JPH0959117A - 工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用殺菌防腐防黴方法 - Google Patents
工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用殺菌防腐防黴方法Info
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- JPH0959117A JPH0959117A JP7239171A JP23917195A JPH0959117A JP H0959117 A JPH0959117 A JP H0959117A JP 7239171 A JP7239171 A JP 7239171A JP 23917195 A JP23917195 A JP 23917195A JP H0959117 A JPH0959117 A JP H0959117A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少量ですぐれた殺菌防腐防黴効果と、とりわ
け還元性物質存在下の対象系に対しても有効な殺菌防腐
防黴剤及び殺菌防腐防黴方法を提供しようとする。 【解決手段】 過酸化水素供給化合物と一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ低級アルキル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を意味する)で
示されるハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の1種また
は2種以上とを重量比で1:20〜40:1の割合で含
有することを特徴とする工業用殺菌防腐防黴剤。
け還元性物質存在下の対象系に対しても有効な殺菌防腐
防黴剤及び殺菌防腐防黴方法を提供しようとする。 【解決手段】 過酸化水素供給化合物と一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ低級アルキル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を意味する)で
示されるハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の1種また
は2種以上とを重量比で1:20〜40:1の割合で含
有することを特徴とする工業用殺菌防腐防黴剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用の含水製品
や含水材料とりわけ、ポリアクリルアミド水溶液・酢ビ
エマルジョン・ラテックスエマルジョン・水性ペイント
・金属加工油・水性接着剤・澱粉糊・紙用塗工液・繊維
油剤・リグニン液などの微生物による腐敗・変質を抑制
防除するために有用な工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用
殺菌防腐防黴方法に関する。
や含水材料とりわけ、ポリアクリルアミド水溶液・酢ビ
エマルジョン・ラテックスエマルジョン・水性ペイント
・金属加工油・水性接着剤・澱粉糊・紙用塗工液・繊維
油剤・リグニン液などの微生物による腐敗・変質を抑制
防除するために有用な工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用
殺菌防腐防黴方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より工業製品や工業材料である各種
ラテックスエマルジョン・ポリアクリルアミド水溶液・
水性ペイント・金属加工油・水性接着剤・澱粉糊・紙用
塗工液・繊維油剤・リグニン液などの工業用含水製品や
含水材料にあっては、細菌類・カビ類・酵母類などの有
害微生物が繁殖して製品や材料の腐敗・変質・汚染など
の傷害が発生し、生産能率の低下や品質価値の低下原因
となっている。これまで、有害微生物の発生を抑制し、
ないしは防除する目的で数多くの殺菌防腐防黴剤が用い
られている。該殺菌防腐防黴剤としては、例えば、特公
昭57−42603号公報には2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオールなどのハロゲン化ニトロ化
合物が記載され、特公昭52−14294号には4,5
−ジクロル−1,2−ジチオラン−3−オンなどのハロ
ゲン化ジチオランオン化合物が記載され、また特開昭5
7−114502号公報には2,2−ジブロモ−3−ニ
トリロプロピオンアミドなどのハロゲン化ニトリロアミ
ド化合物が記載されている。しかし、かかる単一種類の
殺菌防腐防黴剤だけでは、満足すべき効果を得ることが
困難であった。そのため、かかる殺菌防腐防黴剤の併用
が検討され、例えば特公昭60−54281号公報また
は特公平6−47524号公報にはハロゲン化ニトロ化
合物とイソチアゾロン誘導体との併用系では、かなりの
改良効果がある旨記載されている。
ラテックスエマルジョン・ポリアクリルアミド水溶液・
水性ペイント・金属加工油・水性接着剤・澱粉糊・紙用
塗工液・繊維油剤・リグニン液などの工業用含水製品や
含水材料にあっては、細菌類・カビ類・酵母類などの有
害微生物が繁殖して製品や材料の腐敗・変質・汚染など
の傷害が発生し、生産能率の低下や品質価値の低下原因
となっている。これまで、有害微生物の発生を抑制し、
ないしは防除する目的で数多くの殺菌防腐防黴剤が用い
られている。該殺菌防腐防黴剤としては、例えば、特公
昭57−42603号公報には2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオールなどのハロゲン化ニトロ化
合物が記載され、特公昭52−14294号には4,5
−ジクロル−1,2−ジチオラン−3−オンなどのハロ
ゲン化ジチオランオン化合物が記載され、また特開昭5
7−114502号公報には2,2−ジブロモ−3−ニ
トリロプロピオンアミドなどのハロゲン化ニトリロアミ
ド化合物が記載されている。しかし、かかる単一種類の
殺菌防腐防黴剤だけでは、満足すべき効果を得ることが
困難であった。そのため、かかる殺菌防腐防黴剤の併用
が検討され、例えば特公昭60−54281号公報また
は特公平6−47524号公報にはハロゲン化ニトロ化
合物とイソチアゾロン誘導体との併用系では、かなりの
改良効果がある旨記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の長期にわたる研究の結果、かかる従来の併用系に
おいても、なお殺菌防腐防黴効果の持続性が十分とは言
えず、さらに還元性物質が被添加製品または材料中に存
在している場合には、その効果は、著しく低下すること
が判明した。
者等の長期にわたる研究の結果、かかる従来の併用系に
おいても、なお殺菌防腐防黴効果の持続性が十分とは言
えず、さらに還元性物質が被添加製品または材料中に存
在している場合には、その効果は、著しく低下すること
が判明した。
【0004】このような還元性物質は、ポリマ−の水相
分散液、乳化液、溶液等の合成手段として汎用される、
レドックス重合の重合開始剤の残存物やその分解物であ
ったり、パルプや製紙工程における工業用水あるいは、
リグニン液に含まれる還元性物質であったりする。本発
明が適用される還元性物質としては特に限定はされな
い。代表的な還元性物質を例示すると、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸亜鉛、亜硫酸アンモニウ
ムなどの亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素
カリウム、亜硫酸水素カルシウム、亜硫酸水素アンモニ
ウムなどの亜硫酸水素塩;ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ
亜硫酸カルシウム、ピロ亜硫酸アンモニウムなどのピロ
亜硫酸塩;亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリ
ウム、亜二チオン酸カルシウム、亜二チオン酸アンモニ
ウムなどの亜二チオン酸塩;三チオン酸ナトリウム、三
チオン酸カリウムなどの三チオン酸塩;四チオン酸ナト
リウム、四チオン酸カリウムなどの四チオン酸塩;チオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウムなどのチオ硫酸塩;
亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸カルシウム
などの亜硝酸塩;ジメチルアミン、トリエチルアミンな
どの有機アミン;塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロ
キシルアミン、二酸化硫黄、硫化ナトリウム、アスコル
ビン酸塩、ホルムアルデヒドスルホキシル酸塩、ギ酸、
クエン酸、ニトロトリスプロピオンアミドなどである。
分散液、乳化液、溶液等の合成手段として汎用される、
レドックス重合の重合開始剤の残存物やその分解物であ
ったり、パルプや製紙工程における工業用水あるいは、
リグニン液に含まれる還元性物質であったりする。本発
明が適用される還元性物質としては特に限定はされな
い。代表的な還元性物質を例示すると、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸亜鉛、亜硫酸アンモニウ
ムなどの亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素
カリウム、亜硫酸水素カルシウム、亜硫酸水素アンモニ
ウムなどの亜硫酸水素塩;ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ
亜硫酸カルシウム、ピロ亜硫酸アンモニウムなどのピロ
亜硫酸塩;亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリ
ウム、亜二チオン酸カルシウム、亜二チオン酸アンモニ
ウムなどの亜二チオン酸塩;三チオン酸ナトリウム、三
チオン酸カリウムなどの三チオン酸塩;四チオン酸ナト
リウム、四チオン酸カリウムなどの四チオン酸塩;チオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウムなどのチオ硫酸塩;
亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸カルシウム
などの亜硝酸塩;ジメチルアミン、トリエチルアミンな
どの有機アミン;塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロ
キシルアミン、二酸化硫黄、硫化ナトリウム、アスコル
ビン酸塩、ホルムアルデヒドスルホキシル酸塩、ギ酸、
クエン酸、ニトロトリスプロピオンアミドなどである。
【0005】本発明者は、これら従来より使用されてき
た薬剤の問題点を解決し、少量ですぐれた殺菌防腐防黴
効果と、とりわけ還元性物質存在下の対象系に対しても
有効な殺菌防腐防黴剤及び殺菌防腐防黴方法を提供しよ
うとするものである。
た薬剤の問題点を解決し、少量ですぐれた殺菌防腐防黴
効果と、とりわけ還元性物質存在下の対象系に対しても
有効な殺菌防腐防黴剤及び殺菌防腐防黴方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らはこれら課
題について種々研究を行った結果、過酸化水素供給化合
物とハロゲン化ニトロアルコ−ル、ハロゲン化ジチオラ
ンオン、ハロゲン化ニトリロアミドのうちの1種または
2種以上の化合物とを併用すれば、単独で使用した場合
よりもはるかに小量で相乗的に殺菌・静菌力が高めら
れ、持続性に優れた防腐効果を示し、とりわけ還元性物
質存在下の対象系に対しても有効な殺菌防腐防黴効果を
発揮することを見出だし本発明を完成した。
題について種々研究を行った結果、過酸化水素供給化合
物とハロゲン化ニトロアルコ−ル、ハロゲン化ジチオラ
ンオン、ハロゲン化ニトリロアミドのうちの1種または
2種以上の化合物とを併用すれば、単独で使用した場合
よりもはるかに小量で相乗的に殺菌・静菌力が高めら
れ、持続性に優れた防腐効果を示し、とりわけ還元性物
質存在下の対象系に対しても有効な殺菌防腐防黴効果を
発揮することを見出だし本発明を完成した。
【0007】かくして、本発明は過酸化水素供給化合物
と一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ低級アルキル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を意味する)で
示されるハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の1種また
は2種以上とを重量比で1:20〜40:1の割合で含
有することを特徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工
業用殺菌防腐防黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に
関する。
と一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ低級アルキル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を意味する)で
示されるハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の1種また
は2種以上とを重量比で1:20〜40:1の割合で含
有することを特徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工
業用殺菌防腐防黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に
関する。
【0008】また、本発明は過酸化水素供給化合物と一
般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ジチオランオン化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工業用殺菌防腐防
黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に関する。
般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ジチオランオン化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工業用殺菌防腐防
黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に関する。
【0009】また、本発明は過酸化水素供給化合物と一
般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ニトリロアミド化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工業用殺菌防腐防
黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に関する。
般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ニトリロアミド化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤及び該工業用殺菌防腐防
黴剤を用いた工業用殺菌防腐防黴方法に関する。
【0010】この明細書の上記および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に含まれる種々の定義の適当な例
および説明を以下に詳細に説明する。
て、この発明の範囲内に含まれる種々の定義の適当な例
および説明を以下に詳細に説明する。
【0011】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
る。
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
る。
【0012】「低級アルキル基」の好適な例としては、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチ
ル、ヘキシル等のような炭素数1ないし6の直鎖もしく
は分枝鎖アルキルが挙げられる。低級アルキル基は適当
な置換基、例えばヒドロキシ基等で置換されていてもよ
い。
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチ
ル、ヘキシル等のような炭素数1ないし6の直鎖もしく
は分枝鎖アルキルが挙げられる。低級アルキル基は適当
な置換基、例えばヒドロキシ基等で置換されていてもよ
い。
【0013】好適な「ハロゲン原子」としては、フッ
素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
【0014】ハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の具体
例としては、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタ
ノ−ル、2,2−ジクロロ−2−ニトロ−1−エタノ−
ル、2−クロロ−2−ブロモ−2−ニトロ−1−エタノ
−ル、2−ヨ−ド−2−ブロモ−2−ニトロ−1−エタ
ノ−ル、2−フルオロ−2−ニトロ−1−エタノ−ル、
2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ−ル、
1−クロロ−1−ニトロ−2−プロパノ−ル、1−クロ
ロ−1−ニトロ−2−ブタノ−ル、2−クロロ−2−ニ
トロ−3−ブタノ−ル等が挙げられる。ハロゲン化ジチ
オランオン化合物の具体例としては、4,5−ジクロロ
−1,2−ジチオラン−3−オン、4,5−ジブロモ−
1,2−ジチオラン−3−オン等、ハロゲン化ニトリロ
アミド化合物の具体例としては、2,2−ジブロモ−3
−ニトリロプロピオンアミド、2,2−ジクロロ−3−
ニトリロプロピオンアミド等がそれぞれ挙げられる。
例としては、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタ
ノ−ル、2,2−ジクロロ−2−ニトロ−1−エタノ−
ル、2−クロロ−2−ブロモ−2−ニトロ−1−エタノ
−ル、2−ヨ−ド−2−ブロモ−2−ニトロ−1−エタ
ノ−ル、2−フルオロ−2−ニトロ−1−エタノ−ル、
2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ−ル、
1−クロロ−1−ニトロ−2−プロパノ−ル、1−クロ
ロ−1−ニトロ−2−ブタノ−ル、2−クロロ−2−ニ
トロ−3−ブタノ−ル等が挙げられる。ハロゲン化ジチ
オランオン化合物の具体例としては、4,5−ジクロロ
−1,2−ジチオラン−3−オン、4,5−ジブロモ−
1,2−ジチオラン−3−オン等、ハロゲン化ニトリロ
アミド化合物の具体例としては、2,2−ジブロモ−3
−ニトリロプロピオンアミド、2,2−ジクロロ−3−
ニトリロプロピオンアミド等がそれぞれ挙げられる。
【0015】また本発明における他の有効成分である過
酸化水素供給化合物の具体例として、過酸化水素、メタ
ケイ酸ナトリウムやメタホウ酸ナトリウムの過酸化水素
化物、ペルオキソ二炭酸のナトリウムまたはカリウム
塩、カルシウムやナトリウムまたバリウムの過酸化物、
ペルオキソ硝酸カリウム、或いはペルオキソ二硫酸のア
ンモニウム、カリウムまたはナトリウム塩等、水または
酸性水中で容易に過酸化水素を発生する化合物などがあ
げられる。その中で過酸化水素溶液が経済上、取扱い上
特に好ましい。
酸化水素供給化合物の具体例として、過酸化水素、メタ
ケイ酸ナトリウムやメタホウ酸ナトリウムの過酸化水素
化物、ペルオキソ二炭酸のナトリウムまたはカリウム
塩、カルシウムやナトリウムまたバリウムの過酸化物、
ペルオキソ硝酸カリウム、或いはペルオキソ二硫酸のア
ンモニウム、カリウムまたはナトリウム塩等、水または
酸性水中で容易に過酸化水素を発生する化合物などがあ
げられる。その中で過酸化水素溶液が経済上、取扱い上
特に好ましい。
【0016】本発明における処理液としては、ポリアク
リルアミド水溶液・酢ビエマルジョン・ラテックスエマ
ルジョン・水性ペイント・金属加工油・水性接着剤・澱
粉糊・紙用塗工液・繊維油剤・リグニン液などの工業用
の含水製品や含水材料などが挙げられる。
リルアミド水溶液・酢ビエマルジョン・ラテックスエマ
ルジョン・水性ペイント・金属加工油・水性接着剤・澱
粉糊・紙用塗工液・繊維油剤・リグニン液などの工業用
の含水製品や含水材料などが挙げられる。
【0017】本発明の好ましい実施態様としては、殺菌
防腐防黴対象系に本発明の有効成分(ハロゲン化ニトロ
アルコ−ル、ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニ
トリロアミドのうちの1種または2種以上の化合物と過
酸化水素供給化合物)を複合調剤として添加して殺菌防
腐防黴処理を行うか、又は対象系に過酸化水素供給化合
物を添加混合したのち、ハロゲン化ニトロアルコ−ル、
ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニトリロアミド
のうちの1種または2種以上の化合物を添加することに
より、極めて有効な殺菌防腐防黴方法が提供される。本
発明における過酸化水素供給化合物とハロゲン化ニトロ
アルコ−ル、ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニ
トリロアミドのうちの1種または2種以上の化合物との
組合せにおいて、相乗的な殺菌防腐防黴効果が発揮され
る比率(重量比)としては、1:20〜40:1とする
のが適しており、1:10〜10:1とするのがより好
ましい。
防腐防黴対象系に本発明の有効成分(ハロゲン化ニトロ
アルコ−ル、ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニ
トリロアミドのうちの1種または2種以上の化合物と過
酸化水素供給化合物)を複合調剤として添加して殺菌防
腐防黴処理を行うか、又は対象系に過酸化水素供給化合
物を添加混合したのち、ハロゲン化ニトロアルコ−ル、
ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニトリロアミド
のうちの1種または2種以上の化合物を添加することに
より、極めて有効な殺菌防腐防黴方法が提供される。本
発明における過酸化水素供給化合物とハロゲン化ニトロ
アルコ−ル、ハロゲン化ジチオランオン、ハロゲン化ニ
トリロアミドのうちの1種または2種以上の化合物との
組合せにおいて、相乗的な殺菌防腐防黴効果が発揮され
る比率(重量比)としては、1:20〜40:1とする
のが適しており、1:10〜10:1とするのがより好
ましい。
【0018】本発明を適用するにあたっては、使用対象
物、防腐防黴の必要期間などにより添加量は異なるが、
通常1〜3ケ月間の工業製品又は工業材料の防腐防黴を
目的に使用する場合は、添加量が有効成分の合計濃度で
0.1〜1000mg/l、好ましくは1〜500mg
/l程度になるように添加する。
物、防腐防黴の必要期間などにより添加量は異なるが、
通常1〜3ケ月間の工業製品又は工業材料の防腐防黴を
目的に使用する場合は、添加量が有効成分の合計濃度で
0.1〜1000mg/l、好ましくは1〜500mg
/l程度になるように添加する。
【0019】なお、本発明の有効成分を複合製剤化して
かかる使用対象系に適用する場合は、この発明による効
果を阻害しない程度の添加剤(例えば、凍結防止用のグ
リコ−ル類等)が含まれていてもよい。
かかる使用対象系に適用する場合は、この発明による効
果を阻害しない程度の添加剤(例えば、凍結防止用のグ
リコ−ル類等)が含まれていてもよい。
【0020】この発明を以下実施例により説明する。
実施例1〜7、対照例1〜8 滅菌水に還元性物質としてピロ亜硫酸ナトリウム(Na
2S2O5)所定量を加え、ついでこれにアクリルエマル
ジョンより分離した細菌(Pseudomonas putida)を予め
ブイヨン培地で全培養した菌液とアクリルエマルジョン
より分離したカビ(Cladospolium sp.)の胞子分散液を
一定量接種して検水とする。この検水に各薬剤を表1に
記載の添加方法と添加濃度になるように添加して、経日
的に検水中の細菌数とカビ数を測定した。その結果を表
2に示す。
2S2O5)所定量を加え、ついでこれにアクリルエマル
ジョンより分離した細菌(Pseudomonas putida)を予め
ブイヨン培地で全培養した菌液とアクリルエマルジョン
より分離したカビ(Cladospolium sp.)の胞子分散液を
一定量接種して検水とする。この検水に各薬剤を表1に
記載の添加方法と添加濃度になるように添加して、経日
的に検水中の細菌数とカビ数を測定した。その結果を表
2に示す。
【0021】
【表1】 表中の薬剤類は、それぞれ下記のものを表す。 薬剤A:過酸化水素12%水溶液 薬剤B:2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノ−
ルの20%ジエチレングリコール溶液 薬剤C:2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジ
オ−ルの20%水溶液 薬剤D:4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−
オンの10%ジエチレングリコールモノメチルエーテル
溶液 薬剤E:2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンア
ミドの10%ジエチレングリコール溶液 還元剤:ピロ亜硫酸ナトリウム(Na2S2O5)
ルの20%ジエチレングリコール溶液 薬剤C:2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジ
オ−ルの20%水溶液 薬剤D:4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−
オンの10%ジエチレングリコールモノメチルエーテル
溶液 薬剤E:2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンア
ミドの10%ジエチレングリコール溶液 還元剤:ピロ亜硫酸ナトリウム(Na2S2O5)
【0022】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (A01N 59/00 37:34)
Claims (12)
- 【請求項1】 過酸化水素供給化合物と一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ低級アルキル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を意味する)で
示されるハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物の1種また
は2種以上とを重量比で1:20〜40:1の割合で含
有することを特徴とする工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項2】 過酸化水素供給化合物と一般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ジチオランオン化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項3】 過酸化水素供給化合物と一般式 (式中、Xはハロゲン原子を意味する)で示されるハロ
ゲン化ニトリロアミド化合物の1種または2種以上とを
重量比で1:20〜40:1の割合で含有することを特
徴とする工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項4】 過酸化水素供給化合物が過酸化水素で
ある請求項1、2、3記載の工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項5】 ハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物が
2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノ−ルであ
り、過酸化水素供給化合物が過酸化水素である請求項1
記載の工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項6】 ハロゲン化ニトロアルコ−ル化合物が
2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ−ルで
あり、過酸化水素供給化合物が過酸化水素である請求項
1記載の工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項7】 ハロゲン化ジチオランオン化合物が
4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−オンであ
り、過酸化水素供給化合物が過酸化水素である請求項2
記載の工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項8】 ハロゲン化ニトリロアミド化合物が
2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミドであ
り、過酸化水素供給化合物が過酸化水素である請求項3
記載の工業用殺菌防腐防黴剤。 - 【請求項9】 請求項1、5、6記載の工業用殺菌防
腐防黴剤を処理対象液に対し0.1〜1000mg/l
を用いることを特徴とする工業用殺菌防腐防黴方法。 - 【請求項10】 請求項2、7記載の工業用殺菌防腐
防黴剤を処理対象液に対し0.1〜1000mg/lを
用いることを特徴とする工業用殺菌防腐防黴方法。 - 【請求項11】 請求項3、8記載の工業用殺菌防腐
防黴剤を処理対象液に対し0.1〜1000mg/lを
用いることを特徴とする工業用殺菌防腐防黴方法。 - 【請求項12】 処理対象液がポリアクリルアミド水
溶液・酢ビエマルジョン・ラテックスエマルジョン・水
性ペイント・金属加工油・水性接着剤・澱粉糊・紙用塗
工液・繊維油剤・リグニン液などの還元性物質含有の工
業用の含水製品や含水材料である請求項9、10、11
記載の工業用殺菌防腐防黴方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239171A JPH0959117A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用殺菌防腐防黴方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239171A JPH0959117A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用殺菌防腐防黴方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959117A true JPH0959117A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17040787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239171A Pending JPH0959117A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 工業用殺菌防腐防黴剤及び工業用殺菌防腐防黴方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959117A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013511537A (ja) * | 2009-11-23 | 2013-04-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 2,2−ジブロモマロンアミドの製造方法 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7239171A patent/JPH0959117A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013511537A (ja) * | 2009-11-23 | 2013-04-04 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 2,2−ジブロモマロンアミドの製造方法 |
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A977 | Report on retrieval |
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