JPH0969232A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH0969232A
JPH0969232A JP24548895A JP24548895A JPH0969232A JP H0969232 A JPH0969232 A JP H0969232A JP 24548895 A JP24548895 A JP 24548895A JP 24548895 A JP24548895 A JP 24548895A JP H0969232 A JPH0969232 A JP H0969232A
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JP
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driving
coil
force
objective lens
magnetic field
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Application number
JP24548895A
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English (en)
Inventor
Kazuo Higashiura
一雄 東浦
Hidehiko Kobayashi
秀彦 小林
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動用の交差部を有する対物レンズ駆動装置
の駆動コイルにおいて、フォーカシング及びトラッキン
グ制御を同時に行う場合に発生する磁界方向と電流方向
との関係に起因する対物レンズの光軸倒れ力の発生を防
止することを目的とする。 【手段】 一対の第1交差部同士を繋ぐコイル連結部分
に、コイル配置方向調整用の第2交差部を有した構成と
し、上記一対の第1交差部と駆動用マグネットとの間の
磁界方向と電流方向との関係から発生する両交差部にお
ける合力同士を相殺して可動ホルダーの光軸倒れを防止
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズにフォ
ーカシング制御及びトラッキング制御を行わせるように
した対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光情報記録媒体に光スポットを照射して
情報の読出及び書込を行う光ピックアップ装置等の各種
装置において対物レンズ駆動装置が一般に用いられてい
る。この対物レンズ駆動装置は、フォーカシング用マグ
ネットとフォーカシング用駆動コイルとの電磁作用力に
よって対物レンズを光軸方向に移動させるとともに、ト
ラッキング用マグネットとトラッキング用駆動コイルと
の電磁作用力によって対物レンズを光軸直交方向に移動
させるものであって、例えば光ピックアップ装置では、
光源から出射されたレーザー光が上記対物レンズ駆動装
置により常時適正にスポット照射されるようになってい
る。
【0003】具体的には、例えば特公平4−16861
号公報に提案された光学系駆動装置においては、図9及
び図10に示されているように、レンズ光学系111に
は矩形状のボビン112がレンズ光学系111の光軸Z
と中心軸が一致するように取り付けられている。ボビン
112の外周には、特に図9に示すように、光軸Zに対
してコイル面が傾斜するように第1コイル121が巻装
され、この第1コイル121に対して光軸Zに関し略1
80°ずれて第2のコイル122が巻装されている。
【0004】これにより、第1,第2のコイルどおしの
交線が光軸Zに対して略垂直となり、かつ第1のコイル
121はボビン112における1つの対向する側面A,
A’でボビン底面に対し所定角度を有するように巻回さ
れるとともに、他の対向側面B,B’では底面に対して
平行に巻回される。また第2のコイル122は対向側面
A,A’で上記第1のコイル121と交差して一対の交
差部を形成するように傾斜巻回されているとともに、他
の対向側面B,B’では底面に対して平行な方向に巻回
されている。
【0005】レンズ光学系111及びボビン112を含
む可動部は、コイル部が磁気回路部125の磁気ギャッ
プ内に位置するように図示せぬ弾性支持体によって支持
されている。磁気回路部125はポールピース250
と、厚み方向に着磁されてポールピース250上に載置
された環状マグネット251と、このマグネット251
上に載置されて上記ポールピース250との間に上記ボ
ビン112の対向側面を挾むように磁気ギャップ125
aを形成するプレート252とからなり、磁気ギャップ
125aに光軸Zに対して直角な方向の磁界が生ずるよ
うに構成されている。
【0006】このような構成において、第1及び第2の
コイル121,122に光軸Zからみて同一方向に同じ
大きさの電流を流すと、これらコイルにおける一対の交
差部と、これに鎖交する磁束との相互作用によりフォー
カシング方向にレンズ光学系111を駆動することが可
能である。逆に第1及び第2のコイル121,122に
逆方向に同じ大きさの電流を流すとトラッキング方向に
レンズ光学系111を駆動することが可能である。
【0007】すなわち従来から、上記のようにコイルに
一対の交差部を持たせて各々のコイルに作用する電磁相
互作用力の合力により可動部材をフォーカシング及びト
ラッキング方向に駆動するようにしたレンズ光学系駆動
装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来装置において、フォーカシング及びトラッキング制御
を同時に行う場合には、図11に示されているように両
交差部に、フォーカシング力Fとトラッキング力Tとの
合成回転力S1 またはS2 が同一方向のモーメント力と
して発生することとなり、この回転モーメントによって
ボビンの光軸がトラッキング方向に傾くという問題があ
る。
【0009】そこで本発明は、駆動機構の駆動コイルが
駆動磁界内に位置する一対の駆動力発生用の交差部を有
する対物レンズ駆動装置において、フォーカシング制御
及びトラッキング制御を同時に行う場合であっても、無
用な傾き力を生じることなくフォーカシング制御及びト
ラッキング制御を正確に行えるような対物レンズ駆動装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、記録媒体の記録面にスポット光
を照射する対物レンズと、この対物レンズを保持する可
動部材と、当該可動部材をフォーカシング方向及びトラ
ッキング方向に移動させる駆動コイル及び駆動磁界発生
手段を有する駆動機構と、を備え、上記駆動機構の駆動
コイルが、駆動磁界発生手段により形成された駆動磁界
内に位置する一対の駆動力発生用の第1交差部を有する
対物レンズ駆動装置において、上記一対の駆動力発生用
の第1交差部どうしを繋ぐコイル連結部分に、コイル配
置方向調整用の第2交差部を有する構成となっている。
【0011】更に請求項2記載の発明は、請求項第1の
発明に加えて、第2交差部を駆動磁界の方向に略平行に
延在するように配置した構成となっている。
【0012】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の発明に加えて、第2交差部を可動部材の光軸方向に略
直交する上下面又は光軸方向に略平行な側面に配置した
構成となっている。
【0013】このような本発明にかかる第1手段、第2
手段及び第3手段によれば、一対の駆動力発生用第1交
差部どうしを繋ぐコイル連結部分に設けられたコイル配
置方向調整用の第2交差部によって、上記一対の動力発
生用交差部で発生する合力が反対方向に作用して互いに
相殺し合うようなコイル配置とし、フォーカシング制御
とトラッキング制御との同時実行時における傾き力の発
生が防止されるようになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1に示された本発明の第
1の実施の形態にかかる対物レンズ駆動装置において
は、図示しない支持機構により支持されたフレーム1の
略中心位置には、主軸2が立設されており、この主軸2
は、後述する対物レンズの光軸方向(図示上下方向)に
沿うようにして配置されている。そしてこの主軸2に対
して、略円筒状の可動ホルダー3が光軸回りの周方向及
び光軸方向に回動可能かつ摺動可能に取り付けられてい
る。
【0015】上記フレーム1の内壁面には、図1に示す
ように着磁された駆動用マグネット4,4が前記可動ホ
ルダー3の側面の一部を囲繞するように固定され、矢印
9で示されるように磁界方向が図1左方から右方となる
ように配置されている。可動ホルダー3の上面にはディ
スク面に対面するように設けられた対物レンズ5が設け
られているとともに、可動ホルダー3の外周面には第1
の駆動用コイル6aと第2の駆動用コイル6bがそれぞ
れ巻回されている。この図1に示す駆動コイル6a,6
bの巻回構造をより詳細に示すために、一例として駆動
コイル6bの巻回構造を図2に示す。駆動コイル6a
は、平面的に見て図2において上下のコイル位置が駆動
コイル6bとちょうど逆に配置される。従ってこれらの
第1の駆動用コイル6a及び第2の駆動用コイル6b
は、互いに可動ホルダー3の上面、側面、底面及び側面
の4箇所で交差するように可動ホルダー3に巻回されて
おり、両側面で交差されている部分で駆動力発生用の第
1交差部8,8が構成されているとともに、上面及び底
面で交差されている部分でコイル配置方向調整用の第2
交差部7,7が構成されている。なお、図1によれば、
第1の駆動用コイル6aが、第2の駆動用コイル6bの
外側に巻回されているが、内側でも良い。
【0016】上記第1交差部8,8は、それぞれ駆動用
マグネット4,4と所定の隙間を空けて対向配置されて
いる。また可動ホルダー3の上面及び下面に形成される
上記第2交差部7,7は、第1交差部8,8どうしを捩
じるようにして繋ぐコイル連結部分として設けられてい
る。
【0017】次に本発明の装置の動作について図3を用
いて説明する。図3は第1駆動コイル6a及び第2駆動
コイル6bにそれぞれ矢印で示す磁界方向のもとで電流
を流し、可動ホルダー3をフォーカシング方向(図示上
下方向)に駆動させたときの電流の方向と発生する力の
関係を表した模式図で、図3(a)は、図1中の左側の
第1交差部8、図3(b)は、右側の第1交差部8を示
しており、それぞれ矢印で示す磁界方向より見た図であ
る。まず、図1の左側の第1交差部8、即ち図3におい
て、第1駆動用コイル6aにA方向の電流を流し、第2
駆動用コイル6bにB方向の電流を流すと、磁界方向と
電流方向との関係から第1駆動用コイル6aには駆動力
F1 が発生し、第2駆動用コイル6bには駆動力F2 が
発生する。図3(a)において、第1駆動コイル6aに
A方向、第2駆動コイル6bにB方向にそれぞれ電流を
流すと、可動ホルダー3の上面及び下面に設けられた第
2交差部7,7で第1駆動用コイル6aと第2駆動用コ
イル6bが交差して、図1の右側の第1交差部8、即ち
図3(b)においては、第1駆動コイル6aはC方向、
第2駆動コイル6bはD方向にそれぞれ電流が流れる。
第1駆動用コイル6aにはC方向、第2駆動用コイル6
bにはD方向に電流が流れると、磁界方向と電流方向と
の関係から第1駆動用コイル6aには駆動力F3 が発生
し、第2駆動用コイル6bには駆動力F4 が発生する。
【0018】上記のように、図3(a)、即ち図1にお
ける左側の第1交差部8では、駆動力F1 と駆動力F2
の合成力、図3(b)、即ち図1における右側の第1交
差部8では、駆動力F3 と駆動力F4 の合成力が発生
し、可動ホルダー3を図1上方へ引き上げるように働
き、フォーカシング制御が可能となる。
【0019】また、それと同時に図1の左側の第1交差
部8、即ち図3(a)において、第1駆動用コイル6a
にA方向の電流を流し、第2駆動用コイル6bにB方向
とは反対方向(B’方向)に電流を流し、可動ホルダー
3をトラッキング方向(図1において可動ホルダー3を
主軸2を中心に時計方向回転)に駆動させると、磁界方
向と電流方向の関係から第1駆動用コイル6aには駆動
力T1 が発生し、第2駆動用コイル6bには駆動力T2
が発生し、この駆動力T1 と駆動力T2 の合成力が発生
する。このとき、図1の右側の第1交差部8、即ち図3
(b)において、第1駆動コイル6aにC方向、第2駆
動コイル6bにD方向とは反対方向(D’方向)にそれ
ぞれ電流が流れる。第1駆動用コイル6aにC方向、第
2駆動用コイル6bにD’方向に電流が流れると、磁界
方向と電流方向との関係から第1駆動用コイル6aには
駆動力T3 が発生し、第2駆動用コイル6bには駆動力
T4 が発生する。
【0020】上記のように図3(a)、即ち図1におけ
る左側の第1交差部8では、駆動力T1 と駆動力T2 の
合成力により可動ホルダー3を図3(a)左方へ移動、
図3(b)、即ち図1における右側の第1交差部8で
は、駆動力T3 と駆動力T4 の合成力により可動ホルダ
ー3を図3(b)右方へ移動することとなり、つまりは
駆動力T1 ,T2 ,T3 及びT4 の合成力は、可動ホル
ダー3を主軸2を中心とする時計方向に回転させるよう
に働き、トラッキング制御が可能となる。
【0021】上記のようにしてフォーカシング制御及び
トラッキング制御を同時に行うとすると、図1における
左側の第1交差部8の部分では、電流方向と磁界発生方
向から図3(a)中矢印X方向への力が起こって、光軸
を倒す方向に発生力が起こるが、図1における右側の第
1交差部8の部分では、電流方向と磁界発生方向から図
3(b)中矢印Y方向への力が起こって、光軸を倒す方
向に発生力が起こり、その結果、図3(a)で発生する
回転合成力Xと図3(b)で発生する回転合成力Yは、
反対方向の回転モーメントとなり、両モーメントが相殺
されることとなって、可動ホルダー3の回転が防止され
る。したがって対物レンズ5が光軸方向に対して倒れな
いように制御される。
【0022】また、上記の装置について図3では、フォ
ーカシング制御にトラッキング制御を追加した例を示し
たが、トラッキング制御にフォーカシング制御を追加し
た場合も同様であり、以下図4を用いてその実施例を説
明する。
【0023】図4は、図1に示すマグネット4,4によ
る磁界の方向を図中の矢印方向の磁界として示すとき、
第1駆動コイル6a及び第2駆動コイル6bにそれぞれ
矢印で示す磁界のもとで電流を流し、可動ホルダー3を
トラッキング方向(図1において可動ホルダー3を主軸
2を中心に時計方向回転)に駆動させたときの電流の方
向と発生力の関係を表した模式図で、図4(a)は、図
1中の左側の第1交差部8、図4(b)は、右側の第1
交差部8を示しており、それぞれ矢印で示す磁界方向よ
り見た図である。まず、図1の左側の第1交差部8、、
即ち図4(a)において、第1駆動用コイル6aにA方
向の電流を流し、第2駆動用コイル6bにB’方向の電
流を流すと、磁界方向と電流方向との関係から第1駆動
用コイル6aには駆動力T1 が発生し、第2駆動用コイ
ル6bには駆動力T2 が発生する。このとき、図1の右
側の第1交差部8、即ち図4(b)においては、第1駆
動コイル6aにはC方向、第2駆動コイル6bにはD’
方向にそれぞれ電流が流れ、磁界方向と電流方向との関
係から第1駆動用コイル6aには駆動力T3 が発生し、
第2駆動用コイル6bには駆動力T4 が発生する。
【0024】上記のように、図4(a)、即ち図1にお
ける左側の第1交差部8では、駆動力T1 と駆動力T2
の合成力が、可動ホルダー3を図4(a)において左方
へ移動、図4(b)、即ち図1における右側の第1交差
部8では、駆動力T3 と駆動力T4 の合成力により可動
ホルダー3を図3(b)において右方へ移動することと
なり、つまりは駆動力T1 ,T2 ,T3 及びT4 の合成
力は、可動ホルダー3を主軸2を中心とする時計方向に
回転させるように働き、トラッキング制御を行うことが
できる。
【0025】また、それと同時に図4(a)において第
1駆動用コイル6aにA方向の電流を流し、第2駆動用
コイル6bにB方向に電流を流し、可動ホルダー3をフ
ォーカシング方向(図示上下方向)に駆動させると、磁
界方向と電流方向の関係から第1駆動用コイル6aには
駆動力F1 が発生し、第2駆動用コイル6bには駆動力
F2 が発生し、この駆動力F1 と駆動力F2 の合成力が
発生する。このとき、可動ホルダー3の上面及び下面に
設けられた第2交差部7,7で第1駆動用コイル6aと
第2駆動用コイル6bが交差して、図1の右側の第1交
差部8、即ち図4(b)では、第1駆動コイル6aには
C方向、第2駆動コイル6bにはD方向にそれぞれ電流
が流れる。第1駆動用コイル6aにC方向、第2駆動用
コイル6bにD方向に電流が流れると、磁界方向と電流
方向との関係から第1駆動用コイル6aには駆動力F3
が発生し、第2駆動用コイル6bには駆動力F4 が発生
する。
【0026】上記のように図4(a)、即ち図1におけ
る左側の第1交差部8では、駆動力F1 と駆動力F2 の
合成力により可動ホルダー3を図4(a)において上方
へ移動、図4(b)、即ち図1における右側の第1交差
部8でも駆動力F3 と駆動力F4 の合成力により可動ホ
ルダー3を図4(b)上方へ移動することとなり、つま
りは駆動力F1 ,F2 ,F3 及びF4 の合成力は、可動
ホルダー3を上方へ移動させるように働き、フォーカシ
ング制御が可能となる。
【0027】上記のようにしてトラッキング制御及びフ
ォーカシング制御を同時に行うとすると、図1における
左側の第1交差部8の部分では、電流方向と磁界発生方
向から図4(a)中矢印X’方向への力が起こって、光
軸を倒す方向に発生力が起こるが、図1における右側の
第1交差部8の部分では、電流方向と磁界発生方向から
図4(b)中矢印Y’方向への力が起こって、光軸を倒
す方向に発生力が起こり、その結果、図4(a)で発生
する回転合成力X’と図4(b)で発生する回転合成力
Y’は、反対方向の回転モーメントとなり、両モーメン
トが相殺されることとなって、可動ホルダー3の回転が
防止される。したがって対物レンズ5が光軸に対して倒
れないように制御される。
【0028】このようにして、トラッキング制御にフォ
ーカシング制御を追加した場合も同様にして回転合成力
が図1における左側の第1交差部8と右側の第1交差部
8との間で相殺されて、可動ホルダー3の回転が防止さ
れ、対物レンズ5が光軸に対して倒れないように制御で
きる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
対物レンズ駆動装置において図5及び図6に基づいて説
明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態
と同様の部分については記述を省略する。図5は本発明
の第2の実施の形態における可動ホルダー3であって、
可動ホルダー3の外周側面には第1駆動用コイル6a及
び第2駆動用コイル6bがそれぞれ巻回されている。こ
れらの第1駆動用コイル6a,第2駆動用コイル6b
は、図6にその巻回状態がわかるようにコイル6a,6
bのみ示したが、可動ホルダー3の側面の4箇所で交差
するように配置されており、図1に示した実施例と同様
に、駆動用マグネット4,4と対向する位置で駆動力発
生用の第1交差部8,8が構成されているとともに、駆
動用マグネット4,4と対向しない中間の位置でコイル
配置方向調整用の第2交差部7,7が構成されている。
尚、駆動用マグネット4,4で構成される磁界方向は図
1の実施例とは異なり右側のマグネット4の磁界方向は
逆とされ、図5左方及び右方から可動ホルダー3の中央
へ向かうように配置されている。なお、図5によれば、
第1の駆動用コイル6aが、第2の駆動用コイル6bの
外側に巻回されているが内側であっても良い。
【0030】上記第1交差部8,8は、駆動用マグネッ
ト4,4と所定の隙間を空けて対向配置されている。ま
た上記第2交差部7,7は第1交差部8,8どうしを捩
じるようにして繋ぐコイル連結部分として設けられてい
る。
【0031】次に、本発明の装置の第2の実施の形態の
動作について図7を用いて説明する。図7は第1駆動コ
イル6a及び第2駆動コイル6bにそれぞれ電流を流
し、可動ホルダー3をフォーカシング方向(図示上下方
向)に駆動させたときの電流の方向と発生力の関係を表
した模式図である。まず、図5手前側(左側)の第1交
差部8において図7(a)に示すように、第1駆動用コ
イル6aにA方向の電流を流し、第2駆動用コイル6b
にB方向の電流を流すと、図3(a)の場合と同様の動
作となる。一方、このとき、可動ホルダー3の側面に設
けられた第2交差部7,7で第1駆動用コイル6aと第
2駆動用コイル6bが交差して、奥側では図7(b)に
示すように第1駆動コイル6aにはC方向、第2駆動コ
イル6bにはD方向にそれぞれ電流が流れるが、磁界の
方向が図3(b)の場合とは逆となっているので、結
局、図3(b)の場合と同様の駆動力が得られる。
【0032】上記のように、手前側では駆動力F1 と駆
動力F2 の合成力、奥側では駆動力F3 と駆動力F4 の
合成力が可動ホルダー3を図5上方へ引き上げるように
働き、フォーカシング制御を行うことができる。
【0033】次に、それと同時に手前側の第1駆動用コ
イル6aにA方向の電流を流し、第2駆動用コイル6b
にB方向とは反対方向(B’方向)に電流を流し、可動
ホルダー3をトラッキング方向(図において時計方向)
に駆動させると、既に説明したように第1駆動用コイル
6aには駆動力T1 が発生し、第2駆動用コイル6bに
は駆動力T2 が発生し、奥側では第1駆動コイル6aに
はC方向、第2駆動コイル6bにはD方向とは反対方向
(D’方向)にそれぞれ電流が流れるから第1駆動用コ
イル6aには駆動力T3 が発生し、第2駆動用コイル6
bには駆動力T4 が発生する。
【0034】上記のように手前側では駆動力T1 と駆動
力T2 の合成力により可動ホルダー3を図7(a)左方
へ移動、奥側では駆動力T3 と駆動力T4 の合成力によ
り可動ホルダー3を図7(b)右方へ移動することとな
り、つまりは駆動力T1 ,T2 ,T3 及びT4 の合成力
は、可動ホルダー3を主軸2を中心とする時計方向に回
転させるように働き、トラッキング制御を行うことがで
きる。
【0035】この実施例の場合も、図7(a)で発生す
る回転合成力Xと図7(b)で発生する回転合成力Y
は、反対方向の回転モーメントとなり、両モーメントが
相殺されることとなって、可動ホルダー3の回転が防止
される。したがって対物レンズ5を光軸に対して倒れな
いように制御することができる。
【0036】また、上記の装置について図7では、フォ
ーカシング制御にトラッキング制御を追加した例を示し
たが、図8を用いて、トラッキング制御にフォーカシン
グ制御を追加した場合を説明する。
【0037】図8は第1駆動コイル6a及び第2駆動コ
イル6bにそれぞれ電流を流し、可動ホルダー3をトラ
ッキング方向に駆動させたときの電流の方向と発生力の
関係を表した模式図で、図8(a)は、図5の手前側、
図8(b)は、奥側を示している。まず、図8(a)に
おいて第1駆動用コイル6aにA方向の電流を流し、第
2駆動用コイル6bにB’方向の電流を流すと、奥側で
は図8(b)に示すように第1駆動コイル6aにはC方
向、第2駆動コイル6bにはD’方向にそれぞれ電流が
流れ、既に説明した他の実施例と同様の駆動力を発生
し、手前側では駆動力T1 と駆動力T2 の合成力が、可
動ホルダー3を図8(a)左方へ移動、奥側では駆動力
T3 と駆動力T4 の合成力により可動ホルダー3を図8
(b)右方へ移動することとなり、トラッキング制御を
行うことができる。
【0038】また、それと同時に図8(a)において第
1駆動用コイル6aにA方向の電流を流し、第2駆動用
コイル6bにB’とは逆のB方向に電流を流し、可動ホ
ルダー3をフォーカシング方向(図示上下方向)に駆動
させると、図8(b)に示す、奥側では第1駆動コイル
6aにはC方向、第2駆動コイル6bにはD’とは逆の
D方向にそれぞれ電流が流れ、手前側では駆動力F1 と
駆動力F2 の合成力により、奥側でも駆動力F3 と駆動
力F4 の合成力により可動ホルダー3はへ移動すること
となり、つまりは駆動力F1 ,F2 ,F3 及びF4 の合
成力は、可動ホルダー3を上方へ移動させるように働
き、フォーカシング制御を行うことができる。
【0039】上記のようにしてトラッキング制御及びフ
ォーカシング制御を同時に行うと、図5における手前側
では、図8(a)中矢印X’方向への力が起こって、光
軸を倒す方向に発生力が起こるが、図5における奥側で
は、図8(b)中矢印Y’方向への力が起こって、光軸
を倒す方向に発生力が起こり、その結果、図8(a)で
発生する回転合成力X’と図8(b)で発生する回転合
成力Y’は、反対方向の回転モーメントとなり、両モー
メントが相殺されることとなって、可動ホルダー3の回
転が防止される。したがって対物レンズ5が光軸に対し
て倒れないように制御される。
【0040】このようにして、トラッキング制御にフォ
ーカシング制御を追加した場合も同様にして回転合成力
が手前側の第1交差部8と奥側の第1交差部8との間で
相殺されて、可動ホルダー3の回転が防止され、対物レ
ンズ5が光軸に対して倒れないように制御される。上記
実施例においては、それぞれ帯状の2つのコイル6aと
コイル6bとを用いたが、2つのコイル6aとコイル6
bとを交互に層状に繰り返し重ねたものを用いても良
く、また相互に編み込んだ形状となっていても良い。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、一対の駆動
力発生用交差部どうしを繋ぐコイル連結部分に、コイル
配置調整用の第2交差部を有した構成となっているた
め、可動ホルダーに配置された一対の第1交差部と駆動
用マグネットとの間の磁界方向と電流方向との関係から
発生する合成力が互いに反対方向に作用して上記合成力
を相殺するようなコイル配置になされ、これにより、フ
ォーカシング制御やトラッキング制御を行ったとして
も、対物レンズを有する可動ホルダーに傾き力が発生す
ることを防止することができる。従って、対物レンズの
光軸が傾くことによって生ずる不要な収差の発生を抑え
ることができ、安定した品質の対物レンズ駆動装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の一実施の形態を
表した斜視説明図である。
【図2】図1に表した対物レンズ駆動装置における可動
ホルダーへのコイルの巻回構造を示す説明図である。
【図3】図1に表した対物レンズ駆動装置の磁界方向と
電流方向との関係を模式化した説明図である。
【図4】図1に表した対物レンズ駆動装置の磁界方向と
電流方向との関係を模式化した説明図である。
【図5】本発明の対物レンズ駆動装置の他の実施の形態
を表した斜視説明図である。
【図6】図5に表した対物レンズ駆動装置のコイル配置
を表した図である。
【図7】図5に表した対物レンズ駆動装置の磁界方向と
電流方向との関係を模式化した説明図である。
【図8】図5に表した対物レンズ駆動装置の磁界方向と
電流方向との関係を模式化した説明図である。
【図9】従来の対物レンズ駆動装置の可動ホルダーを表
した斜視説明図である。
【図10】従来の対物レンズ駆動装置を表した断面図で
ある。
【図11】図9に表した対物レンズ駆動装置の可動ホル
ダーにおける磁界方向と電流方向との関係を模式化した
説明図である。
【符号の説明】
4,4 駆動用マグネット 6a 第1駆動用コイル 6b 第2駆動用コイル 7 第2交差部 8 第1交差部 9 磁界方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録面にスポット光を照射す
    る対物レンズと、この対物レンズを保持する可動部材
    と、当該可動部材をフォーカシング方向及びトラッキン
    グ方向に移動させる駆動コイル及び駆動磁界発生手段を
    有する駆動機構と、を備えた対物レンズ駆動装置におい
    て、 上記駆動機構の駆動コイルが、駆動磁界発生手段により
    形成された駆動磁界内に位置する一対の駆動力発生用の
    第1交差部を有し、上記一対の駆動力発生用第1交差部
    どうしを繋ぐコイル連結部分に、コイル配置方向調整用
    の第2交差部を有することを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第2交差部は、駆動磁界
    の方向に略平行に延在するように配置されていることを
    特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の第2交差部は、可動部材
    の光軸方向に略直交する上下面又は光軸方向に略平行な
    側面に配置されていることを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
JP24548895A 1995-08-30 1995-08-30 対物レンズ駆動装置 Withdrawn JPH0969232A (ja)

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