JPH0958877A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0958877A
JPH0958877A JP21903095A JP21903095A JPH0958877A JP H0958877 A JPH0958877 A JP H0958877A JP 21903095 A JP21903095 A JP 21903095A JP 21903095 A JP21903095 A JP 21903095A JP H0958877 A JPH0958877 A JP H0958877A
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JP
Japan
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sheet
recording
guide
movable
roller
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Pending
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JP21903095A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Sugiyama
範之 杉山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々のサイズのシートに応じてシート辺の記
録手段側への浮きを規制し、前記シートが記録手段に接
触して汚れるのを防ぐこと。 【解決手段】 シートを積載するシート積載手段と、前
記シート積載手段に積載されたシートを送り出すシート
給送手段と、前記シート給送手段によって給送されたシ
ートに画像情報に応じて像を記録する記録手段と、前記
シート積載手段に積載されたシートの給送方向と平行な
辺の両側をガイドし、前記シートのサイズに応じて少な
くとも一方が移動可能である複数のガイド部材と、前記
記録手段に送り込まれたシートの記録手段側への浮きを
規制するシート規制部材と、を有し、前記ガイド部材の
うち少なくとも移動可能なガイド部材に前記シート規制
部材を一体形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ,複写
機,ワープロ,パーソナルコンピュータ、ファクシミリ
等の記録装置に関し、更にはシートの給送方向と平行な
辺の両側をガイドする複数のガイド部材と、シートの記
録手段側への浮きを規制する規制部材を備えた記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の記録装置において、
積載台に積載されたシートは、給送ローラによって一枚
ずつ順次送り出され、記録部において画像情報に応じて
像が記録されるようになっている。この記録部に送り込
まれるシートは、積載台上において給送方向と平行な辺
の両側が複数のガイド部材によってガイドされ、記録部
においては前記シート辺の記録ヘッド側への浮きを規制
する規制部材によって規制されるようになっている。そ
して、前記規制部材は記録部の所定位置に固定されて備
えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録装置では前記規制部材が固定されているため、
種々のシートサイズに対応して規制部材の機能を発揮す
ることができず、例えば前記シート辺が大きくカールし
ているシートの場合には、前記規制部材が作用しない側
のシート辺が記録部の記録ヘッドに接触してしまい、シ
ートを汚してしまう場合があった。
【0004】そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、種々のサイズ
のシートに応じてシート辺の記録手段側への浮きを規制
し、前記シートが記録手段に接触して汚れるのを防ぐこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シートを積載するシート積
載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを送
り出すシート給送手段と、前記シート給送手段によって
給送されたシートに画像情報に応じて像を記録する記録
手段と、前記シート積載手段に積載されたシートの給送
方向と平行な辺の両側をガイドし、前記シートのサイズ
に応じて少なくとも一方が移動可能である複数のガイド
部材と、前記記録手段に送り込まれたシートの記録手段
側への浮きを規制するシート規制部材と、を有し、前記
ガイド部材のうち少なくとも移動可能なガイド部材に前
記シート規制部材を一体形成したことを特徴とする。
【0006】或いは、シートを積載する積載手段と、前
記シート積載手段に積載されたシートを送り出すシート
給送手段と、前記シート給送手段によって給送されたシ
ートに画像情報に応じて像を記録する記録手段と、前記
シート積載手段に積載されたシートの給送方向と平行な
辺の両側をガイドし、前記シートのサイズに応じて少な
くとも一方が移動可能である複数のガイド部材と、前記
記録手段に送り込まれたシートの記録手段側への浮きを
規制するシート規制部材と、を有し、前記ガイド部材の
うち少なくとも移動可能なガイド部材に連動して前記シ
ート規制部材が移動することを特徴とする。
【0007】上記構成により、種々のシートサイズに応
じて、シートの給送方向と平行な辺の記録手段側への浮
きを規制することが可能となり、シートが記録手段に接
触して汚れるのを防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図面を参照して本発明に係る記
録装置の一実施形態について説明する。本実施形態では
記録装置としてインクジェット記録装置を例示して説明
する。図1はインクジェット記録装置の外観を示す斜視
図、図2はフロントカバーを開けた時のインクジェット
記録装置の概略構成を示す斜視図、図3はインクジェッ
ト記録装置の断面説明図、図4は給紙部の正面図、図5
及び図6は給紙部の駆動伝達系を示す側面図、図7は給
紙部の給紙動作中の側面図、図8は可動サイドガイドの
正面図及び側面図、図9は給紙動作を示す説明図、図10
は記録シートの浮き上がりを防止する説明図、図11は給
紙ローラの説明図、図12はインクジェット記録装置の制
御動作を示すフローチャートである。
【0009】先ず図1〜図11を参照してインクジェット
記録装置の概略構成について説明する。本実施形態は、
自動給紙装置(ASF)一体型のインクジェット記録装
置であり、給紙部、送紙部、排紙部、記録部、クリーニ
ング部等を装備している。以下、これらの構成について
説明する。
【0010】給紙部1は、図2に示すように30°〜60°
の角度を持って装置本体に取り付けられており、セット
された記録シートPは記録後水平に排出されるように構
成されている。給紙部1には、図4〜図7に示すよう
に、給紙ローラ2、分離爪3、可動サイドガイド4、ベ
ース5、圧板6、圧板バネ7、駆動ギア(入力ギア8
a、アイドラギア8b,8c,8e、給紙ローラギア8
d)、リリースカム9、爪バネ10、解除レバー11、解除
カム12等を装備している。上記リリースカム9は、圧板
6を図5に示す位置まで押し下げているので、図3に示
すように、記録シートPは給紙ローラ2より離れてい
る。
【0011】記録シートPがセットされた状態で、後述
する搬送ローラ14の駆動を駆動ギヤ8a〜8eにより給
紙ローラ2及びリリースカム9に伝達する。このリリー
スカム9が圧板6より離れると、該圧板6が図7に示す
位置まで上昇し、給紙ローラ2と記録シートPが接し、
給紙ローラ5の回転に伴いピックアップされ、分離爪3
により1枚ずつ分離される。分離された記録シートPは
後述する送紙部13へ送られる。給紙ローラ2とリリース
カム9は、記録シートPを送紙部13へ送り込むまで1回
転し、再び圧板6を給紙ローラ2に対してリリースした
状態で給紙ローラ2からの駆動が切られ、このイニシャ
ル状態を保持する。
【0012】送紙部13は、図2及び図3に示すように、
搬送ローラ14、ピンチローラ15、ピンチローラガイド1
6、ピンチローラバネ17、PEセンサレバー18、PEセ
ンサ19、PEセンサバネ20、上ガイド21、プラテン22、
シート規制部材48、及びシート規制部4a等を一体的に
有する可動サイドガイド4を装備している。上記送紙部
13に送られた記録シートPは、プラテン22と上ガイド2
1,ピンチローラガイド16にガイドされて、搬送ローラ1
4とピンチローラ15とのニップ部に送られる。このロー
ラ対14,15のシート搬送方向上流側にはPEセンサレバ
ー18が設けられており、記録シートPの先端を検知し、
記録シートPの記録開始位置を定める基準となる。上記
ピンチローラ15は、ピンチローラガイド16をピンチロー
ラバネ17により付勢することで、搬送ローラ14に押圧さ
れており、該搬送ローラ14の回転に従動回転して記録シ
ートPの搬送力を生み出している。上記搬送ローラ14及
びピンチローラ15間に搬送された記録シートPは、LF
モータ23を駆動することにより搬送ローラ14及びピンチ
ローラ15を回転させ、プラテン22上を記録開始位置まで
所定量搬送される。
【0013】この時、記録シートPの先端位置は、後で
説明する図9(e)に示す位置になるが、この状態では
記録シートPの先端は排紙ローラ34と拍車36のニップ部
に到達していない。ここで、記録シートPの搬送方向と
平行な両辺が記録ヘッド24側にカールしていた場合に
は、図10に示すように、シート規制部材48及び可動サイ
ドガイド4のシート規制部4aによって前記記録シート
Pのカールを押さえることにより、前記記録シートPの
両辺が記録ヘッド24に接触してしまうのを防いでいる。
そして記録ヘッド24により所定の画像情報に基づいた記
録が行われる。
【0014】前記記録ヘッド24は搬送ローラ14及びピン
チローラ15により搬送された記録シートPにインク像を
記録するものである。この装置における記録手段として
は、記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジ
ェット記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは
微細な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の
一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある
液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネル
ギー発生手段を備えている。
【0015】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、或いは発熱抵抗体を有する発
熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を
吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等があ
る。
【0016】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0017】記録部25は、図2に示すように記録ヘッド
24を取り付けるキャリッジ26、該キャリッジ26をシート
搬送方向と直角方向に往復走査させるためのガイド軸2
7、上記キャリッジ26の後端を保持し、記録ヘッド24と
記録シートP間の距離を維持するガイド28、キャリッジ
モータ29の駆動をキャリッジ26に伝達するタイミングベ
ルト30、該タイミングベルト30を張設するアイドルプー
リ31、記録ヘッド24へ電気基板からのヘッド駆動信号を
伝達するためのフレキシブル基板32等を装備している。
前記記録ヘッド24はインクタンクと一体に構成され、交
換可能な記録ヘッドであり、キャリッジ26と一体となっ
て走査されることにより、プラテン22上を搬送される記
録シートPにインク像を記録する。
【0018】排紙部33は、図1〜図3に示すように、排
紙ローラ34、該排紙ローラ34に搬送ローラ14の駆動を伝
達する伝達ローラ35、記録シートPの排出を補助する拍
車36、排紙トレイ37等を装備している。上記排紙ローラ
34及び拍車36により記録後の記録シートPを記録面を汚
すことなく図1に示す排紙トレイ37上に排出する。
【0019】尚、前記拍車36は、装置本体に対して開閉
可能に取り付けられたフロントカバー49に取り付けられ
ている。このフロントカバー49は、前述した記録ヘッド
24を交換する時等に図2に示すように開いて、前記記録
ヘッド24の交換等の作業が容易に行えるようになってい
る。
【0020】クリーニング部38は、図2に示すように、
記録ヘッド24のクリーニングを行なうポンプ39、記録ヘ
ッド24の乾燥を抑えるためのキャップ40、及び搬送ロー
ラ14からの駆動を給紙部1及びポンプ39に切り換える駆
動切り換えアーム41等を装備している。上記駆動切り換
えアーム41は、給紙時及びクリーニング時以外は図2に
示す位置にあり、搬送ローラ14の軸芯を中心に回転する
図示しない遊星ギヤを所定位置で固定しているので、搬
送ローラ14の駆動はポンプ39及び給紙部1へは伝達され
ない。またキャリッジ26を移動させることで、駆動切り
換えアーム41を図2の矢印A方向に移動させると、搬送
ローラ14の正転逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送ロ
ーラ14の正転時に給紙部1に駆動が伝達され、逆転時に
ポンプ39に駆動が伝達されるように構成されている。
【0021】尚、前記搬送ローラ14等を駆動するLFモ
ータ23、及び前記キャリッジ26を駆動するキャリッジモ
ータ29は、図示しないドライバにより送られる信号に応
じて、所定の角度だけ回転するステッピングモータを用
いている。
【0022】また前記給紙ローラ2には、該給紙ローラ
2の周囲に取り付けた給紙ローラゴム2aの径より小さ
い半径を有するセンサ板42が設けられている。このセン
サ板42は一部が切り欠かれており、給紙ローラ2及びリ
リースカム9が図5に示す圧板6を解除するイニシャル
位置に有る場合のみ、図3に示す電気基板43上に直接設
けられたフォトインタラプタ等からなるローラセンサ44
を遮光せずに透光状態となるように構成されている。上
記センサ板42の状態を検出することで、給紙ローラ2の
角度位置、及び給紙ローラ2に位相を合わせ、連動され
るリリースカム9の角度位置を検出することができ、記
録シートPの給紙シーケンスにおける制御のタイミング
を計ることができる。
【0023】次に前記給紙部1の構成について詳細に説
明する。給紙部1は、図2に示すように、ベース5に各
部品が取り付けられて、ユニットを形成している。本実
施形態の給紙部1は記録シートPの片側を基準としたも
のであり、図4に示すようにベース5の右側板5bが紙
基準となっており、ガイド部材として機能している。。
上記ベース5は圧板6が図3に示すように退避でき、且
つ後述する可動サイドガイド4の連結部分4bの可動範
囲(図4参照)外で、給紙ローラ2の軸部2cに略対向
する位置に圧板バネ7を設けるための凹部が形成されて
いる。また上記圧板6は、両側面上部に形成された圧板
軸6aによりベース5に結合されており、該圧板軸6a
を中心に回動可能に取り付けられている。また、上記圧
板6の給紙ローラ2に対向する位置には人工皮等の摩擦
係数の比較的大きい材質からなる分離パット45が設けら
れており、記録シートPの積載枚数が少なくなった時の
重送等を防止している。また、上記ベース5上には、シ
ート搬送方向と直交するシート幅方向にスライド可能な
ガイド部材としての可動サイドガイド4が取り付けられ
ており、サイズの異なる記録シートPを紙基準面にセッ
トできるように構成されている。
【0024】また、図8に示すように、前記ガイド部材
としての可動サイドガイド4は、記録部で記録シートP
が記録ヘッド24側へ浮き上がることを規制するシート規
制部材としてのシート規制部4aが一体形成されてい
る。更に前記可動サイドガイド4には、記録シートPが
右側板5bに当接する辺の反対側の辺をガイドするガイ
ド部4dと、可動サイドガイド4の移動を行うための操
作部4eと、シート規制部4aと操作部4eとの連結部
分4bと、圧板バネ7に当接しないようにするための切
欠部4cとが一体的に形成されている。また、前記シー
ト規制部4aは、記録シートPの辺に対応する壁4f
に、搬送されてきた記録シートPの先端部が当接してジ
ャム等の搬送不良が発生することのないように、前記ガ
イド部4dの面よりも記録シートPの非基準側にずらし
た位置に配置されている。この構成により、可動サイド
ガイド4を記録シートの幅に合わせてセットするだけ
で、同時にシート規制部4aも記録シートの幅に合わせ
てセットされるので、前記シート規制部4aがその機能
を発揮することができ、記録部において記録シートが記
録ヘッド側へ浮き上がって発生するシートの汚れを防止
することができる。
【0025】給紙ローラ2は、ベース5に両端を保持さ
れ、回転可能に取り付けられている。この給紙ローラ2
は図11に示すようにローラ部2bと軸部2cからなるプ
ラスチック等の一体成型品であり、ローラ部2bの周り
に記録シートPの搬送を行なうための給紙ローラゴム2
aが巻き付けられている。上記ローラ部2bはD型断面
形状(又は半月形状)をなし、該ローラ部2bの各外側
には給紙ローラ2に取り付けられた給紙ローラゴム2a
の半径より約0.5 〜3.0 mm程度小さい半径のローラコ
ロ46が設けられている。このローラコロ46により、給紙
時以外に記録シートPが給紙ローラ2の給紙ローラゴム
2aに触れて、画像が汚れたり或いは給紙ローラ2が位
置ずれするのを防止している。
【0026】また上記ローラ部2bは図4に示すように
軸部2cに2個取り付けられており、紙基準より各々約
40mmと約170 mmの位置に固定されている。従って、
A4サイズ等は2個のローラ部2bで搬送し、葉書等は
紙基準側の1個のローラ部2bのみで搬送している。
【0027】前述のクリーニング部38の駆動切り換えア
ーム41をキャリッジ26で図1の矢印A方向に移動させ、
搬送ローラ14を正転させると、図示しない遊星ギヤが移
動して、図5に示す入力ギヤ8aと噛み合うことで給紙
部1に駆動が伝達される。上記入力ギヤ8aは、アイド
ラギヤ8b,8cを介して給紙ローラ2に結合している
給紙ローラギヤ8dに駆動を伝達し、給紙ローラ2を回
転させることで記録シートPを搬送することができる。
更に給紙ローラギヤ8dは、クラッチギヤ8e、アイド
ラギヤ8fを介してリリースカム9に駆動を伝達する。
この時、給紙ローラ2とリリースカム9は1回転ごとの
位相が合うように構成されており、図3に示す圧板6を
リリースした状態においては、給紙ローラ2は切欠部
(半月部)が圧板6に対向するように構成されている。
【0028】リリースカム9は給紙ローラ2の半月部の
中心角度約120 °の間のみ圧板6を解除するような形状
になっており、給紙ローラ2の半月部以外が圧板6と対
向する時は、必ず記録シートP又は圧板6と約200 g〜
500 g程度の圧力で接するように構成されている。更に
リリースカム9は図4に示すようにベース5の右側板5
bに開いた穴より突出した圧板6の押し下げ部6bを押
し下げることで圧板6の圧接を解除している。この時、
図3に示すベース5に取り付けられた圧板カム47を、圧
板6の押し下げ部6bに近い側のカム6cが押し下げ、
圧板カム47が支点47aを中心に回転し、該圧板カム47は
カム6dを押し下げる。
【0029】以上により、圧板6の端部の押し下げ部6
bを押し下げても、圧板6はベース5に対して傾かず、
ほぼ平行に押圧が解除される。クラッチギヤ8eの中部
にはクラッチバネ48が設けられており、図6の矢印B方
向にはバネが締まる方向に嵌め込まれており、逆転しな
いように構成されている。
【0030】分離爪3は、図6に示すように、支点3a
を中心に回転可能であり、爪バネ10により記録シートP
又は圧板6に約20g〜100 g程度の圧力で付勢されてい
る。上記分離爪3はいわゆる普通紙の記録シートPの給
紙の際の分離を行なうもので、図4に示すように、紙基
準側のみに設けられており、記録シートPの角部を三角
形に覆うような形状をしている。従って、普通紙の記録
シートPは、分離爪3の三角形の部分で抵抗を受けるこ
とで、1枚ずつに分離される。また、普通紙以外の厚紙
等の記録シートPは、分離爪3をかけずにベース5の下
ガイド部5a(図3参照)に突き当てることで該下ガイ
ド部5aの抵抗を受け、1枚ずつに分離される。
【0031】解除レバー11及び解除カム12は、図6に示
すように、リリースカム9と同軸上に設けられている。
上記解除レバー11及び解除カム12はリリースカム9とは
連動しておらず、独立に駆動され、ユーザーが記録シー
トPをセットするためのものである。上記解除レバー11
及び解除カム12はギヤを介して連結されており、解除レ
バー11は、フィードポジション、厚紙セットポジシ
ョン、普通紙セットポジションの3つのポジションを
有しており、各々のポジションが約20°〜50°の角度位
置間隔で設けられている。この解除レバー11の3つのポ
ジションに対応し、解除カム12が約90°ずつ回転するよ
うに互いのギヤ比が設定されている。
【0032】フィードポジションにおいては、解除カ
ム12は圧板6の押し下げ部6bのみを押し下げるので、
分離爪3の押し下げ部3bには働かない。通常の給紙時
は、このポジションにある。
【0033】厚紙ポジションにおいては、解除カム12
が圧板6の押し下げ部6bのみを押し下げるので、分離
爪3は圧板6に沿って下がり、分離爪3を記録シートP
に掛けないように厚紙をセットできる。
【0034】普通紙セットポジションのにおいては、
解除カム12が圧板6の押し下げ部6b及び分離爪3の押
し下げ部3bの両方を押し下げるので、分離爪3が圧板
6に対して浮き上がり、分離爪3を記録シートPの角部
にかけるようにして普通紙セットを行なうことができ
る。
【0035】尚、前述したギヤ群(給紙ローラ軸を除
く)及び分離爪3、解除レバー11、解除カム12等は、ベ
ース5の右側板5b上に配置した軸に設けられており、
該軸中心に回転可能に取り付けられている。
【0036】次に前記給紙部1の制御動作について図9
に示す動作状態を参照しながら図12に示すフローチャー
トに沿って説明する。給紙部1の制御動作は、給紙ロー
ラ2が所定のイニシャル位置にある場合と、イニシャル
位置にないトラブルの場合とに大別できる。先ず、給紙
ローラ2が所定のイニシャル位置にある場合の制御につ
いて説明する。
【0037】図12において、給紙スタート信号が送信さ
れると、ステップS1においてキャリッジ26をクリーニ
ング部38側へ移動させ、駆動切り換えアーム41を移動さ
せ、搬送ローラ14の駆動が給紙部1に伝達できるように
する(ASFポジション)。次にステップS2に進行し
てローラセンサ44の状態を判断し、イニシャル位置に給
紙ローラ2がある場合にはステップS3に進行し、そう
でない場合にはステップS26に進行する。給紙ローラ2
がイニシャル位置にある場合には、ステップS3におい
て給紙ローラ2を回転させ、ステップS4に進行してセ
ンサ板42のエッジを検知し(ローラセンサOFF)、ス
テップS5に進行してエッジを検知してからのLFモー
タ23の駆動パルスをカウント(N1)することで、給紙
ローラ2の角度位置を正確に管理し、精度の良い制御が
行える。
【0038】給紙ローラ2が約60°回転し、給紙ローラ
ゴム2aの円形部が記録シートPに当接する位置にくる
と、給紙ローラ2に連動して回転している解除カム12が
圧板6を解除することで、給紙ローラゴム2aと記録シ
ートPは圧板バネ7の付勢力により圧接されるので、記
録シートPの搬送力が生じる(図9(a)参照)。次に
ステップS6に進行して搬送される記録シートPの先端
の検知をPEセンサ19で行い、ステップS7に進行して
紙先端を検知したときのLFモータ23の駆動パルスカウ
ントN1をN2として保存する。
【0039】次にステップS8及びステップS9に進行
して、(所定パルスX)<N2<(所定パルスY)の時
は、正常状態と判断し、ステップS10に進行して、給紙
ローラ2を切欠部(半月部)が記録シートPに対向する
位置であるイニシャル位置まで回転する。この動作の中
で、解除カム12が圧板6の押し下げ部6bを再び押し下
げることにより、再度圧板6を解除した状態にすること
ができる(図9(b)参照)。給紙ローラ2の回転終了
時、記録シートP先端は、搬送ローラ14及びピンチロー
ラ15間を通過している。この時、給紙ローラ5がイニシ
ャル位置まで回転した状態での記録シートPの先端位置
を駆動パルスカウントN2より算出する。
【0040】次にステップS11において、N2が所定パ
ルスZより多いと、記録シートPの先端位置が記録ヘッ
ド24のノズルの先端より下流側にあると判断し、ステッ
プS12に進行してキャリッジ26を中央側へ移動させ、更
にステップS13に進行してLFモータ23を逆転し、記録
シート先端位置を搬送ローラ14より11.5mmまで戻す。
上記LFモータ23の逆転量はN2より算出する。この
時、ステップS12においてキャリッジ26を中央側へ移動
させることで、駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ロ
ーラ14の駆動を給紙部1に伝達できないようにする。次
にステップS14に進行して、ギヤのバックラッシュを取
るための搬送ローラ14の正転を行い、0.7mm記録シー
トを搬送して、記録ヘッド24のノズル先端より余白1.5
mmの位置設定が実現でき(図9(e)参照)、給紙を
終了する。
【0041】この時、記録シートPの先端位置は、図9
(e)に示す位置になるが、この状態では記録シートP
の先端は排紙ローラ34と拍車36のニップ部に到達してい
ない。ここで、記録シートPの搬送方向と平行な両辺が
記録ヘッド24側にカールしている場合には、図10に示す
ように、シート規制部材48及び可動サイドガイド4のシ
ート規制部4aによって前記記録シートPの両辺のカー
ルは押さえられる。従って、前記記録シートPが記録ヘ
ッド24に当接して汚れることはない。また、可動サイド
ガイド4のシート規制部4aは、該可動サイドガイド4
に一体形成されているため、幅の異なる記録シートPに
対しても、可動サイドガイド4を記録シートPの幅に合
わせてセットすることで、同様に記録シートPの幅に合
わせてセットされる。従って、種々のシートサイズに応
じて前記シート規制部4aが機能を発揮することがで
き、記録シートPの記録ヘッド24側へのカールによる記
録ヘッド24への記録シートPの当接を防ぐことが可能に
なっている。
【0042】上記ステップS11において、N2が所定パ
ルスZより少ないと、記録シートPの先端位置が記録ヘ
ッド24の先端より上流側にあると判断し(図9(d)参
照)、ステップS15に進行してキャリッジ26を中央側へ
移動させ、この状態で搬送ローラ14を逆転させること
で、駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆
動を給紙部1に伝達できないようにする。次にステップ
S16に進行して、搬送ローラ14を正転させて、記録ヘッ
ド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現で
き(図9(e)参照)、給紙を終了する。
【0043】次に前記ステップS9において、紙先端を
検知したときのLFモータ23の駆動パルスカウント(N
2)が所定パルスYより多いと、給紙ローラ2の1回転
で、記録シートPの先端が搬送ローラ14及びピンチロー
ラ15間に到達不可能な量の滑りが記録シートPと給紙ロ
ーラ2との間に生じたトラブル状態にあると判断し、ス
テップS17に進行する。
【0044】ステップS17において、給紙ローラ2をイ
ニシャル位置まで回転し、ステップS18において更に1
回転させる。次にステップS19に進行してキャリッジ26
を中央側へ移動させる。次にステップS20に進行して記
録シートPの先端を搬送ローラ14まで戻すため、搬送ロ
ーラ14を逆転させる(図9(c)参照)。これに伴い、
駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動を
給紙部1に伝達できないようにする。次にステップS21
に進行して搬送ローラ14を一定パルス正転させ、記録ヘ
ッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現
でき(図9(e))、給紙を終了する。
【0045】前記ステップS8で、紙先端を検知した時
のLFモータ23の駆動パルスカウント(N2)が所定パ
ルスXより少ないと、記録シートPが給紙開始以前から
下流側へ落ち込んでおり、紙先端位置検知後に給紙ロー
ラ2が記録シートPに接触し、紙先端位置を正確に認識
できないトラブル状態にあると判断し、ステップS22に
進行する。
【0046】ステップS22において、給紙ローラ2をイ
ニシャル位置まで回転し、ステップS23に進行してキャ
リッジ26を中央側へ移動させる。次にステップS24に進
行して記録シートP先端を搬送ローラ14まで戻すため、
該搬送ローラ14を逆転させる(図9(c)参照)。これ
に伴い、駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14
の駆動を給紙部1に伝達できないようにする。次にステ
ップS25において、搬送ローラ14を一定パルスで正転
し、記録ヘッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置
設定が実現でき(図9(e))、給紙を終了する。
【0047】次に前記ステップS6において、PEセン
サ19がON状態にならない場合には、ステップS26に進
行して、給紙ローラ2をイニシャル位置まで回転させ、
次いでステップS27に進行してローラセンサ44がONし
たことを確認すると、ステップS28に進行して給紙ロー
ラ2を再度回転させる。次にステップS29において、セ
ンサ板42のエッジを検知すると(ローラセンサOF
F)、ステップS30に進行してエッジを検知してからの
LFモータ23の駆動パルスをカウント(N1)すること
で、給紙ローラ2の角度位置を正確に管理する。次にス
テップS31に進行して記録シートPの先端位置を検知し
た場合(PEセンサON)には、ステップS7に進行
し、検知されない場合にはステップS32に進行して給紙
ローラ2をイニシャル位置まで回転させて停止し、ステ
ップS33に進行してエラー表示を行ない、給紙を終了す
る。
【0048】以上説明したように、本実施形態ではシー
トの搬送方向に平行な辺の両側をガイドする複数のガイ
ド部材のうち、一方の固定ガイドをベース5の右側板5
bとし、他方の移動ガイドを可動サイドガイド4とし、
前記右側板5b側に固定されたシート規制部材48と、前
記可動サイドガイド4に一体形成されたシート規制部4
aとによって記録部におけるシートの浮きを規制するよ
うにしているため、幅の異なる記録シートPに対して、
可動サイドガイド4を記録シートPの幅に合わせてセッ
トするだけで、同様にシート規制部4aも記録シートP
の幅に合わせてセットされる。従って、種々のシートサ
イズに応じて前記シート規制部4aが機能を発揮するこ
とができ、記録シートPの記録ヘッド24側へのカールに
よる記録ヘッド24への記録シートPの当接を防ぐことが
できる。
【0049】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
移動可能なガイド部材としての可動サイドガイド4にシ
ート規制部材としてのシート規制部4aを一体形成した
構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば可動サイドガイドとシート規制部材とを別
々に形成し、前記2つの部材を連結し、可動サイドガイ
ドに連動してシート規制部材が移動するように構成して
も、同様の効果を得ることができる。
【0050】また、前述した実施形態では、記録シート
の幅方向のセット基準を記録装置の幅方向の片側にする
ために、セット基準となる一方のガイド部材としての右
側板5b及びシート規制部材48を固定とし、他方のガイ
ド部材としての可動サイドガイド4及びシート規制部材
としてのシート規制部4aを移動可能としたが、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、記録シート
の幅方向のセット基準を記録装置の幅方向の中央付近と
し、記録シートの幅方向のセット時には両側のガイド部
材が共に移動する構成になっている記録装置の場合に
は、第1実施形態において示したシート規制部4aが一
体形成された可動サイドガイド4を記録シートの幅方向
中央を基準に左右対称に配置(図8(a)に示す可動サ
イドガイド4を直線X−Xに対して線対称となるように
配置)しても良い。この構成によっても同様の効果を得
ることができる。
【0051】また、上記構成の記録装置において、可動
サイドガイドとシート規制部材とを別々に形成し、前記
2つの部材を連結し、可動サイドガイドに連動してシー
ト規制部材が移動するように構成しても、同様の効果を
得ることができる。
【0052】尚、前述した第1実施形態において設定し
た数値的なものは一例であり、これに限定されるもので
はない。
【0053】また前述した実施形態では、自動給紙装置
(ASF)の給紙部1のシート分離方式として、記録シ
ートPの先端片側を分離爪3で規制し、1枚ずつ分離す
る爪分離方式を例示したが、これに限定されるものでは
なく、例えば記録シートPの先端両側に分離爪を設けた
分離方式や、デュプロ方式等を用いることも可能であ
る。
【0054】また、前述した実施形態では記録手段とし
てインクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じ
て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、イン
クを吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更
に好ましい。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0056】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0057】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0058】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0059】更に、記録部が記録出来る記録媒体の最大
幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッ
ドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような記
録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによって、
その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記
録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0060】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド等を用いても良い。
【0061】また本発明の記録部の構成として設けられ
る、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定出来るので好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の加
熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記録
とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定し
た記録を行うために有効である。
【0062】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録部の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
【0063】更に加えて、前述した実施形態に於いては
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化若しくは液化する
もの、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を
30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの
粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一
般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状を
なすものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギー
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、
またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化す
るインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギー
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点
ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギー
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
適用可能である。
【0064】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0065】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0066】また、前述した記録手段としてインクジェ
ット記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方
式はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他
にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤード
ット記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式で
あっても適用し得る。またシリアル記録方式に限定する
必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動可能なガイド部材をシートの幅に合わせてセットす
るだけで、同時にシート規制部材も前記シートの幅に合
わせてセットされるので、種々のサイズのシートに応じ
て前記シート規制部材がその機能を十分に発揮すること
ができ、記録部でシートが記録手段側に浮き上がって発
生するシートの汚れ等を防ぐことができる。
【0068】また、記録手段としてインクジェット方式
を採用することにより、低騒音且つ高速記録が可能であ
り、また高画質の記録が可能となる。そして、この場合
にインク吐出エネルギーとして熱エネルギーを発生する
ための電気熱変換体を設けることにより、ヘッドのコン
パクト化が容易であり、製造コストも安価になし得る。
更にインク吐出に際して熱エネルギーにより、インクに
生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる
ことにより、高精細な画像を得ることが可能となる等の
効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るインクジェット記録装置の
外観を示す斜視図である。
【図2】フロントカバーを開けた時のインクジェット記
録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】インクジェット記録装置の断面説明図である。
【図4】給紙部の正面図である。
【図5】給紙部の駆動伝達系を示す側面図である。
【図6】給紙部の駆動伝達系を示す側面図である。
【図7】給紙部の給紙動作中の側面図である。
【図8】可動サイドガイドの正面図及び側面図である。
【図9】給紙動作を示す説明図である。
【図10】記録位置における記録シートの規制状態を示
す説明図である。
【図11】給紙ローラの説明図である。
【図12】インクジェット記録装置の制御動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…給紙部 2…給紙ローラ 2a…給紙ローラゴム 2b…ローラ部 2c…軸部 3…分離爪 4…可動サイドガイド 4a…シート規制部分 4b…連結部分 4c…切欠部分 4d…ガイド部分 4e…操作部分 4e…壁 5…ベース 5a…下ガイド部 5b…右側板 6…圧板 6a…圧板軸 6b…押し下げ部 6c,6d…カム 7…圧板バネ 8a…入力ギア 8b,8c,8f…アイドラギア 8d…給紙ローラギア 8e…クラッチギア 9…リリースカム 10…爪バネ 11…解除レバー 12…解除カム 13…送紙部 14…搬送ローラ 15…ピンチローラ 16…ピンチローラガイド 17…ピンチローラバネ 18…PEセンサレバー 19…PEセンサ 20…PEセンサバネ 21…上ガイド 22…プラテン 23…LFモータ 24…記録ヘッド 25…記録部 26…キャリッジ 27…ガイド軸 28…ガイド 29…キャリッジモータ 30…タイミングベルト 31…アイドルプーリ 32…フレキシブル基板 33…排紙部 34…排紙ローラ 35…伝達ローラ 36…拍車 37…排紙トレイ 38…クリーニング部 39…ポンプ 40…キャップ 41…駆動切り換えアーム 42…センサ板 43…電気基板 44…ローラセンサ 45…分離パッド 46…ローラコロ 47…圧板カム 48…シート規制部材 49…フロントカバー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段に積載されたシートを送り出すシー
    ト給送手段と、 前記シート給送手段によって給送されたシートに画像情
    報に応じて像を記録する記録手段と、 前記シート積載手段に積載されたシートの給送方向と平
    行な辺の両側をガイドし、前記シートのサイズに応じて
    少なくとも一方が移動可能である複数のガイド部材と、 前記記録手段に送り込まれたシートの記録手段側への浮
    きを規制するシート規制部材と、 を有し、 前記ガイド部材のうち少なくとも移動可能なガイド部材
    に前記シート規制部材を一体形成したことを特徴とする
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は両辺にそれぞれ1つず
    つ配置され、一方の辺のガイド部材が固定であり、他方
    の辺のガイド部材が移動可能であり、前記シート規制部
    材は前記両方のガイド部材にそれぞれ一体形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は両辺にそれぞれ1つず
    つ配置され、両方の辺のガイド部材が移動可能であり、
    前記シート規制部材は前記両方のガイド部材にそれぞれ
    一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  4. 【請求項4】 シートを積載する積載手段と、 前記シート積載手段に積載されたシートを送り出すシー
    ト給送手段と、 前記シート給送手段によって給送されたシートに画像情
    報に応じて像を記録する記録手段と、 前記シート積載手段に積載されたシートの給送方向と平
    行な辺の両側をガイドし、前記シートのサイズに応じて
    少なくとも一方が移動可能である複数のガイド部材と、 前記記録手段に送り込まれたシートの記録手段側への浮
    きを規制するシート規制部材と、 を有し、 前記ガイド部材のうち少なくとも移動可能なガイド部材
    に連動して前記シート規制部材が移動することを特徴と
    する記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材及び前記シート規制部材
    は両辺にそれぞれ1つずつ配置され、一方の辺のガイド
    部材及びシート規制部材が固定であり、他方の辺のシー
    ト規制部材だけが移動可能な他方の辺のガイド部材に連
    動して移動することを特徴とする請求項4に記載の記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材及び前記シート規制部材
    は両辺にそれぞれ1つずつ配置され、両方の辺のガイド
    部材及びシート規制部材が移動可能であり、両方の辺の
    シート規制部材はそれぞれの辺のガイド部材に連動して
    移動することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
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