JPH0963752A - 面状ヒータ - Google Patents

面状ヒータ

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JPH0963752A
JPH0963752A JP21783595A JP21783595A JPH0963752A JP H0963752 A JPH0963752 A JP H0963752A JP 21783595 A JP21783595 A JP 21783595A JP 21783595 A JP21783595 A JP 21783595A JP H0963752 A JPH0963752 A JP H0963752A
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JP
Japan
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molded body
heating element
power supply
molded
heating
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Pending
Application number
JP21783595A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
Fumitaka Ishimori
史高 石森
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication of JPH0963752A publication Critical patent/JPH0963752A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正特性サーミスタであるセラミックスからな
る複数の発熱体を有する面状ヒータを、大面積に作製す
ることに手間取る。 【解決手段】 被加熱体を面状に加熱するための帯状の
成形体10を、複数、互いに平行に、各成形体10の厚
さ方向の端面10aにて、各成形体10の幅方向に連結
した本体1を設ける。そして、各成形体10に、正特性
サーミスタであるセラミックスからなる複数の発熱体2
と、上記各発熱体2にそれぞれ給電するための給電線3
とを、成形体10の長さ方向に沿って封入する。これに
より、小型の成形装置で容易に成形できる成形体10
を、上記成形体10の端部に選択的に圧力をかけて圧着
等することにより容易に連結させることができて、面状
の本体1を容易に作製できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水の滞留部位の凍
結防止、床暖房、融雪ヒータ等に使用され、広面積の表
面を効率よく加熱できる面状ヒータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、必要な加熱部位を面状に効率的に
加熱できて消費電力の増加を回避できる面状ヒータとし
て、特開平7-14664号公報では、図10(b)に示すよ
うに、複数の円盤状のチタン酸バリウム系のセラミック
スである正特性サーミスタからなる発熱体42を、複
数、電気絶縁性を有する熱可塑性樹脂からなる板状の被
覆部材45に封入したものが開示されている。
【0003】上記面状ヒータは、図10(a)に示すよ
うに、複数の発熱体42の各電極41にそれぞれ電気的
に接続するように金網もしくは有孔金属板からなる一対
の金属端子43により、上記各発熱体42を挟み込んだ
後、各発熱体42および各金属端子43を被覆するよう
に樹脂からなる被覆部材45を板状に圧縮成形すること
によって、上記各発熱体42および各金属端子43が外
部と電気的に絶縁されて作製されている。
【0004】このような面状ヒータは、寒冷地等の給湯
器等に用いられ、水が滞留するポンプの滞留部位に被覆
部材45を当接させて用いた場合、各金属端子43にそ
れぞれ接続されたリード線44に通電すると、各発熱体
42がそれらの温度に応じて発熱して、上記滞留部位内
の温度が0℃未満といった低温時における水の凍結によ
る上記滞留部位の損傷を防止できるものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の面状ヒータでは、各発熱体42と各金属端子43を、
平板状の被覆部材45に封入して、大面積のものを作製
しようとすると、大面積の被覆部材45を圧縮成形する
必要があるために、大型の成形装置が必要となり、大面
積の面状ヒータを作製することに手間取るという問題を
有している。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
ので、その目的は、大面積であっても、容易に作製可能
な面状ヒータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の面状ヒータは、
上記の課題を解決するために、電気絶縁性および可撓性
を有する樹脂からなる帯状の成形体を、複数、互いに平
行に、各成形体の厚さ方向の端面にて、各成形体の幅方
向に連結した本体が設けられ、少なくとも1つの成形体
には、正特性サーミスタであるセラミックスからなる複
数の発熱体と、上記各発熱体にそれぞれ給電するための
給電線とが、成形体の長さ方向に沿って封入されている
ことを特徴としている。
【0008】上記構成では、成形体は、帯状であるか
ら、小型の成形装置、例えば押出成形装置で容易に成形
することができ、また、本体は、帯状の各成形体を、各
成形体の厚さ方向の端面にて連結することにより面状に
作製される。
【0009】このため、上記構成では、帯状の成形体を
連結した本体を一体成形する必要がなく、大面積の本体
を作製するために従来必要であった大型の成形装置を用
いることが省ける。
【0010】このとき、各成形体を連結する際、各成形
体の連結部分に、各成形体の厚さ方向から圧力を加えて
も、発熱体や給電線に対する影響を回避できるので、各
成形体の連結部分を圧着等することにより、連結された
本体を、発熱体の機能を損なうことなく、確実に得るこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図9に基づいて以下に説明する。本発明にかかる面状
ヒータは、図1および図2に示すように、被加熱体を面
状に加熱するための本体1を有している。本体1は、電
気絶縁性および可撓性を有する樹脂としての被覆部材4
からなる帯状の成形体10を、複数、互いに平行に、各
成形体10の厚さ方向の端面10aにて、各成形体10
の幅方向に連結したものである。よって、端面10a
は、成形体10の長さ方向の側部に、長さ方向に沿って
位置することになる。
【0012】そして、全ての成形体10には、複数の各
発熱体2と、上記各発熱体2にそれぞれ給電するための
一対の給電線3とが、成形体10の長さ方向に沿ってそ
れぞれ封入されている。
【0013】成形体10は、例えば、各成形体10の寸
法が、厚み 4.0mm、幅60mm、長さ1000mmに設定され、端
面10aの寸法が、幅5mm、長さ1000mmに設定される。
そして、上記のように設定した場合、例えば、成形体1
0の数を10個に設定すると、本体1は、最大外形が厚
み 8.0mm、幅 555mm、長さ1000mmとなる。このように各
成形体10を連結することにより、本体1の厚さ方向の
各表面には、各成形体10の長さ方向に沿った複数の溝
1aが、互いに平行に所定間隔にて形成されている。
【0014】次に、各成形体10の連結方法について説
明する。まず、成形体10・10を、互いに平行になる
ように、成形体10・10の厚さ方向の端面10a・1
0aが互いに密着するように、重ね合わせる。そして、
高周波ウェルダを用いて、端面10a・10aを高周波
接着する。
【0015】つまり、図3に示すように、端面10aを
厚さ方向に含む成形体10の端部に高周波を照射しなが
ら、矢印で示すように端面10aに対し垂直な方向に、
幅2mmの圧子で各成形体10に圧力を加えて、各成形体
10を端面10aにて熱融着する。これにより、各成形
体10が、端面10aにて互いに連結される。このよう
な操作を繰り返して、各成形体10の端面10aを互い
に高周波接着して、各成形体10を幅方向に順次連結さ
せることにより、本体1が得られる。
【0016】このように、上記方法では、高周波接着に
よって各成形体10を互いに連結させることができるか
ら、接着剤によって各成形体10の端面10aを互いに
接着する場合のように別部材を用いる必要がなく、製造
コストを軽減することができる。
【0017】また、接着剤により接着する場合やヒート
シールにより熱融着する場合のように、確実に固着され
るまで圧力をかけて固定しておく必要がなく、短時間で
各成形体10を互いに連結させることができる。これに
より、各成形体10間の連結を連続的に行うことがで
き、本体1を効率的に製造することができる。
【0018】また、上記方法では、成形体10の端部の
みに圧力をかけるため、連結時に、給電線3と発熱体2
に対し圧力が加わることが防止できる。よって、連結時
に、給電線3と発熱体2との電気的な接続の障害が生じ
ることを回避できる。
【0019】次に、成形体10の構成について説明す
る。成形体10には、長方形板状の正特性サーミスタで
あるセラミックスからなる複数の発熱体2が、成形体1
0の長さ方向に沿って、互いに間隔を有して成形体10
の被覆部材4によって封入されている。
【0020】さらに、成形体10では、互いに平行な一
対の給電線3が上記各発熱体2にそれぞれ給電できるよ
うに上記被覆部材4内に封入され、かつ、各発熱体2
は、互いに所定の間隔に、かつ、電気的に互いに並列と
なるように各給電線3と電気的にそれぞれ接続されてい
る。このようにして、各発熱体2および各給電線3によ
り、ハシゴ状の発熱ユニット8が形成されている。
【0021】上記給電線3としては、銅等の導電性を有
する単線や集合線を用いることができ、特に、容易に撓
ませることができることから銅線の編組線が好ましい。
【0022】上記被覆部材4としては、電気絶縁性およ
び可撓性を有するものであれば、特に限定されるもので
はないが、成形体10を熱融着し易いように、熱可塑性
を有する合成樹脂がより好ましい。そして、成形体10
を高周波接着できるように、高周波により発熱する合成
樹脂、例えば、塩化ビニル樹脂がさらに好ましい。
【0023】上記発熱体2は、成形体10が前記寸法に
形成されている場合、例えば縦 8.0mm、横 6.0mm、厚み
1.6mmの寸法に形成され、外部気温が−20℃のときに商
用電圧である 100Vの交流を通電すると各発熱体2の全
消費電力が、例えば1m当り約18Wとなるように設定さ
れている。なお、上記発熱体2の形状としては、円盤状
のものを用いることも可能である。
【0024】このような各発熱体2は、発熱体2におけ
る厚さ方向の両面が成形体10における厚さ方向の両面
に対してほぼ平行となり、かつ、成形体10の厚さ方向
における発熱体2上の被覆部材4の各厚さがほぼ同一と
なるように成形体10内に、つまり、上記成形体10内
の中央部にそれぞれ設定されている。
【0025】そして、このような各発熱体2および各給
電線3により形成された発熱ユニット8を、前記の熱可
塑性樹脂からなる被覆部材4の押出成形によって成形し
た成形体10内に封入することにより、上記発熱ユニッ
ト8は、成形体10内に支持されると共に外部と絶縁し
た状態を維持できるものとなっている。
【0026】各成形体10の各給電線3の一端部には、
外部の電源と接続するための電気供給コード6が半田付
けにて接続されており、電気供給コード6から各給電線
3を介して、各発熱体2に電力がそれぞれ供給されるよ
うになっている。そして、各成形体10の各電気供給コ
ード6は、電気的に互いに並列に接続されている。すな
わち、上記各成形体10の発熱ユニット8は、電気的に
互いに並列に接続されている。
【0027】このように、成形体10には、可撓性を有
する被覆部材4および各給電線3とが設けられ、上記各
発熱体2を成形体10の長さ方向に沿って間隔を有して
設けられている。また、本体1は、各成形体10を、そ
れらの幅方向の側部、かつ、各成形体10の厚さ方向の
端面10aにて、互いに平行となるように連結してなっ
ている。これらのことにより、本体1は、セラミックス
である硬質な発熱体2を複数有していても、成形体10
の長さ方向および幅方向のどちらに対しても撓ませるこ
とができるものとなっている。
【0028】さらに、本体1の各表面に同一方向に沿っ
た溝1aが複数形成されているため、本体1を、溝1a
の幅方向の両端を近づけるように撓ませた場合、片面側
の溝1a…の開口部が広がり、もう一方の面側の溝1a
…の開口部が狭まるように、各成形体10が撓む。これ
により、本体1を撓ませた場合、各成形体10の内部に
加わる曲げ応力を軽減することができ、従来の面状ヒー
タに比べて容易に本体1を撓ませることができる。
【0029】このため、例えば、円柱状等の、曲率の大
きな被加熱体の表面に対しても、成形体10の幅方向に
撓ませることにより、本体1を被加熱体の表面に巻き付
けることができる。これにより、被加熱体に対向する各
成形体10の対向面10bを、被加熱体の表面に沿わせ
て密着させることができる。
【0030】それゆえ、本体1を被加熱体としてのポン
プ等の水が滞留する滞留部位の湾曲した表面に沿わせた
状態にて、各発熱体2に通電すると、上記各発熱体2が
それぞれ発熱し、その熱が各成形体10の表面に伝達さ
れ、被加熱体が面状に加熱される。このとき、上記熱
が、被覆部材4よりも熱伝導性が大きい各給電線3を介
しても伝達されることから、上記各成形体10の表面を
より均一に加熱することが可能となる。
【0031】通常、従来の帯状ヒータで、大面積な被加
熱体の凹凸を有する複雑な形状の表面を加熱すると、温
度分布の偏りが顕著である。本体1は、円柱状等の、曲
率の大きな被加熱体の表面に成形体10の対向面10b
をほぼ沿わせて密着させることができるので、均一に加
熱された複数の成形体10によって面状に上記被加熱体
を加熱することができる。これにより、本体1は、上記
表面をより均一に加熱でき、上記被加熱体に対する加熱
効率を向上できる。
【0032】また、上記構成では、成形体10の対向面
10bを円柱状等の、曲率の大きな被加熱体の表面にほ
ぼ沿わせて、大面積な本体1を被加熱体に対し密着させ
ることができるので、複数の帯状のヒータをそれぞれ曲
面上に固定していた場合と比べて、上記被加熱体に固定
する手間を軽減できる。
【0033】さらに、本体1は、両面に同一方向に沿っ
た溝1aが設けられていることから、溝1aの幅方向に
大きく曲げることができる。これにより、使用していな
いときには、溝1aの幅方向にロール状に巻いて保管す
ることができる。このため、保管時に本体1が占有する
面積を小さく抑えることができる。
【0034】また、上記構成では、成形体10の被加熱
体に対向する対向面10bの裏面は、ほぼ全面が溝1a
となっており、空間が存在している。このため、本体1
を道路の表層の下側に埋設する等して、成形体10の対
向面10bに垂直方向の強い応力が加わった場合、成形
体10の中央部分が、上記空間を狭めるように撓むこと
によって、上記応力を軽減することができる。これによ
り、成形体10の対向面10bに垂直方向の強い応力が
加わった場合にも、各発熱体2および各給電線3の電気
的接続を確実に維持できる。
【0035】次に、前記発熱体2の細部について説明す
ると、発熱体2には、図4に示すように、発熱体2にお
ける厚さ方向の両端面上に、かつ、発熱ユニット8の長
さ方向の両側部に電極7が、発熱ユニット8の長さ方向
に沿うようにそれぞれ形成されている。上記電極7は、
オーミックコンタクト電極形成用の銀ペースト(デグザ
社製)を塗布した後、発熱体2を 560℃にて5分間加熱
することにより得られる。
【0036】このように各電極7が形成されていること
により、発熱体2は、給電されると、発熱体2における
厚さ方向の両面上にてそれぞれ対抗する各電極7間に
て、まず、発熱体2の両面の表面およびその近傍にて通
電によって発熱し、それらが昇温するに伴い、発熱体2
の内部が順次発熱する。
【0037】これにより、上記のように各電極7を配置
することにより、まず、発熱体2の厚さ方向の両端面側
から面発熱することから、上記両面に近い、成形体10
の厚さ方向の両面が迅速に加熱される。したがって、上
記構成は、上記各電極7の配置によって、各発熱体2に
よる加熱効率を向上できるものとなっている。
【0038】発熱ユニット8には、その長さ方向に対す
る上記の発熱体2の両側部に形成された各電極7と各給
電線3とをそれぞれ電気的に接続する一対の止め具5
が、発熱体2およびその両側面に沿って配設された各給
電線3をそれぞれ保持するように設けられている。ま
た、各止め具5は導電性および可撓性を有している。
【0039】さらに、上記止め具5は、発熱体2を厚さ
方向の両側から挟むように把持して各電極7と止め具5
とを電気的に接続するための2組の一対の各発熱体把持
片33と、給電線3の周方向に沿って上記給電線3をそ
れぞれ挟むように形成された一対の各給電線把持片34
とを互いに背向するようにそれぞれ備えている。
【0040】上記構成は、成形体10を撓ませた状態に
おいても、止め具5によって、各発熱体2と給電線3と
の電気的な接続を確実に維持できて、上記滞留部位の加
熱を安定化できるものとなっている。
【0041】すなわち、上記構成によれば、給電線3に
上記発熱体2が各止め具5の各給電線把持片34を介し
て接続され、かつ、上記各給電線把持片34が給電線3
の周方向に沿って給電線3をそれぞれ挟むように形成さ
れているから、半田による発熱体の側面の全体にわたる
給電線との線の接続と比べて、給電線3の長さ方向にお
ける給電線3と給電線把持片34との接触長さをより小
さくできて、点接触に近づけることが可能となる。
【0042】このため、上記構成では、成形体10を曲
率を有する被加熱体に沿わせるために撓ませて用いた場
合、給電線3は成形体10と共に撓むが、その際生じる
給電線把持片34に対する曲げ応力による給電線3と給
電線把持片34との接続に対する悪影響を、半田により
発熱体の両側面に沿って接続した場合と比べて、軽減す
ることができる。
【0043】これは、上述したように給電線3と給電線
把持片34との接続がほぼ点接触にできることと、給電
線3と各給電線把持片34との電気的な接続が上記各給
電線把持片34のかしめによることにより説明できる。
【0044】その上、止め具5が可撓性を有することか
ら上記止め具5が半田や発熱体2と比べてより容易に撓
むことができることにより、前記曲げ応力による給電線
3と給電線把持片34との接続に対する悪影響をさらに
軽減することができる。
【0045】このことから、上記構成では、被加熱体の
表面に沿わせるために成形体10を撓ませて用いた場合
に、発熱体2が発熱を繰り返して止め具5の温度変化が
大きく、かつ頻繁に変動しても、容易に撓む給電線3と
撓み難い発熱体2との電気的な接続を維持できる。
【0046】このことから、上記構成は、温度変化の大
きい環境下においても、止め具5の給電線把持片34に
よって、成形体10を撓ませて用いた場合にも各発熱体
2と各給電線3との間の電気的な接続を維持できる強い
構造となっている。
【0047】これにより、上記構成では、曲率の大き
い、つまり複雑な被加熱体の表面を加熱する場合にも、
成形体10を被加熱体の表面に沿わせて撓ませることが
でき、成形体10と共に給電線3が撓んでも、発熱体2
と給電線3との電気的接続を止め具5によって、より確
実に維持できるものとなっている。
【0048】なお、上記実施の形態では、全ての成形体
10に、発熱ユニット8を設けていたが、例えば図5に
示すように、連結された成形体に対して、1つおきに、
発熱ユニット8を設けてもよい。すなわち、面状ヒータ
は、発熱ユニット8が設けられた成形体10と、発熱ユ
ニット8が設けられていない成形体10’とが交互に連
結している本体1’を有していてもよい。
【0049】上記構成では、各成形体10の対向面10
bを被加熱体の表面に沿わせることにより、被加熱体を
加熱するようになっている。このとき、各成形体10の
材料を断熱材にすると、成形体10の断熱効果に加え
て、各成形体10の対向面10bの裏側の溝1aの空気
の断熱効果によって、成形体10から被加熱体と逆方向
への熱拡散を抑制することができる。これにより、成形
体10は、被加熱体に対し加熱が必要な部位を効率良く
加熱することができるので、加熱のための電気コストを
抑制できるものとなっている。
【0050】次に、止め具5の作製方法について説明す
ると、図6(a)に示すように、金属板のプレスによる
打抜き加工で、スリット溝を有し、長方形状の底面部3
2の各長辺に対して左右対称となるように形成された平
板材31を、折曲げ線Lvに沿って順次折り曲げるとい
う簡素な工程によって、同図(b)に示すように、底面
部32、各発熱体把持片33および各給電線把持片34
を有する形状に形成される。なお、上記止め具5の素材
には、導電性を有すると共に柔軟に折り曲げることがで
きる可撓性や延性を有する、例えば銅等の金属板が適し
ている。
【0051】次に、熱可塑性樹脂の押出成形の方法を用
いて作製される成形体10の製造方法について説明す
る。まず、図7に示すように、発熱体2の電極7が形成
されている部分を、各発熱体把持片33が各電極7に当
接するように発熱体2の厚さ方向の両端面側から挟み込
み、発熱体2を挟み込んだ上記各発熱体把持片33を互
いに近づける方向にかしめて、止め具5を発熱体2に取
り付ける。なお、このとき、必要に応じて、各発熱体把
持片33が互いに対抗した内面上に予めクリーム半田等
を塗布してもよい。
【0052】続いて、このように止め具5を発熱体2に
取り付けた結果、発熱体2の外方へ突出する片となる各
給電線把持片34に給電線3を通した後、上記各給電線
把持片34を互いに近づける方向にかしめることによ
り、上記各給電線把持片34を給電線3の周方向に沿わ
せてそれぞれ上記各給電線把持片34が給電線3を挟み
込んで把持するようになる。なお、このとき、必要に応
じて、給電線把持片34を給電線3に対してスポット溶
接してもよい。
【0053】このようにして上記各止め具5の各給電線
把持片34に各給電線3をそれぞれ通し、上記各給電線
把持片34を上記各給電線3に対してそれぞれ固定する
ことにより、上記各止め具5を介して上記各発熱体2を
各給電線3間に順次挟んだ長尺な発熱ユニット8が作製
される。このような発熱ユニット8は、巻取ドラムにロ
ール状に容易に巻き取ることが可能となる。
【0054】次に、上記の成形体10を発熱ユニット8
と被覆部材4とによる押出成形によって作製する方法に
ついて説明すると、まず、図8に示すように、電気絶縁
性および可撓性を有する塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性
樹脂4’を押出成形機のクロスヘッド11から所定圧力
にて押し出して帯状の成形体を押出成形によって作製す
る際に、上記発熱ユニット8を、押し出される各熱可塑
性樹脂4’間に順次挟み込むことにより、上記成形体の
長さ方向に沿って上記成形体内に封入する。
【0055】このとき、各熱可塑性樹脂4’は、クロス
ヘッド11のダイ11aとニップル11bとの間をそれ
ぞれ押し出される一方、発熱ユニット8は、ニップル1
1b内を通過することにより、各熱可塑性樹脂4’が各
発熱体2の厚さ方向の両端面に向かうように発熱ユニッ
ト8に対してそれぞれ押し出される。
【0056】その際に、ニップル11b内の発熱ユニッ
ト8が通過する貫通孔11cを介して吸引しており、ダ
イ11aとニップル11bとの間からチューブ状に押し
出された各熱可塑性樹脂4’およびニップル11bの先
端により囲まれた空間を減圧状態としている。これによ
り、上記各熱可塑性樹脂4’が、迅速に発熱ユニット8
に密着すると共に一体化するようになっている。
【0057】このようにして発熱ユニット8を挟んだ各
熱可塑性樹脂4’が一体化した後、図示しないが、水冷
槽内にて水冷することにより、上記発熱ユニット8を有
する長尺な成形体10が形成される。このような成形体
10は、巻取ドラムにロール状に容易に巻き取ることが
できる。その後、上記成形体10を所定の長さに切断し
て、成形体10を得る。
【0058】このように上記方法では、発熱ユニット8
や得られた帯状ヒータ10’をロール状に容易に巻き取
ることができるから、圧縮成形の場合のように成形体1
0の長さに応じた金型を用いる必要がなく、省スペース
化が可能となる。この結果、上記方法では、長尺な成形
体10を作製することが容易となる。
【0059】また、上記方法では、発熱体2と各止め具
5の各発熱体把持片33との当接と、上記各止め具5の
各給電線把持片34と各給電線3との当接とによって上
記発熱体2が各給電線3にそれぞれ接続され、かつ、押
出成形時に加熱によって膨張した熱可塑性樹脂の冷却に
よる収縮によって各発熱体把持片33が発熱体2に、か
つ、各給電線把持片34が各給電線3に押圧されながら
発熱ユニット8が成形体10内に封入される。
【0060】このことから、上記方法では、発熱体2と
各止め具5の各発熱体把持片33との、かつ、上記各止
め具5の各給電線把持片34と各給電線3との接続が、
成形体10を撓ませた場合においても熱可塑性樹脂の冷
却時の収縮力によって成形体10内にて維持できるの
で、発熱体および給電線とを接続する半田による結合を
省くことができる。
【0061】さらに、上記方法では、発熱体2を止め具
5の各発熱体把持片33間に差し込み、かつ、給電線3
を上記止め具5の各給電線把持片34間に差し込んだ
後、それらをかしめることにより、発熱体2を各給電線
3に各止め具5を介して接続して発熱ユニット8を作製
することができるから、差し込んだり、かしめたりとい
う自動化し易い工程を用いることができ、その上、半田
付けの工程を上述のように省くことができることから、
発熱体2を各給電線3に接続した発熱ユニット8の作製
を容易に自動化できる。
【0062】その上、そのように自動化により省力化さ
れて作製できる発熱ユニット8を熱可塑性樹脂の押出成
形によって連続的に熱可塑性樹脂からなる帯状の成形体
内に封入して成形体10を作製できるから、上記発熱ユ
ニット8を封入した成形体10を特に長さの制限がなく
作製することが容易となる。
【0063】これらのことから、上記方法では、成形体
10の連続的な作製を自動化して簡素化できるから、本
体1の製造コストを軽減することが可能となる。
【0064】また、上記方法では、任意の長さの成形体
10を連続的に作製することができるとともに、成形体
10間の結合を連続的に行うことができる。これによ
り、本体1の長さ方向および幅方向の長さを任意に設定
することが可能となる。
【0065】このように、上記方法では、大面積の本体
1であっても、小型の成形装置で成形体10を容易に成
形でき、しかも任意の数の成形体10…を連続的に連結
することにより、大面積の本体1を容易に作製できる。
【0066】尚、上記方法では、各成形体10を互いに
結合させるために、端面10aを互いに高周波接着して
いるが、ヒートシールにより端面10aを互いに熱融着
してもよい。これにより、被覆部材4として高周波によ
り発熱し難い材料を用いても、各成形体10を容易に連
結させることができる。
【0067】また、端部10bを互いに熱融着する代わ
りに、端面10aを互いに接着剤により接着してもよ
い。これにより、被覆部材4として熱融着しにくい材料
を用いても、各成形体10を容易に連結させることがで
きる。
【0068】また、上記実施の一形態では、得られた帯
状の成形体10はその厚さがほぼ一定なものである例を
挙げたが、このような成形体10を用いることに特に限
定されることがなく、例えば図9に示す一変形例のよう
に、樹脂からなる被覆部材の厚さを一定にして押し出し
て成形するチューブ成形と呼ばれる方法を用いた成形体
10" を用いた本体1" であってもよい。
【0069】このような成形法では、チューブ状の被覆
部材の中空部に、各発熱体2と各給電線3とからなる発
熱ユニット8を上記被覆部材の長さ方向に沿って挿入
し、上記被覆部材を発熱ユニット8の厚さ方向の両側か
ら押圧することにより成形体10" が作製される。
【0070】このような成形体10" では、内部構造物
となる発熱ユニット8が厚さ方向にて存在する成形体1
0" の部分では、上記被覆部材の厚さにて上記発熱ユニ
ット8を覆う被覆部材4' が形成される一方、発熱体ユ
ニット8が厚さ方向にて存在しない成形体10" におけ
る幅方向の両端部10a" では、仮想面10c" にて対
面する各被覆部材が一体化して、元の被覆部材の厚さの
ほぼ2倍の厚さの被覆部材4' が形成される。
【0071】これにより、成形体10" の表面には、内
部構造物となる発熱ユニット8が厚さ方向にて存在する
成形体10" の部分と、各発熱体2や各給電線3が厚さ
方向にて存在しない成形体10" における幅方向の両端
部10a" とで凹凸が生じることになる。
【0072】両端部10a" や、各発熱体2の間の成形
体10" の厚さを、発熱体2等の厚さに限定されること
なく設定できて、上記実施の一形態より薄いものにでき
るから、このような成形体10" を、図中矢印で示すよ
うに、複数、各両端部10a" にて互いに幅方向に連結
した本体1" では、上記実施の一形態より、成形体1
0" の幅方向や長さ方向での柔軟性をさらに向上させる
ことができる。
【0073】次に、上記発熱体2の素材について説明す
ると、発熱体2は、正特性サーミスタの特性であるPT
C(Positive Temperature Coefficient)特性を有する
セラミックス半導体からなる素材、例えばチタン酸バリ
ウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室
温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗
であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が
増大する特性を有する感熱素子である。
【0074】この特性により、発熱体2は、キュリー温
度Tc を下回る低温下において電圧が印加されると、最
初は、低温であるために抵抗値が小さいため大電流が流
れ、この結果、急激に温度が上昇する。一方、温度がキ
ュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大し、流れ
る電流値が低下して発熱量が減少することにより、一定
温度以上には温度が上がらず、温度を安定に保つことと
なる。すなわち、発熱体2は自己温度制御機能を有して
いる。
【0075】なお、上記発熱体2は、材料組成によりキ
ュリー温度Tc をおよそ−15℃〜250 ℃の範囲で任意に
設定することができる。発熱体2のキュリー温度Tc
は、成形体10の厚さや各発熱体2の間隔および被加熱
体の熱容量に合わせて設定すればよいが、本実施の形態
1では40℃〜50℃に設定されている。
【0076】上記のように成形体10は、所定の間隔に
配置された個々の発熱体2が外気の温度に対応して抵抗
値が迅速に上昇(または低下)する。すなわち、被加熱
体の周囲の外気温が常温より低い、例えば氷点温度未満
の部位においては、その部位に位置する発熱体2の抵抗
値は小さくなり、電流が流れ易くなって被加熱体が加熱
される。
【0077】一方、被加熱体の周囲の外気温が高い部位
では、その部位に位置する発熱体2の抵抗値は大きくな
り、流れる電流が減少して発熱量が減少し、上記の部位
を一定温度に維持できると共に各発熱体2の全体として
の消費電力を抑制することができる。
【0078】このように、成形体10は、被加熱体に対
し加熱が必要な部位のみを選択的に加熱することができ
るので、本体1全体としての消費電力を、ニクロム線を
フィーダー状に用いた帯状ヒータよりも低下させること
ができ、加熱のための電気料金を抑制できるものとなっ
ている。
【0079】この結果、上記構成では、ポンプ等の水の
滞留部位等の被加熱体の加熱を必要な箇所のみに対して
加熱でき、かつ、成形体10を曲げて用いた場合でも温
度が大きく変動する発熱体2への給電不良を回避できる
から、無駄な電力の消費を抑制することが可能となると
共に、発熱体2による加熱を安定化できるので被加熱体
としての滞留部位の水の凍結をより確実に防止できるよ
うになっている。
【0080】なお、本実施の形態では、電極7を発熱体
2の厚さ方向の両端面にそれぞれ設けた例を挙げたが、
特に上記に限定されることはなく、図示しないが、電極
7を止め具5における発熱体把持片33および底面部3
2の双方と当接し得るように断面コの字状に発熱体2の
両側部にそれぞれ形成してもよい。これにより、止め具
5と発熱体2との当接面積を増加させることができるか
ら、上記両者間の電気的接続を確実に維持できる。
【0081】また、上記の実施の形態や各変形例の構成
は、発熱体2を用いたことにより、局部過熱による発火
等のおそれがないと共に、温度制御回路や過熱防止回路
を省くことができ、装置の小型化を図れるものとなって
いる。
【0082】なお、上記の実施の形態は本発明を限定す
るものではなく、発明の範囲において種々の変更が可能
である。例えば、上記実施の形態で説明した被覆部材4
の素材として、電気絶縁性、可撓性、耐候性および熱可
塑性を有する材料である塩化ビニル系樹脂を用いた例を
挙げたが、これに限らず、発熱体2の発熱温度による溶
融や変形が生じず、かつ、耐候性を有する樹脂やゴムを
用いることが可能である。なお、上記耐候性とは、耐熱
性および耐寒性に優れて、例えば50℃程度の加熱と−10
℃程度の冷却が繰り返されても、物性の変化が少ない特
性をいう。
【0083】上記被覆部材4のゴム材料の例としては、
天然ゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ゴム、
シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フッ素樹脂
ゴム等を挙げることができる。
【0084】また、上記被覆部材4の樹脂材料の他の例
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−4-メ
チルペンテン-1、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキ
シド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリイミド樹脂等を挙げることができ
る。
【0085】また、上記の実施の形態において説明した
止め具5の素材としては、前記した銅の他に、例えば、
リン青銅、鉄、鉄ニッケル合金、金、銀、アルミニウム
等を用いることが可能である。
【0086】また、上記実施の形態では、本願発明の面
状ヒータを適用する被加熱体として、水の滞留部位とし
てのポンプを例に挙げたが、特にそれに限定されるもの
ではなく、水槽、排水溝、便座、排水管におけるU字状
の水封部等の外面に密着させて用いたり、水中に直接投
入したりすることができる。また、線路の側部や道路の
表層の下側に埋設して、融雪用ヒータとして用いること
ができる。特に、道路のセンターラインの下側に埋設す
ることにより、積雪時において上記センターラインの目
視状況を向上できる。
【0087】さらに、上記面状ヒータは、加熱するため
の大きな面積を有する被加熱体の、例えば床暖房のため
の床の裏面や、鏡の裏面や、便座の裏側に容易に取り付
けて加熱することができるものであり、上記床暖房や鏡
の曇止めや便座の加温に好適に用いることができるもの
となっている。
【0088】なお、本願発明者らは、2枚のシート間
に、複数の帯状ヒータを互いに間隔を有して挟持した面
状ヒータも考えた。すなわち、上記面状ヒータでは、2
枚のシート間に複数の帯状ヒータを挿入した後、2枚の
シートを互いに貼着して各帯状ヒータを固定して、2枚
のシート間に帯状ヒータが挟持される。そして、2枚の
シートの貼着は、両シート全体を熱融着するか、あるい
は接着剤により接着することにより行われる。
【0089】ところが、上記面状ヒータでは、熱融着す
る場合、2枚の平面状シート間に複数の帯状ヒータが互
いに間隔を有して挿入されているために、凸凹が生じ
る。そのため、熱融着する際に圧力を加える部材も、生
じる凸凹に合った特別のものが必要となる。また、接着
剤により接着する場合には、接着剤という別部材を要す
ることで、コストが増加する。
【0090】さらに、上記面状ヒータでは、大面積のも
のを容易に作製することができない。すなわち、熱融着
する場合には、大面積に熱がかかるようにしなくてはな
らず、また大面積に圧力を加える必要がある。このた
め、多くの発熱量を発生して大面積に熱をかけることが
でき、しかも大面積に圧力をかけることができる非常に
大型の装置が必要である。一方、接着剤により接着する
場合には、大面積に接着剤を塗布する必要があり、手間
がかかる。
【0091】しかしながら、本願発明の構成では、本体
1が各成形体10を連結してなるので、大面積の本体1
を得る場合においても、大型の装置を用いる手間や接着
剤を塗布する手間を省くことが可能となる。
【0092】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の面状ヒータは、
以上のように、電気絶縁性および可撓性を有する樹脂か
らなる帯状の成形体を、複数、互いに平行に、各成形体
の厚さ方向の端面にて、各成形体の幅方向に連結した本
体が設けられ、少なくとも1つの成形体には、正特性サ
ーミスタであるセラミックスからなる複数の発熱体と、
上記各発熱体にそれぞれ給電するための給電線とが、成
形体の長さ方向に沿って封入されている構成である。
【0093】それゆえ、上記構成は、小型の成形装置で
容易に成形できる帯状の成形体を連結することにより作
製できる。しかも、上記成形体は、端部に選択的に圧力
をかけて圧着等することにより、発熱体や給電線には影
響を与えることなく、各成形体の厚さ方向の端面にて容
易に連結させることができる。これにより、上記構成
は、大面積であっても、容易に作製できるものとなると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面状ヒータの一例を一部断面図で示す
斜視図である。
【図2】上記面状ヒータにおいて、各成形体が、端面に
て連結されていることを示す説明図である。
【図3】上記面状ヒータの製造方法の一工程を示し、各
成形体の端面を高周波接着する工程を示す説明図であ
る。
【図4】上記面状ヒータにおける成形体の要部を示す説
明図である。
【図5】本発明の面状ヒータの他の一例を一部断面図で
示す斜視図である。
【図6】上記成形体における止め具の構成を示し、図6
(a)は、上記止め具の展開図、図6(b)は上記止め
具の斜視図である。
【図7】上記成形体における発熱ユニットの要部斜視図
である。
【図8】上記面状ヒータの製造方法の一工程を示し、発
熱ユニットを成形体内に押出成形機によって封入する工
程を示す構成図である。
【図9】本発明の面状ヒータのさらに他の一例を示す要
部断面図である。
【図10】従来の面状ヒータの説明図であり、図10
(a)は、上記面状ヒータにおける各発熱体および各金
属端子の分解斜視図であり、図10(b)は、上記面状
ヒータの断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 発熱体 3 給電線 4 被覆部材(樹脂) 10 成形体 10a 端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性および可撓性を有する樹脂から
    なる帯状の成形体を、複数、互いに平行に、各成形体の
    厚さ方向の端面にて、各成形体の幅方向に連結した本体
    が設けられ、 少なくとも1つの成形体には、正特性サーミスタである
    セラミックスからなる複数の発熱体と、上記各発熱体に
    それぞれ給電するための給電線とが、成形体の長さ方向
    に沿って封入されていることを特徴とする面状ヒータ。
JP21783595A 1995-08-25 1995-08-25 面状ヒータ Pending JPH0963752A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020121037A1 (en) * 2018-12-13 2020-06-18 Exgineering Sa Method for the production of extruded filaments with conductive elements

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020121037A1 (en) * 2018-12-13 2020-06-18 Exgineering Sa Method for the production of extruded filaments with conductive elements
CN113453867A (zh) * 2018-12-13 2021-09-28 工程股份公司 用于生产具有导电元件的挤出长丝的方法
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