JPH0959474A - 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

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JPH0959474A
JPH0959474A JP23590495A JP23590495A JPH0959474A JP H0959474 A JPH0959474 A JP H0959474A JP 23590495 A JP23590495 A JP 23590495A JP 23590495 A JP23590495 A JP 23590495A JP H0959474 A JPH0959474 A JP H0959474A
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JP
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maleic anhydride
anhydride
monohydric alcohol
itaconic anhydride
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JP23590495A
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English (en)
Inventor
Minoru Yokoshima
実 横島
Tetsuo Okubo
哲男 大久保
Kazunori Sasahara
数則 笹原
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0073Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces
    • H05K3/0076Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces characterised by the composition of the mask

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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵安定性に優れ、硬化物は無電解金メッキ耐
性に優れた特性を持った樹脂組成物及びその硬化物を提
供する。 【解決手段】特定のエステル化物(A)、希釈剤(B)
及び光重合開始剤(C)を含有することを特徴とする樹
脂組成物及びその硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン重合ある
いはカチオン重合とラジカル重合を併用してなる紫外線
硬化性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、印刷回路製
造工程などにおいて好適に用いられ、紫外線などの放射
線による露光および弱アルカリ水溶液による現像の後
に、優れたメッキ耐性を有するレジストインキに適する
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状フォトレジストとしては、露
光後、1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲン系
有機溶剤により現像される溶剤現像型のものが知られて
いる。しかしながら、ハロゲン系有機溶剤は有機溶剤の
中では毒性が高く、作業環境保全、大気汚染防止などの
面から、弱アルカリ水溶液により現像されるアルカリ現
像型のものへの転換が望まれていた。しかしながら、こ
れまで提案されたアルカリ現像型の液状フォトソルダー
レジスト組成物は、冷暗所においても硬化が徐々に進行
し、数日から1週間程度でゲル化するため、使用直前に
硬化剤を混合する二液型として用いられており、二液を
計量混合する面倒がある上に、印刷塗工後に残った液状
フォトソルダーレジスト組成物の再使用が困難であると
いう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の種々
の欠点を改良し、貯蔵安定性に優れ一液型としても使用
可能で、弱アルカリ水溶液で現像することができ、露光
現像後に優れた金メッキ耐性を発現するレジストインキ
に適する樹脂組成物及びその硬化物を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、無水マレイン
酸および/又は無水イタコン酸10モル%以上と無水マ
レイン酸および無水イタコン酸以外のラジカル重合性モ
ノマー90モル%以下と共重合して得られる共重合の無
水マレイン酸および無水イタコン酸成分に対して一般式
と(1)で表される化合物(a)
【0005】
【化2】
【0006】(式中nは、0〜10の数である。)およ
び必要に応じて(a)成分以外の一価アルコール化合物
(b)を反応させて得られるエステル化物(A)、希釈
剤(B)及び光重合開始剤(C)を含有することを特徴
とする樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化
物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において無水マレイン酸お
よび/又は無水イタコン酸と共重合される無水マレイン
酸および無水イタコン酸以外のラジカル重合性モノマー
としては、無水マレイン酸および/又は無水イタコン酸
とゲル化せずに共重合可能なモノマーの具体例として
は、例えば、スチレン、αーメチルスチレンなどのスチ
レン系モノマー類、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート
などの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、酢酸ビ
ニルなどあるいはこれらの混合物を用いることができ
る。無水マレイン酸および/又は無水イタコン酸10モ
ル%以上と無水マレイン酸および無水イタコン酸以外の
モノマー90モル%以下が共重合され共重合され共重合
物とされる。無水マレイン酸および/又は無水イタコン
酸の量が10モル%未満の場合には、露光後の未露光部
分の弱アルカリ水溶液への溶解性が低くなるとともに、
露光部分のメッキ耐性が低くなる。得られた共重合物の
無水マレイン酸および無水イタコン酸成分/モルに対し
て、前記一般式(1)で表される化合物(a)および必
要に応じて(a)成分以外の一価アルコール化合物
(b)0.05〜1.5モルの割合で反応させて、エス
テル化物(A)を得ることが好ましい。
【0008】一般式(1)で表される化合物(a)の具
体例としては、
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】
【化7】
【0014】等、あるいはこれらの混合物を用いること
ができる。(a)成分以外の一価アルコール化合物
(b)の好ましいものとしては、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピレ
ン(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル、アリルアルコール等のラジカル重合性一
価アルコール、メタノール、エタノール、プロピルアル
コール、ベンジルアルコール、フェノールやアルキルフ
ェノールのアルキレンオキサイド付加物、シクロヘキサ
ノール等のラジカル重合性でない一価アルコールなど、
あるいはこれらの混合物を用いることができる。エステ
ル化物(A)の合成は、前述した無水マレイン酸および
/又は無水イタコン酸の共重合物と前記の一般式(1)
で表される化合物(a)および一価アルコール(b)を
希釈剤(例えば、エチレングリコールジアルキルエーテ
ル類、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類、エ
チレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、
プロピレングリコールアルキルエーテル類、ジプロピレ
ングリコールジアルキルエーテル類、プロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルアセテート類、ジプロピレン
グリコールモノアルキルエーテルアセテート類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピ
ルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類、ソルベントナフサ等の有機溶剤類、カルビ
トール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート等のラジカル重合性単量体等)
を用いることにより、好ましくは反応温度80〜110
℃で反応時間1〜20時間が行うことができる。
【0015】本発明の組成物中、エステル化物(A)の
使用割合は、10〜70重量%が好ましく、特に好まし
くは20〜60重量%である。本発明では希釈剤(B)
を使用する。希釈剤(B)の具体例としては、前記の有
機溶剤類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
類、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエ
チレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレン
グリコールモノアルキルエーテル類、ジプロピレングリ
コールモノアルキルエーテル類、前記のラジカル重合性
単量体等を挙げることができる。本発明の組成物中、希
釈剤(B)の使用割合は、5〜70重量%が好ましく、
特に好ましくは20〜60重量%である。
【0016】光重合開始剤(C)の具体例としては、例
えば、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフ
ェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモネート、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニル
スルホニウムヘキサフルオロホスフェート、4,4′−
ビス〔ビス(2−ヒドロキシエトキシフェニル)スルフ
ォニオ〕フェニルスルフィドビスヘキサフルオロフォス
フェート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアン
チモネート、等の光カチオン重合開始剤が挙げられるが
必要に応じて、光ラジカル重合開始剤、例えば1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジメチ
ルケタール、2−エチルアントラキノン、2,4,6−
トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド
等を併用することができる。
【0017】本発明の組成物中、光重合開始剤(C)の
使用割合は、0.1〜20重量%が好ましく、特に好ま
しくは0.5〜10重量%である。
【0018】本発明の組成物には、更にエステル化物
(A)以外のエポキシ樹脂、例えば、油化シェル(株)
製、エピコート1009、1031、大日本インキ化学
工業(株)、エピクロンN−3050、N−7050、
ダウケミカル(株)製、DER−642U、DER−6
73MF等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、東都化
成(株)製、ST−2004、ST−2007等の水添
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、東都化成(株)製、
YDF−2004、YDF−2007等のビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、坂本薬品工業(株)製、SR−B
BS、SR−TBA−400、東都化成(株)製、YD
B−600、YDB−715等の臭素化ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、日本化薬(株)製、EPPN−20
1、EOCN−103、EOCN−1020、BREN
等のノボラック型エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業
(株)製、エピクロンN−880等のビスフェノールA
のノボラック型エポキシ樹脂、油化シェル(株)製、Y
L−931、YL−933等のアミノ基含有エポキシ樹
脂、大日本インキ化学工業(株)製、エピクロンTSR
−601、エー・シー・アール(株)製、R−1415
−1等のゴム変性エポキシ樹脂、日本化薬(株)製、E
BPS−200、大日本インキ化学工業(株)製、エピ
クロンEXA−1514等のビスフェノールS型エポキ
シ樹脂、日本油脂(株)製、プレンマーDGT等のジグ
リシジルテレフタレート、日産化学(株)製、TEPI
C等のトリグリシジルイソシアヌレート、油化シェル
(株)製、YX−4000等のビキシレノール型エポキ
シ樹脂、油化シェル(株)製、YL−6056等のビス
フェノール型エポキシ樹脂、ダイセル化学工業(株)
製、セロキサイド2021等の脂環式エポキシ樹脂等を
挙げることができる。本発明の組成物は、更に、密着
性、硬度などの特性を向上する目的で必要に応じて、硫
酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素粉、微粉状
酸化ケイ素、無定形シリカ、タルク、クレー、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化
アルミニウム、雲母粉等の公知慣用の無機充填剤が使用
できる。その使用量は、本発明の組成物中の0〜60重
量%が好ましく、特に好ましくは5〜40重量%であ
る。
【0019】更に、必要に応じて、スタロシアニン・ブ
ルー、フタロシアニン・グリーン、アイオジン・グリー
ン、ジスアゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸化
チタン、カーボンブラック、ナフタレンブラックなどの
公知慣用の着色剤、ハイドロキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、tert−ブチルカテコール、ピロ
ガロール、フェノチアジン等の公知慣用の重合禁止剤、
アスベスト、オルベン、ベントン、モンモリロナイト等
の公知慣用の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、高分子
系等の消泡剤および/または、レベリング剤、イミダゾ
ール系、チアゾール系、トリアゾール系、シランカップ
リング剤等の密着性付与剤のような公知慣用の添加剤類
を用いることができる。
【0020】本発明の組成物は、配合成分を好ましく
は、前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混合す
ることにより得られる。
【0021】本発明の組成物は、ソルダーレジストイン
キ組成物として好適に用いられるが、印刷インキ、塗
料、コーティング剤、接着剤等にも使用することができ
る。本発明の組成物は、紫外線等のエネルギー線を照射
することにより0.1秒〜数分後に指触乾燥状態あるい
は溶媒不溶性の状態に硬化することができる。
【0022】本発明の組成物をソルダーレジストインキ
組成物として用いる場合は、例えば次のようにして硬化
し、硬化物を得る。即ち、プリント配線板に、スクリー
ン印刷法、スプレー法、ロールコート法、静電塗装法、
カーテンコート法等の方法により10〜160μmの膜
厚で本発明の組成物を塗布し、必要に応じて塗膜を60
〜110℃で乾燥させた後、紫外線を照射し、塗膜を硬
化させる。あるいは、塗膜を60〜110℃で乾燥させ
た後、ネガフィルムを塗膜に直接に接触させ(又は、接
触しない状態で塗膜の上に置く。)次いで紫外線を照射
し、未露光部分を希アルカリ水溶液(例えば、0.5〜
2%炭酸ソーダ水溶液等)で溶解除去(現像)した後、
更に諸物性の向上のために、紫外線の照射および/また
は加熱(例えば、100〜200℃で、0.5〜1.0
時間。)によって十分な硬化を行ない硬化皮膜を得る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例により更に具体的に説
明する。
【0024】エステル化物(A)の合成例 合成例1. スチレン無水マレイン酸共重合体「SMA−1000」
(Atochem 社製、商品名、無水マレイン酸含有率50モ
ル%)404部をジエチレングリコールジメチルエーテ
ル385.3部に加熱溶解したものに、1,2−エポキ
シ−4−ヒドロキシメチルシクロヘキサン128部を滴
下し、95℃で10時間反応し、80℃まで冷却し、エ
タノール46部を滴下し、80℃で8時間反応させた。
得られたエステル化物溶液(A−1)は、固形分60
%、固型分酸価(mgKOH/g)194、エポキシ当量578
の粘稠液体であった。
【0025】合成例2 「SMA−1000」404部をジエチレングリコール
ジメチルエーテル385.3部に加熱溶解したものに、
下記式で表わされる化合物
【0026】
【化8】
【0027】484部を滴下し、95℃で10時間反応
させた。得られたエステル化物溶液(A−2)は、固形
分60%、固形分酸価126、エポキシ当量444の粘
稠液体であった。
【0028】合成例3 90℃に加熱したジエチレングリコールジメチルエーテ
ル488.2部に、スチレン90部、メチルメタクリレ
ート60部、無水マレイン酸150部、アゾビスイソブ
チロニトリル3部およびイソオクチルメルカプトプロピ
オネート3部を30分間で滴下した後、N2 気流中にて
90℃で2時間反応させた。次に、このようにして得ら
れたスチレン−メチルメタクリレート無水マレイン酸共
重合体溶液に、下記式で表わされる化合物408.7部
を滴下し、95℃で10時間反応し次に、80℃に冷却
し、エタノール17.6部を滴下し、さらに80℃で8
時間反応させた。得られたエステル化物溶液(A−3)
は、固形分68%、固形分酸価118、エポキシ当量6
33の粘稠液体であった。
【0029】
【化9】
【0030】実施例1〜3、比較例1 表1に示す配合組成(数値は重量部である)に従ってレ
ジストインキ組成物を配合し、3本ロールミルでそれぞ
れ別々に混練し調製した。これをスクリーン印刷法によ
り、100メッシュのポリエステルスクリーンを用いて
20〜30μmの厚さになるようにパターン形成されて
いる銅スルホールプリント配線基板に全面塗布し、塗膜
を80℃の熱風乾燥器で60分間乾燥し、レジストパタ
ーンを有するネガフィルムを塗膜に密着させ紫外線露光
装置((株)オーク製作所、型式HMW−680GW)
を用いて紫外線を照射した(露光量500mJ/cm2) 、
後、80℃で5分間加熱した。次いで1%の炭酸ナトリ
ウム水溶液で60秒間、2.0kg/cm2 のスプレー
圧で現像し、未露光部分を溶解除去し試験片を得た。比
較例1については、その後150℃の熱風乾燥器で40
分間加熱硬化を行ない試験片を得た。調製し得られたレ
ジストインキ組成物の貯蔵安定性を試験した結果を表1
に示し、結果は25℃でゲル化するまでの時間を表示し
た。又得られた試験片は、後述のとおり、無電解金メッ
キ耐性の試験を行ない、その結果を表1に示す。なお、
試験方法は次のとおりである。
【0031】無電解金メッキ耐性 パターン形成されている銅スルホールプリント配線基板
の銅面を石井表記(株)製、砥粒No.270を使用し
てジェットスクラブ研摩あるいは石井表記(株)製、N
o.1200のロール状のバフ研摩をし、水洗、乾燥
し、前記と同様にして試験片を得た。この試験片につい
て金メッキを行ない外観の変化及びセロテープを用いて
ピーリング試験を行ない塗膜の剥離状態を判定した。 ○・・・・外観変化もなく、塗膜の剥離も全くない。 △・・・・外観の変化はないが、レジストにわずかに ×・・・・塗膜の浮きが見られ、メッキ潜りが認めら
れ、ピーリング試験で塗膜の剥れが大きい。 金メッキ試験法無電解ニッケルメッキ ・試験片を85℃、pH=4.6のニッケルメッキ液
((株)メルテックス製、メルプレートNi−865
M、20%Vol.水溶液)に20分間、浸漬。
【0032】酸浸漬 ・10%Vol.硫酸水溶液に室温で試験片を1分間、
浸漬。
【0033】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、30秒〜1分間。
【0034】無電解金メッキ ・試験片を95℃、pH=6の金メッキ液((株)メル
テックス製、オウロレクトロレス UP 15%Vo
l.シアン化金カリウム3%Vol.水溶液)に10分
間、浸漬。
【0035】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、3分間。
【0036】湯洗 ・60℃の温水に試験片を浸漬、3分間 十分に水洗後、水を良くきり乾燥し無電解金メッキした
試験片を得る。 無電解メッキ工程脱脂 ・試験片を30℃の酸性脱脂液((株)日本マクダーミ
ッド製、MetexL−5Bの20%Vol水溶液)に
3分間、浸漬。
【0037】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、3分間。
【0038】ソフトエッチ ・14.3%wt、過硫酸アンモン水溶液に室温で試験
片を3分間、浸漬。
【0039】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、3分間。
【0040】酸浸漬 ・10%Vol.硫酸水溶液に室温で試験片を1分間、
浸漬。
【0041】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、30秒〜1分間。
【0042】触媒付与 ・試験片を30℃の触媒液((株)メルテックス製、メ
タルプレートアクチベーター350の10%Vol.水
溶液)に7分間、浸漬。
【0043】水洗 ・流水中に試験片を浸漬、3分間。
【0044】
【表1】 表1 実施例 比較例 1 2 3 1 合成例1で得たエステル化物(A−1) 167 合成例2で得たエステル化物(A−2) 167 合成例3で得たエステル化物(A−3) 167 KAYARAD R−5027 *1 154 KAYARAD DPHA *2 10 カルビトールアセテート 5 5 5 15 ソルベッソ 150 *4 10 10 10 10 アデカオプトマーSP−170 *3 6 6 6 イルガキュアー907 *5 12 KAYACURE DETX−S *6 0.5 ジシアンジアミド 1.0 フューズレックス *7 54.7 54.7 54.7 54.7 アエロジル380 *8 5 5 5 5 硫酸バリウム 20 20 20 20 フタロシアニングリーン 1.8 1.8 1.8 1.8 EOCN−104S *9 25 25 25 25 貯蔵安定性 25℃ 2ケ月 2ケ月 2ケ月 4日間 以上 以上 以上 無電解金メッキ耐性 a *10 ○ ○ ○ × b *11 ○ ○ ○ △
【0045】注) *1 KAYARAD R−
5027:日本化薬(株)製、フェノールノボラック型
エポキシアクリレートにテトラヒドロ無水フタル酸を反
応させたもので、固形分の酸価(mgKOH/g)100でブチ
ロセロソルブアセテート35%希釈品。 *2 KAYARAD DPHA:日本化薬
(株)、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアク
リレート混合物 *3 アデカオプトマーSP−170:旭電化工業
(株)製、光カチオン重合開始剤、4,4′−ビス〔ビ
ス(2−ヒドロキシエトキシフェニル)スルフォニオ〕
フェニルスルフィドビスヘキサフルオロアンチモネー
ト、プロピレンカーボネート50%希釈品。 *4 ソルベッソ150:エクソン化学(株)製、
ソルベントナフサ *5 イルガキュエー907:チバ・ガイギー社
製、光重合開始剤、2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−オン *6 KAYACURE DETX−S:日本化薬
(株)製、光重合開始剤、2,4−ジエチルチオキサン
トン *7 フューズレックス:龍森(株)製、溶融シリ
カ *8 アエロジル380:日本アエロジル(株)
製、無水シリカ *9 EOCN−104S:日本化薬(株)製、o
−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 *10 a:銅面の表面研摩を砥粒No.270の研
摩剤で、ジェットスクラブ研摩を行なった試験片の評価
結果 *11 b:銅面の表面研摩をNo.1200のロー
ル状バフ研摩を行なった試験片の評価結果
【0046】表1の評価結果から明らかなように本発明
の樹脂組成物は、貯蔵安定性に優れ、硬化物は、無電解
金メッキ耐性に優れていることは明らかである。
【0047】
【発明の結果】本発明の樹脂組成物は、貯蔵安定性に優
れ、硬化物は、無電解金メッキ耐性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03F 7/004 501 G03F 7/004 501

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無水マレイン酸および/又は無水イタコン
    酸10モル%以上と無水マレイン酸および無水イタコン
    酸以外のラジカル重合性モノマー90モル%以下とを共
    重合して得られる共重合物の無水マレイン酸および無水
    イタコン酸成分に対して、一般式(1)で表される化合
    物(a) 【化1】 (式中nは、0〜10の数である。)および必要に応じ
    て(a)成分以外の一価アルコール化合物(b)を反応
    させて得られるエステル化物(A)、希釈剤(B)及び
    光重合開始剤(C)を含有することを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】無水マレイン酸および/又は無水イタコン
    酸10モル%以上と無水マレイン酸および無水イタコン
    酸以外のラジカル重合性モノマー90モル%以下とを共
    重合して得られる共重合物の無水マレイン酸および無水
    イタコン酸成分に対して、請求項1の式(1)で表され
    る化合物(a)および必要に応じて(a)成分以外の一
    価アルコール化合物(b)を反応させて得られるエステ
    ル化物(A)、希釈剤(B)及び光重合開始剤(C)を
    含有することを特徴とするレジストインキ組成物。
  3. 【請求項3】請求項1および2記載の組成物の硬化物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006057250A1 (ja) * 2004-11-25 2006-06-01 Matsushita Electric Works, Ltd. 変性スチレン-マレイン酸共重合体およびその用途
US8044148B2 (en) 2004-11-25 2011-10-25 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Modified styrene-maleic acid copolymer and use thereof

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