JPH0961283A - 配管漏洩監視装置 - Google Patents

配管漏洩監視装置

Info

Publication number
JPH0961283A
JPH0961283A JP22004595A JP22004595A JPH0961283A JP H0961283 A JPH0961283 A JP H0961283A JP 22004595 A JP22004595 A JP 22004595A JP 22004595 A JP22004595 A JP 22004595A JP H0961283 A JPH0961283 A JP H0961283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
rate information
leakage
monitoring device
measuring means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22004595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3538989B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Umekage
康裕 梅景
Shinichi Nakane
伸一 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22004595A priority Critical patent/JP3538989B2/ja
Publication of JPH0961283A publication Critical patent/JPH0961283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538989B2 publication Critical patent/JP3538989B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体を輸送する輸送管路の流体漏洩の有無を
自動的に検知する。 【構成】 第1の流量情報と第2の流量情報とを比較す
ることによって輸送管路17からの流体の漏洩を判別す
る判定手段25を備えている。この構成により、流体を
輸送する埋設された輸送管路17からの流体漏洩を確実
に監視することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を輸送する輸送管
路の流体漏洩の有無を自動的に検知する配管漏洩監視装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体を輸送する管路の漏洩監視装
置は、特開平4−64787号公報や特開平4−363
638号公報に示すようなガス供給配管の漏洩監視装置
の構成が知られていた。以下、その構成について図7と
図8を参照しながら説明する。
【0003】まず、図7に示す従来例では、プロパンガ
スなどのガス供給源1と、ガス供給管2と、ガス供給源
1からの供給ガス全体を積算する親ガスメーター3と、
各供給先の個別ガス使用量を積算する個別ガスメーター
4と、個々のガス器具5とで構成とされていた。ここ
で、親ガスメーター3には、流量検出機構6およびこの
検出機構により検出されたデータを取り入れて正常であ
るか否かを判断するCPU7と、前記CPU7によって
演算されたデータを信号線8を通じて取り出す通信制御
器9を備え、そのデータを電話回線10を通じてセンタ
ー側のホストコンピューター11に送出している構成で
あった。ここで、12は圧力調整器、13はバルブであ
る。
【0004】このような構成において、親ガスメーター
3に設置された流量検出機構6で流量を検出し、ガス使
用減少時間帯、最低流量およびこれらの偏差値を学習
し、これらの総合値と、現在データとを比較して現在デ
ータが正常の範囲に収まっているか否かを判断し、異常
と見なされた場合に警報出力を発生するものである。
【0005】また、図8に示す別の従来例では、ガス供
給源1からの供給ガス全体を積算する親ガスメーター3
と、ガス供給管2と、各供給先の個別ガスメーター4を
経てガス器具5に供給するとともに、前記親ガスメータ
ー3および個別ガスメーター4は、流量発信機能14を
有し、前記各ガスメーターを管理する管理装置15との
間に流量情報の交換自在なガス供給漏洩監視装置として
いた。ここで、16は微小漏洩監視メーターである。
【0006】このような構成において、一日のうちのガ
ス使用量の少ない時間帯に所定時間の間のガス流量を各
ガスメーター別に管理装置に流量発信機能により集め、
親ガスメーター3の流量値Nsと、各個別ガスメーター
4の流量値N1,N2,………Nnの和N1+N2+…
……+Nnとを比較し、 Ns≦N1+N2+………+Nn の場合は漏洩無しと見なし、 Ns>N1+N2+………+Nn の場合は漏洩ありとする漏洩判断方法を有する構成とし
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来例の
ような配管漏洩監視装置では、全宅のガス器具が同時に
使用されない期間があるという前提の下に配管漏洩判別
を行っているが、集合住宅の宅数が多くなり、居住者の
生活形態が様々になってくると、本当に個別ガスメータ
の上流にガス漏れが有るのか、それとも実際にガスエア
コンのようなガス器具が連続して使われているのかあい
まいになり、配管漏洩判別手段による漏洩判断の信頼性
が著しく低下してしまうという課題、さらに、口火の連
続使用があった場合でもガスメータ上流にガス漏れ有り
と誤って判別してしまうという課題があった。
【0008】また、別の従来例では、ガス流量計測で±
3%程度の誤差があるため、各個別ガスメータの流量総
和を求めるときに、各メーターの誤差が重畳して拡大
し、漏洩判断の信頼性が著しく低下してしまう課題や、
そして、戸数が多くなってくると各個別メーターの流量
の集計を同時刻に行うことが非常に困難で、親ガスメー
ターの計測時刻と異なる時刻に計測された各個別メータ
ーの流量総和を比較しても漏洩を判断する情報としては
信頼性が低いという課題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、2つ
の流量計測手段で計測された流量情報を基に輸送管路か
らの漏洩を確実に精度よく判定することを第1の目的と
している。
【0010】そして、瞬時流量計測手段によって短時間
で計測することで計測時刻を一致させて計測精度を向上
させることを第2の目的としている。
【0011】また、時刻情報と流れ情報を一対にした流
量情報によって計測時刻または計測時間を一致させて比
較することによって判定精度を向上させることを第3の
目的としている。
【0012】さらに、所定値以下の流量範囲の流量によ
って漏洩判定を行うことで、微小漏洩を検知することを
第4の目的としている。
【0013】そして、流量計測手段の器差を漏洩判定流
量以下にすることによって、微小漏洩を高精度に検知す
ることを第5の目的としている。
【0014】また、2日以上に渡って流量を計測した情
報を基に漏洩判定することで漏洩判定精度を向上するこ
とを第6の目的としている。
【0015】さらに、輸送管路前後の流量情報を無線信
号によって判定手段に通報することで、配線作業を不要
として設置工事の作業性を向上することを第7の目的と
している。
【0016】さらに、漏洩テスト装置によって漏洩監視
装置の動作確認を検査できるようにすることで、漏洩監
視装置の保守管理作業を簡素化することを第8の目的と
している。
【0017】そして、第1の流量計測手段に漏洩テスト
装置を配置することで、第1の流量計測手段の動作を確
実に検査することを第9の目的としている。
【0018】また、輸送管路近傍で所定振動レベル以上
の振動が発生した時に漏洩監視動作を実施することで、
地震や地盤沈下後の配管漏洩を早期に発見することを第
10の目的としている。
【0019】また、所定振動レベル以上の振動の発生前
後の漏洩異常判定によって精度の高い判定を早期に実現
することを第11の目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するための第1の手段は、流体を輸送するための
輸送管路と、前記輸送管路の上流側に設けた遮断弁と、
下流側に設けた管路分岐手段と、前記遮断弁と前記管路
分岐手段の間で最も上流側に設けた第1の流量計測手段
と、前記遮断弁と前記管路分岐手段の間で第1の流量計
測手段より下流側に設けた第2の流量計測手段と、前記
第1の流量計測手段で得られた第1の流量情報を送信す
る第1の通信手段と、前記第2の通信手段からの第2の
流量情報を送信する第2の通信手段と、前記第1の流量
情報と前記第2の流量情報とを受信する第3の通信手段
と、前記第1の流量情報と前記第2の流量情報とを比較
して前記輸送管路からの流体の漏洩を判別する判定手段
を備えた構成とした。
【0021】そして、第2の目的を達成するための第2
の手段は、第1の流量計測手段と第2の流量計測手段は
瞬時流量計測手段である構成とした。
【0022】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、時刻情報と流量情報を一対にした第1の流量情
報と第2の流量情報によって漏洩判定を行う構成とし
た。
【0023】さらに、第4の目的を達成するための第4
の手段は、第1の流量情報または第2の流量情報のいず
れか一方が所定流量以下の時に漏洩判別を行う判定手段
を備えた構成とした。
【0024】さらに、第5の目的を達成するための第5
の手段は、流量計測器差が、計測可能流量範囲において
漏洩判定流量以下である第1の流量計測手段と第2の流
量計測手段を備えた構成とした。
【0025】さらに、第6の目的を達成するための第6
の手段は、2日以上に渡って複数回の漏洩判別を行う判
定手段を備えた構成とした。
【0026】そして、第7の目的を達成するための第7
の手段は、第1の通信手段と、第2の通信手段と第3の
通信手段は無線信号によって流量情報を通信する無線装
置を備えた構成とした。
【0027】また、第8の目的を達成するための第8の
手段は、漏洩監視の正常動作をテストするためのテスト
信号を発生する漏洩テスト装置を備えた構成とした。
【0028】また、第9の目的を達成するための第9の
手段は、第1の流量計測手段にテスト信号を送信する漏
洩テスト装置を備えた構成とした。
【0029】そして、第10の目的を達成するための第
10の手段では、流体を輸送するための輸送管路と、前
記輸送管路からの流体の漏洩を検知する漏洩検知手段
と、振動を検知する感震器と、前記感震器が所定振動レ
ベル以上を検知した時に漏洩判定を行う判定手段を備え
た構成とした。
【0030】さらに、第11の目的を達成するための第
11の手段では、振動を検知する感震器を備え、前記感
震器が所定振動レベル以上を検知した時に漏洩判定を行
う判定手段を備えた構成とした。
【0031】
【作用】本発明は上記構成によって、第1の手段によれ
ば、2つの流量計測手段で計測された流量情報を基に輸
送管路からの漏洩を確実に精度よく判定することができ
る。
【0032】そして、第2の手段によれば、瞬時流量計
測手段によって短時間で計測することで計測時刻を一致
させて計測精度を向上させることができる。
【0033】また、第3の手段によれば、時刻情報と流
量情報を一対にした流量情報によって計測時刻と計測時
間を一致させて比較することによって判定精度を向上さ
せることができる。
【0034】さらに、第4の手段によれば、所定値以下
の流量範囲の流量によって漏洩判定を行うことで、微小
漏洩を検知することができる。
【0035】また、第5の手段によれば、流量計測手段
の器差を漏洩判定流量以下にすることによって、微小漏
洩を高精度に検知することができる。
【0036】そして、第6の手段によれば、2日以上に
渡って流量を計測した情報を基に漏洩判定することで漏
洩判定精度を向上することができる。
【0037】さらに、第7の手段によれば、輸送管路前
後の流量情報を無線信号によって判定手段に通報するこ
とで、配線作業を不要として設置工事の作業性を向上す
ることができる。
【0038】また、第8の手段によれば、漏洩テスト装
置によって漏洩監視装置の動作確認を検査できるように
することで、漏洩監視装置の保守管理作業を簡素化する
ことができる。
【0039】そして、第9の手段によれば、第1の流量
計測手段の動作検査を確実に行うことができる。
【0040】さらに、第10の手段によれば、輸送管路
近傍で所定振動レベル以上の振動が発生した時に漏洩監
視動作を実施することで、地震や地盤沈下後の配管漏洩
を早期に発見することができる。
【0041】また、第11の手段によれば、所定振動レ
ベル以上の振動の発生前後の漏洩異常判定によって精度
の高い判定を早期に実現することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1から図6を参
照して説明する。
【0043】図1と図2に示すように、流体を輸送する
ための輸送管路17と、前記輸送管路17の上流側に設
けた遮断弁18と、前記輸送管路17の下流側に設けた
管路分岐手段19と、前記遮断弁18と前記管路分岐手
段19の間で最も上流側に設けた第1の流量計測手段と
しての瞬時流量計である第1の超音波流量計20と、前
記遮断弁18と前記管路分岐手段19の間で最も下流側
に設けた第2の流量計測手段としての第2の超音波流量
計21と、前記第1の超音波流量計で得られた第1の流
量情報を送信する第1の通信手段としての第1の無線装
置22と、前記第2の超音波流量計21で得られた第2
の流量情報を送信する第2の通信手段としての第2の無
線装置23と、前記第1の流量情報と前記第2の流量情
報を受信する第3の通信手段としての第3の無線装置2
4と、前記第1の流量情報と第2の流量情報とを取得し
て比較することによって、前記輸送管路17からの流体
の漏洩を判別する判定手段25を備えた構成とした。こ
こで、26は感震器、27はガス器具、28は警報機、
29は電話通報装置、30は各戸の個別メーター、31
は主管路である。
【0044】そして、判定手段25では、流体を輸送す
る輸送管路17の上流側の第1の流量情報と、下流側の
第2の流量情報が、所定流量以下、例えば500リッタ
ー/時以下になれば漏洩を判定することとした。
【0045】このような構成において、所定の時間にな
れば計測する時間モードでは、第1の超音波流量計20
が流量Q1を計測して、第1の無線装置22が第1の流
量情報データを送信する。同様に、第2の超音波流量計
21が流量Q2を計測して、第2の無線装置23が第2
の流量情報データを送信する。ここで、第1の流量情報
データは、時間、テスト、感震の3つのモードのうちど
れかを示すモードパラメーターと、時刻情報と、流量情
報の組み合わせとした。また、第2の流量情報データ
は、時刻情報と、流量情報の組み合わせとした。そし
て、下流側に備えた判定手段25では、前記送信データ
を第3の無線装置24で受信し、第1の流量情報として
の流量Q1が、所定値500リッター/時以下であれ
ば、前記流量Q1と第2の流量情報としての流量Q2と
の差Δqを取り、あらかじめ設定した漏洩判定流量であ
る流量差のしきい値ΔQと比較することによって漏洩を
判定することとした。すなわち、 Q1−Q2=Δq Δq≧ΔQ の時、漏洩と判定し、警報を発する。そして、遮断弁を
自動または手動にて閉止することとした。また、 Δq<ΔQ であれば、漏洩無しと判定し、計測を継続することとし
た。
【0046】例えば、しきい値ΔQは5リッター/時と
し、流量計測の計測精度が1%の精度で得られるとする
と、所定流量500リッター/時以下の時でないと、5
リッター/時の流量差を計測する事が困難になることが
わかる。よって、漏洩判定のためのしきい値ΔQと計測
器の計測精度によって、漏洩判定が実現できる計測流量
範囲が決定され、その流量計測範囲以下の流量が計測さ
れたときにのみ、漏洩判定を行うことで高精度の漏洩判
定が実現できるのである。
【0047】また、2台の流量計を用いて行うために、
第1の超音波流量計と第2の超音波流量計との流量計測
の器差を、測定可能流量範囲において、漏洩判定流量で
あるしきい値ΔQ以下にすることで、微小漏洩でも精度
よく漏洩判定が行えることになる。
【0048】ここで、上記漏洩判定は1回の判定結果を
もとに漏洩を決定する事も可能であるが、判定精度を向
上するために2回の判定結果から漏洩を決定することと
した。そして、両者の判定結果が一致した場合には、そ
の判定結果を採用するが、両者の判定結果が一致しない
ときには、更にもう一度、流量測定を行って前記判定を
行い、その結果の判定を採用することとした。この判定
回数は増やせば増やすだけ判定精度が向上することは明
白である。そして、複数回の判定を2日以上に渡って行
うことで、さらに判定精度を向上することができる。例
えば、1日の判定で、ガス工事などによる漏洩を発見し
て漏洩判定としても、翌日ガス工事が行われなければ、
漏洩は発生せず漏洩判定がなくなる。よって、2日に渡
って漏洩監視を行うことで、漏洩判定の精度を向上させ
ることができる。
【0049】さらに、第1の流量情報と第2の流量情報
は、瞬時流量計である超音波流量計で計測されるため、
第1の超音波流量計の計測時間と第2の超音波流量計が
計測した時間とがほぼ等しい時間に計測される。例え
ば、微小流量の漏洩の監視においては、膜式流量計のよ
うなものでは、長時間に渡って計測しなければならな
い。そして、配管途中で漏洩があると、上流側の第1の
流量計測手段で計測する時間に比べ、下流の第2の流量
計測手段で計測する時間が長くなり、第1の流量計測手
段で計測した時刻の流れ状態と、第2の流量計測手段で
計測している時刻の流れ状態が異なった条件になってし
まう危険性があり、精度よく測定できなかった。しか
し、瞬時流量計を用いて行うと、計測時刻を一致させる
ことができるので同じ流れ状態で漏洩判定を行うことが
でき、判定精度を向上することができるのである。本発
明では、計測時刻の時刻情報と流量情報が一対となった
情報となっているため、瞬時流量計でなくても容積型流
量計のように長時間かけて計測した流量情報でも、いつ
からいつまでのデータかが明確であるため、単時間当た
りの平均流量などを計算することができる。その計算デ
ータから上記式で漏洩判定することができ、判定精度を
向上することができるのである。以上の計測および判定
手段のフローチャートを図3から図5に示す。
【0050】また、無線通信によって、流量情報を交換
する構成としているため、第1の超音波流量計と第2の
超音波流量計との判定手段を結ぶ信号線が不要となり、
設置工事の作業性が大きく改善される。なお、図6に示
すように、第2の超音波流量計21と判定手段25は近
接して設置することで、無線手段を用いずに信号線で接
続する構成でも同様の効果が得られることは明白であ
る。
【0051】一方、第1の超音波流量計20には漏洩テ
スト装置32が設置されており、前記漏洩テスト装置3
2のテストスイッチ33を押すことによって、テストモ
ードとして漏洩テスト信号が第3の無線装置に送信され
る。例えば、漏洩テスト信号として、現在の計測流量Q
1よりΔqだけ大きい流量に変換して送信することで判
定手段で漏洩と判定するかどうかがテストできるのであ
る。例えば、テストによって漏洩と判定できなかった場
合には、流量計測の異常、通信異常、判定しきい値異
常、電池異常などの様々な異常を見つけることができ
る。また、第1の流量計測手段の計測フローの中に定期
的にこのテスト信号を発生させる動作を含めることで、
自動的に漏洩監視装置の動作テストを行うことができ
る。このテストによって、第1の超音波流量計の駆動電
源である電池、漏洩の判定基準ΔQなどのチェックが簡
単に行え、保守管理作業を簡素化することができる。
【0052】さらに、振動を検知する感震器を第1の超
音波流量計20に設置し、前記感震器26が所定以上の
振動レベルを検知したときに流量を計測するようにし
た。そして、感震モードとして情報データを送信するこ
とによって漏洩判定を行うようにした。
【0053】このような構成において、所定の振動レベ
ルとして、人が感じる地震レベルである震度2と設定し
ておくことで、震度2以上の振動が発生した後、漏洩監
視を行うことができるのである。通常、漏洩監視装置の
電源である電池の寿命を考慮して、1日間隔などの長期
の所定間隔で計測するようにしていることが多いため、
地震が発生しても次の監視時刻になるまでに1日近く装
置が動作しないことがあったが、このような感震モード
を設定することで、地震直後の漏洩をチェックすること
ができ、早期に漏洩を発見することができる。また、振
動レベルの設定によって、工事によるトラブルや地盤変
動における漏洩も早期に発見することができる。
【0054】なお、瞬時流量計測手段として超音波流量
計を用いて説明したが、熱線式流量計やノズル式流量計
を用いても同様の効果が得られるものである。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
配管漏洩監視装置によれば、次の効果が得られる。本発
明の第1の手段によれば2つの流量計測手段で計測され
た流量情報を基に輸送管路からの漏洩を確実に精度よく
判定することができる。
【0056】そして、第2の手段によれば、瞬時流量計
測手段によって短時間で計測することで計測時刻を一致
させて計測精度を向上させることができる。
【0057】また、第3の手段によれば、時刻情報と流
量情報を一対にした流量情報によって計測時刻を一致さ
せて比較することによって判定精度を向上させることが
できる。
【0058】さらに、第4の手段によれば、所定値以下
の流量範囲の流量によって漏洩判定を行うことで、微小
漏洩を検知することができる。
【0059】また、第5の手段によれば、流量計測手段
の器差を漏洩判定流量以下にすることによって、微小漏
洩を高精度に検知することができる。
【0060】そして、第6の手段によれば、2日以上に
渡って流量を計測した情報を基に漏洩判定することで漏
洩判定精度を向上することができる。
【0061】さらに、第7の手段によれば、輸送管路前
後の流量情報を無線信号によって判定手段に通報するこ
とで、配線作業を不要として設置工事の作業性を向上す
ることができる。
【0062】また、第8の手段によれば、漏洩テスト装
置によって漏洩監視装置の動作確認を検査できるように
することで、漏洩監視装置の保守管理作業を簡素化する
ことができる。
【0063】そして、第9の手段によれば、第1の流量
計測手段の動作検査を確実に行うことができる。
【0064】さらに、第10の手段によれば、輸送管路
近傍で所定振動レベル以上の振動が発生した時に漏洩監
視動作を実施することで、地震や地盤沈下後の配管漏洩
を早期に発見することができる。
【0065】また、第11の手段によれば、所定振動レ
ベル以上の振動の発生前後の漏洩異常判定によって精度
の高い判定を早期に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す配管漏洩監視装置の構成
【図2】同装置のブロック図
【図3】同装置の第1の超音波流量計の計測フローチャ
ート
【図4】同装置の第2の超音波流量計の計測フローチャ
ート
【図5】同装置の判定手段のフローチャート
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図
【図7】従来の配管漏洩監視装置の構成図
【図8】他の従来例を示す配管漏洩監視装置の構成図
【符号の説明】
17 輸送管路 18 遮断弁 19 管路分岐手段 20 第1の超音波流量計(第1の流量計測手段) 21 第2の超音波流量計(第2の流量計測手段) 22 第1の無線装置(第1の通信手段) 23 第2の無線装置(第2の通信手段) 24 第3の無線装置(第3の通信手段) 25 判定手段 26 感震器 32 漏洩テスト装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を輸送するための輸送管路と、前記輸
    送管路の上流側に設けた遮断弁と、下流側に設けた管路
    分岐手段と、前記遮断弁と前記管路分岐手段の間で最も
    上流側に設けた第1の流量計測手段と、前記遮断弁と前
    記管路分岐手段の間で第1の流量計測手段より下流側に
    設けた第2の流量計測手段と、前記第1の流量計測手段
    で得られた第1の流量情報を送信する第1の通信手段
    と、前記第2の通信手段からの第2の流量情報を送信す
    る第2の通信手段と、前記第1の流量情報と前記第2の
    流量情報とを受信する第3の通信手段と、前記第1の流
    量情報と前記第2の流量情報とを比較して前記輸送管路
    からの流体の漏洩を判別する判定手段を備えた配管漏洩
    監視装置。
  2. 【請求項2】第1の流量計測手段と第2の流量計測手段
    は瞬時流量計測手段である請求項1記載の配管漏洩監視
    装置。
  3. 【請求項3】時刻情報と流量情報を一対にした第1の流
    量情報と第2の流量情報によって漏洩判定を行う判定手
    段を備えた請求項1記載の配管漏洩監視装置。
  4. 【請求項4】第1の流量情報または第2の流量情報のい
    ずれか一方が所定流量以下の時に漏洩判別を行う判定手
    段を備えた請求項1記載の配管漏洩監視装置。
  5. 【請求項5】流量計測器差が、計測可能流量範囲におい
    て漏洩判定流量以下である第1の流量計測手段と第2の
    流量計測手段を備えた請求項1記載の配管漏洩監視装
    置。
  6. 【請求項6】2日以上に渡って複数回の漏洩判別を行う
    判定手段を備えた請求項1から5のいずれか1項に記載
    の配管漏洩監視装置。
  7. 【請求項7】第1の通信手段と第2の通信手段と第3の
    通信手段は無線信号によって流量情報を通信する無線装
    置を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の配管
    漏洩監視装置。
  8. 【請求項8】漏洩監視の正常動作をテストするためのテ
    スト信号を発生する漏洩テスト装置を備えた請求項1か
    ら7のいずれか1項に記載の配管漏洩監視装置。
  9. 【請求項9】第1の流量計測手段にテスト信号を送信す
    る漏洩テスト装置を備えた請求項8記載の配管漏洩監視
    装置。
  10. 【請求項10】流体を輸送するための輸送管路と、前記
    輸送管路からの流体の漏洩を検知する漏洩検知手段と、
    振動を検知する感震器と、前記感震器が所定振動レベル
    以上を検知した時に漏洩判定を行う判定手段を備えた配
    管漏洩監視装置。
  11. 【請求項11】振動を検知する感震器を備え、前記感震
    器が所定振動レベル以上を検知した時に漏洩判定を行う
    判定手段を備えた請求項1から9のいずれか1項に記載
    の配管漏洩監視装置。
JP22004595A 1995-08-29 1995-08-29 配管漏洩監視装置 Expired - Fee Related JP3538989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22004595A JP3538989B2 (ja) 1995-08-29 1995-08-29 配管漏洩監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22004595A JP3538989B2 (ja) 1995-08-29 1995-08-29 配管漏洩監視装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004031783A Division JP3901159B2 (ja) 2004-02-09 2004-02-09 ガス配管漏洩監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0961283A true JPH0961283A (ja) 1997-03-07
JP3538989B2 JP3538989B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=16745067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22004595A Expired - Fee Related JP3538989B2 (ja) 1995-08-29 1995-08-29 配管漏洩監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538989B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000016059A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de detection de fuites de gaz
JP2001337002A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Tokyo Gas Co Ltd 漏洩地点推定支援システムおよび漏洩地点推定方法
KR100485374B1 (ko) * 2002-01-26 2005-04-25 이메트릭스 주식회사 하수관거의 침입수/누수 검출 방법 및 장치
WO2011061005A1 (de) * 2009-11-17 2011-05-26 Endress+Hauser Process Solutions Ag Sich selbst überwachende durchflussmessanordnung und verfahren zu deren betrieb
US10641412B2 (en) 2012-09-28 2020-05-05 Rosemount Inc. Steam trap monitor with diagnostics
US10656050B2 (en) 2015-01-09 2020-05-19 Avl Test Systems, Inc. System and method for detecting a leak in an exhaust gas sampling apparatus
WO2021081250A1 (en) * 2019-10-22 2021-04-29 Eog Resources, Inc. Anomaly detection in pipelines and flowlines

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102112549B1 (ko) * 2018-10-01 2020-05-20 주식회사 포스코 채널형 열교환기 튜브 파공 검출장치

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000016059A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de detection de fuites de gaz
US6725878B1 (en) 1998-09-11 2004-04-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Gas leak detection system
JP2001337002A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Tokyo Gas Co Ltd 漏洩地点推定支援システムおよび漏洩地点推定方法
KR100485374B1 (ko) * 2002-01-26 2005-04-25 이메트릭스 주식회사 하수관거의 침입수/누수 검출 방법 및 장치
WO2011061005A1 (de) * 2009-11-17 2011-05-26 Endress+Hauser Process Solutions Ag Sich selbst überwachende durchflussmessanordnung und verfahren zu deren betrieb
CN102667422A (zh) * 2009-11-17 2012-09-12 恩德莱斯和豪瑟尔过程解决方案股份公司 自监测流量测量装置及用于其操作的方法
US9175997B2 (en) 2009-11-17 2015-11-03 Endrsess + Hauser Process Solutions AG Self-monitoring flow measuring arrangement and method for its operation
US10641412B2 (en) 2012-09-28 2020-05-05 Rosemount Inc. Steam trap monitor with diagnostics
US10656050B2 (en) 2015-01-09 2020-05-19 Avl Test Systems, Inc. System and method for detecting a leak in an exhaust gas sampling apparatus
WO2021081250A1 (en) * 2019-10-22 2021-04-29 Eog Resources, Inc. Anomaly detection in pipelines and flowlines

Also Published As

Publication number Publication date
JP3538989B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3579976B2 (ja) 配管漏洩監視装置
RU2594951C2 (ru) Измеритель скорости потока, работающий по принципу дифференцированного давления, с резервными датчиками давления, позволяющими обнаружить отказ датчиков и снижение производительности
JP5094374B2 (ja) 流量計測装置とガス供給システム
US20090007968A1 (en) Pipe network, with a hierarchical structure, for supplying water or gas and/or for removing industrial water, process for detecting a leak in such a pipe network and process for determining, with the aid of a computer, the operating life theoretically remaining for a renewable power source for at least one flowmeter in such a pipe network
CN101246035A (zh) 便携式天然气流量计量核查系统
JP4110908B2 (ja) ガス遮断装置
JP3538989B2 (ja) 配管漏洩監視装置
KR20100075819A (ko) 유량 계측 장치, 유량 계측 시스템, 및 유량 계측 방법
JP3901159B2 (ja) ガス配管漏洩監視装置
JPH04363638A (ja) ガス供給システムの漏洩監視方法
JP3322939B2 (ja) プロセス計装ラック
JP2002131170A (ja) 漏水監視システム
JP4867037B2 (ja) ガス漏洩検出装置
JPH1164055A (ja) 流量計測装置
JP2001337004A (ja) ガス漏洩検査システム
JP5288600B2 (ja) ガス遮断装置
JP2001337001A (ja) ガス漏洩検査システム
JP3438955B2 (ja) 共用配管のガス漏れ検知装置
JPH0829289A (ja) ガス漏洩監視装置
CN113721057B (zh) 一种对低压管道偷气行为的快速判断方法
JP2001296199A (ja) ガス漏洩検出装置
JPH08122110A (ja) ガス管漏洩検出装置
JP3117844B2 (ja) ガス漏れ検出方法
JPH10197391A (ja) ガス漏洩検知装置、及びこれに用いられるガス漏洩検知方法
JP2010160089A (ja) 流量計測装置及び流量計測装置による器具の判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees