JPH0967085A - 移動式クレーンのジブ連結装置 - Google Patents

移動式クレーンのジブ連結装置

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JPH0967085A
JPH0967085A JP24390695A JP24390695A JPH0967085A JP H0967085 A JPH0967085 A JP H0967085A JP 24390695 A JP24390695 A JP 24390695A JP 24390695 A JP24390695 A JP 24390695A JP H0967085 A JPH0967085 A JP H0967085A
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JP
Japan
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pin
jib
plate
pins
locking
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JP24390695A
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Inventor
Kazuyoshi Asano
一喜 浅野
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Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ジブをブーム先端に連結するための連結孔の
位置が少しずれていても容易に連結ピンを挿入できると
共に、格納時にブーム先端から突出することがなく、ま
たコンパクトに格納でき、さらに使い回しを可能とす
る。 【解決手段】 上下の連結ピン35a,35b間にこの
連結ピンを抜き差しする倍力装置60を有する。この倍
力装置60は、お互いに回動自在に連結されたリンク部
材61、リンク部材62、リンク部材63、リンク部材
64及び上記連結ピンに取着された対向するプレート6
5、66と、他の対向する対偶部に取着された、ネジ孔
を有するネジ部材67と、ネジ孔又は貫通孔を有する支
持部材68と、このこれらのネジ孔又は貫通孔を貫通
し、回動によって対向する両部材間の距離を伸縮する雄
ねじ69とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
補助ジブをブーム先端に連結するためのジブ連結装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンの中に、伸縮自在なブー
ムの他にジブを有するものがあり、このようなジブ装着
のクレーンは例えば図14で示される。以下、図14に
基づいて従来のジブ装着の移動式クレーンを説明する。
移動式クレーンは、車輪を有する下部走行体1の上に旋
回自在な上部旋回体8を有し、上部旋回体8の略中央に
伸縮自在なブーム3を起伏自在に備えている。また、ク
レーン作業時の車体の安定性を保つために、下部走行体
1の前後左右にアウトリガー2を設けている。ブーム3
は、例えば3段伸縮ブームのときは、基段ブーム4と中
間ブーム5と先端ブーム6とから構成されている。
【0003】先端ブーム6の先端部に吊り下げられた主
フック用のワイヤロープ11の先端に主フック10を有
し、主フック10によって荷を吊り上げる。そして、ウ
インチ操作によりワイヤロープ11の巻き上げ、巻き下
げを行なったり、あるいはブーム3の伸縮、起伏及び旋
回を行って、吊り荷を所定の高さ及び位置に移動するこ
とができる。ところが、移動式クレーンを設置している
作業現場の周囲状況によっては、ブーム3だけの作業範
囲では狭いのでさらに作業範囲を拡大したい場合があ
る。
【0004】このような作業範囲の拡大に対応するため
に、先端ブーム6の先端部にジブ7を連結してジブ7で
作業できるようになっている。ジブ7は、未使用時は先
端ブーム6との連結を外され、例えば図14の例では基
端ブーム4の左側方に格納されている。使用するときに
は、先端ブーム6の先端部の左側面に上下に設けた連結
ピン35a、35bによって回動自在に先端ブーム6及
びジブ7が連結され、先端ブーム6の側方から前方に亘
る約180度の範囲で連結ピン35a、35bの回りに
ジブ7を回動させて先端ブーム6の前方に張り出すよう
にしている。
【0005】ジブ7は、ジブ本体40と、ジブ本体40
を先端ブーム6の先端部に連結するためのジブブラケッ
ト30とから構成される。ジブブラケット30とジブ本
体40とは、水平面内にあってジブ本体40の長手方向
の軸線に垂直な枢軸ピン31によって回動自在に連結さ
れ、ジブ本体40はジブブラケット30に対して枢軸ピ
ン31の回りに起伏可能になっている。また、図14の
例ではジブ本体40を枢軸ピン31の回りに起伏させる
ためのジブ起伏シリンダ50を備えている。ジブ起伏シ
リンダ50とジブブラケット30とは枢軸ピン31に平
行な枢軸ピン51によって、ジブ起伏シリンダ50とジ
ブ本体40とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピン52によ
って、それぞれ回動自在に連結されている。
【0006】図15及び図16はそれぞれ先端ブーム6
とジブブラケット30との連結部の側面図及び平面図を
表しており、以下図15及び図16に基づいて詳細に説
明する。先端ブーム6の先端部の左側面6aに上下にそ
れぞれブラケット27a、27bを設け、右側面6bに
上下にそれぞれブラケット28a、28bを設けてい
る。また、ジブ7が基段ブーム4の左側面に格納されて
いる状態でブーム3の前方を見て、ジブブラケット30
の先端部の右側面には上下にそれぞれブラケット33
a、33bを設け、左側面には上下にそれぞれブラケッ
ト34a、34bを設けている。各ブラケットには連結
孔が設けられていて、各ブラケット27aと33a、2
7bと33b、28aと34a、28bと34bはそれ
ぞれ連結ピン35a、35b、36a及び36bによっ
て連結される。図15及び図16で示す例では、連結ピ
ン35a、35bの芯を結ぶ軸線、及び連結ピン36
a、36bの芯を結ぶ軸線は、共に鉛直面内に含まれる
と同時に、ブーム3の長手方向の軸線に垂直な方向を向
いている。
【0007】このような構成において、ジブ7を使用す
るときには、先端ブーム6の先端部の左側面6aにある
ブラケット27a、27bの連結孔と、ジブブラケット
30の前方右端部にあるブラケット33a、33bの連
結孔とを係合させ、連結ピン35a、35bをそれぞれ
挿入して連結する。そして、次にジブ7を連結ピン35
a、35bの回りに回動させ、先端ブーム6の側方から
前方に張り出す。この後、先端ブーム6の先端部の右側
面6bにあるブラケット28a、28bの孔と、ジブブ
ラケット30のブラケット34a、34bの孔との位置
を合わせ、連結ピン36a、36bをそれぞれ挿入して
連結する。
【0008】ところが、上記先端ブーム6の先端部の各
ブラケットの孔とジブブラケット30側の対応する各ブ
ラケットの孔の位置が少しずれているとき、各連結ピン
をスムーズに挿入できない。また、この孔の位置ずれを
手で修正しようとしても、ジブブラケット30の自重の
ために修正し難いことが多い。よって、この連結ピンを
ハンマー等で叩いて無理やり挿入していたが、作業性が
良くなく、また連結ピンや孔を傷めてしまうことがしば
しばであった。
【0009】このような問題を解決するため、例えば実
開昭63−100494号公報には着脱容易に連結ピン
を挿入するブーム固定装置が提案されている。図17
は、この提案されたブーム固定装置を、本発明の課題の
ジブ連結装置に関連付けて表しており、以下図17に従
って説明する。先端ブーム6及びジブブラケット30は
お互いを連結する孔15、16を上下にそれぞれ一個有
し、上下の孔には先端ブームの内側から外側に向かって
それぞれ連結ピン35a、35bが回動自在に挿入され
る。連結ピン35a、35bは、外側に出る方向にスプ
リング29によって付勢されている。
【0010】棒状のリンク部材21、22、23、24
によって4節リンクが構成されており、この4節リンク
の対向する対偶45、47をそれぞれ連結ピン35a、
35bに枢軸ピンで回動自在に取着する。また、4節リ
ンクの他の一つの対偶46をロッド19の一端と回動自
在に連結し、ロッド19の他端は操作レバー17の所定
の位置に枢軸ピン20の回りに回動自在に連結されてい
る。操作レバー17は枢軸ピン20と異なる他の枢軸ピ
ン18の回りに回動可能になっており、枢軸ピン18は
先端ブーム6に支持されている。そして操作レバー17
が操作されると、操作レバー17は枢軸ピン18の回り
に回動し、このレバーの操作力がロッド19を介して4
節リンクの上記対偶46に伝達される。このときロッド
19は先端ブーム6の側面からみて幅方向の略中央位置
にあって、4節リンクの一つの対偶46に先端ブーム6
の長手方向の軸線と略平行な方向に力を作用させる。
【0011】いま、操作レバー17を位置17aにする
と、ロッド19は4節リンクの対偶46を先端ブーム6
の長手方向の軸線と略平行な方向に押す。これに伴っ
て、4節リンクの対向する対偶45、47に取着された
連結ピン35a、35bは先端ブーム6の内側から外側
に向かって押される力を受け、連結ピン35a、35b
は上下の孔15、16に挿入される。よって、先端ブー
ム6及びジブブラケット30はお互いに連結される。ま
た、操作レバー17を位置17bにすると、ロッド19
は4節リンクの対偶46を先端ブーム6の長手方向の軸
線と略平行な方向に引く。これに伴って、4節リンクの
対向する対偶45、47に取着された連結ピン35a、
35bは先端ブーム6の外側から内側に向かって引かれ
る力を受け、連結ピン35a、35bは上下の孔15、
16から抜かれる。よって、先端ブーム6及びジブブラ
ケット30はお互いに連結が解除される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のジブ連結装置によると、4節リンクの一つの対偶4
6からのみ先端ブーム6の長手方向の軸線と略平行な方
向に押す構造であるので、連結ピン35a、35bはこ
のピンの軸線に垂直な力を受け易くなっている。よっ
て、連結ピン35a、35bが孔15、16に斜めに挿
入され、この連結ピンと孔との接触抵抗によってこの接
触抵抗の分だけ余計な挿入力が必要になる。このため、
操作レバーの操作力を必要以上に大きくしなければなら
ない。
【0013】また、連結ピン35a、35bを抜いてジ
ブブラケット30を先端ブーム6の側方に格納したと
き、先端ブーム6の最前部Aよりもさらに前方に、上記
ジブ連結装置の4節リンクの対偶48部が突出してしま
う。これにより、車体全長が長くなるので、旋回半径が
大きくなる。さらに、このジブ連結装置を簡単に取り外
せるようになってないので、上記のような突出を回避す
るための移設、又は先端ブーム6の左右のジブ連結部で
このジブ連結装置を共有して使用する使い回しができな
い。
【0014】また、連結ピン35a、35bの挿入時の
ストロークを大きくとれず、このため、板厚の厚い部材
を先端ブーム6及びジブブラケット30の連結部に使用
できないので、連結部分の強度を大きくし難い。逆に、
このストロークを大きくするためには、ロッド19の移
動距離を大きくする必要があり、よって枢軸ピン18と
枢軸ピン20との距離を大きくする必要がある。しか
し、枢軸ピン18と枢軸ピン20との距離は先端ブーム
6の幅寸法に制限を受けやすく、余り大きくできないと
いう問題がある。
【0015】ジブブラケット30を先端ブーム6から外
すときに連結ピン35a、35bを抜いた状態を保持す
る必要があるが、スプリング29によって内側から外側
に出る方向に付勢されているので、連結ピン35a、3
5bは挿入方向に戻り易い。したがって、連結ピン35
a、35bを抜くときの作業性が余り良くない。
【0016】本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされ
たものであり、ジブをブーム先端に連結するための連結
孔の位置が少しずれていても容易に連結ピンを挿入でき
ると共に、格納時にブーム先端から突出することがな
く、またコンパクトに格納でき、さらに使い回しが可能
な移動式クレーンのジブ連結装置を提供することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる移動式ク
レーンのジブ連結装置は、ブーム3の側面に格納したジ
ブ7を張り出してブーム3とジブ7とを連結する連結ピ
ン35a,35b、36a,36bをブーム3の先端部
両側面6a,6bにそれぞれ少なくとも一対上下に有す
る移動式クレーンのジブ連結装置において、上下の連結
ピン35a,35b、36a,36b間に取着され、こ
の連結ピンを抜き差しする倍力装置60を有する構成と
している。
【0018】上記ジブ連結装置において、前記倍力装置
60は、一端側に上の連結ピン35a,36aを取着さ
れるプレート65と、プレート65の他端側の離れた2
か所の枢軸ピン62a及び枢軸ピン63aによってそれ
ぞれ回動自在に連結されるリンク部材62及びリンク部
材63と、一端側に下の連結ピン35b,36bを取着
されるプレート66と、プレート66の他端側の離れた
2か所の枢軸ピン61a及び枢軸ピン64aによってそ
れぞれ回動自在に連結されるリンク部材61及びリンク
部材64と、リンク部材61とリンク部材62を回動自
在に連結した対偶部に取着され、ネジ孔を有するネジ部
材67と、リンク部材63とリンク部材64を回動自在
に連結した対偶部に取着され、ネジ孔又は貫通孔を有す
る支持部材68と、ネジ部材67のネジ孔及び支持部材
68のネジ孔又は貫通孔を貫通し、回動によってネジ部
材67と支持部材68間の距離を伸縮する雄ねじ69と
からなっている。
【0019】上記のジブ連結装置は、前記連結ピン35
a,35b、36a,36bの上下いずれか一方に設け
られた係止フック38aと、前記倍力装置60の対向す
るプレート65及びプレート66のいずれか一方に設け
られ、連結ピンの係止フック38aを係止する係止ピン
65aと、対向するプレート65及びプレート66の内
で係止ピン65aと反対側のプレートに設けられ、連結
ピンを回動自在に連結する枢軸ピン66aと、ネジ部材
67又は支持部材68の近傍に設けられ、連結ピンの係
止フック38aを係止する係止フック73とを備えた方
が良い。
【0020】また、前記上下の連結ピン35a,35
b,36a,36bに設けられた係止フック38a,3
9aと、前記倍力装置60の対向するプレート65及び
プレート66に設けられ、連結ピンの係止フック38
a,39aを係止する係止ピン65a,66bと、前記
上下の連結ピン35a,35b,36a,36bが抜け
ることを防止する抜け止めピン75a,75b,76
a,76bとを備えていても良い。
【0021】さらに、前記連結ピン35a,35b,3
6a,36bの上下いずれか一方に設けられた係止ピン
82aと、連結ピンの係止ピン82aが係合して摺動可
能な長孔81を有し、離れた2か所の枢軸ピン62a及
び枢軸ピン63aによってそれぞれリンク部材62及び
リンク部材63に回動自在に連結されるプレート80
と、プレート80と対向するプレート66に設けられ、
連結ピンを回動自在に連結する枢軸ピン66aとを備え
ると共に、プレート80の長孔81は、枢軸ピン66a
の回りに回動するプレート66上の点Cを中心とする円
弧に沿って設けられた方が好ましい。
【0022】また、連結ピン35a,36aの前記係止
ピン82aが連結ピン35a,35b,36a,36b
の挿入又は抜き方向に所定距離の移動可能な窪み部8
5,86を所定位置に設けた前記長孔(81)を有するプレ
ート80と、連結ピン35a,35b,36a,36b
を抜き完了位置に停止させるストッパ71,72と、ス
トッパ71,72及び連結ピン35a,35b,36
a,36bの間に設けた弾性部材83,84とを備えた
方が良い。
【0023】また、上記ジブ連結装置は、前記上下の連
結ピン35a,35b,36a,36bが取着又は係止
される対向するプレートの少なくとも一方のプレートの
相隣接するリンク部材62,63、61,64の先端部
にお互いに噛み合うギア94a,94bを設けても良
い。
【0024】また、上記ジブ連結装置は、前記上下の連
結ピン35a,35b,36a,36bが取着される対
向するプレートの少なくとも一方のプレートに取着さ
れ、前記雄ネジ69に垂直な軸線を有する連結ピン35
a,35b,36a,36bを支持するL字型部材9
1,93と、L字型部材91,93が取着されたプレー
トの相隣接するリンク部材62,63、61,64の先
端部に設けられたお互いに噛み合うギア94a,94b
とを備えても良い。
【0025】
【作用】ジブ連結装置は、倍力装置によって上下の連結
ピンを抜き差しするので、ジブ連結孔の位置が少々ずれ
ていても挿入が可能となる。上記倍力装置は、4節リン
クで構成している。4節リンクの対向する対偶部の一方
には、ネジ孔を有するネジ部材を取着し、他の一方に
は、ネジ孔又は貫通孔を有する支持部材を取着する。こ
のネジ部材及び支持部材に、略全長に亘ってネジ部を有
する一本の雄ネジを貫通させる。支持部材にネジ孔を設
ける場合は、このネジ孔の方向はネジ部材のネジ孔とは
逆の方向とし、これに合わせて雄ネジのネジ方向も長手
方向の略中央から左右を逆方向とする。また、支持部材
に貫通孔を設ける場合は、雄ネジの端部近傍に雄ネジの
長手方向の移動を拘束するための拘束部を設け、この支
持部材によって雄ネジの拘束部の長手方向の移動を拘束
する。
【0026】よって、例えばネジ回転用の工具を使用し
て、雄ネジの一端側を人力等で回転させると、ネジの回
転によって対向する対偶部のネジ部材と支持部材はお互
いに反対方向に移動する。これに伴って、上記4節リン
クの他の対向する対偶部は伸縮動作をし、ネジの回転力
を上下方向の大きな伸縮力に変換できる。この伸縮する
対偶部に伸縮方向と平行な軸線を有する上下の連結ピン
を取着しているので、上記伸縮力によって上下の連結ピ
ンを大きな力で挿入し又は抜くことが可能となる。この
とき、雄ネジが回転するとネジ部材及び支持部材はお互
いに反力を生じる。この結果、雄ネジと垂直な方向に伸
縮力が生じるので、上下の連結ピンの挿入又は抜き取り
がスムーズにできる。
【0027】上下の連結ピンのいずれか一方に係止フッ
クを設け、前記4節リンクの対向する対偶部のこの係止
フックに対応した方にこの係止フックを係止する係止ピ
ンを設ける。この係止ピンと反対側の他方の対偶部に
は、連結ピンと対偶部とを回動自在に連結する枢軸ピン
を設ける。また、4節リンクの他の対向する対偶部(ネ
ジ部材及び支持部材)のいずれか一方の近傍に、上記連
結ピン側の係止フックと係合可能な係止フックを設け
る。そして、連結ピンを挿入時には、上記係止ピンに連
結ピンの係止フックを係止し、雄ネジを回転して挿入す
る。連結ピンを抜いた状態でこのジブ連結装置を格納す
るときは、一方の連結ピンの上記係止フックを一旦外
し、他方の連結ピン側の上記枢軸ピンの回りにジブ連結
装置を回動させる。ネジ部材又は支持部材の近傍に設け
た前記係止フックと上記外した連結ピンの係止フックを
係止させる。この後、雄ネジをさらに締め込んで上下の
連結ピンが完全に抜かれた状態で固定できる。このと
き、ジブ連結装置の一部がブームの最先端から前方に突
出することはなくなる。
【0028】上下の連結ピンに共に係止フックを設け、
4節リンクの対向する対偶部の上下両方に係止ピンを設
けて連結ピンの上記係止フックと係止自在にすると、こ
のジブ連結装置を上下の連結ピンから分離できる。ジブ
連結装置を上下の連結ピンから分離した状態では連結ピ
ンは抜け止めピンによって固定されているので、連結ピ
ンは挿入状態又は抜かれた状態を保持することができ
る。よって、例えばこのジブ連結装置をブーム先端部の
両側面で使い回しが可能となる。また、このジブ連結装
置をジブやブームの連結部近傍でなく、他の所定の格納
場所に格納することができる。
【0029】ジブ連結装置を取り外し可能とすることに
より、その大きさがジブ及びブーム先端部の連結部の大
きさに与える影響は小さくできる。よって、ジブ連結装
置の4節リンクの4辺の長さを大きくできるので、ネジ
挿入又は抜きのときの連結ピンの移動ストロークを大き
く取れる。また、雄ネジの回転用の工具として図1に示
すようなクランク式の操作レバーを使用すると、スペー
スを大きく取らずに操作性良く操作できる。
【0030】上下の連結ピンを取着している対向する対
偶部のいずれか一方に、長孔を有するプレートを設け、
対応する連結ピン側にはこの長孔と係合し、かつ、長孔
に沿って摺動可能な係止ピンを設ける。また、これと対
向する他の一方の対偶部には、連結ピンを回動自在に連
結する枢軸ピンを有するプレートを設ける。上記プレー
トの長孔は円弧に沿って設けられていて、この円弧の中
心点は対向する対偶部に設けられた上記枢軸ピンの回り
に回動する上記プレート上に設けられたこの枢軸ピンと
異なる点である。そして、上下の連結ピンを抜いた状態
でジブ連結装置を格納するとき、4節リンクを上記枢軸
ピンの回りに回動させると、連結ピンの上記係止ピンが
長孔に沿って摺動する。
【0031】長孔の円弧の中心点は上記のように枢軸ピ
ンの回りに回動するプレート上に設けられており、上記
回動に伴って、この円弧の中心点はこの枢軸ピンにより
連結された方の連結ピンに近づく方向に枢軸ピンの回り
に回動するようになっている。このため、上記長孔の係
止ピンとこの枢軸ピンとの距離は小さくなり、上下の連
結ピンは両方共抜く方向に引っ張られる。これにより、
連結ピンをジブ固定装置から外すことなく、連結ピンを
抜いた状態を容易に保持することができる。また、上記
長孔の終端部の位置は4節リンクのネジ部材又は支持部
材の近傍になるようにしているので、ジブ連結装置を格
納するときにジブ連結装置の一部がブームの最先端から
前方に突出することはなくなる。
【0032】上記長孔の長手方向の両端部には、連結ピ
ンの挿入又は抜き方向に係止ピンが所定距離の移動可能
な窪み部を設けている。すなわち、連結ピンを挿入した
り又は抜くときの長孔の位置に、連結ピンの挿入又は抜
き方向に窪み部85を設ける。この窪み部85に上記連
結ピンの係止ピンが係合した状態で、連結ピンを挿入し
たり又は抜いたりするときは、係止ピンが係合する長孔
の位置がずれないので、ジブ連結装置の操作力が連結ピ
ンに確実に作用する。
【0033】また、ジブ連結装置を格納するときの長孔
の位置に、連結ピンの挿入方向に窪み部86を設ける。
上記係止ピンが長孔を摺動してこの窪み部86に近くな
ると、上下の連結ピンは両方共抜く方向に引っ張られ、
両連結ピンのジブ連結装置側の端部は上下のストッパに
それぞれ押し付けられる。各連結ピンと対応するストッ
パとの間に弾性部材を設けているので、この弾性部材が
上記押し付け力によって縮む。そして、最後に係止ピン
が上記窪み部86の位置に来ると、この弾性部材の伸び
る方向の反力で上下の連結ピンが戻される。これによっ
て、係止ピンが連結ピンの挿入方向に移動して窪み部8
6に係合する。このとき、上下の連結ピンは窪み部86
の窪み長さによって決まる所定距離だけ戻されるが、こ
の距離は上記弾性部材の全縮み量よりも小さくしている
ので、弾性部材の伸びる方向の反力は残っている。この
残った反力で取着ピンが窪み部86に押し付けられるの
で、ジブ連結装置を格納している状態を安定的に保持で
きる。
【0034】ジブ連結装置の連結ピンを挿入する方向の
作用力線と連結ピンの軸線とが一致してないときには、
この作用力線と平行な軸線を有する連結ピンと支持する
L字型部材を4節リンクの対向する対偶部に取着する。
また、このL字型部材が取着される4節リンクの対向す
る対偶部には、この対偶部の相隣接する2つのリンク部
材の先端部にお互いに噛み合うギア機構を設ける。この
2つのリンク部材がギアで噛み合いながら回動するの
で、これによって連結ピンを挿入する方向の作用力線は
連結ピンの軸線と平行になる。この結果、連結ピンの軸
線方向と平行に挿入力を作用させることができる。
【0035】尚、上記ギア機構は、ジブ連結装置の作用
力線の方向と連結ピンの軸線とが一致しているときでも
有効である。すなわち、上記連結ピンを支持する部材が
L字型部材でなく、これまでと同様の直線状の部材のと
きには、上記ギア機構を採用するとジブ連結装置の作用
力が確実に連結ピンの軸線方向に働く。よって、挿入が
スムーズである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5を参照しなが
ら第一実施例を説明する。尚、以下の説明で使用する構
成部品の番号は、従来技術を説明したときに用いた構成
部品と同じものについては同じ番号で表している。図1
は、第一実施例に係わるジブ連結装置を表した側面図で
あり、先端ブーム6の先端部左側面6aに設けた連結用
の上下のブラケット27a、27bと、ジブブラケット
30の先端部右側面に設けた上下のブラケット33a、
33bとをそれぞれ連結ピン35a、35bで連結した
状態を表している。
【0037】本実施例では、連結ピンの抜き差し用の倍
力装置60は、リンク部材61、62、63、64によ
る4節リンクで構成されている。以下の説明では、この
4節リンクを4節リンク60と表す。4節リンク60の
対向する対偶部に連結ピン35a、35bを取着するた
めのプレート65、66を設け、他の対向する対偶部に
雄ネジを貫通させるネジ部材67及び支持部材68を設
けている。
【0038】プレート65の一端側は、リンク部材62
に枢軸ピン62aの回りに回動自在に連結されると共
に、リンク部材63に枢軸ピン63aの回りに回動自在
に連結されている。リンク部材62及びリンク部材63
の先端部には、お互いに噛み合わせたギア94a、94
bを設ける。プレート65の他端側には、連結ピン35
aと係止するための係止ピン65aを有している。ジブ
ブラケット30のブラケット33aの下方の所定位置に
連結ピン35aのストッパ71を固設し、ストッパ71
に孔71aを設ける。部材38はこの孔71aを摺動自
在に貫通していて、部材38の一端は連結ピン35aに
固着され、他端はプレート65の上記係止ピン65aと
係合する係止フック38aを有している。尚、この係止
ピンと係止フックとを逆にしても良い。
【0039】プレート66の一端側は、リンク部材61
に枢軸ピン61aの回りに回動自在に連結されると共
に、リンク部材64に枢軸ピン64aの回りに回動自在
に連結されている。同様にリンク部材61及びリンク部
材64の先端部には、お互いに噛み合わせたギア94
a、94bを設ける。プレート66の他端側には、連結
ピン35bを取着するための枢軸ピン66aを有してい
る。ジブブラケット30のブラケット33bの上方の所
定位置に連結ピン35bのストッパ72を固設し、スト
ッパ72に孔72aを設ける。部材39はこの孔71a
を摺動自在に貫通していて、部材39の一端は連結ピン
35bに固着され、他端はプレート66に上記枢軸ピン
66aの回りに回動自在に取着されている。
【0040】4節リンク60の伸縮力が連結ピンの軸芯
方向と同じ方向に作用するには、リンク部材62とリン
ク部材63の長さ、及びリンク部材61とリンク部材6
4の長さをそれぞれ等しくする必要がある。また、同様
の理由により、係止ピン65aと枢軸ピン62a間の距
離及び係止ピン65aと枢軸ピン63a間の距離を等し
く、また枢軸ピン66aと枢軸ピン61a間の距離及び
枢軸ピン66aと枢軸ピン64a間の距離を等しくする
必要がある。
【0041】ネジ部材67はリンク部材61とリンク部
材62との連結部に、また支持部材68はリンク部材6
3とリンク部材64との連結部に取着されている。ネジ
部材67は内部に雌ネジを有し、支持部材68はこの雌
ネジの軸線と同じ軸線を持つ貫通孔を有している。そし
て雄ネジ69は、ネジ部材67の雌ネジと支持部材68
の貫通孔とを貫通している。支持部材68の貫通孔を貫
通している部分には雄ネジ69のネジ部は無く、雄ネジ
69はこの軸線回りに回動自在になっている。また、雄
ネジ69と支持部材68とのネジの長手方向の相対位置
が変わらないように、雄ネジ69は支持部材68に拘束
されている。さらに、雄ネジ69の一端に雄ネジ69を
回動させるための手動用ハンドルを結合させる結合部材
69aを固着している。この実施例では、結合部材69
aを支持部材68側の雄ネジ69の一端に設けている。
また、リンク部材62のネジ部材67近傍に、部材38
の係止フック38aと係合可能な係止フック73を固設
している。
【0042】図2は図1のX視図であり、上記係止ピン
65aと係止フック38aの係合の様子を詳細に表して
いる。本実施例では、係止ピン65aはこのピンの長手
方向の両側面から挟まれるようにプレート65に固着し
ている。また、図3は係止フック38aの詳細を表して
いる。係止ピン65aによる力が係止フック38aに上
下方向のどちらに掛かっても、係止ピン65aの係合が
外れないように、上部に爪部38bを有している。
【0043】このような構成なので、例えば雄ネジ69
を右回りに回転させると、ネジ部材67は結合部材69
aの方に移動し、これに伴って支持部材68も結合部材
69aの方に移動する。しかし、上記のように、雄ネジ
69と支持部材68とのネジの長手方向の相対位置が変
わらないように雄ネジ69は支持部材68に拘束されて
いるので、逆に支持部材68は雄ネジ69から反力を受
ける。よって、ネジ部材67と支持部材68間の距離は
小さくなる。この結果、4節リンク60の他の対向する
対偶部にあるプレート65、66に、雄ネジ69と直交
し4節リンク60の外側を向く方向に力が作用し、この
力が上下の連結ピン35a、35bを挿入する力とな
る。このとき、リンク部材61とリンク部材64、リン
ク部材62とリンク部材63はギア94aとギア94b
を噛み合わせながら回動するので、上記挿入力は連結ピ
ン35a、35bの軸線方向と平行に作用する。図1の
ように4節リンク60のプレート65とプレート66間
の距離がネジ部材67と支持部材68間の距離よりも大
きくなったときは、雄ネジ69の小さな回転力で大きな
挿入力が得られる。
【0044】図4は、雄ネジ69を左回りに回転させた
状態である。もし、雄ネジ69を左回りに回転させる
と、上記と反対にネジ部材67は結合部材69aから離
れる方向に移動し、これに伴ってネジ部材67と支持部
材68間の距離は大きくなる。この結果、プレート6
5、66に、雄ネジ69と直交し4節リンク60の内側
を向く方向に力が作用し、この力が上下の連結ピン35
a、35bを抜く力となる。雄ネジ69を左回りに回転
し続けると、連結ピン35a、35bがストッパ71、
72に当たる。
【0045】図5は、ジブ連結装置を格納した状態を表
している。連結ピン35a、35bがストッパ71、7
2に当たったとき、プレート65の係止ピン65aを係
止フック38aから外し、ジブ連結装置を枢軸ピン66
aの回りに回動させる。そして、係止フック73を上記
係止フック38aに係合した後、雄ネジ69をさらに左
回りに回転させて連結ピン35a、35bをストッパ7
1、72に押し付ける。よって、連結ピン35a、35
bがストッパ71、72に当たった状態が保持され、ま
たジブ連結装置が格納できる。
【0046】このとき、雄ネジ69の長さは、雄ネジ6
9の端部がネジ部材67側から殆ど外部に突出しないよ
うな長さになっている。また、係止フック73の固設位
置は、ジブ連結装置が格納された状態でリンク部材ク6
1が連結ピン35a、35bの軸線と略平行になるよう
な位置としている。これらによって、ジブ連結装置の格
納状態では、ジブ連結装置は先端ブーム6の最先端部B
からブーム前方に突出しないようになっている。
【0047】尚、支持部材68にはネジ部材67のネジ
孔と逆方向のネジ孔を設けても良い。このときは、雄ネ
ジ69のネジ方向も上記に合わせて、長手方向の略中央
から両側のネジ部を逆方向にする。このようにすると、
雄ネジ69の回転によってネジ部材67と支持部材68
は反対方向に移動することができる。また、本実施例の
プレート65、66を無くしても良い。この場合は、リ
ンク部材62及びリンク部材63をお互いに係止ピン6
5aによって連結し、この係止ピン65aに係止フック
38aを係合する。同様にして、リンク部材61及びリ
ンク部材64をお互いに枢軸ピン66aによって連結し
ても良い。
【0048】次に、第二実施例を図6及び図7に基づい
て説明する。図6及び図7は、それぞれ本実施例のジブ
連結装置による連結ピン挿入完了状態及び連結ピン抜き
完了状態を表している。本実施例では、両連結ピン35
a、35bを係止可能としている。このため、第一実施
例と比べると、連結ピン35bに固着された部材39と
プレート66との取着部が異なっている。部材39の先
端には部材38と同様の係止フック39aを設け、係止
フック39aはプレート66の係止ピン66bと係合可
能となっている。また同様にして、先端ブーム6の右側
面の連結ピン36a、36bに対しても係止可能として
いる。
【0049】このように、各連結ピンを係止可能とする
と、ジブ連結装置を先端ブーム6の左右側面において共
用できる。ジブ張出時は、まず図6のように先端ブーム
6の左側面において連結ピン35a、35bを挿入し、
挿入完了後係止ピン65a及び係止ピン66bを外して
ジブ連結装置を先端ブーム6の右側面に移動させる。こ
のとき、連結ピン35a、35bの抜け止め防止のた
め、連結ピン35a、35bがブラケット33a、33
bから外に出た所に抜け止めピン75a、75bを挿入
できるようにようになっている。
【0050】先端ブーム6の右側面では、同様にして、
連結ピン36a、36bの係止フック(係止フック38
a、39aと同等、図示せず)にジブ連結装置の係止ピ
ン65a、66bを係合し、雄ネジ69を回転して連結
ピン36a、36bを挿入することができる。挿入状態
でジブ連結装置を固定していても良いし、又は同様に係
止ピン65a及び係止ピン66bを外してジブ連結装置
を所定の格納場所に格納しても良い。このとき、連結ピ
ン36a、36bの抜け止め防止のため、上記同様に抜
け止めピン(抜け止めピン75a、75bと同等)を挿
入できるようにようになっている。
【0051】反対にジブ格納するときは、図7のように
雄ネジ69を回転して連結ピン36a、36bを抜き、
ストッパ(ストッパ71、72と同等)に連結ピン36
a、36bを押し付ける。この状態で、連結ピン36
a、36bの上記ストッパからの抜け止め防止のため、
ストッパを挟んで連結ピン36a、36bと反対側の部
材(部材38、39と同等)に抜け止めピン(抜け止め
ピン76a、76bと同等)を挿入できるようになって
いる。そして、ジブ7を先端ブーム6の左側面に回動す
ると共に、係止ピン65a及び係止ピン66bを外して
ジブ連結装置を先端ブーム6の左側面に移動させる。左
側面においても、同様に連結ピン35a、35bの係止
フック38a、39aにジブ連結装置の係止ピン65
a、66bを係合し、連結ピン35a、35bを抜き、
抜け止めピン76a、76bを部材38、39に挿入す
る。
【0052】このようにして、ジブ連結装置の連結ピン
の取着部を係止可能にしたので、ジブ連結装置の使い回
しができる。また、ジブ連結装置を格納するとき、ジブ
ブラケット30の先端部から外して所定の格納場所に格
納することができるので、ジブ連結装置の一部がブーム
3の最先端より前方に突出するのを無くすことができ
る。
【0053】次に、第三実施例を図8乃至図10に基づ
いて説明する。本実施例は、ジブ連結装置の格納時の操
作性向上を図っている。図8及び図9は、それぞれ本実
施例のジブ連結装置による連結ピン抜き完了状態及びジ
ブ連結装置の格納状態を表している。以下、第一実施例
と異なる構成を説明する。
【0054】プレート65の代わりに、プレート80を
設けている。プレート80の一端側は、リンク部材62
に枢軸ピン62aの回りに回動自在に連結されると共
に、リンク部材63に枢軸ピン63aの回りに回動自在
に連結されている。プレート80の他端側には、連結ピ
ン35aと係止するための長穴81を有している。部材
82はストッパ71の孔71aを摺動自在に貫通してい
て、部材82の一端は連結ピン35aに固着され、他端
はプレート80の上記長穴81と係合する係止ピン82
aを有している。連結ピン35aとストッパ71間に、
部材82が貫通する穴を有する弾性部材83を設けてい
る。また、同様に、連結ピン35bとストッパ72間
に、部材39が貫通する穴を有する弾性部材84を設け
ている。
【0055】プレート80の長孔81は円弧に沿って設
けられていて、この円弧の中心点Cは枢軸ピン66aの
回りに回動するプレート66上に設けられ、かつ、この
枢軸ピン66aと異なる点である。そして、上下の連結
ピンを抜いた状態でジブ連結装置を格納するとき、4節
リンク60を上記枢軸ピン66aの回りに回動させる
と、長孔81と係合している係止ピン82aが長孔81
に沿って摺動する。
【0056】上記回動に伴って長孔81の円弧の中心点
Cは、枢軸ピン66aにより取着された方の連結ピンに
近づく方向に枢軸ピン66aの回りに回動するようにな
っている。このため、係止ピン82aと枢軸ピン66a
との距離は小さくなり、上下の連結ピンは両方共ストッ
パー71、72に押し付けられる。これにより、連結ピ
ンをジブ固定装置60から外すことなく、連結ピンを抜
いた状態を容易に保持することができる。また、長孔8
1の終端部は本実施例では4節リンク60のネジ部材6
7の近傍に位置しているので、ジブ連結装置を格納する
ときにジブ連結装置の一部が先端ブーム6の最先端から
前方に突出することはなくなる。尚、長孔81の上記終
端部は、4節リンク60の支持部材68の近傍に位置す
るように構成しても良い。
【0057】上記長孔81の長手方向の両端部には、長
孔の円弧の半径方向に係止ピン82aが所定距離を移動
可能な窪み部を設けている。図10に、その詳細を示し
ている。連結ピンを挿入したり又は抜くときの長孔の位
置に、長孔の円弧の半径方向外側及び内側に窪み部85
を設ける。この窪み部85に上記連結ピンの係止ピン8
2aが係合した状態で、連結ピンを挿入したり又は抜い
たりするときは、係止ピン82aが係合している長孔8
1の位置がずれないので、ジブ連結装置の操作力が連結
ピンに確実に作用する。
【0058】また、ジブ連結装置を格納するときの長孔
81の位置に、長孔の円弧の半径方向外側に窪み部86
を設ける。上記係止ピン82aが長孔81を摺動してこ
の窪み部86に近くなると、上下の連結ピンは両方共抜
く方向に引っ張られ、両連結ピンの端部は上下のストッ
パ71、72にそれぞれ押し付けられる。各連結ピンと
このストッパとの間に弾性部材83、84を設けている
ので、この弾性部材が上記押し付け力によって縮む。そ
して、最後に係止ピン82aが上記窪み部86の位置に
来ると、この弾性部材の伸びる方向の反力で上下の連結
ピンが戻される。これによって、係止ピン82aが長孔
81の円弧の半径方向外側に移動して窪み部86に係合
する。このとき、上下の連結ピンは窪み部86の窪み長
さによって決まる所定距離だけ戻されるが、この距離は
弾性部材の全縮み量よりも小さくしているので、弾性部
材の伸びる方向の反力は残っている。この残った反力で
係止ピン82aが窪み部86に押し付けられるので、ジ
ブ連結装置を格納している状態を保持できる。
【0059】次に、第四実施例を説明する。本実施例
は、上下の連結ピンの軸線の方向と、ジブ連結装置の4
節リンク60の力の作用する方向とが一致してない場合
である。例えば、図11は上下の連結ピンの軸線の方向
がずれている場合を示している。また、図12は上下の
連結ピンの軸線の方向は一致しているが、連結ピンの軸
線の方向とジブ連結装置の4節リンク60の力の作用す
る方向とが一致してない場合を示している。
【0060】4節リンク60の対向する対偶部に、連結
ピン35a、35bを取着するためのプレート90、9
2を設ける。他の対向する対偶部に、これまでの実施例
と同様に雄ネジ69を貫通させるネジ部材67及び支持
部材68を設けている。
【0061】プレート90の一端側は、リンク部材62
に枢軸ピン62aの回りに回動自在に連結されると共
に、リンク部材63に枢軸ピン63aの回りに回動自在
に連結されている。プレート90の他端側には、連結ピ
ン35aを取着するための取着ピン91a、91bを有
している。ジブブラケット30のブラケット33aの下
方の所定位置に連結ピン35aのストッパ71を固設
し、ストッパ71に孔71aを設ける。部材91はこの
孔71aを摺動自在に貫通していて、部材91の一端は
連結ピン35aに固着され、他端はプレート90の上記
取着ピン91a、91bによって取着されている。また
連結ピン35aとストッパ71間に、部材91が貫通す
る穴を有する弾性部材83を設けている。
【0062】プレート92の一端側は、リンク部材61
に枢軸ピン61aの回りに回動自在に連結されると共
に、リンク部材64に枢軸ピン64aの回りに回動自在
に連結されている。プレート92の他端側には、連結ピ
ン35bを取着するための取着ピン93a、93bを有
している。ジブブラケット30のブラケット33bの上
方の所定位置に連結ピン35bのストッパ72を固設
し、ストッパ72に孔72aを設ける。部材93はこの
孔72aを摺動自在に貫通していて、部材93の一端は
連結ピン35bに固着され、他端はプレート92の上記
取着ピン93a、93bによって取着されている。ま
た、前述同様に、連結ピン35bとストッパ72間に、
部材93が貫通する穴を有する弾性部材84を設けてい
る。
【0063】図11では、ずれている上下の連結ピンの
軸線の略中間位置で、かつ、軸線と平行に、ジブ連結装
置の力が作用するようにしている。このため、本実施例
では、部材91、93はL字型に屈折した部材で構成し
ており、それぞれ連結ピンの軸線と一致している軸線を
有する部材91c、93cと、この部材91c、93c
と垂直な部材91d、93dとからなっている。部材9
1d、93dが、上記取着ピン91a、91b及び取着
ピン93a、93bによってそれぞれプレート90、9
2に取着されている。
【0064】図12では、上記同様にL字型に屈折した
部材91、93を採用している。しかし、この実施例で
は、上下の連結ピンの軸線の方向は一致しているが、連
結ピンの軸線の方向と4節リンク60の力の作用する方
向とをずらしている。このようにすると、ジブ連結装置
の一部が先端ブーム6の最先端から突出しないようにで
きる。
【0065】図11及び図12において、リンク部材6
2及びリンク部材63はそれぞれ枢軸ピン62a、63
aの回りに回動自在にプレート90に取着されている。
したがって、厳密に言うと、枢軸ピン62a、枢軸ピン
63a、支持部材68及びネジ部材67によって4節リ
ンクを構成することになる。いま、連結ピン35aを挿
入するときに、リンク部材62及びリンク部材63が連
結ピン35aを挿入する方向の作用力線と連結ピン35
aの軸線とは一致してない。よって、挿入時にプレート
90には連結ピン35aを支点として回転するようなモ
ーメントが働き、図11の矢印Fの方向に力が生じる。
上記の枢軸ピン62a、枢軸ピン63a、支持部材68
及びネジ部材67による上記4節リンクは形が定まらな
いので、上記の矢印Fの方向の力によって、プレート9
0は挿入方向に対して傾く。この結果、ジブ連結装置の
挿入力が連結ピン35aの軸線に対して傾いた方向に作
用するようになり、ますます挿入方向が傾斜する。した
がって、ブラケット33a、33b部において、連結ピ
ン35a、35bがこじられ、より大きな力で連結ピン
35a、35bを挿入しなければならなくなる。
【0066】したがって、本実施例では、図13に示さ
れるギア機構を採用する。リンク部材62及びリンク部
材63の先端部には、お互いに噛み合わせたギア94
a、94bを設ける。リンク部材62及びリンク部材6
3が枢軸ピン62a及び枢軸ピン63aの回りに回動す
るときは、ギア94aとギア94bを噛み合わせながら
回動するので、上記の枢軸ピン62a、枢軸ピン63
a、支持部材68及びネジ部材69による上記4節リン
クは実質的に3節リンクとして働く。このため、プレー
ト90が挿入方向に対して傾くことは無く、よって、ジ
ブ連結装置の挿入力を常に連結ピン35aの軸線方向と
平行に作用させることが可能となる。
【0067】リンク部材61及びリンク部材64の先端
部にも、上記と同様のギア機構を設ける。そして、この
ようにすると、ジブ連結装置の連結ピンを挿入する方向
の作用力線と連結ピンの軸線とが一致してないときで
も、連結ピンの軸線方向と平行に挿入力を作用させるこ
とができる。
【0068】また、これまでの実施例のようにジブ連結
装置の作用力線と連結ピンの軸線とが一致している場合
でも、本実施例と同様のギア機構を設けても良い。この
ときも、同様に連結ピンの軸線方向と平行に挿入力を作
用させることができるので、より確実に連結ピンを挿入
できる。
【0069】
【発明の効果】本発明のジブ連結装置において、4節リ
ンクの対向する対偶部の一方には、ネジ孔を有するネジ
部材を取着し、他の一方には、ネジ孔又は貫通孔を有す
る支持部材を取着した。このネジ部材及び支持部材に、
略全長に亘ってネジ部を有する雄ネジを貫通させた。支
持部材にはネジ部材にかかる力の反力がかかるようにし
たので、雄ネジの回転によって、ネジ部材と支持部材は
お互いに反力を生じながら反対方向に移動する。これに
伴って、4節リンクの他の対向する対偶部に取着された
上下の連結ピンを、雄ネジと垂直な方向の大きな伸縮力
によって挿入し又は抜くことが可能となる。この結果、
ジブ連結孔の位置が少々ずれていても、上下の連結ピン
の抜き差しがスムーズにできる。
【0070】上下の連結ピンのいずれか一方に係止フッ
クを設け、前記4節リンクの対向する対偶部のこの係止
フックに対応した方にこの係止フックを係止する係止ピ
ンを設けた。この係止ピンと反対側の他方の対偶部に
は、連結ピンと対偶部とを回動自在に連結する枢軸ピン
を設けた。また、4節リンクの他の対向する対偶部(ネ
ジ部材及び支持部材)のいずれか一方の近傍に、上記連
結ピン側の係止フックと係合可能な係止フックを設け
た。よって、連結ピンを抜いた状態でジブ連結装置を格
納するときは、一方の連結ピンの係止フックを一旦外
し、他方の連結ピン側の上記枢軸ピンの回りにジブ連結
装置を回動させ、ネジ部材又は支持部材の近傍に設けた
前記係止フックと上記連結ピンの係止フックを係止させ
ることができる。この結果、雄ネジをさらに締め込んで
上下の連結ピンが完全に抜かれた状態で固定でき、ジブ
連結装置の一部がブームの最先端から前方に突出するこ
とはなく格納できる。
【0071】上下の連結ピンに共に係止フックを設け、
4節リンクの対向する対偶部の上下両方に係止ピンを設
けて連結ピンの上記係止フックと係止自在にすると、こ
のジブ連結装置を上下の連結ピンから分離できる。ジブ
連結装置を上下の連結ピンから分離した状態では連結ピ
ンは抜け止めピンによって固定されているので、連結ピ
ンは挿入状態又は抜かれた状態を保持することができ
る。よって、ジブ連結装置をブーム先端部の両側面で使
い回しが可能となり、またジブ連結装置を所定の格納場
所に格納することができる。また、分離可能としたた
め、ジブ連結装置の4節リンクの四辺の長さを大きくで
きるので、連結ピンの挿入ストロークを大きくとれる。
よって、ジブ連結部構造の板厚等に制約を受け難くでき
る。
【0072】上下の連結ピンを取着している対向する対
偶部のいずれか一方に、長孔を有するプレートを設け、
対応する連結ピン側にはこの長孔と係合し、かつ、長孔
に沿って摺動可能な係止ピンを設けた。また、これと対
向する他の一方の対偶部には、連結ピンを回動自在に連
結する枢軸ピンを有するプレートを設けた。また、上記
プレートの長孔は円弧に沿って設けられ、この円弧の中
心点は対向する対偶部に設けられた上記枢軸ピンの回り
に回動する上記プレート上に設けられたこの枢軸ピンと
異なる点とした。
【0073】4節リンクを上記枢軸ピンの回りに回動さ
せると、連結ピンの上記係止ピンが長孔に沿って摺動す
る。この回動に伴って、長孔の円弧の中心点はこの枢軸
ピンにより連結された方の連結ピンに近づく方向に枢軸
ピンの回りに回動するようになっている。このため、上
記長孔の係止ピンとこの枢軸ピンとの距離は小さくな
り、上下の連結ピンは両方共抜く方向に引っ張られる。
これにより、連結ピンをジブ固定装置から外すことな
く、連結ピンを抜いた状態を容易に保持することができ
る。また、上記長孔の終端部の位置は4節リンクのネジ
部材又は支持部材の近傍になるようにしているので、ジ
ブ連結装置を格納するときにジブ連結装置の一部がブー
ムの最先端から前方に突出することはなくなる。
【0074】上記長孔の長手方向の両端部には、連結ピ
ンの挿入又は抜き方向に係止ピンが所定距離の移動可能
な窪み部を設けた。すなわち、連結ピンを挿入したり又
は抜くときの長孔の位置に、連結ピンの挿入又は抜き方
向に窪み部を設けた。この窪み部に連結ピンの係止ピン
が係合した状態で、連結ピンを挿入したり又は抜いたり
するときは、係止ピンが係合する長孔の位置がずれない
ので、ジブ連結装置の操作力が連結ピンに確実に作用す
る。
【0075】また、ジブ連結装置を格納するときの長孔
の位置に、連結ピンの挿入方向に窪み部を設けた。係止
ピンが長孔を摺動してこの窪み部に近くなると、上下の
連結ピンは両方共抜く方向に引っ張られ、両連結ピンの
ジブ連結装置側の端部は上下のストッパにそれぞれ押し
付けられる。各連結ピンと対応するストッパとの間に弾
性部材を設けたので、最後に係止ピンが上記窪み部の位
置に来たとき、係止ピンが連結ピンの挿入方向に移動し
て上記窪み部に係合する。このとき、弾性部材の伸びる
方向の反力は残っているので、残った反力で取着ピンが
窪み部に押し付けられ、ジブ連結装置を格納している状
態を安定的に保持できる。
【0076】ジブ連結装置の連結ピンを挿入する方向の
作用力線と連結ピンの軸線とが一致してないときには、
この作用力線と平行な軸線を有する連結ピンと支持する
L字型部材を4節リンクの対向する対偶部に取着した。
また、このL字型部材が取着される4節リンクの対向す
る対偶部には、この対偶部の相隣接する2つのリンク部
材の先端部にお互いに噛み合うギア機構を設けた。この
2つのリンク部材がギアで噛み合いながら回動するの
で、これによって連結ピンを挿入する方向の作用力線は
連結ピンの軸線と平行になる。この結果、連結ピンの軸
線方向と平行に挿入力を作用させることができ、スムー
ズに挿入できるようになった。
【0077】また、このギア機構は、ジブ連結装置の作
用力線の方向と連結ピンの軸線とが一致しているときで
も有効であり、このときでもジブ連結装置の作用力が確
実に連結ピンの軸線方向に働くことができる。よって、
スムーズに挿入できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第一実施例のジブ連結装置の側
面図である。
【図2】本発明に係わる第一実施例のジブ連結装置のX
視図である。
【図3】第一実施例のジブ連結装置の連結ピン係止フッ
ク詳細図である。
【図4】本発明に係わる第一実施例のジブ連結装置の連
結ピン抜き完状態図である。
【図5】本発明に係わる第一実施例のジブ連結装置格納
状態の説明図である。
【図6】本発明に係わる第二実施例のジブ連結装置の連
結ピン挿入状態図である。
【図7】本発明に係わる第二実施例のジブ連結装置の連
結ピン抜き完状態図である。
【図8】本発明に係わる第三実施例のジブ連結装置の連
結ピン抜き完状態図である。
【図9】本発明に係わる第三実施例のジブ連結装置格納
状態の説明図である。
【図10】本発明に係わる第三実施例のジブ連結装置の
長穴の詳細図である。
【図11】本発明に係わる第四実施例のジブ連結装置の
連結ピン抜き完状態図である。
【図12】本発明に係わる第四実施例のジブ連結装置の
他の例の説明図である。
【図13】本発明に係わる第四実施例のジブ連結装置の
ギア機構詳細図である。
【図14】従来技術のジブ装着の移動式クレーンの側面
図である。
【図15】従来技術のジブ連結部の詳細側面図である。
【図16】従来技術のジブ連結部の詳細平面図である。
【図17】従来技術のジブ連結装置の説明図である。
【符号の説明】
1…下部走行体、2…アウトリガー、3…ブーム、4…
基段ブーム、5…中間ブーム、6…先端ブーム、7…ジ
ブ、8…上部旋回体、10…主フック、11…ワイヤロ
ープ(主フック用)、15…孔、16…孔、17…操作
レバー、18…枢軸ピン、19…ロッド、20…枢軸ピ
ン、21…リンク部材、22…リンク部材、23…リン
ク部材、24…リンク部材、27a,27b…ブラケッ
ト、28a,28b…ブラケット、29…スプリング、
30…ジブブラケット、31…枢軸ピン、33a,33
b…ブラケット、34a,34b…ブラケット、35
a,35b…連結ピン、36a,36b…連結ピン、3
8…部材、38a…係止フック、38b…爪部、39…
部材、39a…係止フック、40…ジブ本体、45…対
偶、46…対偶、47…対偶、48…対偶、50…ジブ
起伏シリンダ、51…枢軸ピン、52…枢軸ピン、60
…倍力装置、61…リンク部材、61a…枢軸ピン、6
2…リンク部材、62a…枢軸ピン、63…リンク部
材、63a…枢軸ピン、64…リンク部材、64a…枢
軸ピン、65…プレート、65a…係止ピン、66…プ
レート、66a…枢軸ピン、66b…係止ピン、67…
ネジ部材、68…支持部材、69…雄ネジ、69a…結
合部材、70…ワイヤ受け手段、71…ストッパ、71
a…孔、72…ストッパ、72a…孔、73…係止フッ
ク、75a…抜け止めピン、75b…抜け止めピン、7
6a…抜け止めピン、76b…抜け止めピン、80…プ
レート、81…長孔、82…部材、82a…係止ピン、
83…弾性部材、84…弾性部材、85…窪み部、86
…窪み部、90…プレート、91…部材、91a,91
b…取着ピン、92…プレート、93a,93b…取着
ピン、93…部材、94a,94b…ギア。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム(3) の側面に格納したジブ(7) を
    張り出してブーム(3) とジブ(7) とを連結する連結ピン
    (35a,35b)(36a,36b)をブーム(3) の先端部両側面(6a,6
    b) にそれぞれ少なくとも一対上下に有する移動式クレ
    ーンのジブ連結装置において、 上下の連結ピン(35a,35b)(36a,36b)間に取着され、この
    連結ピンを抜き差しする倍力装置(60)を有することを特
    徴とする移動式クレーンのジブ連結装置。
  2. 【請求項2】 前記倍力装置(60)は、 一端側に上の連結ピン(35a)(36a)を取着されるプレート
    (65)と、 プレート(65)の他端側の離れた2か所の枢軸ピン(62a)
    及び枢軸ピン(63a) によってそれぞれ回動自在に連結さ
    れるリンク部材(62)及びリンク部材(63)と、 一端側に下の連結ピン(35b)(36b)を取着されるプレート
    (66)と、 プレート(66)の他端側の離れた2か所の枢軸ピン(61a)
    及び枢軸ピン(64a) によってそれぞれ回動自在に連結さ
    れるリンク部材(61)及びリンク部材(64)と、 リンク部材(61)とリンク部材(62)を回動自在に連結した
    対偶部に取着され、ネジ孔を有するネジ部材(67)と、 リンク部材(63)とリンク部材(64)を回動自在に連結した
    対偶部に取着され、ネジ孔又は貫通孔を有する支持部材
    (68)と、 ネジ部材(67)のネジ孔及び支持部材(68)のネジ孔又は貫
    通孔を貫通し、回動によってネジ部材(67)と支持部材(6
    8)間の距離を伸縮する雄ねじ(69)とからなることを特徴
    とする請求項1に記載の移動式クレーンのジブ連結装
    置。
  3. 【請求項3】 前記連結ピン(35a,35b)(36a,36b)の上下
    いずれか一方に設けられた係止フック(38a) と、 前記倍力装置(60)の対向するプレート(65)及びプレート
    (66)のいずれか一方に設けられ、連結ピンの係止フック
    (38a) を係止する係止ピン(65a) と、 対向するプレート(65)及びプレート(66)の内で係止ピン
    (65a) と反対側のプレートに設けられ、連結ピンを回動
    自在に連結する枢軸ピン(66a) と、 ネジ部材(67)又は支持部材(68)の近傍に設けられ、連結
    ピンの係止フック(38a) を係止する係止フック(73)とを
    備えたことを特徴とする請求項2に記載の移動式クレー
    ンのジブ連結装置。
  4. 【請求項4】 前記上下の連結ピン(35a,35b)(36a,36b)
    に設けられた係止フック(38a)(39a)と、 前記倍力装置(60)の対向するプレート(65)及びプレート
    (66)に設けられ、連結ピンの係止フック(38a)(39a)を係
    止する係止ピン(65a)(66b)と、 前記上下の連結ピン(35a,35b)(36a,36b)が抜けることを
    防止する抜け止めピン(75a,75b)(76a,76b)とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の移動式クレーンのジブ
    連結装置。
  5. 【請求項5】 前記連結ピン(35a,35b)(36a,36b)の上下
    いずれか一方に設けられた係止ピン(82a) と、 連結ピンの係止ピン(82a) が係合して摺動可能な長孔(8
    1)を有し、離れた2か所の枢軸ピン(62a) 及び枢軸ピン
    (63a) によってそれぞれリンク部材(62)及びリンク部材
    (63)に回動自在に連結されるプレート(80)と、 プレート(80)と対向するプレート(66)に設けられ、連結
    ピンを回動自在に連結する枢軸ピン(66a) とを備えると
    共に、プレート(80)の長孔(81)は、 枢軸ピン(66a) の回りに回動するプレート(66)上の点
    (C) を中心とする円弧に沿って設けられたことを特徴と
    する請求項2に記載の移動式クレーンのジブ連結装置。
  6. 【請求項6】 連結ピン(35a)(36a)の前記係止ピン(82
    a) が連結ピン(35a,35b)(36a,36b)の挿入又は抜き方向
    に所定距離の移動可能な窪み部(85,86) を所定位置に設
    けた前記長孔(81)を有するプレート(80)と、 連結ピン(35a,35b)(36a,36b)を抜き完了位置に停止させ
    るストッパ(71,72) と、 ストッパ(71,72) 及び連結ピン(35a,35b)(36a,36b)の間
    に設けた弾性部材(83,84) とを備えたことを特徴とする
    請求項5に記載の移動式クレーンのジブ連結装置。
  7. 【請求項7】 前記上下の連結ピン(35a,35b)(36a,36b)
    が取着又は係止される対向するプレートの少なくとも一
    方のプレートの相隣接するリンク部材(62,63)(61,64)の
    先端部にお互いに噛み合うギア(94a,94b) を設けたこと
    を特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載の移
    動式クレーンのジブ連結装置。
  8. 【請求項8】 前記上下の連結ピン(35a,35b)(36a,36b)
    が取着される対向するプレートの少なくとも一方のプレ
    ートに取着され、前記雄ネジ(69)に垂直な軸線を有する
    連結ピン(35a,35b)(36a,36b)を支持するL字型部材(91,
    93) と、 L字型部材(91,93) が取着されたプレートの相隣接する
    リンク部材(62,63)(61,64)の先端部に設けられたお互い
    に噛み合うギア(94a,94b) とを備えたことを特徴とする
    請求項2に記載の移動式クレーンのジブ連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103626054A (zh) * 2013-12-13 2014-03-12 三一汽车起重机械有限公司 起重臂拔销结构、起重臂和起重机
EP2769954A1 (en) * 2013-02-21 2014-08-27 Manitowoc Crane Companies, LLC Pin puller for crane connections

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