JPH0972924A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JPH0972924A
JPH0972924A JP7226522A JP22652295A JPH0972924A JP H0972924 A JPH0972924 A JP H0972924A JP 7226522 A JP7226522 A JP 7226522A JP 22652295 A JP22652295 A JP 22652295A JP H0972924 A JPH0972924 A JP H0972924A
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JP
Japan
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cantilever
optical axis
fine movement
unit
movement element
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JP7226522A
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English (en)
Inventor
Shinichirou Aizaki
紳一郎 合崎
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カンチレバーに照射するレーザー光の照射位置
を調整することにより、カンチレバーの変位を高精度に
検出可能な走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】カンチレバー21を試料23に対して走査
する微動素子25と、平行光束を出射可能な光源ユニッ
ト27と、平行光束の光軸Aを所望の傾斜角度に調整可
能な光軸調整ユニット29と、微動素子に支持されてお
り、光軸調整ユニットを介して伝波された平行光束を常
にカンチレバーの同一位置に集光させる照射光学系と、
カンチレバーの変位が光学的に検出されるように、カン
チレバーからの反射光を受光可能な光検出ユニットとを
備え、光源ユニットと光軸調整ユニットと光検出ユニッ
トは、微動素子とは別途独立して設けられている。照射
光学系は、光軸調整ユニットの反射ミラー37から反射
した平行光束のうち、一様な強度分布を有する中心付近
の光束のみを通過させる絞り43を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料を原子オーダ
ーの分解能で観察するために用いられる走査型プローブ
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試料を原子オーダーの分解能で観
察するための装置として、走査型プローブ顕微鏡(SPM;S
canning Probe Microscope) が知られている。このよう
なSPMの一例として、ビニッヒ(Binnig)やローラー
(Rohrer)等によって、走査型トンネル顕微鏡(STM;Sc
anning Tunneling Microscope)が発明された。しかし、
このSTMでは、観察できる試料は導電性の試料に限ら
れている。そこで、サーボ技術を始めとするSTMの要
素技術を利用し、絶縁性の試料を原子オーダーの分解能
で観察できる装置として原子間力顕微鏡(AFM;AtomicFo
rce Microscope)が提案された(特開昭62−1303
02号公報参照)。
【0003】AFM構造は、STMに類似しており、走
査型プローブ顕微鏡の一つとして位置付けられる。この
ようなAFMは、鋭く尖った突起部(探針)を自由端に
持つカンチレバーを備えている。この探針を試料に近づ
けると、探針先端の原子と試料表面の原子との間に働く
相互作用力(原子間力)によりカンチレバーの自由端が
変位する。この自由端に生じる振動振幅の変化を電気的
あるいは光学的に測定しながら、探針を試料表面に沿っ
てXY方向に走査することによって、試料の凹凸情報等
を三次元的にとらえることができる。
【0004】このようなAFMにおいて、カンチレバー
の自由端の変位を光学的に検出する方法として、光干渉
法,光合焦検出法や光てこ法等が知られているが、なか
でも光てこ法は、その構成が簡単であって検出感度も優
れているため、一般的によく用いられている。
【0005】また最近では、シリコンウェハ等のような
大型の試料も測定可能なAFMが望まれており、その一
例として、特開平6−288757号公報(以下、従来
技術という)に開示されたような走査型プローブ顕微鏡
が開発されている。
【0006】図4に示すように、従来技術の走査型プロ
ーブ顕微鏡は、レーザー光源1を支持する第1の支持体
3と、カンチレバー5を試料7に沿って2次元走査させ
る円筒型アクチュエータ9と、ポジションセンサ11を
支持する第2の支持体13とを備えており、円筒型アク
チュエータ9には、レーザー光源1から出射されたレー
ザー光をカンチレバー5方向に反射すると共にカンチレ
バー5から反射した反射光をポジションセンサ11方向
へ反射する第1及び第2のプリズム15,17が設けら
れている。なお、第1及び第2の支持体3,13と円筒
型アクチュエータ9とは、いずれも、顕微鏡本体(図示
しない)に保持された上部保持体19に取り付けられて
いる。
【0007】このような構成によれば、レーザー光源1
から第1のプリズム15方向へ出射されたレーザー光
は、第1のプリズム15の反射面15aからカンチレバ
ー5の自由端へ反射される。このとき、カンチレバー5
の自由端から第2のプリズム17方向へ反射した反射光
は、第2のプリズム17の反射面17aからポジション
センサ11方向へ反射される。
【0008】このような状態でカンチレバー5を2次元
走査させた際、カンチレバー5の自由端が変位した場
合、カンチレバー5の自由端からの反射光は、図中点線
で示すように伝波し、ポジションセンサ11に対する入
射位置が変動する。この場合、カンチレバー5の自由端
の変位は、ポジションセンサ11に入射する光の入射位
置の相違として検出されることになる。なお、この従来
技術において、レーザー光源1からのレーザー光は、図
中Y軸方向に長軸を有する楕円ビームとなっているた
め、カンチレバー5を図中Y軸方向へ走査した場合で
も、カンチレバー5の自由端には、常にレーザー光が照
射されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、レーザー光の照射位置を調整するための構成を
設ける代わりに、カンチレバー5の幅寸法よりも大径の
楕円ビームをカンチレバー5の自由端に照射させている
ため、カンチレバー5を通過して試料7に照射されるレ
ーザー光の光量も多くなる。この場合、試料7から散乱
する散乱光の光量も多くなるため、カンチレバー5から
の反射光に加えて試料7からの散乱光もポジションセン
サ11によって検出されてしまう場合がある。この結
果、カンチレバー5の変位検出の精度が低下してしまう
といった問題が生じる。
【0010】また、カンチレバー5に照射される楕円ビ
ームは、その中央部分とその周縁部において強度分布が
相違しているため、カンチレバー5を図中Y軸方向へ走
査している際に、カンチレバー5からの反射光の強度分
布は常に変動する。この反射光の強度分布変化に伴っ
て、ポジションセンサ11の受光量も変動するため、カ
ンチレバー5の変位の検出感度を一定レベルに維持させ
ることが困難になってしまうといった問題も発生する。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされおり、その目的は、カンチレバーに照射するレ
ーザー光の照射位置を調整することによって、カンチレ
バーの変位を高精度に検出することが可能な走査型プロ
ーブ顕微鏡を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、カンチレ
バーを試料に対して所定方向に走査する微動素子と、こ
の微動素子とは別途独立して設けられ、所定の平行光束
を出射可能な光源ユニットと、前記微動素子とは別途独
立して設けられ、前記光源ユニットから出射された平行
光束の光軸を所望の傾斜角度に調整可能な光軸調整ユニ
ットと、前記微動素子に支持されており、前記光軸調整
ユニットを介して伝波した平行光束を常に前記カンチレ
バーの同一位置に集光させる照射光学系と、前記微動素
子とは別途独立して設けられ、前記カンチレバーの変位
が光学的に検出されるように、前記カンチレバーから反
射した反射光を受光可能な光検出ユニットとを備えてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る走査型プローブ顕微鏡について、図1及び図2を
参照して説明する。図1に示すように、本実施の形態の
走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバー21を試料23
に対して所定方向に走査する微動素子25と、所定の平
行光束を出射可能な光源ユニット27と、光源ユニット
27から出射された平行光束の光軸Aを所望の傾斜角度
に調整可能な光軸調整ユニット29と、微動素子25に
支持されており、光軸調整ユニット29を介して伝波さ
れた平行光束を常にカンチレバー21の同一位置に集光
させる照射光学系と、カンチレバー21の変位が光学的
に検出されるように、カンチレバー21から反射した反
射光を受光可能な光検出ユニットとを備えており、光源
ユニット27と光軸調整ユニット29と光検出ユニット
は、微動素子25とは別途独立して設けられている。
【0014】微動素子25は、顕微鏡本体(図示しな
い)に保持された上部保持体31に取り付けられてお
り、所定の電圧を印加することによって、所望方向に変
位可能に構成されている。このような微動素子25とし
ては、例えば圧電体チューブスキャナを適用することが
可能である。
【0015】光源ユニット27には、所定の強度分布を
有するレーザー光を出射可能なレーザーダイオード(以
下、LDという)33と、このLD33から出射したレ
ーザー光を所定のビーム径を有する平行光束に変換する
コリメートレンズ35とが設けられている。
【0016】光軸調整ユニット29には、光源ユニット
27から出射された平行光束を照射光学系方向へ反射す
る反射ミラー37と、この反射ミラー37の傾斜角度を
調整する傾き調整機構39とが設けられている。
【0017】照射光学系は、カンチレバー21を一体的
に保持した照射光学系保持体41内に設けられており、
この照射光学系保持体41を介して微動素子25に支持
されている。このため、微動素子25の変位に伴って照
射光学系保持体41が変位すると、照射光学系は、カン
チレバー21と共に同一方向へ変位するように構成され
ている。このような照射光学系には、光軸調整ユニット
29の反射ミラー37から反射した平行光束のうち、一
様な強度分布を有する中心付近の光束のみを通過させる
絞り43と、この絞り43を通過した平行光束をカンチ
レバー21に集光させる集光レンズ45と、この集光レ
ンズ45から射出した光をカンチレバー21方向へ反射
する反射ミラー47とが設けられている。
【0018】光検出ユニットには、カンチレバー21か
ら反射した反射光を受光可能な4分割フォトディテクタ
(以下、4PDという)49と、カンチレバー21から
反射した反射光を4PD49に縮小投影させる縮小投影
レンズ51と、4PD49を2次元方向へ微動調整可能
な2次元ステージ53とが設けられている。
【0019】また、上述した上部保持体31には、微動
素子25とは別途独立して第1及び第2の支持体55,
57が取り付けられており、光源ユニット27及び光軸
調整ユニット29は、共に第1の支持体55内に支持さ
れ、また、光検出ユニットは、第2の支持体57内に支
持されている。
【0020】また、本実施の形態において、LD33と
コリメートレンズ35との間の間隔は、コリメートレン
ズ35の焦点距離f1 に一致しており、4PD49と縮
小投影レンズ51との間の間隔は、縮小投影レンズ51
の焦点距離f2 に一致している。なお、試料23は、図
中XY方向へ粗動自在に構成されたXY粗動ステージ5
9上に載置されている。
【0021】次に、本実施の形態の動作について、図1
及び図2を参照して説明する。LD33から出射したレ
ーザー光は、コリメートレンズ35を介して平行光束に
変換された後、反射ミラー37によって絞り43方向へ
反射される。
【0022】絞り43の開口径は、平行光束の中心付近
の光束のみを通過させるように、平行光束のビーム径よ
りも充分に小さいため、絞り43を通過した平行光束
は、一様な強度分布を有している。なお、この状態は、
微動素子25が図中YZ軸方向へ変位した場合でも常に
維持される。
【0023】絞り43を通過した平行光束は、集光レン
ズ45を介して反射ミラー47に伝波された後、この反
射ミラー47によってカンチレバー21に集光する。そ
して、カンチレバー21から反射した反射光は、縮小投
影レンズ51によって4PD49に縮小投影される。
【0024】本実施の形態において、微動素子25が図
中YZ軸方向へ変位した場合でも、絞り43を通過した
平行光束と集光レンズ45と反射ミラー47とカンチレ
バー21との間の相対的な位置関係は変動しないため、
反射ミラー47から反射した光は、常に、カンチレバー
21の同一位置に集光されることになる。
【0025】従って、カンチレバー21が変位していな
い状態(即ち、カンチレバー21に外力(相互作用力)
が付与されていない状態)において、カンチレバー21
からの反射光が4PD49の中心に縮小投影されるよう
に(即ち、縮小投影レンズ51の焦点位置に4PD49
の中心が位置付けられるように)、2次元ステージ53
によって4PD49の位置を調整しておくことによっ
て、カンチレバー21の撓み量や捩れ量を4PD49に
縮小投影されたスポット位置のずれ量として検出するこ
とが可能となる。
【0026】但し、微動素子25が図中Y軸方向へ変位
する場合、微動素子25は、略円弧状に変位するため、
4PD49によって検出される撓み量や捩れ量には、微
動素子25の傾き角度に応じた誤差が存在するが、図示
しないコンピュータ等で所定の信号処理を施すことによ
って、上記誤差を除去することが可能である。
【0027】これに対して、微動素子25が図中X軸方
向へ変位した場合、例えば、図2に示すように、図中実
線で示された微動素子25が図中X軸方向へ角度θだけ
変位して図中点線で示された位置に位置付けられた場
合、微動素子25が変位する前のカンチレバー21(図
中実線で示す)の集光点を符号P1 とすると、微動素子
25が角度θだけ変位した後のカンチレバー21(図中
点線で示す)の集光点は符号P2 となる。この場合、集
光点P2 は、集光点P1 からf1 tanθだけずれたこ
とになる。なお、f1 は、上述したようにコリメートレ
ンズ35(図1参照)の焦点距離である。
【0028】ここで、微動素子25が変位した際に描か
れる円弧状軌跡の曲率半径を100mm,f1 を40m
m、微動素子25の変位量を15μmとすると、微動素
子25の変位角度θは8.6×10-3度となるため、f
1 tanθ=6μmとなる。
【0029】カンチレバー21の寸法は、約100〜2
00μmであるから、6μm程度のずれであれば、集光
点P2 は、カンチレバー21から外れることはない。ま
た、微動素子25が図中X軸方向へ変位した場合でも、
カンチレバー21からの反射光の反射角度は常に一定と
なる。例えば、微動素子25が変位していない状態(図
中実線で示す)において、反射ミラー47が水平線Hに
対して45°傾斜し且つカンチレバー21が水平線Hに
対して角度αだけ傾斜して配置されているものとする。
この状態において、カンチレバー21に外力が作用して
いなければ、照射光学系保持体41の集光レンズ45に
水平線Hに沿って入射した平行光束は、カンチレバー2
1に集光された後、反射角度2αを成して、光検出ユニ
ット方向へ反射されることになる。なお、このときカン
チレバー21からの反射光を仮に変位前反射光R1 と称
する。
【0030】一方、微動素子25が図中X軸方向へ角度
θだけ変位した際、カンチレバー21から反射した反射
光(この反射光を仮に変位後反射光R2 と称する)は、
変位前反射光R1 に対して平行移動するだけである。従
って、4PD49の中心を縮小投影レンズ51の焦点位
置に位置付けておけば、変位前反射光R1 と同様に変位
後反射光R2 も4PD49の中心に縮小投影されること
になる。そして、カンチレバー21に外力が作用して、
カンチレバー21が撓んだり捩じれたりした場合には、
上述した通り、その撓み量や捩れ量は、4PD49に縮
小投影されたスポット位置のずれ量として検出すること
ができる。なお、微動素子25が図中X軸方向へ変位し
た場合には、撓み量や捩れ量の検出値に誤差は生じな
い。
【0031】このように本実施の形態によれば、微動素
子25を図中XYZ方向へ変位させてカンチレバー21
を試料23に対して走査させた際に生じるカンチレバー
21の撓み量や捩れ量を高精度に検出することが可能と
なる。
【0032】また、本実施の形態において、光源ユニッ
ト27と光軸調整ユニット29と光検出ユニットは、微
動素子25とは別途独立して設けられており、微動素子
25によってカンチレバー21を図中XYZ軸方向へ走
査させても、光軸調整ユニット29を介して光源ユニッ
ト27からの平行光束の光軸を所定角度に角度調整する
ことによって、平行光束を常にカンチレバー21の同一
位置に集光させることができる。このため、例えば、カ
ンチレバー21を交換した際に位置ずれが生じた場合、
或いは、長さやバネ定数や共振周波数が異なる一対のカ
ンチレバー21が設けられているときに、これらカンチ
レバーを使用目的に応じて適宜選択する場合において、
カンチレバー21に対する平行光束の集光点の位置を変
更する際には、光軸調整ユニット29によって平行光束
の光軸を所望の傾斜角度に調整するだけで平行光束をカ
ンチレバー21の所望の集光点に常に集光させることが
可能となる。
【0033】更に、本実施の形態によれば、カンチレバ
ー21には、一様な強度分布を有する光束のみを集光さ
れるため、カンチレバー21から光検出ユニットへ一様
な強度分布を有する反射光を反射させることができる。
この結果、常に一定の光量の反射光が4PD49に縮小
投影されるため、カンチレバー21の変位の検出感度を
一定レベルに維持させることが可能となる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態に係る走
査型プローブ顕微鏡について、図3を参照して説明す
る。なお、本実施の形態の説明に際し、上述した第1の
実施の形態と同一の構成には、同一符号を付して、その
説明を省略する。
【0035】図3に示すように、本実施の形態の走査型
プローブ顕微鏡には、光源ユニット27自身を所望の傾
斜角度に調整することによって、光源ユニット27から
出射される平行光束の光軸を所望の傾斜角度に調整可能
な傾き調整機構39aが設けられている。
【0036】具体的には、本実施の形態に適用された光
源ユニット27は、第1の支持体55aによって上部支
持体31の上方に設けられ、この第1の支持体55aと
上部支持体31との間に傾き調整機構39aが配置され
ている。また、上部支持体31の下方には、光源ユニッ
ト27からの平行光束を照射光学系方向へ反射させる反
射ミラー37aが配置されており、この反射ミラー37
aは、光源ユニット27からの平行光束用の光路が形成
されたミラー支持体61によって上部支持体31に支持
されている。
【0037】また、本実施の形態に適用された照射光学
系保持体41には、反射ミラー37aから反射された平
行光束の進行方向に沿って順に絞り43,反射ミラー4
7,集光レンズ45が配列されている。
【0038】このような構成によれば、光源ユニット2
7からの平行光束の光軸調整は、傾き調整機構39aに
よって第1の支持体55aを所望の傾斜角度に調整する
ことによって行われており、その他の動作は、上記第1
の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0039】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
に比べて、集光レンズ45とカンチレバー21との間の
距離が接近しているため、集光レンズ45の焦点位置を
短くすることができる。この結果、カンチレバー21に
集光する平行光束のスポット径を小さくすることができ
るため、幅狭のカンチレバー21を用いた場合でも、そ
の幅寸法に対応して常にカンチレバー21に平行光束を
確実に集光させることが可能になると共に、集光点の位
置ずれを小さくすることが可能になる。このため、カン
チレバー21を通過漏洩して試料23に到達する光の量
を大幅に減少させることができるだけでなく、走査範囲
をより大きくとることが可能となる。なお、他の効果
は、第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省
略する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、カンチレバーに照射す
るレーザー光の照射位置を調整することによって、カン
チレバーの変位を高精度に検出することが可能な走査型
プローブ顕微鏡を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走査型プロー
ブ顕微鏡の構成を概略的に示す部分断面図。
【図2】図1に示す走査型プローブ顕微鏡の動作状態を
示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る走査型プロー
ブ顕微鏡の構成を概略的に示す部分断面図。
【図4】従来の走査型プローブ顕微鏡の主要な構成を示
す部分断面図。
【符号の説明】
21…カンチレバー、23…試料、25…微動素子、2
7…光源ユニット、29…光軸調整ユニット、37…反
射ミラー、43…絞り、A…光軸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーを試料に対して所定方向に
    走査する微動素子と、 この微動素子とは別途独立して
    設けられ、所定の平行光束を出射可能な光源ユニット
    と、 前記微動素子とは別途独立して設けられ、前記光源ユニ
    ットから出射された平行光束の光軸を所望の傾斜角度に
    調整可能な光軸調整ユニットと、 前記微動素子に支持されており、前記光軸調整ユニット
    を介して伝波した平行光束を常に前記カンチレバーの同
    一位置に集光させる照射光学系と、 前記微動素子とは別途独立して設けられ、前記カンチレ
    バーの変位が光学的に検出されるように、前記カンチレ
    バーから反射した反射光を受光可能な光検出ユニットと
    を備えていることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記照射光学系には、前記光軸調整ユニ
    ットを介して伝波した平行光束のうち、一様な強度分布
    を有する中心付近の光束のみを通過可能な絞り手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記光軸調整ユニットには、光源ユニッ
    トから出射した平行光束を前記照射光学系方向へ反射す
    る反射ミラーと、前記平行光束の光軸を所望の傾斜角度
    に調整するように、前記反射ミラー又は前記光源ユニッ
    トの傾斜角度を任意の角度に調整可能な傾き調整機構と
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の走
    査型プローブ顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7681439B2 (en) 2006-08-23 2010-03-23 Mitutoyo Corporation Measuring apparatus
CN103454454A (zh) * 2013-08-30 2013-12-18 哈尔滨工业大学 用于双探针原子力显微镜的激光测力系统

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