JPH0968928A - 装置のケース構造 - Google Patents

装置のケース構造

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Publication number
JPH0968928A
JPH0968928A JP22650195A JP22650195A JPH0968928A JP H0968928 A JPH0968928 A JP H0968928A JP 22650195 A JP22650195 A JP 22650195A JP 22650195 A JP22650195 A JP 22650195A JP H0968928 A JPH0968928 A JP H0968928A
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JP
Japan
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sealing
case
case member
opening
hole
Prior art date
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Application number
JP22650195A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Ishikawa
満広 石川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性を有する装置であって封印を行うため
の手段を設ける装置において、封印の要不要に対応する
ためのコストアップを低くすることができる装置のケー
ス構造を提供する。 【解決手段】 装置の周壁部を構成する第1のケース部
材と、当該第1のケース部材の任意面に設けられた開口
部に配設され当該開口部を塞ぐ板状の第2のケース部材
と、前記第1のケース部材と前記第2のケース部材とを
取り外し不能に封印する封印手段とを有する装置のケー
ス構造において、前記封印手段(17、23、30)を
第1のケース部材(10)及び第2のケース部材(2
0)に対して着脱自在に構成し、必要に応じて当該封印
手段(17、23、30)を取り付けるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度、時間などの
各種情報を記録するマルチレコーダといった汎用性を有
する装置の周壁部すなわち外装部を構成するケースに係
り、特に内部の構成機器に対する操作を制限する封印手
段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】マルチレコーダは、例えば温度変化、速
度変化といった各種現象を示す電気信号を情報として収
集し、紙などの記録媒体あるいはFD(フロッピーディ
スク)、ICメモリカードといった記憶媒体上に、その
収集した情報を記録あるいは記憶させる装置である。こ
のようなマルチレコーダは、上述したような各種現象の
情報を収集することが可能であり、様々な用途に使用さ
れている。
【0003】そして、このマルチレコーダにおいては、
その使用用途によっては、装置の内部機構に設けられた
操作手段に対する操作を制限する必要が生じる。例え
ば、書込ボタンを備え、この書込ボタンの操作によりプ
ログラムROMに対してその保持内容の書き替えを行う
ように構成したマルチレコーダにおいては、通常操作時
にこの書込ボタンが操作されると、その機器の機能情
報、例えばこのマルチレコーダをタキシーメータに使用
した場合にはその料金制の設定値等の情報が変更されて
しまうといった不都合が生じるので、通常、この書込ボ
タンに対する操作を制限することを目的として封印を行
っている。
【0004】図6は、このような封印を行うための封印
手段を備えたマルチレコーダの構成を示す斜視図であ
る。同図において、10はその前方に開口10aを備
え、装置の外装部を構成するケース、20はこのケース
10の開口10aに装着される板状部材としての表ガラ
ス、30はケース10と表ガラス20を封印する封印部
材である。
【0005】ケース10は、上述したように、その前方
に開口10aを備えており、この開口10aの後方に
は、液晶ディスプレイ11、各種操作を行うための操作
ボタン群12が配設されている。そして、この操作ボタ
ン12の左側方には、この操作ボタン群12に隣接して
通孔14が形成されている。この通孔14は後述する封
印ネジを挿通するために設けられているものである。ま
た、この通孔14の近傍位置には、ケース10の開口1
0aの縁部に沿って封印線保持アーム13が立設形成さ
れている。この封印線保持アーム13は正面視略コ字状
をした板片として形成され、アーチ状に設けられること
により方形状の角孔13aが形成される。
【0006】表ガラス20は透視可能な透明あるいは着
色が施されたガラス材により形成された板状部材で、上
述した開口10aと略同形状を有している。この表ガラ
ス20には、上記操作ボタン群12に対応して形成され
た複数(図においては9個)の操作孔21と、上記通孔
14に対応して形成された通孔22が形成されている。
これらの操作孔21及び通孔22は、表ガラス20が開
口10aに装着された状態において、対応する操作ボタ
ン12群及び通孔14と同一位置に形成されている。
【0007】そして、表ガラス20が装着された状態に
おいて、通孔14には通孔22を介して封印ネジ23が
挿通される。この封印ネジ23は、表ガラス20を開口
10aに装着した際、その左右方向の移動を規制すると
ともに表ガラス20を開口10aに保持させるよう作用
するもので、その頭部23aには後述する封印線が挿通
される通孔23bが形成され、その脚部23cには後述
する封印ネジ受けナットに螺合するためのネジ山が形成
されている。
【0008】封印部材30は、ワイヤなどの線状部材に
より構成された封印線31と、この封印線31の両端部
を封止する封止片としての封印鉛32から構成されてい
る。この封印部材30では、封印線31を封印対象とな
る各部の孔に挿通した後、この封印線31の両端部を封
印鉛32により封止し、さらにこの封止状態にて封印鉛
32に頭部封印32a(例えば正三角形の押印)を施す
ことにより、この頭部封印32aを解かないかぎり封印
対象となる各部の取り外しをできない状態とすることが
できる。
【0009】そして、この例示したマルチレコーダにお
いては、この封印部材30より封印を行い、上述した書
込ボタンに対する操作を制限している。すなわち、図7
(a)の要部斜視図及び図7(b)の要部断面図に示す
ように、表ガラス20を開口10aに装着した状態で、
封印ネジ23を表ガラス20の通孔22並びに通孔14
(図6参照)に挿通させるとともに封印ネジ23の脚部
23cを通孔14のさらに後方〔図7(b)における下
方側〕であって内部空間内の基板15上の領域15aに
配設された封印ネジ受けナット24に螺合させることに
より、表ガラス20を開口10aに装着した状態に保持
する。
【0010】そして、この保持状態において、封印線3
1をこの封印ネジ23の通孔23b及び封印線保持アー
ム13の角孔13aを挿通させた後、この封印線31の
両端部を封印鉛32により封止し、さらにこの封止状態
にて封印鉛32に頭部封印32aを施すことにより、ケ
ース10から表ガラス20の取り外しをできない状態す
なわち封印状態としている。
【0011】従って、この封印状態においては、ケース
10と表ガラス20の内部空間に配設された基板15の
領域15a上に取り付けられた書込ボタン16は、頭部
封印32aを解かないかぎり、操作することができない
状態とされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
マルチレコーダは、上述したように、各種現象の情報を
収集することができる特徴を有しており、様々な用途に
使用されている。従って、上述した書込ボタン16のよ
うにその操作を制限する必要がある機構が設けられてお
り封印を施すことにより当該機構に対する操作の制限を
必要とする用途もあれば、このような操作の制限が不要
な用途もある。
【0013】このようなマルチレコーダを設計する場
合、より詳細には封印対象となる機構を設計する場合に
は、封印を要する場合に対応するために、上述した封印
線保持アーム13をケース10を開口10aに沿って設
けた設計としている。しかしながら、この封印線保持ア
ーム13は、マルチレコーダを上述した操作の制限が不
要な用途に使用する場合には無用であるので、当該用途
に使用されるマルチレコーダについては、操作上の問題
すなわち突出物による引っかかりあるいは外観上の美観
の問題からこの封印線保持アーム13を取り外したいと
いう要望がある。
【0014】このような要望に対応するためには、形成
された封印線保持アーム13を後加工により切除する
か、あるいは用途毎にケースを作成するための金型を作
成する必要がある。そして、後加工により封印線保持ア
ーム13を切除するようにした場合には、後加工分の設
備あるいは工数が嵩み装置のコストアップを招き、ま
た、用途毎に金型を作成するようにした場合には、金型
を作成するための費用を要し、これも装置のコストアッ
プを招く。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
のであり、汎用性を有する装置であって封印を行うため
の手段を設ける装置において、封印の要不要に対応する
ためのコストアップを低くすることができる装置のケー
ス構造を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によりなされた装置のケース構造は、図2に
示すように、装置の周壁部を構成する第1のケース部材
と、当該第1のケース部材の任意面に設けられた開口部
に配設され当該開口部を塞ぐ板状の第2のケース部材
と、前記第1のケース部材と前記第2のケース部材とを
取り外し不能に封印する封印手段とを有する装置のケー
ス構造において、前記封印手段(17、23、30)を
第1のケース部材(10)及び第2のケース部材(2
0)に対して着脱自在に構成し、必要に応じて当該封印
手段(17、23、30)を取り付けるように構成した
ことを特徴としている。(請求項1)
【0016】また、前記封印手段(17、23、30)
は、前記第1のケース部材(10)の内部にその一端部
(17a)が接合されるとともにその他端部(17d)
が第1のケース部材(10)の外部まで延出されるよう
に配設され、かつ、その延出部分(17d)に通孔(角
孔17e)が形成された第1の封印部材(17)と、前
記第2のケース部材(20)の表面側に少なくともその
他端部(23a)が突出するとともにその一端部(23
c)が前記第2のケース部材(20)の背面側にて接合
され、かつ、その他端部(23a)の突出部に通孔(2
3b)が形成された第2の封印部材(23)と、線状部
材(31)及び当該線状部材(31)の両端部を封止す
る封止片(32)からなる第3の封印部材(30)とを
有し、前記第3の封印部材(30)を構成する線状部材
(31)を前記第1の封印部材に形成された通孔(17
e)及び前記第2の封印部材(23)に形成された通孔
(23b)の双方に貫通させた後、当該線状部材(3
1)の両端部を封止片(32)にて封止することによ
り、前記第1のケース部材(10)と前記第2のケース
部材(20)とを取り外し不能に封印するように構成し
たことを特徴としている。(請求項2)
【0017】また、前記第1のケース部材(10)の開
口部(10a)に通常操作時には使用されず特殊な操作
を行う場合にのみ操作される特殊操作手段(16)を配
設するための操作手段配設領域(15a)を設け、前記
第2のケース部材(20)を、前記開口部(10a)に
配設することにより当該開口部(10a)をその前方か
ら塞ぐ板状部材として構成し、前記操作手段配設領域
(15a)に前記特殊操作手段(16)を配設した場合
に、前記封印手段(17、23、30)を取り付けるこ
とにより前記第1のケース部材(10)と前記第2のケ
ース部材(20)とを取り外し不能に封印するよう構成
し、前記操作手段配設領域(15a)に前記特殊操作手
段(16)が配設されない場合に、前記封印手段(1
7、23、30)を前記第1のケース部材(10)及び
第2のケース部材(20)から取り外すように構成した
ことを特徴としている。(請求項3)
【0018】上記請求項1の構成において、封印手段
(17、23、30)は、ケースの本体部分を構成する
第1のケース部材(10)及びこの第1のケース部材
(10)の開口部(10a)に配設されいわゆる蓋部材
として機能する第2のケース部材(20)に対して着脱
自在に構成されている。従って、封印を必要とする用途
に装置を使用する場合には前記封印手段を取り付け、一
方、封印を必要としない用途に装置を使用する場合には
前記封印手段を取り外すことにより、第1のケース部材
及び第2のケース部材を共通化することができ、封印の
要不要に対応するためのコストアップを低くすることが
できる。
【0019】また、上記請求項2の構成においては、上
記請求項1の構成における封印手段を以下の第1乃至第
3の封印部材から構成している。すなわち、第1の封印
部材(17)は、その一端部(17a)は、前記第1の
ケース部材(10)の内部例えば当該ケース部材(1
0)の内壁に接合され、またその他端部(17d)は当
該ケース部材(10)の外部まで延出されている。そし
て、この第1の封印部材(17)の延出された部分に
は、通孔(17e)が形成されている。また、第2の封
印部材(23)は、その一端部(23c)が前記第2の
ケース部材(20)の背面側にて接合されて、この前記
第2のケース部材(20)から抜けない状態とされると
ともにこの接合状態においてその他端部(23a)が前
記第2のケース部材(20)の表面側に突出している。
そして、この第2の封印部材(23)の他端部(23
a)にも通孔(23b)が形成されている。また、第3
の封印部材(30)は、ワイヤなどの線状部材により構
成された封印線(31)とこの封印線(31)の両端部
を封止する封止片(32)から構成されている。
【0020】そして、上記封印線(31)を、第1の封
印部材の通孔(17e)及び第2の封印部材の通孔(2
3b)の双方に貫通させ、線状部材(31)の両端部を
封止片(32)にて封止し、さらにこの封止片(32)
に封印状態を示す印すなわち封印を施すことにより、第
1のケース部材(10)と第2のケース部材(20)と
を取り外し不能にしている。
【0021】すなわち、上記封印手段を、第1のケース
部材に取り付けられる第1の封印部材、第2のケース部
材に取り付けられる第2の封印部材及びこれら第1の封
印部材及び第2の封印部材を結束する第3の封印部材か
ら構成するとともに、第1の封印部材及び第2の封印部
材を第1のケース部材及び第2のケース部材に取り付け
る際、第1のケース部材及び第2のケース部材の内部空
間側(すなわち他端側)にて取り付けるように構成した
ので、封印状態にあってはこれらの第1の封印部材及び
第2の封印部材を取り外すことができなくなり、封印の
不正解除を防ぐことができる。
【0022】また、上記請求項3の構成においては、前
記第2のケース部材(20)は、前記第1のケース部材
(10)の開口部(10a)に着脱自在に取り付けられ
る板状部材として構成され、特殊な操作を行う場合にの
み操作される特殊操作手段(16)は、第1のケース部
材(10)の開口部(10a)に設けられた操作手段配
設領域(15a)に配設される。そして、上記特殊操作
手段(16)を配設した場合において上記封印手段(1
7、23、30)を取り付けるとともに当該封印手段
(17、23、30)による封印を実行し、特殊操作手
段(16)が配設されない場合においては上記封印手段
(17、23、30)を取り外すように構成している。
【0023】すなわち、特殊な操作を行う場合に操作さ
れる特殊操作手段を配設する領域をケースの基部を構成
する第1のケース部材に設け、この特殊操作手段が配設
された場合に封印手段による封印を実行し、特殊操作手
段が配設されない場合に上記封印手段を取り外すように
構成したので、1つのケースを特殊操作手段を要する用
途と、当該特殊操作手段が不要な用途の双方で使用する
ことができ、特殊操作手段の要不要に対応するためのコ
ストアップを低くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。この説明に際し、本発明
が適用される装置としては、従来と同様にマルチレコー
ダとするが、本発明が適用される装置は、封印構造を要
する装置であればこのマルチレコーダに限るものではな
い。例えば、タキシーメータなどの料金演算表示装置に
も本発明を適用することができる。
【0025】そして、この装置の概略構成は、図6にて
説明した従来装置とほぼ同一となっている。すなわち、
この装置は、開口をその前面に有するケースと、このケ
ースの前面に開口に着脱自在に装着される表ガラスと、
表ガラスを開口に保持させる封印ネジと、封印線及び封
印鉛からなる封印部材とを有している。
【0026】そして、この具体例と従来装置とは、封印
線保持アームの部分に関し、従来一体に構成されていた
ものが別体に構成されている点に相違を有する。まず、
この相違について説明する。なお、以後の説明におい
て、従来装置にて説明した構成に相当する具体例の構成
については、図6乃至図7にて用いた符号にて示し、そ
の詳細な説明は省略することにする。
【0027】まず図1を参照して、従来装置における封
印線保持アームに相当する封印線保持部材について説明
する。同図において、17は封印線保持部材であり、こ
の封印線保持部材17は基部17aと、アーム部17d
とから概略構成されている。
【0028】基部17aは、ケース10との取付部を構
成する部分として構成され、上面視略亀甲形状(略六角
形状)をした板片として構成されている。そして、この
基部17aの長辺方向対称位置の一方には後述する固定
ネジを挿通する通孔17bが形成され、また他方には封
印ネジ23の脚部側先端部が位置付けられる溝部17c
が形成されている。
【0029】アーム部17dは、この基部17aの上面
側であって、上述した通孔17bと溝部17cの略中間
位置に、これらの通孔17bと溝部17cを結合する線
に対して垂直方向に設けられた方形状の板片として構成
されている。このアーム部17dの鉛直面には、略方形
状の角孔17eが形成されている。そして、このアーム
部17dが、上述した封印線保持アーム13(図6参
照)と同等の作用をなす。
【0030】次に図2を参照して、上述した封印線保持
部材17の取り付け状態並びに具体例の詳細な構成につ
いて説明する。同図は、具体例の構成より詳細には封印
手段が取り付けられた状態を説明する断面図で、図2
(a)が全体の構成を示した断面図、図2(b)が要部
すなわち封印を行う封印手段の構成を示した断面図であ
る。
【0031】この構成において、ケース10は、前ケー
ス10bと後ケース10cに分割構成されている。そし
て、この前ケース10bの前方面(同図における上側
面)に開口10aが形成されている。また、この前ケー
ス10bの後方側(同図における下方側)には基板15
が配設されており、この基板15は前ケース10bから
の不図示の固定部材(例えば、ネジを挿通するスペーサ
部材)により前ケース10bに固定されている。
【0032】また、上述したように、この前ケース10
bと基板15によって形成された内部空間内であって、
基板15上の所定領域15aには書込ボタン16が配設
されている。この書込ボタン16は、上述したように、
通常操作時には使用されず特殊な操作を行う場合にのみ
操作される特殊な操作手段として構成されるもので、こ
のマルチレコーダにおける封印対象とされる。
【0033】一方、上記内部空間内には、開口10aに
隣接して液晶ディスプレイ11が配設されている。また
同様に、開口10aに隣接して、操作ボタン群12も配
設されている(同図においては不図示)。さらに、液晶
ディスプレイ11の近傍位置には、封印手段を構成する
封印線保持部材17、封印ネジ23、封印部材30が配
設されている。
【0034】一方、後ケース10cには、記憶部40が
配設されている。この記憶部40は、マルチレコーダに
より収集された情報を格納保持する機構で、スロット4
1と、このスロット41に着脱自在に装着されるICメ
モリカード42とを有している。そして、このマルチレ
コーダにより収集された情報は、所定の操作により、ス
ロット41に装着されたICメモリカード42に格納さ
れる。また、情報が格納されたICメモリカード42
は、他の解析装置(図示せず)に装着され、その格納さ
れた情報に基づく解析動作が行われる。
【0035】次に、同図(b)を参照して、上述した封
印手段の構成をさらに詳しく説明する。上述したよう
に、この封印手段は、封印線保持部材17、封印ネジ2
3、封印部材30から構成されている。封印線保持部材
17は、その一端側である基部17aがケース10bの
内部空間側に取り付けられている。より詳細には、前ケ
ース10bの内部空間側には、開口10aに沿ってネジ
孔10eを有する突部10dが突出形成されており、封
印線保持部材17の基部17aは、この内部空間内にて
突部10dに接合されている。すなわち、基部17aの
通孔17bと突部10dのネジ孔10eとを略一致させ
るように封印線保持部材17を位置付けるとともに当該
位置にて固定ネジ18により両者を固定する。
【0036】そして、この固定状態において、封印線保
持部材17の基部17aの上面側に立設形成されたアー
ム部17dは、その先端部に設けられた角孔17eがケ
ース10bの開口10aを越えて外方に露出するまで突
出している。そして、この封印線保持部材17の基部1
7aの前方には、この基部17aに隣接して封印ネジ受
けナット24が配設されている。この封印ネジ受けナッ
ト24は、封印ネジ23の脚部23cに設けられたネジ
山と螺合してこの封印ネジ23をケース10に取り付け
るための取り付け部材として作用する。
【0037】従って、表ガラス20Aをケース10の開
口10aに装着した状態で、封印ネジ23を表ガラス2
0Aの通孔22(図6参照)及びケース10の通孔14
(同)に挿通させ、さらにこの封印ネジ23(脚部23
c)を封印ネジ受けナット24に螺合させることによ
り、表ガラス20Aを開口10aに装着した状態に保持
する。また、この固定状態において、通孔23bが形成
された封印ネジ23の頭部23aは表ガラス20Aの表
面に突出し、封印ネジ23の脚部23cの端部は、封印
線保持部材17の基部17aに設けられた溝部17cに
位置付けられる。
【0038】そして、封印部材30の封印線31は、封
印ネジ23の通孔23b及び封印線保持部材17の角孔
17eを挿通するとともにその両端部は封印鉛32によ
り封止される。さらに、この封止状態にて封印鉛32に
頭部封印32aを施すことにより、図3の正面図に示す
ように、ケース10と表ガラス20Aとを封印状態とし
ている。なお、同図に示すように、表ガラス20Aに
は、上述した封印線保持部材17のアーム部17dを挿
通するための切り欠き25が設けられており、アーム部
17dは、この切り欠き25を介して外方すなわち表ガ
ラス20Aの表面側にまで突出する。
【0039】このように封印手段を、前ケース10bに
取り付けられる封印線保持部材17と、表ガラス20A
に取り付けられる封印ネジ23と、これらの表ガラス2
0A及び封印ネジ23を結束する封印部材30から構成
するとともに、封印線保持部材17及び封印ネジ23を
前ケース10b及び表ガラス20Aに取り付ける際、前
ケース10b及び表ガラス20Aによる内部空間側にて
取り付けるように構成したので、封印状態にあってはこ
れらの封印部材、すなわち封印線保持部材17、封印ネ
ジ23及び封印部材30を取り外すことができなくな
り、封印の不正解除を防ぐことができる。
【0040】次に、本具体例における封印不要の場合、
すなわち基板15上の所定領域15aに、封印対象とな
る書込ボタン16が配設されていない場合について図面
を参照して説明する。この場合、図4の内部構造を示す
断面図〔図4(a)〕及びその要部拡大断面図〔図4
(b)〕に示すように、前ケース10bと基板15によ
って形成された内部空間内における基板15上の所定領
域15aには、封印対象となる構成要素(上述した書込
ボタン16に相当)は、配設されていない。
【0041】そして、この封印不要の場合には、ケース
10と表ガラス20Bとを封印する必要がないので、図
4(b)に示すように、封印線保持部材17、封印ネジ
23、封印部材30は、このケース10及び表ガラス2
0Bから取り外されている。また、この場合における表
ガラス20Bには、封印ネジ23を挿通するための通孔
22並びに封印線保持部材17のアーム部17dを挿通
するための切り欠き25は設けられていない専用のもの
が用いられる。
【0042】そして、表ガラス20Bをケース10の開
口10aに取り付けた場合には、図5の正面図に示すよ
うに、その正面側には、封印用の突出部すなわち封印線
保持部材17のアーム部17dなどの突出部分は存在し
なくなり、操作上の問題あるいは外観上の美観の問題が
なくなる。
【0043】なお、この表ガラス20Bと先に説明した
表ガラス20Aとの差は、通孔22並びに切り欠き25
の有無だけであるので、この表ガラス20Bは表ガラス
20Aの作成途中のもの、より詳細には、通孔22並び
に切り欠き25の加工前の表ガラスを表ガラス20Bと
して用いればよい。また、ケース10すなわち前ケース
10b及び後ケース10cについては、封印対象の要不
要に関わらず共通なものを使用している。従って、ケー
ス10と表ガラス20(20A,20B)を共通化する
ことができ、封印の要不要に対応するためのコストアッ
プを低くすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。すなわち、封印手段を、ケースの本
体部分を構成する第1のケース部材及びこの第1のケー
ス部材の開口部に配設されいわゆる蓋部材として機能す
る第2のケース部材に対して着脱自在に構成したので、
封印を必要とする用途に装置を使用する場合には前記封
印手段を取り付け、一方、封印を必要としない用途に装
置を使用する場合には前記封印手段を取り外すことによ
り、第1のケース部材及び第2のケース部材を共通化す
ることができ、封印の要不要に対応するためのコストア
ップを低くすることができる。
【0045】また、封印手段を、第1のケース部材に取
り付けられる第1の封印部材、第2のケース部材に取り
付けられる第2の封印部材及びこれら第1の封印部材及
び第2の封印部材を結束する第3の封印部材から構成す
るとともに、第1の封印部材及び第2の封印部材を第1
のケース部材及び第2のケース部材に取り付ける際、第
1のケース部材及び第2のケース部材の内部空間側(す
なわち他端側)にて取り付けるように構成したので、封
印状態にあってはこれらの第1の封印部材及び第2の封
印部材を取り外すことができなくなり、封印の不正解除
を防ぐことができる。
【0046】また、特殊な操作を行う場合に操作される
特殊操作手段を配設する領域をケースの基部を構成する
第1のケース部材に設け、この特殊操作手段が配設され
た場合に封印手段による封印を実行し、特殊操作手段が
配設されない場合に上記封印手段を取り外すように構成
したので、1つのケースを特殊操作手段を要する用途
と、当該特殊操作手段が不要な用途の双方で使用するこ
とができ、特殊操作手段の要不要に対応するためのコス
トアップを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】封印線保持部材の構成を説明する図である。
【図2】封印手段が取り付けられた状態を説明する断面
図である。
【図3】封印手段が取り付けられた状態を説明する正面
図である。
【図4】封印手段が取り付けられていない状態を説明す
る断面図である。
【図5】封印手段が取り付けられていない状態を説明す
る正面図である。
【図6】従来装置の構成を説明する斜視図である。
【図7】従来装置の要部構成を説明する斜視図及び断面
図である。
【符号の説明】
10 ケース 10a 開口 10b 前ケース 10d 突部 14 通孔 15 基板 16 書込ボタン 17 封印線保持部材 17a 基部 17d アーム部 17e 角孔 20(20A,20B) 表ガラス 21 操作孔 22 通孔 23 封印ネジ 24 封印ネジ受けナット 25 切り欠き 30 封印部材 40 記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の周壁部を構成する第1のケース部
    材と、当該第1のケース部材の任意面に設けられた開口
    部に配設され当該開口部を塞ぐ板状の第2のケース部材
    と、前記第1のケース部材と前記第2のケース部材とを
    取り外し不能に封印する封印手段とを有する装置のケー
    ス構造において、 前記封印手段を第1のケース部材及び第2のケース部材
    に対して着脱自在に構成し、必要に応じて当該封印手段
    を取り付けるように構成したことを特徴とする装置のケ
    ース構造。
  2. 【請求項2】 前記封印手段は、 前記第1のケース部材の内部にその一端部が接合される
    とともにその他端部が第1のケース部材の外部まで延出
    されるように配設され、かつ、その延出部分に通孔が形
    成された第1の封印部材と、 前記第2のケース部材の表面側に少なくともその他端部
    が突出するとともにその一端部が前記第2のケース部材
    の背面側にて接合され、かつ、その他端部の突出部に通
    孔が形成された第2の封印部材と、 線状部材及び当該線状部材の両端部を封止する封止片か
    らなる第3の封印部材とを有し、 前記第3の封印部材を構成する線状部材を前記第1の封
    印部材に形成された通孔及び前記第2の封印部材に形成
    された通孔の双方に貫通させた後、当該線状部材の両端
    部を封止片にて封止することにより、前記第1のケース
    部材と前記第2のケース部材とを取り外し不能に封印す
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の装置
    のケース構造。
  3. 【請求項3】 前記第1のケース部材の開口部に通常操
    作時には使用されず特殊な操作を行う場合にのみ操作さ
    れる特殊操作手段を配設するための操作手段配設領域を
    設け、 前記第2のケース部材を、前記開口部に配設することに
    より当該開口部をその前方から塞ぐ板状部材として構成
    し、 前記操作手段配設領域に前記特殊操作手段を配設した場
    合に、前記封印手段を取り付けることにより前記第1の
    ケース部材と前記第2のケース部材とを取り外し不能に
    封印するよう構成し、前記操作手段配設領域に前記特殊
    操作手段が配設されない場合に、前記封印手段を前記第
    1のケース部材及び第2のケース部材から取り外すよう
    に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の装
    置のケース構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030049274A (ko) * 2001-12-14 2003-06-25 한국전력공사 전력량계 단자함 커버의 조임용 볼트구조
KR100787152B1 (ko) * 2006-05-22 2007-12-21 김영찬 판형 봉인 구조
JP2008064868A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Seiko Epson Corp 封印構造及び記録装置
CN102592506A (zh) * 2012-03-13 2012-07-18 李仕奇 一种组合式锁止结构

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