JPH0971765A - 粘着防止用組成物 - Google Patents

粘着防止用組成物

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JPH0971765A
JPH0971765A JP8151640A JP15164096A JPH0971765A JP H0971765 A JPH0971765 A JP H0971765A JP 8151640 A JP8151640 A JP 8151640A JP 15164096 A JP15164096 A JP 15164096A JP H0971765 A JPH0971765 A JP H0971765A
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JP
Japan
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photosensitive
rubber plate
acrylate
film
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Pending
Application number
JP8151640A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Shibuya
智啓 渋谷
Atsuhiro Kanzaki
敦浩 神崎
Takao Suzuki
隆雄 鈴木
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP96110484A priority patent/EP0751433A3/en
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/092Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers characterised by backside coating or layers, by lubricating-slip layers or means, by oxygen barrier layers or by stripping-release layers or means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性が低く、しわやひび割れが発生しにく
い水現像タイプの感光性ゴム版及びこれを得るための粘
着防止用組成物を提供する。 【解決手段】 ケン化度70モル%、4%水溶液で温度
20℃におけるヘプラー粘度8cpのポリビニルアルコ
ール10%水溶液100部にトリエタノールアミン0.
3部を添加攪拌して粘着防止用組成物を得る。この組成
物をポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、乾
燥した後、塗布面を板状の感光性エラストマー組成物に
接触するように圧着し積層して感光性ゴム版を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着防止用組成物
及び感光性ゴム版に関する。さらに詳しくは、粘着性が
低く、皺やひび割れが発生しにくい水現像タイプの感光
性ゴム版の粘着防止用組成物及びこの組成物を積層して
なる感光性ゴム版に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性フレキソ印刷版のごとき感光性ゴ
ム版は、感光性の版面にネガまたはポジフィルムを密着
させ、活性光を照射して感光層の一部分を露光した後、
ネガまたはポジフィルムを剥し未露光部分を洗浄除去し
てレリーフを形成する方法により、製造される。通常、
感光性ゴム版の版面には密着したネガまたはポジフィル
ムを剥がし易くするように粘着防止層が設けられる。し
かし、この粘着防止層は、ゴム版が折り曲げられたとき
などに皺や皹を生じ、この皺や皹がレリーフ表面に残っ
て、印刷物のインキ濃度斑として残ってしまうという問
題を引き起こすものであった。この問題に対応するため
に粘着防止層に用いる組成物として、例えば、ポリビニ
ルアルコールに、グリセリン、ソルビトール、エチレン
グリコールのごとき可塑剤を添加したものが提案されて
いる(特開平2−113254号公報、特開平4−13
0325号公報)。しかし、これらの組成物を積層した
ゴム版でも、皺や皹の発生を十分に抑えることができな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着性が低
く、皺やひび割れが発生しにくい水現像タイプの感光性
ゴム版の粘着防止用組成物及びこの組成物を積層してな
る感光性ゴム版を提供することを目的とするものであ
る。本発明者らは、この目的を達成すべく鋭意研究を重
ねた結果、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子に
アミノアルコールを配合した組成物を用いることによ
り、前記目的を達成できることを見いだし、この知見に
基づいて、本発明を完成するに到った。
【0004】
【発明を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(1)水溶性高分子100重量部及びアミノアルコ
ール0.5〜7重量部を含有する粘着防止用組成物が提
供される。
【0005】本発明粘着防止用組成物の好適な態様とし
ては以下のごときものが提供される。 (2)水溶性高分子がポリビニルアルコールであること
を特徴とする前記(1)の粘着防止用組成物。 (3)水溶性高分子が平均重合度500〜3000のポ
リビニルアルコールであることを特徴とする前記(1)
または(2)の粘着防止用組成物
【0006】(4)水溶性高分子がケン化度55〜98
モル%のポリビニルアルコールであることを特徴とする
前記(1)〜(3)のいずれかの粘着防止用組成物。 (5)水溶性高分子が、その4%水溶液の温度20℃に
おけるヘプラー粘度計で測定したときの粘度が30cp
以下であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいず
れかの粘着防止用組成物。 (6)アミノアルコールを構成する炭素原子の数が1〜
10個であることを特徴とする前記(1)〜(5)のい
ずれかの粘着防止用組成物。
【0007】また、本発明によれば、(7)感光性エラ
ストマー組成物及び前記(1)〜(6)のいずれかの組
成物を積層してなる感光性ゴム版が提供される。
【0008】本発明の感光性ゴム版の好適な態様として
以下のごときものが提供される。 (8)感光性エラストマー組成物がエラストマー、光重
合性エチレン性不飽和単量体及び光重合開始剤を含有す
るものであることを特徴とする前記(7)の感光性ゴム
版。 (9)エラストマーが水性溶媒で容易に溶解または分散
するものであることを特徴とする前記(8)の感光性ゴ
ム版
【0009】(10)エラストマーが燐酸エステル基含
有の重合体を含有するものであることを特徴とする前記
(8)または(9)の感光性ゴム版。 (11)エラストマーが燐酸エステル基含有の重合体粒
子と、ゴム弾性を有する重合体とを含有するものである
ことを特徴とする前記(8)または(9)の感光性ゴム
版。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の感光性ゴム版の積
層状態を示す断面図であり、図2は本発明の感光性ゴム
版の別の積層状態を示す断面図である。
【0011】本発明の粘着防止用組成物は水溶性高分子
及びアミノアルコールを含有するものである。
【0012】本発明において用いる水溶性高分子として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキ
サイド、ポリエチレンイミン及びそれらの誘導体などが
挙げられる。これらのうち、ポリビニルアルコールが粘
着防止効果向上の観点から好適である。
【0013】ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニル
の加水分解物である。ポリ酢酸ビニルは、酢酸ビニルを
重合してなるものである。ポリビニルアルコールとして
は、メタノールやエタノールなどのアルコールの存在下
で酢酸ビニルを溶液重合して得られるポリ酢酸ビニルを
加水分解したものが粘着防止用として好適である。
【0014】本発明において好適に用いられるポリビニ
ルアルコールの平均重合度は、通常、500〜3000
である。ポリビニルアルコールのケン化度は、通常55
〜98モル%、好ましくは65〜95モル%、さらに好
ましくは65〜85モル%である。感光性ゴム版の未露
光部を除去する際に粘着防止用組成物が容易に水性溶媒
で剥離でき、画像の再現性が良好となる。
【0015】本発明において好適に用いられる水溶性高
分子は、4%水溶液の温度20℃におけるヘプラー粘度
計で測定した時の粘度が、通常、30cp以下、好まし
くは1〜25cp、さらに好ましくは1〜15cpのも
のである。粘度が高くなると感光性エラストマー組成物
に積層するのが困難になり、また皺やひびが入りやすく
なる。
【0016】本発明に用いるアミノアルコールは、水酸
基を有するアミン化合物である。本発明に用いるアミノ
アルコールは、それを構成する炭素原子の数が、通常、
1〜10個、好ましくは1〜6個のものである。アミノ
アルコールの具体例としては、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミ
ノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオール、エチルモノエタノールアミン、ジメチルエ
タノールアミン、ジエチルエタノールアミン、エチルジ
エタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、3−ジ
エチルアミノ−1,2−プロパンジオール、1,1’,
1”−ニトリロトリ−2−プロパノールなどが挙げられ
る。これらのうち水酸基を3個以上有するアミン化合
物、特にトリエタノールアミンが好適である。
【0017】アミノアルコールの量の下限は、水溶性高
分子100重量部に対して0.5重量部、好ましくは1
重量部であり、上限は7重量部、好ましくは5重量部で
ある。0.5重量部未満では皺や皹が発生しやすくな
る。逆に7重量部を超えて使用すると粘着防止効果が低
下し、また、感光性エラストマー組成物との積層が若干
困難になり、ひびや皺が入りやすくなる。
【0018】本発明の粘着防止用組成物は、その調製方
法により特に限定されず、例えば、水溶性高分子を水等
に溶解し、これにアミノアルコールを添加し攪拌して得
る。
【0019】本発明の粘着防止用組成物は、感光性ゴム
版に積層した状態においては、固体である。積層する前
においては、感光性ゴム版に積層が容易に行えるので、
溶液状態のものが好適である。
【0020】本発明の感光性ゴム版は、感光性エラスト
マー組成物及び前記粘着防止用組成物を積層してなるも
のである。
【0021】本発明に用いる感光性エラストマー組成物
は、露光部分が硬化し、未露光部分が溶媒によって洗い
流せるものである。特に、未露光部分が水性溶媒によっ
て洗い流せる感光性エラストマー組成物は、本発明の粘
着防止用組成物を好適に積層することができる。
【0022】感光性エラストマー組成物は、通常、エラ
ストマー、光重合性エチレン性不飽和単量体及び光重合
開始剤を含有するものである。
【0023】感光性エラストマー組成物に用いるエラス
トマーは溶媒によって溶解または分散するものである。
特に水性溶媒で容易に溶解または分散するものは、油性
溶媒(有機溶媒)で溶解または分散するものに比べ、地
球環境に悪影響がなくまた本発明の粘着防止用組成物と
の積層を好適に行うことができる。なお、ここで、水性
溶媒は、水もしくは低級アルコール、またはこれらを溶
媒とする溶液であり、特に水溶液が好ましい。
【0024】水性溶媒としての水溶液の溶質としては界
面活性剤、アルカリ金属の水酸化物もしくは炭酸塩のご
とき塩基性化合物;鉱酸、有機酸などの酸性化合物など
を挙げるこができる。
【0025】界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウ
ム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリム、
ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウ
リン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸
カリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウ
ム、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−
N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、アシル化ペプチドなどのカルボン酸塩;アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩、メラミンスルホン酸塩の
ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル
塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、N−アシルメチルタウリンなどのスルホン酸塩;硫
酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級ア
ルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第
2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサ
ルフェート、脂肪酸アルキロールアマイドの硫酸エステ
ル塩などの硫酸エステル塩;アルキルエーテルリン酸エ
ステル塩、アルキルリン酸エステル塩などのリン酸エス
テル塩のごときアニオン性界面活性剤;
【0026】脂肪族アミン塩、脂肪族第4級アンモニウ
ム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリ
ジニウム塩、イミダゾリニウム塩のごときカチオン性界
面活性剤;カルボキシベタイン、アミノカルボン酸塩、
イミダゾリニウムベタイン、レシチンのごとき両性界面
活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、単一鎖
長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロー
ルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アル
キルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導
体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテルなどのエーテル類;ポリオキシエチレン
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンスルビトール
脂肪酸エステルなどのエーテルエステル類;ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステルなどのエステル類;脂肪酸アルカノールア
ミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイドなど
の含窒素化合物のごときノニオン性界面活性剤;また、
フルオロアルキルカルボン酸、N−パーフルオロオクタ
ンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、パーフルオロ
オクタンスルホン酸ジエタノールアミドのごときフッ素
系界面活性剤や;ポリオキシエチレンアリルグリシジル
ノニルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーのごとき
反応性界面活性剤等を挙げることができる。これら界面
活性剤のうち、アニオン性界面活性剤またはノニオン性
界面活性剤が好適に用いられる。界面活性剤の量は、通
常、水溶液濃度で0.01〜5重量%、好ましくは0.
1〜2重量%である。
【0027】水性溶媒で容易に溶解または分散するエラ
ストマーとしては、通常、親水基を有するゴム弾性を有
する共重合体;親水基を有する樹脂粒子とゴム弾性を有
する親水基非含有共重合体とからなる混合物などが挙げ
られる。好適には親水基を有する架橋樹脂粒子とゴム弾
性を有する親水基非含有共重合体とからなる混合物が挙
げられる。ここで、親水基としては−OH、−COO
H、−NH2、−SO3H、−SO3−、−PO(O
H)2、−PO(OH)−、>PO−、−CNなどが挙
げられ、好適には−PO(OH)2、−PO(OH)
−、>PO−のごとき燐酸エステル基または−COO
H、さらに好適には燐酸エステル基が挙げられる。
【0028】親水基を有する樹脂粒子は、親水基を有す
る単量体とこれと共重合可能な親水基を有しない単量体
とを共重合してなるものである。
【0029】親水基を有する単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸等のエチレン性不飽和モノカルボン
酸;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸
等のエチレン性不飽和多価カルボン酸;マレイン酸モノ
エチル、イタコン酸モノメチルなどのエチレン性不飽和
多価カルボン酸の部分エステル化物;アクリル酸ヒドロ
キシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル等のエチレン性不飽和多価カルボン酸ヒドロキシアル
キルエステル;メタクリロニトリル、アクリロニトリル
等のシアン化ビニル単量体;燐酸エチレンアクリレー
ト、燐酸トリメチレンアクリレート、燐酸プロピレンア
クリレート、燐酸テトラメチレンアクリレート、燐酸
(ビス)エチレンアクリレート、燐酸(ビス)トリメチ
レンアクリレート、燐酸(ビス)テトラメチレンアクリ
レート、燐酸ジエチレングリコールアクリレート、燐酸
トリエチレングリコールアクリレート、燐酸ポリエチレ
ングリコールアクリレート、燐酸(ビス)ジエチレング
リコールアクリレート、燐酸(ビス)トリエチレングリ
コールアクリレート、燐酸(ビス)ポリエチレングリコ
ールアクリレート及びこれらに対応するメタクリレート
等の燐酸エステル基含有エチレン性不飽和単量体(化1
参照);スチレンスルホン酸ソーダ、2−スルホナート
脂肪酸アリルナトリウム;t−ブチルアミノエチルアク
リレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート及びこ
れらに対応するメタクリレート等のエチレン性不飽和ア
ミノアルキルエステルなどが挙げられる。
【0030】これら親水基を有する単量体のうち、燐酸
エステル基含有エチレン性不飽和単量体またはエチレン
性不飽和カルボン酸、特に燐酸エチレンアクリレート、
燐酸プロピレンアクリレート及びこれらに対応するメタ
クリレートが好適である。親水基を有する単量体の量
は、樹脂粒子を得るために用いる全単量体の、通常、5
〜30重量%、好ましくは5〜20重量%である。5重
量%未満では、感光性エラストマー組成物の水性溶媒に
よる離解速度が低下する傾向になる。30重量%を超え
ると感光性エラストマー組成物の加工性、水性インキ耐
性が低下する傾向になる。
【0031】
【化1】
【0032】化1中、R1は水素またはメチル基、R3
4は各々独立に水素またはアルキル基、lは1または
2、m及びnは独立に1〜20の整数である。
【0033】親水基を有しない単量体としては、スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、1,3
−ジメチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレ
ン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等の芳香族
ビニル単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸n−アミル、アクリル
酸イソアミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸エチル
ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル
酸イソアミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸エ
チルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸グ
リシジル等のエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエス
テル;アリルグリシジルエーテル等のエチレン性不飽和
グリシジルエーテル;1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−
ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、クロロプレン等
の共役ジエン;エチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート等の多価アルコールのアクリル
酸エステル及びメタクリル酸エステルや、ジビニルベン
ゼン、トリビニルベンゼン等の多官能の芳香族ビニルの
ごとき非共役ポリエン単量体が挙げられる。
【0034】これら単量体のうち、ゴム版の弾性及び強
度のバランスを向上させるために、共役ジエン、特に
1,3−ブタジエン又はイソプレンが好適に用いられ
る。共役ジエンの量は、樹脂粒子を得るために用いる全
単量体の、通常、40〜90重量%、好ましくは50〜
80重量%である。40重量%未満では、感光性エラス
トマー組成物の強度及び弾性が低下する。90重量%を
超えると感光性エラストマー組成物の溶媒により離解速
度が低下する。また、感光性エラストマー組成物の透明
性及び加工性を高め、ゴム版の強度及び弾性を高くする
ために、非共役ジエン単量体を用いるのが好ましい。こ
の非共役ジエン単量体のうちエチレングリコールジメタ
クリレート又はジビニルベンゼンが好ましい。非共役ジ
エン単量体の量は、親水性共重合体を得るために用いる
全単量体の、通常、10重量%以下である。
【0035】ゴム弾性を有する親水基非含有共重合体と
してはポリスチレンブロックAとポリブタジエンブロッ
クBとからなるブロック共重合体、ポリスチレンブロッ
クAとポリイソプレンブロックBとからなるブロック共
重合体、スチレンとブタジエンとを必須単量体単位とす
るSBランダム共重合体、アクリロニトリルとブタジエ
ンとを必須単量体単位とするNBランダム共重合体、ス
チレン−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−ブ
タジエン共重合体等のランダム共重合体、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、天然ゴムなどが挙げられる。これ
らのうちブロック共重合体が好ましい。なお、ブロック
共重合体の構造は限定されず、例えば、一般式(A−
B)n−A、(A−B)n−A−B、B−(A−B)n−
A−B、(A−B)n−X、((A−B)n−A)m−
X、(B−A−(B−A)n)m−X、(B−A−(B−
A)n−B)m−X(但し式中、Aは重合体ブロックA、
Bは重合体ブロックB、Xはカップリング剤又は多官能
イオン重合開始剤の残基、n及びmは1以上、好ましく
は1〜5の整数である。カップリング剤としては四塩化
スズ、四塩化ケイ素、エポキシ化エステル、ポリビニル
化合物、カルボン酸エステル、ポリハロゲン化炭化水素
などが挙げられ、多官能イオン重合開始剤としては多官
能有機リチウム化合物などが挙げられる。)が挙げられ
る。エラストマーのうちブロック共重合体が好ましく、
特にポリスチレンブロックAとポリブタジエンブロック
Bとからなるブロック共重合体またはポリスチレンブロ
ックAとポリイソプレンブロックBとからなるブロック
共重合体が好ましい。 親水基非含有ブロック共重合体
は親水基を有しないモノエン単量体又は共役ジエンを共
重合してなるものである。
【0036】光重合性エチレン性不飽和単量体は、光重
合開始剤により重合反応を起こすものである。具体例と
しては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、1,3−ジメチルスチレン、クロロスチレン、
ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ジビニルベン
ゼン、トリビニルベンゼン等の芳香族ビニル単量体;ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル等のエチレン性不
飽和ニトリル単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−アミル、ア
クリル酸イソアミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−アミル、メタク
リル酸イソアミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシ
プロピル、メタクリル酸グリシジル、エチレングリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,
4−ブタンジオールジメタクリレート、プロピレングリ
コールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキ
シプロピレングリコールメタクリレート、メトキシエチ
レングリコールメタクリレート、メトキシプロピレング
リコールアクリレート、マレイン酸ジエチル、イタコン
酸ジメチル、1,7−ヘプタンジオールジアクリレー
ト、1,7−ヘプタンジオールジメタクリレート、1,
8−オクタンジオールジアクリレート、1,8−オクタ
ンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオール
ジアクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレ
ート、1,10−デカンジオールジアクリレート、1,
10−デカンジオールジメタクリレート、1,12−ド
デカンジオールジアクリレート、1,12−ドデカンジ
オールジメタクリレート、1,14−テトラデカンジオ
ールジアクリレート、1,14−テトラデカンジオール
ジメタクリレート、1,7−ヘプタンジオールモノアク
リレート、1,7−ヘプタンジオールモノメタクリレー
ト、1,8−オクタンジオールモノアクリレート、1,
8−オクタンジオールモノメタクリレート、1,9−ノ
ナンジオールモノアクリレート、1,9−ノナンジオー
ルモノメタクリレート、1,10−デカンジオールモノ
アクリレート、1,10−デカンジオールモノメタクリ
レート、1,12−ドデカンジオールモノアクリレー
ト、1,12−ドデカンジオールモノメタクリレート、
1,14−テトラデカンジオールモノアクリレート、
1,14−テトラデカンジオールモノメタクリレート等
のエチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体;
【0037】アリルグリシジルエーテル等のエチレン性
不飽和グリシジルエーテル;アクリル酸、メタクリル酸
等のエチレン性不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、フ
マル酸、シトラコン酸、イタコン酸等のエチレン性不飽
和多価カルボン酸;マレイン酸モノエチル、イタコン酸
モノメチルなどのエチレン性不飽和多価カルボン酸の部
分エステル化物;燐酸エチレンアクリレート、燐酸トリ
メチレンアクリレート、燐酸プロピレンアクリレート、
燐酸テトラメチレンアクリレート、燐酸(ビス)エチレ
ンアクリレート、燐酸(ビス)トリメチレンアクリレー
ト、燐酸(ビス)テトラメチレンアクリレート、燐酸ジ
エチレングリコールアクリレート、燐酸トリエチレング
リコールアクリレート、燐酸(ビス)ジエチレングリコ
ールアクリレート、燐酸(ビス)トリエチレングリコー
ルアクリレート、燐酸(ビス)ポリエチレングリコール
アクリレート、燐酸(ビス)ポリエチレングリコールメ
タクリレート及びこれらに対応するメタクリレート等の
燐酸エステル基含有エチレン性不飽和単量体などが挙げ
られる。光重合性エチレン性不飽和単量体の量は、エラ
ストマー100重量部に対して、通常、5〜100重量
部、好ましくは10〜50重量部である。
【0038】感光性エラストマー組成物の一成分である
光重合開始剤は、紫外線などの活性光を照射することに
よりラジカルを発生し、エチレン性不飽和単量体の重合
反応を開始させるものである。具体例としてはジアセチ
ル、ベンジル等のα−ジケトン;ベンゾイン、ピバロイ
ン等のアシロイン;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル
等のアシロインエーテル;アントラキノン、1,4−ナ
フトキノン等の多核キノン;などが挙げられる。
【0039】光重合開始剤の量は、エラストマー100
重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは1〜
7重量部である。0.1重量部未満では活性光による感
光性組成物の硬化が不十分となるため、ゴム版の版強度
が低下する。逆に10重量部を超えると光重合速度が低
下する。
【0040】感光性エラストマー組成物には、必要に応
じて、可塑剤、保存安定剤、耐オゾン性剤などを配合す
ることができる。
【0041】本発明の感光性ゴム版には、感光性エラス
トマー組成物の層の上に被覆層として前記粘着防止用組
成物の層を設ける。粘着防止用組成物の積層は、感光性
エラストマー組成物の層の上に前記組成物の溶液を流延
し放置するか、前記組成物の溶液を枠付きガラス板や後
記のプロテクターフィルム等に流延しフィルムを得、こ
のフィルムを感光性エラストマー組成物の層の上に圧着
するかなどして行う。粘着防止用組成物の層の厚みは、
通常、0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5μmで
ある。厚すぎると原画フィルムとの密着不良が生じやす
い。薄すぎると原画フィルムの粘着防止効果が小さくな
る。
【0042】感光性ゴム版には、必要に応じて、さらに
プロテクターフィルム、接着性組成物又はベースフィル
ムを積層することができる。
【0043】プロテクターフィルムは感光性ゴム版の粘
着防止組成物の層の上に積層されるものである。プロテ
クターフィルムは感光性エラストマー組成物層が、ゴム
版を搬送または貯蔵している時に外力で変形するのを防
ぐためのものであり、原画フィルムを感光性ゴム版に貼
り合わせる前に剥されるものである。プロテクターフィ
ルムは可撓性樹脂で形成される。可撓性樹脂としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン等が挙げられる。また感光性ゴム
版に原画フィルムを貼り合わせる前にプロテクターフィ
ルムを感光性ゴム版から剥がし易くするために該版に接
触するプロテクターフィルムの一面に剥離層を設けるこ
とが好ましい。剥離層は、通常、シリコーン、アルキッ
ド樹脂、ウレタン樹脂などで形成される。プロテクター
フィルムの厚さは通常、75〜200μm、好ましくは
100〜150μmである。薄すぎるとフィルム強度が
不足し、成形した感光性ゴム版が変形しやすい。逆に厚
すぎるとフィルム強度が強すぎるので感光性エラストマ
ー組成物の層からのフィルムの剥離が困難になる。
【0044】接着性組成物は、感光性ゴム版の粘着防止
用組成物が積層されている面の反対側面に積層される。
接着性組成物は、感光性ゴム版を、印刷ロールや支持板
に固定するためのものであって、油性溶媒により膨潤ま
たは溶解する重合体を含有するものである。接着性組成
物の層を積層すると、感光性ゴム版を印刷ロール等に固
定した後の寸法変化が小さく、印刷精度が高くなる。油
性溶媒により膨潤または溶解する重合体としては、ポリ
スチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンブロック共重
合体やポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブ
ロック共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ
ブタジエン、ポリクロロプレン、カルボキシル基または
エポキシ基を分子鎖中に有するポリブタジエン、メタク
リル酸−アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エ
ステル−アクリル酸共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体などが挙げられる。
【0045】ベースフィルムは感光性ゴム版の粘着防止
用組成物が積層されている面の反対側面に積層される。
接着性組成物の層が積層されている場合は該接着性組成
物の層に接触するように積層される。ベースフィルムを
感光性ゴム版に強固に接着して積層された状態で印刷な
どを行う。また、段ボールなどの厚物の印刷用として厚
みの大きいゴム版を要する場合にはベースフィルムを接
着性組成物の層から剥した後、後記の支持板を積層す
る。
【0046】ベースフィルムは可撓性の樹脂で形成され
る。可撓性の樹脂としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド等が挙げ
られる。また感光性ゴム版を支持板に積層する際にベー
スフィルムを接着性組成物の層又は感光性エラストマー
組成物から剥がし易くするためにベースフィルムの接着
性組成物の層と接触する面に剥離層を設けることが好ま
しい。剥離層は、通常、シリコーン、アルキッド樹脂、
ウレタン樹脂などで形成される。
【0047】感光性ゴム版の接着性組成物の層が支持板
に接触するように、支持板と該感光性ゴム版とを積層し
て、印刷用の刷版として使用できる。支持板は、通常、
エラストマーからなる板である。支持板を形成するエラ
ストマーとしては天然ゴム、合成ゴム、軟質塩化ビニル
樹脂等が挙げられる。印圧を調整するために支持板とし
て発泡体からなるものを使用することもできる。支持板
の厚みは、通常、2〜9mm、好ましくは3〜7mmで
ある。
【0048】本発明の感光性ゴム版は水溶性高分子を含
有する粘着防止用組成物が積層されているので粘着性が
低くなっている。また効果発現機構はわからないが、水
溶性高分子とアミノアルコールとを含有する粘着性防止
用組成物を積層することによって、感光性ゴム版を折り
曲げたときに皺や皹が発生し難くなるという著効を奏す
る。
【0049】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、実施例、比較例中の部及び%は重
量基準である。
【0050】粘着防止用組成物及び感光性ゴム版の評価
は、下記の試験法に基づいて行った。
【0051】[耐皹割れ性]直径5.2cmの円筒に厚
さ3mmの感光性ゴム版を巻き付け、該ゴム版の表面の
状態を肉眼で観察し以下の指標により評価した。 5点・・・皹割れ発生なし。 4点・・・細かい皹割れが少し発生した。 3点・・・細かい皹割れが多数発生した。 2点・・・大きな皹割れが少し発生した。 1点・・・大きな皹割れが多数発生した。
【0052】実施例1 燐酸エステル基含有ランダム共重合体(単量体組成=ブ
タジエン60%、メチルアクリレート9%、燐酸エチレ
ンメタクリレート20%、スチレン10%及びジビニル
ベンゼン1%)65部、ポリスチレン−ポリブタジエン
−ポリスチレン型ブロック共重合体35部、液状ポリブ
タジエン(日本曹達製、ニッソーPB、B1000)5
0部及び2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.
2部をニーダーを用いて150℃で均一になるまで混練
した後、ニーダー温度を120℃に下げ、1,7−ヘプ
タンジオールジメタクリレート15部、ベンゾインメチ
ルエーテル1部及びメチルハイドロキノン0.02部を
添加してさらに混練し感光性エラストマー組成物を得
た。
【0053】一方、ケン化度70モル%、4%水溶液で
温度20℃におけるヘプラー粘度8cpのポリビニルア
ルコール10部を水90部に溶解し、この水溶液にトリ
エタノールアミン0.3部を添加して粘着防止用組成物
を得た。シリコーンを被覆した厚さ125μmポリエチ
レンテレフタレートフィルム(以下、プロテクターフィ
ルムということがある。)に1/1000インチコータ
ーを用いて該粘着防止用組成物の水溶液を塗工した後、
110℃の乾燥機中に1分間放置し、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に厚さ約3μmの粘着防止用組成
物の薄膜(以下、スリップフィルムということがあ
る。)を形成させた。
【0054】別に、ポリスチレンブロックとポリブタジ
エンブロックとからなるブロック共重合体(シェル化学
社製:クレイトンTR−1101)100部及び1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート10部をトルエン
100部に溶解し固形分47.6%の接着性組成物の溶
液を得た。シリコーンを被覆した厚さ125μmポリエ
チレンテレフタレートフィルム(以下、ベースフィルム
ということがある。)に0.1mm間隔のバーコーター
を用いて該接着性組成物の溶液を塗工した後、室温下で
10分間放置し、更に70℃の乾燥機中に5分間放置
し、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ約5
0μmの接着性組成物の薄膜(以下、接着性組成物層と
いうことがある。)を形成させた。
【0055】次に、前記感光性エラストマー組成物を厚
さ125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下、成形フィルムという。)2枚で挟み込み、真空
プレス機を用いて厚さ3mmの板になるように成形し
た。成形フィルムは板状の感光性エラストマー組成物に
密着していた。次いで、一方の成形フィルムを感光性エ
ラストマー組成物から剥した後、スリップフィルムをそ
の表面に形成させたプロテクターフィルムと感光性エラ
ストマー組成物とをスリップフィルムが感光性エラスト
マー組成物に接触するように重ね合わせ、ローラーを用
いて圧着した。次に他方の成形フィルムを剥した後、接
着性組成物層をその表面に形成させたベースフィルムと
感光性エラストマー組成物とを接着性組成物層が感光性
エラストマー組成物に接触するように重ね合わせ、ロー
ラーを用いて圧着し、感光性ゴム版を得た。
【0056】この感光性ゴム版は接着性組成物層及びス
リップフィルムが感光性エラストマー組成物に密着して
積層されており、ベースフィルムまたはプロテクターフ
ィルムを剥すと接着性組成物層またはスリップフィルム
がベースフィルムまたはプロテクターフィルムから剥離
するが、感光性エラストマー組成物から剥離しなかっ
た。この感光性ゴム版の耐ひび割れ性は5点であった。
【0057】実施例2 実施例1において用いたトリエタノールアミンをモノエ
タノールアミンに換えた他は実施例1と同様にして感光
性ゴム版を得た。これら感光性ゴム版の耐ひび割れ性は
4点であった。
【0058】実施例3 実施例1において用いたトリエタノールアミンをエチル
ジエタノールアミンに換えた他は実施例1と同様にして
感光性ゴム版を得た。これら感光性ゴム版の耐ひび割れ
性は4点であった。
【0059】実施例4 実施例1において用いたトリエタノールアミンの量を
0.08部に換えた他は実施例1と同様にして感光性ゴ
ム版を得た。この感光性ゴム版の耐ひび割れ性は4点で
あった。
【0060】比較例1 実施例1において用いたトリエタノールアミンを使用し
なかった他は実施例1と同様にして感光性ゴム版を得
た。この感光性ゴム版の耐ひび割れ性は2点であった。
【0061】比較例2 実施例1において用いたトリエタノールアミンをグリセ
リンに換えた他は実施例1と同様にして感光性ゴム版を
得た。この感光性ゴム版の耐ひび割れ性は3点であっ
た。
【0062】比較例3 実施例1において用いたトリエタノールアミンの量を
1.5部に換えた他は実施例1と同様にして感光性ゴム
版を得た。この感光性ゴム版の耐ひび割れ性は3点であ
った。また、粘着性が高く、ネガフィルムを密着させる
と剥し難くなった。
【0063】以上より、水溶性高分子のみからなる粘着
防止用組成物を積層した感光性ゴム版はひび割れや皺が
発生しやすいことがわかる。また水溶性高分子及びグリ
セリンを含有する粘着防止用組成物を積層した感光性ゴ
ム版でもひび割れや皺が発生することがわかる。これに
対して、本発明の水溶性高分子及びアミノアルコールを
特定の範囲の量で含有する粘着防止用組成物を積層した
感光性ゴム版はひび割れや皺が発生し難いことがわか
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光性ゴム版の積層状態を示す断面
図。
【図2】 本発明の感光性ゴム版の別の積層状態を示す
断面図
【符号の説明】
1・・・感光性エラストマー組成物の層 2・・・接着性組成物の層 3・・・粘着防止用組成物の層 4・・・ベースフィルム 5・・・支持板 7・・・プロテクターフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/11 501 G03F 7/11 501

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子100重量部及びアミノア
    ルコール0.5〜7重量部を含有する粘着防止用組成
    物。
  2. 【請求項2】 感光性エラストマー組成物及び請求項1
    記載の粘着防止用組成物を積層してなる感光性ゴム版。
JP8151640A 1995-06-29 1996-05-23 粘着防止用組成物 Pending JPH0971765A (ja)

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EP96110484A EP0751433A3 (en) 1995-06-29 1996-06-28 Release composition and photosensitive rubber plate with layer of the same

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JP18645795 1995-06-29
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