JPH0965945A - 支持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】地震等の発生時に、製品・機器の転倒・倒壊を
防ぎ予防するためのこれらの脚部を支持する支持台の開
発。 【解決手段】略平板形状から凹形状に変更可能な板ばね
５を台板３（天板１）と台座７との間に設け、振動にと
もなう台板３の移動によって板ばね５を凹形状に変形さ
せて台板３をクッション１２を介してストッパ１１にて
停止させられるまで移動可能にして緩衝機能をもたせた
支持台。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、一般家庭で使用
されている据置きタイプの製品（含む、家具・電化製
品）あるいは研究所等における小型の各種分析機器のそ
の脚部を支持し、地震時にその製品・機器の転倒・倒壊
を防ぎ、予防するための支持台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】上記の各種製品・機器などにあっては、
転倒・倒壊しないよう壁に固定する方法が一般的で、こ
れを目的とする固定金具や器具が多く販売されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような金具や器具
を使用するための条件として、これらが日常生活におい
て邪魔にならないこと、目立たないこと、見栄が悪くな
いこと等が考えられ、また一方では生活空間で使用する
電化製品（テレビ、オーディオ、オーブン、冷蔵庫な
ど）は必ずしも壁面に密着するように置かれるとは限ら
ず、したがってこれらの金具・器具を使用しにくく、ま
た密着して置かれたとしても全体のデザインを損うもの
であれば、その使用はやはり敬遠されてしまっていた。

【０００４】一方、小型の分析機器等にあっては机
（台）の上に置かれることが多く、上記の金具・器具の
使用は困難であった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は上記課題にか
んがみ、各種の製品・機器の脚部を支持する支持台にお
いて、振動時には少しの移動を脚部に許容するようにし
て緩衝器として作用させ、結果的に振動にともなう機器
等の落下・転倒・倒壊を防止しようとするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】略平板形状から凹形状に変形可能
な板ばねと、この板ばね上に配置されその板ばねの中央
部に設けた凸部とその凹部とで互いに係合する台板と、
台板と一体で台板上に設けられた物体を載置するための
天板と、台板の周辺に設けられたクッション部材と台板
との間で上記板ばねを挟持し板ばねの凹形状への変形を
許容する開口部をその中央部に有するとともにその板ば
ねの周辺を固定支持する台座と、台座と一体で上記クッ
ション部材を囲繞する枠体とを有し、振動にともなう機
器（物体）の瞬時移動のもとで脚部を通じて台板が凸部
を押すことで板ばねを凹形状に変形させ、台枠とクッシ
ョンとの許容範囲内で台板を移動させ振動を吸収するよ
うにした支持台であり、このような支持台を機器の４本
あるいは３本の脚部にセットすることで、簡単に耐震対
策をとることができる。

【０００７】

【実施例】図１において、１は天板でその窪み２部分に
は各種機器の脚部が載置される。３はこの天板１と一体
である台板であり、この台板３の中央部には凹部４が設
けられる。

【０００８】一方５は板ばねで略平板の円盤形状のもの
で、その中央部を押すことにより凹凸形状になる公知の
もので、この板ばねの中央部には凸部（突起）６がポン
チのような器具で設けられ、この凸部６は上記の台板３
の凹部４に嵌合しているが、嵌合程度はゆるく、図の状
態で左右に水平の力が台板３（天板１）に作用すると板
ばね５の凸部６は天板１の凹部４から抜け、この凸部６
が押えられたようになり、結果として図２のようにばね
板５は凹形状となり台板３（天板１）との嵌合は外れ
る。この結果台板３は左右へ自由に動ける状態となる。

【０００９】なお、７は台座で板ばね５をそん段部８に
固定するとともに中央部分には板ばね５の凹形状（図２
参照）を許容する開口部９を有している。

【００１０】また１０は、この支持台の枠体であり、そ
の先端部分にはストッパ１１が設けられ、台板３のある
程度以上の移動を制限するものであるが、このストッパ
１１の対向部の台板３にはウレタンフォームや合成ゴム
等のクッション部材１２が設けられている。このクッシ
ョン部材１２は台板３の周辺に設けられ、クッションの
存在によって緩衝器として機能する。

【００１１】以上のような構成において地震のような強
い振動が発生すると機器の脚部からその揺れが天板１
（台板３）に伝わり台板が板ばねをその凹部４から押し
出して移動し（板ばねは凹形状になる）、台板３は台座
７上を若干すべりクッション１２とストッパ１１（枠体
１０）との関係で決まる位置まで動き停止して緩衝機能
が発揮され、機器の転倒・倒壊を防止することができ
る。

【００１２】なお、以上の説明では板ばねを使用すると
したが、針金で網状のものをつくり、その中央部に凸部
を作成して台板の凹部と嵌合することによっても、同じ
機能を発揮する支持台を構成することができる。

【００１３】また、台座自身が滑ると目的が達せられな
いので台座の底面には滑り止めの処理が必要であるが台
板と台座間には潤滑油を塗布するか、互いに低摩擦の材
料でこれらを構成することも考えられる。さらに、この
実施例ではクッション部材を台板の囲りに設けるとした
が、これに限らずストッパ（枠体）に設けることも可能
である。

【００１４】

【発明の効果】以上の支持台（具）を用いることにより
簡単な構成でありながら振動等に対する緩衝器としての
機能が発揮でき、まして小形化、軽量であるので簡単に
利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の支持台の構成を説明する断面図であ
る。

【図２】この発明の支持台の動作時の状態を説明する断
面図である。

【図３】この発明の支持台の平面図である。

【図４】この発明の支持台の底面図である。

【符号の説明】

１…天板 ３…台板 ４…凹部 ５…板ばね ６…凸部 ７…台座 ９…開口部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略平板形状から凹形状に変形可能な板ば
   ねと、この板ばね上に配置され板ばねの中央部に設けら
   れた凸部とその凹部とで係合する台板と、台板上にこれ
   と一体で物体を載置するための天板と、台板の囲りに設
   けられたクッション部材と、台板との間で上記板ばねを
   挟持し板ばねの凹形状への変形を許容する開口部をその
   中央部に有するとともにその板ばねの周辺を固定支持す
   る台座と、台座と一体で上記クッション部材を囲繞する
   枠体とを有し、振動にともなう台板の微動が凸部を押す
   ことで板ばねを凹形状に変形させ、台枠とクッション部
   材とによる許容範囲内で台板を移動させ振動を吸収する
   ようにした支持台。