JPH08335491A - ヒータおよびその製造方法 - Google Patents
ヒータおよびその製造方法Info
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- JPH08335491A JPH08335491A JP14226895A JP14226895A JPH08335491A JP H08335491 A JPH08335491 A JP H08335491A JP 14226895 A JP14226895 A JP 14226895A JP 14226895 A JP14226895 A JP 14226895A JP H08335491 A JPH08335491 A JP H08335491A
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- Japan
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- heating element
- heater
- main body
- resin film
- power supply
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 電気絶縁性および可撓性を有するヒータ本体
1を長尺に設ける。正特性サーミスタであるセラミック
スからなる複数の発熱体2をヒータ本体1の長さ方向に
沿ってヒータ本体1内に封入する。各発熱体2に給電す
るための複数の金属テープ3をヒータ本体1内に設け
る。可撓性を有する樹脂フィルム5を、各金属テープ3
および各発熱体2に対し発熱体2の厚さ方向から当接す
るようにヒータ本体1の長さ方向に沿ってヒータ本体1
内に設ける。金属テープ3および発熱体2を接着により
樹脂フィルム5にて保持し得るように接着剤層5aを樹
脂フィルム5の表面に形成する。 【効果】 樹脂フィルム5および接着剤層5aによって
各発熱体2と各金属テープ3との位置関係が維持される
ので、上記位置関係の維持の手間を軽減しながら、ヒー
タ本体1に封入される各発熱体2への給電を安定化でき
る。
1を長尺に設ける。正特性サーミスタであるセラミック
スからなる複数の発熱体2をヒータ本体1の長さ方向に
沿ってヒータ本体1内に封入する。各発熱体2に給電す
るための複数の金属テープ3をヒータ本体1内に設け
る。可撓性を有する樹脂フィルム5を、各金属テープ3
および各発熱体2に対し発熱体2の厚さ方向から当接す
るようにヒータ本体1の長さ方向に沿ってヒータ本体1
内に設ける。金属テープ3および発熱体2を接着により
樹脂フィルム5にて保持し得るように接着剤層5aを樹
脂フィルム5の表面に形成する。 【効果】 樹脂フィルム5および接着剤層5aによって
各発熱体2と各金属テープ3との位置関係が維持される
ので、上記位置関係の維持の手間を軽減しながら、ヒー
タ本体1に封入される各発熱体2への給電を安定化でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寒冷地において、水道
管等の被加熱体における水の滞留部位の凍結防止のため
に被加熱体の表面を効率よく加熱できるヒータおよびそ
の製造方法に関するものである。
管等の被加熱体における水の滞留部位の凍結防止のため
に被加熱体の表面を効率よく加熱できるヒータおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被加熱体における必要な加熱部位
のみを加熱できて消費電力の増加を回避できるヒータと
して、米国特許第 4,072,848号公報に開示されている加
熱用ケーブルを用いることが考えられた。上記公報で
は、図6に示すように、熱可塑性樹脂等の電気絶縁体か
らなるケーブル状の本体51に、通電されると発熱する
チップ形状の各発熱体52と、上記各発熱体52にそれ
ぞれ給電するための一対の各給電線53とが封入されて
いる。
のみを加熱できて消費電力の増加を回避できるヒータと
して、米国特許第 4,072,848号公報に開示されている加
熱用ケーブルを用いることが考えられた。上記公報で
は、図6に示すように、熱可塑性樹脂等の電気絶縁体か
らなるケーブル状の本体51に、通電されると発熱する
チップ形状の各発熱体52と、上記各発熱体52にそれ
ぞれ給電するための一対の各給電線53とが封入されて
いる。
【0003】上記各発熱体52は、チタン酸バリウム系
のセラミックスからなる正特性サーミスタであり、上記
本体51の長さ方向における両側面にオーミックコンタ
クト用の電極54をそれぞれ有している。
のセラミックスからなる正特性サーミスタであり、上記
本体51の長さ方向における両側面にオーミックコンタ
クト用の電極54をそれぞれ有している。
【0004】そして、上記各発熱体52は、複数、上記
長さ方向に沿って、互いに間隔を有して各給電線53の
間に配置されており、上記各電極54とそれらの側面に
沿って当接する各給電線53とがそれらの側面に沿って
半田により電気的にそれぞれ接続された接合部55をそ
れぞれ有している。
長さ方向に沿って、互いに間隔を有して各給電線53の
間に配置されており、上記各電極54とそれらの側面に
沿って当接する各給電線53とがそれらの側面に沿って
半田により電気的にそれぞれ接続された接合部55をそ
れぞれ有している。
【0005】このようなヒータとしての加熱用ケーブル
は、水道管等の水が滞留する滞留部位に本体51を当接
させて用いた場合、各発熱体52が温度に応じて発熱し
て、上記滞留部位内の温度が0℃未満といった低温時に
おける水の凍結による上記滞留部位の損傷を防止できる
ものとなっている。
は、水道管等の水が滞留する滞留部位に本体51を当接
させて用いた場合、各発熱体52が温度に応じて発熱し
て、上記滞留部位内の温度が0℃未満といった低温時に
おける水の凍結による上記滞留部位の損傷を防止できる
ものとなっている。
【0006】すなわち、発熱体52の温度が例えば5℃
以下となると、上記発熱体52が発熱に必要な程度に通
電状態となることから、そのようにして発熱した各発熱
体52により本体51を介して上記滞留部位が加熱され
るので、0℃未満といった低温環境下における水の凍結
による上記滞留部位の損傷を防止できるものとなってい
る。
以下となると、上記発熱体52が発熱に必要な程度に通
電状態となることから、そのようにして発熱した各発熱
体52により本体51を介して上記滞留部位が加熱され
るので、0℃未満といった低温環境下における水の凍結
による上記滞留部位の損傷を防止できるものとなってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のヒータでは、各発熱体52の電極54が、半田を介し
て各給電線53に接続されるので、発熱体52と給電線
53とを互いに位置決めして固定しながら半田により接
合されるため、発熱体52と給電線53との接合に手間
取るという問題を生じ、また、接合時の上記両者間の位
置決めが不安定となると、発熱体52と給電線53との
電気的な接続が不安定となるという問題を生じている。
のヒータでは、各発熱体52の電極54が、半田を介し
て各給電線53に接続されるので、発熱体52と給電線
53とを互いに位置決めして固定しながら半田により接
合されるため、発熱体52と給電線53との接合に手間
取るという問題を生じ、また、接合時の上記両者間の位
置決めが不安定となると、発熱体52と給電線53との
電気的な接続が不安定となるという問題を生じている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ヒータは、上記の課題を解決するために、電気絶縁性お
よび可撓性を有する本体が長尺に設けられ、正特性サー
ミスタであるセラミックスからなる複数の発熱体が本体
の長さ方向に沿って上記本体内に封入され、各発熱体に
給電するための複数の給電線が本体内に設けられ、可撓
性を有する樹脂フィルムが、各給電線および各発熱体を
上記各発熱体の厚さ方向から当接するように本体の長さ
方向に沿って上記本体内に設けられ、給電線および発熱
体に対する親和力により各給電線および各発熱体を樹脂
フィルムにて保持するための保持層が、上記樹脂フィル
ムの表面に形成されていることを特徴としている。
ヒータは、上記の課題を解決するために、電気絶縁性お
よび可撓性を有する本体が長尺に設けられ、正特性サー
ミスタであるセラミックスからなる複数の発熱体が本体
の長さ方向に沿って上記本体内に封入され、各発熱体に
給電するための複数の給電線が本体内に設けられ、可撓
性を有する樹脂フィルムが、各給電線および各発熱体を
上記各発熱体の厚さ方向から当接するように本体の長さ
方向に沿って上記本体内に設けられ、給電線および発熱
体に対する親和力により各給電線および各発熱体を樹脂
フィルムにて保持するための保持層が、上記樹脂フィル
ムの表面に形成されていることを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2記載のヒータ製造方法
は、正特性サーミスタであるセラミックスからなる複数
の発熱体と、上記各発熱体を長さ方向に沿って有し、か
つ、上記各発熱体に対し給電するための複数の給電線と
を、表面に上記発熱体および給電線に対する親和性と、
耐熱性および可撓性とを有する樹脂フィルムにより、各
給電線および各発熱体を上記各発熱体の厚さ方向から上
記親和性によって保持して帯状のヒータ中間体を得た
後、電気絶縁性および可撓性を有する合成樹脂からなる
長尺な本体に対し、上記ヒータ中間体を、上記合成樹脂
の押出成形により上記本体の長さ方向に沿って封入する
ことを特徴としている。
は、正特性サーミスタであるセラミックスからなる複数
の発熱体と、上記各発熱体を長さ方向に沿って有し、か
つ、上記各発熱体に対し給電するための複数の給電線と
を、表面に上記発熱体および給電線に対する親和性と、
耐熱性および可撓性とを有する樹脂フィルムにより、各
給電線および各発熱体を上記各発熱体の厚さ方向から上
記親和性によって保持して帯状のヒータ中間体を得た
後、電気絶縁性および可撓性を有する合成樹脂からなる
長尺な本体に対し、上記ヒータ中間体を、上記合成樹脂
の押出成形により上記本体の長さ方向に沿って封入する
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記請求項1の構成によれば、各発熱体および
各給電線は、電気絶縁性を有する本体内に設けられてい
るから、上記各発熱体およびそれらに給電する各給電線
の外部に対する電気絶縁性が維持できるので、上記各給
電線による各発熱体への給電を確実化できる。
各給電線は、電気絶縁性を有する本体内に設けられてい
るから、上記各発熱体およびそれらに給電する各給電線
の外部に対する電気絶縁性が維持できるので、上記各給
電線による各発熱体への給電を確実化できる。
【0011】上記構成では、各給電線から給電される複
数の各発熱体を、複数、本体の長さ方向に沿って上記本
体に設け、かつ、可撓性を有する樹脂フィルムを本体の
長さ方向に沿って設けたので、硬質なセラミックスから
なる各発熱体を本体に有していても、可撓性を有する本
体を、その長さ方向の両端を互いに近づける方向に撓ま
せることが可能となる。したがって、上記構成では、例
えば被加熱体としての水道管等の外面となる曲面に本体
を撓ませて沿わせることが可能となる。
数の各発熱体を、複数、本体の長さ方向に沿って上記本
体に設け、かつ、可撓性を有する樹脂フィルムを本体の
長さ方向に沿って設けたので、硬質なセラミックスから
なる各発熱体を本体に有していても、可撓性を有する本
体を、その長さ方向の両端を互いに近づける方向に撓ま
せることが可能となる。したがって、上記構成では、例
えば被加熱体としての水道管等の外面となる曲面に本体
を撓ませて沿わせることが可能となる。
【0012】上記構成では、正特性サーミスタであるセ
ラミックスからなる発熱体のキュリー温度を、例えば10
℃〜80℃程度に設定すると、外気温が常温より温度が低
い発熱体を低抵抗値にでき、大電流が流れ上記発熱体が
迅速に発熱して被加熱体を本体を介して迅速に加熱でき
る。また、キュリー温度近傍に到達した部分の発熱体は
抵抗値が高くなり、流れる電流が減少して消費電力が抑
制される。
ラミックスからなる発熱体のキュリー温度を、例えば10
℃〜80℃程度に設定すると、外気温が常温より温度が低
い発熱体を低抵抗値にでき、大電流が流れ上記発熱体が
迅速に発熱して被加熱体を本体を介して迅速に加熱でき
る。また、キュリー温度近傍に到達した部分の発熱体は
抵抗値が高くなり、流れる電流が減少して消費電力が抑
制される。
【0013】この結果、上記構成では、被加熱体に対し
て加熱が必要な部分のみを適切に各発熱体によって加熱
できることから、被加熱体を加熱できると共に無駄な電
力の消費を抑制することができる。
て加熱が必要な部分のみを適切に各発熱体によって加熱
できることから、被加熱体を加熱できると共に無駄な電
力の消費を抑制することができる。
【0014】その上、上記構成では、樹脂フィルムの表
面に形成されている保持層により、各発熱体および各給
電線が樹脂フィルム上に保持層の親和性によって保持さ
れるので、本体内に各発熱体が封入されるときに上記各
発熱体およびそれらに給電する各給電線の互いの位置を
樹脂フィルムおよび保持層によって保持することができ
る。
面に形成されている保持層により、各発熱体および各給
電線が樹脂フィルム上に保持層の親和性によって保持さ
れるので、本体内に各発熱体が封入されるときに上記各
発熱体およびそれらに給電する各給電線の互いの位置を
樹脂フィルムおよび保持層によって保持することができ
る。
【0015】このことから、上記構成では、各発熱体に
対する各給電線の接続関係を樹脂フィルム上の保持層に
よって維持しながら、上記各発熱体および各給電線を本
体内に設けることができることから、各発熱体に対する
各給電線の接続関係を維持する手間を、従来より軽減し
ながら、本体に封入された各発熱体に対する給電を確実
化できる。
対する各給電線の接続関係を樹脂フィルム上の保持層に
よって維持しながら、上記各発熱体および各給電線を本
体内に設けることができることから、各発熱体に対する
各給電線の接続関係を維持する手間を、従来より軽減し
ながら、本体に封入された各発熱体に対する給電を確実
化できる。
【0016】本発明の請求項2記載の方法によれば、各
発熱体およびそれらに給電する各給電線を樹脂フィルム
上に、その親和性によって樹脂フィルムの長さ方向に沿
って、各発熱体および各給電線を互いに位置を維持しな
がら保持して、ヒータ中間体を作製できる。
発熱体およびそれらに給電する各給電線を樹脂フィルム
上に、その親和性によって樹脂フィルムの長さ方向に沿
って、各発熱体および各給電線を互いに位置を維持しな
がら保持して、ヒータ中間体を作製できる。
【0017】これにより、上記方法では、合成樹脂から
なる長尺な本体に対し、ヒータ中間体が、合成樹脂の押
出成形によって本体の長さ方向に沿って封入されてヒー
タが作製され、そのヒータは、本体の電気絶縁性によっ
て上記各発熱体および各給電線が外部に対して電気絶縁
性を維持できるので、上記各発熱体に対する給電を確実
にでき、また、本体や樹脂フィルムの可撓性により、各
発熱体を有する本体を、例えば水道管等の外表面に沿わ
せるように撓ませることが可能となる。
なる長尺な本体に対し、ヒータ中間体が、合成樹脂の押
出成形によって本体の長さ方向に沿って封入されてヒー
タが作製され、そのヒータは、本体の電気絶縁性によっ
て上記各発熱体および各給電線が外部に対して電気絶縁
性を維持できるので、上記各発熱体に対する給電を確実
にでき、また、本体や樹脂フィルムの可撓性により、各
発熱体を有する本体を、例えば水道管等の外表面に沿わ
せるように撓ませることが可能となる。
【0018】また、上記方法では、上記各発熱体および
それらに給電する各給電線において互いの位置関係がず
れないように考慮する手間を樹脂フィルムの親和性によ
って軽減できるので、本体内の各発熱体に対する給電を
樹脂フィルムによって確実化しながら、ヒータ中間体を
本体内に封入したヒータを容易に製造することができ
る。
それらに給電する各給電線において互いの位置関係がず
れないように考慮する手間を樹脂フィルムの親和性によ
って軽減できるので、本体内の各発熱体に対する給電を
樹脂フィルムによって確実化しながら、ヒータ中間体を
本体内に封入したヒータを容易に製造することができ
る。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図5に基づい
て以下に説明する。ヒータでは、図1に示すように、水
道管等の水の滞留部位となる被加熱体の曲面に対して、
その表面に容易に沿うように撓ませて当接や熱輻射によ
って上記被加熱体を加熱するためのヒータ本体(本体)
1が、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂の押出成形に
よって、例えば厚み4mm、幅11mmの長尺なコード状に設
けられている。
て以下に説明する。ヒータでは、図1に示すように、水
道管等の水の滞留部位となる被加熱体の曲面に対して、
その表面に容易に沿うように撓ませて当接や熱輻射によ
って上記被加熱体を加熱するためのヒータ本体(本体)
1が、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂の押出成形に
よって、例えば厚み4mm、幅11mmの長尺なコード状に設
けられている。
【0020】上記のヒータ本体1内には、長方形板状の
正特性サーミスタであるセラミックスからなる発熱体2
が、複数、発熱体2の一端面がヒータ本体1の長さ方向
に沿うように互いに間隔を有して封入されている。
正特性サーミスタであるセラミックスからなる発熱体2
が、複数、発熱体2の一端面がヒータ本体1の長さ方向
に沿うように互いに間隔を有して封入されている。
【0021】上記発熱体2は、ヒータ本体1が前記の寸
法に形成されている場合、例えば縦8.0mm、横 6.0mm、
厚み 1.6mmの寸法に形成され、外部気温が−20℃のとき
に商用電圧である 100Vの交流を通電すると各発熱体2
の全消費電力が、ヒータ本体1における例えば1m当り
約18Wとなるように設定されている。なお、上記発熱体
2の形状としては、円盤状のものを用いることも可能で
ある。
法に形成されている場合、例えば縦8.0mm、横 6.0mm、
厚み 1.6mmの寸法に形成され、外部気温が−20℃のとき
に商用電圧である 100Vの交流を通電すると各発熱体2
の全消費電力が、ヒータ本体1における例えば1m当り
約18Wとなるように設定されている。なお、上記発熱体
2の形状としては、円盤状のものを用いることも可能で
ある。
【0022】このような各発熱体2は、発熱体2におけ
る厚さ方向の両面がヒータ本体1における厚さ方向の両
面に対してほぼ平行となり、かつ、ヒータ本体1の厚さ
方向における発熱体2上のヒータ本体1の各厚さがほぼ
同一となるようにヒータ本体1内に、つまり、上記ヒー
タ本体1内におけるその厚さ方向および幅方向の中央部
にそれぞれ設定されている。
る厚さ方向の両面がヒータ本体1における厚さ方向の両
面に対してほぼ平行となり、かつ、ヒータ本体1の厚さ
方向における発熱体2上のヒータ本体1の各厚さがほぼ
同一となるようにヒータ本体1内に、つまり、上記ヒー
タ本体1内におけるその厚さ方向および幅方向の中央部
にそれぞれ設定されている。
【0023】発熱体2には、図2および図3に示すよう
に、発熱体2における厚さ方向の両端面上に、かつ、ヒ
ータ本体1の長さ方向の両側部に電極7が、ヒータ本体
1の長さ方向に沿うように帯状にそれぞれ4ヶ所にて形
成されている。上記電極7は、オーミックコンタクト電
極形成用の銀ペースト(デグザ社製)を発熱体2に塗布
した後、上記発熱体2を 560℃にて5分間加熱すること
により得られる。
に、発熱体2における厚さ方向の両端面上に、かつ、ヒ
ータ本体1の長さ方向の両側部に電極7が、ヒータ本体
1の長さ方向に沿うように帯状にそれぞれ4ヶ所にて形
成されている。上記電極7は、オーミックコンタクト電
極形成用の銀ペースト(デグザ社製)を発熱体2に塗布
した後、上記発熱体2を 560℃にて5分間加熱すること
により得られる。
【0024】ヒータ本体1では、各発熱体2の各電極7
にそれぞれ給電するための四対の給電線としての金属テ
ープ3が、その表面を上記各電極7の表面に対し、電極
7の長さ方向に沿うようにそれぞれ設けられている。こ
のような金属テープ3としては、銅等の導電性を有する
単線や集合線を用いることができるが、特に、後述する
ように厚みが小さい方が望ましいので、帯状の箔となる
銅からなるテープ状のものが好ましい。本実施例では、
金属テープ3の寸法として、例えば幅2mm、厚さ 0.2mm
が挙げられる。
にそれぞれ給電するための四対の給電線としての金属テ
ープ3が、その表面を上記各電極7の表面に対し、電極
7の長さ方向に沿うようにそれぞれ設けられている。こ
のような金属テープ3としては、銅等の導電性を有する
単線や集合線を用いることができるが、特に、後述する
ように厚みが小さい方が望ましいので、帯状の箔となる
銅からなるテープ状のものが好ましい。本実施例では、
金属テープ3の寸法として、例えば幅2mm、厚さ 0.2mm
が挙げられる。
【0025】また、各金属テープ3の一端部には、外部
の電源と接続するための電気供給コードが、図示しない
が、半田付けにてそれぞれ接続されており、電気供給コ
ードから各金属テープ3を介して各発熱体2に電力がそ
れぞれ供給されるようになっている。
の電源と接続するための電気供給コードが、図示しない
が、半田付けにてそれぞれ接続されており、電気供給コ
ードから各金属テープ3を介して各発熱体2に電力がそ
れぞれ供給されるようになっている。
【0026】そして、ヒータ本体1では、上記各金属テ
ープ3および各発熱体2を挟持する一対の帯状の樹脂フ
ィルム5が、上記各金属テープ3および発熱体2をそれ
らの厚さ方向からそれぞれ挟むように設けられている。
このような樹脂フィルム5の素材としては、フィルム状
に形成したときに可撓性を有し、かつ、熱可塑性樹脂の
押出成形時の熱による変形が回避される耐熱性を有する
樹脂であればよく、例えばポリイミドを挙げることがで
きる。本実施例では、樹脂フィルム5の寸法として、例
えば幅8mm、厚み0.02mmが挙げられる。
ープ3および各発熱体2を挟持する一対の帯状の樹脂フ
ィルム5が、上記各金属テープ3および発熱体2をそれ
らの厚さ方向からそれぞれ挟むように設けられている。
このような樹脂フィルム5の素材としては、フィルム状
に形成したときに可撓性を有し、かつ、熱可塑性樹脂の
押出成形時の熱による変形が回避される耐熱性を有する
樹脂であればよく、例えばポリイミドを挙げることがで
きる。本実施例では、樹脂フィルム5の寸法として、例
えば幅8mm、厚み0.02mmが挙げられる。
【0027】その上、各樹脂フィルム5における互いに
対面する各表面には、発熱体2や金属テープ3に対する
親和性となる接着性および粘着性を有する接着剤層(保
持層)5aがそれぞれ形成されている。このような接着
剤層5aにより、各樹脂フィルム5間にて、各発熱体2
および各金属テープ3は、互いの位置関係が維持され
る。
対面する各表面には、発熱体2や金属テープ3に対する
親和性となる接着性および粘着性を有する接着剤層(保
持層)5aがそれぞれ形成されている。このような接着
剤層5aにより、各樹脂フィルム5間にて、各発熱体2
および各金属テープ3は、互いの位置関係が維持され
る。
【0028】このような接着剤層5aの素材としては、
ポリイミド系、フェノール系、エポキシ系、アクリル
系、ゴム系接着剤、および瞬間的に硬化するシアノアク
リレート系接着剤を挙げることができる。さらに、接着
剤層5aを形成するために、合成樹脂等のフィルムの両
面に対し、上記各接着剤が膜状にそれぞれ形成された両
面接着テープ等を用いることができる。
ポリイミド系、フェノール系、エポキシ系、アクリル
系、ゴム系接着剤、および瞬間的に硬化するシアノアク
リレート系接着剤を挙げることができる。さらに、接着
剤層5aを形成するために、合成樹脂等のフィルムの両
面に対し、上記各接着剤が膜状にそれぞれ形成された両
面接着テープ等を用いることができる。
【0029】このような各発熱体2および各金属テープ
3における互いの位置関係、つまり当接関係となる接続
関係を維持するために、上記のような接着剤層5aが形
成された各樹脂フィルム5間に各発熱体2および金属テ
ープ3を挟み、上記各樹脂フィルム5を互いに近接する
方向となる発熱体2等の厚さ方向に、例えば各圧着ロー
ラ間にてそれぞれ押圧することにより、各樹脂フィルム
5における互いに接触する対向面同士を接着させてい
る。
3における互いの位置関係、つまり当接関係となる接続
関係を維持するために、上記のような接着剤層5aが形
成された各樹脂フィルム5間に各発熱体2および金属テ
ープ3を挟み、上記各樹脂フィルム5を互いに近接する
方向となる発熱体2等の厚さ方向に、例えば各圧着ロー
ラ間にてそれぞれ押圧することにより、各樹脂フィルム
5における互いに接触する対向面同士を接着させてい
る。
【0030】このような対向面同士の接着により、各発
熱体2および各金属テープ3における互いの接続関係が
樹脂フィルム5の弾性および接着剤層5aの粘着性によ
ってさらに維持される。
熱体2および各金属テープ3における互いの接続関係が
樹脂フィルム5の弾性および接着剤層5aの粘着性によ
ってさらに維持される。
【0031】上記各発熱体2の電極7は、各金属テープ
3に対して半田6によって接続されている。このような
接続としては、クリーム半田を発熱体2の電極7とそれ
に対面する金属テープ3との間に塗布して、上記各発熱
体2および各金属テープ3を各樹脂フィルム5によって
挟持した後、上記各発熱体2、各金属テープ3および各
樹脂フィルム5を、上記クリーム半田が溶融する、例え
ば 120℃程度に加熱して電極7と金属テープ3とを半田
6によって電気的に確実に接続してもよい。
3に対して半田6によって接続されている。このような
接続としては、クリーム半田を発熱体2の電極7とそれ
に対面する金属テープ3との間に塗布して、上記各発熱
体2および各金属テープ3を各樹脂フィルム5によって
挟持した後、上記各発熱体2、各金属テープ3および各
樹脂フィルム5を、上記クリーム半田が溶融する、例え
ば 120℃程度に加熱して電極7と金属テープ3とを半田
6によって電気的に確実に接続してもよい。
【0032】なお、上記半田6に代えて、銀を含有した
エポキシ系樹脂等の導電性接着剤を用い、加熱によっ
て、各発熱体2および各金属テープ3を連結すると共に
電気的に接続してもよい。
エポキシ系樹脂等の導電性接着剤を用い、加熱によっ
て、各発熱体2および各金属テープ3を連結すると共に
電気的に接続してもよい。
【0033】このような各発熱体2、各金属テープ3お
よび各接着剤層5aを有する各樹脂フィルム5とから長
尺な帯状となるヒータ中間体としての発熱ユニット10
が形成されている。上記発熱ユニット10は、前記の熱
可塑性樹脂からなる被覆部材4の押出成形によってヒー
タ本体1内に封入されることにより、ヒータ本体1内に
支持されると共に外部と絶縁した状態を維持できるもの
となっている。
よび各接着剤層5aを有する各樹脂フィルム5とから長
尺な帯状となるヒータ中間体としての発熱ユニット10
が形成されている。上記発熱ユニット10は、前記の熱
可塑性樹脂からなる被覆部材4の押出成形によってヒー
タ本体1内に封入されることにより、ヒータ本体1内に
支持されると共に外部と絶縁した状態を維持できるもの
となっている。
【0034】このようなヒータ本体1は、セラミックス
からなる硬質な発熱体2を複数内蔵していても、各発熱
体2をヒータ本体1の長さ方向に沿って互いに間隔を有
しているので、ヒータ本体1の長さ方向の両端を互いに
近接する方向に上記ヒータ本体1を容易に撓ませること
ができるものとなっている。
からなる硬質な発熱体2を複数内蔵していても、各発熱
体2をヒータ本体1の長さ方向に沿って互いに間隔を有
しているので、ヒータ本体1の長さ方向の両端を互いに
近接する方向に上記ヒータ本体1を容易に撓ませること
ができるものとなっている。
【0035】このことにより、上記ヒータ本体1を被加
熱体としての水道管等の水が滞留する滞留部位の湾曲し
た表面に沿わせた状態にて、各金属テープ3を介して各
発熱体2に通電すると、上記各発熱体2がそれぞれ発熱
し、その熱がヒータ本体1の表面に伝達され、上記ヒー
タ本体1を介して被加熱体が加熱される。
熱体としての水道管等の水が滞留する滞留部位の湾曲し
た表面に沿わせた状態にて、各金属テープ3を介して各
発熱体2に通電すると、上記各発熱体2がそれぞれ発熱
し、その熱がヒータ本体1の表面に伝達され、上記ヒー
タ本体1を介して被加熱体が加熱される。
【0036】このとき、上記熱が、被覆部材4よりも熱
伝導性が大きい各金属テープ3を介しても伝達されるこ
とから、上記ヒータ本体1の表面をより均一な温度とす
ることが可能となる。これにより、上記構成は、被加熱
体をヒータ本体1によってより均一に加熱することがで
きるものとなっている。
伝導性が大きい各金属テープ3を介しても伝達されるこ
とから、上記ヒータ本体1の表面をより均一な温度とす
ることが可能となる。これにより、上記構成は、被加熱
体をヒータ本体1によってより均一に加熱することがで
きるものとなっている。
【0037】その上、各発熱体2では、上記のように各
電極7が形成されていることにより、各金属テープ3よ
り給電されると、発熱体2における厚さ方向の両面上に
てそれぞれ対抗する各電極7間にて、まず、発熱体2の
両面の表面およびその近傍にて通電によって発熱し、そ
れらが昇温するに伴い、発熱体2の内部が順次発熱す
る。
電極7が形成されていることにより、各金属テープ3よ
り給電されると、発熱体2における厚さ方向の両面上に
てそれぞれ対抗する各電極7間にて、まず、発熱体2の
両面の表面およびその近傍にて通電によって発熱し、そ
れらが昇温するに伴い、発熱体2の内部が順次発熱す
る。
【0038】これにより、上記のように各電極7を配置
することにより、まず、発熱体2の厚さ方向の両端面側
から面発熱することから、上記両面に近接したヒータ本
体1の厚さ方向の両面が迅速に加熱される。したがっ
て、上記構成は、上記各電極7の配置によって、各発熱
体2による加熱効率を向上できるものとなっている。
することにより、まず、発熱体2の厚さ方向の両端面側
から面発熱することから、上記両面に近接したヒータ本
体1の厚さ方向の両面が迅速に加熱される。したがっ
て、上記構成は、上記各電極7の配置によって、各発熱
体2による加熱効率を向上できるものとなっている。
【0039】次に、上記ヒータの製造方法について説明
する。図4に示すように、まず、各発熱体2を、互いに
所定の間隔にて、例えばベルトコンベア等により発熱体
2の厚さ方向の両端面が水平に移動させ、かつ、その移
動方向が発熱体2の各電極7の長さ方向に沿うように移
動させながら、発熱体2の各電極7に対し、それらの長
さ方向にそれぞれ沿うように各金属テープ3を、各金属
テープ3の各巻取りロール8から供給する。
する。図4に示すように、まず、各発熱体2を、互いに
所定の間隔にて、例えばベルトコンベア等により発熱体
2の厚さ方向の両端面が水平に移動させ、かつ、その移
動方向が発熱体2の各電極7の長さ方向に沿うように移
動させながら、発熱体2の各電極7に対し、それらの長
さ方向にそれぞれ沿うように各金属テープ3を、各金属
テープ3の各巻取りロール8から供給する。
【0040】このとき、各金属テープ3は各電極7を介
してそれぞれ各発熱体2を挟むようになっており、これ
らのような各金属テープ3と各電極7との間に、クリー
ム半田6aを介在させるように、予め各金属テープ3上
にクリーム半田6aが、ドット状に配置、または塗布さ
れる。なお、クリーム半田6aに代えて前述の導電性接
着剤を用いてもよい。
してそれぞれ各発熱体2を挟むようになっており、これ
らのような各金属テープ3と各電極7との間に、クリー
ム半田6aを介在させるように、予め各金属テープ3上
にクリーム半田6aが、ドット状に配置、または塗布さ
れる。なお、クリーム半田6aに代えて前述の導電性接
着剤を用いてもよい。
【0041】続いて、上記発熱体2と各金属テープ3と
を、それらの厚さ方向からそれぞれ挟むように、可撓
性、電気絶縁性および耐熱性を有するポリイミド等から
なる一対の樹脂フィルム5を、各樹脂フィルム5の各巻
取りロール9からそれぞれ供給する。
を、それらの厚さ方向からそれぞれ挟むように、可撓
性、電気絶縁性および耐熱性を有するポリイミド等から
なる一対の樹脂フィルム5を、各樹脂フィルム5の各巻
取りロール9からそれぞれ供給する。
【0042】このとき、上記各樹脂フィルム5における
互いの対向面には、前述の接着剤層5aがそれぞれ設け
られており、上記各接着剤層5aはそれぞれ接触する金
属テープ3および発熱体2を接着によって保持できるよ
うになっている。
互いの対向面には、前述の接着剤層5aがそれぞれ設け
られており、上記各接着剤層5aはそれぞれ接触する金
属テープ3および発熱体2を接着によって保持できるよ
うになっている。
【0043】その後、各樹脂フィルム5、各発熱体2お
よび各金属テープ3を、それらの厚さ方向から所定の圧
力にてそれぞれ挟み込む一対の圧着ロール11間に通
す。このとき、各樹脂フィルム5は、それらの接着剤層
5aによって各発熱体2および各金属テープ3をより強
く保持すると共に、樹脂フィルム5の長さ方向における
各発熱体2間では、互いに対面する樹脂フィルム5同士
を互いに接着し、かつ、互いに対面する各金属テープ3
を樹脂フィルム5同士の接着によって当接させた状態と
なる。
よび各金属テープ3を、それらの厚さ方向から所定の圧
力にてそれぞれ挟み込む一対の圧着ロール11間に通
す。このとき、各樹脂フィルム5は、それらの接着剤層
5aによって各発熱体2および各金属テープ3をより強
く保持すると共に、樹脂フィルム5の長さ方向における
各発熱体2間では、互いに対面する樹脂フィルム5同士
を互いに接着し、かつ、互いに対面する各金属テープ3
を樹脂フィルム5同士の接着によって当接させた状態と
なる。
【0044】その次に、各樹脂フィルム5、各発熱体2
および各金属テープ3を、加熱器12内を通過させて、
例えば 120℃に加熱することにより、発熱体2の各電極
7と各金属テープ3との間のクリーム半田6aを溶融さ
せる。上記加熱器12の加熱方法としては、赤外線ラン
プや熱風を用いることができる。
および各金属テープ3を、加熱器12内を通過させて、
例えば 120℃に加熱することにより、発熱体2の各電極
7と各金属テープ3との間のクリーム半田6aを溶融さ
せる。上記加熱器12の加熱方法としては、赤外線ラン
プや熱風を用いることができる。
【0045】その後、加熱器12の通過後の放冷によ
り、図1にも示すように、各電極7と各金属テープ3と
の間をクリーム半田6aが固化した半田6によって固着
すると共に、上記両者間の電気的な接続をさらに確実化
した発熱ユニット10が得られる。このような発熱ユニ
ット10は、巻取ドラムにロール状に容易に巻き取るこ
とが可能となる。
り、図1にも示すように、各電極7と各金属テープ3と
の間をクリーム半田6aが固化した半田6によって固着
すると共に、上記両者間の電気的な接続をさらに確実化
した発熱ユニット10が得られる。このような発熱ユニ
ット10は、巻取ドラムにロール状に容易に巻き取るこ
とが可能となる。
【0046】次に、熱可塑性樹脂の押出成形の方法を用
いて発熱ユニット10から作製されるヒータ本体1の製
造方法について図5に基づいて説明すると、まず、図5
に示すように、電気絶縁性および可撓性を有する塩化ビ
ニル系樹脂等の熱可塑性樹脂4’を押出成形機のクロス
ヘッド13から所定圧力にて押し出して帯状の成形体を
押出成形によって作製する際に、上記発熱ユニット10
を、押し出される各熱可塑性樹脂4’間に順次挟み込む
ことにより、上記成形体の長さ方向に沿って上記成形体
内に封入する。
いて発熱ユニット10から作製されるヒータ本体1の製
造方法について図5に基づいて説明すると、まず、図5
に示すように、電気絶縁性および可撓性を有する塩化ビ
ニル系樹脂等の熱可塑性樹脂4’を押出成形機のクロス
ヘッド13から所定圧力にて押し出して帯状の成形体を
押出成形によって作製する際に、上記発熱ユニット10
を、押し出される各熱可塑性樹脂4’間に順次挟み込む
ことにより、上記成形体の長さ方向に沿って上記成形体
内に封入する。
【0047】このとき、溶融した各熱可塑性樹脂4’
は、クロスヘッド13のダイ13aとニップル13bと
の間をそれぞれ押し出される一方、発熱ユニット10
は、ニップル13b内を通過することにより、各熱可塑
性樹脂4’が各発熱体2の厚さ方向の両端面に向かうよ
うに発熱ユニット10に対してそれぞれ押し出される。
は、クロスヘッド13のダイ13aとニップル13bと
の間をそれぞれ押し出される一方、発熱ユニット10
は、ニップル13b内を通過することにより、各熱可塑
性樹脂4’が各発熱体2の厚さ方向の両端面に向かうよ
うに発熱ユニット10に対してそれぞれ押し出される。
【0048】その際に、ニップル13b内の発熱ユニッ
ト10が通過する貫通孔13cを介して吸引しているこ
とにより、ダイ13aとニップル13bとの間からチュ
ーブ状に押し出された各熱可塑性樹脂4’およびニップ
ル13bの先端により囲まれた空間を減圧状態とする。
これにより、上記各熱可塑性樹脂4’が、迅速に発熱ユ
ニット10に密着すると共に一体化するようになってい
る。
ト10が通過する貫通孔13cを介して吸引しているこ
とにより、ダイ13aとニップル13bとの間からチュ
ーブ状に押し出された各熱可塑性樹脂4’およびニップ
ル13bの先端により囲まれた空間を減圧状態とする。
これにより、上記各熱可塑性樹脂4’が、迅速に発熱ユ
ニット10に密着すると共に一体化するようになってい
る。
【0049】このようにして発熱ユニット10を挟んだ
各熱可塑性樹脂4’が一体化した後、図示しないが、水
冷槽内にて水冷することにより、上記発熱ユニット10
を封入した帯状のヒータ本体1が形成される。このよう
なヒータ本体1は、巻取ドラムにロール状に容易に巻き
取ることができる。
各熱可塑性樹脂4’が一体化した後、図示しないが、水
冷槽内にて水冷することにより、上記発熱ユニット10
を封入した帯状のヒータ本体1が形成される。このよう
なヒータ本体1は、巻取ドラムにロール状に容易に巻き
取ることができる。
【0050】このように上記方法では、発熱ユニット1
0や得られたヒータ本体1をロール状に容易に巻き取る
ことができるから、圧縮成形の場合のようにヒータ本体
1の長さに応じた金型を用いる必要がなく、省スペース
化が可能となる。この結果、上記方法では、ヒータ本体
1を作製することが容易となる。
0や得られたヒータ本体1をロール状に容易に巻き取る
ことができるから、圧縮成形の場合のようにヒータ本体
1の長さに応じた金型を用いる必要がなく、省スペース
化が可能となる。この結果、上記方法では、ヒータ本体
1を作製することが容易となる。
【0051】その上、そのように自動化により省力化さ
れて作製できる発熱ユニット10を熱可塑性樹脂の押出
成形によって連続的に熱可塑性樹脂からなるコード状の
成形体内に封入して帯状のヒータ本体1を作製できるか
ら、上記発熱ユニット10を封入したヒータ本体1を特
に長さの制限がなく作製することが容易となる。
れて作製できる発熱ユニット10を熱可塑性樹脂の押出
成形によって連続的に熱可塑性樹脂からなるコード状の
成形体内に封入して帯状のヒータ本体1を作製できるか
ら、上記発熱ユニット10を封入したヒータ本体1を特
に長さの制限がなく作製することが容易となる。
【0052】さらに、上記の方法によれば、各電極7を
発熱体2の厚さ方向の両端面に設け、接着剤層5aを有
する樹脂フィルム5を用いたことにより、各発熱体2お
よびそれらに給電する各金属テープ3を樹脂フィルム5
上に、接着剤層5aの親和性によって樹脂フィルム5の
長さ方向に沿って、各発熱体2および各金属テープ3の
位置を互いに維持できる。続いて、各発熱体2、各金属
テープ3およびそれらを挟持する各樹脂フィルム5は、
加熱器12による加熱によって、各発熱体2および各金
属テープ3の互いの接続関係が半田6により連続的に処
理された発熱ユニット10となる。
発熱体2の厚さ方向の両端面に設け、接着剤層5aを有
する樹脂フィルム5を用いたことにより、各発熱体2お
よびそれらに給電する各金属テープ3を樹脂フィルム5
上に、接着剤層5aの親和性によって樹脂フィルム5の
長さ方向に沿って、各発熱体2および各金属テープ3の
位置を互いに維持できる。続いて、各発熱体2、各金属
テープ3およびそれらを挟持する各樹脂フィルム5は、
加熱器12による加熱によって、各発熱体2および各金
属テープ3の互いの接続関係が半田6により連続的に処
理された発熱ユニット10となる。
【0053】これにより、上記方法では、合成樹脂から
なる長尺なヒータ本体1に対し、発熱ユニット10が、
ヒータ本体1の被覆部材4の押出成形によってヒータ本
体1の長さ方向に沿って封入され、そのヒータ本体1
は、ヒータ本体1の被覆部材4の電気絶縁性によって上
記各発熱体2および各金属テープ3が外部に対して電気
絶縁性を維持できるので、上記各発熱体2に対する給電
を確実にできる。
なる長尺なヒータ本体1に対し、発熱ユニット10が、
ヒータ本体1の被覆部材4の押出成形によってヒータ本
体1の長さ方向に沿って封入され、そのヒータ本体1
は、ヒータ本体1の被覆部材4の電気絶縁性によって上
記各発熱体2および各金属テープ3が外部に対して電気
絶縁性を維持できるので、上記各発熱体2に対する給電
を確実にできる。
【0054】また、上記方法では、上記各発熱体2およ
びそれらに給電する各金属テープ3において互いの位置
関係がずれないように考慮する手間を接着剤層5aの粘
着性および接着性によって回避できるので、発熱ユニッ
ト10をヒータ本体1内に封入することを容易に自動化
でき、かつ、上記発熱体2に対する給電を樹脂フィルム
5の接着剤層5aによって確実化することができる。
びそれらに給電する各金属テープ3において互いの位置
関係がずれないように考慮する手間を接着剤層5aの粘
着性および接着性によって回避できるので、発熱ユニッ
ト10をヒータ本体1内に封入することを容易に自動化
でき、かつ、上記発熱体2に対する給電を樹脂フィルム
5の接着剤層5aによって確実化することができる。
【0055】これらのことから、上記方法では、長尺な
上記ヒータ本体1の連続的な作製を自動化して簡素化で
きるから、上記ヒータ本体1の製造コストを軽減でき、
かつ、ヒータ本体1の製造を迅速化することが可能とな
る。
上記ヒータ本体1の連続的な作製を自動化して簡素化で
きるから、上記ヒータ本体1の製造コストを軽減でき、
かつ、ヒータ本体1の製造を迅速化することが可能とな
る。
【0056】次に、上記発熱体2の素材について説明す
ると、発熱体2は、正特性サーミスタの特性であるPT
C(Positive Temperature Coefficient)特性を有する
セラミックス半導体からなる素材、例えばチタン酸バリ
ウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室
温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗
であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が
増大する特性を有する感熱素子である。
ると、発熱体2は、正特性サーミスタの特性であるPT
C(Positive Temperature Coefficient)特性を有する
セラミックス半導体からなる素材、例えばチタン酸バリ
ウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室
温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗
であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が
増大する特性を有する感熱素子である。
【0057】この特性により、発熱体2は、キュリー温
度Tc を下回る低温下において電圧が印加されると、最
初は、低温であるために抵抗値が小さいため大電流が流
れ、この結果、急激に温度が上昇する。一方、温度がキ
ュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大し、流れ
る電流値が低下して発熱量が減少することにより、一定
温度以上には温度が上がらず、温度を安定に保つことと
なる。すなわち、発熱体2は自己温度制御機能を有して
いる。
度Tc を下回る低温下において電圧が印加されると、最
初は、低温であるために抵抗値が小さいため大電流が流
れ、この結果、急激に温度が上昇する。一方、温度がキ
ュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大し、流れ
る電流値が低下して発熱量が減少することにより、一定
温度以上には温度が上がらず、温度を安定に保つことと
なる。すなわち、発熱体2は自己温度制御機能を有して
いる。
【0058】なお、上記発熱体2は、材料組成によりキ
ュリー温度Tc をおよそ−15〜250℃の範囲で任意に設
定することができる。発熱体2のキュリー温度Tc は、
ヒータ本体1の厚さや各発熱体2の間隔および被加熱体
の熱容量に合わせて設定すればよいが、本実施例では40
℃〜50℃に設定されている。
ュリー温度Tc をおよそ−15〜250℃の範囲で任意に設
定することができる。発熱体2のキュリー温度Tc は、
ヒータ本体1の厚さや各発熱体2の間隔および被加熱体
の熱容量に合わせて設定すればよいが、本実施例では40
℃〜50℃に設定されている。
【0059】上記のようにヒータ本体1は、所定の間隔
に配置された個々の発熱体2が外気の温度に対応して抵
抗値が迅速に上昇(または低下)する。すなわち、被加
熱体の周囲の外気温が常温より低い、例えば氷点温度未
満の部位においては、その部位に位置する発熱体2の抵
抗値は小さくなり、電流が流れ易くなって被加熱体が加
熱される。
に配置された個々の発熱体2が外気の温度に対応して抵
抗値が迅速に上昇(または低下)する。すなわち、被加
熱体の周囲の外気温が常温より低い、例えば氷点温度未
満の部位においては、その部位に位置する発熱体2の抵
抗値は小さくなり、電流が流れ易くなって被加熱体が加
熱される。
【0060】一方、被加熱体の周囲の外気温が高い部位
では、その部位に位置する発熱体2の抵抗値は大きくな
り、流れる電流が減少して発熱量が減少し、上記の部位
を一定温度に保つと共に発熱体2の消費電力を下げるこ
とができる。
では、その部位に位置する発熱体2の抵抗値は大きくな
り、流れる電流が減少して発熱量が減少し、上記の部位
を一定温度に保つと共に発熱体2の消費電力を下げるこ
とができる。
【0061】また、上記の実施例の構成は、発熱体2を
用いたことにより、局部過熱による発火等のおそれがな
いと共に、温度制御回路や過熱防止回路を省くことがで
き、装置の小型化を図れるものとなっている。
用いたことにより、局部過熱による発火等のおそれがな
いと共に、温度制御回路や過熱防止回路を省くことがで
き、装置の小型化を図れるものとなっている。
【0062】なお、図2に示す前記被覆部材4として
は、電気絶縁性、可撓性および耐候性を有する材料であ
る、例えば塩化ビニル系樹脂を用いることができる。な
お、上記耐候性とは、耐熱性および耐寒性に優れて、例
えば50℃程度の加熱と−10℃程度の冷却が繰り返されて
も、物性の変化が少ない特性をいう。
は、電気絶縁性、可撓性および耐候性を有する材料であ
る、例えば塩化ビニル系樹脂を用いることができる。な
お、上記耐候性とは、耐熱性および耐寒性に優れて、例
えば50℃程度の加熱と−10℃程度の冷却が繰り返されて
も、物性の変化が少ない特性をいう。
【0063】なお、上記の実施例は本発明を限定するも
のではなく、発明の範囲において種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例で説明した被覆部材4の素材と
して、塩化ビニル系樹脂を用いた例を挙げたが、これに
限らず、発熱体2の発熱温度による溶融や変形が生じ
ず、かつ、上記発熱体2による加熱と氷点温度以下の外
気温による冷却とが繰り返されても物性の変化が少ない
樹脂やゴムを用いることが可能である。
のではなく、発明の範囲において種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例で説明した被覆部材4の素材と
して、塩化ビニル系樹脂を用いた例を挙げたが、これに
限らず、発熱体2の発熱温度による溶融や変形が生じ
ず、かつ、上記発熱体2による加熱と氷点温度以下の外
気温による冷却とが繰り返されても物性の変化が少ない
樹脂やゴムを用いることが可能である。
【0064】上記被覆部材4のゴム材料の例としては、
天然ゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ゴム、
シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フッ素樹脂
ゴム等を挙げることができる。
天然ゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ゴム、
シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フッ素樹脂
ゴム等を挙げることができる。
【0065】また、上記被覆部材4の樹脂材料の他の例
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−4-メ
チルペンテン-1、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキ
シド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリイミド樹脂等を挙げることができ
る。
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−4-メ
チルペンテン-1、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキ
シド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリイミド樹脂等を挙げることができ
る。
【0066】上記実施例では、被覆部材4として、熱可
塑性樹脂による押出成形により形成された例を挙げた
が、上記に特に限定されるものではなく、例えば熱収縮
チューブにより発熱ユニット10の全体を被覆してもよ
い。
塑性樹脂による押出成形により形成された例を挙げた
が、上記に特に限定されるものではなく、例えば熱収縮
チューブにより発熱ユニット10の全体を被覆してもよ
い。
【0067】また、上記の実施例における金属テープ3
の素材としては、前記した銅の他に、例えば、リン青
銅、鉄、鉄ニッケル合金、金、銀、アルミニウム等を用
いることが可能である。
の素材としては、前記した銅の他に、例えば、リン青
銅、鉄、鉄ニッケル合金、金、銀、アルミニウム等を用
いることが可能である。
【0068】一方、上記の実施例における樹脂フィルム
5の素材としては、前記したポリイミドの他に、例え
ば、エポキシ樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフ
ッ素樹脂、ポリアミドイミド、ポリエステルイミドおよ
びポリエーテルスルホン等の耐熱性を有する合成樹脂を
挙げることができる。
5の素材としては、前記したポリイミドの他に、例え
ば、エポキシ樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフ
ッ素樹脂、ポリアミドイミド、ポリエステルイミドおよ
びポリエーテルスルホン等の耐熱性を有する合成樹脂を
挙げることができる。
【0069】なお、上記実施例では、各発熱体2および
各金属テープ3をそれらの厚さ方向の両端面から挟持す
る一対の樹脂フィルム5を用いた例を挙げたが、特に上
記に限定されるものではなく、例えば1つの樹脂フィル
ム5を用いて、その樹脂フィルム5の接着剤層5aの親
和性にて各発熱体2および各金属テープ3を保持するよ
うにしてもよい。
各金属テープ3をそれらの厚さ方向の両端面から挟持す
る一対の樹脂フィルム5を用いた例を挙げたが、特に上
記に限定されるものではなく、例えば1つの樹脂フィル
ム5を用いて、その樹脂フィルム5の接着剤層5aの親
和性にて各発熱体2および各金属テープ3を保持するよ
うにしてもよい。
【0070】また、上記実施例では、本願発明のヒータ
を適用する被加熱体としての水の滞留部位に水道管を例
に挙げたが、特にそれに限定されるものではなく、ポン
プや、水槽、排水溝、排水管におけるU字状の水封部等
の外面に密着させて用いたり、便座の裏側に張り付けた
り、水中に直接投入したり、線路の側部や道路の表層の
下側に埋設して用いたりすることが可能であり、特に、
道路のセンターラインの下側に埋設することにより、積
雪時において上記センターラインの目視状況を向上でき
る。
を適用する被加熱体としての水の滞留部位に水道管を例
に挙げたが、特にそれに限定されるものではなく、ポン
プや、水槽、排水溝、排水管におけるU字状の水封部等
の外面に密着させて用いたり、便座の裏側に張り付けた
り、水中に直接投入したり、線路の側部や道路の表層の
下側に埋設して用いたりすることが可能であり、特に、
道路のセンターラインの下側に埋設することにより、積
雪時において上記センターラインの目視状況を向上でき
る。
【0071】
【発明の効果】本発明のヒータは、以上のように、電気
絶縁性および可撓性を有する本体が長尺に設けられ、正
特性サーミスタであるセラミックスからなる複数の発熱
体が本体の長さ方向に沿って上記本体内に封入され、各
発熱体に給電するための複数の給電線が本体内に設けら
れ、可撓性を有する樹脂フィルムが、各給電線および各
発熱体を上記各発熱体の厚さ方向から当接するように本
体の長さ方向に沿って上記本体内に設けられ、上記各給
電線および各発熱体を親和性により上記樹脂フィルムに
て保持する保持層が、上記樹脂フィルムの表面に形成さ
れている構成である。
絶縁性および可撓性を有する本体が長尺に設けられ、正
特性サーミスタであるセラミックスからなる複数の発熱
体が本体の長さ方向に沿って上記本体内に封入され、各
発熱体に給電するための複数の給電線が本体内に設けら
れ、可撓性を有する樹脂フィルムが、各給電線および各
発熱体を上記各発熱体の厚さ方向から当接するように本
体の長さ方向に沿って上記本体内に設けられ、上記各給
電線および各発熱体を親和性により上記樹脂フィルムに
て保持する保持層が、上記樹脂フィルムの表面に形成さ
れている構成である。
【0072】それゆえ、上記構成は、樹脂フィルムの表
面に形成されている保持層により、各発熱体および各給
電線が樹脂フィルム上に親和性によって保持されるの
で、本体内に各発熱体が封入されるときに上記各発熱体
およびそれらに給電する各給電線の互いの位置を保持す
ることができる。
面に形成されている保持層により、各発熱体および各給
電線が樹脂フィルム上に親和性によって保持されるの
で、本体内に各発熱体が封入されるときに上記各発熱体
およびそれらに給電する各給電線の互いの位置を保持す
ることができる。
【0073】このことから、上記構成では、各発熱体に
対する各給電線の当接関係を樹脂フィルム上の保持層に
よって維持しながら、上記各発熱体および給電線を本体
内に設けることができることから、上記当接関係を維持
する手間を軽減しながら、本体に封入された各発熱体に
対する給電を確実化できるので、本体内の各発熱体への
給電を安定化できるという効果を奏する。
対する各給電線の当接関係を樹脂フィルム上の保持層に
よって維持しながら、上記各発熱体および給電線を本体
内に設けることができることから、上記当接関係を維持
する手間を軽減しながら、本体に封入された各発熱体に
対する給電を確実化できるので、本体内の各発熱体への
給電を安定化できるという効果を奏する。
【0074】本発明のヒータの製造方法は、複数の発熱
体を長さ方向に沿って有し、かつ、上記各発熱体に対し
給電するための複数の給電線とを、表面に親和性を有す
る樹脂フィルムにより、各給電線および各発熱体を上記
各発熱体の厚さ方向から上記親和性によって保持した帯
状のヒータ中間体を得た後、合成樹脂からなる長尺な本
体に、上記ヒータ中間体を、上記合成樹脂の押出成形に
より上記本体の長さ方向に沿って封入する方法である。
体を長さ方向に沿って有し、かつ、上記各発熱体に対し
給電するための複数の給電線とを、表面に親和性を有す
る樹脂フィルムにより、各給電線および各発熱体を上記
各発熱体の厚さ方向から上記親和性によって保持した帯
状のヒータ中間体を得た後、合成樹脂からなる長尺な本
体に、上記ヒータ中間体を、上記合成樹脂の押出成形に
より上記本体の長さ方向に沿って封入する方法である。
【0075】それゆえ、上記方法では、各発熱体および
それらに給電する各給電線を樹脂フィルム上に、樹脂フ
ィルムの親和性によって樹脂フィルムの長さ方向に沿っ
た各発熱体および各給電線を互いに位置を維持したヒー
タ中間体を作製できる。
それらに給電する各給電線を樹脂フィルム上に、樹脂フ
ィルムの親和性によって樹脂フィルムの長さ方向に沿っ
た各発熱体および各給電線を互いに位置を維持したヒー
タ中間体を作製できる。
【0076】これにより、上記方法では、上記各発熱体
およびそれらに給電する各給電線において互いの位置関
係がずれないように考慮する手間を樹脂フィルムの親和
性によって軽減しながら、上記本体内の各発熱体に対す
る給電を、上記親和性によって確実化することができる
ので、ヒータ中間体を本体内に合成樹脂の押出成形によ
って封入した長尺なヒータを、簡便に、かつ、安定に製
造できるという効果を奏する。
およびそれらに給電する各給電線において互いの位置関
係がずれないように考慮する手間を樹脂フィルムの親和
性によって軽減しながら、上記本体内の各発熱体に対す
る給電を、上記親和性によって確実化することができる
ので、ヒータ中間体を本体内に合成樹脂の押出成形によ
って封入した長尺なヒータを、簡便に、かつ、安定に製
造できるという効果を奏する。
【図1】本発明のヒータの一実施例を示す説明図であ
り、図1(a)は平面図であり、図1(b)は、図1
(a)のI−I線矢視断面図である。
り、図1(a)は平面図であり、図1(b)は、図1
(a)のI−I線矢視断面図である。
【図2】上記ヒータの図1(a)のII−II線矢視断面図
である。
である。
【図3】上記ヒータの要部破断斜視図である。
【図4】上記ヒータの製造方法の一工程を示し、上記ヒ
ータの発熱ユニットを作製する工程を示す構成図であ
る。
ータの発熱ユニットを作製する工程を示す構成図であ
る。
【図5】上記ヒータの製造方法の他の一工程を示し、上
記発熱ユニットから押出成形によってヒータ本体を作製
する工程を示す構成図である。
記発熱ユニットから押出成形によってヒータ本体を作製
する工程を示す構成図である。
【図6】従来のヒータを示す要部破断平面図である。
1 ヒータ本体(本体) 2 発熱体 3 金属テープ(給電線) 5 樹脂フィルム 5a 接着剤層(保持層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 哲生 奈良県磯城郡田原本町新町103−5 (72)発明者 石森 史高 奈良県大和郡山市稗田町476県営住宅13− 103
Claims (2)
- 【請求項1】電気絶縁性および可撓性を有する本体が長
尺に設けられ、 正特性サーミスタであるセラミックスからなる複数の発
熱体が本体の長さ方向に沿って上記本体内に封入され、 各発熱体に給電するための複数の給電線が本体内に設け
られ、 可撓性を有する樹脂フィルムが、各給電線および各発熱
体を上記各発熱体の厚さ方向から当接するように本体の
長さ方向に沿って上記本体内に設けられ、 給電線および発熱体に対する親和力により各給電線およ
び各発熱体を樹脂フィルムにて保持するための保持層
が、上記樹脂フィルムの表面に形成されていることを特
徴とするヒータ。 - 【請求項2】正特性サーミスタであるセラミックスから
なる複数の発熱体と、 上記各発熱体を長さ方向に沿って有し、かつ、上記各発
熱体に対し給電するための複数の給電線とを、 表面に上記発熱体および給電線に対する親和性と、耐熱
性および可撓性とを有する樹脂フィルムにより、各給電
線および各発熱体を上記各発熱体の厚さ方向から上記親
和性によって保持して帯状のヒータ中間体を得た後、 電気絶縁性および可撓性を有する合成樹脂からなる長尺
な本体に対し、上記ヒータ中間体を、上記合成樹脂の押
出成形により上記本体の長さ方向に沿って封入すること
を特徴とするヒータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14226895A JPH08335491A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ヒータおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14226895A JPH08335491A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ヒータおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08335491A true JPH08335491A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15311407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14226895A Pending JPH08335491A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | ヒータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08335491A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101876516B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2018-07-09 | (주)이건홀딩스 | 결로방지용 진공유리 창호 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14226895A patent/JPH08335491A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101876516B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2018-07-09 | (주)이건홀딩스 | 결로방지용 진공유리 창호 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040416 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050104 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050426 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |