JPH0962611A - データ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御装置

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JPH0962611A
JPH0962611A JP22230395A JP22230395A JPH0962611A JP H0962611 A JPH0962611 A JP H0962611A JP 22230395 A JP22230395 A JP 22230395A JP 22230395 A JP22230395 A JP 22230395A JP H0962611 A JPH0962611 A JP H0962611A
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Hiroko Sasaki
裕子 佐々木
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DMA転送のデータ転送処理装置の回路規模を
削減するとともに、対応するCPUの処理速度の向上を
図る。 【解決手段】本発明のデータ転送制御装置は、バス10
1に対応して、DMA実行制御部2と、デクリメンタ3
と、TC4および5と、アドレス修飾部6と、MASR
7および8と、データ・ラッチ9と、アドレス更新部1
0とを備えて構成される。従来のデータ転送制御装置と
の相違点は、アドレス更新部とMARDとの一つの組合
わせ回路が削除されて、新たにアドレス修飾部6が設け
られていることである。即ち、DMA転送先アドレスを
DMA転送元アドレスから生成することにより、次のD
MA転送先アドレス情報を格納するレジスタが削除され
て回路規模が縮小化されるとともに、当該レジスタに対
応するCPUの処理負担が軽減されて、その処理速度ご
向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ転送制御装置
に関し、特にメモリ相互間のデータ転送をダイレクト・
メモリ・アクセス方式により行うデータ転送制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マイクロコンピュータを利用す
る情報処理システムにおいては、中央処理装置(以下、
CPUと云う)により処理、加工されたデータを対応す
るメモリに格納しておき、当該格納されたデ−タを他の
メモリに対して大量に転送する操作が数多く行われてい
る。例えば、表示制御処理システムにおいては、CPU
において処理、加工された表示データをメモリに書込ん
でおき、当該表示制御処理システムに含まれる表示制御
装置からの転送要求が生じる度ごとに、当該メモリから
1画面分づつの表示データを所定の表示メモリに転送す
るという操作が行われている。なお、その際に、倒えば
前記表示制御装置などの周辺装置からCPUに対する割
込み処理が発生して、割込みルーチンで上述のデータ転
送が行われるような場合には、CPUにおける割込み処
理によるオーバーヘッドが増大し、表示制御処理システ
ムのデータ転送効率が低下する状態となるために、これ
に対応する方策として、DMAデータ転送に専用される
データ転送制御装置(ダイレクト・メモリ・アクセス・
コントローラ:以下、DMACと云う)が利用されてい
る。なお、以下においては、このDMACによるデータ
転送をDMA転送と呼ぶこととする。
【0003】このように、DMA転送を行う場合には、
まず、データ転送を行うべきメモリ・アドレス、DMA
転送回数等の各種制御情報が、予めCPUの命令実行に
よりDMAC内に設定される。次いで、周辺装置(例え
ば、表示制御装置または印字制御装置など)からのDM
A転送要求がDMACにおいて検知されると、DMAC
からはCPUに対してバス使用権の空け渡しが要求され
る。この要求がCPUにおいて検知されると、アドレス
・バスおよびデータ・バスを含むバスの使用権がDMA
C側に引渡され、DMACにおいては、空いているバス
を利用してアドレス情報およびリード/ライト制御信号
等を発生することにより、メモリに格納されているデー
タを他のメモリ領域に転送する処理が行われる。このよ
うなDMA転送操作を繰返して行うことにより、転送回
数分(例えば、1画面の表示データ数分)のデータ転送
が完了すると、DMACからは、CPUに対してDMA
転送終了の通知が伝達される。これを受けて、CPUに
おいてはDMA転送終了が検出され、割込み処理および
割込み処理プログラム・ルーチンが実行される。この割
込み処理プログラム・ルーチンの中において、CPUに
おいては、次のDMA転送の実行に備えてDMACの各
種制御情報が再設定され、再度DMA転送が開始され
る。
【0004】上述の従来のDMACの実施形態につい
て、情報処理システム内においてメモリ側のデータ転送
に適用される場合を例として説明する。なお、当該情報
処理システムの構成は、後述する本発明の実施形態にお
いて適用される情報処理システムと同様の構成となって
おり、図2に示されるように、バス101に対応して、
DMAC1、周辺装置13およびCPU14を含むマイ
クロコンピュータ11と、DMA転送元領域A15、D
MA転送先領域A16、DMA転送元領域B17および
DMA転送先領域B18を含むメモリ12とを備えて構
成される。図2において、マイクロコンピュータ11に
含まれるCPU146においては、内部にプログラム・
カウンタ(以下、PCと云う)と、プログラム・ステー
タス・ワード(以下、PSWと云う)と、各種レジスタ
等を有しており、各種命令の実行制御と、DMAC1と
のアドレス・バス、データ・バス、リード信号およびラ
イト信号等からなるバス101の使用権に対する制御を
含む、情報処理システム全体に関する動作制御が行われ
る。
【0005】マイクロコンピュータ11においては、デ
ータの生成および加工処理が行われて、そのデータ出力
はメモリ12に含まれるDMA転送元領域A15または
DMA転送元領域B17に書込まれる。そして、周辺装
置13からのDMA転送要求が発生した場合には、DM
AC1により、対応するDMA転送先領域A16または
DMA転送先領域B18に対するデータ転送を行うとい
う、前記情報処理システム全体としての制御作用が実行
される。この場合に、メモリ12には、CPU14のプ
ログラム領域およびデータ領域と、DMA転送元領域に
含まれるDMA転送元領域A15およびDMA転送元領
域B17と、DMA転送先領域に含まれるDMA転送先
領域A16およびDMA転送先領域B18が存在してお
り、CPU14またはDMAC1の何れかによる制御作
用により、バス101を介して情報処理システムにおけ
る各種データが入力されて格納される。マイクロコンピ
ュータ11のCPU14には、内部にPC、PSWおよ
び各種制御レジスタ等が含まれており、各種命令の実行
制御と、DMAC1との間におけるアドレス・バス、デ
ータ・バス、リード信号およびライト信号等を含むバス
101の使用権に対する制御と含む動作制御が行われ
る。
【0006】図6は、従来のDMAC1の実施形態の構
成を示すブロック図である。図6に示されるように、D
MAC1は、バス101に対応して、DMA転送元アド
レス情報を格納するメモリ・アドレス・ソース・レジス
タ(以下、MASRと云う)7と、次のDMA転送元領
域の先頭アドレス情報を格納するMASR8と、MAS
R7の格納内容を更新するアドレス更新部6と、DMA
転送先アドレス情報を格納するメモリ・ディスティネー
ション・アドレス・レジスタ(以下、MDARと云う)
31と、次のDMA転送先領域の先頭アドレス情報を格
納するMDAR32と、MDAR31の格納内容を更新
するアドレス更新部10と、転送データ数を格納するタ
ーミナル・カウンタ(以下、TCと云う)4と、次のD
MA転送領域に対する転送データ数を格納するTC5
と、TC4の格納内容をデクリメントするデクリメンタ
3と、DMA転送データを一時的に格納しておくデータ
・ラッチ9と、CPU14との間のバス101の使用権
に対する制御、DMA転送動作時における転送タイミン
グ制御、および内部各レジスタの更新制御等を含むDM
A転送全体の制御を行うDMA実行制御部2とを備えて
構成される。DMAC1においては、周辺装置13から
のDMA転送要求信号102の入力を受けて、CPU1
4との間のバス使用権明け渡し要求信号103、および
バス使用権許可信号104の授受を介して、CPU14
からバス使用権を確保し、メモリ12に含まれるDMA
転送元領域A15またはDMA転送元領域B17から、
対応するDMA転送先領域A16およびDMA転送先領
域B18に対するDMA転送が実行される。また、メモ
リ12の格納領域には、CPU14におけるプログラム
領域、データ領域、DMA転送元領域A15、DMA転
送元領域B17、DMA転送先領域A16およびDMA
転送先領域B18等が包含されており、CPU14とD
MAC1の何れか一方の制御作用により、アドレス・バ
ス、データ・バス、リード信号およびライト信号等を含
むバス101を介して、情報処理システムの各種データ
が当該メモリ12に格納される。
【0007】ここにおいて、従来の実施形態が適用され
る情報処理ステムにおけるCPU14により行われる処
理内容について説明する。CPU14においては、DM
A転送に先立って、図2に示されるDMA転送元領域A
の内部に含まれる最終データまで、予め転送データが書
込まれている。その後、図7(a)のフローチャートに
示されるDMA転送のための初期設定が行われる。即
ち、MASR7にDMA転送元開始アドレス(DMA転
送元領域A15の先頭アドレス)が設定され(ステップ
71)、MDAR31には、DMA転送先開始アドレス
(DMA転送先領域A16の先頭アドレス)が設定され
る(ステップ72)。また、MASR8には、次のDM
A転送元となる領域(DMA転送元領域B17)の先頭
アドレスが設定され(ステップ73)、MDAR32に
は、次のDMA転送先となる領域(DMA転送先領域B
18)の先頭アドレスが設定される(ステップ74)。
そしてTC4対しては、DMA転送データ数が設定され
(ステップ75)、TC5には、次のDMA転送を行う
領域の転送データ数が設定され(ステップ76)、DM
A転送許可状態にし(ステップ77)、CPU14によ
る処理は終了する。
【0008】このようにして、DMA転送が許可状態に
なると、DMAC1により、DMA転送元領域A15に
書込まれたデータは、DMA転送先領域A16に対して
転送される。なお、上記のDMA転送の実行時以外の間
においては、CPU14によりDMA転送元領域B17
に対してDMA転送データが書込まれる。DMA転送元
領域A15における最終データまでDMA転送が完了す
ると、DMAC1により、活性化されたDMA割込み要
求信号105がCPU14に出力され、CPU14に対
してDMA転送の完了が伝達されるとともに、引続き、
DMA転送元領域B17のデータをDMA転送先領域B
18に転送するDMA転送が開始される。CPU14に
おいては、DMA割込み要求の発生が検知されると、P
CおよびPCWがスタックに退避され、図7(b)に示
されるように、割込み処理プログラム・ルーチンが起動
される。このプログラム・ルーチンの中において、次の
DMA転送に備えるために、CPU14により、MAS
R8には、次のDMA転送元となる領域(DMA転送元
領域A15)の先頭アドレスが設定され(ステップ8
1)、MDAR32には、次のDMA転送先となる領域
(DMA転送先領域A16)の先頭アドレスが設定され
る(ステップ82)。次いで、TC5に対してDMA転
送領域Aのデータ数が設定される(ステップ83)。そ
して、その後に、CPU14においては、PCおよびP
CWがスタックから復帰される。また、DMA転送元領
域A15のデータに対するDMA転送の実行時以外の間
においては、CPU14により、DMA転送元領域A1
5に対するデータ書込み処理が行われる。
【0009】上記と同様に、DMA転送元領域A15の
最終データまでのDMA転送が完了すると、DMAC1
により、活性化されたDMA割込み要求信号105がC
PU14に出力され、CPU14に対してDMA転送の
完了が伝達されるとともに、引続き、DMA転送元領域
A15のデータをDMA転送先領域A16に転送するD
MA転送が開始される。このように、DMA転送元領域
A15とDMA転送元領域B17は、交互にDMA転送
元の対象、またはCPU14によるデータ書込みの対象
となる。
【0010】次に、この従来の実施形態における、DM
A転送元領域のデータをDMA転送先領域に転送する場
合の動作について説明する。図2の情報処理システムに
おいて、周辺装置13において、DMAC1のTC4に
設定されている回数分のデータをDMA転送する必要が
生じると、周辺装置13により、DMA転送要求信号1
02が活性化されてDMAC1に供給される。DMAC
1においては、このDMA転送要求信号102の入力を
受けて、バス使用権明け渡し要求信号103が活性化さ
れて出力されてCPU14に入力され、CPU14に対
するバス101の使用権が要求される。CPU14にお
いては、データ生成処理、および生成されたデータをD
MA転送元領域A15またはDMA転送元領域B17に
格納する処理を含む所定のプログラム処理が実行されて
いるが、同時に、DMAC1から出力されるバス使用権
明け渡し要求信号103の状態が常時モニタされてい
る。従って、上記のバス使用権明け渡し要求信号103
が活性化されてDMAC1から入力されると、CPU1
4においては、PC、PCWおよび各種レジスタ類の内
容が、プログラム実行時の値のままに保持されている状
態となり、バス使用権許可信号104が活性化されて出
力されて、DMAC1に対してバス使用権が与えられた
ことが伝達される。DMAC1においては、バス使用権
が与えられたことにより、信号線108を介して、MA
SR7に格納されているDMA転送元アドレスがバス1
01上に出力され、同時にメモリ・リード信号が活性化
されて、転送データがメモリ12からデータ・ラッチ9
に取込まれる。続いて、DMAC1により、信号線10
7を介して、MDAR31に格納されているDMA転送
先アドレスがバス101上に出力され、データ・ラッチ
9に取込まれた転送データがバス101上に出力される
と同時に、メモリ・ライト信号が活性化されて、当該転
送データがメモリ12に書込まれる。
【0011】このように、1回のDMA転送が実行され
る度ごとに、MARS7およびMDAR31の内容が、
それぞれ対応するアドレス更新部6およびアドレス更新
部10により更新される。また、転送データ数が格納さ
れているTC4の内容が、デクリメンタ3により“1”
デクリメントされる。ここで、1回のDMA転送実行後
において、周辺装置13からのDMA転送要求信号10
2が、引続き活性化状態にあることがDMAC1におい
て検知された場合には、上記のDMA転送が繰返して実
行される。また、DMA転送要求信号102が活性化さ
れていない場合には、DMAC1においては、バス使用
権明け渡し要求信号103をインアクティブにして、C
PU14に対してバス101の使用権の放棄を伝達す
る。CPU14においては、バス使用権が取戻される
と、PC、PCWおよび各種レジスタ類に、全てプログ
ラム処理中断前の値が保持されているために、即時に、
中断されたプログラム処理の実行が再開される。
【0012】上記のDMA転送を繰返して実行し、指定
回数分のデータ転送が終了すると、DMAC1において
は、TC4に格納されているデータ転送回数の値がデク
リメントされて0となり、デクリメンタ3より出力され
るTCゼロ検出信号106により、MARS8の内容が
MARS7にロードされ、またMDAR32の内容がM
DAR31にロードされる。これにより、次のDMA転
送が発生した時に、次のDMA転送元領域に格納されて
いるデータを、次のDMA転送先領域に転送するDMA
転送が実行される。また同時に、DMA割込み要求信号
105を活性化することにより、CPU14に対してD
MA転送の完了が伝達される。このように、上記の処理
を繰返して実行することにより、DMA転送元領域A1
5からDMA転送先領域A16に対するDMA転送と、
DMA転送元領域B17からDMA転送先領域B18に
対するDMA転送が、交互に繰返して実行されるという
動作状態でDMA転送が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、メモリの低価格
化、メモリ容量の増大化に伴ない、各種の情報処理シス
テムにおいては大規模のデータを扱うことが可能とな
り、当該情報処理システムを構成するDMA転送を対象
とするデータ転送制御装置においても、大規模のデータ
の転送制御が求められている。しかしながら、上述した
従来のデータ転送制御装置においては、このような大規
模のデータの転送制御を行うためには、DMACに含ま
れる各レジスタ、MASR、MDARおよびTC等にお
けるビット構成を増大化する必要があり、このために、
DMACの回路規模が著しく肥大化し、半導体チップ全
体としての所要面積が増大するという欠点がある。
【0014】また、上記の各レジスタ、MASR、MD
ARおよびTC等における初期設定処理、および割込み
処理プログラムによる再設定処理等はCPUにより実行
されているが、これらの処理は、ビット構成の増大に伴
ない、1つのレジスタに対する設定を1命令により処理
することが不可能となり、2命令乃至3命令により処理
することが必要となる。このために、プログラム容量が
増大するという欠点があり、更に、必然的にプログラム
処理時間が増加し、DMA転送時における設定処理にか
かわる処理時間が増大するために、CPU本来の処理速
度が低下するという欠点がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明のデータ転送
制御装置は、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)
方式により、メモリ間におけるDMAデータ転送を制御
するデータ転送制御装置において、所定のDMA転送領
域に対するDMAデータ転送回数の値を格納する転送回
数記憶手段と、DMAデータ転送を実行する度ごとに、
前記転送回数記憶手段に格納されている前記実行回数の
値を更新する転送回数更新手段と、所定のDMA転送元
領域のアドレスをアドレス情報として格納するアドレス
記憶手段と、DMAデータ転送を実行する度ごとに、前
記アドレス記憶手段に格納されているアドレス情報の値
を更新するアドレス更新手段と、前記アドレス記憶手段
に格納されている前記アドレス情報をビット修飾して出
力するアドレス修飾手段と、DMAデータ転送の実行時
に、前記アドレス記憶手段に格納されているアドレス情
報と、前記アドレス修飾手段によりビット修飾されて出
力されるアドレス情報とを入力して、時系列的に交互に
切替えて出力するアドレス情報切替手段と、を少なくと
も備えて構成される。
【0016】なお、第1の発明において、前記アドレス
修飾手段は、所定ビット数の修飾用ビットを格納するア
ドレス修飾レジスタと、前記アドレス記憶手段に格納さ
れているDMA転送元領域のアドレスの各ビットの値
と、これらの各ビットに対応して前記アドレス修飾レジ
スタより出力される修飾ビットの値とを入力して、それ
ぞれ論理和をとって出力する複数のORゲートと、を少
なくとも備えて構成してもよく、或はまた、前記アドレ
ス修飾手段としては、所定ビット数の修飾用ビットを格
納する第1および第2のアドレス修飾レジスタと、前記
第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値を反転して
出力する複数のインバータと、前記複数のインバータの
反転出力値と、前記第2のアドレス修飾レジスタの対応
するビットの値との論理積をとって出力する複数の第1
のANDゲート群と、前記第1のアドレス修飾レジスタ
の各ビットの値と、前記第2のアドレス修飾レジスタの
対応するビットの値との論理積をとって出力する複数の
第2のANDゲート群と、前記アドレス記憶手段に格納
されているDMA転送元領域のアドレスの各ビットの値
と、これらの各ビットに対応して前記複数の第1および
第2のANDゲート群の出力値とを入力して、それぞれ
論理和をとって出力する複数のORゲートと、を少なく
とも備えて構成してもよい。
【0017】また、第2の発明のデータ転送制御装置
は、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)方式によ
り、メモリ間におけるDMAデータ転送を制御するデー
タ転送制御装置において、所定のDMA転送領域に対す
るDMAデータ転送回数の値を格納する第1の転送回数
記憶手段と、DMAデータ転送を実行する度ごとに、前
記第1の転送回数記憶手段に格納されている前記実行回
数の値を更新する転送回数更新手段と、前記DMA転送
領域の次のDMA転送領域に対するDMA転送回数の値
を格納する第2の転送回数記憶手段と、所定のDMA転
送元領域のアドレスをアドレス情報として格納する第1
のアドレス記憶手段と、DMAデータ転送を実行する度
ごとに、前記第1のアドレス記憶手段に格納されている
アドレス情報の値を更新するアドレス更新手段と、前記
DMA転送元領域の次のDMA転送元領域のアドレスを
アドレス情報として格納する第2のアドレス記憶手段
と、前記第1のアドレス記憶手段に格納されている前記
アドレス情報をビット修飾して出力するアドレス修飾手
段と、DMAデータ転送の実行時に、前記第1のアドレ
ス記憶手段に格納されているアドレス情報と、前記アド
レス修飾手段によりビット修飾されて出力されるアドレ
ス情報とを入力して、時系列的に交互に切替えて出力す
るアドレス情報切替手段と、を少なくとも備えて構成さ
れる。
【0018】なお、第2の発明において、前記アドレス
修飾手段は、所定ビット数の修飾用ビットを格納するア
ドレス修飾レジスタと、前記第1のアドレス記憶手段に
格納されているDMA転送元領域のアドレスの各ビット
の値と、これらの各ビットに対応して前記アドレス修飾
レジスタより出力される修飾ビットの値とを入力して、
それぞれ論理和をとって出力する複数のORゲートと、
を少なくとも備えて構成してもよく、或はまた、前記ア
ドレス修飾手段としては、所定ビット数の修飾用ビット
を格納する第1および第2のアドレス修飾レジスタと、
前記第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値を反転
して出力する複数のインバータと、前記複数のインバー
タの反転出力値と、前記第2のアドレス修飾レジスタの
対応するビットの値との論理積をとって出力する複数の
第1のANDゲート群と、前記第1のアドレス修飾レジ
スタの各ビットの値と、前記第2のアドレス修飾レジス
タの対応するビットの値との論理積をとって出力する複
数の第2のANDゲート群と、前記第1のアドレス記憶
手段に格納されているDMA転送元領域のアドレスの各
ビットの値と、これらの各ビットに対応して前記複数の
第1および第2のANDゲート群の出力値とを入力し
て、それぞれ論理和をとって出力する複数のORゲート
と、を少なくとも備えて構成してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施形態の構成を示
すブロック図である。この第1の実施形態は、マイクロ
コンピュータを用いて形成される情報処理システムにお
いて、データ転送に適用される場合のデータ転送制御装
置(DMAC)例であり、図1に示されるように、当該
第1の実施形態は、バス101に対応して、DMA実行
制御部2と、デクリメンタ3と、ターミナル・カウンタ
(以下、TCと云う)4および5と、アドレス修飾部6
と、メモリアドレス・ソース・レジスタ(以下、MAS
Rと云う)7および8と、データ・ラッチ9と、アドレ
ス更新部10とを備えて構成される。図6との対比によ
り明らかなように、本実施形態の従来の実施形態との相
違点は、図6におけるアドレス更新部とMARDとの一
つの組合わせ回路が削除されて、新たにアドレス修飾部
が設けられていることである。また、図2は、従来の実
施形態の場合と同様に、本実施形態が適用される前記情
報処理システムの構成を示すブロック図であり、バス1
01に対応して、DMAC1、周辺装置13およびCP
U14を含むマイクロコンピュータ11と、DMA転送
元領域A15、DMA転送先領域A16、DMA転送元
領域B17およびDMA転送先領域B18を含むメモリ
12とを備えて構成される。
【0021】まず、本実施形態の動作説明に関連して、
図2を参照して本実施形態が適用される情報処理システ
ムについて説明する。図2において、マイクロコンピュ
ータ11においては、データの生成および加工処理が行
われて、そのデータ出力はメモリ12に含まれるDMA
転送元領域A15またはDMA転送元領域B17に書込
まれる。そして、周辺装置13からのDMA転送要求が
発生した場合には、DMAC1により、対応するDMA
転送先領域A16またはDMA転送先領域B18に対す
るデータ転送を行うという、前記情報処理システム全体
としての制御作用が実行される。この場合に、メモリ1
2には、CPU14のプログラム領域およびデータ領域
と、DMA転送元領域に含まれるDMA転送元領域A1
5およびDMA転送元領域B17と、DMA転送先領域
に含まれるDMA転送先領域A16およびDMA転送先
領域B18が存在しており、CPU14またはDMAC
1の何れかによる制御作用により、バス101を介して
情報処理システムにおける各種データが入力されて格納
される。マイクロコンピュータ11のCPU14には、
内部にPC、PSWおよび各種制御レジスタ等が含まれ
ており、各種命令の実行制御と、DMAC1との間にお
けるアドレス・バス、データ・バス、リード信号および
ライト信号等を含むバス101の使用権に対する制御と
含む動作制御が行われる。
【0022】マイクロコンピュータ11に含まれるDM
AC1の構成は、上記に要約したとうりであり、DMA
転送元アドレス情報を格納するメモリ・ソース・アドレ
スレジスタ(以下、MASR)7と、次のDMA転送元
領域の先頭アドレス情報を格納するMASR8と、MA
SR7の格納内容を更新するアドレス更新部10と、M
ASR7に格納されているアドレス情報を修飾するアド
レス修飾部6と、DMA転送元領域A15またはDMA
転送元領域B17内において、未だDMA転送が実行さ
れていないデータ数が格納されるターミナル・カウンタ
(以下、TCと云う)4と、TC4の格納内容をデクリ
メントするデクリメンタ3と、次のDMA転送領域のデ
ータ数を格納するTC5と、DMA転送データを一時的
に格納しておくデータ・ラッチ9と、CPU14との間
のバス101の使用権に対する制御、DMA転送動作時
における転送タイミング制御、および内部各レジスタの
更新制御等を含むDMAC全体の制御を行うDMA実行
制御部2とを備えて構成される。
【0023】また、本発明の特徴とする構成要件である
アドレス修飾部6の構成概念図が図3に示される。図3
においては、当該アドレス修飾部6の本発明に動作機能
に直接関連する部分のみが抽出されて概念的に示されて
おり、その構成要素の全てが示されてはいない。例え
ば、図3には、アドレス修飾部6内には、3ビットから
なるアドレス修飾レジスタ(以下、AMDと云う)19
と、ORゲート20、21および22が設けられてお
り、1例として、24ビットからなるMASR7のDM
A転送元アドレス109をアドレス修飾部6により修飾
して、24ビットのDMA転送先アドレス110を生成
する場合が概念的に示されている。以下に、図3を参照
して、24ビットのDMA転送元アドレス109を修飾
して、24ビットのDMA転送先アドレス110を生成
する場合のアドレス修飾部6の動作について説明する。
【0024】図3に示されるように、AMD19には
“001”が設定されているものとする。AMD19に
おけるビット2の値“0”と、MASR7のDMA転送
元アドレス109のビット20の値“0”は、ORゲー
ト20に入力され、ORゲート20の論理和出力値
“0”は、DMA転送先アドレス110のビット20の
値として出力される。同様にして、AMD19における
ビット1の値“0”と、MASR7のDMA転送元アド
レス109のビット16の値“1”は、ORゲート21
に入力され、ORゲート21の論理和出力値“1”は、
DMA転送先アドレス110のビット16の値として出
力されるとともに、AMD19におけるビット0の値
“1”と、MASR7のDMA転送元アドレス109の
ビット8の値“0”は、ORゲート22に入力され、O
Rゲート22の論理和出力値“1”は、DMA転送先ア
ドレス110のビット8の値として出力される。
【0025】このように、AMD19に“0”が設定さ
れている場合には、MASR7のDMA転送元アドレス
109の対応ビットが、そのままDMA転送先アドレス
110における対応ビットの値となり、また、AMD1
9に“1”が設定されている場合には、MASR7のD
MA転送元アドレス109の対応ビットがセットされ
て、DMA転送先アドレス110における対応ビットの
値となる。また、ビット20、ビット16およびビット
8以外のビットについては、MASR7のDMA転送元
アドレス109に設定されている値が、そのままDMA
転送先アドレス110における対応ビットの値となる。
上述のように、AMD19に“1”を設定し、DMA転
送元アドレス109の対応ビットに“0”を設定してお
けば、DMA転送先アドレス110は、アドレス修飾部
6により自動的に生成される。
【0026】次に、DMA転送元領域A15またはDM
A転送元領域B17から、対応するDMA転送先領域A
16またはDMA転送先領域A18に対してデータを転
送する際のCPU14側のソフトウェア処理について、
図5(a)のDMA開始処理のフローチャートと、図5
(b)のDMA終了割込み処理のフローチャートを参照
して説明する。なお、図5(a)および(b)において
は、アドレス修飾レジスタ19はAMDと略記されてい
る。CPU14には、DMA転送に先だって、DMA転
送元領域A内の最終データまでの転送データを書込んで
おく。図5(a)において、DMA開始処理において
は、まずDMA転送のための初期設定が行われる。即
ち、MASR7に、DMA転送元となる領域(DMA転
送元領域A15)の先頭アドレスが設定され(ステップ
51)、MASR8には、次のDMA転送元となる領域
(DMA転送元領域B17)の先頭アドレスが設定され
る(ステップ52)。アドレス修飾レジスタ19には、
アドレス修飾するビットを“1”にした値が設定され
(ステップ53)、TC4には、DMA転送データ数が
設定されて(ステップ54)、TC5には、次のDMA
転送を行う領域の転送データ数が設定される(ステップ
55)。次いで、CPU14により、DMAC1をDM
A転送許可状態にして(ステップ56)、DMA開始処
理が終了する。
【0027】CPU14がDMA転送許可状態になる
と、DMAC1により、DMA転送元領域A15に書込
まれているデータはDMA転送先領域A16に転送され
る。またCPU14により、上記のDMA転送の実行時
以外の間において、DMA転送元領域B17に対してD
MA転送データが書込まれる。そして、DMA転送元領
域A16の最終データまでのDMA転送が終了すると、
DMAC1において、DMA割込み要求信号105を活
性化することにより、CPU14に対してDMA転送完
了が伝達されるとともに、引続きDMA転送元領域B1
7のデータを、DMA転送先領域B16に転送するDM
A転送が開始される。CPU14においては、DMA割
込み要求の発生が検知されるとPCおよびPCWをスタ
ック内に退避させて、図5(b)に示されるDMA終了
割込み処理プログラム・ルーチンが起動される。
【0028】図5(b)において、上記のプログラム・
ルーチンの中で、CPU14においては、次のDMA転
送に備えるために、MASR8にDMA転送元領域A1
5の先頭アドレスが設定され(ステップ61)、アドレ
ス修飾レジスタ19にアドレスを修飾するビットを
“1”にした値が設定される(ステップ62)。次い
で、TC5に次のDMA転送領域に対する転送データ数
を設定する処理が行われ(ステップ63)、CPU14
においては、PCおよびPCWが前記スタックから復帰
される。また、DMA転送元領域B17のデータに対す
るDMA転送の実行時以外の間においては、CPU14
によりDMA転送元領域A15にデータを書込む処理が
行われる。上記の場合と同様に、DMA転送元領域B1
7の最終データまでのDMA転送が完了すると、DMA
C1より、CPU14に対するDMA割込み要求信号1
03が出力され、引き続きDMA転送領域A15のデー
タを転送するDMA転送が開始される。このようにし
て、DMA転送元領域A15とDMA転送元領域B17
は、交互にDMA転送元対象またはCPU14による書
込みの対象となる。
【0029】次に、DMAC1による、DMA転送元領
域A15またはDMA転送元領域B17から、対応する
DMA転送先領域A16またはDMA転送先領域B18
に対するDMA転送の動作について、具体的に説明す
る。図2に示される周辺装置13において、TC4に設
定されている回数分のデータをDMAに転送する必要が
生じると、周辺装置13よりDMAC1内のDMA実行
制御部2に対してDMA転送要求信号102が入力さ
れ、このDMA転送要求信号102の入力を受けて、D
MA実行制御部2においては、バス使用権明け渡し要求
信号103およびバス使用権許可信号104を介して、
CPU14からバス101の使用権が与えられる。バス
使用権を与えられたDMAC1により、信号線106を
介してりMASR7に格納されているDMA転送元アド
レス情報がバス101上に出力さるるとともに、同時に
メモリ・リード信号が活性化されて、当該転送データは
メモリからデータ・ラッチ9に取込まれる。続いて、D
MAC1により、アドレス修飾部6においてMASR7
から生成されたDMA転送アドレス情報が、信号線10
8を介してバス101上に出力され、データ・ラッチ9
に取込まれた転送データがバス101上に出力されると
ともに、同時にメモリ・ライト信号により前記転送デー
タはメモリ12内に書込まれる。このように、1回のD
MA転送が実行される度ごとに、MASR7の内容がア
ドレス更新部10に読出され、次のDMA転送元アドレ
スに更新された後に書戻される。また、転送データ数が
格納されているTC4の内容は、デクリメンタ3により
“1”デクリメントされる。なお、周辺装置13から連
続してDMA転送要求信号102が出力されていない場
合には、DMAC1よりCPU14に出力されるバス使
用権明け渡し要求信号103がイン・アクティブとな
り、これにより、CPU14に対してバス101の使用
権の放棄を伝達され、DMA転送動作が終了する。
【0030】上記のDMA転送を繰返して実行すること
により、所定の転送回数分のDMAデータ転造が終了す
ると、TC4の内容はデクリメントされて0となる。ま
たDMAC1においては、TC4より信号線106を介
して出力されるTCゼロ検出信号により、MASR8の
内容がMASR7にロードされるとともに、同時にTC
5の内容がTC4にロードされる。これにより、次のD
MA転送要求が発生した場合においては、DMA転送元
領域B17に格納されているデータが、DMA転送先領
域B18に転送するというDMA転送が実行される。そ
して、同時に、DMAC1からCPU14に入力される
DMA割込み要求信号105が活性化されて、CPU1
4に対してDMA転送完了が伝達される。
【0031】上記の処理を繰返して実行することによ
り、DMA転送元領域A15からDMA転送先領域A1
6に対するDMA転送と、DMA転送元領域B17から
DMA転送先領域B18に対するDMA転送とを交互に
繰返して実行するDMA転送が行われる。なお、上述し
たアドレス修飾部6においては、MASR7に設定され
たビットの値と、アドレス修飾部6に含まれるアドレス
修飾レジスタ19に設定された値との論理和をとること
により、DMA転送先アドレスが生成されているが、上
記のMASR7に設定されたビットの値と、アドレス修
飾部6に含まれるアドレス修飾レジスタ19に設定され
た値との論理積または排他的論理和をとることによって
DMA転送先アドレスが生成しても、同様のDMA転送
が行われることは云うまてもない。
【0032】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。本実施形態は、第1の実施形態の場合と同様
に、マイクロコンピュータを用いて形成される情報処理
システムにおいて、データ転送に適用される場合のデー
タ転送制御装置(DMAC)例であり、当該情報処理シ
ステムの構成内容は、図1に示される第1の実施形態の
場合と全く同様である。本実施形態が第1の実施形態と
異なる点は、図1におけるアドレス修飾部6の内部構成
の差異にあり、当該内部構成の概念図が、図4に示され
る。従って、第1の実施形態との動作説明の重複を避け
るために、以下においては、アドレス修飾部6の内部構
成の差異による動作に主眼をおいて、本実施形態の動作
について説明するものとする。
【0033】図4は、上述のように、本実施形態におけ
るアドレス修飾部6の構成概念図である。図4において
は、前述の図3の場合と同様に、本実施形態におけるア
ドレス修飾部6の動作機能に直接関連する部分のみが抽
出されて概念的に示されており、その構成要素の全てが
示されてはいない。例えば、図4においては、アドレス
修飾部6内には、2ビットからなるアドレス・ビット・
セレクト・レジスタ(以下、ASLと云う)23と、A
MD24と、インバータ25および26と、ANDゲー
ト27、28、29および30と、ORゲート31、3
2、33および34がが設けられており、1例として、
24ビットからなるMASR7のDMA転送元アドレス
111をアドレス修飾部6により修飾して、24ビット
のDMA転送先アドレス112を生成する場合が概念的
に示されている。以下に、図4を参照して、DMA転送
元アドレス111を修飾して、DMA転送先アドレス1
12を生成する場合のアドレス修飾部6の動作について
説明する。
【0034】図4に示されるように、ASL23には
“01”が設定されており、AMD24には“11”が
設定されているものとする。ASL23におけるビット
1の値“0”は、インバータ25により反転されて、そ
の出力値“1”がANDゲート27に入力されるととも
に、直接ANDゲート28にも入力される。ANDゲー
ト27に対しては、AMD24におけるビット1の値
“1”も入力されており、インバータ25の出力値
“1”との論理積による出力値“1”が出力されて、O
Rゲート31に入力される。ORゲート31に対して
は、DMA転送元アドレス111のビット20の値
“0”も入力されており、ANDゲート27の出力値
“1”との論理和がとられて、その出力値“1”がDM
A転送先アドレス112における20ビットの値として
出力される。また、ANDゲート28に対しては、上述
のように、ASL23におけるビット1の値“0”とと
もに、AMD24におけるビット1の値“1”も入力さ
れており、これらの論理積による出力値“0”が出力さ
れて、ORゲート32に入力される。ORゲート32に
対しては、DMA転送元アドレス111のビット16の
値“0”も入力されており、ANDゲート28の出力値
“0”との論理和がとられて、その出力値“0”がDM
A転送先アドレス112における16ビットの値として
出力される。
【0035】同様に、ASL23におけるビット2の値
“1”は、インバータ26により反転されて、その出力
値“0”がANDゲート29に入力されるとともに、直
接ANDゲート30にも入力される。ANDゲート29
に対しては、AMD24におけるビット0の値“1”も
入力されており、インバータ26の出力値“0”との論
理積による出力値“0”が出力されて、ORゲート33
に入力される。ORゲート33に対しては、DMA転送
元アドレス111のビット12の値“0”も入力されて
おり、ANDゲート29の出力値“0”との論理和がと
られて、その出力値“0”がDMA転送先アドレス11
2における12ビットの値として出力される。また、A
NDゲート30に対しては、上述のように、ASL23
におけるビット0の値“1”とともに、AMD24にお
けるビット0の値“1”も入力されており、これらの論
理積による出力値“1”が出力されて、ORゲート34
に入力される。ORゲート34に対しては、DMA転送
元アドレス111のビット8の値“0”も入力されてお
り、ANDゲート30の出力値“1”との論理和がとら
れて、その出力値“1”がDMA転送先アドレス112
における8ビットの値として出力される。
【0036】このように、ASL23におけるビット1
の値により、AMD24におけるビット1の値により修
飾されるビットの値が、MASR7のDMA転送元アド
レス111におけるビット20とビット16の値がら選
択され、また、ASL23におけるビット0の値によ
り、AMD24におけるビット0の値により修飾される
ビットの値が、MASR7のDMA転送元アドレス11
1におけるビット12とビット8の値がら選択される。
ASL23により選択されたビットの値が、AMD24
のビットの値により修飾されて、DMA転送先アドレス
112の対応するビットの値が生成される。また、ビッ
ト20とビット16、ビット12とビット8の内で選択
されなかったビット、およびビット20、16、12お
よび8以外のビットについいては、MASR7の値がそ
のままDMA転送先アドレス112の対応ビットの値と
して生成される。なお、第1の実施形態においては、D
MA転送開始時およびDMA終了割込み時におけるCP
U14における処理として、AMD24に対する設定が
行われているが(図5(a)におけるステップ53、お
よび図5(b)におけるステップ62参照)、本実施形
態においては、CPU14における処理内容としては、
AMD24およびASL23における設定が行われる。
【0037】上述のようにして、AMD24に“1”を
設定し、ASL23において選択されるDMA転送元ア
ドレス111のビットを“0”に設定しておけば、DM
A転送先アドレス112は、アドレス修飾部により自動
的に生成される。また、本実施形態においては、AMD
24により修飾されるビットを、ASL23により選択
することができるために、DMA転送対象とする領域
を、より自由なメモリ領域に割付けることが可能になる
という利点がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マイク
ロコンピュータを含む情報処理システムにおいて、DM
Aデータ転送用として適用されて、DMA転送元アドレ
スからDMA転送先アドレスを生成するための簡易なア
ドレス修飾手段を設けることにより、DMA転送先アド
レスを自動的に生成することが可能となり、これによ
り、従来においては必要とされているDMA転送先アド
レスを格納するためのレジスタ、および次のDMA転送
先アドレスを格納するためのレジスタ等を削除すること
により回路規模を縮小することができるという効果があ
る。特に他の周辺装置を備えるシングルチップ・マイク
ロコンピュータにおいては、DMA転送制御手段による
占有面積が最小限に抑制されるために、半導体チップの
所要面積を縮小することができるという効果がある。
【0039】更に、従来は、CPUにおける初期設定処
理、およびDMA転送終了時に発生する割込み処理にお
いて、DMA転送先アドレスの設定、および次のDMA
転送先アドレスの設定に対応して、それぞれ2〜3命令
を実行する必要があったのに対比して、DMA転送元ア
ドレスを修飾するレジスタ、および第2の実施形態に見
られるように、DMA転送元アドレスの修飾されたビッ
トを選択するレジスタに対する設定の1命令のみの実行
で済むために、プログラム容量の縮小化を図ることがで
きるという効果があるとともに、DMA転送に関するC
PUの設定処理時間が短縮されるために、CPU本来の
処理を効率よく高速に実行することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施形態が適用される情報処理システムの構
成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態におけるアドレス修飾部の構成
概念図である。
【図4】第2の実施形態におけるアドレス修飾部の構成
概念図である。
【図5】本発明の実施形態におけるCPUの処理フロー
を示す図である。
【図6】従来の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の実施形態におけるCPUの処理フローを
示す図である。
【符号の説明】
1 DMAC 2 DMA実行制御部 3 デクリメンタ 4、5 TC 6 アドレス修飾部 7、8 MASR 9 データ・ラッチ 10 アドレス更新部 11 マイクロコンピュータ 12 メモリ 13 周辺装置 14 CPU 15 DMA転送元領域A 16 DMA転送先領域A 17 DMA転送元領域B 18 DMA転送先領域B 19、24 AMD 20〜22、31〜34 ORゲート 23 ASL 25、26 インバータ 27〜30 ANDゲート 31、32 MDAR

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイレクト・メモリ・アクセス(DM
    A)方式により、メモリ間におけるDMAデータ転送を
    制御するデータ転送制御装置において、 所定のDMA転送領域に対するDMAデータ転送回数の
    値を格納する転送回数記憶手段と、 DMAデータ転送を実行する度ごとに、前記転送回数記
    憶手段に格納されている前記実行回数の値を更新する転
    送回数更新手段と、 所定のDMA転送元領域のアドレスをアドレス情報とし
    て格納するアドレス記憶手段と、 DMAデータ転送を実行する度ごとに、前記アドレス記
    憶手段に格納されているアドレス情報の値を更新するア
    ドレス更新手段と、 前記アドレス記憶手段に格納されている前記アドレス情
    報をビット修飾して出力するアドレス修飾手段と、 DMAデータ転送の実行時に、前記アドレス記憶手段に
    格納されているアドレス情報と、前記アドレス修飾手段
    によりビット修飾されて出力されるアドレス情報とを入
    力して、時系列的に交互に切替えて出力するアドレス情
    報切替手段と、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とするデータ
    転送制御装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス修飾手段が、所定ビット数
    の修飾用ビットを格納するアドレス修飾レジスタと、 前記アドレス記憶手段に格納されているDMA転送元領
    域のアドレスの各ビットの値と、これらの各ビットに対
    応して前記アドレス修飾レジスタより出力される修飾ビ
    ットの値とを入力して、それぞれ論理和をとって出力す
    る複数のORゲートと、 を少なくとも備えて構成される請求項1記載のデータ転
    送制御装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス修飾手段が、所定ビット数
    の修飾用ビットを格納する第1および第2のアドレス修
    飾レジスタと、 前記第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値を反転
    して出力する複数のインバータと、 前記複数のインバータの反転出力値と、前記第2のアド
    レス修飾レジスタの対応するビットの値との論理積をと
    って出力する複数の第1のANDゲート群と、 前記第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値と、前
    記第2のアドレス修飾レジスタの対応するビットの値と
    の論理積をとって出力する複数の第2のANDゲート群
    と、 前記アドレス記憶手段に格納されているDMA転送元領
    域のアドレスの各ビットの値と、これらの各ビットに対
    応して前記複数の第1および第2のANDゲート群の出
    力値とを入力して、それぞれ論理和をとって出力する複
    数のORゲートと、 を少なくとも備えて構成される請求項1記載のデータ転
    送制御装置。
  4. 【請求項4】 ダイレクト・メモリ・アクセス(DM
    A)方式により、メモリ間におけるDMAデータ転送を
    制御するデータ転送制御装置において、 所定のDMA転送領域に対するDMAデータ転送回数の
    値を格納する第1の転送回数記憶手段と、 DMAデータ転送を実行する度ごとに、前記第1の転送
    回数記憶手段に格納されている前記実行回数の値を更新
    する転送回数更新手段と、 前記DMA転送領域の次のDMA転送領域に対するDM
    A転送回数の値を格納する第2の転送回数記憶手段と、 所定のDMA転送元領域のアドレスをアドレス情報とし
    て格納する第1のアドレス記憶手段と、 DMAデータ転送を実行する度ごとに、前記第1のアド
    レス記憶手段に格納されているアドレス情報の値を更新
    するアドレス更新手段と、 前記DMA転送元領域の次のDMA転送元領域のアドレ
    スをアドレス情報として格納する第2のアドレス記憶手
    段と、 前記第1のアドレス記憶手段に格納されている前記アド
    レス情報をビット修飾して出力するアドレス修飾手段
    と、 DMAデータ転送の実行時に、前記第1のアドレス記憶
    手段に格納されているアドレス情報と、前記アドレス修
    飾手段によりビット修飾されて出力されるアドレス情報
    とを入力して、時系列的に交互に切替えて出力するアド
    レス情報切替手段と、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とするデータ
    転送制御装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス修飾手段が、所定ビット数
    の修飾用ビットを格納するアドレス修飾レジスタと、 前記第1のアドレス記憶手段に格納されているDMA転
    送元領域のアドレスの各ビットの値と、これらの各ビッ
    トに対応して前記アドレス修飾レジスタより出力される
    修飾ビットの値とを入力して、それぞれ論理和をとって
    出力する複数のORゲートと、 を少なくとも備えて構成される請求項4記載のデータ転
    送制御装置。
  6. 【請求項6】 前記アドレス修飾手段が、所定ビット数
    の修飾用ビットを格納する第1および第2のアドレス修
    飾レジスタと、 前記第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値を反転
    して出力する複数のインバータと、 前記複数のインバータの反転出力値と、前記第2のアド
    レス修飾レジスタの対応するビットの値との論理積をと
    って出力する複数の第1のANDゲート群と、 前記第1のアドレス修飾レジスタの各ビットの値と、前
    記第2のアドレス修飾レジスタの対応するビットの値と
    の論理積をとって出力する複数の第2のANDゲート群
    と、 前記第1のアドレス記憶手段に格納されているDMA転
    送元領域のアドレスの各ビットの値と、これらの各ビッ
    トに対応して前記複数の第1および第2のANDゲート
    群の出力値とを入力して、それぞれ論理和をとって出力
    する複数のORゲートと、 を少なくとも備えて構成される請求項4記載のデータ転
    送制御装置。
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