JPH09100755A - 吸気マニホールド - Google Patents
吸気マニホールドInfo
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- JPH09100755A JPH09100755A JP7284688A JP28468895A JPH09100755A JP H09100755 A JPH09100755 A JP H09100755A JP 7284688 A JP7284688 A JP 7284688A JP 28468895 A JP28468895 A JP 28468895A JP H09100755 A JPH09100755 A JP H09100755A
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- surge tank
- composite pipe
- flange portion
- cover flange
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 性能アップを目指した複雑形状に対応でき、
更には、低コストにして軽量化をも可能にする吸気マニ
ホールドを提供する。 【解決手段】 サージタンクSでカバーフランジ部31
が取除かれたカバー体1と、該カバー体内に固着され、
シリンダヘッドの吸気口と同数のパイプ21が一体形成
された複合管体2と、一端側に前記カバーフランジ部3
1を、他端側にエンジン側の取付用フランジ部32を有
して、両フランジ部間はシリンダヘッドの各吸気口に導
通する複数の分岐管33が連結固定し、更に、該分岐管
に導通する筒部34が前記カバーフランジ部31に設け
られた吸気ポート3と、を具備し、前記複合管体2をカ
バー体1へ、カバーフランジ部31をカバー体1へ固着
することにより、サージタンクSが形成されると共に前
記複合管体2に係る各パイプ21が前記各筒部34に嵌
合してなることを特徴とする吸気マニホールド。
更には、低コストにして軽量化をも可能にする吸気マニ
ホールドを提供する。 【解決手段】 サージタンクSでカバーフランジ部31
が取除かれたカバー体1と、該カバー体内に固着され、
シリンダヘッドの吸気口と同数のパイプ21が一体形成
された複合管体2と、一端側に前記カバーフランジ部3
1を、他端側にエンジン側の取付用フランジ部32を有
して、両フランジ部間はシリンダヘッドの各吸気口に導
通する複数の分岐管33が連結固定し、更に、該分岐管
に導通する筒部34が前記カバーフランジ部31に設け
られた吸気ポート3と、を具備し、前記複合管体2をカ
バー体1へ、カバーフランジ部31をカバー体1へ固着
することにより、サージタンクSが形成されると共に前
記複合管体2に係る各パイプ21が前記各筒部34に嵌
合してなることを特徴とする吸気マニホールド。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車エンジンに付
設される吸気マニホールドに関する。
設される吸気マニホールドに関する。
【0002】
【従来の技術】吸気マニホールドは、自動車エンジンの
吸気側に取付けられるが、そのなかで、吸気ポートの長
さが出力特性を決定づける重要な役割を果たしている。
一般に、吸気ポートが短いと、低中回転時は充填効率が
悪く、高回転時に充填効率が良くなり、高回転時に高ト
ルクが得られるエンジンになる(スポーツタイプに多
い)。逆に、吸気ポートが長いと、低回転時に充填効率
が良く、高回転時には充填効率が悪くなって、低中回転
時に高トルクが得られるエンジンとなる。実用車タイプ
のエンジンでは、低中回転時に高トルクが得られるもの
が望ましく、近年、吸気ポートの長いものが多く用いら
れるようになってきた。また、各気筒へ吸気を均等にふ
り分けるために、吸気ポートの手前にサージタンクを設
けているものが一般化しつつある。そして、斯る吸気マ
ニホールドは、これまでアルミ鋳造に依ることが多かっ
た(図7)。この方法は、鋳造の砂を固めて中子8を形
成し、該中子を鋳造型9内にセットする。次いで、溶け
たアルミを流し込み、冷却,固化させ、その後、中子8
である砂を除去して中空部を有する吸気マニホールドB
としている。
吸気側に取付けられるが、そのなかで、吸気ポートの長
さが出力特性を決定づける重要な役割を果たしている。
一般に、吸気ポートが短いと、低中回転時は充填効率が
悪く、高回転時に充填効率が良くなり、高回転時に高ト
ルクが得られるエンジンになる(スポーツタイプに多
い)。逆に、吸気ポートが長いと、低回転時に充填効率
が良く、高回転時には充填効率が悪くなって、低中回転
時に高トルクが得られるエンジンとなる。実用車タイプ
のエンジンでは、低中回転時に高トルクが得られるもの
が望ましく、近年、吸気ポートの長いものが多く用いら
れるようになってきた。また、各気筒へ吸気を均等にふ
り分けるために、吸気ポートの手前にサージタンクを設
けているものが一般化しつつある。そして、斯る吸気マ
ニホールドは、これまでアルミ鋳造に依ることが多かっ
た(図7)。この方法は、鋳造の砂を固めて中子8を形
成し、該中子を鋳造型9内にセットする。次いで、溶け
たアルミを流し込み、冷却,固化させ、その後、中子8
である砂を除去して中空部を有する吸気マニホールドB
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、エンジンル
ーム内はスペースに制約があって、吸気ポートは、その
長さが不十分になり易く、長さをかせぐ対策として曲げ
られる結果、複雑形状を採らざるを得なかった。ところ
が、前述のアルミ鋳造に依れば、そのような形状に対応
しようにも限りがあった。すなわち、従来のアルミ鋳造
は造れる形状に限界があり、所望の吸気マニホールドを
得ようとしても、サージタンク内部の成形が困難化して
対応できないケースが多々あった。これを回避すべく、
ポート部を後から溶接する方法等も試みられているが、
今度は、気密性の信頼確保の問題や、更には、溶接バリ
が発生し吸気抵抗になる懸念がつきまとっていた。加え
て、アルミ鋳造にした場合、重量的にも重くなり、最近
における自動車の軽量化推進のブレーキになっていた。
ーム内はスペースに制約があって、吸気ポートは、その
長さが不十分になり易く、長さをかせぐ対策として曲げ
られる結果、複雑形状を採らざるを得なかった。ところ
が、前述のアルミ鋳造に依れば、そのような形状に対応
しようにも限りがあった。すなわち、従来のアルミ鋳造
は造れる形状に限界があり、所望の吸気マニホールドを
得ようとしても、サージタンク内部の成形が困難化して
対応できないケースが多々あった。これを回避すべく、
ポート部を後から溶接する方法等も試みられているが、
今度は、気密性の信頼確保の問題や、更には、溶接バリ
が発生し吸気抵抗になる懸念がつきまとっていた。加え
て、アルミ鋳造にした場合、重量的にも重くなり、最近
における自動車の軽量化推進のブレーキになっていた。
【0004】本発明は前記問題点を解決するもので、エ
ンジンルーム内の限られたスペースのなかで、性能アッ
プを目指した複雑形状に対応でき、更には、低コストに
して軽量化をも可能にする吸気マニホールドを提供する
ことを目的とする。
ンジンルーム内の限られたスペースのなかで、性能アッ
プを目指した複雑形状に対応でき、更には、低コストに
して軽量化をも可能にする吸気マニホールドを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、サージタンクの一側
壁を着脱自在のカバーフランジ部にして、該カバーフラ
ンジ部が取除かれたサージタンク本体と、該サージタン
ク本体内に固着され、シリンダヘッドの吸気口と同数の
パイプが一体形成された複合管体と、一端側に前記カバ
ーフランジ部を、他端側にエンジン側の取付用フランジ
部を有して、これら両フランジ部間はシリンダヘッドの
各吸気口に導通する複数の分岐管が連結固定し、更に、
前記カバーフランジ部に各分岐管と導通する筒部が設け
られた吸気ポートと、を具備し、前記複合管体をサージ
タンク本体へ、カバーフランジ部をサージタンク本体へ
固着することにより、サージタンクが形成されると共に
前記複合管体に係る各パイプが前記各筒部に嵌合してな
ることを特徴とする吸気マニホールドにある。請求項2
に記載の本発明の吸気マニホールドは、請求項1の複合
管体をブロー成形品で構成するようにしたことを特徴と
する。
請求項1に記載の本発明の要旨は、サージタンクの一側
壁を着脱自在のカバーフランジ部にして、該カバーフラ
ンジ部が取除かれたサージタンク本体と、該サージタン
ク本体内に固着され、シリンダヘッドの吸気口と同数の
パイプが一体形成された複合管体と、一端側に前記カバ
ーフランジ部を、他端側にエンジン側の取付用フランジ
部を有して、これら両フランジ部間はシリンダヘッドの
各吸気口に導通する複数の分岐管が連結固定し、更に、
前記カバーフランジ部に各分岐管と導通する筒部が設け
られた吸気ポートと、を具備し、前記複合管体をサージ
タンク本体へ、カバーフランジ部をサージタンク本体へ
固着することにより、サージタンクが形成されると共に
前記複合管体に係る各パイプが前記各筒部に嵌合してな
ることを特徴とする吸気マニホールドにある。請求項2
に記載の本発明の吸気マニホールドは、請求項1の複合
管体をブロー成形品で構成するようにしたことを特徴と
する。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、サージタ
ンク付きの吸気マニホールドが分割構成で造られるの
で、ポートの長い複雑形状したものも造れるようにな
る。そして、各分割品は、それぞれが要求される機械的
強度等に適合させながら、肉厚,材質を適宜選定できる
ので、軽量化が図れる。請求項2に記載の発明のごと
く、複合管体がブロー成形で造られると、鋳造型のよう
に曲率半径等に制限を受けることがないので、設計仕様
を満足する様々な形状を完成させることができる。そし
て、複数の中空パイプを有する複合管体は、ブロー成形
で効率良く生産できるので、低コスト化,軽量化に貢献
する。
ンク付きの吸気マニホールドが分割構成で造られるの
で、ポートの長い複雑形状したものも造れるようにな
る。そして、各分割品は、それぞれが要求される機械的
強度等に適合させながら、肉厚,材質を適宜選定できる
ので、軽量化が図れる。請求項2に記載の発明のごと
く、複合管体がブロー成形で造られると、鋳造型のよう
に曲率半径等に制限を受けることがないので、設計仕様
を満足する様々な形状を完成させることができる。そし
て、複数の中空パイプを有する複合管体は、ブロー成形
で効率良く生産できるので、低コスト化,軽量化に貢献
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る吸気マニホー
ルドの実施形態について詳述する。図1〜図5は本発明
の吸気マニホールドの一形態で、図1はサージタンク本
体と複合管体の斜視図、図2は図1の複合管体をサージ
タンク本体に固着した状態の縦断面図、図3は吸気ポー
トの斜視図、図4は図3のVI−VI線の縦断面図、図5は
図2の状態にあるサージタンク本体に図3の吸気ポート
を固着した縦断面図である。
ルドの実施形態について詳述する。図1〜図5は本発明
の吸気マニホールドの一形態で、図1はサージタンク本
体と複合管体の斜視図、図2は図1の複合管体をサージ
タンク本体に固着した状態の縦断面図、図3は吸気ポー
トの斜視図、図4は図3のVI−VI線の縦断面図、図5は
図2の状態にあるサージタンク本体に図3の吸気ポート
を固着した縦断面図である。
【0008】吸気マニホールドAは、サージタンク本体
1と複合管体2と吸気ポート3とを主構成要素とする。
サージタンク本体1は一側面が開口した箱体で、その開
口縁の一部は突縁11になり、該突縁11にそれぞれね
じ孔12を設ける。前記開口を後述のカバーフランジ部
31で蓋をして固着すればボックス状のサージタンクS
になる(図5)。該サージタンクは、各気筒へ吸気を均
等にふり分ける他、吸気の脈動を防止する等の目的で設
置される。符号13はサージタンクSと上流側のスロッ
トルボディに接続する短管を示す。サージタンク本体1
の底面には、内方に向って部分的に隆起した支持台14
を形成する。該支持台14の上面に設けたボス穴15と
後述する複合管体2の透孔23とを合わせ、複合管体2
をサージタンク本体1に着脱自在にボルト固定できる。
サージタンク本体1に限っていえば、その形状は比較的
単純であり、ダイカスト製品,射出成形品等とすること
ができる。サージタンク本体1の材質については、金
属,耐熱性樹脂等を問わない。
1と複合管体2と吸気ポート3とを主構成要素とする。
サージタンク本体1は一側面が開口した箱体で、その開
口縁の一部は突縁11になり、該突縁11にそれぞれね
じ孔12を設ける。前記開口を後述のカバーフランジ部
31で蓋をして固着すればボックス状のサージタンクS
になる(図5)。該サージタンクは、各気筒へ吸気を均
等にふり分ける他、吸気の脈動を防止する等の目的で設
置される。符号13はサージタンクSと上流側のスロッ
トルボディに接続する短管を示す。サージタンク本体1
の底面には、内方に向って部分的に隆起した支持台14
を形成する。該支持台14の上面に設けたボス穴15と
後述する複合管体2の透孔23とを合わせ、複合管体2
をサージタンク本体1に着脱自在にボルト固定できる。
サージタンク本体1に限っていえば、その形状は比較的
単純であり、ダイカスト製品,射出成形品等とすること
ができる。サージタンク本体1の材質については、金
属,耐熱性樹脂等を問わない。
【0009】複合管体2は、シリンダヘッドの吸気口と
同数のパイプ21(本実施形態ではパイプは四個)を一
体形成したブロー成形品である。複合管体2に係るブロ
ー成形型間に半溶融状態のパリソンを垂下させ、両成形
型を閉じ、パリソン内にエアを供給し、型面に沿った形
状に賦形後、不要部分をバリロス分として切断して図1
のような複合管体2を得る。各パイプ21をつなぐ連結
バー22もブロー成形で一体成形されたものである。連
結バー22には、複合管体2を前記サージタンク本体1
に載置したとき、前記ボス穴15と重なり合う透孔23
が設けられている。複合管体2の各パイプ21の先端
は、ベルマウス状になっていて吸入抵抗を少なくする。
そして、各パイプ21の基端部211(他端)は、複合
管体2がサージタンク本体1に固着された状態下で、後
述する吸気ポート3をサージタンク本体1に固着すれ
ば、吸気ポート3の各筒部34に嵌合する構造である。
ここで、パイプ21と筒部34とが嵌合したとき、嵌合
のシール性,両者のフィッティングを高めるべく、図5
のようにパイプ21外周面に環状凸部212を設けるの
が望ましい。尚、図示はしないが、嵌合部には必要に応
じてOリング,ガスケットが使用される。このような複
合管体2は、ブロー成形品以外の射出成形等によっても
よいが、中空パイプ21を複数もつ複雑形状がブロー成
形に適合し、ブロー成形品とする方がコストメリットを
亨受でき、より好ましいとされる。複合管体2の材質に
は、例えば、ガラス繊維強化のナイロン,ポリプロピレ
ン等の耐熱性に優れた熱可塑性樹脂が好適である。
同数のパイプ21(本実施形態ではパイプは四個)を一
体形成したブロー成形品である。複合管体2に係るブロ
ー成形型間に半溶融状態のパリソンを垂下させ、両成形
型を閉じ、パリソン内にエアを供給し、型面に沿った形
状に賦形後、不要部分をバリロス分として切断して図1
のような複合管体2を得る。各パイプ21をつなぐ連結
バー22もブロー成形で一体成形されたものである。連
結バー22には、複合管体2を前記サージタンク本体1
に載置したとき、前記ボス穴15と重なり合う透孔23
が設けられている。複合管体2の各パイプ21の先端
は、ベルマウス状になっていて吸入抵抗を少なくする。
そして、各パイプ21の基端部211(他端)は、複合
管体2がサージタンク本体1に固着された状態下で、後
述する吸気ポート3をサージタンク本体1に固着すれ
ば、吸気ポート3の各筒部34に嵌合する構造である。
ここで、パイプ21と筒部34とが嵌合したとき、嵌合
のシール性,両者のフィッティングを高めるべく、図5
のようにパイプ21外周面に環状凸部212を設けるの
が望ましい。尚、図示はしないが、嵌合部には必要に応
じてOリング,ガスケットが使用される。このような複
合管体2は、ブロー成形品以外の射出成形等によっても
よいが、中空パイプ21を複数もつ複雑形状がブロー成
形に適合し、ブロー成形品とする方がコストメリットを
亨受でき、より好ましいとされる。複合管体2の材質に
は、例えば、ガラス繊維強化のナイロン,ポリプロピレ
ン等の耐熱性に優れた熱可塑性樹脂が好適である。
【0010】吸気ポート3は、一端側に前記カバーフラ
ンジ部31を、他端側にエンジン側の取付用フランジ部
32を有して、これら両フランジ部間をシリンダヘッド
の各吸気口に導通する複数の分岐管33で連結固定した
ものである(図3,図4)。カバーフランジ部31に
は、サージタンク本体のねじ孔12に対向する位置にボ
ルト孔311が設けられ、カバーフランジ部31をサー
ジタンク本体1にボルト固着できる。更に、カバーフラ
ンジ部31のサージタンク本体1側には、分岐管33に
導通する筒部34が隆起し、前述のごとく、それぞれの
筒部34に複合管体2の各パイプ21が差込まれ嵌合で
きる状態になっている。ところで、上記筒部34につい
ては、カバーフランジ部31のサージタンク本体1側に
必ずしも隆起しなければならないこともなく、例えば、
図6のごとく、カバーフランジ部31と接合する各分岐
管33の根元部を拡径して筒部35を設け、ここに各パ
イプ21を嵌合させる構成としてもよい。吸気ポート3
についても、サージタンク本体1と同様、その形状は比
較的単純であり、ダイカスト製品,射出成形品等とする
ことができる。サージタンク本体1の材質については、
金属,耐熱性樹脂等を問わない。
ンジ部31を、他端側にエンジン側の取付用フランジ部
32を有して、これら両フランジ部間をシリンダヘッド
の各吸気口に導通する複数の分岐管33で連結固定した
ものである(図3,図4)。カバーフランジ部31に
は、サージタンク本体のねじ孔12に対向する位置にボ
ルト孔311が設けられ、カバーフランジ部31をサー
ジタンク本体1にボルト固着できる。更に、カバーフラ
ンジ部31のサージタンク本体1側には、分岐管33に
導通する筒部34が隆起し、前述のごとく、それぞれの
筒部34に複合管体2の各パイプ21が差込まれ嵌合で
きる状態になっている。ところで、上記筒部34につい
ては、カバーフランジ部31のサージタンク本体1側に
必ずしも隆起しなければならないこともなく、例えば、
図6のごとく、カバーフランジ部31と接合する各分岐
管33の根元部を拡径して筒部35を設け、ここに各パ
イプ21を嵌合させる構成としてもよい。吸気ポート3
についても、サージタンク本体1と同様、その形状は比
較的単純であり、ダイカスト製品,射出成形品等とする
ことができる。サージタンク本体1の材質については、
金属,耐熱性樹脂等を問わない。
【0011】吸気マニホールドAは、上記サージタンク
本体1,複合管体2,吸気ポート3を用いて次のように
して組立てられる。まず、ボス穴15に透孔23を合わ
すようにして、サージタンク本体1の支持台14に複合
管体2を載せる。そして、ボルト4でサージタンク本体
1,複合管体2を固着する。図2は、この状態を支持台
14を縦通する縦断面図で表したものである。次いで、
ボルト孔311をねじ孔12に合わすようにして、シー
ル材5(例えば、ゴムパッキン,ガスケット,シリコン
系の液体パッキン等)を介在させ、吸気ポート3のカバ
ーフランジ部31をサージタンク本体1にボルト6固定
する(図5)。このとき、パイプ21の基端部211は
ボルト4によって位置確定しており、一方、筒部34は
カバーフランジ部31の所定位置に配されているので、
カバーフランジ部31をサージタンク本体1に固定すれ
ば、サージタンクSが完成すると同時に、必然的に筒部
34がパイプ基端部211に嵌合した状態になる。パイ
プ21は、筒部34に嵌着され且つボルト固定によって
位置ズレを起こすことなく、分岐管33と一体化する。
かくして、図5のように各分岐管33と各パイプ21が
導通し、ポート長さLが長くなったサージタンク付きの
所望の吸気マニホールドAが出来上がる。
本体1,複合管体2,吸気ポート3を用いて次のように
して組立てられる。まず、ボス穴15に透孔23を合わ
すようにして、サージタンク本体1の支持台14に複合
管体2を載せる。そして、ボルト4でサージタンク本体
1,複合管体2を固着する。図2は、この状態を支持台
14を縦通する縦断面図で表したものである。次いで、
ボルト孔311をねじ孔12に合わすようにして、シー
ル材5(例えば、ゴムパッキン,ガスケット,シリコン
系の液体パッキン等)を介在させ、吸気ポート3のカバ
ーフランジ部31をサージタンク本体1にボルト6固定
する(図5)。このとき、パイプ21の基端部211は
ボルト4によって位置確定しており、一方、筒部34は
カバーフランジ部31の所定位置に配されているので、
カバーフランジ部31をサージタンク本体1に固定すれ
ば、サージタンクSが完成すると同時に、必然的に筒部
34がパイプ基端部211に嵌合した状態になる。パイ
プ21は、筒部34に嵌着され且つボルト固定によって
位置ズレを起こすことなく、分岐管33と一体化する。
かくして、図5のように各分岐管33と各パイプ21が
導通し、ポート長さLが長くなったサージタンク付きの
所望の吸気マニホールドAが出来上がる。
【0012】このように構成した吸気マニホールドは、
省スペースしか占有せずして、サージタンク内のパイプ
21が筒部34と嵌合することによって、長いポート
(分岐管33+パイプ21)をつくるので、実用車タイ
プ向けに適合する優れた吸気マニホールドになる。そし
て、この吸気マニホールドAは全体が三分割構成で、サ
ージタンク本体1,複合管体2,吸気ポート3等の各部
品が造り易くなることから、性能アップを目指した複雑
な形状にも対応できる利点を具備する。更に、サージタ
ンク本体1等の分割品で、負荷のかからないパーツは、
肉厚を薄くしたり軽い材料を使用したりして全体重量を
軽減できる。加えて、複合管体2をブロー成形品で構成
すると、鋳造法では中子が抜けないような曲率半径の小
さなものまで対応可能で、所望形状が造れ、設計の自由
度が広がる。そして、これにとどまらず、ブロー成形品
は成形サイクルが短く、また、射出成形等に比し比較的
成形も楽であるので、低コスト化を推し進め、また、更
なる軽量化をも達成できるようになる。
省スペースしか占有せずして、サージタンク内のパイプ
21が筒部34と嵌合することによって、長いポート
(分岐管33+パイプ21)をつくるので、実用車タイ
プ向けに適合する優れた吸気マニホールドになる。そし
て、この吸気マニホールドAは全体が三分割構成で、サ
ージタンク本体1,複合管体2,吸気ポート3等の各部
品が造り易くなることから、性能アップを目指した複雑
な形状にも対応できる利点を具備する。更に、サージタ
ンク本体1等の分割品で、負荷のかからないパーツは、
肉厚を薄くしたり軽い材料を使用したりして全体重量を
軽減できる。加えて、複合管体2をブロー成形品で構成
すると、鋳造法では中子が抜けないような曲率半径の小
さなものまで対応可能で、所望形状が造れ、設計の自由
度が広がる。そして、これにとどまらず、ブロー成形品
は成形サイクルが短く、また、射出成形等に比し比較的
成形も楽であるので、低コスト化を推し進め、また、更
なる軽量化をも達成できるようになる。
【0013】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。サージタンク本体1,複合管体2,吸気
ポート3の形状,材質等は適宜選択できる。前記実施例
では、パイプ21,分岐管33の総数は四個としたが、
シリンダヘッドの吸気口に合わせて種々の個数をとるこ
とができる。
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。サージタンク本体1,複合管体2,吸気
ポート3の形状,材質等は適宜選択できる。前記実施例
では、パイプ21,分岐管33の総数は四個としたが、
シリンダヘッドの吸気口に合わせて種々の個数をとるこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の吸気マニホール
ドは、低コスト化,軽量化を可能にするだけでなく、小
さな占有スペースとしながらも複雑形状に対応可能で、
分岐管とパイプとで長いポートを有して低中回転時に性
能の良いエンジンを供給できるので、実用車向けの吸気
マニホールドとして極めて有益となる。
ドは、低コスト化,軽量化を可能にするだけでなく、小
さな占有スペースとしながらも複雑形状に対応可能で、
分岐管とパイプとで長いポートを有して低中回転時に性
能の良いエンジンを供給できるので、実用車向けの吸気
マニホールドとして極めて有益となる。
【図1】本発明の一実施形態たる吸気マニホールドに係
るサージタンク本体と複合管体の斜視図である。
るサージタンク本体と複合管体の斜視図である。
【図2】図1の複合管体をサージタンク本体に固着した
状態の縦断面図である。
状態の縦断面図である。
【図3】吸気ポートの斜視図である。
【図4】図3のVI−VI線の縦断面図である。
【図5】図2の状態にある複合管体,サージタンク本体
に図3の吸気ポートを固着した縦断面図である。
に図3の吸気ポートを固着した縦断面図である。
【図6】図4の吸気ポートと別態様の吸気ポートの縦断
面図である。
面図である。
【図7】従来技術の説明斜視図である。
1 サージタンク本体 2 複合管体 21 パイプ 3 吸気ポート 31 カバーフランジ部 32 取付用フランジ部 33 分岐管 34,35 筒部 A 吸気マニホールド S サージタンク
Claims (2)
- 【請求項1】 サージタンクの一側壁を着脱自在のカバ
ーフランジ部にして該カバーフランジ部が取除かれたサ
ージタンク本体(1)と、該サージタンク本体内に固着
され、シリンダヘッドの吸気口と同数のパイプが一体形
成された複合管体(2)と、一端側に前記カバーフラン
ジ部を、他端側にエンジン側の取付用フランジ部を有し
て、これら両フランジ部間はシリンダヘッドの各吸気口
に導通する複数の分岐管が連結固定し、更に、前記カバ
ーフランジ部に各分岐管と導通する筒部が設けられた吸
気ポート(3)と、を具備し、 前記複合管体をサージタンク本体へ、カバーフランジ部
をサージタンク本体へ固着することにより、サージタン
クが形成されると共に前記複合管体に係る各パイプが前
記各筒部に嵌合してなることを特徴とする吸気マニホー
ルド。 - 【請求項2】 前記複合管体がブロー成形品で構成され
る請求項1記載の吸気マニホールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7284688A JP2892305B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 吸気マニホールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7284688A JP2892305B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 吸気マニホールド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09100755A true JPH09100755A (ja) | 1997-04-15 |
JP2892305B2 JP2892305B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17681696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7284688A Expired - Fee Related JP2892305B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 吸気マニホールド |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892305B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004013309A1 (de) * | 2004-03-17 | 2005-10-06 | Mahle Filtersysteme Gmbh | Sauganlage für eine Brennkraftmaschine |
JP2006242018A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 可変動弁エンジン |
JP2006242017A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 吸気チャンバ |
EP2014906A1 (en) * | 2007-07-13 | 2009-01-14 | Mark Iv Systemes Moteurs (Sas) | Double-plenum inlet manifold and vehicle incorporating such a manifold |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP7284688A patent/JP2892305B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4523455B2 (ja) * | 2005-03-01 | 2010-08-11 | 本田技研工業株式会社 | 吸気チャンバ |
EP2014906A1 (en) * | 2007-07-13 | 2009-01-14 | Mark Iv Systemes Moteurs (Sas) | Double-plenum inlet manifold and vehicle incorporating such a manifold |
FR2918715A1 (fr) * | 2007-07-13 | 2009-01-16 | Mark Iv Systemes Moteurs Soc P | Collecteur d'admission a double plenum et vehicule integrant un tel collecteur |
JP2009115076A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-05-28 | Mark Iv Systemes Moteurs (Sas) | 二重プレナム吸気マニホールド及びそのようなマニホールドを組み込む車両 |
US8434447B2 (en) | 2007-07-13 | 2013-05-07 | Systemes Moteurs (Sas) | Double-plenum inlet manifold and vehicle incorporating such a manifold |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2892305B2 (ja) | 1999-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |