JP2004094803A - 文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な編集作業を行うことができ、特に着色作業する際に作成者の意向に沿った配色の文書を容易に作成可能とするための文書作成支援方法を提供すること。
【解決手段】所定数の異なる色調と所定数の階調とが夫々二次元軸のパラメータに設定されることにより、格子状に各色見本が配列表示されるカラーパレット100が、文書作成者の操作によって文書の作成画面上に表示される。そして、カラーパレット100上の色見本をクリック選択することにより、着色したい対象物に対してクリック選択した色を着色させることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】所定数の異なる色調と所定数の階調とが夫々二次元軸のパラメータに設定されることにより、格子状に各色見本が配列表示されるカラーパレット100が、文書作成者の操作によって文書の作成画面上に表示される。そして、カラーパレット100上の色見本をクリック選択することにより、着色したい対象物に対してクリック選択した色を着色させることができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプレゼンテーションのための文書を、作成者の意向に沿った形で容易に作成するため文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビジネスでのコミュニケーション手段である文書の中で、特にビジネスに直結したプレゼンテーション文書は近年注目を集め、ビジネスの成否の鍵を握っているということができる。したがって、プレゼンテーション用の文書を容易に作成するために、プレゼンテーション文書の作成ツールとして例えば、Microsoft 社より提供されているPowerPoint(Microsoft 社の商標)等が一般的に使用されている。また、そのようなプレゼンテーションに特化したアプリケーションだけでなく、ワードプロセッサアプリケーションや表計算アプリケーションもまた、プレゼンテーションのための文書作成に広く使用されている。
【0003】
文書作成作業を簡略化するために前記したようなアプリケーションには、予めテンプレート書類やクリップアート等が用意されている場合が多い。このようなテンプレート書類やクリップアートは必要に応じて文書作成者が選択して使用すればいいように、例えばメニュー項目からそれらの選択画面を呼び出す方法や、或いは、書類を新規作成するときに、案内画面によって任意にテンプレートを選択する方法が採用されている。
【0004】
例えば、一枚のプレゼンテーション用のスライドページを編集している途中で、その中に人物のクリップアート等のピクト画像を挿入したい場合には、数種のピクト画像が配列されたウインドウが編集中のウインドウの前列に重なる形で表示される。そして、文書作成者が、所望のピクト画像を選択決定すると、予め編集中のウインドウのカーソルで示される場所に挿入されたり、或いはピクト画像をマウスカーソルで所望の場所にドラッグアンドドロップすることによって挿入されるよう構成されている。
【0005】
また、文書上に図表や図形を作成し、それら対象物に着色作業する際には、例えば、着色対象物を選択し、カラーパレットを呼出した上で、マウスカーソルでカラーパレット上の所望の色を選択する方法や、或いはカラーパレット上で色を指定した後、塗り潰しモードにおいて、マウスカーソルで対象物を指定する方法等、アプリケーション毎に、或いは夫々のアプリケーション内において様々な方法が採用されている。前記アプリケーションで用いられる従来の色の設定は、デフォルト色として数色の色見本が配列されているもの、あるいは図17に符号800で示したように、ハニカム状に沢山の色見本が配列されているもの(前記したMicrosoft 社より提供されているPowerPoint)等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来例のうち、例えば編集中の書類中にクリップアート等のピクト画像を挿入したい場合には、上述したように編集中のウインドウ画面の前列にクリップアートのサンプルが配列されたウインドウが重なって表示される。そのため、特にドラッグアンドドロップを用いたクリップアートの挿入作業の場合などは、編集画面の挿入希望位置とクリップアートのサンプルが配列されたウインドウが共に同時に確認できるようにウインドウ位置の調整を行わなければならない場合が多い。この作業ステップにより、ピクト画像の挿入作業が煩雑になり、編集作業の効率が下がってしまうという課題が知見されている。
【0007】
一方、編集中の図形に着色したい場合、従来の色の設定ではデフォルトの色見本では文書作成者が満足できるだけの色数が用意されていない。また、図17の符号800に示すようなカラーパレットを用いる場合では、用意された色見本の数が多すぎて、多くの文書作成者の場合、どの色を使っていいのか迷ってしまったり、いろんな色を使いすぎて煩雑になってしまったりする状況が発生するという課題を抱えている。
【0008】
また、前記従来の色の設定を用いた場合、例えば複数の色を用いて着色作業を行った後や、着色作業後しばらく時間をおいた後等に、ある図形に着色した色のカラーナンバー情報等を文書作成者が容易に取得できる手段が用意されていない。そのため、前記従来の色の設定を用いて着色された図形において、どの色を用いて着色したのかすぐに分からない場合や、正確に分からなくなる場合が発生するという課題も抱えている。また、図17の符号800に示すようなカラーパレットにおいては、用意されている色見本の数が多い為、編集した文書に2つ以上の擬似色を使用して、それを仮に紙面にモノクロ印刷する場合、印刷物上でそれらの色の区別がつかない場合が発生するという課題もまた知見されている。
【0009】
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的とするところは、例えばプレゼンテーション等のための文書を作成する際に、効率的な編集作業を行うことができ、特に着色作業する際に作成者の意向に沿った配色の文書を容易に作成可能とするための文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされたこの発明に係る文書作成支援方法は、文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、所定数の異なる色調と所定数の階調とが夫々二次元軸のパラメータに設定されることにより、格子状に各色見本が配列表示されるカラーパレットを前記文書作成者の操作によって前記文書の作成画面上に表示する工程と、前記カラーパレット上の色見本をクリック選択することにより、着色したい対象物に対してクリック選択した色を着色させる工程とが実行される点に特徴を有する。
【0011】
前記した工程により構築される文書作成支援方法によると、文書の作成者は着色作業を行なう際に、任意にカラーパレットを表示し、例えば色相の違いや階調の違いを一目で理解できるため、同一色の階調(濃淡)や同じ階調の複数の色を容易に選択して作業を行うことができる。すなわち、視覚的なまとまりや差別化などの表現が容易で、文書作成者の意向に沿った配色の文書を作成することができる。
【0012】
さらに、この発明にかかる文書作成支援方法においては、前記文書作成者が、前記カラーパレット上の各色見本にマウスカーソルを重ねることにより、前記重ねられた色見本のカラーナンバーを表記したタグウインドウを、前記作成画面上に表示することが望ましい。このように構成することにより、文書の作成者はどの色見本が現在選択されているのかをカラーナンバーが表記されたタグウインドウを参照することにより識別することができる。例えば、同じ色見本の色を数箇所で使用したい場合などは、そのカラーナンバーを参照して同一のカラーナンバーの色見本を選択することで、間違いなく着色作業を行なうことができる。
【0013】
また、前記カラーパレットは、該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を半透明状態にするための半透明ボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を不透明状態にするための塗りつぶしボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された面の色を透明の状態にするための塗りつぶしなしボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された線の色を透明の状態にするための線なしボタンのいずれかを備え、該カラーパレット上の色見本によって着色された対象物を選択した状態で、前記夫々のボタンをクリック選択することにより、夫々のボタンに割り当てられた機能が実行されることが望ましい。
このように構成することにより、面あるいは線に対し、着色した色を半透明にしたり、不透明な塗りつぶし状態に戻したり、あるいは透明な無着色状態にすることが容易にできる。
【0014】
また、前記文書の作成画面上に表示された前記カラーパレットは、該作成画面上を前記文書作成者によって任意に移動するよう構成され、前記作成画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して表示指令を入力することで、前記カラーパレットを前記文書の作成画面上に表示させる工程と、前記カラーパレットが前記作成画面上に表示されている状態において、前記画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して非表示指令を入力することで、前記カラーパレットを非表示にする工程とをさらに含むことが望ましい。
【0015】
このようにカラーパレットが作成画面上を自由に移動するように構成することにより、カラーパレットを表示したままでの編集作業でも効率的な作業が可能である。また、このような工程を選択可能に構築することにより、カラーパレットを表示したいときには画面上のボタン等のヒューマンインタフェイスをマウスクリックすることで、すぐに表示することができ、非表示にしたいときにはすぐに非表示にすることができる。したがって、文書作成者が着色作業する際に、少ないステップ動作で任意にカラーパレットを表示したり非表示したりできるため、効率的に着色作業を行うことができる。
【0016】
一方、前記カラーパレットは少なくとも色見本のカラーナンバーを表示する情報表示領域を含み、前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記カラーパレット上の該色見本の周囲を枠線表示するとともに、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバー、または、該色見本のカラーナンバー及び該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかを表示する工程を含む構成とすることが望ましい。
【0017】
前記した構成にすることにより、既に着色された対象物の色がどの色なのかを後から容易に確認することができる。例えば、既に着色された色と同じ色を別の対象物に着色したい場合に、カラーナンバーを参照することによって間違いなく着色作業を行うことができる。また、枠線表示がなされるため、色の変更や他の対象物に着色する場合等、視覚的に認識でき、カラーナンバーより容易に確認することができる。
【0018】
また、前記カラーパレット上の各色見本によって着色された対象物をモノクロ印刷する印刷工程においては、前記対象物に着色された異なる階調の各色は、夫々印刷濃度が異なって印刷されるように、前記カラーパレット上の各色見本の異なる階調の差分が所定の値以上に設定されていることが望ましい。このような手段を講ずることによって、文書をモノクロ印刷する場合に、印刷物上で色の識別ができるように文書作成者が特に注意を払って色の選択を行う必要がない。
【0019】
また、前記カラーパレットにおいて、前記格子状に配列された各色見本とは別に、予め設定された所定数の色見本を表示できるカスタム色見本領域を備え、前記カスタム色見本領域の色見本は、前記格子状に配列された各色見本と同等の機能を備える構成としてもよい。このように構成することにより、例えば、文書作成者がよく使う色調の色見本や、会社のCI(corporate identity)に使用する色等、目的に沿った色見本が予め用意してあれば、文書作成作業が効率的に行えるという効果を期待できる。
【0020】
また、前記カラーパレットにおいて、前記情報表示領域は、前記カラーパレットと分離して別々のウインドウとして独立に表示される構成としてもよい。このように構成することにより、カラーパレットをコンパクトにできると共に、色見本が表示されるカラーパレットと情報表示領域のウインドウとを夫々文書作成者の任意の場所に表示することができる。
【0021】
また、前記カラーパレットと分離されてウインドウ表示された前記情報表示領域には、前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバーと、着色される対象物のサイズの情報と、配置位置の情報と、線の太さの情報と、該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかが表示されるように構築されていてもよい。このように多くの情報を前記情報表示領域に表示しても、前記カラーパレットとは別の独立したウインドウであるため、編集画面上で支障をきたすほどのサイズにはならず、文書作成者に多くの情報を伝達することができる。
【0022】
また、前記着色される対象物は、図形の面と、該図形の枠線と、該図形の影と、フォントと、テキストボックスの背景と、該テキストボックスの枠線とのいずれかを含むことが望ましい。このように、図形の面や枠線をはじめ、図形の影やフォントにも前記カラーパレットを用いて容易に着色作業を行うことで、文書面全体に対する配色の作業、管理を効率的に行なうことができる。
【0023】
また、この発明に係る文書作成支援方法は、文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、前記文書の作成作業中のディスプレイ画面上に、前記文書作成者によって編集作業が行なわれるデザインフォームのウインドウが開かれた状態から、前記文書作成者が前記複数のテンプレートを含む部品ファイルを選択して開くことにより、前記デザインフォームのウインドウを第1のサイズに調整して前記画面上の第1エリアの第1所定位置に配置する工程と、前記開かれた部品ファイルのウインドウを第2のサイズに調整して前記画面上の第2エリアの第1所定位置に配置する工程と、以後、1つ以上の異なるデザインフォームが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第1のサイズに調整して前記第1エリアの夫々の所定位置に順次配置し、1つ以上の異なる部品ファイルが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第2のサイズに調整して前記第2エリアの夫々の所定位置に順次配置する工程とを含むことに特徴を有する。
【0024】
このような工程によって構築された文書作成支援方法によると、編集作業を行うデザインフォームや部品ファイルを複数開いても、デザインフォームウインドウと部品ファイルウインドウが重なり合わないよう自動配置される。また、編集作業を行うデザインフォームのウインドウと部品ファイルウインドウの夫々のサイズが作業効率を考慮して自動的に調整されるため、文書作成者は効率よく編集作業を行うことができる。
【0025】
また、この場合、前記開かれるデザインフォーム及び部品ファイルの合計が所定数になったときには、前記画面上の全てのウインドウを重ならないよう均等配置することが望ましい。すなわち、多くのファイルを同時に開いて作業する場合、同時に開いているファイル数が所定数を超えると、プログラム動作に大きく負荷がかかるため、編集作業に支障をきたしてしまう。そこで、開かれるファイル数の合計が所定数以上になったときには、開かれている全てのウインドウを重ならないよう均等配置するため、編集作業に不必要なファイルの内容を文書作成者は容易に確認することができる。尚、所定数を超えるファイルを開こうとするときに、文書作業者に表示された部品ファイルを少なくするように警告することが望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる文書作成支援方法について、図面を参照して説明する。先ず図1乃至図11は、その第1の実施の形態を示したものであり、その図1には、本発明の文書作成支援方法を実行することができる文書作成支援プログラムXがインストールされたPC(Personal Computer)セットが示されている。この図1に示されたPCセットにおいて、符号700は本発明にかかる文書作成支援方法を実行することができる文書作成支援プログラムXがインストールされたPCであり、このPC700には、ディスプレイ装置701、プリンタ装置702、キーボード703、マウス704が接続されている。
【0027】
この図1に示す実施の形態においては、PC700を起動すると、ディスプレイ装置701の画面D上に文書作成支援プログラムXの起動用アイコンIが表示されるように構成されている。また、PC700には文書作成支援プログラムXの他に、この文書作成支援プログラムXと連動してプレゼンテーション等のための文書を作成するアプリケーションプログラムZが既にインストールされている。このアプリケーションプログラムZは、例えばMicrosoft社のPowerPoint( Microsoft社の商標) といったプレゼンテーション用文書作成ソフトウエアに相当する。
【0028】
文書作成者がディスプレイ装置701の画面D上に表示された文書作成支援プログラムXのアイコンIを、マウス704の操作によりダブルクリックすると、文書作成支援プログラムXが起動し、図2に示すようなメニュー画面200のウインドウが画面D上に表示される。このメニュー画面200においては、その最下部にツールバー211が表示され、このツールバー上にカラーパレットボタン212やヘルプボタン213、さらに終了ボタン214等が配置され表示されている。
【0029】
そして、ツールバー211の上部に位置する表示エリア201にはテンプレートやデザインパーツ等の各種選択ボタンがイメージ別に、例えば、符号202,203で示されたように「落ち着いたデザイン」と「躍動感のあるデザイン」とに分けられて表示されている。具体的には、「落ち着いたデザイン」と「躍動感のあるデザイン」夫々のイメージ別に、文書作成支援プログラムXのオリジナルテンプレートであるデザインフォームを選択するデザインフォーム選択ボタン205、チャートフォームを選択するチャート集ボタン207、ピクト画像を選択するピクト集ボタン208が配列されている。さらに、イメージ毎のデザインフォームを使用した文書見本を表示するためのサンプルボタン209や、カテゴリー別の図形を選択するための図形集ボタン210が配置されている。
【0030】
ここで、例えば「落ち着いたデザイン」のデザインフォームボタン205を選択してマウスクリックすると、文書作成支援プログラムウインドウに図3に示した別のメニュー画面が展開され、白い背景を選択するための配布・投影共用ボタン218と黒い背景を選択するための投影用ボタン219が配列された背景選択画面217が表示される。
【0031】
そして、例えば配布・投影共用ボタン218を選択すると、図4に示すような数種のデザインフォームのサムネール画面が表示されて、文書作成者は、所望のデザインフォームのサムネール画面をマウスクリックすることにより、編集するデザインフォームを決定することができる。ここで決定されたデザインフォームは、アプリケーションプログラムZが起動することによって開かれ、編集可能な状態となる。尚、ここでメニュー画面200はアプリケーションプログラムZによるウインドウのバックグラウンドに自動的に隠れるが、任意にアクティブ画面として、前面に表示することができる。
【0032】
ここで、文書作成者が選択決定したデザインフォームは、既に文書の背景デザインや文字フォントスタイルやフォントサイズ等が予め設定されており、文書作成者は、キーボード703から必要な文章や言葉を入力するのみで、ある程度のプレゼンテーション文書を作成することができる。一方、本文スライド画面等の作成を行いたい場合には、図2に示すメニュー画面200の図形集ボタン210をマウスクリックすることにより、図形サンプルがプレートや矢印等のカテゴリー毎に表示され、文書作成者は所望の図形を選択して編集文書内で使用できるような構成となっている。
【0033】
そして、アプリケーションプログラムZに標準的に付随している図形描画ツールを使用して描画した図形に着色したい場合や、前記デザインフォームに含まれる図形に着色したい場合に、図5に示すカラーパレット100を用いて着色作業を行うことができる。このカラーパレット100は文書作成支援プログラムXに付随した機能であり、図2のメニュー画面200のツールバー211に配置されているカラーパレットボタン212をマウスクリックすることにより呼び出すことができる。
また、文書作成支援プログラムXのインストーラは文書作成支援プログラムX及びカラーパレット100の表示/起動ボタンが、アプリケーションプログラムZのツールバー(編集機能項目を配列表示したもの)の中の項目として、文書作成支援プログラムXのインストール時に組み込まれるよう構成されている。これにより、アプリケーションプログラムZによる編集ウインドウ上からメニュー画面200やカラーパレット100を呼び出してもよい。
【0034】
本発明の文書作成支援方法においては、特にこのカラーパレット100を備えた点に特徴を有しており、そのウインドウ構成について詳細に説明する。図5に示すように、このカラーパレット100は、矢印で示されるY軸方向に符号102で示すA乃至Lに対応した12の有彩色とZに対応した1つの無彩色とが配列されている。そして、X軸方向に符号103で示す1乃至6に対応した6階調の濃淡で、前記各彩色に対応して方形状の色見本が配列され、これらは符号104で示された領域に格子状に配列されている。
【0035】
したがって、図5に示した形態においては色見本の総数としては有彩色が計72色、無彩色が白、黒を合わせて8色が一度に表示されるよう構成されている。このときX軸方向に夫々隣り合う階調差は、モノクロ印刷されたときに濃淡が区別できるように設定されている。さらに、これら色見本は、面の色のタブ101と線の色のタブ105とをマウスクリックして選択することにより、着色する対象が図形に対してなのか、あるいは線に対してなのかを予め選択できるように構成されている。
【0036】
そして、符号150で示されるボタンは半透明ボタンであり、着色された対象物を選択した状態でこの半透明ボタン150をマウスクリックすることにより、その対象物に着色した色を半透明状態にすることができる。
また、符号151で示されるボタンは塗りつぶしボタンである。カラーパレット100による着色は、デフォルト状態では不透明な塗りつぶしを行う。しかし、例えば前記の半透明ボタン150によって半透明にされた色を再び不透明な塗りつぶし状態にしたい場合などは、対象物を選択した状態でこの塗りつぶしボタン151をマウスクリックすることにより不透明な塗りつぶしに戻すことができる。
また、符号152で示されるボタンは塗りつぶしなしボタンであり、着色された対象物を選択した状態でこの塗りつぶしなしボタン152をマウスクリックすることにより、その対象物を透明な無着色状態にすることができる。
さらに、図示しないが、線の色のタブ105をマウスクリックして選択したときには、線に対する「半透明ボタン」、「塗りつぶしボタン」、「線なしボタン」が夫々配置されている。線に対する「半透明ボタン」には選択された線に対して着色された色を半透明状態にする機能が割り当てられている。また、線に対する「塗りつぶしボタン」には既に半透明状態の線を不透明状態に着色する機能が割り当てられている。さらに、「線なしボタン」には、不透明状態あるいは半透明状態に着色された線を透明な無着色状態にする機能が割り当てられている。
【0037】
また、符号106に示される領域は情報表示領域であって、着色対象物に着色された色の各種情報を表示するための領域である。また、このカラーパレット100は、図2に示したカラーパレットボタン212をマウスクリックするか、あるいは図6に符号610で示すカラーパレットボタンをマウスクリックすることにより呼び出して表示することができ、図5の符号107で示す「閉じるボタン」をクリックすることによりウインドウを閉じることができる。
【0038】
このカラーパレット100を用いて着色作業する場合、図6に示すように編集中のデザインフォームウインドウ300内の任意の場所にカラーパレット100のウインドウを表示することができ、このカラーパレット100のウインドウはマウス操作により任意に移動することができる。例えばデザインフォームウインドウ300内に表示された方形図形301に着色する場合には、先ず方形図形301をクリックして選択し、その後カラーパレット100上の所望の色見本をクリック選択することにより、方形図形301に着色される。
【0039】
このとき、図7に示すように、マウスカーソルCを所望の色見本に重ねると、重ねられた色見本部分の表示形状が若干大きくなり、その近傍にその色見本のカラーナンバーを表記したカラーナンバータグ108が表示され、文書作成者が選択しているカラーナンバーを確認できるように構成されている。
【0040】
また、図8(a)に示すようにカラーパレット100を使用して既に着色した図形350をクリック選択することにより、カラーパレット100上では図形350に着色された色の色見本の周囲を符号109に示す枠線で囲んで表示するよう構成されている。枠線表示により使った色のカラーパレット100上の位置を視覚的に確認することができる。また同時に、カラーパレット100の情報表示領域106に図形350に着色された色の色見本及びそのカラーナンバー(図ではF3)が表示されるように構成されている。
さらに、半透明ボタン150を使用することによって、図形350に着色された色が半透明状態にされていたならば、図形350をクリック選択することにより、情報表示領域106には、図8(b)に示すように、その色見本及びそのカラーナンバーと共に「半透明」の文字情報が同時に表示されるよう構成されている。
【0041】
以上のように、本発明に係る文書作成支援方法の第1の実施形態によれば、色見本が色相と階調とにより格子状に配列されているため、文書の作成者は着色作業を行なう際に、例えば色相の違いや階調の違いを一目で理解できるため、同一色の階調(濃淡)や同じ階調の複数の色を容易に選択して作業を行うことができる。すなわち、視覚的なまとまりや差別化などの表現が容易で、文書作成者の意向に沿った配色の文書を作成することができる。
【0042】
さらに、カラーパレット100上に選択した色見本のカラーナンバーを表記したカラーナンバータグ108が表示されるため、文書の作成者はどの色見本が現在選択されているのかをカラーナンバータグ108を参照することにより識別することができる。したがって、例えば、同じ色見本の色を数箇所で使用したい場合などは、そのカラーナンバーを参照して同一のカラーナンバーの色見本を選択することで、間違いなく着色作業を行なうことができる。
【0043】
さらに、作成作業中の前記文書において、着色したい対象物を選択した状態で、前記カラーパレット100上の色見本をクリック選択することにより、前記クリック選択された色見本の色が前記対象物に自動的に着色されるため、文書作成者は少ない操作ステップ数で着色対象物への着色作業を行なうことができる。例えば着色する対象物に実際に着色したイメージを確認しながら効率的に着色作業を進めていくことができる。
【0044】
さらに、カラーパレット100上に、半透明ボタン150、塗りつぶしボタン151、塗りつぶしなしボタン152が夫々配置されているため、着色した色を半透明にしたり、不透明な塗りつぶし状態に戻したり、あるいは透明な無着色状態にすることを容易に行うことができる。
【0045】
さらに、カラーパレット100は文書作成者によって任意に表示状態または非表示状態にすることができるため、例えば連続して複数の対象物に着色作業を行いたい場合には、カラーパレット100を常時表示状態とすることにより、効率的に着色作業を行うことができる。
また、カラーパレット100は文書作成者によって、編集画面上の任意の場所に移動させることが容易にできるため、編集作業の邪魔にならない場所にその都度移動させてもよい。
【0046】
さらにまた、カラーパレット100上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、情報表示領域106にカラーナンバーが表示されるため、既に着色された対象物の色がどの色なのかを後から容易に確認することができる。例えば、既に着色された色と同じ色を別の対象物に着色したい場合に、カラーナンバーを参照することによって間違いなく着色作業を行うことができる。
また、クリック選択した対象物に着色された色が半透明のときは、半透明の文字情報が情報表示領域106に表示されるため、文書作成者は対象物が半透明か否かを容易に知ることができ、半透明の色のカラーナンバーも同時に知ることができる。
【0047】
加えて、図形等に着色された、異なる階調の各色は、夫々印刷濃度が異なってモノクロ印刷時に出力されるようにカラーパレット100上の階調設定がなされているため、モノクロ印刷する場合に、印刷物上で色の識別ができるよう文書作成者が特に注意を払って色の選択を行う必要がない。
【0048】
尚、図5に示すカラーパレット100の別の形態として、図9に示すようにカラーパレット100を画面上で展開させると共に、図5で示した情報表示領域106をカラーパレット100と分離独立させ、別ウインドウで表示するようにしてもよい。この情報表示ウインドウ500は、「閉じるボタン」501をクリックすることにより任意に閉じることもできる。
【0049】
上述したようにカラーパレット100も任意に閉じることができるため、文書編集者が任意にカラーパレット100と情報表示ウインドウ500の必要なほうのみを表示するように操作して、編集作業を進めることができる。また、この場合、情報表示ウインドウ500は独立したウインドウであるため、図形に着色された色の色見本、カラーナンバー、半透明情報だけでなく、選択した対象物のサイズ、配置位置、線の太さ等の情報を表示するようにしてもよい。このように構成すれば、文書作成者により多くの情報を提供することができる。
【0050】
また、図5に示すカラーパレット100は、図10に示すように格子状に配列された符号104に示す領域の各色見本とは別に、符号160に示す領域に任意の特徴に沿って予め設定された所定数の色見本を表示するカスタム色見本領域を備えてもよい。このように構成することにより、例えば、文書作成者がよく使う色調の色見本や、会社のCI(corporate identity)に使用する色等、目的に沿った色見本が予め用意してあれば、文書作成作業が効率的に行えるという効果を期待できる。さらには、図11に示すように、前記したカスタム色見本領域160を備えたカラーパレット100と、情報表示ウインドウ500を併せ持った構成とすれば、上述した様々な効果を得ることができる。
尚、上記実施の形態においては、カラーパレット100により着色される対象物は図形の面を例としたが、これは図形の枠線や図形の影や、フォントや、テキストボックスの背景や、テキストボックスの枠線であってもよい。
【0051】
次に、図12乃至図16を用いて本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する文書作成支援方法における第2の実施形態を実行するにあたっては、すでに説明した図1乃至図5に示すハードおよびソフト構成も併用することになるが、図1乃至図5については本発明の第1の実施形態において説明したとおりであるため、その説明は省略する。図12乃至図14は、本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図であり、図15及び図16は前記ウインドウ配列処理のフローを示している。
【0052】
例えばデザインフォームウインドウ300上で一枚のスライドページを編集しているときに、ピクト画像等を挿入したいときには、図2に示すメニュー画面200上でピクト集ボタン208をクリックし、さらにピクト集が収録された図示しない部品ファイルのリストから所望のファイルをマウスクリックで選択する。これにより、図12(a)に示す画面600が展開され、それまでアプリケーションプログラムZ上で最大に展開されていた編集画面のデザインフォームウインドウ300は、図12(a)に示すように、縦幅及び横幅が第1のサイズである所定のサイズに変更されて、第1のエリアとして一点鎖線で示したエリアA1内に配置される。このとき、デザインフォームウインドウ300の左上隅が符号D0で示すエリアA1の第1所定位置の座標に位置するように配置される。
さらに、選択していた部品ファイルが部品ファイルウインドウ400として第2のサイズである所定のウインドウのサイズで開かれて、第2のエリアとして2点鎖線で示したエリアA2内に配置される。このとき、部品ファイルウインドウ400の左上隅が符号P0で示すエリアA2の第1所定位置の座標に位置するように配置される。
【0053】
ここで、例えば符号410で示す図形をスライドページ310に挿入したい場合には、図12(b)に示すように、先ず部品ファイルウインドウ400に表示されている図形410をマウスクリックして選択する。そして、コピーモードの状態で、編集画面のデザインフォームウインドウ300上のスライドページ310の所望の位置までドラッグアンドドロップすることで、スライドページ310上に図形410を配置することができる。
【0054】
また、部品ファイル400の他に、別の部品ファイルをさらにマウスクリックして開いた場合には、図13(a)に示すように部品ファイルウインドウ450として開かれてエリアA2内に配置される。このとき、部品ファイルウインドウ450の左上隅が符号P1で示す座標に位置するように配置される。さらに具体的には、先に開かれていた部品ファイルウインドウ400のタイトルバーだけが表示されるような形で、部品ファイルウインドウ400の上に重なるように配置される。
【0055】
ここで例えば、スライドページ310に図形460を挿入したい場合には、図形460を選択し、コピーモードの状態でスライドページ310上にドラッグアンドドロップすることによって、図形470として配置することができる。
このように、複数の部品ファイルウインドウが編集画面のデザインフォームウインドウ300の向かって右隣位置に重なり合って配列されるように構成されている。
【0056】
また、別のデザインフォームを編集したいときには、図2に示すメニュー画面200上でデザインフォームボタン205をクリックし、さらに図4に示すようなデザインフォームのリストから所望のデザインフォームをマウスクリックで選択する。あるいは、過去に編集した既存のデザインフォームファイルをアプリケーションプログラムZのファイルメニューから参照して選択してもよい。
このように選択された新たなデザインフォームファイルは図13(b)に示すようにデザインフォームウインドウ350として開かれてエリアA1内に配置される。このとき、デザインフォームファイルウインドウ350の左上隅が符号D1で示す座標に位置するように配置される。さらに具体的には、先に開かれていたデザインフォームファイルウインドウ300のタイトルバーだけが表示されるような形で、デザインファイルウインドウ300の上に重なるように配置される。
【0057】
尚、さらに例えば新たな別のデザインフォームを選択して開いた場合には、図14に示すように、夫々のウインドウの左上隅が符号D2、D3、・・・の座標の位置に順次配置される。
文書作成者はこのように複数のデザインフォーム及び部品ファイルを同時に開いておくことができ、編集段階において必要なウインドウをアクティブに切り替えていくことにより効率よく編集作業を行うことができる。
但し、作業効率性を考慮して、デザインフォームウインドウ300は常に各部品ファイルウインドウよりも大きく表示され、同時に開くことができるデザインフォーム及び部品ファイルのファイル数合計は例えば最大10個というように所定の制限値が設けられている。
【0058】
ここで、図12乃至図16を用い、図15及び図16に示すフローに沿って複数の部品ファイルウインドウの配列制御について説明する。先ず、デザインフォームウインドウ300を開いて編集している状態(図15のS1)から、文書作業者が所望の部品ファイルをマウスクリックで選択する(図15のS2)。デザインフォームウインドウ300は所定のサイズに調整され、デザインフォームウインドウ300の左上隅がエリアA1の座標D0に位置するよう自動配置される(図15のS3)。次いで、選択した部品ファイルのウインドウ400は所定のサイズで開かれ、その左上隅がエリアA2の座標P0に位置するよう自動配置される(図15のS4)。
【0059】
この状態で編集作業(図15のS5)を行った後、新たにデザインフォームあるいは部品ファイルを選択して開こうとすると(図16のS6)、該選択したファイルがデザインフォームであるか否かが判断され(図16のS7)、デザインフォームである場合には、編集中のデザインフォームウインドウを閉じるか否かを文書作成者に問うためのウインドウが表示される(図16のS8)。
ここで編集中のデザインフォームを閉じないことを選択すると、ステップS6で選択したファイルを含め、現在開かれているファイル数が所定数、例えば10個よりも少ないか否かが判断される(図16のS9)。
また、ステップS7の判断処理において、ステップS6で選択したファイルがデザインフォームでない場合にも、次にステップS9の判断処理が行われる。
このステップS9の判断処理においては、開かれたファイル数が所定数よりも少なければ、該選択したファイルがデザインフォームか部品ファイルかが判断され(図16のS10)、デザインフォームであれば、そのウインドウの左上隅をエリアA1の座標Dm(mは整数、m++)に位置するように自動配置され(図16のS12)、部品ファイルであれば、そのウインドウの左上隅をエリアA2の座標Pn(nは整数、n++)に位置するように自動配置される(図16のS11)。
また、ステップS8の判断処理において、現在編集中のデザインフォームウインドウを閉じることを選択した場合には、現在編集中のデザインフォームウインドウが閉じられ(編集内容を保存していない場合には、保存するかどうかどうかを文書作成者に問うためのサブウインドウが表示される)、ステップS12の処理へ移るように構成されている。
【0060】
次いで、文書作成者は編集作業を行ったあと(図16のS13)、作業を終了する場合には終了操作をして作業終了し、新たなデザインフォームや部品ファイルを開いて編集作業を継続したい場合には(図16のS14)、ステップS6に示すファイル選択の処理に戻って作業を継続する。
また、ステップS9において、選択したファイルを含め、開いた全てのファイル数が所定数以上であれば、選択したファイルを本当に開くかどうかを選択するための警告ウインドウが表示される(図16のS15)。この警告ウインドウでは文書作成者に対して、開いたファイル数を減らすよう警告し、それでも新たにファイルを開くことを選択すると全てのウインドウが均等に並べられて自動配置される(図16のS16)。尚、この均等配置の処理は不要なデザインフォームや部品ファイルを確認するために表示される処理である。一方、ステップS15において、選択したファイルを開くことをキャンセルすると、ステップS6に戻るよう構成されている。
【0061】
以上のように、本発明に係る文書作成支援方法の第2の実施形態によれば、編集作業を行うデザインフォームや部品ファイルを複数開いても、デザインフォームウインドウと部品ファイルウインドウが重なり合わないよう自動配置される。また、編集作業を行うデザインフォームのウインドウと部品ファイルウインドウの夫々のサイズが作業効率を考慮して自動的に調整されるため、文書作成者は効率よく編集作業を行うことができる。
また、開かれるファイル数の合計が所定数以上になったときには、開いたファイル数が過多であることを警告し、警告を解除することで、開かれている全てのウインドウを重ならないよう均等配置するため、編集作業に不必要なファイルの内容を文書作成者は容易に確認することができる。
【0062】
尚、本発明に係る実施の形態においては、プレゼンテーション用の文書作成支援を例にとりあげて説明したが、本発明の文書作成支援方法はプレゼンテーション用に限定されるものではなく、例えば、報告書等のレポート作成、出版物のための原稿作成にも適用できることは勿論である。
また、本発明の実施の形態においては、本発明に係る文書作成支援方法を実行する文書作成支援プログラムが、PC700のハードディスクに予めインストールされているものであるが、該プログラムは、不揮発性メモリやCD−ROM等の記憶媒体から起動してもよい。また、PC700を図示しないインターネットを介したコンピュータサーバと接続し、該サーバ上で前記文書作成支援プログラムを起動して編集作業をしてもよい。
また、本発明に係る文書作成支援方法が適用される文書作成支援プログラムは、PC700のようなPCにプリインストールされて消費者に提供されてもよいし、CD−ROM等の記録媒体やインターネットを介してダウンロードすることにより提供されてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プレゼンテーション等のための文書を作成する際に、効率的な編集作業を行うことができ、特に着色作業する際に作成者の意向に沿った配色の文書を容易に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書作成支援方法に係る文書作成支援プログラムXがインストールされたPCセットを示す図である。
【図2】本発明の文書作成支援方法に係る文書作成支援プログラムウインドウのメニュー画面を示す図である。
【図3】図2に示したメニュー画面に対して文書作成者が選択操作することによって開かれた文書作成支援プログラムウインドウに示された別のメニュー画面を示す図である。
【図4】図3に示すメニュー画面に対して文書作成者が選択操作することによって開かれた文書作成支援プログラムウインドウに示された別のメニュー画面である。
【図5】本発明の文書作成支援方法に係る第1の実施の形態において、カラーパレットの概略を示す図である。
【図6】着色作業中の文書編集画面を示した図である。
【図7】図5に示したカラーパレット上で色見本を選択したときの状態を示した図である。
【図8】文書編集画面上で、着色した対象物を文書作成者が選択したときの状態と、そのときのカラーパレットの状態との関係を示した図である。
【図9】図5に示したカラーパレットの他の形態を示す図である。
【図10】図5に示したカラーパレットの他の形態を示す図である。
【図11】図5に示したカラーパレットのさらに他の形態を示す図である。
【図12】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図13】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図14】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図15】前記ウインドウ配列処理のフロー図である。
【図16】図15のウインドウ配列処理フローに続いて処理されるフロー図である。
【図17】従来の色の設定を示す概略図である。
【符号の説明】
100 カラーパレット
106 情報表示領域
108 カラーナンバータグ
160 カスタム色見本領域
200 メニュー画面
211 ツールバー
212 カラーパレットボタン
300 デザインフォームウインドウ
400 部品ファイルウインドウ
500 情報表示ウインドウ
C カーソル
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプレゼンテーションのための文書を、作成者の意向に沿った形で容易に作成するため文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビジネスでのコミュニケーション手段である文書の中で、特にビジネスに直結したプレゼンテーション文書は近年注目を集め、ビジネスの成否の鍵を握っているということができる。したがって、プレゼンテーション用の文書を容易に作成するために、プレゼンテーション文書の作成ツールとして例えば、Microsoft 社より提供されているPowerPoint(Microsoft 社の商標)等が一般的に使用されている。また、そのようなプレゼンテーションに特化したアプリケーションだけでなく、ワードプロセッサアプリケーションや表計算アプリケーションもまた、プレゼンテーションのための文書作成に広く使用されている。
【0003】
文書作成作業を簡略化するために前記したようなアプリケーションには、予めテンプレート書類やクリップアート等が用意されている場合が多い。このようなテンプレート書類やクリップアートは必要に応じて文書作成者が選択して使用すればいいように、例えばメニュー項目からそれらの選択画面を呼び出す方法や、或いは、書類を新規作成するときに、案内画面によって任意にテンプレートを選択する方法が採用されている。
【0004】
例えば、一枚のプレゼンテーション用のスライドページを編集している途中で、その中に人物のクリップアート等のピクト画像を挿入したい場合には、数種のピクト画像が配列されたウインドウが編集中のウインドウの前列に重なる形で表示される。そして、文書作成者が、所望のピクト画像を選択決定すると、予め編集中のウインドウのカーソルで示される場所に挿入されたり、或いはピクト画像をマウスカーソルで所望の場所にドラッグアンドドロップすることによって挿入されるよう構成されている。
【0005】
また、文書上に図表や図形を作成し、それら対象物に着色作業する際には、例えば、着色対象物を選択し、カラーパレットを呼出した上で、マウスカーソルでカラーパレット上の所望の色を選択する方法や、或いはカラーパレット上で色を指定した後、塗り潰しモードにおいて、マウスカーソルで対象物を指定する方法等、アプリケーション毎に、或いは夫々のアプリケーション内において様々な方法が採用されている。前記アプリケーションで用いられる従来の色の設定は、デフォルト色として数色の色見本が配列されているもの、あるいは図17に符号800で示したように、ハニカム状に沢山の色見本が配列されているもの(前記したMicrosoft 社より提供されているPowerPoint)等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来例のうち、例えば編集中の書類中にクリップアート等のピクト画像を挿入したい場合には、上述したように編集中のウインドウ画面の前列にクリップアートのサンプルが配列されたウインドウが重なって表示される。そのため、特にドラッグアンドドロップを用いたクリップアートの挿入作業の場合などは、編集画面の挿入希望位置とクリップアートのサンプルが配列されたウインドウが共に同時に確認できるようにウインドウ位置の調整を行わなければならない場合が多い。この作業ステップにより、ピクト画像の挿入作業が煩雑になり、編集作業の効率が下がってしまうという課題が知見されている。
【0007】
一方、編集中の図形に着色したい場合、従来の色の設定ではデフォルトの色見本では文書作成者が満足できるだけの色数が用意されていない。また、図17の符号800に示すようなカラーパレットを用いる場合では、用意された色見本の数が多すぎて、多くの文書作成者の場合、どの色を使っていいのか迷ってしまったり、いろんな色を使いすぎて煩雑になってしまったりする状況が発生するという課題を抱えている。
【0008】
また、前記従来の色の設定を用いた場合、例えば複数の色を用いて着色作業を行った後や、着色作業後しばらく時間をおいた後等に、ある図形に着色した色のカラーナンバー情報等を文書作成者が容易に取得できる手段が用意されていない。そのため、前記従来の色の設定を用いて着色された図形において、どの色を用いて着色したのかすぐに分からない場合や、正確に分からなくなる場合が発生するという課題も抱えている。また、図17の符号800に示すようなカラーパレットにおいては、用意されている色見本の数が多い為、編集した文書に2つ以上の擬似色を使用して、それを仮に紙面にモノクロ印刷する場合、印刷物上でそれらの色の区別がつかない場合が発生するという課題もまた知見されている。
【0009】
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的とするところは、例えばプレゼンテーション等のための文書を作成する際に、効率的な編集作業を行うことができ、特に着色作業する際に作成者の意向に沿った配色の文書を容易に作成可能とするための文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされたこの発明に係る文書作成支援方法は、文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、所定数の異なる色調と所定数の階調とが夫々二次元軸のパラメータに設定されることにより、格子状に各色見本が配列表示されるカラーパレットを前記文書作成者の操作によって前記文書の作成画面上に表示する工程と、前記カラーパレット上の色見本をクリック選択することにより、着色したい対象物に対してクリック選択した色を着色させる工程とが実行される点に特徴を有する。
【0011】
前記した工程により構築される文書作成支援方法によると、文書の作成者は着色作業を行なう際に、任意にカラーパレットを表示し、例えば色相の違いや階調の違いを一目で理解できるため、同一色の階調(濃淡)や同じ階調の複数の色を容易に選択して作業を行うことができる。すなわち、視覚的なまとまりや差別化などの表現が容易で、文書作成者の意向に沿った配色の文書を作成することができる。
【0012】
さらに、この発明にかかる文書作成支援方法においては、前記文書作成者が、前記カラーパレット上の各色見本にマウスカーソルを重ねることにより、前記重ねられた色見本のカラーナンバーを表記したタグウインドウを、前記作成画面上に表示することが望ましい。このように構成することにより、文書の作成者はどの色見本が現在選択されているのかをカラーナンバーが表記されたタグウインドウを参照することにより識別することができる。例えば、同じ色見本の色を数箇所で使用したい場合などは、そのカラーナンバーを参照して同一のカラーナンバーの色見本を選択することで、間違いなく着色作業を行なうことができる。
【0013】
また、前記カラーパレットは、該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を半透明状態にするための半透明ボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を不透明状態にするための塗りつぶしボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された面の色を透明の状態にするための塗りつぶしなしボタンと、該カラーパレット上の色見本によって着色された線の色を透明の状態にするための線なしボタンのいずれかを備え、該カラーパレット上の色見本によって着色された対象物を選択した状態で、前記夫々のボタンをクリック選択することにより、夫々のボタンに割り当てられた機能が実行されることが望ましい。
このように構成することにより、面あるいは線に対し、着色した色を半透明にしたり、不透明な塗りつぶし状態に戻したり、あるいは透明な無着色状態にすることが容易にできる。
【0014】
また、前記文書の作成画面上に表示された前記カラーパレットは、該作成画面上を前記文書作成者によって任意に移動するよう構成され、前記作成画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して表示指令を入力することで、前記カラーパレットを前記文書の作成画面上に表示させる工程と、前記カラーパレットが前記作成画面上に表示されている状態において、前記画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して非表示指令を入力することで、前記カラーパレットを非表示にする工程とをさらに含むことが望ましい。
【0015】
このようにカラーパレットが作成画面上を自由に移動するように構成することにより、カラーパレットを表示したままでの編集作業でも効率的な作業が可能である。また、このような工程を選択可能に構築することにより、カラーパレットを表示したいときには画面上のボタン等のヒューマンインタフェイスをマウスクリックすることで、すぐに表示することができ、非表示にしたいときにはすぐに非表示にすることができる。したがって、文書作成者が着色作業する際に、少ないステップ動作で任意にカラーパレットを表示したり非表示したりできるため、効率的に着色作業を行うことができる。
【0016】
一方、前記カラーパレットは少なくとも色見本のカラーナンバーを表示する情報表示領域を含み、前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記カラーパレット上の該色見本の周囲を枠線表示するとともに、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバー、または、該色見本のカラーナンバー及び該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかを表示する工程を含む構成とすることが望ましい。
【0017】
前記した構成にすることにより、既に着色された対象物の色がどの色なのかを後から容易に確認することができる。例えば、既に着色された色と同じ色を別の対象物に着色したい場合に、カラーナンバーを参照することによって間違いなく着色作業を行うことができる。また、枠線表示がなされるため、色の変更や他の対象物に着色する場合等、視覚的に認識でき、カラーナンバーより容易に確認することができる。
【0018】
また、前記カラーパレット上の各色見本によって着色された対象物をモノクロ印刷する印刷工程においては、前記対象物に着色された異なる階調の各色は、夫々印刷濃度が異なって印刷されるように、前記カラーパレット上の各色見本の異なる階調の差分が所定の値以上に設定されていることが望ましい。このような手段を講ずることによって、文書をモノクロ印刷する場合に、印刷物上で色の識別ができるように文書作成者が特に注意を払って色の選択を行う必要がない。
【0019】
また、前記カラーパレットにおいて、前記格子状に配列された各色見本とは別に、予め設定された所定数の色見本を表示できるカスタム色見本領域を備え、前記カスタム色見本領域の色見本は、前記格子状に配列された各色見本と同等の機能を備える構成としてもよい。このように構成することにより、例えば、文書作成者がよく使う色調の色見本や、会社のCI(corporate identity)に使用する色等、目的に沿った色見本が予め用意してあれば、文書作成作業が効率的に行えるという効果を期待できる。
【0020】
また、前記カラーパレットにおいて、前記情報表示領域は、前記カラーパレットと分離して別々のウインドウとして独立に表示される構成としてもよい。このように構成することにより、カラーパレットをコンパクトにできると共に、色見本が表示されるカラーパレットと情報表示領域のウインドウとを夫々文書作成者の任意の場所に表示することができる。
【0021】
また、前記カラーパレットと分離されてウインドウ表示された前記情報表示領域には、前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバーと、着色される対象物のサイズの情報と、配置位置の情報と、線の太さの情報と、該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかが表示されるように構築されていてもよい。このように多くの情報を前記情報表示領域に表示しても、前記カラーパレットとは別の独立したウインドウであるため、編集画面上で支障をきたすほどのサイズにはならず、文書作成者に多くの情報を伝達することができる。
【0022】
また、前記着色される対象物は、図形の面と、該図形の枠線と、該図形の影と、フォントと、テキストボックスの背景と、該テキストボックスの枠線とのいずれかを含むことが望ましい。このように、図形の面や枠線をはじめ、図形の影やフォントにも前記カラーパレットを用いて容易に着色作業を行うことで、文書面全体に対する配色の作業、管理を効率的に行なうことができる。
【0023】
また、この発明に係る文書作成支援方法は、文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、前記文書の作成作業中のディスプレイ画面上に、前記文書作成者によって編集作業が行なわれるデザインフォームのウインドウが開かれた状態から、前記文書作成者が前記複数のテンプレートを含む部品ファイルを選択して開くことにより、前記デザインフォームのウインドウを第1のサイズに調整して前記画面上の第1エリアの第1所定位置に配置する工程と、前記開かれた部品ファイルのウインドウを第2のサイズに調整して前記画面上の第2エリアの第1所定位置に配置する工程と、以後、1つ以上の異なるデザインフォームが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第1のサイズに調整して前記第1エリアの夫々の所定位置に順次配置し、1つ以上の異なる部品ファイルが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第2のサイズに調整して前記第2エリアの夫々の所定位置に順次配置する工程とを含むことに特徴を有する。
【0024】
このような工程によって構築された文書作成支援方法によると、編集作業を行うデザインフォームや部品ファイルを複数開いても、デザインフォームウインドウと部品ファイルウインドウが重なり合わないよう自動配置される。また、編集作業を行うデザインフォームのウインドウと部品ファイルウインドウの夫々のサイズが作業効率を考慮して自動的に調整されるため、文書作成者は効率よく編集作業を行うことができる。
【0025】
また、この場合、前記開かれるデザインフォーム及び部品ファイルの合計が所定数になったときには、前記画面上の全てのウインドウを重ならないよう均等配置することが望ましい。すなわち、多くのファイルを同時に開いて作業する場合、同時に開いているファイル数が所定数を超えると、プログラム動作に大きく負荷がかかるため、編集作業に支障をきたしてしまう。そこで、開かれるファイル数の合計が所定数以上になったときには、開かれている全てのウインドウを重ならないよう均等配置するため、編集作業に不必要なファイルの内容を文書作成者は容易に確認することができる。尚、所定数を超えるファイルを開こうとするときに、文書作業者に表示された部品ファイルを少なくするように警告することが望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる文書作成支援方法について、図面を参照して説明する。先ず図1乃至図11は、その第1の実施の形態を示したものであり、その図1には、本発明の文書作成支援方法を実行することができる文書作成支援プログラムXがインストールされたPC(Personal Computer)セットが示されている。この図1に示されたPCセットにおいて、符号700は本発明にかかる文書作成支援方法を実行することができる文書作成支援プログラムXがインストールされたPCであり、このPC700には、ディスプレイ装置701、プリンタ装置702、キーボード703、マウス704が接続されている。
【0027】
この図1に示す実施の形態においては、PC700を起動すると、ディスプレイ装置701の画面D上に文書作成支援プログラムXの起動用アイコンIが表示されるように構成されている。また、PC700には文書作成支援プログラムXの他に、この文書作成支援プログラムXと連動してプレゼンテーション等のための文書を作成するアプリケーションプログラムZが既にインストールされている。このアプリケーションプログラムZは、例えばMicrosoft社のPowerPoint( Microsoft社の商標) といったプレゼンテーション用文書作成ソフトウエアに相当する。
【0028】
文書作成者がディスプレイ装置701の画面D上に表示された文書作成支援プログラムXのアイコンIを、マウス704の操作によりダブルクリックすると、文書作成支援プログラムXが起動し、図2に示すようなメニュー画面200のウインドウが画面D上に表示される。このメニュー画面200においては、その最下部にツールバー211が表示され、このツールバー上にカラーパレットボタン212やヘルプボタン213、さらに終了ボタン214等が配置され表示されている。
【0029】
そして、ツールバー211の上部に位置する表示エリア201にはテンプレートやデザインパーツ等の各種選択ボタンがイメージ別に、例えば、符号202,203で示されたように「落ち着いたデザイン」と「躍動感のあるデザイン」とに分けられて表示されている。具体的には、「落ち着いたデザイン」と「躍動感のあるデザイン」夫々のイメージ別に、文書作成支援プログラムXのオリジナルテンプレートであるデザインフォームを選択するデザインフォーム選択ボタン205、チャートフォームを選択するチャート集ボタン207、ピクト画像を選択するピクト集ボタン208が配列されている。さらに、イメージ毎のデザインフォームを使用した文書見本を表示するためのサンプルボタン209や、カテゴリー別の図形を選択するための図形集ボタン210が配置されている。
【0030】
ここで、例えば「落ち着いたデザイン」のデザインフォームボタン205を選択してマウスクリックすると、文書作成支援プログラムウインドウに図3に示した別のメニュー画面が展開され、白い背景を選択するための配布・投影共用ボタン218と黒い背景を選択するための投影用ボタン219が配列された背景選択画面217が表示される。
【0031】
そして、例えば配布・投影共用ボタン218を選択すると、図4に示すような数種のデザインフォームのサムネール画面が表示されて、文書作成者は、所望のデザインフォームのサムネール画面をマウスクリックすることにより、編集するデザインフォームを決定することができる。ここで決定されたデザインフォームは、アプリケーションプログラムZが起動することによって開かれ、編集可能な状態となる。尚、ここでメニュー画面200はアプリケーションプログラムZによるウインドウのバックグラウンドに自動的に隠れるが、任意にアクティブ画面として、前面に表示することができる。
【0032】
ここで、文書作成者が選択決定したデザインフォームは、既に文書の背景デザインや文字フォントスタイルやフォントサイズ等が予め設定されており、文書作成者は、キーボード703から必要な文章や言葉を入力するのみで、ある程度のプレゼンテーション文書を作成することができる。一方、本文スライド画面等の作成を行いたい場合には、図2に示すメニュー画面200の図形集ボタン210をマウスクリックすることにより、図形サンプルがプレートや矢印等のカテゴリー毎に表示され、文書作成者は所望の図形を選択して編集文書内で使用できるような構成となっている。
【0033】
そして、アプリケーションプログラムZに標準的に付随している図形描画ツールを使用して描画した図形に着色したい場合や、前記デザインフォームに含まれる図形に着色したい場合に、図5に示すカラーパレット100を用いて着色作業を行うことができる。このカラーパレット100は文書作成支援プログラムXに付随した機能であり、図2のメニュー画面200のツールバー211に配置されているカラーパレットボタン212をマウスクリックすることにより呼び出すことができる。
また、文書作成支援プログラムXのインストーラは文書作成支援プログラムX及びカラーパレット100の表示/起動ボタンが、アプリケーションプログラムZのツールバー(編集機能項目を配列表示したもの)の中の項目として、文書作成支援プログラムXのインストール時に組み込まれるよう構成されている。これにより、アプリケーションプログラムZによる編集ウインドウ上からメニュー画面200やカラーパレット100を呼び出してもよい。
【0034】
本発明の文書作成支援方法においては、特にこのカラーパレット100を備えた点に特徴を有しており、そのウインドウ構成について詳細に説明する。図5に示すように、このカラーパレット100は、矢印で示されるY軸方向に符号102で示すA乃至Lに対応した12の有彩色とZに対応した1つの無彩色とが配列されている。そして、X軸方向に符号103で示す1乃至6に対応した6階調の濃淡で、前記各彩色に対応して方形状の色見本が配列され、これらは符号104で示された領域に格子状に配列されている。
【0035】
したがって、図5に示した形態においては色見本の総数としては有彩色が計72色、無彩色が白、黒を合わせて8色が一度に表示されるよう構成されている。このときX軸方向に夫々隣り合う階調差は、モノクロ印刷されたときに濃淡が区別できるように設定されている。さらに、これら色見本は、面の色のタブ101と線の色のタブ105とをマウスクリックして選択することにより、着色する対象が図形に対してなのか、あるいは線に対してなのかを予め選択できるように構成されている。
【0036】
そして、符号150で示されるボタンは半透明ボタンであり、着色された対象物を選択した状態でこの半透明ボタン150をマウスクリックすることにより、その対象物に着色した色を半透明状態にすることができる。
また、符号151で示されるボタンは塗りつぶしボタンである。カラーパレット100による着色は、デフォルト状態では不透明な塗りつぶしを行う。しかし、例えば前記の半透明ボタン150によって半透明にされた色を再び不透明な塗りつぶし状態にしたい場合などは、対象物を選択した状態でこの塗りつぶしボタン151をマウスクリックすることにより不透明な塗りつぶしに戻すことができる。
また、符号152で示されるボタンは塗りつぶしなしボタンであり、着色された対象物を選択した状態でこの塗りつぶしなしボタン152をマウスクリックすることにより、その対象物を透明な無着色状態にすることができる。
さらに、図示しないが、線の色のタブ105をマウスクリックして選択したときには、線に対する「半透明ボタン」、「塗りつぶしボタン」、「線なしボタン」が夫々配置されている。線に対する「半透明ボタン」には選択された線に対して着色された色を半透明状態にする機能が割り当てられている。また、線に対する「塗りつぶしボタン」には既に半透明状態の線を不透明状態に着色する機能が割り当てられている。さらに、「線なしボタン」には、不透明状態あるいは半透明状態に着色された線を透明な無着色状態にする機能が割り当てられている。
【0037】
また、符号106に示される領域は情報表示領域であって、着色対象物に着色された色の各種情報を表示するための領域である。また、このカラーパレット100は、図2に示したカラーパレットボタン212をマウスクリックするか、あるいは図6に符号610で示すカラーパレットボタンをマウスクリックすることにより呼び出して表示することができ、図5の符号107で示す「閉じるボタン」をクリックすることによりウインドウを閉じることができる。
【0038】
このカラーパレット100を用いて着色作業する場合、図6に示すように編集中のデザインフォームウインドウ300内の任意の場所にカラーパレット100のウインドウを表示することができ、このカラーパレット100のウインドウはマウス操作により任意に移動することができる。例えばデザインフォームウインドウ300内に表示された方形図形301に着色する場合には、先ず方形図形301をクリックして選択し、その後カラーパレット100上の所望の色見本をクリック選択することにより、方形図形301に着色される。
【0039】
このとき、図7に示すように、マウスカーソルCを所望の色見本に重ねると、重ねられた色見本部分の表示形状が若干大きくなり、その近傍にその色見本のカラーナンバーを表記したカラーナンバータグ108が表示され、文書作成者が選択しているカラーナンバーを確認できるように構成されている。
【0040】
また、図8(a)に示すようにカラーパレット100を使用して既に着色した図形350をクリック選択することにより、カラーパレット100上では図形350に着色された色の色見本の周囲を符号109に示す枠線で囲んで表示するよう構成されている。枠線表示により使った色のカラーパレット100上の位置を視覚的に確認することができる。また同時に、カラーパレット100の情報表示領域106に図形350に着色された色の色見本及びそのカラーナンバー(図ではF3)が表示されるように構成されている。
さらに、半透明ボタン150を使用することによって、図形350に着色された色が半透明状態にされていたならば、図形350をクリック選択することにより、情報表示領域106には、図8(b)に示すように、その色見本及びそのカラーナンバーと共に「半透明」の文字情報が同時に表示されるよう構成されている。
【0041】
以上のように、本発明に係る文書作成支援方法の第1の実施形態によれば、色見本が色相と階調とにより格子状に配列されているため、文書の作成者は着色作業を行なう際に、例えば色相の違いや階調の違いを一目で理解できるため、同一色の階調(濃淡)や同じ階調の複数の色を容易に選択して作業を行うことができる。すなわち、視覚的なまとまりや差別化などの表現が容易で、文書作成者の意向に沿った配色の文書を作成することができる。
【0042】
さらに、カラーパレット100上に選択した色見本のカラーナンバーを表記したカラーナンバータグ108が表示されるため、文書の作成者はどの色見本が現在選択されているのかをカラーナンバータグ108を参照することにより識別することができる。したがって、例えば、同じ色見本の色を数箇所で使用したい場合などは、そのカラーナンバーを参照して同一のカラーナンバーの色見本を選択することで、間違いなく着色作業を行なうことができる。
【0043】
さらに、作成作業中の前記文書において、着色したい対象物を選択した状態で、前記カラーパレット100上の色見本をクリック選択することにより、前記クリック選択された色見本の色が前記対象物に自動的に着色されるため、文書作成者は少ない操作ステップ数で着色対象物への着色作業を行なうことができる。例えば着色する対象物に実際に着色したイメージを確認しながら効率的に着色作業を進めていくことができる。
【0044】
さらに、カラーパレット100上に、半透明ボタン150、塗りつぶしボタン151、塗りつぶしなしボタン152が夫々配置されているため、着色した色を半透明にしたり、不透明な塗りつぶし状態に戻したり、あるいは透明な無着色状態にすることを容易に行うことができる。
【0045】
さらに、カラーパレット100は文書作成者によって任意に表示状態または非表示状態にすることができるため、例えば連続して複数の対象物に着色作業を行いたい場合には、カラーパレット100を常時表示状態とすることにより、効率的に着色作業を行うことができる。
また、カラーパレット100は文書作成者によって、編集画面上の任意の場所に移動させることが容易にできるため、編集作業の邪魔にならない場所にその都度移動させてもよい。
【0046】
さらにまた、カラーパレット100上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、情報表示領域106にカラーナンバーが表示されるため、既に着色された対象物の色がどの色なのかを後から容易に確認することができる。例えば、既に着色された色と同じ色を別の対象物に着色したい場合に、カラーナンバーを参照することによって間違いなく着色作業を行うことができる。
また、クリック選択した対象物に着色された色が半透明のときは、半透明の文字情報が情報表示領域106に表示されるため、文書作成者は対象物が半透明か否かを容易に知ることができ、半透明の色のカラーナンバーも同時に知ることができる。
【0047】
加えて、図形等に着色された、異なる階調の各色は、夫々印刷濃度が異なってモノクロ印刷時に出力されるようにカラーパレット100上の階調設定がなされているため、モノクロ印刷する場合に、印刷物上で色の識別ができるよう文書作成者が特に注意を払って色の選択を行う必要がない。
【0048】
尚、図5に示すカラーパレット100の別の形態として、図9に示すようにカラーパレット100を画面上で展開させると共に、図5で示した情報表示領域106をカラーパレット100と分離独立させ、別ウインドウで表示するようにしてもよい。この情報表示ウインドウ500は、「閉じるボタン」501をクリックすることにより任意に閉じることもできる。
【0049】
上述したようにカラーパレット100も任意に閉じることができるため、文書編集者が任意にカラーパレット100と情報表示ウインドウ500の必要なほうのみを表示するように操作して、編集作業を進めることができる。また、この場合、情報表示ウインドウ500は独立したウインドウであるため、図形に着色された色の色見本、カラーナンバー、半透明情報だけでなく、選択した対象物のサイズ、配置位置、線の太さ等の情報を表示するようにしてもよい。このように構成すれば、文書作成者により多くの情報を提供することができる。
【0050】
また、図5に示すカラーパレット100は、図10に示すように格子状に配列された符号104に示す領域の各色見本とは別に、符号160に示す領域に任意の特徴に沿って予め設定された所定数の色見本を表示するカスタム色見本領域を備えてもよい。このように構成することにより、例えば、文書作成者がよく使う色調の色見本や、会社のCI(corporate identity)に使用する色等、目的に沿った色見本が予め用意してあれば、文書作成作業が効率的に行えるという効果を期待できる。さらには、図11に示すように、前記したカスタム色見本領域160を備えたカラーパレット100と、情報表示ウインドウ500を併せ持った構成とすれば、上述した様々な効果を得ることができる。
尚、上記実施の形態においては、カラーパレット100により着色される対象物は図形の面を例としたが、これは図形の枠線や図形の影や、フォントや、テキストボックスの背景や、テキストボックスの枠線であってもよい。
【0051】
次に、図12乃至図16を用いて本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する文書作成支援方法における第2の実施形態を実行するにあたっては、すでに説明した図1乃至図5に示すハードおよびソフト構成も併用することになるが、図1乃至図5については本発明の第1の実施形態において説明したとおりであるため、その説明は省略する。図12乃至図14は、本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図であり、図15及び図16は前記ウインドウ配列処理のフローを示している。
【0052】
例えばデザインフォームウインドウ300上で一枚のスライドページを編集しているときに、ピクト画像等を挿入したいときには、図2に示すメニュー画面200上でピクト集ボタン208をクリックし、さらにピクト集が収録された図示しない部品ファイルのリストから所望のファイルをマウスクリックで選択する。これにより、図12(a)に示す画面600が展開され、それまでアプリケーションプログラムZ上で最大に展開されていた編集画面のデザインフォームウインドウ300は、図12(a)に示すように、縦幅及び横幅が第1のサイズである所定のサイズに変更されて、第1のエリアとして一点鎖線で示したエリアA1内に配置される。このとき、デザインフォームウインドウ300の左上隅が符号D0で示すエリアA1の第1所定位置の座標に位置するように配置される。
さらに、選択していた部品ファイルが部品ファイルウインドウ400として第2のサイズである所定のウインドウのサイズで開かれて、第2のエリアとして2点鎖線で示したエリアA2内に配置される。このとき、部品ファイルウインドウ400の左上隅が符号P0で示すエリアA2の第1所定位置の座標に位置するように配置される。
【0053】
ここで、例えば符号410で示す図形をスライドページ310に挿入したい場合には、図12(b)に示すように、先ず部品ファイルウインドウ400に表示されている図形410をマウスクリックして選択する。そして、コピーモードの状態で、編集画面のデザインフォームウインドウ300上のスライドページ310の所望の位置までドラッグアンドドロップすることで、スライドページ310上に図形410を配置することができる。
【0054】
また、部品ファイル400の他に、別の部品ファイルをさらにマウスクリックして開いた場合には、図13(a)に示すように部品ファイルウインドウ450として開かれてエリアA2内に配置される。このとき、部品ファイルウインドウ450の左上隅が符号P1で示す座標に位置するように配置される。さらに具体的には、先に開かれていた部品ファイルウインドウ400のタイトルバーだけが表示されるような形で、部品ファイルウインドウ400の上に重なるように配置される。
【0055】
ここで例えば、スライドページ310に図形460を挿入したい場合には、図形460を選択し、コピーモードの状態でスライドページ310上にドラッグアンドドロップすることによって、図形470として配置することができる。
このように、複数の部品ファイルウインドウが編集画面のデザインフォームウインドウ300の向かって右隣位置に重なり合って配列されるように構成されている。
【0056】
また、別のデザインフォームを編集したいときには、図2に示すメニュー画面200上でデザインフォームボタン205をクリックし、さらに図4に示すようなデザインフォームのリストから所望のデザインフォームをマウスクリックで選択する。あるいは、過去に編集した既存のデザインフォームファイルをアプリケーションプログラムZのファイルメニューから参照して選択してもよい。
このように選択された新たなデザインフォームファイルは図13(b)に示すようにデザインフォームウインドウ350として開かれてエリアA1内に配置される。このとき、デザインフォームファイルウインドウ350の左上隅が符号D1で示す座標に位置するように配置される。さらに具体的には、先に開かれていたデザインフォームファイルウインドウ300のタイトルバーだけが表示されるような形で、デザインファイルウインドウ300の上に重なるように配置される。
【0057】
尚、さらに例えば新たな別のデザインフォームを選択して開いた場合には、図14に示すように、夫々のウインドウの左上隅が符号D2、D3、・・・の座標の位置に順次配置される。
文書作成者はこのように複数のデザインフォーム及び部品ファイルを同時に開いておくことができ、編集段階において必要なウインドウをアクティブに切り替えていくことにより効率よく編集作業を行うことができる。
但し、作業効率性を考慮して、デザインフォームウインドウ300は常に各部品ファイルウインドウよりも大きく表示され、同時に開くことができるデザインフォーム及び部品ファイルのファイル数合計は例えば最大10個というように所定の制限値が設けられている。
【0058】
ここで、図12乃至図16を用い、図15及び図16に示すフローに沿って複数の部品ファイルウインドウの配列制御について説明する。先ず、デザインフォームウインドウ300を開いて編集している状態(図15のS1)から、文書作業者が所望の部品ファイルをマウスクリックで選択する(図15のS2)。デザインフォームウインドウ300は所定のサイズに調整され、デザインフォームウインドウ300の左上隅がエリアA1の座標D0に位置するよう自動配置される(図15のS3)。次いで、選択した部品ファイルのウインドウ400は所定のサイズで開かれ、その左上隅がエリアA2の座標P0に位置するよう自動配置される(図15のS4)。
【0059】
この状態で編集作業(図15のS5)を行った後、新たにデザインフォームあるいは部品ファイルを選択して開こうとすると(図16のS6)、該選択したファイルがデザインフォームであるか否かが判断され(図16のS7)、デザインフォームである場合には、編集中のデザインフォームウインドウを閉じるか否かを文書作成者に問うためのウインドウが表示される(図16のS8)。
ここで編集中のデザインフォームを閉じないことを選択すると、ステップS6で選択したファイルを含め、現在開かれているファイル数が所定数、例えば10個よりも少ないか否かが判断される(図16のS9)。
また、ステップS7の判断処理において、ステップS6で選択したファイルがデザインフォームでない場合にも、次にステップS9の判断処理が行われる。
このステップS9の判断処理においては、開かれたファイル数が所定数よりも少なければ、該選択したファイルがデザインフォームか部品ファイルかが判断され(図16のS10)、デザインフォームであれば、そのウインドウの左上隅をエリアA1の座標Dm(mは整数、m++)に位置するように自動配置され(図16のS12)、部品ファイルであれば、そのウインドウの左上隅をエリアA2の座標Pn(nは整数、n++)に位置するように自動配置される(図16のS11)。
また、ステップS8の判断処理において、現在編集中のデザインフォームウインドウを閉じることを選択した場合には、現在編集中のデザインフォームウインドウが閉じられ(編集内容を保存していない場合には、保存するかどうかどうかを文書作成者に問うためのサブウインドウが表示される)、ステップS12の処理へ移るように構成されている。
【0060】
次いで、文書作成者は編集作業を行ったあと(図16のS13)、作業を終了する場合には終了操作をして作業終了し、新たなデザインフォームや部品ファイルを開いて編集作業を継続したい場合には(図16のS14)、ステップS6に示すファイル選択の処理に戻って作業を継続する。
また、ステップS9において、選択したファイルを含め、開いた全てのファイル数が所定数以上であれば、選択したファイルを本当に開くかどうかを選択するための警告ウインドウが表示される(図16のS15)。この警告ウインドウでは文書作成者に対して、開いたファイル数を減らすよう警告し、それでも新たにファイルを開くことを選択すると全てのウインドウが均等に並べられて自動配置される(図16のS16)。尚、この均等配置の処理は不要なデザインフォームや部品ファイルを確認するために表示される処理である。一方、ステップS15において、選択したファイルを開くことをキャンセルすると、ステップS6に戻るよう構成されている。
【0061】
以上のように、本発明に係る文書作成支援方法の第2の実施形態によれば、編集作業を行うデザインフォームや部品ファイルを複数開いても、デザインフォームウインドウと部品ファイルウインドウが重なり合わないよう自動配置される。また、編集作業を行うデザインフォームのウインドウと部品ファイルウインドウの夫々のサイズが作業効率を考慮して自動的に調整されるため、文書作成者は効率よく編集作業を行うことができる。
また、開かれるファイル数の合計が所定数以上になったときには、開いたファイル数が過多であることを警告し、警告を解除することで、開かれている全てのウインドウを重ならないよう均等配置するため、編集作業に不必要なファイルの内容を文書作成者は容易に確認することができる。
【0062】
尚、本発明に係る実施の形態においては、プレゼンテーション用の文書作成支援を例にとりあげて説明したが、本発明の文書作成支援方法はプレゼンテーション用に限定されるものではなく、例えば、報告書等のレポート作成、出版物のための原稿作成にも適用できることは勿論である。
また、本発明の実施の形態においては、本発明に係る文書作成支援方法を実行する文書作成支援プログラムが、PC700のハードディスクに予めインストールされているものであるが、該プログラムは、不揮発性メモリやCD−ROM等の記憶媒体から起動してもよい。また、PC700を図示しないインターネットを介したコンピュータサーバと接続し、該サーバ上で前記文書作成支援プログラムを起動して編集作業をしてもよい。
また、本発明に係る文書作成支援方法が適用される文書作成支援プログラムは、PC700のようなPCにプリインストールされて消費者に提供されてもよいし、CD−ROM等の記録媒体やインターネットを介してダウンロードすることにより提供されてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プレゼンテーション等のための文書を作成する際に、効率的な編集作業を行うことができ、特に着色作業する際に作成者の意向に沿った配色の文書を容易に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書作成支援方法に係る文書作成支援プログラムXがインストールされたPCセットを示す図である。
【図2】本発明の文書作成支援方法に係る文書作成支援プログラムウインドウのメニュー画面を示す図である。
【図3】図2に示したメニュー画面に対して文書作成者が選択操作することによって開かれた文書作成支援プログラムウインドウに示された別のメニュー画面を示す図である。
【図4】図3に示すメニュー画面に対して文書作成者が選択操作することによって開かれた文書作成支援プログラムウインドウに示された別のメニュー画面である。
【図5】本発明の文書作成支援方法に係る第1の実施の形態において、カラーパレットの概略を示す図である。
【図6】着色作業中の文書編集画面を示した図である。
【図7】図5に示したカラーパレット上で色見本を選択したときの状態を示した図である。
【図8】文書編集画面上で、着色した対象物を文書作成者が選択したときの状態と、そのときのカラーパレットの状態との関係を示した図である。
【図9】図5に示したカラーパレットの他の形態を示す図である。
【図10】図5に示したカラーパレットの他の形態を示す図である。
【図11】図5に示したカラーパレットのさらに他の形態を示す図である。
【図12】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図13】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図14】本発明の文書作成支援方法に係る第2の実施の形態において、ウインドウ配列処理を示す図である。
【図15】前記ウインドウ配列処理のフロー図である。
【図16】図15のウインドウ配列処理フローに続いて処理されるフロー図である。
【図17】従来の色の設定を示す概略図である。
【符号の説明】
100 カラーパレット
106 情報表示領域
108 カラーナンバータグ
160 カスタム色見本領域
200 メニュー画面
211 ツールバー
212 カラーパレットボタン
300 デザインフォームウインドウ
400 部品ファイルウインドウ
500 情報表示ウインドウ
C カーソル
Claims (13)
- 文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、
所定数の異なる色調と所定数の階調とが夫々二次元軸のパラメータに設定されることにより、格子状に各色見本が配列表示されるカラーパレットを前記文書作成者の操作によって前記文書の作成画面上に表示する工程と、
前記カラーパレット上の色見本をクリック選択することにより、着色したい対象物に対してクリック選択した色を着色させる工程と
が実行されることを特徴とする文書作成支援方法。 - 前記文書作成者が、前記カラーパレット上の各色見本にマウスカーソルを重ねることにより、前記重ねられた色見本のカラーナンバーを表記したタグウインドウを、前記作成画面上に表示する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の文書作成支援方法。
- 前記カラーパレットは、該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を半透明状態にするための半透明ボタンと、
該カラーパレット上の色見本によって着色された面あるいは線の色を不透明状態にするための塗りつぶしボタンと、
該カラーパレット上の色見本によって着色された面の色を透明の状態にするための塗りつぶしなしボタンと、
該カラーパレット上の色見本によって着色された線の色を透明の状態にするための線なしボタンのいずれかを備え、
該カラーパレット上の色見本によって着色された対象物を選択した状態で、前記夫々のボタンをクリック選択することにより、夫々のボタンに割り当てられた機能が実行される工程を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書作成支援方法。 - 前記文書の作成画面上に表示された前記カラーパレットは、該作成画面上を前記文書作成者によって任意に移動するよう構成され、
前記作成画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して表示指令を入力することで、前記カラーパレットを前記文書の作成画面上に表示させる工程と、
前記カラーパレットが前記作成画面上に表示されている状態において、前記画面上に形成されたヒューマンインタフェイスの表示を利用して非表示指令を入力することで、前記カラーパレットを非表示にする工程と
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文書作成支援方法。 - 前記カラーパレットは少なくとも色見本のカラーナンバーを表示する情報表示領域を含み、
前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記カラーパレット上の該色見本の周囲を枠線表示するとともに、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバー、または、該色見本のカラーナンバー及び該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかを表示する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書作成支援方法。 - 前記カラーパレット上の各色見本によって着色された対象物をモノクロ印刷する印刷工程においては、前記対象物に着色された異なる階調の各色は、夫々印刷濃度が異なって印刷されるように、前記カラーパレット上の各色見本の異なる階調の差分が所定の値以上に設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の文書作成支援方法。
- 前記カラーパレットにおいて、前記格子状に配列された各色見本とは別に、予め設定された所定数の色見本を表示するカスタム色見本領域を備え、前記カスタム色見本領域の色見本は、前記格子状に配列された各色見本と同等の機能を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の文書作成支援方法。
- 前記カラーパレットにおいて、前記情報表示領域は、前記カラーパレットと分離して別々のウインドウとして独立に表示されることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の文書作成支援方法。
- 前記カラーパレットと分離されてウインドウ表示された前記情報表示領域には、前記カラーパレット上の色見本によって着色された対象物をクリック選択することにより、前記情報表示領域に、該色見本のカラーナンバーと、着色される対象物のサイズの情報と、配置位置の情報と、線の太さの情報と、該色見本による着色が半透明着色である旨の情報のいずれかが表示されることを特徴とする請求項8に記載の文書作成支援方法。
- 前記着色される対象物は、図形の面と、該図形の枠線と、該図形の影と、フォントと、テキストボックスの背景と、該テキストボックスの枠線とのいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の文書作成支援方法。
- 文書作成者が任意に選択することによって電子文書を形成するための複数のテンプレートを提供し、文書作成支援を行なう文書作成支援方法であって、
前記文書の作成作業中のディスプレイ画面上に、前記文書作成者によって編集作業が行なわれるデザインフォームのウインドウが開かれた状態から、前記文書作成者が前記複数のテンプレートを含む部品ファイルを選択して開くことにより、前記デザインフォームのウインドウを第1のサイズに調整して前記画面上の第1エリアの第1所定位置に配置する工程と、
前記開かれた部品ファイルのウインドウを第2のサイズに調整して前記画面上の第2エリアの第1所定位置に配置する工程と、
以後、1つ以上の異なるデザインフォームが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第1のサイズに調整して前記第1エリアの夫々の所定位置に順次配置し、1つ以上の異なる部品ファイルが選択されて開かれたときには、そのウインドウを第2のサイズに調整して前記第2エリアの夫々の所定位置に順次配置する工程とを含むことを特徴とする文書作成支援方法。 - 前記開かれるデザインフォーム及び部品ファイルの合計が所定数になったときには、前記画面上の全てのウインドウを重ならないよう均等配置することを特徴とする請求項11に記載の文書作成支援方法。
- 前記請求項1乃至請求項12のいずれかに記載された文書作成支援方法を実行させるためプログラムを収納したことを特徴とする記録媒体。
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