JPH0848431A - シート給送装置及び記録装置 - Google Patents
シート給送装置及び記録装置Info
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- JPH0848431A JPH0848431A JP18220494A JP18220494A JPH0848431A JP H0848431 A JPH0848431 A JP H0848431A JP 18220494 A JP18220494 A JP 18220494A JP 18220494 A JP18220494 A JP 18220494A JP H0848431 A JPH0848431 A JP H0848431A
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- JP
- Japan
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- recording
- sheet
- feeding
- roller
- separating
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- Pending
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- Ink Jet (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートの種類に応じて最高速度で分離給送を
行なうことが可能なシート給送装置を提供する。 【構成】 自動給紙装置(ADF)において、記録シー
トPを積載する圧板6を備えた給紙部1と、前記給紙部
1に積載された記録シートPを送り出す給紙ローラ2
と、前記給紙ローラ2により給送される記録シートPを
1枚ずつ分離する分離爪3や下ガイド部5a等の複数の
分離手段と、を備え、前記各分離手段に応じて個別に前
記給紙ローラ2の給送速度制御を行なう。
行なうことが可能なシート給送装置を提供する。 【構成】 自動給紙装置(ADF)において、記録シー
トPを積載する圧板6を備えた給紙部1と、前記給紙部
1に積載された記録シートPを送り出す給紙ローラ2
と、前記給紙ローラ2により給送される記録シートPを
1枚ずつ分離する分離爪3や下ガイド部5a等の複数の
分離手段と、を備え、前記各分離手段に応じて個別に前
記給紙ローラ2の給送速度制御を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ,複写機,
プリンター等の記録装置に装備されるシート給送装置に
係り、詳しくはシートを自動的に1枚ずつ分離給送する
シート給送装置に関するものである。
プリンター等の記録装置に装備されるシート給送装置に
係り、詳しくはシートを自動的に1枚ずつ分離給送する
シート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ,複写機,ファクシミリ
等の記録装置においては、記録シートとして普通紙の他
に葉書や封筒等の厚紙やプラスチック薄板等の特殊シー
ト等が使用されている。上記記録シートの供給は、1枚
ずつ手差しにより挿入するか、或いは自動給紙装置(A
SF)によって自動的かつ連続的に送り込むことが行な
われている。
等の記録装置においては、記録シートとして普通紙の他
に葉書や封筒等の厚紙やプラスチック薄板等の特殊シー
ト等が使用されている。上記記録シートの供給は、1枚
ずつ手差しにより挿入するか、或いは自動給紙装置(A
SF)によって自動的かつ連続的に送り込むことが行な
われている。
【0003】上記自動給紙装置一体型の記録装置の一例
を図19に示す。同図において、記録装置101は、記録
シートPを分離して1枚ずつ供給する自動給紙装置10
2と、給送された記録シートPに画像情報を記録する記
録部103等を装備している。
を図19に示す。同図において、記録装置101は、記録
シートPを分離して1枚ずつ供給する自動給紙装置10
2と、給送された記録シートPに画像情報を記録する記
録部103等を装備している。
【0004】また図20は上記自動給紙装置102の断面
図であり、圧板104上に積載された記録シートPは、
加圧バネ105により給紙ローラ106と同軸上のコロ
107に圧接されていると共に、上記圧板104の隅角
部には分離爪108が設けられている。記録シートPの
先端は、ベース109の下ガイド部109a上に適切な
角度α°〜β°の範囲で付き当てられている。
図であり、圧板104上に積載された記録シートPは、
加圧バネ105により給紙ローラ106と同軸上のコロ
107に圧接されていると共に、上記圧板104の隅角
部には分離爪108が設けられている。記録シートPの
先端は、ベース109の下ガイド部109a上に適切な
角度α°〜β°の範囲で付き当てられている。
【0005】腰の弱い記録シートPは、給紙ローラ10
6の回転により下流側に送り出される作用と分離爪10
8による抵抗を受ける。給紙ローラ106に接触してい
る1枚目の記録シートPだけが分離爪108の抵抗に打
ち勝って分離給送され、記録部103へ給送される。
6の回転により下流側に送り出される作用と分離爪10
8による抵抗を受ける。給紙ローラ106に接触してい
る1枚目の記録シートPだけが分離爪108の抵抗に打
ち勝って分離給送され、記録部103へ給送される。
【0006】厚紙(封筒,葉書等)の腰の強い記録シー
トPは、分離爪108から分離するために必要なたわみ
が該分離爪58近傍に発生しないため、分離爪108によ
る分離は困難である。そこで、腰の強い記録シートPに
対しては、記録シートPの角部から分離爪108を解除
し、以下の手段で分離給送を行なっている。
トPは、分離爪108から分離するために必要なたわみ
が該分離爪58近傍に発生しないため、分離爪108によ
る分離は困難である。そこで、腰の強い記録シートPに
対しては、記録シートPの角部から分離爪108を解除
し、以下の手段で分離給送を行なっている。
【0007】腰の強い記録シートPは、ベース109に
形成された傾斜面である下ガイド部109aに対して突
き当てることで記録シートPの下流側への進行を規制し
ている。この規制から記録シートPを開放するために
は、記録シートPの腰の強さに打ち勝って記録シートP
をたわませ、記録シートP先端とベース109の下ガイ
ド部109aの接触部に生じる摩擦抵抗に抗して記録シ
ートPを下流側に送り出すのに十分な搬送力が必要とな
る。
形成された傾斜面である下ガイド部109aに対して突
き当てることで記録シートPの下流側への進行を規制し
ている。この規制から記録シートPを開放するために
は、記録シートPの腰の強さに打ち勝って記録シートP
をたわませ、記録シートP先端とベース109の下ガイ
ド部109aの接触部に生じる摩擦抵抗に抗して記録シ
ートPを下流側に送り出すのに十分な搬送力が必要とな
る。
【0008】この時給紙ローラ106に接触している1
枚目の記録シートPは、給紙ローラ106から直接搬送
力を受ける。また2枚目以降の記録シートPは、記録シ
ートP相互に作用する摩擦力を搬送力として間接的に作
用する。そして、ベース59の下ガイド部109aは、給
紙ローラ106から直接受ける搬送力のみが記録シート
Pを開放可能な規制となるように、給紙ローラ106と
の距離及び記録シートPとの突き当て角を設定されてい
る。これによって、記録シートPを1枚ずつ分離するこ
とを達成している(傾斜分離)。その後、上記分離され
た記録シートPは記録部103へ給送される。また上記
分離給送においては、分離手段にかかわらず同一の給紙
ローラ106により同一の給送速度で給送している。
枚目の記録シートPは、給紙ローラ106から直接搬送
力を受ける。また2枚目以降の記録シートPは、記録シ
ートP相互に作用する摩擦力を搬送力として間接的に作
用する。そして、ベース59の下ガイド部109aは、給
紙ローラ106から直接受ける搬送力のみが記録シート
Pを開放可能な規制となるように、給紙ローラ106と
の距離及び記録シートPとの突き当て角を設定されてい
る。これによって、記録シートPを1枚ずつ分離するこ
とを達成している(傾斜分離)。その後、上記分離され
た記録シートPは記録部103へ給送される。また上記
分離給送においては、分離手段にかかわらず同一の給紙
ローラ106により同一の給送速度で給送している。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の自動給紙装置102においては、以下に述べる
問題があった。現在、記録装置の高速化技術の一つの要
素として、分離給送速度の高速化が要求されている。ま
た、記録シートPは多種存在し、これら性質(剛性)の
異なる数種類の記録シートPに対して、重送,斜め送
り,ジャム(紙詰まり)等の不具合のない確実な分離給
送を行なうことが要求されている。そこで、近来の自動
給紙装置は、記録シートPの性質にあった複数の分離手
段を装備している。
記従来の自動給紙装置102においては、以下に述べる
問題があった。現在、記録装置の高速化技術の一つの要
素として、分離給送速度の高速化が要求されている。ま
た、記録シートPは多種存在し、これら性質(剛性)の
異なる数種類の記録シートPに対して、重送,斜め送
り,ジャム(紙詰まり)等の不具合のない確実な分離給
送を行なうことが要求されている。そこで、近来の自動
給紙装置は、記録シートPの性質にあった複数の分離手
段を装備している。
【0010】ところが、各分離手段毎に記録シートPに
作用する力、及び記録シートPに要求する変形状態(た
わみ等)が異なるため、分離手段毎に高速化の限界が存
在する。従来のように使用する分離手段にかかわらず同
一の給送速度で分離給送を行なうと、速度限界値の低い
分離手段に合わせる必要があり、高速化を図る上で障害
となる。
作用する力、及び記録シートPに要求する変形状態(た
わみ等)が異なるため、分離手段毎に高速化の限界が存
在する。従来のように使用する分離手段にかかわらず同
一の給送速度で分離給送を行なうと、速度限界値の低い
分離手段に合わせる必要があり、高速化を図る上で障害
となる。
【0011】具体的には、分離爪により角隅部を規制し
て積載する記録シートP(薄紙)は確実な積載状態を維
持できる。しかし、分離爪を用いずに分離を行なう記録
シートP(葉書,封筒等の厚紙)に対しては、先端を分
離斜面により規制するだけで、記録シートP先端の反り
状態のばらつき、給送時の振動等の要因により、記録シ
ートPの先端が分離斜面上を下流側へ流れ出した状態が
発生し易い。また現在では、装置の小型化,使い勝って
の関係により、記録シートPを鉛直に近い角度で積載手
段上に積載する構成の自動給紙装置が増えており、前記
記録シートP先端の下流側への流れ出し状態の発生の可
能性を高めている。
て積載する記録シートP(薄紙)は確実な積載状態を維
持できる。しかし、分離爪を用いずに分離を行なう記録
シートP(葉書,封筒等の厚紙)に対しては、先端を分
離斜面により規制するだけで、記録シートP先端の反り
状態のばらつき、給送時の振動等の要因により、記録シ
ートPの先端が分離斜面上を下流側へ流れ出した状態が
発生し易い。また現在では、装置の小型化,使い勝って
の関係により、記録シートPを鉛直に近い角度で積載手
段上に積載する構成の自動給紙装置が増えており、前記
記録シートP先端の下流側への流れ出し状態の発生の可
能性を高めている。
【0012】従って、従来は爪分離給送においては、か
なりの高速化が可能であるが、分離爪によらない分離給
送においては、分離爪を用いる場合に比べて高速化の限
界値が低いため、分離爪による分離給送速度を分離爪に
よらない場合の限界値である比較的遅い分離給送速度で
給送していた。
なりの高速化が可能であるが、分離爪によらない分離給
送においては、分離爪を用いる場合に比べて高速化の限
界値が低いため、分離爪による分離給送速度を分離爪に
よらない場合の限界値である比較的遅い分離給送速度で
給送していた。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シートの種類に応じて最高速度で分離給送を行な
うことが可能なシート給送装置を提供し、該シート給送
装置を装備して処理の高速化を実現した記録装置を夫々
提供することにある。
決し、シートの種類に応じて最高速度で分離給送を行な
うことが可能なシート給送装置を提供し、該シート給送
装置を装備して処理の高速化を実現した記録装置を夫々
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用されるシート給送装置
の代表的な手段は、シートを積載するシート積載手段
と、前記シート積載手段に積載されたシートを送り出す
ための給送手段と、前記給送手段により給送されるシー
トを1枚ずつ分離する複数の分離手段と、を備え、前記
各分離手段に応じて個別に前記給送手段の給送速度制御
を行なうことを特徴とする。
決し、以下に述べる実施例に適用されるシート給送装置
の代表的な手段は、シートを積載するシート積載手段
と、前記シート積載手段に積載されたシートを送り出す
ための給送手段と、前記給送手段により給送されるシー
トを1枚ずつ分離する複数の分離手段と、を備え、前記
各分離手段に応じて個別に前記給送手段の給送速度制御
を行なうことを特徴とする。
【0015】
【作用】上記手段によれば、給送手段により給送される
シートを1枚ずつ分離する複数の分離手段を備え、各分
離手段に応じて個別に前記給送手段の給送速度制御を行
なうことにより、シートの種類に応じて各分離手段毎に
最高速度で分離給送を行なうことができ、シート給送速
度を平均的に高速化できる。
シートを1枚ずつ分離する複数の分離手段を備え、各分
離手段に応じて個別に前記給送手段の給送速度制御を行
なうことにより、シートの種類に応じて各分離手段毎に
最高速度で分離給送を行なうことができ、シート給送速
度を平均的に高速化できる。
【0016】また上記シート給送装置を装備した記録装
置においては、処理の高速化を実現できる。
置においては、処理の高速化を実現できる。
【0017】
【実施例】次に図面を参照して本発明に係るシート給送
装置の一実施例について説明する。本実施例ではインク
ジェット記録装置に装備したシート給送装置を用いて説
明する。図1はインクジェット記録装置の概略構成を示
す斜視説明図、図2はシート給送装置の正面図、図3及
び図4はシート給送装置の駆動伝達系を示す側面図、図
5及び図6はシート給送装置の側面図、図7はインクジ
ェット記録装置の断面説明図、図8及び図9は給紙ロー
ラの説明図、図10〜図14は給紙動作を示す説明図、図15
はインクジェット記録装置の制御動作を示すフローチャ
ート、図16は記録ヘッドとプラテン間の隙間を調整する
機構の説明図、図17はインクジェット記録装置の各部に
配置されたセンサの説明図である。
装置の一実施例について説明する。本実施例ではインク
ジェット記録装置に装備したシート給送装置を用いて説
明する。図1はインクジェット記録装置の概略構成を示
す斜視説明図、図2はシート給送装置の正面図、図3及
び図4はシート給送装置の駆動伝達系を示す側面図、図
5及び図6はシート給送装置の側面図、図7はインクジ
ェット記録装置の断面説明図、図8及び図9は給紙ロー
ラの説明図、図10〜図14は給紙動作を示す説明図、図15
はインクジェット記録装置の制御動作を示すフローチャ
ート、図16は記録ヘッドとプラテン間の隙間を調整する
機構の説明図、図17はインクジェット記録装置の各部に
配置されたセンサの説明図である。
【0018】先ず図1〜図9を参照してインクジェット
記録装置の概略構成について説明する。本実施例は、自
動給紙装置(ASF)一体型の記録装置であり、給紙
部、送紙部、排紙部、キャリッジ部、クリーニング部等
を装備している。以下、これらの構成について説明す
る。
記録装置の概略構成について説明する。本実施例は、自
動給紙装置(ASF)一体型の記録装置であり、給紙
部、送紙部、排紙部、キャリッジ部、クリーニング部等
を装備している。以下、これらの構成について説明す
る。
【0019】先ず給紙部の構成について説明すると、給
紙部1は図1に示すように30°〜60°の角度を持って装
置本体に取り付けられており、セットされた記録シート
Pは記録後水平に排出されるように構成されている。給
紙部1には、図2に示すように、給紙ローラ2、分離爪
3、可動サイドガイド4、ベース5、圧板6、圧板バネ
7、駆動ギヤ(入力ギヤ8a、アイドラギヤ8b,8
c,8e、給紙ローラギヤ8d)、リリースカム9、爪
バネ10、解除レバー11、解除カム12等を装備している
(図3,図4参照)。上記リリースカム9は、圧板6を
図5に示す位置まで押し下げているので、記録シートP
は給紙ローラ2より離れている。
紙部1は図1に示すように30°〜60°の角度を持って装
置本体に取り付けられており、セットされた記録シート
Pは記録後水平に排出されるように構成されている。給
紙部1には、図2に示すように、給紙ローラ2、分離爪
3、可動サイドガイド4、ベース5、圧板6、圧板バネ
7、駆動ギヤ(入力ギヤ8a、アイドラギヤ8b,8
c,8e、給紙ローラギヤ8d)、リリースカム9、爪
バネ10、解除レバー11、解除カム12等を装備している
(図3,図4参照)。上記リリースカム9は、圧板6を
図5に示す位置まで押し下げているので、記録シートP
は給紙ローラ2より離れている。
【0020】記録シートPがセットされた状態で、後述
する搬送ローラ14の駆動を駆動ギヤ8a〜8eにより給
紙ローラ2及びリリースカム9に伝達する。このリリー
スカム9が圧板6より離れると、該圧板6が図6に示す
位置まで上昇し、給紙ローラ2と記録シートPが接し、
給紙ローラ5の回転に伴いピックアップされ、分離爪3
により1枚ずつ分離される。分離された記録シートPは
後述する送紙部13へ送られる。給紙ローラ2とリリース
カム9は、記録シートPを送紙部13へ送り込むまで1回
転し、再び圧板6を給紙ローラ2に対してリリースした
状態で給紙ローラ2からの駆動が切られ、このイニシャ
ル状態を保持する。
する搬送ローラ14の駆動を駆動ギヤ8a〜8eにより給
紙ローラ2及びリリースカム9に伝達する。このリリー
スカム9が圧板6より離れると、該圧板6が図6に示す
位置まで上昇し、給紙ローラ2と記録シートPが接し、
給紙ローラ5の回転に伴いピックアップされ、分離爪3
により1枚ずつ分離される。分離された記録シートPは
後述する送紙部13へ送られる。給紙ローラ2とリリース
カム9は、記録シートPを送紙部13へ送り込むまで1回
転し、再び圧板6を給紙ローラ2に対してリリースした
状態で給紙ローラ2からの駆動が切られ、このイニシャ
ル状態を保持する。
【0021】送紙部13は、図7に示すように、搬送ロー
ラ14、ピンチローラ15、ピンチローラガイド16、ピンチ
ローラバネ17、PEセンサレバー18、PEセンサ19、P
Eセンサバネ20、上ガイド21、プラテン22等を装備して
いる。上記送紙部13に送られた記録シートPは、プラテ
ン22と上ガイド21,ピンチローラガイド16にガイドされ
て、搬送ローラ14とピンチローラ15とのニップ部に送ら
れる。このローラ対14,15のシート搬送方向上流側には
PEセンサレバー18が設けられており、記録シートPの
先端を検知し、記録シートPの記録開始位置を定める基
準となる。上記ピンチローラ15は、ピンチローラガイド
16をピンチローラバネ17により付勢することで、搬送ロ
ーラ14に押圧されており、該搬送ローラ14の回転に従動
回転して記録シートPの搬送力を生み出している。上記
搬送ローラ14及びピンチローラ15間に搬送された記録シ
ートPは、LFモータ23を駆動することにより、搬送ロ
ーラ14及びピンチローラ15を回転させてプラテン22上を
記録開始位置まで所定量搬送される。そして記録ヘッド
24により所定の画像情報に基づいた記録を行なうように
構成されている。
ラ14、ピンチローラ15、ピンチローラガイド16、ピンチ
ローラバネ17、PEセンサレバー18、PEセンサ19、P
Eセンサバネ20、上ガイド21、プラテン22等を装備して
いる。上記送紙部13に送られた記録シートPは、プラテ
ン22と上ガイド21,ピンチローラガイド16にガイドされ
て、搬送ローラ14とピンチローラ15とのニップ部に送ら
れる。このローラ対14,15のシート搬送方向上流側には
PEセンサレバー18が設けられており、記録シートPの
先端を検知し、記録シートPの記録開始位置を定める基
準となる。上記ピンチローラ15は、ピンチローラガイド
16をピンチローラバネ17により付勢することで、搬送ロ
ーラ14に押圧されており、該搬送ローラ14の回転に従動
回転して記録シートPの搬送力を生み出している。上記
搬送ローラ14及びピンチローラ15間に搬送された記録シ
ートPは、LFモータ23を駆動することにより、搬送ロ
ーラ14及びピンチローラ15を回転させてプラテン22上を
記録開始位置まで所定量搬送される。そして記録ヘッド
24により所定の画像情報に基づいた記録を行なうように
構成されている。
【0022】記録ヘッド24は搬送ローラ14及びピンチロ
ーラ15により搬送された記録シートPにインク像を記録
するものである。この装置における記録手段としては、
記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェッ
ト記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細
な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体
に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー
発生手段を備えている。
ーラ15により搬送された記録シートPにインク像を記録
するものである。この装置における記録手段としては、
記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェッ
ト記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細
な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体
に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー
発生手段を備えている。
【0023】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0024】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0025】キャリッジ部25は、図1に示すように記録
ヘッド24を取り付けるキャリッジ26と、該キャリッジ26
をシート搬送方向と直角方向に往復走査させるためのガ
イド軸27と、上記キャリッジ26の後端を保持し、記録ヘ
ッド24と記録シートP間の距離を維持するガイド28、キ
ャリッジモータ29の駆動をキャリッジ26に伝達するタイ
ミングベルト30、該タイミングベルト30を張設するアイ
ドルプーリ31、記録ヘッド24へ電気基板からのヘッド駆
動信号を伝達するためのフレキシブル基板32等を装備し
ている。前記記録ヘッド24はインクタンクと一体に構成
され、交換可能な記録ヘッドであり、キャリッジ26と一
体となって走査されることにより、プラテン22上を搬送
される記録シートPにインク像を記録する。
ヘッド24を取り付けるキャリッジ26と、該キャリッジ26
をシート搬送方向と直角方向に往復走査させるためのガ
イド軸27と、上記キャリッジ26の後端を保持し、記録ヘ
ッド24と記録シートP間の距離を維持するガイド28、キ
ャリッジモータ29の駆動をキャリッジ26に伝達するタイ
ミングベルト30、該タイミングベルト30を張設するアイ
ドルプーリ31、記録ヘッド24へ電気基板からのヘッド駆
動信号を伝達するためのフレキシブル基板32等を装備し
ている。前記記録ヘッド24はインクタンクと一体に構成
され、交換可能な記録ヘッドであり、キャリッジ26と一
体となって走査されることにより、プラテン22上を搬送
される記録シートPにインク像を記録する。
【0026】図16(a)は記録シートPの厚さに応じて
記録ヘッド24とプラテン22間の隙間を調整する機構を示
すものである。これは、封筒などの厚い記録シートPを
用いて記録を行なう場合に、記録ヘッド24に記録シート
Pが擦れて傷ついたり、記録シートPをインクで汚した
りすることを防止するために設けられている。
記録ヘッド24とプラテン22間の隙間を調整する機構を示
すものである。これは、封筒などの厚い記録シートPを
用いて記録を行なう場合に、記録ヘッド24に記録シート
Pが擦れて傷ついたり、記録シートPをインクで汚した
りすることを防止するために設けられている。
【0027】そして、上記記録ヘッド24と記録シートP
との隙間は狭いほど記録精度が良くなるため、記録シー
トPに合わせて記録ヘッド24の位置を3ポジションから
選択することができるように構成されている。
との隙間は狭いほど記録精度が良くなるため、記録シー
トPに合わせて記録ヘッド24の位置を3ポジションから
選択することができるように構成されている。
【0028】具体的には、キャリッジガイドフレーム26
aがキャリッジ26に揺動自在に取り付けられており、図
16(b)に示す切り換えスイッチ26bによりキャリッジ
ガイドフレーム26aを揺動させることにより、記録ヘッ
ド24の表面とプラテン22との隙間が変更されるように構
成されている。尚、図16(b)において、切り換えスイ
ッチ26bの左ポジョンLで最も隙間が小さくなり、右ポ
ジションRで最も隙間が大きくなり、中央ポジションC
でこれらの中間の隙間となっている。
aがキャリッジ26に揺動自在に取り付けられており、図
16(b)に示す切り換えスイッチ26bによりキャリッジ
ガイドフレーム26aを揺動させることにより、記録ヘッ
ド24の表面とプラテン22との隙間が変更されるように構
成されている。尚、図16(b)において、切り換えスイ
ッチ26bの左ポジョンLで最も隙間が小さくなり、右ポ
ジションRで最も隙間が大きくなり、中央ポジションC
でこれらの中間の隙間となっている。
【0029】排紙部33は、図1に示すように、排紙ロー
ラ34と該排紙ローラ34に搬送ローラ14の駆動を伝達する
伝達ローラ35、記録シートPの排出を補助する拍車36、
排紙トレイ37等を装備している。上記排紙ローラ34及び
拍車36により記録後の記録シートPを記録面を汚すこと
なく排紙トレイ37上に排出する。
ラ34と該排紙ローラ34に搬送ローラ14の駆動を伝達する
伝達ローラ35、記録シートPの排出を補助する拍車36、
排紙トレイ37等を装備している。上記排紙ローラ34及び
拍車36により記録後の記録シートPを記録面を汚すこと
なく排紙トレイ37上に排出する。
【0030】クリーニング部38は、図1に示すように、
記録ヘッド24のクリーニングを行なうポンプ39と、記録
ヘッド24の乾燥を抑えるためのキャップ40、及び搬送ロ
ーラ14からの駆動を給紙部1及びポンプ39に切り換える
駆動切り換えアーム41等を装備している。上記駆動切り
換えアーム41は、給紙時及びクリーニング時以外は図1
に示す位置にあり、搬送ローラ14の軸芯を中心に回転す
る図示しない遊星ギヤを所定位置で固定しているので、
搬送ローラ14の駆動はポンプ39及び給紙部1へは伝達さ
れない。またキャリッジ26を移動させることで、駆動切
り換えアーム41を図1の矢印A方向に移動させると、搬
送ローラ14の正転逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送
ローラ14の正転時に給紙部1に駆動が伝達され、逆転時
にポンプ39に駆動が伝達されるように構成されている。
記録ヘッド24のクリーニングを行なうポンプ39と、記録
ヘッド24の乾燥を抑えるためのキャップ40、及び搬送ロ
ーラ14からの駆動を給紙部1及びポンプ39に切り換える
駆動切り換えアーム41等を装備している。上記駆動切り
換えアーム41は、給紙時及びクリーニング時以外は図1
に示す位置にあり、搬送ローラ14の軸芯を中心に回転す
る図示しない遊星ギヤを所定位置で固定しているので、
搬送ローラ14の駆動はポンプ39及び給紙部1へは伝達さ
れない。またキャリッジ26を移動させることで、駆動切
り換えアーム41を図1の矢印A方向に移動させると、搬
送ローラ14の正転逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送
ローラ14の正転時に給紙部1に駆動が伝達され、逆転時
にポンプ39に駆動が伝達されるように構成されている。
【0031】また前記搬送ローラ14等を駆動するLFモ
ータ23及びキャリッジ26を駆動するキャリッジモータ29
は、図示しないドライバにより送られる信号に応じて、
所定の角度だけ回転するステッピングモータを用いてい
る。
ータ23及びキャリッジ26を駆動するキャリッジモータ29
は、図示しないドライバにより送られる信号に応じて、
所定の角度だけ回転するステッピングモータを用いてい
る。
【0032】また前記給紙ローラ2には、該給紙ローラ
2の周囲に取り付けた給紙ローラゴム2aの径より小さ
い半径を有するセンサ板42が設けられている。このセン
サ板42は、一途が切り欠かれており、給紙ローラ2及び
リリースカム9が図5に示す圧板6を解除するイニシャ
ル位置に有る場合のみ、図7に示す電気基板43上に直接
設けられたフォトインタラプタ等からなるローラセンサ
44を遮光せずに透光状態となるように構成されている。
上記センサ板42の状態を検出することで、給紙ローラ2
の角度位置及び給紙ローラ2に位相を合わせ、連動され
るリリースカム9の角度位置を検出することができ、記
録シートPの給紙シーケンスにおける制御のタイミング
を計ることができる。
2の周囲に取り付けた給紙ローラゴム2aの径より小さ
い半径を有するセンサ板42が設けられている。このセン
サ板42は、一途が切り欠かれており、給紙ローラ2及び
リリースカム9が図5に示す圧板6を解除するイニシャ
ル位置に有る場合のみ、図7に示す電気基板43上に直接
設けられたフォトインタラプタ等からなるローラセンサ
44を遮光せずに透光状態となるように構成されている。
上記センサ板42の状態を検出することで、給紙ローラ2
の角度位置及び給紙ローラ2に位相を合わせ、連動され
るリリースカム9の角度位置を検出することができ、記
録シートPの給紙シーケンスにおける制御のタイミング
を計ることができる。
【0033】ここで、図17を参照して上記インクジェッ
ト記録装置の各部に装備されたセンサの構成について説
明する。図17(a)に示すセンサは、給紙ローラ2の初
期位置を検知するための光電式のローラセンサ44であ
り、給紙ローラ2の軸2cに取り付けられたセンサ板42
により光が遮られたときに給紙ローラ2の初期位置を検
知する。
ト記録装置の各部に装備されたセンサの構成について説
明する。図17(a)に示すセンサは、給紙ローラ2の初
期位置を検知するための光電式のローラセンサ44であ
り、給紙ローラ2の軸2cに取り付けられたセンサ板42
により光が遮られたときに給紙ローラ2の初期位置を検
知する。
【0034】また、上記図17(a)において、記録シー
トPの搬送路には、シートエンドを検知する光電式のペ
ーパエンド(PE)センサ19が配設されており、記録シ
ートPの搬送路に突出したフラグが記録シートPの通過
により揺動し、このフラグの揺動によりシートエンドを
検知するものである。
トPの搬送路には、シートエンドを検知する光電式のペ
ーパエンド(PE)センサ19が配設されており、記録シ
ートPの搬送路に突出したフラグが記録シートPの通過
により揺動し、このフラグの揺動によりシートエンドを
検知するものである。
【0035】次に、図17(b)に示すセンサは、キャリ
ッジ26のホームポジションを検知するための光電式のホ
ームポジションセンサ50であり、ホームポジションエッ
ジ51の検知に基づいてキャリッジ26をホームポジション
を設定する。このホームポジションセンサ50は、キャリ
ッジ26の裏側に取り付けられており、回復系のプラグセ
ンサとして兼用されている。即ち、上記キャリッジ26が
ホームポジションエッジ51に検知されると共にプラグセ
ンサフラグ52を揺動させることにより、キャリッジ26を
ホームポジションに待機させると共にクリーニング部38
による記録ヘッド24の回復処理が行なわれる。
ッジ26のホームポジションを検知するための光電式のホ
ームポジションセンサ50であり、ホームポジションエッ
ジ51の検知に基づいてキャリッジ26をホームポジション
を設定する。このホームポジションセンサ50は、キャリ
ッジ26の裏側に取り付けられており、回復系のプラグセ
ンサとして兼用されている。即ち、上記キャリッジ26が
ホームポジションエッジ51に検知されると共にプラグセ
ンサフラグ52を揺動させることにより、キャリッジ26を
ホームポジションに待機させると共にクリーニング部38
による記録ヘッド24の回復処理が行なわれる。
【0036】次に、図17(c)に示すセンサは、記録装
置の内部の温度を検知するためのサーミスター53であ
り、電気基板43上に取り付けられている。このサーミス
ター53による温度検知に基づいて記録ヘッド24の加熱信
号のパルス幅を適宜変更する。
置の内部の温度を検知するためのサーミスター53であ
り、電気基板43上に取り付けられている。このサーミス
ター53による温度検知に基づいて記録ヘッド24の加熱信
号のパルス幅を適宜変更する。
【0037】次に、図17(d)に示すセンサは、記録ヘ
ッド24の内部に設けられ、該記録ヘッド24の温度を検知
するためのダイオードセンサ54である。
ッド24の内部に設けられ、該記録ヘッド24の温度を検知
するためのダイオードセンサ54である。
【0038】次に前記給紙部1の構成について詳細に説
明する。給紙部1は、図2に示すように、ベース5に各
部品が取り付けられて、ユニットを形成している。本実
施例の給紙部1は、記録シートPの片側を基準としたも
のであり、ベース5の右側板5bが紙基準となってい
る。上記ベース5は圧板6が図5に示すように退避で
き、かつ給紙ローラ2のローラ部2bにほぼ対向する位
置に圧板バネ7を設けるための凹部が形成されている。
また上記圧板6は、図5に示すように両側面上部に形成
された圧板軸6aによりベース5に結合されており、該
圧板軸6aを中心に回動可能に取り付けられている。ま
た図2に示すように、上記圧板6の給紙ローラ2に対向
する位置には人工皮等の摩擦係数の比較的大きい材質か
らなる分離パット45が設けられており、記録シートPの
積載枚数が少なくなった時の重送等を防止している。ま
た、上記圧板6上には、左右にスライドできる可動サイ
ドガイド4が取り付けられており、サイズの異なる記録
シートPを紙基準面にセットできるように構成されてい
る。
明する。給紙部1は、図2に示すように、ベース5に各
部品が取り付けられて、ユニットを形成している。本実
施例の給紙部1は、記録シートPの片側を基準としたも
のであり、ベース5の右側板5bが紙基準となってい
る。上記ベース5は圧板6が図5に示すように退避で
き、かつ給紙ローラ2のローラ部2bにほぼ対向する位
置に圧板バネ7を設けるための凹部が形成されている。
また上記圧板6は、図5に示すように両側面上部に形成
された圧板軸6aによりベース5に結合されており、該
圧板軸6aを中心に回動可能に取り付けられている。ま
た図2に示すように、上記圧板6の給紙ローラ2に対向
する位置には人工皮等の摩擦係数の比較的大きい材質か
らなる分離パット45が設けられており、記録シートPの
積載枚数が少なくなった時の重送等を防止している。ま
た、上記圧板6上には、左右にスライドできる可動サイ
ドガイド4が取り付けられており、サイズの異なる記録
シートPを紙基準面にセットできるように構成されてい
る。
【0039】給紙ローラ2は、ベース5に両端を保持さ
れ、回転可能に取り付けられている。この給紙ローラ2
は図8に示すようにローラ部2bと軸部2cからなるプ
ラスチック等の一体成型品であり、ローラ部2bの周り
に記録シートPの搬送を行なうための給紙ローラゴム2
aが巻き付けられている。上記ローラ部2bはD型断面
形状(または半月形状)をなし、ローラ部2bの各外側
に給紙ローラ2に取り付けられた給紙ローラゴム2aの
半径より0.5 〜3mm小さい半径のローラコロ46が設け
られており、給紙時以外に記録シートPが給紙ローラ2
の給紙ローラゴム2aに触れることにより、画像の汚れ
或いは給紙ローラ2の位置ずれを防止している。
れ、回転可能に取り付けられている。この給紙ローラ2
は図8に示すようにローラ部2bと軸部2cからなるプ
ラスチック等の一体成型品であり、ローラ部2bの周り
に記録シートPの搬送を行なうための給紙ローラゴム2
aが巻き付けられている。上記ローラ部2bはD型断面
形状(または半月形状)をなし、ローラ部2bの各外側
に給紙ローラ2に取り付けられた給紙ローラゴム2aの
半径より0.5 〜3mm小さい半径のローラコロ46が設け
られており、給紙時以外に記録シートPが給紙ローラ2
の給紙ローラゴム2aに触れることにより、画像の汚れ
或いは給紙ローラ2の位置ずれを防止している。
【0040】また上記ローラ部2bは図2に示すように
軸部2cに2個取り付けられており、紙基準より各々約
40mmと約170 mmの位置に固定されている。従って、
A4サイズ等は2個のローラ部2bで搬送し、葉書等は
紙基準側の1個のローラ部2bのみで搬送している。ま
た各ローラ部2bの両側面には、上記給紙ローラゴム2
aより大きな半径に設定したリブ2dを立てた領域(以
下『離間領域』という)を、図9(a)に示すように紙
基準側の給紙ローラ2のローラ部2bで円周方向距離1
mm、図9(b)に示すように他方の給紙ローラ2のロ
ーラ部2bで3mmとし、その各離間両域は同半径で各
領域の中心位置角度(α°)を各給紙ローラ2において
一致させた。
軸部2cに2個取り付けられており、紙基準より各々約
40mmと約170 mmの位置に固定されている。従って、
A4サイズ等は2個のローラ部2bで搬送し、葉書等は
紙基準側の1個のローラ部2bのみで搬送している。ま
た各ローラ部2bの両側面には、上記給紙ローラゴム2
aより大きな半径に設定したリブ2dを立てた領域(以
下『離間領域』という)を、図9(a)に示すように紙
基準側の給紙ローラ2のローラ部2bで円周方向距離1
mm、図9(b)に示すように他方の給紙ローラ2のロ
ーラ部2bで3mmとし、その各離間両域は同半径で各
領域の中心位置角度(α°)を各給紙ローラ2において
一致させた。
【0041】前述のクリーニング部38の駆動切り換えア
ーム41を矢印A方向にキャリッジ26で移動させ、搬送ロ
ーラ14を正転させると、図示しない遊星ギヤが移動し
て、図4に示す入力ギヤ8aと噛み合うことで給紙部1
に駆動が伝達される。上記入力ギヤ8aは、アイドラギ
ヤ8b,8cを介して給紙ローラ2に結合している給紙
ローラギヤ8dに駆動を伝達し、給紙ローラ2を回転さ
せることで記録シートPを搬送することができる。更に
給紙ローラギヤ8dは、クラッチギヤ8e、アイドラギ
ヤ8fを介してリリースカム9に駆動が伝達される。こ
の時、給紙ローラ2とリリースカム9は1回転ごとの位
相が合うように構成されており、図4及び図5に示す圧
板6をリリースした状態においては、給紙ローラ2は図
5に示すように切欠部(半月部)が圧板6に対向するよ
うに構成されている。
ーム41を矢印A方向にキャリッジ26で移動させ、搬送ロ
ーラ14を正転させると、図示しない遊星ギヤが移動し
て、図4に示す入力ギヤ8aと噛み合うことで給紙部1
に駆動が伝達される。上記入力ギヤ8aは、アイドラギ
ヤ8b,8cを介して給紙ローラ2に結合している給紙
ローラギヤ8dに駆動を伝達し、給紙ローラ2を回転さ
せることで記録シートPを搬送することができる。更に
給紙ローラギヤ8dは、クラッチギヤ8e、アイドラギ
ヤ8fを介してリリースカム9に駆動が伝達される。こ
の時、給紙ローラ2とリリースカム9は1回転ごとの位
相が合うように構成されており、図4及び図5に示す圧
板6をリリースした状態においては、給紙ローラ2は図
5に示すように切欠部(半月部)が圧板6に対向するよ
うに構成されている。
【0042】リリースカム9は給紙ローラ2の半月部の
中心角度約120 °の間のみ圧板6を解除するような形状
になっており、給紙ローラ2の半月部以外が圧板6と対
向する時は、必ず記録シートP又は圧板6と200 g〜50
0 gの圧力で接するように構成されている。更にリリー
スカム9は図2に示すようにベース5の右側板5bに開
いた穴より突出した圧板6の押し下げ部6bを押し下げ
ることで圧板6の圧接を解除している。この時図7に示
すベース5に取り付けられた圧板カム47を、圧板6の押
し下げ部6bに近い側のカム6cが押し下げ、圧板カム
47が支点47aを中心に回転し、該圧板カム47はカム6d
を押し下げる。
中心角度約120 °の間のみ圧板6を解除するような形状
になっており、給紙ローラ2の半月部以外が圧板6と対
向する時は、必ず記録シートP又は圧板6と200 g〜50
0 gの圧力で接するように構成されている。更にリリー
スカム9は図2に示すようにベース5の右側板5bに開
いた穴より突出した圧板6の押し下げ部6bを押し下げ
ることで圧板6の圧接を解除している。この時図7に示
すベース5に取り付けられた圧板カム47を、圧板6の押
し下げ部6bに近い側のカム6cが押し下げ、圧板カム
47が支点47aを中心に回転し、該圧板カム47はカム6d
を押し下げる。
【0043】以上により、圧板6の端部の押し下げ部6
bを押し下げても、圧板6はベース5に対して傾かず、
ほぼ平行に押圧が解除される。クラッチギヤ8eの中部
にはクラッチバネ48が設けられており、図3の矢印B方
向にはバネが締まる方向に嵌め込まれており、逆転しな
いように構成されている。
bを押し下げても、圧板6はベース5に対して傾かず、
ほぼ平行に押圧が解除される。クラッチギヤ8eの中部
にはクラッチバネ48が設けられており、図3の矢印B方
向にはバネが締まる方向に嵌め込まれており、逆転しな
いように構成されている。
【0044】分離爪3は、図3に示すように、支点3a
を中心に回転可能であり、爪バネ10により記録シートP
又は圧板6に20g〜100 gで付勢されている。上記分離
爪3はいわゆる普通紙の記録シートPの給紙の際の分離
を行なうもので、図2に示すように、紙基準側のみに設
けられており、記録シートPの角部を三角形に覆うよう
な形状をしている。記録シートPは、分離爪3の三角形
の部分で抵抗を受けることで、1枚ずつ分離することが
できる。また、普通紙以外の厚紙等の分離は、分離爪3
を記録シートPにかけずにベース5に形成された斜面で
ある下ガイド部5a(図5参照)に突き当てることで、
該下ガイド部5aの抵抗を用いて1枚ずつ分離すること
ができる。
を中心に回転可能であり、爪バネ10により記録シートP
又は圧板6に20g〜100 gで付勢されている。上記分離
爪3はいわゆる普通紙の記録シートPの給紙の際の分離
を行なうもので、図2に示すように、紙基準側のみに設
けられており、記録シートPの角部を三角形に覆うよう
な形状をしている。記録シートPは、分離爪3の三角形
の部分で抵抗を受けることで、1枚ずつ分離することが
できる。また、普通紙以外の厚紙等の分離は、分離爪3
を記録シートPにかけずにベース5に形成された斜面で
ある下ガイド部5a(図5参照)に突き当てることで、
該下ガイド部5aの抵抗を用いて1枚ずつ分離すること
ができる。
【0045】解除レバー11及び解除カム12は、図3に示
すように、リリースカム9と同軸上に設けられている。
上記解除レバー11及び解除カム12はリリースカム9とは
連動しておらず、独立に駆動され、ユーザーが記録シー
トPをセットするためのものである。上記解除レバー11
及び解除カム12はギヤを介して連結されており、解除レ
バー11はフィードポジション厚紙セットポジション
普通紙セットポジションの3つのポジションを有して
おり、各々のポジションが約20°〜50°の角度位置間隔
で設けられている。この解除レバー11の3つのポジショ
ンに対応し、解除カム12が約90°ずつ回転するように互
いのギヤ比が設定されている。
すように、リリースカム9と同軸上に設けられている。
上記解除レバー11及び解除カム12はリリースカム9とは
連動しておらず、独立に駆動され、ユーザーが記録シー
トPをセットするためのものである。上記解除レバー11
及び解除カム12はギヤを介して連結されており、解除レ
バー11はフィードポジション厚紙セットポジション
普通紙セットポジションの3つのポジションを有して
おり、各々のポジションが約20°〜50°の角度位置間隔
で設けられている。この解除レバー11の3つのポジショ
ンに対応し、解除カム12が約90°ずつ回転するように互
いのギヤ比が設定されている。
【0046】フィードポジションにおいては、解除カ
ム12は圧板6の押し下げ部6bのみを押し下げるので、
分離爪3の押し下げ部3bには働かない。通常の給紙時
は、このポジションにある。 厚紙ポジションにおいては、解除カム12が圧板6の押
し下げ部6bのみを押し下げるので、分離爪3は圧板6
に沿って下がり、分離爪3を記録シートPに掛けないよ
うに厚紙をセットできる。 普通紙セットポジションのにおいては、解除カム12が
圧板6の押し下げ部6b及び分離爪3の押し下げ部3b
の両方を押し下げるので、分離爪3が圧板6に対して浮
き上がり、分離爪3を記録シートPの角部にかけるよう
にして普通紙セットを行なうことができる。
ム12は圧板6の押し下げ部6bのみを押し下げるので、
分離爪3の押し下げ部3bには働かない。通常の給紙時
は、このポジションにある。 厚紙ポジションにおいては、解除カム12が圧板6の押
し下げ部6bのみを押し下げるので、分離爪3は圧板6
に沿って下がり、分離爪3を記録シートPに掛けないよ
うに厚紙をセットできる。 普通紙セットポジションのにおいては、解除カム12が
圧板6の押し下げ部6b及び分離爪3の押し下げ部3b
の両方を押し下げるので、分離爪3が圧板6に対して浮
き上がり、分離爪3を記録シートPの角部にかけるよう
にして普通紙セットを行なうことができる。
【0047】尚、前述したギヤ群(給紙ローラ軸を除
く)及び分離爪3、解除レバー11、解除カム12等は、ベ
ース5の右側板5b上に配置した軸に設けられており、
該軸中心に回転可能に取り付けられている。
く)及び分離爪3、解除レバー11、解除カム12等は、ベ
ース5の右側板5b上に配置した軸に設けられており、
該軸中心に回転可能に取り付けられている。
【0048】次に前記給紙部1の離間領域の効果によ
り、給紙状態を安定することができる過程について説明
する。先ず前記給紙部1に示すように、記録シートPの
先端を規制する分離爪3が片側にしか存在しない場合に
は、図10に示すように、記録しーとPの積載状態は分離
爪3を支点に分離爪3の無い側が落ち気味にセットされ
易い。この状態から給紙ローラ2を回転させて圧板6に
支持された記録シートPが給送ローラ2に圧接して給紙
が開始される。
り、給紙状態を安定することができる過程について説明
する。先ず前記給紙部1に示すように、記録シートPの
先端を規制する分離爪3が片側にしか存在しない場合に
は、図10に示すように、記録しーとPの積載状態は分離
爪3を支点に分離爪3の無い側が落ち気味にセットされ
易い。この状態から給紙ローラ2を回転させて圧板6に
支持された記録シートPが給送ローラ2に圧接して給紙
が開始される。
【0049】次に図11に示すように、給紙ローラ2の回
転が進むと記録シートPが分離爪3より外れ始める。図
12に分離爪3による分離終了後の状態を示す。この時点
ではまだ記録シートPは積載状態と同様に傾斜したまま
である。分離爪3による分離終了後から各給紙ローラ2
のリブ2dが記録シートPに接触し始め、給紙ローラゴ
ム2aと記録シートPが離間した離間状態となる。上記
リブ2dは給紙ローラ2と一体でプラスチックの低摩擦
部材により形成されているため、給送中の記録シートP
と圧板6上に積載された記録シートPとの間に発生する
摩擦力が、給送中の記録シートPと給紙ローラ2との間
に発生する摩擦力より大きくなり、給送中の記録シート
Pは停止状態になる。本実施例においては、リブ2dが
離間手段と記録シートPの動きを規制する規制手段とを
兼ねている。
転が進むと記録シートPが分離爪3より外れ始める。図
12に分離爪3による分離終了後の状態を示す。この時点
ではまだ記録シートPは積載状態と同様に傾斜したまま
である。分離爪3による分離終了後から各給紙ローラ2
のリブ2dが記録シートPに接触し始め、給紙ローラゴ
ム2aと記録シートPが離間した離間状態となる。上記
リブ2dは給紙ローラ2と一体でプラスチックの低摩擦
部材により形成されているため、給送中の記録シートP
と圧板6上に積載された記録シートPとの間に発生する
摩擦力が、給送中の記録シートPと給紙ローラ2との間
に発生する摩擦力より大きくなり、給送中の記録シート
Pは停止状態になる。本実施例においては、リブ2dが
離間手段と記録シートPの動きを規制する規制手段とを
兼ねている。
【0050】紙基準側の給紙ローラ2に対し、他方の給
紙ローラ2の方が給紙ローラゴム2aと記録シートPと
の離間距離を長く設定してあるため、図13に示すよう
に、給送中の記録シートPは、紙基準から遠い側のロー
ラ部2bを中心に回転し、記録シートPの紙基準側の辺
がガイド手段であるベース5の右側板5bに突き当てら
れた状態になる。このように、給紙ローラゴム2aが記
録シートPと離間状態になるまでに、記録シートPが反
時計方向に傾斜した場合は、両ローラ部2bの離間領域
幅の差により時計方向に回転させられ、記録シートPの
紙基準側の辺がベース5の右側板5bに突き当てられた
時点で、反時計方向に回転する力が発生し、その力が積
載状態にある記録シートPと給送中の記録シートPの摩
擦力に打ち勝ち、両ローラ部2bがスリップ状態の時
に、記録シートPは給紙方向に平行に修正される。
紙ローラ2の方が給紙ローラゴム2aと記録シートPと
の離間距離を長く設定してあるため、図13に示すよう
に、給送中の記録シートPは、紙基準から遠い側のロー
ラ部2bを中心に回転し、記録シートPの紙基準側の辺
がガイド手段であるベース5の右側板5bに突き当てら
れた状態になる。このように、給紙ローラゴム2aが記
録シートPと離間状態になるまでに、記録シートPが反
時計方向に傾斜した場合は、両ローラ部2bの離間領域
幅の差により時計方向に回転させられ、記録シートPの
紙基準側の辺がベース5の右側板5bに突き当てられた
時点で、反時計方向に回転する力が発生し、その力が積
載状態にある記録シートPと給送中の記録シートPの摩
擦力に打ち勝ち、両ローラ部2bがスリップ状態の時
に、記録シートPは給紙方向に平行に修正される。
【0051】上記給紙ローラゴム2aが記録シートPと
離間状態になるまでに、記録シートPが時計方向に傾斜
した場合には、両ローラ部2bの離間領域幅の差によ
り、更に時計回り方向に回転させられるが、ローラ部2
bが双方の離間領域に到達し、記録シートPはスリップ
状態になった時に、記録シートPの紙基準側の辺が、ベ
ース5の右側板5bから反時計方向に回転させる力が発
生し、その力が積載状態にある記録シートPと給送中の
記録シートPの摩擦力に打ち勝ち、記録シートPは給紙
方向に平行に修正される。
離間状態になるまでに、記録シートPが時計方向に傾斜
した場合には、両ローラ部2bの離間領域幅の差によ
り、更に時計回り方向に回転させられるが、ローラ部2
bが双方の離間領域に到達し、記録シートPはスリップ
状態になった時に、記録シートPの紙基準側の辺が、ベ
ース5の右側板5bから反時計方向に回転させる力が発
生し、その力が積載状態にある記録シートPと給送中の
記録シートPの摩擦力に打ち勝ち、記録シートPは給紙
方向に平行に修正される。
【0052】また両ローラ部2bの離間領域が記録シー
トPから外れるタイミングを紙基準側で多少早めること
で、記録シートPの紙基準側の辺が、ベース5の右側板
5bに突き当てられたときに受ける反時計方向の回転力
により、右側板5bから離れてしまうことを防止してい
る。
トPから外れるタイミングを紙基準側で多少早めること
で、記録シートPの紙基準側の辺が、ベース5の右側板
5bに突き当てられたときに受ける反時計方向の回転力
により、右側板5bから離れてしまうことを防止してい
る。
【0053】上記ローラ部2bのスリップ量の差は、図
10に示すように、分離爪3に記録シートPの片側のみ支
持されることにより生じる記録シートPの傾きにより生
じる隙間t(約1mm)と2個のローラ部2bの距離か
らtを0にするために要する記録シートPの回転量を算
出し、それに基づき上記設定を行なった。
10に示すように、分離爪3に記録シートPの片側のみ支
持されることにより生じる記録シートPの傾きにより生
じる隙間t(約1mm)と2個のローラ部2bの距離か
らtを0にするために要する記録シートPの回転量を算
出し、それに基づき上記設定を行なった。
【0054】次に前記給紙部1の制御動作について図14
に示す動作状態を参照しながら図15に示すフローチャー
トに沿って説明する。給紙部1の制御動作は、給紙ロー
ラ2が所定のイニシャル位置にある場合と、イニシャル
位置に無いトラブルの場合とに大別できる。先ず、給紙
ローラ2が所定のイニシャル位置にある場合に制御につ
いて説明する。
に示す動作状態を参照しながら図15に示すフローチャー
トに沿って説明する。給紙部1の制御動作は、給紙ロー
ラ2が所定のイニシャル位置にある場合と、イニシャル
位置に無いトラブルの場合とに大別できる。先ず、給紙
ローラ2が所定のイニシャル位置にある場合に制御につ
いて説明する。
【0055】図15において、給紙スタート信号が送信さ
れると、ステップS1においてキャリッジ26を移動さ
せ、駆動切り換えアーム41を移動させ、搬送ローラ14の
駆動が給紙部1に伝達できるようにする(ASFポジシ
ョン)。次にステップS2に進行して、ユーザが図示し
ない操作パネル又はディップスイッチ又はホストコンピ
ュータを操作することにより入力した、本体RAM内の
記録シートPの種類を読み出し、データが普通紙の場合
にはステップS3に進行し、給紙ローラ2の回転を爪分
離用の給紙速度制御モード(記録シートPの分離時給送
速度67mm/sec)で行なうようCPUがLFモー
タ23に信号を送る態勢に入る。
れると、ステップS1においてキャリッジ26を移動さ
せ、駆動切り換えアーム41を移動させ、搬送ローラ14の
駆動が給紙部1に伝達できるようにする(ASFポジシ
ョン)。次にステップS2に進行して、ユーザが図示し
ない操作パネル又はディップスイッチ又はホストコンピ
ュータを操作することにより入力した、本体RAM内の
記録シートPの種類を読み出し、データが普通紙の場合
にはステップS3に進行し、給紙ローラ2の回転を爪分
離用の給紙速度制御モード(記録シートPの分離時給送
速度67mm/sec)で行なうようCPUがLFモー
タ23に信号を送る態勢に入る。
【0056】また、上記ステップS2において、データ
が厚紙(封筒,葉書等)の場合には、ステップS4に進
行し、給紙ローラ2の回転をベース5の下ガイド部5a
の抵抗(傾斜分離)により分離給送を行なうための給紙
速度制御モード(記録シートPの分離時給送速度34m
m/sec)で行なうようCPUがLFモータ23に信号
を送る態勢に入る。
が厚紙(封筒,葉書等)の場合には、ステップS4に進
行し、給紙ローラ2の回転をベース5の下ガイド部5a
の抵抗(傾斜分離)により分離給送を行なうための給紙
速度制御モード(記録シートPの分離時給送速度34m
m/sec)で行なうようCPUがLFモータ23に信号
を送る態勢に入る。
【0057】これらの状態のもとに、ステップS5に進
行してローラセンサ44の状態を判断し、イニシャル位置
に給紙ローラ2がある場合にはステップS6に進行し、
そうでない場合にはステップS29に進行する。給紙ロー
ラ2がイニシャル位置にある場合には、ステップS6に
おいて給紙ローラ2を回転させ、ステップS7に進行し
てセンサ板42のエッジを検知し、ステップS8で検知し
てからのLFモータ23の駆動パルスをカウント(N1)
することで、給紙ローラ2の角度位置を正確に管理する
ことで、精度の良い制御を行なうことができる。
行してローラセンサ44の状態を判断し、イニシャル位置
に給紙ローラ2がある場合にはステップS6に進行し、
そうでない場合にはステップS29に進行する。給紙ロー
ラ2がイニシャル位置にある場合には、ステップS6に
おいて給紙ローラ2を回転させ、ステップS7に進行し
てセンサ板42のエッジを検知し、ステップS8で検知し
てからのLFモータ23の駆動パルスをカウント(N1)
することで、給紙ローラ2の角度位置を正確に管理する
ことで、精度の良い制御を行なうことができる。
【0058】給紙ローラ2が約60°回転し、給紙ローラ
ゴム2aの円形部が記録シートPに対向する位置にくる
と、給紙ローラ2に連動して回転している解除カム12が
圧板6を解除することで、給紙ローラゴム2aと記録シ
ートPは圧板バネ7の付勢力により圧接されるので、記
録シートPの搬送力が生じる(図14(a)参照)。次に
ステップS9に進行して搬送される記録シートPの先端
の検知をPEセンサ19で行い、ステップS10に進行して
紙先端を検知したときのLFパルスカウントN1をN2
として保存する。
ゴム2aの円形部が記録シートPに対向する位置にくる
と、給紙ローラ2に連動して回転している解除カム12が
圧板6を解除することで、給紙ローラゴム2aと記録シ
ートPは圧板バネ7の付勢力により圧接されるので、記
録シートPの搬送力が生じる(図14(a)参照)。次に
ステップS9に進行して搬送される記録シートPの先端
の検知をPEセンサ19で行い、ステップS10に進行して
紙先端を検知したときのLFパルスカウントN1をN2
として保存する。
【0059】次にステップS11及びステップS12に進行
して、(所定パルスX)<N2<(所定パルスY)の時
は、正常状態と判断し、ステップS13に進行して、給紙
ローラ2を切欠部(半月部)が記録シートPに対向する
位置であるイニシャル位置まで回転する。この動作の中
で、解除カム12が圧板6の押し下げ部6bを再び押し下
げることにより、再度圧板6を解除した状態にすること
ができる(図14(b)参照)。給紙ローラ2の回転終了
時、記録シートP先端は、搬送ローラ14及びピンチロー
ラ15間を通過している。この時、給紙ローラ5がイニシ
ャル位置まで回転した状態での記録シートPの先端位置
を駆動パルスカウントN2より算出する。
して、(所定パルスX)<N2<(所定パルスY)の時
は、正常状態と判断し、ステップS13に進行して、給紙
ローラ2を切欠部(半月部)が記録シートPに対向する
位置であるイニシャル位置まで回転する。この動作の中
で、解除カム12が圧板6の押し下げ部6bを再び押し下
げることにより、再度圧板6を解除した状態にすること
ができる(図14(b)参照)。給紙ローラ2の回転終了
時、記録シートP先端は、搬送ローラ14及びピンチロー
ラ15間を通過している。この時、給紙ローラ5がイニシ
ャル位置まで回転した状態での記録シートPの先端位置
を駆動パルスカウントN2より算出する。
【0060】次にステップS14において、N2が所定パ
ルスZより多いと、記録シートPの先端位置が記録ヘッ
ド24のノズルの先端より下流側にあると判断し、ステッ
プS15に進行してキャリッジ26を移動させ、更にステッ
プS16に進行してLFモータ23を逆転し、記録シート先
端位置を搬送ローラ14より11.5mmまで戻す。上記LF
モータ23の逆転量はN2より算出する。この時、ステッ
プS15においてキャリッジ26を移動させることで、駆動
切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14を給紙部1に
伝達できないように構成されている。次にステップS17
に進行して、ギヤのバックラッシュを取るための搬送ロ
ーラ14の正転を行い、0.7 mm記録シートを搬送して、
記録ヘッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定
が実現でき(図14(e)参照)、給紙を終了する。
ルスZより多いと、記録シートPの先端位置が記録ヘッ
ド24のノズルの先端より下流側にあると判断し、ステッ
プS15に進行してキャリッジ26を移動させ、更にステッ
プS16に進行してLFモータ23を逆転し、記録シート先
端位置を搬送ローラ14より11.5mmまで戻す。上記LF
モータ23の逆転量はN2より算出する。この時、ステッ
プS15においてキャリッジ26を移動させることで、駆動
切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14を給紙部1に
伝達できないように構成されている。次にステップS17
に進行して、ギヤのバックラッシュを取るための搬送ロ
ーラ14の正転を行い、0.7 mm記録シートを搬送して、
記録ヘッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定
が実現でき(図14(e)参照)、給紙を終了する。
【0061】上記ステップS14において、N2が所定パ
ルスZより少ないと、記録シートPの先端位置が記録ヘ
ッド24の先端より上流側にあると判断し(図14(d)参
照)、ステップS18に進行してキャリッジ26を移動さ
せ、この状態で搬送ローラ14を逆転させることで、駆動
切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動を給紙
部1に伝達できないようにする。次にステップS19に進
行して、搬送ローラ14を正転させて、記録ヘッド24のノ
ズル先端より余白1.5mmの位置設定が実現でき(図
14(e)参照)、給紙を終了する。
ルスZより少ないと、記録シートPの先端位置が記録ヘ
ッド24の先端より上流側にあると判断し(図14(d)参
照)、ステップS18に進行してキャリッジ26を移動さ
せ、この状態で搬送ローラ14を逆転させることで、駆動
切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動を給紙
部1に伝達できないようにする。次にステップS19に進
行して、搬送ローラ14を正転させて、記録ヘッド24のノ
ズル先端より余白1.5mmの位置設定が実現でき(図
14(e)参照)、給紙を終了する。
【0062】次に、前記ステップS12において、紙先端
を検知した時のLFパルスカウント(N2)が所定パル
スYより多いと、給紙ローラ2の1回転で、記録シート
Pの先端を搬送ローラ14及びピンチローラ15間に到達不
可能な量の滑りが記録シートPと給紙ローラ2との間に
生じたトラブル状態にあると判断し、ステップS20に進
行する。
を検知した時のLFパルスカウント(N2)が所定パル
スYより多いと、給紙ローラ2の1回転で、記録シート
Pの先端を搬送ローラ14及びピンチローラ15間に到達不
可能な量の滑りが記録シートPと給紙ローラ2との間に
生じたトラブル状態にあると判断し、ステップS20に進
行する。
【0063】ステップS20において、給紙ローラ2をイ
ニシャル位置まで回転し、ステップS21において更に1
回転させる。次にステップS22に進行してキャリッジ26
を移動させる。次にステップS23に進行して記録シート
Pの先端を搬送ローラ14まで戻すため、搬送ローラ14を
逆転させる(図14(c)参照)。これに伴い、駆動切り
換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動が給紙部1
に伝達できないようにする。次にステップS24に進行し
て搬送ローラ14を一定パルス正転させ、記録ヘッド24の
ノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現でき(図
14(e))給紙を終了する。
ニシャル位置まで回転し、ステップS21において更に1
回転させる。次にステップS22に進行してキャリッジ26
を移動させる。次にステップS23に進行して記録シート
Pの先端を搬送ローラ14まで戻すため、搬送ローラ14を
逆転させる(図14(c)参照)。これに伴い、駆動切り
換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動が給紙部1
に伝達できないようにする。次にステップS24に進行し
て搬送ローラ14を一定パルス正転させ、記録ヘッド24の
ノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現でき(図
14(e))給紙を終了する。
【0064】前記ステップS11で、紙先端を検知した時
のLFパルスカウント(N2)が所定パルスXより少な
いと、記録シートPが給紙開始以前から下流側へ落ち込
んでおり、紙先端位置検知後に給紙ローラ2のリブ2d
が記録シートPに接触し、給紙ローラゴム2aと記録シ
ートPが離間状態に入り、紙先端位置を正確に認識でき
ないトラブル状態にあると判断し、ステップS25に進行
する。
のLFパルスカウント(N2)が所定パルスXより少な
いと、記録シートPが給紙開始以前から下流側へ落ち込
んでおり、紙先端位置検知後に給紙ローラ2のリブ2d
が記録シートPに接触し、給紙ローラゴム2aと記録シ
ートPが離間状態に入り、紙先端位置を正確に認識でき
ないトラブル状態にあると判断し、ステップS25に進行
する。
【0065】ステップS25において、給紙ローラ2をイ
ニシャル位置まで回転し、ステップS26に進行してキャ
リッジ26を移動させる。次にステップS27に進行して記
録シートP先端を搬送ローラ14まで戻すため、該搬送ロ
ーラ14を逆転させる(図14(c)参照)。これに伴い、
駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動が
給紙部1に伝達できないようにする。次にステップS28
において、搬送ローラ14を一定パルスで正転し、記録ヘ
ッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現
でき(図14(e))給紙を終了する。
ニシャル位置まで回転し、ステップS26に進行してキャ
リッジ26を移動させる。次にステップS27に進行して記
録シートP先端を搬送ローラ14まで戻すため、該搬送ロ
ーラ14を逆転させる(図14(c)参照)。これに伴い、
駆動切り換えアーム41が移動し、搬送ローラ14の駆動が
給紙部1に伝達できないようにする。次にステップS28
において、搬送ローラ14を一定パルスで正転し、記録ヘ
ッド24のノズル先端より余白1.5 mmの位置設定が実現
でき(図14(e))給紙を終了する。
【0066】次に前記ステップS9において、PEセン
サ19がON状態にならない場合には、ステップS29に進
行して、給紙ローラ2をイニシャル位置まで回転させ、
次いでステップS30に進行してローラセンサ44がONし
たことを確認すると、ステップS31に進行して給紙ロー
ラ2を再度回転させる。次にステップS32において、セ
ンサ板42のエッジを検知すると(ローラセンサOF
F)、ステップS33に進行してエッジを検知してからの
LFモータ23の駆動パルスをカウント(N1)すること
で、給紙ローラ2の角度位置を正確に管理する。次にス
テップS34に進行して記録シートPの先端位置を検知し
た場合(PEセンサON)には、ステップS10に進行
し、検知されない場合にはステップS35に進行して給紙
ローラ2をイニシャル位置まで回転させて停止し、ステ
ップS36に進行してエラー表示を行ない、給紙を終了す
る。
サ19がON状態にならない場合には、ステップS29に進
行して、給紙ローラ2をイニシャル位置まで回転させ、
次いでステップS30に進行してローラセンサ44がONし
たことを確認すると、ステップS31に進行して給紙ロー
ラ2を再度回転させる。次にステップS32において、セ
ンサ板42のエッジを検知すると(ローラセンサOF
F)、ステップS33に進行してエッジを検知してからの
LFモータ23の駆動パルスをカウント(N1)すること
で、給紙ローラ2の角度位置を正確に管理する。次にス
テップS34に進行して記録シートPの先端位置を検知し
た場合(PEセンサON)には、ステップS10に進行
し、検知されない場合にはステップS35に進行して給紙
ローラ2をイニシャル位置まで回転させて停止し、ステ
ップS36に進行してエラー表示を行ない、給紙を終了す
る。
【0067】上記構成によれば、多種類の記録シートP
に対応させるために、シートに作用する力、及びシート
に要求する変形状態(たわみ等)を異にする各分離手段
毎に、各々最高速度でシートの分離給送を行なうことが
可能となり、シート給送速度を平均的に高速化すること
ができる。また上記シート給送装置を装備した記録装置
の処理の高速化を実現できる。
に対応させるために、シートに作用する力、及びシート
に要求する変形状態(たわみ等)を異にする各分離手段
毎に、各々最高速度でシートの分離給送を行なうことが
可能となり、シート給送速度を平均的に高速化すること
ができる。また上記シート給送装置を装備した記録装置
の処理の高速化を実現できる。
【0068】〔他の実施例〕上記実施例においては、A
SFの給紙部1において、記録シートPの先端片側を分
離爪3で規制し、1枚ずつ分離する爪分離方式を用いて
いたが、図18に示すように、記録シートPの先端両側に
分離爪3を設けた分離方式や、デュプロ方式等を用いる
ことも可能である。
SFの給紙部1において、記録シートPの先端片側を分
離爪3で規制し、1枚ずつ分離する爪分離方式を用いて
いたが、図18に示すように、記録シートPの先端両側に
分離爪3を設けた分離方式や、デュプロ方式等を用いる
ことも可能である。
【0069】また、前述した実施例では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0071】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0072】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0073】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0074】更に、記録部が記録出来る記録媒体の最大
幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッ
ドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような記
録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによって、
その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記
録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッ
ドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような記
録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによって、
その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記
録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0075】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド等を用いても良い。
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド等を用いても良い。
【0076】また本発明の記録部の構成として設けられ
る予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を
一層安定出来るので好ましいものである。これらを具体
的に挙げれば、記録ヘッドに対しての電気熱変換タイプ
或いはこれとは別の加熱素子或いはこれらの組合せによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
ドを行うことも安定した記録を行うために有効である。
る予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を
一層安定出来るので好ましいものである。これらを具体
的に挙げれば、記録ヘッドに対しての電気熱変換タイプ
或いはこれとは別の加熱素子或いはこれらの組合せによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
ドを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0077】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録部の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録部の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
【0078】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0079】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0080】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0081】また、前述した記録手段としてインクジェ
ット記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方
式はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他
にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤード
ット記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式で
あっても適用し得る。またシリアル記録方式に限定する
必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても良い。
ット記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方
式はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他
にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤード
ット記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式で
あっても適用し得る。またシリアル記録方式に限定する
必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても良い。
【0082】
【発明の効果】本発明は前述したように、多種類のシー
トに対応させるために、シートに作用する力、及びシー
トに要求する変形状態(たわみ等)を異にする各分離手
段毎に、各々最高速度でシートの分離給送を行なうこと
が可能となり、シート給送速度を平均的に高速化するこ
とができる。また上記シート給送装置を装備した記録装
置の処理の高速化を実現できる。
トに対応させるために、シートに作用する力、及びシー
トに要求する変形状態(たわみ等)を異にする各分離手
段毎に、各々最高速度でシートの分離給送を行なうこと
が可能となり、シート給送速度を平均的に高速化するこ
とができる。また上記シート給送装置を装備した記録装
置の処理の高速化を実現できる。
【図1】インクジェット記録装置の概略構成を示す斜視
説明図である。
説明図である。
【図2】シート給送装置の正面図である。
【図3】シート給送装置の駆動伝達系を示す側面図であ
る。
る。
【図4】シート給送装置の駆動伝達系を示す側面図であ
る。
る。
【図5】シート給送装置の側面図である。
【図6】シート給送装置の側面図である。
【図7】インクジェット記録装置の断面説明図である。
【図8】給紙ローラの説明図である。
【図9】給紙ローラの説明図である。
【図10】給紙動作を示す説明図である。
【図11】給紙動作を示す説明図である。
【図12】給紙動作を示す説明図である。
【図13】給紙動作を示す説明図である。
【図14】給紙動作を示す説明図である。
【図15】インクジェット記録装置の制御動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図16】記録ヘッドとプラテン間の隙間を調整する機
構の説明図である。
構の説明図である。
【図17】インクジェット記録装置の各部に配置された
センサの説明図である。
センサの説明図である。
【図18】他例に係る給紙部の正面図である。
【図19】従来の記録装置の斜視説明図である。
【図20】従来の自動給紙装置の説明図である。
1…給紙部 2…給紙ローラ 2a…給紙ローラゴム 2b…ローラ部 2c…軸部 2d…リブ 3…分離爪 4…可動サイドガイド 5…ベース 5a…下ガイド部 5b…右側板 6…圧板 6a…圧板軸 6b…押し下げ部 6c,6d…カム 7…圧板バネ 8a…入力ギヤ 8b,8c,8f…アイドラギヤ 8d…給紙ローラギヤ 8e…クラッチギヤ 9…リリースカム 10…爪バネ 11…解除レバー 12…解除カム 13…送紙部 14…搬送ローラ 15…ピンチローラ 16…ピンチローラガイド 17…ピンチローラバネ 18…PEセンサレバー 19…PEセンサ 20…PEセンサバネ 21…上ガイド 22…プラテン 23…LFモータ 24…記録ヘッド 25…キャリッジ部 26…キャリッジ 26a…キャリッジガイドフレーム 26b…切り換えスイッチ 27…ガイド軸 28…ガイド 29…キャリッジモータ 30…タイミングベルト 31…アイドルプーリ 32…フレキシブル基板 33…排紙部 34…排紙ローラ 35…伝達ローラ 36…拍車 37…排紙トレイ 38…クリーニング部 39…ポンプ 40…キャップ 41…駆動切り換えアーム 42…センサ板 43…電気基板 44…ローラセンサ 45…分離パット 46…ローラコロ 47…圧板カム 48…クラッチバネ 50…ホームポジションセンサ 51…ホームポジションエッジ 52…プラグセンサフラグ 53…サーミスター 54…ダイオードセンサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/52 310 G 8712−3F 3/56 310 C 8712−3F (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 瓦間 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 タン アット ミング 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 丹野 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 シートを積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段に積載されたシートを送り出すため
の給送手段と、 前記給送手段により給送されるシートを1枚ずつ分離す
る複数の分離手段と、を備え、 前記各分離手段に応じて個別に前記給送手段の給送速度
制御を行なうことを特徴とするシート給送装置。 - 【請求項2】 前記給送手段の給送速度制御は、シート
が前記分離手段により1枚ずつ分離される動作中の速度
制御であることを特徴とする請求項1記載のシート給送
装置。 - 【請求項3】 前記各分離手段における分離動作中の前
記給送手段の給送速度は一定であることを特徴とする請
求項2記載のシート給送装置。 - 【請求項4】 前記分離手段は、少なくとも爪分離方式
と傾斜分離方式を装備していることを特徴とする請求項
1〜請求項3記載のシート給送装置。 - 【請求項5】 前記爪分離方式における給送速度は、傾
斜分離方式における給送速度より速いことを特徴とする
請求項4記載のシート給送装置。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5記載の何れか1記載
のシート給送装置と、 前記シート給送装置より給送されたシートに画像情報に
応じて像を記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。 - 【請求項7】 前記記録装置は、記録手段が画像情報に
基づく信号に応じてインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録方式である請求項6記載の記録装置。 - 【請求項8】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
ていることを特徴とする請求項7記載の記録装置。 - 【請求項9】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
ることを特徴とする請求項8記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18220494A JPH0848431A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | シート給送装置及び記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18220494A JPH0848431A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | シート給送装置及び記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848431A true JPH0848431A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16114181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18220494A Pending JPH0848431A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | シート給送装置及び記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0848431A (ja) |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18220494A patent/JPH0848431A/ja active Pending
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