JPH0963838A - 磁気間隙構造 - Google Patents

磁気間隙構造

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JPH0963838A
JPH0963838A JP8196473A JP19647396A JPH0963838A JP H0963838 A JPH0963838 A JP H0963838A JP 8196473 A JP8196473 A JP 8196473A JP 19647396 A JP19647396 A JP 19647396A JP H0963838 A JPH0963838 A JP H0963838A
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fuel
cylindrical
axial
diameter
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JP8196473A
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Christopher R Irgens
クリストファー・アール・アージェンス
Philip D Mcdowell
フィリップ・ディー・マクドーウェル
Chinh D Nguyen
チン・ディー・ニュエン
James Bonifield
ジェームズ・ボニフィールド
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Outboard Marine Corp
Original Assignee
Outboard Marine Corp
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    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
    • H01F7/16Rectilinearly-movable armatures
    • H01F7/1607Armatures entering the winding
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 燃料噴射ポンプの磁極構造に関し、最初のス
トローク長さを適切にできる角張ったエッジの磁気間隙
を提供する。 【解決手段】 突出部33の軸方向ボア75は、低磁気
抵抗材料の第1副部分61、高磁気抵抗材料の第2副部
分63及び低磁気抵抗材料の第3副部分65内を伸び、
円筒形の内側面77を備える。同内側面には環状溝79
を設け、同溝は磁気間隙を構成し、内側の径方向面83
と外側の径方向面85とによって形成され、比較的角張
ったコーナーを形成している。コーナーは磁極即ち磁気
シュー81を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば、圧力サ
ージ燃料ポンプなどのような、ソレノイドで作動する燃
料ポンプで採用できる磁極構造に関する。
【0002】本願発明は、また、2つの磁極の間に磁気
間隙(磁気ギャップ)を構成する方法に関し、特に、例
えば圧力サージ燃料ポンプのような、ソレノイドで作動
する燃料ポンプの磁気間隙を構成する方法に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本願発
明は、角張ったエッジを有する磁気間隙を提供する。そ
こでは、磁束が鋭くあるいは突然に始まる磁束パターン
が構成される。すなわち、その磁束パターンでは磁束が
ない状態から急に強い磁束が現れるようになっており、
磁束がないところと、強い磁束が存在するところとの間
では、磁束が、普遍的に遷移していない。これによっ
て、最初のストローク長さを適切に寸法決めすることが
できる。
【0004】従来技術では、磁気間隙に角張ったエッジ
が設けられておらず、最初のストローク長さを適切にす
ることができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、磁極構造で
あって、前記磁極構造は、低磁気抵抗を有する材料から
構成された第1の端部と、低磁気抵抗を有する材料から
構成された第2の端部と、高磁気抵抗を有する材料から
構成された中央部とを備えており、前記第1の端部は、
軸線と直径とを有する円筒形内側面と、前記軸線に対し
て横断して伸びると共に、前記第1の端部の円筒形内側
面から径方向外側に伸びる端面とを備えており、前記第
2の端部は、軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側
面の前記直径と実質的に等しい直径とを有する円筒形内
側面と、前記軸線に対して横断して伸びると共に、前記
第2の端部の円筒形内側面から径方向外側に伸びる端面
とを備えており、前記中央部は、軸線と、前記第1の端
部の前記円筒形内側面の前記直径よりも大きい直径とを
有する円筒形内側面と、前記中央部の円筒形内側面から
前記軸線に対して横断して伸び、軸線方向において間隔
があけられた第1の端面及び第2の端面とを備えてお
り、前記中央部の前記第1の端面は、前記第1の端部の
前記端面に固定されており、前記中央部の前記第2の端
面は、前記第2の端部の前記端面に固定されており、そ
の結果、前記第1の端部の前記軸線と、前記第2の端部
の前記軸線と、前記中央部の前記軸線とは、互いに対し
て同軸の関係で配置されており、それによって、前記中
央部の径方向内側で、前記第1の端部の前記端面と前記
第2の端部の前記端面との間に、磁束間隙が形成される
磁極構造を提供するものである。
【0006】本願発明は、また、磁極構造であって、前
記磁極構造は、低磁気抵抗を有する材料から構成された
第1の端部と、低磁気抵抗を有する材料から構成された
第2の端部と、高磁気抵抗を有する材料から構成された
中央部とを備えており、前記第1の端部は、軸線と直径
とを有する円筒形内側面と、前記軸線に対して横断して
伸びる端面とを備えており、前記第2の端部は、軸線
と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径と実
質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、前記軸線
に対して横断して伸びる端面とを備えており、前記中央
部は、軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前
記直径に実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面
と、前記中央部の円筒形内側面から、互いに対して径方
向外側に広がるように伸び、軸線方向において間隔があ
けられた第1の端面及び第2の端面とを備えており、前
記中央部の前記第1の端面は、前記第1の端部の前記端
面に固定されており、前記中央部の前記第2の端面は、
前記第2の端部の前記端面に固定されており、その結
果、前記内側円筒形面が互いに対して同軸の関係で配置
されており、これによって、高磁気抵抗の前記材料の軸
方向長さが、前記軸線からの径方向の距離が増加するに
したがって増加している磁極構造を提供するものであ
る。
【0007】本願発明は、また、磁束間隙を構成する方
法であって、低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を
製造して、端面と、直径を有する円筒形内面とを構成す
る工程と、高磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製
造して、軸線方向に間隔があけられた第1の端面及び第
2の端面と、前記第1の部分の前記円筒形内面の前記直
径よりも大きい直径を有する円筒形内面とを構成する工
程と、低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造し
て、端面と、前記第1の部分の前記円筒形内面の前記直
径に実質的に等しい直径を有する円筒形内面とを構成す
る工程と、前記第2の部分の前記第1の端面が前記第1
の部分の前記端面に固定された状態で且つ前記第1の部
分の前記円筒形内面と前記第2の部分の前記円筒形内面
とが同心になっている状態で、前記第1の部分と前記第
2の部分とを一緒に固定する工程と、前記第2の部分の
前記第2の端面が前記第3の部分の前記端面に固定され
た状態で且つ前記第2の部分の前記円筒形内面と前記第
3の部分の前記円筒形内面とが同心になっている状態
で、前記第2の部分と前記第3の部分とを一緒に固定す
る工程とを備えており、それによって、前記第2の部分
の前記円筒形内面の径方向内側に磁束間隙を形成する磁
束間隙を構成する方法を提供するものである。
【0008】本願発明は、また、磁束間隙を構成する方
法であって、低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を
製造して、軸線と直径とを有する円筒形内側面と、前記
軸線に対して横断して伸びる面とを構成する工程と、高
磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製造して、軸線
と、前記第1の部分の前記円筒形内側面の前記直径に実
質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、前記第2
の部分の円筒形内側面から、互いに対して径方向外側に
広がるように伸び、軸線方向において間隔があけられた
第1の端面及び第2の端面とを構成する工程と、低磁気
抵抗を有する材料から第3の部分を製造して、軸線と、
前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径と実質的
に等しい直径とを有する円筒形内側面と、前記軸線に対
して横断して伸びる端面とを構成する工程と、前記円筒
形内側面が互いに対して同軸に配置され、高磁気抵抗の
前記材料の軸方向長さが、前記軸線からの径方向の距離
が増加するにしたがって増加させるように、前記第2の
部分を前記第1の部分と前記第3の部分とに固定する工
程とを備えた磁束間隙を構成する方法を提供するもので
ある。
【0009】本願発明は、また、磁束間隙を構成する方
法であって、低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を
製造して、軸方向外側端面と、前記第1の部分の前記軸
方向外側端面に対する軸方向内側において径方向外側に
伸びる径方向外側端面とを構成する工程と、高磁気抵抗
を有する材料から第2の部分を製造して、軸方向に間隔
があけられた軸方向内側端面及び軸方向外側端面を構成
する工程と、低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を
製造して、軸方向内側端面と、前記第3の部分の前記軸
方向外側端面に対する軸方向内側において径方向外側に
伸びる径方向外側端面とを構成する工程と、前記第2の
部分の前記軸方向内側端面が、前記第1の部分の前記径
方向外側端面に対して軸方向で隣接した状態で、前記第
1の部分と前記第2の部分とを一緒に固定する工程と、
前記第2の部分の前記軸方向外側端面が、前記第3の部
分の前記径方向外側端面に対して軸方向で隣接した状態
で、前記第2の部分と前記第3の部分とを一緒に固定す
る工程とを備えており、それによって、前記第2の部分
の径方向内側で、前記第1の部分の前記軸方向外側端面
と前記第3の部分の前記軸方向内側端面との間に、磁束
間隙を形成する磁束間隙を構成する方法を提供するもの
である。
【0010】本願発明は、また、磁束間隙を構成する方
法であって、低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を
製造して、軸方向外側端面と、前記軸方向外側端面から
軸方向内側に伸び、直径及び内側端を有する外側円筒形
面と、前記外側円筒形面の前記内側端から径方向外側に
伸び、径方向に伸びる長さを有する径方向外側端面とを
構成する工程と、高磁気抵抗を有する材料から第2の部
分を製造して、軸方向に間隔をあけた軸方向内側端面及
び軸方向外側端面と、前記第2の部分の前記軸方向内側
端面と軸方向外側端面との間を伸び、前記第1の部分の
前記外側円筒形面の前記直径よりも大きな直径を有する
内側円筒形面と、前記第1の部分の前記径方向外側端面
の前記径方向長さよりも大きな距離だけ前記内側円筒形
面から間隔があけられた外側円筒形面とを構成する工程
と、低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造し
て、軸方向内側端面と、前記軸方向内側端面から軸方向
外側に伸び、外側端を有する外側円筒形面と、前記第3
の部分の前記外側円筒形面の前記外側端から径方向外側
に伸び、前記第1の部分の径方向外側端面の径方向に伸
びる長さに実質的に等しい径方向に伸びる長さを有する
径方向外側端面とを構成する工程と、前記第2の部分の
前記内側円筒形面が、前記第1の部分の外側円筒形面に
対して径方向で隣接して重なる状態で、且つ前記第2の
部分の前記内側端面が、前記第1の部分の前記径方向外
側端面に固定された状態で、前記第1の部分と前記第2
の部分とを一緒に固定する工程と、前記第2の部分の前
記内側円筒形面が、前記第3の部分の前記外側円筒形面
に対して径方向で隣接して重なる状態で、且つ、前記第
2の部分の前記外側端面が、前記第3の部分の前記径方
向外側端面に固定された状態で、前記第2の部分と前記
第3の部分とを一緒に固定する工程とを備えており、前
記第2の部分の前記内側円筒形面の径方向内側で、前記
第1の部分の軸方向外側端面と前記第3の部分の軸方向
内側端面との間に、磁束間隙を形成する磁束間隙を構成
する方法を提供するものである。
【0011】本願発明の他の特徴や効果は、下記に詳細
に述べられた記述や図面と請求の範囲を参照することに
よって、当業者にとって明らかとなるであろう。
【0012】本願発明の一実施例を詳細に説明する前
に、本願発明が、下記の記述に述べられ図面に示された
構成要素の配置や詳細な構造への適用に限定されるもの
ではないということを、理解するべきである。本願発明
は、他の実施例においても可能であり、また、種々の方
法で実行され成し遂げることができる。また、ここに使
用された用語や術語は説明のためのものであって、限定
して解釈されるべきでないということを理解するべきで
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】図面のうち図1に示されているの
は、燃料ポンプと燃料噴射ノズルとを組合わせてなる組
合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ1
1である。その組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノ
ズルアセンブリ11は、燃料ポンプ13と燃料噴射ノズ
ルアセンブリ15とを備えており、燃料噴射ノズルアセ
ンブリ15が燃焼室19に連通した状態でシリンダーヘ
ッド17に取り付けられている。燃焼室19は、シリン
ダーヘッド17によって部分的に形成されている。
【0014】燃料ポンプ13は、ハウジングアセンブリ
21を備えている。ハウジングアセンブリ21は、種々
の構成を取ることができる。図1に開示された構成にお
いて、ハウジングアセンブリ21は、部分的に、第1の
ハウジング部材23と、第2のハウジング部材25とを
備えている。
【0015】第1のハウジング部材23は、鉄のような
低磁気抵抗の鉄材料から構成されており、軸線27を有
している。また、第1のハウジング部材23は、主本体
部31と、主本体部31から軸線方向に沿って一方の方
向に伸びている第1の突出部33と、主本体部31から
軸線方向に沿って他方の方向に伸びている第2の突出部
35とを備えている。主本体部31は、軸線27に対し
て横断する方向に伸びており、円筒形の外側面部41を
備えている。外側面部41は、ねじ付き部43を有して
いる。第1のハウジング部材23の主本体部31は、そ
の内側に、燃料流入通路すなわち燃料流入導管51と共
に、大径部47とこれに隣接する小径部49とを有する
軸方向ボア45を備えている。燃料流入通路すなわち燃
料流入導管51は、軸方向ボア45の小径部49に連通
している。燃料流入通路すなわち燃料流入導管51は、
低圧下の適切な燃料源(図示せず)に連通できるように
なっており、第1の部分53と第2の部分55とを備え
ている。第1の部分53の内部には、(後述する)イン
レット・バルブ・カートリッジを収容できるようにねじ
が形成されている。第1の部分53は、軸方向ボア45
に隣接して配置されている。第2の部分55は、第1の
部分53の(軸線27に対して)径方向で外側に配置さ
れている。
【0016】さらに、第1のハウジング部材23の主本
体部31は、燃料バイパス通路57を備えている。燃料
バイパス通路57は、燃料流入通路51の第2の部分5
5から伸びており、(後述する)低圧燃料室に連通して
いる。
【0017】第1のハウジング部材23の第1の突出部
33は、当初において別体となっている3つの別体部分
(3つの別体セクション)すなわち3つの別体副部分か
ら構成されている。これらは、ろう付けのような任意の
適当な方法で一体化される。この最後の点において、第
1の突出部33は、第1のセクション(換言すれば、第
1の部分)すなわち第1の副部分61を備えている(図
1及び図3参照)。第1のセクションすなわち第1の副
部分61は、主本体部31から一体的に伸びており、当
初において、一個構成部材すなわち一個構成部分のうち
の一体部分となっている。この一個構成部材すなわち一
個構成部分は、また、主本体部31を有している。
【0018】第1の突出部33は、また、第2のセクシ
ョン(換言すれば、第2の部分)すなわち第2の副部分
63を備えている。第2のセクションすなわち第2の副
部分63は、高い磁気抵抗を有する材料から構成されて
おり、ろう付けなどにより一体化された後、第1のセク
ションすなわち第1の副部分61から軸方向に伸びてい
る。銅合金などの他の材料を採用することもできるが、
開示された構造においては、第2のセクション63は、
シリーズ300のステンレス鋼から構成されている。
【0019】第1の突出部33は、また、第3のセクシ
ョン(換言すれば、第3の部分)すなわち第3の副部分
65を備えている。第3のセクションすなわち第3の副
部分65は、低い磁気抵抗を有する材料から構成されて
おり、ろう付けなどにより一体化された後、第2のセク
ション63から軸方向に伸びている。他の材料を採用す
ることもできるが、開示された構造においては、第3の
セクション65は、主本体31の材料と同じ材料から構
成されている。第3のセクション65は、外側端67を
有している。さらに、一体化された第1の突出部33
は、円筒形の外側面69を備えている。
【0020】一体化された第1の突出部33は、軸方向
ボア75を備えている。軸方向ボア75は、第1のセク
ション61、第2のセクション63、及び第3のセクシ
ョン65内を伸びている。軸方向ボア75は、燃料バイ
パス通路57と、主本体部31における軸方向ボア45
の大径部47とに連通している。第1の突出部33にお
ける軸方向ボア75は、円筒形の内側面77を備えてい
る。この円筒形の内側面77には、環状溝79が設けら
れている。環状溝79は磁気間隙(すなわち、磁気ギャ
ップ)を構成している。環状溝79は、内側の径方向面
83と外側の径方向面85とによって、第2のセクショ
ン63の径方向の内側に形成されている。内側の径方向
面83と外側の径方向面85は、円筒形の内側面77と
共に、比較的角張った(あるいは比較的鋭利な)コーナ
ー(すなわち、かど)を形成している。コーナーは、磁
極すなわち磁気シュー81を構成している。さらに、軸
方向ボア75は、カウンターボア91を備えている。カ
ウンターボア91は、第3のセクション65の外側端6
7に設けられており、環状の肩部93と円筒形の内側面
95とを形成している。
【0021】第1のハウジング部材23の第2の突出部
35は、主本体31から、第1の突出部33の突出方向
とは反対方向に、一個構成で一体的に伸びている。第2
の突出部35は、軸方向ボア101を備えている(図1
参照)。軸方向ボア101は、主本体31の軸方向ボア
45の小径部49を連続的に構成し、該小径部49に連
通するようになっている。軸方向ボア101は、一定の
内径を有する部分103を備えている。この部分103
には、(後述する)燃料出口バルブカートリッジを受け
入れることができるように、ねじが切られていることが
好ましい。そのねじ付き部103の下流において、軸方
向ボア101は、第1のカウンターボア105と第2の
カウンターボア107とを備えている。この第2のカウ
ンターボア107の内側面には、燃料噴射ノズルアセン
ブリ15をねじ連結で収容できるように、ねじが切られ
ている。前記ボア部103と第1のカウンターボア10
5との間において、第2の突出部35は、肩部108を
備えている。第1のカウンターボア105と第2のカウ
ンターボア107との間において、第2の突出部35
は、傾斜した密封面109を備えている。軸方向ボア1
01のうち、ねじ付き部103の上流側にある部分、す
なわち、軸方向ボア101のうち、燃料出口バルブカー
トリッジの上流側にある部分と、主本体31の軸方向ボ
ア45の小径部49とは、燃料流入通路51の第1の部
分(すなわち燃料流入通路51のねじ付き部)53の下
流側にある部分、換言すれば、燃料流入バルブカートリ
ッジの下流にある部分と共に、高圧燃料室115を構成
している。高圧燃料室115は、(後述する)高圧燃料
回路の一部を形成している。
【0022】第2の突出部35は、また、外側円筒形面
116を備えている。この外側円筒形面116は、その
外側端に隣接する部分に、軸方向において間隔があけら
れた外側溝117と内側溝118とを備えている。外側
溝117は、Oリング119を含んでいる。このOリン
グ119は、断片的に図示されたシリンダーヘッド17
に設けられたボア120と係合できるようになってい
る。後述するように、内側溝118は、組合わされた燃
料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ11をシリンダ
ーヘッド17に固定するのを補助できるようになってい
る。
【0023】さらに、第1のハウジング部材23は、軸
受けすなわちブッシュ125を備えている。この軸受け
すなわちブッシュ125は、高い磁気抵抗であることが
好ましい青銅や他の適当な軸受け材料から構成されてい
る。軸受けすなわちブッシュ125は、例えば、主本体
部31の軸方向ボア45の大径部47に圧入することに
よって固定されており、軸方向ボア127を備えてい
る。軸方向ボア127は、主本体部31の軸方向ボア4
5と、第1の突出部33の軸方向ボア75との間を連通
している。ブッシュ125は、また、端面129を備え
ている。端面129は、径方向スロット131を備えて
おり、主本体部31の軸方向ボア45の大径部47と小
径部49との間に形成された肩部に係合している。さら
に、端面129には、円錐状に形成された凹部133が
設けられている。凹部133は、(後述する)バルブ部
材251と係合している。凹部133のうちの線あるい
は面あるいは狭い領域134に、バルブ止め、すなわち
バルブ部材止め135が設けられており、これによっ
て、バルブ部材251の図1の左側への移動が制限され
るようになっている。径方向スロット131は、バルブ
止め135よりもブッシュ125内に深く伸びており、
これによって、一対の燃料流路137が設けられてい
る。一対の燃料流路137は、燃料バイパス通路57と
平行に伸びている。そして、燃料流路137は、バルブ
部材251とバルブ止め135との係合にもかかわら
ず、主本体部31の軸方向ボア45の小径部49とブッ
シュ125の軸方向ボア127との間を連通している。
【0024】燃料ポンプ13の一部を形成し、第1のハ
ウジング部材23の第1の突出部33の第3のセクショ
ン65の外側端67にあるカウンターボア91に配置さ
れているのは、止め部材すなわち端キャップすなわち閉
鎖部材141である(図1及び図3参照)。閉鎖部材1
41は、第1の突出部33の第3のセクション65にお
いて、カウンターボア91の円筒形の内側面95と径方
向で係合し、その環状肩部93と軸方向で係合する。止
め部材141は、軸方向軸受けすなわち軸方向ボア14
3を備えている。軸方向軸受けすなわち軸方向ボア14
3は、(後述する)管状部材の遠隔端と摺動できるよう
に該遠隔端に受け入れられている。また、止め部材14
1は、後で詳細に記述される複数の燃料流路を備えてい
る。これら燃料流路は、前記管状部材における(後述す
る)燃料通路と、第1の突出部33の軸方向ボア75と
に連通している。止め部材141は、第1の突出部33
の軸方向ボア75と共に、低圧燃料室151を形成して
いる。低圧燃料室151は、(後述する)低圧燃料回路
の一部を形成している。
【0025】より詳細に説明すると、止め部材141
は、青銅などの高い磁気抵抗を有する軸受け材料から構
成されることが好ましい。止め部材141の形状は、ほ
ぼ円筒形となっている。また、止め部材141は、ほぼ
平坦な内側端面155を備えている。内側端面155
は、第3のセクション65の環状肩部93に係合してお
り、燃料が流れる深さの浅い燃料流路用凹部すなわち燃
料流路用カウンターボア157を備えている。燃料流路
用凹部すなわち燃料流路用カウンターボア157は、常
時、低圧燃料室151に連通している。
【0026】止め部材141は、また、外側端面161
を備えている(図4参照)。外側端面161は、軸方向
で第2のハウジング部材25の(後述する)端部にある
盲ボア(ブラインドボア)の端壁に係合している。外側
端面161は、燃料が流れる深さの浅い燃料流路用凹部
すなわち燃料流路用カウンターボア163(図3及び図
4参照)を備えている。燃料流路用凹部すなわち燃料流
路用カウンターボア163は、燃料流路用カウンターボ
ア165に連通しており、燃料流路用カウンターボア1
65は、次いで、軸方向ボア143に連通している。さ
らに、止め部材141は、ほぼ円筒形の外側面171を
備えている。この外側面171は、第1の突出部33の
第3のセクション65におけるカウンターボア91の円
筒形内側面95に係合している。外側面171は、外側
端面161に隣接する位置に、径方向に伸びるフランジ
173を備えている。フランジ173は、第2のハウジ
ング部材25の(後述する)端部における盲ボアに対し
て間隔をおいて配置されている。ほぼ円筒形の外側面1
71は、また、軸方向に伸びる1又はそれ以上の(図示
された構造では4つの)燃料流路用スロットすなわち燃
料流路用溝175を備えている。燃料流路用スロットす
なわち燃料流路用溝175は、また、フランジ173を
通って伸びており、その外側端で、燃料流路用凹部すな
わち燃料流路用カウンターボア163に連通し、その内
側端で、径方向燃料流路177にそれぞれ連通してい
る。径方向燃料流路177は、次いで、内側端面155
における燃料流路用凹部すなわち燃料流路用カウンター
ボア157に連通している。
【0027】燃料ポンプ13の第2のハウジング部材2
5は、端部181と、内部円筒形面187とを備えてい
る(図1及び図3参照)。端部181は、盲軸方向ボア
183(ブラインド軸方向ボア)を備えている。この盲
軸方向ボア183は、第1のハウジング部材23に向い
た方向に開口しており、止め部材141の少なくとも一
部を収容している。また、盲軸方向ボア183は、止め
部材141の燃料通路に連通しており、横断端壁185
を備えている。この横断端壁185は、止め部材141
の外側端面161に軸方向において係合している。内部
円筒形面187は、端壁185から伸びており、第1の
突出部33の第3のセクション65の端の径方向外側円
筒形面部69を受け入れ、該径方向外側円筒形面部69
と密封係合してる。この最後の点において、他の構成を
採用することもできるが、開示された構成において、低
圧燃料回路から燃料漏れを防止するために、嵌合する外
側円筒形面69と内部円筒形面187のうちの一方は、
Oリング191を収容する環状溝189を備えている。
Oリング191は、第1の突出部33と第2のハウジン
グ部材25の端部181との間を密封係合している。さ
らに、第2のハウジング部材25の端部181は、ま
た、低圧燃料出口すなわち低圧燃料流出通路195を備
えている。低圧燃料出口すなわち低圧燃料流出通路19
5は、盲軸方向ボア183に連通しており、従って、止
め部材141の燃料流路に連通している。
【0028】第2のハウジング部材25は、また、円筒
形部197を備えている(図1参照)。円筒形部197
は、第1の突出部33の外側面に対して径方向外側に間
隔をおいて、端部181から、第1のハウジング部材2
3に向けて伸びている。これによって、円筒形部197
と第1の突出部33の外側面との間で、主本体部31と
端部181との間に、環状の容積部198が形成されて
いる。円筒形部197は、その外側端に、ねじ付き部1
99を備えている。このねじ付き部199は、第1のハ
ウジング部材23の主本体部31のねじ付き部43に螺
合して固定されている。これによって、第2のハウジン
グ部材25の端壁185が、軸方向で止め部材141と
係合し、止め部材141が、第1の突出部33の第3の
セクション65の環状肩部93と軸方向で係合する。
【0029】燃料ポンプ13は、また、アーマチュアア
センブリ221を備えている。このアーマチュアアセン
ブリ221は、管状部材すなわち管状ロッド203を有
しており、この管状部材すなわち管状ロッド203は、
鋼(すなわちスチール)から構成されていることが好ま
しい。管状部材すなわち管状ロッド203は、(その右
端で)軸受けすなわちブッシュ125の軸方向ボア12
7内に摺動可能に且つ実質的に密封可能状態で伸びてい
る。また、管状部材すなわち管状ロッド203は、(そ
の左端で)止め部材141の軸方向ボアすなわち軸方向
軸受け143内に伸びている。したがって、管状部材2
03は、両端で往復運動できるように支持されている。
それによって、燃料ポンプ13の作動は、より信頼でき
るようになっている。
【0030】管状部材すなわち管状ロッド203は、軸
方向ボアすなわち軸方向燃料通路205を備えている。
軸方向ボアすなわち軸方向燃料通路205は、ブッシュ
125のバイパス燃料流路137を介して、主本体31
の軸方向ボア45の小径部49(すなわち、高圧燃料室
115)と、止め部材141のカウンターボア165と
の間を連通している。管状部材203は、また、端部2
11を備えている。端部211は、主本体部31に隣接
して配置されており、円錐形面213を備えている(図
17参照)。円錐形面213は、バルブシート215を
形成している。バルブシート215は、係合部分のうち
線あるいは面あるいは狭い領域216に沿って伸びてい
る。バルブシート215は、主本体部31の軸方向ボア
45の小径部49に向いている。管状部材203は、ま
た、端部217を備えている。この端部217は、主本
体31から離れており、止め部材141のカウンターボ
ア165内に通常入っている。
【0031】アーマチュアアセンブリ221は、また、
アーマチュア部材225を備えている。アーマチュア部
材225は、鉄のような低磁気抵抗材料から構成されて
いる。アーマチュア部材225は、内側端面227と外
側端面229とを備えている。アーマチュア部材225
は、管状部材203に固定され、第1の突出部33の軸
方向ボア75(すなわち、低圧燃料室151)に配置さ
れている。アーマチュア部材225は、該アーマチュア
部材225の周囲で第1の突出部33の軸方向ボア75
に、すなわち、内側端面227と外側端面229との間
で第1の突出部33の軸方向ボア75の軸方向に、燃料
を流すことができるような大きさとなっている。他の構
成を採用することもできるが、開示された構成において
は、アーマチュア部材225は、ほぼ円筒形の外側面2
31を備えている。この外側面には、1またはそれ以上
の軸方向スロットすなわち軸方向燃料流路233が設け
られている。軸方向スロットすなわち軸方向燃料流路2
33は、径方向内側に向けて十分に伸びている。その結
果、軸方向スロットすなわち軸方向燃料流路233は、
止め部材141の凹部157を越えて内側に向けて伸び
ている。これによって、軸方向スロットすなわち軸方向
燃料流路233は、止め部材141の内側端面155の
凹部157と常に連通できるようになっている。
【0032】燃料ポンプ13は、また、ばね241を備
えている。ばね241は、第1の突出部33の軸方向ボ
ア75に、すなわち、低圧燃料室151に配置されてい
る。このばね241によって、アーマチュアアセンブリ
221が、主本体部31から離れて間隔をあけた(図1
に示された)後退位置に付勢されている(換言すれば、
後退位置に偏倚されている)。ばね241は、第1端
と、第2端とを備えている。第1端は、軸受けすなわち
ブッシュ125を囲む関係にあり、主本体部31と係合
している。第2端は、アーマチュア部材225の内側端
面227と係合している。バンパー及び案内部材の組合
体245が、ばね241の第2端の端コイル内に配置さ
れていることが好ましい。バンパー及び案内部材の組合
体245は、アーマチュア部材225の内側端面227
に係合しており、これによって、ばね241の第2端の
径方向の動きが防止され、また、アーマチュア部材22
5の図1の右側への動きが制限されている。それによっ
て、アーマチュア部材225とハウジングとの間の接触
が防止されている。案内部材245は、プラスチックな
どの適当な材料から構成できる。
【0033】燃料ポンプ13は、また、バルブ部材25
1を備えている。バルブ部材251は、主本体部31の
軸方向ボア45の小径部49、すなわち、高圧燃料室1
15に配置されている。バルブ部材251は、バルブ止
め135に向けて且つバルブ止め135から離れる方向
に移動可能となっている。バルブ部材251は、鋼(ス
チール)から構成し、ボール部材、すなわち、球形とす
ることが好ましい。
【0034】燃料ポンプ13は、また、高圧燃料室11
5内への燃料の流入を制御し高圧燃料室115からの燃
料の流出を制御する手段を備えている。他の構成を採用
することもできるが、開示された構造において、燃料ポ
ンプ13は、燃料流入用バルブカートリッジ261を備
えている。燃料流入用バルブカートリッジ261は、主
本体部の軸方向ボア45と燃料バイパス通路57との間
で、燃料流入通路51の第1の部分53に適切に固定さ
れている。燃料流入用バルブカートリッジ261は、ま
た、バルブ部材263を備えている。バルブ部材263
は、燃料の流出を妨げており、主本体部31の軸方向ボ
ア45の燃料圧力が予め定められたレベルより下がった
とき、燃料の流入を許容するようになっている。
【0035】燃料ポンプ13は、また、燃料流出用バル
ブカートリッジ271を備えている。燃料流出用バルブ
カートリッジ271は、バルブ部材251に対して間隔
をあけて、第2の突出部35の軸方向ボア101の部分
103に適切に固定されている。燃料流出用バルブカー
トリッジ271は、バルブ部材273を備えている。こ
のバルブ部材273は、燃料の流入を妨げており、燃料
圧力が予め定められたレベルを越えたとき、燃料の流出
を許容するようになっている。
【0036】他の構成を採用してもよいが、開示された
構造において、燃料流入用バルブカートリッジ261と
燃料流出用バルブカートリッジ271はほぼ同じ構成と
なっているが、両者とも外側ハウジング281を備えて
いる。外側ハウジング281の形は、ほぼ円筒形となっ
ている。外側ハウジング281は外側面を備えており、
この外側面はねじ付き部283を備えている。ねじ付き
部283は、燃料流入用バルブカートリッジ261を燃
料流入通路51に固定し、燃料流出用バルブカートリッ
ジ271を第2の突出部35の軸方向ボア101に固定
するようになっている。燃料流入用バルブカートリッジ
261及び燃料流出用バルブカートリッジ271の、そ
れぞれのボアへの螺合を容易にするために、燃料流入用
バルブカートリッジ261及び燃料流出用バルブカート
リッジ271のそれぞれには、ねじ回しのような工具を
受け入れることができるスロット284などの特徴すな
わち凹部を備えている。あるいは、所望するならば、燃
料流入用バルブカートリッジ261を燃料流入通路51
に圧入させ、燃料流出用バルブカートリッジ271を軸
方向ボア101に圧入させるようにしてもよい。外側ハ
ウジング281は、また、貫通ボア285を備えてい
る。貫通ボア285は、その一端に、入口部287を備
えており、その他端に、カウンターボア289を備えて
いる。貫通ボア285の、カウンターボア289と入口
部287との間には、バルブシート291が設けられて
いる。ボールバルブ部材263または273が、カウン
ターボア289に配置されている。ボールバルブ部材2
63または273は、適当なばね295によってバルブ
シート291に付勢されている。ばね295の一端は、
ボールバルブ部材263または273を押圧しており、
ばね295の他端は、止め部材297を押圧している。
止め部材297は、カウンターボア289に適切に固定
されている。止め部材297の中央部には、孔が形成さ
れており、これにより、ボールバルブ部材263、27
3がバルブシート291に着座しているか否かによっ
て、外側ハウジング281を通って燃料が流れることが
できるようになっている。もちろん、燃料の入口にある
燃料流入用バルブカートリッジ261のばね295と、
燃料の出口にある燃料流出用バルブカートリッジ271
のばね295は、異なった弾性率を備えており、これに
より、燃料流入用バルブカートリッジ261及び燃料流
出用バルブカートリッジ271を通って燃料の流れを制
御できるようになっている。開示された燃料流入用バル
ブカートリッジ261及び燃料流出用バルブカートリッ
ジ271の使用によって、完成された構成部品として燃
料流入用バルブカートリッジ261及び燃料流出用バル
ブカートリッジ271の購入が可能となり、製造コスト
を減らすことが可能となる。
【0037】燃料ポンプ13は、また、ばね301を備
えている。ばね301は、第2の突出部35の軸方向ボ
ア101で、バルブ部材251と燃料流出用バルブカー
トリッジ271との間に配置されている。ばね301
は、バルブ部材251を押圧する第1の端部と、燃料流
出用バルブカートリッジ271で支えられている第2の
端部とを備えている。これによって、バルブ部材251
は、常時、軸受けすなわちブッシュ125のバルブ止め
135に着座するようになっている。
【0038】燃料ポンプ13は、また、ソレノイド31
1を備えている。ソレノイド311は、また、アーマチ
ュア部材225に加えて、電気コイル313を備えてい
る。電気コイル313は、環状容積部198に配置され
たボビン315に巻かれている。電気コイル33は、適
切な数の巻線を備えており、この巻線は、適切な電気ワ
イヤから巻き取られており、適切な電気リード線を備え
ている。電気コイル313は、通電されて作動し、これ
によって、アーマチュアアセンブリ221が、(図1及
び図3に示された)後退位置から、バルブ部材251に
向けた方向に移動して、バルブシート215がバルブ部
材251に密封係合するようになっている(図17参
照)。それによって、管状部材203の軸方向燃料通路
205と主本体部31の軸方向ボア45との間の連通が
閉じ、バルブ部材251が、燃料流出用バルブカートリ
ッジ271に向けて移動する。それによって、バルブ部
材251と燃料流出用バルブカートリッジ271との間
の燃料が加圧され、すなわち、高圧燃料室115の燃料
が加圧されるようになっている。図17に示されている
ように、管状部材203のバルブシート215は、バル
ブ部材251の線316に沿ってバルブ部材251に係
合する。(バルブシート215がバルブ部材251に係
合したとき、線316は、管状部材203の線216と
同一直線上にある。)燃料流入用バルブカートリッジ2
61と主本体部31の軸方向ボア45との間にある燃料
流入通路51の一部と、バルブ部材251と燃料流出用
バルブカートリッジ271との間の、主本体部31に配
置されている軸方向ボア45と、バルブ部材251と燃
料流出用バルブカートリッジ271との間の、第2の突
出部35に配置されている軸方向ボア101とが、高圧
燃料回路を構成していることに注意すべきである。ま
た、燃料流入通路51と、(燃料流入用バルブカートリ
ッジ261の上流にある)燃料バイパス通路57と、第
1の突出部33の軸方向ボア75(低圧燃料室151)
と、バルブ止め135をう回する(すなわち、バイパス
する)燃料流路137と、管状部材203の軸方向燃料
通路205と、止め部材141の種々の燃料流路と、燃
料流出通路195とが、低圧燃料回路を構成しているこ
とに注意すべきである。
【0039】この最後の点において、低圧燃料回路は、
低圧燃料が、常時、燃料ポンプ13を連続的に通ること
を許容している。さらに具体的に言うと、ソレノイド3
11が通電されていないとき、アーマチュア部材225
は、ばね241によって止め部材141に接触して保持
されている。その結果として、低圧燃料が、最初、燃料
流入用バルブカートリッジ261を通って高圧燃料室1
15内に流れ、ブッシュ125の燃料バイパス通路13
7を通って管状部材203の軸方向ボアすなわち軸方向
燃料通路205に流れ、次いで、止め部材141のカウ
ンターボア165に流れ、そこから、止め部材141の
流路を通って第2のハウジング部材25の盲ボア183
に流れ、最終的に、復帰通路としての低圧燃料通路すな
わち低圧燃料流出導管195を通って流出する。そのよ
うな燃料の流れによって、高圧燃料室115内での燃料
の充填が維持され、また、低圧燃料が安定して流れ、こ
れによって、エンジンから伝わる熱を除去できる。ソレ
ノイド311が通電されたとき、アーマチュアアセンブ
リは、最初のストローク長さ353を通って、迅速に図
1の右側に移動する。それによって、ボールバルブ部材
215に突き当たり、管状部材203の軸方向ボアすな
わち管状部材の軸方向燃料通路205が密封され、この
軸方向燃料通路205と高圧燃料室115との連通が遮
断される。管状部材203のバルブ部材251への衝撃
によって、これと同時に、高圧燃料室115内に圧力サ
ージが引き起こされる。そして、この圧力サージによっ
て、流出バルブ271が開き、流入バルブ261が閉じ
る。その圧力サージは、「水撃作用」効果に類似してい
る。さらに、最初のストローク長さ353を越えた、管
状部材203の図1の右方向への移動によって、バルブ
部材251が、バルブ止め135から離れる方向に移動
し、高圧燃料室115内に移動する。それによって、高
圧燃料室115の容積が減少し、高圧燃料室115から
燃料がさらにバルブ271を通って押し出される。
【0040】バルブ261が圧力サージによって閉鎖さ
れることから、入ってくる燃料は、バイパス通路すなわ
ちバイパス導管57を通って低圧燃料室151内に流れ
る。次いで、低圧燃料室151から、止め部材141の
燃料流路177及び175を通って、低圧燃料流出通路
すなわち低圧燃料流出導管195に流れる。したがっ
て、ソレノイド311が通電されているか通電されてい
ないかにかかわらず、低圧燃料は、燃料ポンプ13を通
して連続的に流れる。したがって、低圧燃料は、燃料が
充填された高圧燃料室115からの各放出後に、高圧燃
料室115を即座に充填するために、常に利用できる。
【0041】開示されたソレノイド311以外の機械
的、液圧的、または電気的な構造のような他の構成や配
置を採用することもできるが、図1ないし図15に開示
された構成において、バルブ部材止め135と、バルブ
部材251と、バルブ部材を付勢するばね301と、ロ
ッド203に形成された端面213と、ロッド203に
設けられた軸方向燃料通路127と、ロッド203の端
面213に設けられバルブシート215とが、ロッドの
移動に対する実質的な抵抗を受けることなく、最初のス
トローク長さ353を通してロッド203を移動させる
ための手段を構成している。ロッド203に形成された
端面213は、高圧燃料室115に向いた方向、換言す
れば高圧燃料室115に向いてロッドが移動する方向に
おいて、バルブ部材止め135に対して間隔をあけて配
置されている。軸方向燃料通路127は、高圧燃料室1
15に連通しており、高圧燃料室115からの燃料の流
出を供給する。バルブシート215は、最初のストロー
ク長さ353の完了によってバルブ部材251と係合可
能であって、この係合後、高圧燃料室115からの流出
を妨げる。さらに、ロッド203を移動させるための手
段は、該ロッド203に固定されたアーマチュア部材2
25と、ロッド203及ぶアーマチュアアセンブリ22
1を後退位置に付勢するばね241と、ソレノイド31
1とを備えている。ソレノイド311は、通電されたと
き、ロッド203を高圧燃料室115に向けて移動させ
る。
【0042】ここに開示された構成にしたがって製造さ
れた燃料ポンプに信頼性を与え、該燃料ポンプが一様な
作動を繰り返し行うことができるようにするために、磁
気間隙の長さ、すなわち、環状溝79の内側の径方向面
83とこれに隣接するアーマチュアの内側端面227と
の間の長さ351と;アーマチュアアセンブリの最初の
ストローク長さ、すなわち、(アーマチュア部材225
の外側端面229が、止め部材141の内側端面155
に係合したときの)十分に後退したアーマチュアアセン
ブリの位置と、管状部材203のバルブシート215が
バルブ部材251に最初に係合したときのアーマチュア
アセンブリ221の位置との間の長さ353とは;厳密
に制御され、調整されていなければならない。最初のス
トローク長さ353は、バルブ部材251に係合すると
きのアーマチュアアセンブリ221に存在する運動量を
決定する。磁気間隙長さ351は、最初のストローク長
さ353を通した運動を含むアーマチュアアセンブリ2
21の運動を引き起こす磁力の強さを制御する。そのよ
うな制御や調整は、第1の突出部33の第3のセクショ
ン65にカウンターボア91を設けることによって、ま
た、止め部材141をカウンターボア91に配置して環
状肩部93に係合させることによって、成し遂げられ
る。そのようなカウンターボア91と、止め部材141
によるカウンターボア91への係合によって、アーマチ
ュアアセンブリの最初のストロークの長さ353と磁気
間隙長さ351との間の関係が調整でき、制御できる。
【0043】さらに詳しく説明すると、本願発明の方法
によれば、製造の際、ブッシュ125が、主本体部31
の軸方向ボア45の大径部47に固定される。その後、
バルブ止め135がブッシュ125に機械加工され、そ
れによって、そのような機械加工が環状肩部93との関
係において許容される。
【0044】さらに、止め部材141の内側端面155
が、軸線27に対して垂直方向に伸び環状肩部93と同
じ平面にあるので、また、後退位置にあるとき、アーマ
チュア部材225の外側端面229が、ばね241の作
動の下で、止め部材141の内側端面155と係合する
ので、最初のストローク長さ353は、以下の方法によ
って、コントロール(制御)できる。すなわち、機械加
工により、ブッシュ125のバルブ止め135と環状肩
部93との間の長さすなわち距離Aを調整することによ
って、また、機械加工や組立てにより、アーマチュア部
材225の遠隔端面すなわち外側端面229から、換言
すれば、止め部材141の内側端面155と係合する端
部(したがって、肩部93の平面における端部)から、
管状部材203のバルブシート215までの長さすなわ
ち距離Bを調整することによって、コントロールでき
る。最初のストローク長さ353は、長さAと長さBと
の間の差から、バルブ止め135(すなわち、線13
4)と線316との間の距離Eを引いた値と等しくなっ
ている。距離Eは、バルブ部材251を正確な直径に機
械加工することによって容易に調整される。そのため、
距離A、B、及びEは、すべて注意深く調整されるの
で、最初のストローク長さ353も注意深く調整され
る。
【0045】さらにまた、磁気間隙の長さ351に関し
ては、機械加工のために、第1の突出部33の第1のセ
クション61の外側端部(すなわち、環状溝79の、内
側の径方向面83)への接近を許容する環状溝79が設
けられているので、磁気間隙の長さ351の調整は、外
側端部83を機械加工して、第1の突出部33の第1の
セクション61の該外側端部83と環状肩部93との間
の長さすなわち寸法Cを調整することによって、可能と
なっている。さらに、既に指摘したように、後退位置に
おいて、アーマチュア部材225の外側端面229が、
ばね241の作動の下で、止め部材141の内側端面1
55と係合するとき、環状肩部93からアーマチュア部
材225の内側端面227までの軸方向の長さDは、ア
ーマチュア部材225を機械加工して該アーマチュア部
材の軸方向の長さを調整することによって、容易に調整
できる。したがって、磁気間隙の長さ351を変える加
工は、これらの比較的容易に調整される2つの寸法の間
の差に制限される。
【0046】さらに、本願明細書に開示された内容にし
たがって製造された燃料ポンプ13を確実に作動させ、
繰り返しにおいて一様に作動させるようにするために、
同心構造とし、第1の突出部33を一体化させ、また、
第1の突出部に対してブッシュ125を組み立て、その
後、ブッシュ125に軸方向ボア127を形成し、第1
の突出部33の円筒形の外側面69と円筒形の内側面7
7とを機械加工することが非常に望ましい。第1の突出
部33の一体化は、最初に別体として製造される第1の
ハウジング部材23にかかわっている。この第1のハウ
ジング部材23は、第1の突出部33の第1のセクショ
ン61と、最初に別体として製造される第3のセクショ
ン65と、最初に別体として製造される中間部分すなわ
ち第2のセクション63とを備えている。
【0047】図11を参照すると、第1のセクションす
なわち内側部分61の外側端83と、第3のセクション
すなわち外側部分65の内側端85とは、共に、対向す
る切欠きとなるように構成されている。対向する切欠き
は、同じ半径の円筒形面361によって、また、円筒形
面361から伸長する径方向外側に伸びる平坦面363
によって形成されている。第2のセクションすなわち中
央部分63は、第1のセクション61及び第3のセクシ
ョン65の円筒形面361の直径よりもわずかに大きい
直径を有する内側円筒形面371と、対向しながら径方
向に伸びる内側平坦面373及び外側平坦面373とに
よって、ほぼ円筒形状に形成されている。しかしなが
ら、第2のセクション63は、径方向の平坦面363の
径方向の寸法よりも大きい外側の径方向寸法を有してい
る。そして、第2のセクション63は、各軸方向端にお
いて、それそれ軸方向に伸びる円形フランジ377を備
えている。円形フランジ377は、それぞれ、第1のセ
クション61と第3のセクション65の機械加工されて
いない外側面381に対して上で重なるように、反対方
向に伸びている。
【0048】第1の突出部33は、第2のセクション6
3の径方向に伸びる内側平坦面373及び外側平坦面3
73と、第1のセクション61及び第3のセクション6
5の径方向に伸びる平坦面363及び363との間に、
それぞれ、ろう付け用の材料からなる環状のワッシャー
383を配置することによって、周知の方法で軸方向に
荷重及び熱を同時に加えることによって、一体化あるい
は結合されている。その結果、ろう付け用の材料が融解
し、(図12に示されるように)押圧されて、軸方向外
側で円形フランジ373の下方に移動すると共に、第2
のセクション63の内側円筒形面371と第1のセクシ
ョン61の円筒形面361との間、また、第2のセクシ
ョン63の内側円筒形面371と第3のセクション65
の円筒形面361との間に移動する。冷却されたとき、
ろう付け用の材料は、円筒形面及び径方向面に沿って一
体的な連結を構成し、また、第1のセクション61と第
2のセクション65との間に前述した環状溝79を形成
する。一体化された後、第1の突出部33の外側面が機
械加工されて、第2のセクション63の直径が減り、そ
れによって、円形フランジ373が取り除かれ、機械加
工された円筒形の外側面69が形成される。同じ機械加
工でセットアップする間に、円筒形の内側面77と(環
状肩部93を有する)カウンターボア91とが、機械加
工され、ブッシュ125の軸方向ボア127も機械加工
される。その結果、ブッシュ125の軸方向ボア127
が、円筒形外側面69と、軸方向ボア75の円筒形の内
側面77と、カウンターボア91の円筒形の内側面95
と同心となっている。
【0049】内側面77と第1のセクション61の外側
端83との間のコーナーと、内側面77と第3のセクシ
ョン65の内側端85との間のコーナーが、磁極すなわ
ち磁気シュー81として作用し、アーマチュア部材22
5に伝わりかつ該アーマチュア部材225から伝わる磁
束線を集中させる機能を果たしている。それによって、
ソレノイドコイル313の通電によって発生しアーマチ
ュアアセンブリ221に加えられる磁力を増大させるこ
とができる。
【0050】また、図13、14、及び15に示された
ような他の構成を採用しても、アーマチュアアセンブリ
221に流れかつ該アーマチュアアセンブリ221から
流れる磁束を集中させることができる。より詳細に説明
すると、磁気間隙を構成し間隔をあけて設けられた2つ
の磁極すなわち磁気シュー81を形成する他の構成が、
図13に示されている。この構成において、第1のセク
ション、換言すれば内側部分61と、第3のセクショ
ン、換言すれば外側部分65とは、低い磁気抵抗を有す
る適切な材料から構成され、(ワッシャーの形をした)
ろう付け用材料384によって、第2のセクション、換
言すれば中心部分、さらに換言すれば中央部分63に結
合されている。第2のセクション63は、高い磁気抵抗
を有する適当な材料から構成されている。第1のセクシ
ョン61すなわち内側部分61は、径方向において内側
に配置され軸方向において内側に配置された内側平坦面
385と、径方向において外側に配置された内側面38
7とを備えている。内側平坦面385は、軸線27に対
してほぼ垂直方向に伸びている。内側面387は、内側
平坦面385から径方向外側に伸びている。第2のセク
ション65すなわち外側部分65は、径方向内側に配置
され軸方向において外側に配置された外側平坦面386
と径方向において外側に配置された外側面388とを備
えている。外側平坦面386は、軸線27に対してほぼ
垂直方向に伸びている。外側面388は、外側平坦面3
86から径方向外側に伸びている。内側面387と外側
面388は、径方向外側に互いに対して広がるように伸
びている。
【0051】中央部分63は、径方向内側部389を備
えている。径方向内側部389は、内側面391と外側
面392とを備えている。内側面391と外側面392
とは、軸線27に対しほぼ垂直方向に伸びていると共
に、内側部分61の内側平坦面385及び外側部分65
の外側平坦面386に対してほぼ平行に伸びている。さ
らに、中央部分63は、径方向外側部390を備えてい
る。この径方向外側部390は、内側面393と外側面
394とを備えている。内側面393と外側面394
は、それぞれ、内側面391と外側面392から伸びて
おり、径方向外側に互いに対して広がるように伸びてい
る。この構造は、対向する磁極すなわち磁気シュー81
を構成する比較的角張った(あるいは比較的鋭利な)コ
ーナー部を備えていることに注意すべきであり、図1に
示された構成の環状溝79によって磁極すなわち磁気シ
ューの間に設けられた空気間隙がなくなっていること、
すなわち軸方向に伸びる内側面がなめらかとなっている
ことに注意すべきである。
【0052】図14に示された構成において、第1のセ
クションすなわち内側部分61と第3のセクションすな
わち外側部分65とは、低い磁気抵抗を有する適当な材
料から製造されている。また、第1のセクションすなわ
ち内側部分61と第3のセクションすなわち外側部分6
5とは、ろう付け材料395によって、第2のセクショ
ン、換言すれば中心部分、さらに換言すれば中央部分6
3に結合されている。第2のセクション63は、高い磁
気抵抗を有する適当な材料から製造されている。第1の
セクションすなわち内側部分61は、径方向において内
側に配置された内側平坦面396を備えている。第2の
セクションすなわち外側部分65は、径方向において内
側に配置された外側平坦面397を備えている。内側平
坦面396と外側平坦面397は、軸方向において間隔
があけられており、軸線27に対してほぼ垂直方向に伸
びている。第1のセクションすなわち内側部分61は、
また、径方向において外側に配置された内側面398を
備えている。第2のセクションすなわち外側部分65
は、また、径方向において外側に配置された外側面39
9を備えている。内側面398と外側面399とは、そ
れぞれ内側平坦面396と外側平坦面397との間隔よ
りも大きな距離だけ軸方向に間隔があけられている。内
側面398と外側面399とは、円筒形面398によっ
て、内側平坦面396と外側平坦面397に連結されて
いる。
【0053】中央部分63は、径方向内側部402を備
えている。この径方向内側部402は、互いに平行な内
側平行面404と外側平行面406とを備えている。内
側平行面404と外側平行面406は、軸線27に対し
て垂直方向に伸びており、内側部分61のうち径方向に
おいて内側に配置された内側平坦面396と外側部分6
5のうち径方向において内側に配置された外側平坦面3
97とに対してほぼ平行に伸びている。中央部分63
は、また、径方向外側部408を備えている。この径方
向外側部408は、互いに平行な内側平行面410と外
側平行面412とを備えている。内側平行面410と外
側平行面412とは、径方向において内側に配置された
内側平坦面404と外側平坦面406の軸方向における
間隔よりも大きな距離だけ、軸方向において間隔があけ
られている。さらに、径方向外側部408は、径方向に
おいて内側に配置された円筒形面414を備えている。
この円筒形面414は、径方向内側にある平坦な内側平
行面404及び外側平行面406を、径方向外側にある
平坦な内側平行面410及び外側平行面412に結合し
ている。円筒形面414は、第1のセクションすなわち
内側部分61と第2のセクションすなわち外側部分65
の円筒形面398とほぼ同心になっている。この構造
は、対向する磁極すなわち磁気シュー81を構成する比
較的角張った(あるいは比較的鋭利な)コーナー部を備
えていることに注意すべきであり、図1に示された構成
の環状溝79によって磁極すなわち磁気シューの間に設
けられた空気間隙がなくなっていること、すなわち軸方
向に伸びる内側面がなめらかとなっていることに注意す
べきである。
【0054】図15に示された構造において、第1のセ
クションすなわち内側部分61と第3のセクションすな
わち外側部分65とは、低い磁気抵抗を有する適当な材
料から製造されている。また、第1のセクションすなわ
ち内側部分61と第3のセクションすなわち外側部分6
5とは、ろう付け材料420によって、第2のセクショ
ン、換言すれば中心部分、さらに換言すれば中央部分6
3に結合されている。第2のセクション63は、高い磁
気抵抗を有する適当な材料から製造されている。第1の
セクションすなわち内側部分61は、内側弧状面422
を備えている。第2のセクションすなわち外側部分65
は、外側弧状面424を備えている。内側弧状面422
は、径方向において内側部426を備えており、外側弧
状面424は、径方向において内側部428を備えてい
る。内側部426と内側部428は、軸線27に対して
ほぼ垂直方向に伸びている。また、内側弧状面422
は、径方向において外側部430を備えており、外側弧
状面424は、径方向において外側部432を備えてい
る。これら外側部430と432は、外側に向けて広が
っている。
【0055】中央部63は、径方向外側に向けて広がる
対向した弧状面434と436とを備えている。これら
弧状面434と436の径方向内側端は、軸線27に対
してほぼ垂直に伸びており、内側弧状面422と外側弧
状面424に対してほぼ平行に伸びている。この構成
は、また、対向する磁極すなわち磁気シュー81を構成
する比較的角張った(あるいは比較的鋭利な)コーナー
部を備えていることに注意されたい。また、図1に示さ
れた構成の環状溝79によって磁極すなわち磁気シュー
の間に設けられた空気間隙がなくなっていることに、す
なわち、軸方向に伸びる内側面がなめらかとなっている
ことに注意されたい。
【0056】さらに、他の構成を採用して、磁束線を集
中させるための磁極すなわち磁気シューを設けることも
できる。
【0057】組合わされた燃料ポンプ及びノズルアセン
ブリ11のノズルアセンブリ15は、第2の突出部35
の軸方向ボア101の第2のカウンターボア107に概
ね配置されている。ノズルアセンブリ15は、ハウジン
グ401と、フランジ部405とを備えている。ハウジ
ング401は、軸方向に伸びる主本体すなわち主部40
3を有している。この主本体すなわち主部403は、全
体にわたってほぼ同じ直径となっている。フランジ部4
05は、ハウジング401の外側端に設けられている。
フランジ部405は、ねじが形成された外側円筒形面4
07を有している。外側円筒形面407は、第2の突出
部35の軸方向ボア101の第2のカウンターボア10
7の内側面に形成されたねじに螺合している。主本体す
なわち主部403は、軸方向ニードルバルブボア411
を備えている。軸方向ニードルバルブボア411は、そ
の外側端に隣接して、円錐形面412を有している(図
5参照)。円錐形面412は、バルブシート413を構
成する係合ラインすなわち幅の狭い係合領域を有してい
る。フランジ部405は、また、軸方向外側面415を
備えている。この軸方向外側面415は、軸方向ニード
ルバルブボア411の端部に加えて、直径方向に間隔が
あけられた2つの盲ボア(ブラインドボア)421を備
えている。2つの盲ボア421は、スパナーレンチ(図
示せず)と係合できるようになっており、これにより、
第2の突出部35の第2のカウンターボア107に設け
たノズルアセンブリ15と容易に螺合することができ
る。さらに、フランジ部405は、傾斜した密封面41
7を有する背面を備えている。
【0058】ノズルアセンブリ15は、また、ニードル
部材すなわちニードルバルブ431(図5参照)を備え
ている。ニードル部材すなわちニードルバルブ431
は、ステム部(換言すれば、心軸部)433と、バルブ
ヘッドすなわちバルブ端部435とを備えている。バル
ブヘッドすなわちバルブ端部435は、軸方向ニードル
バルブボア411に形成されたバルブシート413と協
働して、圧力で作動する燃料排出バルブ441を構成し
ている。例えば、1994年7月18日に出願された米
国特許出願No.276,718号(特願平7−181
431に対応)に開示されているように、ステム部43
3の内側端は、リテーナー443に固定して連結されて
いる(図1参照)。米国特許出願No.276,718
号(特願平7−181431)を参照することによっ
て、該米国特許出願No.276,718号(特願平7
−181431)の内容は、本願明細書に組み込まれて
いるものとする。
【0059】コイルばね445が、フランジ部405と
リテーナー443との間で、主本体すなわち主部403
を囲むような関係で配置されている。コイルばね445
は、ニードルバルブ431を軸方向の内側に向けて付勢
している。それによって、バルブヘッド435がバルブ
シート413に係合するようになっている。バルブヘッ
ド435がバルブシート413に係合したとき、リテー
ナー443の内側端は、肩部108からわずかに間隔が
あけらている。その結果、燃料は、ボア部103から第
1のカウンターボア105内に流れ込むことができる。
【0060】第1のカウンターボア105から主本体4
03の軸方向ボア411へそしてバルブシート413へ
燃料を流すために、ハウジング401の主本体403
は、1またはそれ以上の径方向ボア451を備えてい
る。径方向ボア451は、軸方向ボア411と、第2の
突出部35の第1のカウンターボア105の内側との間
を連通する。径方向ボア451は、フランジ部405に
隣接して配置されていることが好ましい。図5に示され
ているように、バルブのステム部433の直径は、軸方
向ボア411の直径よりも小さくなっており、その結
果、燃料が、ステム部433の周囲の軸方向ボア411
に流れ込むことができる。
【0061】バルブ開口圧力すなわちバルブのクラッキ
ング圧に近い燃料圧力で、バルブシート413に対する
バルブヘッド435の所望しない開口動作と閉鎖動作を
防止し、あるいは少なくとも最小限にするために、そし
て、燃料圧力が、バルブ開口圧力すなわちバルブのクラ
ッキング圧力よりも十分下の圧力になるまで、バルブ4
41が開いた状態のままとなるように、変更されたヒー
ル(heel)タイプのバルブ構造が採用されている。
この点において、図5に示されているように、ハウジン
グ401の主本体403の軸方向ニードルバルブボア4
11の外側端は、円錐形面412によって構成されてい
る。円錐形面412は、軸線27から鋭角463で放射
状に広がっている。円錐形面412は、また、該円錐形
面412の最初の部分から間隔をあけた位置で且つ該最
初の部分に隣接した位置に、バルブシートすなわちバル
ブ領域413を備えている。さらに、バルブヘッド43
5は、該バルブヘッドのうちステム部433に隣接した
基部に、外側に向けて広がる第1の円錐形面465が設
けられている。第1の円錐形面465は、軸線27から
離れる方向で且つ軸方向に、鋭角463よりも大きい鋭
角467で広がっている。第1の円錐形面465は、幅
の狭い円形のバルブ面すなわち幅の狭い円形の密封エッ
ジ469で終端となっている。バルブ面すなわち密封エ
ッジ469は、円錐形面412のバルブシート413に
係合できるようになっている。バルブヘッド435は、
バルブ面すなわち密封エッジ469の外側に、面471
を備えている。面471は、主本体403の円錐形面4
12から離れように軸方向及び外側方向に伸び、次い
で、円錐形面412に収束するようになっている。他の
構成を採用することもできるが、開示された構造におい
て、面471は、ほぼ円筒形の面部473を備えてい
る。ほぼ円筒形の面部473は、径方向で外側に伸びる
弓状に曲がった面部475に結合しており、この面部4
75は、第2のエッジすなわち面477で終端となって
いる。この第2のエッジ477の直径は、バルブ面すな
わち密封エッジ469の直径よりも実質的に大きくなっ
ている。バルブ面すなわち密封エッジ469がバルブシ
ート413に係合したとき、第2のエッジ477は、わ
ずかな距離だけ、すなわち、約0.0005インチない
し約0.001インチ(約0.0127ミリメートルな
いし約0.0254ミリメートル)だけ、主本体403
の円錐形面412から間隔があけられるようになってい
る。
【0062】バルブヘッド435は、第2のエッジ47
7の外側に、円錐形面485を備えている。円錐形面4
85は、主本体403の円錐形面412とほぼ平行にな
っている。円錐形面485は、第3のエッジすなわち第
3の面491で終端となっている。バルブヘッド435
は、第3のエッジ491の外側に、収束する円錐形面4
95を備えている。収束する円錐形面495は、軸方向
において比較的短い距離だけ伸びている。
【0063】上述の構成の結果として、ニードルバルブ
431は、第1の密封エッジすなわち第1のバルブ面4
69によって囲まれた領域に作用する所定の燃料圧力
で、バルブ441を少しあける(クラック)すなわち開
くために、外側に向けて移動する。そのような外側への
移動は、バルブヘッド435の円錐形面485の、主本
体403の外側面412からの間隔をいくらか増加させ
る機能を果たす。これによって、燃料圧が、密封エッジ
469の下流側の拡大された作用領域であって、第2の
エッジ477によって囲まれた拡大領域を含む作用領域
にも作用する。第2のエッジ477によって囲まれた第
2の領域に加わる圧力によって生じる力は、第1の密封
エッジ469によって囲まれた第1の領域に加わる圧力
によって生じる力よりも大きい。なぜなら、第2の領域
は、第1の領域よりも大きいからである。その結果、ク
ラッキング圧よりも小さい燃料圧で、ニードルバルブ4
31を開口位置に保持することができる。それによっ
て、クラッキング圧に近い燃料圧で応答してしまうバル
ブ441の開閉動作を減少させあるいは除去することが
できる。
【0064】第2の突出部35と燃料噴射ノズルアセン
ブリ15との間の漏れを防止するために、環状の密封部
材499が、傾斜した密封面109と傾斜した密封面4
17との間に密封係合状態で保持されている。傾斜した
密封面109は、第1のカウンターボア105と第2の
カウンターボア107との間に設けられている。傾斜し
た密封面417は、燃料噴射ノズルアセンブリ15のハ
ウジング401のフランジ部405の後方側に設けられ
ている。
【0065】既に言及したように、組合わされた燃料ポ
ンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ11は、シリンダー
ヘッド17に取り付けられている。この連結において、
シリンダーヘッド17は、取付用の貫通ボア501を備
えている。取付用の貫通ボア501は、カウンターボア
503を備えている。カウンターボア503は、環状の
肩部505を形成している。環状の肩部505は、軸線
27に対して傾斜して伸びており、バルブハウジング4
01の軸方向外側面415に対してほぼ平行に伸びてい
る。傾斜した肩部505と軸方向外側面415との間に
は、密封用ワッシャー509が配置されている。密封用
ワッシャー509は、比較的柔らかい金属、すなわち軟
質金属から構成されることが好ましい。
【0066】さらに、第2の突出部35の外側端は、カ
ウンターボア503内に伸びている。第2の突出部35
の外側端は、締め付けられて、軸方向外側面415と環
状の傾斜した肩部505との間にある密封用ワッシャー
509に密封係合している。他の構成を採用することも
できるが、開示された構成において、密封用ワッシャー
509は、少なくとも1つのストラップ部材(当て金部
材)511によって密封係合される(特に、図6及び図
7参照)。ストラップ部材511の一端に隣接する部分
が、ボルト513によって、該シリンダーヘッド17に
固定されており、ストラップ部材511の他端は、弧状
の凹部515を備えている。凹部515は、縁領域すな
わち縁部517を形成している。縁領域すなわち縁部5
17は、第2の突出部35の外側面に形成された環状の
内側溝118内に伸びている。ストラップ部材511
は、スチールのような弾性材料から構成されていること
が好ましい。ストラップ部材511の両端の間には、弧
状部519を備えている。弧状部519は、軸方向外側
面415の密封用ワッシャー509に対する密封係合の
維持を援助する。シリンダーヘッド17と組合わされた
燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ11との間の
漏れをさらに防止するために、破片の混入を防止するた
めに、Oリング119が、第2の突出部35の外側面に
形成された環状の外側溝117に配置されている。Oリ
ング119は、第2の突出部35の外側面とシリンダー
ヘッド17とに密封係合する。
【0067】他の実施例の、組合わされた燃料ポンプ及
び燃料噴射ノズルアセンブリ611が、図8に断片的に
示されている。組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノ
ズルアセンブリ611は、後述されることを除いて、組
合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ1
1とほぼ同じように構成されている。
【0068】組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズ
ルアセンブリ611は、燃料流出バルブすなわち燃料流
出バルブカートリッジ615を備えているという点にお
いて、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセ
ンブリ11と異なっている。燃料流出バルブすなわち燃
料流出バルブカートリッジ615は、空間すなわち領域
617(図1参照)の燃料圧の減圧を行う。空間すなわ
ち領域617は、燃料噴射ノズルアセンブリ15の上流
側にあり、高圧燃料室115の下流側にある。空間すな
わち領域617の燃料圧の減圧は、高圧燃料室115の
圧力が比較的低く、燃料噴射ノズルアセンブリ15の上
流側にあって且つ高圧燃料室115の下流側にある空間
すなわち領域617の圧力が、高圧燃料室115の圧力
よりも高いとき行う。換言すれば、図8に示された燃料
出口バルブ615は、高圧燃料室115の圧力が燃料出
口バルブ615の下流側の圧力よりも低くなったとき、
燃料出口バルブ615の下流側の圧力を減らすための手
段を備えている。さらに、具体的に説明すると、燃料出
口バルブ615は、第2の突出部35の軸方向ボア10
1に弾力のある状態で、軸方向ボア101内での限定さ
れた軸方向の移動ができるように取り付けられている。
これによって、燃料流出バルブすなわち燃料流出バルブ
カートリッジ615と燃料噴射ノズルアセンブリ15の
燃料排出バルブ441との間にある空間すなわち領域6
17の燃料圧を少なくとも部分的に減少あるいは制限で
きるようになっている。この最後の点に関して、ある状
況の下で、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズル
アセンブリ611に存在する熱と、燃料排出バルブ44
1と燃料流出バルブすなわち燃料流出バルブカートリッ
ジ615の相対的な開口動作及び閉鎖動作とが、ポンプ
作動の合間中、空間すなわち領域617を占める燃料圧
の所望しない増加やその燃料圧の所望しない周期的な変
動を引き起こす。その空間すなわち領域617は、燃料
出口バルブ615と燃料排出バルブ441との間にあ
る。それによって、燃料噴射ノズルアセンブリ15の連
続的な作動の間に排出される燃料の量の変化が引き起こ
される。
【0069】したがって、ポンプ作動の合間中、燃料流
出バルブすなわち燃料流出バルブカートリッジ615と
燃料排出バルブ441との間にある空間すなわち領域6
17の燃料圧のそのような増加を減少させあるいは除去
するために、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズ
ルアセンブリ611は、第2の突出部35を備えている
(図8参照)。第2の突出部35は、軸方向ボア101
を有している。軸方向ボア101は、ねじ付き部の代わ
りに、カウンターボア621を備えている。カウンター
ボア621は、横断端壁すなわち環状肩部623を形成
している。カウンターボア621は、燃料出口バルブす
なわち燃料出口カートリッジ615を収容している。燃
料出口バルブすなわち燃料出口カートリッジ615は、
外側ハウジング631を備えている。外側ハウジング6
31は、カウンターボア621に圧入されて横断端壁6
23に係合している。あるいは、外側ハウジング631
は、カウンターボア621に適切に固定されて横断端壁
623に係合している。外側ハウジング631は、軸方
向貫通ボア634を備えている。軸方向貫通ボア634
は、その入口端に、開口溝すなわちカウンターボア63
5を備えている。軸方向貫通ボア634は、その出口端
に隣接する部位に、環状溝637を備えている。
【0070】燃料出口バルブすなわち燃料出口カートリ
ッジ615は、また、軸方向貫通ボア634に、バルブ
カートリッジ641を備えている。バルブカートリッジ
641は、上述した燃料流出用バルブカートリッジ27
1と比較していくらか変更されている。この点におい
て、バルブカートリッジ641は、カートリッジハウジ
ングすなわちバルブ部材643を備えている。カートリ
ッジハウジングすなわちバルブ部材643は、軸方向ボ
ア644を備えている。軸方向ボア644は、バルブシ
ート646を形成している。ボール形状の第2のバルブ
部材648が、バルブシート646に対して移動できる
ようになっている。カートリッジハウジングすなわちバ
ルブ部材643は、また、横断入口端壁645と、円筒
形の外側面647と、傾斜面649と、円筒形の外側壁
653とを備えている。横断入口端壁645は、付勢を
行うばね295と係合する。円筒形の外側面647は、
外側ハウジング631の軸方向ボア634に摺動可能に
係合している。傾斜面649は、カートリッジハウジン
グすなわちバルブ部材643の入口端に設けられてい
る。傾斜面649は、横断入口端壁645と円筒形の外
側面647との間を伸びている。円筒形の外側壁653
は、傾斜面649から横断入口端壁645に向けて伸び
ている。このようにして、環状の空間655が、カウン
ターボアすなわち開口溝635と、傾斜面649と、円
筒形の外側壁面653と、横断端壁623との間に形成
されている。
【0071】横断入口端壁645は、通常、横断端壁6
23からいくらか間隔があけられている。これによっ
て、バルブカートリッジ641は、高圧燃料室115の
方向に移動できる。円筒形の外側壁653の直径は、軸
方向ボア101の直径よりも大きいので、横断入口端壁
645は、横断端壁623に係合可能となっている。こ
れによって、そのような高圧燃料室115への移動は制
限される。さらに、カートリッジハウジング643は、
出口端壁すなわち出口端面651を備えている。
【0072】燃料出口バルブアセンブリ615は、外側
ハウジング631に対するバルブカートリッジ641の
軸方向の限定移動、すなわち、高圧燃料室115に向か
う方向と該高圧燃料室115から離れる方向との限定移
動を許容するための手段を備えている。この点におい
て、燃料流出バルブアセンブリ615は、また、Oリン
グ661のような弾性部材を備えている。Oリング66
1は、開口溝すなわちカウンターボア635と、傾斜壁
649と、円筒形の外側壁653と、カウンターボア6
21の横断端壁すなわち環状肩部623とによって形成
された環状の空間655に配置されている。カートリッ
ジハウジング643の出口端壁すなわち出口端面651
は、その流出端において、環状溝637に配置された保
持用ばねクリップ671と係合する。
【0073】このようにして、燃料流出バルブカートリ
ッジ615と燃料噴射ノズルアセンブリ15の排出バル
ブ441との間にある空間617の燃料圧が、高圧燃料
室115の燃料圧を越えて増加する度に、バルブカート
リッジ641が、図中左側に移動し、これにより、弾性
状のOリング661を押し付け、バルブカートリッジ6
41と排出バルブ441との間にある空間すなわち領域
617の容積を増加させ、それによって、空間617の
圧力を下げる。
【0074】あるいは、そのような圧力増加作用の除去
あるいは減少は、次のような方法で、燃料流出用バルブ
カートリッジ271を変更してバルブシート291を形
成することによって、行うことができる。すなわち、バ
ルブ部材273がバルブシート291と十分に効果的に
密封係合する前で、空間617の燃料圧が高圧燃料室1
15の燃料圧を越えている間に、燃料流出用バルブカー
トリッジ271と排出バルブ441との間にある空間す
なわち容積部617から高圧燃料室115内に燃料を限
定して流入させるような方法とすることである。したが
って、図9に示されているように、バルブシート291
は、線すなわち係合用の狭い領域に、あるいは遮断線す
なわち係合用の領域によって、制限される。さらに、図
示された構造において、外側ハウジング281は、面6
81を備えている。面681は、限定されたバルブシー
ト291からカウンターボア289に向けて伸びてい
る。面681は、少なくとも部分的に、弧状面部683
によって形成されている。弧状面部683は、半径68
4を備えている。半径684は、中心686(その着座
したボール状のバルブ部材273の中心)から伸びてい
る。その半径684は、限定されたバルブシート291
から(図9の右に向かって)徐々に増加しており、それ
によって、弧状に伸びるくさび形状の間隙(すなわち、
ギャップ)685が、ボール状のバルブ部材273と、
該バルブ部材273に隣接する弧状面部683との間に
設けられている。
【0075】図18に断片的に示されているのは、他の
実施例に係わる、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射
ノズルアセンブリ700であり、これは、後述すること
を除いて、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズル
アセンブリ11とほぼ同じように構成されている。
【0076】組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズ
ルアセンブリ700は、燃料出口バルブ701を備えて
いる点において、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射
ノズルアセンブリ11と相違している。燃料出口バルブ
701は、空間すなわち領域617の燃料圧を減じる。
空間617は、燃料噴射ノズルアセンブリ15の上流側
にあり、高圧燃料室115の下流側にある。空間すなわ
ち領域617の燃料圧の減圧は、高圧燃料室115の圧
力が比較的低く、燃料噴射ノズルアセンブリ15の上流
側にあって且つ高圧燃料室115の下流側にある空間す
なわち領域617の圧力が、高圧燃料室115の圧力よ
りも高いとき行う。換言すれば、図8及び図9で前記構
成を設けたように、図18に示された燃料出口バルブ7
01は、高圧燃料室115の圧力が燃料出口バルブ70
1の下流側の圧力よりも低くなったとき、燃料出口バル
ブ701の下流側の圧力を減らすための手段を備えてい
る。
【0077】さらに、具体的に説明すると、図18に示
された燃料出口バルブ701において、第1のハウジン
グ部材23の第2の突出部35の軸方向ボア101は、
一連のカウンターボアを備えている。一連のカウンター
ボアは、第1のカウンターボア703と、第2のカウン
ターボア705と、第3のカウンターボア707とから
なっている。第1のカウンターボア703は第1の肩部
713を形成しており、第2のカウンターボア705は
第2の肩部715を形成しており、第3のカウンターボ
ア707は第3の肩部717を形成している。止め部材
721が、第1のカウンターボア703に配置されてい
る。止め部材721は、(十分に組み立てられる前
に、)第1のカウンターボア703にゆるくはめられ、
第1の肩部713に係合させられ、第1のハウジング部
材23の一部として取り扱われることが可能となる。ま
た、止め部材721は、凹部723を備えている。凹部
723は、高圧燃料室115に向いており、バルブ部材
を付勢するばね301の遠隔端用のシートを設けてい
る。
【0078】止め部材721は、また、軸方向ボア72
5と、外側横断端壁、換言すれば外側横断端面、さらに
換言すれば後方横断端壁、さらに換言すれば後方横断端
面727とを備えている。軸方向ボア725は、遮断さ
れていない燃料の流れを許容する。外側横断端壁727
は、高圧燃料室115から離れる方向に、高圧燃料室1
15から第2の肩部715までの間隔よりも大きい距離
だけ離れて、配置されている。
【0079】保持手段、換言すれば固定手段731は、
止め部材721の、第1の肩部713への係合を保持し
ている。固定手段731は、内側端面、換言すれば内側
端壁732と、外側端面、換言すれば外側端壁733と
を備えている。固定手段731は、例えば、第2のカウ
ンターボア705に圧入したり、あるいは、螺合したり
することによって、軸方向の移動に対して抗するように
第2のカウンターボア705に適切に固定して配置され
る。その結果、固定手段731の内側端壁732は、止
め部材721の外側横断端壁727に係合し、止め部材
721が第1の肩部713に係合する。
【0080】固定手段731は、また、軸方向ボア73
4を備えている。軸方向ボア734は、(後述されるよ
うなことを除いて)遮断されていない流れを許容する。
固定手段731は、また、内側端壁732に隣接する位
置に、一連の、第1のカウンターボア735と、第2の
カウンターボア736と、第3のカウンターボア737
とを備えている。第1のカウンターボア735は第1の
環状肩部738を形成しており、第2のカウンターボア
736は第2の環状肩部739を形成しており、第3の
カウンターボア737は第3の環状肩部740を形成し
ている。
【0081】燃料出口バルブ701は、第1のカウンタ
ーボア735と第2のカウンターボア736とに配置さ
れている。燃料出口バルブ701は、2つのバルブ部材
741と742とを備えている。2つのバルブ部材74
1と742は、互いに対して、開口位置と閉鎖位置との
間、すなわち、燃料の流れを許容する位置と燃料の流れ
を妨げる位置との間で、移動できるようになっている。
【0082】図18に示された構成において、高圧燃料
室115の圧力が燃料出口バルブ701の下流側の圧力
よりも低いとき、燃料出口バルブ701の下流側の圧力
を減らすための前記手段は、2つのバルブ部材741と
742の一方を、高圧燃料室115に対して限定された
弾性的な移動ができるように、固定手段731に取り付
けるための手段を備えている。
【0083】さらに、具体的に説明すると、バルブ部材
741は、第1のカウンターボア735に配置されてい
る。バルブ部材741は、ほぼディスク形状をしてお
り、固定手段731に対して(そして、第1のハウジン
グ部材23に対して)軸方向に移動できる。バルブ部材
741は、平坦な内側端面743と平坦な外側端面74
4とを備えている。平坦な内側端面743と平坦な外側
端面744とは、第1のカウンターボア735の軸方向
深さすなわち軸方向長さよりも小さい軸方向間隔で、互
いから間隔があけられている。ディスク形状のバルブ部
材741は、また、外側円形周辺部745と、軸方向ボ
ア746とを備えている。軸方向ボア746は、(後述
されるような他のことを除いて)ディスク形状のバルブ
部材741を通して、遮断されていない燃料の流れを許
容する。軸方向に移動可能なディスク形状のバルブ部材
741は、また、環状の凹部747を備えている。環状
の凹部747は、内側端面743と外側円形周辺部74
5とのコーナー(すなわち、すみ)に設けられている。
環状の凹部747の一部は、径方向に伸びる面448に
よって形成されている。それによって、環状空間449
が設けられている。
【0084】高圧燃料室115の圧力が燃料出口バルブ
701の下流側の圧力よりも低いとき、燃料出口バルブ
701の下流側の圧力を減らすための前記手段は、ま
た、Oリングのような弾性変形可能な部材451を備え
ている。弾性変形可能な部材451は、環状空間449
に収容されている。弾性変形可能な部材451は、止め
部材721の外側横断端面727とディスク形状のバル
ブ部材741の径方向に伸びる内側の面448との間
で、密封係合される。弾性変形可能な部材451は、弛
緩のときに、環状空間449の軸方向長さよりも大きな
直径を備えている。それによって、軸方向に移動可能な
ディスク形状のバルブ部材741の内側端面743を、
止め部材721のうち前記内側端面743に隣接した外
側横断端壁727から間隔をあけるようにしている。そ
れによって、また、ディスク形状のバルブ部材741の
外側端面744を、第1の環状肩部738に対して隣接
する位置に配置している。
【0085】他のすなわち第2のバルブ部材、換言すれ
ばボタン状のバルブ部材742が、第2のカウンターボ
ア736に配置されている。ボタン状のバルブ部材74
2は、内側面455を備えている。燃料出口バルブ70
1の下流側の空間617の圧力が、高圧燃料室115の
圧力よりも高いとき、ボタン状のバルブ部材742は、
ディスク形状のバルブ部材741に対して、閉鎖位置ま
で移動する。その閉鎖位置で、軸方向に移動可能なディ
スク形状のバルブ部材741の外側端面すなわち外側端
壁744は、第2のバルブ部材すなわちボタン状のバル
ブ部材742に密封係合する。それによって、ディスク
形状のバルブ部材741の軸方向ボア746を通る燃料
の流れが妨げられる。燃料出口バルブ701の下流側の
空間617の圧力が、高圧燃料室115の圧力よりも低
いとき、ボタン状のバルブ部材742は、また、ディス
ク形状のバルブ部材741から離れて開口位置に移動す
る。その開口位置で、ボタン状のバルブ部材742は、
ディスク形状のバルブ部材741から間隔があけられて
いる。これによって、ディスク形状のバルブ部材741
の軸方向ボア746を通して、燃料は流れることができ
る。
【0086】ボタン状のバルブ部材742は、外側周辺
部456とフランジ部457とを備えている。外側周辺
部456は、第2のカウンターボア736にゆるく嵌合
している。フランジ部457は、外側周辺部456まで
伸びており、第2のカウンターボア736の軸方向長さ
よりも短い軸方向長さを備えている。これによって、ボ
タン状のバルブ部材742は、軸方向に移動可能なディ
スク形状のバルブ部材741の軸方向ボア746を通し
て燃料を流すことができる位置と、軸方向に移動可能な
ディスク形状のバルブ部材741の軸方向ボア446を
通しての燃料の流れを妨げる位置との間で移動できる。
ボタン状のバルブ部材742は、また、第3のカウンタ
ーボア737内へ軸方向に伸びる径方向内側中央部45
8を備えている。
【0087】保持手段、換言すれば固定手段731の、
外側端壁すなわち外側端面733は、カウンターボア4
61を備えている。カウンターボア461は、少なくと
も部分的に燃料噴射ノズルアセンブリ15のリテーナー
443を収容している。
【0088】図18に示された第2の突出部35の第3
のカウンターボア707は、図1に示された構成のねじ
付きの第2のカウンターボア107に対応しており、図
1に示されたような燃料噴射ノズルアセンブリ15を収
容している。さらに、第3の肩部717は、図1に示さ
れた構成の傾斜した密封面109に対応しており、密封
部材499によって係合されている。
【0089】したがって、作動において、高圧燃料室1
15の燃料圧が、燃料出口バルブ701の下流側にあっ
て燃料噴射ノズルアセンブリ15を囲んでいる空間61
7の燃料圧を越えるとき、第2のバルブ部材すなわちボ
タン状のバルブ部材742は、軸方向に移動可能なディ
スク形状のバルブ部材741から離れる方向に移動し、
これによって、高圧燃料室115から空間617に、遮
断されていない燃料の流れが可能となる。燃料出口バル
ブ701の下流側にあって燃料噴射ノズルアセンブリ1
5を囲んでいる空間617の燃料圧が、高圧燃料室11
5の燃料圧を越えるとき、ボタン状のバルブ部材742
は、移動して、ディスク形状のバルブ部材741と密封
係合する。これによって、空間617から高圧燃料室1
15への燃料の流れが妨げられる。燃料出口バルブ70
1の下流側にあって燃料噴射ノズルアセンブリ15を囲
んでいる空間617の燃料圧が、ボタン状のバルブ部材
742をディスク形状のバルブ部材741に対して密封
するのに効果的な圧力を越えて増加したならば、そのよ
うに増加した圧力は、ディスク形状のバルブ部材741
を軸方向に高圧燃料室115に向けて移動させるように
作用し、それによって、弾性変形可能な部材451が変
形して、燃料出口バルブ701の下流側にある空間61
7の容積が増加し、空間617内の圧力が減じられる。
【0090】図16に示されているのは、他の実施例に
係わる組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセ
ンブリ811である。この組合わされた燃料ポンプ及び
燃料噴射ノズルアセンブリ811は、後述するようなこ
とを除いて、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズ
ルアセンブリ11とほぼ同じように構成されており、図
1に加えた参照符号と同じ参照符号を用いて示されてい
る。
【0091】組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズ
ルアセンブリ811は、燃料流入通路813を備えてい
る。燃料流入通路813は、高圧燃料室115に連通し
ている。図1で示された実施例に関連して述べたよう
に、燃料流入通路51の高圧燃料室115への連通はブ
ッシュ125に近くなっているのに比較して、図16に
示す実施例においては、燃料流入通路813の高圧燃料
室115への連通は燃料流出用バルブカートリッジ27
1に近くなっている。さらに、組合わされた燃料ポンプ
及び燃料噴射ノズルアセンブリ811は、アーマチュア
アセンブリ815を備えている。アーマチュアアセンブ
リ815は中実のロッド817を備えている。中実のロ
ッド817は、管状部材203に設けられた軸方向燃料
通路205を備えていない。ブッシュ125は、また、
バルブシート819を形成している。ボール状のバルブ
部材251が、このバルブシート819に着座し、これ
によって、高圧燃料室115が、ロッド817とバルブ
シート819との間にある空間821から閉鎖される。
ボール状のバルブ部材251が着座した後、ロッド81
7の(図16の左側への)継続した後退によって、空間
821に減圧が生じる。ロッド817がボール状のバル
ブ部材251を着座させない位置に戻ったとき、前記減
圧は除去され、空間821の圧力と高圧燃料室115の
圧力とが等しくなる。さらに、説明すると、組合わされ
た燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ811は、
バルブ止め135をバイパス(すなわち、う回)して伸
びる燃料流路137を省いている。
【0092】あるいは、ロッド817は、図1の管状部
材203に置き換えることもできる。ブッシュ125
に、高圧燃料室115から管状部材203に向けて、着
座したボール状のバルブ部材251の周囲を通して燃料
を流すための通路を設けることもできる。この場合、図
16の燃料流入通路導管51の配置は、(ソレノイド3
11が非通電状態でアーマチュアアセンブリ221が後
退した位置にあるとき)低圧燃料回路に高圧燃料室11
5を一時的に含める機能を果たす。それにより、高圧燃
料室115を通して該高圧燃料室115の排出端から管
状部材203に向けて燃料が流されることによって、高
圧燃料室115内の燃料のよどみが防止される。これに
よって、高圧燃料室115内の過熱された燃料が流され
ることとなる。同様に、図1の組合わされた燃料ポンプ
及び燃料噴射ノズルアセンブリ11は、高圧燃料室11
5の左端というよりは、(組合わされた燃料ポンプ及び
燃料噴射ノズルアセンブリ811のように)高圧燃料室
115の右端に、燃料流入用バルブカートリッジ261
を備えることもできる。
【0093】さらに別の変形例において、組合わされた
燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ811は、バ
ルブ部材251、ばね301、及びブッシュ125に設
けた前記シートを省き、中実のロッド817に、運動に
対してほぼ抵抗のない最初のストローク長さを与えるた
めの他の手段を設けて、組合わされた燃料ポンプ及び燃
料噴射ノズルアセンブリ11と相違させるようにしても
よい。他の構成を採用することもできるが、この変形さ
れた構成において、図16の点線で示されたように、燃
料バイパス分岐通路すなわち燃料バイパス分岐導管82
4が設けられている。燃料バイパス分岐通路824は、
燃料バイパス通路57とブッシュ125の軸方向ボア1
27との間を伸びている。燃料バイパス分岐通路824
は、下記に述べる距離だけロッド817の端から間隔が
あけられた位置で、軸方向ボア127に連通している。
前記距離は、ロッド817が十分に後退した位置から最
初のストローク長さを通して移動し、その後、燃料バイ
パス分岐通路824が、該燃料バイパス分岐通路824
を通る中実のロッド817の端の高圧燃料室115に向
けた移動によって閉鎖されるように、設定される。
【0094】他の構成や配置を採用することもできる
が、図16に点線の輪郭で示され上述した構成におい
て、高圧燃料室115に連通し燃料バイパス分岐通路か
ら燃料を流出させる該燃料バイパス分岐通路824に、
ロッド817の最初のストローク長さの完了により高圧
燃料室115との連通を遮断させるための手段を設け
て、ロッド817の移動に対して実質的な抵抗に合うこ
となしに最初のストローク長さを通してロッド817を
移動させるための手段を構成している。
【0095】他の構成や配置を採用することもできる
が、図16に点線の輪郭で示され上述した構成におい
て、燃料バイパス分岐通路824を軸方向軸受けボア1
27と連通するように位置決めすることにより、ロッド
817は、最初のストローク長さの完了によってそのよ
うな連通を閉鎖する。これによって、最初のストローク
長さの完了によって燃料通路821と高圧燃料室115
との間の連通を遮断するための手段が構成される。さら
に、図1ないし図15に示された構成によって、ロッド
817を移動させる手段は、ロッド817に固定された
アーマチュア部材225と、ロッド817及びアーマチ
ュアアセンブリ221をその後退した位置に付勢するた
めのばね241と、ソレノイド311とを備えている。
ソレノイド311は、通電されたとき、ロッドを高圧燃
料室115に向けて移動させる。
【0096】本願発明の種々の特徴が、請求範囲に述べ
られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の種々の特徴を具体化した、
組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセンブリ
の断面図である。
【図2】図2は、図1に図示された前記組合わされたア
センブリの一部の拡大断面図である。
【図3】図3は、図1に図示された前記組合わされたア
センブリのより大きな部分の拡大断面図である。
【図4】図4は、図1に示される構成に含まれる止め部
材の斜視図である。
【図5】図5は、図1に示された組合わされた燃料ポン
プ及び燃料噴射ノズルアセンブリに含まれたノズルアセ
ンブリの拡大部分断面図である。
【図6】図6は、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射
ノズルアセンブリをシリンダーヘッドに取り付けるため
の構成の正面図である。
【図7】図7は、図6の線7−−7でとった部分断面図
である。
【図8】図8は、高圧燃料室の圧力が比較的低いとき
に、バルブカートリッジを前記高圧燃料室に向けて限定
的に移動させることを許容する、他の実施例に係わるバ
ルブカートリッジ構造の部分断面図である。
【図9】図9は、高圧燃料室内の圧力が所定の圧力より
も高いとき高圧燃料室から流出させ、高圧燃料室内の圧
力が比較的低いとき逆流を制限させるための、他の実施
例に係わる構成の部分断面図である。
【図10】図10は、バルブ部材に係合する管状部材を
示す、図2と同様な図である。
【図11】図11は、ろう付け前の、図1に示された燃
料ポンプの一部の部分断面図である。
【図12】図12は、ろう付け後で十分に機械加工する
前の、図1に示された燃料ポンプの一部の、図11と同
様な部分断面図である。
【図13】図13は、図1に示された燃料ポンプの一部
の他の実施例の部分断面図である。
【図14】図14は、図1に示された燃料ポンプの一部
のさらに他の実施例の部分断面図である。
【図15】図15は、図1に示された燃料ポンプの一部
のさらに他の実施例の部分断面図である。
【図16】図16は、本願発明の種々の特徴を具体化し
た、組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセン
ブリの他の実施例の断面図である。
【図17】図17は、図10の拡大部分断面図である。
【図18】図18は、高圧燃料室内の圧力が比較的低
く、前記ノズルアセンブリの上流側あり且つ高圧燃料室
の下流側にある空間すなわち領域内の燃料圧が、高圧燃
料室よりも高いときに、前記ノズルアセンブリの上流側
あり且つ高圧燃料室の下流側にある空間すなわち領域内
の燃料圧を減じることができる他の実施例の構成の部分
断面図である。
【符号の説明】
11 組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルアセ
ンブリ 13 燃料ポンプ 15 燃料噴射ノ
ズルアセンブリ 17 シリンダーヘッド 19 燃焼室 21 ハウジングアセンブリ 23 第1のハウ
ジング部材 25 第2のハウジング部材 27 軸線 31 主本体部 33 第1の突出
部 35 第2の突出部 41 円筒形の外
側面部 43 ねじ付き部 45 軸方向ボア 47 大径部 49 小径部 51 燃料流入通路すなわち燃料流入導管 53 第1の部分 55 第2の部分 57 燃料バイパス通路 61 第1のセクションすなわち第1の副部分 63 第2のセクションすなわち第2の副部分 65 第3のセクションすなわち第3の副部分 67 外側端 69 円筒形の外
側面(外側円筒形面) 75 軸方向ボア 77 円筒形の内
側面(内側円筒形面) 79 環状溝 81 磁極すなわ
ち磁気シュー 83 内側の径方向面 85 外側の径方
向面 91 カウンターボア 93 環状の肩部 95 円筒形の内側面 101 軸方向ボ
ア 103 一定の内径を有する部分 103 ねじ付き
部 105 第1のカウンターボア 107 第2のカ
ウンターボア 108 肩部 109 傾斜した
密封面 115 高圧燃料室 116 外側円筒
形面 117 外側溝 118 内側溝 119 Oリング 120 ボア 125 軸受けすなわちブッシュ 127 軸方向ボ
ア 129 端面 131 径方向ス
ロット 133 円錐状に形成された凹部 134 線あるいは面あるいは狭い領域 135 バルブ止め、すなわちバルブ部材止め 137 燃料流路 141 止め部材すなわち端キャップすなわち閉鎖部材 143 軸方向軸受けすなわち軸方向ボア 151 低圧燃料室 155 ほぼ平坦な内側端面 157 燃料流路用凹部すなわち燃料流路用カウンター
ボア 161 外側端面 163 燃料流路用凹部すなわち燃料流路用カウンター
ボア 165 燃料流路用カウンターボア 171 ほぼ円筒形の外側面 173 フランジ 175 燃料流路用スロットすなわち燃料流路用溝 177 径方向燃料流路 181 端部 183 盲軸方向ボア 185 横断端壁 187 内部円筒形面 189 環状溝 191 Oリング 195 低圧燃料出口すなわち低圧燃料流出通路 197 円筒形部 198 環状の容
積部 199 ねじ付き部 203 管状部材すなわち管状ロッド 205 軸方向ボアすなわち軸方向燃料通路 211 端部 213 円錐形面 215 バルブシート 216 線あるいは面あるいは狭い領域 217 端部 221 アーマチ
ュアアセンブリ 225 アーマチュア部材(電機子部材) 227 内側端面 229 外側端面 231 ほぼ円筒
形の外側面 233 軸方向スロットすなわち軸方向燃料流路 241 ばね 245 バンパー及び案内部材の組合体 251 バルブ部材 261 燃料流入
用バルブカートリッジ 263 バルブ部材 271 燃料流出用バルブカートリッジ 273 バルブ部材 281 外側ハウ
ジング 283 ねじ付き部 284 スロット 285 貫通ボア 287 入口部 289 カウンターボア 291 バルブシ
ート 295 ばね 297 止め部材 301 ばね 311 ソレノイ
ド 313 電気コイル 315 ボビン 316 線 351 磁気間隙
長さ 353 最初のストローク長さ 361 円筒形面 363 平坦面 371 内側円筒
形面 377 円形フランジ 381 外側面 383 環状のワ
ッシャー 384 ろう付け用材料 385 内側平坦
面 386 外側平坦面 387 内側面 388 外側面 389 径方向内
側部 390 径方向外側部 391 内側面 392 外側面 393 内側面 394 外側面 396 内側平坦
面 397 外側平坦面 398 内側面 399 外側面 401 ハウジン
グ 402 径方向内側部 403 主本体 404 内側平行面 405 フランジ
部 406 外側平行面 407 外側円筒
形面 408 径方向外側部 410 内側平行面 411 軸方向ニ
ードルバルブボア 412 外側平行面 412 円錐形面 413 バルブシート 414 円筒形面 415 軸方向外側面 417 密封面 420 ろう付け材料 421 盲ボア 422 内側弧状面 424 外側弧状
面 426 内側部 428 内側部 430 外側部 431 ニードル部材すなわちニードルバルブ 432 外側部 434 弧状面 433 ステム部 435 バルブヘッドすなわちバルブ端部 436 弧状面 441 燃料排出
バルブ 443 リテーナー 445 コイルば
ね 451 径方向ボア 463 鋭角 465 第1の円錐形面 467 鋭角 469 円形のバルブ面すなわち円形の密封エッジ 469 第1の密封エッジすなわち第1のバルブ面 471 面 473 ほぼ円筒
形の面部 475 弓状に曲がった面部 477 第2のエ
ッジ 485 円錐形面 491 第3のエッジすなわち第3の面 495 収束する円錐形面 499 環状の密
封部材 501 取付用の貫通ボア 503 カウンタ
ーボア 505 環状の肩部 509 密封用ワ
ッシャー 511 ストラップ部材(当て金部材) 513 ボルト 515 弧状の凹
部 517 縁領域すなわち縁部 519 弧状部 611 組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルア
センブリ 615 燃料流出バルブすなわち燃料流出バルブカート
リッジ 617 空間すなわち領域すなわち容積部 621 カウンターボア 623 横断端壁すなわち環状肩部 631 外側ハウ
ジング 634 軸方向貫通ボア 635 開口溝すなわちカウンターボア 637 環状溝 641 バルブカ
ートリッジ 643 カートリッジハウジングすなわちバルブ部材 644 軸方向ボア 645 横断入口
端壁 646 バルブシート 647 円筒形の
外側面 648 ボール形状の第2のバルブ部材 649 傾斜面 651 出口端壁
すなわち出口端面 653 円筒形の外側壁 655 環状の空
間 661 Oリング 671 保持用ば
ねクリップ 681 面 683 弧状面部 684 半径 685 弧状に伸びるくさび形状の間隙 686 中心 685 弧状に伸びるくさび形状の間隙 700 組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルア
センブリ 701 燃料出口バルブ 703 第1のカ
ウンターボア 705 第2のカウンターボア 707 第3のカ
ウンターボア 713 第1の肩部 715 第2の肩
部 717 第3の肩部 721 止め部材 723 凹部 725 軸方向ボ
ア 727 外側横断端壁(外側横断端面、後方横断端壁、
後方横断端面) 731 保持手段すなわち固定手段 732 内側端壁 733 外側端面すなわち外側端壁 734 軸方向ボ
ア 735 第1のカウンターボア 736 第2のカ
ウンターボア 737 第3のカウンターボア 738 第1の環
状肩部 739 第2の環状肩部 740 第3の環
状肩部 741 バルブ部材 742 バルブ部
材 743 内側端面 744 外側端面 745 外側円形周辺部 746 軸方向ボ
ア 747 環状の凹部 811 組合わされた燃料ポンプ及び燃料噴射ノズルア
センブリ 813 燃料流入通路 815 アーマチ
ュアアセンブリ 817 中実のロッド 819 バルブシ
ート 821 空間 824 燃料バイパス分岐通路すなわち燃料バイパス分
岐導管
フロントページの続き (72)発明者 フィリップ・ディー・マクドーウェル アメリカ合衆国ウィスコンシン州53178, サリヴァン,メドー・レーン ノース 4860 (72)発明者 チン・ディー・ニュエン アメリカ合衆国ウィスコンシン州53188, ミルウォーキー,ノース・ストラスモア・ アベニュー 5528 (72)発明者 ジェームズ・ボニフィールド アメリカ合衆国ウィスコンシン州53218, ミルウォーキー,ノース・シックスティフ ォース・ストリート 6101

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極構造であって、 前記磁極構造は、低磁気抵抗を有する材料から構成され
    た第1の端部と、低磁気抵抗を有する材料から構成され
    た第2の端部と、高磁気抵抗を有する材料から構成され
    た中央部とを備えており、 前記第1の端部は、 軸線と直径とを有する円筒形内側面と、 前記軸線に対して横断して伸びると共に、前記第1の端
    部の円筒形内側面から径方向外側に伸びる端面とを備え
    ており、 前記第2の端部は、 軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径
    と実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、 前記軸線に対して横断して伸びると共に、前記第2の端
    部の円筒形内側面から径方向外側に伸びる端面とを備え
    ており、 前記中央部は、 軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径
    よりも大きい直径とを有する円筒形内側面と、 前記中央部の円筒形内側面から前記軸線に対して横断し
    て伸び、軸線方向において間隔があけられた第1の端面
    及び第2の端面とを備えており、 前記中央部の前記第1の端面は、前記第1の端部の前記
    端面に固定されており、 前記中央部の前記第2の端面は、前記第2の端部の前記
    端面に固定されており、その結果、前記第1の端部の前
    記軸線と、前記第2の端部の前記軸線と、前記中央部の
    前記軸線とは、互いに対して同軸の関係で配置されてお
    り、 それによって、前記中央部の径方向内側で、前記第1の
    端部の前記端面と前記第2の端部の前記端面との間に、
    磁束間隙が形成されることを特徴とする磁極構造。
  2. 【請求項2】 磁極構造であって、 前記磁極構造は、低磁気抵抗を有する材料から構成され
    た第1の端部と、低磁気抵抗を有する材料から構成され
    た第2の端部と、高磁気抵抗を有する材料から構成され
    た中央部とを備えており、 前記第1の端部は、 軸線と直径とを有する円筒形内側面と、 前記軸線に対して横断して伸びる端面とを備えており、 前記第2の端部は、 軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径
    と実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、 前記軸線に対して横断して伸びる端面とを備えており、 前記中央部は、 軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径
    に実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、 前記中央部の円筒形内側面から、互いに対して径方向外
    側に広がるように伸び、軸線方向において間隔があけら
    れた第1の端面及び第2の端面とを備えており、 前記中央部の前記第1の端面は、前記第1の端部の前記
    端面に固定されており、 前記中央部の前記第2の端面は、前記第2の端部の前記
    端面に固定されており、 その結果、前記内側円筒形面が互いに対して同軸の関係
    で配置されており、これによって、高磁気抵抗の前記材
    料の軸方向長さが、前記軸線からの径方向の距離が増加
    するにしたがって増加していることを特徴とする磁極構
    造。
  3. 【請求項3】 磁束間隙を構成する方法であって、 低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を製造して、端
    面と、直径を有する円筒形内面とを構成する工程と、 高磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製造して、軸
    線方向に間隔があけられた第1の端面及び第2の端面
    と、前記第1の部分の前記円筒形内面の前記直径よりも
    大きい直径を有する円筒形内面とを構成する工程と、 低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造して、端
    面と、前記第1の部分の前記円筒形内面の前記直径に実
    質的に等しい直径を有する円筒形内面とを構成する工程
    と、 前記第2の部分の前記第1の端面が前記第1の部分の前
    記端面に固定された状態で且つ前記第1の部分の前記円
    筒形内面と前記第2の部分の前記円筒形内面とが同心に
    なっている状態で、前記第1の部分と前記第2の部分と
    を一緒に固定する工程と、 前記第2の部分の前記第2の端面が前記第3の部分の前
    記端面に固定された状態で且つ前記第2の部分の前記円
    筒形内面と前記第3の部分の前記円筒形内面とが同心に
    なっている状態で、前記第2の部分と前記第3の部分と
    を一緒に固定する工程とを備えており、 それによって、前記第2の部分の前記円筒形内面の径方
    向内側に磁束間隙を形成することを特徴とする磁束間隙
    を構成する方法。
  4. 【請求項4】 磁束間隙を構成する方法であって、 低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を製造して、軸
    線と直径とを有する円筒形内側面と、前記軸線に対して
    横断して伸びる面とを構成する工程と、 高磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製造して、 軸線と、前記第1の部分の前記円筒形内側面の前記直径
    に実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、 前記第2の部分の円筒形内側面から、互いに対して径方
    向外側に広がるように伸び、軸線方向において間隔があ
    けられた第1の端面及び第2の端面とを構成する工程
    と、 低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造して、 軸線と、前記第1の端部の前記円筒形内側面の前記直径
    と実質的に等しい直径とを有する円筒形内側面と、 前記軸線に対して横断して伸びる端面とを構成する工程
    と、 前記円筒形内側面が互いに対して同軸に配置され、高磁
    気抵抗の前記材料の軸方向長さが、前記軸線からの径方
    向の距離が増加するにしたがって増加させるように、前
    記第2の部分を前記第1の部分と前記第3の部分とに固
    定する工程とを備えたことを特徴とする磁束間隙を構成
    する方法。
  5. 【請求項5】 磁束間隙を構成する方法であって、 低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を製造して、軸
    方向外側端面と、前記第1の部分の前記軸方向外側端面
    に対する軸方向内側において径方向外側に伸びる径方向
    外側端面とを構成する工程と、 高磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製造して、軸
    方向に間隔があけられた軸方向内側端面及び軸方向外側
    端面を構成する工程と、 低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造して、軸
    方向内側端面と、前記第3の部分の前記軸方向外側端面
    に対する軸方向内側において径方向外側に伸びる径方向
    外側端面とを構成する工程と、 前記第2の部分の前記軸方向内側端面が前記第1の部分
    の前記径方向外側端面に固定された状態で、前記第1の
    部分と前記第2の部分とを一緒に固定する工程と、 前記第2の部分の前記軸方向外側端面が前記第3の部分
    の前記径方向外側端面に固定された状態で、前記第2の
    部分と前記第3の部分とを一緒に固定する工程とを備え
    ており、 それによって、前記第2の部分の径方向内側で、前記第
    1の部分の前記軸方向外側端面と前記第3の部分の前記
    軸方向内側端面との間に、磁束間隙を形成することを特
    徴とする磁束間隙を構成する方法。
  6. 【請求項6】 磁束間隙を構成する方法であって、 低磁気抵抗を有する材料から第1の部分を製造して、 軸方向外側端面と、 前記軸方向外側端面から軸方向内側に伸び、直径及び内
    側端を有する外側円筒形面と、 前記外側円筒形面の前記内側端から径方向外側に伸び、
    径方向に伸びる長さを有する径方向外側端面とを構成す
    る工程と、 高磁気抵抗を有する材料から第2の部分を製造して、 軸方向に間隔をあけた軸方向内側端面及び軸方向外側端
    面と、 前記第2の部分の前記軸方向内側端面と軸方向外側端面
    との間を伸び、前記第1の部分の前記外側円筒形面の前
    記直径よりも大きな直径を有する内側円筒形面と、 前記第1の部分の前記径方向外側端面の前記径方向長さ
    よりも大きな距離だけ前記内側円筒形面から間隔があけ
    られた外側円筒形面とを構成する工程と、 低磁気抵抗を有する材料から第3の部分を製造して、 軸方向内側端面と、 前記軸方向内側端面から軸方向外側に伸び、外側端を有
    する外側円筒形面と、 前記第3の部分の前記外側円筒形面の前記外側端から径
    方向外側に伸び、前記第1の部分の径方向外側端面の径
    方向に伸びる長さに実質的に等しい径方向に伸びる長さ
    を有する径方向外側端面とを構成する工程と、 前記第2の部分の前記内側円筒形面が、前記第1の部分
    の外側円筒形面に対して径方向で隣接して重なる状態
    で、且つ前記第2の部分の前記内側端面が、前記第1の
    部分の前記径方向外側端面に固定された状態で、前記第
    1の部分と前記第2の部分とを一緒に固定する工程と、 前記第2の部分の前記内側円筒形面が、前記第3の部分
    の前記外側円筒形面に対して径方向で隣接して重なる状
    態で、且つ、前記第2の部分の前記外側端面が、前記第
    3の部分の前記径方向外側端面に固定された状態で、前
    記第2の部分と前記第3の部分とを一緒に固定する工程
    とを備えており、 前記第2の部分の前記内側円筒形面の径方向内側で、前
    記第1の部分の軸方向外側端面と前記第3の部分の軸方
    向内側端面との間に、磁束間隙を形成することを特徴と
    する磁束間隙を構成する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の磁束間隙を構成する方
    法において、 前記方法は、また、前記第3の部分にカウンターボアを
    機械加工する工程を備えており、 前記カウンターボアは、径方向に伸びる環状の肩部を備
    えており、前記環状の肩部は、前記第1の部分の前記外
    側端面に対して軸方向において間隔があけられているこ
    とを特徴とする磁束間隙を構成する方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の磁束間隙を構成する方
    法において、 前記第1の部分を製造する前記工程は、前記径方向外側
    端面から軸方向に伸びる第2の外側円筒形面を機械加工
    する工程を備えており、 前記第3の部分を製造する前記工程は、前記径方向内側
    端面から軸方向に伸びる第2の外側円筒形面を機械加工
    する工程を備えており、 前記第2の部分を製造する前記工程は、前記内側端面か
    ら伸びる軸方向内側円形フランジと、前記外側端面から
    伸びる軸方向外側円形フランジとを機械加工する工程を
    備えており、 前記軸方向内側円形フランジと前記軸方向外側円形フラ
    ンジとは、前記第2の部分の前記外側円筒形面によって
    部分的に形成されており、 前記第1の部分と前記第2の部分とを一緒に固定する工
    程は、前記第1の部分の前記第2の外側円筒形面に、前
    記第2の部分の前記円形フランジを固定する工程を備え
    ており、 前記第2の部分と前記第3の部分とを一緒に固定する工
    程は、前記第3の部分の前記第2の外側円筒形面に、前
    記第2の部分の前記円形フランジを固定する工程を備え
    ていることを特徴とする磁束間隙を構成する方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の磁束間隙を構成する方
    法において、 前記方法は、また、 前記第1の部分、前記第2の部分、及び前記第3の部分
    の前記外側円筒形面を機械加工する工程を備えており、
    これにより、前記第2の部分の前記径方向の長さを減少
    させ、この結果、組合わされた外側円筒形面がほぼ一様
    な半径となることを特徴とする磁束間隙を構成する方
    法。
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