JPH0958679A

JPH0958679A - 折りたたみ通い函

Info

Publication number: JPH0958679A
Application number: JP7228599A
Authority: JP
Inventors: Fumio Ihoshi; 文男井星
Original assignee: Chisso Corp
Current assignee: JNC Corp
Priority date: 1995-08-14
Filing date: 1995-08-14
Publication date: 1997-03-04

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の目的は、繰り返し使用が可能な折り
たたみ通い函を提供することである。【解決手段】側面１）２）、天井面３）、接合面
４）、底面５）６）、折り曲げしろ７）の各部を有し、
各部間にヒンジ１２）を形成したたプラスチックシート
を用い、折りたたむと筒面状になる折りたたみ通い函。

Description

【発明の詳細な説明】

【００１０】

【発明の属する技術分野】本発明は、折りたたみ通い
函に関する。さらに詳しくは、繰り返し使用が可能な折
りたたみ通い函に関する。

【００１１】

【従来の技術】清潔感、取り扱いの容易さ、簡便さに
応じ、缶ビールなどの飲料缶の使用が増加しており、こ
の包装として２４缶入り段ボール状のものが多い。繰り
返し使用の通い函が求められている。また通い箱とし
て、射出成形品があるが蓋付きのものがなく、折り畳め
ず、別途の蓋を組み合わせていた。中空成形品もあるが
蓋付きのものがなく、折り畳めてもコンパクトではな
く、別途の蓋を組み合わせていた。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】段ボールによる包装
は、水濡れによる破損、汚染がおき、繰り返し使用は不
可能である。射出成形、中空成形品にあっては、蓋を別
途用意し組み合わせ、折り畳むことができず、折り畳め
てもコンパクトではなかった。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の折りたたみ通い
函は、次の構成を有する。１．側面１）２）、天井面３）、接合面４）、底面
５）６）、折り曲げしろ７）各部を有し、ヒンジ１２）
を形成したたプラスチックシートを用い、折りたたむと
筒面状になる折りたたみ通い函。２．プラスチックシートが、片面または両面にエンボ
ス加工したものである上記１．の折りたたみ通い函。３．プラスチックシートが、ポリオレフィンからなる
上記１．の折りたたみ通い函。４．プラスチックシートの厚さが０．５〜３ｍｍでし
たものである上記１．の折りたたみ通い函。５．プラスチックシートが、１．５〜５倍の低発泡で
ある上記１．の折りたたみ通い函。６．プラスチックシートをプレス成形により、側面
１）２）、天井面３）、接合面４）、底面５）６）、折
り曲げしろ７）の各部に打ち抜いた上記１．の折りたた
み通い函。７．プラスチックシートをプレス成形により、折り曲
げ位置にヒンジ１２）を形成した上記１．の折りたたみ
通い函。８．側面２）と接合面４）を接合し筒面状とした上記
１の折りたたみ通い函。９．天井蓋中央部に両側の折り曲げしろ７）を折り込
む上記１．の折りたたみ通い函。１０．折り曲げしろの爪９）を開口部８）に嵌合する
上記１の折りたたみ通い函。１１．獄底機構の底面５）６）を用いる上記１の折り
たたみ通い函。１２．函内部の折り込み１０）の位置の開口部８）に
曲げしろの爪９）を勘合する上記１の折りたたみ通い
函。１３．天井面３）の中央角に指挿入切り欠き１３）のあ
る上記１．の折りたたみ通い函。１４．上記１から１３の折りたたみ通い函を用いた飲
料缶用折りたたみ通い函。

【００１４】本発明の折りたたみ通い函は、プラスチッ
クシートからなり、組立が容易であり、かつ面状に折り
たたむことができる。本発明の折りたたみ通い函は、側
面１）２）、天井面３）、接合面４）、底面５）６）、
折り曲げしろ７）各部を有し、ヒンジ１２）を形成した
たプラスチックシートを用い、折りたたむと筒面状にな
り、かつ組立が容易な折りたたみ通い函である。本発明
の折りたたみ通い函例を図面で説明する。図１、図６、
図７は、折りたたみ通い函に用いる展開シート平面図で
あり、図２は、折り曲げしろの爪９）と切り込み１１）
の関係を示す折りたたみ通い函切り欠き部の天井面部分
平面図であり、図３は、側面２）の開口部８）を示す折
りたたみ通い函切り欠き開の口部部分平面図であり、図
４は、本発明の折りたたみ通い函の使用斜視図例であ
り、３５０ｍｌの缶ビール２４ヶを包装し、両側の折り
曲げしろ７）を両側の天井面３）の間に挿入し、折り曲
げしろの爪９）を側面の開口部８）に嵌合しいる。図
５、図９は、折り曲げしろの爪９）を側面の開口部８）
に嵌合した部分斜視図である。図８は、折り曲げしろの
爪９）を側面の開口部８）に嵌合した部分断面図であ
る。

【００１５】側面１）２）、天井面３）、接合面
４）、底面５）６）、折り曲げしろ７）の各部を有し、
ヒンジ１２）を形成したプラスチックシートとして、図
１、図６、図７に例示すことができる。本発明に用いら
れるプラスチックシートは、低発泡がよく、１．５〜５
倍が好ましく、肉厚とすることができる。プラスチック
シートの厚さは、０．５〜３ｍｍが好まししく、さらに
好ましくは１〜２ｍｍである。プラスチックシートは、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニールなど汎用の樹脂を用いることができ、中でも
繰り返し使用の点でポリプロピレンが好ましい。またコ
ポリマーを使用すると、衝撃性、透明性を増す。またフ
ィラー充填すると、剛性を増す。本発明に用いられるプ
ラスチックシートは、防黴剤を添加してよく、黴、雑菌
を防ぐことができ食品用途として良好である。本発明に
用いられるプラスチックシートは、エンボス加工してよ
く、エンボス加工しなくてもよく、片面でよく、両面で
もよい。エンボス加工することで積み重ね時に滑り止め
になる。また、封印シールの剥がしが容易であり、繰り
返し使用しても汚染が少ない。

【００１６】側面１）は、側面２）、天井面３）、
接合面４）、底面５）と接続され、各部間を折り曲げる
ヒンジ１２）がある。天井面３）は、側面１）、折り曲
げしろ７）と接続されているが、短い側面２）と接続さ
れてもよい。折り曲げしろ７）は、天井面３）が１つで
片側の側面側に折り曲げしろ７）を折り込んでもよく、
天井面３）、折り曲げしろ７）が２つあり天井蓋中央部
に両側から折り込っむでもよい。また折り曲げしろ７）
には、折り曲げしろの爪９）があり、この折り曲げしろ
の爪９）を開口部８）に挿入し勘合することで折りたた
み通い函の強度が増し、積み重ねことができる。図５、
図８、図９参照この開口部８）は、図５に示す側面２）
の位置を、図９に示す側面２）に接続された折り込み１
０）の位置を例示できる。特に図８、図９に示す天井面
に沿った天井部があり、折り込み１０）の位置の開口部
８）に曲げしろの爪９）を勘合すると確実にセットされ
る。折り曲げしろ７）の長さは、天井面３）から底面
５）までの長さでもよく、この半分程度でもよい。図８
参照天井蓋中央部は、図４に示す狭い側面中央でもよ
く、広い側面中央でもよく、側面１）２）がほぼ同じ広
さでもよい。底面５）６）は、図１に示すように獄底機
構を用いることができる。天井面３）の角に指挿入切り
欠き１３）を設けることで指の引っかかりができ輸送物
の取り出しが容易となる。

【００１７】プラスチックシートをプレス成形により
打ち抜くことで側面１）２）、天井面３）、接合面
４）、底面５）６）、折り曲げしろ７）の各形状を得
る。またプラスチックシートをプレス成形することによ
り、各形状間にヒンジ１２）を形成する。ヒンジ１２）
を形成することにより、プラスチックシートを折り曲げ
組立時に正確に組み立てることができる。ヒンジ厚み
は、原厚さの０．５〜０．９倍が好ましい。図６参照切
り欠き鋭角に小円を形成するプレス成形により、ヒンジ
切れを防ぐことができる。切り欠き鋭角に薄膜を形成す
ることにより、ヒンジ切れを防ぐことができる。

【００１８】本発明の折りたたみ通い函は、プレス
成形されたプラスチックシートの側面２）と接合面４）
を接合することで筒面状となり、接合は、接着剤接合、
熱接合、ホットメルト接合、ホッチキス、ハトメ、ビス
などの機械的接合であってもよい。

【００１９】本発明の折りたたみ通い函は、筒面状
の底面５）６）を組みたてる。次に、折りたたみ通い函
に輸送物を充填し、天井蓋中央部に両側の折り曲げしろ
７）を折り込み、折り曲げしろの爪９）を開口部８）に
勘合する。図４、図５図８、図９参照

【００２０】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。片面サンドブラスト３００メッシュのシボ模様で、
発泡倍率２倍で１．５ｍｍのポリプロピレンを主体とす
るシートを、図１、図６、図７に示す展開図にプレス成
形を行い、同時に折り曲げ位置にヒンジを得るための筋
押し加工を行った。これにより、広い側面１）、狭い側
面２）、天井面３）、広い側面１）と狭い側面２）を接
合する接合面４）、組立可能な切り欠きされた地獄底底
面５）６）、天井面の中央部に挿入する折り曲げしろ
７）、側面の開口部８）に勘合する折り曲げしろの爪
９）、埃を防ぐ折り込み１０）を有し、折り曲げ位置に
ヒンジ１２）を有するシートを得た。次に接着しろ４）
と狭い側面２）を超音波シールによる熱接合し筒面状の
折りたたみ通い函を得た。缶ビール投入直前に接合した
折りたたみ通い函の地獄底機構を組立、その中に３５０
ｍｌ缶ビールを２４缶投入し、折りしろ、折り曲げし
ろ、折り曲げしろの爪を側面の開口部に勘合し包装を終
えた。図４参照図５参照この折りたたみ通い函を
９個を１段とし、パレットに１０段重ねした。この包装
ケースから缶ビールを取り出し自動販売機に充填し、空
になった折りたたみ通い函の地獄底機構をはずし、折り
たたんだ。これを３回繰り返しても、破損がなく、汚染
が少ない。

【００２１】

【発明の効果】本発明の折りたたみ通い函は、プラスチ
ックシートを用いたので、水濡れによる破損、汚染がな
く、繰り返し使用が可能であった。また射出成形、中空
成形でなく、プラスチックシートを用いたので、天井面
を有し、折りたたむと面状にコンパクトであり、組立が
容易であった。本発明に用いられるプラスチックシート
は、低発泡がよく、１．５〜５倍が好ましく、発泡とす
ることで一定重量で肉厚とすることができ、肉厚とする
ことで軽量、剛性を増すことができる。プラスチックシ
ートの厚さは、０．５〜３ｍｍ特に厚さが特定され、低
発泡のポリオレフィンシートを用いた折りたたみ通い函
は、軽量化が計れ、変形が少なく良好であった。エンボ
ス加工したプラスチックシートを用いた折りたたみ通い
函は、積み重ね時に滑り止めになった。また封印シール
の剥がしが容易であった。このための繰り返し使用して
も汚染が少なかった。天井蓋中央部に両側の折り曲げし
ろ７）を折り込む折りたたみ通い函は、缶の自重により
両側の折り曲げしろ７）を挟み込み天井面３）の開口を
防いだ。特に逆さ持ちをしても落下することがない。折
り曲げしろの爪９）を側面の開口部８）に勘合した折り
たたみ通い函は、両側の折り曲げしろ７）を固定し天井
面３）の開口を防いだ。特に逆さ持ちをしても落下する
ことがない。獄底機構の底面５）６）を用いた折りたた
み通い函は、組立、折りたたみが容易であった。函内部
の折り込み１０）の位置の開口部８）に、曲げしろの爪
９）を勘合した折りたたみ通い函は、蓋が確実にセット
され、また開口部が外側から見えないので、外観良好で
あった。指挿入切り欠き１３）のある折りたたみ通い函
は、指がかかりやすく、作業良好であった。

【図面の簡単な説明】

【図１】折りたたみ通い函に用いる展開シート平面図

【図２】折りたたみ通い函に用いる展開シート天井面
の部分平面図

【図３】折りたたみ通い函に用いる展開シート開口部
の部分平面図

【図４】折りたたみ通い函の使用斜視図

【図５】折り曲げしろの爪を側面の開口部に嵌合した
部分斜視図

【図６】展開シートのヒンジ部説明平面図

【図７】折りたたみ通い函に用いる展開シート平面図

【図８】組み立てた折りたたみ通い函の断面図

【図９】折り曲げしろの爪を側面の開口部に嵌合した
部分斜視図

【符号の説明】

１−広い側面２−狭い側面３
−天井面４−接合面５−広い底面６
−狭い底面７−折り曲げしろ８−開口部９
−折り曲げしろの爪１０−折り込み１１−切り込み１
２−ヒンジ１３−指挿入切り欠き

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】側面１）２）、天井面３）、接合面
４）、底面５）６）、折り曲げしろ７）の各部を有し、
各部間にヒンジ１２）を形成したたプラスチックシート
を用い、折りたたむと筒面状になる折りたたみ通い函。
【請求項２】プラスチックシートが、片面にエンボス
加工したポリオレフィンからなり、厚さが０．５〜３ｍ
ｍで、１．５〜５倍の低発泡である請求項１の折りたた
み通い函。
【請求項３】プラスチックシートをプレス成形により
打ち抜き、同時にヒンジ１２）を形成し、次に側面２）
と接合面４）を接合し筒面状とした請求項１の折りたた
み通い函。
【請求項４】天井蓋中央部に両側の折り曲げしろ７）
を折り込み、折り曲げしろの爪９）を開口部８）に嵌合
する請求項１の折りたたみ通い函。
【請求項５】獄底機構の底面５）６）を用い、函内部
の折り込み１０）の開口部８）に曲げしろの爪９）を勘
合し、天井面３）の中央角に指挿入切り欠き１３）のあ
る請求項１の折りたたみ通い函。
【請求項６】請求項１〜５の折りたたみ通い函を用い
た飲料缶用折りたたみ通い函。