JPH0969182A - データ放送により制御可能な自動販売機及びデータ放送による自動販売機の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲に設置されている多数の自動販売機の
設定変更を短時間で容易に行えるようにする。 【解決手段】 自動販売機１には、データ放送により送
信されてきたデータを受信する受信手段２と、受信手段
２より受信されたデータから自動販売機１の制御プログ
ラムを取り出してプログラム記憶手段４に記憶する制御
を行う制御手段３と、制御手段３により取り出した自動
販売機１の制御プログラムを記憶するプログラム記憶手
段４とが設けられ、自動販売機１の制御プログラムがデ
ータ放送により送信されると、受信手段２は送信された
データを受信し、受信したデータから自動販売機１の制
御プログラムを取り出し、プログラム記憶手段４の制御
プログラムの更新を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データ放送により
制御可能な自動販売機及びデータ放送による自動販売機
の制御方法に関し、特に、データ放送により自動販売機
の制御プログラムを更新したり、ＩＤカードを利用可能
な自動販売機のＩＤ番号の登録と解除の書き替え処理を
行ったり、電子広告塔の付いた自動販売機の表示データ
を供給したりする場合などに適用して好適なものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機において、制御用プロ
グラムを書き替える場合、作業者が書き替えを行う自動
販売機を１台ずつ訪問し、専用の携帯端末を利用して自
動販売機の制御用プログラムの書き替えを行っていた。
この制御用プログラムの書き替えは頻繁に行われるもの
ではないが、自動販売機の新機種や新機能が追加される
と、それらに対応する全ての自動販売機の制御用プログ
ラムの書き替え処理が必要となっていた。

【０００３】また、従来の自動販売機用ＩＤカードを利
用可能な自動販売機では、自動販売機のＩＤ番号情報を
書き替えるため、センター部に設置されたコンピュータ
と各自動販売機とを接続し、ＩＤ番号情報を電話回線や
専用回線などのオンラインで送るようにしていた。そし
て、ＩＤ番号情報を各自動販売機の内部に記憶し、利用
者がＩＤ番号の照会を行う場合、各自動販売機の内部に
記憶されたＩＤ番号情報と利用者のＩＤカードのＩＤ番
号とを比較することにより、ＩＤ番号の照会を迅速に行
えるようになっていた。

【０００４】さらに、従来の電子広告塔により広告を行
う自動販売機において、電子広告塔の表示を行う場合、
各自動販売機の広告表示用の記憶部分に予め作成してお
いた表示データを記憶しておき、その記憶しておいた表
示データを取り出すことにより、電子広告塔の表示を行
うようにしていた。また、一部の機種では、電話回線な
どの有線施設を利用することにより、表示データをセン
ター部から各自動販売機に送るようにしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動販売機の制御用プログラムを書き替える場合、作業
者が広範囲に設置された複数の自動販売機を１台ずつ訪
問しなければならず、制御用プログラムの書き替えに迅
速に対応することができないという問題があった。特
に、制御用プログラムの書き替えが必要な自動販売機が
多数設置されている場合、これらの作業を全て行うこと
は大変な仕事量となる。

【０００６】また、従来の自動販売機用ＩＤカードの利
用可能な自動販売機において、利用者がＩＤカードを紛
失した場合、オンラインにより各センターから各自動販
売機のＩＤ番号記憶部に無効ＩＤの登録情報を伝送して
いたが、センターから各自動販売機のＩＤ番号記憶部に
無効ＩＤの登録情報を伝送するのに時間がかかるため、
無効ＩＤの登録情報が記憶されるまでの間に紛失したＩ
Ｄカードを悪用される危険性があるという問題があっ
た。さらに、全ての自動販売機に電話回線を引くと、回
線使用料が非常に高くなるという問題があった。

【０００７】また、従来の電子広告塔により広告を行う
自動販売機において、電子広告塔により最新の情報を表
示させる場合、電話回線などによりセンター側から各自
動販売機に最新のデータを送る必要があった。さらに、
効果的な広告を行う場合、電子広告塔を有する多数の自
動販売機を街角などの人目につく場所に設置する必要が
あった。このため、自動販売機の設置場所を変えたい場
合や自動販売機の設置台数を増やしたい場合、自動販売
機を移動させたり増設したりする度に、電話回線などの
有線施設の設備費用がかかるという問題があった。

【０００８】そこで、本発明の第１の目的は、広範囲に
設置されている多数の自動販売機の制御用プログラムを
短時間で容易に書き替えることができる自動販売機及び
自動販売機の制御方法を提供することである。

【０００９】また、本発明の第２の目的は、広範囲に設
置されている多数の自動販売機のＩＤカードのＩＤ番号
を短時間で容易に変更することができる自動販売機及び
自動販売機の制御方法を提供することである。

【００１０】また、本発明の第３の目的は、広範囲に設
置されている多数の自動販売機の電子広告塔の表示情報
を短時間で容易に供給することができる自動販売機及び
自動販売機の制御方法を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項１の発明によれば、自動販売機の制御を
行うプログラムの更新をデータ放送により行うようにし
ている。

【００１２】また、請求項２の発明によれば、自動販売
機用ＩＤカードのＩＤ番号をデータ放送により書き替え
るようにしている。また、請求項３の発明によれば、自
動販売機の電子広告塔の表示情報をデータ放送により供
給するようにしている。

【００１３】請求項１の発明によれば、放送されたデー
タを受信する受信手段を各自動販売機毎に設け、自動販
売機の制御プログラムをデータ放送により送信すること
により、広範囲に設置されている多数の自動販売機の制
御プログラムを短時間で容易に変更することができ、自
動販売機の制御プログラムを変更する際に作業者が各自
動販売機を訪問する必要がなくなる。

【００１４】請求項２の発明によれば、放送されたデー
タを受信する受信手段を各自動販売機毎に設け、自動販
売機用ＩＤカードのＩＤ番号情報をデータ放送により送
信することにより、広範囲に設置されている多数の自動
販売機のＩＤカードのＩＤ番号情報を短時間で容易に書
き替えることができ、自動販売機用ＩＤカードのＩＤ番
号情報を書き替える際に作業者が各自動販売機を訪問す
る必要がなくなる。

【００１５】請求項３の発明によれば、放送されたデー
タを受信する受信手段を各自動販売機毎に設け、自動販
売機の電子広告塔の表示情報をデータ放送により送信す
ることにより、広範囲に設置されている多数の自動販売
機の電子広告塔の表示情報を短時間で容易に供給するこ
とができ、自動販売機の電子広告塔の表示情報を供給す
る際に作業者が各自動販売機を訪問する必要がなくな
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１実施例による
自動販売機を図面を参照しながら説明する。図１は、本
発明の第１実施例による自動販売機の機能的な概略構成
を示すブロック図である。この第１実施例は、自動販売
機の制御プログラムをデータ放送を用いて送信すること
により、自動販売機の内部に設けられたマスター部（自
動販売機制御ボックス）に記憶されている制御用プログ
ラムを書き替えるようにしたものである。

【００１７】図１において、自動販売機１には、データ
放送により送信されてきたデータを受信する受信手段２
と、受信手段２により受信されたデータから自動販売機
１の制御プログラムを取り出してプログラム記憶手段４
に記憶する制御を行う制御手段３と、制御手段３により
取り出した自動販売機１の制御プログラムを記憶するプ
ログラム記憶手段４とが設けられている。

【００１８】そして、自動販売機１の制御プログラムが
データ放送により送信されると、自動販売機１に設けら
れた受信手段２は送信されたデータを受信する。この受
信したデータは制御手段３に送られ、受信したデータか
ら自動販売機１の制御プログラムを取り出す。制御手段
３により取り出した制御プログラムは、プログラム記憶
手段４に供給され、プログラム記憶手段４の制御プログ
ラムの更新が行われる。

【００１９】このため、自動販売機１の制御プログラム
を変更する際に作業者が各自動販売機１を訪問する必要
がなくなり、広範囲に設置されている多数の自動販売機
１の制御プログラムの変更を、１度のデータ放送により
同時に行うことができる。例えば、人手により１日に１
０数台の書き替えを行うことが限度だったものが、デー
タ放送を利用することにより１日で数１００台〜数１０
００台の書き替えを行うことができる。

【００２０】次に、本発明の一実施例によるデータ放送
について説明する。データ放送は、テレビの文字放送や
ラジオのＦＭ多重放送などのように、文字情報や図形情
報、データ（文字テキスト、制御データ）などのデジタ
ル信号をＦＭ音声放送のすき間に多重化し、車載用や携
帯用のＦＭ受信機に送るようにした放送サービスシステ
ムである。このデータ放送は、伝送領域が広域（例え
ば、関東地区一円）であり、携帯ラジオなどの比較的簡
易な装置で受信できるなどの特徴がある。１９９４年１
０月から、ＦＭ東京（株）が「見えるラジオ」の本放送
を開始し、このＦＭ多重放送は、国内外において急速に
関心が高まっている。

【００２１】例えば、図２において、電話１１から公衆
回線１６によりラジオ局１２にデータを送る。ラジオ局
１２は、電話１１から送られてきたデータを予め決めら
れた方式により加工し、ラジオ放送の電波１７に多重化
して送信する。この時、通常のラジオ番組に支障を与え
ないようにしている。

【００２２】そして、データ放送用のデコード回路を内
部に組み込んだディスプレイ付きラジオ１３は、アンテ
ナ１５を介してラジオ放送の電波１７を受信し、ディス
プレイ１４に受信したデータを表示する。例えば、送ら
れてきたデータが天気予報である場合、ディスプレイ付
きラジオ１３のディスプレイ１４には、明日の天気や降
水確率などが表示される。なお、これらの送信データと
して、文字データ以外に制御データや図形データなどを
自由に選択することができる。

【００２３】次に、本発明の第１実施例による自動販売
機の制御機構について説明する。図３において、自動販
売機には、全体をシーケンシャルに制御するマスター部
２１、アンテナ２２を介してデータ放送を受信する無線
機構２３、入力ボタンや表示の機能を有するドア機構２
４、商品を取り出し口まで搬出する機能を有する搬出機
構２５及び入金の管理を行うコインメック機構２６が設
けられている。ここで、マスター部２１、無線機構２
３、ドア機構２４、搬出機構２５及びコインメック機構
２６は、１本のデータバス２９で接続されている。そし
て、無線機構２３、ドア機構２４、搬出機構２５及びコ
インメック機構２６は、マスター部２１の制御や管理の
基づいて、それぞれ独立して動作する。

【００２４】次に、本発明の第１実施例による自動販売
機の制御プログラムを更新する場合の動作について説明
する。図３において、紙幣機構２７とカード機構２８と
を自動販売機に追加した場合、紙幣機構２７とカード機
構２８とをマスター部２１により制御するための制御プ
ログラムをデータ放送により送信する。すると、無線機
構２３はアンテナ２２を介して、送信されたデータ放送
を受信する。ここで、誤り訂正を用いることでデータが
誤って受信されるのを防止する。そして、受信したデー
タから制御データを取り出し、自動販売機の機種番号が
書き替えに該当する機種の番号と一致するかどうか判断
する。

【００２５】そして、自動販売機の機種番号が書き替え
に該当する機種の番号と一致した場合、無線機構２３
は、データバス２９を介してマスター部２１と通信を行
い、書き込み要求信号を発信する。書き込み要求信号を
受信したマスター部２１は、内部に設けられたデータ記
憶部に制御プログラムの書き込みを行う。マスター部２
１は、この新たに書き込まれた制御プログラムに基づい
て、紙幣機構２７とカード機構２８とを制御する。

【００２６】以上説明したように、本発明の第１実施例
による自動販売機によれば、サービスマンの作業を要す
ることなく、自動販売機の制御プログラムの書き替えを
自動的に行うことができる。また、１００台の自動販売
機の制御プログラムの書き替えを人手で行うと１週間〜
１０日間程度かかるのに対して、データ放送を利用する
ことにより１日で終了することができる。なお、自動販
売機の制御プログラムを書き替える場合、電波が自動販
売機に届かない場所も存在し、制御プログラムの書き替
えが完全に行われているかどうかを確認するために、自
動販売機を１台ずつ巡回する必要がある。

【００２７】次に、本発明の第２実施例による自動販売
機を図面を参照しながら説明する。図４は、本発明の第
２実施例による自動販売機の機能的な概略構成を示すブ
ロック図である。この第２実施例は、自動販売機用ＩＤ
カードのＩＤ番号情報をデータ放送を用いて送信するこ
とにより、自動販売機の内部に記憶されているＩＤ番号
を書き替えるようにしたものである。

【００２８】図４において、自動販売機３１には、デー
タ放送により送信されてきたデータを受信する受信手段
３２と、受信手段３２により受信されたデータから自動
販売機３１に使用されるＩＤカードのＩＤ番号情報を取
り出して、ＩＤ情報記憶手段３４に記憶する制御を行う
制御手段３３と、制御手段３３より取り出した自動販売
機３１のＩＤカードのＩＤ番号情報を記憶するＩＤ情報
記憶手段４とが設けられている。

【００２９】そして、自動販売機３１のＩＤカードのＩ
Ｄ番号情報がデータ放送により送信されると、自動販売
機３１に設けられた受信手段３２は送信されたデータを
受信する。この受信したデータは制御手段３３に送ら
れ、受信したデータから自動販売機３１のＩＤカードの
ＩＤ番号情報を取り出す。制御手段３３により取り出し
たＩＤカードのＩＤ番号情報はＩＤ情報記憶手段３４に
供給され、ＩＤ情報記憶手段３４に記憶されたＩＤ番号
の書き替えが行われる。

【００３０】このため、ユーザがＩＤカードを紛失し、
その紛失したＩＤカードが悪用される場合においても、
無効ＩＤの登録を迅速に行うことができるので、悪用に
よる被害を最小限に抑えることができる。

【００３１】次に、本発明の第２実施例による自動販売
機の通信システムを図面を参照しながら説明する。図５
は、本発明の第２実施例による自動販売機の通信システ
ムの概略構成を示す図である。

【００３２】図５において、ＩＤカードの使用が可能な
各自動販売機４２〜４６には、データ放送をアンテナ４
２ａ〜４６ａを介して受信するデータ放送受信機が設け
られている。また、データ放送を行うラジオ局４１が設
置されている。

【００３３】そして、各自動販売機４２〜４６に記憶さ
れているＩＤカードのＩＤ番号の変更を行う場合、電話
などを用いたオンライン処理により、ラジオ局４１に記
憶されている登録ＩＤ番号を変更するＩＤ番号に書き替
える。ここで、ＩＤデータを送信する場合、パスワード
の設定やユーザの登録管理により使用者を限定する。そ
の後、ラジオ局４１は、データ放送によりＩＤ番号情報
を送信する。データ放送の受信可能地域に設置された自
動販売機４２〜４６は、アンテナ４２ａ〜４６ａを介し
てデータ放送を受信する。自動販売機４２〜４６は、受
信したデータ放送の内容が自装置を対象とする自動販売
機４２〜４６のＩＤ番号情報の変更指示を示すものであ
る場合、自動販売機４２〜４６の内部に登録されている
ＩＤ番号を、データ放送により送信されてきたＩＤ番号
に変更する。

【００３４】以上説明したように、本発明の第２実施例
による自動販売機によれば、サービスマンの作業を要す
ることなく、自動販売機のＩＤ番号の書き替えを自動的
に行うことができる。 また、１００台の自動販売機の
ＩＤ番号の書き替えを人手で行うと１日程度かかるのに
対して、データ放送を利用することにより２０分程度で
終了することができる。このため、無効ＩＤの登録を迅
速に行うことができ、ＩＤカードの悪用による被害を最
小限に抑えることができる。

【００３５】また、回線を使用せずに自動販売機のＩＤ
番号の書き替えを行うことができるので、自動販売機の
設置台数を増加させた場合においても、書き替えにかか
る費用は同額ですみ、自動販売機の設置台数を多くする
と、１台当たりの通信コストは安くなる。

【００３６】なお、ＩＤカードの使用が可能な自動販売
機は、レジャー施設やビル構内などの比較的限られた空
間の情報伝達の確実性が確保された上でＩＤ番号情報の
書き替えが行われるので、電波の不達を考える必要はあ
まりない。

【００３７】次に、本発明の第３実施例による自動販売
機を図面を参照しながら説明する。図６は、本発明の第
３実施例による自動販売機の機能的な構成を示すブロッ
ク図である。この第３実施例は、自動販売機の電子広告
塔の表示用データをデータ放送を用いて送信することに
より、自動販売機の内部に表示用データを書き込むよう
にしたものである。

【００３８】図６において、自動販売機５１には、デー
タ放送により送信されてきたデータを受信する受信手段
５２と、受信手段５２により受信されたデータから自動
販売機５１の表示データを取り出して表示手段５４に表
示する制御を行う制御手段５３と、制御手段５３により
取り出した自動販売機５１の表示データを表示する表示
手段５４とが設けられている。

【００３９】そして、自動販売機５１の表示データがデ
ータ放送により送信されると、自動販売機５１に設けら
れた受信手段２は送信されたデータを受信する。この受
信したデータは制御手段５３に送られ、受信したデータ
から自動販売機５１の表示データを取り出す。制御手段
５３により取り出した表示データは表示手段５４に供給
され、表示手段５４により表示が行われる。

【００４０】このため、自動販売機５１の表示データを
供給する際に作業者が各自動販売機５１を訪問する必要
がなくなり、広範囲に設置されている多数の自動販売機
５１の表示データの供給を、１度のデータ放送により同
時に行うことができる。

【００４１】次に、本発明の第３実施例による自動販売
機の表示例を図面を参照しながら説明する。 図７にお
いて、電子広告塔付き自動販売機６１は、データ放送を
アンテナ６２を介して受信する受信機、データ放送によ
り送られてくるデータの表示を行うディスプレイ６３、
ディスプレイ６３に表示されるデータの番号を表示する
番号表示部６４、表示されるデータの番号を選択する表
示内容選択ボタン６５を備えている。

【００４２】ここで、データ放送の中に幾つかのチャン
ネルを用意し、各チャンネルに異なる種類の表示データ
を挿入する。また、自動販売機６１の表示データの構造
を幾つかに切り分け、ディスプレイ６３に表示する内容
を何種類かに設定する。そして、ユーザが自動販売機６
１の表示内容選択ボタン６５を押すことにより、ディス
プレイ６３に表示される内容を変化させ、必要な情報を
選択することができるようにしている。

【００４３】例えば、表示内容選択ボタン６５により１
を選択した場合、ディスプレイ６３に商品の宣伝が表示
され、表示内容選択ボタン６５により２を選択した場
合、ディスプレイ６３にニュースが表示され、表示内容
選択ボタン６５により３を選択した場合、ディスプレイ
６３に天気予報が表示され、表示内容選択ボタン６５に
より４を選択した場合、ディスプレイ６３に駐車場の空
き情報が表示され、表示内容選択ボタン６５により５を
選択した場合、ディスプレイ６３に交通渋滞の情報が表
示され、表示内容選択ボタン６５により６を選択した場
合、ディスプレイ６３に電車の運転状況が表示され、表
示内容選択ボタン６５により７を選択した場合、ディス
プレイ６３に飛行機の運転状況が表示される。

【００４４】また、自動販売機６１にＩＤ番号を付け、
自動販売機６１にリアルタイムで情報を送ることによ
り、自動販売機６１の設置されている環境に応じて、自
動販売機６１のディスプレイ６３の表示内容を変化させ
ることができる。例えば、道路の近くや交差点の近くな
どの交通量の多い場所に設置してある自動販売機６１
に、駐車場の空き情報や交通渋滞の情報などを表示させ
たり、駅の構内やその周辺部に設置してある自動販売機
６１に、電車の運転状況などを表示させたり、飛行場の
構内に設置してある自動販売機６１に、飛行機の運転状
況を表示させたりすることができる。

【００４５】以上説明したように、本発明の第３実施例
による自動販売機によれば、専用回線を設けることな
く、自動販売機６１の電子広告塔の表示内容を自由に変
更することができる。

【００４６】また、専用回線を設ける必要がないので、
設置場所を選ぶことなく自由に自動販売機６１を移動さ
せることができるとともに、自動販売機６１を移動によ
り回線を再配線する必要がないので、自動販売機６１を
移動させるコストも低減できる。

【００４７】さらに、回線を使用せずに自動販売機の表
示内容を供給することができるので、自動販売機の設置
台数を増加させた場合においても、表示内容の供給にか
かる費用は同額ですみ、自動販売機の設置台数を多くす
ると、１台当たりの通信コストは安くなる。このため、
商品を販売する手段としてではなく、情報を販売する手
段としても自動販売機６１を利用することができるとと
もに、商品を販売効果を促進させることができる。

【００４８】また、設置されている全ての自動販売機６
１の電子広告塔に緊急な情報も瞬時に表示させることが
でき、自動販売機６１の電子広告塔としての利用価値を
向上させることができる。

【００４９】なお、ビル構内では電波の不達が生じるの
で、アンテナの集中化や内部中継局の設置を行うように
しても良い。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、自動販売機の制御プログラムをデータ放送によ
り送信することにより、広範囲に設置されている多数の
自動販売機の制御プログラムを短時間で容易に変更する
ことができ、自動販売機の制御プログラムを変更する際
に作業者が各自動販売機を訪問する必要がなくなる。

【００５１】また、請求項２の発明によれば、自動販売
機用ＩＤカードのＩＤ番号情報をデータ放送により送信
することにより、広範囲に設置されている多数の自動販
売機のＩＤカードのＩＤ番号情報を短時間で容易に書き
替えることができ、ＩＤカードを使用する自動販売機の
安全性を向上することができる。

【００５２】また、請求項３の発明によれば、自動販売
機の電子広告塔の表示情報をデータ放送により送信する
ことにより、広範囲に設置されている多数の自動販売機
の電子広告塔の表示情報を短時間で容易に供給すること
ができ、自動販売機の設置場所を変更する場合、自動販
売機を移動するだけで可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例による自動販売機の機能的
な構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例によるデータ放送システムの
概略構成を示す図である。

【図３】本発明の第１実施例による自動販売機の構成を
示すブロック図である。

【図４】本発明の第２実施例による自動販売機の機能的
な構成を示すブロック図である。

【図５】本発明の第２実施例による自動販売機のデータ
放送システムの概略構成を示す図である。

【図６】本発明の第３実施例による自動販売機の機能的
な構成を示すブロック図である。

【図７】本発明の第３実施例による自動販売機の概略構
成を示す外観図である。

【符号の説明】

１、３１、４２〜４６、５１、６１ 自動販売機 ２、３２，５２ 受信手段 ３、３３，５３ 制御手段 ４ プログラム記憶手段 １１ 電話 １２、４１ ラジオ局 １３ ディスプレイ付きラジオ １４、６３ ディスプレイ １５、２２、４２ａ〜４６ａ、６２ アンテナ １６ 通信回線 １７ データ放送 ２１ マスター部 ２３ 無線機構 ２４ ドア機構 ２５ 搬出機構 ２６ コインメック機構 ２７ 紙幣機構 ２８ カード機構 ２９ データバス ３４ ＩＤ情報記憶手段 ５４ 表示手段 ６４ 番号表示部 ６５ 表示内容選択ボタン

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ放送を受信する受信手段と、 自動販売機の制御を行うプログラムを記憶するプログラ
   ム記憶手段と、 前記データ放送に基づいて、前記プログラム記憶手段の
   プログラムの更新を行う制御手段とを備えることを特徴
   とするデータ放送により制御可能な自動販売機。
2. 【請求項２】 データ放送を受信する受信手段と、 自動販売機用ＩＤカードのＩＤ番号を記憶するＩＤ情報
   記憶手段と、 前記データ放送に基づいて前記ＩＤ情報記憶手段のＩＤ
   番号の書き替えを行い、前記ＩＤ番号により商品の販売
   の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とするデー
   タ放送により制御可能な自動販売機。
3. 【請求項３】 データ放送を受信する受信手段と、 任意の文字や図形の表示を行う表示手段と、 前記データ放送に基づいて、前記表示手段によるデータ
   表示の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする
   データ放送により制御可能な自動販売機。
4. 【請求項４】 自動販売機の制御を行うプログラムをデ
   ータ放送により送信し、 前記自動販売機が前記データ放送の受信を行うことによ
   り、前記自動販売機の制御を行うプログラムの更新を行
   うことを特徴とするデータ放送による自動販売機の制御
   方法。
5. 【請求項５】 自動販売機用ＩＤカードのＩＤ番号情報
   をデータ放送により送信し、 前記自動販売機が前記データ放送の受信を行うことによ
   り、前記自動販売機用ＩＤカードのＩＤ番号の書き替え
   を行うことを特徴とするデータ放送による自動販売機の
   制御方法。
6. 【請求項６】 自動販売機の表示装置の表示情報をデー
   タ放送により送信し、 前記自動販売機が前記データ放送の受信を行うことによ
   り、前記自動販売機の表示装置のデータ表示を行うこと
   を特徴とするデータ放送による自動販売機の制御方法。