JPH0968126A - フューエルフィラーパイプとその製造方法 - Google Patents
フューエルフィラーパイプとその製造方法Info
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- JPH0968126A JPH0968126A JP7245423A JP24542395A JPH0968126A JP H0968126 A JPH0968126 A JP H0968126A JP 7245423 A JP7245423 A JP 7245423A JP 24542395 A JP24542395 A JP 24542395A JP H0968126 A JPH0968126 A JP H0968126A
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
ューエルフィラーパイプ本体への固定が簡単で乱れるこ
とのないフューエルフィラーパイプを提供する。 【解決手段】 燃料タンクから延びる樹脂製パイプ本体
1の先端開口部1aに筒状の金属リテーナ2が装着され
るフューエルフィラーパイプPにあって、金属リテーナ
2の外周面に固着される導電性樹脂層31と、該導電性
樹脂層の外周面に固着される筒状保護体32と、先端開
口縁11が筒状保護体の端面3a及びこれに続く外周面
3bの少なくとも一部分を抱持するパイプ本体1と、を
具備し、更に、前記導電性樹脂層31の一部が筒状保護
体32に設けた透孔321を貫通し、筒状保護体32の
外面に突出してなる突起部311を形成することにより
該突起部にアースワイヤ9の一端が取付けられるように
した。
Description
開口部に金属リテーナを装着するフューエルフィラーパ
イプとその製造方法に関する。
て、その成形性の良さから樹脂製のフューエルフィラー
パイプが一般化しつつある。樹脂製フューエルフィラー
パイプにあっては、給油ガンが挿入される給油口に給油
ガンとの接触による損傷防止から、通常、筒状の金属リ
テーナが装着されている。ところが、このままでは、金
属リテーナが装着される相手側が不電導性の樹脂材料で
成形されているために、金属リテーナに帯電する静電気
をアースできず、給油時等で給油ガンを挿入した時、静
電気によりスパークし、ガソリンに引火する心配があっ
た。
せる対策技術が必要で、実開平3−30688号公報,
実開平2−73067号公報等には、その具体的提案が
記載されている。実開平3−30688号公報の内容
は、導電樹脂部でアースワイヤの一端を固着した樹脂製
フューエルフィラーパイプ本体の上端部と、給油口導電
樹脂部とを圧合させ、アースワイヤをフューエルフィラ
ーパイプ本体に設けた挿通溝に保持させたものである
(従来技術1)。また、実開平2−73067号公報
は、給油口導電樹脂部と樹脂製フューエルフィラーパイ
プ本体とを接合し、金属リテーナを嵌めて固着し、アー
スワイヤの一端を給油口導電樹脂部に取付けたものであ
る(従来技術2)。
のフィラーパイプには以下のような問題があった。従来
技術1,2は、いずれもフューエルフィラーパイプ本体
と給油口導電樹脂部とを突き合わせ接合してあるだけの
構成で、後方からの衝突の際、衝撃力によってフューエ
ルフィラーパイプ本体と給油口導電樹脂部とが分解し、
燃料漏れの虞れがあった。更に、接合部からのエア漏
れ,燃料漏れの虞れがあった。特に、導電性樹脂は燃料
透過し易く、従来技術2のように導電樹脂部が露呈する
場合には、燃料透過量が多くなることも懸念された。ま
た、従来技術1では、アースワイヤがフューエルフィラ
ーパイプ本体に設けた挿通溝に嵌め込むだけの構成のた
め、車体へのフューエルフィラーパイプの取付け作業中
にアースワイヤが脱落し、作業の邪魔になる可能性もあ
った。
ール性に優れ、且つ、車両衝突等で破壊し難く、しか
も、アースワイヤのフューエルフィラーパイプ本体への
固定が簡単でアースワイヤが乱れることのないフューエ
ルフィラーパイプとその製造方法を提供することを目的
とする。
の要旨は、燃料タンクから延びる樹脂製パイプ本体の先
端開口部に筒状の金属リテーナが装着されるフューエル
フィラーパイプにあって、前記金属リテーナの外周面に
固着される導電性樹脂層と、該導電性樹脂層の外周面に
固着される筒状保護体と、先端開口縁が筒状保護体の端
面及び該筒状保護体の外周面の少なくとも一部分を抱持
するパイプ本体と、を具備し、更に、前記導電性樹脂層
の一部が筒状保護体に設けた透孔を貫通し、筒状保護体
の外面に突出してなる突起部を形成することにより該突
起部にアースワイヤの一端が取付けられるようにしたこ
とを特徴とするフューエルフィラーパイプにある。ま
た、請求項2に記載の本発明のフューエルフィラーパイ
プは、請求項1で、パイプ本体の外周面縦方向に凹溝が
形成され、該凹溝にアースワイヤが埋設されてなること
を特徴とする。請求項3に記載の本発明のフューエルフ
ィラーパイプは、請求項1または2で、導電性樹脂層の
外周面を覆う筒状保護体に係る端面と、前記金属リテー
ナの開口縁フランジとの間に前記シール部材が挟圧保持
されるようにしたことを特徴とする。
ンクから延びる樹脂製パイプ本体の先端開口部に筒状の
金属リテーナを装着したフューエルフィラーパイプの製
造方法において、前記金属リテーナの外周にこれと所定
間隙をあけて筒状樹脂体を嵌装し、次いで、該筒状保護
体の端面と前記金属リテーナの開口縁フランジとの間に
配設したシール部材を挟圧保持しつつ前記間隙内に導電
性樹脂材料を注入し、筒状保護体の透孔位置の外面に突
起部が形成されるようにして導電性樹脂層の射出成形を
なし遂げ、しかる後、該導電性樹脂層及び筒状保護体を
被着した金属リテーナをブロー成形用金型にセットし、
その後、前記筒状保護体の外方にパリソンの先端開口部
内周を位置させ、型閉め後、パイプ本体を形成すること
を特徴とするフューエルフィラーパイプの製造方法にあ
る。また、請求項5に記載の本発明のフューエルフィラ
ーパイプの製造方法は、請求項4で、パイプ本体の形成
に先立ち、アースワイヤをブロー成形用金型にセット
し、パイプ本体とアースワイヤとを一体化成形させてな
ることを特徴とする。
性樹脂層の外周面に筒状保護体が固着するので、導電性
樹脂層が露呈することはなく、燃料透過の虞れはない。
そして、パイプ本体の先端開口縁が、筒状保護体の端面
及び該筒状保護体の外周面の少なくとも一部分を抱持す
るので、パイプ本体と金属リテーナ部分との接続が堅牢
になる。請求項2,5に記載の発明によれば、凹溝が形
成され、この凹溝にアースワイヤが埋設されるので、フ
ューエルフィラーパイプの車体への取付け作業で、アー
スワイヤが外れ、まとわりつくといった支障は生じな
い。請求項3に記載の発明によれば、シール部材が挟圧
保持されるので、シール機能が十分に発揮される。
ィラーパイプとその製造装置の実施形態について詳述す
る。図1〜図12はフューエルフィラーパイプとその製
造装置の一形態で、図1はフューエルフィラーパイプの
金属リテーナ設置部の縦断面図、図2はフューエルフィ
ラーパイプの全体斜視図、図3は図2のA部拡大断面
図、図4は突起部周りの拡大斜視図、図5はアースワイ
ヤが埋設されるパイプ本体部分の部分拡大斜視図、図6
〜図10は導電性樹脂層の射出成形工程を示す要部断面
図、図11はフィラーパイプの製造工程を示すブロー成
形用金型の要部斜視図、図12は図11の導電性樹脂層
及び筒状保護体が被着された金属リテーナをマンドレル
にセットしたブロー成形用金型の要部断面図である。
体1と金属リテーナ2と導電性樹脂層31と筒状保護体
32とシール部材たるOリング4とアースワイヤ9とか
らなる。パイプ本体1は、ブロー成形で造られる樹脂製
筒状体で、フューエルフィラーパイプPの本体部分を形
成する。パイプ本体1は、燃料タンクへ接続するソケッ
ト部14を下端部に有して、ブロア,サイドメンバー等
の干渉を避けるべく屈曲したガソリン流路を形成しなが
ら上方に延び、先端部に自動車ボディへ取着されるパイ
プ形給油口を設けている(図2)。符号15はパイプ本
体1のブロー成形で一体成形されるブリーザチューブ部
分を示す。
端開口部1aに装着される筒状体で、その上端は外方へ
曲面をなして屈曲し開口縁フランジ21となっている。
金属リテーナ2には、内周の中間位置に内方へ屈曲突出
する周回のネジ突起22が形成され、これに図略の蓋体
が螺合される。本実施形態の金属リテーナ2は、下端開
口(図1の下方)の径を絞っている。
1との接続用樹脂層3が固着される。接続用樹脂層3
は、金属リテーナ2の外周面全周に直接接合される導電
性樹脂層31と、該導電性樹脂層31を覆ってこれに接
合固定する筒状保護体32とで構成されている。導電性
樹脂層31は、例えば、カーボンブラック20〜40%
含有の高密度ポリエチレン(HDPE)等で造られる。
筒状保護体32と導電性樹脂層31とで接続用樹脂層3
を形成するのは、導電性樹脂層31が燃料透過し易いた
め、これが露呈するのを筒状保護体32で防ぐねらいで
ある。
くった絶縁性の樹脂リング体で、例えば、高密度ポリエ
チレン(HDPE)等から造られる。金属リテーナ2に
筒状保護体32を嵌装すると、金属リテーナ2との間に
所定間隙Sができる構成である(図7)。筒状保護体3
2は、その上端が導電性樹脂層31を覆うように内方へ
屈曲し、この上端面32aと前記金属リテーナ2の開口
縁フランジ21との間にOリング4を挟圧状態で配設さ
せている。そのため、金属リテーナ2へこの筒状保護体
32を嵌装し、Oリング4を挟圧状態下、上記間隙Sを
キャビティとして、射出成形により導電性樹脂層31を
造るようにしている。
が設けられ、該透孔を貫通した導電性樹脂層31が筒状
保護体32の外面に突出してピン状の突起部311を形
成する(図4)。筒状保護体32の下端外周面には、断
面三角形状にして、全周にわたって外方へ突出する係止
突起322が形成されている(図1)。符号323は筒
状保護体32がその外面で部分的に突出する位置決め用
突起で、導電性樹脂層31を射出成形で造る時やパイプ
本体1をブロー成形する時に、金属リテーナ2の位置決
めセットに利用される。
態にして金属リテーナ2と接続用樹脂層3との間のシー
ル性を確保するものである。Oリング4は、予め成形し
た筒状保護体32を金属リテーナ2に配設し、その後の
導電性樹脂層31の成形で、筒状保護体32と金属リテ
ーナ2との挟圧保持される状態とする。
たOリング4付き金属リテーナ2に対し、図略の燃料タ
ンクより至った前記パイプ本体1の先端開口縁11が、
筒状保護体32の下端面3aと係止突起322を含む外
周面3b下半部とを抱持するようにして、これら下端面
3a及び外周面3bに溶着固定される。ここでは、パイ
プ本体1の膨出する前記開口縁外周面11aが、図略の
ボデーパネル開口の内周面に接するシール面となる。
(例えば銅線)にポリエチレン樹脂等を被覆した導線
で、両端にワッシャ91,92が固着されている。この
アースワイヤ9は、ワッシャ91が突起部311に接合
し、他方のワッシャ92がボディ又はシャーシ取付け部
に接合して、金属リテーナ2に帯電した静電気を導電性
樹脂層31を介してアースできるようにしている。パイ
プ本体1のブロー成形時に、ブロー成形用金型6のガイ
ド溝615にアースワイヤ9がセットされる(図5)。
そして、ブロー成形で、パイプ本体1の外周面縦方向に
凹溝12が形成され、該凹溝にアースワイヤ9がパイプ
本体1に一体的に埋設されるようにしている(図3)。
方法を述べる。まず、図1のような形状した金属リテー
ナ2と筒状保護体32が準備される。そして、図6に示
すごとく、射出成形型の可動型51の突出部511に金
属リテーナ2を嵌装保持させる。そして、金属リテーナ
2の開口縁フランジ21に接するようにOリング4を配
し、続いて、前もって筒状の樹脂体に成形した筒状保護
体32を金属リテーナ2の外周に嵌装する。筒状保護体
32の端面32aがOリング4に当接するように配設さ
れる。斯る状態を確保した後、可動型51を固定型52
に向って作動させる(図7)。すると、筒状保護体32
の端部が固定型52に当たってOリング4全体を図7の
左方へ押すことになり、端面32aと開口縁フランジ2
1との間に介設されたOリング4を挟圧する。尚、この
挟圧過程で、内方の金属リテーナ2と外方の筒状保護体
32との間に閉鎖された筒状間隙Sを形成するようにす
る。
イド型53を前進させて(図8)、筒状保護体32の外
周面に密着させ型閉め状態とする(図9)。ここで、位
置決め用突起323によって、筒状保護体32は射出成
形型の所定位置にセットされる結果、間隙S及び透孔3
21を介した突起部311に係るキャビティCがゲート
523,ランナー522に導通することになる(図1
0)。続いて、スプルー,ランナー522,ゲート52
3を経由して間隙S内に導電性樹脂材料を注入し、突起
部311が形成されるようにして導電性樹脂層31の射
出成形をなし遂げる。この成形過程で、導電性樹脂層3
1と金属リテーナ2及び筒状保護体32とが互いに一体
化する。Oリング4は、開口縁フランジ21と固定され
た筒状保護体32の端面32aにより挟圧状態で保持さ
れている。
体32,導電性樹脂層31からなる接続用樹脂層3を一
体に設けた金属リテーナ2が射出成形型より取り出さ
れ、次に、これら一体品をブロー成形用金型61,62
間に設けたマンドレル63の先端へ装着する(図1
1)。金属リテーナ2,接続用樹脂層3,Oリング4の
一体品をマンドレル63にセットした状態を図12に示
す。金属リテーナ2はマンドレル63先端の突出部63
1に上下を逆にして嵌装し、金属リテーナ2の下端開口
部をマンドレル63外周のバリ付着防止用突起632と
の間に形成された環状凹所内に位置させる。そして、金
属リテーナ2の上端開口縁を突出部631の先端外周に
形成された抜け防止用突起633に係止させ、金属リテ
ーナ2がマンドレル63に固定セットされるようにす
る。金属リテーナ2は、位置決め用突起323がバリ付
着防止用突起632に嵌合することで、突起部311を
所定位置に配設させる。一方、アースワイヤ9を金型6
1にセットする。ワッシャ92を金型61に係止させ、
且つ、金型61に設けられたガイド溝615にアースワ
イヤ9の導線93を入れてセットする。ガイド溝615
の断面は半円形で導線93の約半分が埋まる程度である
が、ガイド溝615には要所に図5のような突起616
が設けられ、導電性金属線931を被覆したポリエチレ
ン樹脂被膜932を圧縮することで、導線93を金型6
1に保持させる。ワッシャ91については、ブロー成形
時はパリソンと固着しないよう金型61の喰い切り用突
起611より下方にセットし(図12)、ブロー成形を
終えた後に突起部311に接合固定させるようにしてい
る。
ダイス64から半溶融状態の筒状パリソン1′を供給し
(図11)、その先端を図12の鎖線で示すようにバリ
付着防止用突起632の外方位置まで垂下させ、接続用
樹脂層3の外方にパリソン1′の先端開口部内周が配設
されるようにする。斯る状態を確保した後、左右の金型
61,62を閉める(図12の鎖線)。
用突起611,621がパリソン下端の壁部をバリロス
分として所定位置で切断する。と同時に、型面によりパ
リソン1′の先端開口部周壁が、筒状保護体32の下端
面3aと係止突起322を含むその外周面3bとに溶着
固定する。筒状保護体32の外周面3bと型閉め状態の
型面との間隔はパリソン1′の肉厚よりも小さく設定
し、更に、係止突起322を設けることにより、パリソ
ン1′はこの部分で挟圧状態となって、パリソンのもつ
保有熱が接続用樹脂層3、とりわけ係止突起322に円
滑に伝達し、係止突起322を熱溶融させ、パリソン
1′と接続用樹脂層3とが接合する。また、図12のα
部にいわゆる肉溜まりが生じることにより、この部分の
パリソン1′の保有熱が接続用樹脂層3に効率的に伝わ
り、パリソン1′が接続用樹脂層3に確実に溶着固定す
ることになる。ブロー成形用金型にセットされたアース
ワイヤの導線93は金型61から約半分が外に出ている
ため、ブロー成形の過程でアースワイヤ9を包むように
してパイプ本体1が形成され、パイプ本体1とアースワ
イヤ9とが一体化成形される(図3)。
中心に設けたエア吹込み孔634からパリソン1′内に
エアを供給する。このエア吹込みにより、パリソン1′
は、その先端開口部内周面を接続用樹脂層3(筒状保護
体32)の端面3aと外周面3bとに溶着固定し、これ
らを保持しつつ、型面に沿った形状に賦形されてパイプ
本体1(図1)となる。その後、型開,脱型を経て、喰
い切り用突起611,621で分断されたバリロス分を
取除くことで、パイプ本体1の先端開口部1aに接続用
樹脂層3が巻かれた金属リテーナ2を装着し、しかも、
金属リテーナ2の帯電をアースするアースワイヤ9が該
パイプ本体1に一体的に埋設されて乱れることのないた
フューエルフィラーパイプPを得る。尚、後加工とし
て、ワッシャ91を突起部311に接合固定する。本実
施形態では、パイプ本体1,筒状保護体32を高密度ポ
リエチレン(HDPE)とし、導電性樹脂層31をカー
ボンブラック20〜40%含有の高密度ポリエチレン
(HDPE)とすることで、パリソンの接続用樹脂層3
への溶着固定を更に効果的に実現している。パリソン
1′,導電性樹脂層31,筒状保護体32の各樹脂材料
が互いに相溶性のあるものが好ましく、それらが同質材
料であると、なお一層好ましいとされる。
ラーパイプPは、金属リテーナ2の外周面に固着する接
続用樹脂層3の下端面3aのみならず外周面3bを抱持
するようにして、パイプ本体1が金属リテーナ2,接続
用樹脂層3と一体化ブロー成形されるので、従来の突き
合わせ接合等と異なり、接合面が広く頑強である。車両
衝突等においても、斯る部分が破壊し難い構造になって
いる。とくに、係止突起322を設け、また、接続用樹
脂層3の外周面3bと型閉め状態の型面との間隔をパリ
ソン1′の肉厚よりも小さく設定しているので、この部
分で、パリソン1′は挟圧状態になってパリソン自身の
保有熱を有効に接続用樹脂層3側へ伝えて、両者が溶融
状態で確実に一体化する。その結果、一層堅牢化が進ん
でいる。そして、金属リテーナ2に固着した導電性樹脂
層31を介して、アースワイヤ9が金属リテーナ2で帯
電した静電気をアースするのであるが、前記導電性樹脂
層31はその外周面が筒状保護体32で覆われた構成で
あるため、燃料を透過し易い導電性樹脂層31がもつ欠
点は解消されている。
プ本体1に埋設されるので外れ難く、フューエルフィラ
ーパイプPの車体への取付け作業中に、アースワイヤ9
が脱落して作業の邪魔をするといったことは起こらな
い。更に、金属リテーナ2と予め成形された筒状保護体
とでOリング4を挟圧保持する状況下、導電性樹脂層3
1を射出成形することによって金属リテーナ2と接続用
樹脂層3の一体品を造るので、Oリング4がシール機能
を十分に発揮することになる。
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。パイプ本体1,金属リテーナ2,導電性
樹脂層31,筒状保護体32,Oリング4の形状,材質
等は適宜選択できる。前記実施例では、シール部材とし
てOリング4を用いたが、他のガスケット類であっても
よい。
ラーパイプとその製造方法は、導電性樹脂層のもつ燃料
透過し易い欠点を解消して、堅牢で且つシール性にも優
れ、更にはアースワイヤが乱れることがないなど、その
品質確保に優れた効果を発揮する。
部の縦断面図である。
る。
分拡大斜視図である。
である。
である。
である。
である。
図である。
用金型の要部斜視図である。
された金属リテーナをマンドレルにセットしたブロー成
形用型の要部断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 燃料タンクから延びる樹脂製パイプ本体
の先端開口部に筒状の金属リテーナが装着されるフュー
エルフィラーパイプにあって、前記金属リテーナの外周
面に固着される導電性樹脂層と、該導電性樹脂層の外周
面に固着される筒状保護体と、先端開口縁が筒状保護体
の端面及び該筒状保護体の外周面の少なくとも一部分を
抱持するパイプ本体と、を具備し、更に、前記導電性樹
脂層の一部が筒状保護体に設けた透孔を貫通し、筒状保
護体の外面に突出してなる突起部を形成することにより
該突起部にアースワイヤの一端が取付けられるようにし
たことを特徴とするフューエルフィラーパイプ。 - 【請求項2】 前記パイプ本体の外周面縦方向に凹溝が
形成され、該凹溝にアースワイヤが埋設されてなる請求
項1記載のフューエルフィラーパイプ。 - 【請求項3】 前記導電性樹脂層の外周面を覆う筒状保
護体に係る端面と、前記金属リテーナの開口縁フランジ
との間に前記シール部材が挟圧保持されるようにした請
求項1または2に記載のフューエルフィラーパイプ。 - 【請求項4】 燃料タンクから延びる樹脂製パイプ本体
の先端開口部に筒状の金属リテーナを装着したフューエ
ルフィラーパイプの製造方法において、前記金属リテー
ナの外周にこれと所定間隙をあけて筒状樹脂体を嵌装
し、次いで、該筒状保護体の端面と前記金属リテーナの
開口縁フランジとの間に配設したシール部材を挟圧保持
しつつ前記間隙内に導電性樹脂材料を注入し、筒状保護
体の透孔位置の外面に突起部が形成されるようにして導
電性樹脂層の射出成形をなし遂げ、しかる後、該導電性
樹脂層及び筒状保護体を被着した金属リテーナをブロー
成形用金型にセットし、その後、前記筒状保護体の外方
にパリソンの先端開口部内周を位置させ、型閉め後、パ
イプ本体を形成することを特徴とするフューエルフィラ
ーパイプの製造方法。 - 【請求項5】 前記パイプ本体の形成に先立ち、アース
ワイヤをブロー成形用金型にセットし、パイプ本体とア
ースワイヤとを一体化成形させてなる請求項4記載のフ
ューエルフィラーパイプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24542395A JP3647517B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | フューエルフィラーパイプとその製造方法 |
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JP3647517B2 JP3647517B2 (ja) | 2005-05-11 |
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ID=17133442
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24542395A Expired - Fee Related JP3647517B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | フューエルフィラーパイプとその製造方法 |
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