JPH06266924A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JPH06266924A
JPH06266924A JP5432793A JP5432793A JPH06266924A JP H06266924 A JPH06266924 A JP H06266924A JP 5432793 A JP5432793 A JP 5432793A JP 5432793 A JP5432793 A JP 5432793A JP H06266924 A JPH06266924 A JP H06266924A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬貨の搬送位置の変動による識別精度を低下さ
せることなく、硬貨の穴の有無の識別精度を向上させ
て、確実な識別が行える磁気センサを提供する。 【構成】硬貨を搬送する搬送路2の下方には1次コア1
1が設けられ、この1次コア11には1次コイル12と
2次コイル13が巻装される。搬送路2の上方には2次
コア14が配設され、この2次コア14には2次コイル
15が巻装される。1次コア11および2次コア14は
別々に一体化されて、1次コア一体部4aと2次コア一
体部4bに構成される。そして、スプリング17の押圧
力で2次コア一体部4bが1次コア一体部4aに押付け
られる。このとき、1次コア一体部4aの2次コア一体
部4bとの間の中央部に硬貨を通過させるための一定の
ギャップGを形成するよう位置決めするためのスペーサ
ガイド部18が1次コア一体部4aと2次コア一体部4
bの両端部に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、硬貨(コイ
ン)の真偽や種類などを識別する硬貨識別装置におい
て、硬貨を磁気的に検出する磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、硬貨を種類ごとに選別
する硬貨処理装置にあっては、硬貨の金種,真偽などを
識別する硬貨識別装置が設けられている。この硬貨識別
装置は、磁気センサなどによって搬送される硬貨の磁気
量を検出する方式が一般的に良く知られており、従来か
ら硬貨の材質検知、大きさ検知などを行なう透過磁束型
の磁気センサと、硬貨の穴検知などを行なう差動トラン
ス型(遮蔽磁束型)の磁気センサが用いられている。
【0003】差動トランス型の磁気センサは、1次コイ
ルが巻装された円柱状コアに、その1次コイルを挟むよ
うに2個の2次コイルをそれぞれ巻装し、この2個の2
次コイルが互いに出力を打ち消して差動出力を行なうよ
うに接続されている。そして、硬貨の接近に伴って、硬
貨の表面に生じる渦電流によって、磁束の流れが妨げら
れて2次コイルの出力のバランスが崩れることにより、
2次コイルに差動出力が得られるようになっている。
【0004】この種の差動トランス型の磁気センサは、
通常、硬貨の形状、すなわち、硬貨の穴の検知に用いら
れており、円柱状コアの径、および、その外周部に設け
られる円筒状コアの径は、それぞれ50円硬貨および5
円硬貨の穴径に対応して約4.5mm,6.5mmに設
定され、磁気センサ自身の外径は10〜13mmと、比
較的小さいものが用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記したように
小型の磁気センサによって硬貨の穴を検知し、別の透過
磁束型の磁気センサによって硬貨の材質、大きさを検知
していたため、2つの磁気センサを使用しなければなら
なかった。透過磁束型の磁気センサは、1次コイルおよ
び第1の2次コイルが巻装された1次コアと、この1次
コアに対向して左右に分離して配設され、一対の第2の
2次コイルが巻装された一対の2次コアとから構成さ
れ、1次コアと2次コアとの間を硬貨が通過するように
形成されている。なお、第2の2次コイルが巻装された
2次コアを分離して一対としているのは、硬貨を搬送す
るための搬送ベルトを通過させるためである。
【0006】そして、この透過磁束型の磁気センサにお
いては、第1の2次コイルの出力と第2の2次コイルの
出力との差が出力信号として出力されるが、硬貨が搬送
される位置によってその出力が変動し、硬貨が搬送路の
中央部を通過する場合は出力が小さく、硬貨が搬送路の
端部を通過する場合は出力が大きくなるため、硬貨の識
別精度を低下させていた。特に、径の小さい硬貨は搬送
位置が安定しないため、出力の変動が大きく、硬貨の識
別精度を低下させていた。
【0007】また、透過磁束型の磁気センサにおいて
は、3つの2次コイルごとに増幅回路、整流回路、ロー
パスフィルタなどを設けて演算処理しなければならず、
処理回路が複雑になっていた。さらに、2次コアが検知
部上方で左右に分離されているため、2つの2次コア間
に対応する検知部中央部分での磁束の変化量を検知でき
ない。その結果、同一材質で径の近い穴有り硬貨と穴無
し硬貨とでの出力の差が小さくなり、穴有り硬貨と穴無
し硬貨とを区別できないという問題があった。
【0008】このように、従来においては、透過磁束型
の磁気センサと、差動トランス型の磁気センサの双方を
用いなければ、確実かつ正確な識別を行なうことができ
ないため、硬貨識別装置のコストが高くなってしまうと
いう問題があった。そこで、本発明は、コインの搬送位
置の変動による識別精度を低下させることなく、また、
コインの穴の有無の識別精度を向上させて、確実な識別
が行なえる磁気センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る磁気セ
ンサは、コインを搬送する搬送路の一方側に設けられ、
少なくとも1次コアと、この1次コアに巻装された励磁
用の1次コイルとからなる1次コア一体部と、この1次
コア一体部と対向する前記搬送路の他方側に設けられ、
2次コアと、この2次コアに巻装された2次コイルとか
らなる2次コア一体部と、これら1次コア一体部と2次
コア一体部との距離を一定値に保持するよう、少なくと
もいずれか一方のコア一体部を他方のコア一体部に強制
的に押圧せしめる押圧手段と、この押圧手段による押圧
時、前記1次コア一体部および2次コア一体部の位置を
決める位置決め手段と、この位置決め手段によって前記
1次コア一体部および2次コア一体部が正常位置に位置
決めされたことを検出する検出手段とを具備している。
【0010】第2の発明に係る磁気センサは、コインを
搬送する搬送路の一方側に設けられた1次コアと、この
1次コアに巻装された励磁用の1次コイルと、前記1次
コアと対向する前記搬送路の他方側に設けられた2次コ
アと、この2次コアに巻装された2次コイルと、前記1
次コイルの近傍にその1次コイルからコインの直径の約
半分の距離離間して配設され、搬送されるコインが前記
1次コイルからの磁束に到達したとき、コインを介して
漏洩する前記1次コイルからの磁束を検出する検出コイ
ルとを具備している。
【0011】第3の発明に係る磁気センサは、コインを
搬送する搬送路の一方側に設けられ凸状に形成された1
次コアと、この1次コアの突出部および非突出部にそれ
ぞれ巻装された励磁用の1次コイル、および前記1次コ
イルにより電磁誘導される第1の2次コイルと、前記1
次コアと対向する前記搬送路の他方側に分割して設けら
れた一対の2次コアと、この一対の2次コアにそれぞれ
巻装された一対の第2の2次コイルとを具備している。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、1次コアと2次コアとの
間の磁気抵抗は検知部の何れにおいても均一となり、1
次コイル発生磁束は1次コアから2次コアに正確に鎖交
することとなる。このため、検知部中央の磁束変化量の
検知精度は飛躍的に向上する。また、2次コア一体部は
押圧部材によって強制的に1次コア一体部に押し付けら
れており、1次コアと2次コアとのギャップは常に一定
に保たれている。さらに、1次コア一体部と2次コア一
体部とのセット状態を検知しているので、常に1次コア
と2次コアとのセット状態を監視できる。
【0013】したがって、コインの穴有無の検知精度が
高くなり、また、コインの搬送位置による出力変動が小
さく、特に小径コインの識別精度が高くなり、1つの磁
気センサによってコインの穴検知およびコインの材質、
大きさ検知などを行なうことができ、さらに、構造が簡
単で安価に構成し得る。第2の発明によれば、1次コイ
ルの近傍に、搬送されるコインが1次コイルからの磁束
に到達したとき、コインを介して漏洩する1次コイルか
らの磁束を検出する検出コイルを設けることにより、コ
インの穴をも簡単な構成で、かつ、確実に検知すること
ができる。したがって、1つの磁気センサによってコイ
ンの穴検知およびコインの材質、大きさ検知などを行な
うことができる。
【0014】第3の発明によれば、1次コアを凸状に形
成するとともに、この凸状部分にも1次コイルを巻装す
ることにより、1次コアと2次コアとの対向部において
磁束分布が均一となり、かつ、コアの非対向部での磁束
分布も大幅に強められる。したがって、コインの搬送位
置が変動しても、第1の2次コイルの出力と第2の2次
コイルの出力との差演算結果はほぼ一定となり、コイン
の搬送位置が変動しても確実にコインの識別が可能とな
る。したがって、1つの磁気センサによってコインの穴
検知およびコインの材質、大きさ検知などを行なうこと
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。まず、第1の実施例について説明する。図
2は、本実施例に係る磁気センサの配置例を示すもので
あり、硬貨処理装置の硬貨識別部に設けられている。す
なわち、図示しない硬貨繰出部から1枚ずつ繰出された
硬貨(コイン)Cは、繰出しベルト1によって硬貨識別
部の搬送路2上へ導かれる。搬送路2上に導かれた硬貨
Cは、搬送ベルト3によって搬送路2上に強制的に押付
けられて図示矢印方向へ搬送され、磁気センサ4を通過
する。磁気センサ4を通過した硬貨Cは、硬貨選別装置
5へ搬送され、ここで硬貨Cの識別結果に基づき種類別
に選別されるようになっている。
【0016】なお、搬送ベルト3は、ローラ6を介して
搬送ベルト取付け部材7に取着されている。磁気センサ
4は、たとえば、図1に示すように構成されている。す
なわち、搬送路2の下方には、幅広の1次コア11が設
けられていて、この1次コア11には励磁用の1次コイ
ル12、および、この1次コイル12により電磁誘導さ
れる第1の2次コイル13が巻装されている。なお、こ
の場合、1次コイル12と2次コイル13は重ね巻され
ていてもよい。
【0017】搬送路2の上方には、1次コア11と対応
する幅広の2次コア14が配設されていて、この2次コ
ア14には第2の2次コイル15が巻装されている。1
次コア11および2次コア14は、それぞれ別々に樹脂
などでモールドされて一体化されており、1次コア一体
部4aと2次コア一体部4bとにより構成されている。
【0018】1次コア一体部4aは固定され、2次コア
一体部4bは、搬送ベルト取付け部材7に摺動自在に設
けられたガイドピン16,16を介して上下動作自在に
なっている。そして、ガイドピン16,16の部分で、
2次コア一体部4bと搬送ベルト取付け部材7との間に
はスプリング17,17が設けられていて、このスプリ
ング17,17の押圧力によって2次コア一体部4bが
1次コア一体部4aに押し付けられている。このとき、
1次コア一体部4aの2次コア一体部4bとの間の中央
部に、硬貨Cを通過させるための一定のギャップ(検知
部)Gを形成するよう位置決めするためのスペーサガイ
ド部18,18が、1次コア一体部4aおよび2次コア
一体部4bの両端部にそれぞれ形成されている。
【0019】1次コア一体部4aおよび2次コア一体部
4bの各両端部で、1次コア一体部4aと2次コア一体
部4bとの接触部には、それらの接触時に導通する板状
の導体19a,19b、20a,20bがそれぞれ設け
られている。これらの導体19a,19b、20a,2
0bは、1次コア一体部4aと2次コア一体部4bのセ
ット状態を検出するために用いられる。
【0020】なお、1次コイル12には、発振器21か
ら所定周波数の正弦波信号が入力されている。そして、
第1の2次コイル13と第の2次コイル15とは、互い
の出力を打ち消すように作動接続されており、通常の出
力は「0」または「0」に非常に小さい値(これをオフ
セット値と呼ぶ)であるが、硬貨Cが近ずくと出力が増
加するようになっている。
【0021】図3は、磁気センサ4の出力信号を処理す
る処理回路の構成例を示すものである。図において、磁
気センサ4の2次コイル13,15からの差動出力は、
増幅器22に入力されて増幅される。増幅器22の増幅
率は、図示しない可変抵抗器によって調整可能となって
いる。増幅器22の出力は、整流回路23によって整流
された後、ローパスフィルタ(LPF)24を通して直
流信号に変換される。なお、整流回路23は、たとえ
ば、全波整流回路と積分回路とで構成され、ローパスフ
ィルタ24は、たとえば、ローパスアクティブフィルタ
で構成されている。
【0022】ローパスフィルタ24の出力は、A/D変
換器25に入力されており、ここでデジタル信号に変換
された後、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニ
ット)26へ送られる。CPU26は、A/D変換器2
5の出力を一定時間間隔でサンプリングし、そのサンプ
リングデータから最大値を検出してRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)27に記憶するようになっている。
【0023】なお、最大値の検出は、サンプリングデー
タを順次比較することにより、最大値を検出してRAM
27に記憶し、現在の最大値よりも所定幅(量)下降し
たときに最大値と判定して終了する。RAM27には、
硬貨Cの種類を識別するための、あらかじめ定められた
硬貨ごとの最大値の判定基準値がテーブルの形で記憶さ
れており、A/D変換器25の出力の最大値とRAM2
7に記憶されている判定基準値とがCPU26によって
比較されて、硬貨Cの種類が識別されるようになってい
る。
【0024】ROM(リード・オンリ・メモリ)28
は、CPU26を動作させるためのファームウェア(制
御プログラム)などが記憶されており、CPU26によ
って順次読出されて実行されるようになっている。次
に、磁気センサ4の作用について説明する。磁気センサ
4は、上述したような構成によりギャップ(検知部)G
の各部において磁気抵抗が均一であるため、1次コイル
13の発生磁束は、1次コア11から2次コア14に正
確に透過される。したがって、従来のような分離型の2
次コアに比べて、検知部中央部分での検出能力が飛躍的
に向上している。このため、従来はオーバーラップして
いた、50円硬貨と100円硬貨の識別のための判定基
準値の範囲(識別テーブル)が確実に分離され、同一材
質で径の近い硬貨の穴の有無の識別能力が著しく向上す
る。
【0025】また、前述したように、2次コアが1つに
なって簡単化されたばかりではなく、出力が差動出力1
つとなるため、増幅器、整流回路、ローパスフィルタな
どの処理回路が大幅に簡略化され、大幅なコスト低減を
図ることができる。さらに、1次コア一体部4aと2次
コア一体部4bとのセット状態は常に監視されている。
そのためのセット検知部は、たとえば、図4に示すよう
に構成され、図5に示すフローチャートにしたがった動
作が行なわれる。すなわち、前記導体19aと20a、
19bと20bとでそれぞれスイッチ回路Sを構成して
いて、このスイッチ回路Sの出力は、セット前ハイレベ
ルとなるが、セットして短絡するとロウレベルとなるよ
うに構成されている。スイッチ回路Sの出力信号は、前
記CPU26に入力されて、所定時間ごとにその出力信
号の状態をCPU26によってチエックすることによ
り、1次コア一体部4aと2次コア一体部4bとのセッ
ト状態を確認している。その結果、セット不良時には、
エラー報知を行なうようになっている。
【0026】なお、1次コア一体部と2次コア一体部と
のセット状態は、2次コイルの差動出力のレベルによっ
て検知することもできる。すなわち、まず、あらかじめ
オフセット時の出力を基準値として記憶しておき、所定
時間(硬貨検知開始前)に出力を求めて、基準値(オフ
セット時の出力値)と比較し、所定の範囲内の差であれ
ばセット状態と判定し、所定の範囲以上の差があればセ
ット不良と判定するものである。
【0027】また、前記実施例では、第1の2次コイル
と第2の2次コイルとの差動出力を用いて判定するよう
にしたが、各2次コイルの出力をそれぞれ増幅、整流し
た後、演算回路により減算を行なうようにしてもよく、
2次コアを一体化することによって、検知部中央部分で
の検知能力の向上には何ら問題がない。以上説明したよ
うに第1の実施例によれば、1次コアと2次コアとの間
の磁気抵抗は検知部の何れにおいても均一となり、1次
コイルからの発生磁束は1次コアから2次コアに正確に
鎖交することとなる。すなわち、硬貨が存在しない場
合、1次コア表面の磁束の状態(強度、密度)がそのま
ま2次コアと鎖交することになる。このため、検知部中
央の磁束変化量の検知精度は飛躍的に向上する。
【0028】また、2次コア一体部は押圧部材によって
強制的に1次コア一体部に押し付けられており、1次コ
アと2次コアとのギャップは常に一定に保たれている。
さらに、1次コア一体部と2次コア一体部との接触部
に、接触時に短絡するように導体を設けることにより、
1次コア一体部と2次コア一体部とのセット状態を検知
しているので、常に1次コアと2次コアとのセット状態
を監視できる。
【0029】また、2つの2次コイルを逆極性に接続し
て1つの作動出力としているので、出力処理回路を大幅
に簡略化することが可能となる。したがって、硬貨の穴
有無の検知精度が高くなり、また、硬貨の搬送位置によ
る出力変動が小さく、特に小径硬貨の識別精度が高くな
り、1つの磁気センサによって硬貨の穴検知および硬貨
の材質、大きさ検知などを行なうことができる。さら
に、磁気センサの構造および出力処理回路が簡単で安価
に構成し得る。
【0030】次に、第2の実施例について説明する。図
6は、本実施例に係る磁気センサの配置例を示すもので
あり、硬貨処理装置の硬貨識別部に設けられている。す
なわち、図示しない硬貨繰出部から1枚ずつ繰出された
硬貨Cは、図示しない硬貨位置決め手段によって位置決
めされ、繰出しベルト31のほぼ中央部に保持されて一
時停止部32へ搬送される。
【0031】一時停止部32には、半円形状の段差が形
成されていて、ここに硬貨Cが一時停止される。一時停
止部32に停止された硬貨Cは、硬貨打出しハンマ33
をロータリソレノイド34によって駆動し、その下面か
ら上方に打出すことにより、搬送路35と同じ高さまで
上昇させ、搬送ベルト36に引き込ませる。搬送ベルト
36に引き込まれた硬貨Cは、搬送ベルト36によって
搬送路35上に強制的に押付けられて図示矢印方向へ搬
送され、磁気センサ37を通過する。磁気センサ37を
通過した硬貨Cは、硬貨選別装置38へ搬送され、ここ
で硬貨Cの識別結果に基づき種類別に選別されるように
なっている。
【0032】磁気センサ37は、たとえば、図7および
図8に示すように構成されている。すなわち、本体41
全体が樹脂などでモールドされていて一体化されている
が、硬貨Cが通過するために中央部が開放されていると
ともに、搬送ベルト36が入退出するために上部中央部
が開放されている。そして、搬送路35の下方に位置す
る幅広の1次コア42には、励磁用の1次コイル43が
巻装されているとともに、この1次コイル43により電
磁誘導される第1の2次コイル44が巻装されている。
なお、この場合、1次コイル43と2次コイル44は重
ね巻されていてもよい。
【0033】一方、搬送路35の上方には、中央で左右
に分離された2個の2次コア45,46が配設されてお
り、これらの2次コア45,46にはそれぞれ第2の2
次コイル47,48が巻装されている。なお、1次コイ
ル43には、発振器49から所定周波数の正弦波信号が
入力されている。さて、本体41の硬貨Cの搬送方向と
直交する方向の両端部で、1次コア42および2次コア
45,46とそれぞれ対応する部位には、それぞれ磁性
板50,51,52,53が位置決めされ固定されてい
る。そして、1次コア42の右側部近傍(図8参照)に
は、磁性板51を間に介在して3次コア54が配設され
ていて、この3次コア54には第3の2次コイル(検出
コイル)55が巻装されている。なお、第3の2次コイ
ル55の位置は、たとえば、1次コイル43から硬貨C
の直径の約半分の距離離間した位置に設定されている。
【0034】図11は、磁気センサ37の出力信号を処
理する処理回路の構成例を示すものである。図におい
て、前記2次コイル44,47,48,55の各出力
は、それぞれ増幅器61a,61b,61c,61dに
入力されて増幅される。増幅器61a,61b,61
c,61dの各増幅率は、図示しない可変抵抗器によっ
てそれぞれ調整可能となっている。
【0035】増幅器61a,61b,61c,61dの
各出力は、それぞれ整流回路62a,62b,62c,
62dによって整流された後、ローパスフィルタ(LP
F)63a,63b,63c,63dを通して直流信号
に変換される。なお、整流回路62a,62b,62
c,62dは、たとえば、全波整流回路と積分回路とで
構成され、ローパスフィルタ63a,63b,63c,
63dは、たとえば、ローパスアクティブフィルタで構
成されている。
【0036】ローパスフィルタ63a,63b,63c
の各出力は、それぞれ演算回路64に入力される。演算
回路64では、2次コイル44の出力をV21、2次コイ
ル47の出力をV22、2次コイル48の出力をV23とし
た場合、 Vout =amp1 ×[amp2 ×V21−amp3 ×(V
22+V23)] という演算を行ない、その演算結果を出力する。なお、
amp1 は増幅器61aの増幅率、amp2 は増幅器6
1bの増幅率、amp3 は増幅器61cの増幅率を示す
係数である。
【0037】第2の2次コイル47,48の各出力V2
2,V23は、あらかじめ同じレベルに調整されていて、
演算回路64の演算出力は無負荷状態では零、または所
定の値となるように調整されている。2次コイル44,
47,48,55の各出力V21,V22,V23,V24(ロ
ーパスフィルタ63a,63b,63c,63dの各出
力)、および演算回路64の演算出力は、それぞれA/
D変換器65に入力されており、ここでデジタル信号に
変換された後、CPU66へ送られる。CPU66は、
A/D変換器65の出力を一定時間隔間でサンプリング
し、そのサンプリング結果を記憶手段であるRAM67
に記憶するようになっている。
【0038】RAM67には、硬貨Cの種類を識別する
ための最大値の判定基準値が、あらかじめテーブルの形
で記憶されており、演算回路64の出力の最大値とRA
M67に記憶されている判定基準値とがCPU66によ
って比較されて、硬貨Cの種類が識別されるようになっ
ている。ROM48は、CPU66を動作させるための
ファームウェア(制御プログラム)などが記憶されてお
り、CPU66によって順次読出されて実行されるよう
になっている。
【0039】次に、磁気センサ37による硬貨Cの穴検
知動作について、図8ないし図10を用いて説明する。
図8に示すように、1次コイル43からの発生磁束は、
硬貨Cが無い場合には、ギャップ(開口部)を通過して
2次コア45,46に達するが、磁性板51により3次
コア54には漏れてこない。図9に示すように、穴無し
硬貨Cが検知部に到達した場合、1次コイル43からの
発生磁束は、硬貨Cに妨げられて2次コア45,46に
錯交しにくくなり、側面の磁性板50,51の方に進路
を変えるが、磁性板51により3次コア54には漏れて
こない。これは、硬貨C内(表面)に、透過磁束を妨げ
る向きに渦電流が発生するためであり、当然、この磁束
遮蔽効果は硬貨の材質、厚み、径などによって異なる。
【0040】図10に示すように、穴有り硬貨Cが接近
し、穴の中心部が1次コア42と3次コア54との中間
(磁性板51)の位置に到達すると、1次コイル43か
らの発生磁束の一部が硬貨Cの穴の開口部を介して3次
コア54に錯交するようになる。このように、穴有り硬
貨Cの場合は、硬貨Cの穴の開口部を介して3次コア5
4に磁束が錯交し、3次コイル55から出力が得られ
る。したがって、3次コイル55の出力の有無を確認す
ることにより、硬貨Cの穴の有無を判定することが可能
となる。
【0041】次に、上述した構成による硬貨Cの識別動
作について説明する。1次コイル43からの発生磁束
は、硬貨Cが無い場合には、ギャップ(開口部)を通過
して2次コア45,46に達する。この結果、第2の2
次コイル47,48に誘起電圧が生じて出力が発生する
が、演算出力は無負荷状態では零、または所定の値とな
る。
【0042】硬貨Cの接近に伴い、第2の2次コイル4
7,48の出力は低下し始める。これは、硬貨C内に透
過磁束を妨げる向きに渦電流が発生するためであり、当
然、この磁束遮蔽効果は硬貨Cの材質、厚み、径などに
よって異なる。第2の2次コイル47,48の出力は低
下し、一方、第1の2次コイル44に鎖交する磁束は硬
貨Cの通過に殆ど関係無く、一定で変動しないため、演
算回路64から演算出力が得られる。
【0043】演算回路64の演算出力は、A/D変換器
65を介してCPU66によって一定時間ごとにサンプ
リングされており、RAM67に読込まれてデータが順
次比較され、演算出力の最大値がRAM67に記憶され
る。なお、最大値の検出は、たとえば、現時点の最大値
よりも所定のレベル低下した時点で最大値であったと判
定し、上記の値を最大値として終了すればよい。
【0044】こうして最大値が求まると、RAM67内
の判定基準値テーブルにおいて、上記演算出力の最大値
がどの範囲に属しているかを調べる判定基準値との比較
が行なわれ、どの硬貨Cであるかが判定される。一方、
3次コイル55の出力も、A/D変換器65を介してC
PU66によって一定時間ごとにサンプリングされてお
り、最大値がRAM67に記憶される。この最大値とR
AM67内の判定基準値テーブルとの比較を行ない、該
当する範囲によって穴の有無が判定される。
【0045】したがって、この穴の有無の判定結果と、
演算出力の最大値がどの範囲に属しているかの比較によ
る硬貨の材質、大きさによる判定結果とが、どの硬貨で
あるのかが識別され、最終的な識別結果が出力される。
以上説明したように第2の実施例によれば、1次コイル
の近傍に、搬送される硬貨が1次コイルからの磁束に到
達したとき、硬貨を介して漏洩する1次コイルからの磁
束を検出する3次コイルを設けることにより、硬貨の穴
をも簡単な構成で、しかも、確実に検知することができ
る。したがって、1つの磁気センサによって硬貨の穴検
知および硬貨の材質、大きさ検知などを行なうことがで
きる。
【0046】次に、第3の実施例について説明する。図
12は、本実施に係る磁気センサの配置例を示すもので
あり、硬貨処理装置の硬貨識別部に設けられている。す
なわち、図示しない硬貨繰出部から1枚ずつ繰出された
硬貨Cは、繰出しベルト71によって硬貨識別部の搬送
路72上へ導かれる。搬送路72上に導かれた硬貨C
は、搬送ベルト73によって搬送路72上に強制的に押
付けられて図示矢印方向へ搬送され、磁気センサ74を
通過する。磁気センサ74を通過した硬貨Cは、硬貨選
別装置75へ搬送され、ここで硬貨Cの識別結果に基づ
き種類別に選別されるようになっている。
【0047】磁気センサ74は、たとえば、図13に示
すように構成されている。すなわち、磁気センサ74は
全体が樹脂などでモールドされていて、一体化されてい
るが、硬貨Cが通過するために中央部が開放されている
とともに、搬送ベルト73を入退出させるために上部中
央部が開放されている。磁気センサ74の内部構成は、
たとえば、図14に示すように、搬送路72の下方に
は、凸状に形成された幅広の1次コア81が設けられて
いて、この1次コア81の中央突出部81aおよび幅広
部81bには、それぞれ励磁用の1次コイル82が巻装
されているとともに、幅広部81bには、1次コイル8
2により電磁誘導される第1の2次コイル83が巻装さ
れている。なお、この場合、1次コイル82と2次コイ
ル83は重ね巻されていてもよい。
【0048】そして、搬送路72の上方には、中央で左
右に分離された2個の2次コア85,86が配設されて
おり、これらの2次コア85,86にはそれぞれ第2の
2次コイル87,88が巻装されている。なお、1次コ
イル82には、発振器89から所定周波数の正弦波信号
が入力されている。次に、図15を用いて磁気センサ7
4の磁束分布について説明する。まず、磁束の分布を決
定する磁気抵抗について説明する。周知のように、磁気
抵抗は磁路の長さに比例する。したがって、1次コア8
1と2次コア85,86との間の磁気抵抗は、1次コア
81の中央の突出部81aによって、検知部中央の突出
部81a両端およびその付近で小さくなり、これから離
れると大きくなって行く。
【0049】また、1次コア81の幅広部81bに巻装
された1次コイル83から生じる磁束は、1次コア81
の両端部で強くなり、中央部に行くにしたがって弱くな
って行く。一方、突出部81aに巻装された1次コイル
83から生じる磁束は、1次コア81の中央部の突出部
81a両端で強くなり、これから離れるにしたがって弱
まっていく。
【0050】この結果、1次コア81と2次コア85,
86との対向部において磁束分布が均一となり、また、
コアの非対向部の磁束分布も従来に比べて大幅に強めら
れることとなる。図16は、磁気センサ74の出力信号
を処理する処理回路の構成例を示すもので、前述した第
2の実施例の処理回路(図11)とほぼ同様な構成とな
っている。すなわち、前記2次コイル84,87,88
の各出力は、それぞれ増幅器91a,91b,91cに
入力されて増幅される。増幅器91a,91b,91c
の各増幅率は、図示しない可変抵抗器によってそれぞれ
調整可能となっている。
【0051】増幅器91a,91b,91cの各出力
は、それぞれ整流回路92a,92b,92cによって
整流された後、ローパスフィルタ(LPF)93a,9
3b,93cを通して直流信号に変換される。なお、整
流回路92a,92b,92cは、たとえば、全波整流
回路と積分回路とで構成され、ローパスフィルタ93
a,93b,93cは、たとえば、ローパスアクティブ
フィルタで構成されている。
【0052】ローパスフィルタ93a,93b,93c
の各出力は、それぞれ演算回路94に入力される。演算
回路94では、2次コイル84の出力をV21、2次コイ
ル87の出力をV22、2次コイル88の出力をV23とし
た場合、 Vout =amp1 ×[amp2 ×V21−amp3 ×(V
22+V23)] という演算を行ない、その演算結果を出力する。なお、
amp1 は増幅器91aの増幅率、amp2 は増幅器9
1bの増幅率、amp3 は増幅器91cの増幅率を示す
係数である。
【0053】第2の2次コイル87,88の各出力V2
2,V23は、あらかじめ同じレベルに調整されていて、
演算回路94の演算出力は無負荷状態では零、または所
定の値となるように調整されている。2次コイル84,
87,88の各出力V21,V22,V23(ローパスフィル
タ93a,93b,93cの各出力)、および演算回路
94の演算出力は、それぞれA/D変換器95に入力さ
れており、ここでデジタル信号に変換された後、CPU
96へ送られる。CPU96は、A/D変換器95の出
力を一定時間隔間でサンプリングし、そのサンプリング
結果を記憶手段であるRAM97に記憶するようになっ
ている。
【0054】RAM97には、硬貨Cの種類を識別する
ための最大値の判定基準値が、あらかじめテーブルの形
で記憶されており、演算回路94の出力の最大値とRA
M97に記憶されている判定基準値とがCPU96によ
って比較されて、硬貨Cの種類が識別されるようになっ
ている。ROM98は、CPU96を動作させるための
ファームウェア(制御プログラム)などが記憶されてお
り、CPU96によって順次読出されて実行されるよう
になっている。
【0055】次に、検知部における硬貨Cの位置と磁気
センサ74の出力との関係を図17を用いて説明する。
図13に示すように、たとえば、1円硬貨Cを検知部左
端(X=0)にセットして順に右側に動かしていったと
き、従来の磁気センサでは、図17(b)に示すよう
に、第2の2次コイル出力V22,V23が各コイルから離
れるほど大きく低下していた。この結果、演算回路94
の演算出力Vout は、硬貨Cの搬送位置に応じて大きく
変化してしまう。
【0056】これに対し、本実施例の磁気センサ74で
は、前述したように磁束分布がコア対向部で均一となっ
ているため、非対向部の検知部中央での磁束が強めら
れ、図17(a)に示すように、第2の2次コイル出力
V22,V23は各コイルから離れるにしたがってリニアに
低下していく。この結果、演算回路94の演算出力Vou
t は、硬貨Cの搬送位置に関係なく一定となる。
【0057】各日本円硬貨について前記の試験を行なっ
た結果を図18に示す。この図から明らかなように、特
に1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨において従来の磁気
センサとの差が顕著である。なお、図18において、a
は本実施例の磁気センサ74による特性で、2個のサン
プルについて示し、bは従来の磁気センサ74による特
性で、3個のサンプルについて示している。
【0058】次に、判定の手順について説明する。演算
回路94の演算出力は、CPU96によって一定時間ご
とにサンプリングされており、RAM97に読み込まれ
てデータが順次比較され、演算出力の最大値がRAM9
7に記憶される。なお、最大値の検出は、たとえば、現
時点の最大値よりも所定のレベル低下した時点で最大値
であったと判定し、上記値を最大値として終了すればよ
く、これによりノイズなどによる誤検出を防止できる。
【0059】こうして検出された演算出力の最大値は、
RAM97内の判定基準値テーブルにおいてどの範囲に
属しているかを調べる基準値の比較が行なわれ、どの種
類の硬貨Cであるかが判定される。ここで、従来の磁気
センサによる識別テーブル(判定基準値テーブル)と本
実施例の磁気センサによる識別テーブルを図19に示
す。図19において、Y軸方向は最大値のレベルを示し
ていて、各金種ごとに最大値の上限と下限が設定されて
おり、これらのどの範囲に属するかにより硬貨Cの識別
が行なわれる。従来の磁気センサでは、図19(b)に
示すように、10円硬貨と1円硬貨、1円硬貨と5円硬
貨、50円硬貨と100円硬貨において、それぞれ判定
領域がクロスしていたが、本実施例の磁気センサでは、
図19(a)に示すように、どこも判定領域がクロスす
ることがなく、判定能力が著しく高められていることが
わかる。なお、これは前述した第1の実施例についても
同様なことがいえる。
【0060】以上説明したように第3の実施例によれ
ば、1次コアを凸状に形成するとともに、この凸状部分
にも1次コイルを巻装することにより、1次コアと2次
コアとの対向部において磁束分布が均一となり、かつ、
コアの非対向部での磁束分布も大幅に強められる。した
がって、硬貨の搬送位置が変動しても、第1の2次コイ
ルの出力と第2の2次コイルの出力との差演算結果はほ
ぼ一定となり、硬貨の搬送位置が変動しても確実に硬貨
の識別が可能となる。したがって、1つの磁気センサに
よって硬貨の穴検知および硬貨の材質、大きさ検知など
を行なうことができる。
【0061】なお、前記実施例では、硬貨の種類を識別
する硬貨識別装置において硬貨を磁気的に検出する磁気
センサに適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、たとえば、メダルなどの
種類を識別するメダル識別装置においてメダルを磁気的
に検出する磁気センサにも同様に適用できる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、コ
インの搬送位置の変動による識別精度を低下させること
なく、また、コインの穴の有無の識別精度を向上させ
て、確実な識別が行なえるとともに、1つでコインの穴
検知およびコインの材質、大きさ検知などを行なうこと
ができる磁気センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る磁気センサの構成
を示すもので、(a)図は正面から見た断面図、(b)
図は斜視図。
【図2】同じく第1の実施例に係る硬貨処理装置の硬貨
識別部における磁気センサの配置例を示す側面図。
【図3】同じく第1の実施例に係る磁気センサの出力信
号を処理する処理回路の構成例を示すブロック図。
【図4】同じく第1の実施例に係る1次コア一体部と2
次コア一体部とのセット状態を検知するセット検知部の
構成図。
【図5】図4のセット検知部の動作を説明するフローチ
ャート。
【図6】本発明の第2の実施例に係る硬貨処理装置の硬
貨識別部における磁気センサの配置例を示すもので、
(a)図は上面図、(b)図は側面図。
【図7】同じく第2の実施例に係る磁気センサの構成を
示す正面から見た断面図。
【図8】同じく第2の実施例に係る磁気センサの構成を
概略的に示す側面図。
【図9】同じく第2の実施例に係る磁気センサによる硬
貨の穴検知動作を説明するための図。
【図10】同じく第2の実施例に係る磁気センサによる
硬貨の穴検知動作を説明するための図。
【図11】同じく第2の実施例に係る磁気センサの出力
信号を処理する処理回路の構成例を示すブロック図。
【図12】本発明の第3の実施例に係る硬貨処理装置の
硬貨識別部における磁気センサの配置例を示す側面図。
【図13】同じく第3の実施例に係る磁気センサの構成
を概略的に示す正面図。
【図14】同じく第3の実施例に係る磁気センサの内部
構成を概略的に示す正面図。
【図15】同じく第3の実施例に係る磁気センサの磁束
分布を説明する図。
【図16】同じく第3の実施例に係る磁気センサの出力
信号を処理する処理回路の構成例を示すブロック図。
【図17】同じく第3の実施例における検知部の硬貨位
置と磁気センサの出力との関係を説明するための図。
【図18】同じく第3の実施例における各硬貨の搬送位
置による磁気センサの出力信号の変化を示す図。
【図19】同じく第3の実施例における識別テーブルの
一例を従来と比較して示す図。
【符号の説明】
C……硬貨(コイン)、2……搬送路、3……搬送ベル
ト、4……磁気ヘッド、11……1次コア、12……1
次コイル、13……第1の2次コイル、14……2次コ
ア、15……第2の2次コイル、16……ガイドピン、
17……スプリング、18……スペーサガイド部、19
a,19b,20a,20b……導体、25……A/D
変換器、26……CPU、27……RAM、28……R
OM。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コインを搬送する搬送路の一方側に設け
    られ、少なくとも1次コアと、この1次コアに巻装され
    た励磁用の1次コイルとからなる1次コア一体部と、 この1次コア一体部と対向する前記搬送路の他方側に設
    けられ、2次コアと、この2次コアに巻装された2次コ
    イルとからなる2次コア一体部と、 これら1次コア一体部と2次コア一体部との距離を一定
    値に保持するよう、少なくともいずれか一方のコア一体
    部を他方のコア一体部に強制的に押圧せしめる押圧手段
    と、 この押圧手段による押圧時、前記1次コア一体部および
    2次コア一体部の位置を決める位置決め手段と、 この位置決め手段によって前記1次コア一体部および2
    次コア一体部が正常位置に位置決めされたことを検出す
    る検出手段とを具備したことを特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】 コインを搬送する搬送路の一方側に設け
    られた1次コアと、 この1次コアに巻装された励磁用の1次コイルと、 前記1次コアと対向する前記搬送路の他方側に設けられ
    た2次コアと、 この2次コアに巻装された2次コイルと、 前記1次コイルの近傍にその1次コイルからコインの直
    径の約半分の距離離間して配設され、搬送されるコイン
    が前記1次コイルからの磁束に到達したとき、コインを
    介して漏洩する前記1次コイルからの磁束を検出する検
    出コイルとを具備したことを特徴とする磁気センサ。
  3. 【請求項3】 コインを搬送する搬送路の一方側に設け
    られ凸状に形成された1次コアと、 この1次コアの突出部および非突出部にそれぞれ巻装さ
    れた励磁用の1次コイル、および前記1次コイルにより
    電磁誘導される第1の2次コイルと、 前記1次コアと対向する前記搬送路の他方側に分割して
    設けられた一対の2次コアと、 この一対の2次コアにそれぞれ巻装された一対の第2の
    2次コイルとを具備したことを特徴とする磁気センサ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329302A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Oki Electric Ind Co Ltd コイン識別装置
JPH0973568A (ja) * 1995-09-05 1997-03-18 Glory Ltd 硬貨処理機における硬貨識別装置
JPH09245214A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Glory Ltd 硬貨処理機における温度補正機能付き硬貨識別装置
JP2015217198A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 日本電産サンキョー株式会社 コイン状被検出体識別装置
JP2018156256A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 富士電機株式会社 硬貨検銭装置

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