JPH097119A - 磁気ヘッドアレイおよびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドアレイおよびその製造方法

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JPH097119A
JPH097119A JP15125695A JP15125695A JPH097119A JP H097119 A JPH097119 A JP H097119A JP 15125695 A JP15125695 A JP 15125695A JP 15125695 A JP15125695 A JP 15125695A JP H097119 A JPH097119 A JP H097119A
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plate
shaped substrate
magnetic
magnetic field
magnetic head
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JP15125695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Kobayashi
政信 小林
Kiminori Maeno
仁典 前野
Haruoki Yamane
治起 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気情報の書き込みや読み取りを行う素子列
を高密度に形成できる磁気ヘッドアレイおよびその製造
方法を提供すること。 【構成】 本発明は、磁気記録カード10等の記録部1
1の磁気情報の読み取りや書き込みを行う素子列20と
して、板状基体3の面3a上に形成されたMR効果素子
2または書き込み素子を板状基体3の面3aと略垂直な
方向に複数重ね合わせた磁気ヘッドアレイ1であり、長
尺状の板状基体3の面3a上に沿って複数のMR効果素
子2または書き込み素子を形成した後、板状基体3を折
り曲げて重ね合わせることで複数のMR効果素子2また
は書き込み素子を板状基体3の面3aと略垂直な方向に
重ね合わせる磁気ヘッドアレイ1の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体の記録部に対
する磁気情報の書き込みや読み取りを行うための磁気ヘ
ッドアレイおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果磁性材料は、磁気ヘッドや
磁気センサへの応用を目指して盛んに研究が行われてい
る。この磁気抵抗効果(以下、単にMR効果と言う。)
を用いた素子は、「Thin Film Magnetoresistors in Me
mory,Storage,and Related Applications:David A.Thom
pson, Lubomyr T.Romankiw,and A.F.Mayadas,IEEE Tran
s.Mag.MAG-11(4)pp.1039-1050(1975) 」、「磁気エンコ
ーダ用MR素子:池田満昭、加来久幸著、日本応用磁気
学会誌、16(1) 、pp.29-35(1992)」、特開平5−223
791号公報などに記載されている磁気エンコーダ、磁
気ヘッド、磁気センサ等へ応用されている。これらの素
子は、耐環境性、耐衝撃性等に優れ、かつ小型化を図る
ことができる利点がある。
【0003】このMR効果材料は、Ni−Co、Ni−
Fe、Ni−Fe−Co合金等の強磁性薄膜が主であ
り、これらの材料を真空蒸着やスパッタリング法等を用
いてガラス等の基板上に形成し、磁気エンコーダ、磁気
ヘッド、磁気センサ等を構成する素子を製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな真空蒸着やスパッタリング法等の薄膜形成法により
MR効果材料を用いた磁気情報再生用の磁気ヘッドアレ
イを製造するには、フォトリソグラフィー技術によって
微細加工を施し、基板上にMR効果材料から成るストラ
イプパターンを形成した後、各ストライプパターンから
電圧印加用端子や信号出力端子、アース端子を接続する
必要がある。このため、10〜500μm程度の狭いピ
ッチで素子列を形成する場合には、これらの端子部分が
素子列の大部分の面積を占めることになり、磁気ヘッド
アレイの高密度化は非常に困難である。
【0005】また、このような問題があることから、再
生用の磁気ヘッドアレイに磁気情報書き込み用の素子列
を不可することはさらに高密度化を妨げる要因となる。
よって、本発明は、磁気情報の書き込みや読み取りを行
う素子列を高密度に形成できる磁気ヘッドアレイおよび
その製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために成された磁気ヘッドアレイおよびその製造
方法である。すなわち、本発明の磁気ヘッドアレイは、
記録媒体の記録部に書き込まれた所定の磁気情報を、磁
気の有無によって電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果素
子の素子列によって読み取るものであり、この素子列と
して、板状基体の面上に形成された磁気抵抗効果素子を
板状基体の面と略垂直な方向に複数重ね合わせたものか
ら構成している。
【0007】また、本発明の磁気ヘッドアレイは、所定
の電気情報に応じた磁界を発生させる磁界発生素子の素
子列によって記録媒体の記録部に対する磁気情報の記録
を行うものであり、この素子列として、板状基体の面上
に形成された磁界発生素子を板状基体の面と略垂直な方
向に複数重ね合わせたものから構成している。
【0008】さらに、本発明の磁気ヘッドアレイは、記
録媒体の記録部に対する磁気情報の書き込みを行うた
め、所定の電気情報に応じた磁界を発生させる磁界発生
素子が複数並ぶ書き込み用素子列と、記録部に書き込ま
れた磁気情報の読み取りを行うため、磁気の有無によっ
て電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子が複数並ぶ読
み取り用素子列とを備えるものであり、書き込み用素子
列として板状基体の面上に形成された磁界発生素子を板
状基体の面と略垂直な方向に複数重ね合わせ、読み取り
用素子列として板状基体の面上に形成された磁気抵抗効
果素子を板状基体の面と略垂直な方向でかつ磁界発生素
子の並ぶ方向に複数重ね合わせたものから構成してい
る。
【0009】また、本発明の磁気ヘッドアレイの製造方
法は、先ず、長尺状の板状基体の面上における長手方向
に沿って所定の間隔を開けて複数の磁気抵抗効果素子ま
たは複数の磁界発生素子を形成し、次いで、板状基体を
折り曲げて重ね合わせることにより複数の磁気抵抗効果
素子または複数の磁界発生素子を板状基体の面と略垂直
な方向に重ね合わせて製造する方法である。
【0010】また、先ず、長尺状の第1板状基体の面上
における長手方向に沿って所定の間隔を開けて複数の磁
界発生素子を形成し、次に、長尺状の第2板状基体の面
上における長手方向に沿って所定の間隔を開けて複数の
磁気抵抗効果素子を形成し、次いで、第1板状基体と第
2板状基体とを重ね合わせた後に折り曲げて重ね合わせ
ることにより、複数の磁界発生素子および複数の磁気抵
抗効果素子を第1板状基体および第2板状基体の面と略
垂直な方向に重ね合わせる磁気ヘッドアレイの製造方法
でもある。
【0011】さらに、先ず、長尺状の板状基体の面上に
おける長手方向に沿って所定の間隔を開けて複数の磁界
発生素子と複数の磁気抵抗効果素子とを交互に形成し、
次いで、板上基体を折り曲げて重ね合わせることによ
り、複数の磁界発生素子および複数の磁気抵抗効果素子
を板状基体の面と略垂直な方向に重ね合わせる磁気ヘッ
ドアレイの製造方法でもある。
【0012】
【作用】本発明の磁気ヘッドアレイでは、磁気情報の読
み取りを行う磁気抵抗効果素子または磁気情報の書き込
みを行う磁界発生素子の素子列として、板状基体の面上
に形成した磁気抵抗効果素子または磁界発生素子を、こ
の板状基体の面と略垂直な方向に複数重ね合わせたもの
から構成しているため、板状基体の面と略垂直な方向に
対する複数の磁気抵抗効果素子または複数の磁界発生素
子のピッチが各素子の厚さおよび板状基体の厚さに基づ
き決定されることになる。つまり、この方向に沿ったピ
ッチで、磁気情報の読み取りまたは書き込みを行うこと
ができるようになる。
【0013】また、このような構成により、板状基体の
面方向に沿って各素子と導通する引き出し電極部等を形
成できることから、この引き出し電極部等が素子のピッ
チに影響を及ぼすことがなく、専ら各素子の厚さおよび
板状基体の厚さに基づき板状基体の面と略垂直な方向す
なわち磁気情報の読み取りまたは書き込み方向にに対す
る各素子のピッチを決定できることになる。
【0014】また、本発明の磁気ヘッドアレイを製造方
法では、先ず、長尺状の板状基体の面上における長手方
向に沿って所定の間隔を開けて複数の磁気抵抗効果素子
または複数の磁界発生素子を形成することで、各素子を
長尺状の板状基体に一括して形成している。次いで、板
状基体を折り曲げて重ね合わせることにより、板状基体
の面上に所定の間隔を開けて形成した複数の磁気抵抗効
果素子または複数の磁界発生素子が板状基体の面と略垂
直な方向に重なるように配置される。この状態では、各
素子の間に板状基体が挟まるような配置となり、各素子
間の接触による電気的な短絡を防ぐ構造となる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の磁気ヘッドアレイおよびそ
の製造方法における実施例を図に基づいて説明する。図
1は、本発明の磁気ヘッドアレイにおける第1実施例を
説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の
A部拡大斜視図である。
【0016】図1(a)に示すように、第1実施例にお
ける磁気ヘッドアレイ1は、磁気情報を記録する例えば
磁気記録カード10の記録部11に沿って配置されるも
のであり、この記録部11に書き込まれた磁気情報に対
応する磁気の有無によって電気抵抗値が変化するMR効
果素子2の素子列を備えている。
【0017】MR効果素子2は、磁気記録カード10の
記録部11に沿って複数並べられて図1(b)に示すよ
うな素子列20を構成している。また、このMR効果素
子2は、例えば、ポリイミド、ポリエチレン、塩化ビニ
ル等を用いたフレキシブル基板から成る板状基体3の面
3a上に形成されている。面3a上に形成されるMR効
果素子2は、センサ部21と引き出し電極部22とから
構成されている。
【0018】素子列20は、この板状基体3の面3a上
に形成されたMR効果素子2を、面3aと略垂直な方向
に複数重ね合わせた状態で構成されている。このため、
MR効果素子2のセンサ部21が、面3aと略垂直な方
向に沿ってその厚さおよび板状基体3の厚さに応じたピ
ッチで複数配置される状態となる。つまり、第1実施例
における磁気ヘッドアレイ1では、MR効果素子2から
成る複数のセンサ部21が、MR効果素子2の厚さおよ
び板状基体3の厚さに応じたピッチで記録部11に沿っ
て並ぶものとなる。
【0019】また、この磁気ヘッドアレイ1では、板状
基体3の面3a上にMR効果素子2を用いてセンサ部2
1と引き出し電極部22とを形成しているため、引き出
し電極部22を、その面3aに沿って引き回すことがで
きる。このため、記録部11に沿ったセンサ部21の間
隔に影響を与えることなく各センサ部21での電気抵抗
値変化を図1(a)に示す信号検出部12に渡すことが
できるようになる。
【0020】つまり、引き出し電極部22が板状基体3
の面3a上に形成されていることから、磁気ヘッドアレ
イ1におけるセンサ部21の間隔に影響を与えることな
く、このセンサ部21が並ぶ面以外の面に引き出し電極
部22を引き回して信号検出部12との電気的な配線を
行うことができる。これにより、センサ部21の近傍に
電気的な配線のためのスルーホールやその他の端子を設
ける必要がなくなり、センサ部21の間隔を狭くしても
短絡等の問題を起こすことなく信号検出のための電気的
な配線を行うことが可能となる。
【0021】次に、第1実施例における磁気ヘッドアレ
イ1の製造方法を説明する。図2は製造方法を説明する
図で、(a)はパターン形成、(b)は折り曲げの状態
を示すものである。先ず、図2(a)に示すように、例
えば、ポリイミド、ポリエチレン、塩化ビニル等から成
る厚さ25μmのフレキシブルな板状基体3を使用し、
その面3a上にRFスパッタリング法を用いてNi−C
o合金から成る複数のMR効果素子2のパターンを形成
する。この際、例えば、スパッタパワーを300W、ス
パッタガスをAr、ガス圧力を1.4Pa、ターゲット
組成をNi80Co20としたスパッタリング条件で行う。
【0022】このパターン形成により、フレキシブルな
板状基体3の面3a上に、センサ部21および引き出し
電極部22から成るMR効果素子2を所定のピッチPで
複数形成する。本実施例では、各センサ部21が板状基
体3の側辺3bに沿うように配置し、例えば長さL1
3mm、幅hを150μmとして形成する。また、各引
き出し電極部22としては、各センサ部21の両端から
板状基体3の他の側辺3cに向けて延出する状態で形成
する。
【0023】次いで、図2(b)に示すように、複数の
MR効果素子2のパターンが形成された板状基体3を各
MR効果素子2の両側で交互に折り曲げて重ね合わせる
ようにする。この際、図1(a)に示すピッチPの設定
により、MR効果素子2の形成されていない板状基体3
の部分が重なり合う各MR効果素子2の間に配置され直
接接しないようになっている。
【0024】これによって、図1(a)、(b)に示す
ように、複数のMR効果素子2が記録部11に沿って並
ぶ磁気ヘッドアレイ1を製造することができる。図3
は、第1実施例における磁気ヘッドアレイ1の特性を説
明する図である。図3(a)は、各MR効果素子2にお
ける磁界と抵抗変化率との関係を示すものであり、この
場合には、異方性磁界約40(Oe)、MR比3.9
(%)となっている。
【0025】また、図3(b)は、第1実施例における
磁気ヘッドアレイ1の読み取り特性を示すものである。
この例では、図1(a)に示す磁気記録カード10の記
録部11に書き込まれている記録信号のパターン幅が
0.5mmであり、第1実施例における磁気ヘッドアレ
イ1の板状基体3としてポリエチレンを用いている場合
の特性を示している。また、図中破線に示すように、M
R効果素子2を0.05mmピッチで配置している。こ
れに示すように、第1実施例の磁気ヘッドアレイ1で得
た読み取り信号では、確実に記録信号の切り替わり(O
N/OFF)を検知していることが分かる。なお、板状
基体3として、ポリエチレン以外のポリイミドや塩化ビ
ニルを用いた場合でも同様な読み取り信号を得ることが
できている。
【0026】このような製造方法により、板状基体3に
複数のMR効果素子2のパターンを形成し、これを折り
曲げて重ね合わせるという簡単な作業で高密度の磁気ヘ
ッドアレイ1を製造することが可能となる。この例で
は、厚さ25μmの板状基体3を用いていることから、
各MR効果素子2のピッチは25μm×2=50μmと
なる。
【0027】同様にして、厚さ10μmの板状基体3を
用いることでMR効果素子2を20μmピッチで並べた
磁気ヘッドアレイ1を製造することも可能となる。この
ように、板状基体3の厚さの変更によって、磁気ヘッド
アレイ1におけるMR効果素子2のピッチを容易に変更
することも可能となる。
【0028】次に、図4に基づいて第2実施例における
磁気ヘッドアレイ1の説明を行う。この磁気ヘッドアレ
イ1は、MR効果素子2が板状基体3の面3aと略垂直
な方向に並ぶ点では図1に示す第1実施例の磁気ヘッド
アレイ1と同様であるが、特にその製造方法で異なって
いる。
【0029】すなわち、先ず図4(a)に示すように、
例えば、ポリイミド、ポリエチレン、塩化ビニル等から
成る厚さ25μmのフレキシブルな板状基体3を使用
し、その面3a上にRFスパッタリング法を用いてNi
−Co合金から成る複数のMR効果素子2のパターンを
形成する。この際、例えば、スパッタパワーを300
W、スパッタガスをAr、ガス圧力を1.4Pa、ター
ゲット組成をNi80Co20としたスパッタリング条件で
行う。ここで形成されるMR効果素子2のパターンは、
第1実施例と同様に、センサ部21と引き出し電極部2
2とから構成される。
【0030】第1実施例における磁気ヘッドアレイ1の
製造方法と異なる点は、このパターン形成の際、隣合う
MR効果素子2の隙間dを、板状基体3の厚さの約2倍
にしておく点である。例えば厚さ25μmの板状基体3
を用いた場合には、25μm×2=50μm程度に隙間
dを設定する。
【0031】次に、図示しないが、MR効果素子2を形
成していない他の板状基体を用意し、これを先の板状基
体3すなわちMR効果素子2が形成された板状基体3の
素子形成面に重ね合わせる処理を行う。これは、後の工
程で板状基体3の折り曲げを行った際、対向するMR効
果素子2同士の電気的絶縁を保つためである。
【0032】次いで、MR効果素子2の形成された板状
基体3とMR効果素子2の形成されていない他の板状基
体とが重なったものを、各MR効果素子2の隙間dの略
中央部分で交互に折り曲げて重ね合わせる処理を行う。
これによって、図4(b)に示すような第2実施例にお
ける磁気ヘッドアレイ1が完成する。
【0033】第2実施例における磁気ヘッドアレイ1で
は、板状基体3の折り曲げによって、各MR効果素子2
が板状基体3の面3aと略垂直な方向に板状基体3の厚
さの2倍のピッチで並ぶとともに、対向するMR効果素
子2の間に他の板状基体4を挟む状態のものとなる。こ
れによって、各MR効果素子2の間には、他の板状基体
4または板状基体3のいずれかが挟持される状態となり
電気的な絶縁を保てるようになる。
【0034】図5は、第2実施例における磁気ヘッドア
レイ1の読み取り特性を説明する図である。すなわち、
この例では、磁気記録カード10の記録部11(図1
(a)参照)に書き込まれている記録信号のパターン幅
が0.5mmであり、第2実施例における磁気ヘッドア
レイ1のMR効果素子2を0.05mmピッチで配置し
た場合の特性を示すものである。これに示すように、第
2実施例における磁気ヘッドアレイ1で得た読み取り信
号では、確実に記録信号の切り替わり(ON/OFF)
を検知していることが分かる。
【0035】第2実施例における磁気ヘッドアレイ1で
も、第1実施例と同様に板状基体3の厚さの変更によっ
て、磁気ヘッドアレイ1におけるMR効果素子2のピッ
チを容易に変更することが可能である。
【0036】次に、図6に基づいて第3実施例における
磁気ヘッドアレイ1の説明を行う。第3実施例における
磁気ヘッドアレイ1は、MR効果素子2が板状基体3の
面3aと略垂直な方向に並ぶ点では図1および図4に示
す第1実施例および第2実施例の磁気ヘッドアレイ1と
同様であるが、これらとは特に製造方法で異なってい
る。
【0037】すなわち、図6(a)に示すように、先
ず、第1実施例および第2実施例における磁気ヘッドア
レイ1の製造方法と同様に、例えば、ポリイミド、ポリ
エチレン、塩化ビニル等から成る厚さ50μmのフレキ
シブルな板状基体3を使用し、その面3a上にRFスパ
ッタリング法を用いてNi−Co合金から成る複数のM
R効果素子2のパターンを形成する。この際、例えば、
スパッタパワーを300W、スパッタガスをAr、ガス
圧力を1.4Pa、ターゲット組成をNi80Co 20とし
たスパッタリング条件で行う。ここで形成されるMR効
果素子2のパターンは、第1実施例および第2実施例と
同様に、センサ部21と引き出し電極部22とから構成
される。
【0038】第1実施例および第2実施例における磁気
ヘッドアレイ1の製造方法と異なる点は、このパターン
形成の際、隣合うMR効果素子2の隙間を、板状基体3
の端辺3d側からd1 ,d2 ,d3 ,d4 ,d5
6 ,…と徐々に大きく設定する点である。例えば、厚
さ50μmの板状基体3を用いる場合、その端辺3dか
1番目のMR効果素子2と2番目のMR効果素子2との
隙間d1 を100μm、2番目のMR効果素子2と3番
目のMR効果素子2との隙間d2 を2×100μm、3
番目のMR効果素子2と4番目のMR効果素子2との隙
間d3 を3×100μmというように、板状基体3の厚
さに依存する分だけ徐々に増加させる。
【0039】次に、図6(b)に示すように、MR効果
素子2が形成された板状基体3をその端辺3dから折り
畳んでロール状に巻き付けていく。先に説明したよう
に、各MR効果素子2の隙間はその端辺3dから徐々に
増加するよう設定してあるため、ロール状に巻き付けて
いくことによって各MR効果素子2は、1番目のMR効
果素子2を中心として板状基体3の面3aと略垂直な方
向に両側に広がっていく状態となる。これにより、各M
R効果素子2が板状基体3の厚さ分の間隔を開けて並ぶ
磁気ヘッドアレイ1を製造することができるようにな
る。
【0040】図7は、第3実施例における磁気ヘッドア
レイ1の読み取り特性を説明する図で、(a)はMR効
果素子2のスパッタリング形成時のターゲット組成比を
Ni 80Co20とした場合、(b)はMR効果素子2のス
パッタリング形成時のターゲット組成比をNi90Fe10
とした場合である。また、いずれにおいても、磁気記録
カード10の記録部11(図1(a)参照)に書き込ま
れている記録信号のパターン幅が0.5mmであり、第
3実施例における磁気ヘッドアレイ1のMR効果素子2
を0.05mmピッチで配置した場合の特性を示すもの
である。
【0041】これに示すように、いずれのターゲット組
成比でMR効果素子2を形成しても、第3実施例におけ
る磁気ヘッドアレイ1で得た読み取り信号では、確実に
記録信号の切り替わり(ON/OFF)を検知している
ことが分かる。なお、ターゲット組成比がNi90Fe10
である場合のMR効果素子2の特性は、異方性磁界約2
0(Oe)、MR比2.5%であり、また、ターゲット
組成比をNi90Fe10にする方(図7(b)参照)が、
ターゲット組成比をNi80Co20にする場合(図7
(a)参照)と比べて読み取り信号におけるエッジ部分
の傾斜を増加させることができる。
【0042】第3実施例における磁気ヘッドアレイ1で
も、第1実施例および第2実施例と同様に板状基体3の
厚さの変更によって、磁気ヘッドアレイ1におけるMR
効果素子2のピッチを容易に変更することが可能であ
る。
【0043】これら第1実施例〜第3実施例における磁
気ヘッドアレイ1では、主としてMR効果素子2の素子
列20(図1(b)参照)が磁気記録カード10の記録
部11(図1(a)参照)に沿って1列に並ぶ例を示し
たが、本発明はこれに限定されず、例えば2列や3列、
またはそれ以上の列となっていても良い。
【0044】MR効果素子2の素子列20が多列となる
場合には、複数のMR効果素子2を形成した板状基体3
を折り曲げたり、巻き付けたりして重ね合わせる際に、
2つのMR効果素子2毎や3つのMR効果素子2毎な
ど、素子列20の数に応じたMR効果素子2毎に折り曲
げや巻き付けを行うようにすれば、先に説明した製造方
法と同様な手順によって容易に多列の磁気ヘッドアレイ
を完成させることが可能となる。
【0045】また、第1実施例〜第3実施例におけるい
ずれの実施例においても、磁気記録カード10の記録部
11(図1(a)参照)に書き込まれた磁気情報を読み
取るMR効果素子2を素子列20に備えた読み取り用の
磁気ヘッドアレイ1の場合を例として説明したが、この
記録部11へ磁気情報の書き込みを行う書き込み用の磁
気ヘッドアレイ1であっても同様である。すなわち、書
き込み用の磁気ヘッドアレイ1の場合には、板状基体3
にMR効果素子2を形成する代わりに、記録したい情報
に基づく磁界を発生させる書き込み素子(磁界発生素
子)を形成すればよい。なお、この書き込み素子の形成
については後の実施例の説明において詳述する。
【0046】次に、図8に基づいて第4実施例における
磁気ヘッドアレイ1の説明を行う。図8は、第1実施例
における磁気ヘッドアレイ1を説明する図で、(a)は
平面図、(b)は(a)のB部拡大平面図である。図8
(a)に示すように、第4実施例における磁気ヘッドア
レイ1は、磁気記録カード10の記録部11に沿って、
先に説明したMR効果素子2と、記録部11への磁気情
報の書き込みを行う書き込み素子5とが複数配置されて
いるものである。すなわち、第4実施例の磁気ヘッドア
レイ1は、記録部11への磁気情報の書き込みと読み取
りとの両方を行うことができる書き込み/読み取り用の
装置である。
【0047】複数のMR効果素子2は、図8(b)に示
すように、例えばポリイミド、ポリエチレン、塩化ビニ
ル等を用いたフレキシブル基板から成る板状基体3の面
上に形成され、この面と略垂直な方向に沿って並べられ
て素子列20の一部を構成している。また、複数の書き
込み素子5は、同様なポリイミド、ポリエチレン、塩化
ビニル等を用いたフレキシブル基板から成る第2板状基
体6の面上に形成され、この面と略垂直な方向に沿って
並べらて素子列20の一部を構成している。
【0048】磁気記録カード10の記録部11に所定の
磁気情報を書き込む場合には、この磁気ヘッドアレイ1
に沿って記録部11を配置した状態で、磁気ヘッドアレ
イ1に接続される信号生成部13から複数の書き込み素
子5へ磁気情報に応じた電気信号を与える。これによっ
て、各書き込み素子5から電気信号に応じた磁界が発生
し、記録部11へその磁界に基づく情報を転写する。
【0049】また、記録部11に書き込まれた磁気情報
を読み取りには、この磁気ヘッドアレイ1に沿って記録
部11を配置した状態で、記録部11から発生する漏洩
磁界を各MR効果素子2にて受ける。この漏洩磁界の有
無により各MR効果素子2の電気抵抗値が変化すること
から、この変化を信号検出部12にて得て、所定の電気
信号に変換する。これによって、記録部11に書き込ま
れた磁気情報を読み取りことができるようになる。
【0050】次に、第4実施例における磁気ヘッドアレ
イ1の製造方法を説明する。図9は第4実施例における
磁気ヘッドアレイの製造方法を説明する図である。先
ず、図9(a)に示すように、例えば、ポリイミド、ポ
リエチレン、塩化ビニル等から成る厚さ25μmのフレ
キシブルな板状基体3を使用し、その面3a上にRFス
パッタリング法を用いてNi−Co合金から成る複数の
MR効果素子2のパターンを形成する。この際、例え
ば、スパッタパワーを300W、スパッタガスをAr、
ガス圧力を1.4Pa、ターゲット組成をNi80Co20
としたスパッタリング条件で行う。なお、ここで形成さ
れるMR効果素子2のパターンは、センサ部21と引き
出し電極部22とから構成される。
【0051】次に、同様な材質である例えばポリイミ
ド、ポリエチレン、塩化ビニル等から成る厚さ25μm
のフレキシブルな第2板状基体6を使用し、その面6a
上に複数の書き込み素子5を形成する。書き込み素子5
は、主として下部磁性層51、上部磁性層52およびコ
イル53から構成され、コイル53へ流れる電流によっ
て下部磁性層51、上部磁性層52から所定の磁界を発
生できるようになっている。
【0052】ここで、書き込み素子5の製造工程を図1
0に基づいて説明する。先ず、図10(a)に示すよう
に、第2板状基体6の面6a上に例えばパーマロイから
成る下部磁性層51を形成する。次いで、図10(b)
に示すように、下部磁性層51の上にキャップ層51a
を形成した後、絶縁層51bを形成する。
【0053】次に、図10(c)に示すように、絶縁層
51bの上に例えば銅から成るコイル53をフォトリソ
グラフィー法を用いて形成する。続いて、図10(d)
に示すように、コイル53を覆う状態に絶縁層53aを
被着し、その後、図10(e)に示すように絶縁層53
aの上に例えばパーマロイから成る上部磁性層52を形
成する。そして、この上部磁性層52を覆うように保護
膜54を形成する。
【0054】このようにして、図9(b)に示すような
複数の書き込み素子5を第2板状基体6の面6a上に形
成した後は、図9(a)に示す複数のMR効果素子2が
形成された板状基体3とこの第2板状基体6とを重ね合
わせる処理を行う(図示せず)。さらに、この状態で図
2(b)に示すような折り曲げを行い、最終的に図10
(b)に示すような複数のMR効果素子2および書き込
み素子5が素子列20として並ぶ磁気ヘッドアレイ1を
形成する。
【0055】この磁気ヘッドアレイ1において、図1
(a)に示す信号検出部12および信号生成部13との
接続は、引き出し電極部22(図9(a)参照)をセン
サ部21(図9(a)参照)が並ぶ面以外の面に引き回
して電気的な配線を行うことができる。つまり、センサ
部21の近傍には、配線のためのスルーホールやその他
の端子を設ける必要がなく、各MR効果素子2および書
き込み素子5の間隔を狭くしても短絡等の問題を起こさ
ずに信号検出部12や信号生成部13との配線を行うこ
とが可能となる。
【0056】図11は、第4実施例における磁気ヘッド
アレイ1の特性を説明する図である。すなわち、この例
では、磁気ヘッドアレイ1の複数の書き込み素子5によ
って磁気記録カード10の記録部11(図8(a)参
照)に0.5mmのパターン幅から成る記録信号を的確
に書き込むことができることを示している。さらに、磁
気ヘッドアレイ1のMR効果素子2を0.05mmピッ
チで配置した場合に、この磁気ヘッドアレイ1で得られ
る読み取り信号では、確実に記録信号の切り替わり(O
N/OFF)を検知していることが分かる。なお、この
磁気ヘッドアレイ1の書き込みおよび読み取り特性は、
板状基体3および第2板状基体6がポリイミド、ポリエ
チレン、塩化ビニルのいずれの材料から成る場合であっ
ても同様な結果となる。
【0057】次に、図12に基づいて第5実施例におけ
る磁気ヘッドアレイ1の説明を行う。第5実施例におけ
る磁気ヘッドアレイ1は、MR効果素子2および書き込
み素子5が板状基体3および第2板状基体6の面と略垂
直な方向に並ぶ点では図8に示す第4実施例の磁気ヘッ
ドアレイ1と同様であるが、これとは特に製造方法で異
なっている。
【0058】すなわち、図12(a)および(b)にお
いて、第5実施例における磁気ヘッドアレイ1の2つの
態様を示している。図12(a)に示す磁気ヘッドアレ
イ1では、先ず、板状基体3の面上に複数のMR効果素
子2のパターンを、端辺3dの方からその間隔を徐々に
増しながら形成し(図6(a)参照)する。次いで、第
2板状基体6の面上に複数の書き込み素子5を、その端
辺6dの方からMR効果素子2の間隔と合わせて形成す
る。
【0059】そして、この板状基体3のMR効果素子2
と第2板状基体6の書き込み素子5とが対向するように
重ね合わせた状態で、端辺3d、6dを内側として折り
畳んでロール状に巻き付けていく。
【0060】先に説明したように、各MR効果素子2お
よび書き込み素子5の隙間はその端辺3dから徐々に増
加するよう設定してあるため、ロール状に巻き付けてい
くことによって各MR効果素子2および各書き込み素子
5は、1番目のMR効果素子2および書き込み素子5を
中心として板状基体3の面3aと略垂直な方向に両側に
広がっていく状態となる。
【0061】これにより、1つのMR効果素子2と1つ
の書き込み素子5とが隣接したものが板状基体3および
第2板状基体6の厚さに応じた間隔を開けて複数並ぶ磁
気ヘッドアレイ1を製造することができるようになる。
なお、MR効果素子2と書き込み素子5とが隣接してい
ても、図10(f)で示すように書き込み素子5には保
護膜54が形成されているため、電気的に絶縁状態とな
っている。
【0062】また、図12(b)に示す磁気ヘッドアレ
イ1では、先の例と同様に、先ず板状基体3の面上に複
数のMR効果素子2のパターンを、端辺3dの方からそ
の間隔を徐々に増しながら形成し(図6(a)参照)、
さらに、第2板状基体6の面上に複数の書き込み素子5
を、その端辺6dの方からMR効果素子2の間隔と合わ
せて形成する。
【0063】次いで、この板状基体3と第2板状基体6
とを重ね合わせる際、MR効果素子2の形成された面
と、書き込み素子5が形成されていない面とを合わせる
ようにして重ね合わせを行う。そして、この状態で、端
辺3d、6dを内側とした折り畳みを行いロール状に巻
き付けていく。
【0064】先に説明したように、各MR効果素子2お
よび書き込み素子5の隙間はその端辺3dから徐々に増
加するよう設定してあるため、ロール状に巻き付けてい
くことによって各MR効果素子2および各書き込み素子
5は、1番目のMR効果素子2および書き込み素子5を
中心として板状基体3の面3aと略垂直な方向に両側に
広がっていく状態となる。
【0065】これにより、各MR効果素子2と各書き込
み素子5とが交互にしかも同じピッチで並ぶ磁気ヘッド
アレイ1を製造することができるようになる。この磁気
ヘッドアレイ1では、板状基体3または第2板状基体6
が各MR効果素子2および書き込み素子5との間に配置
されて電気的な絶縁を保つことになる。
【0066】第4実施例および第5実施例で説明した磁
気ヘッドアレイ1では、いずれも複数のMR効果素子2
および書き込み素子5から構成される素子列20(図8
(b)参照)が1列に並ぶ例を説明したが、本発明はき
れに限定されず、例えば、2列や3列、またはそれ以上
の列となっていても良い。
【0067】素子列20が多列となる場合には、複数の
MR効果素子2および書き込み素子5が形成された板状
基体3および第2板状基体6を折り曲げたり、巻き付け
たりして重ね合わせる際、並べる素子列20の数に応じ
たMR効果素子2および書き込み素子5毎に折り曲げや
巻き付けを行うようにすれば、先に説明した製造方法と
同様な手順によって容易に多列の磁気ヘッドアレイを完
成させることが可能となる。
【0068】また、本実施例で説明した磁気ヘッドアレ
イ1においては、いずれも長尺状の板状基体3を使用
し、これに複数のMR効果素子2や書き込み素子5を形
成して折り畳んだり巻き付けたりして素子列20を形成
した例を示したが、本発明の磁気ヘッドアレイ1はこの
ようなものに限定されず、例えば分割した板状基体3の
面3a上にMR効果素子2や書き込み素子5を1個また
は数個づつ形成しておき、この板状基体3を面3aと略
垂直な方向に複数積み重ねて素子列20を形成したもの
であっても良い。
【0069】また、本実施例では、磁気記録媒体として
磁気記録カード10に設けられた記録部11を用いた説
明を行ったが、本発明はこれに限定されず、金融機関の
通帳に設けられた磁気ストライプや、他の磁気バーコー
ド等のような磁気記録媒体であっても同様である。さら
に、本実施例で示した具体的な数値は一例であり、本発
明はこれらの値に限定されることはない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ドアレイおよびその製造方法によれば次のような効果が
ある。すなわち、板状基体の面上に複数の磁気抵抗効果
素子や磁界発生素子が並ぶ素子列を形成し、この複数の
磁気抵抗効果素子や磁界発生素子を板状基体の面と略垂
直な方向に重ねるようにしているため、板状基体の厚さ
や素子の形成厚さに応じて各素子のピッチを設定できる
高密度な磁気ヘッドアレイを提供することが可能とな
る。
【0071】しかも、板状基体の面方向に沿って各素子
と導通する引き出し電極部等を形成できることから、こ
の引き出し電極部等が素子のピッチに影響を及ぼすこと
がなく、電気的な配線に関する面積等を考慮せずに素子
のピッチを決定できる。これによって、磁気ヘッドアレ
イの高密度化を大幅に進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における磁気ヘッドアレイを説明す
る図である。
【図2】第1実施例における磁気ヘッドアレイの製造方
法を説明する図である。
【図3】第1実施例における磁気ヘッドアレイの特性を
説明する図である。
【図4】第2実施例における磁気ヘッドアレイを説明す
る図である。
【図5】第2実施例における磁気ヘッドアレイの特性を
説明する図である。
【図6】第3実施例における磁気ヘッドアレイを説明す
る図である。
【図7】第3実施例における磁気ヘッドアレイの特性を
説明する図である。
【図8】第4実施例における磁気ヘッドアレイを説明す
る図である。
【図9】第4実施例における磁気ヘッドアレイの製造方
法を説明する図である。
【図10】書き込み素子の製造工程を示す断面図であ
る。
【図11】第4実施例における磁気ヘッドアレイの特性
を説明する図である。
【図12】第5実施例における磁気ヘッドアレイを説明
する図である。
【図13】第5実施例における磁気ヘッドアレイの特性
を説明する図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッドアレイ 2 MR効果素子 3 板状基体 10 磁気記録カード 11 記録部 12 信号検出部 20 素子列 21 センサ部 22 引き出し電極部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録部に書き込まれた所定の
    磁気情報を、磁気の有無によって電気抵抗値が変化する
    磁気抵抗効果素子の素子列によって読み取る磁気ヘッド
    アレイであって、 前記素子列は、板状基体の面上に形成された前記磁気抵
    抗効果素子を、該板状基体の面と略垂直な方向に複数重
    ね合わせたものから成ることを特徴とする磁気ヘッドア
    レイ。
  2. 【請求項2】 所定の電気情報に応じた磁界を発生させ
    る磁界発生素子の素子列によって記録媒体の記録部に対
    する磁気情報の記録を行う磁気ヘッドアレイであって、 前記素子列は、板状基体の面上に形成された前記磁界発
    生素子を、該板状基体の面と略垂直な方向に複数重ね合
    わせたものから成ることを特徴とする磁気ヘッドアレ
    イ。
  3. 【請求項3】 記録媒体の記録部に対する磁気情報の書
    き込みを行うため、所定の電気情報に応じた磁界を発生
    させる磁界発生素子が複数並ぶ書き込み用素子列と、該
    記録部に書き込まれた磁気情報の読み取りを行うため、
    磁気の有無によって電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果
    素子が複数並ぶ読み取り用素子列とを備える磁気ヘッド
    アレイであって、 前記書き込み用素子列は、板状基体の面上に形成された
    前記磁界発生素子を、該板状基体の面と略垂直な方向に
    複数重ね合わせたものから成り、 前記読み取り用素子列は、板状基体の面上に形成された
    前記磁気抵抗効果素子を、該板状基体の面と略垂直な方
    向でかつ前記磁界発生素子の並ぶ方向に複数重ね合わせ
    たものから成ることを特徴とする磁気ヘッドアレイ。
  4. 【請求項4】 記録媒体の記録部に書き込まれた所定の
    磁気情報を、磁気の有無によって電気抵抗値が変化する
    磁気抵抗効果素子の素子列によって読み取る磁気ヘッド
    アレイの製造方法であって、 長尺状の板状基体の面上における長手方向に沿って所定
    の間隔を開けて前記複数の磁気抵抗効果素子を形成する
    工程と、 前記板状基体を折り曲げて重ね合わせることにより、前
    記複数の磁気抵抗効果素子を該板状基体の面と略垂直な
    方向に重ね合わせる工程とから成ることを特徴とする磁
    気ヘッドアレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 所定の電気情報に応じた磁界を発生させ
    る磁界発生素子の素子列によって記録媒体の記録部に対
    する磁気情報の記録を行う磁気ヘッドアレイの製造方法
    であって、 長尺状の板状基体の面上における長手方向に沿って所定
    の間隔を開けて前記複数の磁界発生素子を形成する工程
    と、 前記板状基体を折り曲げて重ね合わせることにより、前
    記複数の磁界発生素子を該板状基体の面と略垂直な方向
    に重ね合わせる工程とから成ることを特徴とする磁気ヘ
    ッドアレイの製造方法。
  6. 【請求項6】 記録媒体の記録部に対する磁気情報の書
    き込みを行うため、所定の電気情報に応じた磁界を発生
    させる磁界発生素子が複数並ぶ書き込み用素子列と、該
    記録部に書き込まれた磁気情報の読み取りを行うため、
    磁気の有無によって電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果
    素子が複数並ぶ読み取り用素子列とを備える磁気ヘッド
    アレイの製造方法であって、 長尺状の第1板状基体の面上における長手方向に沿って
    所定の間隔を開けて前記複数の磁界発生素子を形成する
    工程と、 長尺状の第2板状基体の面上における長手方向に沿って
    所定の間隔を開けて前記複数の磁気抵抗効果素子を形成
    する工程と、 前記第1板状基体と前記第2板状基体とを重ね合わせた
    後に折り曲げて重ね合わせることにより、前記複数の磁
    界発生素子および複数の磁気抵抗効果素子を前記第1板
    状基体および第2板状基体の面と略垂直な方向に重ね合
    わせる工程とから成ることを特徴とする磁気ヘッドアレ
    イの製造方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体の記録部に対する磁気情報の書
    き込みを行うため、所定の電気情報に応じた磁界を発生
    させる磁界発生素子が複数並ぶ書き込み用素子列と、該
    記録部に書き込まれた磁気情報の読み取りを行うため、
    磁気の有無によって電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果
    素子が複数並ぶ読み取り用素子列とを備える磁気ヘッド
    アレイの製造方法であって、 長尺状の板状基体の面上における長手方向に沿って所定
    の間隔を開けて前記複数の磁界発生素子と前記複数の磁
    気抵抗効果素子とを交互に形成する工程と、 前記板上基体を折り曲げて重ね合わせることにより、前
    記複数の磁界発生素子および複数の磁気抵抗効果素子を
    前記板状基体の面と略垂直な方向に重ね合わせる工程と
    から成ることを特徴とする磁気ヘッドアレイの製造方
    法。
JP15125695A 1995-06-19 1995-06-19 磁気ヘッドアレイおよびその製造方法 Pending JPH097119A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189055A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016189055A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ

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