JPH0962135A - 画像定着装置 - Google Patents
画像定着装置Info
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- JPH0962135A JPH0962135A JP21797395A JP21797395A JPH0962135A JP H0962135 A JPH0962135 A JP H0962135A JP 21797395 A JP21797395 A JP 21797395A JP 21797395 A JP21797395 A JP 21797395A JP H0962135 A JPH0962135 A JP H0962135A
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- JP
- Japan
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- sheet
- heating roll
- nip
- peeling
- roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱ロールと加圧ロールの間のニップを通過
したシートに発生するカールをカールの方向に応じて的
確に抑えるための構造が複雑になってしまう。 【解決手段】 第1の剥離爪10は、ニップ3の近くに
配され、上下方向に揺動することで、その突端部10a
が加熱ロール1と加圧ロール2の外周面に選択的に当接
する。第2の剥離爪20は、ニップ3から第1の剥離爪
10よりも遠くの位置に固定され、常時加熱ロール1の
外周面に当接する。第1の剥離爪10を加熱ロール1に
当接させると、シートSは加熱ロール1からすぐに剥離
して加熱ロール1側へのカール発生が抑えられる。第1
の剥離爪10を加圧ロール2に当接させると、シートS
はトナーTの付着力で加熱ロール1に巻き付いて加圧ロ
ール2側へのカールが矯正され、セルフストリップもし
くは第2の剥離爪20に当たって加熱ロール1から剥離
する。
したシートに発生するカールをカールの方向に応じて的
確に抑えるための構造が複雑になってしまう。 【解決手段】 第1の剥離爪10は、ニップ3の近くに
配され、上下方向に揺動することで、その突端部10a
が加熱ロール1と加圧ロール2の外周面に選択的に当接
する。第2の剥離爪20は、ニップ3から第1の剥離爪
10よりも遠くの位置に固定され、常時加熱ロール1の
外周面に当接する。第1の剥離爪10を加熱ロール1に
当接させると、シートSは加熱ロール1からすぐに剥離
して加熱ロール1側へのカール発生が抑えられる。第1
の剥離爪10を加圧ロール2に当接させると、シートS
はトナーTの付着力で加熱ロール1に巻き付いて加圧ロ
ール2側へのカールが矯正され、セルフストリップもし
くは第2の剥離爪20に当たって加熱ロール1から剥離
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した画像形
成装置に使用される画像定着装置に係り、特に、加熱ロ
ールと加圧ロールとの間にシートを通過させることによ
りトナーをシートに定着させる画像定着装置に関する。
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した画像形
成装置に使用される画像定着装置に係り、特に、加熱ロ
ールと加圧ロールとの間にシートを通過させることによ
りトナーをシートに定着させる画像定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した複写機等におい
ては、紙等のシートの上に形成された未定着トナーを定
着して永久画像にする必要がある、そこで、トナー定着
方法としては、加熱によって溶融させたトナーをシート
上に融着させる加熱定着法がもっとも広く普及してい
る。この方法を実施する定着装置は種々のものがある
が、一般には加熱ロール方式のものが利用されている。
この方式の装置は、赤外線ランプ等によって加熱される
加熱ロールと、この加熱ロールに適宜に加圧されて当接
する加圧ロールとを備え、両者の間に形成されたニップ
にシートを通過させ、シート上に付着する未定着トナー
を加熱および加圧することによって定着している。シー
トをニップに通過させる際には、未定着トナーを加熱ロ
ール側に向けている。
ては、紙等のシートの上に形成された未定着トナーを定
着して永久画像にする必要がある、そこで、トナー定着
方法としては、加熱によって溶融させたトナーをシート
上に融着させる加熱定着法がもっとも広く普及してい
る。この方法を実施する定着装置は種々のものがある
が、一般には加熱ロール方式のものが利用されている。
この方式の装置は、赤外線ランプ等によって加熱される
加熱ロールと、この加熱ロールに適宜に加圧されて当接
する加圧ロールとを備え、両者の間に形成されたニップ
にシートを通過させ、シート上に付着する未定着トナー
を加熱および加圧することによって定着している。シー
トをニップに通過させる際には、未定着トナーを加熱ロ
ール側に向けている。
【0003】ところで、このような加熱ロール方式の定
着装置では、前記ニップを通過するシートに対し、一方
のロールから巻き癖を付けられてカールが発生する。こ
のカールの向きと程度は、シートの材質、表裏の向き、
厚さ、トナーの付着量あるいは含水率等の様々な条件に
よって左右されるが、通常は、加熱ロールにトナーが付
着してしまうことにより画像形成側にカールする傾向が
強い。前記条件のうち特にシートの含水率はカールの状
態を左右する大きな要素であり、たとえば含水率が高い
と、通常とは逆に下側にカールする場合が多い。
着装置では、前記ニップを通過するシートに対し、一方
のロールから巻き癖を付けられてカールが発生する。こ
のカールの向きと程度は、シートの材質、表裏の向き、
厚さ、トナーの付着量あるいは含水率等の様々な条件に
よって左右されるが、通常は、加熱ロールにトナーが付
着してしまうことにより画像形成側にカールする傾向が
強い。前記条件のうち特にシートの含水率はカールの状
態を左右する大きな要素であり、たとえば含水率が高い
と、通常とは逆に下側にカールする場合が多い。
【0004】シートがカールすると、紙詰まり等のいわ
ゆるジャムの原因となるので、従来より様々なカール抑
制技術が提案されている。その一例としては、特開平1
−156272号公報に示されるように、ニップを通過
したシートを、カールの方向に応じてフラッパにより上
下いずれかにガイドした後、上側用もしくは下側用の矯
正ロールを通過させることにより、上下いずれの方向の
カールも矯正できるようにした装置がある。また、実公
昭61−3007号公報には、シートが加熱ロールから
分離しても、カールせずに自然進行する分離点に分離爪
をなるべく近付け、この分離爪で加熱ロールからシート
を分離させることにより、カールの発生を抑える技術が
示されている。
ゆるジャムの原因となるので、従来より様々なカール抑
制技術が提案されている。その一例としては、特開平1
−156272号公報に示されるように、ニップを通過
したシートを、カールの方向に応じてフラッパにより上
下いずれかにガイドした後、上側用もしくは下側用の矯
正ロールを通過させることにより、上下いずれの方向の
カールも矯正できるようにした装置がある。また、実公
昭61−3007号公報には、シートが加熱ロールから
分離しても、カールせずに自然進行する分離点に分離爪
をなるべく近付け、この分離爪で加熱ロールからシート
を分離させることにより、カールの発生を抑える技術が
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の場合、ニッ
プの出口に上下に揺動するフラッパを設けるとともに、
このフラッパの下流に上側用および下側用の矯正ロール
を設けなければならないので、装置の複雑化と大型化、
ひいてはコストの上昇を招くといった欠点があった。ま
た後者の場合、シートの材質、厚さあるいは含水率等の
条件の変動に対応できるものではなく、カールの発生を
軽減できる条件が限られてしまうものであった。
プの出口に上下に揺動するフラッパを設けるとともに、
このフラッパの下流に上側用および下側用の矯正ロール
を設けなければならないので、装置の複雑化と大型化、
ひいてはコストの上昇を招くといった欠点があった。ま
た後者の場合、シートの材質、厚さあるいは含水率等の
条件の変動に対応できるものではなく、カールの発生を
軽減できる条件が限られてしまうものであった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、カールの方向に対応してそのカールを的確に抑制
でき、しかも単純な構造により大型化およびコスト上昇
が抑えられる画像定着装置を提供することを目的として
いる。
あり、カールの方向に対応してそのカールを的確に抑制
でき、しかも単純な構造により大型化およびコスト上昇
が抑えられる画像定着装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、その手段としては、加
熱ロールと、この加熱ロールに適宜な圧力で当接させら
れ、加熱ロールとの間にニップを形成する加圧ロール
と、未定着トナーが付着したシートを、未定着トナーが
前記加熱ロール側に対向する状態で前記ニップを通過さ
せるシート搬送路と、前記シート搬送路における前記ニ
ップの下流側において、前記加熱ロールの前記ニップ近
傍部分に対して当接・離間可能に設けられた第1の剥離
手段と、前記第1の剥離手段よりも前記ニップから加熱
ロールの周方向に沿った遠方位置に設けられた第2の剥
離手段とを具備することを特徴としている。
するためになされたものであり、その手段としては、加
熱ロールと、この加熱ロールに適宜な圧力で当接させら
れ、加熱ロールとの間にニップを形成する加圧ロール
と、未定着トナーが付着したシートを、未定着トナーが
前記加熱ロール側に対向する状態で前記ニップを通過さ
せるシート搬送路と、前記シート搬送路における前記ニ
ップの下流側において、前記加熱ロールの前記ニップ近
傍部分に対して当接・離間可能に設けられた第1の剥離
手段と、前記第1の剥離手段よりも前記ニップから加熱
ロールの周方向に沿った遠方位置に設けられた第2の剥
離手段とを具備することを特徴としている。
【0008】(作用)本発明の画像定着装置によれば、
まず、トナーが付着する画像形成面側すなわち加熱ロー
ル側へのシートのカールを抑える場合には、第1の剥離
手段を加熱ロールに当接させる。すると、ニップから出
たシートは加熱ロールから剥離し、トナーの付着による
加熱ロールへの巻き付きが起こらない。したがって、加
熱ロールへの巻き付きにによるカールの発生が抑えられ
る。この場合、第1の剥離手段がニップに近ければ近い
ほど加熱ロールへの付着が阻止でき、カール発生を有効
に抑えられる。
まず、トナーが付着する画像形成面側すなわち加熱ロー
ル側へのシートのカールを抑える場合には、第1の剥離
手段を加熱ロールに当接させる。すると、ニップから出
たシートは加熱ロールから剥離し、トナーの付着による
加熱ロールへの巻き付きが起こらない。したがって、加
熱ロールへの巻き付きにによるカールの発生が抑えられ
る。この場合、第1の剥離手段がニップに近ければ近い
ほど加熱ロールへの付着が阻止でき、カール発生を有効
に抑えられる。
【0009】一方、含水率が高い場合等において、シー
トは反画像形成面側すなわち加圧ロール側へカールす
る。この加圧ロール側へのカールは、シートを加熱ロー
ルになるべく長く巻き付かせて矯正する。そのために、
第1の剥離手段を加熱ロールから離して加熱ロールへの
巻き付きを可能とし、なるべく加熱ロールへ巻き付かせ
る。シートはある段階で、自身の重さで加熱ロールから
剥離する(セルフストリップする)か、トナーによる加
熱ロールへの付着力が強い場合は、第2の剥離手段によ
って加熱ロールから剥離する。加熱ロールから剥離した
シートは、加熱ロールへの巻き付きにより加圧ロール側
へのカールが矯正される。
トは反画像形成面側すなわち加圧ロール側へカールす
る。この加圧ロール側へのカールは、シートを加熱ロー
ルになるべく長く巻き付かせて矯正する。そのために、
第1の剥離手段を加熱ロールから離して加熱ロールへの
巻き付きを可能とし、なるべく加熱ロールへ巻き付かせ
る。シートはある段階で、自身の重さで加熱ロールから
剥離する(セルフストリップする)か、トナーによる加
熱ロールへの付着力が強い場合は、第2の剥離手段によ
って加熱ロールから剥離する。加熱ロールから剥離した
シートは、加熱ロールへの巻き付きにより加圧ロール側
へのカールが矯正される。
【0010】このように、本発明の画像定着装置によれ
ば、カールの方向に応じてそのカールを的確に抑制する
ことができる。そしてその構造は、加熱ロールに対して
当接したり離れたりする第1の剥離手段と、ニップから
第1の剥離手段よりも遠方の第2の剥離手段との組み合
わせといった単純なものなので、装置のコンパクト化が
図れるとともに、コストの上昇が抑えられる。
ば、カールの方向に応じてそのカールを的確に抑制する
ことができる。そしてその構造は、加熱ロールに対して
当接したり離れたりする第1の剥離手段と、ニップから
第1の剥離手段よりも遠方の第2の剥離手段との組み合
わせといった単純なものなので、装置のコンパクト化が
図れるとともに、コストの上昇が抑えられる。
【0011】
A.第1の実施形態 A−1.第1の実施形態の構成:図1ないし図6 図1ないし図4は本発明の第1の実施形態の画像定着装
置を示している。この画像定着装置は、電子写真方式を
利用した複写機等の画像形成装置に組み込まれるもので
ある。これら図において符号1、2は、それぞれ加熱ロ
ール、加圧ロールを示している。これらロール1、2は
互いに平行に配設され、上側の加熱ロール1の外周面に
対し下側の加圧ロール2の外周面が適宜な圧力で当接さ
せられ、これにより両ロール1、2の間にはニップ3が
形成されている。加熱ロール1の内部には、赤外線ラン
プ等の加熱源4が収納されており、この加熱源4により
加熱ロール1の外周面は所定温度に加熱されている。こ
の加熱ロール1は、図示せぬ駆動源により図中矢印の時
計回り方向に回転駆動され、これにともない、加圧ロー
ル2は従動して反時計回り方向に回転するようになって
いる。
置を示している。この画像定着装置は、電子写真方式を
利用した複写機等の画像形成装置に組み込まれるもので
ある。これら図において符号1、2は、それぞれ加熱ロ
ール、加圧ロールを示している。これらロール1、2は
互いに平行に配設され、上側の加熱ロール1の外周面に
対し下側の加圧ロール2の外周面が適宜な圧力で当接さ
せられ、これにより両ロール1、2の間にはニップ3が
形成されている。加熱ロール1の内部には、赤外線ラン
プ等の加熱源4が収納されており、この加熱源4により
加熱ロール1の外周面は所定温度に加熱されている。こ
の加熱ロール1は、図示せぬ駆動源により図中矢印の時
計回り方向に回転駆動され、これにともない、加圧ロー
ル2は従動して反時計回り方向に回転するようになって
いる。
【0012】前記ニップ3に向かって、図1ないし図4
において右側から未定着のトナーTが付着した紙等のシ
ートSが搬送され、このシートSは、ニップ3を通過し
て左側に搬送されていく。ニップ3に対するシートSの
入口側には搬送ガイド5が、また出口側には上下の搬送
ガイド6a、6bがそれぞれ設けられ、これら搬送ガイ
ド5、6a、6bによりシート搬送路7が形成されてい
る。入口側の搬送ガイド5の上流側には図示せぬ転写装
置が配設されており、この転写装置により、シートSに
未定着のトナーTが付着させられる。そのシートSは、
入口側の搬送ガイド5により、未定着のトナーTが上側
すなわち加熱ロール1側に向いた状態でニップ3に搬送
される。シートSは、加熱ロール1と加圧ロール2の回
転によりニップ3を通過する間に、両ロール1、2から
加圧され、かつ加熱ロール1から加熱され、これによっ
てシートSの上面にトナーTが定着する(定着トナーと
なる)ようになっている。トナーTが定着したシートS
は、出口側の搬送ガイド6a、6bから排出ロール8に
達し、この排出ロール8によって外部の図示せぬ排出ト
レーに送られる。
において右側から未定着のトナーTが付着した紙等のシ
ートSが搬送され、このシートSは、ニップ3を通過し
て左側に搬送されていく。ニップ3に対するシートSの
入口側には搬送ガイド5が、また出口側には上下の搬送
ガイド6a、6bがそれぞれ設けられ、これら搬送ガイ
ド5、6a、6bによりシート搬送路7が形成されてい
る。入口側の搬送ガイド5の上流側には図示せぬ転写装
置が配設されており、この転写装置により、シートSに
未定着のトナーTが付着させられる。そのシートSは、
入口側の搬送ガイド5により、未定着のトナーTが上側
すなわち加熱ロール1側に向いた状態でニップ3に搬送
される。シートSは、加熱ロール1と加圧ロール2の回
転によりニップ3を通過する間に、両ロール1、2から
加圧され、かつ加熱ロール1から加熱され、これによっ
てシートSの上面にトナーTが定着する(定着トナーと
なる)ようになっている。トナーTが定着したシートS
は、出口側の搬送ガイド6a、6bから排出ロール8に
達し、この排出ロール8によって外部の図示せぬ排出ト
レーに送られる。
【0013】シート搬送路7におけるニップ3の下流側
には、ニップ3から出てくるシートSを、加熱ロール1
あるいは加圧ロール2から剥離させる剥離手段が配設さ
れている。この剥離手段は、加熱ロール1の周方向に沿
って配列された第1の剥離爪(第1の剥離手段)10
と、第2の剥離爪20(第2の剥離手段)とから構成さ
れている。これら剥離爪10、20は、図1および図5
に示すように、加熱ロール1の軸線方向(長手方向)に
沿って複数配列されている。図示例では、各剥離爪1
0、20は等間隔をおいて3つずつ配列されているが、
この数は、シートSの幅等に応じて任意に設定される。
各剥離爪10、20は、それぞれ鋭利な突端部10a、
20aを持つ断面三角形状の小片である。
には、ニップ3から出てくるシートSを、加熱ロール1
あるいは加圧ロール2から剥離させる剥離手段が配設さ
れている。この剥離手段は、加熱ロール1の周方向に沿
って配列された第1の剥離爪(第1の剥離手段)10
と、第2の剥離爪20(第2の剥離手段)とから構成さ
れている。これら剥離爪10、20は、図1および図5
に示すように、加熱ロール1の軸線方向(長手方向)に
沿って複数配列されている。図示例では、各剥離爪1
0、20は等間隔をおいて3つずつ配列されているが、
この数は、シートSの幅等に応じて任意に設定される。
各剥離爪10、20は、それぞれ鋭利な突端部10a、
20aを持つ断面三角形状の小片である。
【0014】第1の剥離爪10は、ニップ3の近傍に配
設され、鋭利な突端部10aがニップ3の方向に向けら
れている。それぞれの第1の剥離爪10は、側面から見
たほぼ中央部分に貫入され加熱ロール1と平行に延びる
1本のロッド30により互いに連結されているととも
に、このロッド30を軸として上下方向に連動して揺動
するようになっている。そして、突端部10aが上に揺
動すると、その突端部10aが加熱ロール1の外周面に
当接し、下に揺動すると加圧ロール2の外周面に当接す
るようになっている。突端部10aは、いずれの場合
も、各ロール1、2の外周面におけるニップ3の近傍部
分に対し一定の荷重をもって当接する。第1の剥離爪1
0の回動軸である前記ロッド30は、図示せぬ支持体に
回動自在に支持されている。
設され、鋭利な突端部10aがニップ3の方向に向けら
れている。それぞれの第1の剥離爪10は、側面から見
たほぼ中央部分に貫入され加熱ロール1と平行に延びる
1本のロッド30により互いに連結されているととも
に、このロッド30を軸として上下方向に連動して揺動
するようになっている。そして、突端部10aが上に揺
動すると、その突端部10aが加熱ロール1の外周面に
当接し、下に揺動すると加圧ロール2の外周面に当接す
るようになっている。突端部10aは、いずれの場合
も、各ロール1、2の外周面におけるニップ3の近傍部
分に対し一定の荷重をもって当接する。第1の剥離爪1
0の回動軸である前記ロッド30は、図示せぬ支持体に
回動自在に支持されている。
【0015】上記第1の剥離爪10を上向きか下向きか
にするには、図6に示す選択機構31で選択できるよう
になっている。この選択機構31は、ロッド30に直交
して固定されたアーム32と、このアーム32に係止さ
れ第1の剥離爪10が上向きになる方向にロッド30を
常時付勢して回動させるスプリング33と、第2の剥離
爪20が下向きになる方向にアーム32を介してロッド
30を回動させるソレノイドやシリンダ等のプッシャ3
4と、このプッシャ34を作動させるスイッチ35とを
備えている。スイッチ35は「通常」と「補正」の2つ
のモードを選択するものであり、通常モードのときに
は、プッシャ34は後退し、スプリング33の力で第1
の剥離爪10は常に上向きで、加熱ロール1に当接す
る。そして、スイッチ35を補正モードにすると、プッ
シャ34がスプリング33に抗してアーム32を押し、
ロッド30が回動して第1の剥離爪10は下向きにな
り、加圧ロールに当接する。
にするには、図6に示す選択機構31で選択できるよう
になっている。この選択機構31は、ロッド30に直交
して固定されたアーム32と、このアーム32に係止さ
れ第1の剥離爪10が上向きになる方向にロッド30を
常時付勢して回動させるスプリング33と、第2の剥離
爪20が下向きになる方向にアーム32を介してロッド
30を回動させるソレノイドやシリンダ等のプッシャ3
4と、このプッシャ34を作動させるスイッチ35とを
備えている。スイッチ35は「通常」と「補正」の2つ
のモードを選択するものであり、通常モードのときに
は、プッシャ34は後退し、スプリング33の力で第1
の剥離爪10は常に上向きで、加熱ロール1に当接す
る。そして、スイッチ35を補正モードにすると、プッ
シャ34がスプリング33に抗してアーム32を押し、
ロッド30が回動して第1の剥離爪10は下向きにな
り、加圧ロールに当接する。
【0016】一方、第2の剥離爪20は、加熱ロール1
の外周面における出口側のシート搬送路7に面する位置
であって、第1の剥離爪10よりもニップ3から遠方位
置に配設されている。第2の剥離爪20は、互いの間隔
が第1の剥離爪10と同じであるものの、周方向に隣り
合う第1の剥離爪10に対し加熱ロール1の軸方向の一
方側(図1および図5において左側)にややオフセット
されて配設され、図示せぬ支持体に固定されている。各
第2の剥離爪20は、その突端部20aがニップ3の方
向に向けられ、加熱ロール1の外周面に対し一定の荷重
をもって当接している。
の外周面における出口側のシート搬送路7に面する位置
であって、第1の剥離爪10よりもニップ3から遠方位
置に配設されている。第2の剥離爪20は、互いの間隔
が第1の剥離爪10と同じであるものの、周方向に隣り
合う第1の剥離爪10に対し加熱ロール1の軸方向の一
方側(図1および図5において左側)にややオフセット
されて配設され、図示せぬ支持体に固定されている。各
第2の剥離爪20は、その突端部20aがニップ3の方
向に向けられ、加熱ロール1の外周面に対し一定の荷重
をもって当接している。
【0017】A−2.第1の実施形態の作用 (1)シートSへのトナーTの定着 加熱ロール1の外周面を加熱源4により所定温度に加熱
するとともに、加熱ロール1を回転駆動し、両ロール
1、2ともども回転させる。前記転写装置により未定着
のトナーTが付着されたシートSは、そのトナーTが付
着する面が上に向いた状態で、入口側の搬送ガイド5か
らニップ3に送りこまれる。シートSは、ニップ3を通
過する際に、加熱ロール1と加圧ロール2により加圧さ
れ、かつ加熱ロール1により加熱される。これにより、
シートSの上面にトナーTが定着する。
するとともに、加熱ロール1を回転駆動し、両ロール
1、2ともども回転させる。前記転写装置により未定着
のトナーTが付着されたシートSは、そのトナーTが付
着する面が上に向いた状態で、入口側の搬送ガイド5か
らニップ3に送りこまれる。シートSは、ニップ3を通
過する際に、加熱ロール1と加圧ロール2により加圧さ
れ、かつ加熱ロール1により加熱される。これにより、
シートSの上面にトナーTが定着する。
【0018】(2)ニップ3を通過したシートSに発生
するカールの矯正 a.通常時(シートSが上側にカールする場合) 通常は、トナーTが加熱ロール1に付着することにより
シートSが加熱ロール1に巻き付き、上側へカールする
傾向にある。上側へのシートSのカールを抑えるために
は、加熱ロール1に巻き付くシートSをできるだけ早く
剥離させればよい。そのために、選択機構31のスイッ
チ35を通常モードにすることにより、図3に示すよう
に第1の剥離爪10の突端部10aを上に向け、ニップ
3に近い加熱ロール1の外周面に当接させる。この状態
において、ニップ3を通過したシートSは、図に示すよ
うに、第1の剥離爪10の下面に当接することにより加
熱ロール1への巻き付きが強制的に剥離され、やや下方
に導かれる。そして、出口側の搬送ガイド6bに沿って
排出ロール8に達し、この後、排出ロール8によって外
部の排出トレーに送られる。
するカールの矯正 a.通常時(シートSが上側にカールする場合) 通常は、トナーTが加熱ロール1に付着することにより
シートSが加熱ロール1に巻き付き、上側へカールする
傾向にある。上側へのシートSのカールを抑えるために
は、加熱ロール1に巻き付くシートSをできるだけ早く
剥離させればよい。そのために、選択機構31のスイッ
チ35を通常モードにすることにより、図3に示すよう
に第1の剥離爪10の突端部10aを上に向け、ニップ
3に近い加熱ロール1の外周面に当接させる。この状態
において、ニップ3を通過したシートSは、図に示すよ
うに、第1の剥離爪10の下面に当接することにより加
熱ロール1への巻き付きが強制的に剥離され、やや下方
に導かれる。そして、出口側の搬送ガイド6bに沿って
排出ロール8に達し、この後、排出ロール8によって外
部の排出トレーに送られる。
【0019】b.下側にカールする場合 含水率が高い場合等においては、シートSは下側へカー
ルする。この下側へのカールは、シートSを加熱ロール
1になるべく長く巻き付かせて矯正するべく、ニップ3
から離れた位置で加熱ロール1の外周面からシートSを
剥離させればよい。そのために、選択機構31のスイッ
チ35を補正モードにして、図4に示すように第1の剥
離爪10の突端部10aをニップ3を下に向け、加圧ロ
ール2の外周面に当接させる。この状態において、ニッ
プ3を通過したシートSは、加圧ロール2から巻き癖を
付けられながらもトナーTが加熱ロール1に付着するこ
とにより加熱ロール1に巻き付いていく。そして、シー
トSが自身の重力によって加熱ロール1から離れる(い
わゆるセルフストリップする)か、もしくは第2の剥離
爪20によって、シートSは加熱ロール1から剥離して
いく。この後、シートSは排出ロール8に達し、さらに
排出ロール8によって外部の排出トレーに送られる。な
お、選択機構31のスイッチ35は、通常は上側カール
が発生するものとして通常モードにしておき、この状態
で下側へのカールが発生したら、補正モードにする。
ルする。この下側へのカールは、シートSを加熱ロール
1になるべく長く巻き付かせて矯正するべく、ニップ3
から離れた位置で加熱ロール1の外周面からシートSを
剥離させればよい。そのために、選択機構31のスイッ
チ35を補正モードにして、図4に示すように第1の剥
離爪10の突端部10aをニップ3を下に向け、加圧ロ
ール2の外周面に当接させる。この状態において、ニッ
プ3を通過したシートSは、加圧ロール2から巻き癖を
付けられながらもトナーTが加熱ロール1に付着するこ
とにより加熱ロール1に巻き付いていく。そして、シー
トSが自身の重力によって加熱ロール1から離れる(い
わゆるセルフストリップする)か、もしくは第2の剥離
爪20によって、シートSは加熱ロール1から剥離して
いく。この後、シートSは排出ロール8に達し、さらに
排出ロール8によって外部の排出トレーに送られる。な
お、選択機構31のスイッチ35は、通常は上側カール
が発生するものとして通常モードにしておき、この状態
で下側へのカールが発生したら、補正モードにする。
【0020】ところで、トナーTによるシートSへの画
像形成においては、シートSの縁部へのトナーTの付着
はなされない場合が多い。したがって、シートSが下側
にカールする場合において、ニップ3から出てくるシー
トSの先端部は加圧ロール2へ巻き付こうとする。とこ
ろがこの加圧ロール2への巻き付きは、第1の剥離爪1
0により剥離され、これによってシートSは加熱ロール
1へ導かれる。また、前記セルフストリップは、トナー
Tが付着していない先端部が加熱ロール1から剥離する
ことによって起こりやすい。また、このセルフストリッ
プが生じなかった場合は、上述のように第2の剥離爪2
0により強制的に剥離させられ、その結果、加熱ロール
1へ巻き付いたままの状態が防がれる。
像形成においては、シートSの縁部へのトナーTの付着
はなされない場合が多い。したがって、シートSが下側
にカールする場合において、ニップ3から出てくるシー
トSの先端部は加圧ロール2へ巻き付こうとする。とこ
ろがこの加圧ロール2への巻き付きは、第1の剥離爪1
0により剥離され、これによってシートSは加熱ロール
1へ導かれる。また、前記セルフストリップは、トナー
Tが付着していない先端部が加熱ロール1から剥離する
ことによって起こりやすい。また、このセルフストリッ
プが生じなかった場合は、上述のように第2の剥離爪2
0により強制的に剥離させられ、その結果、加熱ロール
1へ巻き付いたままの状態が防がれる。
【0021】A−3.第1の実施形態の効果 上記第1の実施形態の定着装置によれば、加熱ロール1
と加圧ロール2のいずれか一方に選択的に当接する第1
の剥離爪10と、加熱ロール1に当接する固定的な第2
の剥離爪20との組み合わせといった単純な構造によ
り、カールが上下いずれの場合であってもそのカールを
効果的に抑えることができる。その結果、紙詰まり等の
ジャムの発生が防止され、装置の信頼性が向上する。ジ
ャムに関して言及すると、第1の剥離爪10は、加熱ロ
ール1あるいは加圧ロール2のいずれかに確実に当接し
てこれらロール1、2へのシートSの巻き付きを防ぐの
で、各ロール1、2への巻き付きに起因するジャムも起
こらない。また、上記のように単純な構造なので、装置
のコンパクト化が図れるとともに、それにともなうコス
トの上昇が抑えられる。また、第1の剥離爪10と第2
の剥離爪20は、加熱ロール1の軸方向に互いにオフセ
ットされて配設されているので、加熱ロール1への当接
箇所が分散する。このため、各剥離爪10、20による
加熱ロール1の外周面の摩耗程度が軽減され、耐用寿命
が延長する。
と加圧ロール2のいずれか一方に選択的に当接する第1
の剥離爪10と、加熱ロール1に当接する固定的な第2
の剥離爪20との組み合わせといった単純な構造によ
り、カールが上下いずれの場合であってもそのカールを
効果的に抑えることができる。その結果、紙詰まり等の
ジャムの発生が防止され、装置の信頼性が向上する。ジ
ャムに関して言及すると、第1の剥離爪10は、加熱ロ
ール1あるいは加圧ロール2のいずれかに確実に当接し
てこれらロール1、2へのシートSの巻き付きを防ぐの
で、各ロール1、2への巻き付きに起因するジャムも起
こらない。また、上記のように単純な構造なので、装置
のコンパクト化が図れるとともに、それにともなうコス
トの上昇が抑えられる。また、第1の剥離爪10と第2
の剥離爪20は、加熱ロール1の軸方向に互いにオフセ
ットされて配設されているので、加熱ロール1への当接
箇所が分散する。このため、各剥離爪10、20による
加熱ロール1の外周面の摩耗程度が軽減され、耐用寿命
が延長する。
【0022】B.第2の実施形態 B−1.第2の実施形態の構成:図7および図8 図7および図8は本発明の第2の実施形態の画像定着装
置を示している。この第2の実施形態の定着装置におい
ては、上記第1の実施形態の第2の剥離爪20に対応す
る位置に、第2の剥離爪20に代えて剥離プレート40
(第2の剥離手段)が配設されている。この剥離プレー
ト40の他は第2の実施形態と同様の構成である。
置を示している。この第2の実施形態の定着装置におい
ては、上記第1の実施形態の第2の剥離爪20に対応す
る位置に、第2の剥離爪20に代えて剥離プレート40
(第2の剥離手段)が配設されている。この剥離プレー
ト40の他は第2の実施形態と同様の構成である。
【0023】剥離プレート40は、細長い平板で構成さ
れ、加熱ロール1と平行に、かつ長辺側の一端縁がニッ
プ3の方向に向けられ、その一端縁が加熱ロール1と離
れされて、図示せぬ支持体に固定されている。
れ、加熱ロール1と平行に、かつ長辺側の一端縁がニッ
プ3の方向に向けられ、その一端縁が加熱ロール1と離
れされて、図示せぬ支持体に固定されている。
【0024】B−2.第2の実施形態の作用 この第2の実施形態の場合、シートSの上側カールの抑
制は上記第1の実施形態と同様の作用で行う。そして、
下側カールを矯正するにあたっては、ニップ3から出た
シートSは、下向きにされた第1の剥離爪10により加
圧ロール2から剥離された後、トナーTが付着すること
により加熱ロール1に巻き付いていく。そして、剥離プ
レート40に達する段階で、シートSは、その先端部か
ら上述したセルフストリップにより加熱ロール1から剥
離する。剥離プレート40に達するまでシートSが加熱
ロール1に付着していても、先端部が加熱ロール1より
剥離していればシートSは剥離プレート40に当たるの
で、加熱ロール1の回転にともないシートSは確実に加
熱ロール1から剥離する。
制は上記第1の実施形態と同様の作用で行う。そして、
下側カールを矯正するにあたっては、ニップ3から出た
シートSは、下向きにされた第1の剥離爪10により加
圧ロール2から剥離された後、トナーTが付着すること
により加熱ロール1に巻き付いていく。そして、剥離プ
レート40に達する段階で、シートSは、その先端部か
ら上述したセルフストリップにより加熱ロール1から剥
離する。剥離プレート40に達するまでシートSが加熱
ロール1に付着していても、先端部が加熱ロール1より
剥離していればシートSは剥離プレート40に当たるの
で、加熱ロール1の回転にともないシートSは確実に加
熱ロール1から剥離する。
【0025】B−3.第2の実施形態の効果 上記第2の実施形態においては、シートSのセルフスト
リップが生じる可能性の高いニップ3から離れた位置に
おいて、あえて剥離プレート40を加熱ロール1に当接
させず、そのセルフストリップを剥離プレート40が補
助する構成となっている。したがって、剥離プレート4
0が摩耗しないのはもちろんのこと、加熱ロール1の摩
耗も第1の剥離爪10のみから受けることになり、耐用
寿命がさらに向上する。また、剥離プレート40に対し
てシートSを剥離させる機能を持たせる必要がないの
で、剥離プレート40は特別な加工を要さない単純な平
板でよい。しかも、加熱ロール1との間の距離設定も、
当接させる場合に比べるとそれほど精度を要求されな
い。これらの結果、製造コストが抑えられるといった利
点を有する。
リップが生じる可能性の高いニップ3から離れた位置に
おいて、あえて剥離プレート40を加熱ロール1に当接
させず、そのセルフストリップを剥離プレート40が補
助する構成となっている。したがって、剥離プレート4
0が摩耗しないのはもちろんのこと、加熱ロール1の摩
耗も第1の剥離爪10のみから受けることになり、耐用
寿命がさらに向上する。また、剥離プレート40に対し
てシートSを剥離させる機能を持たせる必要がないの
で、剥離プレート40は特別な加工を要さない単純な平
板でよい。しかも、加熱ロール1との間の距離設定も、
当接させる場合に比べるとそれほど精度を要求されな
い。これらの結果、製造コストが抑えられるといった利
点を有する。
【0026】C.本発明にもとづく変更例 本発明は上記第1および第2の実施形態に限定されるも
のではもちろんなく種々の変更が可能であり、その例を
以下に列挙する。 (1)第1の実施形態における第2の剥離爪20を、加
熱ロール1に対して当接したり離れたりするよう構成す
る。そして、使用に際しては、まず、上側カールを抑え
るために第1の剥離爪10を加熱ロール1に当接させて
いる場合には、第2の剥離爪20を加熱ロール1から離
す。これによって、第2の剥離爪20および加熱ロール
1双方の無用な摩耗が防がれる。また、下側カールを矯
正する場合、第1の剥離爪10をいずれのロールにも当
接させず、第2の剥離爪20を加熱ロール1に当接させ
る。これによると、加熱ロール1に付着するシートSが
第2の剥離爪20で確実に剥離され、なおかつ第1の剥
離爪10と加圧ロール2の無用な摩耗が防がれる。
のではもちろんなく種々の変更が可能であり、その例を
以下に列挙する。 (1)第1の実施形態における第2の剥離爪20を、加
熱ロール1に対して当接したり離れたりするよう構成す
る。そして、使用に際しては、まず、上側カールを抑え
るために第1の剥離爪10を加熱ロール1に当接させて
いる場合には、第2の剥離爪20を加熱ロール1から離
す。これによって、第2の剥離爪20および加熱ロール
1双方の無用な摩耗が防がれる。また、下側カールを矯
正する場合、第1の剥離爪10をいずれのロールにも当
接させず、第2の剥離爪20を加熱ロール1に当接させ
る。これによると、加熱ロール1に付着するシートSが
第2の剥離爪20で確実に剥離され、なおかつ第1の剥
離爪10と加圧ロール2の無用な摩耗が防がれる。
【0027】(2)前記第1の剥離爪10の代わりに、
シートSと各ロール1、2との間にニップ3方向に向け
て空気を噴出するノズルを設置し、このノズルから空気
を噴出させてシートSを各ロールから剥離させるよう構
成する。また、第1の剥離爪10に限らず、前記第2の
剥離爪20あるいは前記剥離プレート40の代わりに同
様の空気噴出ノズルを設置し、加熱ロール1に付着する
シートSを噴出する空気で剥離させる。このように空気
噴出によってシートSを剥離させる構成によれば、各ロ
ール1、2が摩耗することがないので、メンテナンスフ
リー化とともに耐用寿命が大幅に延長する。
シートSと各ロール1、2との間にニップ3方向に向け
て空気を噴出するノズルを設置し、このノズルから空気
を噴出させてシートSを各ロールから剥離させるよう構
成する。また、第1の剥離爪10に限らず、前記第2の
剥離爪20あるいは前記剥離プレート40の代わりに同
様の空気噴出ノズルを設置し、加熱ロール1に付着する
シートSを噴出する空気で剥離させる。このように空気
噴出によってシートSを剥離させる構成によれば、各ロ
ール1、2が摩耗することがないので、メンテナンスフ
リー化とともに耐用寿命が大幅に延長する。
【0028】(3)加熱ロール1の外周面に、加熱ロー
ル1の軸方向に並ぶ複数の剥離爪を周方向に連動して移
動するよう設ける。これら剥離爪は、通常は加熱ロール
1の外周面から突出せず、シートSを剥離させる位置に
おいて外周面から突出し、シートSを剥離させるよう制
御する。
ル1の軸方向に並ぶ複数の剥離爪を周方向に連動して移
動するよう設ける。これら剥離爪は、通常は加熱ロール
1の外周面から突出せず、シートSを剥離させる位置に
おいて外周面から突出し、シートSを剥離させるよう制
御する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の画像定着装置によれば、カールの方向に応じてそ
のカールを的確に抑制することができるとともに、その
構造としては、加熱ロールに対して当接・離間可能な第
1の剥離手段と、ニップから第1の剥離手段よりも遠方
の第2の剥離手段との組み合わせといった単純なものな
ので、装置のコンパクト化が図れるとともに、コストの
上昇が抑えられるといった効果を奏する。
記載の画像定着装置によれば、カールの方向に応じてそ
のカールを的確に抑制することができるとともに、その
構造としては、加熱ロールに対して当接・離間可能な第
1の剥離手段と、ニップから第1の剥離手段よりも遠方
の第2の剥離手段との組み合わせといった単純なものな
ので、装置のコンパクト化が図れるとともに、コストの
上昇が抑えられるといった効果を奏する。
【0030】本発明の請求項2に記載の画像定着装置に
よれば、第1の剥離手段を、加熱ロールから離間したと
きには加圧ロールのニップ近傍部分に当接するので、加
圧ロール側へのカール発生を矯正する際、加圧ロールへ
のシートの巻き付きが確実に防がれジャムが発生しな
い。
よれば、第1の剥離手段を、加熱ロールから離間したと
きには加圧ロールのニップ近傍部分に当接するので、加
圧ロール側へのカール発生を矯正する際、加圧ロールへ
のシートの巻き付きが確実に防がれジャムが発生しな
い。
【0031】本発明の請求項3に記載の画像定着装置に
よれば、第2の剥離手段を加熱ロールに対して当接・離
間可能に設けたので、加熱ロールからシートを確実に剥
離できるとともに、第2の剥離手段と加熱ロール双方の
無用な摩耗を防ぐことができる。
よれば、第2の剥離手段を加熱ロールに対して当接・離
間可能に設けたので、加熱ロールからシートを確実に剥
離できるとともに、第2の剥離手段と加熱ロール双方の
無用な摩耗を防ぐことができる。
【図1】 本発明の第1の実施形態の画像定着装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 通常モードの作用を示す側面図である。
【図4】 補正モードの作用を示す側面図である。
【図5】 剥離爪の配列状態を示す平面図である。
【図6】 選択機構を説明するための側面図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態の画像定着装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図8】 同側面図である。
1…加熱ロール、2…加圧ロール、3…ニップ、7…シ
ート搬送路、10…第1の剥離爪(第1の剥離手段)、
20…第2の剥離爪(第2の剥離手段)、40…剥離プ
レート(第2の剥離手段)、S…シート、T…トナー。
ート搬送路、10…第1の剥離爪(第1の剥離手段)、
20…第2の剥離爪(第2の剥離手段)、40…剥離プ
レート(第2の剥離手段)、S…シート、T…トナー。
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱ロールと、 この加熱ロールに適宜な圧力で当接させられ、加熱ロー
ルとの間にニップを形成する加圧ロールと、 未定着トナーが付着したシートを、未定着トナーが前記
加熱ロール側に対向する状態で前記ニップを通過させる
シート搬送路と、 前記シート搬送路における前記ニップの下流側におい
て、 前記加熱ロールの前記ニップ近傍部分に対して当接・離
間可能に設けられた第1の剥離手段と、 前記第1の剥離手段よりも前記ニップから加熱ロールの
周方向に沿った遠方位置に設けられた第2の剥離手段と
を具備することを特徴とする画像定着装置。 - 【請求項2】 前記第1の剥離手段は、前記加熱ロール
から離間したときには前記加圧ロールの前記ニップ近傍
部分に当接することを特徴とする請求項1記載の画像定
着装置。 - 【請求項3】 前記第2の剥離手段が、前記加熱ロール
に対して当接・離間可能に設けられていることを特徴と
する請求項1、2のいずれかに記載の画像定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21797395A JPH0962135A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21797395A JPH0962135A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0962135A true JPH0962135A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16712639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21797395A Pending JPH0962135A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0962135A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100465334B1 (ko) * | 2002-08-28 | 2005-01-13 | 삼성전자주식회사 | 전자사진방식 인쇄기의 정착유닛 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21797395A patent/JPH0962135A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100465334B1 (ko) * | 2002-08-28 | 2005-01-13 | 삼성전자주식회사 | 전자사진방식 인쇄기의 정착유닛 |
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