JPH096137A - マグネットロール - Google Patents
マグネットロールInfo
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- JPH096137A JPH096137A JP15443795A JP15443795A JPH096137A JP H096137 A JPH096137 A JP H096137A JP 15443795 A JP15443795 A JP 15443795A JP 15443795 A JP15443795 A JP 15443795A JP H096137 A JPH096137 A JP H096137A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- magnetic
- piece
- developing
- flux density
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- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 現像効率を向上させると共に、両端部におけ
る現像不良を解消し、かつ小型化できるマグネットロー
ルを提供する。 【構成】 軸心部に支持用のシャフトを備えると共に、
外周面に軸線方向に延びかつ円周方向に複数個の磁極が
現れるように形成した永久磁石部材１の特定の磁極部分
に軸方向に延びる凹溝を設け、この凹溝内に、同一極性
の複数のピークを有する磁束密度分布が現れるように形
成した磁石片４を固着して現像極を構成してなるマグネ
ットロールにおいて、磁石片の外周の円周方向中央部に
横断面をＵ字状に形成した凹部を磁石片の長手方向に沿
って設けると共に、この凹部の両端部の内側面に磁性材
料からなり、外周の一部に傾斜面を有する板状のチップ
７を対向させて貼着する。
る現像不良を解消し、かつ小型化できるマグネットロー
ルを提供する。 【構成】 軸心部に支持用のシャフトを備えると共に、
外周面に軸線方向に延びかつ円周方向に複数個の磁極が
現れるように形成した永久磁石部材１の特定の磁極部分
に軸方向に延びる凹溝を設け、この凹溝内に、同一極性
の複数のピークを有する磁束密度分布が現れるように形
成した磁石片４を固着して現像極を構成してなるマグネ
ットロールにおいて、磁石片の外周の円周方向中央部に
横断面をＵ字状に形成した凹部を磁石片の長手方向に沿
って設けると共に、この凹部の両端部の内側面に磁性材
料からなり、外周の一部に傾斜面を有する板状のチップ
７を対向させて貼着する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録等
において現像ロール用として使用されるマグネットロー
ルに関するものであり、特に軸心部に支持用のシャフト
を備えると共に、外周面に軸線方向に延びかつ円周方向
に複数個の磁極が現れるように形成した永久磁石部材の
特定磁極を現像極とし、この現像極に同一極性の複数の
ピークを有する磁束密度分布が現れるように構成したマ
グネットロールに関するものである。
において現像ロール用として使用されるマグネットロー
ルに関するものであり、特に軸心部に支持用のシャフト
を備えると共に、外周面に軸線方向に延びかつ円周方向
に複数個の磁極が現れるように形成した永久磁石部材の
特定磁極を現像極とし、この現像極に同一極性の複数の
ピークを有する磁束密度分布が現れるように構成したマ
グネットロールに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来電子写真や静電記録等において、現
像ロール用として使用するマグネットロールは、例えば
図５に示すような構成のものが最も一般的である。図５
において、１は永久磁石部材であり、例えばハードフェ
ライトのような焼結粉末磁石材料により、若しくは強磁
性粉末材料と結合材料との混合物からなる材料により円
筒状に一体成形し、中心部にシャフト２を同軸的に固着
する。
像ロール用として使用するマグネットロールは、例えば
図５に示すような構成のものが最も一般的である。図５
において、１は永久磁石部材であり、例えばハードフェ
ライトのような焼結粉末磁石材料により、若しくは強磁
性粉末材料と結合材料との混合物からなる材料により円
筒状に一体成形し、中心部にシャフト２を同軸的に固着
する。
【０００３】永久磁石部材１の外周面には軸方向に延び
る磁極Ｓ1 ，Ｓ2 ，Ｎ1 ，Ｎ2 を設けると共に、円周方
向にこれらを等間隔若しくは不等間隔に配設する。次に
シャフト２の両端部には支持部材を軸受（何れも図示せ
ず）を介して回転自在に装着し、支持部材には中空円筒
状に形成したスリーブ３を嵌着する。なお支持部材およ
びスリーブ３は、例えばアルミニウム合金若しくはステ
ンレス鋼等の非磁性材料によって形成する。なお永久磁
石部材１の外径は１６〜６０mm、長さは１５０〜４５０
mmに形成する場合が多い。
る磁極Ｓ1 ，Ｓ2 ，Ｎ1 ，Ｎ2 を設けると共に、円周方
向にこれらを等間隔若しくは不等間隔に配設する。次に
シャフト２の両端部には支持部材を軸受（何れも図示せ
ず）を介して回転自在に装着し、支持部材には中空円筒
状に形成したスリーブ３を嵌着する。なお支持部材およ
びスリーブ３は、例えばアルミニウム合金若しくはステ
ンレス鋼等の非磁性材料によって形成する。なお永久磁
石部材１の外径は１６〜６０mm、長さは１５０〜４５０
mmに形成する場合が多い。
【０００４】上記の構成により、例えば永久磁石部材１
の特定の磁極（例えばＮ2 ）を静電荷像担持体と対向さ
せて固定し、スリーブ３を回転させることにより、永久
磁石部材１が具有する磁気吸引力によってスリーブ３の
外周面に磁性を有する現像剤を吸着搬送して所謂磁気ブ
ラシ（図示せず）を形成し、所定の現像作業を遂行する
のである。
の特定の磁極（例えばＮ2 ）を静電荷像担持体と対向さ
せて固定し、スリーブ３を回転させることにより、永久
磁石部材１が具有する磁気吸引力によってスリーブ３の
外周面に磁性を有する現像剤を吸着搬送して所謂磁気ブ
ラシ（図示せず）を形成し、所定の現像作業を遂行する
のである。
【０００５】一方上記現像作業における現像効率を高め
るためには、磁気ブラシと静電荷像担持体の表面との円
周方向の接触幅を増大させることが有効であり、このた
めの手段として、磁気ブラシを形成する永久磁石部材１
の、静電荷像担持体と対向する側の磁極部の磁極面に少
なくとも１個の窪み部を形成するという内容の提案があ
る（特公昭６２−５５１４９号公報参照）。
るためには、磁気ブラシと静電荷像担持体の表面との円
周方向の接触幅を増大させることが有効であり、このた
めの手段として、磁気ブラシを形成する永久磁石部材１
の、静電荷像担持体と対向する側の磁極部の磁極面に少
なくとも１個の窪み部を形成するという内容の提案があ
る（特公昭６２−５５１４９号公報参照）。
【０００６】図４は上記提案になるマグネットロールの
例を示す説明図であり、（ａ）は要部端面、（ｂ）は
（ａ）における磁石片によって生ずる円周方向の磁束密
度分布を示し、同一部分は前記図５と同一の参照符号で
示す。図４（ａ）において５は凹溝であり、現像極に対
応する部位に軸線方向に沿って設ける。次に４は磁石片
であり、例えば異方性フェライト焼結磁石材料によりブ
ロック状に形成すると共に、外表面に長手方向に沿う凹
部６を設け、例えば接着剤を介して前記凹溝５内に固着
される。
例を示す説明図であり、（ａ）は要部端面、（ｂ）は
（ａ）における磁石片によって生ずる円周方向の磁束密
度分布を示し、同一部分は前記図５と同一の参照符号で
示す。図４（ａ）において５は凹溝であり、現像極に対
応する部位に軸線方向に沿って設ける。次に４は磁石片
であり、例えば異方性フェライト焼結磁石材料によりブ
ロック状に形成すると共に、外表面に長手方向に沿う凹
部６を設け、例えば接着剤を介して前記凹溝５内に固着
される。
【０００７】次に図４（ｂ）において、横軸は円周方向
の位置、縦軸は磁束密度を示している。すなわち図４
（ａ）に示すように磁石片４に凹部６を設けることによ
り、図４（ｂ）に示すように磁束密度分布が２個のピー
クを形成し、従来のものにおける単一のピークを形成す
るものより磁界によって形成される磁気ブラシの静電荷
像担持体に対する円周方向の接触幅を拡げることができ
る。この結果、現像効率を向上させ得ると共に、現像む
らや、にじみを防止することができるとされている。
の位置、縦軸は磁束密度を示している。すなわち図４
（ａ）に示すように磁石片４に凹部６を設けることによ
り、図４（ｂ）に示すように磁束密度分布が２個のピー
クを形成し、従来のものにおける単一のピークを形成す
るものより磁界によって形成される磁気ブラシの静電荷
像担持体に対する円周方向の接触幅を拡げることができ
る。この結果、現像効率を向上させ得ると共に、現像む
らや、にじみを防止することができるとされている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のマグネット
ロールの使用により、現像効率の向上が期待されるが、
一方においてマグネットロールの軸方向両端部における
磁束密度が不足し、所謂画像部の白抜けという現象が発
生するという問題点がある。
ロールの使用により、現像効率の向上が期待されるが、
一方においてマグネットロールの軸方向両端部における
磁束密度が不足し、所謂画像部の白抜けという現象が発
生するという問題点がある。
【０００９】図３は図４（ａ）における磁石片４の長手
方向位置と磁束密度との関係を示す図であり、一部破線
にて示す曲線ｂ1 ，ｂ2 は各々図４（ｂ）における山ｃ
1 および谷ｃ2 に対応するものである。図３において曲
線ｂ1 は磁石片４（図４（ａ）参照）の端部においても
比較的高い磁束密度を有するが、曲線ｂ2 は磁石片４の
端部において勾配が緩やかになっており、磁束密度が低
い値に留まっている。すなわちこの部分に対応する磁気
ブラシの穂の高さが小になる結果、磁気ブラシの静電荷
像担持体に対する接触の度合いが小となり、現像むらの
発生若しくは現像不良（白抜け）となると推定される。
方向位置と磁束密度との関係を示す図であり、一部破線
にて示す曲線ｂ1 ，ｂ2 は各々図４（ｂ）における山ｃ
1 および谷ｃ2 に対応するものである。図３において曲
線ｂ1 は磁石片４（図４（ａ）参照）の端部においても
比較的高い磁束密度を有するが、曲線ｂ2 は磁石片４の
端部において勾配が緩やかになっており、磁束密度が低
い値に留まっている。すなわちこの部分に対応する磁気
ブラシの穂の高さが小になる結果、磁気ブラシの静電荷
像担持体に対する接触の度合いが小となり、現像むらの
発生若しくは現像不良（白抜け）となると推定される。
【００１０】上記の欠点を解消するために、マグネット
ロールの軸方向長さを大に形成し、中間部分のみを利用
する手段も考えられるが、このようにすると現像装置の
長手方向の寸法を大にするのみならず、画像形成装置全
体の寸法も大にする結果となり、近年要求が厳しくなっ
ている装置の小型化、コンパクト化の妨げとなるため好
ましくない。
ロールの軸方向長さを大に形成し、中間部分のみを利用
する手段も考えられるが、このようにすると現像装置の
長手方向の寸法を大にするのみならず、画像形成装置全
体の寸法も大にする結果となり、近年要求が厳しくなっ
ている装置の小型化、コンパクト化の妨げとなるため好
ましくない。
【００１１】本発明は上記従来技術に存在する問題点を
解決し、現像効率の向上ができると共に、両端部におけ
る現像不良を解消し、かつ小型化が可能であるマグネッ
トロールを提供することを目的とする。
解決し、現像効率の向上ができると共に、両端部におけ
る現像不良を解消し、かつ小型化が可能であるマグネッ
トロールを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、軸心部に支持用のシャフトを備
えると共に、外周面に軸線方向に延びかつ円周方向に複
数個の磁極が現れるように形成した永久磁石部材の特定
の磁極部分に軸方向に延びる凹溝を設け、この凹溝内
に、同一極性の複数のピークを有する磁束密度分布が現
れるように形成した磁石片を固着して現像極を構成して
なるマグネットロールにおいて、磁石片の外周の円周方
向中央部に横断面をＵ字状に形成した凹部を磁石片の長
手方向に沿って設けると共に、この凹部の両端部の内側
面に磁性材料からなり、外周の一部に傾斜面を有する板
状のチップを対向させて貼着する、という技術的手段を
採用した。
に、本発明においては、軸心部に支持用のシャフトを備
えると共に、外周面に軸線方向に延びかつ円周方向に複
数個の磁極が現れるように形成した永久磁石部材の特定
の磁極部分に軸方向に延びる凹溝を設け、この凹溝内
に、同一極性の複数のピークを有する磁束密度分布が現
れるように形成した磁石片を固着して現像極を構成して
なるマグネットロールにおいて、磁石片の外周の円周方
向中央部に横断面をＵ字状に形成した凹部を磁石片の長
手方向に沿って設けると共に、この凹部の両端部の内側
面に磁性材料からなり、外周の一部に傾斜面を有する板
状のチップを対向させて貼着する、という技術的手段を
採用した。
【００１３】本発明において、チップ間に非磁性材料か
らなる充填材を挟着して形成したユニット部材を磁石片
の凹部の両端部に充填することができる。本発明におい
て、チップを構成する磁性材料としては、鉄、コバル
ト、ニッケルなどの単体金属をはじめ、これらの合金若
しくは化合物を使用できる。また上記金属若しくは合
金、フェライト、マグネタイト、その他の永久磁石材料
の粉末と、熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂との混合
物を使用することもできる。この場合磁性材料粉末の含
有量は５０〜９５重量％とすることが好ましい。
らなる充填材を挟着して形成したユニット部材を磁石片
の凹部の両端部に充填することができる。本発明におい
て、チップを構成する磁性材料としては、鉄、コバル
ト、ニッケルなどの単体金属をはじめ、これらの合金若
しくは化合物を使用できる。また上記金属若しくは合
金、フェライト、マグネタイト、その他の永久磁石材料
の粉末と、熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂との混合
物を使用することもできる。この場合磁性材料粉末の含
有量は５０〜９５重量％とすることが好ましい。
【００１４】また充填材を構成する非磁性材料として
は、アルミニウム、銅その他の単体金属をはじめ、これ
らの合金、更には樹脂材料を使用することができる。本
発明において永久磁石部材を等方性若しくは異方性の永
久磁石により、および磁石片を異方性永久磁石によって
形成することができる。これらの永久磁石としては、ア
ルニコ磁石のような金属磁石をはじめ、フェライト磁
石、希土類系磁石を使用することができ、焼結磁石、プ
ラスチック磁石等を使用することができる。
は、アルミニウム、銅その他の単体金属をはじめ、これ
らの合金、更には樹脂材料を使用することができる。本
発明において永久磁石部材を等方性若しくは異方性の永
久磁石により、および磁石片を異方性永久磁石によって
形成することができる。これらの永久磁石としては、ア
ルニコ磁石のような金属磁石をはじめ、フェライト磁
石、希土類系磁石を使用することができ、焼結磁石、プ
ラスチック磁石等を使用することができる。
【００１５】次に永久磁石部材の横断面輪郭形状は、円
形に形成することが好ましいが、支持用のシャフトの外
周に複数個のブロック状の永久磁石を固着した構成とし
てもよい。
形に形成することが好ましいが、支持用のシャフトの外
周に複数個のブロック状の永久磁石を固着した構成とし
てもよい。
【００１６】
【作用】上記の構成により、現像極を構成する磁石片に
同一極性の複数のピークを有する磁束密度分布を形成す
ることにより、磁気ブラシの円周方向の幅を確保すると
共に、磁石片の両端部における長手方向の磁束密度分布
の立ち上がりを急峻にすることができ、この部分におけ
る現像不良を解消することができる。
同一極性の複数のピークを有する磁束密度分布を形成す
ることにより、磁気ブラシの円周方向の幅を確保すると
共に、磁石片の両端部における長手方向の磁束密度分布
の立ち上がりを急峻にすることができ、この部分におけ
る現像不良を解消することができる。
【００１７】
【実施例】図１は本発明の実施例を示す拡大説明図であ
り、（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）におけるＡ−Ａ
線断面を示し、同一部分は前記図４（ａ）と同一の参照
符号で示す。図１において、７はチップであり、例えば
鉄板によって形成し、凹部６の両端部の内側面に対向さ
せて貼着する。８は傾斜面であり、チップ７の外周の一
部、すなわち端部と反対側の外周に設ける。なお図１中
の寸法はmm単位で表されている。
り、（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）におけるＡ−Ａ
線断面を示し、同一部分は前記図４（ａ）と同一の参照
符号で示す。図１において、７はチップであり、例えば
鉄板によって形成し、凹部６の両端部の内側面に対向さ
せて貼着する。８は傾斜面であり、チップ７の外周の一
部、すなわち端部と反対側の外周に設ける。なお図１中
の寸法はmm単位で表されている。
【００１８】この場合、永久磁石部材１は等方性フェラ
イト磁石（日立金属製ＹＢＭ−３）によって、外径３8.
３mm、内径１６mm、長さ６１８mmに形成し、ＳＵＳ３０
３からなるシャフトを嵌装し、接着する。また磁石片４
は異方性フェライト磁石（日立金属製ＹＢＭ−２Ｂ）に
よって形成し、凹溝５内に接着剤を介して固着する。そ
の後上記のようにチップ７を凹部６内に貼着した後、永
久磁石部材１、磁石片４およびチップ７の外周面を研削
加工し、所定の着磁を行なった。
イト磁石（日立金属製ＹＢＭ−３）によって、外径３8.
３mm、内径１６mm、長さ６１８mmに形成し、ＳＵＳ３０
３からなるシャフトを嵌装し、接着する。また磁石片４
は異方性フェライト磁石（日立金属製ＹＢＭ−２Ｂ）に
よって形成し、凹溝５内に接着剤を介して固着する。そ
の後上記のようにチップ７を凹部６内に貼着した後、永
久磁石部材１、磁石片４およびチップ７の外周面を研削
加工し、所定の着磁を行なった。
【００１９】上記永久磁石部材１にＳＵＳ３０４からな
る外径４０mmのスリーブを嵌挿し、このスリーブ上にお
いて磁石片４によって生ずる磁束密度分布を測定した結
果を図３に併記して示す。図３において実線にて示す曲
線ａ1 ，ａ2 は各々曲線ｂ1，ｂ2 に対応するものであ
る。すなわち曲線ａ1 （図４（ｂ）の山ｃ1 に対応する
もの）は、磁石片４（図１参照）の端部近傍において、
磁束密度の若干の減少が認められるものの、端部におけ
る磁束密度分布の立ち上がりは急峻である。
る外径４０mmのスリーブを嵌挿し、このスリーブ上にお
いて磁石片４によって生ずる磁束密度分布を測定した結
果を図３に併記して示す。図３において実線にて示す曲
線ａ1 ，ａ2 は各々曲線ｂ1，ｂ2 に対応するものであ
る。すなわち曲線ａ1 （図４（ｂ）の山ｃ1 に対応する
もの）は、磁石片４（図１参照）の端部近傍において、
磁束密度の若干の減少が認められるものの、端部におけ
る磁束密度分布の立ち上がりは急峻である。
【００２０】一方曲線ａ2 （図４（ｂ）の谷ｃ2 に対応
するもの）も、磁石片４の端部における磁束密度分布の
立ち上がりが急峻であり、従来のものにおける曲線ｂ2
のような緩勾配のものから大幅に改善されていることが
認められる。上記のような磁束密度分布の改善は、凹部
６の両端部の内側面に対向させて貼着したチップ７によ
る磁束集中作用によるものであり、この作用はチップ７
の外周の一部に傾斜面８を設けたものの方がそれを欠如
するものより有効であることが実験によって明らかにな
った。
するもの）も、磁石片４の端部における磁束密度分布の
立ち上がりが急峻であり、従来のものにおける曲線ｂ2
のような緩勾配のものから大幅に改善されていることが
認められる。上記のような磁束密度分布の改善は、凹部
６の両端部の内側面に対向させて貼着したチップ７によ
る磁束集中作用によるものであり、この作用はチップ７
の外周の一部に傾斜面８を設けたものの方がそれを欠如
するものより有効であることが実験によって明らかにな
った。
【００２１】図２は本発明の他の実施例を示す要部拡大
端面図であり、同一部分は前記図１と同一の参照符号で
示す。図２において９は充填材であり、例えばアルミニ
ウム合金のような非磁性材料によりブロック状に形成し
てチップ７，７間に充填する。この場合、予め充填材９
の両側面にチップ７，７を貼着してユニット部材に形成
しておき、このユニット部材を磁石片４の凹部６の両端
部に充填固着する態様にすると、作業性が向上するため
好ましい。
端面図であり、同一部分は前記図１と同一の参照符号で
示す。図２において９は充填材であり、例えばアルミニ
ウム合金のような非磁性材料によりブロック状に形成し
てチップ７，７間に充填する。この場合、予め充填材９
の両側面にチップ７，７を貼着してユニット部材に形成
しておき、このユニット部材を磁石片４の凹部６の両端
部に充填固着する態様にすると、作業性が向上するため
好ましい。
【００２２】上記構成のものによるスリーブ上の磁束密
度分布も前記図３における曲線ａ1，ａ2 のようにな
り、磁石片４の両端部における立ち上がりが急峻である
ことが確認された。
度分布も前記図３における曲線ａ1，ａ2 のようにな
り、磁石片４の両端部における立ち上がりが急峻である
ことが確認された。
【００２３】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、下記の効果を奏することができる。
用であるから、下記の効果を奏することができる。
【００２４】(1) 現像極に同一極性の複数のピークを有
する磁束密度分布を容易に形成することができ、磁気ブ
ラシと静電荷像担持体表面との接触幅の増大が可能であ
り、現像効率の向上を図ることができる。
する磁束密度分布を容易に形成することができ、磁気ブ
ラシと静電荷像担持体表面との接触幅の増大が可能であ
り、現像効率の向上を図ることができる。
【００２５】(2) 磁石片の凹部の両端部の内側面に磁性
材料からなる板状のチップを対向させて貼着することに
より、磁石片の両端部における磁束密度分布の立ち上が
りを急峻にすることができ、両端部における現像不良を
防止することができる。
材料からなる板状のチップを対向させて貼着することに
より、磁石片の両端部における磁束密度分布の立ち上が
りを急峻にすることができ、両端部における現像不良を
防止することができる。
【００２６】(3) 上記チップを非磁性材料からなるブロ
ック状の充填材の両側面に貼着してユニット部材に形成
しておくことにより、チップ固着のための作業性を向上
させ、製作コストの低減が可能である。
ック状の充填材の両側面に貼着してユニット部材に形成
しておくことにより、チップ固着のための作業性を向上
させ、製作コストの低減が可能である。
【００２７】(4) 永久磁石部材を構成する磁石片の長さ
を有効に活用することができ、現像装置および画像形成
装置の小型化ができる。
を有効に活用することができ、現像装置および画像形成
装置の小型化ができる。
【図１】本発明の実施例を示す拡大説明図であり、
（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）におけるＡ−Ａ線断
面を示す。
（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）におけるＡ−Ａ線断
面を示す。
【図２】本発明の他の実施例を示す要部拡大端面図であ
る。
る。
【図３】磁石片４の長手方向位置と磁束密度との関係を
示す図である。
示す図である。
【図４】従来の改良提案になるマグネットロールの例を
示す説明図であり、（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）
における磁石片によって生ずる円周方向の磁束密度分布
を示す。
示す説明図であり、（ａ）は要部端面、（ｂ）は（ａ）
における磁石片によって生ずる円周方向の磁束密度分布
を示す。
【図５】従来のマグネットロールの例を示す横断面図で
ある。
ある。
１ 永久磁石部材 ４ 磁石片 ７ チップ ９ 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 信康 埼玉県岩槻市府内３丁目７番１号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 尾崎 善史 埼玉県岩槻市府内３丁目７番１号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内
Claims (2)
- 【請求項１】 軸心部に支持用のシャフトを備えると共
に、外周面に軸線方向に延びかつ円周方向に複数個の磁
極が現れるように形成した永久磁石部材の特定の磁極部
分に軸方向に延びる凹溝を設け、この凹溝内に、同一極
性の複数のピークを有する磁束密度分布が現れるように
形成した磁石片を固着して現像極を構成してなるマグネ
ットロールにおいて、 磁石片の外周の円周方向中央部に横断面をＵ字状に形成
した凹部を磁石片の長手方向に沿って設けると共に、こ
の凹部の両端部の内側面に磁性材料からなり、外周の一
部に傾斜面を有する板状のチップを対向させて貼着した
ことを特徴とするマグネットロール。 - 【請求項２】 チップ間に非磁性材料からなる充填材を
挟着して形成したユニット部材を磁石片の凹部の両端部
に充填したことを特徴とする請求項１記載のマグネット
ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15443795A JP3397938B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | マグネットロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15443795A JP3397938B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | マグネットロール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JP3397938B2 JP3397938B2 (ja) | 2003-04-21 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6697593B2 (en) | 2001-02-22 | 2004-02-24 | Ricoh Company, Ltd. | Developing device using a developing roller and image forming apparatus including the same |
| CN105051792A (zh) * | 2012-12-26 | 2015-11-11 | 英特尔公司 | 用于使用深度映射和光源合成增强3d图像的设备 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15443795A patent/JP3397938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| US6697593B2 (en) | 2001-02-22 | 2004-02-24 | Ricoh Company, Ltd. | Developing device using a developing roller and image forming apparatus including the same |
| CN105051792A (zh) * | 2012-12-26 | 2015-11-11 | 英特尔公司 | 用于使用深度映射和光源合成增强3d图像的设备 |
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| JP3397938B2 (ja) | 2003-04-21 |
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