JPH11256019A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
不飽和ポリエステル樹脂組成物Info
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- JPH11256019A JPH11256019A JP6274698A JP6274698A JPH11256019A JP H11256019 A JPH11256019 A JP H11256019A JP 6274698 A JP6274698 A JP 6274698A JP 6274698 A JP6274698 A JP 6274698A JP H11256019 A JPH11256019 A JP H11256019A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＳＭＣを用いて成形される樹脂成形品表面の
光沢性と平滑性を十分に高めることのできる不飽和ポリ
エステル樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合
物、ポリスチレン、スチレン−ビニルアセテートブロッ
ク共重合体を含有する不飽和ポリエステル樹脂組成物を
ＳＭＣに用いる。
光沢性と平滑性を十分に高めることのできる不飽和ポリ
エステル樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合
物、ポリスチレン、スチレン−ビニルアセテートブロッ
ク共重合体を含有する不飽和ポリエステル樹脂組成物を
ＳＭＣに用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁パネル、ユニッ
トバス、防水パン、浴槽等に用いられるＳＭＣ（シート
モールディングコンパウンド）の不飽和ポリエステル樹
脂組成物に関する。
トバス、防水パン、浴槽等に用いられるＳＭＣ（シート
モールディングコンパウンド）の不飽和ポリエステル樹
脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、不飽和ポリエステル樹脂組成物に
は、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤との混合物に、低
収縮剤のポリスチレが配合されている。この不飽和ポリ
エステル樹脂組成物には、充填剤、増粘剤、離型剤、硬
化剤等の添加剤が混ぜられ、さらに強化材に含浸され、
樹脂成形品の成形材料ＳＭＣとして用いられる。そし
て、ＳＭＣは、金型に載置し加圧成形されて樹脂成形品
として製造される。
は、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤との混合物に、低
収縮剤のポリスチレが配合されている。この不飽和ポリ
エステル樹脂組成物には、充填剤、増粘剤、離型剤、硬
化剤等の添加剤が混ぜられ、さらに強化材に含浸され、
樹脂成形品の成形材料ＳＭＣとして用いられる。そし
て、ＳＭＣは、金型に載置し加圧成形されて樹脂成形品
として製造される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のように加圧成形
されて製造された樹脂成形品は、成形品表面の光沢性や
平滑性が十分でなく、壁パネル、ユニットバス、防水パ
ン、浴槽等の直接目に見え、手で触れる製品に使用した
場合、質感や高級感に乏しく、製品価値が低下してしま
うことである。本発明は、かかる課題に鑑みてなされた
もので、樹脂成形品表面の光沢性と平滑性を十分に高め
ることのできる不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
されて製造された樹脂成形品は、成形品表面の光沢性や
平滑性が十分でなく、壁パネル、ユニットバス、防水パ
ン、浴槽等の直接目に見え、手で触れる製品に使用した
場合、質感や高級感に乏しく、製品価値が低下してしま
うことである。本発明は、かかる課題に鑑みてなされた
もので、樹脂成形品表面の光沢性と平滑性を十分に高め
ることのできる不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１は、不
飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物、ポリスチレ
ン、スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体を含
有する不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成
形品表面の光沢性や平滑性を高めるものである。
飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物、ポリスチレ
ン、スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体を含
有する不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成
形品表面の光沢性や平滑性を高めるものである。
【０００５】また、本発明の請求項２は、不飽和ポリエ
ステル樹脂と架橋剤の混合物１００質量部に対して、ポ
リスチレン２〜１５質量部、スチレン−ビニルアセテー
トブロック共重合体０．２〜２質量部を含有する不飽和
ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成形品表面の光
沢性や平滑性を高めるものである。
ステル樹脂と架橋剤の混合物１００質量部に対して、ポ
リスチレン２〜１５質量部、スチレン−ビニルアセテー
トブロック共重合体０．２〜２質量部を含有する不飽和
ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成形品表面の光
沢性や平滑性を高めるものである。
【０００６】また、本発明の請求項３は、ポリスチレン
の数平均分子量が６０，０００〜２００，０００である
不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成形品表
面の光沢性や平滑性を高めるものである。
の数平均分子量が６０，０００〜２００，０００である
不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて、樹脂成形品表
面の光沢性や平滑性を高めるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の不飽和ポリエステル樹脂
組成物には、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物
に、低収縮剤のポリスチレン、スチレン−ビニルアセテ
ートブロック共重合体を含有するものであり、不飽和ポ
リエステル樹脂とポリスチレンとの相溶性が、特定量の
スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体を混ぜる
ことにより大幅に向上して、樹脂成形品表面の光沢性、
平滑性に効果が発揮される。
組成物には、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物
に、低収縮剤のポリスチレン、スチレン−ビニルアセテ
ートブロック共重合体を含有するものであり、不飽和ポ
リエステル樹脂とポリスチレンとの相溶性が、特定量の
スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体を混ぜる
ことにより大幅に向上して、樹脂成形品表面の光沢性、
平滑性に効果が発揮される。
【０００８】不飽和ポリエステル樹脂は、多価アルコー
ルと不飽和多塩基酸、飽和二塩基酸を重縮合させたもの
で、多価アルコールには、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、水素化ビスフェノールＡ、ビスフェノー
ルＡ、グリセリン等が用いられる。不飽和多塩基酸に
は、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸等が用いられ、飽和二塩基酸には、オルソフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、セバシン酸、コハク酸、テトラク
ロロ無水フタル酸等が用いられる。
ルと不飽和多塩基酸、飽和二塩基酸を重縮合させたもの
で、多価アルコールには、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、水素化ビスフェノールＡ、ビスフェノー
ルＡ、グリセリン等が用いられる。不飽和多塩基酸に
は、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸等が用いられ、飽和二塩基酸には、オルソフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、セバシン酸、コハク酸、テトラク
ロロ無水フタル酸等が用いられる。
【０００９】架橋剤には、不飽和ポリエステル樹脂と重
合する二重結合を有していることが必要であり、スチレ
ン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートモノマー、
メチルメタクリレート等が用いられる。そして、架橋剤
は、不飽和ポリエステルと架橋剤とを合わせた混合物１
００質量部に対して、３５〜６５質量部の割合で好まし
く用いられる。
合する二重結合を有していることが必要であり、スチレ
ン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートモノマー、
メチルメタクリレート等が用いられる。そして、架橋剤
は、不飽和ポリエステルと架橋剤とを合わせた混合物１
００質量部に対して、３５〜６５質量部の割合で好まし
く用いられる。
【００１０】樹脂成形品表面の光沢性や平滑性には、不
飽和ポリエステル樹脂と架橋剤との混合物と低収縮剤ポ
リスチレンとの相溶性が影響し、相溶性を高める必要が
ある。そのためには、低収縮剤のポリスチレンを二重結
合を有するスチレンに溶解してスチレン溶液として用い
ることが好ましく、又、数平均分子量としては、６０，
０００〜２００，０００のものが好ましく用いられる。
飽和ポリエステル樹脂と架橋剤との混合物と低収縮剤ポ
リスチレンとの相溶性が影響し、相溶性を高める必要が
ある。そのためには、低収縮剤のポリスチレンを二重結
合を有するスチレンに溶解してスチレン溶液として用い
ることが好ましく、又、数平均分子量としては、６０，
０００〜２００，０００のものが好ましく用いられる。
【００１１】ポリスチレンの数平均分子量が６０，００
０未満であると、前記したスチレン溶液をコンパウンド
（ＳＭＣ成分のうち、強化材を除いた以外のものを指
す）と混ぜたときに、コンパウンドの粘度が低下しすぎ
て、不飽和ポリエステルと架橋剤との混合物とポリスチ
レンとの相溶性が低下して分離しやすくなり、又、ポリ
スチレンの数平均分子量が２００，０００を超えると、
コンパウンドと混ぜたときに、コンパウンドの粘度が高
くなりすぎて、強化材への含浸が不十分となってしま
い、樹脂成形品表面の光沢性、平滑性が低下するおそれ
がある。
０未満であると、前記したスチレン溶液をコンパウンド
（ＳＭＣ成分のうち、強化材を除いた以外のものを指
す）と混ぜたときに、コンパウンドの粘度が低下しすぎ
て、不飽和ポリエステルと架橋剤との混合物とポリスチ
レンとの相溶性が低下して分離しやすくなり、又、ポリ
スチレンの数平均分子量が２００，０００を超えると、
コンパウンドと混ぜたときに、コンパウンドの粘度が高
くなりすぎて、強化材への含浸が不十分となってしま
い、樹脂成形品表面の光沢性、平滑性が低下するおそれ
がある。
【００１２】上記のような不飽和ポリエステル樹脂と架
橋剤との混合物及びポリスチレンだけの組成では、相溶
性が必ずしも十分でなく、そして樹脂成形品表面の光沢
性、平滑性が十分に達せられないため、さらにスチレン
−ビニルアセテートブロック共重合体が特定量配合され
る。不飽和ポリエステル樹脂組成物としての配合割合
は、不飽和ポリエステルと架橋剤の混合物１００質量部
に対して、ポリスチレン２〜１５質量部、スチレン−ビ
ニルアセテートブロック共重合体０．２〜２質量部で配
合されことが好ましい。ポリスチレン、スチレン−ビニ
ルアセテートブロック共重合体が前記した質量部の範囲
を外れると、樹脂成形品表面にかすれが発生しやすくな
り、その結果、光沢性、平滑性が低下するおそれがあ
る。
橋剤との混合物及びポリスチレンだけの組成では、相溶
性が必ずしも十分でなく、そして樹脂成形品表面の光沢
性、平滑性が十分に達せられないため、さらにスチレン
−ビニルアセテートブロック共重合体が特定量配合され
る。不飽和ポリエステル樹脂組成物としての配合割合
は、不飽和ポリエステルと架橋剤の混合物１００質量部
に対して、ポリスチレン２〜１５質量部、スチレン−ビ
ニルアセテートブロック共重合体０．２〜２質量部で配
合されことが好ましい。ポリスチレン、スチレン−ビニ
ルアセテートブロック共重合体が前記した質量部の範囲
を外れると、樹脂成形品表面にかすれが発生しやすくな
り、その結果、光沢性、平滑性が低下するおそれがあ
る。
【００１３】以上のような成分を含有する不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物は、これに充填剤、増粘剤、離型剤、
硬化剤、着色剤等が配合されて均一に混ぜられ、さらに
強化材に含浸されＳＭＣとして用いられる。そして、充
填剤には、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム等、増粘剤には、アルカリ土類金属の酸化
物又は水酸化物として、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム等、離型
剤には、ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等が用いられる。
ステル樹脂組成物は、これに充填剤、増粘剤、離型剤、
硬化剤、着色剤等が配合されて均一に混ぜられ、さらに
強化材に含浸されＳＭＣとして用いられる。そして、充
填剤には、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム等、増粘剤には、アルカリ土類金属の酸化
物又は水酸化物として、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム等、離型
剤には、ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等が用いられる。
【００１４】硬化剤には、ｔ−ブチルパーオキシベンゾ
エート、ベンゾイルパーオキサイド、 ｔ−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボーネート、 ｔ−ヘキシルパ
ーオキシイソプロピルカーボーネート、ｔ−アミルパー
オキシベンゾエート等が用いられる。着色剤には、顔料
等が用いられ、強化材には、ガラス繊維、炭素繊維、ア
ラミド繊維、セルロース繊維、綿繊維等が用いられる。
エート、ベンゾイルパーオキサイド、 ｔ−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボーネート、 ｔ−ヘキシルパ
ーオキシイソプロピルカーボーネート、ｔ−アミルパー
オキシベンゾエート等が用いられる。着色剤には、顔料
等が用いられ、強化材には、ガラス繊維、炭素繊維、ア
ラミド繊維、セルロース繊維、綿繊維等が用いられる。
【００１５】そして、不飽和ポリエステル樹脂組成物、
充填剤、増粘剤、離型剤、硬化剤、着色剤等からなるコ
ンパウンドは、強化材に含浸して熟成されＳＭＣとして
用いられる。このＳＭＣを金型に載置して加圧成形する
と、光沢性、平滑性に優れた樹脂成形品を製造すること
ができる。なお、前記の強化材に含浸させて熟成した成
形材料は、シート状のＳＭＣだけでなく、バルク状のＢ
ＭＣとして用いることもできる。
充填剤、増粘剤、離型剤、硬化剤、着色剤等からなるコ
ンパウンドは、強化材に含浸して熟成されＳＭＣとして
用いられる。このＳＭＣを金型に載置して加圧成形する
と、光沢性、平滑性に優れた樹脂成形品を製造すること
ができる。なお、前記の強化材に含浸させて熟成した成
形材料は、シート状のＳＭＣだけでなく、バルク状のＢ
ＭＣとして用いることもできる。
【００１６】
【実施例】（ＳＭＣの作製）表１及び表２に示すよう
に、不飽和ポリエステル樹脂組成物のうち不飽和ポリエ
ステル樹脂と架橋剤の混合物、及び充填剤、増粘剤、離
型剤、硬化剤、着色剤、強化材は、配合量を一定にし
て、又、不飽和ポリエステル樹脂組成物のうちポリスチ
レン、スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体
は、その配合量を変えて、ＳＭＣを作製した。
に、不飽和ポリエステル樹脂組成物のうち不飽和ポリエ
ステル樹脂と架橋剤の混合物、及び充填剤、増粘剤、離
型剤、硬化剤、着色剤、強化材は、配合量を一定にし
て、又、不飽和ポリエステル樹脂組成物のうちポリスチ
レン、スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体
は、その配合量を変えて、ＳＭＣを作製した。
【００１７】なお、各成分の材料には次のものを使用し
た。不飽和ポリエステル樹脂（ポリセットＸ９０００、
日立化成工業株式会社製、商品名）、充填剤の炭酸カル
シウム（ＮＳ＃２００、日東粉化工業株式会社製、商品
名）、増粘剤の酸化マグネシウム（キョウワマグ＃２
０、協和化学工業株式会社製、商品名）、離型剤のステ
アリン酸亜鉛（ジンクステアレート、日本油脂株式会社
製、商品名）、硬化剤のｔ−ブチルパーオキシベンゾエ
ート（カヤブチルＢ、化薬アクゾ株式会社製、商品
名）、強化材のガラス繊維（ガラスロービング＃５８
０、日東紡績株式会社製、商品名）を用いた。又、ポリ
スチレン（デンカスチロール、電気化学工業株式会社
製、商品名）、スチレン−ビニルアセテートブロック共
重合体（ＳＶＡ−２０、日本油脂株式会社製、商品名）
を用いた。
た。不飽和ポリエステル樹脂（ポリセットＸ９０００、
日立化成工業株式会社製、商品名）、充填剤の炭酸カル
シウム（ＮＳ＃２００、日東粉化工業株式会社製、商品
名）、増粘剤の酸化マグネシウム（キョウワマグ＃２
０、協和化学工業株式会社製、商品名）、離型剤のステ
アリン酸亜鉛（ジンクステアレート、日本油脂株式会社
製、商品名）、硬化剤のｔ−ブチルパーオキシベンゾエ
ート（カヤブチルＢ、化薬アクゾ株式会社製、商品
名）、強化材のガラス繊維（ガラスロービング＃５８
０、日東紡績株式会社製、商品名）を用いた。又、ポリ
スチレン（デンカスチロール、電気化学工業株式会社
製、商品名）、スチレン−ビニルアセテートブロック共
重合体（ＳＶＡ−２０、日本油脂株式会社製、商品名）
を用いた。
【００１８】そして、上記の配合量を一定にした成分の
割合は、次の通りである。不飽和ポリエステルと架橋剤
の混合物には、架橋剤としてスチレン４０質量％を配合
した不飽和ポリエステル樹脂を用い、不飽和ポリエステ
ル樹脂１００質量部に対して、充填剤の炭酸カルシウム
１３０質量部、増粘剤の酸化マグネシウム１質量部、離
型剤のステアリン酸亜鉛５質量部、硬化剤のｔ−ブチル
パーオキシベンゾエート１．５質量部、着色剤の顔料１
０質量部を配合した。これらには、ポリスチレン、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体も配合されて
なるコンパウンドを強化材のガラス繊維８０質量部に含
浸させた。
割合は、次の通りである。不飽和ポリエステルと架橋剤
の混合物には、架橋剤としてスチレン４０質量％を配合
した不飽和ポリエステル樹脂を用い、不飽和ポリエステ
ル樹脂１００質量部に対して、充填剤の炭酸カルシウム
１３０質量部、増粘剤の酸化マグネシウム１質量部、離
型剤のステアリン酸亜鉛５質量部、硬化剤のｔ−ブチル
パーオキシベンゾエート１．５質量部、着色剤の顔料１
０質量部を配合した。これらには、ポリスチレン、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体も配合されて
なるコンパウンドを強化材のガラス繊維８０質量部に含
浸させた。
【００１９】（パネルの成形）表１に示す配合に従って
作製したＳＭＣを用いて、パネルを加圧成形した。な
お、パネルは、縦２２０ｍｍ、横２２０ｍｍ、厚さ３ｍ
ｍのものを、成形圧力９．８ＭＰａ（１００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2）、成形温度１４５℃、加圧時間３分に設定して成
形した。
作製したＳＭＣを用いて、パネルを加圧成形した。な
お、パネルは、縦２２０ｍｍ、横２２０ｍｍ、厚さ３ｍ
ｍのものを、成形圧力９．８ＭＰａ（１００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2）、成形温度１４５℃、加圧時間３分に設定して成
形した。
【００２０】（実施例１）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．２質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．２質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
【００２１】（実施例２）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン６．３質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．５質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン６．３質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．５質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
【００２２】（実施例３）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１２．２質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体０．８質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１２．２質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体０．８質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００２３】（実施例４）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体１．４質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体１．４質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００２４】（実施例５）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００２５】（比較例１）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体ゼロにして配
合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用いて成
形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体ゼロにして配
合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用いて成
形した。
【００２６】（参考例１）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１６．８質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１６．８質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００２７】（参考例２）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．２質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．２質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００２８】（試験方法）上記の実施例１〜５、比較例
１、及び参考例１、２で成形したパネル表面の光沢性、
平滑性について、目視で観察を行い評価した。その結果
を表１に示す。
１、及び参考例１、２で成形したパネル表面の光沢性、
平滑性について、目視で観察を行い評価した。その結果
を表１に示す。
【００２９】
【表１】
【００３０】表１の結果から、実施例のパネルは、比較
例のパネルに対して明らかに光沢性及び平滑性が優れて
いる。
例のパネルに対して明らかに光沢性及び平滑性が優れて
いる。
【００３１】（浴槽の成形）表２に示す配合に従って作
製したＳＭＣを用いて、浴槽を加圧成形した。なお、浴
槽は、縦７１０ｍｍ、横１２００ｍｍ、厚さ上縁面４．
５ｍｍ、底面７ｍｍ、側面４ｍｍのものを、成形圧力
９．８ＭＰａ（１００ｋｇｆ／ｃｍ2）、成形温度１４
５℃、加圧時間４分に設定して成形した。
製したＳＭＣを用いて、浴槽を加圧成形した。なお、浴
槽は、縦７１０ｍｍ、横１２００ｍｍ、厚さ上縁面４．
５ｍｍ、底面７ｍｍ、側面４ｍｍのものを、成形圧力
９．８ＭＰａ（１００ｋｇｆ／ｃｍ2）、成形温度１４
５℃、加圧時間４分に設定して成形した。
【００３２】（実施例６）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．２質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．２質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
【００３３】（実施例７）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン６．３質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．５質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン６．３質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体０．５質量部
を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用い
て成形した。
【００３４】（実施例８）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１２．２質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体０．８質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１２．２質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体０．８質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００３５】（実施例９）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体１．４質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体１．４質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００３６】（実施例１０）不飽和ポリエステル樹脂組
成物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物
１００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、
スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質
量部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを
用いて成形した。
成物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物
１００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、
スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質
量部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを
用いて成形した。
【００３７】（比較例２）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体ゼロにして配
合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用いて成
形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン２．０質量部、スチ
レン−ビニルアセテートブロック共重合体ゼロにして配
合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用いて成
形した。
【００３８】（参考例３）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１６．８質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１６．８質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．０質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００３９】（参考例４）不飽和ポリエステル樹脂組成
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．２質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
物のうち、不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合物１
００質量部に対して、ポリスチレン１５．０質量部、ス
チレン−ビニルアセテートブロック共重合体２．２質量
部を配合し、その他のものを一定量配合したＳＭＣを用
いて成形した。
【００４０】（試験方法）上記の実施例６〜１０、比較
例２、及び参考例３、４で成形した浴槽表面の光沢性、
平滑性について、目視で観察を行い評価した。その結果
を表２に示す。
例２、及び参考例３、４で成形した浴槽表面の光沢性、
平滑性について、目視で観察を行い評価した。その結果
を表２に示す。
【００４１】
【表２】
【００４２】表２の結果から、実施例の浴槽は、比較例
の浴槽に対して明らかに光沢性及び平滑性が優れてい
る。
の浴槽に対して明らかに光沢性及び平滑性が優れてい
る。
【００４３】
【発明の効果】本発明の不飽和ポリエステル樹脂と架橋
剤の混合物、ポリスチレン、スチレン−ビニルアセテー
トブロック共重合体を含有する不飽和ポリエステル樹脂
組成物からなるＳＭＣを用いて成形すれば、光沢性及び
平滑性に優れた樹脂成形品を製造することができ、製品
価値を高めることができる。
剤の混合物、ポリスチレン、スチレン−ビニルアセテー
トブロック共重合体を含有する不飽和ポリエステル樹脂
組成物からなるＳＭＣを用いて成形すれば、光沢性及び
平滑性に優れた樹脂成形品を製造することができ、製品
価値を高めることができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合
物、ポリスチレン、スチレン−ビニルアセテートブロッ
ク共重合体を含有する不飽和ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項２】 不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤の混合
物１００質量部に対して、ポリスチレン２〜１５質量
部、スチレン−ビニルアセテートブロック共重合体０．
２〜２質量部を含有する請求項１に記載の不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。 - 【請求項３】 ポリスチレンの数平均分子量が６０，０
００〜２００，０００である請求項１又は請求項２に記
載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6274698A JPH11256019A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6274698A JPH11256019A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11256019A true JPH11256019A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13209283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6274698A Pending JPH11256019A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11256019A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001059006A3 (en) * | 2000-02-09 | 2002-03-14 | Avonite Inc | Unsaturated polyester resin modified with a block copolymer |
| JP2010202812A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Daiso Co Ltd | ジアリルフタレート架橋低収縮性不飽和ポリエステル樹脂成形材料組成物及びその成形品 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP6274698A patent/JPH11256019A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001059006A3 (en) * | 2000-02-09 | 2002-03-14 | Avonite Inc | Unsaturated polyester resin modified with a block copolymer |
| JP2010202812A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Daiso Co Ltd | ジアリルフタレート架橋低収縮性不飽和ポリエステル樹脂成形材料組成物及びその成形品 |
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