JPH0959270A - アシル置換アミノピラン類の使用 - Google Patents

アシル置換アミノピラン類の使用

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JPH0959270A
JPH0959270A JP8227352A JP22735296A JPH0959270A JP H0959270 A JPH0959270 A JP H0959270A JP 8227352 A JP8227352 A JP 8227352A JP 22735296 A JP22735296 A JP 22735296A JP H0959270 A JPH0959270 A JP H0959270A
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methyl
acyl
carbon atoms
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Klaus Urbahns
クラウス・ウルバーンス
Hans-Georg Heine
ハンス−ゲオルク・ハイネ
Bodo Junge
ボド・ユンゲ
Frank Dr Mauler
フランク・マウラー
Reilinde Wittka
ライリンデ・ビトカ
Vry Jean-Marie-Viktor De
ジヤン−マリー−ビクトル・デブリ
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D309/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
    • C07D309/32Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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    • A61K31/351Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom not condensed with another ring
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    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
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    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシル置換アミノピラン類の使用。 【解決手段】 本発明は、薬剤、特に中枢神経系障害治
療薬を製造するためのアシル置換アミノピラン類の使用
に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アシル置換アミノピラン類を薬
剤として使用すること、新規な活性化合物、それらの製
造方法、特にそれらを大脳活性剤として用いることに関
する。
【0002】数種の2−アミノピラン類は出版物Het
erocycles(1986)、24(4)、935
−8から合成成分として公知である。更に、抗高血圧作
用を示す2−アミノ−4H−ピラン類がドイツ特許第2
2 35 406号に記述されている。
【0003】ここに、一般式(I)
【0004】
【化10】
【0005】[式中、Aは、炭素原子を6から10個有
するアリールまたはピリジルを表し、ここで、これらは
各々任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、フェニ
ル、ハロゲンまたはトリフルオロメチルでか或は各々が
6個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル
チオまたはアルコキシで3回以下置換されていてもよ
く、R1は、8個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは
分枝アルキルを表し、R2は、6個以下の炭素原子を有
する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R3およびR
4は、同一もしくは異なり、水素、または各々が6個以
下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルまたは
アシルを表し、R5は、各々が8個以下の炭素原子を有
する直鎖もしくは分枝アルキルまたはアルコキシを表
す]で表されるアシル置換アミノピラン類およびこれら
の塩類が驚くべきことにカリウムチャンネルに対して調
節作用を示し、従って中枢神経系障害の治療で用いるに
適切であることを見い出した。
【0006】本発明の文脈において、生理学的に許容さ
れ得る塩類が好適である。生理学的に許容され得る塩類
は、一般に、本発明に従う化合物と無機もしくは有機酸
の塩類である。好適な塩類は、無機酸、例えば塩酸、臭
化水素酸、燐酸または硫酸などとの塩類、或は有機カル
ボン酸またはスルホン酸、例えば酢酸、マレイン酸、フ
マル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香
酸、またはメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、フェ
ニルスルホン酸、トルエンスルホン酸またはナフタレン
ジスルホン酸などとの塩類である。
【0007】本発明に従う化合物は、像と鏡像として振
る舞う立体異性体形態(エナンチオマー類)または像と
鏡像として振る舞わない形態(ジアステレオマー類)で
存在し得る。本発明は対掌体およびラセミ形態の両方に
加えてジアステレオマー混合物に関する。ジアステレオ
マー類と同様、ラセミ形態もまた、立体異性体的に均一
な成分に公知様式で分離可能である。
【0008】中枢神経系障害の治療で好適な化合物は、
Aが、フェニル、ナフチルまたはピリジル[これらは各
々任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素、フェニルまたはトリフルオロメチ
ルでか或は各々が4個以下の炭素原子を有する直鎖もし
くは分枝アルキルチオまたはアルコキシで3回以下置換
されていてもよい]を表し、R1が、6個以下の炭素原
子を有する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R2が、
4個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル
を表し、R3およびR4が、同一もしくは異なり、水素、
または各々が4個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは
分枝アルキルまたはアシルを表し、R5が、各々が6個
以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルまた
はアルコキシを表す、一般式(I)で表される化合物お
よびこれらの塩類である。
【0009】中枢神経系障害の治療で特に好適な化合物
は、Aが、任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチルまた
はメトキシで3回以下置換されていてもよいフェニルを
表し、R1が、メチルまたはエチルを表し、R2が、メチ
ルまたはエチルを表し、R3およびR4が、同一もしくは
異なり、水素、または各々が3個以下の炭素原子を有す
る直鎖もしくは分枝アルキルまたはアシルを表し、R5
が、各々が4個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分
枝アルキルまたはアルコキシを表す、一般式(I)で表
される化合物およびこれらの塩類である。
【0010】これらは、特に中枢神経系の、チャリブド
トキシン(charybdotoxin)に感受性を示
すカルシウム依存カリウムチャンネルに選択性を示す活
性調節因子である。
【0011】これらが示す薬学特性を考慮して、これら
は、中枢変性障害、例えば痴呆症、多梗塞痴呆(mul
tiinfarct dementia)(MID)、
一次変性痴呆(PDD)、アルツハイマー病における早
老および老年痴呆、HIV痴呆および他の形態の痴呆が
起こる中枢変性障害を治療するための薬剤の製造で使用
可能である。これらは更にパーキンソン病または筋萎縮
側索硬化症および多発性硬化症の治療で用いるにも適切
である。
【0012】更に、本活性化合物は、老年における脳障
害、有機脳症候群(organicbrain syn
drome)(OBS)および年令に関連した記憶障害
(age−associated memory im
pairment)(AAMI)の治療で用いるに適切
である。
【0013】これらは、大脳循環系障害の後遺症、例え
ば大脳虚血、発作、頭蓋脳損傷およびクモ膜下出血など
の予防、治療および制御で用いるに適切である。
【0014】これらはうつ病および精神病、例えば精神
分裂症などの治療で用いるに有用である。更に、これら
は神経内分泌および神経伝達物質の分泌障害およびそれ
に関連した健康障害、例えば躁病、アルコール症、薬物
乱用、依存または異常な食事挙動などの治療で用いるに
適切である。さらなる用途分野は、片頭痛、睡眠障害お
よび神経病の治療である。これらは更に鎮痛薬として用
いるに適切である。
【0015】更に、本活性化合物は、免疫系障害、特に
Tリンパ球増殖障害の治療で用いるに適切であり、平滑
筋系、特に子宮、尿膀胱および気管支管の平滑筋系に影
響を与えるに適切であり、そしてそれに関連した病気、
例えば喘息および尿失禁などの治療で用いるに適切であ
り、並びに高血圧、不整脈、アンギナ、糖尿病、鎌状赤
血球貧血、癌、再狭窄、慢性的な障害となる肺病(ch
ronic obstructive pulmona
ry disease)および水腫などの治療で用いる
に適切である。
【0016】更に、本発明は、式(Ia)
【0017】
【化11】
【0018】[式中、この置換基は以下の表の中で与え
る意味を有する]で表される新規な化合物およびそれら
の塩類に関する。
【0019】
【表1】
【0020】更に、本発明に従う一般式(I)で表され
る化合物の製造方法も見い出し、この方法は、[A]一
般式(II)
【0021】
【化12】
【0022】[式中、A、R1およびR2は、上に示した
意味を有する]で表されるイリデン化合物を、R5=ア
ルコキシ(R5’)の場合、一般式(III)で表され
る化合物と、そしてR5=アルキル(R5”)の場合、一
般式(IIIa)
【0023】
【化13】
【0024】[式中、R5’およびR5”は、上に示した
意味を有する]で表される化合物と、適宜塩基存在下の
不活性溶媒中で反応させるか、或は[B]一般式(I
V)
【0025】
【化14】
【0026】[式中、AおよびR5は、上に示した意味
を有する]で表されるイリデン化合物と一般式(V)
【0027】
【化15】
【0028】[式中、R1およびR2は、上に示した意味
を有する]で表される化合物を適宜塩基存在下の不活性
溶媒中で反応させ、そしてR3および/またはR4≠Hの
場合、次に、通常方法に従うアルキル化またはアシル化
を行う、ことを特徴とする。
【0029】本発明に従う方法は例として下記の反応図
式を用いて例示可能である:
【0030】
【化16】
【0031】適切な溶媒は、反応条件下で変化しない不
活性な有機溶媒全部である。これらには、好適には、ア
ルコール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ールまたはイソプロパノールなど、エーテル類、例えば
ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコー
ルジメチルエーテルなど、アセトニトリル、或はアミド
類、例えばヘキサメチルホスホルアミドまたはジメチル
ホルムアミドなど、または酢酸、或はハロゲン置換炭化
水素、例えば塩化メチレン、四塩化炭素など、或は炭化
水素、例えばベンゼンまたはトルエンなど、またはピリ
ジンなどが含まれる。また、上記溶媒の混合物も使用可
能である。メタノールが特に好適である。
【0032】適切な塩基は一般にアルカリ金属の水素化
物またはアルコキサイド類、例えば水素化ナトリウム、
ナトリウムエトキサイドまたはカリウム第三ブトキサイ
ドなど、或は環状アミン類、例えばピペリジン、ジメチ
ルアミノピリジンまたはC1−C4−アルキルアミン類、
例えばトリエチルアミンなどである。トリエチルアミン
またはナトリウムエトキサイドが好適である。
【0033】一般式(II)で表される化合物1モルを
基準にして塩基を一般に1モルから5モル、好適には1
モルから2モルの量で用いる。
【0034】一般式(III)および(IIIa)で表
される化合物との反応を一般に0℃から150℃、好適
には40℃から80℃の範囲の温度で実施する。
【0035】この反応は常圧下で実施可能であるがまた
加圧下または減圧下(例えば0.5から3バール)でも
実施可能である。一般的には常圧下で反応を実施する。
【0036】エナンチオマー的に純粋な形態は、例え
ば、通常の方法に従い、R1が光学活性エステル基を表
す一般式(I)で表される化合物のジアステレオマー混
合物を分離した後直接エステル交換を行うか、或はキラ
リティーを持つカルボン酸を最初に製造した後エステル
化でエナンチオマー的に純粋な化合物を製造することな
どで得られる。
【0037】このジアステレオマー類の分離を一般的に
は分別晶析、カラムクロマトグラフィーまたは向流分配
で行う。どれが最適な方法であるかを場合場合で決定す
る必要があり、ある場合にはまた、個々の方法を組み合
わせて用いるのが好都合である。晶析または向流分配を
用いるか或は両方法の組み合わせを用いた分離が特に適
切である。
【0038】このエナンチオマー的に純粋な化合物はま
たラセミ型エステルをキラリティー相使用クロマトグラ
フィーにかけることでも入手可能である。
【0039】一般式(II)、(III)、(III
a)、(IV)および(V)で表される化合物は本質的
に公知であるか或は通常方法で製造可能である。
【0040】C6−BU1グリオーム細胞からのルビジ
ウム流出 Tas他が記述した方法(Neurosci.Let
t.94、279−284(1988))に従って若干
修飾した方法を用いて実験を実施した。この目的でラッ
トのC6−BU1グリオーム細胞を用いた。原子吸収分
光測定法で得られたデータから、イオノマイシンによっ
て引き起こされる基底流出を越える流出上昇を計算し、
100%として設定する。次に、試験物質を存在させた
時の刺激を上記値に関係付ける。
【0041】また、本発明は、薬学的に適切な不活性で
無毒の助剤および賦形剤に加えて一般式(I)/(I
a)で表される化合物を1種以上含有する薬学調剤また
は式(I)/(Ia)で表される1種以上の活性化合物
から成る薬学調剤、および上記調剤の製造方法も包含す
る。
【0042】この調剤に式(I)/(Ia)の活性化合
物を混合物全体の0.1から99.5重量%、好適には
0.5から95重量%の濃度で存在させるべきである。
【0043】この薬学調剤に式(I)/(Ia)で表さ
れる活性化合物に加えてまた他の薬学活性化合物を含有
させてもよい。
【0044】上述した薬学調剤は公知方法、例えば助剤
(類)または賦形剤(類)などを用いた通常様式で調合
可能である。
【0045】所望の結果を達成するには一般に式(I)
/(Ia)で表される活性化合物(類)を適宜数回の個
別投薬形態で24時間毎に体重1kg当たり約0.01
から約100mgの全体量、好適には体重1kg当たり
約1mgから50mgの全体量で投与するのが有利であ
ることを確認した。
【0046】しかしながら、適宜、この上で述べた量か
ら逸脱させることも有利である、即ち治療すべき被験者
のタイプおよび体重、薬剤に対して個体が示す挙動、障
害の性質およびひどさ、調合および投与の種類、並びに
投与を行う時間および間隔などに応じて逸脱させること
も有利であり得る。
【0047】
【実施例】実施例1 5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4−(2,3
−ジクロロフェニル)−4H−ピラン−3−カルボン酸
メチル
【0048】
【化17】
【0049】a) 75mLのメタノールの中に6.0
g(0.034モル)の2,3−ジクロロベンズアルデ
ヒド、3.4g(0.034モル)のペンタン−2,4
−ジオンおよび3.9g(0.034モル)のシアノ酢
酸メチルを入れることで生じさせた混合物に氷酢酸を
0.5mLおよびトリエチルアミンを0.3mL添加し
た後、還流に3時間40分加熱する。冷却後、沈澱して
来た2−シアノ−3−(2,3−ジクロロフェニル)ア
クリル酸メチルを濾別し、その濾液を真空中で蒸発させ
た後、その残渣(10.5g)をトルエン/酢酸エチル
(10:1)を用いたシリカゲル(300g)使用クロ
マトグラフィーにかける。
【0050】生成物を5.0g得る。
【0051】融点:142−145℃(毛細管)(ジク
ロロメタン/石油エーテルから得られる)。
【0052】 Rf:0.26(トルエン/酢酸エチル=3:1) C1615Cl2NO4 計算値 C53.9% H4.24%N3.93% 測定値 54.00%H4.18%N4.07% b) また、この上に示した反応条件下で3−アセチル
−4−(2,3−ジクロロフェニル)−ブテン−2−オ
ンとシアノ酢酸メチルを反応させそして2−シアノ−3
−(2,3−ジクロロフェニル)アクリル酸メチルとペ
ンタン−2,4−ジオンを反応させることでも5−アセ
チル−2−アミノ−6−メチル−4−(2,3−ジクロ
ロフェニル)−4H−ピラン−3−カルボン酸メチルを
得る。
【0053】実施例2 5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4−(4,3
−ジクロロフェニル)−4H−ピラン−3−カルボン酸
メチル
【0054】
【化18】
【0055】実施例1の説明と同様にして表題化合物を
製造する。
【0056】 融点:181から185℃(CH2CH2/PE)実施例3 5−アセチル−2−アセチルアミノ−6−メチル−4−
(2,3−ジクロロフェニル)−4H−ピラン−3−カ
ルボン酸メチル
【0057】
【化19】
【0058】30mLの無水酢酸中で9.2g(0.0
26ミリモル)の5−アセチル−2−アミノ−6−メチ
ル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−4H−ピラン
−3−カルボン酸メチルを還流下で30分間加熱する。
メタノールを30mL加えた後、この混合物を真空中で
蒸発させ、そして各場合ともトルエンを30mL用いて
その残渣の脱溶媒を真空中で2回行う。その油状残渣
(9.1g)を、トルエン/酢酸エチル(3:1)を用
いたシリカゲル使用クロマトグラフィーにかける。構造
をH−NMRスペクトルで立証する。
【0059】実施例4 5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4−(3−ニ
トロフェニル)−4H−ピラン−3−カルボン酸メチル
【0060】
【化20】
【0061】実施例1の手順と同様にして表題化合物を
製造した。
【0062】 融点:160−163℃(CH2Cl2/PE) 本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
【0063】1. 中枢神経系の障害を治療するための
一般式(I)
【0064】
【化21】
【0065】[式中、Aは、炭素原子を6から10個有
するアリールまたはピリジルを表し、ここで、これらは
各々任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、フェニ
ル、ハロゲンまたはトリフルオロメチルでか或は各々が
6個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル
チオまたはアルコキシで3回以下置換されていてもよ
く、R1は、8個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは
分枝アルキルを表し、R2は、6個以下の炭素原子を有
する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R3およびR
4は、同一もしくは異なり、水素、または各々が6個以
下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルまたは
アシルを表し、R5は、各々が8個以下の炭素原子を有
する直鎖もしくは分枝アルキルまたはアルコキシを表
す]で表されるアシル置換アミノピラン類および/また
はこれらの塩類。
【0066】2. 中枢神経系障害の治療における、A
が、各々任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素、フェニルまたはトリフルオ
ロメチルでか或は各々が4個以下の炭素原子を有する直
鎖もしくは分枝アルキルチオまたはアルコキシで3回以
下置換されていてもよいフェニル、ナフチルまたはピリ
ジルを表し、R1が、6個以下の炭素原子を有する直鎖
もしくは分枝アルキルを表し、R2が、4個以下の炭素
原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルを表し、R3
よびR4が、同一もしくは異なり、水素、または各々が
4個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル
またはアシルを表し、R5が、各々が6個以下の炭素原
子を有する直鎖もしくは分枝アルキルまたはアルコキシ
を表す、第1項記載の式(I)で表されるアシル置換ア
ミノピラン類およびこれらの塩類。
【0067】3. 中枢神経系障害の治療における、A
が、任意に同一もしくは異なるニトロ、シアノ、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチルまたはメ
トキシで3回以下置換されていてもよいフェニルを表
し、R1が、メチルまたはエチルを表し、R2が、メチル
またはエチルを表し、R3およびR4が、同一もしくは異
なり、水素、または各々が3個以下の炭素原子を有する
直鎖もしくは分枝アルキルまたはアシルを表し、R
5が、各々が4個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは
分枝アルキルまたはアルコキシを表す、第1項記載の式
(I)で表されるアシル置換アミノピラン類およびこれ
らの塩類。
【0068】4. 式
【0069】
【化22】
【0070】で表される5−アセチル−2−アミノ−6
−メチル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−4H−
ピラン−3−カルボン酸メチル、式
【0071】
【化23】
【0072】で表される5−アセチル−2−アミノ−6
−メチル−4−(4,3−ジクロロフェニル)−4H−
ピラン−3−カルボン酸メチル、式
【0073】
【化24】
【0074】で表される5−アセチル−2−アセチルア
ミノ−6−メチル−4−(2,3−ジクロロフェニル)
−4H−ピラン−3−カルボン酸メチル、および式
【0075】
【化25】
【0076】で表される5−アセチル−2−アミノ−6
−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−4H−ピラン
−3−カルボン酸メチル、から成る群から選択されるア
シル置換アミノピラン類。
【0077】5. 第4項記載化合物の製造方法であっ
て、[A]一般式(II)
【0078】
【化26】
【0079】[式中、A、R1およびR2は、第1項に示
した意味を有する]で表されるイリデン化合物を、R5
=アルコキシ(R5’)の場合、一般式(III)で表
される化合物と、そしてR5=アルキル(R5”)の場
合、一般式(IIIa)
【0080】
【化27】
【0081】[式中、R5’およびR5”は、上に示した
意味を有する]で表される化合物と、適宜塩基存在下の
不活性溶媒中で反応させるか、或は[B]一般式(I
V)
【0082】
【化28】
【0083】[式中、AおよびR5は、第1項に示した
意味を有する]で表されるイリデン化合物と一般式
(V)
【0084】
【化29】
【0085】[式中、R1およびR2は、第1項に示した
意味を有する]で表される化合物を適宜塩基存在下の不
活性溶媒中で反応させ、そしてR3および/またはR4
Hの場合、次に、通常方法に従うアルキル化またはアシ
ル化を行う、ことを特徴とする方法。
【0086】6. 中枢神経系の障害を治療するための
第4項記載のアシル置換アミノピラン類および/または
それらの塩類。
【0087】7. 第1項記載のアシル置換アミノピラ
ンを少なくとも1種含有する薬剤。
【0088】8. 第4項記載のアシル置換アミノピラ
ンおよび/またはそれの塩類を少なくとも1種含有する
薬剤。
【0089】9. 中枢神経系障害治療薬を製造するた
めの第1項記載アシル置換アミノピラン類の使用。
【0090】10. 中枢神経系障害治療薬を製造する
ための第4項記載アシル置換アミノピラン類および/ま
たはそれらの塩類の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボド・ユンゲ ドイツ42399ブツペルタール・シユピーケ ルン23 (72)発明者 フランク・マウラー ドイツ64342ゼーハイム・アムガイスガル ゲン2 (72)発明者 ライリンデ・ビトカ ドイツ51069ケルン・ハイデシユトラーセ 21 (72)発明者 ジヤン−マリー−ビクトル・デブリ ドイツ51503レスラト・アデレンホフ36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中枢神経系の障害を治療するための一般
    式(I) 【化1】 [式中、Aは、炭素原子を6から10個有するアリール
    またはピリジルを表し、ここで、これらは各々任意に同
    一もしくは異なるニトロ、シアノ、フェニル、ハロゲン
    またはトリフルオロメチルでか或は各々が6個以下の炭
    素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルチオまたはア
    ルコキシで3回以下置換されていてもよく、R1は、8
    個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルを
    表し、R2は、6個以下の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝アルキルを表し、R3およびR4は、同一もしくは
    異なり、水素、または各々が6個以下の炭素原子を有す
    る直鎖もしくは分枝アルキルまたはアシルを表し、R5
    は、各々が8個以下の炭素原子を有する直鎖もしくは分
    枝アルキルまたはアルコキシを表す]で表されるアシル
    置換アミノピラン類および/またはこれらの塩類。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 で表される5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4
    −(2,3−ジクロロフェニル)−4H−ピラン−3−
    カルボン酸メチル、式 【化3】 で表される5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4
    −(4,3−ジクロロフェニル)−4H−ピラン−3−
    カルボン酸メチル、式 【化4】 で表される5−アセチル−2−アセチルアミノ−6−メ
    チル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−4H−ピラ
    ン−3−カルボン酸メチル、および式 【化5】 で表される5−アセチル−2−アミノ−6−メチル−4
    −(3−ニトロフェニル)−4H−ピラン−3−カルボ
    ン酸メチル、から成る群から選択されるアシル置換アミ
    ノピラン類。
  3. 【請求項3】 請求項2記載化合物の製造方法であっ
    て、[A]一般式(II) 【化6】 [式中、A、R1およびR2は、請求項1に示した意味を
    有する]で表されるイリデン化合物を、R5=アルコキ
    シ(R5’)の場合、一般式(III)で表される化合
    物と、そしてR5=アルキル(R5”)の場合、一般式
    (IIIa) 【化7】 [式中、R5’およびR5”は、上に示した意味を有す
    る]で表される化合物と、適宜塩基存在下の不活性溶媒
    中で反応させるか、或は[B]一般式(IV) 【化8】 [式中、AおよびR5は、請求項1に示した意味を有す
    る]で表されるイリデン化合物と一般式(V) 【化9】 [式中、R1およびR2は、請求項1に示した意味を有す
    る]で表される化合物を適宜塩基存在下の不活性溶媒中
    で反応させ、そしてR3および/またはR4≠Hの場合、
    次に、通常方法に従うアルキル化またはアシル化を行
    う、ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 中枢神経系の障害を治療するための請求
    項2記載のアシル置換アミノピラン類および/またはそ
    れらの塩類。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアシル置換アミノピラン
    を少なくとも1種含有する薬剤。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のアシル置換アミノピラン
    および/またはそれの塩類を少なくとも1種含有する薬
    剤。
  7. 【請求項7】 中枢神経系障害治療薬を製造するための
    請求項1記載アシル置換アミノピラン類の使用。
  8. 【請求項8】 中枢神経系障害治療薬を製造するための
    請求項2記載アシル置換アミノピラン類および/または
    それらの塩類の使用。
JP8227352A 1995-08-14 1996-08-12 アシル置換アミノピラン類の使用 Pending JPH0959270A (ja)

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