JPH0961923A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0961923A
JPH0961923A JP21152495A JP21152495A JPH0961923A JP H0961923 A JPH0961923 A JP H0961923A JP 21152495 A JP21152495 A JP 21152495A JP 21152495 A JP21152495 A JP 21152495A JP H0961923 A JPH0961923 A JP H0961923A
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JP
Japan
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depth
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JP21152495A
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English (en)
Inventor
Tokuji Sato
徳次 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写界深度の表示機能を備えたカメラを提供
する。また、フォーカスエイド方式では、ピントのずれ
量が明瞭に分かるようにする。 【解決手段】 液晶表示板31がファインダ画面4aの
下方に配置されている。液晶表示板31の上段には距離
スケール31a,中段には丸形ドット列31b,下段に
は矩形ドット列31cが設けられている。モード切換ノ
ブ10の操作により撮影モードが切り換わる。撮影モー
ドがオートフォーカスモード時には、丸形ドット列31
bの対応する丸形ドット32を反転させて被写体距離を
表示するとともに、測距データと絞り値に基づいて矩形
ドット列31cの2個の矩形ドット33を反転させて被
写界深度を表示する。撮影モードがフォーカスエイドモ
ード時には、丸形ドット列31bに被写体距離,矩形ド
ット列31cに撮影レンズ3のピント位置距離を表示
し、被写界深度表示ボタン11の押圧操作の間だけ丸形
ドット列31bに撮影レンズ3のピント位置距離,矩形
ドット列31cに被写界深度を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、更
に詳しくは被写界深度等の撮影情報表示機能を備えたカ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトタイプのカメラでは、ファイ
ンダ内に、撮影範囲を示すブライトフレームや測距範囲
を示すオートフォーカスフレームの他に、被写体の距離
を示す山や人型等の距離マークが数個表示されている。
シャッタボタンを半押ししてカメラが被写体距離を測定
すると、この測距データに基づいて撮影レンズのピント
調節が行なわれるとともに、ファインダ内に設けられた
ポインタが測距データに対応した距離マークに移動し、
撮影レンズの概略的なピント位置距離を示すようになっ
ている。これにより、撮影者はピント位置が自分が撮影
したい被写体に合っているか否かを概ね把握できる。
【0003】また、一眼レフカメラの中には、フォーカ
スエイドと呼ばれるピントの合否表示機構を内蔵するも
のが市販されている(例えば「キヤノンAL−1」(商
品名))。これはファインダ視野内に3個のLEDが設
けられ、これらの点灯状態により左から順に後ピン,合
焦,前ピンを示すようになっている。撮影者は、この表
示を見ながら、真中の「合焦」位置にあるLEDが点灯
するように、撮影レンズのヘリコイドを回してピント調
節を行なうようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラのいずれの撮影情報表示も、人物の前後の
ピント範囲(被写界深度)が分からないため、例えば出
来上がったプリント写真を見てから、人物の背景がボケ
ていたり、また余計なものまで明瞭に写り込んでいて、
撮影が失敗であったことが分かるということがあった。
また、上記フォーカスエイド方式のカメラでは、ピント
が外れている場合に前ピンであるか後ピンであるかは分
かるが、そのずれ量が分からない。したがって、例えば
撮影レンズのヘリコイドを勢い良く回し過ぎて合焦位置
を行き過ぎ、慌てて逆方向に戻す等の試行錯誤を繰り返
すことが多く、迅速で確実なピント合わせを行なうこと
はきわめて困難であった。
【0005】本発明は、撮影時に被写界深度を表示する
機能を備えたカメラを提供することを目的とする。ま
た、フォーカスエイド方式では、ピントのずれ量が明瞭
に分かるようにしたカメラを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラは、被写体距離と絞り値に基
づいて被写界深度を求める被写界深度設定手段と、被写
体距離と被写界深度の両方をファインダ内に表示する撮
影情報表示手段とを備えたものである。
【0007】請求項2記載のカメラは、被写体距離を測
定する測距手段と、マニュアル操作で撮影レンズのピン
ト調節を行なう際の撮影レンズのピント位置距離と前記
被写体距離の両方をファインダ内に表示する撮影情報表
示手段とを備えたものである。したがって、被写体距離
と撮影レンズのピント位置距離とのずれ量が明瞭に分か
るから、ピント調節の操作を迷うことなく迅速,確実に
行なうことができる。
【0008】請求項3記載のカメラは、被写体距離を測
定する測距手段と、マニュアル操作で撮影レンズのピン
ト調節を行なう際の撮影レンズのピント位置距離と前記
被写体距離の両方をファインダ内に表示する撮影情報表
示手段と、被写体輝度を測光して得られた測光データに
より絞り値を求める絞り値設定手段と、前記ピント位置
距離と絞り値から被写界深度を求める被写界深度設定手
段と、前記撮影情報表示手段の表示を切り換え、前記ピ
ント位置距離と被写界深度の両方をファインダ内に表示
する表示切換手段とを備えたものである。したがって、
単に後ピン,合焦,前ピンであることだけが示される従
来のフォーカスエイドと異なって、それらの程度まで把
握することができるから、例えば主要被写体を被写界深
度内に入れながら、後ピンぎみにして後方の被写体も写
し込むというような従来の撮影情報表示ではできなかっ
た撮影も行なうことができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のカメラ1を示す図2にお
いて、カメラボディ2の前面には、撮影レンズ3,ファ
インダ4,測距窓5a,5b,測光窓6及びストロボ発
光部7が設けられている。また、カメラボディ2の上面
には、シャッタボタン9の他に、モード選択ノブ10と
表示切換ボタン11が設けられている。モード選択ノブ
10はスライド操作することにより、自動でピント調節
を行なうオートフォーカスモードとマニュアルでピント
調節を行なうフォーカスエイドモードのいずれか一方の
撮影モードを選択することができる。
【0010】表示切換ボタン11は、フォーカスエイド
モード時にこれを押すと、押している間だけ、ファイン
ダ4内に設けた後述する液晶表示板の表示が切り換わ
り、ピントが合う範囲を示す被写界深度が表示される。
カメラボディ2の背面上部には、フォーカスエイドモー
ド時にマニュアルで撮影レンズ3のピント調節を行なう
際に操作されるフォーカスレバー12が設けられてい
る。
【0011】カメラ1の電気的構成を示す図1におい
て、カメラ1の動作はマイクロコンピュータ15によっ
て制御される。このマイクロコンピュータ15には、シ
ャッタボタン9の半押し操作及び全押し操作による半押
しレリーズ信号及び全押しレリーズ信号,モード選択ノ
ブ10の押圧操作によるモード信号,表示切換ボタン1
1の押圧操作による深度表示信号及びフォーカスレバー
12の操作によるマニュアルフォーカス信号が、それぞ
れのレリーズスイッチ9a,モード選択スイッチ10
a,深度表示スイッチ11a及びマニュアルフォーカス
信号発生器12aを介して入力される。
【0012】測光窓6の背後には、受光素子17及び信
号処理回路18が設けられている。受光素子17は被写
体光を輝度信号に変換し、これを信号処理回路18に入
力する。信号処理回路18は輝度信号に対数圧縮増幅,
A/D変換等の処理を施し、測光データとしてマイクロ
コンピュータ15に入力する。マイクロコンピュータ1
5は、この測光データに基づいてROM21に記憶され
ているプログラムAE用のプログラムラインデータから
絞り値とシャッタ速度を読み出し、シャッタボタン9の
全押し操作による全押しレリーズ信号を待って撮影レン
ズ3の背後に配置されたシャッタユニット22を駆動す
る。
【0013】測距窓5a,5bの背後には、測距装置2
4が設けられ、これがシャッタボタン9の半押し操作に
より作動して測距データをマイクロコンピュータ15に
入力する。マイクロコンピュータ15は、この測距デー
タを受けてオートフォーカスモード時にはモータドライ
バ25を介してフォーカシングモータ26を駆動し、撮
影レンズのピント調節を自動的に行なう。また、フォー
カスエイドモード時には、マニュアルフォーカス信号発
生器12aからのマニュアルフォーカス信号を受けてモ
ータドライバ25を介してフォーカシングモータ26を
駆動し、フォーカスレバー12の回動位置に応じて撮影
レンズのピント位置距離を変更する。
【0014】ファインダ視野4aには、被写体28を観
察するフレーム30の下方に、バックライト付きの透過
型の液晶表示板31が設けられている。この液晶表示板
31の最上段には距離スケール31a,中段には丸形ド
ット32をライン状に並べた丸形ドット列31b,下段
には矩形ドット33をライン状に並べた矩形ドット列3
1cがそれぞれ配置されている。マイクロコンピュータ
15は、LCDドライバ34を介して丸形ドット32,
矩形ドット33の点灯表示,非点灯表示を制御する。な
お、フレーム30の中央には、測距範囲を示すフォーカ
スフレーム30aが設けられている。
【0015】丸形ドット列31b及び矩形ドット列31
cの表示内容は、モード選択ノブ10によって選択され
た撮影モードに応じて変更される。オートフォーカスモ
ード時では、測距データに対応した位置の丸形ドット3
2が点灯されるとともに、被写界深度の両端の距離デー
タに対応した位置の矩形ドット33が点灯される。これ
により、丸形ドット列31bに被写体距離,矩形ドット
列31cに被写界深度がそれぞれ表示される。
【0016】フォーカスエイドモード時では、測距デー
タに対応した位置の丸形ドット32が点灯されるととも
に、マニュアルフォーカス信号による撮影レンズ3のピ
ント位置距離に対応した位置の矩形ドット33が点灯さ
れる。これにより、丸形ドット列31bに被写体距離,
矩形ドット列31cに撮影レンズ3のピント位置距離が
それぞれ表示される。そして、このフォーカスエイドモ
ード時に表示切換ボタン11を押圧操作すると、丸形ド
ット列31bの表示は被写体距離からマニュアル操作に
よる撮影レンズ3のピント位置距離に切り換わり、また
矩形ドット列31cの表示はマニュアル操作による撮影
レンズ3のピント位置距離から撮影レンズ3のピント位
置距離に対応した被写界深度に切り換わる。
【0017】被写界深度は、絞り値と撮影レンズ3のピ
ント位置距離もしくは測距データとの組合せで決まり、
この組合せに対応した被写界深度がその両端の距離デー
タとしてROM35に記憶されている。なお、例えば撮
影レンズ3のピント位置距離は16ステップとし、また
絞り値はF2.8〜F16まで半絞りずつ11ステップ
とすると、被写界深度の数は176(=16×11)に
なる。
【0018】マイクロコンピュータ15は、測光データ
に基づいてROM21から絞り値を読み出し、この絞り
値と撮影レンズ3のピント位置距離もしくは測距データ
との組合せから、被写界深度に対応した両端の距離デー
タをROM35から読み出す。そして、両端の距離デー
タに対応した2個の矩形ドット33を点灯させることに
より矩形ドット列31cに被写界深度を表示する。
【0019】このように構成されたカメラ1で撮影を行
なうには、まずモード選択ノブ10を操作して、例えば
オートフォーカスモードを選択する。ファインダ視野4
aを観察してフォーカスフレーム30aが被写体28に
重なるようにフレーミングしてからシャッタボタン9を
半押し操作する。マイクロコンピュータ15は、半押し
レリーズ信号を受けると、測距装置24を作動させて被
写体距離を測定し、この測距データに基づいてフォーカ
シングモータ26を駆動して撮影レンズ3のピント調節
を行なう。
【0020】これと同時に、マイクロコンピュータ15
は、測距データに基づいて対応した位置の丸形ドット3
2をLCDドライバ34を介して点灯表示する。図1に
示す例では、被写体距離が例えば3mであることを示し
ている。また、マイクロコンピュータ15は、信号処理
回路18から入力された測光データに基づいてROM2
1から絞り値とシャッタ速度を読み出し、この絞り値と
前記測距データに基づいてROM35から被写界深度を
示す2個の距離データを読み出す。そして、この2個の
距離データに対応した位置の矩形ドット33を点灯させ
る。図1に示す例では、2個の距離データは、例えば2
mと4.5mであり、被写界深度が2m〜4.5mであ
ることを示している。
【0021】このように、撮影者は、液晶表示板31に
表示された被写体距離と被写界深度により、被写体28
が十分に被写界深度内に入っているか、あるいは周囲の
ものがどの程度写り込むか等を確認することができる。
被写界深度が意図するものと異なる場合には、例えば撮
影者が前後方向に移動して被写体との距離を変更する等
の方法により被写界深度を変更する。
【0022】シャッタボタン9を半押しした状態では、
測距データ及び測光データはロックされているから、撮
影者は所望の構図にフレーミングした後、シャッタボタ
ン9を全押し操作する。これにより、シャッタユニット
22は前記測光データに基づいた絞り値とシャッタ速度
で駆動され、露光位置にセットされた写真フイルムが露
光される。
【0023】次に、フォーカスエイドモードを選択す
る。フォーカスフレーム30aが被写体28に重なるよ
うにフレーミングしてからシャッタボタン9を半押し操
作すると、マイクロコンピュータ15は、測距データに
基づいて、図3に示すように、例えば3mに対応した位
置の丸形ドット32を点灯表示するとともに、フォーカ
スレバー12の回動位置から撮影レンズ3のピント位置
距離に対応した矩形ドット33を点灯表示する。図3に
示す例では、撮影レンズ3のピント位置距離は4.5m
である(A)。
【0024】被写体28にピントを合わせる場合には、
点灯している丸形ドット32の下方にある矩形ドット3
3を点灯させるようにフォーカスレバー12を操作する
(B)。フォーカスエイドモードでは、フォーカスレバ
ー12を操作しないかぎり、撮影レンズ3のピント位置
距離は動かないから、構図の変更中にシャッタボタン9
から指を離して半押し状態を解除することもできる。構
図が決まったらシャッタボタン9を全押しすることによ
り撮影が行なわれる。ただし、構図の変更中に半押し状
態を解除した場合には、シャッタボタン9を半押しした
時の測光データはキャンセルされ、新たにシャッタボタ
ン9を押圧した時の測光データによって撮影される。な
お、特殊効果を狙う等の場合には、撮影レンズ3のピン
ト位置距離を被写体距離から故意にずらして撮影するこ
ともできる。
【0025】撮影モードがフォーカスエイドモードにセ
ットされている時に、表示切換ボタン11を押圧する
と、この押圧中のみ、図4(B)に示すように、オート
フォーカスモード時と同様に被写界深度を表示すること
ができる。図4に示す例では、表示切換ボタン11を押
圧していない時(A)には、被写体距離が例えば3mで
あり、マニュアルレバー12の回動位置による撮影レン
ズ3のピント位置距離が1.5mになっている。
【0026】この状態から表示切換ボタン11を押圧す
ると、(B)に示すように、1.5mの位置にある丸形
ドット32が点灯して中段の丸形ドット列31bに撮影
レンズ3のピント位置距離が表示されるとともに、測光
データによる絞り値と撮影レンズ3のピント位置距離
(1.5m)とから決まる被写界深度がROM35から
読み出され、これが下段の矩形ドット列31cに表示さ
れる。この例では、被写界深度は、例えば0.9m〜3
mであり、2個の矩形ドット33a,33bが点灯表示
される。
【0027】なお、表示切換ボタン11を押圧したまま
フォーカスレバー12を操作したり、構図を変更して測
光データが変動した場合には、これに応じて被写界深度
の表示は変化する。また、表示切換ボタン11の押圧を
止めると、液晶表示板31は再び図4(A)に示す表示
状態に復帰する。
【0028】以上説明した実施例では、被写界深度等を
表示する手段として液晶表示板を用いたが、発光ダイオ
ードを用いて上記のような丸形ドット,矩形ドットを構
成してもよい。また、前記ドットの形状は、丸形や矩形
に限定されないのは勿論である。また、撮影情報表示を
2段のドット列で行なうようにしたが、1段でもよい。
この場合には、例えば一方は被写体距離を示す1個のド
ットは連続点灯表示,他方の被写界深度を示す2個のド
ットは点滅点灯表示するとよい。
【0029】また、フォーカスエイドモード時には、被
写体距離とピント位置距離,ピント位置距離と被写界深
度を切り換えて表示するようにしたが、これらを一度に
表示してもよい。この場合には、例えば1段目のドット
列には被写体距離,2段目のドット列には連続点灯でピ
ント位置距離,点滅点灯で被写界深度をそれぞれ表示す
ればよい。あるいは、これらを3段のドット列で表示し
てもよい。
【0030】また、フォーカスエイドモード時に、マニ
ュアルによる撮影レンズのピント位置距離をフォーカス
レバーの回動位置で検知するようにしたが、例えばエン
コーダ等の手段によって実際の撮影レンズのレンズ位置
を検知し、これを撮影レンズのピント位置距離としてマ
イクロコンピュータに入力してもよい。また、撮影情報
表示をファインダ内に設けたが、例えばカメラボディの
上面や背面に設けてもよい。
【0031】また、オートフォーカスモード時には、シ
ャッタボタンの半押し操作により被写界深度を表示する
ようにしたが、表示切換ボタンの押圧操作により表示す
るようにしてもよい。また、フォーカスエイドモード時
に、表示切換ボタンを押圧している間だけ被写界深度を
表示するようにしたが、一回押すごとに液晶表示板の表
示が切り換わるようにようにしてもよい。また、一旦表
示を切り換えたら、次に切換操作を行なうまで、同じ表
示を継続するようにしてもよい。
【0032】また、シャッタユニットとして絞りとシャ
ッタとを兼用する周知のプログラムシャッタを用いた
が、絞りとシャッタとを別々に設けてもよい。また、被
写界深度データを記憶するメモリとしてROMを用いた
が、電池等でバックアップしたRAMを用いてデータを
任意に変更可能としてもよい。
【0033】また、被写界深度が意図するものと異なる
場合には、被写体との距離を変更することにより被写界
深度を変化させたが、被写体距離を変更することなく被
写界深度を任意に変更することもできる。例えば、RO
M21に予め複数のプログラムラインデータを記憶させ
ておき、これをスイッチ等で選択できるようにする。こ
れにより、同一の測光データに対して複数の絞り値を選
択できるから、被写界深度を任意に変更できる。ただ
し、このような方法によって被写界深度を深くすると、
シャッタ速度が低下して手振れの限界速度を越える場合
があるから、手振れの警告手段を設けるのが好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラによれ
ば、被写体距離と被写界深度の両方がファインダ内に表
示されるから、撮影者はこれらを観て被写体が十分に被
写界深度内に入っているか、また余計なものがその深度
内に入っていないか等を確認してから撮影を行なうこと
ができ、失敗のない撮影を行なうことができる。また、
マニュアルフォーカスを行なう場合には、撮影レンズの
ピント位置距離と被写体距離の両方をファインダ内に表
示するようにしたので、被写体距離と撮影レンズのピン
ト位置距離とのずれ量を明瞭に知ることができ、ピント
調節の操作を迷うことなく迅速,確実に行なうことがで
きる。また、マニュアルフォーカスを行なう場合に、ピ
ント位置距離と被写体距離,ピント位置距離と被写界深
度のどちらも切り換えて表示できるようにしたので、単
に被写体距離にピント位置距離を一致させて合焦させる
というオートフォーカスと同じような撮影ばかりではな
く、例えば意図的に被写体距離とピント位置距離とをず
らせ、しかも被写体は被写界深度内に入れるというよう
なオートフォーカスでは困難な独創的な撮影も行なうこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの電気的構成を示すブロック図
である。
【図2】カメラの外観斜視図である。
【図3】フォーカスエイドモード時の液晶表示板の表示
を示す説明図である。
【図4】表示切換ボタンの操作によって被写界深度が液
晶表示板に表示される様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ 3 撮影レンズ 4 ファインダ 4a ファインダ視野 10 モード選択ノブ 11 表示切換ボタン 12 フォーカスレバー 15 マイクロコンピュータ 21,35 ROM 22 シャッタユニット 31 液晶表示板 31a 距離スケール 31b 丸形ドット列 31c 矩形ドット列 32 丸形ドット 33 矩形ドット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体距離を測定して撮影レンズのピン
    ト調節を行なうオートフォーカス機構と、被写体輝度を
    測光して得られた測光データにより絞り値とシャッタ速
    度を求めて露出制御を行なう自動露出制御機構とを備え
    たカメラにおいて、 前記被写体距離と絞り値に基づいて被写界深度を求める
    被写界深度設定手段と、前記被写体距離と被写界深度の
    両方をファインダ内に表示する撮影情報表示手段とを備
    えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体距離を測定する測距手段と、マニ
    ュアル操作で撮影レンズのピント調節を行なう際の撮影
    レンズのピント位置距離と前記被写体距離の両方をファ
    インダ内に表示する撮影情報表示手段とを備えたことを
    特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体距離を測定する測距手段と、マニ
    ュアル操作で撮影レンズのピント調節を行なう際の撮影
    レンズのピント位置距離と前記被写体距離の両方をファ
    インダ内に表示する撮影情報表示手段と、被写体輝度を
    測光して得られた測光データにより絞り値を求める絞り
    値設定手段と、前記ピント位置距離と絞り値から被写界
    深度を求める被写界深度設定手段と、前記撮影情報表示
    手段の表示を切り換え、前記ピント位置距離と被写界深
    度の両方をファインダ内に表示する表示切換手段とを備
    えたことを特徴とするカメラ。
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