JPH08235542A - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents

磁気抵抗効果素子

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JPH08235542A
JPH08235542A JP7067085A JP6708595A JPH08235542A JP H08235542 A JPH08235542 A JP H08235542A JP 7067085 A JP7067085 A JP 7067085A JP 6708595 A JP6708595 A JP 6708595A JP H08235542 A JPH08235542 A JP H08235542A
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JP
Japan
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metal layer
ferromagnetic metal
longitudinal bias
metallic layer
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JP7067085A
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English (en)
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Masanori Ueno
昌紀 上野
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック幅の制御が正確になるとともに、バ
ルクハウゼン・ノイズの抑制効果がより安定し、かつ高
い再生出力が安定的に得られるスピンバルブ型磁気抵抗
効果素子の提供。 【構成】 縦バイアス層11が第2強磁性金属層8と接
しているので、縦バイアス磁界が第2強磁性金属層8に
印加されその結果、単磁区化されることによりバルクハ
ウゼン・ノイズを抑制でき、縦バイアス層11と第2強
磁性金属8との接触はその積層両端面のみなので、素子
の能動領域は縦バイアス層11,11によって挟まれた
第2強磁性金属層8の長さに限定されて、トラック幅の
正確な制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高密度磁気記録装置
用磁気ヘッドや、高感度磁気センサ等に利用されるスピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子の改良に係り、バルクハウ
ゼン・ノイズの抑制のために配置される磁性膜からなる
縦バイアス層が、当該4層構造素子を挟み第2強磁性金
属層とその積層両端面でのみ接続されることにより、ト
ラック幅の制御が正確になるとともに第1強磁性金属層
の磁化の向きに影響を与えずノイズの低減効果がより安
定した磁気抵抗効果素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置等の磁気記録装
置において記録密度の上昇はめざましく、従来の誘導型
の磁気ヘッドでは磁気記録媒体に高密度に記録された信
号の再生が難しくなってきており、それに変わる再生方
法として強磁性材料による磁気抵抗効果を利用する磁気
抵抗効果素子(MR素子)を再生用素子として用いた磁
気抵抗効果型ヘッドが使用されるようになっている。
【0003】MR素子には、一般にパーマロイ(NiF
e)が磁気抵抗効果を示す材料として使われている。し
かし、NiFeを用いたMR素子の磁気抵抗変化率(M
R比)は高々2%程度であり、更なる記録密度の向上の
ためにはMR比を向上させMR素子の感度を高める必要
がある。
【0004】かかるMR素子において、特開平4−35
8310号公報により開示されているようなスピンバル
ブ型MR素子を使用することによって、感度を高めるこ
とができる。スピンバルブ型MR素子では、磁化固定層
/第1強磁性金属層/非磁性金属層/第2強磁性金属層
の4層構造が基本となっており、第1強磁性金属層は磁
化固定層により磁化の向きを固定されており、第2強磁
性金属層は外部からの信号磁場によって磁化の向きを変
化させ、2つの強磁性金属層の磁化がなす角度に依存し
て電気抵抗の変化が生じ、電気抵抗の変化を検出するた
めに素子端部に形成された1対の電極によって再生信号
が検出される。
【0005】このように、磁気抵抗効果は、磁気抵抗効
果を示す薄膜において、磁化方向とセンス電流の方向と
がなす角度によって抵抗値が変化することを利用するも
ので、磁束そのものを感知するため、従来の誘導型ヘッ
ドに代わるものとして期待されているが、不規則な磁壁
移動に起因するとされている所謂バルクハウゼン・ノイ
ズが発生する問題があった。
【0006】また、前記スピンバルブ型MR素子におい
ても同様の問題が起こっている。特開平4−35831
0号公報ではバルクハウゼン・ノイズの抑制の方法とし
て、従来のMR素子でも使用されていた反強磁性膜ある
いは硬質強磁性膜を当該MR素子の積層端面に積層配置
して、縦バイアス磁場を印加する方法が記載されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、「Journa
l of Applied Physics 第69巻
No.8, 1991, p. 540」で示されてい
るように、スピンバルブ型MR素子では素子の積層両端
面部から流入する磁束によっても電気抵抗が変化するた
め、電極間隔で決められるトラック幅よりも実際のトラ
ック幅は大きくなってしまうという問題がある。また、
記録密度の向上によってトラックのピッチも狭小になっ
てきていることから、周辺トラックからの影響でノイズ
が発生してしまうという問題も生じている。
【0008】トラック幅の問題を解決するために、出願
人は先に特願平6−59089号でスピンバルブ型MR
素子の両端面でのみ1対の電極が接触する構造を提案し
た。しかし、バルクハウゼン・ノイズの抑制効果に関し
ては同様であり、さらに、第1強磁性金属層の磁化の向
きに影響を与えずノイズ低減効果がより安定した構成が
求められる。
【0009】この発明は、スピンバルブ型MR素子にお
いて、トラック幅の制御が正確になるとともに、バルク
ハウゼン・ノイズの抑制効果がより安定し、かつ高い再
生出力が安定的に得られるスピンバルブ型磁気抵抗効果
素子の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者は、スピンバルブ
型MR素子において、バルクハウゼン・ノイズの抑制効
果がより効果的に得られる構成を目的に、縦バイアス磁
場を印加するための縦バイアス層の積層位置を種々検討
した結果、縦バイアス層を第2強磁性金属層とその積層
両端面でのみ接続するよう積層高さなどを調整すること
により、第1強磁性金属層の磁化の向きに影響を与えず
ノイズ低減効果がより安定することを知見し、この発明
を完成した。
【0011】また、発明者は、縦バイアス層の積層配置
を最適化するために種々検討した結果、4層構造からな
る素子の積層両端面側に縦バイアス層を配置するに際
し、基板側から第1電極、縦バイアス層、第2電極の順
に積層することにより、縦バイアス層と第2強磁性金属
との接触はその両端のみなので、素子の能動領域は縦バ
イアス層によって挟まれた第2強磁性金属層の長さに限
定されて、トラック幅の正確な制御が可能になることを
知見し、この発明を完成した。
【0012】すなわち、この発明は、磁化固定層/第1
強磁性金属層/非磁性金属層/第2強磁性金属層の4層
構造からなる素子に縦バイアス磁界を発生させるための
磁性膜からなる縦バイアス層を配置するスピンバルブ型
磁気抵抗効果素子において、該素子の積層両端面側に縦
バイアス層を配置し、かつ第2強磁性金属層の積層両端
面と接続させ、第1強磁性金属層と接しないように形成
されたことを特徴とする磁気抵抗効果素子である。
【0013】また、この発明は、上記の構成において、
縦バイアス層が第1電極と第2電極との間に積層されて
素子の両端面側に配置された磁気抵抗効果素子を併せて
提案する。
【0014】
【作用】この発明による磁気抵抗効果素子は、縦バイア
ス層が第2強磁性金属層と接しているので、縦バイアス
磁界が第2強磁性金属層に印加されその結果、単磁区化
されることによりバルクハウゼン・ノイズを抑制するこ
とができる。また、この発明による磁気抵抗効果素子
は、縦バイアス層と第2強磁性金属との接触はその積層
両端面のみなので、素子の能動領域は縦バイアス層によ
って挟まれた第2強磁性金属層の長さに限定されて、ト
ラック幅の正確な制御が可能となる。
【0015】この発明において、縦バイアス層が第1強
磁性金属層と接しないように形成されるのは次の理由に
よる。すなわち、スピンバルブMR膜では磁化固定膜で
固定された第1強磁性金属層の磁化の向きは、素子の長
手方向に垂直すなわち外部からの信号磁界の方向に平行
である。スピンバルブMR素子の動作を安定化させるに
は、第1強磁性金属層の磁化の固定を強固なものにする
必要がある。一方、縦バイアス磁界は第1強磁性金属層
の固定された磁化の向きと直行する方向に印加される。
したがって第1強磁性金属層の磁化は縦バイアス磁界の
方向に回転トルクを受け、磁化の固定が不安定となる。
第1強磁性金属層の磁化の向きが縦バイアス磁界の影響
を受けないためには、第1強磁性金属層が縦バイアス層
と接しなければよいことになる。
【0016】この発明の作用を素子の一実施例を示す図
面に基づいて詳述する。図1はこの発明の磁気抵抗効果
素子の一実施例を示す正面縦断説明図である。図2は図
1の磁気抵抗効果素子と電極などの拡大縦断説明図であ
る。この発明によるMR素子は図1に示すごとく、基板
1上に絶縁層2及び下部シールド3を介して積層された
下部ギャップ4上に構成され、第1強磁性金属層6、第
2強磁性金属層8、非磁性金属層7、及び磁化固定層5
と、縦バイアス層11及び第1、第2電極層10,12
によって構成される出力取り出し用の一対の電極層1
0,12を備え、これらの上部を上部ギャップ13及び
上部シールド14によって被覆している。
【0017】基板1には、アルミナ(Al23)と炭化
チタン(TiC)との焼結で作られるセラミック、いわ
ゆるアルチック(Al23−TiC)が用いられる。ま
た、下部シールド3及び上部シールド14は、NiFe
系合金(パーマロイ)、Co系アモルファス合金、鉄系
センダスト合金等の軟磁性材料の薄膜であり、めっき、
スパッタリング、真空蒸着等の方法で3μm程度の所定
厚さに形成され、外部からの磁気的ノイズを遮断する働
きがある。さらに下部ギャップ4及び上部ギャップ13
は、アルミナ(Al23)、酸化珪素(SiO2)等の
絶縁性材料の薄膜であり、0.15μm程度の厚さを有
しており、下部シールド10とMR素子との間の絶縁を
確保するためのものである。
【0018】スピンバルブ型MR素子は、上述の下部ギ
ャップ4と上部ギャップ13との間に、磁化固定層5、
第1強磁性金属層6、非磁性金属層7、第2強磁性金属
層8の順に積層成膜されている。磁化固定層5は、硬質
強磁性材料またはNiOやFeMnなどの反強磁性材料
からなり、非磁性金属層7は、Cu、Ag、Au等の非
磁性金属材料からなる。また、第1強磁性金属層6及び
第2強磁性金属層は、NiFe系合金(パーマロイ)、
CoFe系合金等の強磁性金属材料からなる。
【0019】第1強磁性金属層6の磁化方向は、磁化固
定層5との接触によって受ける交換結合により固定され
る。この固定された磁化の方向は第1強磁性金属層6の
成膜中に一方向磁場を印加するかあるいは成膜後に一方
向磁場中で熱処理することにより、図2のように素子高
さ方向すなわち紙面に直交する方向に設定されている。
第2強磁性金属層8の磁化容易軸方向は、成膜中に一方
向磁場を印加するかあるいは成膜後に一方向磁場中で熱
処理することにより、図2で左右方向のトラック長さ方
向、すなわち、第1強磁性金属層6の磁化方向と交差す
る方向、望ましくは直交する方向に設定されている。
【0020】第2強磁性金属層8の磁化の向きは第1強
磁性金属層6とは異なり、外部からの信号磁場によって
磁化の向きを変える。その結果、第1強磁性金属層6と
第2強磁性金属層8の磁化が互いになす角が変化し、電
気抵抗が変化するスピンバルブMR効果を示し、これに
より磁気検知部として動作して高い出力が得られる。
【0021】一方、出力取り出し用の1対の電極15
は、縦バイアス層11及び第1、第2電極層10,12
で構成されている。縦バイアス磁界印加用の縦バイアス
層11は、CoCrPt等の硬質磁性材料またはFeM
n等の反強磁性材料からなり、第1電極層10と第2電
極層12との間に積層成膜され、第2強磁性金属層8に
その長さ方向の両端面で接触している。これにより縦バ
イアス層11は、第2強磁性金属層8と接している端面
で磁気的に結合し、例えば、図2のように矢印の方向に
縦バイアス磁界を印加すると、第2強磁性金属層8は単
磁区化され、バルクハウゼン・ノイズは抑制される。
【0022】また、縦バイアス層11は、第1強磁性金
属層6と接触しないように第1電極層10の厚みが制御
されているため、縦バイアス層11と第1強磁性金属層
6との間には磁気的結合が作用せず、第1強磁性金属層
6に縦バイアス磁界は印加されない。その結果、磁化固
定層5による第1強磁性金属層6の磁化の固定は安定し
たものとなり、このスピンバルブ型MR素子は高出力で
安定的に作動し得る。この発明において、縦バイアス層
11の厚みは必要な縦バイアス磁界が得られるように適
宜選定される。また、縦バイアス層11は第1、第2電
極層10,12とともに素子を挟む1対の電極15の一
部を構成しているので導電性の金属材料であることが望
ましい。
【0023】第1、第2電極層10,12は、Ta、
W、Au、Mo等を含む導電性金属材料からなり、図1
のように縦バイアス層11を上下から挟むよう積層成膜
されている。第1電極層10は、磁化固定層5、第1強
磁性金属層6、非磁性金属層7とこれらの長さ方向の両
端面で接しており、その厚みはこれら3つの層の厚みの
合計とほぼ等しくなるよう形成されている。第2電極層
12は、縦バイアス層11の上部にこれを被覆するよう
積層されており、その厚みは1対の電極15が十分な導
通を有するように適宜選定され、また、これには縦バイ
アス層11を保護する機能を有する。
【0024】かかる構成により1対の電極15間には、
磁化固定層5、第1強磁性金属層6、非磁性金属層7、
第2強磁性金属層8からなる積層膜の全長に生ずる電気
抵抗の変化が出力として取り出され、図2中にTwとし
て示した前記積層膜の全長が能動領域として確定され、
この能動領域の両端部に接触して1対の電極15が位置
することから、長手方向両端からの磁束の流入が有効的
に遮断されて前記能動領域に対応する実効トラック幅内
の磁場に感応した高出力が安定して得られる。
【0025】なお、この発明において、磁化固定層5、
第1強磁性金属層6、第2強磁性金属層8、及び非磁性
金属層7の積層順は、図1に示すものと逆順、すなわち
下から第2強磁性金属層8、非磁性金属層7、第1強磁
性金属層6、磁化固定層5の順に積層配置することがで
きる。ただしこの際、縦バイアス層11が第2強磁性金
属層8に接触して第1強磁性金属層6とは接触しないよ
うにするために、1対の電極15の積層順を、例えば、
下から縦バイアス層11、第1電極層6とし、第2電極
層7は使用せずに前記各層の厚みを適宜修正した構成と
する必要がある。
【0026】また、この発明において、MR比の増加を
図るために第1強磁性金属層6、第2強磁性金属層8を
少なくとも2層以上の強磁性金属層を積層したものに置
き換えることができる。例えば、第2強磁性金属層をN
iFe合金からNiFe系合金とCoの積層膜に置き換
えてもよい。
【0027】
【実施例】上述した図1に示すこの発明による磁気抵抗
効果素子を図3に示す製造工程にて作製した。図3は図
1に示すスピンバルブ型MR素子の製造工程の一例を示
す縦断説明図である。なお、図3では下部ギャップ4の
下側の各層すなわち下部シールド3、絶縁層2、基板1
の図示を省略してある。まず、図1に示すごとく、スパ
ッタリング法等の成膜方法により、Al23−TiCか
らなる基板1の上に、SiO2からなる絶縁層2、Ni
Fe系合金からなる下部シールド3、Al23からなる
下部ギャップ4をそれぞれ所定厚みで順次、成膜積層し
た。
【0028】次に、図3Aに示すようにスパッタリング
法等の成膜方法により、下部ギャップ4の上面に、Ni
Oからなる磁化固定層5、NiFe系合金からなる第1
強磁性金属層6、Cuからなる非磁性金属層7、NiF
e系合金からなる第2強磁性金属層8をそれぞれ所定厚
みで順次、成膜積層した。
【0029】さらに、図3Bに示すように最上部に位置
する第2強磁性金属層8の所定の位置に残すべき形状、
すなわち長さ2μm、幅1μmの矩形上にレジスト9を
パターニングした後、イオンミリングやリアクティブイ
オンエッチング等のドライエッチング法で、下部ギャッ
プ4上の磁化固定層5から第2強磁性金属層8の4層を
レジスト9で覆われた部分を残して除去する。
【0030】その後、図3Cに示すように、レジスト9
を残したまま1対の電極を形成すべく、Auからなる第
1電極層10、FeMnからなる縦バイアス層11、A
uからなる第2電極層12をそれぞれ所定厚みで順次、
成膜積層した。その後、リフトオフ法により上部を覆う
薄膜とともにレジスト9を除去することにより、図3D
に示すごとく、スピンバルブ型MR素子を得ることがで
きた。
【0031】スピンバルブ型MR素子は、図の左右方向
に2μmの幅と紙面に直交する方向に1μmの高さとを
有する短形形状をなし、磁化固定層5が20nm程度、
第1強磁性金属層6が5nm程度、非磁性金属層7が3
nm程度、第2強磁性金属層8が10nm程度の厚さを
それぞれ有し、下部ギャップ4上の所定の位置に長さ及
び幅方向に相互に整合する態様に積層されていた。
【0032】さらに上部ギャップとしてAl23を0.
1μm成膜し、めっきによりNiFeを2μm形成して
上部シールドとした。この後、端子部を形成し、Al2
3の保護層を30μm成膜してウェハプロセスを完了
した。端子出し加工後、金パッドを形成し、切断、研
磨、組立てを経て、磁気ヘッドを作製した。この磁気ヘ
ッドに10mAのセンス電流を流して、MRリードライ
トテスタを用いリードライト特性を評価した。その結
果、得られた信号にはバルクハウゼン・ノイズは認めら
れなかった。
【0033】
【発明の効果】この発明は、スピンバルブ型MR素子に
おいて、縦バイアス層が第1強磁性金属層と接触するこ
となく第2強磁性金属層と接触しているので、第1強磁
性金属層の固定された磁化の向きを不安定化させること
なく、安定的に素子のバルクハウゼン・ノイズを抑える
ことができ、また、出力取り出し用の電極が素子の積層
両端面で接触しているため、素子を挟む1対の電極の間
隔で規定される素子の能動領域に対応する実効トラック
幅内の信号磁場に応じた高い再生出力を安定して得るこ
とができ、磁気記録装置の高記録密度化への対応が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による磁気抵抗効果素子の一実施例を
示す正面縦断説明図である。
【図2】図1の磁気抵抗効果素子における要部拡大縦断
説明図である。
【図3】この発明によるスピンバルブ型磁気抵抗効果素
子の製造工程の一例を示す縦断説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁層 3 下部シールド 4 下部ギャップ 5 磁化固定層 6 第1強磁性金属層 7 非磁性金属層 8 第2強磁性金属層 9 レジスト 10 第1電極層 11 縦バイアス層 12 第2電極層 13 上部ギャップ 14 上部シールド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化固定層/第1強磁性金属層/非磁性
    金属層/第2強磁性金属層の4層構造からなる素子に縦
    バイアス磁界を発生させるための磁性膜からなる縦バイ
    アス層を配置するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子にお
    いて、該素子の積層両端面側に縦バイアス層を配置しか
    つ第2強磁性金属層の積層両端面と接続させ、第1強磁
    性金属層と接触しないように形成されたことを特徴とす
    る磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 縦バイアス層が第1電極と第2電極との
    間に積層されて素子の両端面側に配置されることを特徴
    とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
JP7067085A 1995-02-28 1995-02-28 磁気抵抗効果素子 Pending JPH08235542A (ja)

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