JP4094391B2 - データ提供システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される車載端末装置に、情報を提供するデータ提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術のデータ提供システムは、有料道路での自動料金収受サービスを受けているときに、料金に関連するデータとは異なる所定のデータ、たとえば音楽データおよび地図データなどをダウンロードして、自動料金収受サービスの終了後、ダウンロードされたデータを再生する(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
また、端末装置および情報センタを備え、端末装置は、センサによって計測した自車現在位置と、ユーザによって選択されたジャンルとを情報センタに送信し、情報センタは、受信した現在位置を含む検索領域内にある該当ジャンルの施設のURL(Uniform Resource locator)を検索して、端末装置に送信し、端末装置は、受信したURLを表示装置に表示し、いずれかのURLがユーザによって選択されたときには、情報センタがインターネットにアクセスし、該当するホームページの情報を得て端末装置に送信し、端末装置は受信したホームページを表示しているのもある(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−34798号公報
【特許文献2】
特開2000−28511号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した第1の先行技術では、有料道路などの料金所で自動料金収受サービスを受けているときにしか、所定のデータをダウンロードすることができない。また、データを提供する情報センタに、車両端末装置がダウンロード可能なデータを全て記憶させておく必要があるが、利用者にとって必要な情報を全て記憶させることは難しく、したがって利用者が必要な情報を効率的に提供することは難しい。
【0006】
第2の先行技術では、端末装置と情報センタとの通信がどのような手段によって行なわれるのか開示されておらず、実現が困難である。
【0007】
本発明の目的は、利用者が必要な情報を効率的に得ることができ、かつ情報通信量を削減することができるデータ提供システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に搭載される車載端末装置に、狭域通信によって情報を提供するデータ提供システムであって、
前記車載端末装置に、リンク情報を有するリストを提供するリスト提供手段と、
前記車載端末装置に設けられ、前記リスト提供手段によって提供されたリストのうちのいずれか1つの内容を選択するリスト選択手段と、
前記リスト選択手段によって前記リストのうちのいずれか1つの内容が選択されたときに、対応するリンク先から詳細な情報を取得し、この取得した前記詳細な情報を車両端末装置に提供するデータ取得手段とを含み、
前記リスト提供手段は、車両に応じて、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報の少なくともいずれか1つに関連する前記リストを作成する制御手段を備えることを特徴とするデータ提供システムである。
【0009】
本発明に従えば、リスト提供手段によってリンク情報を有するリストを車載端末装置に提供し、車載端末装置に設けられるリスト選択手段によって前記リストのうちのいずれか1つの内容を選択すると、データ取得手段が前記リストのうちのいずれか1つの内容に対応するリンク先から詳細な情報を取得して、この取得した詳細な情報を車載端末装置に提供するので、車載端末装置では、必要のない詳細な情報を受取る必要がなく、必要のある詳細な情報だけを選択的に得ることができる。したがって効率的に情報を得ることができるとともに、大量のデータを送受信する必要がないので、車載端末装置が受取る情報量を削減することができる。リンク先は、たとえばインターネットアドレスであるURLなどであってもよい。
【0010】
特に、狭域通信では通信範囲が狭いので、たとえば走行する車両でデータを受信する場合には、短時間で受信する必要があり、かつ受信可能な情報量が限定されるが、車載端末装置では、まずリストだけを受取り、利用者がリストの内容を選択したときにだけ、その詳細な情報を得ることができる構成としているので、受信する情報量が削減され、短い通信時間であっても情報を受取ることができる。
【0012】
またリスト提供手段が備える制御手段は、車両の状態に応じて、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報の少なくともいずれか1つに関連する前記リストを作成するので、車両端末装置では、より効率的に情報を得ることができる。
【0013】
また車種情報は、たとえばリコール情報などの自己の車両に関連した情報である。
【0015】
車載機器情報は、たとえば車載機器の修正プログラムなどの自己の車両に搭載される車載機器に関連した情報である。
【0016】
緊急情報は、たとえば走行経路で発生したバスジャックおよび地震などに関する情報である。
【0018】
車両位置情報は、たとえば、車両の走行している地域でイベント情報、観光情報、および施設情報である。
【0020】
移動方向情報は、たとえば車両の行き先の天気情報、交通情報などである。
【0021】
また本発明は、車両に設けられ、車両の状態を前記リスト提供手段に提供する状態提供手段とを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、リンク提供手段は、状態提供手段から取得した車両の状態に応じたリストを提供することができる。したがって、リンク先から、たとえば車両のエンジンの点火タイミングのずれを修正するデータなどを得ることができ、カーディーラまたはガソリンスタンドなどに行かなくても、前記データによってエンジンの点火タイミングを修正することができ、メンテナンスが容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるデータ提供システム1の構成を示すブロック図である。データ提供システム1は、車両2に搭載される車載端末装置3と、車載端末装置3に情報を提供するデータ提供装置4と、データ取得手段である第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6と、カード状記録媒体7とを含む。
【0024】
本実施の形態においてデータ提供装置4から車載端末装置3に提供されるリンク情報を有するリストと、リンク情報に基づくリンク先の詳細な情報とを包括的にデータと呼ぶ場合がある。またリンク情報は、URL(Uniform Resource locator)で表される。
【0025】
第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6は、車載端末装置3と同様に車両2に搭載される。車両2には、車載端末装置3、第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6の他に、車載機器8と、車両2の動作を制御する車両制御部9とが設けられる。
【0026】
車載端末装置3は、端末記憶手段11と、出力手段12と、入力手段13と、カード読取り手段14と、端末制御手段15とを含む。
【0027】
端末記憶手段11には、車載端末装置3の端末記憶手段11、出力手段12、入力手段13およびカード読取り手段14と、第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6とを、端末制御手段15が制御するための制御プログラムが記憶される。また端末記憶手段11には、第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6によって受信したデータが記憶される。
【0028】
また端末記憶手段11には、電子メールを送受信するためのメールソフト、インターネットのホームページなどを閲覧するためのブラウザソフトが格納される。端末記憶手段11は、たとえばフラッシュメモリおよびハードディスクなどの不揮発性記録媒体によって実現される。
【0029】
出力手段12は、たとえば液晶表示装置などの表示装置によって実現され、端末制御手段15の制御に基づいて、端末記憶手段11に記憶されるデータを表示する。
【0030】
入力手段13は、リスト選択手段であり、たとえばマウス、キーボードおよびタッチパネルの少なくともいずれか1つによって実現される。利用者は、入力手段13によって、出力手段12に出力される後述するリストの内容うちのいずれか1つを選択することができる。
【0031】
カード読取り手段14には、カード状記録媒体7が着脱可能に接続される。カード状記録媒体7には、カード読取り手段14に着脱可能に接続される接続部が設けられる。カード状記録媒体7は、たとえばICカードによって実現され、個人識別情報(以下、ID情報と記す場合がある)が記録される記憶領域を有する。カード読取り手段14は、カード状記録媒体7から、ID情報を読出して、端末制御手段15に与える。
【0032】
端末制御手段15は、端末記憶手段11に記憶される制御プログラムに基づいて、車載端末装置3の端末記憶手段11、出力手段12、入力手段13およびカード読取り手段14、ならびに第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6を制御する。
【0033】
第1狭域通信手段5は、狭域通信(Dedicated Short Range Communications;略称DSRC)によってデータを送受信する。第1狭域通信手段5は、後述するデータ提供装置4に設けられる第2狭域通信手段32と通信する。
【0034】
第1狭域通信手段5は、第1アンテナ21と、第1高周波(略称RF)モジュール22と、第1DSRC送受信信号処理部23とを含む。第1アンテナ21で、受信した情報は、第1RFモジュール22によって復調され、第1DSRC送受信信号処理部23によって処理され、端末制御手段15に与えられる。また、端末制御手段15から与えられる情報は、第1DSRC送受信信号処理部23によって処理されたのち、第1RFモジュール22によって変調されて、第1アンテナ21から送信される。
【0035】
DSRCは、5.8GHz帯のマイクロ波を用いるDSRC規格に基づく通信である。DSRCプロトコルは、半二重通信と全二重通信に対応可能である。
【0036】
無線通信端末装置6は、たとえば携帯電話装置によって実現される。無線通信端末装置6は、端末制御手段15から与えられる制御信号に応答して、基地局を介して第1インターネットサービスプロバイダ(以下、第1プロバイダと略記する)24にダイヤルアップ接続する。第1プロバイダ24は、インターネット25に接続されている。
【0037】
データ提供装置4は、リスト提供手段であり、記憶手段31と、第2狭域通信手段32と、通信手段33と、制御手段34とを含む。記憶手段31には、データ提供装置4の記憶手段31、第2狭域通信手段32、および通信手段33の各部を制御する制御プログラムが格納される。
【0038】
図2は、データ提供装置4の記録手段31に記憶されるデータを表す図である。記録手段31には、制御プログラム34Aと、個人識別情報35aと、この個人識別情報35aに対応する車両の種類に関する情報(以下、車種情報と記す)35bおよび車載機器8に関する情報(以下、車載機器情報と記す)35cと、車種に関連するリンク情報を有するリスト(以下、車種リストと記す)36と、車載機器8に関連するリンク情報を有するリスト(以下、車載機器リストと記す)37と、車載端末装置3の位置および移動方向に関する情報、つまり車両2の位置および移動方向に関する情報(以下、車両位置・移動方情報と記す)38と、車載端末装置3に提供するリストと、通信手段33によって受信した受信情報40と、緊急情報に関連するリンク情報を有するリスト(以下、緊急リストと記す)47とが記憶される。データ提供装置4が車載端末装置3に提供するリストを総称して提供リスト39と記す。
【0039】
車両の種類は、たとえばRV(Recreation Vehicle)車、トラックおよび中古車などで分類される。
【0040】
提供リスト39は、たとえば、メールマガジンのようなテキスト形式、またはHTML(Hyper Text Markup Language)などのマークアップ言語で記述される。提供リスト39は、データ提供装置4から車載端末装置3に提供するリストを提供リスト39については、後述する図2で説明する。
【0041】
第2狭域通信手段32は、DSRCによってデータを送受信する。第2狭域通信手段32は、車両2に設けられる第1狭域通信手段32と通信する。
【0042】
第2狭域通信手段32は、第2アンテナ41と、第2RFモジュール42と、第2DSRC送受信信号処理部43とを含む。第2アンテナ41で、受信した情報は、第2RFモジュール42によって復調され、第2DSRC送受信信号処理部43によって処理され、制御手段34に与えられる。また、制御手段34から与えられる情報は、第2DSRC送受信信号処理部43によって処理されたのち、第2RFモジュール42によって変調されて、第2アンテナ41から送信される。
【0043】
第2狭域通信手段32は、路側、ガソリンスタンド、および店舗の駐車場などに複数の場所に設けられるが、図1では、図が煩雑となるのを防止するため複数の第2狭域通信手段32をまとめて示している。また、複数の第2狭域通信手段32がデータ提供装置1に接続される。データ提供装置1は、地理的に点在して複数設けられる。
【0044】
通信手段33は、公衆回線網に接続され、制御手段34から与えられる制御信号に基づいて、第2インターネットサービスプロバイダ(以下、第2プロバイダと略記する)44にダイヤルアップ接続する。第2プロバイダ44は、インターネット25に接続される。本発明の実施のさらに他の形態では、第2プロバイダと第1プロバイダは同一のプロバイダであってもよい。
【0045】
制御手段34は、記憶手段31に記憶される制御プログラムに基づいて、記憶手段31、第2狭域通信手段32および通信手段33を制御する。
【0046】
制御手段34は、各第2狭域通信手段32が配置される位置を把握しており、第2狭域通信手段32は、固定して設置されるので、各第2狭域通信手段32によって通信が行なわれた場合に、制御手段34では、その通信が行なわれた場所、つまり車両2の位置を容易に把握することができる。したがって、ID情報を受信した第2狭域通信手段32の位置からどの地域に車両があるのかを制御手段34は、容易に把握することができる。記憶手段31には地図情報が記憶され、第2狭域通信手段32の位置は、地図情報に対応づけられて地理的に特定される。
【0047】
また制御手段34は、車載端末装置3がどの方向に移動しているのか、つまり車両2がどの方向に移動しているのかを把握することができる。車両の移動方向は、たとえばID情報を受信した2つの第2狭域通信手段32の位置に基づいて、2つの第2狭域通信手段32を結ぶ直線状で、先にID情報を受信した第2狭域通信手段32が設けられる位置から後でID情報を受信した第2狭域通信手段32が設けられる位置に向かう方向としてもよいし、道路に隣接した路側に設置される第2狭域通信手段32の通信範囲を一方向に通行する車線のみに限定しておき、この車線の延びる方向としてもよい。
【0048】
このように、データ提供システム1では、車両2にGPS(Global Positioning System)などの位置検出手段を設けなくても、データ提供装置4の制御手段34では、ID情報を受信した第2狭域通信手段32に基づいて、車両2の位置および移動方向を容易に把握することができる。データ提供装置4では、車両2の位置および移動方向を把握することによって、車載端末装置3に、車両2が走行または駐車している地域、およびこれから車両が向かう地域に対応したリストを的確に提供することができる。
【0049】
本発明の実施のさらに他の形態では、車載機器8としてカーナビゲーション装置が車両2に設けられている場合であって、このカーナビゲーション装置で目的地が設定されている場合には、この目的地のデータおよびこの目的地までの経路のデータを第2狭域通信手段32によって受信することによって、車両2の移動方向を制御手段34が把握する構成としてもよい。
【0050】
第2狭域通信手段32からID情報が与えられると、制御手段34は、記憶手段31に記憶される車種リスト36および車載機器リスト37から、個人識別情報35aに対応して記憶される車種情報35bおよび車載機器情報35cに関連するリストを選択的に読み出して、車両端末装置3に提供する提供リスト39aを作成し、記憶手段31に記憶させる。そして制御手段34は、記憶手段31の記憶される提供リスト39を読み出して、第2狭域通信手段32に与えて、提供リスト39aを第2狭域通信手段32に送信させる。
【0051】
また制御手段34は、第2狭域通信手段32からID情報が与えられると、このID情報と、車両の位置および移動方向とを対応させて記憶手段31に車両位置・移動方向情報38として記憶させる。制御手段34は、データ提供装置1の地理的な管轄範囲内で、車両位置・移動方向に関連した情報、ここでは、イベント情報、観光情報、施設情報、天気情報および交通情報などのリストが記憶手段31に記憶されている場合には、このリストから車両位置・移動方向情報38に基づいてリストを作成し、所定の情報が記憶手段31に記憶されていない場合には、サーチエンジンによって、車両位置・移動方向に関連した情報を、通信手段33を介して受信して、記憶手段31に受信情報40として記憶したのち、この受信情報40からリンク情報を有する提供リスト39bを作成して、この提供リスト39bを第2狭域通信手段32に送信させる。
【0052】
車両位置および移動方向に関連するリンク情報は、これから車両6が向かう方向の地域の情報である。つまり、一般的に通過地点の地域の情報ではない場合が多く、これから通過する地点付近の地域の情報を必要とする場合が多い。車両位置・移動方向に関連した情報とは、たとえば車両6が向かう方向の地域のイベント情報、観光情報、施設情報、天気情報および交通情報などの限られた情報であって、車両2で必要とされる情報である。
【0053】
したがって、具体的なリンク情報としては、たとえば、車両6の現在位置から、たとえば車両の進行方向に対して500m後方までの経路付近にある施設の情報、および現在位置から目的地までの経路付近にある施設の情報などが挙げられる。ここでは、車両の進行方向に対して現在位置から500m後方までの経路付近にある施設の情報を提供することによって、通過した地域であっても、すぐに戻れる範囲の情報を提供する。本発明の実施のさらに他の形態では、情報が提供される範囲の設定は利用者が行なう構成としてもよい。
【0054】
また、たとえばA市付近をこのA市よりも西に位置するB市方向に向かって進んでいる場合には、制御手段34は、A市よりも東にあるC市の天気予報は不要であると判断して、制御手段34は、これらのリンク情報のリストを作成しない。
【0055】
このようにデータ提供装置1にID情報が与えられると、車両の現在存在する地域を管轄するデータ提供装置1が、自己が持っているリストを提供する。データ提供装置1が持ってない情報は、インターネット25を介して、車両位置・移動方向に関する情報、ここでは、イベント情報、観光情報、施設情報、天気情報および交通情報などを地理的に限られた範囲内を管轄する特定のサーバなどから検索して、情報提供者を抽出し、そのリンク情報をリストとして提供する。このようにインターネット25を介して他のサーバから受信する情報には、特定した制限をかけて検索を行なう。
【0056】
また制御手段34は、たとえば、バスジャックに関する情報および地震情報などの緊急性のある緊急情報を通信手段33を介して受信して、記憶手段31に受信情報40として記憶し、この緊急情報が記憶されるアドレスに接続するためのリンク情報を有する緊急リスト47を定期的に作成する。
【0057】
車載機器8は、たとえば車両2に設けられる車載オーディオ機器およびカーナビゲーション装置などによって実現される。車載機器8は、第1記憶部50を有し、この第1記憶部50には、車載機器8の制御プロクラムが記憶される。第1記憶部50に記憶される制御プログラムは書換え可能とする。第1記憶部50は、車載端末装置3の端末制御手段15と相互に接続され、端末制御手段15によって、制御プログラムを書換えることができる。
【0058】
車両制御部9は、第2記憶部51を有し、第2記憶部51に記憶される制御プログラムに基づいて車両2の動作を制御する。車両2には、エンジン53、ドアの開閉を検出するドア開閉センサ54および車体の振動を検出する振動センサ55が設けられる。
【0059】
車両制御部9は、たとえばエンジン53の点火タイミング、吸気量などを制御するとともに、車両2に設けられるドアの開閉状態を検出するためのドア開閉センサ54、車両の振動を検出する振動センサ55などの出力に基づいてドアの開閉、車両の振動の有無を判断する。
【0060】
また車両制御部9は、車載端末装置3の端末制御手段15と相互に接続され、前述したエンジン53の点火タイミング、吸気量、各センサ54,55の出力情報などの、車両の状態を、この端末制御手段15に与える。端末制御手段15は、車両の状態を表す情報を第1狭域通信手段5から第2狭域通信手段32に送信する。
【0061】
第2狭域通信手段32で受信した車両の状態を表す情報は制御手段34に与えられ、制御手段34では、この車両の状態を表す情報に関連した情報を通信手段33を介して受信して、記憶手段31に受信情報40として記憶し、この受信情報40からリンク情報を有する提供リスト39を作成する。
【0062】
車両の情報を表す情報に関連した情報とは、エンジンの点火時期のプログラム、エンジンへの燃料の供給量の調整プログラム、各センサの劣化を補正するための補正プログラムなどである。
【0063】
車両2がデータ提供装置4の第2狭域通信部32の通信範囲内に進入、つまり車載端末装置3が第2狭域通信信部32の通信範囲内に進入すると、第2狭域通信部32では、第1狭域通信手段5からID情報および車両の状態を表す情報を受信する。第2狭域通信手段32は、第1狭域通信手段5から送信されるID情報および車両の状態を表す情報を受信し、制御手段34に与える。制御手段34は、個人識別情報35a、車両位置・移動方向情報38、および車両の状態を表す情報に基づいて、これらに関連する提供リスト39を作成して、第2狭域通信手段32から送信する。第1狭域通信手段5は、第2狭域通信手段32から送信される提供リスト39を受信し、端末制御部15に与える。端末制御部15では、提供リスト39を出力手段12に出力させる。
【0064】
図3は、表示手段12に表示された提供リスト39の一例を示す図である。提供リスト39は、見出し項目を有し、ここでは、車両の種類に関連する1.リコール情報、車載機器の種類に関連する2.車載機器ソフトバージョンアップ、車両の移動方向に関連する3.天気、車両の位置に関連する4.イベント、車両の状態に関連する5.メンテナンス、緊急情報に関連する6.緊急などが表示手段12の画面に表示される。入力手段13によって、表示される見出し項目を選択することによって、この見出し項目のリンク先に接続して、つまり各項目に対応するURLに該当するWWW(World Wide Web)サーバにアクセスしてブラウザソフトで詳細な内容を参照することができる。
【0065】
見出し項目が選択されると、第1狭域通信手段5を介してインターネット25に接続可能であれば、第1狭域通信手段5、データ提供装置4、第2プロバイダ44を介してインターネット25に接続し、リンク先から詳細な情報を獲得する。一方、第1狭域通信手段5を介してインターネット25に接続ができない場合であると、無線通信端末装置6および第1プロバイダ24を介してインターネット25に接続し、リンク先から詳細な情報を獲得する。
【0066】
たとえば2.車載機器ソフトバージョンアップ情報を選択すると、車両2に設けられる車載機器8の制御プログラムをバージョンアップするためのプログラムをダウンロードすることができ、ダウンロードしたプログラムは端末記憶手段11に記憶される。また、4.メンテナンス情報を選択すると、車両の状態に応じて、たとえばエンジンの点火時期のプログラム、エンジンへの燃料の供給量の調整プログラム、各センサの劣化を補正するための補正プログラムなどをダウンロードすることができる。
【0067】
ダウンロードした各プログラムは、たとえば車両2が停止している間に、端末制御手段15によって読み出されて、第1記憶部50および第2記憶部51に設定される。本発明の実施の他の形態では、使用者が入力手段13からプログラムの書き換えるための命令を入力したときに、プログラムの書き換えを行なってもよい。上述した見出し項目は、たとえばリンク先の詳細な情報の一部が用いられる。
【0068】
また、本発明の実施の他の形態では、表示手段12に表示されるリストは、2階層となっていてもよい。つまり、図3に示す3.イベントを選択すると、図4に示すような、1.サッカー、2.野球、のように種類によって分類したリストを表示させてもよい。
【0069】
本発明の実施のさらに他の形態では、車両の状態に関する情報は、たとえばオイル交換の時期、車検の情報、定期点検の情報、消耗品の交換の情報などであってもよい。このような情報を受取ることによって、データ提供装置4は、オイル交換が近い場合には、オイル交換に関連する情報を取得するためのリストを提供し、その他、車検の情報、定期点検の情報、および消耗品の交換の情報を取得するためのリストを提供することができる。
【0070】
データ提供システム1では、ID情報を受信した第2狭域通信手段23の識別情報を記憶手段31の車両・移動方向記憶領域38に記憶しておき、送信時には、記憶手段31に記憶された識別情報に対応した第2狭域通信手段23から提供リスト39を送信する。また、詳細な情報を第1狭域通信手段5、データ提供装置4、第2プロバイダ44を介してインターネット25から取得する場合には、通信手段33によって受信した情報は、第2狭域通信手段32からそのまま送信される。つまり、データ提供装置4では、インターネット25から到来した情報のデータの変換を行なわないことによって、データ提供装置4の構成を簡略化することができる。
【0071】
図5は、提供リスト39を送信するときのデータ提供装置4の制御手段34の動作処理を示すフローチャートである。なお、この処理はデータ提供装置4の動作中は繰り返し実行される。ステップA1からステップA2に移り、ステップA2では、第2狭域通信手段32によってID情報を受信したか否かを判断する。ステップA2で、ID情報を受信したと判断した場合、ステップA3に移り、ID情報を受信していないと判断した場合には、ステップA7に移り動作処理を終了する。
【0072】
ステップA3では、車両に関するデータを検索する。つまり、ステップA2で受信したID情報の基づいて、記憶手段31に記憶されるID情報に対応する車種情報35b、車載機器情報35cを検索するとともに、車両の位置および移動方向を検出する。
【0073】
次にステップA4では、ステップA3で検索した車両に関するデータから、車両に関係する情報を検索する。つまり、個人識別情報35aに対応する車種情報35bに基づいて、車種リスト36からこの車両に関係するリストを検索し、個人識別情報35aに対応する車載機器情報35cに基づいて、車載機器リスト37からこの車載機器に関連するリストを検索する。また、車両位置・移動方向情報から車両2が存在する地域のイベント情報、観光情報、および施設情報などをインターネット25から検索し、車載端末装置の移動方向に関する情報から、車両の行き先の天気情報、交通情報などをインターネット25から検索する。
【0074】
次にステップA5に移り、ステップA4で検索した結果に基づいて、緊急リスト47とを含んで、リンク情報を有する提供リスト39を作成して、ステップA6に移る。
【0075】
ステップA6では、第2狭域通信手段32からステップA5で作成した提供リスト39を送信させる。この提供リスト39は、データ提供装置4の第2狭域端末手段2から一方的に提供される。次にステップA7に移り、処理動作を終了する。
【0076】
図6は、車載端末装置3の端末制御部15の動作処理を示すフローチャートである。なお、この処理は車載端末装置3の動作中であって、カード状記録媒体7がカード読取り手段14にカード状記録媒体7が接続されている状態であれば、繰り返し実行される。ステップB1からステップB2に移り、カード読取り手段14によってカード状記録媒体7に記録されるID情報を読み出し、第1狭域通信手段5にID情報を送信させて、ステップB3に移る。ステップB3では、第1狭域通信手段5によって提供リスト39を受信したか否かを判断する。ステップB3で、提供リスト39を受信していると判断すると、ステップB4に移り、提供リスト39を受信していないと判断すると、ステップB11に移り、処理動作を終了する。
【0077】
DSRCは、携帯電話装置などの通信手段33と比較して、通信範囲が狭く、限定されるので、車両が高速でこの通信範囲を通過する場合には、第1狭域通信手段5によって受信可能な情報量は限定されるが、データ提供装置4から車載端末装置3に提供される提供リストは、見出し項目とリンク情報程度であるので、車載端末装置3では、これらの情報を確実に受信することができる。
【0078】
ステップB4では、第1狭域通信手段5によって受信した提供リスト39を表示手段12に表示させて、ステップB5に移る。
【0079】
ステップB5では、入力手段13によって終了操作が行なわれたか否かが判断される。ステップB5で、終了操作が行なわれたと判断すると、ステップB10に移り、処理動作を終了し、終了動作が行なわれていないと判断すると、ステップB6に移る。
【0080】
ステップB6では、出力手段12に表示されたリストのうちのいずれか1つの内容が入力手段13によって選択されたか否かを判断する。ステップB6で、リストのうちのいずれか1つの内容、つまりいずれか1つの項目が選択されたと判断すると、ステップB7に移り、提供リストのうちのいずれか1つの内容が選択されてないと判断すると、ステップB4に移り、受信した提供リストの表示を更新する。これによって、提供リストの情報が更新された場合には、その情報も表示される。
【0081】
ステップB7では、第1狭域通信手段5によって、選択された内容に対応するリンク先に接続可能か否かが判断される。ここでは、第1狭域通信手段5から接続要求信号を送信して、データ通信装置4から応答があるか否かで接続の可否を判断する。ステップB6で、車両2が第2狭域通信手段32の通信範囲内で停車中であるなど、第1狭域通信手段5によって接続が可能であると判断されると、ステップB8に移り、走行中などの場合であるなど、第1狭域異通信手段5では接続が可能ではないと判断されると、ステップB12に移る。
【0082】
ステップB8では、第1狭域通信手段5によって、データ提供装置4を介してインターネット25に接続して、リンク先から詳細な情報を獲得して、ステップB9に移る。
【0083】
ステップB9では、ステップB8で獲得した詳細な情報を出力手段12によって出力させて、ステップB10に移る。
【0084】
ステップB10では、入力手段13によって詳細な状態の表示を終了する終了操作が行なわれたか否かが判断される。ステップB10で、終了操作が行なわれたと判断されると、ステップB4に移り、提供リストを再び表示し、ステップB10で、終了操作が行なわれていないと判断されると、ステップB9に移り、受信した情報の表示を更新する。これによって、情報が更新した場合にはその情報も表示される。
【0085】
ステップB12では、無線通信端末装置6に、第1プロバイダ24にダイヤルアップ接続させて、インターネット25に接続させて、リンク先から詳細な情報を獲得して、ステップB9に移る。
【0086】
図7は、車載端末装置3が第1狭域通信手段5によってインターネット25から詳細な情報を獲得するときのデータ提供装置4の制御手段34の処理動作を示すフローチャートである。なお、この処理はデータ提供装置4の動作中は繰り返し実行される。ステップC1からステップC2に移り、車載端末装置3から第1狭域通信手段5を介してインターネット25への接続要求があるか否かを判断する。つまり、第2狭域通信手段32によって接続要求信号を受信したかを判断する。ステップC2で、インターネット25への接続要求があると判断すると、ステップC3に移り、インターネット25への接続要求がないと判断すると、ステップC6に移り、処理動作を終了する。
【0087】
ステップC3では、通信装置33によって第2プロバイダ44にダイヤルアップ接続して、インターネット25に接続して、ステップC4に移る。
【0088】
ステップC4では、第1狭域通信手段5から送信され、第2狭域通信手段32で受信されたリンク先であるURLに接続して、詳細な情報を取得して、ステップC5に移る。
【0089】
ステップC5では、取得した詳細な情報を第2狭域通信手段32から送信して、対応する車両に情報を提供し、ステップC5に移り、処理動作を終了する。
【0090】
以上のようにデータ提供システム1では、リンク情報を有する提供リスト39が車載端末装置3に提供され、提供リスト39の内容のうちのいずれか1つが選択されると、これに対応するリンク先から詳細な情報を第1狭域通信手段5または無線通信端末装置6によって獲得して、この獲得した詳細な情報が車載端末装置3に提供されるので、必要のない情報を受取る必要がなく、必要な詳細な情報だけを選択的に得ることができる。したがって効率的に情報を得ることができるとともに、大量のデータを送受信する必要がないので、車載端末装置3が受取る情報量を削減することができる。
【0091】
本実施の形態では、ID情報に応じて、提供リスト39を作成しているが、提供リスト39は、予め作成されて、記憶手段31に記憶され、常に第2狭域通信手段32から送信される構成としてもよい。
【0092】
道路に隣接する領域に設けられる第2狭域通信手段32の通信範囲は、たとえば地上高1m、進行方向4m、車線幅方向3mであり、通信範囲が数kmである携帯電話装置などと比較して、非常に狭い。したがって、車両2が走行している場合では、第1狭域通信手段5および1つの第2狭域通信手段32が通信する時間は限定され、短時間で情報を受信する必要があり、かつ受信可能な情報量が限定されるが、車載端末装置3では、まず提供リスト39だけを受取り、入力手段13によって提供リスト39の内容が選択されたときにだけ、その詳細な情報を得ることができるので、受信する情報量が削減され、短い通信時間であっても情報を受取ることができる。
【0093】
上述した実施の形態では、データ取得手段として、第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6を有しているが、本発明の実施の他の形態では、データ取得手段は、第1狭域通信手段5および無線通信端末装置6のいずれか一方だけによって実現されてもよい。また無線通信端末装置6は、携帯電話装置によって実現しているが、本発明の実施のさらに他の形態では、パーソナルハンディホンシステム(Personal Handyphone System;略称PHS)によって実現してもよい。
【0094】
また本実施の形態では、インターネット25には、ローカルエリアネットワーク(略称LAN)およびワイドエリアネットワーク(略称WAN)を含む。
【0095】
また本実施の形態では、車載端末装置3からはデータ提供装置4には、ID情報のみが送信されるが、ID情報および車両番号を送信する構成としてもよい。車両番号も同時に送信するよって、個人が複数台の車両を保有している場合であっても、この車両に関する情報を的確に得ることができるようになる。
【0096】
本発明のさらに他の実施の形態では、データ提供システム1をETCシステムとして用いてもよく、この場合、データ提供システム1によって、情報を提供するだけでなく、有料道路などで自動で料金を収受することができる。
【0097】
本発明のさらに他の実施の形態では、ID情報を記憶するカード状記録媒体7を設けず、ID情報は車載端末装置3の端末記憶手段11に記憶されてもよい。
【0098】
本発明の実施の形態では、出力手段12を表示装置としたが、本発明の実施のさらに他の形態では、出力手段12はスピーカなどの発音装置によって実現してもよい。また、入力手段13は、音声入力装置によって実現してもよい。出力手段12および入力手段13を発音装置によって実現することによって、運転しながらであっても所望の情報を容易に得ることができる。
【0099】
本発明の実施の形態では、データ提供装置4は、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報に応じたリストを提供しているが、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報の少なくともいずれか1つに関連するリストを提供する構成としてもよい。提供するリストの条件を少なくすることによって、データ提供装置4から車載端末装置3に提供される情報通信量をより少なくすることができ、利用者は、必要な情報をより効率的に得ることができる。
【0100】
本発明の実施の他の形態では、図1に示されるデータ提供システム1と同様な構成であって、入力手段13によって車載端末装置3に車両緊急情報を入力することができ、車両緊急情報を第1狭域通信手段5から送信する構成としてもよい。車両緊急情報が第2狭域通信手段32で受信され、制御手段34に与えられると、制御手段34は、インターネット25を介して、所定の連絡先に車両緊急情報を通知する。
【0101】
車両緊急情報は、たとえば、バスジャックなど犯罪が発生したことを示す犯罪に関する情報、および車両に乗載する人に病気が発生したことを示す生命に関する情報などが挙げられる。また、所定の連絡先は、たとえば犯罪に関する情報であれば警察などであり、生命に関する情報であれば病院などである。
【0102】
さらにデータ提供装置4では、車両緊急情報を受信すると、車両緊急情報を発信した車両2の付近の第2狭域通知手段32から、車両緊急情報を送信する。たとえば、このバスジャックが発生した場合、車両2であるバスに設けられる車載端末装置3に入力手段13によって車両緊急情報を入力すると、このバスジャックの発生および発生した場所などを所定の管理者に連絡することができ、さらに周囲の車両に対しても注意を促すことができる。
【0103】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、リスト提供手段によってリンク情報を有するリストを車載端末装置に提供し、車載端末装置に設けられるリスト選択手段によって前記リストのうちのいずれか1つの内容を選択すると、データ取得手段が前記リストのうちのいずれか1つの内容に対応するリンク先から詳細な情報を取得して、この取得した詳細な情報を車載端末装置に提供するので、車載端末装置では、不必要な情報を受取る必要がなく、必要のある詳細な情報だけを選択的に得ることができる。したがって効率的に情報を得ることができるとともに、大量のデータを送受信する必要がないので、車載端末装置が受取る情報量を削減することができる。
【0104】
特に、狭域通信では通信範囲が狭いので、たとえば走行する車両でデータを受信する場合には、短時間で必要があり、かつ受信可能な情報量が限定されるが、車載端末装置では、まずリストだけを受取り、利用者がリストの内容を選択したときにだけ、その詳細な情報を得ることができる構成としているので、受信する情報量が削減され、短い通信時間であっても情報を受取ることができる。
【0105】
またリスト提供手段が備える制御手段は、車両に応じて、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報の少なくともいずれか1つに関連する前記リストを作成するので、車両端末装置では、より効率的に情報を得ることができる。
【0106】
また利用者は、たとえばリコール情報などの自己の車両に関連した情報を効率的に得ることができる。
【0107】
また利用者は、たとえば車載機器の修正プロググラムなどの自己の車両に搭載される車載機器に関連した情報を効率的に得ることができる。
【0108】
また、たとえば走行経路で発生したバスジャックおよび地震などに関する情報を効率的に得ることができる。
【0109】
また、たとえば、車両の走行している地域でイベント情報、観光情報、および施設情報などを効率的に得ることができる。したがって、車両端末装置の利用者は、その利用者の知らない地域の情報を的確に把握することができる。
【0110】
また、たとえば車両の行き先の天気情報、交通情報などを効率的に得ることができる。
【0111】
また本発明によれば、データ提供手段は、状態提供手段から取得した車両の状態に応じたリストを提供することができる。したがって、たとえば車両のエンジンの点火タイミングのずれを修正するデータなどを得ることができ、カーディーラまたはガソリンスタンドなどに行かなくても、前記データによってエンジンの点火タイミングを修正することができ、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるデータ提供システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】データ提供装置4の記録手段31に記録されるデータの内容を表す図である。
【図3】出力手段12に出力されるリストの一例を示す図である。
【図4】出力手段12に出力されるリストの一例を示す図である。
【図5】リストを送信するときのデータ提供装置4の制御手段34の動作処理を示すフローチャートである。
【図6】端末装置6の端末制御部15の動作処理を示すフローチャートである。
【図7】車載端末装置6が第1狭域通信手段5によってインターネット25から詳細な情報を獲得するときのデータ提供装置4の制御手段34の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ提供システム
3 車載端末装置
4 データ提供装置
5 第1狭域通信手段
6 通信端末装置
8 車載機器
9 車両制御部
Claims (2)
- 車両に搭載される車載端末装置に、狭域通信によって情報を提供するデータ提供システムであって、
前記車載端末装置に、リンク情報を有するリストを提供するリスト提供手段と、
前記車載端末装置に設けられ、前記リスト提供手段によって提供されたリストのうちのいずれか1つの内容を選択するリスト選択手段と、
前記リスト選択手段によって前記リストのうちのいずれか1つの内容が選択されたときに、対応するリンク先から詳細な情報を取得し、この取得した前記詳細な情報を車両端末装置に提供するデータ取得手段とを含み、
前記リスト提供手段は、車両に応じて、車種情報、車載機器情報、車両位置・移動方向情報および緊急情報の少なくともいずれか1つに関連する前記リストを作成する制御手段を備えることを特徴とするデータ提供システム。 - 車両に設けられ、車両の状態を前記リスト提供手段に提供する状態提供手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のデータ提供システム。
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