JPH0965448A - 遠隔検針装置 - Google Patents

遠隔検針装置

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JPH0965448A
JPH0965448A JP21226395A JP21226395A JPH0965448A JP H0965448 A JPH0965448 A JP H0965448A JP 21226395 A JP21226395 A JP 21226395A JP 21226395 A JP21226395 A JP 21226395A JP H0965448 A JPH0965448 A JP H0965448A
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JP
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JP21226395A
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Masayoshi Shimoe
政義 下江
Morishige Akagi
盛成 赤木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検針端末器と計量端末器の間を一対の通信線
によるカレントループで接続し、信号の通信によりカレ
ントループの接続が正常でない場合の検出を可能にした
遠隔検針装置を得る。 【解決手段】 検針端末器1の送信回路12からの発呼
信号によりカレントループ3に信号電流を流し、この信
号電流の通電有無を上記検針端末器1の受信回路14に
おいて判別し、信号電流の通電が無い場合は上記検針端
末器1と計量端末器2の間の接続不良として所定の処理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力、ガス、水
道等の使用量を計量する計量端末器と、この計量端末器
の計量値を検針する検針端末器を備えた遠隔検針装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、例えば平成3年度電気学会電力
・エネルギー部門大会において発表された従来の遠隔検
針装置を示す「自動検針システムと電力メータのインタ
ーフェイス」の全体構成図であり、また、この発明の基
礎となる構成図である。図において、1は検針端末器、
2は計量端末器であり、両端末器1,2は一対(2本)
の通信線3a,3bで接続されるが、通常、両端末器
1,2は近接して設置される。4はセンター側端末器で
あり、それぞれ個別のアドレス番号を持つ複数の検針端
末器1と通信回線により接続されている。5は中央制御
装置であり、センター側端末器4により各計量端末器2
で計量されたデータを検針端末器1を介して収集し、こ
れを中央制御装置5に伝送するように検針指令を発信す
る。収集伝送された計量データは中央制御装置5におい
て集計処理される。6は通信線3a,3bに直流電圧を
供給する通信電源である。DT,SGは通信線3a,3
bの極性、7は通信電流制限用の抵抗器である。上記に
おいて、通信電源6と通信線3a,3b及び後述のフォ
トカプラを直列に接続してカレントループ3が形成され
ている。
【0003】11は検針端末器1の送信フォトカプラで
あり、検針端末器送信回路12で生成されたシリアル信
号をカレントループ3へ信号電流Iaとして伝播させ
る。13は検針端末器1の受信フォトカプラであり、カ
レントループ3を流れる信号電流を読取り、検針端末器
受信回路14へ伝達する。15はセンター側端末器4と
の通信インターフェイスである。21は計量端末器2の
受信フォトカプラであり、カレントループ3の信号電流
を読取り、計量端末器受信回路22へ信号を伝達する。
23は送信フォトカプラであり、計量部(例えば電力量
計)25からの計量データを、計量端末器送信回路24
でシリアル信号に生成してカレントループ3へ信号電流
として伝播させる。
【0004】従来の遠隔検針装置は上記のように構成さ
れており、この構成における送受信時の各フォトカプラ
11,13,21,23の送受信波形を図14に示す。
即ち、例えば検針端末器1により計量端末器2の電力量
を検針する場合、検針端末器送信回路12は送信フォト
カプラ11を所定時間T1 オン状態にすることにより、
通信電源6の正極から通信電流制限用の抵抗器7を介し
てDT端子間の通信線3aを通じて電流Iaを流す。こ
の場合、計量端末器2の送信フォトカプラ23は常時オ
ンの状態になされているので、電流Iaは計量端末器2
の受信フォトカプラ21を作動させて送信フォトカプラ
23からSG端子を経由して通信線3bに流れる。この
ときの通電波形は図14(イ)のT1 の時間で示す波形
のようになる。なお、T2 は後述のように計量端末器2
から応答文を受信するために送信フォトカプラ11をオ
ン状態に維持する時間を示す。
【0005】計量端末器受信回路22は受信フォトカプ
ラ21ガ所定時間(T1 )連続のオン状態を確認する
と、通信開始と判断して検針端末器1からの指令文を受
けるように待機する。この状態において、検針端末器送
信回路12は短いオンオフパルスの組み合わせからなる
指令文を、送信フォトカプラ11、受信フォトカプラ2
1を介して図14(イ)(ロ)のように計量端末器受信
回路22へ伝送する。計量端末器受信回路22は指令文
を判読して計量端末器送信回路24へ送る。計量端末器
送信回路24は図14(ハ)に示すように、指令文に対
応する計量データ等の応答文を長短オンオフパルスの組
み合わせに編集して、送信フォトカプラ23から受信フ
ォトカプラ13を介して検針端末器受信回路14へ伝達
する。これを検針端末器受信回路14では図14(ニ)
に示すように受信する。なお、上記の指令文及び応答文
は、通常、JIS−X5002「基本データ伝送制御手
順」に定められた電文構成による。従って、電文は送信
開始信号(STX)で始まり、送信終了信号(ETX.
BCC)により終了する。
【0006】上記指令文及び応答文の送信に際し、カレ
ントループ3を確保するために送信フォトカプラ11は
検針端末器受信回路14が送信終了信号(ETX.BC
C)を受けるまでの時間(T2 )の間オン状態を持続す
るようになされている。この状態において、検針端末器
1内の受信フォトカプラ13を通して検針端末器受信回
路14は計量端末器送信回路24からの長短オンオフパ
ルスの組み合わせの応答文を受信し、これを判読してセ
ンター側端末器4へ送信できる形態に変換し、通信イン
ターフェイス15を介してセンター側端末器4へ送信す
る。このようにして一連の送受信動作が終了するが、検
針端末器送信回路12は計量端末器送信回路24からの
応答文の送信終了信号(ETX.BCC)を受けて、送
信フォトカプラ11をオフにして初期の状態に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の遠
隔検針装置では、計量端末器2の新規設置の際に、カレ
ントループ3が正常に接続されたか否かを確認するため
に、カレントループ3に電流計を接続して、検針端末器
1の送信フォトカプラ11をオンにして電流計の振れか
ら接続の良否を確認していた。また、検針端末器1から
の発呼しかできないので、計量端末器2の新規設置、保
守等において、計量端末器2の保有する情報を計量端末
器2から任意に発呼してセンター側端末器4へ送信する
ことができなかった。
【0008】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、検針端末器1と計量端末器2の
間のカレントループ3の接続が正常でない場合の検出を
可能にする遠隔検針装置を提供する。また、計量端末器
2からの発呼が可能な遠隔検針装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遠隔検針
装置においては、検針端末器と計量端末器のそれぞれの
スイッチング素子と電流検出素子が直列接続のカレント
ループになるように検針端末器と計量端末器を2本の通
信線で接続し、検針端末器の送信回路からの発呼信号に
よりカレントループに信号電流を流し、この信号電流の
通電有無を検針端末器の受信回路において読取りするこ
とにより、上記信号電流の通電が無い場合は検針端末器
と計量端末器の間の接続不良として所定の処理を行うよ
うに構成したものである。
【0010】また、検針端末器内においてカレントルー
プに電圧検出用抵抗器を設け、この電圧検出用抵抗器に
発生する電圧を検出する電圧検出回路を備え、検針端末
器の送信回路からの信号によりカレントループに発呼信
号電流を流したとき、電圧検出回路に電圧が発生しない
ときは、計量端末器の間の接続不良として所定の処理を
行うように構成したものである。
【0011】さらに、検針端末器はチェックパルス電流
を発呼信号として自己のスイッチング素子からカレント
ループに送出するチェックパルス送出手段と、カレント
ループを流れるチェックパルス電流を電流検出素子を介
して監視するチェックパルス監視手段を有し、計量端末
器は検針アドレス及び計量データなどの信号を送出する
前に、自己のスイッチング素子を第一の所定時間オフに
する発呼通知手段を備えることにより、検針端末器は上
記チェックパルス電流が上記第一の所定時間検出されな
いときは、上記計量端末器からの検針アドレス及び計量
データなどの信号を受信する体制を整えるように構成し
たものである。
【0012】さらにまた、チェックパルス監視手段が第
一の所定時間よりも長い第二の所定時間以上チェックパ
ルス電流を検出しなかったときは、検針端末器と上記計
量端末器の間の接続不良であることを検知して所定の処
理を行うように構成したものである。
【0013】また、計量端末器が自己のスイッチング素
子から送出した発呼電流信号を自己の電流検出素子が検
知できない場合に、検針端末器との間の接続不良である
ことを検知して所定の処理を行うように構成したもので
ある。
【0014】さらに、計量端末器の電流検出素子とスイ
ッチング素子の回路に対し、発呼スイッチング素子と直
流電源とダイオードを直列接続した回路を並列に接続
し、上記検針端末器はスイッチング素子と電流検出素子
の回路に対し、発呼電流検出素子とダイオードを直列接
続した回路を並列に接続し、上記発呼スイッチング素子
からの電流信号を上記発呼電流検出素子が検出したとき
は、上記検針端末器が上記計量端末器からの電流信号を
受信する体制を整えるように構成したものである。
【0015】さらにまた、計量端末器の電流検出素子と
スイッチング素子の回路に対し、発呼スイッチング素子
と直流電源とダイオードを直列接続した回路を並列に接
続し、上記検針端末器はスイッチング素子と電流検出素
子の回路に対し、発呼電流検出素子とダイオードを直列
接続した回路を並列に接続し、上記発呼スイッチング素
子からの電流信号を上記発呼電流検出素子が検出したと
きは、上記検針端末器が上記計量端末器からの電流信号
を受信する体制を整えるように構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態である遠隔
検針装置の全体構成図である。この場合、ハードウエア
の構成は前記従来装置と同一であるため説明を省略す
る。この発明の遠隔検針装置は、次のように動作する。
先ず、検針端末器1の処理動作を図2のタイミング波形
図に基づいて説明する。検針端末器送信回路12から送
信フォトカプラ11をオンにして、カレントループ3に
図2の(イ)に示すようなチェックパルスを発呼信号電
流として送出する。このとき、計量端末器2の送信フォ
トカプラ23は(ハ)に示すように導通状態である。従
って、発呼信号電流は計量端末器2の受信フォトカプラ
21を通してカレントループ3を流れ、(ニ)に示すよ
うに検針端末器1の受信フォトカプラ13により検出さ
れる。しかし、検針端末器受信回路14では受信フォト
カプラ13を監視しており、検針端末器送信回路12が
送信フォトカプラ11をオンにしたタイミングで受信フ
ォトカプラ13が発呼信号電流を検出できないときは、
カレントループ3が未導通であると判断する。即ち、通
信線3a,3bの未接続、あるいはカレントループ3の
断線などの異常と判断し、検針端末器受信回路14に組
み込まれている異常処理手段が異常処理をして、通信イ
ンターフェイス15を介して中央制御装置5へ通報す
る。このように、計量端末器2の新規設置の際に、計量
端末器2側から試験発呼させることができるので、カレ
ントループ3の良否の検出を可能にする。
【0017】上記の動作において、検針端末器1と計量
端末器2の関係を図3のフローチャートに基づいて説明
する。先ず、検針端末器1の送信フォトカプラ11をオ
ンにしてカレントループ3にチェックパルスを発呼信号
電流として送出する。これをステップ101に示す。計
量端末器2の送信フォトカプラ23は常に導通状態にな
されているので、カレントループ3が正常ならばステッ
プ102に示すように受信フオトカプラ21がオンす
る。従って、検針端末器1の受信フオトカプラ13がチ
ェックパルスを読取って、ステップ103に示すように
検針端末器受信回路14がチェックパルス受信有りと判
断する。この判断に基づいて、ステップ104ないしス
テップ108のように計量データの検針が行われる。も
し、ステップ103においてチェックパルス受信無しと
判断された場合は、異常処理を行うようになされる。上
記のようにして、カレントループ3の良否の検出がなさ
れるが、チェックパルスは、図14の従来装置のよう
に、連続した電流であっても良否の検出が可能である。
なお、上記の異常処理は、自己のアドレス番号と異常内
容を中央制御装置5へ送信して、集計処理の中止あるい
は警報信号の出力などを行うものである。また、フロー
チャートにおいて示した破線は、検針端末器1と計量端
末器2の動作が関係するタイミングを示すものである。
【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、カ
レントループ3に対しチェックパルスとして発呼信号電
流を送出して、この信号電流の有無によりカレントルー
プ3の接続を判断するようになされている。これに対
し、この実施の形態では、信号電流の有無を電圧により
判断するようになされたものである。即ち、図4はこの
実施の形態の装置の全体構成図であり、図において、1
〜7、11〜15、21〜25、は上記実施の形態1と
同一のものであるためその説明を省略する。19は抵抗
器7の両端の電圧を検出する電圧検出回路である。上記
構成において、カレントループ3に対しチェックパルス
として発呼信号電流を送出した場合、この電圧検出回路
19が電圧を検出すればカレントループ3が正常、電圧
を検出できない場合は異常と判断する。この関係を図5
のフローチャートに示すと、ステップ203において抵
抗器7の両端の電圧有無を判断する以外の各ステップ2
01〜208は実施の形態1と同様である。
【0019】実施の形態3.この実施の形態は、検針端
末器1と計量端末器2の動作のタイミングを適切にする
ための手段を備えたものである。この場合、ハードウエ
アの構成は前記実施の形態1(図1)と同一であるため
その説明を省略する。この実施の形態の遠隔検針装置は
上記構成において次のように動作する。先ず、検針端末
器1及び計量端末器2の処理動作を図6のタイミング波
形図に基づいて説明すると、最初、カレントループ3に
対しチェックパルスとして発呼信号電流を送出し、この
信号電流の有無によりカレントループ3の接続の良否を
判断する構成は実施の形態1と同様である。即ち、
(ニ)に示すように検針端末器1の受信フォトカプラ1
3によりチェックパルスが読取りされればカレントルー
プ3は正常である。カレントループ3が正常であれば、
続いて、検針端末器受信回路14では所定時間T3 以上
チェックパルスとしての発呼信号電流が途切れた場合、
検針端末器1と計量端末器2の間で通信がなされる合図
として両端末器1,2が計量データの送受信の準備を行
う。
【0020】なお、計量データの送受信は、検針端末器
1からの検針指令により始まるものであり、前記従来装
置で説明したように、検針端末器1の送信フォトカプラ
11をT1 時間連続オンにして、検針指令文を計量端末
器2に伝送することから始まる。この関係は図6,図7
では省略する。検針指令文を受けた計量端末器2は、図
6の(ハ),(ニ)に示すように、所定時間T4 のタイ
ミングをとって、検針端末器1と計量端末器2の処理タ
イミングを合わせる。その後、計量データ等の応答文を
伝送するようになされている。
【0021】この動作について、検針端末器1と計量端
末器2の関係を図7のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップ301と302は実施の形態1におけるス
テップ101と103のように、カレントループ3の良
否の検出を行う。ステップ303では、所定時間T3 を
検出するためのチェックパルスの送出を行う。このチェ
ックパルスを受けて、ステップ304,305,306
により、計量端末器2の送信フォトカプラ23がオフさ
れる。ステップ307,308,309では、この送信
フォトカプラ23のオフを監視して、所定時間T3 以上
ならばステップ310に示すように検針端末器1の送信
フォトカプラ11を連続オンする。次に、ステップ31
1,312に示すように、所定時間T4 のタイミングを
とった後にステップ313,314のように計量データ
などのデータ文の送受信がなされ、検針端末器1が受信
完了のETX,BCC信号をうけると、ステップ303
の初期の状態に戻る。この構成によれば、カレントルー
プ3の良否の検出を行うと共に、検針端末器1が適切に
受信できる状態のときに、計量端末器2側から任意に発
呼して計量データなどの情報を、検針端末器1を経由し
て中央制御装置5へ伝送できる。
【0022】実施の形態4.上記実施の形態3において
は、検針端末器1と計量端末器2とを使用中において、
カレントループ3に異常が生じて、所定時間T3 以上の
チェックパルスとしての発呼信号電流が途切れた場合
は、カレントループ3が異常でありながら、検針端末器
1と計量端末器2の間で通信がなされる合図として両端
末器1,2が計量データの送受信の準備を行うことにな
る。これに対し、この実施の形態では、検針端末器1及
び計量端末器2がそれぞれ異常処理できるようにする。
なお、ハードウエアの構成は前記実施の形態1(図1)
と同一であるためその説明を省略する。先ず、検針端末
器1及び計量端末器2の処理動作を図8のタイミング波
形図に基づいて説明する。最初、カレントループ3に対
しチェックパルスとして発呼信号電流を送出し、この信
号電流の有無によりカレントループ3の接続の良否を判
断する構成は実施の形態1及び実施の形態3と同様であ
る。また、カレントループ3が正常であれば、続いて、
検針端末器受信回路14では所定時間T3 以上チェック
パルスとしての発呼信号電流が途切れた場合、検針端末
器1と計量端末器2の間で通信がなされる合図として両
端末器1,2が計量データの送受信の準備を行う。さら
に、所定時間T4 のタイミングをもつことにより、検針
端末器1と計量端末器2の処理タイミングを合わせ、そ
の後、計量データ等の応答文を伝送するようになされた
構成は上記実施の形態3と同様である。
【0023】上記のように、正常な動作が行われている
とき、カレントループ3に異常が生じて、所定時間T3
以上のチェックパルスとしての発呼信号電流が途切れた
場合について説明する。この場合、検針端末器1の送信
フォトカプラ11からチェックパルスとしての発呼信号
電流が送出され、所定時間T3 以上経過しても検針端末
器受信回路14ではチェックパルスを検出できず、計量
データ等の応答文の伝送も無い場合異常処理を行うよう
になされている。一方、計量端末器2は、所定時間T3
以上経過し、さらに、所定時間T4 のタイミングをとっ
た後において、カレントループ3に通電が無い場合、計
量端末器2自信が異常処理を行うようになされている。
【0024】この動作について、検針端末器1と計量端
末器2の関係を図9のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップ401と402は実施の形態1におけるス
テップ101と103のように、カレントループ3の良
否の検出を行う。ステップ403では、所定時間T3 を
検出するためのチェックパルスの送出を行う。このチェ
ックパルスを受けて、ステップ404,405,406
により、計量端末器2の送信フォトカプラ23がオフさ
れる。ステップ407,408,409では、この送信
フォトカプラ23のオフを監視して、所定時間T3 以上
ならばステップ410に示すように検針端末器1の送信
フォトカプラ11を連続オンする。次に、ステップ41
1,412に示すように、所定時間T4 のタイミングを
とった後に、ステップ413,414に示すように、カ
レントループ3に通電が有るか無いかを判断し、通電が
有れば実施の形態3と同様に、ステップ414,415
のように計量データなどのデータ文の送受信がなされ、
検針端末器1が受信完了のETX,BCC信号をうける
と、ステップ403の初期の状態に戻る。ステップ41
3,414において通電が無い場合は、検針端末器1と
計量端末器2はそれぞれ独自に異常処理を行うようにな
されている。これにより、計量端末器2の新規設置の際
に、計量端末器2側でカレントループ3の良否の検出が
できる。
【0025】実施の形態5.上記実施の形態1〜4にお
いては、検針端末器1または計量端末器2のいずれかが
発呼中は他方は受信専用となり、また、発呼準備を知ら
せる事前通信が必要であったので通信効率が低かった。
この実施の形態はカレントループ3はそのままで、双方
向同時通信が可能な遠隔検針装置を提供するものであ
る。図10はこの実施の形態の装置の全体構成図であ
り、図11はタイミング波形図、図12はフローチャー
トである。図において、1〜7、11〜15、21〜2
5は上記実施の形態1と同一のものであるためその説明
を省略する。16は検針端末器1の発呼検出フォトカプ
ラ、17は通信電源6からの通信電流を阻止するための
ダイオードである。26は発呼用電源、27は計量端末
器送信回路24から発呼信号を送出するための発呼フォ
トカプラ、28は通信電流を阻止するためのダイオード
である。30は計量端末器2の側から発呼信号を発信す
る場合の発呼開始スイッチである。上記において、発呼
検出フォトカプラ16とダイオード17は、送信フォト
カプラ11と受信フォトカプラ13の回路に並列接続さ
れたいる。また、発呼フォトカプラ27とダイオード2
8は、受信フォトカプラ21と送信フォトカプラ23の
回路に並列接続されたいる。
【0026】次に動作について説明する。最初、カレン
トループ3に対しチェックパルスとして発呼信号電流を
送出し、この信号電流の有無によりカレントループ3の
接続の良否を判断する構成は実施の形態1及び実施の形
態3と同様であるため、図示及び説明を省略する。カレ
ントループ3が正常であることを確認した状態におい
て、先ず、計量端末器2が発呼する場合は、発呼開始ス
イッチ30をオンした後に、任意に計量端末器送信回路
24から発呼フォトカプラ27を図11(イ)に示すよ
うにオンにする。このオンを図12のフローチャートで
はステップ501に示す。これにより、発呼用電源26
→発呼フォトカプラ27→ダイオード28→SG端子→
発呼検出フォトカプラ16→ダイオード17→DT端子
→発呼用電源26の閉回路が形成され、発呼検出フォト
カプラ16は(ロ)に示すように計量端末器2が発呼し
ようとすることを検知する(ステップ502)。これを
受けて、検針端末器送信回路12は図11(ハ)に示す
ように送信フォトカプラ11を連続通電状態にする(ス
テップ503)。
【0027】そして、計量端末器送信回路24は、所定
時間(T5 )送信フォトカプラ23をオンにする(ステ
ップ504)。このとき、送信フォトカプラ11が連続
通電状態になっていれば、計量端末器受信回路22は計
量端末器送信回路24からからの所定時間(T5 )内に
通電を検知するとカレントループ3が確保されたと判断
して、計量端末器送信回路24から送信フォトカプラ2
3を通してデータ伝文を送信する(ステップ505〜5
07)。計量端末器送信回路24はデータ伝文の送信が
完了すると、送信フォトカプラ23をオンにして初期状
態に戻る。検針端末器送信回路12は検針端末器受信回
路14がデータ伝文を受信し(ステップ508)、送信
フォトカプラ23からの送信終了信号(EXT,BC
C)を確認すると(ステップ509)、送信フォトカプ
ラ11の連続通電状態を止めて(ステップ510)初期
状態に戻る。なお、検針端末器1から計量端末器2への
指令文の伝達は、前記従来装置における動作と同様であ
るので説明を省略する。また、この実施の形態におい
て、計量端末器2への指令文の伝達のためにカレントル
ープ3に流れる電流は、ダイオード17及びダイオード
28により、発呼フォトカプラ27と発呼検出フォトカ
プラ16には影響を与えないように構成されている。
【0028】実施の形態6.この実施の形態も上記実施
の形態5と同様に双方向同時通信が可能な遠隔検針装置
を提供するものである。図13はこの実施の形態の装置
の全体構成図である。図において、1〜7、11、1
2、14〜17、21〜26、28は上記実施の形態5
と同様のものであるためその説明を省略する。18はダ
イオードであり、発呼用電源26→SG端子→発呼検出
フォトカプラ16→ダイオード17→DT端子のループ
電流が送信フォトカプラ11へ逆流しないように阻止す
る。29は同様に受信フォトカプラ21へ逆流しないよ
うに阻止するダイオードである。30は計量端末器2の
側から発呼信号を発信する場合の発呼開始スイッチであ
る。
【0029】上記の構成において、検針端末器1の側の
通信電源6、送信フォトカプラ11から見たダイオード
18→DT端子→受信フォトカプラ21→SG端子のカ
レントループ3は常に閉回路が確保されており、送信フ
ォトカプラ11のオン電流を任意の時に受信フォトカプ
ラ21へ通電することができる。また、計量端末器2の
側の発呼用電源26、送信フォトカプラ23から見たダ
イオード28→SG端子→発呼検出フォトカプラ16→
DT端子のカレントループも常に閉回路が確保されてい
る。従って、送信フォトカプラ11のオン・オフに影響
されずに送信フォトカプラ23のオン電流を発呼検出フ
ォトカプラ16で検出できる。以上のようにカレントル
ープが独立しているため双方向同時通信が可能である。
【0030】上記各実施の形態においてカレントループ
には、送受信回路とカレントループを絶縁分離するため
にフォトカプラを用いているが、絶縁分離する必要のな
い装置においては、送信用にはトランジスタあるいはサ
イリスタを用いたスイッチング素子を、また、受信用に
は同様にトランジスタあるいはサイリスタを用いた電流
検出素子を用いて構成しても同様の効果を有する遠隔検
針装置が得られる。
【0031】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、検針端末器と計量端末器とを一対の通信
線でカレントループに接続した遠隔検針装置で、カレン
トループの接続良否の検出が簡単にできる。この場合、
構成によっては計量端末器側からの発呼信号によっても
検出が可能であり、さらに、双方向同時通信が可能な遠
隔検針装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明及び従来の遠隔検針装置を示す全体
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に基づくタイミング
波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に基づくフローチャ
ートである。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す装置の全体構
成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に基づくフローチャ
ートである。
【図6】 この発明の実施の形態3に基づくタイミング
波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に基づくフローチャ
ートである。
【図8】 この発明の実施の形態4に基づくタイミング
波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に基づくフローチャ
ートである。
【図10】 この発明の実施の形態5を示す装置の全体
構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に基づくタイミン
グ波形図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に基づくフローチ
ャートである。
【図13】 この発明の実施の形態6を示す装置の全体
構成図である。
【図14】 従来の遠隔検針装置に基づくタイミング波
形図である。
【符号の説明】
1 検針端末器、2 計量端末器、3 カレントルー
プ、4 センタ側端末器、5 中央制御装置、6 通信
電源、7 抵抗器、11 送信フォトカプラ、12 検
針端末器送信回路、13 受信フォトカプラ、14 検
針端末器受信回路、15 通信インターフェイス、16
発呼検出フォトカプラ、17 ダイオード、19 電
圧検出回路、21 受信フォトカプラ、22 計量端末
器受信回路、23 送信フォトカプラ、24 計量端末
器送信回路、25 計量部、26 発呼電源、27 発
呼フォトカプラ、28,29 ダイオード。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央制御装置からの検針指令及び検針ア
    ドレスなどの信号に対応する発呼信号をスイッチング素
    子を介して送出するようになされた送信回路と、検針ア
    ドレス及び計量データなどの信号を電流検出素子を介し
    て受信して上記中央制御装置に送出するようになされた
    受信回路とを有する検針端末器、上記検針端末器から送
    出される発呼信号を電流検出素子を介して受信するよう
    になされた受信回路と、この受信回路が受信した信号に
    対応して検針アドレス及び計量データなどの信号をスイ
    ッチング素子を介して送出するようになされた送信回路
    とを有する計量端末器、上記検針端末器と計量端末器の
    それぞれのスイッチング素子と電流検出素子が直列接続
    のカレントループになるように上記検針端末器と計量端
    末器を接続する通信線を備え、上記検針端末器の送信回
    路からの発呼信号により上記カレントループに信号電流
    を流し、この信号電流の通電の有無を上記検針端末器の
    受信回路において判別し、上記信号電流の通電が無い場
    合は上記検針端末器と上記計量端末器の間の接続不良と
    して所定の処理を行うように構成したことを特徴とする
    遠隔検針装置。
  2. 【請求項2】 検針端末器内においてカレントループに
    電圧検出用抵抗器を設けると共に、この電圧検出用抵抗
    器に発生する電圧を検出する電圧検出回路を備え、上記
    検針端末器の送信回路からの信号により上記カレントル
    ープに発呼信号電流を流したとき、上記電圧検出回路に
    電圧が発生しない場合は、計量端末器との間の接続不良
    であることを検知して所定の処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔検針装置。
  3. 【請求項3】 検針端末器はチェックパルス電流を発呼
    信号として自己のスイッチング素子からカレントループ
    に送出するチェックパルス送出手段と、上記カレントル
    ープを流れるチェックパルス電流を電流検出素子を介し
    て監視するチェックパルス監視手段を有し、計量端末器
    は検針アドレス及び計量データなどの信号を送出する前
    に、自己のスイッチング素子を第一の所定時間オフにす
    る発呼通知手段を備えることにより、検針端末器は上記
    チェックパルス電流が上記第一の所定時間検出されない
    ときは、上記計量端末器からの検針アドレス及び計量デ
    ータなどの信号を受信する体制を整えるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の遠隔検針装置。
  4. 【請求項4】 チェックパルス監視手段が第一の所定時
    間よりも長い第二の所定時間以上チェックパルス電流を
    検出しなかったときは、検針端末器と上記計量端末器の
    間の接続不良であることを検知して所定の処理を行うよ
    うに構成したことを特徴とする請求項3記載の遠隔検針
    装置。
  5. 【請求項5】 計量端末器が自己のスイッチング素子か
    ら送出した発呼電流信号を自己の電流検出素子が検知で
    きない場合に、検針端末器との間の接続不良であること
    を検知して所定の処理を行うように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の遠隔検針装置。
  6. 【請求項6】 中央制御装置からの検針指令及び検針ア
    ドレスなどの信号に対応する発呼信号をスイッチング素
    子を介して送出するようになされた送信回路と、検針ア
    ドレス及び計量データなどの信号を電流検出素子を介し
    て受信して上記中央制御装置に送出するようになされた
    受信回路とを有する検針端末器、上記検針端末器から送
    出される発呼信号を電流検出素子を介して受信するよう
    になされた受信回路と、この受信回路が受信した信号に
    対応して検針アドレス及び計量データなどの信号をスイ
    ッチング素子を介して送出するようになされた送信回路
    とを有する計量端末器、上記検針端末器と計量端末器の
    それぞれのスイッチング素子と電流検出素子が直列接続
    のカレントループになるように上記検針端末器と計量端
    末器を接続する通信線、上記計量端末器の電流検出素子
    とスイッチング素子の回路に対して並列接続された発呼
    スイッチング素子と直流電源とダイオードの直列接続回
    路、上記検針端末器のスイッチング素子と電流検出素子
    の回路に対して並列接続された発呼電流検出素子とダイ
    オードの直列接続回路を備え、上記発呼スイッチング素
    子からの電流信号を上記発呼電流検出素子が検出したと
    き、上記検針端末器が上記計量端末器からの電流信号を
    受信する体制を整えるよう構成されたことを特徴とする
    遠隔検針装置。
  7. 【請求項7】 中央制御装置からの検針指令及び検針ア
    ドレスなどの信号に対応する発呼信号をスイッチング素
    子を介して送出するようになされた送信回路と、検針ア
    ドレス及び計量データなどの信号を電流検出素子を介し
    て受信して上記中央制御装置に送出するようになされた
    受信回路とを有する検針端末器、上記検針端末器から送
    出される発呼信号を電流検出素子を介して受信するよう
    になされた受信回路と、この受信回路が受信した信号に
    対応して検針アドレス及び計量データなどの信号をスイ
    ッチング素子を介して送出するようになされた送信回路
    とを有する計量端末器、上記検針端末器と計量端末器の
    スイッチング素子と電流検出素子はそれぞれの端末器内
    で並列接続され、且つこの並列接続の回路が互に直列接
    続されてカレントループになるように上記検針端末器と
    計量端末器を接続する通信線を備え、上記検針端末器の
    スイッチング素子と上記計量端末器の電流検出素子によ
    り第一の検針回路を形成し、上記検針端末器の電流検出
    素子と上記計量端末器のスイッチング素子により第二の
    検針回路を形成すると共に、上記第一の検針回路と第二
    の検針回路において双方向同時通信ができるよう構成さ
    れたことを特徴とする遠隔検針装置。
JP21226395A 1995-08-21 1995-08-21 遠隔検針装置 Pending JPH0965448A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009159649A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Hitachi Ltd 蓄電装置制御システム及びそれを用いた鉄道車両
JP2021121083A (ja) * 2020-01-31 2021-08-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガス保安装置の通信回路
JP2021179695A (ja) * 2020-05-11 2021-11-18 東京瓦斯株式会社 データ記録装置

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