JPH0964153A - 半導体ウェハのチップ位置認識方法 - Google Patents

半導体ウェハのチップ位置認識方法

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JPH0964153A
JPH0964153A JP24062795A JP24062795A JPH0964153A JP H0964153 A JPH0964153 A JP H0964153A JP 24062795 A JP24062795 A JP 24062795A JP 24062795 A JP24062795 A JP 24062795A JP H0964153 A JPH0964153 A JP H0964153A
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semiconductor chip
shot
line width
coordinate
semiconductor
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JP24062795A
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Isao Mita
勲 三田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 位置測定対象の半導体チップの複数ポイン
トの線幅管理パターンの測定を一度で可能にする。 【解決手段】 スクライブ・ラインを介して行列方向に
形成された半導体チップと、各半導体チップ毎にスクラ
イブ・ライン上に位置して形成された複数の線幅管理パ
ターンを有する半導体ウェハ内の半導体チップの位置を
認識する方法において、オーバラップ量19を加算した
ショット・サイズ18を半導体チップの1ショット領域
として設定し、このショット・サイズ18内座標の原点
16から測定したい任意のポイントに移動した時のステ
ップ量がショット・サイズ18以内にある場合は隣接す
る半導体チップの線幅管理パターンが存在しても同一シ
ョット内の半導体チップAとして認識し、ステップ量が
オーバラップ量を加算したショット・サイズ以上の場合
は隣接する半導体チップとして認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハに形
成されている複数の半導体チップのそれぞれの位置を1
ショット毎に測長SEM(走査型電子顕微鏡)で認識で
きるようにした半導体ウェハのチップ位置認識方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】測長SEMを用いて半導体ウェハに形成
されている複数の半導体チップの微細パターンの線幅の
測定や、あるいはこの半導体チップの製造処理過程に使
用されるマスク・パターンの線幅の測定を行うには、S
EMから放射される電子ビームで半導体ウェハに形成さ
れている複数の半導体チップの表面を走査し、このSE
Mの電子ビームの走査による各半導体チップの表面から
発生する反射電子または2次電子の信号を画像処理し、
この画像データからパターンの線幅や間隔、チップのパ
ターン位置などを測定し、露光量、現像条件、エッチン
グ条件などのプロセスパラメータ管理や、製品の寸法管
理を行っている。
【0003】そこで、1ショット毎に半導体ウェハ内の
各半導体チップの位置を認識するようにしているが、近
時より一層の半導体チップの微小化、高集積回路化が進
み、それに呼応して光リソグラフィの微細化を招来する
に至っている。これらの微細化により、レンズの解像度
等の性能や、レチクル精度の高精度化も要求され、レン
ズやレチクル精度に起因した露光フィールド(以下、シ
ョットという)内の線幅管理パターンのばらつきに起因
した半導体チップ位置の誤認識が生じてくる。したがっ
て、このようなショット内の線幅のばらつきの低減も重
要な課題の一つとして挙げられる。
【0004】また、パターンの線幅管理に際しては、正
確さを期するために、半導体チップのセンタに形成した
1つのダミー用線幅管理パターンに加えて、半導体チッ
プ周辺の複数箇所形成したダミー用線幅管理パターンを
含めて管理する必要がある。通常、半導体チップ周辺の
線幅管理パターンは、半導体ウェハにおける各隣接する
半導体チップ間に形成されたスクライブ・ライン上に配
置されている。半導体ウェハに可及的に多くの半導体チ
ップを形成する必要性から、スクライブ・ラインの幅も
必然的に制約を受けることになる。
【0005】その結果、互いに隣接する半導体チップの
線幅管理パターンは同一スクライブ・ライン上に配置さ
れている。この場合、測長SEMでどの位置の半導体チ
ップの位置測定を行っているのかの判断がしにくい。図
4は、半導体ウェハ上に形成された半導体チップのうち
の任意の4個の半導体チップを取り出して拡大して示し
たものであり、ショット配列2×2の場合を示してい
る。この4個の半導体チップA〜Dのうちの半導体チッ
プAとDの線幅管理パターンは説明の都合上、黒く塗り
つぶして示す線幅管理パターン1a〜1eと2a〜2e
を用い、半導体チップBとCは、斜線を施して示す線幅
管理パターン2a〜3eと4a〜4eを用いて同一スク
ライブ・ライン上に配置されている。
【0006】すなわち、半導体チップAの線幅管理パタ
ーン1bと半導体チップBの線幅管理パターン1dとが
同一スクライブ・ライン1L上に配置され、この同一ス
クライブ・ライン1L上には、さらに半導体チップCの
線幅管理パターン4bと半導体チップDの線幅管理パタ
ーン2cとが配置されている。同様にして、スクライブ
・ライン2Lには、半導体チップAの線幅管理パターン
1dと半導体チップCの線幅管理パターン4aが配置さ
れているとともに、半導体チップBの線幅管理パターン
3dと半導体チップDの線幅管理パターン2aとが配置
されている。
【0007】ところで、一般にレジスト線幅及びコンタ
クト・ホール径の測定には前述の測長SEMが用いられ
るが、この測長SEMによる測定に際しては、ショット
・サイズとSEMアライメント・マークとから所定寸法
シフトさせた位置を原点を設定し、このショット内で線
幅管理パターンを測定するようにしている。しかし、図
5に示すように、測長SEMのショット・サイズは破線
で示す領域であるため、5点の線幅管理パターンを一度
に測定し、管理することは困難である。したがって、1
ショット内で5点の線幅管理パターンの測定を行う場合
には、二度以上に分けて測定する必要がある。
【0008】前記図5は、例えば、図4における半導体
チップAを取り出して示す1ショット領域を示す説明図
であり、この図5に示すように前記原点6はSEMアラ
イメント・マーク5から所定寸法シフトした左下の位置
に設定される。この原点5を含む破線7で示す範囲内が
測長SEMのショット・サイズであり、この破線7で包
囲する範囲内に前記の線幅管理パターン1a〜1eのう
ちの線幅管理パターン1aと1bが配置されているが、
線幅管理パターン1cと1dは破線7の外部に配置され
ている。
【0009】このように、破線7で示す領域内が測長S
EMのショット・サイズであるから、この破線7の外部
に配置された線幅管理パターン1cと1dは半導体チッ
プAの隣接するショット領域として測長SEMが認識す
ることになる。図4の例で述べれば、半導体チップCの
ショットとして認識することになる。したがって、半導
体チップAの1ショットの線幅管理パターン1a〜1e
をすべて1ショット内で線幅管理パターンを測定するこ
とが困難である。
【0010】次に、上記のようなショット・サイズの測
長SEMによる半導体チップの位置認識方法の動作手順
について、図6に示すフローチャートにしたがって説明
する。図6におけるステップS1では、図示しないキー
ボード等の入力手段により図7に示すように、半導ウェ
ハ8上に形成されている半導体チップの内の何「行」、
何「列」かの半導体チップ、たとえば、理解しやすいよ
うに、図4の例であれば、半導体チップAを指定する。
さらに、指定した半導体チップAとショット・サイズを
拡大して示したのが図8である。
【0011】この図8は、前記図5と実質的に同じであ
るが、測定ポイントを左下の線幅管理パターン1bのシ
ョット内座標(X,Y)から右上の線幅管理パターン1
bの座標(X+ΔX、Y+ΔY)へ移動した場合を示し
ている。従って、次に、ステップS2では、ショット内
座標(X,Y)と半導体チップAのアドレスを入力する
ことにより、測長SEMによる測定ポイントをショット
内座標(X,Y)から、それぞれX方向にΔX,Y方向
にΔY移動させた、測定ポイントの座標(X+ΔX、Y
+ΔY)に移動させる。
【0012】次いで、ステップS3で、移動した測定ポ
イントのX座標(X+ΔX)がX方向のショット・サイ
ズSX より小さいか、否かの判定を行い、その判定の結
果、移動したX座標(X+ΔX)がX座標のショット・
サイズSX より小さい場合{(X+ΔX)<SX }はス
テップS4に移行する。ステップS4では、移動した測
定ポイントのY座標(Y+ΔY)がY方向のショット・
サイズSY より小さいか、否かの判定を行い、その判定
の結果、移動したY座標(Y+ΔY)がY座標のショッ
ト・サイズSY より小さい場合{(Y+ΔY)<SY
はステップS5に移行し、半導体チップの移動がないと
認識する。換言すれば、測長SEMのショットは半導体
チップAのアドレスを認識していることになる。この場
合、図5で説明すれば、原点6を含む破線7内のショッ
ト領域にある半導体チップAのアドレスを認識している
ことになり、アドレスを認識した半導体チップAをスッ
テパにより処理を行う場合には、半導体ウェハを載置し
たX−Yステージの移動制御を行わない。
【0013】また、ステップS4での判定の結果、移動
した測定ポイントのX座標(X+ΔX)がX座標のショ
ット・サイズSX より大きい場合{(Y+ΔY)>S
Y }には、もはや、半導体チップAのX座標のショット
領域を越えた状態であると判定したことになり、図8に
おける破線7の外部に位置する線幅管理パターン1c内
のX座標(X+ΔX)に位置していることになり、ステ
ップS3からステップS6に進み、半導体ウェハ上の半
導体チップの「行」を1行右に移動していることにな
る。図4の例で説明すれば、半導体チップAの右隣に隣
接している半導体チップCにアドレスが移動し、次のス
テップS6で、半導体チップAのアドレスのX座標に
「1」を加えて、ステップS7に移行する。
【0014】ステップS7では、前記ステップS4で判
定したのと同様にして、測定ポイントのY座標(Y+Δ
Y)がY座標のショット・サイズSY より小さいか、否
かの判定を行い、その判定の結果、移動したY座標(Y
+ΔY)がY座標のショット・サイズSY より小さい場
合{(Y+ΔY)<SY }として判定すると、半導体チ
ップAの座標がX座標だけが1ショット分移動している
が、Y座標については、半導体チップAのショット内に
あると判定している。したがって、次のステップS8で
半導体チップのアドレスは、右に1チップ分移動する。
すなわち、図4の例で説明すれば、半導体チップの右隣
の半導体チップCにアドレスが移動したとして認識し、
この半導体チップCに対してステッパで製造処理を行う
場合には、半導体ウェハを載置したX−Yステージの移
動制御を行うことになる。
【0015】前記ステップS7における判定の結果が、
測定ポイントのY座標(Y+ΔY)がY座標のショット
・サイズSY より大きいと判定した場合{(Y+ΔY)
>SY }には、ステップS7からステップ9に移行す
る。このステップS9では、半導体チップAの現在の座
標から「列」座標に「1」を加えて、ステップS10で
半導体チップAの現在の座標から1チップ分右上に移動
していると認識し、この1チップ分右上にアドレスが移
動している半導体チップの製造処理をステッパで行う場
合には、この半導体チップに対応させてX座標にX−Y
ステージを移動させる。図7の例で説明すれば、半導体
チップAの真上の半導体チップA−1のアドレスとなる
ように、X−YステージをY座標に移動させる。
【0016】さらに、前記ステップS4において、半導
体チップAの移動した測定ポイントのY座標(Y+Δ
Y)がY座標のショット・サイズSY より大きい場合
{(Y+ΔY)>SY }、ステップS4からステップS
11に移行し、ステップS9の場合と同様にして、半導
体チップAの現在の座標から「列」座標に「1」を加え
て、ステップS12で半導体チップAの現在の座標から
1チップ分上に移動しているとして認識し、この1チッ
プ分上にアドレスが移動している半導体チップの製造処
理をステッパで行う場合には、この半導体チップに対応
させるように、X−Yステージを列座標に移動させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、ステップ
S8,S10,S11での説明からも明らかなように、
半導体チップAの原点6からそれぞれX座標、Y座標に
おいて、ΔX,ΔY分移動すると、図8にも示すよう
に、半導体チップAの線幅管理パターン1c内にこれら
のΔX,ΔY分移動した測定ポイントのX座標(X+Δ
X)、Y座標(Y+ΔY)が位置し、測長SEMが半導
体チップAの隣接する半導体チップのショット領域が認
識され、その結果、この隣接する半導体チップのアドレ
スとして認識してしまう。
【0018】これは、半導体チップAの線幅管理パター
ン1cが半導体チップAとそれに隣接する半導体チップ
とのスクライブ・ラインに位置し、しかもこの線幅管理
パターン1cが図8の破線7で示すように、半導体チッ
プAのショット領域外にあることから、原点6からΔ
X,ΔY分移動した測定ポイントのX座標(X+Δ
X)、Y座標(Y+ΔY)に移動すると、線幅管理パタ
ーン1cの位置が半導体チップAのショット領域内であ
るにも係わらず隣接する半導体チップとして認識してし
まう。
【0019】すなわち、従来の測長SEMでの半導体チ
ップのショットの認識は、ショット・サイズのみにより
決定れており、そのショット・サイズを越えた個所の線
幅管理パターンを測定すると、隣接する半導体チップと
して認識してしまうことになる。したがって、5ポイン
トの線幅管理パターンを測定するには、二度以上に分け
て測定する必要がある。
【0020】本発明は、前記事情に鑑み案出されたもの
であって、本発明の目的は、所望の線幅管理パターンが
測定対象の半導体チップのショット・サイズを越えたと
しても、その超過分が隣接する半導体チップのショット
・サイズとのオーバラップ量の範囲内であれば、同一シ
ョットとして、取り扱うことができ、複数ポイントの線
幅管理パターンを一度で測定することができる半導体ウ
ェハ内のチップ位置認識方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、スクライブ・ラインを介して行列方向に
形成された半導体チップと、前記各半導体チップ毎に該
半導体チップ周囲のスクライブ・ライン上に位置して形
成された複数の線幅管理パターンを有する半導体ウェハ
を、1チップのサイズより大きいショット・サイズでス
テップしながら測長SEMでショット内の各線幅管理パ
ターンを測定することにより、同一ショット内の半導体
チップか否かを認識する半導体ウェハのチップ位置認識
方法であって、前記ショット・サイズのX、Y方向の入
力データに前記スクライブ・ライン幅に相当するオーバ
ラップ量を加算し、前記オーバラップ量を加算したショ
ット・サイズを半導体チップの1ショット領域として設
定し、前記オーバラップ量を加算したショット・サイズ
内座標の原点から測定したい任意のポイントに移動した
時のステップ量が該ショット・サイズ以内にある場合は
隣接する半導体チップの線幅管理パターンが存在しても
同一ショット内の半導体チップとして認識し、前記ステ
ップ量が前記オーバラップ量を加算したショット・サイ
ズ以上の場合は隣接する半導体チップとして認識するこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記オーバーラップ
量を、測定したい線幅管理パターンの全てが同一ショッ
ト内に収まるように設定したものである。
【0022】本発明では、オーバラップ量を加算したシ
ョット・サイズを半導体チップの1ショット領域として
設定することにより、オーバラップ量を加算したショッ
ト・サイズ内座標の原点から測定したい任意のポイント
に移動した時のステップ量が該ショット・サイズ以内に
ある場合は隣接する半導体チップの線幅管理パターンが
存在しても同一ショット内の半導体チップとして認識さ
れ、また、ステップ量がオーバラップ量を加算したショ
ット・サイズ以上の場合は隣接する半導体チップとして
認識される。
【0023】したがって、所望の線幅管理パターンがシ
ョット・サイズを越えたとしても、その超過分がオーバ
ラップ量の範囲内であれば、同一ショットとして、取り
扱うことができ、複数ポイントの線幅管理パターンを一
度に測定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の測長SEMのファ
イル作成方法の実施例について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の測長SEMのファイル作成方法に適用
される測長SEMのファイル作成装置の概略構成を示す
ブロック図である。この図1において、11は入力部で
あり、キーボード等から構成されており、半導体ウェハ
上に形成された複数の半導体チップ及びそれぞれの隣接
する半導体チップ間に形成されたスクライブ・ラインに
より、「行」座標および「列」座標に配列された各半導
体チップのアドレスなどがあらかじめ入力される。
【0025】また、各半導体チップのショット・サイ
ズ、すなわち、X座標のショット座標Sx , Y座標のシ
ョット座標SY もあらかじめ入力部11から入力され
る。さらに、各半導体チップの隣接半導体チップとのX
座標とY座標とのオーバラップ量XOL, YOLならびにY
座標のショット・サイズSX とオーバラップ量XOLとの
和PX =(SX +XOL)と、Y座標のショット・サイズ
Y とオーバラップ量YOLとの和PY =(SY +YOL
も入力部11に入力されている。前記X座標のオーバラ
ップ量XOLとY座標のオーバラップ量YOLは、通常、測
定したい線幅管理パターンが1ショット内に収まるよう
に設定されている。
【0026】前記入力部11は、測長SEMによりマス
クまたは前記各半導体チップの線幅管理パターンの線幅
の測定時にどの半導体チップのマスクまたは線幅管理パ
ターンの線幅の測定を行うかのアドレス指定をキーボー
ド(図示せず)等の入力手段の操作により行うようにな
っている。すなわち、何行、何列目の半導体チップを線
幅管理パターンの線幅の測定対象とするかを指定する。
このような入力部11のデータは入力制御部12に出力
されるようになっている。
【0027】入力制御部12はステージ制御部13をス
テップ制御するほか、入力部11で指定された半導体チ
ップの移動量があらかじめ入力部11に入力されている
その指定された半導体チップのショット・サイズにオー
バラップ量を加算処理し、その加算結果を後述する測長
SEM20に出力して、そのショット・サイズを制御す
る。ステージ制御部13は、入力制御部12の出力デー
タに基づき、半導体チップの製造処理をステッパで行う
場合に、その半導体チップにステッパが対応するよう
に、X−Yステージ14をX方向及びY方向に移動制御
するうようになっている。しかし、このステージ制御部
13によるX−Yステージ14の移動制御については、
本発明と直接関係がないので、ここでの詳細な説明は省
略する。
【0028】X−Yステージ14上には、図示されてい
ないが、ウェハ・フレーム上にウェハ・シートを介して
半導体ウェハ15が載置され、この半導体ウェハ15に
は前記半導体チップが複数個形成されており、隣接する
各半導体チップ間は前記のように、スクライブ・ライン
が形成され、このスクライブ・ラインにショット・サイ
ズとオーバラップ量が設定されている。図2は、説明を
簡略にするために、1つの半導体チップAを代表して取
り出して拡大して示した説明図であり、半導体チップA
をショットするショットの原点16が設定されている。
この原点16は、各半導体チップ毎に設定されており、
SEMアライメント・マーク17から所定寸法離れて、
半導体チップAの左下の位置に設定されている(半導体
チップAの右側に隣接する半導体チップの原点は16a
として示している)。以下の説明では、半導体チップA
について説明するが、他の半導体チップについても同様
である。
【0029】半導体チップAには、ショット・サイズ1
8が破線で示すように隣接する半導体チップとのオーバ
ラップ量を考慮して設定されており、このショット・サ
イズ18は、たとえば20mm角とし、スクライブ・ラ
インの幅を0.5mmに設定されている。ショット・サ
イズ18内に前記原点16が位置するようになってお
り、また、半導体チップAの5個の線幅管理パターン1
a〜1eのうち、線幅管理パターン1aと1bはショッ
ト・サイズ18内に位置するが、線幅管理パターン1c
と1dは半導体チップAのショット・サイズ18の外部
に位置するように設定されている。しかし、この線幅管
理パターン1cと1dは、隣接半導体チップ(図2で
は、上側と右側の隣接半導体チップ)との間のスクライ
ブ・ラインにおけるオーバラップ領域19内に配置され
ている。なお、線幅管理パターン1eは半導体チップA
の中心位置に配置されている。
【0030】ここで、再び説明を図1に戻す。前記X−
Yステージ上の各半導体チップの表面は、測長SEM2
0から放射される電子ビーム21で走査されるととも
に、それと同期してCRTモニタ22の表示面を走査
し、電子ビーム21により半導体チップの表面から反射
される2次電子等の信号により、CRTモニタ22の輝
度変調を行って、基板表面の拡大像をこのCRTモニタ
22に表示させ、半導体チップA等の線幅管理パターン
の監視を行うようにしている。また、測長SEM20の
電子ビームの走査による各半導体チップの表面から発生
する反射電子または2次電子の信号は画像処理され、こ
の画像データからパターンの線幅や間隔、チップのパタ
ーン位置などを測定し、露光量、現像条件、エッチング
条件などのプロセスパラメータ管理や、製品の寸法管理
を行っている。
【0031】次に、図3のフローチャートを参照して、
本実施例の認識処理動作について説明する。まず、入力
部11にあらかじめ半導体ウェハに形成された各半導体
チップのショット・サイズ、半導体チップのアドレス、
ショット・サイズSX ,SY とオーバラップ量XOL, Y
OLとの和PX ,PY ,ショット内座標(X,Y)を入力
しておく。この状態で、ステップS21において、入力
部11のキボード等により、X−Yステージ14上に載
置されている半導体ウェハに形成された複数の半導体チ
ップの内の線幅管理パターンの測定対象となる所定の半
導体チップAのアドレスを指定する。
【0032】次に、ステップS22で、入力部11のキ
ーボード等の走査により、半導体チップAの位置の測定
ポイントをショット内座標(X,Y)からのX座標、Y
座標の移動分ΔX,ΔYを設定して、測定ポイントをシ
ョット内座標(X,Y)から測定ポイントのX座標(X
+ΔX),測定ポイントのY座標(Y+ΔY)に図8の
「従来の技術」の欄で説明したのと同様にして、移動す
る。これらの各データは、入力部11から入力制御部1
2に入力され、入力制御部12において、ステップS2
3で測定ポイントをショット内座標(X,Y)のX座標
から測定ポイントのY座標(X+ΔX)への移動がショ
ット・サイズSX とオーバラップ量XOLとの和PX
(SX +XOL)より大か小かの判定を行う。すなわち、
(X+ΔX)<PX であるか、否かの判定を行う。
【0033】この判定の結果、測定ポイントのX座標
(X+ΔX)がショット・サイズSXとオーバラップ量
OLとの和PX より小、すなわち、(X+ΔX)<PX
であると判定した場合には、少なくとも図2で示すショ
ット・サイズ18内に位置している場合であり、ステッ
プS23からステップS24に進む。ステップS24で
は、Y座標について測定ポイントをショット内座標
(X,Y)のY座標から測定ポイントのY座標(Y+Δ
Y)への移動がショット・サイズSY とオーバラップ量
OLとの和PY =(SY +YOL)より大か小かの判定を
行う。すなわち、(Y+ΔY)<PY であるか、否かの
判定を行う。
【0034】この判定の結果、測定ポイントのY座標
(Y+ΔY)がショット・サイズSYとオーバラップ量
OLとの和PY より小、すなわち、(Y+ΔY)<PY
であると判定した場合には、Y座標についても、少なく
とも図2で示すショット・サイズ18内に位置している
場合であり、ステップS24からステップS25に進
む。このステップS25では、それぞれX座標、Y座標
において、ステップS22で測定した測定ポイントのX
座標(X+ΔX)、ステップS24で測定した測定ポイ
ントのY座標(Y+ΔY)への移動が半導体チップAの
許容される1ショット領域内と判定し、図2で示すショ
ット・サイズ18内にあると判断し、半導体チップAの
位置移動がない場合である。
【0035】また、前記ステップS23での判定の結
果、測定ポイントのX座標(X+ΔX)への移動がショ
ット・サイズSX とオーバラップ量XOLとの和PX
(SX +XOL)より大きいと判定した場合には、すなわ
ち、(X+ΔX)>PX であると判定した場合には、少
なくとも線幅管理パターン1c,1dが図2の右側のオ
ーバラップ領域19を越えている場合であり、測定ポイ
ントのX座標(X+ΔX)がもはや半導体チップAの右
側のショット領域を越えてその右側に隣接している半導
体チップのショット領域に入っていることを意味してい
るものである。したがって、この場合、ステップS23
からステップS26に処理を進め、半導体チップAのX
座標のアドレスに入力制御部12で自動的に「1」を加
え、「行」座標の右側に「1」アドレス分移動させ、ス
テップS27に処理を進める。
【0036】ステップS27では、半導体チップAのY
座標における測定ポイントのY座標(Y+ΔY)がショ
ット・サイズSY とオーバラップ量YOLとの和PY より
大きいか小さいかの判定を前記ステップS24で行った
のと同様に判定する。この判定の結果、(Y+ΔY)<
Y であると判定した場合には、少なくとも半導体チッ
プAのY座標の線幅管理パターン1cにけるが測定点が
図2におけるショット・サイズ18内にある場合であ
り、ステップS27からステップS28に処理を進め
る。
【0037】スッテプS28では、ステップS26での
半導体チップAのアドレすに対しての「1」行右移動し
ているということと、ステップS27での測定ポイント
のY座標(Y+ΔY)がショット・サイズ18内にある
ということから、半導体チップAのアドレスがステップ
S22での設定に対して分半導体チップAの位置から
「1」チップ分右のアドレスに移動していると判定す
る。
【0038】また、ステップS27での判定の結果、半
導体チップAのY座標の測定ポイントのY座標(Y+Δ
Y)がショット・サイズSY とオーバラップ量YOLとの
和PY より大きい、すなわち、(Y+ΔY)>PY であ
ると判定した場合には、少なくとも、線幅管理パターン
1cが図2で示す上側のオーバラップ領域19を越えて
測定ポイントのY座標(Y+ΔY)が位置している場合
である。このように判定すると、ステップS27からス
テップS29に処理を進める。ステップS29では、半
導体チップAのY座標のアドレスに入力制御部12で自
動的に「1」を加え、「列」座標の上側に「1」アドレ
ス分移動させ、図7の例で示せば、半導体チップAのY
座標を「1」チップ分上に移動して、半導体チップA−
1のアドレスであるとして、ステップS30に処理を進
める。
【0039】ステップS30において、ステップS29
での処理結果と、ステップS26での半導体チップAの
X座標が「1」行分右に移動しているという処理結果と
から、半導体チップのアドレスは、半導体チップAのア
ドレスに対して「1」チップ分右及び上に移動している
と認識する。さらに、前記ステップS24での判定の結
果、半導体チップAの座標測定ポイントのY座標(Y+
ΔY)がショット・サイズSY とオーバラップ量YOL
の和PY より大きい、すなわち、(Y+ΔY)>PY
あると判定した場合には、少なくとも、線幅管理パター
ン1cが図2で示す上側のオーバラップ領域19を越え
て測定ポイントのY座標(Y+ΔY)が位置している場
合であり、ステップS24からステップS31に処理を
分岐させる。
【0040】このように、少なくとも、線幅管理パター
ン1cが半導体チップAの上側のオーバラップ領域19
を越えているから、実質的には、半導体チップのX座標
は図7の例で示せばA−1のアドレスに位置しているこ
とになり、ステップS31では、列座標に「1」チップ
分入力制御部12で自動的に加え、ステップS32に処
理を進める。このステップS32では、ステップS31
の処理と、ステップS33とステップS24の判定結果
とから、半導体チップのアドレスは、半導体チップAの
アドレスに対して列座標に1チップ分上に移動している
とする。具体的には、図7の例で示せば、半導体チップ
A−1のアドレスに移動しているとする。
【0041】このようなステップS28,S30,S3
2の処理の結果を得るまでの過程における測長SEMの
電子ビームの半導体チップへの照射と同期してCRTモ
ニタを走査し、線幅管理パターンの像を逐一表示してい
る。また、前記ステップS28,S30,S32の処理
の結果は、直接本発明と関係がないが、入力制御部12
からステージ制御部13に出力し、このステージ制御部
13により、X−Yステージ14をステップS28,S
30,S32の処理の結果に対応させて移動制御を行
い、前記半導体チップAのショット内座標(X,Y)に
対する移動量が隣接半導体チップのショット領域まで移
動している場合には、その位置に対応した半導体チップ
のステッパによる処理を行えるようにする。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、オーバラップ量を加算したショット・サイズを半導
体チップの1ショット領域として設定することにより、
オーバラップ量を加算したショット・サイズ内座標の原
点から測定したい任意のポイントに移動した時のステッ
プ量が該ショット・サイズ以内にある場合は隣接する半
導体チップの線幅管理パターンが存在しても同一ショッ
ト内の半導体チップとして認識し、また、ステップ量が
オーバラップ量を加算したショット・サイズ以上の場合
は隣接する半導体チップとして認識する構成にしたの
で、所望の線幅管理パターンがショット・サイズを越え
たとしても、その超過分がオーバラップ量の範囲内であ
れば、同一ショットとして、取り扱うことができ、複数
ポイントの線幅管理パターンの測定を一度に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の概略的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明方法に適用される半導体チップのショッ
ト・サイズ、スクライブ・ラインにおけるオーバラップ
領域および線幅管理パターンとの関係を示す説明図であ
る。
【図3】本発明方法の一実施例の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図4】従来方法に適用される隣接する半導体チップの
スクライブ・ライン上の線幅管理パターンの配置関係を
示す説明図である。
【図5】従来方法における半導体チップのショット・サ
イズと測長SEMの認識するショット・サイズを説明す
るための説明図である。
【図6】従来方法の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来方法を説明するための半導体ウェハ上に形
成された任意の半導体チップのアドレスを認識するため
の説明図である。
【図8】図7で示した半導体ウェハ上の任意の一つの半
導体チップを拡大してショット内座標(X,Y)から移
動測定ポイントの座標(X+ΔX),(Y+ΔY)の関
係の説明図である。
【符号の説明】
1a〜1e 線幅管理パターン 11 入力部 12 入力制御部 13 ステージ制御部 14 X−Yステージ 15 半導体ウェハ 16,16a 原点 17 SEMアライメント・マーク 18 ショット・サイズ 19 オーバラップ領域 A 半導体チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクライブ・ラインを介して行列方向に
    形成された半導体チップと、前記各半導体チップ毎に該
    半導体チップ周囲のスクライブ・ライン上に位置して形
    成された複数の線幅管理パターンを有する半導体ウェハ
    を、1チップのサイズより大きいショット・サイズでス
    テップしながら測長SEMでショット内の各線幅管理パ
    ターンを測定することにより、同一ショット内の半導体
    チップか否かを認識する半導体ウェハのチップ位置認識
    方法であって、 前記ショット・サイズのX、Y方向の入力データに前記
    スクライブ・ライン幅に相当するオーバラップ量を加算
    し、 前記オーバラップ量を加算したショット・サイズを半導
    体チップの1ショット領域として設定し、 前記オーバラップ量を加算したショット・サイズ内座標
    の原点から測定したい任意のポイントに移動した時のス
    テップ量が該ショット・サイズ以内にある場合は隣接す
    る半導体チップの線幅管理パターンが存在しても同一シ
    ョット内の半導体チップとして認識し、 前記ステップ量が前記オーバラップ量を加算したショッ
    ト・サイズ以上の場合は隣接する半導体チップとして認
    識する、 ことを特徴とする半導体ウェハのチップ位置認識方法。
  2. 【請求項2】 前記オーバーラップ量は、測定したい線
    幅管理パターンの全てが同一ショット内に収まるように
    設定される請求項1記載の半導体ウェハのチップ位置認
    識方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429031B2 (en) * 1999-11-30 2002-08-06 Fujitsu Limited Method for forming wiring pattern of a semiconductor integrated circuit
KR100831110B1 (ko) * 2004-11-11 2008-05-20 야마하 가부시키가이샤 반도체 장치, 반도체 웨이퍼, 칩 사이즈 패키지, 및 그제조 방법
KR100856977B1 (ko) * 2004-11-11 2008-09-04 야마하 가부시키가이샤 반도체 장치, 반도체 웨이퍼, 칩 사이즈 패키지, 및 그제조 및 검사 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100831110B1 (ko) * 2004-11-11 2008-05-20 야마하 가부시키가이샤 반도체 장치, 반도체 웨이퍼, 칩 사이즈 패키지, 및 그제조 방법
KR100856977B1 (ko) * 2004-11-11 2008-09-04 야마하 가부시키가이샤 반도체 장치, 반도체 웨이퍼, 칩 사이즈 패키지, 및 그제조 및 검사 방법

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