JPH0331029Y2 - - Google Patents

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JPH0331029Y2
JPH0331029Y2 JP1984197184U JP19718484U JPH0331029Y2 JP H0331029 Y2 JPH0331029 Y2 JP H0331029Y2 JP 1984197184 U JP1984197184 U JP 1984197184U JP 19718484 U JP19718484 U JP 19718484U JP H0331029 Y2 JPH0331029 Y2 JP H0331029Y2
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heater wire
self
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regulating
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【考案の詳細な説明】 〔考案の背景と目的〕 本考案は、屋外施設の例えば送電線用鉄塔の如
き鉄構構造物の美雪面に取付けられる融雪用電気
加熱装置を提供しようとするものである。
従来、屋外の鉄構に対する積雪防止対策とし
て、鉄構を構成する鉄鋼材の上にヒーター線を添
設して、鉄鋼材に降りかかつた雪をヒーター線の
通電発熱により鉄鋼材を加熱して溶かすことが検
討されており、その場合適用するヒーター線に
は、通電発熱後ある温度に達したときにこれを一
定に自己制御できる自己制御形ヒーター線の使用
が検討されていた。
第1図は、従来提案されている自己制御形ヒー
ター線の構造例を示したもので、一対の導体1
1,11の間に、例えばポリエチレン等の樹脂中
にカーボン等の導電性粉体を混入させて混練りし
て半導電性抵抗体とすることぺ得られる正の温度
係数を有する抵抗組成物体12が橋絡配設され、
それらの外側に絶縁被覆13、金属編組14が順
次施されてなるものである。
そのような自己制御形ヒーター線10は、可撓
性が良い反面、第2図に示すように、鉄鋼材18
に添設してこれを所定間隔毎にバンド19で緊縛
固定した場合には、ヒーター線10自身の通電発
熱による長手方向の伸び出しによりバンド19に
よる緊縛固定位置の前後間で湾曲変形して浮き上
がり、そこでのヒーター線10からの鉄鋼材18
への熱伝達が十分に行われなくなつて融雪効果が
著しく減じられてしまうという問題があつた。
また、第1図に示すような自己制御形ヒーター
線10によれば、正の抵抗温度係数を有するもの
の、抵抗組成物体12の温度(この温度はヒータ
ー線からの放熱度合によつて変わる)によつて、
発熱量が異なる特性を有するため、上記のように
ヒーター線の大半が大気中に晒されると放熱が顕
著となつて、抵抗組成物体からの発熱量が大きく
なる反面、鉄鋼材への熱伝達量がその割合に少な
く、もつて上述した融雪効果の低減に拍車をかけ
ていた。
本考案は、以上のような従来技術の問題点に鑑
み、被加熱体となる構造物からの浮き上がりを防
止し併せて無駄な放熱を極力少なくして融雪効果
の向上に寄与する、構造物のための融雪用自己制
御形ヒーター線を提供することに目的がある。
〔考案の概要〕
即ち、本考案の自己制御形ヒーター線は、添付
第3図乃至第5図に示した如く、互いに離間しあ
う対の導体11,11の間に正の抵抗温度係数を
有する抵抗組成物体12が橋絡配置された構造を
有する帯状の自己制御形ヒーター線本体10′と、
この自己制御形ヒーター線本体10′の周囲に長
手方向に連続して包皮させた金属筒体21とを備
え、当該金属筒体21は、構造物側において、自
己制御形ヒーター線本体10′の片側帯面に密着
し且つ被加熱構造物18に面接触する平坦な部分
21bを有するとともに、表側において、横断面
略Vの字状に屈折してこれを長手方向に連続させ
ることにより、中央部分に自己制御形ヒーター線
本体10′の表面側帯面の中央に長手方向連続し
て当接する凸筋21aが設けられ、該凸筋21a
の両側において自己制御形ヒーター線本体の表面
側帯面に対して長手方向に連続する空気断熱層2
2,22が形成されたことを特徴とする。
〔実施例〕
第3図は、本考案にかかる融雪用自己制御形ヒ
ーター線の好ましい構造例について示すもので、
離間しあう対の導体11,11は、各々同じ撚線
導体からなる。一方、抵抗組成物体12は、結晶
性ポリエチレンや弗素樹脂等の樹脂をベースとし
てこれにカーボン等の導電性粉末を適当量混入分
散させて混練したものをコンパウンドとして、こ
れを離間対向する導体11,11を通過させた樹
脂押出機のダイスに供給して押出すことにより、
当該導体11,11を一体に埋設しつつそれら導
体11,11間に橋絡配置されるようにされる。
抵抗組成物体12は、押押出成型により帯状に形
状付けられ、その両側縁に導体11,11が配置
される構造となる。かかる帯状の抵抗組成物体1
2は、通電前の状態(室温下)では、分散混入す
る導電性粉体がつながりがあつて、導体11,1
1間を導通状態にする電流通路となるが、導体1
1,11間に電圧を印加した場合には、抵抗塑性
物体12に電流が流れてそれ自身の電気抵抗に基
づくジユール熱により発熱し、そして体積が膨張
し、発熱温度が上昇するに伴いそれが顕著とな
る。従つて、分散混入する導電性粉体の量と樹脂
中への分散度合を調整すれば、発熱温度がある温
度に達すると体積膨張とともに分散された導電性
粉体の連鎖が断され、その状態では導体11,1
1間が不導通状態となるため、発熱温度がそれ以
上上がらなくなり、その到達温度に自己制御する
ものとなる。
上記のような抵抗組成物体12の上には電気絶
縁体として絶縁被覆13が施される。
以上のようにして構成された自己制御形ヒータ
ー線10′に対しては、薄肉の銅テープの如き金
属テープにより筒状に成形された金属筒体21が
包皮される。しかして、金属筒体21は、帯状の
自己制御形ヒーター線10′の片面(下面)側帯
面では該面に密接となるような平坦な部分21b
を有するとともに、それとは反対の側において、
断面が略Vの字状に形成されていて、中央に内側
に降起し且つ長手方向に連続する凸筋21aが設
けられている。この凸筋21aは、帯状の自己制
御形ヒーター線10′の表面(上面)側帯面の中
央に長手方向に連続して当接されており、それに
より上記片側の平坦な部分21bが自己制御形ヒ
ーター線10′の底面側帯面に密着する状態が維
持され、それとともに凸筋21aの両側で自己制
御形ヒーター線10′における表面側帯面に対し
テ空気断熱層22,22が長手方向に連続した状
態で形成される。
第4図は、以上のようにして構成された自己制
御形ヒーター線20を構造物となる鉄鋼材18に
トレース施工した例であつて、山形鋼よりなり鉄
鋼材18の一片の平面18a部上に自己制御形ヒ
ーター線20を添設し、所定間隔毎に金属バンド
19で緊縛固定したものである。第5図は、第4
図での自己制御形ヒーター線20の鉄鋼材18へ
の施工状況を部分的に拡大して示したものであ
る。同第5図から明らかなように、自己制御形ヒ
ーター線20は、その片面側の金属筒体21にお
ける平坦な部分21bの表面が被加熱鉄鋼材18
の平面部分18aに面接触した状態で添設配置す
るものである。
〔作用効果〕
従つて、自己制御形ヒーター線20における自
己制御形ヒーター線本体10′の導体11,11
間に電圧を印加する状態で通電することによる、
抵抗組成物体12からの発熱は、該抵抗組成物体
12から隙間なく連設したヒーター線自身の絶縁
被覆13、金属筒体21の平坦な部分21bを通
して鉄鋼材18の面部18aに伝えられ、そして
鉄鋼材18を加熱し、該鉄鋼材上に付着する雪を
溶かすものとして利用される。
しかして、自己制御形ヒーター線20は、自己
制御形ヒーター線本体10′の表面側帯面略中央
に金属筒体21の凸筋21aが当接し、而も該凸
筋21aが断面略Vの字状に屈折した部分でその
長手方向に連続したところで形成されているた
め、少々の側圧が加わつても変形しない曲げ剛性
が与えられ、これは曲げ剛性の大きい凸筋21a
により自己制御形ヒーター線10′が押さえ付け
られることとなるため、ヒーター線本体10′が
通電発熱に起因して生ずる伸び出しにより屈曲し
て浮き上がろうとする動作を抑制し、ヒーター線
本体10′の通電発熱による自己の伸び出しは、
それ自身が金属筒体21に対して長手方向に添つ
て起こるようになり、延いては通電発熱後でも当
該ヒーター線10′の片面側帯面を金属筒体21
の平坦な部分21bに常時接触する状態を維持で
きるものとなり、ヒーター線本体10′から被加
熱鉄鋼材18までの良好な熱伝達経路も確保でき
たものである。そして、ヒーター線20には、ヒ
ーター線本体10′の表側(上面)において積極
的な空気断熱層22,22が存在するため、ヒー
ター線本体10′の通電発熱は、外部に逃げるこ
とを少なくしてかかる一連の熱伝達経路を通して
被加熱鉄鋼材18を効率良く伝えられるものとな
る。
以上説明してきた通り、本考案によれば、被加
熱体となる構造物からの浮き上がりを防止し併め
て無駄な放熱を極力少なくして融雪効果の向上に
寄与する、構造物のための融雪用自己制御形ヒー
ター線を提供するという、所期の目的は十二分に
達成され、発熱温度コントロール装置等の付帯設
備を要せず省電力で加熱運転することのできる自
己制御形ヒーター線本体の特長を最大限に生かし
て手の届き難い構造物のための融雪用ヒーター線
として有益なものと提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の自己制御形ヒーター線の横断面
的説明図、第2図は同ヒーター線を構造物に取付
けた状況を示す説明図、第3図は本考案にかかる
融雪用自己制御ヒーター線の一実施例を示す横断
面的説明図、第4図は同ヒーター線の構造物への
取付状況を示す斜視的説明図、第5図は同ヒータ
ー線の構造物への取付状況を拡大して示す斜視的
説明図である。 図中において、10′は自己制御形ヒーター線
本体、11は導体、12は抵抗組成物体、13は
絶縁被覆、18は構造物(鉄鋼材)、20は自己
制御形ヒーター線、21は金属筒体、21aは凸
筋、21bは平坦な部分、22は空気断熱層であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに離間しあう対の導体の間に正の抵抗温度
    係数を有する抵抗組成物体が橋絡配置された構造
    を有する帯状の自己制御形ヒーター線本体と、こ
    の自己制御形ヒーター線本体の周囲に長手方向に
    連続して包皮させた金属筒体とを備え、当該金属
    筒体は、被加熱構造物側において、自己制御形ヒ
    ーター線本体の片側帯面に密着し且つ被加熱構造
    物に面接触する平坦な部分を有するとともに、表
    側において、横断面略Vの字状に屈折してこれを
    長手方向に連続させることにより、中央部分に自
    己制御ヒーター線本体の表面側帯面の中央に長手
    方向連続して当接する凸筋が設けられ、該凸筋の
    両側で自己制御形ヒーター線本体の表面側帯面に
    対して長手方向に連続する空気断熱層を設けたこ
    とを特徴とする屋外構造物のための融雪用自己制
    御形ヒーター線。
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