JP4187703B2 - ブロックマスクを利用した荷電粒子ビーム露光データの生成方法及び荷電粒子ビーム露光方法 - Google Patents

ブロックマスクを利用した荷電粒子ビーム露光データの生成方法及び荷電粒子ビーム露光方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブロックマスクを利用した荷電粒子ビーム露光データの生成方法及び荷電粒子ビーム露光方法に関し、特に、ブロックマスクを部分的に利用可能とする露光データの生成方法及び露光方法に関する。
荷電粒子ビーム露光方法では、電子ビームなどの荷電粒子ビームを所望のパターンにして被露光物であるウエハーやマスク上のレジスト層に照射し、微細なパターンの形成を行う。近年の微細化の要請に応えるために、ウエハー上に電子ビームを直接照射することが行われている。
荷電粒子ビーム露光方法(以下、一例として電子ビーム露光方法)では、電子銃により形成された電子ビームを、矩形の透過孔を有する第1のスリットを通過させて矩形の第1の透過ビームを生成し、その第1の透過ビームを更に矩形の透過孔を有する第2のスリットに部分的に照射し、所望の矩形形状に成形された第2の透過ビームを生成し、それをウエハーに照射する。LSIの高集積化に伴って露光すべきパターン数が増大しているため、上記の可変矩形ビームによる露光では、スループットの低下を招く。
そこで、繰り返しパターンについては、繰り返される単位のパターンをマスクとして形成しておき、第2スリットに代えて、当該繰り返しパターンマスクに第1の透過ビームを照射し、繰り返しパターンに成形された電子ビームをウエハーに照射することが提案されている。例えば、特許文献1に示される通りである。この方法は、LSIの複数パターンの一部を一括して露光することから部分一括転写露光方法と呼ばれている。または、繰り返しパターンマスクが部分的なブロックマスクに対応することから、ブロック露光方法とも呼ばれている。本明細書では、ブロック露光方法と称する。
特開平4−100208号公報
ブロックマスク露光方法は、複数のパターンを同時に露光することができる。従って、可変矩形ビームによる露光方法に比較すると、ブロックマスク露光方法は電子ビームのショット数を減らすことができるので、露光工程のスループットを高めることができる。しかしながら、ブロックマスクに形成可能なブロックマスクパターンの種類は、露光装置のサイズなどの制約から一定の数に限られる。そして、あるマスク基板を装置内に設定した後は、できるだけそのマスク基板を利用してウエハーの露光を完了することが望まれ、複数のマスク基板を取り替えながら使用することはスループット向上には有効でない。従って、一つのマスク基板内に設けられた一定数のブロックマスクを有効に利用して、露光を行う必要がある。
その場合、限られた種類のブロックマスクパターンを有効に利用するために、電子ビームを成形した第1の透過ビームをブロックマスクパターンの一部分にだけ照射して、部分的にブロックマスクパターンを利用することが望ましい。上記の特許文献1にも、ブロックマスクを部分的に利用することが提案されている。
しかしながら、特許文献1には、ブロックマスクによる露光データの生成方法については何ら記載されていない。露光データは、通常、膨大なパターンデータを有する設計データから生成され、その露光データが露光装置に提供され、露光装置は露光データに基づいて露光を行う。そのような設計データから露光データへの変換処理において、ブロックマスクの一部分を利用する露光データをどのようにすべきかについて、本発明者は検討してきた。
そこで、本発明の目的は、ブロックマスクを部分的に照射する部分照射ブロックマスク露光データを生成する方法を提供することにある。
更に、本発明の目的は、ブロックマスクを部分的に利用して露光装置を校正する露光方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射するブロックマスク利用の荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法である。この露光データの生成方法では、ブロックマスクの複数の離散パターンのX方向またはY方向の共通離間領域に前記第1の透過ビームのY方向またはX方向のエッジが位置するように、前記第1の透過ビームの前記ブロックマスク上での照射位置データを生成する工程を有する。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、ブロックマスクの複数の離散パターンについて、X軸またはY軸上における前記複数の離散パターンのY方向またはX方向の投影領域を求める工程と、当該投影領域間の領域に前記第1の透過ビームのエッジが位置するような前記照射位置データを生成する工程とを有する。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、ブロックマスクの複数の離散パターン上に前記第1の透過ビームを走査しながら、それぞれの走査位置での前記離散パターンと第1の透過ビームとの重複面積を求める工程と、当該重複面積の前記走査位置の変化に対する面積増加率がゼロになる走査位置を前記照射位置データとして生成する工程とを有する。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、ブロックマスクの複数の離散パターンのサイズとピッチとに基づいて、前記共通離間領域を求める工程と、前記共通離間領域に前記第1の透過ビームのエッジが位置するように、前記照射位置データを生成する工程とを有する。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の側面は、荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射するブロックマスク利用の荷電粒子ビーム露光方法である。そして、第2の透過ビームをビーム強度を測定するビーム強度センサに照射しながら、ブロックマスクの複数の離散パターン上に前記第1の透過ビームを走査し、ビーム強度センサの検出強度の変化が実質的にゼロになる時の走査位置を、前記照射位置データとして校正する工程を有する。
上記第1の側面によれば、ブロックマスクの複数の離散パターンの一部にだけを利用して露光する露光データを生成することができる。それぞれの実施例によれば、比較的簡単なアルゴリズムで、第1の透過ビームのブロックマスク上の照射位置データを求めることができる。
上記第2の側面によれば、露光装置の経年変化により照射位置データと実際の照射位置との間に乖離が生じた場合に、簡単な方法で照射位置データを校正することができる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、可変矩形露光と部分一括露光(ブロック露光)とを説明する図である。図1の中央に、電子ビーム露光装置の概略構成が示されている。電子ビーム露光装置は、電子銃EGから生成される電子ビームEBを矩形の透過孔を有する第1スリットSL1を通過させて、矩形パターンの第1の透過ビームEB1を生成する。第1スリットSL1の上下にはレンズL1,L2が設けられている。そして、第1の透過ビームEB1は、複数のパターンのブロックマスクが設けられたブロックマスクBMのいずれかのマスクに照射され、それを透過した第2の透過ビームEB2が静電偏向器DEF3と電磁偏光器DEF4とにより被露光物であるウエハーWFの所望の位置に偏向され照射される。第1のスリットSL1には上下にレンズL1,L2が設けられ、ブロックマスクBMの上下にもレンズL3,L4,L5が設けられている。
可変矩形露光の場合、ブロックマスクBMの代わりに矩形の透過孔を有する第2のスリットSL2が利用される。または、ブロックマスクBM内の矩形透過孔を有するマスクが利用される場合もある。可変矩形露光では、第1の透過ビームEB1を所定の方向に偏向して第2のスリットSL2の透過孔の一部領域に照射し、その透過孔を通過させて、所望の矩形サイズの第2の透過ビームEB2を生成し、被露光物であるウエハーWFの所望の位置に照射される。従って、可変矩形露光の場合は、第2のスリットSL2の上下に設けられた偏向器DEF1,DEF2により、第1の透過ビームEB1が偏向され、第2の透過ビームEB2が生成される。
ブロック露光の場合、ブロックマスクBMには、複数種類のブロックマスクが設けられている。図1の例では、4種類のマスクが設けられ、その内の2つが複数の離散パターンを有するブロックマスクであり、残りの2つが可変矩形露光に使用される矩形パターンを有するマスクである。そこで、ブロック露光の場合は、第1の透過ビームEB1を所望のブロックマスクの位置に照射し、それを通過させ、ブロックマスクパターンを有する第2の透過ビームEB2が生成され、被露光物であるウエハーWF上の所望の位置に照射される。これにより、複数の離散パターンを有するブロックマスクパターンが一括してウエハーWFに露光される。
ブロックマスクは、必ずしも複数の離散パターンを有するものだけではなく、十文字形状や、L文字形状などを組み合わせたものなども考えられる。ただし、LSIの中の繰り返しパターンに対し、その繰り返しパターンユニットをブロックマスクを利用して露光する場合が多く、その場合は、ブロックマスクは複数の離散パターンを有する場合が多い。例えば、配線間のダミーパターンや、複数のコンタクトホール、メモリのセル領域パターンなどである。
図2は、本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光方法を説明する図である。(1)可変矩形露光は、図1と同じである。それに対して、(2)ブロックマスク露光では、可変矩形露光の第2のスリットSL2に代えて、複数のブロックマスクを有するブロックマスクを使用する。つまり、第1の透過ビームEB1を所望のブロックマスクBM1全体に照射し、それを透過した第2の透過ビームEB2をウエハーWFに照射する。
本実施の形態における(3)部分照射ブロックマスク露光は、第1の透過ビームEB1を、所望のブロックマスクBM1の一部分にだけ照射し、それを透過した第2の透過ビームEB2をウエハーWFに照射する。つまり、ブロックマスクBM1内の全てのパターンを利用せずに、その一部のパターンのみを利用して、必要なパターンのみからなる第2の透過ビームを生成し、露光を行う。この部分照射ブロックマスク露光によれば、ブロックマスクの数を無制限に増やすことなく、ある程度露光スループットを向上させることができる。
図3は、本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光を説明する図である。この説明図では、9個の離散パターンDPAを有するブロックマスクBM2の一部の領域に第1の透過ビームEB1が照射されている。ブロックマスクBM2内の離散パターンDPAは、X軸方向、Y軸方向に互いにずれて配置されているが、1列目の3個の離散パターンと2列目の3個の離散パターンとの間には共通離間領域SX1が存在し、2列目の3個の離散パターンと3列目の3個の離散パターンとの間にも共通離間領域SX2が存在する。従って、X軸方向の電子ビーム偏向方向DEFXの偏向量を、第1の透過ビームEB1のY軸方向エッジYEが共通離間領域SX1内に位置するように設定することで、第1の透過ビームEB1を図示のように照射することができ、1列目の3個の離散パターンのみを有する第2の透過ビームを生成することができる。同様に、第1の透過ビームの偏向量を、そのY軸方向エッジYEが共通離間領域SX2内に位置するように設定すると、1列目と2列目の6個の離散パターンにのみ第1の透過ビームを照射することができ、6個の離散パターンのみを有する第2の透過ビームを生成することができる。
図4は、本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光を説明する図である。この説明図でも、9個の離散パターンDPAを有するブロックマスクBM2の一部の領域に第1の透過ビームEB1が照射されている。図4では、Y軸方向に第1の透過ビームEB1を偏向して、ブロックマスクBM2の一部の離散パターンDPAのみに第1の透過ビームEB1を照射する。ブロックマスクBM2内の6つの離散パターンDPAは、1行目の3個の離散パターンと2行目の3個の離散パターンとの間に共通離間領域SY1を有し、2行目の3個の離散パターンと3行目の3個の離散パターンとの間に共通離間領域SY2を有する。従って、第1の透過ビームEB1のX軸方向エッジXEが、これらの共通離間領域SY1,SY2に位置するように、第1の透過ビームEBを偏向させることで、9個の離散パターンを有するブロックマスクBM2中の一部の離散パターンにのみ第1の透過ビームEB1を照射することができ、それら離散パターンの第2の透過ビームを生成することができる。
図3、図4に示した第1の透過ビームEB1のX軸方向の偏向と、Y軸方向の偏向とを組み合わせることにより、第1の透過ビームEB1のエッジXE,YEを任意の共通離間領域X1,X2、Y1,Y2に位置させることができ、任意の数(1,2,3,4,6,9個)の離散パターンを有する第2の透過ビームを生成することができる。このように、ブロックマスクを部分的に利用することにより、ブロックマスクの種類を実質的に増やすことができ、露光スループットを高めることができる。
図5は、本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光における露光データの一例を示す図である。図5には、ブロックマスクBMの一例と、そのブロックマスクBMを利用した露光データEDATAの一例とが示される。このブロックマスクBMには、複数の離散パターンを有する6種類のブロックマスクBM1〜BM6と、可変矩形ビーム露光に利用される3つの矩形マスクRM1,RM2,RM3とが示される。電子ビームの長時間にわたる照射により矩形マスクが経年変化して使用不能になる場合が想定されるので、ブロックマスクBMには、複数の矩形マスクRM1,RM2,RM3が形成される。そして、ブロックマスクBM内は、中心を原点(X0,Y0)とするXY座標が設定され、各ブロックマスクBM1〜6と矩形マスクRM1〜3に対してそれぞれ座標(X1,Y1)〜(X9,Y9)が与えられる。
図5の露光データEDATAは、パターンP1,P2,P3を、可変矩形ビーム、ブロックマスクBM1,BM2により露光する例である。パターンP1の可変矩形ビームによる露光データは、ブロックマスクBM内のどの矩形マスクRM1,RM2,RM3を利用すべきかは、露光装置側により決定されることが望ましいので、単に、可変矩形を示す属性データと、そのサイズ(W,H)と、被露光物上の照射座標(x1,y1)とを有する。
パターンP2に対する露光データは、ブロックマスクを示す属性データBMと、その場合の第1の透過ビームEB1のブロックマスク上の照射位置座標(X2−d1,Y2)と、被露光物上の照射座標(x2,y2)とを有する。つまり、パターンP2は、ブロックマスクBM1内の一部の6個の離散パターンを利用するものであり、従って、第1の透過ビームEB1が照射される座標は、ブロックマスクBM1全てを利用する場合の座標(X2,Y2)から、X軸方向に−d1ずれた(X2−d1,Y2)となる。
同様に、パターンP3に対する露光データは、ブロックマスクを示す属性データBMと、その場合の第1の透過ビームEB1の照射位置座標(X3,Y3+d1)と、被露光物上の照射座標(x3,y4)とを有する。つまり、パターンP3は、ブロックマスクBM2内の6個の離散パターンを利用するものであり、図示されるように、第1の透過ビームEB1をY軸方向に+d1だけ偏向することで、形成される。
このように、部分照射ブロックマスク露光では、第1の透過ビームを利用するブロックマスク上でX軸方向またはY軸方向にどの程度(上記例ではd1)偏向させるべきかの情報を露光データとして生成する。なお、ブロックマスク上のどのブロックマスクBM1〜6を使用するかについてのデータは、図5の例では、その具体的座標(X2,Y2)、(X3,Y3)で特定しているが、ブロックマスクのIDにより特定してもよい。その場合は、露光装置が、ブロックマスクのIDに対応する座標データを求めて、その座標位置に第1の透過ビームEB1を偏向する。その場合も、偏向量のデータd1が与えられれば、部分照射ブロックマスク露光を行うことができる。
図6は、本実施の形態における露光データの生成方法のフローチャート図である。また、図7は、露光データの生成方法の一例を示す図である。図7を例示しながら、図6の露光データの生成方法について説明する。図7の具体例における設計パターンは、縦方向に延びる配線パターンL1,L2の間に複数のダミーパターンDMYを有する。この設計パターンを露光するために、9個の離散パターンを有するブロックマスクBM1と、可変矩形用の矩形マスクRM1とが使用されるものとする。
図6に示されるように、多数のパターンデータを有する設計データ20から、露光データ10が生成される。設計データ20には、頻度の高い繰り返しパターンに対応して、ブロックマスクパターンデータ22があらかじめ生成されている。従って、設計データ20の露光工程は、可能な限りブロックマスクを使用するブロックマスク露光により行われ、残ったパターンが可変矩形露光により露光される。従って、設計データは、ブロックマスク露光データと、可変矩形露光データとに変換される。
露光データの生成工程では、与えられた設計データ20のパターンのうち、ブロックマスクのパターン22とマッチングするパターンが抽出される(S10)。例えば、図7の例では、ダミーパターンDMYのうち、パターンP2,P3,P7,P8が、ブロックマスクBM1のパターンとマッチングする。ブロックマスクパターンとマッチングする場合は(S12)、そのブロックマスクによる露光データが生成される(S13)。図7の例では、パターンP2,P3,P7,P8に対する露光データは、ブロックマスクの属性BMと、ブロックマスク上の座標(X2,Y2)と、それぞれのウエハー上の照射座標(x2、y2)(x3、y3)(x7、y7)(x8、y8)とを有する。
更に、本実施の形態の露光データの生成工程では、設計データのパターンがブロックマスクのパターンと部分的にマッチングするパターンが抽出される(S14)。そして、部分的にマッチングするパターンが存在する場合は、そのブロックマスクを部分照射するための偏向量d2が、ブロックマスク上の座標に反映される。図7の例では、パターンP4,P9が、ブロックマスクBM1の1列目の3個の離散パターンと一致する。従って、そのパターンP4,P9の露光データEDATAは、ブロックマスク上の座標(X2−d2,Y2)と、それぞれのウエハー上の照射座標(x4,y4)(x9,y9)とを有する。同様に、パターンP12,P13が、ブロックマスクBM1の1行目の3個の離散パターンと一致する。従って、そのパターンP12,P13の露光データEDATAは、ブロックマスク上の座標(X2,Y2−d2)と、それぞれのウエハー上の照射座標(x12,y12)(x13,y13)とを有する。そして、パターンP14は、ブロックマスクBMの1個の離散パターンと一致する。このパターンP14の露光データは、ブロックマスク上の座標(X2−d2,Y2−d2)と、ウエハー上の照射座標(x14,y14)を有する。なお、このパターンP14は、可変矩形露光で露光することもできる。以上のように、マッチングした一部の離散パターンのみを照射する座標(X2−d2,Y2)(X2,Y2−d2)または偏向量d2が、その部分照射ブロックマスク露光データとして作成される(S15)。
そして、設計データのパターンのうち、ブロックマスクパターンまたはその一部のパターンとマッチングしなかったパターンは、可変矩形パターンの露光データに変換される(S16)。図7の例では、配線パターンL1は、矩形パターンP1,P6,P11に変換され、配線パターンL2は、矩形パターンP5,P10,P15に変換される。可変矩形パターンの露光データは、前述したとおり、可変矩形パターンであることを示す属性データと、パターンサイズ、ウエハー上の照射座標を有する。
図6に戻り、全ての設計データのパターンが露光データに変換されると、露光データの生成工程が終了する(S17)。その結果、通常露光データ(可変矩形データ)10Aと、ブロックマスク露光データ10Bと、部分照射ブロックマスク露光データ10Cとからなる露光データ10が生成される。本実施の形態では、図7のダミーパターンP4,P9,P12,P13は、それぞれブロックマスクBM1の一部分を利用した1回のビーム照射で露光することができる。従って、小さい矩形パターンを全て可変矩形ビーム露光により露光する場合に比較すると、電子ビーム照射回数を減らすことができ、露光工程のスループットを上げることができる。
図8は、本実施の形態における電子ビーム露光方法のフローチャート図である。電子ビーム露光方法では、最初に露光データ10A,10B,10Cを入力し(S20)、露光装置の露光フィールドを設定し(S22)、設定した露光フィールド内において、露光データを基に、第1の透過ビームをブロックマスク上の所定の位置に照射して第2の透過ビームを生成し、露光データの照射座標に基づいて第2の透過ビームをウエハー上の所望の位置に照射する。その場合、露光データにブロックマスク露光が含まれている時は(S24)、ブロックマスクを利用して露光を行う(S25)。図5、図7に例示した露光データであれば、ブロックマスクをそのまま使用するブロックマスク露光の場合も、ブロックマスクの一部を使用する部分照射ブロックマスク露光の場合も、露光データ内のブロックマスク内座標データに従って、第1の透過ビームを偏向すれば良い。但し、部分照射ブロックマスク露光の場合に、露光データが、ブロックマスク内座標データではなく、使用するブロックマスクのID(BM1,BM2など)とその一部分を利用するための偏向量のデータ(d1,d2など)で構成されている場合は、露光装置側で第1の透過ビームのブロックマスク上の座標を演算する必要がある。従って、図8の構成S26,S27に示したように、露光データが部分照射ブロックマスク露光である場合は、上記の座標の演算を行い、求められた座標位置に第1の透過ビームを偏向して、部分照射ブロックマスク露光を行う(S27)。
露光データがブロックマスク露光でも部分照射ブロックマスク露光でもない場合は、露光データのパターンサイズに基づいて、可変矩形ビーム露光を行う(S28)。
上記の工程S24〜S28は、設定したフィールド内の全てのパターン露光が終了するまで繰り返される(S30)。また、同様に、全てのフィールドの露光が終了するまで繰り返される(S32)。
[部分照射ブロックマスク露光データの生成方法]
次に、部分照射ブロックマスク露光データに必要な、偏向量d1,d2を求める具体的な方法について説明する。
図9は、部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第1の例を示すフローチャート図である。図10は、図9の生成方法の具体例を示す図である。この生成方法では、ブロックマスクのパターンデータを処理して、ブロックマスク内の離散パターンDPAのX軸上の投影線30XとY軸上の投影線30Yを求める(S40)。この離散パターンの投影領域を示す投影線30X,30Yは、例えばブロックマスクのパターンデータのうち全ての離散パターンDPAのX座標値またはY座標値を抽出することにより求めることができる。つまり、1個でも離散パターンのX座標値またはY座標値が存在すれば、その座標に投影線を発生させることで、投影線を生成することができる。そして、この投影線の領域が、共通離間領域SX,SYに対応する。
図10の例では、離散パターンDPAが互いにX方向及びY方向にずれているが、投影線30X,30Yを求めることで、投影線30X,30Yの間の領域32X,32Yを第1の透過ビームEB1のエッジが位置すべき領域と特定することができる。つまり、第1の透過ビームEB1の上エッジ36は、領域32Yのいずれかに位置すべきであり、右エッジ34は、領域32Xのいずれかに位置すべきである。そこで、マッチングした部分ブロックマスクの種類に応じて、つまり、マッチングした離散パターンDPAの数などに応じて、第1の透過ビームEB1の上エッジ36と右エッジ34が位置すべき領域32Y,32Xが決定される。この決定された領域32X,32Yに応じて、第1の透過ビームEB1のブロックマスクBM1上の照射座標、例えば(X−d1,Y+d1)を求めることができる(S42)。とくに、この偏向量d1を、領域32X,32Yの中間の位置に設定することで、偏向誤差に対するマージンを大きくすることができる。そして、その求めたブロックマスク上での座標と、ウエハー上での照射座標とを含む露光データが生成される(S44)。
図11は、部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第2の例を示すフローチャート図である。図12は、図10の生成方法の具体例を示す図である。この生成方法では、ブロックマスクのパターンデータと第1の透過ビームのパターンデータとを処理して、第1の透過ビームを偏向位置を変化させた時の、ブロックマスク内の離散パターンDPAと第1の透過ビームEB1との面積和を求める(S50)。図12中には、X軸方向にビーム偏向位置を変えたときの面積和SOAXと、Y軸方向にビーム偏向位置を変えたときの面積和SOAYとが示される。この面積和の変化によれば、第1の透過ビームEB1のエッジ34,36が、離散パターンDPA上を移動する時は面積和SOAX,SOAYは増加するが、エッジ34,36が離散パターンDPAの存在しない領域を移動する時は面積和は増加せず、勾配はフラットである。従って、第1の透過ビームEB1をX軸方向またはY軸方向に走査したときの面積和の分布を求めることで、このフラット領域FA1,FA2,FA3を求めることができる。面積和を求める処理は、パターンデータのAND処理などにより簡単に且つ高速に行うことができる。そして、このフラット領域が、共通離間領域SX,SYに対応する。
そこで、この生成方法では、マッチングした部分ブロックマスクの種類に応じて、つまり、マッチングした離散パターンDPAの数などに応じて、第1の透過ビームEB1の上エッジ36と右エッジ34が位置すべきフラット領域FA1,FA2,FA3が決定される。この決定された領域に応じて、第1の透過ビームEB1のブロックマスクBM1上の照射座標、例えば(X−d1,Y+d1)を求めることができる(S52)。図12の例では、第1の透過ビームEB1の右エッジ34はフラット領域FA2の中央位置に、上エッジ36はフラット領域FA3の中央位置にそれぞれ設定される。とくに、フラット領域の中央位置にエッジ位置を設定すれば、露光装置の偏向誤差に対するマージンを大きくすることができる。そして、その求めたブロックマスク上での座標と、ウエハー上での照射座標とを含む露光データが生成される(S54)。
図13は、部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第3の例を示すフローチャート図である。図14は、図13の生成方法の具体例を示す図である。この生成方法では、ブロックマスクのパターンデータを処理して、第1の透過ビームEB1のエッジが位置すべき座標を演算により求める(S60)。図14の具体例では、3×1個の離散パターンDPAのうち、左端の離散パターンDPAの左下を原点(0,0)とし、各離散パターンのサイズをPS、離散パターンのピッチをPPとすると、第1の透過ビームEB1のエッジ34が位置すべき座標は、演算式PS+PP(n−1)+αにより求められる。ここで、nはマッチングした離散パターンの数、αは0〜(PP−PS)のいずれかの値であり、好ましくは(PP−PS)/2である。また、ブロックマスクが3×3個の離散パターンを有する場合は、各の3×1個の離散パターンに対して、上記の演算によりエッジ34が位置すべき座標を求め、それらの座標の平均値を3×3個の離散パターンに対して第1の透過ビームのエッジの位置すべき座標とする。図14の例では、第1の透過ビームEB1の右エッジ34の位置すべき座標は、PS+α、PS+PP+α、PS+2PP+αの3つである。右エッジ34の座標がPS+αの時は1個の離散パターン、PS+PP+αの時は2個の離散パターン、PS+2PP+αの時は3個の離散パターンが、それぞれ利用されることになる。
そして、マッチングした離散パターンの数に応じて、いずれかの座標位置に第1の透過ビームのエッジが位置するように、第1の透過ビームのブロックマスク上の座標を求める(S62)。そして、求めたブロックマスク上の座標と、ウエハー上の照射座標とを有する露光データが生成される(S64)。
図15は、本実施の形態における部分照射ブロック露光の校正方法のフローチャート図である。図16は、図15の具体例を示す図である。部分照射ブロック露光では、ブロックマスク内の一部の領域に第1の透過ビームを照射する。従って、ブロックマスク上の所定の座標位置に第1の透過ビームを高精度に偏向させることが必要である。そこで、偏向精度を高く維持するために露光装置の偏向器などの校正工程が必要になる。
この校正方法では、露光装置において、部分照射ブロック露光をするための第1の透過ビームの偏向位置を校正する。図16に示されるように、第1の透過ビームEB1をブロックマスクBM1に照射し、それを透過した第2の透過ビームEB2を、露光装置内に設けられた電流計測ユニットECSに照射する。第2の透過ビームEB2の電流計測ユニットECSへの照射を維持しながら、第1の透過ビームEB1をブロックマスクBM1上で走査する。この第1の透過ビームEB1の走査中に電流計測ユニットECSが検出する電流値を監視する(S70)。図16には、3×1個の離散パターンDPAに対して、第1の透過ビームEB1をX軸方向に走査した時の、検出電流値のグラフECが示されている。第1の透過ビームEB1が離散パターンDPA上を走査されているときは、検出電流値は増加するが、第1の透過ビームEB1の右エッジがいずれの離散パターンDPA上にもない間は、検出電流値ECの増加勾配はゼロになる。このフラット領域FAが、第1の透過ビームEB1のブロックマスクBM1上での偏向位置になる。
そこで、検出電流値の変化がゼロになるフラット領域FAの位置を、第1の透過ビームのブロックマスク上の座標に調整する。具体的には、露光データに含まれる第1の透過ビームのブロックマスク上の座標値を、上記の校正方法で求めた座標位置に修正して、露光を行うようにする。つまり、パターンデータ処理により求めた座標位置では、露光装置の経年変化などにより適切な偏向位置に対応しなくなるので、上記の校正方法で求めた座標位置への修正が必要になる。
なお、前記検出電流の変化がゼロになることとは、実際の電流値計測に誤差が生じることを配慮して、実質的に前記電流値の増加勾配に変化が認められない状態を意味するものである。
以上の実施の形態によれば、ブロックマスクの一部の領域を利用して電子ビーム露光を行うことができるので、ブロックマスクの数に制約があっても、電子ビーム照射回数を少なくすることができ、電子ビーム露光のスループットを高くすることができる。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記の通りである。
(付記1)荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射する荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法であって、
前記ブロックマスクの複数の離散パターンのX方向またはY方向の共通離間領域に前記第1の透過ビームのY方向またはX方向のエッジが位置するように、前記第1の透過ビームの前記ブロックマスク上での照射位置データを生成する工程を有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記2)付記1において、
前記共通離間領域は、前記複数の離散パターン間の離間領域であって、X方向またはY方向に重なる共通の離間領域であることを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記3)付記1において、
前記照射位置データの生成工程は、ブロックマスクの複数の離散パターンについて、X軸またはY軸上における前記複数の離散パターンのY方向またはX方向の投影領域を求める工程と、当該投影領域間の領域に前記第1の透過ビームのエッジが位置するような前記照射位置データを生成する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記4)付記3において、前記照射位置データの生成工程では、前記投影領域間の領域の中央位置に前記第1の透過ビームのエッジが位置するようにすることを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記5)付記1において、
前記照射位置データの生成工程は、ブロックマスクの複数の離散パターン上に前記第1の透過ビームを走査しながら、それぞれの走査位置での前記離散パターンと第1の透過ビームとの重複面積を求める工程と、当該重複面積の前記走査位置の変化に対する面積増加率がゼロになる走査位置を前記照射位置データとして生成する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記6)付記5において、前記照射位置データの生成工程では、前記面積増加率がゼロになる走査領域の中央位置に前記第1の透過ビームのエッジが位置するようにすることを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記7)付記1において、
前記照射位置データの生成工程は、ブロックマスクの複数の離散パターンのサイズとピッチとに基づいて、前記共通離間領域を求める工程と、前記共通離間領域に前記第1の透過ビームのエッジが位置するように、前記照射位置データを生成する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記8)付記1乃至7のいずれかにおいて、
前記ブロックマスクの複数の離散パターンは、互いに、X軸方向またはY軸方向にその位置がずれていることを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
(付記9)荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射する荷電粒子ビーム露光方法において、
前記ブロックマスクの複数の離散パターンのX方向またはY方向の共通離間領域に前記第1の透過ビームのY方向またはX方向のエッジが位置するような、前記第1の透過ビームの前記ブロックマスク上での照射位置データにしたがって、前記第1の透過ビームを前記ブロックマスク上に照射して露光を行う工程と、
前記第2の透過ビームをビーム強度を測定するビーム強度センサに照射しながら、ブロックマスクの複数の離散パターン上で前記第1の透過ビームを走査し、前記ビーム強度センサの検出強度の変化が実質的にゼロになる時の走査位置を、前記照射位置データとして校正する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
(付記10)付記9において、
前記校正工程において、前記ビーム強度センサの検出強度の変化が実質的にゼロになる領域の中央位置に対応する操作位置を、前記照射位置データとして校正することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
(付記11)付記9において、
前記荷電粒子ビームが電子ビームであり、前記ビーム強度センサは、電子ビームの電流計であることを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
(付記12)付記9乃至11のいずれかにおいて、
前記ブロックマスクの複数の離散パターンは、互いに、X軸方向またはY軸方向にその位置がずれていることを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
可変矩形露光と部分一括露光(ブロック露光)とを説明する図である。 本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光方法を説明する図である。 本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光を説明する図である。 本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光を説明する図である。 本実施の形態における部分照射ブロックマスク露光における露光データの一例を示す図である。 本実施の形態における露光データの生成方法のフローチャート図である。 本実施の形態における露光データの生成方法の一例を示す図である。 本実施の形態における電子ビーム露光方法のフローチャート図である。 部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第1の例を示すフローチャート図である。 図9の生成方法の具体例を示す図である。 部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第2の例を示すフローチャート図である。 図10の生成方法の具体例を示す図である。 部分照射ブロックマスクの露光データの生成方法の第3の例を示すフローチャート図である。 図13の生成方法の具体例を示す図である。 本実施の形態における部分照射ブロック露光の構成方法のフローチャート図である。 図15の具体例を示す図である。
符号の説明
EB:電子ビーム(荷電粒子ビーム)、EB1:第1の透過ビーム、EB2:第2の透過ビーム
SL1:第1のスリット、BM:ブロックマスク、SX1,SX2:共通離間領域
YE:エッジ

Claims (2)

  1. 荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射する荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法であって、
    前記ブロックマスクの複数の離散パターンのX方向またはY方向の共通離間領域に前記第1の透過ビームのY方向またはX方向のエッジが位置するように、前記第1の透過ビームの前記ブロックマスク上での照射位置データを生成する工程を有し、
    前記照射位置データの生成工程は、ブロックマスクの複数の離散パターン上に前記第1の透過ビームを走査しながら、それぞれの走査位置での前記離散パターンと第1の透過ビームとの重複面積を求める工程と、当該重複面積の前記走査位置の変化に対する面積増加率がゼロになる走査位置を前記照射位置データとして生成する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光における露光データの生成方法。
  2. 荷電粒子ビームを矩形の第1の透過孔を透過させて第1の透過ビームを形成し、当該第1の透過ビームを複数の離散パターンを有するブロックマスクを透過させて第2の透過ビームを形成し、当該第2の透過ビームを被露光物に照射する荷電粒子ビーム露光方法において、
    前記ブロックマスクの複数の離散パターンのX方向またはY方向の共通離間領域に前記第1の透過ビームのY方向またはX方向のエッジが位置するような、前記第1の透過ビームの前記ブロックマスク上での照射位置データにしたがって、前記第1の透過ビームを前記ブロックマスク上に照射して露光を行う工程と、
    前記第2の透過ビームをビーム強度を測定するビーム強度センサに照射しながら、ブロックマスクの複数の離散パターン上で前記第1の透過ビームを走査し、前記ビーム強度センサの検出強度の変化が実質的にゼロになる時の走査位置を、前記照射位置データとして校正する工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
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