JPH096573A - イメージ画配色調整方法及びシステム - Google Patents

イメージ画配色調整方法及びシステム

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Publication number
JPH096573A
JPH096573A JP7147376A JP14737695A JPH096573A JP H096573 A JPH096573 A JP H096573A JP 7147376 A JP7147376 A JP 7147376A JP 14737695 A JP14737695 A JP 14737695A JP H096573 A JPH096573 A JP H096573A
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JP
Japan
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image
color
color arrangement
hue
expression
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Application number
JP7147376A
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English (en)
Inventor
Chihoko Yabaneta
千穂子 矢羽田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH096573A publication Critical patent/JPH096573A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーサリングツール等による編集画面上のス
テージに貼り付けられるイメージ画の配色を適切かつ簡
単に調整することができるようにする。 【構成】 本システム内には、所定の色調を言葉で表現
したものである各種のイメージ表現句が保持されてお
り、各イメージ表現句はそれぞれが所定範囲の色相を持
っている。編集画面において、イメージ画(静止画)2
bがステージ2a内の所定の位置に貼り付けられと、イ
メージ画2bの配色に基づき、その平均色が算出され
る。次に、保持されている各種のイメージ表現句の中か
ら、その平均色を包含する色相を持つイメージ表現句が
選出され、選出したものが表示装置に表示される。操作
者がこれらのイメージ表現句の中から所望のイメージ表
現句を選択すると、イメージ画2bの平均色が、操作者
の選択したイメージ表現句の色相範囲の中心に移行する
ように、当該イメージ画2bの色相が変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置の編集画面上
のステージ内に貼り付けられるイメージ画の配色を調整
するためのイメージ画配色調整方法及びシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、企業における研究成果の発表や一
般公開でアート作品の展示を行う際には、コンピュータ
による各種マルチメディアプレゼンテーションが盛んに
利用されている。マルチメディアプレゼンテーション
は、一般に、文書,図式,イラスト,アニメーション,
グラフィック,ムービー,音楽等のメディアを複合させ
て、1つの作品(タイトル作品等)を発表するという形
式をとる。
【0003】マルチメディアプレゼンテーションの作品
を制作する際には、動画を構成する1つ1つのシーンを
作成する必要があり、各シーンの作成時には素材として
イメージ画(静止画等)が取り込まれる。各イメージ画
の編集は、コンピュータやワークステーション上でオー
サリングツール等のソフトウェアを用いることにより行
われる。マルチメディアプレゼンテーション用のオーサ
リングツールは、用途に応じて様々な種類のものが各社
から発売されている。一般的なオーサリングツールは、
ユーザが対話形式で容易にイメージ画等の編集作業を進
めることができるように設計されている。
【0004】ユーザは、イメージ画を編集する際にはこ
うしたオーサリングツールを用い、編集画面のステージ
内の所定の位置にそのイメージ画を貼り付ける。この
後、ユーザは、そのイメージ画に対して自己の想い描く
イメージの配色を施すため、あらかじめそのイメージ画
に施されている配色を手作業で調整する。また、イメー
ジ画の貼付け位置によっては、そのイメージ画の印象を
強めるように配色したり、逆に弱めるように配色したり
したい場合もある。この場合、ユーザは、イメージ画と
その背景との色彩バランスを考慮しながら、当該イメー
ジ画の配色を手作業で調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常のユー
ザは、配色の調整に慣れていないため、自己の想い描く
イメージをすぐにイメージ画に反映させることができな
い。このため、ユーザは試行錯誤を重ねながら時間をか
けて配色を行っていた。こうした手作業は、ユーザにと
っては煩わしく感じられていた。また、配色調整が済ん
だとしても、必ずしも自己が想い描いていたイメージ通
りの配色が得られるわけではなく、結果としてユーザが
表現したい内容の伝わらない作品ができてしまうという
問題があった。したがって、ユーザの想い描くイメージ
通りの配色を簡単に得られる技術が望まれている。
【0006】また、イメージ画の印象を強めるように配
色したり、弱めるように配色したりする際には、当該イ
メージ画とその背景との色彩バランスやそのイメージ画
の貼付け位置等の様々な複雑な条件を考慮しなければな
らない。この場合の配色についてもユーザは慣れていな
いため、思うように調整作業を進めることができず、ユ
ーザにとっては煩わしく感じられていた。また、配色調
整が済んだとしても、必ずしも望んでいた通りにイメー
ジ画の印象付けがなされるわけではなく、結果としては
不均衡で見栄えの良くない不本意な作品ができてしまう
という問題があった。したがって、イメージ画が思い通
りの度合いで印象付けされるように配色する技術が望ま
れている。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、編集画面上のステージ内に貼り付けられるイメージ
画の配色を適切かつ簡単に調整することのできるイメー
ジ画配色調整方法及びシステムを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)本発明に係るイメージ画配色調整システ
ムは、表示装置の編集画面上のステージ内に貼り付けら
れるイメージ画の配色を調整するためのイメージ画配色
調整システムにおいて、それぞれが所定範囲の色相を持
ち、所定の色調を言葉で表現したものである各種のイメ
ージ表現句を保持する手段と、前記イメージ画の配色に
基づき、その平均色を算出する手段と、前記各種のイメ
ージ表現句の中から、前記平均色を包含する色相を持つ
イメージ表現句を選出する手段と、選出したイメージ表
現句を表示し、操作者に所望のイメージ表現句を選択さ
せる手段と、前記イメージ画の平均色が、操作者の選択
したイメージ表現句の色相範囲の中心に移行するよう
に、当該イメージ画の色相を変換する手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】また、前記イメージ画配色調整システム
は、前記ステージの面積に対する前記イメージ画の面積
の占める割合を算出する手段と、算出された割合が所定
値よりも大きい場合に、前記イメージ画は視覚的影響力
を有しているので配色調整を行うことが必要であると判
定する手段とをさらに備え、配色調整を行うことが必要
であると判定された場合に前記イメージ画の配色調整が
行われることを特徴とする。
【0010】(第2の発明)本発明に係るイメージ画配
色調整システムは、表示装置の編集画面上のステージ内
に貼り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイ
メージ画配色調整システムにおいて、それぞれが所定範
囲の色相を持ち、所定の色調を言葉で表現したものであ
る各種のイメージ表現句を保持する手段と、前記イメー
ジ画の配色に基づき、その平均色を算出する手段と、前
記各種のイメージ表現句を表示し、操作者に所望のイメ
ージ表現句を選択させる手段と、前記平均色が、操作者
が選択したイメージ表現句の色相範囲に含まれているか
否かを判定する手段と、前記平均色が前記色相範囲に含
まれていない場合に、前記イメージ画の平均色が前記選
択されたイメージ表現句の色相範囲に含まれるように、
当該イメージ画の色相を変換する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】また、前記イメージ画配色調整システム
は、前記ステージの面積に対する前記イメージ画の面積
の占める割合を算出する手段と、算出された割合が所定
値よりも大きい場合に、前記イメージ画は視覚的影響力
を有しているので配色調整を行うことが必要であると判
定する手段とをさらに備え、配色調整を行うことが必要
であると判定された場合に前記イメージ画の配色調整が
行われることを特徴とする。
【0012】(第3の発明)本発明に係るイメージ画配
色調整システムは、表示装置の編集画面上のステージ内
に貼り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイ
メージ画配色調整システムにおいて、前記ステージを複
数のエリアに区分する手段と、前記複数エリアの各々
に、観察者に与えるべき印象の度合いを示す重要度を設
定する手段と、イメージ画をステージ内の所定の位置に
貼り付ける手段と、前記イメージ画の貼り付けられた位
置に属するエリアの重要度を判定する手段と、判定され
た重要度の大小に応じて、前記イメージ画の背景に対す
る当該イメージ画の配色の目立ち具合いを設定する手段
とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、前記イメージ画配色調整システムに
おける前記設定手段は、判定された重要度が大きければ
大きい程、前記イメージ画全体の明度とその背景の明度
との差が大きくなるように当該イメージ画の明度を変換
する手段を含んでいることを特徴とする。
【0014】また、前記イメージ画配色調整システムに
おける前記設定手段は、判定された重要度が大きければ
大きい程、前記イメージ画全体の彩度とその背景の彩度
との差が大きくなるように当該イメージ画の彩度を変換
する手段を含んでいることを特徴とする。
【0015】また、前記イメージ画配色調整システムに
おける前記設定手段は、判定された重要度が大きければ
大きい程、前記イメージ画全体の色相とその背景の色相
との差が大きくなるように当該イメージ画の色相を変換
する手段を含んでいることを特徴とする。
【0016】
【作用】 (第1の発明)本発明に係るイメージ画配色調整システ
ム内には、所定の色調を言葉で表現したものである各種
のイメージ表現句が保持されており、各イメージ表現句
はそれぞれが所定範囲の色相を持っている。まず、本シ
ステムを構成する表示装置の編集画面において、あるイ
メージ画がステージ内の所定の位置に貼り付けられる。
そして、貼り付けたイメージ画の配色に基づき、その平
均色が算出される。次に、保持されている各種のイメー
ジ表現句の中から、前記平均色を包含する色相を持つイ
メージ表現句が選出される。選出されたイメージ表現句
が表示装置に表示されると、操作者は、これらのイメー
ジ表現句の中から所望のイメージ表現句を選択する。前
記イメージ画の平均色が、操作者の選択したイメージ表
現句の色相範囲の中心に移行するように、当該イメージ
画の色相が変換される。
【0017】また、前記イメージ画の配色調整を行う前
に、次のようなことが行われる。まず、前記ステージの
面積に対する前記イメージ画の面積の占める割合が算出
される。算出された割合が所定値よりも大きい場合に
は、前記イメージ画は視覚的影響力を有しているので配
色調整を行うことが必要であると判定される。このよう
な判定がなされた場合に、前記イメージ画の配色調整が
行われる。これにより、ユーザは、自己の想い描くイメ
ージをすぐにイメージ画に反映させることができる。
【0018】(第2の発明)本発明に係るイメージ画配
色調整システム内には、所定の色調を言葉で表現したも
のである各種のイメージ表現句が保持されており、各イ
メージ表現句はそれぞれが所定範囲の色相を持ってい
る。まず、本システムを構成する表示装置の編集画面に
おいて、あるイメージ画がステージ内の所定の位置に貼
り付けられる。そして、貼り付けたイメージ画の配色に
基づき、その平均色が算出される。前記各種のイメージ
表現句が表示装置に表示されると、操作者は、これらの
イメージ表現句の中から所望のイメージ表現句を選択す
る。次に、算出された平均色が、操作者が選択したイメ
ージ表現句の色相範囲に含まれているか否かが判定され
る。前記平均色が前記色相範囲に含まれていない場合に
は、前記イメージ画の平均色が前記選択されたイメージ
表現句の色相範囲に含まれるように、当該イメージ画の
色相が変換される。
【0019】また、前記イメージ画の配色調整を行う前
に、次のようなことが行われる。まず、前記ステージの
面積に対する前記イメージ画の面積の占める割合が算出
される。算出された割合が所定値よりも大きい場合に
は、前記イメージ画は視覚的影響力を有しているので配
色調整を行うことが必要であると判定される。このよう
な判定がなされた場合に、前記イメージ画の配色調整が
行われる。これにより、ユーザは、自己の想い描くイメ
ージをすぐにイメージ画に反映させることができる。
【0020】(第3の発明)本発明に係るイメージ画配
色調整システムを構成する表示装置の編集画面におい
て、まず、ステージが複数のエリアに区分される。ま
た、区分された複数エリアの各々には、観察者に与える
べき印象の度合いを示す重要度が設定される。この状態
において、あるイメージ画がステージ内の所定の位置に
貼り付けられる。次いで、貼り付けられたイメージ画の
位置に属するエリアの重要度が判定される。判定された
重要度の大小に応じ、前記イメージ画の背景に対する当
該イメージ画の配色の目立ち具合いが設定される。
【0021】なお、前記設定においては、例えば判定さ
れた重要度が大きければ大きい程、前記イメージ画全体
の明度とその背景の明度との差が大きくなるように当該
イメージ画の明度が変換される。また、前記設定におい
ては、例えば判定された重要度が大きければ大きい程、
前記イメージ画全体の彩度とその背景の彩度との差が大
きくなるように当該イメージ画の彩度が変換される。ま
た、前記設定においては、例えば判定された重要度が大
きければ大きい程、前記イメージ画全体の色相とその背
景の色相との差が大きくなるように当該イメージ画の色
相が変換される。これにより、ユーザは、イメージ画が
思い通りの度合いで印象付けされるように配色すること
ができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例に係るイメ
ージ画配色調整システムの全体構成を示すブロック図で
ある。
【0023】同図に示すように、イメージ画配色調整シ
ステムは、制御装置1及びこの制御装置1にそれぞれ接
続される表示装置2,入力装置3,外部記憶装置4,R
OM(read only memory)5,RAM(random access
memory)6により構成される。このイメージ画配色調整
システムは、例えばマルチメディアプレゼンテーション
の制作を目的としたオーサリングツールによる編集画面
上でイメージ画(静止画等)の配色を調整するためのシ
ステムとして構築されており、例えばワークステーショ
ンを採用することにより実現される。
【0024】制御装置1は、CPU(central processi
ng unit )を有しており、本システムの全体動作を司
る。この制御装置1は、ROM5に格納されている各種
のプログラムに従って表示装置2にイメージ画の編集画
面を表示させたり、イメージ画の配色調整の処理を遂行
したり、入力装置3から入力されるデータ類を外部記憶
装置4やRAM6に記憶させたりする。
【0025】なお、制御装置1は、ROM5に格納され
ている配色調整プログラム(後述)を実行することによ
り、配色調整機能を実現する。これにより、制御装置1
は、表示装置2を介してイメージ画の配色を調整するた
めの環境をユーザに提供する。
【0026】また、制御装置1は、RAM6に一時的に
記憶されているデータ類を外部記憶装置4に保管した
り、外部記憶装置4に保管されているデータ類を読み出
して表示装置2に表示させたりする。
【0027】表示装置2は、ユーザに対してイメージ画
の配色調整のための編集画面を表示したり、システムメ
ッセージ等の各種情報を表示したりする。ユーザは、こ
の表示装置2に表示される画面を見て、イメージ画の配
色調整等の編集を行う。入力装置3は、例えばキーボー
ドやマウスから成り、ユーザがデータ類の入力を行うた
めに使用される。データ類の入力は、表示装置2の表示
画面上のフレーム内に編集対象のイメージ画を貼り付け
たり、所望の配色を示すイメージ表現句(後述)を選択
したりする際に使用される。
【0028】外部記憶装置4は、例えばフロッピーディ
スクから成り、ユーザが作成したイメージ画を含むスラ
イドや関連プログラムを格納するとともに、スライドや
音楽を含むマルチメディアプレゼンテーション作品全体
の内容を格納する。
【0029】ROM5は、イメージ画の配色調整のため
の配色調整プログラムを含む各種の編集プログラムを格
納している。配色調整プログラムは、表示装置2の表示
画面上のステージ内に貼り付けられるイメージ画の配色
調整を行うためのプログラムである。また、ROM5に
は、所定の色調を言葉で表現したものである各種のイメ
ージ表現句が格納されている。各イメージ表現句は、そ
れぞれが所定範囲の色相を持っている。
【0030】RAM6は、作成中のイメージ画を含むス
ライドの内容を記憶するとともに、実行中のプログラム
に関連するデータ等を記憶する。次に、図2(a)を参
照して、上記制御装置1における配色調整機能を説明す
る。図2(a)は、制御装置1における配色調整機能の
構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御
装置1における配色調整機能には、貼付処理部11,面
積比演算部12,視覚影響判定部13,平均色演算部1
4,表現句選出部15,表現句設定部16,配色変換部
17が備えられている。
【0031】貼付処理部11は、表示装置2の表示画面
において、編集対象となるイメージ画をステージ内の所
定の位置に貼り付けるための処理を行う。図3(a)に
示すように、貼付処理部11は、ユーザの指示にしたが
ってステージ2aの例えば右上の位置にイメージ画2b
を貼り付ける。また、この貼付処理部11は、イメージ
画の貼り付けを行う際に、ユーザの指示にしたがってそ
のイメージ画2bの大きさの設定をも行う。
【0032】面積比演算部12は、表示画面におけるス
テージの面積に対するイメージ画の面積の占める割合を
算出する。この面積比演算部12による算出結果は、後
述するように、視覚影響を判定する際に使用される。
【0033】視覚影響判定部13は、配色調整を行うこ
とが必要であるか否かを判定する。すなわち、視覚影響
判定部13は、面積比演算部12より算出された割合が
所定値よりも大きい場合には、イメージ画は視覚的影響
力を有しているので配色調整を行うことが必要であると
判定する。なお、配色調整を行うことは必要でないと判
定された場合には、当該配色調整の処理は行われない。
【0034】平均色演算部14は、イメージ画の配色に
基づき、その平均色を算出する。なお、この平均色演算
部14は、視覚影響判定部13により配色調整を行うこ
とが必要であると判定された場合に起動される。
【0035】表現句選出部15は、ROM5に格納され
ている各種のイメージ表現句の中から、算出された平均
色を包含する色相幅(色相範囲)を持つイメージ表現句
を選出する。ROM5に格納されている各種のイメージ
表現句としては、例えば、“カジュアルなイメージ”,
“ロマンチックなイメージ”,“クールなイメージ”,
“ナチュラルなイメージ”,“ダイナミックなイメー
ジ”が用意されている。ここで、仮に、平均色が“青
色”であり、その“青色”を包含する色相幅を持つイメ
ージ表現句が“カジュアルなイメージ”と“クールなイ
メージ”であれば、これら“カジュアルなイメージ”と
“クールなイメージ”が表現句選出部15により選出さ
れることになる。なお、後述するように、こうして選出
されたイメージ表現句の中から、1つのイメージ表現句
がユーザにより選択されることになる。
【0036】表現句設定部16は、表現句選出部15に
より選出されたイメージ表現句を表示し、ユーザに所望
のイメージ表現句を選択させるとともに、選択されたイ
メージ表現句を設定する。仮に、表現句選出部15によ
り選出されたイメージ表現句が“カジュアルなイメー
ジ”と“クールなイメージ”であれば、図3(b)に示
すように、ユーザに対していずれかのイメージ表現句を
選択させるための表示画面が表示装置2において表示さ
れる。
【0037】配色変換部17は、イメージ画の平均色
が、ユーザの選択したイメージ表現句の色相範囲の中心
に移行するように、そのイメージ画全体の色相を変換す
る。例えば、配色変換部17は、平均色演算部14が繰
り返し算出する平均色を監視しながらイメージ画全体の
色相を変化させてゆき、その平均色がイメージ表現句の
色相範囲の中心部の色に一致する地点でその変化を止め
る。
【0038】仮に、ユーザの選択したイメージ表現句が
“クールなイメージ”で、その色相範囲の中心が“水
色”であれば、イメージ画の平均色が“青色”から“水
色”に移行するようにそのイメージ画全体の色相がずら
されることになる。
【0039】次に、図6のフローチャートを参照して、
第1実施例に係るイメージ画配色調整システムの動作を
説明する。まず、表示装置2の編集画面において、ユー
ザは編集対象となるイメージ画を貼り付けるべき位置及
びそのイメージ画の大きさを指定すると、貼付処理部1
1は、ユーザが指示した通りに、イメージ画をステージ
内の所定の位置に貼り付ける(ステップA1)。次に、
面積比演算部12は、ステージの面積に対するイメージ
画の面積の占める割合(面積比)を算出する(ステップ
A2)。
【0040】視覚影響判定部13は、面積比演算部12
により算出された面積比が所定値よりも大きいか否かを
判定する(ステップA3)。ここで、算出された面積比
が所定値よりも大きくないと判定された場合には、イメ
ージ画は視覚的影響力を有していないので配色調整を行
う必要は無いとみなされ、何もせずにそのまま終了す
る。
【0041】一方、算出された面積比が所定値よりも大
きいと判定された場合には、イメージ画は視覚的影響力
を有しているので配色調整を行う必要があるとみなさ
れ、配色調整処理が行われる(ステップA4)。この配
色調整処理の詳細については、後で説明する。そして、
配色調整処理が行われた後、終了する。
【0042】次に、図7のフローチャートを参照して、
第1実施例における配色調整処理を説明する。まず、平
均色演算部14は、貼り付けられているイメージ画の配
色に基づき、その平均色を算出する(ステップB1)。
例えば、平均色として“青色”を示す数値(例えば、R
GB値として(0, 0, 255 ))が算出される。
【0043】次に、表現句選出部15は、ROM5に格
納されている各種のイメージ表現句(例えば、“カジュ
アルなイメージ”,“ロマンチックなイメージ”,“ク
ールなイメージ”,“ナチュラルなイメージ”,“ダイ
ナミックなイメージ”)の中から、算出された平均色
“青色”を包含する色相幅(色相範囲)を持つイメージ
表現句を選出する(ステップB2)。仮に、“青色”を
包含する色相幅を持つイメージ表現句が“カジュアルな
イメージ”と“クールなイメージ”であれば、これら
“カジュアルなイメージ”と“クールなイメージ”が選
出される。
【0044】そして、表現句設定部16は、表現句選出
部15により選出されたイメージ表現句“カジュアルな
イメージ”,“クールなイメージ”を表示装置2の表示
画面に表示し、ユーザに所望のイメージ表現句を選択さ
せる(ステップB3)。ここで、例えば、イメージ表現
句“クールなイメージ”(色相範囲の中心が“水色”)
がユーザにより選択される。
【0045】配色変換部17は、イメージ画の平均色
“青色”が、ユーザの選択したイメージ表現句“クール
なイメージ”の色相範囲の中心である“水色”に移行す
るように、そのイメージ画全体の色相を変換する(ステ
ップB4)。これにより、イメージ画の配色調整処理が
完了する。
【0046】以上説明したように第1実施例によれば、
貼り付けたイメージ画の色調を言葉で表現したいくつか
のイメージ表現句が選出され、選出されたイメージ表現
句が表示される。このため、ユーザは、表示されたイメ
ージ表現句の中から自己の抱く観念に相当するものを選
択するだけで、イメージ画を簡単に所望の色調に仕上げ
ることができる。
【0047】(第2実施例)次に、第2実施例を説明す
る。第2実施例に係るイメージ画配色調整システムの全
体構成は、第1実施例で説明した図1に示すものと同じ
である。すなわち、イメージ画配色調整システムは、制
御装置1及びこの制御装置1にそれぞれ接続される表示
装置2,入力装置3,外部記憶装置4,ROM5,RA
M6により構成される。このため、これらの装置の説明
を省略する。但し、制御装置1における配色調整機能が
第1実施例の場合とは異なるため、この配色調整機能に
ついて以下説明する。
【0048】図2(b)は、制御装置1における配色調
整機能の構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、制御装置1における配色調整機能には、貼付処理部
21,面積比演算部22,視覚影響判定部23,平均色
演算部24,表現句設定部25,表現句判定部26,配
色変換部27が備えられている。
【0049】なお、上記貼付処理部21,面積比演算部
22,視覚影響判定部23,平均色演算部24の各機能
は、第1実施例で説明した貼付処理部11,面積比演算
部12,視覚影響判定部13,平均色演算部14の各機
能と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0050】表現句設定部25は、ROM5に格納され
ている各種のイメージ表現句を表示し、ユーザに所望の
イメージ表現句を選択させるとともに、選択されたイメ
ージ表現句を設定する。ROM5に格納されている各種
のイメージ表現句としては、例えば、“カジュアルなイ
メージ”,“ロマンチックなイメージ”,“クールなイ
メージ”,“ナチュラルなイメージ”,“ダイナミック
なイメージ”が用意されている。この場合、図4に示す
ように、ユーザに対していずれかのイメージ表現句を選
択させるための表示画面が表示装置2において表示され
る。例えば、イメージ表現句“ナチュラルなイメージ”
がユーザにより選択される。
【0051】表現句判定部26は、平均値演算部24に
より算出された平均色及びユーザにより選択されたイメ
ージ表現句に基づいて、配色調整を行う必要があるか否
かを判定する。すなわち、表現句判定部26は、ユーザ
により選択されたイメージ表現句が、算出された平均色
を包含する色相幅(色相範囲)を持っていない場合に
は、イメージ画がユーザの所望する色調を有していない
状態にあるので配色調整を行う必要があると判定する。
ここで、仮に、平均色が“青色”であれば、表現句判定
部26は、ユーザの選択したイメージ表現句“ナチュラ
ルなイメージ”がその“青色”を包含する色相幅を持つ
ものであるか否かを調べる。
【0052】配色変換部27は、表現句判定部26によ
り配色調整を行う必要があると判定された場合に、イメ
ージ画の色調がユーザの選択したイメージ表現句通りの
ものとなるように、当該イメージ画の配色変換を行う。
すなわち、配色変換部27は、ユーザにより選択された
イメージ表現句が、算出された平均色を包含する色相幅
を持っていない場合に、イメージ画の平均色が前記選択
されたイメージ表現句の色相範囲に含まれるように、当
該イメージ画の色相をずらす。例えば、ユーザの選択し
た“ナチュラルなイメージ”が、算出された平均色“青
色”を包含する色相幅を持つものでなければ、イメージ
画の平均色が“ナチュラルなイメージ”の色相範囲に含
まれるように、当該イメージ画の色相がずらされること
になる。
【0053】次に、第2実施例に係るイメージ画配色調
整システムの動作を説明する。なお、第2実施例に係る
イメージ画配色調整システムの動作は、配色調整処理の
部分を除き、第1実施例(図6)の場合と同じである。
このため、配色調整処理以外の動作説明を省略する。
【0054】次に、図8のフローチャートを参照して、
第2実施例における配色調整処理を説明する。まず、平
均色演算部24は、貼り付けられているイメージ画の配
色に基づき、その平均色を算出する(ステップC1)。
例えば、平均色として“青色”を示す数値(例えば、R
GB値として(0, 0, 255 ))が算出される。
【0055】次に、表現句設定部25は、ROM5に格
納されている各種のイメージ表現句(例えば、“カジュ
アルなイメージ”,“ロマンチックなイメージ”,“ク
ールなイメージ”,“ナチュラルなイメージ”,“ダイ
ナミックなイメージ”)を表示装置2の表示画面に表示
し、ユーザに所望のイメージ表現句を選択させる(ステ
ップC2)。ここで、例えば、イメージ表現句“ナチュ
ラルなイメージ”がユーザにより選択される。
【0056】そして、表現句判定部26は、ユーザによ
り選択されたイメージ表現句“ナチュラルなイメージ”
が、算出された平均色“青色”を包含する色相幅(色相
範囲)を持っているか否かを調べる(ステップC3)。
もし、イメージ表現句“ナチュラルなイメージ”がその
“青色”を包含する色相幅を持つものであれば、配色調
整を行う必要が無いとみなされ、何もせずに終了する。
【0057】一方、イメージ表現句“ナチュラルなイメ
ージ”がその“青色”を包含する色相幅を持つもので無
ければ、配色調整を行う必要があるとみなされる。この
場合、配色変換部27は、イメージ画の色調をユーザの
選択したイメージ表現句通りのものとするため、イメー
ジ画の平均色“青色”が前記選択されたイメージ表現句
“ナチュラルなイメージ”の色相範囲に含まれるよう
に、当該イメージ画の色相を変換する(ステップC
4)。これにより、イメージ画の配色調整処理が完了す
る。
【0058】以上説明したように第2実施例によれば、
所定の色調を言葉で表現した各種のイメージ表現句が表
示される。このため、ユーザは、表示されたイメージ表
現句の中から自己の抱く観念に相当するものを選択する
だけで、イメージ画を簡単に所望の色調に仕上げること
ができる。
【0059】(第3実施例)次に、第3実施例を説明す
る。第3実施例に係るイメージ画配色調整システムの全
体構成は、第1実施例で説明した図1に示すものと同じ
である。すなわち、イメージ画配色調整システムは、制
御装置1及びこの制御装置1にそれぞれ接続される表示
装置2,入力装置3,外部記憶装置4,ROM5,RA
M6により構成される。このため、これらの装置の説明
を省略する。但し、制御装置1における配色調整機能が
第1実施例の場合とは異なるため、この配色調整機能に
ついて以下説明する。
【0060】図2(c)は、制御装置1における配色調
整機能の構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、制御装置1における配色調整機能には、分割処理部
31,重要度設定部32,貼付処理部33,重要度判定
部34,配色変換部35が備えられている。
【0061】分割処理部31は、ユーザの指示にしたが
って、表示装置2の編集画面においてイメージ画が貼り
付けられるべきステージを複数のエリアに区分する。ス
テージを区分するのは、イメージ画の貼り付ける位置に
応じて、イメージ画の印象付けの度合いを変える必要が
あるからである。このため、印象付けの度合いを変えた
い境目に区分のための線が引かれることになる。例え
ば、図5に示すように、ステージ2aが3つのエリア
(イ),(ロ),(ハ)に区分される。この場合、イメ
ージ画の印象付けの度合いは、後述するように、エリア
の種類に応じて3段階に設定されることになる。
【0062】重要度設定部32は、ユーザの指示にした
がって、分割処理部31により区分されたエリアの各々
に、観察者に与えるべき印象の度合いを示す重要度を設
定する。例えば、上記エリア(イ),(ロ),(ハ)に
は、それぞれ重要度大,重要度中,重要度小が設定され
る。
【0063】貼付処理部33は、表示装置2の表示画面
において、ユーザの指示にしたがって編集対象となるイ
メージ画をステージ内の所定の位置(上記エリア
(イ),(ロ),(ハ)のうちのいずれか)に貼り付け
るための処理を行う。なお、この貼付処理部33は、イ
メージ画の貼り付けを行う際に、ユーザの指示にしたが
ってそのイメージ画の大きさの設定をも行う。重要度判
定部34は、貼付処理部33により貼り付けられたイメ
ージ画の位置に属するエリアの重要度を判定する。
【0064】配色変換部35は、判定された重要度の大
小に応じて、イメージ画の背景に対するそのイメージ画
の配色の目立ち具合いを調整する。すなわち、配色変換
部35は、判定された重要度が大きければ大きい程、前
記イメージ画全体の明度とその背景の明度との差が大き
くなるように当該イメージ画の明度を変換する機能を有
している。なお、明度は、色の持っている明るさの度合
いを尺度化したものである。例えば、イメージ画の背景
が暗い場合、当該イメージ画は明るい方が目立つので、
観察者に対して強い印象を与える。
【0065】また、配色変換部35は、判定された重要
度が大きければ大きい程、前記イメージ画全体の彩度と
その背景の彩度との差が大きくなるように当該イメージ
画の彩度を変換する機能を有している。なお、彩度は、
色の持っている鮮やかさの度合いを尺度化したものであ
る。上記2種類の機能のうち使用すべき機能は、ユーザ
が自由に選択できるようになっている。
【0066】次に、図9のフローチャートを参照して、
第3実施例に係るイメージ画配色調整システムの動作を
説明する。まず、分割処理部31は、ユーザの指示にし
たがって、表示装置2の編集画面においてイメージ画が
貼り付けられるべきステージを複数のエリア(例えば、
3つのエリア(イ),(ロ),(ハ))に区分する(ス
テップD1)。
【0067】次に、重要度設定部32は、ユーザの指示
にしたがって、分割処理部31により区分されたエリア
(イ),(ロ),(ハ)の各々に、観察者に与えるべき
印象の度合いを示す重要度“大”,“中”,“小”をそ
れぞれ設定する(ステップD2)。
【0068】次に、貼付処理部33は、ユーザの指示に
したがって、編集対象となるイメージ画をステージ内の
所定の位置(上記エリア(イ),(ロ),(ハ)のうち
のいずれか)に貼り付ける(ステップD3)。この後、
重要度判定部34は、貼付処理部33により貼り付けら
れたイメージ画の位置に属するエリアの重要度を判定す
る(ステップD4)。
【0069】配色変換部35は、判定された重要度の大
小に応じて、イメージ画の背景に対するそのイメージ画
の配色の目立ち具合いを調整する。この配色調整処理の
詳細については、後で説明する。そして、配色調整処理
が行われた後、終了する。
【0070】次に、図10のフローチャートを参照し
て、第3実施例における配色調整処理を説明する。ま
ず、配色変換部35は、ユーザがイメージ画の配色を明
度に関して調整することを指示しているか否かを判別す
る(ステップE1)。すなわち、配色変換部35は、イ
メージ画の配色の目立ち具合いを明度に基づいて調整す
るか否かを判別する。
【0071】明度に基づいて調整するのであれば、配色
変換部35は、重要度判定部34により判定された重要
度の大小に応じて、イメージ画全体の明度とその背景の
明度との差の大小を設定する。すなわち、配色変換部3
5は、判定された重要度が大きければ大きい程、イメー
ジ画全体の明度とその背景の明度との差が大きくなるよ
うに当該イメージ画の明度を変換する(ステップE
2)。そして、ステップE3に進む。一方、ステップE
1において、明度に基づく調整を行わない場合は、何も
せずにステップE3に進む。
【0072】次に、配色変換部35は、ユーザがイメー
ジ画の配色を彩度に関して調整することを指示している
か否かを判別する(ステップE3)。すなわち、配色変
換部35は、イメージ画の配色の目立ち具合いを彩度に
基づいて調整するか否かを判別する。
【0073】彩度に基づいて調整するのであれば、配色
変換部35は、重要度判定部34により判定された重要
度の大小に応じて、イメージ画全体の彩度とその背景の
彩度との差の大小を設定する。すなわち、配色変換部3
5は、判定された重要度が大きければ大きい程、イメー
ジ画全体の彩度とその背景の彩度との差が大きくなるよ
うに当該イメージ画の彩度を変換する(ステップE
4)。そして、この配色調整処理を終了する。一方、ス
テップE3において、彩度に基づく調整を行わない場合
は、何もせずにこの配色調整処理を終了する。
【0074】以上説明したように第3実施例によれば、
あらかじめステージが複数のエリアに区分され、エリア
ごとにイメージ画の重要度が設定される。このため、ユ
ーザがイメージ画を貼り付けたときに、ユーザは、自己
が望んでいた通りの明るさ又は鮮やかさをもって印象付
けされたイメージ画を自動的に得ることができる。
【0075】(第4実施例)次に、第4実施例を説明す
る。第4実施例に係るイメージ画配色調整システムの全
体構成は、第3実施例の場合と同じであるため、その説
明を省略する。なお、制御装置1における配色調整機能
の一部が第3実施例の場合とは異なるため、この異なる
部分を説明する。
【0076】すなわち、図2(c)に示す配色変換部3
5は、第3実施例においては明度・彩度を変換する機能
を有していたが、代わりに、この第4実施例においては
色相を変換する機能を有している。したがって、第4実
施例における配色変換部35は、判定された重要度が大
きければ大きい程、前記イメージ画全体の色相とその背
景の色相との差が大きくなるように当該イメージ画の色
相を変換する機能を有している。なお、色相は、有彩色
が持つ属性で、赤・青・黄などの色合いの違いを尺度化
したものである。
【0077】次に、第4実施例に係るイメージ画配色調
整システムの動作を説明する。なお、第4実施例に係る
イメージ画配色調整システムの動作は、配色調整処理の
部分を除き、第3実施例(図9)の場合と同じである。
このため、配色調整処理以外の動作説明を省略する。
【0078】次に、図11のフローチャートを参照し
て、第4実施例における配色調整処理を説明する。配色
変換部35は、イメージ画の配色の目立ち具合いを色相
に基づいて調整する。この場合、配色変換部35は、重
要度判定部34により判定された重要度の大小に応じ
て、イメージ画全体の色相とその背景の色相との差の大
小を設定する。すなわち、配色変換部35は、判定され
た重要度が大きければ大きい程、イメージ画全体の色相
とその背景の色相との差が大きくなるように当該イメー
ジ画の色相を変換する(ステップF1)。そして、この
配色調整処理を終了する。
【0079】以上説明したように第4実施例によれば、
あらかじめステージが複数のエリアに区分され、エリア
ごとにイメージ画の重要度が設定される。このため、ユ
ーザがイメージ画を貼り付けたときに、ユーザは、自己
が望んでいた通りの色合いをもって印象付けされたイメ
ージ画を自動的に得ることができる。
【0080】本発明は、上記第1〜第4実施例に限定さ
れるものではなく、また、本発明の要旨の範囲内で種々
変形して実施することが可能である。例えば、第1及び
第2実施例では、各種のイメージ表現句がそれぞれ所定
範囲の色相を持っている場合を説明したが、その色相を
明度や彩度に代えて実施することも可能である。また、
第3及び第4実施例では、ステージを上下に3段階に区
分する場合を説明したが、ステージを左右に複数段階に
区分したり格子状に区分したりすることも可能である。
【0081】また、第1〜第4実施例では、マルチメデ
ィアプレゼンテーション制作を目的としたオーサリング
ツールを用いて配色調整する場合を説明したが、これに
は限定されず、オーサリングツールを用いずに、パーソ
ナルコンピュータやワークステーション上で動作するア
プリケーションプログラムを用いてイメージ画配色調整
システムを実現することも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、編
集画面上のステージ内に貼り付けられるイメージ画の配
色を適切かつ簡単に調整することができる。すなわち、
ユーザは、自己の想い描くイメージをすぐにイメージ画
に反映させることができるようになる。このため、試行
錯誤を重ねながら時間をかけて配色を行う必要が無くな
り、煩わしさを感じることも無くなる。また、ユーザが
想い描くイメージ通りの配色が簡単に得られるので、結
果的には、ユーザが表現したい内容が直接伝わる作品を
完成させることができる。
【0083】また、ユーザは、イメージ画が思い通りの
度合いで印象付けされるように配色することができるよ
うになる。このため、イメージ画とその背景との色彩バ
ランスやそのイメージ画の貼付け位置等の様々な複雑な
条件を意識することなく、思うように調整作業を進める
ことができるようになり、煩わしさを感じることも無く
なる。また、ユーザが望んでいた通りにイメージ画の印
象付けがなされるので、結果的には、より一層見栄えの
良い作品を完成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第4実施例に係るイメージ画配
色調整システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1〜第4実施例に係る制御装置の配
色調整機能の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1実施例に係る表示装置の編集画面
において、ステージにイメージ画が貼り付けられる様子
および各種のイメージ表現句が提示される様子を示す
図。
【図4】本発明の第2実施例に係る表示装置の編集画面
において、選出されたイメージ表現句が提示される様子
を示す図。
【図5】本発明の第3及び第4実施例に係る表示装置の
編集画面において、ステージが複数のエリアに区分され
る様子を示す図。
【図6】本発明の第1及び第2実施例に係るイメージ画
配色調整システムの動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の第1実施例に係るイメージ画配色調整
システムの動作における配色調整処理を示すフローチャ
ート。
【図8】本発明の第2実施例に係るイメージ画配色調整
システムの動作における配色調整処理を示すフローチャ
ート。
【図9】本発明の第3及び第4実施例に係るイメージ画
配色調整システムの動作を示すフローチャート。
【図10】本発明の第3実施例に係るイメージ画配色調
整システムの動作における配色調整処理を示すフローチ
ャート。
【図11】本発明の第4実施例に係るイメージ画配色調
整システムの動作における配色調整処理を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…制御装置、2…表示装置、2a…ステージ、2b…
イメージ画、3…入力装置、4…外部記憶装置、5…R
OM、6…RAM、11,21,33…貼付処理部、1
2,22…面積比演算部、13,23…視覚影響判定
部、14,24…平均色演算部、15…表現句選出部、
16,25…表現句設定部、17,27,35…配色変
換部、26…表現句判定部、31…分割処理部、32…
重要度設定部、34…重要度判定部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置の編集画面上のステージ内に貼
    り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメー
    ジ画配色調整方法において、 所定の色調を言葉で表現した各種のイメージ表現句を用
    意しておくステップと、 前記イメージ表現句の各々に、所定範囲の色相を持たせ
    ておくステップと、 前記イメージ画の配色からその平均色を求めるステップ
    と、 前記各種のイメージ表現句の中から、前記平均色を包含
    する色相を持つイメージ表現句を選出するステップと、 選出したイメージ表現句を表示し、操作者に所望のイメ
    ージ表現句を選択させるステップと、 前記イメージ画の平均色が、操作者の選択したイメージ
    表現句の色相範囲の中心に移行するように、当該イメー
    ジ画の色相を変換するステップとを備えたことを特徴と
    するイメージ画配色調整方法。
  2. 【請求項2】 前記ステージの面積に対する前記イメー
    ジ画の面積の占める割合を求めるステップと、 求めた割合が所定値よりも大きければ、前記イメージ画
    は視覚的影響力を有しているので配色調整を行うことが
    必要であると見なし、当該配色調整の処理を開始するス
    テップとをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載
    のイメージ画配色調整方法。
  3. 【請求項3】 表示装置の編集画面上のステージ内に貼
    り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメー
    ジ画配色調整方法において、 所定の色調を言葉で表現した各種のイメージ表現句を用
    意しておくステップと、 前記イメージ表現句の各々に、所定範囲の色相を持たせ
    ておくステップと、 前記イメージ画の配色からその平均色を求めるステップ
    と、 前記各種のイメージ表現句を表示し、操作者に所望のイ
    メージ表現句を選択させるステップと、 前記平均色が、操作者が選択したイメージ表現句の色相
    範囲に含まれているか否かを判定するステップと、 前記平均色が前記色相範囲に含まれていない場合に、前
    記イメージ画の平均色が前記選択されたイメージ表現句
    の色相範囲に含まれるように、当該イメージ画の色相を
    変換するステップとを備えたことを特徴とするイメージ
    画配色調整方法。
  4. 【請求項4】 前記ステージの面積に対する前記イメー
    ジ画の面積の占める割合を求めるステップと、 求めた割合が所定値よりも大きければ、前記イメージ画
    は視覚的影響力を有しているので配色調整を行うことが
    必要であると見なし、当該配色調整の処理を開始するス
    テップとをさらに備えたことを特徴とする請求項3記載
    のイメージ画配色調整方法。
  5. 【請求項5】 表示装置の編集画面上のステージ内に貼
    り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメー
    ジ画配色調整方法において、 前記ステージを複数のエリアに区分するステップと、 前記複数エリアの各々に、観察者に与えるべき印象の度
    合いを示す重要度を設定するステップと、 イメージ画をステージ内の所定の位置に貼り付けるステ
    ップと、 前記イメージ画の貼り付けられた位置に属するエリアの
    重要度を判定するステップと、 判定された重要度の大小に応じて、前記イメージ画の背
    景に対する当該イメージ画の配色の目立ち具合いを設定
    するステップとを備えたことを特徴とするイメージ画配
    色調整方法。
  6. 【請求項6】 前記設定ステップは、判定された重要度
    が大きければ大きい程、前記イメージ画全体の明度とそ
    の背景の明度との差が大きくなるように当該イメージ画
    の明度を変換するステップを含んでいることを特徴とす
    る請求項5記載のイメージ画配色調整方法。
  7. 【請求項7】 前記設定ステップは、判定された重要度
    が大きければ大きい程、前記イメージ画全体の彩度とそ
    の背景の彩度との差が大きくなるように当該イメージ画
    の彩度を変換するステップを含んでいることを特徴とす
    る請求項5記載のイメージ画配色調整方法。
  8. 【請求項8】 前記設定ステップは、判定された重要度
    が大きければ大きい程、前記イメージ画全体の色相とそ
    の背景の色相との差が大きくなるように当該イメージ画
    の色相を変換するステップを含んでいることを特徴とす
    る請求項5記載のイメージ画配色調整方法。
  9. 【請求項9】 表示装置の編集画面上のステージ内に貼
    り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメー
    ジ画配色調整システムにおいて、 それぞれが所定範囲の色相を持ち、所定の色調を言葉で
    表現したものである各種のイメージ表現句を保持する手
    段と、 前記イメージ画の配色に基づき、その平均色を算出する
    手段と、 前記各種のイメージ表現句の中から、前記平均色を包含
    する色相を持つイメージ表現句を選出する手段と、 選出したイメージ表現句を表示し、操作者に所望のイメ
    ージ表現句を選択させる手段と、 前記イメージ画の平均色が、操作者の選択したイメージ
    表現句の色相範囲の中心に移行するように、当該イメー
    ジ画の色相を変換する手段とを備えたことを特徴とする
    イメージ画配色調整システム。
  10. 【請求項10】 前記ステージの面積に対する前記イメ
    ージ画の面積の占める割合を算出する手段と、 算出された割合が所定値よりも大きい場合に、前記イメ
    ージ画は視覚的影響力を有しているので配色調整を行う
    ことが必要であると判定する手段とをさらに備え、配色
    調整を行うことが必要であると判定された場合に前記イ
    メージ画の配色調整が行われることを特徴とする請求項
    9記載のイメージ画配色調整システム。
  11. 【請求項11】 表示装置の編集画面上のステージ内に
    貼り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメ
    ージ画配色調整システムにおいて、 それぞれが所定範囲の色相を持ち、所定の色調を言葉で
    表現したものである各種のイメージ表現句を保持する手
    段と、 前記イメージ画の配色に基づき、その平均色を算出する
    手段と、 前記各種のイメージ表現句を表示し、操作者に所望のイ
    メージ表現句を選択させる手段と、 前記平均色が、操作者が選択したイメージ表現句の色相
    範囲に含まれているか否かを判定する手段と、 前記平均色が前記色相範囲に含まれていない場合に、前
    記イメージ画の平均色が前記選択されたイメージ表現句
    の色相範囲に含まれるように、当該イメージ画の色相を
    変換する手段とを備えたことを特徴とするイメージ画配
    色調整システム。
  12. 【請求項12】 前記ステージの面積に対する前記イメ
    ージ画の面積の占める割合を算出する手段と、 算出された割合が所定値よりも大きい場合に、前記イメ
    ージ画は視覚的影響力を有しているので配色調整を行う
    ことが必要であると判定する手段とをさらに備え、配色
    調整を行うことが必要であると判定された場合に前記イ
    メージ画の配色調整が行われることを特徴とする請求項
    11記載のイメージ画配色調整システム。
  13. 【請求項13】 表示装置の編集画面上のステージ内に
    貼り付けられるイメージ画の配色を調整するためのイメ
    ージ画配色調整システムにおいて、 前記ステージを複数のエリアに区分する手段と、 前記複数エリアの各々に、観察者に与えるべき印象の度
    合いを示す重要度を設定する手段と、 イメージ画をステージ内の所定の位置に貼り付ける手段
    と、 前記イメージ画の貼り付けられた位置に属するエリアの
    重要度を判定する手段と、 判定された重要度の大小に応じて、前記イメージ画の背
    景に対する当該イメージ画の配色の目立ち具合いを設定
    する手段とを備えたことを特徴とするイメージ画配色調
    整システム。
  14. 【請求項14】 前記設定手段は、判定された重要度が
    大きければ大きい程、前記イメージ画全体の明度とその
    背景の明度との差が大きくなるように当該イメージ画の
    明度を変換する手段を含んでいることを特徴とする請求
    項13記載のイメージ画配色調整システム。
  15. 【請求項15】 前記設定手段は、判定された重要度が
    大きければ大きい程、前記イメージ画全体の彩度とその
    背景の彩度との差が大きくなるように当該イメージ画の
    彩度を変換する手段を含んでいることを特徴とする請求
    項13記載のイメージ画配色調整システム。
  16. 【請求項16】 前記設定手段は、判定された重要度が
    大きければ大きい程、前記イメージ画全体の色相とその
    背景の色相との差が大きくなるように当該イメージ画の
    色相を変換する手段を含んでいることを特徴とする請求
    項13記載のイメージ画配色調整システム。
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