JPH0967549A - ウエハ貼着用粘着シート - Google Patents

ウエハ貼着用粘着シート

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JPH0967549A
JPH0967549A JP22300695A JP22300695A JPH0967549A JP H0967549 A JPH0967549 A JP H0967549A JP 22300695 A JP22300695 A JP 22300695A JP 22300695 A JP22300695 A JP 22300695A JP H0967549 A JPH0967549 A JP H0967549A
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JP
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pressure
radiation
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wafer
weight
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JP22300695A
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Hideaki Suzuki
英明 鈴木
Katsuaki Yoshizawa
克明 吉沢
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体ウエハの切断時にはウエハを強固に固定
でき、酸素の存在する空気中で放射線照射しても、接着
力が速やかに消失するウエハ貼着用粘着シートを提供す
る。 【解決手段】基材に粘着性樹脂と放射線重合性化合物と
からなる粘着剤層を構成してなるウエハ貼着用粘着シー
トにおいて、放射線重合性化合物がカチオン重合性化合
物であることを特徴とするウエハ貼着用粘着シートであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハをチ
ップ小片に切断分離する際に用いられるウエハ貼着用粘
着シートに関し、半導体ウエハの切断の際にはウエハを
強固に固定でき、放射線照射後には接着力が速やかに消
失する粘着シートである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、商業用、事務用、工程管
理用、物流管理用、家庭用等として広範囲にわたってラ
ベル、ステッカー、ワッペン、配送伝票等の形で使用さ
れている。この粘着シートの一般的構成を説明すると、
表面基材と剥離シートとの間に粘着剤をサンドイッチに
した状態のものであり、表面基材としては紙、フォイ
ル、あるいはフィルム等が使用される。また、剥離シー
トとしてはグラシン紙のような高密度原紙、クレーコー
ト紙、クラフト紙や上質紙等にポリエチレン等の樹脂フ
ィルムをラミネートしたポリラミ原紙、あるいはクラフ
ト紙や上質紙等にポリビニルアルコール、澱粉等の水溶
性高分子等と顔料とを主成分とするバリヤー層を設けた
樹脂コーティング原紙等にシリコーン化合物やフッ素化
合物の如き剥離剤を塗布したものが用いられる。そし
て、粘着剤としてはゴム系、アクリル系、ビニルエーテ
ル系等のエマルジョン型、溶剤型ないしは無溶剤型の各
種粘着剤が使用される。
【0003】一方、半導体ウエハは、粘着シートに貼っ
て固定された後、ダイシング工程でウエハを切断し、個
々の半導体チップ形状に分離し、その後、ダイス・ボン
ダーにてリード・フレームまたは基板等に固着し、一連
の組立工程を経て種々の半導体製品が製造されている。
【0004】このような半導体ウエハのダイシング工程
で用いられる粘着シートとしては、特開昭60−196
956号公報、特開昭60−223139号公報および
特開昭62−153376号公報に、ポリ塩化ビニル、
ポリプロピレン、ポリエチレン等の基材面に、電子線や
紫外線などの放射線照射によって三次元網状化しうる分
子内に放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2
個以上有する化合物、例えば、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、1,4
−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、市販のオリゴエステルアクリレート、3
000〜10000の分子量を有するウレタンアクリレ
ート系オリゴマー等を添加した粘着剤を塗布した粘着シ
ートが提案されている。
【0005】しかし、上記に提案されたような分子内に
放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上
有する化合物を添加した粘着剤を塗布した粘着シート
は、放射線照射前には半導体ウエハに対して充分な接着
力を有しているが、放射線重合性化合物が炭素−炭素二
重結合を少なくとも2個以上有するラジカル重合性化合
物であるため、酸素による硬化阻害が大きく、放射線照
射後に充分接着力が低下しないという問題を有してい
た。この問題を解決するため、放射線照射が窒素雰囲気
下で行われているが装置が複雑となる等、改良が望まれ
ているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体ウエ
ハをチップ小片に切断分離する際に用いられるウエハ貼
着用粘着シートに関し、半導体ウエハの切断時にはウエ
ハを強固に固定でき、酸素の存在する空気中で放射線照
射しても、接着力が速やかに消失する粘着シートを提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材に粘着性
樹脂と放射線重合性化合物とからなる粘着剤層を構成し
てなるウエハ貼着用粘着シートにおいて、放射線重合性
化合物がカチオン重合性化合物であることを特徴とする
ウエハ貼着用粘着シートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のウエハ貼着用粘着シート
は、表面基材、粘着剤層、剥離シートを積層した粘着シ
ートにおいて、粘着剤層を粘着性樹脂と放射線重合性化
合物から構成し、該放射線重合性化合物がカチオン重合
性化合物であることを特徴とする。
【0009】本発明のウエハ貼着用粘着シートにおいて
使用される放射線重合性化合物としては、カチオン重合
性化合物であることが必要であり、例えば、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
水添ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールA−プロピレンオキサイド2モル付加−ジグリ
シジルエーテル、2,2−ジブロモネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
−トリス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、グリセロ
ールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
ポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエー
テル、ビスフェノールS−ジグリシジルエーテル、ポリ
テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、アジ
ピン酸ジグリシジルエーテル、o−フタル酸ジグリシジ
ルエーテル等のグリシジルエーテル化合物が挙げられ
る。また、トリエチレングリコールジビニルエーテル、
1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル
等のビニルエーテル化合物が挙げられる。
【0010】これらのカチオン重合性化合物は、従来用
いられてきた放射線照射によって三次元網状化しうる分
子内に放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2
個以上有するラジカル重合性化合物に比し酸素による重
合阻害がなく、硬化性にも優れるので好ましい。放射線
重合性化合物としては、上記化合物のうちの1種を単独
で用いるか、あるいは、所望の効果を損なわない範囲で
2種以上を併用してもよい。
【0011】なお、放射線としては、紫外線、電子線、
α線、β線、γ線、X線など挙げられるが、取り扱いが
容易であり、工業的にもその利用が普及している紫外線
や電子線の使用が好ましい。
【0012】また、本発明のウエハ貼着用粘着シートに
おいて使用される粘着性樹脂としては、公知のゴム系、
アクリル系、ビニルエーテル系、シリコーン系粘着剤が
挙げられるが、粘着物性の制御がしやすいアクリル系粘
着剤が好ましい。このアクリル系粘着剤としては、
(a).(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキルエス
テルモノマー、(b).エチレン性不飽和カルボン酸含
有モノマー、(c).上記a、bと共重合可能なモノマ
ーの組成から成る(メタ)アクリル酸エステル共重合体
である。
【0013】(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキル
エステルモノマー(a)としては、例えば(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられ
る。
【0014】また、エチレン性不飽和カルボン酸含有モ
ノマー(b)としては、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、モノアルキ
ルマレイン酸、モノアルキルイタコン酸、モノアルキル
フマル酸等が挙げられる。
【0015】(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキル
エステルモノマー、およびエチレン性不飽和カルボン酸
含有モノマーと共重合可能な他のモノマー(c)として
は、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸グリシ
ジル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、スチレン、ジビニルベンゼン、エチレ
ン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,
N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド等が挙げら
れる。
【0016】なお、上記の共重合体の製造方法について
は、特に限定されるものではなく、例えば溶剤、連鎖移
動剤、重合開始剤等の存在下で溶液重合する方法や、乳
化剤、連鎖移動剤、重合開始剤、分散剤等の存在下の水
系でエマルション重合する方法にて製造される。重合時
のモノマーの濃度は、通常30〜70重量%、好ましく
は40〜60重量%程度が適当である。また、重合の際
に使用される重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物、過酸化
水素、ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサ
イド等の過酸化物、過硫酸アンモニウムと亜硫酸ソー
ダ、酸性亜硫酸ソーダ等との組み合わせからなる、所謂
レドックス系の重合開始剤等が挙げられる。上記重合開
始剤の使用量は、通常重合に供するモノマー全量に対し
て、0.2〜2重量%、より好ましくは、0.3〜1重
量%の範囲で調節される。
【0017】さらに、共重合に際して添加する連鎖移動
剤としては、オクチルメルカプタン、ノニルメルカプタ
ン、デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン等のア
ルキルメルカプタン類、チオグリコール酸オクチル、チ
オグリコール酸ノニル、チオグリコール酸−2−エチル
ヘキシル、β−メルカプトプロピオン酸−2−エチルヘ
キシル等のチオグリコール酸エステル類、2,4−ジフ
ェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−メチル−4−
イソプロピリデン−1−シクロヘキセン等を挙げること
ができる。特に、チオグリコール酸エステル類、2,4
−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−メチル
−4−イソプロピリデン−1−シクロヘキセンを使用し
た場合には、得られる共重合体が低臭気となり好まし
い。なお、連鎖移動剤の使用量は、重合させる全モノマ
ーの0.001〜3重量%程度の範囲で調節される。な
お、重合反応は、通常60〜100℃の温度条件下、2
〜8時間かけて行われる。さらに、増粘剤、濡れ剤、レ
ベリング剤、消泡剤等を適宜添加することができる。
【0018】本発明において使用される放射線重合性化
合物の量は、粘着性樹脂100重量部に対して1〜10
0重量部である。因みに、1重量部未満であると放射線
を照射してもウエハに対する接着力が十分低下しない。
100重量部を越えると、放射線照射前のウエハに対す
る接着力が低下しすぎるため好ましくない。
【0019】放射線として紫外線を使用する場合は、上
記粘着剤層中に、更に放射線重合開始剤を含有させるこ
とが必要である。放射線重合開始剤としては、例えば、
【化1】 等のジアゾニウム化合物、
【化2】 等のスルホニウム化合物、
【化3】 等のヨードニウム化合物、
【化4】 等の金属錯体化合物など(式中、MXn - は、B
4 - ,PF6 - ,AsF6 -,SbF6 - を示す)が
挙げられ、これらのうちの1種を単独であるいは2種以
上の混合で使用される。
【0020】本発明のウエハ貼着用粘着シートを構成す
る表面基材としては、例えばセルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ナイロン、ポリビニル
アルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レンテレフタレート等のフィルム類が挙げられる。
【0021】なお、本発明のウエハ貼着用粘着シートの
形成方法は、常法に従って、剥離シートの剥離剤表面上
に粘着剤を塗被、乾燥して粘着剤層を設け、次いで、上
記表面基材とを貼り合わせて仕上げられる。
【0022】剥離シートの基材としては、グラシン紙の
如き高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙または上
質紙等に、例えばカゼイン、デキストリン、澱粉、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタ
クリレート−ブタジエン共重合体、エチレン−塩化ビニ
ル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル
酸エステル共重合体等の天然、または合成樹脂と顔料と
を主成分とした目止め層を設けた剥離基材、または、ク
ラフト紙または上質紙等にポリエチレン等をラミネート
したポリラミ紙、またはポリプロピレン、ポリエチレン
テレフタレートのフィルム等に水、溶剤型あるいは無溶
剤型のシリコーン樹脂やフッ素樹脂等を乾燥重量で0.
05〜3g/m2 程度塗被後、熱硬化あるいは電離放射
線硬化等によって剥離層を形成したものが使用される。
【0023】粘着剤を塗被する塗被装置としては、例え
ばロールコーター、ナイフコーター、バーコーター、ダ
イコーター、コンマコーター、リップコーター、リバー
スグラビアコーター、バリオグラビアコーター等が適宜
使用される。そして、粘着剤の塗被量は、乾燥重量で5
〜50g/m2 程度の範囲で調節される。因みに、5g
/m2 未満では、得られる粘着シートの接着性能が不十
分となり、一方50g/m2 を越えると粘着シートの貼
り合わせ時に粘着剤がはみ出したり、剥離時に凝集破壊
の原因となるおそれがある。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものでは
ない。尚、例中の部、重量、割合、塗被量等は特に断ら
ない限り、全て固形分重量で示すものである。
【0025】実施例1 (粘着剤の製造)アクリル酸ブチル85重量%、アクリ
ル酸2重量%、メタクリル酸メチル13重量%からなる
配合組成物をトルエン中で共重合させてアクリル酸エス
テル共重合体を得た。この共重合体100重量部に、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(商品
名「エポライト1600」,共栄社油脂化学工業株式会
社製)10重量部、放射線重合開始剤(カチオン重合開
始剤,商品名「FX−512」,スリーエム株式会社
製)1.5重量部を添加混合して粘着剤を得た。
【0026】(ウエハ貼着用粘着シートの作成)市販の
ポリプロピレン剥離フィルム(商品名「セパレート40
RL−01」,本州製紙株式会社製)に、上記粘着剤を
乾燥重量で20g/m2 となるように塗被、乾燥させた
後、市販の厚さ50μmのポリエチレンフィルムと貼り
合わせて、ウエハ貼着用粘着シートを得た。
【0027】実施例2 (粘着剤の製造)アクリル酸−2−エチルヘキシル85
重量%、アクリル酸5重量%、メタクリル酸メチル10
重量%からなる配合組成物をトルエン中で共重合させて
アクリル酸エステル共重合体を得た。この共重合体10
0重量部にポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル(商品名「エポライト400P」,共栄社油脂化学
工業株式会社製)30重量部、放射線重合開始剤(カチ
オン重合開始剤,商品名「FX−512」,スリーエム
株式会社製)1.5重量部を添加混合して粘着剤を得
た。
【0028】(ウエハ貼着用粘着シートの作成)市販の
ポリプロピレン剥離フィルム(商品名「セパレート40
RL−01」,本州製紙株式会社製)に、上記粘着剤を
乾燥重量で20g/m2 となるように塗被、乾燥させた
後、市販の厚さ50μmのポリプロピレンフィルムと貼
り合わせて、ウエハ貼着用粘着シートを得た。
【0029】実施例3 (粘着剤の製造)アクリル酸ブチル85重量%、アクリ
ル酸2重量%、メタクリル酸メチル13重量%からなる
配合組成物をトルエン中で共重合させてアクリル酸エス
テル共重合体を得た。この共重合体100重量部にトリ
エチレングリコールジビニルエーテル(商品名「ラピキ
ュアーDVE−3」,アイエスピー・ジャパン株式会社
製)20重量部、放射線重合開始剤(商品名「FX−5
12」,スリーエム株式会社製)1.5重量部および
(商品名「イルガキュア184」,チバガイギー株式会
社製)1.5重量部を添加混合して粘着剤を調成した。
【0030】(ウエハ貼着用粘着シートの作成)市販の
ポリプロピレン剥離フィルム(商品名「セパレート40
RL−01」,本州製紙株式会社製)に、上記粘着剤を
乾燥重量で20g/m2 となるように塗被し、100
℃,2分間乾燥後、市販の厚さ50μmのポリエチレン
フィルムと貼り合わせて、ウエハ貼着用粘着シートを得
た。
【0031】実施例4 (粘着剤の製造)アクリル酸−2−エチルヘキシル85
重量%、アクリル酸5重量%、メタクリル酸メチル10
重量%からなる配合組成物をトルエン中で共重合させて
アクリル酸エステル共重合体を得た。この共重合体10
0重量部に1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニ
ルエーテル(商品名「ラピキュアーCHVE」,アイエ
スピー・ジャパン株式会社製)15重量部、放射線重合
開始剤(商品名「FX−512」,スリーエム株式会社
製)1.5重量部および(商品名「イルガキュア18
4」,チバガイギー株式会社製)1.5重量部を添加混
合して粘着剤を調成した。
【0032】(ウエハ貼着用粘着シートの作成)市販の
ポリプロピレン剥離フィルム(商品名「セパレート40
RL−01」,本州製紙株式会社製)に、上記粘着剤を
乾燥重量で20g/m2 となるように塗被、乾燥させた
後、市販の厚さ50μmのエチレン−酢酸ビニル共重合
体フィルムと貼り合わせて、ウエハ貼着用粘着シートを
得た。
【0033】比較例1 実施例1において、粘着剤として実施例1と同じ共重合
体100重量部に放射線重合性化合物を添加しなかった
以外は実施例1と同様にしてウエハ貼着用粘着シートを
得た。
【0034】比較例2 実施例1において、粘着剤として実施例1と同じ共重合
体100重量部に放射線重合性化合物ウレタンアクリレ
ートオリゴマー(商品名「セイカビーム PU−4」,
大日精化工業株式会社製)100重量部、ジイソシアネ
ート系硬化剤10重量部、ラジカル重合開始剤(商品名
「イルガキュア184」,チバガイギー株式会社製)4
重量部を用いた以外は実施例1と同様にしてウエハ貼着
用粘着シートを得た。
【0035】比較例3 実施例1において、粘着剤として実施例1と同じ共重合
体100重量部に放射線重合性化合物ジペンタエリスリ
トールモノヒドロキシペンタアクリレート15重量部、
ポリイソシアネート系硬化剤5重量部、ラジカル重合開
始剤(商品名「イルガキュア184」,チバガイギー株
式会社製)1重量部を用いた以外は実施例1と同様にし
てウエハ貼着用粘着シートを得た。
【0036】このようにして得られたウエハ貼着用粘着
シートについて、下記評価を行い、結果を表1に示し
た。
【0037】<評価項目> 〔接着力〕JISZ−0237の常態粘着力の測定方法
に準拠して、放射線照射前後のウエハに対する接着力を
測定した(単位:g/25mm)。放射線照射は基材面
にメタルハライドランプ(商品名「M01−L21
2」,アイグラフィックス株式会社製)(80W/c
m,照射距離10cm)により紫外線を1秒間および5
秒間照射した。
【0038】
【表1】
【0039】実施例1〜4は、粘着剤層に放射線重合性
化合物としてカチオン重合性化合物を用いた粘着シート
である。比較例1は粘着剤層中に放射線重合性化合物を
配合していない例、比較例2および比較例3は粘着剤層
中に放射線重合性化合物としてラジカル重合性化合物を
用いた例である。表1から、実施例1〜4の粘着シート
が、いずれも放射線照射前は強固に接着し、且つ放射線
照射後は速やかに接着力を消失することがわかる。
【0040】
【発明の効果】このように、本発明のウエハ貼着用粘着
シートは、半導体ウエハに貼着した際、放射線照射前は
強固に接着し、放射線照射後は速やかに接着力を消失す
るもので、ウエハのダイシング適性に優れた粘着シート
であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に粘着性樹脂と放射線重合性化合物と
    からなる粘着剤層を構成してなるウエハ貼着用粘着シー
    トにおいて、放射線重合性化合物がカチオン重合性化合
    物であることを特徴とするウエハ貼着用粘着シート。
  2. 【請求項2】カチオン重合性化合物がグリシジルエーテ
    ル化合物である請求項1記載のウエハ貼着用粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】カチオン重合性化合物がビニルエーテル化
    合物である請求項1記載のウエハ貼着用粘着シート。
JP22300695A 1995-08-31 1995-08-31 ウエハ貼着用粘着シート Pending JPH0967549A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121017A (ja) * 2001-08-27 2008-05-29 Hitachi Chem Co Ltd 接着シートならびに半導体装置およびその製造法

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121017A (ja) * 2001-08-27 2008-05-29 Hitachi Chem Co Ltd 接着シートならびに半導体装置およびその製造法

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