JPH08300447A - フューエルインレットパイプ及びその製造方法 - Google Patents

フューエルインレットパイプ及びその製造方法

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JPH08300447A
JPH08300447A JP10970295A JP10970295A JPH08300447A JP H08300447 A JPH08300447 A JP H08300447A JP 10970295 A JP10970295 A JP 10970295A JP 10970295 A JP10970295 A JP 10970295A JP H08300447 A JPH08300447 A JP H08300447A
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JP
Japan
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inlet pipe
mold
molding
fuel
parison
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JP10970295A
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Masayuki Goto
正行 後藤
Masayuki Nakagawa
正幸 中川
Michihiro Kitayama
道宏 北山
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/48Moulds
    • B29C49/4802Moulds with means for locally compressing part(s) of the parison in the main blowing cavity
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29L2023/004Bent tubes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接地のためのアースコードを確実に保持固定で
き、しかも、コストの増大及び製造時における作業性の
悪化を防止しうるフューエルインレットパイプ及びその
製造方法を提供する。 【構成】フューエルインレットパイプ1は、インレット
パイプ本体2、ブリーザパイプ3、連結部4及び取付用
ブラケット5を備えている。インレットパイプ本体2の
先端にリテーナ6が設けられ、リテーナ6に帯電した電
圧はアースコード8等を介して放電されうる。アースコ
ード8は、連結部4に一体形成された保持部12により
保持固定される。パイプ1の製造に際して、固定型に対
して可動型を離間させた状態で、両者間に中空状のパリ
ソンを垂下させ、両型を密接させる。すると、キャビテ
ィのうち、保持部12及び連結部4を成形するための部
分にパリソンが充填する。次にパリソンの中空部にガス
を吹きつけることにより、インレットパイプ本体2及び
ブリーザパイプ3が成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の燃料給油口と燃
料タンクとの間に設けられるフューエルインレットパイ
プ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の燃料給油口と燃料タン
クとの間を連結する手段として、フューエルインレット
パイプが使用されている。このパイプは、通常、鉄等の
金属パイプを主材とするものである。
【0003】ところが、金属製のフューエルインレット
パイプは、その名のとおり金属により構成されているた
め、パイプ自体の重量の増大を招くこととなっていた。
殊に近年では、自動車部品の軽量化が要求されており、
上記の如く素材として金属を採用することは時代の要請
に逆行するものであった。また、鉄パイプの場合には、
曲げ加工したパイプを溶接により一体化し、防錆のため
めっきを施し、取付部位によっては、耐チッピングのた
めの特殊塗装を施したりプロテクタを取付けたりする必
要があり、全体としてコスト高となっていた。
【0004】これに対し、高密度ポリエチレン(HDP
E)等の熱可塑性樹脂によりフューエルインレットパイ
プを一体成形し、軽量化を図るとともに防錆処理を不要
とすることが考えられている。図10に示すように、こ
の種のフューエルインレットパイプ51は、例えば、自
身の内部を燃料が通過しうるインレットパイプ本体52
と、エア抜き用のブリーザパイプ53と、インレットパ
イプ本体52及びブリーザパイプ53を連結する連結部
54とを備え、ブロー成形法により一体的に成形されて
いる。インレットパイプ本体52の先端部分には、内側
にキャップ脱着用のネジを有し、所定の強度を確保する
ための金属製のリテーナ55が設けられている。
【0005】ところで、リテーナ55は金属よりなって
いるため、給油時に給油ガンとのスパークによるガソリ
ン等への引火を防止するべく、該リテーナ55への帯電
を回避する必要がある。すなわち、リテーナ55は、何
らかの形で車両本体に接地(アース)して帯電した電圧
が放電されるべきものであり、一般的には、リテーナ5
5及び車両本体間をアースコード56で接続することが
考えられる。ここで、スペース上の都合により、リテー
ナ55と車両本体との距離が比較的長くなってしまう場
合には、アースコード56もその分だけ長いものとな
る。
【0006】しかし、かかる場合には、アースコード5
6がフューエルインレットパイプ52から垂れ下がって
しまうおそれがある。そして、このようにアースコード
56が垂れ下がってしまった場合には、部品として搬送
時においてアースコード56がどこかに引っ掛って切断
されてしまったり、車両への組付後においても、車両走
行時に、他の部位に当たってアースコード56の消耗、
劣化が起こりやすくなってしまうという問題がある。そ
こで、アースコード56の垂れ下がりを防止するべく、
アースコード56をフューエルインレットパイプ51に
テープで固定したり、或いは、図10に示すように、連
結部54にクリップ57を予めインサート成形してお
き、このクリップ57にてアースコード56を保持固定
したりすることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、次に示すような問題があった。すなわち、
まず、アースコード56をフューエルインレットパイプ
51にテープで固定した場合には、該テープが剥がれて
しまうおそれがある。このため、当該方策はあまり好ま
しいものとはいえない。
【0008】一方、連結部54にクリップ57を予めイ
ンサート成形しておき、このクリップ57にてアースコ
ード56を保持固定する場合には、当該保持固定を確実
なもとすることはできるものの、クリップ57を別途成
形しておき、しかも、フューエルインレットパイプ51
の成形時においてそのクリップ57を金型装置にセット
する必要がある。このため、製造コストの増大及び作業
性の悪化を招くおそれがある。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、接地のためのアースコ
ードを確実に保持固定でき、しかも、コストの増大及び
製造時における作業性の悪化を防止することのできるフ
ューエルインレットパイプ及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、車両の燃料給油
口と、燃料タンクとの間に設けられ、自身の内部を燃料
が通過しうるインレットパイプ本体と、前記インレット
パイプ本体の上流側から分岐形成されたエア抜き用のブ
リーザパイプと、前記インレットパイプ本体とブリーザ
パイプとを連結する連結部と、前記インレットパイプ本
体、ブリーザパイプ及び連結部のうち少なくとも一部に
設けられた車両本体に取付けるための取付部とを備える
べく熱可塑性樹脂により成形され、かつ、前記インレッ
トパイプ本体の燃料給油口側には金属製のリテーナが設
けられうるとともに、そのリテーナに帯電された電圧を
当該リテーナから前記取付部を介して前記車両本体に放
電するべく前記リテーナ及び前記取付部間にアースコー
ドが設けられうるフューエルインレットパイプであっ
て、前記連結部には、前記アースコードの一部を保持す
るための保持部を一体的に設けたことをその要旨として
いる。
【0011】また、請求項2に記載の発明においては、
車両の燃料給油口と、燃料タンクとの間に設けられ、自
身の内部を燃料が通過しうるインレットパイプ本体と、
前記インレットパイプ本体の上流側から分岐形成された
エア抜き用のブリーザパイプと、前記インレットパイプ
本体とブリーザパイプとを連結する連結部と、前記イン
レットパイプ本体、ブリーザパイプ及び連結部のうち少
なくとも一部に設けられた車両本体に取付けるための取
付部とを備え、前記連結部には、アースコードの一部を
保持するための保持部を一体的に有するべく熱可塑性樹
脂により成形されてなるフューエルインレットパイプの
製造方法であって、第1の成形凹部を有する第1の金型
に対し、第2の成形凹部を有する第2の金型を離間させ
た状態で、両者間に中空状のパリソンを垂下させる工程
と、前記第1の金型に対し前記第2の金型を密接させる
ことにより、前記第1の成形凹部及び前記第2の成形凹
部により形成されたキャビティのうち、少なくとも前記
保持部を成形するための部分に前記パリソンを充填させ
る工程と、前記パリソンの中空部にガスを吹きつけるこ
とにより、前記パリソンを膨張させて前記第1の成形凹
部及び前記第2の成形凹部に付着せしめる工程と、前記
パリソンが固化した後、前記第1の金型に対し前記第2
の金型を離間させる工程とを備えたことをその要旨とし
ている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項2に記載のフューエルインレットパイプの製造方法に
おいて、前記第1の金型に対し前記第2の金型を密接さ
せることにより、前記第1の成形凹部及び前記第2の成
形凹部により形成されたキャビティのうち、少なくとも
前記保持部を成形するための部分及び前記連結部を成形
するための部分に前記パリソンを充填させるようにした
ことをその要旨としている。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項2又は3に記載のフューエルインレットパイプの製造
方法において、前記第1の成形凹部又は前記第2の成形
凹部には、前記第1の金型に対し前記第2の金型を密接
させた際に、前記キャビティのうち、前記連結部を成形
するための部分の一部が薄肉となるような突起を設け、
前記キャビティのうち、少なくとも前記保持部を成形す
るための部分に前記パリソンが確実に充填されるように
したことをその要旨としている。
【0014】
【作用】上記請求項1に記載の発明によれば、車両の燃
料給油口と、燃料タンクとの間に設けられたフューエル
インレットパイプのインレットパイプ本体の内部を燃料
が通過する。また、インレットパイプ本体の上流側から
分岐形成されたブリーザパイプから、燃料タンク等から
のエアが抜かれる。インレットパイプ本体及びブリーザ
パイプは連結部にて連結され、インレットパイプ本体、
ブリーザパイプ及び連結部のうち少なくとも一部に設け
られた取付部にて、フューエルインレットパイプは車両
本体に取付けられる。
【0015】インレットパイプ本体の燃料給油口側に金
属製のリテーナが設けられた場合、リテーナに帯電され
た電圧を当該リテーナから前記取付部を介して前記車両
本体に放電するべくリテーナ及び取付部間にアースコー
ドが設けられる。このアースコードの一部は、連結部に
一体的に設けられた保持部にて保持されうる。このた
め、リテーナ及び取付部間の距離が長く、アースコード
の長さものそれに伴って長くせざるを得ない場合でも、
当該アースコードは確実に保持される。また、保持部
は、インレットパイプ本体、連結部等を構成する素材と
同様、熱可塑性樹脂素材により一体的に成形されうるの
で、クリップ等の別部材を別途成形して金型装置内にセ
ットしなければならなかった従来技術とは異なり、別部
材を用意する必要もなく、セットの手間をも必要としな
い。
【0016】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の如きフューエルインレットパイプ
が、次にようにして製造されうる。すなわち、まず、第
1の成形凹部を有する第1の金型に対し、第2の成形凹
部を有する第2の金型が離間した状態で、両者間に中空
状のパリソンが垂下させられる。次に、第1の金型に対
し第2の金型が密接させられることにより、パリソンの
一部が押しつぶされるようにして、第1の成形凹部及び
第2の成形凹部により形成されたキャビティのうち、少
なくとも保持部を成形するための部分にパリソンが充填
させられる。さらに、パリソンの中空部にガスが吹きつ
けられることにより、パリソンは膨張し、第1の成形凹
部及び第2の成形凹部に付着させられる。これによっ
て、インレットパイプ本体、ブリーザパイプ等が成形さ
れる。そして、パリソンが固化した後、第1の金型に対
し第2の金型が離間され、フューエルインレットパイプ
が取り出される。
【0017】本発明によれば、クリップ等の別部材を別
途成形して金型装置内にセットせずとも、保持部が連結
部に対し一体的に成形されてなるフューエルインレット
パイプが容易に、かつ、確実に得られる。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項2に記載の発明の作用に加えて、第1の金型に対
し第2の金型が密接させられることにより、第1の成形
凹部及び前記第2の成形凹部により形成されたキャビテ
ィのうち、保持部を成形するための部分のみならず、連
結部を成形するための部分にまでもパリソンが充填させ
られる。このため、連結部についても確実に成形されう
る。
【0019】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項2又は3に記載の発明の作用に加えて、第1の成
形凹部又は第2の成形凹部には、所定の突起が設けられ
ているため、第1の金型に対し第2の金型が密接させら
れた際に、キャビティのうち、連結部を成形するための
部分の一部が薄肉となる。このため、このように薄肉と
した分だけ、パリソンが、キャビティのうちの保持部を
成形するための部分により確実に行き渡ることとなる。
従って、保持部を成形するための部分にパリソンが確実
に充填され、保持部がより一層確実に成形されうる。
【0020】
【実施例】以下、本発明のフューエルインレットパイプ
及びその製造方法を具体化した一実施例を図1〜図8に
基づいて説明する。
【0021】図1は、本実施例におけるフューエルイン
レットパイプ1を示す斜視図であり、図2はその一部を
拡大して示す部分斜視図、図3は図1のA−A線断面
図、図4は図1のB−B線断面図である。フューエルイ
ンレットパイプ1は、車両の燃料給油口と燃料タンクと
の間を連結するためのものである。フューエルインレッ
トパイプ1は、高密度ポリエチレン(HDPE)を主材
として、後述するブロー成形法により成形されている。
このフューエルインレットパイプ1は、筒状のインレッ
トパイプ本体2と、同じく筒状のブリーザパイプ3と、
これらインレットパイプ本体2及びブリーザパイプ3を
連結する連結部4と、前記インレットパイプ本体2から
突出する取付部としての取付用ブラケット5とを備えて
いる。
【0022】インレットパイプ本体2の先端には、内側
にキャップ脱着用のネジを有し、所定の強度を確保する
ための金属製のリテーナ6が設けられている。燃料は、
その先端部から導入され、自身の内部を通過して、燃料
タンクの方へ導かれるようになっている。また、ブリー
ザパイプ3は、インレットパイプ本体2の上流側で分岐
されたエア抜き用のパイプであって、燃料タンク等から
発生したガスを上流側、すなわち先端側へ逃がすように
なっている。さらに、前記取付用ブラケット5には、多
少の位置ずれを許容するべく楕円状に形成されたボルト
孔7が設けられている。そして、図示しないボルトがこ
のボルト孔7を挿通されて図示しない車両本体に螺着さ
れ、締付けられる。この締付けにより、フューエルイン
レットパイプ1は車両本体に取付固定される。
【0023】さて、本実施例では、上記リテーナ6は金
属よりなっているため、該リテーナ5への帯電を回避す
る必要がある。すなわち、リテーナ6を、何らかの形で
車両本体に接地(アース)させて、帯電した電圧を放電
する必要があり、本実施例では、リテーナ6及び車両本
体間がアースコード8等で接続されている。より詳しく
は、アースコード8の一端は、第1の接続端子9により
リテーナ6に接続されているとともに、他端は第2の接
続端子10により、取付用ブラケット5のボルト孔7に
埋設された補強金具11に接続されている。そして、リ
テーナ6に帯電した電圧は、第1の接続端子9、アース
コード8、第2の接続端子10、補強金具11を介して
車両本体に放電されるようになっている。
【0024】本実施例における上記アースコード8は、
比較的長いものである。このため、アースコード8は、
その垂れ下がりを防止するべく、自身の途中においてフ
ューエルインレットパイプ1に保持固定されている。す
なわち、上記連結部4の一部には、アンダーカット形状
をなす保持部12が連結部4から突出するようにして一
体的に形成されている。そして、アースコード8の一部
はこの保持部12によって把持された状態で保持固定さ
れている。
【0025】次に、上記のようにして構成されてなるフ
ューエルインレットパイプ1を製造するための成形用金
型装置21について説明する。図5に示すように、金型
装置21は、第1の金型としての固定型22及び第2の
金型としての可動型23を備えている。可動型23は、
固定型22に対して接離可能に設けられ、そのほぼ中央
の一部に着脱可能な部分型24を有している。固定型2
2には第1の成形凹部25が形成され、可動型23には
第2の成形凹部26が形成されている。そして、固定型
22及び可動型23が相互に密接された状態では、上記
両成形凹部25,26により、フューエルインレットパ
イプ1を成形するためのキャビティ27(図7参照)が
構成されうるようになっている。
【0026】さて、次には、上記のフューエルインレッ
トパイプ1を製造するための製造方法について説明す
る。まず、図6に示すように、固定型22に対して可動
型23を離間させた状態で、両者22,23間に中空状
のパリソン(軟化したHDPE)30を垂下させる。続
いて、図7に示すように、固定型22に対し可動型23
を密接させる。すると、第1の成形凹部25及び第2の
成形凹部26によりキャビティ27が形成されるととも
に、そのキャビティ27のうち、前記保持部12及び連
結部4を成形するための部分にパリソン30が充填させ
られる。また、キャビティ27のうち、インレットパイ
プ本体2及びブリーザパイプ3を成形するための部分に
存在するパリソン30はそれぞれ筒状をなす。
【0027】次に、図8に示すように、前記パリソン3
0の中空部にガスを吹きつける。すると、前記パリソン
30は外方に向けて膨張し、第1の成形凹部25及び第
2の成形凹部26に付着する。これにより、インレット
パイプ本体2及びブリーザパイプ3が成形されることと
なる。そして、パリソン30が固化した後、固定型22
から可動型23を離間させ、部分型24を取り外すとと
もに、成形物を取り出すことにより、上述のフューエル
インレットパイプ1が得られる。
【0028】以上説明したように、本実施例によれば、
連結部4に一体的に形成した保持部12によりアースコ
ード8の一部を保持固定するようにした。このため、ア
ースコードをテープで固定した場合と異なり、確実に保
持固定することができる。
【0029】また、本実施例では、保持部12を一体成
形するようにしたため、クリップを別途成形して、それ
をインサート成形する必要のあった従来技術とは異な
り、別途の成形及びセット等の手間を省くことができ
る。そのため、製造コストの増大及び作業性の悪化を確
実に抑制することができる。
【0030】特に、本実施例では、成形時において、固
定型22に対し可動型23を密接させることにより、パ
リソン30の一部を押しつぶすようにして、キャビティ
27のうち、連結部4及び保持部12を成形するための
部分に確実に充填するようにし、この段階で連結部4及
び保持部12に相当する部分を成形するようにした。こ
のため、保持部12が連結部4に対し一体的に成形され
てなるフューエルインレットパイプ1を容易に、かつ、
確実に得ることができ、ひいては、上述の作用効果を確
実なものとすることができる。
【0031】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
例えば次の如く構成してもよい。 (1)図9に示すように、前記固定型22に対し、キャ
ビティ27のうち、連結部4を成形するための部分(部
分型24に対応する部分)に突起22aを形成しておく
ようにしてもよい。このような構成とすることにより、
当該突起22aが、当該部分に存在するパリソン30を
より確実に圧縮することとなり、パリソン30は確実に
キャビティ27のうちの保持部12を成形するための部
分に、より確実に行き渡ることとなる。従って、保持部
12を成形するための部分にパリソンが確実に充填され
ることとなり、その結果、充填不備を解消することがで
き、保持部12をより一層確実に成形することができ
る。
【0032】(2)前記実施例におけるフューエルイン
レットパイプ1の形状等は上記実施例のものに何ら限定
されるものではない。 (3)前記実施例では、フューエルインレットパイプ1
を構成する素材としてHDPEを採用したが、ブロー成
形が可能な熱可塑性樹脂素材であれば、その他のポリオ
レフィン、例えば通常のポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン等や、或いはポリアミド、ポリエ
ステル等、いかなる素材を用いるようにしてもよい。ま
た、各素材にフィラー等を添加するようにしてもよい。
【0033】(4)前記実施例では、取付用ブラケット
5に対し補強金具11を設けるようにしたが、これを省
略するようにしてもよい。すなわち、アースコード8を
直接車両本体に接続させるようにしてもよい。
【0034】(5)前記実施例における固定型22及び
可動型23の関係を相互逆にしてもよい。例えば、部分
型24を固定型22に設けるようにしてもよい。 (6)前記実施例における部分型24の代わりに、可動
型23等に保持部12の形状に対応した凹部を形成して
おくようにしてもよい。この場合、アンダーカット部を
成形するべく、ピン等を設置するようにしてもよい。
【0035】(7)前記実施例では、保持部12を連結
部4上の1か所にのみ設けるようにしたが、2か所以上
に設けるようにしてもよい。 (8)前記実施例における保持部12の形状は、上記実
施例のものに限定されるものではなく、アースコード8
を保持固定できるものであれば、鉤(フック)状等、い
かなる形状をなしていてもよい。
【0036】(9)前記実施例では、取付用ブラケット
5をインレットパイプ本体2に設けるようにしたが、ブ
リーザパイプ3又は連結部4等いずれに設けるようにし
てもよい。
【0037】特許請求の範囲の各請求項に記載されない
ものであって、上記実施例から把握できる技術的思想に
ついて以下にその効果とともに記載する。 (a)請求項1に記載のフューエルインレットパイプ
に、前記インレットパイプ本体の先端部分には、金属製
のリテーナが設けられ、該リテーナからアースコードが
延接され、そのアースコードの一部が前記保持部にて保
持固定されていることを特徴とするフューエルインレッ
トパイプ製品。
【0038】かかる構成とすることにより、アースコー
ドの損傷等を抑制でき、リテーナに帯電された電圧を確
実に放電させることができる。 (b)請求項1に記載のフューエルインレットパイプに
おいて、前記取付部には、補強用の金具を設けたことを
特徴とする。このような構成とすることにより、アース
コードの接続を容易なものとすることができ、しかも取
付部の剛性を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のフューエ
ルインレットパイプ及びその製造方法によれば、接地の
ためのアースコードを確実に保持固定でき、しかも、コ
ストの増大及び製造時における作業性の悪化を防止する
ことができるという優れた効果を奏する。
【0040】特に、請求項4に記載の発明によれば、ア
ースコード保持固定用の保持部を確実に成形することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のフューエルインレットパイプを示す
断面図である。
【図2】フューエルインレットパイプの先端部分の拡大
斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】フューエルインレットパイプの金型装置を示す
断面図である。
【図6】フューエルインレットパイプの製造方法を説明
する金型装置の断面図である。
【図7】各型を密接させた状態を示す金型装置の断面図
である。
【図8】ガスをブローさせたときの状態を示す金型装置
の断面図である。
【図9】別例における金型装置の断面図である。
【図10】従来技術におけるフューエルインレットパイ
プを示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…フューエルインレットパイプ、2…インレットパイ
プ本体、3…ブリーザパイプ、4…連結部、5…取付部
としての取付用ブラケット、6…リテーナ、8…アース
コード、12…保持部、21…金型装置、22…第1の
金型としての固定型、22a…突起、23…第2の金型
としての可動型、25…第1の成形凹部、26…第2の
成形凹部、27…キャビティ、30…パリソン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の燃料給油口と、燃料タンクとの間
    に設けられ、自身の内部を燃料が通過しうるインレット
    パイプ本体(2)と、 前記インレットパイプ本体(2)の上流側から分岐形成
    されたエア抜き用のブリーザパイプ(3)と、 前記インレットパイプ本体(2)とブリーザパイプ
    (3)とを連結する連結部(4)と、 前記インレットパイプ本体(2)、ブリーザパイプ
    (3)及び連結部(4)のうち少なくとも一部に設けら
    れた車両本体に取付けるための取付部(5)とを備える
    べく熱可塑性樹脂により成形され、かつ、前記インレッ
    トパイプ本体(2)の燃料給油口側には金属製のリテー
    ナ(6)が設けられうるとともに、そのリテーナ(6)
    に帯電された電圧を当該リテーナ(6)から前記取付部
    (5)を介して前記車両本体に放電するべく前記リテー
    ナ(6)及び前記取付部(5)間にアースコード(8)
    が設けられうるフューエルインレットパイプであって、 前記連結部(4)には、前記アースコード(8)の一部
    を保持するための保持部(12)を一体的に設けたこと
    を特徴とするフューエルインレットパイプ。
  2. 【請求項2】 車両の燃料給油口と、燃料タンクとの間
    に設けられ、自身の内部を燃料が通過しうるインレット
    パイプ本体(2)と、 前記インレットパイプ本体(2)の上流側から分岐形成
    されたエア抜き用のブリーザパイプ(3)と、 前記インレットパイプ本体(2)とブリーザパイプ
    (3)とを連結する連結部(4)と、 前記インレットパイプ本体(2)、ブリーザパイプ
    (3)及び連結部(4)のうち少なくとも一部に設けら
    れた車両本体に取付けるための取付部(5)とを備え、
    前記連結部(4)には、アースコード(8)の一部を保
    持するための保持部(12)を一体的に有するべく熱可
    塑性樹脂により成形されてなるフューエルインレットパ
    イプの製造方法であって、 第1の成形凹部(25)を有する第1の金型(22)に
    対し、第2の成形凹部(26)を有する第2の金型(2
    3)を離間させた状態で、両者間に中空状のパリソン
    (30)を垂下させる工程と、 前記第1の金型(22)に対し前記第2の金型(23)
    を密接させることにより、前記第1の成形凹部(25)
    及び前記第2の成形凹部(26)により形成されたキャ
    ビティ(27)のうち、少なくとも前記保持部(12)
    を成形するための部分に前記パリソン(30)を充填さ
    せる工程と、 前記パリソン(30)の中空部にガスを吹きつけること
    により、前記パリソン(30)を膨張させて前記第1の
    成形凹部(25)及び前記第2の成形凹部(26)に付
    着せしめる工程と、 前記パリソン(30)が固化した後、前記第1の金型
    (22)に対し前記第2の金型(23)を離間させる工
    程とを備えたことを特徴とするフューエルインレットパ
    イプの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の金型(22)に対し前記第2
    の金型(23)を密接させることにより、前記第1の成
    形凹部(25)及び前記第2の成形凹部(26)により
    形成されたキャビティ(27)のうち、少なくとも前記
    保持部(12)を成形するための部分及び前記連結部
    (4)を成形するための部分に前記パリソン(30)を
    充填させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載
    のフューエルインレットパイプの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の成形凹部(25)又は前記第
    2の成形凹部(26)には、前記第1の金型(22)に
    対し前記第2の金型(23)を密接させた際に、前記キ
    ャビティ(27)のうち、前記連結部(4)を成形する
    ための部分の一部が薄肉となるような突起(22a)を
    設け、前記キャビティ(27)のうち、少なくとも前記
    保持部(12)を成形するための部分に前記パリソン
    (30)が確実に充填されるようにしたことを特徴とす
    る請求項2又は3に記載のフューエルインレットパイプ
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757974B2 (en) * 1999-08-06 2004-07-06 Futaba Industrial Co., Ltd. Fuel inlet and manufacturing method thereof
JP2008031850A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Aitec:Kk エアリフトポンプ
EP2565011A3 (en) * 2011-08-31 2014-03-26 Kyoraku Co., Ltd. Tubular molded foam with plate portion and method and apparatus for forming the same

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