JPH0963751A - ヒータ - Google Patents

ヒータ

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Publication number
JPH0963751A
JPH0963751A JP21365295A JP21365295A JPH0963751A JP H0963751 A JPH0963751 A JP H0963751A JP 21365295 A JP21365295 A JP 21365295A JP 21365295 A JP21365295 A JP 21365295A JP H0963751 A JPH0963751 A JP H0963751A
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JP
Japan
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heater
heating element
covering member
heater body
joint
Prior art date
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Pending
Application number
JP21365295A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性に方向性を備えると共に、広い面積を
加熱することができるヒータを提供する。 【解決手段】 正特性サーミスタであるセラミックスか
らなる複数の発熱体2および各発熱体2にそれぞれ給電
するための一対の給電線を備える複数のヒータ本体1
を、シート状の被覆部材20に挟み込む。そして、上記
被覆部材20とヒータ本体1との接合部20aを、ヒー
タ本体1における発熱体2の配列方向に沿って線状に形
成する。これにより、上記接合部20aにおける曲げ剛
性が増すと共に、該ヒータを曲げたときに、機械的な応
力が非接合部20bに集中するため、非接合部20bは
立体的な三次元構造となる。これにより、柔軟性に方向
性を有すると共に、広い面積を加熱することができるヒ
ータが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸バリウム
半導体からなるPTC(Positive Temperature Coeffic
ient)素子を発熱体として有するヒータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、人体の一部を外科、整形
外科的疾患により固定保温する際の温熱治療には、温め
た液体や砂を入れた袋が用いられている。ところが、上
記の例えば砂袋は、砂を予め加熱することによって温め
て用いているので、温度の調節や維持が困難であるとい
う問題点を有している。
【0003】そこで、温めた液体や砂を入れた袋の代わ
りに、発熱温度を所定の温度に保つための温度制御回路
を備えるヒータを用いることで、温度の調節や維持を容
易に行うことができる。このようなヒータとして、特開
平7−14664号公報には、図17に示すように、複
数の円盤状のチタン酸バリウム系のセラミックスである
正特性サーミスタからなる発熱体42を、複数、電気絶
縁性を有する熱可塑性樹脂からなる板状の被覆部材45
に封入した面状ヒータが開示されている。
【0004】上記正特性サーミスタは、正温度係数(Po
sitive Temperature Coefficient)特性を有する素材、
例えばチタン酸バリウム等を主原料としたセラミックス
半導体からなり、室温からキュリー温度Tc (抵抗急変
温度)までは低抵抗であるが、キュリー温度Tc を越え
ると急峻に抵抗値が増大する特性の感熱素子である。こ
の特性により、発熱体42は、電圧が印加されると、最
初は、低温であるために抵抗値が小さくて大電流が流
れ、この結果、急激に温度が上昇する一方、温度がキュ
リー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することに
より、一定温度以上には温度が上がらず、一定温度を安
定に保つこととなる。即ち、正特性サーミスタからなる
発熱体42は自己温度制御機能を備えることができる。
【0005】上記面状ヒータは、図17に示すように、
複数の発熱体42の各電極41にそれぞれ電気的に接続
するように、金網もしくは有孔金属板からなる一対の金
属端子43により、上記各発熱体42を挟み込んだ後、
各発熱体42および各金属端子43を被覆部材45によ
り板状に被覆して、上記各発熱体42および各金属端子
43がリード線44により、外部と電気的に絶縁されて
作製されている。
【0006】このように、上記の面状ヒータは正特性サ
ーミスタからなる発熱体42を有しているため、温度の
調節や維持をより容易に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の面状
ヒータは、製法上、柔軟性に方向性がなく、如何なる方
向へも曲げることが可能である。このため、柔軟性に方
向性を必要とする場合、特に、肘や膝等の関節部を固定
保温する必要がある場合の温熱治療等には適さない。つ
まり、肘や膝等を固定保温する場合、巻付け方向には柔
軟性を必要とするが、手や足の長さ方向には、例えば、
ギプス包帯のように、固定のための剛性を必要とする。
さらに、広い面積を同時に加熱するためには、上記面状
ヒータを固定するための別の保持具を複数必要とする。
このため、簡素な構成により広い面積を同時に加熱する
ことができると共に、例えば、手や足の巻付け方向には
曲がっても、手や足の長さ方向には曲がらないような、
柔軟性に方向性があるヒータが望まれている。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、簡素な構成により広い面積を同時に加
熱することができると共に、例えば温熱治療器等、柔軟
性に方向性を必要とする場合にも好適に用いることがで
きるヒータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ヒータは、上記の課題を解決するために、正特性サーミ
スタであるセラミックスからなる複数の発熱体および各
発熱体にそれぞれ給電するための一対の給電線を備える
複数のヒータ本体がシート状の支持部材によって支持さ
れていると共に、上記支持部材とヒータ本体との接合部
がヒータ本体における発熱体の配列方向に沿って線状に
形成されていることを特徴としている。
【0010】本発明の請求項2記載のヒータは、上記の
課題を解決するために、上記接合部が断続的に形成され
ていることを特徴としている。
【0011】本発明の請求項3記載のヒータは、上記の
課題を解決するために、上記接合部が各発熱体間に形成
されていることを特徴としている。
【0012】上記の構成によれば、本発明にかかるヒー
タは、ヒータ本体と支持部材とが上記接合部において一
体化されているため、上記接合部における曲げ剛性が非
接合部に比べて高くなっている。さらに、ヒータ本体と
支持部材とが線状に接合されていることで、該ヒータを
曲げたときに、機械的な応力が非接合部に集中し、非接
合部が立体的な三次元構造となるため、接合部の長さ方
向、即ち、ヒータ本体における発熱体の配列方向に対し
ては曲げ、撓みが困難になる。これらのことから、該ヒ
ータは、ヒータ本体と支持部材とを線状に接合するだけ
で柔軟性に方向性をもたせることができる。
【0013】また、上記接合部が断続的に形成されてい
ることで、発熱体の配列方向に対する曲げ剛性がさらに
強くなる。さらに、上記接合部が各発熱体間に形成され
ていることによっても、発熱体の配列方向に対する曲げ
剛性がさらに強くなる。即ち、本発明にかかるヒータ
は、簡素な構成により柔軟性に方向性をもたせることが
できると共に、ヒータを曲げる際の曲げ剛性を容易に調
節することができる。
【0014】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって支持部材とヒータ本体とが剥がれ
て生じる空気層によって、断熱効果も得られる。
【0015】このため、該ヒータは、例えば温熱治療器
等、柔軟性に方向性を必要とする用途に特に好適に用い
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態にかかるヒータは、図1(a)〜(c)に
示すように、被加熱体に対して、その表面に容易に沿う
ように撓ませて、当接や熱輻射によって上記被加熱体を
加熱するための長尺なコード状のヒータ本体1を有して
いる。そして、該ヒータは、上記ヒータ本体1が、複数
本、同一平面上に一定の間隔を有して配されるように、
シート状の支持部材である被覆部材20によって絶縁被
覆されていると共に、ヒータ本体1における発熱体2の
ない部分が上記被覆部材20の上から線状に接合された
構成となっている。
【0017】上記コード状とは、断面が円や楕円状の電
線状や、断面が長方形となる帯状のものをいう。なお、
ヒータ本体1の形状としては、被加熱体とヒータ本体1
との密着性を向上できる平面部を有していることが望ま
しく、特に帯状が好ましい。このことから、以下のヒー
タ本体1については帯状としたものとして説明する。
【0018】上記の帯状のヒータ本体1内には、図3お
よび図4に示すように、長方形板状の正特性サーミスタ
であるセラミックスからなる複数の発熱体2が、ヒータ
本体1の長さ方向に沿って、互いに一定の間隔を有し
て、ヒータ本体1の被覆部材4によって封入されてい
る。このような各発熱体2は、互いに所定の間隔に、か
つ、電気的に互いに並列となるように各給電線3と電気
的にそれぞれ接続されている。
【0019】上記発熱体2は、正特性サーミスタの特性
であるPTC(Positive Temperature Coefficient)特
性を有するセラミックス半導体からなる素材、例えばチ
タン酸バリウム等を主原料としたセラミックス半導体か
らなり、室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)ま
では低抵抗であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻
に抵抗値が増大する特性を有する感熱素子である。
【0020】この特性により、発熱体2は、キュリー温
度Tc を下回る低温下において電圧が印加されると、最
初は、低温であるために抵抗値が小さいため大電流が流
れ、この結果、急激に温度が上昇する。一方、温度がキ
ュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大し、流れ
る電流値が低下して発熱量が減少することにより、一定
温度以上には温度が上がらず、温度を安定に保つことと
なる。すなわち、発熱体2は自己温度制御機能を有して
いる。
【0021】なお、上記発熱体2は、材料組成によりキ
ュリー温度Tc をおよそ−15℃〜250 ℃の範囲内で任意
に設定することができる。発熱体2のキュリー温度Tc
は、ヒータ本体1の厚さや各発熱体2の間隔および被加
熱体の熱容量、あるいは用途に合わせて設定すればよ
い。
【0022】上記発熱体2は、ヒータ本体1が例えば厚
み5.1mm 、幅16.6mmの寸法に形成されている場合、例え
ば縦 6.0mm、横 8.0mm、厚み 1.6mmの寸法に形成され、
外部気温が−20℃のときに商用電圧である 100Vの交流
を通電すると各発熱体2の全消費電力が、例えば1m当
り約18Wとなるように設定されている。なお、上記発熱
体2の形状としては、特に限定されるものではなく、例
えば円盤状のものを用いることも可能である。
【0023】このような各発熱体2は、発熱体2におけ
る厚さ方向の両面がヒータ本体1における厚さ方向の両
面に対してほぼ平行となり、かつ、ヒータ本体1の厚さ
方向における発熱体2上のヒータ本体1の各厚さがほぼ
同一となるようにヒータ本体1内に、つまり、上記ヒー
タ本体1内の中央部にそれぞれ設定されている。
【0024】発熱体2には、発熱体2における厚さ方向
の両端面上、かつ、ヒータ本体1の長さ方向の両側部に
電極7が、ヒータ本体1の長さ方向に沿うようにそれぞ
れ形成されている。上記電極7は、オーミックコンタク
ト電極形成用の銀ペースト(デグザ社製)を塗布した
後、発熱体2を 560℃にて5分間加熱することにより得
られる。
【0025】このように各電極7が形成されていること
により、発熱体2は、給電されると、発熱体2における
厚さ方向の両面上にてそれぞれ対抗する各電極7間に
て、まず、発熱体2の両面の表面およびその近傍にて通
電によって発熱し、それらが昇温するに伴い、発熱体2
の内部が順次発熱する。
【0026】これにより、上記のように各電極7を配置
することにより、まず、発熱体2の厚さ方向の両端面側
から面発熱することから、上記両面に近い、ヒータ本体
1の厚さ方向の両面が迅速に加熱される。したがって、
上記構成は、上記各電極7の配置によって、各発熱体2
による加熱効率を向上できるものとなっている。
【0027】また、上記ヒータ本体1内には、各発熱体
2に給電するための一対の給電線3が、互いに平行とな
るように上記ヒータ本体1の長さ方向に沿って封入され
ており、よって、上記各発熱体2は、各給電線3間に、
互いに所定の間隔に、かつ、電気的に互いに並列となる
ように接続されている。
【0028】そして、ヒータ本体1内には、ヒータ本体
1の長さ方向に対する上記の発熱体2の両側部に形成さ
れた各電極7と各給電線3とをそれぞれ電気的に接続す
る一対の止め具5が、発熱体2およびその両側面に沿っ
て配設された各給電線3をそれぞれ保持するように設け
られている。また、上記各止め具5は導電性および可撓
性を有している。
【0029】さらに、上記止め具5は、発熱体2を厚さ
方向の両側から挟むように把持して各電極7と止め具5
とを電気的に接続するための2組の1対の各発熱体把持
片33と、給電線3の周方向に沿って上記給電線3をそ
れぞれ挟むように形成された1対の各給電線把持片34
とを互いに背向するようにそれぞれ備えている。
【0030】そして、上記止め具5は、まず、図5に示
すように、発熱体2の電極7が形成されている部分を、
各発熱体把持片33が各電極7に当接するように発熱体
2の厚さ方向の両端面側から挟み込み、発熱体2を挟み
込んだ上記各発熱体把持片33を互いに近づける方向に
かしめることによって、図6に示すように、発熱体2に
取り付けられる。尚、このとき、必要に応じて、各発熱
体把持片33が互いに対抗した内面上に予めクリーム半
田等を塗布してもよい。
【0031】続いて、図7に示すように、止め具5を発
熱体2に取り付けた結果、発熱体2の外方へ突出する片
となる各給電線把持片34に、給電線3を通した後、上
記各給電線把持片34を互いに近づける方向にかしめる
ことにより、上記止め具5は、図8に示すように、上記
各給電線把持片34を給電線3の周方向に沿わせて、そ
れぞれ、上記各給電線把持片34により給電線3を挟み
込んで把持するようになっている。このため、給電線3
の長さ方向における給電線3と各給電線把持片34との
接触長さをより小さくできて、点接触に近づけることが
可能となる。なお、このとき、必要に応じて、各給電線
把持片34を給電線3に対してスポット溶接してもよ
い。
【0032】このように、給電線3と各給電線把持片3
4との接続がほぼ点接触であり、給電線3と各給電線把
持片34との電気的な接続が上記各給電線把持片34の
かしめによることから、ヒータ本体1を、曲率を有する
被加熱体に沿わせるために撓ませて用いた場合でも、上
記止め具5によって、各発熱体2と給電線3との電気的
な接続を確実に維持できて、被加熱体への加熱を安定化
できるものとなっている。
【0033】さらに、ヒータ本体1を撓めて用いた場
合、発熱体2が発熱を繰り返して、止め具5の温度が大
きく、かつ頻繁に変動しても、容易に撓む給電線3と撓
み難い発熱体2との電気的な接続を維持できる。
【0034】このように、上記の各発熱体2、各給電線
3および各止め具5は、図9に示すように、上記各止め
具5の各給電線把持片34に各給電線3をそれぞれ通
し、上記各給電線把持片34を上記各給電線3に対して
それぞれ固定することにより、上記各止め具5を介して
上記各発熱体2を各給電線3間に順次挟んだハシゴ状の
長尺な発熱ユニット10が作成される。このような発熱
ユニット10は、巻取ドラム等にロール状に巻き取るこ
とが可能となる。
【0035】そして、このような発熱ユニット10を、
前記の例えば塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂からな
る被覆部材4の押出成形によって形成したヒータ本体1
内に封入することにより、上記発熱ユニット10は、ヒ
ータ本体1内に支持されると共に外部と絶縁した状態を
維持できるものとなっている。
【0036】上記発熱ユニット10をヒータ本体1内に
封入するには、図10に示すように、電気絶縁性および
可撓性を有する塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂4’
を押出成形機のクロスヘッド13から所定圧力にて押し
出して帯状の成形体を押出成形によって作製する。この
とき、上記発熱ユニット10を、押し出される各熱可塑
性樹脂4’間に順次挟み込むことにより、上記成形体の
長さ方向に沿って上記成形体内に封入する。
【0037】このとき、各熱可塑性樹脂4’は、クロス
ヘッド13のダイ13aとニップル13bとの間をそれ
ぞれ押し出される一方、発熱ユニット10は、ニップル
13b内を通過することにより、各熱可塑性樹脂4’が
各発熱体2の厚さ方向の両端面に向かうように発熱ユニ
ット10に対してそれぞれ押し出される。
【0038】上記ニップル13b内の発熱ユニット10
が通過する貫通孔13cは、発熱ユニット10が通過す
る際、吸引されており、ダイ13aとニップル13bと
の間からチューブ状に押し出された各熱可塑性樹脂4’
およびニップル13bの先端により囲まれた空間を減圧
状態としている。これにより、上記各熱可塑性樹脂4’
が、迅速に発熱ユニット10に密着すると共に一体化す
るようになっている。
【0039】このようにして発熱ユニット10を挟んだ
各熱可塑性樹脂4’が一体化した後、水冷槽内にて水冷
することにより、上記発熱ユニット10を有する帯状の
ヒータ本体1が形成される。このようなヒータ本体1
は、巻取ドラムにロール状に巻き取ることができる。こ
のように、上記方法を用いれば、発熱ユニット10の作
製を容易に自動化でき、また、上記発熱ユニット10を
熱可塑性樹脂の押出成形によって連続的にヒータ本体1
内に封入できる。
【0040】さらに、上記方法では、発熱体2と各止め
具5の各発熱体把持片33との当接と、上記各止め具5
の各給電線把持片34と各給電線3との当接とによって
上記発熱体2が各給電線3にそれぞれ接続され、かつ、
押出成形時に加熱によって膨張した熱可塑性樹脂の冷却
による収縮によって各発熱体把持片33が発熱体2に押
圧されると共に、各給電線把持片34が各給電線3に押
圧されながら発熱ユニット10がヒータ本体1内に封入
される。
【0041】このことから、上記方法では、発熱体2と
各止め具5の各発熱体把持片33との接続、並びに、上
記各止め具5の各給電線把持片34と各給電線3との接
続が、ヒータ本体1を撓ませた場合においても熱可塑性
樹脂の冷却時の収縮力によってヒータ本体1内にて維持
できるので、発熱体2および給電線3を接続する半田に
よる結合を省くことができる。
【0042】また、上記ヒータ本体1における各給電線
3の一端部には、図3に示すように、外部の電源と接続
するための電気供給コード6が半田付けにてそれぞれ接
続されている。そして、この電気供給コード6から各給
電線3および各止め具5を介して、発熱体2に電力が供
給されるようになっている。このような給電線3および
電気供給コード6としては、銅等の導電性を有する単線
や集合線を用いることができ、特に、容易に撓ませるこ
とができることから銅線の編組線が好ましい。
【0043】このようなヒータ本体1は、容易に撓ませ
ることができるので、例えば肘や膝等の被加熱体の湾曲
した表面に沿わせた状態にて各発熱体2に通電すると、
上記各発熱体2がそれぞれ発熱し、その熱がヒータ本体
1の表面に伝達される。
【0044】このとき、熱が、被覆部材4よりも熱伝導
性が大きい各給電線3を介しても伝達されることから、
上記ヒータ本体1の表面をより均一に加熱することが可
能となる。
【0045】上記のヒータ本体1を被覆部材20によっ
て絶縁被覆する際には、図1に示すように、先ず、電気
絶縁性および可撓性を有する例えば塩化ビニルシート
等、熱可塑性樹脂からなる2枚のシート状の被覆部材2
0・20に、所望する長さに予め切断した複数のヒータ
本体1、本実施例においては、それぞれ4個ずつの発熱
体2を5.0cm間隔で有する長さ30.0cmの5個のヒータ本
体1を、同一平面上に、平行に、一定の間隔を保持する
と共に、各ヒータ本体1における電気供給コード6の接
続側の端部を残して全体が被覆されるように挟み込む。
【0046】このとき、ヒータ本体1には、上述したよ
うに発熱体2が存在する部分と存在しない部分とがあ
り、各被覆部材20によって被覆されていても発熱体2
の位置を確認することができる。
【0047】次いで、上記各被覆部材20の上から、そ
れぞれ、各ヒータ本体1における各発熱体2同士間の中
央部分、並びに、各ヒータ本体1における、後述するリ
ード線21との接続側の端部を下端としたときに最も下
端側に位置する各発熱体2と各被覆部材20端部との間
の中央部分を、高周波ウェルダーによって、ヒータ本体
1の長さ方向に沿って断続的、かつ、一定間隔で線状に
接合することで接合部20aを形成した。
【0048】このときの線状とは、長さ3.0cm 、幅1mm
程度であり、その形状は高周波ウェルダー専用金型で決
定される。尚、高周波の出力は、各被覆部材20の厚み
に応じて、各被覆部材20が各ヒータ本体1に接合され
るように設定すればよく、特に限定されるものではな
い。
【0049】これにより、上記ヒータ本体1は、図1お
よび図2に示すように、各被覆部材20により絶縁被覆
されると共に、高周波ウェルダーによる接合部20aに
おいて各被覆部材20と一体化されている。
【0050】次いで、上記ヒータ本体1に接続された各
電気供給コード6を、各ヒータ本体1間を電気的に接続
すると共に外部の電源と接続するためのリード線21・
21と電気的に並列に接続する。上記リード線21とし
ては、銅等の導電性を有する単線や集合線を用いること
ができ、特に、容易に撓ませることができることから銅
線の編組線が好ましい。その後、上記各リード線21
を、電気絶縁性および可撓性を有する例えば塩化ビニル
系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる被覆部材22によって
絶縁被覆することで、本実施の形態にかかるヒータを得
ることができる。尚、上記電気供給コード6と各リード
線21との接続をいつ行うかはこの限りではなく、ヒー
タ本体1を各被覆部材20間に挟み込む前に接続しても
よい。
【0051】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって、接合部20aにおいて各被覆部材20と一体
化されているので、上記接合部20aは、被覆部材20
とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部20bに比
べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増している
ことから曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ本体1
と各被覆部材20とが、例えば押出成形した場合のよう
に全面が接合されているのではなく、接合部20aによ
って部分的に接合されていることで、該ヒータを曲げた
ときに、機械的な応力が非接合部20bに集中し、非接
合部20bは立体的な三次元構造となる。
【0052】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向、即ち、発熱ユニット10における発熱
体2の配列方向には曲げ、撓みが困難になる。即ち、柔
軟性に対して方向性が生じる。
【0053】一方、ヒータ本体1と各被覆部材20とを
全面にわたって接合した場合、接合部分は二次元とな
り、ヒータ本体1の幅方向に対しても、長さ方向に対し
ても、どちらでも曲がるようになる。つまり、柔軟性に
方向性がなくなる。
【0054】該ヒータは、ヒータ本体1と各被覆部材2
0とを線状に接合することで、簡素な構成により、柔軟
性に方向性をもたせることができる。
【0055】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材20とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。
【0056】このため、該ヒータを例えば肘や膝等を固
定保温するための温熱治療器として用いた場合、該ヒー
タをヒータ本体1の幅方向に巻き付けることで、該ヒー
タはギプス包帯のように患部を固定することができる。
つまり、該ヒータは手や足の巻付け方向には曲がって
も、手や足の長さ方向には曲がらない。このため、該ヒ
ータは、例えば温熱治療器等、柔軟性に方向性を必要と
する用途に特に好適に用いることができる。
【0057】また、該ヒータは面積が広いフレキシブル
なヒータであるため、広い面積を加熱することができ
る。このため、該ヒータは、上記温熱治療器以外にも、
床暖房、融雪ヒータ、ロードヒーティング等の種種の用
途に用いることができる。さらに、該ヒータは発熱体2
としてPTC素子を用いていることから、省電力効果が
発揮されるので、ロードヒーティング等、広い面積に使
用する場合には、ランニングコストが低減され、社会的
効果も大きい。
【0058】尚、本実施の形態1では、電極7を発熱体
2の厚さ方向の両端面にそれぞれ設けた例を挙げたが、
これに限定されるものではなく、例えば、電極7を止め
具5における発熱体把持片33および止め具5における
底面部の双方と当接し得るように断面コの字状に、発熱
体2の両側部にそれぞれ形成してもよい。これにより、
止め具5と発熱体2との当接面積を増加させることがで
きるから、上記両者間の電気的接続を確実化できる。
【0059】また、上記止め具5の形状は特に限定され
るものではなく、上記給電線把持片34に代えて、例え
ば給電線3を全周にわたって囲んで当接するリング状の
給電線把持環を設けてもよい。これにより、給電線3に
対して外部より機械的な外力が印加されても、給電線3
が給電線把持環から外れ難く、給電線3と止め具5との
電気的な接続をより確実なものとすることができる。
【0060】上記止め具5の製造方法としては、特に限
定されるものではなく、例えば金属板のプレスによる打
ち抜き加工によって形成した平板板を折り曲げることに
よって形成する方法や、鋳物等、種々の方法を用いるこ
とができる。
【0061】上記止め具5の素材としては、例えば、
銅、リン青銅、鉄、鉄ニッケル合金、金、銀、アルミニ
ウム等を用いることが可能である。
【0062】さらに、止め具5における給電線把持片3
4と、給電線3とを接触させる際には、導電性を有する
粘着テープや接着材を用いて接着したり、あるいは半田
付けを行うことによって固定してもよい。また、発熱体
把持片33と電極7とを接触させる際にも、上記と同様
に、導電性を有する粘着テープや接着材を用いて接着し
たり、あるいは半田付けを行うことによって固定しても
よい。
【0063】このように発熱体2と給電線3とを止め具
5によって接合し、さらに給電線3と止め具5とを半田
11で固定することによって、給電線3と発熱体2との
接続強度をより改善できる。
【0064】このことから、該ヒータを被加熱体に巻き
付けて使用する際の給電線3の撓みによって生じる応力
に対してより強い接続強度を発揮できて、曲げに対して
より強い構造とすることができるので、発熱体2と給電
線3との接続部分をより一層外れないようにすることが
できる。さらに、発熱体2と給電線3とが電気的により
確実に接続された状態となっているので、被加熱体への
加熱を効率よくより確実に行うことが可能となる。
【0065】また、本実施の形態1では、前記被覆部材
4、被覆部材20、および被覆部材22の素材として、
電気絶縁性、可撓性および耐候性を有する材料である例
えば塩化ビニル系樹脂を用いた例を挙げたが、これに限
定されるものではなく、発熱体2の発熱温度による溶融
や変形が生じず、かつ、耐候性を有する樹脂やゴムを用
いることが可能である。尚、上記耐候性とは、耐熱性お
よび耐寒性に優れて、例えば50℃程度の加熱と−10℃程
度の冷却が繰り返されても、物性の変化が少ない特性を
いう。
【0066】上記ゴム材料の例としては、天然ゴム、ブ
タジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレ
ンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
アクリルゴム、クロロスルホン化ゴム、シリコーンゴ
ム、フルオロシリコーンゴム、フッ素樹脂ゴム等を挙げ
ることができる。
【0067】また、上記樹脂材料の他の例としては、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−4-メチルペンテン
-1、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド樹脂等を挙げることができる。
【0068】さらに、本実施の形態1では、発熱ユニッ
ト10をヒータ本体1に封入する方法として押出成形を
用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、塩
化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるシート間に発
熱ユニット10を挟んで、上記各シートを互いに加熱ロ
ールにより熱圧着することにより、発熱ユニット10を
ヒータ本体1に封入してもよい。この場合、ヒータ本体
1を巻取ロールに巻き取ることができるので、前述と同
様にヒータ本体1の作製が容易となり、その上、各シー
トを加熱圧着するだけであるので、押出機を用いる場合
と比べて製造工程を簡素化できる。
【0069】尚、上記のように、発熱ユニット10をヒ
ータ本体1に封入する際にシートを用いる場合、シート
の素材として、例えば自己融着性のあるブチルゴムを用
いてもよい。この場合、発熱ユニット10における発熱
体2の厚さ方向の両側から、発熱ユニット10を一対の
シートにて挟み、上記発熱ユニット10の周囲を押さえ
て成形すると、シートの自己融着性によって、各シート
同士が互いに接着して一体化して、発熱ユニット10が
各シートにて被覆されたヒータ本体1が得られる。これ
により、発熱ユニット10を被覆するために各シート間
を接着したり、その接着のための接着材を乾燥したりす
る手間を省くことができ、製造工程を簡略化することが
できる。
【0070】また、本実施の形態1では、ヒータ本体1
として、発熱ユニット10を予め被覆部材4で絶縁被覆
した例を挙げたが、これに限定されるものではなく、ヒ
ータ本体1として発熱ユニット10をそのまま被覆部材
20によって挟持してもよい。尚、この場合、各給電線
3における被覆部材20から突出する部分は、絶縁被覆
が施される。
【0071】さらに、本実施の形態1では、ヒータ本体
1を一対の被覆部材20・20で挟持する方法を用いた
が、これに限定されるものではなく、被覆部材20をヒ
ータ本体1の片側にのみ用いて、ヒータ本体1を支持す
るようにしてもよい。
【0072】また、本実施の形態1では、ヒータ本体1
と各被覆部材20とを接合する際に高周波を用いたが、
これに限定されるものではなく、超音波や接着剤等、種
々の方法を用いることができる。上記接合手段として高
周波を用いることで、ヒータ本体1を各被覆部材20間
に挟み込んだ後で、各被覆部材20の上から容易に接合
が可能になると共に、接合部20aにおける密度が高く
なるので、より一層曲げ剛性を高めることができる。
【0073】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図11に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示
した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付
記し、その説明を省略する。
【0074】本実施の形態のヒータでは、図11(a)
〜(d)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材23によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材23が上記被覆部材23の上から線状に
接合されることによって第1接合部23aおよび第2接
合部23bが設けられた構成となっている。
【0075】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材23を用
い、各ヒータ本体1におけるリード線21との接続側の
端部を下端としたときに、便宜上、下端側から順に発熱
体2を発熱体2a、発熱体2b、発熱体2c、発熱体2
dとすると、各発熱体2aと各発熱体2bとの間の中央
部分、並びに、各発熱体2cと各発熱体2dとの間の中
央部分を、上記各被覆部材23の上から、それぞれ、高
周波ウェルダーによって、ヒータ本体1の長さ方向に沿
って断続的かつ線状に接合することで、第1接合部23
aを形成した。また、高周波ウェルダーによって上記各
被覆部材23の上から、それぞれ、各被覆部材23同士
を被覆部材23の左右および上側の周縁に沿って連続し
た線状に接合することで、第2接合部23bを形成し
た。
【0076】上記第1接合部23aにおける線状とは長
さ3cm、幅1mm程度であり、第2接合部23bにおける
線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。尚、第2接
合部23bを形成する際の高周波の出力は、各被覆部材
23の厚みに応じて、被覆部材23同士が接合されるよ
うに設定すればよく、特に限定されるものではない。
【0077】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって、第1接合部23aにおいて各被覆部材23と
一体化されているので、上記第1接合部23aは被覆部
材23とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部23
cに比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増し
ていることから曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ
本体1と各被覆部材23とが第1接合部23aによって
部分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたとき
に、機械的な応力が非接合部23cに集中し、非接合部
23cは立体的な三次元構造となる。
【0078】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0079】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材23同士が第2接合部23bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材23同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0080】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材23とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって、断熱効果も得られる。
【0081】尚、該ヒータは、ヒータ本体1と各被覆部
材23との接合部分を減らすことで、実施の形態1にお
けるヒータと比べて曲げ、撓みの自由度を大きくしてい
る。即ち、本発明のヒータは、接合のしかたで曲げ剛性
の調節が可能である。
【0082】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図12に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0083】本実施の形態のヒータでは、図12(a)
〜(c)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材24によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材24が上記被覆部材24の上から線状に
接合されることによって第1接合部24aおよび第2接
合部24bが設けられた構成となっている。
【0084】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材24を用
い、上記各被覆部材24の上から、それぞれ、各ヒータ
本体1における各発熱体2同士間の中央部分、並びに、
各ヒータ本体1における、各発熱体2aと各被覆部材2
4端部との間の中央部分を、高周波ウェルダーによって
ヒータ本体1の長さ方向に沿って断続的、かつ、一定間
隔で線状に接合することで第1接合部24aを形成し
た。また、高周波ウェルダーによって上記各被覆部材2
4の上から、それぞれ、各被覆部材24同士を被覆部材
24の左右および上側の周縁に沿って連続した線状に接
合することで、第2接合部24bを形成した。
【0085】上記第1接合部24aにおける線状とは長
さ3cm、幅1mm程度であり、第2接合部24bにおける
線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。
【0086】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって第1接合部24aにおいて各被覆部材24と一
体化されているので、上記第1接合部24aは被覆部材
24とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部24c
に比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増して
いることから、曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ
本体1と各被覆部材24とが第1接合部24aによって
部分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたとき
に、機械的な応力が非接合部24cに集中し、非接合部
24cは立体的な三次元構造となる。
【0087】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0088】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材24同士が第2接合部24bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材24同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0089】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材24とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。
【0090】また、該ヒータは、上記実施の形態1にお
けるヒータに対し、上記第2接合部24bがさらに形成
された構成となっている。これにより、上記被覆部材2
4の左右の周縁部分に形成された第2接合部24bにお
いて、実施の形態1よりも曲げ剛性が増している。この
ため、ヒータ本体1の長さ方向における発熱体2の配列
方向には曲げ、撓みがより一層困難である。つまり、該
ヒータは、実施の形態1におけるヒータと比べて、ヒー
タ本体1の長さ方向への曲げ、撓みに対する強度がより
強いものとなっている。
【0091】さらに、該ヒータは、上記実施の形態2に
おけるヒータに対し、各発熱体2bと各発熱体2cとの
間、並びに、各発熱体2aと各被覆部材24端部との間
に、第1接合部24aがさらに形成された構成となって
いる。これにより、該ヒータは、上記各発熱体2bと各
発熱体2cとの間、並びに、各発熱体2aと各被覆部材
24端部との間において、実施の形態2よりも曲げ剛性
が増している。このため、ヒータ本体1の長さ方向にお
ける発熱体2の配列方向には曲げ、撓みがより一層困難
である。つまり、該ヒータは、実施の形態2におけるヒ
ータと比べても、ヒータ本体1の長さ方向への曲げ、撓
みに対する強度がより強いものとなっている。
【0092】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図13に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0093】本実施の形態のヒータでは、図13(a)
〜(b)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材25によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材25が上記被覆部材25の上から線状に
接合されることによって第1接合部25aおよび第2接
合部25bが設けられた構成となっている。
【0094】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材25を用
い、上記各被覆部材25の上から、それぞれ、各ヒータ
本体1における各発熱体2同士間の左右の側縁部、並び
に、各ヒータ本体1における、各発熱体2aと各被覆部
材25端部との間の左右の側縁部を、高周波ウェルダー
によってヒータ本体1の長さ方向に沿って平行に、断続
的かつ一定間隔で線状に接合することで第1接合部25
aを形成した。また、高周波ウェルダーによって、上記
各被覆部材25の上から、それぞれ、各被覆部材25同
士を被覆部材25の左右および上側の周縁に沿って連続
した線状に接合することで、第2接合部25bを形成し
た。
【0095】上記第1接合部25aにおける線状とは長
さ3cm、幅1mm程度であり、第2接合部25bにおける
線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。
【0096】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって第1接合部25aにおいて各被覆部材25と一
体化されているので、上記第1接合部25aは被覆部材
25とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部25c
に比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増して
いることから曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ本
体1と各被覆部材25とが第1接合部25aによって部
分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたとき
に、機械的な応力が非接合部25cに集中し、非接合部
25cは立体的な三次元構造となる。
【0097】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0098】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材25同士が第2接合部25bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材25同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0099】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材25とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。
【0100】また、該ヒータは、各発熱体2同士間、並
びに、各発熱体2aと各被覆部材25端部との間におい
て、二重線となるように第1接合部25aが形成されて
いることから、前記実施の形態3におけるヒータに対
し、曲げ剛性がより一層高くなっている。つまり、該ヒ
ータは、前記実施の形態3におけるヒータと比べて、ヒ
ータ本体1の長さ方向への曲げ、撓みに対する強度がよ
り強いものとなっている。
【0101】〔実施の形態5〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図14に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0102】本実施の形態のヒータでは、図14(a)
〜(e)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材26によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材26が上記被覆部材26の上から線状に
接合されることによって第1接合部26aおよび第2接
合部26bが設けられた構成となっている。
【0103】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材26を用
い、上記各被覆部材26の上から、それぞれ、各ヒータ
本体1における各発熱体2同士間を、高周波ウェルダー
によってヒータ本体1の長さ方向に沿って2本の線がク
ロスするように、断続的かつ一定間隔で線状に接合する
ことで第1接合部26aを形成した。また、高周波ウェ
ルダーによって上記各被覆部材26の上から、それぞ
れ、各被覆部材26同士を被覆部材26の左右および上
側の周縁に沿って連続した線状に接合することで、第2
接合部26bを形成した。
【0104】上記第1接合部26aにおける線状とは長
さ3cm、幅1mm程度であり、第2接合部26bにおける
線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。
【0105】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって、第1接合部26aにおいて各被覆部材26と
一体化されているので、上記第1接合部26aは被覆部
材26とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部26
cに比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増し
ていることから、曲げ剛性が増している。さらに、ヒー
タ本体1と各被覆部材26とが第1接合部26aによっ
て部分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたと
きに、機械的な応力が非接合部26cに集中し、非接合
部26cは立体的な三次元構造となる。
【0106】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0107】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材26同士が第2接合部26bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材26同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0108】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材26とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。
【0109】また、該ヒータは、第1接合部26a同士
がクロスするように形成されていることで接合長さが長
くなると共に交点が存在するので、前記実施の形態4に
比べてヒータ本体1と各被覆部材26との接合強度を高
めると共に、曲げ剛性を調節している。
【0110】〔実施の形態6〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図15に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0111】本実施の形態のヒータでは、図15(a)
〜(c)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材27によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材27が上記被覆部材27の上から線状に
接合されることによって第1接合部27aおよび第2接
合部27bが設けられた構成となっている。
【0112】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材27を用
い、上記各被覆部材27の上から、それぞれ、各ヒータ
本体1における各発熱体2同士間の中央部分、並びに、
各ヒータ本体1における、各発熱体2aと各被覆部材2
7端部との間の中央部分を、高周波ウェルダーによって
ヒータ本体1の長さ方向に沿って、断続的かつ一定間隔
で線状に接合することで第1接合部27aを形成した。
また、高周波ウェルダーによって上記各被覆部材27の
上から、それぞれ、各被覆部材27同士を被覆部材27
の左右および上側の周縁に沿って連続した線状に接合す
ると共に、各ヒータ本体1の左右の外縁に沿って連続し
た線状に接合することで、第2接合部27bを形成し
た。
【0113】上記第1接合部27aにおける線状とは長
さ3cm、幅1mm程度であり、第2接合部27bにおける
線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。
【0114】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって第1接合部27aにおいて各被覆部材27と一
体化されているので、上記第1接合部27aは被覆部材
27とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部27c
に比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増して
いることから曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ本
体1と各被覆部材27とが第1接合部27aによって部
分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたとき
に、機械的な応力が非接合部27cに集中し、非接合部
27cは立体的な三次元構造となる。
【0115】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0116】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材27同士が第2接合部27bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材27同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0117】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材27とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。
【0118】また、該ヒータは、第2接合部27bが被
覆部材27の左右および上側の周縁、並びに、各ヒータ
本体1の左右の外縁に沿って連続した線状に形成されて
いることから、第2接合部27bにおいて曲げ剛性が高
くなっていると共に、該ヒータを曲げたときに、各第2
接合部27b間が円筒状、即ち、立体的になるため、他
の実施の形態と比べて曲げや撓みがより一層困難になっ
ている。
【0119】〔実施の形態7〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図16に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0120】本実施の形態のヒータでは、図16(a)
〜(b)に示すように、ヒータ本体1が、複数本、同一
平面上に一定の間隔を有して配されるように、シート状
の支持部材である被覆部材28によって絶縁被覆されて
いると共に、ヒータ本体1における発熱体2のない部分
および被覆部材28が上記被覆部材28の上から線状に
接合されることによって第1接合部28aおよび第2接
合部28bが設けられた構成となっている。
【0121】即ち、本実施の形態では、実施の形態1に
おいて、シート状の支持部材として被覆部材28を用
い、上記各被覆部材28の上から、それぞれ、各ヒータ
本体1における左右の側端部を、高周波ウェルダーによ
ってヒータ本体1の長さ方向に沿って線状に接合するこ
とで第1接合部28aを形成した。また、同様に、高周
波ウェルダーによって上記各被覆部材28の上から、そ
れぞれ、被覆部材28の左右および上側の周縁に沿って
連続した線状に接合することで、第2接合部28bを形
成した。
【0122】上記第1接合部28aにおける線状とは長
さ20.0cm、幅1mm程度であり、第2接合部28bにおけ
る線状とは、幅1mm程度の連続した線を表す。
【0123】このように、該ヒータは高周波ウェルダー
によって第1接合部28aにおいて各被覆部材28と一
体化されているので、上記第1接合部28aは、被覆部
材28とヒータ本体1とが接触状態にある非接合部28
cに比べて密度が高く、また、一体化部分の厚みが増し
ていることから曲げ剛性が増している。さらに、ヒータ
本体1と各被覆部材28とが第1接合部28aによって
部分的に接合されていることで、該ヒータを曲げたとき
に、機械的な応力が非接合部28cに集中し、非接合部
28cは立体的な三次元構造となる。
【0124】これらのことから、該ヒータは、ヒータ本
体1の幅方向には曲げ、撓みが容易であるが、ヒータ本
体1の長さ方向における発熱体2の配列方向には曲げ、
撓みが困難になる。即ち、柔軟性に対して方向性が生じ
る。
【0125】また、該ヒータでは、高周波ウェルダーに
よって各被覆部材28同士が第2接合部28bにおいて
一体化されているので、上記各被覆部材28同士が剥が
れないようになっている。このため、該ヒータ内への水
や異物等の侵入を防ぐことができ、耐久性により優れて
いる。
【0126】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって被覆部材28とヒータ本体1とが
剥がれて生じる空気層によって断熱効果も得られる。ま
た、該ヒータは、他の実施の形態と比べて、曲げ剛性が
調整し易くなっている。
【0127】つまり、本発明にかかるヒータは、各被覆
部材の厚みにもよるが、接合部の形成位置や形状によっ
て曲げ剛性が調整可能となっている。前記実施の形態で
得られた各ヒータの曲げ剛性を、高い順に挙げるなら
ば、実施の形態6、実施の形態4、実施の形態5、実施
の形態3、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態7
となる。尚、接合部の形成位置や形状は、所望する曲げ
剛性およびコストに応じて適宜選択すればよい。
【0128】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のヒータは、以上
のように、正特性サーミスタであるセラミックスからな
る複数の発熱体および各発熱体にそれぞれ給電するため
の一対の給電線を備える複数のヒータ本体がシート状の
支持部材によって支持されていると共に、上記支持部材
とヒータ本体との接合部がヒータ本体における発熱体の
配列方向に沿って線状に形成されている構成である。
【0129】本発明の請求項2記載のヒータは、以上の
ように、上記接合部が断続的に形成されている構成であ
る。
【0130】本発明の請求項3記載のヒータは、以上の
ように、上記接合部が各発熱体間に形成されている構成
である。
【0131】上記の構成によれば、本発明にかかるヒー
タは、ヒータ本体と支持部材とが上記接合部において一
体化されているため、上記接合部における曲げ剛性が非
接合部に比べて高くなっている。さらに、ヒータ本体と
支持部材とが線状に接合されていることで、該ヒータを
曲げたときに、機械的な応力が非接合部に集中し、非接
合部が立体的な三次元構造となるため、接合部の長さ方
向、即ち、ヒータ本体における発熱体の配列方向に対し
ては曲げ、撓みが困難になる。これらのことから、該ヒ
ータは、ヒータ本体と支持部材とを線状に接合するだけ
で柔軟性に方向性をもたせることができる。
【0132】また、上記接合部が断続的に形成されてい
ることで、発熱体の配列方向に対する曲げ剛性がさらに
強くなる。さらに、上記接合部が各発熱体間に形成され
ていることによっても、発熱体の配列方向に対する曲げ
剛性がさらに強くなる。即ち、本発明にかかるヒータ
は、簡素な構成により柔軟性に方向性をもたせることが
できると共に、ヒータを曲げる際の曲げ剛性を容易に調
節することができる。
【0133】さらに、該ヒータを使用する際に該ヒータ
を曲げることによって支持部材とヒータ本体とが剥がれ
て生じる空気層によって、断熱効果も得られる。
【0134】このため、該ヒータを例えば肘や膝等を固
定保温するための温熱治療器として用いた場合、該ヒー
タをヒータ本体の幅方向、即ち、ヒータ本体の配列方向
に巻き付けることで、該ヒータはギプス包帯のように患
部を固定することができる。つまり、該ヒータは手や足
の巻付け方向には曲がっても、手や足の長さ方向には曲
がらない。このため、該ヒータは、例えば温熱治療器
等、柔軟性に方向性を必要とする用途に特に好適に用い
ることができる。
【0135】また、該ヒータは複数のヒータ本体を有す
る、面積が広いフレキシブルなヒータであるため、広い
面積を加熱することができる。このため、該ヒータは、
上記温熱治療器以外にも、床暖房、融雪ヒータ、ロード
ヒーティング等の種種の用途に用いることができる。さ
らに、該ヒータは発熱体としてPTC素子を用いている
ことから、省電力効果が発揮されるので、ロードヒーテ
ィング等、広い面積に使用する場合には、ランニングコ
ストが低減され、社会的効果も大きいという効果を併せ
て奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のヒータを示すもので、
(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断
面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。
【図2】図1(c)に示すヒータの要部拡大断面図であ
る。
【図3】上記ヒータにおけるヒータ本体の要部破断平面
図である。
【図4】図3に示すヒータ本体のC−C線矢視断面図で
ある。
【図5】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、発
熱体に各止め具を取り付ける前の状態を示す斜視図であ
る。
【図6】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、発
熱体に各止め具を取り付けた後の状態を示す斜視図であ
る。
【図7】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、上
記止め具に各給電線を取り付ける前の状態を示す斜視図
である。
【図8】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、上
記止め具に各給電線を取り付けた後の状態を示す斜視図
である。
【図9】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、上
記各発熱体を各給電線を各止め具を介して取り付けた発
熱ユニットの要部斜視図である。
【図10】上記ヒータ本体の製造方法の一工程を示し、
発熱ユニットをヒータ本体内に押出成形機によって封入
する工程を示す構成図である。
【図11】本発明の他の実施の形態のヒータを示すもの
で、(a)はその平面図、(b)は(a)のD−D線矢
視断面図、(c)は(a)のE−E線矢視断面図、
(d)は(a)のF−F線矢視断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態のヒータを示
すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のG−
G線矢視断面図、(c)は(a)のH−H線矢視断面図
である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態のヒータを示
すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のZ−
Z線矢視断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態のヒータを示
すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のJ−
J線矢視断面図、(c)は(a)のK−K線矢視断面
図、(d)は(a)のL−L線矢視断面図、(e)は
(a)のI−I線矢視断面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施の形態のヒータを示
すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のN−
N線矢視断面図、(c)は(a)のO−O線矢視断面図
である。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態のヒータを示
すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のP−
P線矢視断面図である。
【図17】従来の面状ヒータの説明図であり、(a)は
上記面状ヒータにおける各発熱体および各金属端子の分
解斜視図であり、(b)は上記面状ヒータの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヒータ本体 2 発熱体 3 給電線 20 被覆部材(支持部材) 20a 接合部 20b 非接合部 23a 接合部 23b 接合部 24a 接合部 24b 接合部 25a 接合部 25b 接合部 26a 接合部 26b 接合部 27a 接合部 27b 接合部 28a 接合部 28b 接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正特性サーミスタであるセラミックスから
    なる複数の発熱体および各発熱体にそれぞれ給電するた
    めの一対の給電線を備える複数のヒータ本体がシート状
    の支持部材によって支持されていると共に、 上記支持部材とヒータ本体との接合部がヒータ本体にお
    ける発熱体の配列方向に沿って線状に形成されているこ
    とを特徴とするヒータ。
  2. 【請求項2】上記接合部が断続的に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のヒータ。
  3. 【請求項3】上記接合部が各発熱体間に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のヒータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012090829A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 ニチアス株式会社 ヒータ及びその製造方法
JP2019067767A (ja) * 2007-09-13 2019-04-25 株式会社半導体エネルギー研究所 発熱機能を有するシート

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