JPH0959518A - 防かび性シリコーンゴム組成物 - Google Patents
防かび性シリコーンゴム組成物Info
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- JPH0959518A JPH0959518A JP24080295A JP24080295A JPH0959518A JP H0959518 A JPH0959518 A JP H0959518A JP 24080295 A JP24080295 A JP 24080295A JP 24080295 A JP24080295 A JP 24080295A JP H0959518 A JPH0959518 A JP H0959518A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリコーンゴム組成物に持続性のある優れた
抗かび性を付与する。 【解決手段】 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサン:100重
量部、(B)比表面積が50m2/g以上である補強性
シリカ粉末:5〜70重量部、(C)有機過酸化物又は
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒:
(A)成分を硬化させる量、(D)下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物:0.05
〜5重量部を含有してなることを特徴とする防かび性シ
リコーンゴム組成物。
抗かび性を付与する。 【解決手段】 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサン:100重
量部、(B)比表面積が50m2/g以上である補強性
シリカ粉末:5〜70重量部、(C)有機過酸化物又は
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒:
(A)成分を硬化させる量、(D)下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物:0.05
〜5重量部を含有してなることを特徴とする防かび性シ
リコーンゴム組成物。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、持続性のある優れ
た抗かび性を付与することにより、住環境の良化、製品
寿命の延長、食品衛生向上等を図ることができると共
に、加熱、紫外線等による変色の少ない硬化物を与える
防かび性シリコーンゴム組成物に関する。
た抗かび性を付与することにより、住環境の良化、製品
寿命の延長、食品衛生向上等を図ることができると共
に、加熱、紫外線等による変色の少ない硬化物を与える
防かび性シリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーンゴムは優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪、耐
熱性、耐寒性等の特性を有しているため、近年、電子機
器、自動車、建築、医療、食品を始めとして様々な分野
で広く使用されている。例えば、家電製品では電気炊飯
器、冷蔵庫、電気ポット等の各種パッキン、食品を保存
するケース等の食品用パッキン、カテーテル等の各種医
療用チューブなどの用途が挙げられる。このため、シリ
コーンゴムの需要は益々高まってきている。
ーンゴムは優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪、耐
熱性、耐寒性等の特性を有しているため、近年、電子機
器、自動車、建築、医療、食品を始めとして様々な分野
で広く使用されている。例えば、家電製品では電気炊飯
器、冷蔵庫、電気ポット等の各種パッキン、食品を保存
するケース等の食品用パッキン、カテーテル等の各種医
療用チューブなどの用途が挙げられる。このため、シリ
コーンゴムの需要は益々高まってきている。
【0003】この場合、シリコーンゴム製品には防かび
剤を配合して抗かび性を付与することがしばしば求めら
れるが、一般に防かび剤として使用されるベンズイミダ
ゾール、バイナジン、メチルスルホニル等の有機系薬剤
を配合した場合、シリコーンゴム硬化物が熱変性、熱変
色する問題があるほか、これらの薬剤は、温度変化、紫
外線等の光、湿度変化、あるいは環境中の微量成分の影
響を受けて変質し、効果の持続性に問題があり、未だ十
分に実用化されるには至っていない。
剤を配合して抗かび性を付与することがしばしば求めら
れるが、一般に防かび剤として使用されるベンズイミダ
ゾール、バイナジン、メチルスルホニル等の有機系薬剤
を配合した場合、シリコーンゴム硬化物が熱変性、熱変
色する問題があるほか、これらの薬剤は、温度変化、紫
外線等の光、湿度変化、あるいは環境中の微量成分の影
響を受けて変質し、効果の持続性に問題があり、未だ十
分に実用化されるには至っていない。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、シリコーンゴム本来の性質を損なうことなく、持
続性のある防かび性を付与でき、その上、加熱、紫外線
等による変色の少ないシリコーンゴム硬化物を得ること
ができるシリコーンゴム組成物を提供することを目的と
する。
あり、シリコーンゴム本来の性質を損なうことなく、持
続性のある防かび性を付与でき、その上、加熱、紫外線
等による変色の少ないシリコーンゴム硬化物を得ること
ができるシリコーンゴム組成物を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、シリコーンゴム組成物に優れた防かび性を付
与できる防かび剤について鋭意検討を重ねた結果、シリ
コーンゴム組成物に防かび剤としてトリアゾリル基含有
化合物を一定量配合することにより、シリコーンゴム本
来の性質を損なうことなく、優れた防かび性を付与でき
ると共に、耐熱性、耐紫外線性に優れた硬化物が得られ
ることを知見した。
発明者は、シリコーンゴム組成物に優れた防かび性を付
与できる防かび剤について鋭意検討を重ねた結果、シリ
コーンゴム組成物に防かび剤としてトリアゾリル基含有
化合物を一定量配合することにより、シリコーンゴム本
来の性質を損なうことなく、優れた防かび性を付与でき
ると共に、耐熱性、耐紫外線性に優れた硬化物が得られ
ることを知見した。
【0006】即ち、下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサンと、比表面
積が50m2/g以上の補強性シリカ粉末及び硬化剤か
らなるシリコーンゴム組成物に下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物を一定量配
合することにより、加硫時の温度変化、成形後の湿度変
化、紫外線等の環境変化等によっても、防かび性が低下
することなく、その上、加熱や紫外線照射による変色の
少ない優れた硬化物が得られるという予想外の効果をも
たらすことを見い出し、本発明をなすに至ったものであ
る。
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサンと、比表面
積が50m2/g以上の補強性シリカ粉末及び硬化剤か
らなるシリコーンゴム組成物に下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物を一定量配
合することにより、加硫時の温度変化、成形後の湿度変
化、紫外線等の環境変化等によっても、防かび性が低下
することなく、その上、加熱や紫外線照射による変色の
少ない優れた硬化物が得られるという予想外の効果をも
たらすことを見い出し、本発明をなすに至ったものであ
る。
【0007】従って、本発明は、(A)下記平均組成式
(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサン:100重
量部、(B)比表面積が50m2/g以上である補強性
シリカ粉末:5〜70重量部、(C)有機過酸化物又は
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒:
(A)成分を硬化させる量、(D)下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物:0.05
〜5重量部を含有してなることを特徴とする防かび性シ
リコーンゴム組成物を提供する。
(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサン:100重
量部、(B)比表面積が50m2/g以上である補強性
シリカ粉末:5〜70重量部、(C)有機過酸化物又は
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒:
(A)成分を硬化させる量、(D)下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物:0.05
〜5重量部を含有してなることを特徴とする防かび性シ
リコーンゴム組成物を提供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の加熱による変色の少ない硬化物を与える防
かび性シリコーンゴム組成物は、(A)〜(C)成分か
らなるシリコーンゴム組成物に(D)成分の防かび剤を
含有してなるものである。
と、本発明の加熱による変色の少ない硬化物を与える防
かび性シリコーンゴム組成物は、(A)〜(C)成分か
らなるシリコーンゴム組成物に(D)成分の防かび剤を
含有してなるものである。
【0009】ここで、(A)成分のオルガノポリシロキ
サンは、下記平均組成式(1)で示されるものである。 R1 nSiO(4-n)/2 (1)
サンは、下記平均組成式(1)で示されるものである。 R1 nSiO(4-n)/2 (1)
【0010】上記式中、R1は同一又は異種の非置換又
は置換の好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは1
〜8の1価炭化水素基を示し、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、又はこれらの基の炭素原
子に結合した水素原子の一部若しくは全部がハロゲン原
子、シアノ基等で置換されたクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基などを挙げることがで
きる。なお、全R1中の0.001〜5モル%、特に
0.025〜0.5モル%がアルケニル基、特にビニル
基であることが好ましい。また、nは1.98〜2.0
2の正数である。
は置換の好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは1
〜8の1価炭化水素基を示し、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、又はこれらの基の炭素原
子に結合した水素原子の一部若しくは全部がハロゲン原
子、シアノ基等で置換されたクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基などを挙げることがで
きる。なお、全R1中の0.001〜5モル%、特に
0.025〜0.5モル%がアルケニル基、特にビニル
基であることが好ましい。また、nは1.98〜2.0
2の正数である。
【0011】上記式(1)のオルガノポリシロキサンは
その分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニル
基、ジメチルハイドロキシシリル基、トリビニルシリル
基等で封鎖されたものであることが好ましく、また、基
本的には直鎖状であることが好ましいが、分子構造の異
なる1種又は2種以上の混合物であってもよい。
その分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニル
基、ジメチルハイドロキシシリル基、トリビニルシリル
基等で封鎖されたものであることが好ましく、また、基
本的には直鎖状であることが好ましいが、分子構造の異
なる1種又は2種以上の混合物であってもよい。
【0012】また、上記式(1)で示されるオルガノポ
リシロキサンは、平均重合度が100〜100,00
0、特に4,000〜20,000の範囲が好ましく、
25℃における粘度が100cs(センチストークス)
以上、特に100,000〜10,000,000cs
であるものが好ましい。
リシロキサンは、平均重合度が100〜100,00
0、特に4,000〜20,000の範囲が好ましく、
25℃における粘度が100cs(センチストークス)
以上、特に100,000〜10,000,000cs
であるものが好ましい。
【0013】この種のオルガノポリシロキサンは、通常
選択されたオルガノハロゲノシランの1種又は2種以上
を(共)加水分解縮合することによって、あるいは環状
ポリシロキサン(シロキサンの3量体あるいは4量体な
ど)をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合する
ことによって得ることができる。
選択されたオルガノハロゲノシランの1種又は2種以上
を(共)加水分解縮合することによって、あるいは環状
ポリシロキサン(シロキサンの3量体あるいは4量体な
ど)をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合する
ことによって得ることができる。
【0014】次に、(B)成分の補強性シリカ粉末は、
シリコーンゴムに適度の硬さと引っ張り強さ等の機械的
強度を付与するためのものであり、比表面積が50m2
/g以上、特に、100〜300m2/gのシリカが好
適に使用される。比表面積が50m2/g未満では硬化
物の機械的強度が低くなってしまう。
シリコーンゴムに適度の硬さと引っ張り強さ等の機械的
強度を付与するためのものであり、比表面積が50m2
/g以上、特に、100〜300m2/gのシリカが好
適に使用される。比表面積が50m2/g未満では硬化
物の機械的強度が低くなってしまう。
【0015】このような補強性シリカ粉末としては、具
体的には煙霧質シリカ、沈降性シリカ等が挙げられ、こ
れらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。また、これらのシリカは、シランカップリング
剤、シラザン類などで表面処理したものを用いることも
できる。
体的には煙霧質シリカ、沈降性シリカ等が挙げられ、こ
れらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。また、これらのシリカは、シランカップリング
剤、シラザン類などで表面処理したものを用いることも
できる。
【0016】かかる補強性シリカ粉末の添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部(重量
部、以下同様)に対して5〜70部、特に30〜50部
とすることが好ましい。補強性シリカ粉末が5部より少
ないと添加量が少なすぎて十分な補強硬度が得られない
場合があり、一方、70部を超えると加工性が悪くなっ
て得られるシリコーンゴムの機械的強度が低下してしま
う場合がある。
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部(重量
部、以下同様)に対して5〜70部、特に30〜50部
とすることが好ましい。補強性シリカ粉末が5部より少
ないと添加量が少なすぎて十分な補強硬度が得られない
場合があり、一方、70部を超えると加工性が悪くなっ
て得られるシリコーンゴムの機械的強度が低下してしま
う場合がある。
【0017】(C)成分は硬化剤であり、有機過酸化物
又はオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触
媒を用いることができる。
又はオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触
媒を用いることができる。
【0018】有機過酸化物としては、例えばベンゾイル
パーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4
−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−ビス
(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエートな
どが好適に使用される。この有機過酸化物の添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対し
0.5〜5部、あるいはシリコーンゴム組成物全体に対
し0.1〜1.0重量%とすることが好ましい。
パーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4
−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−ビス
(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエートな
どが好適に使用される。この有機過酸化物の添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対し
0.5〜5部、あるいはシリコーンゴム組成物全体に対
し0.1〜1.0重量%とすることが好ましい。
【0019】更に、(A)成分のオルガノポリシロキサ
ンがけい素原子に直結したアルケニル基を有するもので
あるときには、けい素原子に直結した水素原子に1分子
中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンを硬化剤として使用してこれらの付加反応
によって架橋を行わせて硬化させてもよい。この場合、
使用されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、
直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよいが、重
合度が300以下のものが好ましく、ジメチルハイドロ
ジェンシリル基で末端が封鎖されたジオルガノポリシロ
キサン、ジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェ
ンシロキサン単位及び末端トリメチルシロキシ単位との
共重合体、ジメチルハイドロジェンシロキサン単位(H
(CH3)2SiO0.5単位)とSiO2単位とからなる低
粘度流体、1,3,5,7−テトラハイドロジェン−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1−プロピル−3,5,7−トリハイドロジエン−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1,5−ジハイドロジェン−3,7−ジヘキシル−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
などが例示される。
ンがけい素原子に直結したアルケニル基を有するもので
あるときには、けい素原子に直結した水素原子に1分子
中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンを硬化剤として使用してこれらの付加反応
によって架橋を行わせて硬化させてもよい。この場合、
使用されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、
直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよいが、重
合度が300以下のものが好ましく、ジメチルハイドロ
ジェンシリル基で末端が封鎖されたジオルガノポリシロ
キサン、ジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェ
ンシロキサン単位及び末端トリメチルシロキシ単位との
共重合体、ジメチルハイドロジェンシロキサン単位(H
(CH3)2SiO0.5単位)とSiO2単位とからなる低
粘度流体、1,3,5,7−テトラハイドロジェン−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1−プロピル−3,5,7−トリハイドロジエン−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1,5−ジハイドロジェン−3,7−ジヘキシル−
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
などが例示される。
【0020】この硬化剤としてのオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンの添加量は、(A)成分のオルガノポ
リシロキサンのアルケニル基に対して、けい素原子に直
結した水素原子が50〜500モル%となる割合で用い
ることが好ましい。この付加反応には公知の白金系触媒
を添加する必要があり、具体的には白金元素単体、白金
化合物、白金複合体、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコ
ール化合物、アルデヒド化合物、エーテル化合物、各種
オレフィン類とのコンプレックスなどが例示される。白
金系触媒の添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキ
サンに対し白金原子として1〜2,000ppmの範囲
とすることが好ましい。
ンポリシロキサンの添加量は、(A)成分のオルガノポ
リシロキサンのアルケニル基に対して、けい素原子に直
結した水素原子が50〜500モル%となる割合で用い
ることが好ましい。この付加反応には公知の白金系触媒
を添加する必要があり、具体的には白金元素単体、白金
化合物、白金複合体、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコ
ール化合物、アルデヒド化合物、エーテル化合物、各種
オレフィン類とのコンプレックスなどが例示される。白
金系触媒の添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキ
サンに対し白金原子として1〜2,000ppmの範囲
とすることが好ましい。
【0021】(D)成分のトリアゾリル基含有化合物
は、下記一般式(2)で示され、本発明の組成物に防か
び性、耐熱性及び耐紫外線性を付与する成分である。 Y−CR2R3−CR4R5−X (2)
は、下記一般式(2)で示され、本発明の組成物に防か
び性、耐熱性及び耐紫外線性を付与する成分である。 Y−CR2R3−CR4R5−X (2)
【0022】上記式中、R2及びR3は独立に水素原子又
は非置換もしくは置換の1価炭化水素基である。この1
価炭化水素基としては、上記平均組成式(1)のR1と
して例示したものと同様のものが挙げられ、好ましくは
脂肪族飽和炭化水素基である。また、特に好適なR2及
びR3は、水素原子、2−(4−クロロフェニル)エチ
ル基、t−ブチル基、4−クロロフェニル基、ジクロロ
フェニル基、n−ブチル基である。
は非置換もしくは置換の1価炭化水素基である。この1
価炭化水素基としては、上記平均組成式(1)のR1と
して例示したものと同様のものが挙げられ、好ましくは
脂肪族飽和炭化水素基である。また、特に好適なR2及
びR3は、水素原子、2−(4−クロロフェニル)エチ
ル基、t−ブチル基、4−クロロフェニル基、ジクロロ
フェニル基、n−ブチル基である。
【0023】一般式(2)中のR4及びR5は独立にアル
コキシ基、水素原子又はアルキル基であり、アルコキシ
基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基等が挙げられ、更には、これらのアルコキシ基が
ビフェニリル基に結合したビフェニリルアルコキシ基も
ここでいうアルコキシ基に含まれる。アルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペ
ンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。これ
らの中で特に好適なR4及びR5は、水素原子、ビフェニ
リルアルコキシ基である。
コキシ基、水素原子又はアルキル基であり、アルコキシ
基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基等が挙げられ、更には、これらのアルコキシ基が
ビフェニリル基に結合したビフェニリルアルコキシ基も
ここでいうアルコキシ基に含まれる。アルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペ
ンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。これ
らの中で特に好適なR4及びR5は、水素原子、ビフェニ
リルアルコキシ基である。
【0024】また、Yは、水酸基又はニトリル基であ
り、Xは、トリアゾリル基である。このトリアゾリル基
としては、例えば下記式で示されるものが挙げられ、特
に代表的なものは1,2,4−トリアゾール−1−イル
基である。
り、Xは、トリアゾリル基である。このトリアゾリル基
としては、例えば下記式で示されるものが挙げられ、特
に代表的なものは1,2,4−トリアゾール−1−イル
基である。
【0025】
【化1】
【0026】本発明に用いるトリアゾリル基含有化合物
の具体例として、例えば下記式で示されるものが挙げら
れ、これらの中で特にテブコナゾール:2−(4−クロ
ロフェニル)エチル−α−(1,1−ジメチルエチル)
−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル−エタノ
ールが好ましい。
の具体例として、例えば下記式で示されるものが挙げら
れ、これらの中で特にテブコナゾール:2−(4−クロ
ロフェニル)エチル−α−(1,1−ジメチルエチル)
−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル−エタノ
ールが好ましい。
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】(D)成分は、(A)成分のオルガノポリ
シロキサン100部に対して0.05〜5部、特に0.
3〜1部とすることが好ましい。0.05部に満たない
と十分な効果が得られない場合があり、一方、5部を超
えて配合してもその効果は変わらないし、かえって変色
するおそれがある。
シロキサン100部に対して0.05〜5部、特に0.
3〜1部とすることが好ましい。0.05部に満たない
と十分な効果が得られない場合があり、一方、5部を超
えて配合してもその効果は変わらないし、かえって変色
するおそれがある。
【0030】本発明に係るシリコーンゴム組成物には上
記(A)〜(D)の必須成分に加え、任意成分として本
発明の効果を妨げない範囲で必要に応じ、増量剤として
粉砕石英、炭酸カルシウムなどの充填剤を添加してもよ
い。更には、スポンジを成形するための無機、有機の発
泡剤を添加してもよい。この発泡剤としてはアゾビスブ
チロニトリル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、ベ
ンゼンスルフォンヒドラジド等が例示され、その添加量
はシリコーンゴムコンパウンド全量に対し3〜10部の
範囲が好適である。このように本発明組成物に発泡剤を
添加すると、スポンジ状のシリコーンゴムを得ることが
できる。
記(A)〜(D)の必須成分に加え、任意成分として本
発明の効果を妨げない範囲で必要に応じ、増量剤として
粉砕石英、炭酸カルシウムなどの充填剤を添加してもよ
い。更には、スポンジを成形するための無機、有機の発
泡剤を添加してもよい。この発泡剤としてはアゾビスブ
チロニトリル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、ベ
ンゼンスルフォンヒドラジド等が例示され、その添加量
はシリコーンゴムコンパウンド全量に対し3〜10部の
範囲が好適である。このように本発明組成物に発泡剤を
添加すると、スポンジ状のシリコーンゴムを得ることが
できる。
【0031】また、本発明の組成物には、必要に応じて
着色剤、耐熱性向上剤などの各種添加剤や反応制御剤、
離型剤あるいは充填剤用分散剤などを添加することは任
意とされるが、この充填剤用分散剤として使用されるジ
フェニルシランジオール、各種アルコキシシラン、カー
ボンファンクショナルシラン、シラノール基含有低分子
シロキサンなどは本発明の効果を損なわないように最小
限の添加量に止めることが好ましい。
着色剤、耐熱性向上剤などの各種添加剤や反応制御剤、
離型剤あるいは充填剤用分散剤などを添加することは任
意とされるが、この充填剤用分散剤として使用されるジ
フェニルシランジオール、各種アルコキシシラン、カー
ボンファンクショナルシラン、シラノール基含有低分子
シロキサンなどは本発明の効果を損なわないように最小
限の添加量に止めることが好ましい。
【0032】本発明に係るシリコーンゴム組成物は、上
記各成分を混合して得ることができるが、混合方法とし
ては、上記成分を2本ロール、バンバリーミキサー、ド
ウミキサー(ニーダー)などの一般に使用されているゴ
ム混練り機を用いて均一に混合して、必要に応じ加熱処
理を施すことにより得ることができる。この場合、例え
ば、(A)成分のオルガノポリシロキサン、(B)成分
の補強性シリカ等を予め混合してベースコンパウンドを
調整しておき、これに(D)成分の防かび剤、更には
(C)成分の硬化剤を添加、混合しても差支えない。
記各成分を混合して得ることができるが、混合方法とし
ては、上記成分を2本ロール、バンバリーミキサー、ド
ウミキサー(ニーダー)などの一般に使用されているゴ
ム混練り機を用いて均一に混合して、必要に応じ加熱処
理を施すことにより得ることができる。この場合、例え
ば、(A)成分のオルガノポリシロキサン、(B)成分
の補強性シリカ等を予め混合してベースコンパウンドを
調整しておき、これに(D)成分の防かび剤、更には
(C)成分の硬化剤を添加、混合しても差支えない。
【0033】このようにして得られたシリコーンゴム組
成物は注型成形、金型加圧成形、押出成形、カレンダー
成形、射出成形等の一般のゴム成形法に準じて所望の形
状に成形し、これら成形物は必要に応じて100〜20
0℃で30分〜24時間ポストキュアーすることによっ
てシリコーンゴム成形品とすることができる。
成物は注型成形、金型加圧成形、押出成形、カレンダー
成形、射出成形等の一般のゴム成形法に準じて所望の形
状に成形し、これら成形物は必要に応じて100〜20
0℃で30分〜24時間ポストキュアーすることによっ
てシリコーンゴム成形品とすることができる。
【0034】本発明のシリコーンゴム組成物は、シリコ
ーンゴム本来の耐熱性、耐候性、耐寒性、ゴム弾性等の
性質を有すると共に、抗菌性、防かび性が付与されたも
のであり、しかも加熱、紫外線等による変色の少ない硬
化物を与えるものである。従って、被覆物を介しての細
菌の感染を防止したり、抗菌性、防かび性により被覆物
の外観が長期間清浄に保たれるので、高温下、雑菌下な
ど悪環境下での汚染防止による製品寿命を延長したりす
る用途などに好適に用いることができる。このため、熱
収縮チューブ、モールド品の用途(ドアノブ被覆、手す
り被覆等)をはじめ、医療、食品関連部品への被覆によ
る院内感染の防止、住環境の良好化、食品衛生の向上、
製品寿命の延長などの効果を与え、また口腔内で使用す
る歯科矯正分野でのワイヤー被覆、更に電気・電子部
品、家電用途などのコネクター部分のジョイント被覆に
よる汚れ防止など、長期間に亘って抗菌性、防かび性を
有するため、幅広い用途展開が可能となる。
ーンゴム本来の耐熱性、耐候性、耐寒性、ゴム弾性等の
性質を有すると共に、抗菌性、防かび性が付与されたも
のであり、しかも加熱、紫外線等による変色の少ない硬
化物を与えるものである。従って、被覆物を介しての細
菌の感染を防止したり、抗菌性、防かび性により被覆物
の外観が長期間清浄に保たれるので、高温下、雑菌下な
ど悪環境下での汚染防止による製品寿命を延長したりす
る用途などに好適に用いることができる。このため、熱
収縮チューブ、モールド品の用途(ドアノブ被覆、手す
り被覆等)をはじめ、医療、食品関連部品への被覆によ
る院内感染の防止、住環境の良好化、食品衛生の向上、
製品寿命の延長などの効果を与え、また口腔内で使用す
る歯科矯正分野でのワイヤー被覆、更に電気・電子部
品、家電用途などのコネクター部分のジョイント被覆に
よる汚れ防止など、長期間に亘って抗菌性、防かび性を
有するため、幅広い用途展開が可能となる。
【0035】
【発明の効果】本発明の防かび性シリコーンゴム組成物
は、シリコーンゴム本来の性質を有しながら、優れた持
続性のある防かび性を付与でき、しかも加熱や紫外線等
による変色の影響の少ない硬化物が得られるものであ
る。
は、シリコーンゴム本来の性質を有しながら、優れた持
続性のある防かび性を付与でき、しかも加熱や紫外線等
による変色の影響の少ない硬化物が得られるものであ
る。
【0036】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例においては部はいずれも重
量部である。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例においては部はいずれも重
量部である。
【0037】[実施例1]ジメチルシロキサン単位9
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%、ジメチルビニルシロキサン0.025モル%
からなり、平均重合度が約8,000であるゴム状オル
ガノポリシロキサン100部に、分散剤としてジフェニ
ルシランジオール3部、末端シラノール基ジメチルポリ
シロキサン(重合度n=10)4部及び比表面積が20
0m2/gであるフュームドシリカ[日本アエロジル
(株)製]40部を添加し、2時間熱処理してベースコ
ンパウンドを作成した。
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%、ジメチルビニルシロキサン0.025モル%
からなり、平均重合度が約8,000であるゴム状オル
ガノポリシロキサン100部に、分散剤としてジフェニ
ルシランジオール3部、末端シラノール基ジメチルポリ
シロキサン(重合度n=10)4部及び比表面積が20
0m2/gであるフュームドシリカ[日本アエロジル
(株)製]40部を添加し、2時間熱処理してベースコ
ンパウンドを作成した。
【0038】このベースコンパウンド100gにテブコ
ナゾール0.5部を二本ロールにて添加し、三本ロール
にて分散させた後、2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド/フュームドシリカ[日本アエロジル(株)
製]の80%ペースト1部を添加し、120℃にて10
分間プレスキュアーした後、200℃で4時間ポストキ
ュアーしてシリコーンゴムシートを得た。
ナゾール0.5部を二本ロールにて添加し、三本ロール
にて分散させた後、2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド/フュームドシリカ[日本アエロジル(株)
製]の80%ペースト1部を添加し、120℃にて10
分間プレスキュアーした後、200℃で4時間ポストキ
ュアーしてシリコーンゴムシートを得た。
【0039】[実施例2]上記ベースコンパウンド10
0gにテブコナゾール1部を添加し、実施例1と同様に
してシリコーンゴムシートを得た。
0gにテブコナゾール1部を添加し、実施例1と同様に
してシリコーンゴムシートを得た。
【0040】[実施例3]上記ベースコンパウンド10
0gにテブコナゾール1.5部を添加し、実施例1と同
様にしてシリコーンゴムシートを得た。
0gにテブコナゾール1.5部を添加し、実施例1と同
様にしてシリコーンゴムシートを得た。
【0041】[実施例4]上記ベースコンパウンド10
0gにテブコナゾール0.5部を二本ロールにて添加
し、三本ロールにて分散させた後、白金量1重量%の塩
化白金酸オクチルアルコール変性溶液0.2部、エチニ
ルシクロヘキサノール0.05部、メチル水素ポリシロ
キサン(粘度12csで分子鎖両末端がジメチルハイド
ロジェンシロキシ基で封鎖され、メチルハイドロジェン
シロキサン単位を17モル%含有)6部を添加し、16
5℃にて10分間プレスキュアーした後、200℃で4
時間ポストキュアーしてシリコーンゴムシートを得た。
0gにテブコナゾール0.5部を二本ロールにて添加
し、三本ロールにて分散させた後、白金量1重量%の塩
化白金酸オクチルアルコール変性溶液0.2部、エチニ
ルシクロヘキサノール0.05部、メチル水素ポリシロ
キサン(粘度12csで分子鎖両末端がジメチルハイド
ロジェンシロキシ基で封鎖され、メチルハイドロジェン
シロキサン単位を17モル%含有)6部を添加し、16
5℃にて10分間プレスキュアーした後、200℃で4
時間ポストキュアーしてシリコーンゴムシートを得た。
【0042】[比較例1]上記ベースコンパウンド10
0gに防かび剤を添加することなく、実施例1と同様に
してシリコーンゴムシートを得た。
0gに防かび剤を添加することなく、実施例1と同様に
してシリコーンゴムシートを得た。
【0043】[比較例2]上記ベースコンパウンド10
0gにピリジオン亜鉛0.5部を添加し、実施例1と同
様にしてシリコーンゴムシートを得た。
0gにピリジオン亜鉛0.5部を添加し、実施例1と同
様にしてシリコーンゴムシートを得た。
【0044】[比較例3]上記ベースコンパウンド10
0gに2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
0.5部を添加し、実施例1と同様にしてシリコーンゴ
ムシートを得た。
0gに2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
0.5部を添加し、実施例1と同様にしてシリコーンゴ
ムシートを得た。
【0045】上記実施例1〜3、比較例1〜3で得られ
た各シリコーンゴムシートについて、熱変色性、紫外線
変色性及び防かび性を下記のようにして測定した。結果
を表1に示す。熱変色測定 成形したシリコーンゴムシートを色差計カラーパル33
8(JUKI社製)を用いて、プレスキュアー後、初期
の色差を測定し、200℃/4時間加熱後の色差を測定
し、変色の度合いを評価した。また、シリコーンゴムシ
ートを90℃の循環式乾燥器中に300時間放置後の色
差を測定し、変色の度合いを評価した。なお、変色の度
合いはΔE値で示し、ΔE値が大きいほど熱変色が激し
いことを示す。紫外線変色試験 二次熱処理(200℃/4時間)の済んだシリコーンゴ
ムシートを色差計カラーパル338(JUKI社製)を
用いて初期の色差を測定した後、医療用殺菌灯を用い、
殺菌灯から試料までの距離が10cmとなるように調整
し、24時間照射後、シリコーンゴムシートの色差を測
定し、変色の度合いを評価した。なお、変色の度合いは
ΔE値で示し、ΔE値が大きいほど紫外線による変色が
激しいことを示す。防かび性試験 各試料を直径50mm×2mmに調製し、JISZ29
11に準拠した方法にて評価した。即ち、ポテトデキス
トロース寒天培地を用い、培養条件は28℃±2℃、2
8日とした。また、試験菌種としては下記のものを用い
た(培養条件28℃±2℃)。使用菌株 菌株番号 接種時胞子数(個/ml) Aspergillus niger (IFO 4414) 5.3×107 Alternaria alternata (IFO 31805) 2.2×107 Penisillum funiculosm (IFO 6345) 3.1×107 Cladosporium cladosporioides (IFO 6348) 5.9×106 Aureobasidium pullulans (IFO 6353) 2.1×107 防かび性の評価は下記の評価基準で行った。 <評価基準> 1:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
部分の面積が全面積の1/3を超える場合 2:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
部分の面積が全面積の1/3を超えない場合 3:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
が認められない場合
た各シリコーンゴムシートについて、熱変色性、紫外線
変色性及び防かび性を下記のようにして測定した。結果
を表1に示す。熱変色測定 成形したシリコーンゴムシートを色差計カラーパル33
8(JUKI社製)を用いて、プレスキュアー後、初期
の色差を測定し、200℃/4時間加熱後の色差を測定
し、変色の度合いを評価した。また、シリコーンゴムシ
ートを90℃の循環式乾燥器中に300時間放置後の色
差を測定し、変色の度合いを評価した。なお、変色の度
合いはΔE値で示し、ΔE値が大きいほど熱変色が激し
いことを示す。紫外線変色試験 二次熱処理(200℃/4時間)の済んだシリコーンゴ
ムシートを色差計カラーパル338(JUKI社製)を
用いて初期の色差を測定した後、医療用殺菌灯を用い、
殺菌灯から試料までの距離が10cmとなるように調整
し、24時間照射後、シリコーンゴムシートの色差を測
定し、変色の度合いを評価した。なお、変色の度合いは
ΔE値で示し、ΔE値が大きいほど紫外線による変色が
激しいことを示す。防かび性試験 各試料を直径50mm×2mmに調製し、JISZ29
11に準拠した方法にて評価した。即ち、ポテトデキス
トロース寒天培地を用い、培養条件は28℃±2℃、2
8日とした。また、試験菌種としては下記のものを用い
た(培養条件28℃±2℃)。使用菌株 菌株番号 接種時胞子数(個/ml) Aspergillus niger (IFO 4414) 5.3×107 Alternaria alternata (IFO 31805) 2.2×107 Penisillum funiculosm (IFO 6345) 3.1×107 Cladosporium cladosporioides (IFO 6348) 5.9×106 Aureobasidium pullulans (IFO 6353) 2.1×107 防かび性の評価は下記の評価基準で行った。 <評価基準> 1:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
部分の面積が全面積の1/3を超える場合 2:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
部分の面積が全面積の1/3を超えない場合 3:試料又は試験片に一定量接種したかびの菌糸の発育
が認められない場合
【0046】
【表1】
【0047】表1の結果から、本発明のシリコーンゴム
シートは、優れた防かび性を有し、その上、加熱及び紫
外線による変色の影響が少ないことが認められた。
シートは、優れた防かび性を有し、その上、加熱及び紫
外線による変色の影響が少ないことが認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 敬 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 (1) (但し、式中R1は同一又は異種の非置換又は置換の1
価炭化水素基を示し、nは1.98〜2.02の正数で
ある。)で示されるオルガノポリシロキサン:100重
量部、(B)比表面積が50m2/g以上である補強性
シリカ粉末:5〜70重量部、(C)有機過酸化物又は
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒:
(A)成分を硬化させる量、(D)下記一般式(2) Y−CR2R3−CR4R5−X (2) (式中、R2及びR3は独立に水素原子又は非置換もしく
は置換の1価炭化水素基であり、R4及びR5は独立にア
ルコキシ基、水素原子又はアルキル基であり、Yは水酸
基又はニトリル基を表し、Xはトリアゾリル基であ
る。)で示されるトリアゾリル基含有化合物:0.05
〜5重量部を含有してなることを特徴とする防かび性シ
リコーンゴム組成物。 - 【請求項2】 上記(D)成分のトリアゾリル基含有化
合物が、α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−
α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル−エタノールである請求項1記
載の防かび性シリコーンゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24080295A JP3230418B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 防かび性シリコーンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24080295A JP3230418B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 防かび性シリコーンゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959518A true JPH0959518A (ja) | 1997-03-04 |
JP3230418B2 JP3230418B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=17064909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24080295A Expired - Fee Related JP3230418B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 防かび性シリコーンゴム組成物 |
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---|---|
JP (1) | JP3230418B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP24080295A patent/JP3230418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3230418B2 (ja) | 2001-11-19 |
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