JPH0960499A - トンネル内監視員通路の形成施工方法及び構造 - Google Patents

トンネル内監視員通路の形成施工方法及び構造

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JPH0960499A
JPH0960499A JP23075295A JP23075295A JPH0960499A JP H0960499 A JPH0960499 A JP H0960499A JP 23075295 A JP23075295 A JP 23075295A JP 23075295 A JP23075295 A JP 23075295A JP H0960499 A JPH0960499 A JP H0960499A
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JP
Japan
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tunnel
plate
passage
side wall
turnbuckle
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JP23075295A
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English (en)
Inventor
Koichi Kanazawa
幸一 金沢
Motohiro Kondo
基宏 近藤
Shunsuke Murakami
俊介 村上
Ichiro Iwatani
一郎 岩谷
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KFC Ltd
Misawa Ceramics Corp
Original Assignee
KFC Ltd
Misawa Ceramics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来必要とされた型枠を不要とし、その型枠
に関わる脱着等の諸作業をなくして、簡単に施工できる
トンネル内監視員通路の形成施工方法および構造を提供
する。 【解決手段】 矩形のPC版10をトンネル内の路盤面
R上にトンネルの側壁Wから所要間隔離して立設し、前
記PC版の内側面下部をL字形の金物20で前記路盤面
に固定すると共に、該PC版の内側面上部を中間にター
ンバックルを備えるターンバックルボルト30により前
記側壁に固定した後、前記PC版と側壁との間の空間に
充填材40を充填してその天端面42を監視員通路とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路用トンネル
内に設けられる監査廊、監視員通路(以下「監視員通
路」という)の形成施工方法及び構造に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル内に設置される換気設備、照明
設備及び防災設備等の各種の設備機器は、トンネル利用
の安全性等を図るためにメンテナンスが必要である。し
かも、前記設備機器は通過車両の排気ガスや巻き上げる
粉塵、トンネル壁面からの滲出水等により短期間で汚れ
易いので、かなりの頻度で点検作業が必要となる。その
ため、点検作業の安全確保及び点検作業中のスムーズな
車両通行確保等を図る意味から、長大トンネル等にはい
わゆる監視員通路が設けられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、前記監視員通路
の形成施工は、対峙させた型枠をトンネル内の路盤面上
にトンネルの側壁から所要間隔離して設置し、この型枠
内にコンクリートスラリーを充填し硬化させて監視員通
路側壁を形成した後に型枠を外し、次いで前記監視員通
路側壁とトンネルの側壁間の空間に砂を充填し、その砂
の上にコンクリートパネルを敷設する等の手順で実施さ
れ、当該コンクリートパネル上を監視員通路としてい
た。
【0004】しかし、前記の施工にあっては、型枠等の
作業用材を準備する等の施工管理や施工時に型枠の脱着
作業等が必要なため、非常に煩雑であった。しかも、型
枠取り外し後も監視員通路側壁の仕上げ作業が必要であ
る等、工数的、時間的に相当の負担がかかるものであっ
た。
【0005】また、監視員通路側壁は、通行車両の衝突
事故等により破損することがある。この場合の補修は、
車道側に支保工を突き出して補修用の型枠を固定設置し
たりして作業をするため、車両の通行制限や車線規制等
により利用者に不便を与え、また作業者の安全確保に多
大の配慮も必要である等面倒であった。
【0006】この発明は、以上のような従来の問題点を
一挙に解決するために提案されたもので、従来必要とさ
れた型枠を不要とし、その型枠に関わる脱着等の諸作業
をなくすと共に、監視員通路側壁の表面仕上げ、補修等
のメンテナンスも簡略にできるトンネル内監視員通路の
形成施工方法および構造を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここで提案するトンネル
内監視員通路の形成施工方法に関する発明は、矩形のP
C(プレキャストコンクリート)版をトンネル内の路盤
面上にトンネルの側壁から所要間隔離して立設し、前記
PC版の内側面下部をL字形の金物で前記路盤面に固定
すると共に、該PC版の内側面上部を中間にターンバッ
クルを備えるターンバックルボルトにより前記側壁に固
定した後、前記PC版と側壁との間の空間に充填材を充
填してその天端面を監視員通路とすることを特徴とす
る。
【0008】一方、トンネル内監視員通路の構造に関す
る発明は、トンネル内の路盤面上にトンネルの側壁から
所要間隔離して立設したPC版の内側面下部を前記路盤
面にL字形の金物で固定すると共に、前記PC版の内側
面上部を中間にターンバックルを備えるターンバックル
ボルトで固定し、前記PC版と側壁の間の空間に充填し
た充填材の天端面を監視員通路としたことを特徴とす
る。
【0009】前記施工方法および構造の発明において、
充填材を砂材とし、該砂材の上面に敷設したコンクリー
トパネルを天端面としたり、前記充填材をコンクリート
スラリーとし、該スラリーの硬化後の上面を天端面とす
るのが好ましい。
【0010】また、前記PC版は、充填材に埋没する配
筋材を内側面から露出させたものや、表面にタイル材を
一体に貼設したものを用いるのが好ましい。さらに、前
記PC版と側壁間の充填材充填空間内には電らん管、水
道管等の敷設用空間を区画形成しておくのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
のトンネル内監視員通路の形成施工方法及び構造を詳細
に説明する。図1はこの発明によるトンネル内監視員通
路の形成施工途中を示すトンネル内の断面図、図2はそ
の要部の平面図、図3はその監視員通路側壁について一
部を切り欠いて示す正面図、図4はPC版の例を示す一
部切り欠き斜視図、図5はL字形の金物一例の斜視図、
図6はこの発明の形成施工方法によって形成されたトン
ネル内監視員通路の構造一例を示す断面図である。
【0012】図1に示すこの発明のトンネル内監視員通
路の形成施工方法においては、まず矩形のPC版10
を、トンネル内の路盤面R上にトンネルの側壁Wから所
要距離離して立設する。
【0013】この矩形のPC版10は、予め工場等で所
要寸法に成形されたもので、この実施例では、その内部
に強度を高めるために埋め込まれた配筋材13の一部が
PC版10のトンネルの側壁Wと対向する内側面から露
出して、後記する充填材に埋没するようになっている。
なお、この例では、PC版10として、横5494mm
×縦1000mm×コンクリート部分の厚み60mmの
ものが横に所定数並べて用いられている。
【0014】配筋材13は、図4からよく理解されるよ
うに、トラス構造の筋材からなるもので、その一側がP
C版10のコンクリートに埋設され、他側がPC版10
の内側面から露出している。なお、配筋材13はこの形
状に限られず、各種構造のものが用いられる。
【0015】また、この実施例のPC版10は、監視員
通路の側壁となる表面にタイル材Tが一体に貼設されて
いる。このタイル材TをあらかじめPC版10の表面に
貼設しておくことにより、監視員通路の形成後、視認面
となる監視員通路側壁の表面にタイル材などの仕上げ材
を貼設する必要がなくなり、作業が簡略となる。一方、
前記PC版10の内側面12の下部12aには、ナット
52が埋設され、そのナット52のネジ孔がPC版10
の内側面12で開口している。
【0016】次いで、前記PC版10のトンネル側壁W
と対向する内側面12の下部12aをL字形の金物20
で路盤面Rに固定すると共に、内側面12の上部12b
をターンバックルボルト30で前記トンネル側壁Wに固
定する。
【0017】前記L字形の金物20は、図5に示すよう
に、縦片22と横片25とよりなる断面L字形のもので
ある。前記縦片22の略中央には固定孔23が形成され
ていて、その固定孔23に挿通したボルト51を、前記
PC版10の内側面の下部12aに埋設されたナット5
2に螺合することにより、金物20がPC版下部12a
に固定される。一方、前記横片25の略中央にも固定孔
26が設けられていて、この固定孔26に、路盤面Rに
下部が埋め込まれたアンカーボルト53の上部を挿通
し、該ボルト53にナット54を螺合させることによっ
て、PC版10を路盤面Rに固定する。
【0018】そして、前記路盤面Rに固定されたPC版
10の内側面12の上部12bを、中間にターンバック
ル35を備えるターンバックルボルト30により前記ト
ンネル側壁Wに固定する。
【0019】前記ターンバックルボルト30は、右回り
ねじ部31aを端部に有する棒部材31と、左回りねじ
部32aを端部に有する棒部材32が、前記右回りねじ
部31aと螺合する右ねじ溝部と前記左回りねじ部32
aと螺合する左ねじ溝部を両端に有するターンバックル
35により連結されたもので、そのターンバックル35
の回転により伸縮するようになっている。
【0020】このターンバックルボルト30の一端30
aはフック状とされて前記PC版10の配筋材の一部に
係止され、他端30bはねじが形成されてトンネル側壁
Wに埋設されたナット36と螺合される。そして、前記
ターンバックル35の所定方向への回転によって、ター
ンバックルボルト30の長さを調節し、前記PC版10
の上部をトンネルの側壁Wから所望距離に固定する。
【0021】その後、前記PC版10とトンネルの側壁
Wとの間で形成される空間41に充填材40を充填し、
その充填材40の天端面を監視員通路とする。その際、
PC版10の内側面12から配筋材13が露出している
場合には、その露出した配筋材13が充填材40内に埋
没するため、PC版10がより確実に固定される。な
お、前記充填材充填空間41内には、電らん管や水道管
等の敷設用空間が区画形成されることがある。
【0022】前記充填材40としては、砂材あるいはコ
ンクリートスラリーが好適である。特に砂材の場合に
は、前記電らん管や水道管等の敷設や補修交換のための
掘り起こしが容易となる。図6は前記充填材40を砂材
とした場合を示し、この場合には、その上面43を通行
する監視員等が足を取られないようにするため、その上
面43にコンクリートパネル44を敷設して天端面42
を形成することが好ましい。符号Pは電らん管等の敷設
管、45はその敷設用空間である。
【0023】一方、前記充填材40としてコンクリート
スラリーを用いる場合には、該コンクリートスラリーが
前記PC版10の内側面から露出した配筋材13を包み
込んで硬化するため、PC版10をより強固に固定する
ことができる。この場合には、硬化したコンクリートス
ラリーの上面が天端面を構成することとなる。
【0024】このようにして形成された監視員通路の側
壁は、前記PC版10からなってあらかじめ仕上げられ
ているため、その後の仕上げ作業を省略あるいは簡略に
できる。特に、前記PC版10の表面にタイル材Tが貼
設されている場合には、PC版10の表面がより美麗と
なっているため、その後に仕上げ作業を行なうことな
く、きわめて良好な監視員通路の側壁が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
トンネル内監視員通路の形成施工方法および構造によれ
ば、監視員通路の側壁となるPC版が型枠を兼ねるた
め、その型枠および支保工の準備、それらの組み立てお
よび撤去作業の必要がなくなり、作業が簡単となる。
【0026】また、この発明のトンネル内監視員通路の
形成施工方法および構造によれば、監視員通路の側壁
は、あらかじめ仕上げられたPC版の表面で構成される
ため、施工現場における余分な仕上げ作業を省略するこ
とができる。しかも、表面にタイルが貼設されたPC版
を用いる場合にあっては、きわめて美麗な監視員通路の
側壁が得られる利点もある。
【0027】さらに、この発明によれば、監視員通路の
側壁となるPC版を設置し、充填材を充填するだけで殆
どの作業が完了するので、プレハブ的で施工期間を短縮
でき、施工コストを低廉にできる効果もある。しかも、
型枠および支保工を用いないことにより、車道上での危
険な作業が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトンネル内監視員通路の形成施
工途中を示すトンネル内の断面図である。
【図2】その要部の平面図である。
【図3】その監視員通路側壁について一部を切り欠いて
示す正面図である。
【図4】PC版の例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図5】L字形の金物一例の斜視図である。
【図6】この発明の形成施工方法によって形成されたト
ンネル内監視員通路の構造一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10:PC版 20:L字形の金物 30:ターンバックルボルト 35:ターンバックル 40:充填材 42:天端面 W:トンネルの側壁 R:トンネル内の路盤面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 俊介 東京都港区東新橋2丁目4番10号 株式会 社ケー・エフ・シー内 (72)発明者 岩谷 一郎 東京都港区東新橋2丁目4番10号 株式会 社ケー・エフ・シー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形のPC版をトンネル内の路盤面上に
    トンネルの側壁から所要間隔離して立設し、前記PC版
    の内側面下部をL字形の金物で前記路盤面に固定すると
    共に、該PC版の内側面上部を中間にターンバックルを
    備えるターンバックルボルトにより前記側壁に固定した
    後、前記PC版と側壁との間の空間に充填材を充填して
    その天端面を監視員通路とするトンネル内監視員通路の
    形成施工方法。
  2. 【請求項2】 充填材が砂材であって、該砂材の上面に
    敷設したコンクリートパネルを天端面とする請求項1記
    載のトンネル内監視員通路の形成施工方法。
  3. 【請求項3】 充填材がコンクリートスラリーであっ
    て、該スラリーの硬化後の上面を天端面とする請求項1
    記載のトンネル内監視員通路の形成施工方法。
  4. 【請求項4】 トンネル内の路盤面上にトンネルの側壁
    から所要間隔離して立設したPC版の内側面下部を前記
    路盤面にL字形の金物で固定すると共に、前記PC版の
    内側面上部を中間にターンバックルを備えるターンバッ
    クルボルトで固定し、前記PC版と側壁と間の空間に充
    填した充填材の天端面を監視員通路としてなるトンネル
    内監視員通路の構造。
  5. 【請求項5】 充填材が砂材であって、該砂材の上面に
    敷設したコンクリートパネルを天端面とする請求項4記
    載のトンネル内監視員通路の構造。
  6. 【請求項6】 充填材がコンクリートスラリーであっ
    て、該スラリーの硬化後の上面を天端面とする請求項4
    記載のトンネル内監視員通路の構造。
  7. 【請求項7】 PC版が、充填材に埋没する配筋材を内
    側面から露出させてなる請求項4記載のトンネル内監視
    員通路の構造。
  8. 【請求項8】 PC版が、表面にタイル材を一体に貼設
    してなる請求項4記載のトンネル内監視員通路の構造。
  9. 【請求項9】 PC版と側壁の間の充填材充填空間内に
    電らん管、水道管等の敷設用空間が区画形成されている
    請求項4記載のトンネル内監視員通路の構造。
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