JPH0959399A - Smc成形用組成物 - Google Patents

Smc成形用組成物

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JPH0959399A
JPH0959399A JP7215069A JP21506995A JPH0959399A JP H0959399 A JPH0959399 A JP H0959399A JP 7215069 A JP7215069 A JP 7215069A JP 21506995 A JP21506995 A JP 21506995A JP H0959399 A JPH0959399 A JP H0959399A
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JP
Japan
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smc
inorganic filler
average particle
composition
weight
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Pending
Application number
JP7215069A
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English (en)
Inventor
Yuka Murakawa
由佳 村川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 充填材を多く配合しても粘度の上昇が少な
く、コンパウンドの混合、ガラス繊維との含浸、そして
流動性が良好で成形加工性をも改善されるようなSMC
成形用組成物を見い出す。 【解決手段】 SMC配合処方において、用いられる充
填材を少なくとも平均粒径の異なる同一または異種の充
填材を併用する。上記SMC中に用いられる無機充填材
において、該充填材の1種が平均粒径10μm以上であ
り、他の充填材の平均粒径が5μm以下の無機充填材と
を併用する。更には、上記無機充填材が、SMC成形用
組成物全体を100重量%としたときに、該充填材が4
0重量%〜70重量%配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、パネルタンク、浄化
槽、冷却塔、ユニットバス、バルコニー等住宅建築用材
料として多くの用途に使用されるFRP、特にSMCに
於ける流動性を改良し加工性に優れた原料組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、SMCの材料として使用されるも
のは、熱硬化性樹脂、その中でも通常は不飽和ポリエス
テル樹脂が使用され、これに低収縮化樹脂、ガラス繊
維、無機充填材、重合開始剤、増粘剤、内部離型剤、添
加剤等が配合処方として用いられている。
【0003】この中で充填材としては、シリカ系、ケイ
酸塩系、ガラス系、炭酸カルシウム、金属酸化物系、そ
の他の無機物、金属粉末系、カーボン系、セルローズ
系、プラスチック系等があるが、その入手容易性、取り
扱い性、価格等から、通常は炭酸カルシウムが多く使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のSM
C成形用組成物の場合の殆どが炭酸カルシウム等の無機
充填材が単一種類で配合されている為、これを高充填さ
せていくに従って粘度が増大し、コンパウンドの混合、
ガラス繊維との含浸の状態も思わしくなくなり、そして
何よりも流動性が低下していく。従って、このように無
機充填材を高充填したSMC成形用組成物使用して成形
加工をする場合には高圧プレス機を用いないと成形が困
難であった。
【0005】また、SMCの生産上、炭酸カルシウム等
を外置サイロから供給するのが一般的であり、従って単
一種の、例えば炭酸カルシウムしか配合することが出来
ない。又、SMC生産上、該コンパウンドの粘度がある
程度以上に高くなると、ポンプ又は配管等の設備に制約
が出たり、又ガラス繊維の含浸状態が悪くなるといった
問題点が発生する為、事実上はSMC全体の重量の45
重量%以上の高充填化は困難である。
【0006】通常、SMCを出来るだけ低圧で成形出来
るようにする為には、増粘剤をコントロールしてSMC
の硬さを柔らかくするのが一般的に行われる。又、従
来、低圧用SMCにおいては、該SMCがかなり柔らか
い為取り扱いが難しく、又、成形時のエアー混入による
成形品のフクレや巣入りの発生が多くなるといった問題
点もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記炭
酸カルシウム等の無機充填材を高充填させても、これま
でに比べて流動性が優れたSMC成形用組成物を次のよ
うな手段により克服することが出来、本発明に至った。
即ち、請求項1において示したように、まずSMC配合
処方において、粒径の異なる同一または異種の充填材を
併用することを特徴とするSMC成形用組成物とし、請
求項2において、上記SMC中に用いられる無機充填材
において、該充填材の少なくとも1種が平均粒径10μ
m以上であり、他の少なくとも1種の平均粒径が5μm
以下、好ましくは20μm以上と、3μm以下の無機充
填材であるものとを併用することを特徴とするSMC成
形用組成物としたことである。
【0008】更に、請求項3に記載の通り、上記無機充
填材が、SMC配合全体を100重量%としたときに、
該充填材が40重量%〜70重量%配合することを特徴
とするSMC成形用組成物で、請求項4において上記無
機充填材全体を100重量%とした場合に、平均粒径1
0μm以上/5μm以下の配合割合が20〜90重量%
/80〜10重量%であることを特徴とするSMC成形
用組成物としたものである。又更には、請求項5の如く
上記無機充填材が炭酸カルシウムを主体としたものであ
ることを特徴とするSMC成形用組成物としたものであ
る。
【0009】更に、本発明の詳細について実施例をまじ
えて説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明で使用する熱硬化性
樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂の場合、粘度5
00〜5000cpsの樹脂を用い、他にもエポキシ樹
脂、フェノール樹脂等がある。更にモノマーとしては通
常スチレンを用いるが、ジビニルベンゼン、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル等により粘度調整
が可能である。低収縮化樹脂としてはポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、飽和ポリエステル、スチレン・ブタジエン共重合
体、スチレン・メタクリル酸共重合体等の熱可塑性ポリ
マーを先のモノマー類に溶解せしめたものである。
【0011】無機充填材の役割は、第1にコストダウン
が考えられるが、むしろコンパウンド成分の分離抑制、
成形流動の均一化、成形収縮の低減、剛性の向上など品
質向上にある。無機充填材としては、通常炭酸カルシウ
ムを用いるが、シリカ、タルク、水酸化アルミニウム、
クレー、マイカ、中空バルーン(ガラス、シラス、セメ
ント)、フェライト、カーボン、亜鉛華、酸化マグネシ
ウム等がある。
【0012】無機充填材の粒径は、一般的には3μm以
上が表面性向上、物性向上という面では好ましいが、5
μm以下のものを高充填することは難しく、またコスト
的にも高いものになる。10μm以上のものは比較的粒
径分布も広く、吸油量も少ないのが一般的だが、やはり
高充填することは難しく、また成形品の外観も光沢はな
く好ましくない。そこで10μm以上の無機充填材と5
μm以下の無機充填材、好ましくは20μm以上と3μ
m以下の無機充填材をブレンドすると低粘度化し、従来
に比し高充填化も可能であり、また、高充填化しなけれ
ば流動性が良好で低圧でも成形可能なSMC組成物を供
給できる。
【0013】ガラス繊維としては、一般的な1インチに
カットしたものを20〜30重量%含浸したものであ
る。バインダーは付着量1%以上、スチレン溶解性が5
0%以下の所謂セミハード系ガラスが流動性が好まし
い。無機充填材を高充填化する、又は粘度を下げて流動
性を良くする為には、無機充填材の表面処理を施し分散
性を良くすることが一般的である。また、減粘剤として
して、例えば「BYK−W995」(ビックケミー社
製)、スーパーダインV−201,202(竹本油脂
製)等を無機充填材に対して0.5〜2%、又DOP等
の可塑剤を添加しても良く、これらの技術を組み合わせ
ると更なる高充填化、高流動化を付与できる。
【0014】
【実施例】以下に、FRPユニットバス天井材における
実施例により本発明を具体的に説明する。
【0015】
【表1】
【0016】上記、表1に示す配合処方にてSMCを製
造し、コンパウンド粘度と流動性について比較した。こ
こでコンパウンド粘度とは、増粘剤とガラス繊維を除い
て配合し、JIS−K7117の方法により温度は32
℃にて測定した値である。流動性とは、天井を成形した
時の欠け(材料の充填不足)の発生の有無により、無か
ったものを、多発したものを×として示した。
【0017】[実施例1]実施例1では、樹脂(不飽和
ポリエステル樹脂、低収縮化樹脂、スチレンモノマ
ー)、重合開始剤(TBPB)、禁止剤(PBQ)、内
部離型剤(ステアリン酸亜鉛)、顔料を混合し、平均粒
径を約2μmの炭酸カルシウム(1)と、平均粒径約3
0μmの炭酸カルシウム(2)を3:2の比で混合して
コンパウンドとし、増粘剤(MgO)を加え、ガラス繊
維を含浸させることによってSMCを製造した。
【0018】[実施例2〜4]実施例2では、炭酸カル
シウム(1)と炭酸カルシウム(2)の混合比を1:1
とし、実施例3では、その比を2:3とし、更に実施例
4は、炭酸カルシウム(1)と水酸化アルミニウム(粒
径約30μm)を1:1で、それぞれ混合し、他は実施
例1と同様にして各SMCを製造した。
【0019】[比較例1〜3]比較例1〜3では、炭酸
カルシウム(1)(2)、更に平均粒径約5μmの炭酸
カルシウム(3)をそれぞれ単独で実施例1と同様に配
合した。なお、参考例は、実施例1の50wt%対比、
従来の配合では40wt%までしか炭酸カルシウムを配
合出来ない例である。
【0020】上記のように本発明により、比較例1〜3
或は参考例の如く、従来はSMC製造が困難であった配
合を含浸可能とさせることに成功した。
【0021】
【発明の効果】本発明、即ち、請求項1の如く、SMC
配合処方において、粒径の異なる同一または異種の充填
材を併用することを特徴とするSMC成形用組成物。そ
して、請求項2の如く、上記SMC中に用いられる無機
充填材において、該充填材の1種が平均粒径10μm以
上であり、且つ他の充填材の平均粒径が5μm以下の無
機充填材とを併用することを特徴とするSMC成形用組
成物。更には、請求項3に記載の如く、上記無機充填材
が、SMC成形用組成物全体を100重量%としたとき
に、該充填材が40重量%〜70重量%配合することを
特徴とするSMC成形用組成物とする。
【0021】或はまた、請求項4の如く、上記無機充填
材全体を100重量%とした場合に、平均粒径10μm
以上/5μm以下の配合割合が20〜90重量%/80
〜10重量%であること。請求項5のように、上記無機
充填材が炭酸カルシウムを主体としたものであることを
特徴とするSMC成形用組成物とすることによって、従
来、SMCの生産時に、充填材だけ多く充填させること
によって、SMCの強度等をより向上させたい所が、該
充填材増量配合して行けば行く程粘度が大幅に上昇し、
更に流動性も失われて、とても成形を行うことが出来な
くなってしまうような配合処方において、従来よりも更
に充填量を増してもその粘度、流動性を保ち、或は成形
が良好に行われる配合組成物を得ることが出来た。
【0022】これらの新技術により、 1)無機充填材含有率が40〜45wt%以下と比較的
低い時。 コンパウンドの粘度を1万cps以下に低く押さえるこ
とが出来、SMCの流動性が極めて向上する。従って面
圧が25kgf/cm2 以下の低圧プレスにおいても成
形が可能となり、特に大型商品(1m2 以上)の場合は
金型構造も簡単なもので済む為、型、プレス共に安価で
済み、またエネルギーも省力化出来る。 2)無機充填材含有率が45〜50wt%以上と比較的
高い時。 高充填化が出来るので高剛性のものが得られ、表面硬度
も向上する。また、材料コストそのものの低減化にもつ
ながる。無機充填材として炭素やフェライト等を選択す
れば導電性や磁性能力を付与向上することも可能であ
る。又、混練や配管設備についても粘度の低い仕様が可
能となり且安価である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Sheet Molding Comp
    ound(以下SMCという)成形用組成物において、
    平均粒径の異なる同一または異種の充填材を2種以上併
    用することを特徴とするSMC成形用組成物。
  2. 【請求項2】 前記充填材の1種が平均粒径10μm以
    上であり、且つ他の充填材の平均粒径が5μm以下の無
    機充填材であることを特徴とする請求項1記載のSMC
    成形用組成物。
  3. 【請求項3】 前記無機充填材が、SMC成形組成物全
    体を100重量%としたときに、該充填材が40重量%
    〜70重量%配合することを特徴とする請求項1又は2
    項のいずれかに記載のSMC成形用組成物。
  4. 【請求項4】 前記無機充填材全体を100重量%とし
    た場合に、平均粒径10μm以上/5μm以下の配合割
    合が20〜90重量%/80〜10重量%であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のSM
    C成形用組成物。
  5. 【請求項5】 前記無機充填材が炭酸カルシウムである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    のSMC成形用組成物。
JP7215069A 1995-08-23 1995-08-23 Smc成形用組成物 Pending JPH0959399A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999050060A1 (de) * 1998-03-30 1999-10-07 KÖGEL Fahrzeugwerke AG Sandwichelemente aus kunststoff-deckschichten und einem kern zur herstellung mobiler, temperaturgeführter container

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999050060A1 (de) * 1998-03-30 1999-10-07 KÖGEL Fahrzeugwerke AG Sandwichelemente aus kunststoff-deckschichten und einem kern zur herstellung mobiler, temperaturgeführter container

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309