JPH0962127A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH0962127A JPH0962127A JP21585695A JP21585695A JPH0962127A JP H0962127 A JPH0962127 A JP H0962127A JP 21585695 A JP21585695 A JP 21585695A JP 21585695 A JP21585695 A JP 21585695A JP H0962127 A JPH0962127 A JP H0962127A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円筒部材上に高熱変換層を形成したヒートロ
ーラにおいて、熱膨張率の違いにより光熱変換層が円筒
部材から脱落することのない画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 ヒートローラ26を、石英、ホウケイ酸等の
耐熱性の高いガラス材料で形成された円筒部材としての
素管26aと、カーボンからなる光熱変換部材をガラス
の粒子とともに450℃程度の温度で15〜50ミクロ
ンの厚さに素管26a上に形成した光熱変換層26b
と、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)あるいはポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)の層を360〜380℃程
度の温度で光熱変換層26b上にこれを被覆するように
焼成した表面離型層26cから構成した。
ーラにおいて、熱膨張率の違いにより光熱変換層が円筒
部材から脱落することのない画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 ヒートローラ26を、石英、ホウケイ酸等の
耐熱性の高いガラス材料で形成された円筒部材としての
素管26aと、カーボンからなる光熱変換部材をガラス
の粒子とともに450℃程度の温度で15〜50ミクロ
ンの厚さに素管26a上に形成した光熱変換層26b
と、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)あるいはポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)の層を360〜380℃程
度の温度で光熱変換層26b上にこれを被覆するように
焼成した表面離型層26cから構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーを用いて画像を
形成する画像形成装置に関するものである。
形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等の画像形成装
置においては、その定着方式として、熱効率あるいは定
着性に優れているという点からヒートローラ定着方式が
広く採用されている。この方式は、ヒートローラの内部
に設けられたハロゲンランプの発する光エネルギーを熱
エネルギーに変換することにより加熱されるヒートロー
ラと、このヒートローラと共に記録紙等の転写材を一定
圧力で押圧する加圧ローラとから成る挟持部に未定着画
像を保持した転写材を通過させることで、熱によりトナ
ーを溶融軟化させ、転写材上に定着させている。
置においては、その定着方式として、熱効率あるいは定
着性に優れているという点からヒートローラ定着方式が
広く採用されている。この方式は、ヒートローラの内部
に設けられたハロゲンランプの発する光エネルギーを熱
エネルギーに変換することにより加熱されるヒートロー
ラと、このヒートローラと共に記録紙等の転写材を一定
圧力で押圧する加圧ローラとから成る挟持部に未定着画
像を保持した転写材を通過させることで、熱によりトナ
ーを溶融軟化させ、転写材上に定着させている。
【0003】しかしながら、ヒートローラの内部熱源と
してハロゲンランプを用い、その輻射熱を利用してヒー
トローラを加熱する方式では、所定の定着温度まで加熱
するのに費やすウォーミングアップ時間が長く、消費電
力も大きいなどの問題があった。
してハロゲンランプを用い、その輻射熱を利用してヒー
トローラを加熱する方式では、所定の定着温度まで加熱
するのに費やすウォーミングアップ時間が長く、消費電
力も大きいなどの問題があった。
【0004】上記問題点を解決する一つの方法として、
光透過性の物質で構成された円筒部材の外周に、光を熱
に変換する光熱変換層を設けたヒートローラを用いるこ
とにより、円筒部材を透過したハロゲンランプからの光
を直接光熱変換層に照射させる方法が提案された。この
方法においては、発光手段としてのハロゲンランプから
の光が円筒部材の厚みに関係なくヒートローラの最外周
付近で熱に効率よく変換されるためにヒートローラ表面
をすばやく加熱することでウォーミングアップ時間の短
縮が図られ、省電力化も可能になる。
光透過性の物質で構成された円筒部材の外周に、光を熱
に変換する光熱変換層を設けたヒートローラを用いるこ
とにより、円筒部材を透過したハロゲンランプからの光
を直接光熱変換層に照射させる方法が提案された。この
方法においては、発光手段としてのハロゲンランプから
の光が円筒部材の厚みに関係なくヒートローラの最外周
付近で熱に効率よく変換されるためにヒートローラ表面
をすばやく加熱することでウォーミングアップ時間の短
縮が図られ、省電力化も可能になる。
【0005】以下に、上述した光透過性円筒部材および
光熱変換層を用いたヒートローラを有する従来の画像形
成装置について説明する。図3は、従来の画像形成装置
のヒートローラを有する定着器の断面図である。図3に
おいて、1は内部に配設した熱源により加熱されるヒー
トローラであり、石英、ホウケイ酸等の耐熱性の高いガ
ラス材で形成された円筒部材としての素管1aから成っ
ている。1bは素管1a上に焼成された光熱変換層であ
り、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ
素樹脂にカーボンの微粒子を3〜5%の重量割合で含有
することにより、内部に有した熱源からの赤外線が効率
よく吸収され熱に変換されるようにし、なおかつフッ素
樹脂のもつ非粘着性による表面離型性をも兼ね備えてい
る。このように構成することで、素管表面へ焼成による
1回の工程で光熱変換層と離型層が形成できる。
光熱変換層を用いたヒートローラを有する従来の画像形
成装置について説明する。図3は、従来の画像形成装置
のヒートローラを有する定着器の断面図である。図3に
おいて、1は内部に配設した熱源により加熱されるヒー
トローラであり、石英、ホウケイ酸等の耐熱性の高いガ
ラス材で形成された円筒部材としての素管1aから成っ
ている。1bは素管1a上に焼成された光熱変換層であ
り、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ
素樹脂にカーボンの微粒子を3〜5%の重量割合で含有
することにより、内部に有した熱源からの赤外線が効率
よく吸収され熱に変換されるようにし、なおかつフッ素
樹脂のもつ非粘着性による表面離型性をも兼ね備えてい
る。このように構成することで、素管表面へ焼成による
1回の工程で光熱変換層と離型層が形成できる。
【0006】2はステンレス鋼等から成る芯金の上にシ
リコンゴム等の弾性層を設け、ヒートローラ1に対して
圧接回転する加圧ローラ、3はヒートローラ1の内部に
設けられ、赤外光線を発光するハロゲンランプ、4はヒ
ートローラ1表面に接触してヒートローラ1の温度を検
知するサーミスタ素子、5はヒートローラ表面をクリー
ニングするクリーニングパッド、6は構成要素1〜5か
ら成る定着器、7は記録紙等の転写材、8はトナーであ
る。
リコンゴム等の弾性層を設け、ヒートローラ1に対して
圧接回転する加圧ローラ、3はヒートローラ1の内部に
設けられ、赤外光線を発光するハロゲンランプ、4はヒ
ートローラ1表面に接触してヒートローラ1の温度を検
知するサーミスタ素子、5はヒートローラ表面をクリー
ニングするクリーニングパッド、6は構成要素1〜5か
ら成る定着器、7は記録紙等の転写材、8はトナーであ
る。
【0007】次に、図3の定着器6の動作について説明
する。定着器6においては、ヒートローラ1の表面温度
が所定の定着温度になるように、サーミスタ素子4から
の温度検出信号に基づいて温度制御用電源(図示せず)
と協調してハロゲンランプ3を発光させ、ヒートローラ
1と加圧ローラ2とから成る挟持部に導かれた転写材7
上のトナー8を熱と圧力によって固着する。
する。定着器6においては、ヒートローラ1の表面温度
が所定の定着温度になるように、サーミスタ素子4から
の温度検出信号に基づいて温度制御用電源(図示せず)
と協調してハロゲンランプ3を発光させ、ヒートローラ
1と加圧ローラ2とから成る挟持部に導かれた転写材7
上のトナー8を熱と圧力によって固着する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ヒートローラ1の構成では、光熱変換層1bがヒートロ
ーラ1の加熱使用時にガラスの素管1aから脱落し、印
字面を汚したりヒートローラへのトナーの付着が起きる
などの現象がしばしば起こった。
ヒートローラ1の構成では、光熱変換層1bがヒートロ
ーラ1の加熱使用時にガラスの素管1aから脱落し、印
字面を汚したりヒートローラへのトナーの付着が起きる
などの現象がしばしば起こった。
【0009】この原因は、素管1aを構成するガラスと
光熱変換層1bを構成するフッ素樹脂の線膨張係数の差
が大きいために(ホウケイ酸ガラスの線膨張係数:3
2.5×10-7/℃、フッ素樹脂の線膨張係数:1.0
×10-4/℃)、ヒートローラ1を加熱して使用する際
に、素管1aに比べて光熱変換層1bの熱膨張率が大き
く、繰り返しのヒートサイクルによりガラスとフッ素樹
脂の間にエアギャップが生じ、加圧ローラとの圧設回転
等によりエアギャップが発生した部分から亀裂が生じ、
光熱変換層1bが素管1aから脱落するためである。
光熱変換層1bを構成するフッ素樹脂の線膨張係数の差
が大きいために(ホウケイ酸ガラスの線膨張係数:3
2.5×10-7/℃、フッ素樹脂の線膨張係数:1.0
×10-4/℃)、ヒートローラ1を加熱して使用する際
に、素管1aに比べて光熱変換層1bの熱膨張率が大き
く、繰り返しのヒートサイクルによりガラスとフッ素樹
脂の間にエアギャップが生じ、加圧ローラとの圧設回転
等によりエアギャップが発生した部分から亀裂が生じ、
光熱変換層1bが素管1aから脱落するためである。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、光熱
変換層の構成を変更することで、安定したヒートローラ
を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
変換層の構成を変更することで、安定したヒートローラ
を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の画像形成装置は、円筒部材と、この円筒
部材上に形成される光透過性の物質から成る光熱変換層
と、この光熱変換層を被覆する表面離型層から構成され
るヒートローラと、このヒートローラの内部に配設した
熱源としての発光部と、このヒートローラに圧接する加
圧ローラを有する定着器を備え、前記表面離型層の幅が
最大サイズの記録紙の幅よりも大きく、かつ前記表面離
型層の幅よりも前記光熱変換層の幅が大きくなるように
した。
めに、本発明の画像形成装置は、円筒部材と、この円筒
部材上に形成される光透過性の物質から成る光熱変換層
と、この光熱変換層を被覆する表面離型層から構成され
るヒートローラと、このヒートローラの内部に配設した
熱源としての発光部と、このヒートローラに圧接する加
圧ローラを有する定着器を備え、前記表面離型層の幅が
最大サイズの記録紙の幅よりも大きく、かつ前記表面離
型層の幅よりも前記光熱変換層の幅が大きくなるように
した。
【0012】また前記円筒部材を耐熱性のあるガラス材
で構成し、また前記表面離型層をフッ素樹脂で構成し、
また前記光熱変換層をカーボンで構成した。
で構成し、また前記表面離型層をフッ素樹脂で構成し、
また前記光熱変換層をカーボンで構成した。
【0013】
【作用】上記の画像形成装置によれば、表面離型層の幅
が最大サイズの記録紙の幅よりも大きく、かつ表面離型
層の幅よりも光熱変換層の幅が大きくなるような構成と
することで、ヒートローラを構成する要素間に接合力の
弱い箇所を無くして光熱変換層と表面離型層の円筒部材
からの脱落を防止することができ、安定したヒートロー
ラを実現できる。
が最大サイズの記録紙の幅よりも大きく、かつ表面離型
層の幅よりも光熱変換層の幅が大きくなるような構成と
することで、ヒートローラを構成する要素間に接合力の
弱い箇所を無くして光熱変換層と表面離型層の円筒部材
からの脱落を防止することができ、安定したヒートロー
ラを実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図を用いて
説明する。まず、画像形成装置全体の機構について説明
する。図1は本発明の一実施例における画像形成装置の
断面図である。図1において、9は光により加熱される
ヒートローラ、2はヒートローラ9と圧接する加圧ロー
ラ、10はヒートローラ9、加圧ローラ2を有する定着
器、7は記録紙等の転写材、13はプロセスユニット、
14はプロセスユニット13の側壁に設けた固定軸によ
り回転自在に軸支されている感光体、15は感光体14
を一様に帯電する帯電器、16は感光体14に露光を照
射する露光光学系、17は感光体14上の静電潜像にト
ナーを付着させる現像ローラ、18はプロセスユニット
13の側壁に回転自在に軸支され、転写材7に感光体1
4上の静電潜像を転写する転写ローラ、19は感光体1
4上の残留トナーを除去するクリーニングブレード、2
0は現像ローラ17の上方位置のプロセスユニット13
の側壁に固定され、現像ローラ17の表面にトナーを介
して接触する現像ブレード、21はプロセスユニット1
3の側壁に回転自在に軸支され、現像ローラ17の表面
にトナーを供給する補給ローラ、22は転写材7を収納
している転写材カセット、23は転写材7を搬送するた
めの給紙ローラ、24は転写材7が搬送される転写材搬
送路、25は印字後の転写材7を積載する排紙トレイで
ある。
説明する。まず、画像形成装置全体の機構について説明
する。図1は本発明の一実施例における画像形成装置の
断面図である。図1において、9は光により加熱される
ヒートローラ、2はヒートローラ9と圧接する加圧ロー
ラ、10はヒートローラ9、加圧ローラ2を有する定着
器、7は記録紙等の転写材、13はプロセスユニット、
14はプロセスユニット13の側壁に設けた固定軸によ
り回転自在に軸支されている感光体、15は感光体14
を一様に帯電する帯電器、16は感光体14に露光を照
射する露光光学系、17は感光体14上の静電潜像にト
ナーを付着させる現像ローラ、18はプロセスユニット
13の側壁に回転自在に軸支され、転写材7に感光体1
4上の静電潜像を転写する転写ローラ、19は感光体1
4上の残留トナーを除去するクリーニングブレード、2
0は現像ローラ17の上方位置のプロセスユニット13
の側壁に固定され、現像ローラ17の表面にトナーを介
して接触する現像ブレード、21はプロセスユニット1
3の側壁に回転自在に軸支され、現像ローラ17の表面
にトナーを供給する補給ローラ、22は転写材7を収納
している転写材カセット、23は転写材7を搬送するた
めの給紙ローラ、24は転写材7が搬送される転写材搬
送路、25は印字後の転写材7を積載する排紙トレイで
ある。
【0015】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、その動作について説明する。まず、高圧電源に接
続された帯電器15に高電圧を印加し、感光体14を矢
印A方向に回転させ、その表面を一様に帯電させ、反時
計方向に回転させることにより一様に帯電された感光体
14の表面上に、露光光学系16により画像データに応
じたレーザビームの露光光線を照射し、感光体14上に
静電潜像を形成する。次に、補給ローラ21により供給
された現像ローラ17上のトナーは、現像ブレード20
の押圧力により均一な薄層状態に摩擦帯電され、感光体
14上へ搬送される。さらに、トナーを表面に有した現
像ローラ17に負電荷を印加し、トナーに予め負電荷を
与えておくことにより、感光体14上の露光光線が照射
されて電荷がなくなった部分にのみトナーが付着され、
いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
いて、その動作について説明する。まず、高圧電源に接
続された帯電器15に高電圧を印加し、感光体14を矢
印A方向に回転させ、その表面を一様に帯電させ、反時
計方向に回転させることにより一様に帯電された感光体
14の表面上に、露光光学系16により画像データに応
じたレーザビームの露光光線を照射し、感光体14上に
静電潜像を形成する。次に、補給ローラ21により供給
された現像ローラ17上のトナーは、現像ブレード20
の押圧力により均一な薄層状態に摩擦帯電され、感光体
14上へ搬送される。さらに、トナーを表面に有した現
像ローラ17に負電荷を印加し、トナーに予め負電荷を
与えておくことにより、感光体14上の露光光線が照射
されて電荷がなくなった部分にのみトナーが付着され、
いわゆるネガポジプロセスによる現像が行われる。
【0016】感光体14に付着して現像されたトナー
は、転写ローラ18に高電圧を印加することにより、給
紙ローラ23により給紙され、転写材搬送路24より搬
送されてきた転写材7の表面上に転写ローラ18によっ
て転写される。
は、転写ローラ18に高電圧を印加することにより、給
紙ローラ23により給紙され、転写材搬送路24より搬
送されてきた転写材7の表面上に転写ローラ18によっ
て転写される。
【0017】感光体14から転写材7の表面上へ転写さ
れなかった残留トナーはクリーニングブレード19によ
り感光体14から除去される。続いて、トナー像の転写
された転写材7は定着器10に送られ、ここでヒートロ
ーラ9の熱と加圧ローラ2との挟持部によって定着され
る。トナー像が定着された転写材7は、装置の背面もし
くは側面に設けられている排紙トレイ25上へ排紙され
る。
れなかった残留トナーはクリーニングブレード19によ
り感光体14から除去される。続いて、トナー像の転写
された転写材7は定着器10に送られ、ここでヒートロ
ーラ9の熱と加圧ローラ2との挟持部によって定着され
る。トナー像が定着された転写材7は、装置の背面もし
くは側面に設けられている排紙トレイ25上へ排紙され
る。
【0018】図2は本発明の一実施例における画像形成
装置のヒートローラの断面図である。ヒートローラ26
は、石英、ホウケイ酸等の耐熱性の高いガラス材料で形
成された円筒部材としての素管26aと、カーボンから
なる光熱変換層をガラスの粒子とともに450℃程度の
温度で15〜50ミクロンの厚さに素管26a上に形成
した光熱変換層26bと、テトラフルオロエチレン・パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)
あるいはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の層
を360〜380℃程度の温度で光熱変換層26b上に
これを被覆するように焼成した表面離型層26cから構
成される。
装置のヒートローラの断面図である。ヒートローラ26
は、石英、ホウケイ酸等の耐熱性の高いガラス材料で形
成された円筒部材としての素管26aと、カーボンから
なる光熱変換層をガラスの粒子とともに450℃程度の
温度で15〜50ミクロンの厚さに素管26a上に形成
した光熱変換層26bと、テトラフルオロエチレン・パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)
あるいはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の層
を360〜380℃程度の温度で光熱変換層26b上に
これを被覆するように焼成した表面離型層26cから構
成される。
【0019】次にヒートローラ26の構成要素の軸方向
の幅について説明する。PTFEの表面離型層26cの
被覆幅は、最大サイズの記録紙の印字幅よりも広くす
る。カーボンの光熱変換層26bの被覆幅は、PTFE
の表面離型層26cの被覆幅よりも広くする。これは、
カーボンとフッ素樹脂の間には熱融着により、結合力の
高い−CF結合が形成されるが、ガラスとフッ素樹脂の
間には十分に結合力が生じないために、表面離型層26
cの幅を光熱変換層26bよりも広くし、素管26aと
離型層が接する構成とすると、その部分で離型層の脱落
が生じ、ローラや印字画面に付着するなどの問題が起こ
るためである。
の幅について説明する。PTFEの表面離型層26cの
被覆幅は、最大サイズの記録紙の印字幅よりも広くす
る。カーボンの光熱変換層26bの被覆幅は、PTFE
の表面離型層26cの被覆幅よりも広くする。これは、
カーボンとフッ素樹脂の間には熱融着により、結合力の
高い−CF結合が形成されるが、ガラスとフッ素樹脂の
間には十分に結合力が生じないために、表面離型層26
cの幅を光熱変換層26bよりも広くし、素管26aと
離型層が接する構成とすると、その部分で離型層の脱落
が生じ、ローラや印字画面に付着するなどの問題が起こ
るためである。
【0020】以上のような構成を有するヒートローラ2
6を以下のような仕様と寸法で実際に製作し、連続運転
による表面層の剥離がないかを調べた。直径20mm、
肉厚1mm、軸方向長さ260mmのホウケイ酸ガラス
の素管26aに、素管26aの両端から15mmずつ内
側に、最大サイズの用紙幅よりも広い230mmのカー
ボンの光熱変換層26bを焼成する。その上面に、PT
FEの表面離型層26cを、カーボン層の両端から1.
5mmずつ内側に、幅227mmコーティングしたもの
と、カーボン層の両端から1.5mmずつ外側に、幅2
33mmコーティングしたものの2種類のローラを製作
した。
6を以下のような仕様と寸法で実際に製作し、連続運転
による表面層の剥離がないかを調べた。直径20mm、
肉厚1mm、軸方向長さ260mmのホウケイ酸ガラス
の素管26aに、素管26aの両端から15mmずつ内
側に、最大サイズの用紙幅よりも広い230mmのカー
ボンの光熱変換層26bを焼成する。その上面に、PT
FEの表面離型層26cを、カーボン層の両端から1.
5mmずつ内側に、幅227mmコーティングしたもの
と、カーボン層の両端から1.5mmずつ外側に、幅2
33mmコーティングしたものの2種類のローラを製作
した。
【0021】そして、プロセススピード84.5mm/
sでヒートローラ26を加圧ローラと圧設させ160〜
180℃で数万回転、駆動させる試験を行った。その結
果、カーボン層の両端から1.5mmずつ外側に、幅2
33mmコーティングしたものは、表面離型層26cが
両端付近の素管26aとの接合部で素管26aから剥離
する現象がおこったが、PTFEをカーボン層の両端か
ら1.5mmずつ内側に、幅227mmコーティングし
たものは、数万回の回転試験の後でも素管26aからの
PTFEの表面離型層26cやカーボンの光熱変換層2
6bの剥離が生じなかった。
sでヒートローラ26を加圧ローラと圧設させ160〜
180℃で数万回転、駆動させる試験を行った。その結
果、カーボン層の両端から1.5mmずつ外側に、幅2
33mmコーティングしたものは、表面離型層26cが
両端付近の素管26aとの接合部で素管26aから剥離
する現象がおこったが、PTFEをカーボン層の両端か
ら1.5mmずつ内側に、幅227mmコーティングし
たものは、数万回の回転試験の後でも素管26aからの
PTFEの表面離型層26cやカーボンの光熱変換層2
6bの剥離が生じなかった。
【0022】以上の結果から、表面離型層と光熱変換層
の2層構造にするだけでなく、カーボンからなる光熱変
換層26bの幅は、フッ素樹脂からなる表面離型層26
cの幅よりも広くなければならないことがわかった。上
記の様にヒートローラ26の各要素の幅を構成にするこ
とにより、ガラスとフッ素樹脂の線膨張係数の違いや結
合力不足による表面離型層の脱落を回避でき、かつ光熱
変換層の機能と離型層の機能を持たせた信頼性の高いヒ
ートローラを実現できる。
の2層構造にするだけでなく、カーボンからなる光熱変
換層26bの幅は、フッ素樹脂からなる表面離型層26
cの幅よりも広くなければならないことがわかった。上
記の様にヒートローラ26の各要素の幅を構成にするこ
とにより、ガラスとフッ素樹脂の線膨張係数の違いや結
合力不足による表面離型層の脱落を回避でき、かつ光熱
変換層の機能と離型層の機能を持たせた信頼性の高いヒ
ートローラを実現できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、光熱変換部と表
面離型層を2層構造とし、両者の幅構成を調整すること
で、円筒部材からの表面離型層および光熱変換層の脱落
が無くなり、耐久性と信頼性の高いヒートローラを備え
た画像形成装置を実現することができる。
面離型層を2層構造とし、両者の幅構成を調整すること
で、円筒部材からの表面離型層および光熱変換層の脱落
が無くなり、耐久性と信頼性の高いヒートローラを備え
た画像形成装置を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の断面
図
図
【図2】本発明の一実施例における画像形成装置のヒー
トローラの断面図
トローラの断面図
【図3】従来の画像形成装置のヒートローラを有する定
着器の断面図
着器の断面図
2 加圧ローラ 6 定着器 26 ヒートローラ 26a 素管(円筒部材) 26b 光熱変換層 26c 表面離型層
Claims (4)
- 【請求項1】トナーにより記録紙上にトナー像を形成
し、このトナー像を熱により記録紙上へ溶着させる画像
形成装置であって、円筒部材と、この円筒部材上に形成
される光透過性の物質から成る光熱変換層と、この光熱
変換層を被覆する表面離型層から構成されるヒートロー
ラと、このヒートローラの内部に配設した熱源としての
発光部と、このヒートローラに圧接する加圧ローラを有
する定着器を備え、前記表面離型層の幅が最大サイズの
記録紙の幅よりも大きく、かつ前記表面離型層の幅より
も前記光熱変換層の幅が大きくなるようにしたことを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記円筒部材が耐熱性のあるガラス材で構
成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】前記表面離型層がフッ素樹脂で構成される
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記光熱変換層がカーボンで構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21585695A JPH0962127A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21585695A JPH0962127A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0962127A true JPH0962127A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16679413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21585695A Pending JPH0962127A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0962127A (ja) |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP21585695A patent/JPH0962127A/ja active Pending
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