-07-25 | A simulation apparatus for fishing |
GB9601414A GB2297274B (en) | 1995-01-30 | 1996-01-24 | Fishing game device and a simulated fishing reel |
US08/593,092 US5713792A (en) | 1995-01-30 | 1996-01-29 | Fishing game device and a simulated fishing reel |
KR1019960002026A KR100207066B1 (ko) | 1995-01-30 | 1996-01-30 | 낚시 게임기 |
HK43597A HK43597A (en) | 1995-01-30 | 1997-04-10 | Fishing game device and a simulated fishing reel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7154386A JPH09740A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 魚釣り模擬装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09740A true JPH09740A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15583007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7154386A Withdrawn JPH09740A (ja) | 1995-01-30 | 1995-06-21 | 魚釣り模擬装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09740A (ja) |
TW (1) | TW274052B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6589117B1 (en) | 1997-12-09 | 2003-07-08 | Konami Co., Ltd. | Fishing game system and input device therefor |
CN101862522A (zh) * | 2010-05-25 | 2010-10-20 | 大连海事大学 | 一种基于虚拟空间技术的上肢康复训练装置 |
JP2012000197A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Taito Corp | ゲーム機用入力装置、ゲーム機、ゲームプログラム |
KR20210049523A (ko) * | 2019-10-25 | 2021-05-06 | 주식회사 피엔아이컴퍼니 | 낚시 시뮬레이션 장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP7154386A patent/JPH09740A/ja not_active Withdrawn
- 1995-07-25 TW TW084107711A patent/TW274052B/zh active
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6589117B1 (en) | 1997-12-09 | 2003-07-08 | Konami Co., Ltd. | Fishing game system and input device therefor |
CN101862522A (zh) * | 2010-05-25 | 2010-10-20 | 大连海事大学 | 一种基于虚拟空间技术的上肢康复训练装置 |
JP2012000197A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Taito Corp | ゲーム機用入力装置、ゲーム機、ゲームプログラム |
KR20210049523A (ko) * | 2019-10-25 | 2021-05-06 | 주식회사 피엔아이컴퍼니 | 낚시 시뮬레이션 장치 및 방법 |
WO2021080315A3 (ko) * | 2019-10-25 | 2021-07-22 | (주)피앤아이컴퍼니 | 낚시 시뮬레이션 장치 및 방법 |
JP2023509564A (ja) * | 2019-10-25 | 2023-03-09 | ピーアンドアイ カンパニー | 釣りシミュレーション装置及び方法 |
EP4049733A4 (en) * | 2019-10-25 | 2023-11-15 | P&I Company | FISHING SIMULATION APPARATUS AND METHOD |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW274052B (en) | 1996-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |