JPH0632282B2 - 自己温度制御性ヒータ線 - Google Patents

自己温度制御性ヒータ線

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JPH0632282B2
JPH0632282B2 JP16373388A JP16373388A JPH0632282B2 JP H0632282 B2 JPH0632282 B2 JP H0632282B2 JP 16373388 A JP16373388 A JP 16373388A JP 16373388 A JP16373388 A JP 16373388A JP H0632282 B2 JPH0632282 B2 JP H0632282B2
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JP
Japan
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heating element
resistance heating
electrode wires
heater wire
notch
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JP16373388A
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清志 下嶋
健次 山本
行雄 島崎
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、所定の間隔で並列する2本の電極線と、正の
抵抗温度係数を示す組成物を2本の電極線を埋め込みつ
つそれら電極線の間を橋絡するように帯状に押し出して
形成した抵抗発熱体と、その抵抗発熱体の外周に密着し
て施された絶縁被覆とからなる、自己温度制御性ヒータ
線の改良に関する。
〔従来の技術〕
自己温度制御性ヒータは、2本の電極線と、ポリエチレ
ンの如き結晶性高分子材料を母体としてこれにカーボン
ブラック等の導電性粉体を混入させたることによって正
の抵抗温度係数を示す組成物を2本の電極線を埋め込み
つつそれら電極線の間を橋絡するように帯状に押し出し
て形成した抵抗発熱体と、抵抗発熱体の外周に施された
絶縁被覆とからなり、2本の電極線間に電圧をかけるこ
とにより抵抗発熱体を通電し発熱させるものである。
かかる自己温度制御性ヒータは、その特性上から低温で
は抵抗発熱体の抵抗が低く、外気温度が高くなれば抵抗
発熱体の抵抗が増大する。従って、凍結防止用などのよ
うに氷点下付近でこれを用いるためには、通電初期に大
きな電力を消費し、電源等の付帯設備が大型化する傾向
にある。また、抵抗発熱体は、2本の電極線との間で並
列抵抗成分となって橋絡するため、これを長尺化して使
用すると、2本の電極線間の電気抵抗が小さくなって通
電初期時の突入電流及び運転時の消費電流が大きくな
り、大電力設備を必要とする等、実用的な長さに限度が
あった。
ところで、かかる消費電力の低減を目的としてケーブル
化された長尺のヒータ線に対して、長手方向の一部分を
断熱材で覆うことにより、自己温度制御効果を促進させ
るものが既に提案されていた(特開昭59−14329
3号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
提案された前例によれば、電力消費の低減は可能である
が、そのためにヒータ線に必須の素材とは本来関係のな
い断熱材を新たに用意してこれを施工することから、ヒ
ータ線としての構成工数を多くするばかりでなく経済的
観点からも不利であった。のみならず、かかる断熱材に
よる断熱効果を定量的に決定し施工することは極めて困
難であって出力の管理が不正確となり、ために長尺化に
おいての必要電力の算出が困難であり、結果として大き
な電力設備を構築せざるを得なかった。
なおまた、配管等にトレースして施工使用する場合に
は、ヒータ線本体に断熱材を巻き付けることは困難であ
って、断熱施工により外形が大きくなり、施工スペース
に制約を受ける所では利用できないこともあった。
本発明は、前述した従来技術の問題点に鑑みてなされた
ものであって、煩雑な付加部品を必要とせずに長尺化さ
れた場合の消費電力を小さくすることを可能にし施工上
も有利な、自己温度制御性ヒータ線を提供することに目
的がある。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明のかかる目的を達成するために提供する自己温度
制御性ヒータ線は、所定の間隔で並列する2本の電極線
と、正の抵抗温度関数を示す組成物2本の電極線を埋め
込みつつそれら電極線の間を橋絡するように帯状に押し
出して形成した抵抗発熱体と、その抵抗発熱体の外周に
施された絶縁被覆とからなる、自己温度制御性ヒータ線
において、 抵抗発熱体における2本の電極線の間の橋絡部分のみを
取り除いて形成される切欠を抵抗発熱体の長手方向に一
定間隔で形成し、前後の切欠の間で2本の電極線の間を
橋絡するように残存する抵抗発熱体部分を発熱部に設定
し、切欠の長手方向の幅lと発熱部の長手方向の幅l
との比が5≦l/l≦10からなり、 絶縁被覆は、抵抗発熱体の残された電極線埋設部分に被
覆しつつ切欠を両側から覆い隠し、切欠による空間を絶
縁被覆内に保有させたものである。
上記のような特徴を有する本発明の自己温度制御性ヒー
タ線において、切欠の長手方向にの幅lと発熱部の長手
方向の幅lと比l/lを、5以上で10以下にする
のは、次の理由からなる。即ち、当該l/lが5より
下回ると、切欠の前後間に設定される発熱部の総体面積
が増え、電力消費が顕著となり、切欠による効果がそれ
程期待できない。一方、l/lが10を越えると切欠
の間に設定される発熱部の前後間の距離が大きくなり各
発熱部の発熱量も小さくなるので、ヒータ線としての機
能を果たさないからである。
第4図は、その実験結果を示したものであり、外径が7
0cmで高さが100cmの鋼製貯水槽の外周に、条長で1
00mの自己温度制御性ヒータ線を50ターン巻回し、
貯水状態で且つ外気温度が−7℃の条件下における、凍
結防止に必要な通電電力を求めてみたものである。同図
の結果から明らかなように、切欠の長手方向幅lと発熱
部の長手方向幅lとの比は、5≦l/l≦10が最
適範囲であることが見出される。なおまた、上記のよう
な発熱部が切欠による非発熱部の間で設定されるので、
定量的な出力計算を行え、最低限必要な経済的な電力設
備を構築することが可能である。
さらに、切欠による空間を他の部材で埋めることなしに
そのままに残し而もその切欠の両側から絶縁被覆で覆い
隠すので、可撓性が改善される上に複施工面の突起等に
切欠が引っ掛かる恐れもなく、複雑な形状の比加熱物例
えばバルブ付配管等でも容易にトレース施工できる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は、本発明にかかる自己温度制御性
ヒータ線の一実施例を示したものであり、符号中1が正
の抵抗温度係数を示す抵抗発熱体で、2,2が電極線を
示す。
しかして、抵抗発熱体1は、結晶性ポリエチレンにカー
ボンブラック粉を混入して正の抵抗温度係数が得られる
ように調製した組成物を帯状に押し出し加工してなるも
のである。一方の電極線2,2は、銅等の良導電性金属
の撚線からなり、一定の間隔で並列させながらかかる組
成物の押し出しダイス内を通過させることにより、押し
出し成形された抵抗発熱体1の両側縁で埋め込み一体化
されるとともに、抵抗発熱体の両側縁間を橋絡するよう
にしている。
このような抵抗発熱体1の外周には、絶縁被覆3が密着
するように施される。絶縁被覆としては、ウレタン(内
層)と難燃性ポリエチレン(外層)との複合層とするか
或いは難燃性ポリエチレン単独の層によるものが適当で
ある。図面には示していないが、かかる絶縁被覆3の上
に銅線による編組や難燃性ポリエチレンによるシースが
施され、ケーブル化される。
ケーブル化された自己温度制御性ヒータ線の横断面サイ
ズは、幅が約11mm、厚さが約5mmである。
しかして、抵抗発熱体1は、電極線2,2の埋設部分を
保持してそれらの間の橋絡部分のみを取り除いた切欠4
が抵抗発熱体の長手方向に一定の間隔で形成され、前後
の切欠の間で電極線2,2間を橋絡するよに残存する部
分を発熱部5に設定している。切欠4は、抵抗発熱体1
が押し出し成形後で未だ十分に硬化しない前にその所要
の部分(電極線間橋絡部分)を打ち抜き加工することに
より容易に形成することができる。
絶縁被覆3は、上記のように切欠4を発熱部5を有する
抵抗発熱体1の外周に押し出しにより施すことで、発熱
部5に連ねて切欠4による非発熱部にも連続して被覆さ
れている。
本実施例において、100mの条長における切欠4の長
手方向の幅lを500mmとし、発熱部5の長手方向の幅
を5mmとした。これを前述した実験に供したとこ
ろ、消費電力が3.5kWであり、切欠4を設けない場
合のそれと比較して十二分に省電力化できることが確認
された。
また、切欠による空間をたの部材で埋めることなしにそ
のまま残し、その両側より絶縁被覆で覆い隠すようにし
たので、柔軟性に改善される上に被施工面の突起が切欠
に入り込んで引っ掛かるような恐れがなくなり、ひいて
は、複雑な施工面例えばバルブ付配管でも容易にトレー
ス施工できるものとなる。
〔発明の効果〕
以上説明したような本発明の自己温度制御性ヒータ線に
よれば、抵抗発熱体の2本の電極線間を橋絡する部分を
取り除いた切欠によって設定される切欠が、それによら
ない発熱部に対して、長手方向の幅において5倍以上で
10倍以下の有効範囲で十分に大きく形成したので、長
尺化した場合に問題となっていた突入電流の増大や運転
電力消費量の増大がなくなり、省電力通電を可能にで
き、電源設備の小型化が図れる。また、ヒータに本来必
要のない余分な部材を全く用いることなく、抵抗発熱体
の切欠により対応できたので、経済的である。のみなら
ず、切欠による空間を他の部材で埋めることなしにその
まま残し而も切欠の両側から絶縁被覆で覆い隠し、切欠
による空間を保有させたので、可撓性が十分に改善され
而も被施工面の突起等が切欠に入り込んで引っ掛かるよ
うな恐れをなくし、ひいては、複雑な施工面例えばバル
ブ付配管でも容易にトレース施工できるものとなる。等
の効果を得ることができ、実用上の効果は蓋し大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる自己温度制御性ヒータ線の一実
施例を示す平面的説明図、第2図は同第1図のx−x線
に沿った横断面説明図、第3図は同第1図のy−y線に
沿った横断面説明図、第4図は当該ヒータ線における切
欠の長手方向の幅の増減と消費電力との関係を示す特性
線図である。 符号において、1は抵抗発熱体、2は電極線、3は絶縁
被覆、4は切欠、5は発熱部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−135085(JP,A) 特開 昭61−39390(JP,A) 特開 昭58−209885(JP,A) 特開 昭61−264694(JP,A) 実開 昭54−17144(JP,U) 実公 昭31−12773(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔で並列する2本の電極線と、正
    の抵抗温度係数を示す組成物を2本の電極線を埋め込み
    つつそれら電極線の間を橋絡するように帯状に押し出し
    て形成した抵抗発熱体と、その抵抗発熱体の外周に施さ
    れた絶縁被覆とからなる、自己温度制御性ヒータ線にお
    いて、 抵抗発熱体における2本の電極線の間の橋絡部分のみを
    取り除いて形成される切欠を抵抗発熱体の長手方向に一
    定間隔で形成し、前後の切欠の間で2本の電極線の間を
    橋絡するように残存する抵抗発熱体部分を発熱部に設定
    し、切欠の長手方向の幅lと発熱部の長手方向の幅l
    との比が5≦l/l≦10からなり、 絶縁被覆は、抵抗発熱体の残された電極線埋設部分に被
    覆しつつ切欠を両側から覆い隠し、切欠による空間を絶
    縁被覆内に保有させたことを特徴とする自己温度制御性
    ヒータ線。
JP16373388A 1988-06-30 1988-06-30 自己温度制御性ヒータ線 Expired - Lifetime JPH0632282B2 (ja)

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JPH0212789A JPH0212789A (ja) 1990-01-17
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JP3720365B2 (ja) * 1994-09-14 2005-11-24 積水化成品工業株式会社 ヒータおよびその製造方法

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