JPH0970234A - 果実用掛袋及びその製造方法 - Google Patents
果実用掛袋及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0970234A JPH0970234A JP8112177A JP11217796A JPH0970234A JP H0970234 A JPH0970234 A JP H0970234A JP 8112177 A JP8112177 A JP 8112177A JP 11217796 A JP11217796 A JP 11217796A JP H0970234 A JPH0970234 A JP H0970234A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- inorganic copper
- copper agent
- fruit
- base paper
- Prior art date
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/22—Improving land use; Improving water use or availability; Controlling erosion
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 果実に直接殺菌剤を付着させることなく、病
気発生及び損傷を長期間に亘って防止することができ、
長期冷蔵保存中の果肉の軟化を抑制し、農薬の調製及び
散布の手間を省き、農業従事者及び消費者に対する安全
性を高めること。 【解決手段】 石灰と硫酸銅を混合してなる無機銅剤を
付与された果実用掛袋1。
気発生及び損傷を長期間に亘って防止することができ、
長期冷蔵保存中の果肉の軟化を抑制し、農薬の調製及び
散布の手間を省き、農業従事者及び消費者に対する安全
性を高めること。 【解決手段】 石灰と硫酸銅を混合してなる無機銅剤を
付与された果実用掛袋1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、林檎等の果実を風
雨、虫害、鳥害等から保護すると共に、病気の発生を防
ぐ果実用掛袋及びその製造方法に関する。
雨、虫害、鳥害等から保護すると共に、病気の発生を防
ぐ果実用掛袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硫酸銅と石灰乳を混合した無機銅剤はボ
ルドー液と称され、果実、野菜などの殺菌剤として10
0年以上に亘って広く用いられている。この無機銅剤
は、安価であって、各種病害に効果があるばかりか、近
年の農薬が散布後2週間位で効果が無くなるのに対して
果実等に付着しているかぎり効果を発揮するという利点
がある。特に、林檎等の長期保存する果実に使用した場
合は、品質の老化を遅らせて果肉の軟化を防ぐことがで
きるという極めて優れた特性を有する。
ルドー液と称され、果実、野菜などの殺菌剤として10
0年以上に亘って広く用いられている。この無機銅剤
は、安価であって、各種病害に効果があるばかりか、近
年の農薬が散布後2週間位で効果が無くなるのに対して
果実等に付着しているかぎり効果を発揮するという利点
がある。特に、林檎等の長期保存する果実に使用した場
合は、品質の老化を遅らせて果肉の軟化を防ぐことがで
きるという極めて優れた特性を有する。
【0003】この半面、ボルドー液には、果実に付着し
ていると消費者に敬遠される、硫酸銅と石灰を混合調製
するのに時間がかかって製造が面倒である、葉に付着す
るので農作業中皮膚や目に触れる、長期間使用すると成
分が土壌に蓄積される、他の農薬と混合することができ
ないなどの欠点があり、このため現在では徐々に使われ
なくなりつつある。
ていると消費者に敬遠される、硫酸銅と石灰を混合調製
するのに時間がかかって製造が面倒である、葉に付着す
るので農作業中皮膚や目に触れる、長期間使用すると成
分が土壌に蓄積される、他の農薬と混合することができ
ないなどの欠点があり、このため現在では徐々に使われ
なくなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボルドー液
が有する長所を生かして欠点を是正し、果実に直接付着
させることなく、その病気発生及び損傷を長期間に亘っ
て防止することができ、長期冷蔵保存中の果肉の軟化を
抑制し、農薬の調製及び散布の手間を省き、安全性が高
い果実用掛袋及びその製造方法を提供することを目的と
する。
が有する長所を生かして欠点を是正し、果実に直接付着
させることなく、その病気発生及び損傷を長期間に亘っ
て防止することができ、長期冷蔵保存中の果肉の軟化を
抑制し、農薬の調製及び散布の手間を省き、安全性が高
い果実用掛袋及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の果実用掛袋は、
上記課題を達成するために、石灰と硫酸銅を混合してな
る無機銅剤を付与されている。また、パラフィン紙を素
材とする内袋を有する多層袋であって、該内袋に前記無
機銅剤が付与されていることがある。さらに、前記無機
銅剤が付与された外袋を備えた多層袋とすることがあ
る。
上記課題を達成するために、石灰と硫酸銅を混合してな
る無機銅剤を付与されている。また、パラフィン紙を素
材とする内袋を有する多層袋であって、該内袋に前記無
機銅剤が付与されていることがある。さらに、前記無機
銅剤が付与された外袋を備えた多層袋とすることがあ
る。
【0006】上記果実用掛袋は次のいずれかの方法によ
って製造される。原紙を抄造する際に前記無機銅剤を混
入することによって無機銅剤含有原紙を作成し、その後
この原紙を袋体に成形する。液状の前記無機銅剤を袋内
面に塗布することによって無機銅剤を付与する。液状の
前記無機銅剤を原紙又は成形後の袋に噴霧することによ
って無機銅剤を付与する。
って製造される。原紙を抄造する際に前記無機銅剤を混
入することによって無機銅剤含有原紙を作成し、その後
この原紙を袋体に成形する。液状の前記無機銅剤を袋内
面に塗布することによって無機銅剤を付与する。液状の
前記無機銅剤を原紙又は成形後の袋に噴霧することによ
って無機銅剤を付与する。
【0007】液状の無機銅剤を超音波発生機を用いて霧
状にし、該霧状の無機銅剤を原紙又は成形後の袋に付着
させることによって無機銅剤を付与する。液状の無機銅
剤に原紙又は成形後の袋を浸漬することによって、原紙
又は成形後の袋に無機銅剤を付与する。液状の無機銅剤
にパラフィン加工前の原紙を浸漬することによって原紙
に無機銅剤を付与し、前記無機銅剤が乾燥した後前記原
紙にパラフィン加工を施して内袋の原紙とする。
状にし、該霧状の無機銅剤を原紙又は成形後の袋に付着
させることによって無機銅剤を付与する。液状の無機銅
剤に原紙又は成形後の袋を浸漬することによって、原紙
又は成形後の袋に無機銅剤を付与する。液状の無機銅剤
にパラフィン加工前の原紙を浸漬することによって原紙
に無機銅剤を付与し、前記無機銅剤が乾燥した後前記原
紙にパラフィン加工を施して内袋の原紙とする。
【0008】石灰と硫酸銅を混合してなる無機銅剤を原
紙又は成形後の袋の表面に印刷によって付着させる。ロ
ーラーに石灰と硫酸銅を混合してなる液状の無機銅剤を
含ませ、該ローラーを原紙又は成形後の袋の表面に転動
することにより前記無機銅剤を付着させる。
紙又は成形後の袋の表面に印刷によって付着させる。ロ
ーラーに石灰と硫酸銅を混合してなる液状の無機銅剤を
含ませ、該ローラーを原紙又は成形後の袋の表面に転動
することにより前記無機銅剤を付着させる。
【0009】袋の内部にパイプを差し込み、該パイプの
先から石灰と硫酸銅を混合してなる液状の無機銅剤を垂
らして袋内面に前記無機銅剤を付着させる。
先から石灰と硫酸銅を混合してなる液状の無機銅剤を垂
らして袋内面に前記無機銅剤を付着させる。
【0010】また、複数の袋が積層された多層袋におい
て、少なくとも一枚の袋に前記無機銅剤を付着させるこ
とがある。
て、少なくとも一枚の袋に前記無機銅剤を付着させるこ
とがある。
【0011】
【発明の実施の形態】果実用掛袋1は、図1及び図2に
示すように、遮光性のある外袋2と、半透明のパラフィ
ン紙を素材とする内袋3とから成る多層袋である。外袋
2は、硫酸銅と生石灰を混合した無機銅剤(ボルドー
液)を含有しており、この無機銅剤は外袋2を構成する
原紙を抄造する際に混入される。なお、林檎は比較的銅
に弱いため、果実用掛袋1が林檎用である場合は、一般
的な比率より石灰の割合が多い過石灰ボルドー液が用い
られる。
示すように、遮光性のある外袋2と、半透明のパラフィ
ン紙を素材とする内袋3とから成る多層袋である。外袋
2は、硫酸銅と生石灰を混合した無機銅剤(ボルドー
液)を含有しており、この無機銅剤は外袋2を構成する
原紙を抄造する際に混入される。なお、林檎は比較的銅
に弱いため、果実用掛袋1が林檎用である場合は、一般
的な比率より石灰の割合が多い過石灰ボルドー液が用い
られる。
【0012】外袋2は、表面紙4と裏面紙5とを裏面紙
5の両側縁に設けられたのりしろ6を介して接着するこ
とによって、上端が開口する袋に形成される。また、果
実用掛袋1の表面紙4側の上端中央部には半円形の口切
部7が形成され、口切部7の底部から下方に長さ2〜3
cmの切込み8が形成されている。
5の両側縁に設けられたのりしろ6を介して接着するこ
とによって、上端が開口する袋に形成される。また、果
実用掛袋1の表面紙4側の上端中央部には半円形の口切
部7が形成され、口切部7の底部から下方に長さ2〜3
cmの切込み8が形成されている。
【0013】外袋2の表面紙4及び裏面紙5の両側部と
中央部とには、それぞれ互いに平行な破線状の切り取り
線9が形成されている。また、表面紙4の側縁とのりし
ろ6との間には袋体1の開口部を緊縛する針金等の止め
具10が貼着されている。
中央部とには、それぞれ互いに平行な破線状の切り取り
線9が形成されている。また、表面紙4の側縁とのりし
ろ6との間には袋体1の開口部を緊縛する針金等の止め
具10が貼着されている。
【0014】内袋3は、外袋2より一回り小さい寸法の
上端が開口する袋であって、内袋3を構成するパラフィ
ン紙には、原紙を抄造する際に外袋2の原紙に含有され
る無機銅剤と同じものが混入される。原紙に混入された
無機銅剤が乾燥したら、これにパラフィンが塗布されて
撥水性が付与される。
上端が開口する袋であって、内袋3を構成するパラフィ
ン紙には、原紙を抄造する際に外袋2の原紙に含有され
る無機銅剤と同じものが混入される。原紙に混入された
無機銅剤が乾燥したら、これにパラフィンが塗布されて
撥水性が付与される。
【0015】この果実用掛袋1を果実に被せるには、袋
体の上端を開口し、次いで、図3に示すように、内部に
果実を収納して切込み8から果実の柄を袋外に出し、止
め具10によって果実用掛袋1の開口端を縛る。そし
て、内部の果実がある程度大きくなったら、切り取り線
9から外袋2を破って除袋し、内袋3を通して果実に日
光をあてる。
体の上端を開口し、次いで、図3に示すように、内部に
果実を収納して切込み8から果実の柄を袋外に出し、止
め具10によって果実用掛袋1の開口端を縛る。そし
て、内部の果実がある程度大きくなったら、切り取り線
9から外袋2を破って除袋し、内袋3を通して果実に日
光をあてる。
【0016】すると、果実の発育途中において、袋体に
よって内部の果実は風雨、鳥等から保護されると共に、
無機銅剤によって病気、虫害の発生が防止される。
よって内部の果実は風雨、鳥等から保護されると共に、
無機銅剤によって病気、虫害の発生が防止される。
【0017】前記ボルドー液において、生石灰に代えて
消石灰を用いることもでき、外袋の原紙及び/又はパラ
フィン加工後の内袋の原紙に、液状の無機銅剤を噴霧す
ることによって、外袋及び/又は内袋に無機銅剤を付与
することもできる。
消石灰を用いることもでき、外袋の原紙及び/又はパラ
フィン加工後の内袋の原紙に、液状の無機銅剤を噴霧す
ることによって、外袋及び/又は内袋に無機銅剤を付与
することもできる。
【0018】また、成形後の外袋及び/又は内袋に液状
の無機銅剤を噴霧することにより、外袋及び/又は内袋
に無機銅剤を付与することもでき、超音波発生器を用い
て液状の無機銅剤を霧状にし、該霧状の無機銅剤を外袋
及び/又は内袋の原紙あるいは成形後の外袋及び/又は
内袋に付着させることにより、外袋及び/又は内袋に無
機銅剤を付与することも可能であり、液状の無機銅剤を
外袋と内袋の少なくとも一方の内面に塗布することによ
り、外袋及び/又は内袋に無機銅剤を付与することもで
きる。
の無機銅剤を噴霧することにより、外袋及び/又は内袋
に無機銅剤を付与することもでき、超音波発生器を用い
て液状の無機銅剤を霧状にし、該霧状の無機銅剤を外袋
及び/又は内袋の原紙あるいは成形後の外袋及び/又は
内袋に付着させることにより、外袋及び/又は内袋に無
機銅剤を付与することも可能であり、液状の無機銅剤を
外袋と内袋の少なくとも一方の内面に塗布することによ
り、外袋及び/又は内袋に無機銅剤を付与することもで
きる。
【0019】さらに、成形後の外袋又は外袋の原紙を液
状の無機銅剤に浸漬することにより、外袋に無機銅剤を
付与しても良く、パラフィン加工前の内袋の原紙を液状
の無機銅剤に浸漬し、無機銅剤が乾燥した後これにパラ
フィンを塗布して内袋の原紙とすることにより、内袋に
無機銅剤を付与することもできる。
状の無機銅剤に浸漬することにより、外袋に無機銅剤を
付与しても良く、パラフィン加工前の内袋の原紙を液状
の無機銅剤に浸漬し、無機銅剤が乾燥した後これにパラ
フィンを塗布して内袋の原紙とすることにより、内袋に
無機銅剤を付与することもできる。
【0020】外袋2及び内袋3に無機銅剤を付着させる
のに、液状の無機銅剤を印刷用の版に塗布し、原紙ある
いは成形後の袋の表面に上記版を押し付けて行ってもよ
い。
のに、液状の無機銅剤を印刷用の版に塗布し、原紙ある
いは成形後の袋の表面に上記版を押し付けて行ってもよ
い。
【0021】また、印刷用の版に換えて、ローラーに液
状の無機銅剤を含ませ、該ローラーを原紙あるいは成形
後の袋の表面に転動させて、外袋2及び内袋3に無機銅
剤を付着させることも可能である。
状の無機銅剤を含ませ、該ローラーを原紙あるいは成形
後の袋の表面に転動させて、外袋2及び内袋3に無機銅
剤を付着させることも可能である。
【0022】なお、無機銅剤は袋内面に含有されること
が望ましいが、パラフィン紙の外面に無機銅剤を付着さ
せても内部に含浸されない。そこで、パタフィン紙を素
材とする内袋3に無機銅剤を付与する場合は、原紙の状
態で無機銅剤を付着させ、無機銅剤が付着された面を内
面にして内袋3を成形すると良い。
が望ましいが、パラフィン紙の外面に無機銅剤を付着さ
せても内部に含浸されない。そこで、パタフィン紙を素
材とする内袋3に無機銅剤を付与する場合は、原紙の状
態で無機銅剤を付着させ、無機銅剤が付着された面を内
面にして内袋3を成形すると良い。
【0023】さらに、成形後の外袋2及び内袋3の内部
に細いパイプを差し込み、このパイプの先端から液状の
無機銅剤を垂らして、外袋2及び内袋3の内面に無機銅
剤を付着させることもできる。
に細いパイプを差し込み、このパイプの先端から液状の
無機銅剤を垂らして、外袋2及び内袋3の内面に無機銅
剤を付着させることもできる。
【0024】外袋2及び内袋3の一方のみに無機銅剤を
付着させることも可能である。また、果実用掛袋を外袋
と内袋との間に他の中間袋を挟んで3層以上の多層袋と
し、少なくとも一枚の袋に無機銅剤を付着させても良
い。さらに、半透明の紙を素材とする一層の果実用掛袋
に無機銅剤を含有させることもできる。
付着させることも可能である。また、果実用掛袋を外袋
と内袋との間に他の中間袋を挟んで3層以上の多層袋と
し、少なくとも一枚の袋に無機銅剤を付着させても良
い。さらに、半透明の紙を素材とする一層の果実用掛袋
に無機銅剤を含有させることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の果実用掛袋は、袋体によって風
雨、鳥等から果実を保護することができる上に、無機銅
剤によって病気、虫害の発生を防ぐことができ、殺菌効
果が長期間持続する。
雨、鳥等から果実を保護することができる上に、無機銅
剤によって病気、虫害の発生を防ぐことができ、殺菌効
果が長期間持続する。
【0026】また、硫酸銅と石灰を混合調製しなくて済
むと共に、農薬散布の手間が省けるため、農作業の効率
が向上するばかりか、果実及び葉に直接無機銅剤が付着
せず、有害成分が農地に蓄積されることもないので、農
作業時の安全性が高まり、消費者の購買意欲を低下させ
る心配もない。
むと共に、農薬散布の手間が省けるため、農作業の効率
が向上するばかりか、果実及び葉に直接無機銅剤が付着
せず、有害成分が農地に蓄積されることもないので、農
作業時の安全性が高まり、消費者の購買意欲を低下させ
る心配もない。
【0027】さらに、この果実用掛袋を装着しておけ
ば、長期冷蔵保存しておいても果肉が軟化しにくいの
で、品質の低下を抑制することができる。
ば、長期冷蔵保存しておいても果肉が軟化しにくいの
で、品質の低下を抑制することができる。
【0028】本発明の果実用掛袋の製造方法によれば、
風雨、鳥等の物理的な要因から果実を保護するのみなら
ず、病気、虫害の発生を防ぐことができ、殺菌効果が長
期間持続し、農薬散布の手間が省け、果実及び葉に直接
無機銅剤が付着せず、農作業者及び消費者に対する安全
性が高い等の様々な利点を有する果実用掛袋を容易に得
ることができる。
風雨、鳥等の物理的な要因から果実を保護するのみなら
ず、病気、虫害の発生を防ぐことができ、殺菌効果が長
期間持続し、農薬散布の手間が省け、果実及び葉に直接
無機銅剤が付着せず、農作業者及び消費者に対する安全
性が高い等の様々な利点を有する果実用掛袋を容易に得
ることができる。
【図1】果実用掛袋の正面図
【図2】同上の開口時の斜視図
【図3】被袋時の果実の斜視図
1 果実用掛袋 2 外袋 3 内袋 4 表面紙 5 裏面紙 6 のりしろ 7 口切部 8 切込み 9 切り取り線 10 止め具
Claims (13)
- 【請求項1】 石灰と硫酸銅を混合してなる無機銅剤を
付与されたことを特徴とする果実用掛袋。 - 【請求項2】 パラフィン紙を素材とする内袋を有する
多層袋であって、該内袋に前記無機銅剤が付与されてい
ることを特徴とする請求項1に記載された果実用掛袋。 - 【請求項3】 前記無機銅剤を付与された外袋を備えた
多層袋よりなることを特徴とする請求項1に記載された
果実用掛袋。 - 【請求項4】 原紙を抄造する際に前記無機銅剤を混入
することによって無機銅剤含有原紙を作成し、その後こ
の原紙を袋体に成形することを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載された果実用掛袋の製造方法。 - 【請求項5】 液状の前記無機銅剤を袋内面に塗布する
ことによって無機銅剤を付与することを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載された果実用掛袋の製造方
法。 - 【請求項6】 液状の前記無機銅剤を原紙又は成形後の
袋に噴霧することによって無機銅剤を付与することを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載された果実用
掛袋の製造方法。 - 【請求項7】 液状の無機銅剤を超音波発生機を用いて
霧状にし、該霧状の無機銅剤を原紙又は成形後の袋に付
着させることによって無機銅剤を付与することを特徴と
する請求項1乃至3のいずれかに記載された果実用掛袋
の製造方法。 - 【請求項8】 液状の無機銅剤に原紙又は成形後の袋を
浸漬することによって無機銅剤を付与することを特徴と
する請求項1又は3に記載された果実用掛袋の製造方
法。 - 【請求項9】 液状の無機銅剤にパラフィン加工前の原
紙を浸漬することによって原紙に無機銅剤を付与し、前
記無機銅剤が乾燥した後前記原紙にパラフィン加工を施
して内袋の原紙とすることを特徴とする請求項2に記載
された果実用掛袋の製造方法。 - 【請求項10】 石灰と硫酸銅を混合してなる無機銅剤
を原紙又は成形後の袋の表面に印刷によって付着させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載され
た果実用掛袋の製造方法。 - 【請求項11】 ローラーに石灰と硫酸銅を混合してな
る液状の無機銅剤を含ませ、該ローラーを原紙又は成形
後の袋の表面に転動することにより前記無機銅剤を付着
させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載された果実用掛袋の製造方法。 - 【請求項12】 袋の内部にパイプを差し込み、該パイ
プの先から石灰と硫酸銅を混合してなる液状の無機銅剤
を垂らして袋内面に前記無機銅剤を付着させることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載された果実用
掛袋の製造方法。 - 【請求項13】 複数の袋が積層された多層袋におい
て、少なくとも一枚の袋に前記無機銅剤を付着させるこ
とを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載さ
れた果実用掛袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8112177A JPH0970234A (ja) | 1995-07-03 | 1996-04-10 | 果実用掛袋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18772195 | 1995-07-03 | ||
JP7-187721 | 1995-07-03 | ||
JP8112177A JPH0970234A (ja) | 1995-07-03 | 1996-04-10 | 果実用掛袋及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970234A true JPH0970234A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=26451411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8112177A Pending JPH0970234A (ja) | 1995-07-03 | 1996-04-10 | 果実用掛袋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0970234A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020037659A (ko) * | 2000-11-15 | 2002-05-22 | 이금남 | 과실봉지 |
CN104365418A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-02-25 | 成都红柿子科技有限公司 | 一种具有抗菌功效的葡萄保护袋 |
CN107476112A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-12-15 | 中国制浆造纸研究院衢州分院 | 一种高性能环保育果袋纸的生产方法 |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP8112177A patent/JPH0970234A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020037659A (ko) * | 2000-11-15 | 2002-05-22 | 이금남 | 과실봉지 |
CN104365418A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-02-25 | 成都红柿子科技有限公司 | 一种具有抗菌功效的葡萄保护袋 |
CN107476112A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-12-15 | 中国制浆造纸研究院衢州分院 | 一种高性能环保育果袋纸的生产方法 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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