JPH0959494A - Pet樹脂成形材料 - Google Patents
Pet樹脂成形材料Info
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- JPH0959494A JPH0959494A JP21934095A JP21934095A JPH0959494A JP H0959494 A JPH0959494 A JP H0959494A JP 21934095 A JP21934095 A JP 21934095A JP 21934095 A JP21934095 A JP 21934095A JP H0959494 A JPH0959494 A JP H0959494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃強度及び耐トラッキング性に優れたガラ
ス繊維強化のPET樹脂成形材料を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明のPET樹脂成形材料は、(1)
PET樹脂、(2)耐トラッキング性を付与する熱可塑
性樹脂、(3)ガラス繊維を含有したことを特徴とす
る。
ス繊維強化のPET樹脂成形材料を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明のPET樹脂成形材料は、(1)
PET樹脂、(2)耐トラッキング性を付与する熱可塑
性樹脂、(3)ガラス繊維を含有したことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電気・電
子部品、自動車部品等に使用されるPET樹脂成形材料
に関するものである。
子部品、自動車部品等に使用されるPET樹脂成形材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PET樹脂は、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂であり、このプラスチックは、エステル結合を
分子内に持つ飽和ポリエステルの一種で、結晶性熱可塑
性エンジニアリングプラスチックである。PET樹脂成
形材料は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械的特性等
の物性バランスが優れており、成形性が非常に良好であ
るため、電気・電子部品、自動車部品等の素材として広
く利用されている。
ート樹脂であり、このプラスチックは、エステル結合を
分子内に持つ飽和ポリエステルの一種で、結晶性熱可塑
性エンジニアリングプラスチックである。PET樹脂成
形材料は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械的特性等
の物性バランスが優れており、成形性が非常に良好であ
るため、電気・電子部品、自動車部品等の素材として広
く利用されている。
【0003】PET樹脂成形材料は、結晶性樹脂である
ため、ガラス繊維で強化すると、機械的強さ、剛性及び
荷重たわみ温度等が飛躍的に向上する。また、難燃化
が、容易で、優れた難燃グレードが、供給されている。
ところが、ガラス繊維強化のPET樹脂成形材料は、衝
撃強度及び耐トラッキング性が悪いという欠点があっ
た。
ため、ガラス繊維で強化すると、機械的強さ、剛性及び
荷重たわみ温度等が飛躍的に向上する。また、難燃化
が、容易で、優れた難燃グレードが、供給されている。
ところが、ガラス繊維強化のPET樹脂成形材料は、衝
撃強度及び耐トラッキング性が悪いという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消するためになされたもので、その目的とするところ
は、衝撃強度及び耐トラッキング性に優れたガラス繊維
強化のPET樹脂成形材料を提供することにある。
解消するためになされたもので、その目的とするところ
は、衝撃強度及び耐トラッキング性に優れたガラス繊維
強化のPET樹脂成形材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
PET樹脂成形材料は、(1)PET樹脂、(2)耐ト
ラッキング性を付与する熱可塑性樹脂、(3)ガラス繊
維を含有したことを特徴とする。
PET樹脂成形材料は、(1)PET樹脂、(2)耐ト
ラッキング性を付与する熱可塑性樹脂、(3)ガラス繊
維を含有したことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係るPET樹脂成形材
料は、請求項1記載の(2)耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂は、数平均分子量20万〜50万で、シ
ラノール基、カルボキシル基等の反応性官能基を有する
変性ポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂又はメチル
メタアクリレート樹脂の何れか一つの樹脂であることを
特徴とする。
料は、請求項1記載の(2)耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂は、数平均分子量20万〜50万で、シ
ラノール基、カルボキシル基等の反応性官能基を有する
変性ポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂又はメチル
メタアクリレート樹脂の何れか一つの樹脂であることを
特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係るPET樹脂成形材
料は、請求項2記載の(2)耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂が前記(1)〜(2)樹脂成分に対して
て10〜30重量%を含有したことを特徴とする難燃剤
をも含有したことを特徴とする。
料は、請求項2記載の(2)耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂が前記(1)〜(2)樹脂成分に対して
て10〜30重量%を含有したことを特徴とする難燃剤
をも含有したことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項4に係るPET樹脂成形材
料は、難燃剤をも含有したことを特徴とする。
料は、難燃剤をも含有したことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5に係るPET樹脂成形材
料は、相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対して1
〜10重量%含有したことを特徴とする。
料は、相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対して1
〜10重量%含有したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項7に係るPET樹脂成形材
料は、上記相溶化剤が数平均分子量3000〜1500
0で、反応性官能基を有する低分子ポリプロピレンであ
ることを特徴とする。
料は、上記相溶化剤が数平均分子量3000〜1500
0で、反応性官能基を有する低分子ポリプロピレンであ
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0012】本発明に用いるポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(以下PET樹脂と記す)は、テレフタル酸とエ
チレングリコールの重縮合によって製造される。
ト樹脂(以下PET樹脂と記す)は、テレフタル酸とエ
チレングリコールの重縮合によって製造される。
【0013】本発明に用いる(2)耐トラッキング性を
付与する熱可塑性樹脂としては、シラノール基、カルボ
キシル基等の反応性官能基を有する変性ポリオレフィン
樹脂、ポリアミド樹脂、メチルメタアクリレート樹脂な
どを用いることができる。
付与する熱可塑性樹脂としては、シラノール基、カルボ
キシル基等の反応性官能基を有する変性ポリオレフィン
樹脂、ポリアミド樹脂、メチルメタアクリレート樹脂な
どを用いることができる。
【0014】上記シラノール基、カルボキシル基等の反
応性官能基を有する変性ポリオレフィン樹脂としては、
ポリプロピレンが使用される。
応性官能基を有する変性ポリオレフィン樹脂としては、
ポリプロピレンが使用される。
【0015】上記ポリアミド樹脂(以下PA樹脂と記
す)としては、ジアミンとジカルボン酸の重縮合する
か、アミノカルボン酸を重縮合するか、或いはラクタム
を開環重合することによって製造される。
す)としては、ジアミンとジカルボン酸の重縮合する
か、アミノカルボン酸を重縮合するか、或いはラクタム
を開環重合することによって製造される。
【0016】上記メチルメタアクリレート樹脂(以下M
MA樹脂と記す)としては、シアン化水素とアセトンで
アセトンシアンヒドリンを製造し、これを濃硫酸により
脱水エステル化して製造される。
MA樹脂と記す)としては、シアン化水素とアセトンで
アセトンシアンヒドリンを製造し、これを濃硫酸により
脱水エステル化して製造される。
【0017】本発明に用いる相溶化剤としては、シラノ
ール基、カルボキシル基等の反応性官能基をグラフト化
した低分子ポリプロピレン(以下PPと記す)などを用
いることができ、PET樹脂成形材料の全量に対して1
〜10重量%の含有することにより、衝撃強度が向上す
るため好ましい。この低分子PPの数平均分子量は、3
000〜15000であることが好ましい。
ール基、カルボキシル基等の反応性官能基をグラフト化
した低分子ポリプロピレン(以下PPと記す)などを用
いることができ、PET樹脂成形材料の全量に対して1
〜10重量%の含有することにより、衝撃強度が向上す
るため好ましい。この低分子PPの数平均分子量は、3
000〜15000であることが好ましい。
【0018】本発明に用いるガラス繊維としては、通常
プラスチックの補強材として用いることができるものを
そのまま用いることができる。特に、ガラス繊維を構成
する繊維の長さが3〜5mm、繊維径が10〜13μm
程度のものを使用することにより、本発明のPET樹脂
成形材料で得られた成形品の強度と外観が向上するの
で、好ましい。また、カップリング剤処理されたもの
は、樹脂との濡れ性を良くするので、さらに好ましい。
プラスチックの補強材として用いることができるものを
そのまま用いることができる。特に、ガラス繊維を構成
する繊維の長さが3〜5mm、繊維径が10〜13μm
程度のものを使用することにより、本発明のPET樹脂
成形材料で得られた成形品の強度と外観が向上するの
で、好ましい。また、カップリング剤処理されたもの
は、樹脂との濡れ性を良くするので、さらに好ましい。
【0019】本発明のPET樹脂成形材料は、PET樹
脂に次の原材料を使用してなるものである。機械的強
さ、剛性及び荷重たわみ温度等を上げるためガラス繊維
を補強材として使用し、耐トラッキング性を付与する熱
可塑性樹脂を使用するものであり、例えば、シラノール
基、カルボキシル基等の反応性官能基を有する変性ポリ
オレフィン樹脂、又はポリアミド樹脂、又はメチルメタ
アクリレート樹脂のうちから一つを使用するのが好まし
い。また、この変性ポリオレフィン樹脂の数平均分子量
は、20万〜50万であることが好ましい。
脂に次の原材料を使用してなるものである。機械的強
さ、剛性及び荷重たわみ温度等を上げるためガラス繊維
を補強材として使用し、耐トラッキング性を付与する熱
可塑性樹脂を使用するものであり、例えば、シラノール
基、カルボキシル基等の反応性官能基を有する変性ポリ
オレフィン樹脂、又はポリアミド樹脂、又はメチルメタ
アクリレート樹脂のうちから一つを使用するのが好まし
い。また、この変性ポリオレフィン樹脂の数平均分子量
は、20万〜50万であることが好ましい。
【0020】さらに、難燃性を付与するために難燃剤を
使用し、好ましくは三酸化アンチモン及びテトラブロム
ビスフェノールAタイプエポキシ等の難燃剤を使用する
ものである。さらにワックス等の離型剤、顔料を使用
し、必要に応じてタルク、マイカ等の充填剤を使用する
ことができる。
使用し、好ましくは三酸化アンチモン及びテトラブロム
ビスフェノールAタイプエポキシ等の難燃剤を使用する
ものである。さらにワックス等の離型剤、顔料を使用
し、必要に応じてタルク、マイカ等の充填剤を使用する
ことができる。
【0021】本発明のPET樹脂成形材料は、上記原材
料を二軸押出機等により、シリンダー温度250〜27
0℃程度で混練押出を行い、紐状のストランドにして、
冷却後、ペレタイザーでペレットにすることにより製造
される。この過程において、ガラス繊維強化のPET樹
脂成形材料の耐トラッキング性を向上させるために、P
ET樹脂と(2)耐トラッキング性を付与する熱可塑性
樹脂がポリマーアロイを形成する。すなわち、PET樹
脂に対して、この耐トラッキング性を付与する熱可塑性
樹脂を10〜30重量%添加してポリマーアロイを行
う。これにより、衝撃強度と耐トラッキング性とのバラ
ンスが良い特性を備えた成形品を与える成形材料を得る
ことができる。
料を二軸押出機等により、シリンダー温度250〜27
0℃程度で混練押出を行い、紐状のストランドにして、
冷却後、ペレタイザーでペレットにすることにより製造
される。この過程において、ガラス繊維強化のPET樹
脂成形材料の耐トラッキング性を向上させるために、P
ET樹脂と(2)耐トラッキング性を付与する熱可塑性
樹脂がポリマーアロイを形成する。すなわち、PET樹
脂に対して、この耐トラッキング性を付与する熱可塑性
樹脂を10〜30重量%添加してポリマーアロイを行
う。これにより、衝撃強度と耐トラッキング性とのバラ
ンスが良い特性を備えた成形品を与える成形材料を得る
ことができる。
【0022】具体的には、アイゾット衝撃強さ(ノッチ
付き)(ASTM D256)についても従来のガラス
繊維強化のPET樹脂成形材料が6kgf・cm/cm
程度であるのに対し、耐トラッキング性を付与する熱可
塑性樹脂を使用するものであり、この熱可塑性樹脂とし
て、好ましくはシラノール基、カルボキシル基又はエポ
キシ基を有する変性ポリオレフィン樹脂、又はポリアミ
ド樹脂、又はメチルメタアクリレート樹脂のうちから一
つを使用したものと変性ポリオレフィンとPET樹脂と
のポリマーアロイ品では、7〜12kgf・cm/cm
となり、アイゾット衝撃強さが改善される。また、DI
N KA法(DIN53480)に基づく耐トラッキン
グ性は、従来のガラス繊維強化のPET樹脂成形材料が
2〜10滴であるのに対して耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂を使用したもの、例えばシラノール基、
カルボキシル基又はエポキシ基を有する変性ポリオレフ
ィン樹脂、又はポリアミド樹脂、又はメチルメタアクリ
レート樹脂のうちから一つを使用したPET樹脂とのポ
リマーアロイ品では、80滴以上となり著しく、耐トラ
ッキング性が改善される。
付き)(ASTM D256)についても従来のガラス
繊維強化のPET樹脂成形材料が6kgf・cm/cm
程度であるのに対し、耐トラッキング性を付与する熱可
塑性樹脂を使用するものであり、この熱可塑性樹脂とし
て、好ましくはシラノール基、カルボキシル基又はエポ
キシ基を有する変性ポリオレフィン樹脂、又はポリアミ
ド樹脂、又はメチルメタアクリレート樹脂のうちから一
つを使用したものと変性ポリオレフィンとPET樹脂と
のポリマーアロイ品では、7〜12kgf・cm/cm
となり、アイゾット衝撃強さが改善される。また、DI
N KA法(DIN53480)に基づく耐トラッキン
グ性は、従来のガラス繊維強化のPET樹脂成形材料が
2〜10滴であるのに対して耐トラッキング性を付与す
る熱可塑性樹脂を使用したもの、例えばシラノール基、
カルボキシル基又はエポキシ基を有する変性ポリオレフ
ィン樹脂、又はポリアミド樹脂、又はメチルメタアクリ
レート樹脂のうちから一つを使用したPET樹脂とのポ
リマーアロイ品では、80滴以上となり著しく、耐トラ
ッキング性が改善される。
【0023】さらに、無水マレイン酸変性低分子ポリプ
ロピレン等の相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対
して1〜10重量%含有することにより、従来のガラス
繊維強化のPET樹脂成形材料が6〜7kgf・cm/
cmであるのに対して変性ポリオレフィンとPET樹脂
とのポリマーアロイ品では、12kgf・cm/cm程
度となり、アイゾット衝撃強さがさらに改善される。
ロピレン等の相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対
して1〜10重量%含有することにより、従来のガラス
繊維強化のPET樹脂成形材料が6〜7kgf・cm/
cmであるのに対して変性ポリオレフィンとPET樹脂
とのポリマーアロイ品では、12kgf・cm/cm程
度となり、アイゾット衝撃強さがさらに改善される。
【0024】また、難燃剤として、三酸化アンチモン、
赤燐、有機燐化合物、水酸化アルミニウム、及びテトラ
ブロムビスフェノールAタイプエポキシ樹脂などを添加
することにより、難燃性を向上することができる。
赤燐、有機燐化合物、水酸化アルミニウム、及びテトラ
ブロムビスフェノールAタイプエポキシ樹脂などを添加
することにより、難燃性を向上することができる。
【0025】以上のようにして、耐熱性と衝撃強度及び
耐トラッキング性とのバランスの良いPET樹脂成形材
料が得られる。
耐トラッキング性とのバランスの良いPET樹脂成形材
料が得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 (実施例1〜実施例6並びに比較例1及び比較例2)P
ET樹脂、耐トラッキング性を付与する熱可塑性樹脂、
ガラス繊維、相溶化剤、難燃剤とを表1に示した配合で
PET樹脂成形材料の原材料とした。ここで、樹脂とし
て、PET樹脂((株)クラレ社製:クラペットKL2
36R)、PA樹脂(東レ(株)社製:アミランCM1
017)、MMA樹脂(三菱レイヨン(株)社製:アク
リペットVH)を用い、変性PP樹脂としては、実施例
1では、数平均分子量が40万のシラノール基変性PP
樹脂(宇部興産(株)社製:ZP1101)、実施例2
では、数平均分子量が40万のカルボキシル基変性PP
樹脂(宇部興産(株)社製:ZP644)を使用した。
する。 (実施例1〜実施例6並びに比較例1及び比較例2)P
ET樹脂、耐トラッキング性を付与する熱可塑性樹脂、
ガラス繊維、相溶化剤、難燃剤とを表1に示した配合で
PET樹脂成形材料の原材料とした。ここで、樹脂とし
て、PET樹脂((株)クラレ社製:クラペットKL2
36R)、PA樹脂(東レ(株)社製:アミランCM1
017)、MMA樹脂(三菱レイヨン(株)社製:アク
リペットVH)を用い、変性PP樹脂としては、実施例
1では、数平均分子量が40万のシラノール基変性PP
樹脂(宇部興産(株)社製:ZP1101)、実施例2
では、数平均分子量が40万のカルボキシル基変性PP
樹脂(宇部興産(株)社製:ZP644)を使用した。
【0027】相溶化剤として、数平均分子量が5000
の無水マレイン酸変性低分子PP(三洋化成工業(株)
社製:ユーメックス1001)を用いた。
の無水マレイン酸変性低分子PP(三洋化成工業(株)
社製:ユーメックス1001)を用いた。
【0028】難燃剤として三酸化アンチモンとテトラブ
ロムビスフェノールAタイプエポキシ樹脂とを1対1の
重量部で使用し、難燃剤配合のものは、PET樹脂成形
材料の全量に対して難燃剤を15重量%含有するように
した。ガラス繊維は、繊維長3mm、繊維径13μmの
ガラス繊維(日本硝子繊維(株)社製:ES03−TP
70)を使用した。
ロムビスフェノールAタイプエポキシ樹脂とを1対1の
重量部で使用し、難燃剤配合のものは、PET樹脂成形
材料の全量に対して難燃剤を15重量%含有するように
した。ガラス繊維は、繊維長3mm、繊維径13μmの
ガラス繊維(日本硝子繊維(株)社製:ES03−TP
70)を使用した。
【0029】PET樹脂成形材料は、表1に示した配合
でガラス繊維を除きコーンブレンダーを用いて10分間
混合した後、前記原材料を二軸押出機に供給し、ガラス
繊維は、PET樹脂成形材料の全量に対して20重量%
になるようにサイドフィードにより供給し、シリンダー
温度250〜270℃で混練押出を行い、紐状のストラ
ンドにして、冷却後、ペレタイザーで平均粒径3mmの
ペレットにすることにより、PET樹脂成形材料を得
た。
でガラス繊維を除きコーンブレンダーを用いて10分間
混合した後、前記原材料を二軸押出機に供給し、ガラス
繊維は、PET樹脂成形材料の全量に対して20重量%
になるようにサイドフィードにより供給し、シリンダー
温度250〜270℃で混練押出を行い、紐状のストラ
ンドにして、冷却後、ペレタイザーで平均粒径3mmの
ペレットにすることにより、PET樹脂成形材料を得
た。
【0030】
【表1】
【0031】上記実施例及び比較例で得たPET樹脂成
形材料のアイゾット衝撃強さについてはASTM D2
56、耐トラッキング性についてはDIN KA法(D
IN53480)、耐熱性の評価尺度である熱変形温度
については、ASTM D648に準じてテストピース
を作製し測定した。その結果を表3に示した。
形材料のアイゾット衝撃強さについてはASTM D2
56、耐トラッキング性についてはDIN KA法(D
IN53480)、耐熱性の評価尺度である熱変形温度
については、ASTM D648に準じてテストピース
を作製し測定した。その結果を表3に示した。
【0032】表3の結果、本発明の実施例1〜実施例6
は、比較例1及び比較例2に比べ、アイゾット衝撃強
さ、耐トラッキングに著しく優れていることが確認でき
た。
は、比較例1及び比較例2に比べ、アイゾット衝撃強
さ、耐トラッキングに著しく優れていることが確認でき
た。
【0033】特にPA樹脂を添加した実施例5及び実施
例6においては、耐熱性を維持しながら、アイゾット衝
撃強さ、耐トラッキングに著しく優れていることが確認
できた。
例6においては、耐熱性を維持しながら、アイゾット衝
撃強さ、耐トラッキングに著しく優れていることが確認
できた。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項6に係るPE
T樹脂成形材料は、PET樹脂と耐トラッキング性を付
与する熱可塑性樹脂とガラス繊維とを含有しているため
衝撃強度及び耐トラッキング性に優れている。
T樹脂成形材料は、PET樹脂と耐トラッキング性を付
与する熱可塑性樹脂とガラス繊維とを含有しているため
衝撃強度及び耐トラッキング性に優れている。
【0035】本発明の請求項4に係るPET樹脂成形材
料は、難燃剤を含有するために、難燃性に優れる。
料は、難燃剤を含有するために、難燃性に優れる。
【0036】本発明の請求項5又は請求項6に係るPE
T樹脂成形材料は、無水マレイン酸変性低分子ポリプロ
ピレンの相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対して
1〜10重量%含有しているため、さらに衝撃強度が向
上する。
T樹脂成形材料は、無水マレイン酸変性低分子ポリプロ
ピレンの相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に対して
1〜10重量%含有しているため、さらに衝撃強度が向
上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LTA C08L 101/00 LTA //(C08L 67/02 23:26) (C08L 67/02 77:00 23:26) (C08L 67/02 33:12 23:26)
Claims (6)
- 【請求項1】 (1)PET樹脂、(2)耐トラッキン
グ性を付与する熱可塑性樹脂、(3)ガラス繊維を含有
したことを特徴とするPET樹脂成形材料。 - 【請求項2】 請求項1記載の(2)耐トラッキング性
を付与する熱可塑性樹脂は、数平均分子量20万〜50
万で、シラノール基、カルボキシル基等の反応性官能基
を有する変性ポリオレフィン樹脂又はポリアミド樹脂又
はメチルメタアクリレート樹脂の何れか一つの樹脂であ
ることを特徴とするPET樹脂成形材料。 - 【請求項3】 請求項2記載の(2)耐トラッキング性
を付与する熱可塑性樹脂が前記(1)〜(2)樹脂成分
に対して10〜30重量%を含有したことを特徴とする
請求項1乃至請求項2記載のPET樹脂成形材料。 - 【請求項4】 難燃剤を含有したことを特徴とする請求
項1乃至請求項3記載のPET樹脂成形材料。 - 【請求項5】 相溶化剤をPET樹脂成形材料の全量に
対して1〜10重量%含有したことを特徴とする請求項
1乃至請求項4記載のPET樹脂成形材料。 - 【請求項6】 請求項6の相溶化剤が、数平均分子量3
000〜15000で、反応性官能基を有する低分子ポ
リプロピレンであることを特徴とする請求項1乃至請求
項5記載のPET樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21934095A JP3487035B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | Pet樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21934095A JP3487035B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | Pet樹脂成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959494A true JPH0959494A (ja) | 1997-03-04 |
JP3487035B2 JP3487035B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=16733926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21934095A Expired - Fee Related JP3487035B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | Pet樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487035B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102850781A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 合肥杰事杰新材料股份有限公司 | 一种pet/pa6合金材料及其制备方法 |
CN103030970A (zh) * | 2011-09-29 | 2013-04-10 | 合肥杰事杰新材料股份有限公司 | 一种防霉无卤阻燃pet/pa6合金材料及其制备方法 |
KR20180123386A (ko) * | 2017-05-08 | 2018-11-16 | (주)엘지하우시스 | 섬유 강화 복합재 및 이의 제조방법 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP21934095A patent/JP3487035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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