JPH07220242A - アレイ型磁気ヘッド - Google Patents

アレイ型磁気ヘッド

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JPH07220242A
JPH07220242A JP833094A JP833094A JPH07220242A JP H07220242 A JPH07220242 A JP H07220242A JP 833094 A JP833094 A JP 833094A JP 833094 A JP833094 A JP 833094A JP H07220242 A JPH07220242 A JP H07220242A
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JP
Japan
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magnetic
head
magnetoresistive effect
magnetic film
film
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Withdrawn
Application number
JP833094A
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English (en)
Inventor
Kiminori Maeno
仁典 前野
Haruki Yamane
治起 山根
Masanobu Kobayashi
政信 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッド及び磁気記録媒体を互いに静止さ
せたまま磁気情報を読み取るようにしたアレイ型磁気ヘ
ッドにおいて、アレイ型磁気ヘッドを構成する磁気抵抗
効果素子の配線電極を減少させる。 【構成】 磁気抵抗効果を有する磁性膜12を帯状に延在
させる。そしてこの帯状の磁性膜12に対し複数の配線
電極14を接続し、かつ、これらの接続位置16を磁性膜12
の延在方向Pにおいて所定間隔で離間させる。隣接する
接続位置16の間の磁性膜部分12a と当該位置16の一対の
配線電極14(電極対T)とにより磁気抵抗効果素子18を
構成する。隣接する素子18において配線電極14を共通と
するので目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気抵抗効果を利用
して磁気情報を読み取るためのアレイ型磁気ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁界の作用で電気抵抗が変化する磁性材
料を用いた磁気抵抗効果素子の研究が盛んに行なわれて
いる。現状において実用化されている磁性材料は、主と
して、Ni−Co合金、Ni−Fe合金或はNi−Co
−Fe合金といった強磁性材料である。この磁性材料を
真空蒸着法、スパッタ法などにより基板上に堆積させ
て、磁気抵抗効果素子を形成する。基板としては、例え
ばSi或はガラス基板が用いられる。
【0003】磁気抵抗効果素子は耐環境性及び耐衝撃性
に優れる、小型であるといった利点を有し、このような
利点を活かして磁気エンコーダ、磁気ヘッド、磁気セン
サそのほかに応用されている。例えば、磁気エンコーダ
への応用例として文献1:日本応用磁気学会誌,VOL.1
6, NO.1, 1992, p.29〜35特にp.29〜 30 に開示されて
いるものや、磁気ヘッドへの応用例として文献2:IEEE
TRANSACTIONS ON MAGNETICS(「アイイーイーイー ト
ランザクションズ オン マグネティクス」),VOL.MAG
-11, NO.4, JULY 1975, p.1039 〜1050特にp.1047〜 10
48 に開示されているものがある。
【0004】磁気ヘッドにおいては、磁気抵抗効果素子
を一素子だけ用いることが多く、磁気抵抗効果素子をア
レイ化して用いることは極めて少ない。アレイ化した例
としては、文献2のFig.12及びFig.13に開示されている
バブルドメイン検出用のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の磁
気ヘッドにおいては、磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子と
磁気記録媒体の記録部分とを近接させ、そしてこれら素
子及び記録部分を相対的に移動させて記録部分の磁気情
報を読み取る。従って磁気ヘッド及び又は磁気記録媒体
を移動させるための移動機構が必要となり、この場合、
磁気情報読取装置の構成が複雑になる。
【0006】そこでこの出願の発明者等は、磁気情報読
取装置の構成を簡単化するための種々の検討を行った。
まず磁気記録媒体の記録部を観察すると、記録部には磁
気情報記録方向に沿って複数の磁区が配置されており、
相隣接する磁区の磁化方向を逆向きとすることにより磁
気情報を記録している。代表的な記録方法としては、磁
区の磁化方向を記録部の記録面に沿う方向とする方法
A、記録部の記録面に垂直な方向とする方法Bがある。
いずれの場合も、磁区境界部分と境界から遠ざかった磁
区中央部分とで漏洩磁界の向きが異なる。方法Aの場
合、磁区境界部分が漏洩磁界の吹き出し領域或は吸い込
み領域となり、従って漏洩磁界の向きは磁区境界部分に
おいて記録部の記録面にほぼ垂直な向きとなり磁区中央
部分において記録部の記録面にほぼ平行な向きとなる。
また方法Bの場合、磁区中央部分が漏洩磁界の吹き出し
領域或は吸い込み領域となり、従って漏洩磁界の向きは
磁区中央部分において記録部の記録面にほぼ垂直な向き
となり磁区境界部分において記録部の記録面にほぼ平行
な向きとなる。
【0007】この出願の発明者等はこの点に着目し、記
録部の磁気情報記録方向に沿って複数の磁気抵抗効果素
子を配置し、これら素子の抵抗値変化を検出することに
より、磁気ヘッド及び磁気記録媒体を互いに静止させた
ままでも磁気情報を読み取れることに気付いた。磁気抵
抗素子の抵抗値は当該素子に作用する漏洩磁界の強さに
応じて変化するからである。例えば磁区境界部分の位置
を、磁気情報として利用することができる。
【0008】磁気ヘッド及び磁気記録媒体を互いに静止
させたまま磁気情報を読み取るのに有効な磁気記録媒体
としては、キャッシュカード、クレジットカードといっ
た磁気カードを考えることができる。
【0009】ところで磁気抵抗効果素子の基本的な構成
は、磁性膜(磁性材料)に二本の配線電極を接続した構
成となる。従って磁気情報記録方向に沿って複数の磁気
抵抗効果素子を配列してアレイ型磁気ヘッドを構成する
と、各磁気抵抗効果素子に二本ずつ配線電極を設けるこ
ととなり、アレイ型磁気ヘッドの小型化の妨げとなる。
【0010】この発明の第一の目的は、磁気情報記録方
向に沿って複数の磁気抵抗効果素子を配列したアレイ型
磁気ヘッドにおいて、磁気抵抗効果素子の配線電極を減
少させることにある。
【0011】また第二の目的は、磁気情報記録方向に沿
って複数の磁気抵抗効果素子を配列したアレイ型磁気ヘ
ッドにおいて、磁気抵抗効果素子の配線電極を減少さ
せ、かつ、配線電極の接続端子配設位置の自由度を高め
ることにある。
【0012】また第三の目的は、磁気情報記録方向に沿
って複数の磁気抵抗効果素子を配列したアレイ型磁気ヘ
ッドにおいて、磁気抵抗効果素子の配線電極を減少さ
せ、かつ、磁気抵抗効果素子の抵抗値変化を各素子毎に
検出できるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
め、この発明のアレイ型磁気ヘッドは、ヘッド基板と、
ヘッド基板上に設けた磁性膜及び配線電極とを備え、磁
性膜を帯状に延在させた磁気抵抗効果を有する膜とし、
磁性膜に対し、その延在方向において所定間隔で離間さ
せた接続位置で、複数の配線電極を電気接続し、磁性膜
の延在方向において相隣合う接続位置の間の磁性膜部分
と当該接続位置の一対の配線電極とにより磁気抵抗効果
素子を構成して成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】このような構成によれば、磁気抵抗効果を有す
る磁性膜を帯状に延在させる。そしてこの帯状の磁性膜
に対し複数の配線電極を電気接続すると共に、これらの
接続位置を、磁性膜の延在方向において所定間隔で離間
させる。この結果、相隣合う接続位置の間の磁性膜部分
と当該接続位置の一対の配線電極とにより、磁気抵抗効
果素子を構成でき、かつ、磁性膜の延在方向に所定間隔
で並んだ複数の磁気抵抗効果素子を得ることができる。
【0015】この素子列において隣接する2つの磁気抵
抗効果素子に着目すると、これら素子の境界領域に位置
する配線電極は、これら素子の共通の配線電極となる。
【0016】またこの素子列を、磁気記録媒体の磁気情
報記録方向に沿うように配置し、そして各素子毎に素子
の抵抗値変化を検出することにより、磁気記録情報を読
み取ることができる。磁気記録媒体の記録部において
は、一般に、磁区境界部分と境界から遠ざかった磁区中
央部分とで漏洩磁界の向きが異なる。一方、磁気抵抗効
果素子の抵抗値は当該素子に作用する漏洩磁界の強さに
応じて変化するので、磁区境界部分に位置する磁気抵抗
効果素子と磁区中央部分に位置する磁気抵抗効果素子と
でそれぞれの抵抗値は異なる。しかもこの抵抗値の違い
は、素子列を構成する複数の磁気抵抗効果素子と磁気記
録媒体の記録部とを互いに静止させたままでも、生じ
る。従って、これら素子及び記録部を互いに静止させた
ままで、磁気記録情報を読み取ることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明の実施例につ
き説明する。尚、図面は発明が理解できる程度に概略的
に示してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定する
ものではない。
【0018】図1(A)及び(B)は第一実施例の構成
を概略的に示す平面図及び側面図である。同図に示すア
レイ型磁気ヘッド8は、ヘッド基板10と、このヘッド
基板10上に設けた磁性膜12及び配線電極14とを備
える。図中、磁性膜12を右上りハッチングを付して示
すと共に、配線電極14を左上りハッチングを付して示
す。
【0019】磁性膜12は帯状に延在させた磁気抵抗効
果を有する膜である。この磁性膜12に対し複数の配線
電極14を電気接続し、かつ、これら膜12及び電極1
4の接続位置16を磁性膜12の延在方向Pにおいて所
定間隔で離間させる。そして磁性膜12の延在方向Pに
おいて相隣合う2つの接続位置16の間の磁性膜部分1
2aと当該2つの接続位置16の一対の配線電極14と
により、磁気抵抗効果素子18を構成し、延在方向Pに
並んだ複数の磁気抵抗効果素子18を得る。以下、磁気
抵抗効果素子18を構成する一対の配線電極14を、電
極対Tとも称する。
【0020】ここで、この素子列において相隣合う2つ
の磁気抵抗効果素子18、例えば図中に符号181及び
182で示す磁気抵抗効果素子18に着目する。これら
素子181及び182の電極対Tをそれぞれ符号T1及
びT2を付して示せば、延在方向Pに順次に配置した配
線電極141、142及び143において、配線電極1
41及び142により電極対T1を、また配線電極14
2及び143により電極対T2を構成できる。従って相
隣合う磁気抵抗効果素子181及び182の境界領域に
位置する配線電極142は、これら素子181及び18
2に共通である。従ってこのように相隣合う2つの磁気
抵抗効果素子18の境界領域に位置する配線電極14を
共通とすることにより、各素子18毎に2本ずつ配線電
極14を設ける場合よりも、配線電極14の配設個数を
減らすことができる。
【0021】さらにこの実施例では、ヘッド基板10の
基板主面10a上に磁性膜12及び配線電極14を設
け、ヘッド基板10の基板端面のひとつ10bを磁気情
報の読取用端面とし、この読取用端面10bに近接させ
て磁性膜12を設ける。そして磁性膜12の読取用端面
10bとは反対側の側部に配線電極14を設ける。
【0022】図2は磁気ヘッドの使用方法の説明に供す
る図であって、図2(A)は磁気記録媒体の一例を示す
平面図、また図2(B)は磁気情報を読み取る場合にお
ける磁気抵抗効果素子の磁性膜と磁気記録媒体の記録部
との位置関係を示す図である。
【0023】この実施例の磁気ヘッドを用いて磁気情報
を読み取るのに適した磁気記録媒体の一例としては、図
2(A)示すように、キャッシュカード、クレジットカ
ードその他の磁気カード20を挙げることができる。磁
気カード20は基板22の一方の主面22aに、磁気情
報の記録部20bとしての磁気ストライプ(ストライプ
状の磁性膜或は磁気テープ)を設けて成る。記録部20
bには磁気情報記録方向Qに沿って複数の磁区が形成さ
れている。
【0024】磁気情報の読取時には、図2(A)及び
(B)に示すように磁気ヘッド8の磁性膜12を、磁気
情報記録方向Qに沿って記録部20bの始端位置Sから
終端位置Eまで延在させるようにして、磁気ヘッド8の
読取端面10bを記録部20bと対向させる。従って磁
気抵抗効果素子18が始端位置Sから終端位置Eまで所
定間隔で配列されることとなる。図示例では、磁気カー
ド主面20aに対してヘッド基板主面10aを鉛直に起
立させる。
【0025】磁性膜12に対して記録部20bからの漏
洩磁界を作用させることができるように、磁性膜12と
記録部20bとを近接させ或は当接させれば良いので、
磁気カード主面20a及びヘッド基板主面10aを直交
させなくとも良く、例えばこれら主面20a及び10a
が平行となっても良い。
【0026】図3は磁気情報の読取方法を概念的に示す
図である。ここでは、記録部20bの磁区の磁化方向
を、その記録面20b1に沿う方向としている。同図か
らも理解できるように、この場合には、磁区境界部分が
漏洩磁界の吹き出し領域或は吸い込み領域となり、従っ
て漏洩磁界の向きは、磁区境界部分において記録面20
b1にほぼ垂直な向きとなり磁区中央部分において記録
面20b1にほぼ平行な向きとなる。
【0027】従って磁気情報記録方向Qに沿って複数の
磁気抵抗効果素子18を配置し、これら素子18の抵抗
値変化を検出することにより、磁気ヘッド8及び磁気カ
ード20を互いに静止させたまま、磁気情報を読み取る
ことができる。磁気抵抗素子18の抵抗値は当該素子1
8に作用する漏洩磁界の強さに応じて変化するからであ
る。例えば磁区境界部分の位置を、磁気情報として利用
することができる。
【0028】磁気抵抗効果素子18の磁性膜部分12a
に電流を流した状態においては、漏洩磁界の作用による
抵抗値変化は、当該素子18の電極対T間の抵抗値自体
の変化として、或は電極対Tの間の電流値変化として、
或は電極対T間の電圧値変化として検出することができ
る。従って電極対Tの間の抵抗値、電流値、或は電圧値
を測定した測定結果に基づき、磁気情報を読み取ること
ができる。
【0029】図中、磁気抵抗効果素子181の配線電極
141及び142の間に流れる電流を符号I1を付して
示すと共に、磁気抵抗効果素子182の配線電極142
及び143の間に流れる電流を符号I2を付して示す。
これら相隣合う素子181及び182において、各素子
毎に個別に抵抗値変化を検出することができるのであれ
ば、電流I1及び電流I2を流すタイミングを同一タイ
ミングとしても良いし、異なるタイミングとしても良
い。
【0030】磁気カード20の場合、一般に、磁区の磁
化方向を記録面20b1に平行な方向とするので、ここ
ではこの場合につき説明したが、磁区の磁化方向が記録
面20b1に垂直な方向である場合にも、磁気ヘッド8
及び磁気カード20を互いに静止させたまま、磁気情報
を読み取ることができる。
【0031】磁区の磁化方向が記録面20b1に垂直な
方向である場合、磁区中央部分が漏洩磁界の吹き出し領
域或は吸い込み領域となり、従って漏洩磁界の向きは磁
区中央部分において記録部の記録面にほぼ垂直な向きと
なり磁区境界部分において記録部の記録面にほぼ平行な
向きとなる。従ってこの場合にも、磁気抵抗効果素子1
8に作用する漏洩磁界の向きは磁区中央部分及び磁区境
界部分とで異なる。この結果、磁区中央部部分に近接し
て位置する磁気抵抗効果素子18と、磁区境界部分に近
接して位置する磁気抵抗効果素子18とで抵抗値が異な
るので、磁気情報を読み取ることができる。
【0032】図4は第二実施例の構成を概略的に示す側
面図である。以下、第一実施例の構成成分に対応する構
成成分については同一の符号を付して示し、第一実施例
と同様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0033】この実施例では、磁気ヘッド8を複数個例
えば3個重ね合わせた構成としている。これら磁気ヘッ
ド8のヘッド基板10を、基板主面10aを重ね合わせ
るように並列配置する。磁気ヘッド8の重ね合わせ個数
は、記録部24の記録トラックの個数と同数とし、各磁
気ヘッド8の磁性膜12をそれぞれ記録トラックに相対
応する位置に配置する。各ヘッド基板10の主面10a
上に、磁性膜12及び配線電極14を設けてある。
【0034】図5は第二実施例の使用方法の説明に供す
る図である。同図においては、複数例えば3個の記録ト
ラック261、262及び263を、記録部24に設け
ている。記録トラック261、262及び263はそれ
ぞれ磁気情報記録方向Qに延在するストライプ状のトラ
ックであり、これらトラックを並列配置している。
【0035】磁気情報を読み取る際には、記録トラック
261、262及び263に、それぞれ対応する磁気ヘ
ッド8の磁性膜12を重ね合わせるようにして、記録ト
ラック261、262及び263と対応する磁気ヘッド
8の磁性膜12とを近接させる。
【0036】図6は第三実施例の構成を概略的に示す機
能ブロック図である。以下、第一実施例の構成成分と対
応する構成成分については同一の符号を付して示し、第
一実施例と同様の点についてはその詳細な説明を省略す
る。
【0037】この実施例では、磁気ヘッド8に、信号生
成部28及びスイッチ部30を設けた構成としている。
信号生成部28は、磁気抵抗効果素子18の抵抗変化を
検出しこの抵抗変化に基づいて磁気記録媒体の磁気情報
に対応した電気信号を生成する。スイッチ部30は各磁
気抵抗効果素子18の配線電極14と信号生成部28と
の間の導通及び非導通状態を、選択的に形成する。
【0038】この実施例につき具体例イ及びロ)を挙げ
て説明する。具体例イ)においては、スイッチ部30
を、磁気ヘッド8の配線電極14の総個数と同数のスイ
ッチ32を有する構成とする。そしてこれら配線電極1
4をそれぞれ対応するスイッチ32を介して信号生成部
28と電気接続する。スイッチ部30は各スイッチ32
の開閉を制御し、磁気抵抗効果素子18の電極対Tと信
号生成部28との間の導通及び非導通状態を、各素子1
8毎に、形成する。電極対Tの導通及び非導通状態を、
各素子18毎に形成することにより、各磁気抵抗効果素
子18毎に個別に抵抗変化を検出できる。
【0039】信号生成部28は導通状態の磁気抵抗効果
素子18に関し、当該素子18の電極対Tを構成する配
線電極14間の抵抗値、或は電流値、或は電圧値を測定
し、その測定結果に基づいて当該素子18の抵抗値変化
を検出する。電圧値に基づいて素子18の抵抗値変化を
検出するようにすると、その検出回路の設計がし易い。
そして信号生成部28はこの抵抗変化に基づいて磁気情
報に対応する電気信号を生成し、この電気信号を次段の
電気回路へ出力する。例えば、電圧値に基づいて抵抗値
変化を検出する場合は、測定して得た電圧値が比較値以
下の磁気抵抗効果素子18については2値信号の「0」
に対応する電気信号を、また測定して得た電圧値が比較
値を越える磁気抵抗効果素子18については2値信号の
「1」に対応する電気信号を出力する。磁気ヘッド8は
延在方向Pに配列した複数の磁気抵抗効果素子18を有
し、従ってこれら各素子18に対応する2値信号列が得
られるので、磁気情報をこの2値信号列に変換できる。
【0040】また具体例ロ)につき説明すれば、この例
においては、スイッチ部30を、磁気ヘッド8の配線電
極14の総個数と同数のスイッチ32を有する構成とす
る。そしてこれら配線電極14をそれぞれ対応するスイ
ッチ32を介して信号生成部28と電気接続する。ここ
で磁気抵抗効果素子18の素子列のなかのひとつを基準
素子とし、この基準素子に並列接続する一又は複数個の
磁気抵抗効果素子18を付加素子とし、これら基準素子
及び付加素子が構成する素子群を測定対象群とすれば、
スイッチ部30は、基準素子の両端の配線電極14すな
わち電極対Tと、信号生成部28との間の導通及び非導
通状態を形成する。またスイッチ部30は測定対象群を
構成する付加素子の個数を異ならせ、各測定対象群にお
ける両端の一対の配線電極14と信号生成部28との間
の導通及び非導通状態を形成する。スイッチ部30はス
イッチ32の開閉を制御し、基準素子及び各測定対象群
のそれぞれ毎に、導通及び非導通状態を形成する。
【0041】信号生成部28は導通状態の基準素子に関
して当該素子の両端の配線電極14間の抵抗値、或は電
流値、或は電圧値を測定し、その測定結果に基づいて当
該素子18の抵抗値変化を検出する。同様に導通状態の
測定対象群に関して当該対象群における両端の配線電極
14間の抵抗値、或は電流値、或は電圧値を測定し、そ
の測定結果に基づいて当該対象群の抵抗値変化を検出す
る。そして信号生成部28は基準素子及び各測定対象群
の抵抗値変化に基づいて、基準素子及び付加素子の各素
子毎に個別に、磁気抵抗効果素子18の抵抗値変化を検
出する。
【0042】基準素子の抵抗値変化についてはそれ自体
から、付加素子の抵抗値変化については基準素子及び測
定対象群の間の抵抗値変化差分、或は付加素子の個数が
異なる測定対象群の間の抵抗値変化差分から、各付加素
子毎の個別の抵抗値変化を検出できる。例えば、図6中
に符号141 〜144 を付して示す4個の配線電極14
により構成される3個の磁気抵抗効果素子18に着目す
る。この場合、これら素子18の配列順次に数えて第1
番目の素子18は配線電極141 及び142 を有し、第
2番目の素子18は配線電極142 及び143 を有し、
第3番目の素子18は配線電極143 及び144 を有す
る。第1番目の素子18を基準素子とすれば、第2番目
及び第3番目の素子18は付加素子となる。付加素子の
個数を異ならせた測定対象群としては、第1番目及び第
2番目の素子18から成る測定対象群Iと第1番目〜第
3番目の素子18から成る測定対象群IIとが得られる。
信号生成部28は、基準素子ここでは第1番目の素子1
8における両端の配線電極141 及び142 の間の抵抗
値変化と、測定対象群Iにおける両端の配線電極141
及び143 の間の抵抗値変化と、測定対象群IIにおける
両端の配線電極141 及び144 の間の抵抗値変化とを
検出する。付加素子となる第2番目の素子18の抵抗値
変化は、第1番目の素子18における抵抗値変化と測定
対象群Iにおける抵抗値変化との間の差分として得るこ
とができる。また付加素子と成る第3番目の素子18の
抵抗値変化は、測定対象群Iにおける抵抗値変化と測定
対象群IIにおける抵抗値変化との間の差分として得るこ
とができる。これら第1番目〜第3番目の素子18につ
いてのみ、抵抗値変化を検出することを考えた場合すな
わち磁気ヘッド8における素子18の総個数を3個と考
えた場合、基準素子となる第1番目の素子18の配線電
極141 (配列順次に数えて第1番目の配電電極14)
についてはスイッチ32を省略することもできる。
【0043】信号生成部28は、このようにして各磁気
抵抗効果素子18毎に得た抵抗値変化に基づいて、磁気
情報に対応する電気信号を生成し、そしてこの電気信号
を次段の電気回路へ出力する。
【0044】図7(A)及び(B)は第四実施例の構成
を概略的に示す平面図及び側面図である。図7(A)は
ヘッド基板主面10aの法線方向Rから見て示す平面図
である。以下、第一実施例の構成成分に対応する構成成
分については同一の符号を付して示し、第一実施例と同
様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0045】この実施例では、複数例えば3個の磁気ヘ
ッド8を重ね合わせた構成としている。各磁気ヘッド8
のヘッド基板10を、基板主面10aを重ね合わせるよ
うに並列配置する。各ヘッド基板10の主面10a上に
それぞれ磁性膜12及び配線電極14を設けてある。
【0046】そして図7(A)にも示すように各ヘッド
基板10の磁性膜12を、基板主面10aの法線方向R
(図7(B)参照)から見て、磁性膜12の延在方向P
に帯状に連なるように、設ける。
【0047】図8(A)、(B)及び(C)は第四実施
例において重ね合わせた各磁気ヘッドの平面図であっ
て、法線方向Rから見て示す平面図である。図7(A)
において短い点線で示す磁性膜12及び配線電極14を
備える第一番目(一番下)の磁気ヘッド8を図8(A)
に、図7(A)において長い点線で示す磁性膜12及び
配線電極14を備える第二番目(真ん中)の磁気ヘッド
8を図8(B)に、図7(A)において実線で示す磁性
膜12及び配線電極14を備える第三番目(一番上)の
磁気ヘッド8を図8(C)に示す。
【0048】各ヘッド基板10の磁性膜12が、法線方
向Rから見て、延在方向Pに帯状に連なっていれば、こ
れら磁性膜12の重ね合わせ方は問わないが、ここでは
図示例のように、重ね合わせる。すなわち、第一番目の
磁気ヘッド8については延在方向Pにおける右端に位置
する配線電極14に対応した磁性膜部分121(図8
(A)中にハッチングを付して示す部分121)、第二
番目の磁気ヘッド8については延在方向Pにおける左端
及び右端に位置する配線電極14に対応した磁性膜部分
122及び123(図8(B)中にハッチングを付して
示す部分122及び123)、第三番目の磁気ヘッド8
については延在方向Pにおける左端に位置する配線電極
14に対応した磁性膜部分124(図8(C)中にハッ
チングを付して示す部分124)を、それぞれ重ね合わ
せ部分とする。そして第一番目の磁気ヘッド8の重ね合
わせ部分121と第二番目の磁気ヘッド8の重ね合わせ
部分122とを重ね合わせ、第二番目の磁気ヘッド8の
重ね合わせ部分123と第三番目の磁気ヘッド8の重ね
合わせ部分124とを重ね合わせる。このように端部の
配線電極14に対応する磁性膜部分をそれぞれ重ね合わ
せることにより、延在方向Pにおける磁性膜12の長さ
を、無駄なく、確保することができる。
【0049】また磁性膜12及び配線電極14を複数の
ヘッド基板10に分散させて設けることにより、配線電
極接続端子14aの配設位置の自由度を高めることがで
きる。自由度を高めることによる利点として、例えば次
に述べるような利点を挙げることができる。1)続端子
14aの配設ピッチを長くしても、第一〜第三番目の磁
気ヘッド8の接続端子14aを法線方向Rから見て重ね
合わせるようにすることにより、法線方向Rから見た接
続端子14aの配設領域の広さを、第一実施例の場合よ
りも、狭くすることができる。尚、図示例では、隣接す
る配線電極14の離間距離を、磁性膜12から遠ざかる
にしたがって長くするように、配線電極14を放射状に
設けることにより、配線電極接続端子14aの配設ピッ
チを長くしている。2)第一〜第三番目の磁気ヘッド8
の接続端子14aを法線方向Rから見て重ね合わせるよ
うに配置することにより、法線方向Rから見た接続端子
14aの配設領域を、一箇所に集約化することができ
る。
【0050】次に、3個の磁気ヘッド8を重ね合わせて
構成したこの実施例の磁気ヘッドの作成方法につき一例
を挙げて説明する。尚、第一〜第三番目の磁気ヘッド8
においては、磁性膜12の配設位置と配線電極14の形
状及び配設位置とに相違があるほかは、磁性膜12及び
配線電極14の作成方法は共通である。
【0051】まず、ヘッド基板10として絶縁性基板例
えば厚さ1.0mmのガラス基板を用意する。この基板
の主面10a上に、主面10a全面にわたって、膜厚1
50nmのNi−Fe−Co合金磁性材料を堆積させ
る。堆積方法としてはRFスパッタ法を用いる。スパッ
タ条件に関しては、スパッタパワーを500W、スパッ
タガスをArガス、スパッタガス圧を2.0Paとす
る。ターゲットには直径150mmの円板形状を有する
Ni0.8 Fe0.15Co0.05合金ターゲットを用いる。次
に、フォトリソ及びエッチング技術により、Ni−Fe
−Co合金磁性材料を所定形状にエッチングして、Ni
−Fe−Co合金磁性材料から成る磁性膜12及び配線
電極14を得る。従ってここでは磁性膜12及び配線電
極14を同じ磁性材料で形成する。磁性膜12の幅W1
を100μm及び延在方向Pにおける磁性膜12の全長
L1を1cmとし、接続位置16における配線電極14
の幅W2を10μmとし、磁性膜12及び配線接続14
の接続部分の離間間隔Tを10μmとする(図8(A)
参照)。全長L1を1cm、幅W2を10μm及び離間
間隔Tを10μmとする結果、延在方向Pに20μm間
隔で並んだ500個の磁気抵抗効果素子18を、各ヘッ
ド基板10毎に得ることができる。各ヘッド基板10の
寸法形状を同一とし、各ヘッド基板10における磁性膜
12の形成位置を延在方向Pに1cmずつずらす。図8
(A)〜(C)に示すように、各ヘッド基板10にそれ
ぞれ、磁性膜12及び配線電極14を作成し終えたら、
次に、これら各ヘッド基板10を重ね合わせて互いに固
着し、図7に示すこの実施例の磁気ヘッドを完成する。
完成した磁気ヘッドにおける磁性膜12の全長L2(図
7参照)はほぼ3cmとなる。この場合、磁気情報記録
方向Qにおける記録部24の記録トラック全長がほぼ3
cm以内であれば、磁気ヘッド及び記録部24を互いに
静止させたまま、記録トラックに記録されている磁気情
報を全て読み取ることができる。
【0052】尚、記録トラック全長が3cm以上である
場合には、例えば重ね合わせるヘッド基板10の個数を
4個、5個とすることにより完成後の全長L2をほぼ4
cm、ほぼ5cmと増加させ、従って完成した磁気ヘッ
ドにおける磁気抵抗効果素子18の配設総個数を増加さ
せることができる。記録トラックの全長に応じて、重ね
合わせるヘッド基板10の個数やヘッド基板1枚当りの
磁性膜12の全長L1を調整すれば良い。
【0053】次に、上述のように作成した第四実施例の
磁気ヘッドを用いて、磁気情報を読み取った実験につき
説明する。
【0054】図9はこの実験において得た磁気ヘッドの
出力データを示す図である。図9においては、磁気ヘッ
ドを構成する磁気抵抗効果素子の出力ここでは電極対T
を構成する配線電極14間の電圧値を縦軸に取ると共
に、磁気記録媒体の記録部上の測定位置Xを横軸に取っ
て示す。この測定位置Xは記録部上の基準位置から磁気
情報記録方向Qに沿って距離Xだけ離れた位置を表す。
図9に示す出力波形は、測定位置Xにある磁気抵抗効果
素子の出力値を調べ、これら測定位置X及び出力値の対
応関係を近似曲線で表したものである。
【0055】また図10は磁気記録媒体の記録部におけ
る磁区の様子を概略的に示す図であって、ここでは、磁
気テープの記録部に磁性粉を付着させ、この記録部を撮
影した写真を複写して得た図である。この記録部には磁
区の境界を磁気情報記録方向Qに沿って260μmの等
間隔で離間させて形成してある。磁化の方向は記録部の
記録面に沿う方向である。図中の黒地部分aは磁性粉が
付着している部分であって磁気情報記録方向Qにおける
黒地部分aのほぼ中央部は磁区境界部分に対応し残りの
部分は磁区中央部分に対応する。また図中の白地部分b
は磁性粉が付着していない部分であって白地部分bは磁
区中央部分に対応する。
【0056】図9からも理解できるように、磁気抵抗効
果素子の出力極小値はほぼ260μmピッチの等間隔で
現れており、これは磁気テープ記録部における磁区境界
の離間間隔に一致するものである。従って磁気抵抗効果
素子の出力に基づき、磁気情報を読み取ることができ
る。
【0057】この出願の発明者等は、スパッタターゲッ
トをNi0.85Fe0.15合金ターゲットとするほかは、上
述した実験と同様にして作成した磁気ヘッドについて
も、上述した実験と同様の実験を行なった。この場合の
実験結果においても、磁気抵抗効果素子の出力極小値の
出現間隔と磁気テープ記録部における磁区境界の離間間
隔とはほぼ一致し、従って磁性膜12の材料の種類によ
らず、磁気情報を読み取ることができることを実験的に
確認できた。
【0058】この発明は上述した実施例にのみ限定され
るものではなく、従って各構成成分の構成、形状、配設
位置、配設個数、形成材料、形成方法及びそのほかを、
この発明の趣旨の範囲内で任意好適に変更できる。
【0059】例えば、第三実施例と同様に、第一、第二
及び第四実施例においても信号生成部28及びスイッチ
部30を設けた構成としても良い。
【0060】また上述した実施例ではいずれも、磁性膜
12をヘッド基板端面10bに近接させて設けたが、磁
性膜12の配設位置をこれに限定するものではない。例
えば、磁性膜12を基板端面10bに設けても良いし基
板端面10bから離間した位置例えばヘッド基板主面1
0aの中央部に設けるようにしても良い。この場合、延
在方向Pと直交する方向における磁性膜12の2つの側
部のうち一方の側部にのみ配線電極14を設けるように
しても良いし、延在方向Pと直交する方向における磁性
膜12の2つの側部の双方にそれぞれ分散させて設ける
ようにしても良い。
【0061】また上述した実施例ではいずれも磁性膜1
2の形状をストライプ状としたが、磁性膜12はこれに
限定されない。磁気ヘッド及び磁気記録媒体を互いに静
止させたまま、磁気情報を読み取るためには、磁気抵抗
効果素子18を磁気記録媒体の記録部に沿って配置して
あれば良く、従って磁気記録媒体の記録部特に記録トラ
ックの形状に応じて、磁性膜12の形状を任意好適に変
更できる。
【0062】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明のアレイ型磁気ヘッドによれば、磁気ヘッド及び
磁気記録媒体を互いに静止させたまま、磁気情報を読み
取ることができるので、磁気ヘッド及び又は磁気記録媒
体を移動させるための移動機構が不要となる。従って磁
気情報読取装置の構成の簡単化を図れる。
【0063】しかも相隣合う2つの磁気抵抗効果素子に
おいて、これら素子の境界領域に位置する配線電極はこ
れら素子の共通の配線電極となる。従って磁気抵抗効果
素子の配線電極の配設個数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は第一実施例の構成を概略的
に示す図である。
【図2】(A)及び(B)は磁気ヘッドの使用方法の説
明に供する図である。
【図3】磁気情報読取方法を概念的に示す図である。
【図4】第二実施例の構成を概略的に示す図である。
【図5】磁気ヘッドの使用方法の説明に供する図であ
る。
【図6】第三実施例の構成を概略的に示す図である。
【図7】(A)及び(B)は第四実施例の構成を概略的
に示す図である。
【図8】(A)、(B)及び(C)は第四実施例におい
て重ね合わせた各磁気ヘッドの構成を概略的に示す図で
ある。
【図9】第四実施例に係る磁気情報読取実験において得
た磁気ヘッドの出力データを示す図である。
【図10】第四実施例に係る磁気情報読取実験において
使用した磁気記録媒体の磁区の様子を示す図である。
【符号の説明】
8:アレイ型磁気ヘッド 10:ヘッド基板 10a:基板主面 10b:磁気情報の読取用端面としての基板端面 12:磁性膜 12a:磁性膜部分 14、141、142、143:配線電極 16:接続位置 18、181、182、183:磁気抵抗効果素子 28:信号生成部 30:スイッチ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド基板と、該ヘッド基板上に設けた
    磁性膜及び配線電極とを備え、 前記磁性膜を帯状に延在させた磁気抵抗効果を有する膜
    とし、 前記磁性膜に対し、その延在方向において所定間隔で離
    間させた接続位置で、複数の配線電極を電気接続し、 前記磁性膜の延在方向において相隣合う接続位置の間の
    磁性膜部分と当該接続位置の一対の配線電極とにより磁
    気抵抗効果素子を構成して成ることを特徴とするアレイ
    型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアレイ型磁気ヘッドにお
    いて、ヘッド基板の基板主面上に磁性膜及び配線電極を
    設け、該ヘッド基板の基板端面のひとつを磁気情報の読
    取用端面とし、該読取用端面に近接させて磁性膜を設
    け、該磁性膜の読取用端面とは反対側の側部に配線電極
    を設けて成ることを特徴とするアレイ型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアレイ型磁気ヘッドにお
    いて、複数のヘッド基板を、基板主面を重ね合わせるよ
    うに並列配置し、各ヘッド基板の基板主面上にそれぞれ
    磁性膜及び配線電極を設けて成ることを特徴とするアレ
    イ型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のアレイ型磁気ヘッドにお
    いて、各ヘッド基板の磁性膜を、基板主面の法線方向か
    ら見て磁性膜の延在方向に帯状に連なるように、設けて
    成ることを特徴とするアレイ型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアレイ型磁気ヘッドにお
    いて、磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検出し該抵抗変化
    に基づいて磁気記録媒体の磁気情報に対応した電気信号
    を生成する信号生成部と、各磁気抵抗効果素子の配線電
    極と信号生成部との間の導通及び非導通状態を、選択的
    に形成するスイッチ部とを備えて成ることを特徴とする
    アレイ型磁気ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210737A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Nidec Sankyo Corp 抵抗値自動測定回路、これを搭載した記録媒体処理装置及びこれを用いた抵抗値自動測定方法
CN111024790A (zh) * 2020-01-10 2020-04-17 中国海洋大学 一种复合丝束电极及其制备方法

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