JPH0973568A - 硬貨処理機における硬貨識別装置 - Google Patents
硬貨処理機における硬貨識別装置Info
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Abstract
識別装置を提供する。 【解決手段】 通路面の一方側に設けられた直方体形状
の第1の1次コア及び第2の1次コアと、通路面の一方
側で第1の1次コアと第2の1次コアの中間に設けられ
た円筒形状の第3の1次コアと、通路面の他方側に設け
られた直方体形状の第1の2次コア及び第2の2次コア
を一体化して成る磁気センサと;第1乃至第3の1次コ
アの各1次コイルに高周波及び低周波を合成した励磁信
号を印加する励磁手段と;第1及び第2の2次コアの各
2次コイルの出力と、第3の1次コアに巻回された2次
コイルの出力とを取り込んで各出力を高周波及び低周波
成分に分離して基本特徴量とすると共に、基本特徴量か
ら組合わせ特徴量を算出する特徴量算出手段と;特徴量
算出手段によって算出された前記組合わせ特徴量を予め
設定された真貨の基準枠と比較して真偽、金種を判別す
る判別手段とを設ける。
Description
入金機等の硬貨処理機に適し、硬貨の金種、真偽を確実
に識別できるようにした信頼性の非常に高い硬貨識別装
置に関する。
には種々のタイプのものがあるが、例えば、水平回転盤
上へ混合金種の硬貨を投入して遠心力により硬貨を送り
出し、この硬貨をベルト等の強制搬送手段により通路上
を移動させ、磁気センサ(材質センサ)により搬送硬貨
の真偽、金種の識別を行なっている。
搬送手段を有する硬貨分類機や硬貨入金機等に使用して
硬貨の金種、真偽を識別する材質センサが示されてい
る。即ち、図17に示すように、材質センサ100は全
体が樹脂等によりモールドされて一体化されているが、
硬貨が通過するための中央部101と上部中央部102
とが開放されている。底部の1次コア103には2次コ
イル105と励磁のための1次コイル104とが巻回さ
れ、上部には中央102で左右に分離された2次コア1
06及び107が配設されており、これら2次コア10
6及び107にはそれぞれ2次コイル108及び109
が巻回されている。
トウェアの変更のみで各国硬貨に直ちに適用できる硬貨
分類機、硬貨入金等に適し、硬貨の金種、真偽を確実に
識別できるようにした構造の材質センサが示されてい
る。即ち、1つの材質センサに2種類の励磁信号(高周
波、低周波)を印加して、硬貨通過時の検出信号から2
つの信号を分離して硬貨を識別する例が開示されてい
る。
5−50792号公報の硬貨処理機のセンサでは、セン
サから得られる情報が多くなく、類似貨、つまり真貨に
類似する偽貨及び外国の硬貨などの排除能力が低いとい
う問題がある。また、実公平4−35976号公報のセ
ンサでは、直径の情報を安定して得るために寸法が大き
くなるという問題があり、更に500円硬貨に類似する
外国硬貨の排除能力が特に低いという問題もある。
硬貨を国内で悪用する者も増えてきており、そういった
外国硬貨の確実な検知が、硬貨処理機には求められてき
ている。
のであり、本発明の目的は、類似貨の検出能力をより一
層高めた硬貨処理機における硬貨識別装置を提供するこ
とにある。
より硬貨を通路面に沿って搬送させ、センサにより搬送
硬貨の金種、真偽を検出する硬貨処理機における硬貨識
別装置に関するもので、本発明の上記目的は、前記通路
面の一方側に設けられた直方体形状の第1の1次コア
と、前記通路面の一方側に設けられた直方体形状の第2
の1次コアと、前記通路面の一方側で前記第1の1次コ
アと前記第2の1次コアの中間に設けられた円筒形状の
第3の1次コアと、前記通路面の他方側に設けられた直
方体形状の第1の2次コアと、前記通路面の他方側に設
けられた直方体形状の第2の2次コアとを一体化して成
る磁気センサと;前記第1乃至第3の1次コアの各1次
コイルに高周波及び低周波を合成した励磁信号を印加す
る励磁手段と;前記第1及び第2の2次コアの各2次コ
イルの出力と、前記第3の1次コアに巻回された2次コ
イルの出力とを取り込んで各出力を高周波及び低周波成
分に分離して基本特徴量とすると共に、前記基本特徴量
から組合わせ特徴量を算出する特徴量算出手段と;前記
特徴量算出手段によって算出された前記組合わせ特徴量
を予め設定された真貨の基準枠と比較して真偽、金種を
判別する判別手段と;を設けることによって達成され
る。
することにより前記組合わせ特徴量を算出することによ
って、より効果的に達成できる。又、前記組合わせ特徴
量として、エッジ近傍近接度/(導電率2×厚み2×直
径2×平均的近接度)、(エッジ近傍近接度×直径2)
/平均的近接度、面内最低近接度/エッジ近傍近接度、
直径2/(平均的近接度×エッジ近傍近接度)、直径2
/平均的近接度、導電率×厚み、の少なくとも1つを算
出することによって、より効果的に達成できる。
ような一体型にモールドされた磁気センサ10を使用し
て搬送硬貨の識別を行なうようになっている。即ち、磁
気センサ10はコの字状の形状になっており、中央部の
空間底部が硬貨の通路面11を形成しており、外面には
外部磁気遮断用のシールド板12が層設されている。磁
気センサ10は、通路面11の両側に透過検出型で直方
体形状のサイドセンサ20及び30が配設されると共
に、通路面11の下方には反射検出型で円筒形状のセン
タセンサ40が配設されている。サイドセンサ20及び
30は左右対称形であり、サイドセンサ20は1次コイ
ル21を巻回された1次側サイドコア22と、2次コイ
ル23を巻回された2次側サイドコア24とで成り、サ
イドセンサ30は1次コイル31を巻回された1次側サ
イドコア32と、2次コイル33を巻回された2次側サ
イドコア34とで成っている。又、センタセンサ40は
円筒形のポットコア41を有し、ポットコア41の外周
面には1次コイル42が巻回され、内周面には2次コイ
ル43が巻回され埋設されている。
次コイル23,33,43の接続関係を示しており、1
次コイル21及び31は直列に接続され、並列接続され
た1次コイル42と共に励磁手段50に接続されてい
る。又、2次コイル43は増幅器60に接続され、2次
コイル23及び33はそれぞれ加算増幅器70に接続さ
れ、各検出信号が加算されて増幅されるようになってい
る。
出力信号の処理回路を示しており、磁気センサ10の1
次コイル42,21及び31は励磁手段50からの励磁
信号EXSで励磁されるようになっている。励磁手段5
0は、低周波信号(本例では4KHz)LSを発振出力
する低周波発振器51と、高周波信号(本例では250
KHz)HSを発振出力する高周波発振器52と、低周
波信号LS及び高周波信号HSを合成(重畳)して増幅
する増幅器53と、増幅器53で合成増幅された信号を
磁気センサ10の1次コイル42,21及び31に励磁
信号EXSとして印加する駆動回路54とで構成されて
いる。
2次コイル43の検出信号SG1は増幅器60で増幅さ
れ、ローパスフィルタ(LPF)61及びハイパスフィ
ルタ(HPF)65に入力され、LPF61の出力SL
1は全波整流回路62、LPF63を経てA/D変換器
64でデイジタル信号(反射4KHz)DL1となり、
HPF65の出力SH1は全波整流回路66、LPF6
7を経てA/D変換器68でデイジタル信号(反射25
0KHz)DH1となる。更に、磁気センサ10のサイ
ドセンサ20及び30の各2次コイル23,33の検出
信号SG2及びSG3はそれぞれ加算増幅器70で加算
(重畳)されて増幅され、その増幅出力信号SG4はL
PF71及びHPF75に入力され、LPF71の出力
SL2は全波整流回路72、LPF73を経てA/D変
換器74でデイジタル信号(透過4KHz)DL2とな
り、HPF75の出力SH2は全波整流回路76、LP
F77を経てA/D変換器78でデイジタル信号(透過
250KHz)DH2となる。
L1,DH1,DL2,DH2はコンピュータ等で成る
特徴量算出手段に入力され、複数の基本特徴量を算出す
ると共に、この基本特徴量から判定用の組合わせ特徴量
を算出し、更に組合わせ特徴量を判別手段に入力し、予
め設定されている真貨の基準枠と比較して当該硬貨の真
偽、金種を判別するようになっている。
説明する。図5は本発明の基本的動作例を示しており、
先ず判定枠テーブルの温度補正を行ない(ステップS1
0)、その後に硬貨の搬送に従って得られる磁気センサ
10からの検出信号DL1,DH1,DL2,DH2に
基づいて基本特徴量を算出し(ステップS20)、更に
基本特徴量から組合わせ特徴量を算出する(ステップS
21)。そして、予め格納されている基準枠と比較して
硬貨の真偽、金種を判定する(ステップS22)動作
を、硬貨の無くなるまで継続する(ステップS23)。
尚、温度補正は処理の開始前と硬貨の流動が途切れた場
合に行なう。上記各動作の詳細は後述するが、先ず本発
明に用いる磁気センサ10の動作を説明する。
面11に沿って搬送されるようになっており、磁気セン
サ10の1次コイル42,21,31には励磁手段50
から励磁信号EXSが印加されている。励磁手段50
は、図6(A)に示すような低周波信号LSと図6
(B)に示すような高周波信号HSとを増幅器53で合
成して増幅し、その後に駆動回路54から図6(C)に
示すような励磁信号EXSを出力するようになってい
る。磁気センサ10の1次コイル42,21,31が励
磁信号EXSで励磁されている状態で、硬貨は通路面1
1をベルト等によって搬送されるが、2次コイル23及
び33の検出信号SG2及びSG3は加算増幅器70に
入力されて加算され、図6(D)に示すような増幅出力
信号SG4となり、この信号SG4はLPF71で図6
(E)に示す如く低周波成分SL2のみが得られ、この
低周波成分が全波整流回路72、LPF73、A/D変
換器74を経てデイジタル信号DL2として出力され
る。又、信号SG4はHPF75に入力されて、図7の
(A1)又は(B1)のように高周波成分SH2が分離
され、高周波成分SH2は全波整流回路76で図7の
(A2)又は(B2)のように全波整流され、全波整流
波形SH21は更にLPF77に入力されて図7の(A
3)又は(B3)のような低周波成分SH22が得ら
れ、この低周波成分SH22がA/D変換器78でデイ
ジタル信号DH2として出力される。尚、図7の(A
1)〜(A3)は硬貨無しの場合を示しており、(B
1)〜(B3)は硬貨有りの場合を示している。
検出信号SG1は増幅器60に入力されて増幅され、後
段で上述とほぼ同様に処理されるが、反射250KHz
のデイジタル信号DH1には硬貨の穴の有無を示す信号
が現われる。各種硬貨のデイジタル信号DL1,DL
2,DH1,DH2に関しては後述する。
からの励磁信号EXSで励磁された状態で、先ず温度補
正(ステップS10)を行なうが、その詳細は図8に示
すようになっている。即ち、先ずセンサ待機時に反射4
KHzのデイジタル信号DL1を検出し(ステップS1
1)、これにより環境温度を認識する(ステップS1
2)。次に、その環境温度における各硬貨の組合わせ特
徴量の判定用基準枠を予め設定した温度補正用テーブル
より選択し(ステップS13)、選択された基準枠に基
づいて識別処理を実施する(ステップS14)。
度により変化するが、反射出力は1次コイル42と2次
コイル43がほぼ同一場所に存在するため、温度変化に
よる磁気センサ10の機械的歪み等の影響を受けにく
く、反射待機時出力は温度のみの関数であると考えら
れ、反射待機時出力による温度モニタを利用した基準枠
の補正が可能である。基準枠は各金種硬貨毎に種々の温
度に合せて予め設定されており、環境温度の検出に応じ
て対応する温度の基準枠を選択して設定するようになっ
ている。又、温度補正に関しては、本出願人による特公
平4−6998号による方法でも可能である。更に他の
例として、コイルに使用されている銅の低効率が温度の
関数であるため、これを測定して温度を認識してもよ
い。すなわち、図15に示すように、銅の体積抵抗率は
−78℃〜100℃までほぼ直線的に変化し、20℃の
時の値を基準とすると、0.4%/℃の変化を示すた
め、銅の低効率の測定値から温度を認識できる。
終了すると、特徴量算出手段は基本特徴量の算出を行な
う(ステップS20)。基本特徴量は、透過及び反射の
2種のコアに対する2周波数の励磁での待機出力からの
出力減衰量をもとに、反射250KHz(デイジタル信
号DH1)以外は、減衰量の最大値を待機時出力で除算
して定数を乗算した値(減衰率)を基本特徴量としてい
る。又、局部的な近接度情報が得られる反射250KH
z(DH1)では、模様の有無(表裏)による出力変動
が少ないエッジ部での減衰量及び硬貨面内の減衰量の極
小値をそれぞれ待機時出力で除算して定数を乗算した値
を基本特徴量としている。
(同図(B))、10円硬貨(同図(C))、50円硬
貨(同図(D))、100円硬貨(同図(E))、50
0円硬貨(同図(F))についての磁気センサ10の出
力DL1,DH1,DL2,DH2の波形例を、それぞ
れ硬貨搬送速度約1800mm/秒について示してい
る。この図9より、反射250KHzのデイジタル信号
DH1に硬貨の穴を示す信号が現われることが分る。
又、基本特徴量の算出における待機時出力、減衰量の極
小値及び最大値、エッジ部減衰量の関係を図10に示
す。図10は50円硬貨についての例を示しており、同
図(A)は反射250KHzの信号DH1の出力波形例
を示しており、同図(B)は反射250KHz以外の信
号DL1,DL2,DH2の出力波形例を示している。
更に図11は500円硬貨について、エッジ部“彫り”
有り(同図(A))と、エッジ部“彫り”無しの偽造貨
(同図(B))とを示しており、減衰が大きいほどエッ
ジの彫りが浅いことを示している。つまり、エッジ部出
力はエッジ近傍の近接度を示しており、彫りの無い偽造
貨は硬貨エッジ近傍の磁気センサ10に対する近接度が
大きいため、エッジ部出力減衰が大きくなる。又、エッ
ジ近傍の近接度は硬貨中央部に比べ、模様の有無の影響
を受けにくいため正常貨の出力減衰も安定する。つま
り、信号底部の波形は硬貨表面の模様によって相違する
が、エッジ部は模様の相違には左右されないで安定した
一定位置に存している。
様子を示しており、同図(A)は穴の無い100円硬貨
の出力波形例を示し、同図(B)は穴の有る50円硬貨
の出力波形例を示している。つまり、出力波形の減衰極
小値をエッジ部出力減衰で除算した出力減衰比を求める
と、穴が無い場合の出力減衰比が大きく、穴が有る硬貨
の場合は出力減衰比は小さくなるので、これによって穴
の有無を検出することができる。
て、特徴量算出手段は次の表1の演算を行なう。
待機時出力=Bを求め、デイジタル信号DH2に対して
も同様に減衰量最大値/待機時出力=Cを求める。ここ
に、基本特徴量Bの主たる情報は導電率×厚み×直径で
あり、各値が大きいほど大きくなり、基本特徴量Cの主
たる情報は硬貨の直径であり、直径が大きいほど大きな
値となる。デイジタル信号DL1に対しては減衰量最大
値/待機時出力=Dを求めるが、この基本特徴量Dの主
たる情報は導電率×厚み×平均的近接度であり、導電率
及び厚みが大きいほどかつ平均的に近接しているほど大
きくなる。又、デイジタル信号DH1のエッジについて
はエッジ部減衰量/待機時出力=Aを求め、デイジタル
信号DH1の極小値については減衰量極小値/待機時出
力=MINを求める。ここに、基本特徴量Aは、エッジ
高さが低いほど大きくなるエッジ近傍近接度を示し、基
本特徴量MINは面内の凹部の程度が小さいほど大きく
なる面内最低近接度を示している。
〜D及びMINに対して、下記組合わせ特徴量E〜Jを
算出する(ステップS21)。即ち、組合わせ特徴量E
=A/BCD,F=ABC/D,G=MIN/A,H=
BC/AD,I=BC/D,J=B/Cを求める。尚、
上記式では表わしていないが、組合わせ特徴量E〜J
は、各基本特徴量の演算結果に定数を乗算した値を用い
ている。ここに、組合わせ特徴量Eはエッジ近傍近接度
/(導電率2×厚み2×直径2×平均的近接度)を示
し、導電率、厚み、直径の大きさのわりに、又は平均的
に近接しているわりにエッジ高さが低いほど大きくな
る。組合わせ特徴量Fは(エッジ近傍近接度×直径2)
/平均的近接度を示し、平均的に近接しているわりにエ
ッジ高さ、直径が大きいほど大きくなる。組合わせ特徴
量Gは面内最低近接度/エッジ近傍近接度を示し、エッ
ジ高さが低いわりに面内の凹部の程度が小さいほど大き
くなり、硬貨に穴があれば小さくなる。又、組合わせ特
徴量Hは直径2/(平均的近接度×エッジ近傍近接度)
を示し、近接しているわりに直径が大きいほど大きくな
り、組合わせ特徴量Iは直径2/平均的近接度を示し、
平均的に近接しているわりに直径が大きいほど大きくな
る。組合わせ特徴量Jは導電率×厚みを示し、導電率、
厚みが大きいほど大きくなる。
量E〜Jを用いて、判別手段は予め設定された当該温度
における真貨の基準枠と比較して硬貨の真偽、金種を判
別する(ステップS22)。つまり、算出された組合わ
せ特徴量の全てが、予め設定された各金種硬貨のいずれ
かの金種の基準枠内に全てあるとき、その金種であると
判定する。組合わせ特徴量が1つでも基準枠外にあると
き、又は判定結果で1枚の硬貨が複数種の金種に該当す
る場合はリジェクトする。
の5種、組合わせ特徴量をE〜Jの6種としているが、
これら特徴量は各国硬貨、金種に合せて種々算出するよ
うにしても良い。又、低周波として4KHz、高周波と
して250KHzを使用しているが、これら周波数は適
宜変更することができる。
タイ国の1バーツ変造貨を識別する様子を示しており、
同図(A)は1バーツ変造貨の基本特徴量Bが500円
硬貨の基準枠内に入っていることを示し、同図(B)は
1バーツ変造貨の基本特徴量Dが500円硬貨の基準枠
内に入っていることを示し、同図(C)は1バーツ変造
貨の基本特徴量Cが500円硬貨の基準枠内に入ってい
ることを示している。従って、基本特徴量B〜Dによる
判定では、1バーツ変造貨が500円硬貨と誤識別され
てしまう。しかしながら、本発明では基本特徴量B〜D
を組合わせた組合わせ特徴量I=(BC/D)を用いて
おり、1バーツ変造貨の組合わせ特徴量Iは図13
(D)のように500円硬貨の基準枠外となっているの
で、誤識別されることはない。
い韓国の500ウオン硬貨を識別する様子を示してお
り、同図(A)は500ウオン硬貨の基本特徴量Bが5
00円硬貨の基準枠内に入っていることを示しており、
同図(B)は500ウオン硬貨の基本特徴量Cが500
円硬貨の基準枠内に入っていることを示している。従っ
て、基本特徴量B及びCの判定では、500ウオン硬貨
が500円硬貨と誤識別される。しかしながら、本発明
では基本特徴量B及びCを組合わせた組合わせ特徴量J
(=B/C)を用いており、500ウオン硬貨の組合わ
せ特徴量Jは図14(C)のように500円硬貨の基準
枠外となっているので誤識別されることはない。
0,70は、磁気センサ10の検出信号の処理回路内に
設けられている場合を例として説明したが、図16に示
すように、増幅器60,70は、プリアンプ80として
センサ10に内蔵してもよい。尚、図16は図1に示し
た磁気センサ10の変形例であり、プリアンプ80を備
えているとともに、ベルト搬送機構への装着がしやすい
形状にサイドセンサ20,30が形成されている磁気セ
ンサ10を示している。また、上述した実施の形態にお
いて、各基本特徴量は必ずしも出力減衰を待機時出力で
除算して規格化する必要はなく、減衰量そのものを用い
てもよい。
た励磁信号で反射型及び透過型の磁気センサを励磁し、
各2次コイルの出力信号より複数種の基本特徴量を抽出
すると共に、基本特徴量を相互に組合わせて判定用の組
合わせ特徴量を算出しているので、これら組合わせ特徴
量によって類似貨の排除能力を高めることができる。1
個の磁気センサより複数の基本特徴量を抽出し、これら
基本特徴量を組合わせて判定用の組合わせ特徴量を任意
に増やすことができ、仮に新しい類似貨が発見されたと
しても演算方法を工夫することにより、新しい類似貨の
排除も可能である。
面斜視構造図である。
る。
号の処理回路の一例を示すブロック図である。
る。
ある。
ある。
チャートである。
である。
る。
図である。
る。
ある。
ある。
る。
視構造図である。
F) 65,67,75,77 ハイパスフィルタ(HP
F) 80 プリアンプ
度により変化するが、反射出力は1次コイル42と2次
コイル43がほぼ同一場所に存在するため、温度変化に
よる磁気センサ10の機械的歪み等の影響を受けにく
く、反射待機時出力は温度のみの関数であると考えら
れ、反射待機時出力による温度モニタを利用した基準枠
の補正が可能である。基準枠は各金種硬貨毎に種々の温
度に合せて予め設定されており、環境温度の検出に応じ
て対応する温度の基準枠を選択して設定するようになっ
ている。又、温度補正に関しては、本出願人による特公
平4−6998号による方法でも可能である。更に他の
例として、コイルに使用されている銅の抵抗率が温度の
関数であるため、これを測定して温度を認識してもよ
い。すなわち、図15に示すように、銅の体積抵抗率は
−78℃〜100℃までほぼ直線的に変化し、20℃の
時の値を基準とすると、0.4%/℃の変化を示すた
め、銅の抵抗率の測定値から温度を認識できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 搬送ベルトにより硬貨を通路面に沿って
搬送させ、センサにより搬送硬貨の金種、真偽を検出す
る硬貨処理機における硬貨識別装置において、前記通路
面の一方側に設けられた直方体形状の第1の1次コア
と、前記通路面の一方側に設けられた直方体形状の第2
の1次コアと、前記通路面の一方側で前記第1の1次コ
アと前記第2の1次コアの中間に設けられた円筒形状の
第3の1次コアと、前記通路面の他方側に設けられた直
方体形状の第1の2次コアと、前記通路面の他方側に設
けられた直方体形状の第2の2次コアとを一体化して成
る磁気センサと;前記第1乃至第3の1次コアの各1次
コイルに高周波及び低周波を合成した励磁信号を印加す
る励磁手段と;前記第1及び第2の2次コアの各2次コ
イルの出力と、前記第3の1次コアに巻回された2次コ
イルの出力とを取り込んで各出力を高周波及び低周波成
分に分離して基本特徴量とすると共に、前記基本特徴量
から組合わせ特徴量を算出する特徴量算出手段と;前記
特徴量算出手段によって算出された前記組合わせ特徴量
を予め設定された真貨の基準枠と比較して真偽、金種を
判別する判別手段と;を具備したことを特徴とする硬貨
処理機における硬貨識別装置。 - 【請求項2】 前記基本特徴量を乗算及び/又は除算す
ることにより前記組合わせ特徴量を算出するようにした
請求項1に記載の硬貨処理機における硬貨識別装置。 - 【請求項3】 前記組合わせ特徴量として、エッジ近傍
近接度/(導電率2×厚み2×直径2×平均的近接
度)、(エッジ近傍近接度×直径2)/平均的近接度、
面内最低近接度/エッジ近傍近接度、直径2/(平均的
近接度×エッジ近傍近接度)、直径2/平均的近接度、
導電率×厚み、の少なくとも1つを含んでいる請求項1
又は請求項2に記載の硬貨処理機における硬貨識別装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25008595A JP3363290B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 硬貨処理機における硬貨識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1104920A1 (en) | 1999-12-02 | 2001-06-06 | Glory Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of and apparatus for identifying a coin |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6222194A (ja) * | 1985-07-23 | 1987-01-30 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別方式 |
JPS6345691A (ja) * | 1986-08-12 | 1988-02-26 | グローリー工業株式会社 | 硬貨処理機における硬貨識別装置 |
JPH06266924A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-22 | Toshiba Corp | 磁気センサ |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP25008595A patent/JP3363290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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JPS6222194A (ja) * | 1985-07-23 | 1987-01-30 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別方式 |
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