JPH0973476A - 三次元形状情報入力装置 - Google Patents

三次元形状情報入力装置

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JPH0973476A
JPH0973476A JP7229225A JP22922595A JPH0973476A JP H0973476 A JPH0973476 A JP H0973476A JP 7229225 A JP7229225 A JP 7229225A JP 22922595 A JP22922595 A JP 22922595A JP H0973476 A JPH0973476 A JP H0973476A
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point
reference point
piping
guide
dimensional shape
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JP7229225A
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Inventor
Tadateru Horie
忠照 堀江
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DAITETSUKU KK
Original Assignee
DAITETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造にも関わらず、三次元投影図にお
ける任意の作図方向ないし作図点の正確な把握が可能で
あり、二次元の表示媒体である表示画面において三次元
形状の情報入力を確実に遂行可能な技術を提供する。 【解決手段】 表示画面において(M10)、基準点を
一部に含む作図案内図形を三次元投影図として表示し
(M20)、前記作図案内図形に基づいて前記基準点か
らの任意の作図方向を指定し、さらに前記作図方向にあ
る作図点を指定することをオペレ−タ−に許容し(M3
0)、前記基準点と前記作図点との間に線分を描画し
(M40)、これによって、線分の集合群により構成さ
れる三次元形状の情報を入力するための三次元形状情報
入力装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CADシステムを
用いて三次元形状の情報を入力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元形状の情報を入力するための技術
として、今日CAD(Computer AidedDesign )システ
ムが多用されている。これは、オペレ−タ−が表示画面
を参照しながらマウス等の入力手段を介して三次元形状
の情報を適宜入力していく技術であり、例えば立体的に
構築された配管構造等の設計作業に多用されている。と
ころで、CADシステムを用いた三次元形状の情報入力
作業に際して重要なのは、表示画面という二次元の表示
媒体において、三次元投影座標上の作図方向ないし作図
点をいかに確実に特定するかという点にある。これは、
表示画面において三次元形状(立体形状)の奥行きを表
現することが容易ではないためである。
【0003】この三次元形状の情報入力作業に関する第
1の技術として、特公平6−58680号公報に開示さ
れるように、一の線分に接続される他の線分が三次元投
影図上においてどの方向に伸びていくか、あるいは種々
の作図方向を有する複数の線分がどのように組み合わさ
れているかについてのパタ−ンを、作図方向を明確化し
た補助図形とともに、予めいくつかのパタ−ン群として
記憶・保持しておき、オペレ−タ−は表示装置に提示さ
れたこれらのパタ−ン群の中から所定の一のパタ−ンを
選定することにより、三次元形状の情報を入力するとい
う技術が知られている。あるいは、第2の技術として、
特開平5−324793号公報に開示されるように、三
次元形状を構成する線分を描画する際に、表示画面上に
おける該線分を作図するための基準点に三軸直交座標
(X,Y,Z軸)の形状のカ−ソルを表示させ、オペレ
−タ−はこのカ−ソルが示す三軸直交座標を参照しなが
ら三次元投影図上での作図方向を判断し、三次元形状の
情報を入力していくという技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来の技術によ
れば、表示画面という二次元の表示媒体において、三次
元投影座標上の作図方向ないし作図点を正確に特定する
ことは可能であるが、そのためには三次元形状を構成す
る線分の組み合わせのパタ−ン群を、三次元形状の態様
等に合わせて数多く記憶・保持する必要があり、CAD
システムの構造の簡素化の見地より好ましくない。第2
の従来の技術によれば、比較的簡単な構造のCADシス
テムが得られるとともに、オペレ−タ−は三軸の軸方向
自体に関しては確実に作図方向ないし作図点を把握でき
るものの、これ以外の三次元投影図における任意の方向
を正確に把握することは不可能である。本発明は、上記
問題に鑑み、簡易な構造にも関わらず、三次元投影図に
おける任意の作図方向ないし作図点の正確な把握が可能
であり、二次元の表示媒体である表示画面において三次
元形状の情報入力を確実に遂行可能な技術を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は以下の手段を講じている。請求項1の
発明は、図1に模式的に示すように、表示画面において
(M10)、基準点を一部に含む作図案内図形を三次元
投影図として表示し(M20)、前記作図案内図形に基
づいて前記基準点からの三次元投影座標上の任意の作図
方向を指定し、さらに前記作図方向にある作図点を指定
することをオペレ−タ−に許容し(M30)、前記基準
点と前記作図点との間に線分を描画し(M40)、これ
によって、線分の集合群により構成される三次元形状の
情報を入力するための三次元形状情報入力装置である。
【0006】請求項1の発明によれば、表示画面におい
て、基準点を一部に含んだ作図案内図形が三次元投影図
として表示される。オペレ−タ−はこの作図案内図形に
基づいて基準点からの三次元投影座標上の任意の作図方
向を指定するとともに、指定された作図方向にある作図
点を指定する。これによって基準点と作図点との間に線
分が描画されることになる。この作図案内図形は、二次
元の表示媒体である表示画面において、三次元投影座標
上の作図方向および作図方向にある作図点の位置をオペ
レ−タ−が正確に把握可能とするための、いわば案内役
の機能を果たすものである。これは、二次元の表示画面
だけでは、三次元投影座標上の奥行きが表現できないた
めである。従って、三次元投影図による作図案内図形の
表示の態様については、三次元投影図中において、オペ
レ−タ−が作図方向,作図点を視覚的に確実に把握し得
る範囲において任意に設定可能である。すなわち、作図
案内図形の態様としては、作図方向を視覚的に表示し得
る図形、例えば立方体,球体,円筒状体等の図形から任
意に設定可能である。また、作図案内図形を表示する三
次元投影図の態様としては、軸測投影図,斜投影図,透
視投影図,曲面投影図等の三次元投影図の中から任意に
設定可能である。また、かかる趣旨より、三次元投影図
を表示するための座標系の態様についても、例えば
(X,Y,Z)等の三次元直交座標,極座標,円筒座標
等の任意の座標系を採用し得る。三次元投影図としての
表示態様につき、例えば配管構造入力用等において一般
に多用されるアイソメ図(三軸直交座標上の三軸のなす
角がすべて120 °の投影図)としての表示も可能であ
る。
【0007】請求項2の発明は、図1に模式的に示すよ
うに、表示画面において(M10)、基準点を起点とす
る作図象限を指定することをオペレ−タ−に許容し(M
15)、指定された前記作図象限において前記基準点を
一の頂点とする立方体からなる作図案内図形を三次元投
影図として表示し(M21)、前記作図案内図形の前記
基準点以外のいずれかの頂点を指定することによって前
記基準点からの作図方向を指定し、さらに前記作図方向
にある作図点を指定することをオペレ−タ−に許容し
(M30)、前記基準点と前記作図点との間に線分を描
画し(M40)、これによって、線分の集合群により構
成される三次元形状の情報を入力するための三次元形状
情報入力装置である。
【0008】請求項2の発明によれば、表示画面におい
て、基準点を起点とする作図象限が指定される。そし
て、指定された作図象限において基準点を一の頂点とす
る立方体からなる作図案内図形が三次元投影図として表
示される。三次元投影図としての表示態様につき、例え
ば配管構造入力用等において一般に多用されるアイソメ
図(三軸直交座標上の三軸のなす角がすべて120 °の投
影図)としての表示も可能である。次に、オペレ−タ−
はこの立方体からなる作図案内図形の基準点以外のいず
れかの頂点を指定することによって基準点からの作図方
向を指定する。従って、作図方向は、基準点に対する立
方体の任意の頂点の方向としてオペレ−タ−に示される
ので、作図方向の正確な特定が一層簡易かつ容易にな
る。次に、指定された作図方向にある作図点をオペレ−
タ−が指定し、これによって基準点と作図点との間に線
分が描画されることになる。
【0009】請求項3の発明は、図1に模式的に示すよ
うに、オペレ−タ−が作図点を指定する際に(M3
0)、作図点を指定するために表示されたカ−ソルの位
置に対応して、作図案内図形が作図方向に拡大または縮
小される(M35)ことを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の三次元形状情報入力装置である。
【0010】請求項3の発明によれば、オペレ−タ−が
作図点を指定する際に、作図点を指定するために表示さ
れたカ−ソルの位置に対応して、作図案内図形が作図方
向に拡大または縮小されることになる。従って、作図点
の位置まで作図案内図形が拡大または縮小されて表示さ
れるため、単に作図方向にある作図点を指定する場合に
比べて、作図点が三次元投影座標上のどの位置にあるか
を一層正確に把握可能となる。
【0011】請求項4の発明は、前記三次元形状は、立
体的に構築された配管構造であることを特徴とする請求
項1ないし請求項3のいずれかに記載の三次元形状情報
入力装置である。
【0012】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の三次元形状情報入力装置に
おける三次元形状が、立体的に構築された配管構造によ
って構成されるものである。特に効率的な三次元形状の
情報の入力の需要が高い配管設計の技術分野において、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の三次元形状
情報入力装置を効果的に用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具現化した実施の
形態について説明する。ここでは、本発明の特徴を具体
的に説明するために、本発明の「三次元形状情報入力装
置」の一例である「配管情報入力装置」につき、図面を
参照しながら説明していく。なお、本発明の実施の形態
において用いられる「配管情報」「配管構造」「配管
線」の語は、それぞれ特許請求の範囲における「三次元
形状の情報」「三次元形状」「線分」に対応するもので
ある。配管情報入力装置1のハ−ドウェア構成を図2に
示す。配管情報入力装置1は、CPU3およびバスを介
してCPU3に接続された入力手段5,表示手段7,記
憶手段11とを主体に構成され、さらに出力手段9も接
続されている。入力手段5は、オペレ−タ−が配管情報
入力装置1へ情報を入力するための装置であり、例えば
マウス,キ−ボ−ド,スキャナ,デジタイザ,タブレッ
ト等によって構成される。表示手段7は、順次入力され
る配管情報を表示してオペレ−タ−の便宜に供するため
の装置であり、表示画面を有する例えばCRT等によっ
て構成される。出力手段9は、入力された配管情報に基
づき、配管図を出力するための装置であり、例えばプリ
ンタ,プロッタ−等によって構成される。記憶手段11
は、配管情報入力作業をおこなうための種々のプログラ
ムを格納するとともに、配管情報入力作業時に作成され
る種々の情報を格納しておくための装置であり、例えば
ROM,RAM,ハ−ドディスク,フロッピ−ディスク
等によって構成される。
【0014】記憶手段11内には、予め、メインル−チ
ン21,作図案内図形表示サブル−チン23,作図案内
図形拡大・縮小サブル−チン25からなるCADプログ
ラムが格納されており、また配管情報ファイル27およ
び作図案内図形情報テ−ブル29,座標変換情報テ−ブ
ル31が設定されている。メインル−チン21は、配管
図作成支援処理の主体をなすル−チンである。作図案内
図形表示サブル−チン23は、後述する作図案内図形を
描画し表示するためのル−チンである。作図案内図形拡
大・縮小サブル−チン25は、作図案内図形の表示を、
後述する作図点にあわせて拡大ないし縮小するためのル
−チンである。配管情報ファイル27は、順次入力され
る配管情報を格納しておくためのファイルである。作図
案内図形情報テ−ブル29には、作図案内図形を表示す
るために必要な情報が格納されており、座標変換情報テ
−ブル31には、所定の座標値を三次元投影図に表示し
たり、三次元投影図上の所定の座標値を平面投影図の座
標値に座標変換するために必要な座標変換プログラムが
格納されている。
【0015】次に、本発明の実施の形態である配管情報
入力装置1による配管情報入力処理過程について説明す
る。図2に示す配管情報入力装置1は、記憶装置11内
のメインル−チン21を起動させる。メインル−チン2
1の具体的構成は図3に示される。
【0016】(座標条件の設定)図3に示すように、メ
インル−チン21が起動されると、まず座標条件の設定
がおこなわれる(S10)。このステップでは、入力さ
れる配管情報に基づいて構成される配管構造を、如何な
る三次元投影座標によって表示するかを決定するための
条件設定がおこなわれる。三次元投影座標の条件は任意
に設定可能であり、例えば、図4(a)に示す軸測投影
を採用した場合、所定基準軸41からの角度θ1,θ2
を用いて三軸直交座標X,Y,Z の各軸の条件設定がおこな
われる。本発明の実施の形態では、図4(b)における
表示座標40に示すような形態の座標条件を設定した。
なお、予め記憶装置11(図2参照)内に、いくつかの
座標パタ−ンを格納した座標設定テ−ブルを設定してお
き、オペレ−タ−に選択させてもよい。また、特に図示
しないが、入力された座標条件に基づいて予め配管構造
付設の対象となる建築物の三次元投影図を後述する表示
画面上に表示することが好ましい。オペレ−タ−は、こ
の建築物の三次元投影図を順次参照しながら一層具体的
に配管情報を入力することが可能になる。
【0017】(基準点の指定)次に、基準点の指定がお
こなわれる(S11)。基準点とは、配管線の始点とな
る点である。本発明の実施の形態では、図4(b)に示
すように、表示手段7(図2参照)の表示画面50にお
いては、基準点51が指定された。基準点の指定は、オ
ペレ−タが例えばマウス等の入力手段5(図2参照)を
用いておこなう。また、キ−ボ−ド等を用いて直接座標
値を入力して指定してもよい。更に、CPU3(図2参
照)による自動指定を可能とするべく、所定の条件を付
与しておいてもよい。
【0018】(作図象限の指定)図3に示すように、基
準点の指定がされると(S11)、次に作図象限の指定
がおこなわれる(S13)。作図象限とは、基準点から
どの方向に配管線を作図するかを決めるための基準点を
中心とする区分領域をいう。本発明の実施の形態では、
図5に示すように、X,Y,Z の三軸直交座標に対応して、
基準点51を中心とする8個の作図象限61〜68が設
けられている。そして、オペレ−タは、マウス等を用い
ていずれか一つの作図象限を指定する。本発明の実施の
形態では、例示的に作図象限61を指定した。
【0019】(作図案内図形表示)図3に示すように、
作図象限が指定されると(S13)、次に作図案内図形
の表示がおこなわれる(S15)。作図案内図形は、S
13で指定された作図象限において、三次元投影図とし
て表示される。作図案内図形は、二次元の表示媒体であ
る表示画面に表示された三次元投影図中において、指定
された基準点からどの方向に配管線を作図するかにつ
き、オペレ−タ−に確実に把握可能とするための図形で
ある。従って、作図案内図形は、表示画面において三次
元投影座標上に表示される必要がある。本発明の実施の
形態では、一例として、三次元投影図の態様として斜投
影図を用いている。なお、三次元投影図、あるいはその
一態様である斜投影図自体の説明は、本願出願時に周知
である投影法に関する書籍等に記載されているため、そ
の説明を省略する。表示に際しては、図2における記憶
装置11内の作図案内図形表示サブル−チン23が起動
される。作図案内図形表示サブル−チン23の具体的構
成は図6に示される。
【0020】(作図案内図形表示)図6に示すように、
作図案内図形表示サブル−チン23が起動されると、ま
ず基準点(図4(b) 参照)の座標値が取得される(S4
1)。次に、作図案内図形情報テ−ブル29(図2参
照)から作図案内図形情報が取得される(S43)。本
発明の実施の形態では、立方体からなる作図案内図形を
表示するために、立方体の各辺の長さに関する情報が作
図案内図形情報として取得される。次に、座標条件(図
3のS10参照)に基づいて、作図案内図形の表示がお
こなわれる(S45)。このステップでは、S41で取
得された基準点の座標値とS43で取得された立方体の
各辺の長さとに基づいて、座標条件における立方体の各
頂点の表示座標が決定されるとともに、図7に示すよう
に、表示画面50上に、作図案内図形の各頂点(X,Y,Z,
XZ…)および各頂点間を結ぶ線が表示される。なお、立
方体を座標条件(図3のS10参照)に従って表示する
手法自体については、三次元投影座標変換に関する本願
出願時における周知の技術が用いられるため、その説明
は便宜上省略する。本発明の実施の形態では、図7に示
すように、作図象限61(図5参照)において基準点5
1をその一つの頂点とする立方体の作図案内図形70が
表示された。基準点51以外の頂点には、三軸の直交座
標に対応して、X,Y,Z,XY,XZ …というように基準線51
から配管線が描画されるべき方向が具体的に特定されて
いる。さて、図6に示すS45の処理が終了すると、作
図案内図形表示サブル−チンは終了し、リタ−ン命令に
従ってメインル−チンに処理が戻される。
【0021】(作図方向の指定)図3に示すように、作
図案内図形の表示がおこなわれると(S15)、次に作
図方向の指定がおこなわれる(S17)。作図方向の指
定は、三次元投影図として表示された作図案内図形を介
して、基準点51から配管線を描画する方向を特定する
ための処理である。図8に示すように、作図方向の指定
は、作図案内図形70における基準点以外の各頂点のい
ずれかをオペレ−タ−が指定することによっておこな
う。本発明の実施の形態では、例示的にX方向を作図方
向として指定した。なお、指定の方向はマウスを用いて
カ−ソル指定する他に、キ−ボ−ド等を用いて例えばX,
Y,XZ等のように頂点を特定して指定してもよい。
【0022】(作図点の指定)図3に示すように、作図
方向の指定がおこなわれると(S17)、次に作図点の
指定がおこなわれる(S19)。作図点の指定は、作図
案内図形を介して指定された作図方向(本発明の実施の
形態ではX方向)において、基準点からどの位置まで配
管線を描画するかを指定する処理である。図9に示すよ
うに、作図点の指定は、作図方向矢線80によって示さ
れる作図方向にある作図点81をマウスのカ−ソル82
によって指定することによっておこなわれる。ここで、
カ−ソルの位置が必ずしも作図方向矢線80の線上にな
い場合があるので、カ−ソルの位置座標から作図方向矢
線80の線上への最短距離で交わる点を求め、この点の
座標値を指定された作図点とする補正処理をおこなって
もよい。また、作図点の指定の方法については、マウス
等を用いず、基準点からの距離であるオフセット値を入
力することで指定してもよい。この場合は、三次元投影
図による相対的な「見た目」の距離ではなく、絶対的な
距離を入力することが可能となる。
【0023】本発明の実施の形態において、作図点の指
定に際し、作図案内図形の拡大・縮小機能を付与するこ
とも好ましい。これは、図10に示すように、作図案内
図形70を拡大・縮小することによって(符号71参
照)、作図点を指定するために表示されたカ−ソル82
の位置に作図案内図形を追従させて表示する機能であ
り、作図点を視覚的に一層容易に把握させるための機能
である。この作図案内図形を拡大・縮小する処理は、作
図案内図形拡大・縮小サブル−チン(図2における符号
25)を起動させることによっておこなわれる。作図案
内図形拡大・縮小サブル−チン25の具体的構成につい
て図11に示す。作図案内図形拡大・縮小サブル−チン
25が起動されると、まず、カ−ソル位置座標の検索が
おこなわれる(S51)。これは、図10ではカ−ソル
82の位置の座標の検索に相当する。そして、作図方向
として指定された頂点の座標(図10では、頂点「X」
に相当する)に対するカ−ソル位置座標82の座標変化
量が算出される。この算出はカ−ソル位置座標から作図
方向として指定された頂点の座標を減算して求められ
る。これによって、作図案内図形の変更座標値が決定さ
れる(S55)。そして、この変更座標値に基づいて、
拡大ないし縮小された作図案内図形が表示画面50に表
示されるのである(S57)。なお、かかる作図案内図
形の変更座標値に基づく表示の手法については、三次元
投影座標変換に関する本願出願時における周知の技術が
用いられる。そして、リタ−ン命令に従って、図3に示
すメインル−チンに処理が戻される。
【0024】(配管線描画)図3に示すように、作図点
の指定がおこなわれると(S19)、次に配管線の描画
がおこなわれる(S21)。配管線の描画は、図12に
示すように、基準点51と作図点81との間を配管線8
5で接続することによっておこなう。かくして、三次元
投影図中において、一の基準点から作図点までの配管線
が、作図案内図形の案内を介して容易に描画されること
になる。
【0025】さて、一の配管線が描画された後、さらに
他の配管線を連続的に作図したい場合について説明す
る。図12に示すように、配管線85が描画された後、
作図点81を、次の基準点51aに指定する。すなわ
ち、図3では、S23を経て処理をS11に戻して、同
様の処理を繰り返すのである。図12に示すように、基
準点51aにおいては、作図象限として図5における符
号62の作図象限を指定することにより、作図案内図形
70aが表示画面50中に表示され、作図方向としてYZ
方向を指定するとともに、作図点81aを指定し、これ
によって配管線85aが描画された。さらに、作図点8
1aを次の基準点51bに指定し、さらに作図点81b
との間に配管線85bが描画された。なお、連続的に作
図する際の簡易な処理方法として、図3のS23を経た
後でS17に戻って、同様の処理を繰り返してもよい。
この場合、直前の作図点を新たな基準点として自動的に
認識させ、さらに作図象限の指定は前回指定したのと同
じ作図象限が用いられる。また、新たな基準点を作図点
上に設定せず、配管線の任意の線上点に設定することも
可能である。例えば、配管線85b上の線上点を基準点
51cに指定し、作図案内図形70cの表示を介して、
作図点81cとの間に配管線85cを描画することも可
能である。かかる場合には、マウスだけでは三次元投影
図の配管線の線上点を指定できないため、CAD上の座
標指定機能の一つとして周知である線上点指定機能と適
宜組み合わせて指定することで処理が可能となる。
【0026】実際の建築物の配管の状態は複雑に構成さ
れている場合が多いため、このような場合には、かかる
処理の繰り返しによって配管図作成作業の支援をおこな
うことが好ましい。すなわち、「基準点と作図点との間
に線分(配管線)が描画された後、前記作図点または前
記線分(配管線)の線上点を新たな基準点とし、新たな
線分(配管線)を描画する作業を順次繰り返すことを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の三
次元形状情報入力装置」である。かくして、図13に示
す配管構造91についての配管情報が入力されることと
なった。図13においては、各配管線85,85a,…
85dとともに、さらに配管のための器材87,87
a,87bが適宜付加されて配置されている。この配管
のための器材の配置については、マウス等を用いておこ
なわれる。そして、この配管情報は配管情報ファイル2
7(図2参照)に格納される(S25)。また、この配
管構造91をそのまま出力手段9(図2参照)を用いて
出力すれば、三次元投影図としての配管図が得られるこ
とになる。もちろん、座標条件の設定によって、いわゆ
るアイソメ図も容易に得られる。
【0027】(平面図の作成)図3に示すS25におい
て配管情報が配管情報ファイルに格納された後(S2
5)、必要に応じて平面図の作成もおこなわれる。本実
施の形態では、一例として平面図の作成がおこなわれる
(S27)。すなわち、S27において平面図を作成す
るとされた場合、入力された配管情報に基づいて正投影
図変換がおこなわれる(S29)。配管構造91を示し
た図13を例にして説明すると、各配管線85,85
a,…85dの端点座標値および各器材87,87a,
87bの配置座標値を検索し、検索された各座標値に基
づいて座標変換をおこなうことによってXY平面への正
投影図を作成し(S29)、これによって平面図として
の配管図を表示するのである(S31)。この座標変換
については、本願出願時の周知技術である正投影への座
標変換式(Z座標を0とする手法である)を用いる。こ
の結果得られた平面図としての配管図92を、図14に
示す。また、この平面図としての配管図92について
も、配管図情報ファイル27(図2参照)に格納される
(S33)。そして、メインル−チンが終了する。
【0028】(本発明の実施の形態の変更例)上記した
本発明の実施の形態については、以下に説明するよう
に、適宜他の実施の形態によって変更可能である。
【0029】第1の変更例は、図3におけるS10の座
標条件設定処理において、予め配管によって接続される
べき器材を配置しておく変更例である。すなわち、上記
した実施の形態では、器材は配管図作成の最後に付加さ
れたが、これとは逆に、座標条件設定処理時に予め器材
を配置しておく変更例である。具体的には、設定された
座標条件に基づき、三次元投影座標変換を用いることに
よって、器材を三次元投影図中に配置しておき、オペレ
−タ−は、器材を表示画面において視認しながら配管線
の作図をおこなうものである。
【0030】第2の変更例は、図3におけるS13の作
図象限指定の省略に関する変更例である。すなわち、
「表示画面において、前記基準点を含む立方体からなる
作図案内図形を三次元投影図として表示し、前記作図案
内図形のいずれかの頂点を指定することによって作図方
向を指定し、さらに前記作図方向にある作図点を指定す
ることをオペレ−タ−に許容し、前記基準点と前記作図
点との間に線分(配管線)を描画し、これによって、線
分の集合群により構成される三次元形状(配管構造)の
情報を入力するための三次元形状(配管構造)情報入力
装置」に対応する構成である。なお、作図象限の指定を
省略した場合の作図案内図形の表示形態については、例
えば、図5に示す符号61〜68までの全作図象限が表
示されることになり、オペレ−タ−は、表示された全作
図象限の中から任意の作図方向を指定することとなる。
【0031】第3の変更例は、図3におけるS15の作
図案内図形の変更例である。作図案内図形は、三次元投
影図中における配管の作図方向および作図方向にある配
管の作図点の位置をオペレ−タ−が視覚的に把握し易く
するための案内役の機能を果たすものであるため、かか
る役割を果たし得る範囲で任意の図形形状を選択し得
る。例えば、図15(a),(b)に示すような、球面
表示,円筒表示等であってもよい。
【0032】第4の変更例は、図3におけるS17の作
図方向の指定において、作図方向の補正機能に関する変
更例である。これは、実際に配管の施工がおこなわれる
際に使用される配管継ぎ手の形状を考慮して、配管図作
成時に、配管線と配管線との接続角を任意の角度に固定
するべく、作図方向を補正する機能を付与するものであ
る。例えば、図16左図に示すように、配管線85の端
点に設定された基準点51につき、表示された作図案内
図形70のYZ方向を作図方向とする作図方向矢線80
(YZ平面上で配管線85に対し138°で接続してい
る)は、図16右図に示すように、配管線85に対し1
35°の角度で接続するように自動的に補正される。
すなわち、「オペレ−タ−によって指定された作図方向
を所定の作図方向に補正し、補正された前記作図方向に
ある作図点をオペレ−タ−が指定することを許容するこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の三次元形状(配管構造)情報入力装置」に対応する構
成である。この変更例によれば、実際の配管の施工等に
対応した配管図の作成作業が容易になる。
【0033】第5の変更例は、作業性を一層向上させる
ために、表示画面に示された作成管理ウインドによって
配管図作成処理を管理する変更例である。図17左図に
示すように、配管図作図のための種々の情報を一覧表示
した作成管理ウインド95を、図17右図に示すよう
に、表示画面50の一部分に表示し、これによってオペ
レ−タ−が作図条件を容易に把握できるようにするもの
である。作成管理ウインド95には、例えば、三次元投
影図の態様を決定するための座標条件,基準点から作図
点までの高さを示す基準高さ,基準点から作図点までの
距離を示すオフセット値等のように、作図のための情報
が一覧表示されている。この作成管理ウインド95は、
オペレ−タ−に対する作図情報の提供としての利用態様
は勿論、さらに作図のための情報入力用の入力手段とし
て用いることも可能である。
【0034】以上説明してきた本発明の実施の形態では
配管構造を一例として説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、他の技術分野、例えば電気設備の
配線構造等にも勿論適用可能である。この場合、説明上
用いた例えば「配管構造」や「配管線」等の用語を、適
用分野の用語である例えば「配線構造」や「配線」等の
用語に代替すればよい。
【0035】
【本発明の効果】本発明によれば、簡易な構造にも関わ
らず、三次元投影図における作図方向ないし作図点の正
確な把握が可能であり、二次元の表示媒体である表示画
面において三次元形状の情報入力を確実に遂行可能な技
術が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を模式的に示すクレ−ム対応図で
ある。
【図2】本実施の形態の配管情報入力装置のハ−ドウェ
ア構成を示す図である。
【図3】メインル−チンのフロ−チャ−トである。
【図4】座標条件の一例を示す図である。
【図5】作図象限の態様を示す図である。
【図6】作図案内図形表示サブル−チンのフロ−チャ−
トである。
【図7】作図案内図形の態様を示す図である。
【図8】作図方向の状態を示す図である。
【図9】作図方向および作図点の一例を示す図である。
【図10】作図案内図形の拡大の態様を示す図である。
【図11】作図案内図形拡大・縮小サブル−チンのフロ
−チャ−トである。
【図12】配管線描画の態様ならびに他の配管線作図の
状態を示す図である。
【図13】三次元投影図として作成された配管図の一例
である。
【図14】平面図として作成された配管図の一例であ
る。
【図15】作図案内図形の変更例の態様を示す図であ
る。
【図16】作図方向の補正の態様を示す図である。
【図17】作成管理ウインドの態様を示す図である。
【符号の説明】
1 配管情報入力装置 21 メインル−チン 23 作図案内図形表示サブル−チン 25 作図案内図形拡大・縮小サブル−チン 51 基準点 61 作図象限 70 作図案内図形 81 作図点 85 配管線 91,92 配管図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面において、 基準点を一部に含む作図案内図形を三次元投影図として
    表示し、 前記作図案内図形に基づいて前記基準点からの三次元投
    影座標上の任意の作図方向を指定し、さらに前記作図方
    向にある作図点を指定することをオペレ−タ−に許容
    し、 前記基準点と前記作図点との間に線分を描画し、 これによって、線分の集合群により構成される三次元形
    状の情報を入力するための三次元形状情報入力装置。
  2. 【請求項2】 表示画面において、 基準点を起点とする作図象限を指定することをオペレ−
    タ−に許容し、 指定された前記作図象限において前記基準点を一の頂点
    とする立方体からなる作図案内図形を三次元投影図とし
    て表示し、 前記作図案内図形の前記基準点以外のいずれかの頂点を
    指定することによって前記基準点からの作図方向を指定
    し、さらに前記作図方向にある作図点を指定することを
    オペレ−タ−に許容し、 前記基準点と前記作図点との間に線分を描画し、 これによって、線分の集合群により構成される三次元形
    状の情報を入力するための三次元形状情報入力装置。
  3. 【請求項3】 オペレ−タ−が作図点を指定する際に、
    作図点を指定するために表示されたカ−ソルの位置に対
    応して、作図案内図形が作図方向に拡大または縮小され
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三
    次元形状情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記三次元形状は、立体的に構築された
    配管構造であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の三次元形状情報入力装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256269A (ja) * 1999-12-28 2001-09-21 Hitachi Metals Ltd 配管cadシステム
EP1353297A3 (en) * 2002-04-11 2006-01-18 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. CAD system for 3D objects
JP2017126325A (ja) * 2015-12-08 2017-07-20 ダッソー システムズDassault Systemes 三次元シーンにおいてポリラインを描画するためのコンピュータ実装方法
JP2020166340A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社管総研 表示処理装置、表示処理方法およびプログラム

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